特許第6685127号(P6685127)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6685127
(24)【登録日】2020年4月2日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】贈答管理装置及び贈答管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20200413BHJP
【FI】
   G06Q30/06 338
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-254545(P2015-254545)
(22)【出願日】2015年12月25日
(65)【公開番号】特開2017-117348(P2017-117348A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2018年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】506175596
【氏名又は名称】花キューピット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】吉川 登
【審査官】 海江田 章裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−243283(JP,A)
【文献】 特開2005−158028(JP,A)
【文献】 特開2002−049863(JP,A)
【文献】 特開2005−174071(JP,A)
【文献】 特開2005−107667(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザから第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定を、ネットワークを介して受け付ける贈答受付部と、
前記第1ユーザから前記花卉関連商品の贈答があったことを前記第2ユーザに通知する贈答通知部と、
前記第2ユーザから前記花卉関連商品を現物で受け取るか否かの選択を受け付ける選択受付部と、
前記第2ユーザが前記花卉関連商品を現物で受け取ることを選択しない場合、事後的に花卉関連商品に交換可能なポイントであって前記贈答があった花卉関連商品の対価に応じた量のポイントを、前記第2ユーザと関連付けて記憶部に記憶させるポイント管理部と、
前記第2ユーザから、前記ポイントで交換可能な前記花卉関連商品の指定を受け付ける商品受付部と、
前記第2ユーザが指定した前記花卉関連商品を扱う店舗に関する情報を、前記第2ユーザに通知する店舗通知部と、
を備え、
前記店舗通知部は、前記商品受付部が前記第2ユーザによる前記花卉関連商品の指定をその花卉関連商品を扱う店舗に設置された店頭端末から受け付けた場合、前記店舗に関する情報を通知しない、
ことを特徴とする贈答管理装置。
【請求項2】
前記選択受付部は、前記第2ユーザを指定して贈答された花卉関連商品の一覧を、前記第2ユーザに対して選択可能な態様で提示することを特徴とする請求項1に記載の贈答管理装置。
【請求項3】
前記第1ユーザが指定した花卉関連商品に関連付けられたコンテンツを取得するコンテンツ取得部をさらに備え、
前記贈答通知部は、前記コンテンツを前記第2ユーザに通知する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の贈答管理装置。
【請求項4】
前記贈答受付部は、前記花卉関連商品の贈答対象とする複数のユーザと、当該複数のユーザのそれぞれについて贈答する花卉関連商品及び贈答日の指定を前記第1ユーザから受け付け、
前記贈答通知部は、前記複数のユーザのそれぞれに指定された贈答日よりも所定の日数前になったとき、該当するユーザに花卉関連商品の贈答があったことを通知する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の贈答管理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記第1ユーザに関連付けられたポイントを記憶しており、
前記ポイント管理部は、前記第1ユーザが前記第2ユーザに贈答する花卉関連商品の指定があった場合、前記第1ユーザに関連付けられたポイントから、前記花卉関連商品の対価に対応する量のポイントを減算して前記記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の贈答管理装置。
【請求項6】
前記贈答受付部は、前記第1ユーザから前記第2ユーザに贈答するポイントの量の指定を受け付け、
前記贈答通知部は、前記第1ユーザから前記ポイントの贈答があったことを前記第2ユーザに通知し、
前記ポイント管理部は、前記第1ユーザが前記第2ユーザに贈答したポイントを、前記第2ユーザと関連付けられたポイントに加算して前記記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の贈答管理装置。
【請求項7】
前記ポイント管理部は、前記第2ユーザに関連付けられたポイントから、前記第2ユーザが指定した花卉関連商品の対価に対応する量のポイントを減算して前記記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の贈答管理装置。
【請求項8】
前記第2ユーザの個人情報を管理するユーザ管理部と、
前記選択受付部が前記第2ユーザから前記花卉関連商品を現物で受け取ることの選択を受け付けた場合、前記第2ユーザの住所の近隣に位置する店舗の連絡先のリストを生成するリスト生成部と、
前記リストと前記第2ユーザの個人情報とを、前記店舗と連絡を取るオペレータに通知するリスト通知部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の贈答管理装置。
【請求項9】
第1ユーザから第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定を、ネットワークを介して受け付けるステップと、
前記第1ユーザから前記花卉関連商品の贈答があったことを前記第2ユーザに通知するステップと、
前記第2ユーザから、前記花卉関連商品を現物で受け取るか否かの選択を受け付けるステップと、
前記第2ユーザが前記花卉関連商品を現物で受け取ることを選択しない場合、事後的に花卉関連商品に交換可能なポイントであって前記贈答があった花卉関連商品の対価に応じた量のポイントを、前記第2ユーザと関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
前記第2ユーザから、前記ポイントで交換可能な前記花卉関連商品の指定を受け付けるステップと、
前記第2ユーザによる前記花卉関連商品の指定をその花卉関連商品を扱う店舗に設置された店頭端末以外の端末から受け付けた場合、前記第2ユーザが指定した前記花卉関連商品を扱う店舗に関する情報を、前記第2ユーザに通知するステップと、
をプロセッサが実行することを特徴とする贈答管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、贈答管理装置及び贈答管理方法に関し、特に、ネットワークを利用した花卉関連商品の贈答を管理する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用したインターネットショッピングサービスが広く普及している。花卉業界においても同様であり、購入者が実際の商品に触れることなく、ウェブ上で生花等の花卉関連商品を購入し受取主の自宅に郵送させることも行われている。
【0003】
花卉業界においては、顧客は花束等の花卉関連商品を自分自身で使用するために購入するだけでなく、他人に贈答するために購入することも多い。また花卉業界においては、ある人物に対して商品が送付される日が特定の期間に集中する傾向にある。例えばある人物の誕生日には、家族や友人、同僚等から花束が贈られることもあろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2012−523608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
受取主は、花束等を特定の期間に集中して受け取っても収容場所に難儀する場合もある。また、生花等は一般に寿命が短く、特定の期間に集中して受け取ってしまうと、せっかくの生花が受取主の家に置かれる期間が短くなりかねない。
【0006】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ウェブ上で購入された贈答のための花卉関連商品を、受取主が時間的に分散して受け取るための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様の贈答管理装置は、第1ユーザから第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定を、ネットワークを介して受け付ける贈答受付部と、前記第1ユーザから前記花卉関連商品の贈答があったことを前記第2ユーザに通知する贈答通知部と、前記第2ユーザから前記花卉関連商品を現物で受け取るか否かの選択を受け付ける選択受付部と、前記第2ユーザが前記花卉関連商品を現物で受け取ることを選択しない場合、事後的に花卉関連商品に交換可能なポイントであって前記贈答があった花卉関連商品の対価に応じた量のポイントを、前記第2ユーザと関連付けて記憶部に記憶させるポイント管理部と、を備える。
【0008】
前記選択受付部は、前記第2ユーザを指定して贈答された花卉関連商品の一覧を、前記第2ユーザに対して選択可能な態様で提示してもよい。
【0009】
前記第1ユーザが指定した花卉関連商品に関連付けられたコンテンツを取得するコンテンツ取得部をさらに備えてもよく、前記贈答通知部は、前記コンテンツを前記第2ユーザに通知してもよい。
【0010】
前記贈答受付部は、前記花卉関連商品の贈答対象とする複数のユーザと、当該複数のユーザのそれぞれについて贈答する花卉関連商品及び贈答日の指定を前記第1ユーザから受け付けてもよく、前記贈答通知部は、前記複数のユーザのそれぞれに指定された贈答日よりも所定の日数前になったとき、該当するユーザに花卉関連商品の贈答があったことを通知してもよい。
【0011】
前記記憶部は、前記第1ユーザに関連付けられたポイントを記憶してもよく、前記ポイント管理部は、前記第1ユーザが前記第2ユーザに贈答する花卉関連商品の指定があった場合、前記第1ユーザに関連付けられたポイントから、前記花卉関連商品の対価に対応する量のポイントを減算して前記記憶部に記憶させてもよい。
【0012】
前記贈答受付部は、前記第1ユーザから前記第2ユーザに贈答するポイントの量の指定を受け付けてもよく、前記贈答通知部は、前記第1ユーザから前記ポイントの贈答があったことを前記第2ユーザに通知してもよく、前記ポイント管理部は、前記第1ユーザが前記第2ユーザに贈答したポイントを、前記第2ユーザと関連付けられたポイントに加算して前記記憶部に記憶させてもよい。
【0013】
前記第2ユーザから、前記ポイントで交換可能な前記花卉関連商品の指定を受け付ける商品受付部と、前記第2ユーザが指定した前記花卉関連商品を扱う店舗に関する情報を、前記第2ユーザに通知する店舗通知部と、をさらに備えてもよく、前記ポイント管理部は、前記第2ユーザに関連付けられたポイントから、前記第2ユーザが指定した花卉関連商品の対価に対応する量のポイントを減算して前記記憶部に記憶させてもよい。
【0014】
前記商品受付部が前記第2ユーザによる前記花卉関連商品の指定をその花卉関連商品を扱う店舗に設置された店頭端末から受け付けた場合、前記店舗通知部は前記店舗に関する情報を通知しなくてもよい。
【0015】
前記第2ユーザの個人情報を管理するユーザ管理部と、前記選択受付部が前記第2ユーザから前記花卉関連商品を現物で受け取ることの選択を受け付けた場合、前記第2ユーザの住所の近隣に位置する店舗の連絡先のリストを生成するリスト生成部と、前記リストと前記第2ユーザの個人情報とを、前記店舗と連絡を取るオペレータに通知するリスト通知部と、をさらに備えてもよい。
【0016】
本発明の第2の態様の贈答管理方法は、第1ユーザから第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定を、ネットワークを介して受け付けるステップと、前記第1ユーザから前記花卉関連商品の贈答があったことを前記第2ユーザに通知するステップと、前記第2ユーザから、前記花卉関連商品を現物で受け取るか否かの選択を受け付けるステップと、前記第2ユーザが前記花卉関連商品を現物で受け取ることを選択しない場合、事後的に花卉関連商品に交換可能なポイントであって前記贈答があった花卉関連商品の対価に応じた量のポイントを、前記第2ユーザと関連付けて記憶部に記憶させるステップと、をプロセッサが実行する。
【0017】
上記の方法の各ステップをコンピュータに実現させるプログラムも、本発明の態様として有効である。このプログラムは、PC(Personal Computer)等のハードウェア資源の基本的な制御を行うために機器に組み込まれるファームウェアの一部として提供されてもよい。このファームウェアは、例えば、機器内のROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの半導体メモリに格納される。このファームウェアを提供するため、あるいはファームウェアの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
【0018】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ウェブ上で購入された贈答のための花卉関連商品を、受取主が時間的に分散して受け取るための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施の形態に係る贈答管理装置が実現するサービスの流れを説明するための図である。
図2】実施の形態に係る贈答管理装置の機能構成を模式的に示す図である。
図3】実施の形態に係る贈答管理装置の贈答通知部が、受取主に送る通知の例を示す図である。
図4】実施の形態に係る贈答管理装置の選択受付部が提供する選択画面の一例を示す図である。
図5】実施の形態に係る記憶部が記憶する管理データの構造を模式的に示す図である。
図6】実施の形態に係る贈答管理装置が実行する贈答管理処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図7】SNS(Social Networking Service)のGUI(Graphical User Interface)内に設置された購入アイコンの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<サービスの概要>
図1は、実施の形態に係る贈答管理装置1が実現するサービスの流れを説明するための図である。まず図1を参照して、実施の形態に係る贈答管理装置1が実現するサービスの概要を説明する。
【0022】
(1)送り主である第1ユーザは、インターネット等のネットワーク2を介して実施の形態に係る贈答管理装置1に接続し、受取主である第2ユーザを特定するための情報、第2ユーザに贈答する花卉関連商品、及び贈答する日を指定する。ここで「花卉」とは、鑑賞の用に供される植物をいい、切り花、鉢物、花木類、球根類、花壇用苗もの、芝類、及び地被植物類を含む。また「花卉関連商品」とは、花卉に加えて、植木鉢、支柱、栽培のための土、肥料、薬剤等を含む。言い換えると、花卉関連商品は花卉を含め、花卉を購入可能な店舗で扱う商品全般を意味する。
第1ユーザは、例えば自宅において第1ユーザが所持するPCから贈答管理装置1に接続したり、花卉関連商品を扱う店に設置された店頭端末から贈答管理装置1に接続したりする。
【0023】
また「第2ユーザを特定するための情報」とは、例えば第2ユーザのメールアドレス、第2ユーザの氏名、第2ユーザの住所、第2ユーザの電話番号やファクシミリ番号である。以下本明細書において、ユーザを特定するための情報を単に「ユーザ情報」と記載する。例えば、第2ユーザを特定するための情報は、「第2ユーザ情報」と記載する。
【0024】
(2)第1ユーザから指示を取得した贈答管理装置1は、第1ユーザから花卉関連商品の贈答があったことを、ネットワーク2を介して第2ユーザに通知する。
(3)第2ユーザは、第1ユーザから贈答される予定の花卉関連商品を現物で受け取るか否かを選択して贈答管理装置1に通知する。
【0025】
(4a)第2ユーザが花卉関連商品を現物で受け取る選択をしなかった場合、贈答管理装置1は、花卉関連商品の対価に応じた量のポイントを、第2ユーザと関連付けて記憶部3に記憶する。記憶部3は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の既知の大容量記憶ストレージである。
【0026】
ここで「ポイント」とは、事後的に花卉関連商品と交換可能な電子情報であり、数字等の大小関係を表現することができる情報である。電子情報としての花卉のチャージ(charge;委託ないし保管)という意味で、以下本明細書において、花卉関連商品の対価に応じた量のポイントを「フラワーチャージ」と記載することがある。また、花卉関連商品をポイントに変換する行為自体を「フラワーチャージ」と表現することもある。
花卉関連商品
【0027】
(4b)第2ユーザが花卉関連商品を現物で受け取る選択をした場合、贈答管理装置1は、第2ユーザ情報、第1ユーザが指定した花卉関連商品の情報、及びその花卉関連商品を扱う店舗のうち、第2ユーザの住所の近隣に位置する店舗のリストを、ネットワーク2を介してオペレータの端末に送信する。
【0028】
(5)オペレータは、端末に表示された店舗のリストに記載された店舗と連絡を取り、第1ユーザが指定した花卉関連商品を第2ユーザに届けることが可能な店舗を探す。
(6)オペレータから連絡を受けた店舗は、第1ユーザが指定した花卉関連商品を用意し、指定された贈答日に第2ユーザに届ける。
【0029】
このように、実施の形態に係る贈答管理装置1が実現するサービスを用いることにより、受取主である第2ユーザは、贈答された花卉関連商品を現物で受け取るか、フラワーチャージするかを選択することができる。フラワーチャージは事後的に花卉関連商品に交換できるため、第2ユーザは同時期に複数の花卉関連商品が贈答された場合であっても、それを一度に受け取らなくてもよいという選択肢を得ることができる。
【0030】
なお、フラワーチャージで交換できる花卉関連商品は、交換の対象となった花卉関連商品に限定されない。第2ユーザは、フラワーチャージで交換できる商品であれば、どの商品であっても交換することができる。また、第1ユーザと第2ユーザとは必ずしも異なる必要はなく、同一人物であってもよい。この場合、第1ユーザはネットワークを介して自身のための花卉関連商品を購入することを意味する。
以下、実施の形態に係る贈答管理装置1について説明する。
【0031】
<贈答管理装置>
図2は、実施の形態に係る贈答管理装置1の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る贈答管理装置1は、贈答受付部10、贈答通知部11、選択受付部12、ポイント管理部13、コンテンツ取得部14、商品受付部15、記憶装置制御部16、リスト生成部17、リスト通知部18、ユーザ管理部19、店舗通知部20、通信部21、及びバス22を備える。実施の形態に係る贈答管理装置1は、例えばメインフレームサーバやクラウドサーバ等によって実現できる。
【0032】
図2は、実施の形態に係る贈答管理装置1を実現するための機能構成を示しており、その他の構成は省略している。図2において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には贈答管理装置1のCPU(Central Processing Unit)、メインメモリ、その他のLSI(Large Scale Integration)で構成することができる。またソフトウェア的には、メインメモリにロードされたプログラム等によって実現される。したがってこれらの機能ブロックが、贈答管理装置1の計算リソースによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0033】
通信部21は、贈答管理装置1がネットワーク2を介して外部の装置と情報のやり取りをするためのインタフェースである。通信部21は、ネットワーク2を介して受信した情報を、バス22を経由して贈答管理装置1の各部に送る。通信部21はまた、バス22を経由して贈答管理装置1の各部から取得した情報を、ネットワーク2を介して外部の装置に送信する。
【0034】
記憶装置制御部16は、贈答管理装置1が記憶部3との間で情報をやり取りするためのインタフェースである。記憶装置制御部16は、記憶部3から読み出した情報を、バス22を経由して贈答管理装置1の各部に送る。記憶装置制御部16はまた、バス22を経由して贈答管理装置1の各部から取得した情報を、記憶部3に書き込む。
【0035】
以下本明細書において、贈答管理装置1の各部が外部の装置との間で情報をやり取りする場合は通信部21を介することを前提とし、その記載を省略することがある。同様に、以下本明細書において、贈答管理装置1の各部が記憶部3との間で情報をやり取りする場合は記憶装置制御部16を介することを前提とし、その記載を省略することがある。
【0036】
贈答受付部10は、送り主である第1ユーザから、受取主である第2ユーザを特定する第2ユーザ情報と、第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定とを、ネットワーク2を介して受け付ける。なお、第2ユーザ情報が既に記憶部3に格納されている場合には、贈答受付部10は、第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定を第1ユーザから受け付ける。これは例えば、第1ユーザが贈答管理装置1の管理者が運営するウェブサイト(不図示)にアクセスし、ウェブページのフォーム内に花卉関連商品の指定及び第2ユーザ情報を入力するといった既知のウェブサービス技術を用いて実現できる。
【0037】
贈答通知部11は、第1ユーザから花卉関連商品の贈答があったことを、第2ユーザに通知する。
図3は、実施の形態に係る贈答管理装置1の贈答通知部11が、受取主である第2ユーザに送る通知の例を示す図である。図3に例示するように、贈答通知部11の通知には、送り主である第1ユーザの名前、贈答される花卉関連商品の種類、贈答される花卉関連商品のイメージ画像、贈答予定日、ポイント化(フラワーチャージ)の期限、ポイント化をするか否かの手続きをするためのウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)、及び問い合わせ情報等が記載されている。贈答通知部11は、例えば第2ユーザ情報に含まれる第2ユーザのメールアドレスに通知を送信する。
【0038】
贈答通知部11は、メールアドレスの送信に代えて、あるいはこれに加えて、通知を印刷した印刷物を第2ユーザの住所に郵送したり、通知内容を第2ユーザにファクシミリで送信したりしてもよい。第2ユーザは、通知に記載されたウェブサイトにアクセスすることで、贈答された花卉関連商品をフラワーチャージするか否かを選択することができる。
【0039】
選択受付部12は、第1ユーザが第2ユーザに贈答する予定の花卉関連商品を、第2ユーザが現物で受け取るか否かの選択を受け付ける。
図4は、実施の形態に係る贈答管理装置1の選択受付部12が提供する選択画面の一例を示す図である。第2ユーザがスマートフォンやタブレット、PC等の情報端末で図3に示す通知例に記載されたウェブサイトのURLにアクセスすると、図4に示す選択画面が表示される。図4に示すように、選択受付部12が第2ユーザに提供する選択画面には、第2ユーザを指定して贈答された花卉関連商品の一覧が、第2ユーザが選択可能な態様で提示されている。
【0040】
第2ユーザは、選択受付部12が提供する選択画面に記載された花卉関連商品の一覧から、フラワーチャージを希望する花卉関連商品を選択する。図4に示す例では「ひまわりの花束」と「ブーゲンビリア」とがチェックされており、これは第2ユーザが「ひまわりの花束」と「ブーゲンビリア」とをフラワーチャージすること希望していることを示している。逆に言うと、選択画面に記載された花卉関連商品の一覧のうちフラワーチャージをするためのチェックがないものは、第2ユーザが現物で受け取ることを選択したことを示している。選択受付部12は、花卉関連商品の一覧のうち第2ユーザが選択しなかった花卉関連商品を、現物で受け取る花卉関連商品の選択として受け付ける。なお図4には図示していないが、贈答予定の花卉関連商品の一覧に、その花卉関連商品の写真やイラスト等を記載したアイコンを含めてもよい。
【0041】
ポイント管理部13は、第2ユーザが花卉関連商品を現物で受け取ることを選択しない場合、すなわち、第2ユーザが花卉関連商品をフラワーチャージすることを選択した場合、その花卉関連商品の対価に応じた量のフラワーチャージを、第2ユーザと関連付けて記憶部3に記憶させる。
【0042】
図5は、実施の形態に係るポイント管理部13が参照する管理データの構造を模式的に示す図である。この管理データは、記憶部3に記憶されている。図5に示すように、ポイント管理部13は、各ユーザを一意に識別可能なユーザ識別子を各ユーザに割り当てる。各ユーザ識別子には、そのユーザ識別子が割り当てられたユーザの名前であるユーザ名、そのユーザが保持するポイント(フラワーチャージ)、ユーザの連絡先住所、ユーザのカード番号、その他図示はしていないが、ユーザのメールアドレスや性別、年齢、過去の購入履歴、贈答があった商品の履歴等の個人情報が関連付けられている。ポイント管理部13は、第2ユーザがフラワーチャージを選択したときは、第2ユーザのユーザ識別子に関連付けられているポイントに、新たにフラワーチャージすることで得られたポイントを加算する。
【0043】
図5に示す管理データは、ユーザの個人情報を管理するユーザ管理部19が主に管理をする。ユーザ管理部19は、受取主である第2ユーザの個人情報のみならず、送り主である第1ユーザの個人情報も管理する。
【0044】
リスト生成部17は、選択受付部12が第2ユーザから花卉関連商品を現物で受け取ることの選択を受け付けた場合、第2ユーザの住所の近隣に位置する店舗の連絡先のリストを生成する。図示はしないが、記憶部3には花卉関連商品を扱う店舗の住所及び電話番号等の連絡先を集めた店舗リストが格納されている。リスト生成部17は、ユーザ管理部19を介して第2ユーザの住所を取得し、店舗リストに記載されている住所の中から第2ユーザの住所の近隣に位置する店舗を抽出して近隣店舗リストを作成する。リスト通知部18は、リスト生成部17が作成した近隣店舗リストと、第2ユーザの個人情報とを、店舗と連絡を取るオペレータに通知する。近隣店舗リストには店舗と連絡を取るための電話番号等の連絡先が記載されているため、オペレータは店舗の連絡先を調べる手間を省くことができる。
【0045】
このように、花卉関連商品の贈答があった第2ユーザは、その花卉関連商品を現物で受け取るか、あるいは事後的に花卉関連商品と交換するためにフラワーチャージするかを選択することができる。例えば第2ユーザが同じ時期に多数の花卉関連商品が贈答されるような場合に、花卉関連商品を時間的に分散して受け取ることができる。
【0046】
図3に示したように、贈答通知部11が第2ユーザに送る通知には、第1ユーザが指定した花卉関連商品のイメージ画像が添付される。このイメージ画像は、第1ユーザが指定した花卉関連商品に関連付けられたコンテンツの一例である。第1ユーザが指定した花卉関連商品に関連付けられたコンテンツは、花卉関連商品のイメージ画像に限られない。この他、第1ユーザが第2ユーザ宛てに作成したテキストメッセージ、ボイスメッセージ、ビデオメッセージ等も含まれる。さらに、第1ユーザが花卉関連商品とともに第2ユーザに届けることを望む音楽や映像等のコンテンツも、花卉関連商品に関連付けられたコンテンツに含まれる。
【0047】
コンテンツ取得部14は、第1ユーザが指定した花卉関連商品に関連付けられたコンテンツを取得する。コンテンツ取得部14は、花卉関連商品に関連付けられたコンテンツが記憶部3に記憶されている場合には、そのコンテンツを記憶部3から読み出す。コンテンツ取得部14は、花卉関連商品に関連付けられたコンテンツが記憶部3に記憶されていない場合には、ネットワーク2を介してそのコンテンツを取得する。贈答通知部11は、コンテンツ取得部14が取得したコンテンツも第2ユーザに通知する。これにより、第1ユーザは花卉関連商品とともに第2ユーザに宛てたメッセージ等も第2ユーザに送ることができ、誕生日や結婚、転職や引っ越し等の祝辞を添えることができるようになる。
【0048】
<アニバーサリー登録システム>
ここで、誕生日や結婚記念日等の個人の記念日、及びクリスマスや母の日等の一般的なイベントは、一年周期で訪れる。したがって送り主である第1ユーザは、あらかじめ受取主である第2ユーザ毎に、贈答する花卉関連商品と贈答日とを登録しておけると便利である。いわばアニバーサリー登録システムである。このため贈答受付部10は、花卉関連商品の贈答対象とする複数の第2ユーザと、その複数のユーザのそれぞれについて贈答する花卉関連商品及び贈答日の指定を第1ユーザから受け付け、記憶部3に格納する。贈答通知部11は、複数の第2ユーザのそれぞれに指定された贈答日よりも所定の日数前になったとき、該当する第2ユーザに花卉関連商品の贈答があったことを通知する。
【0049】
ここで「所定の日数」とは、第2ユーザに贈答があった花卉関連商品をフラワーチャージするか否かを選択するための猶予となる日数であり、限定しない一例としては7日である。多くの送り先に継続して花卉関連商品を贈答する習慣のあるユーザは、ひとたび贈答管理装置1が提供するアニバーサリー登録システムに登録することにより、贈答のし忘れを抑制でき、かつ煩雑な入力作業を軽減することができる。このアニバーサリー登録システムは、例えば企業が福利厚生の一環として、従業員の誕生日等に花卉関連商品を送ること等にも好適なシステムである。
【0050】
<フラワーチャージの使用>
続いて、フラワーチャージの使用について説明する。
送り主である第1ユーザは、第2ユーザに贈答する花卉関連商品の対価として、自身が所有するフラワーチャージを充当することができる。具体的には、ポイント管理部13は、第1ユーザが第2ユーザに贈答する花卉関連商品の指定があった場合、第1ユーザに関連付けられて記憶部3に記憶されているフラワーチャージから、花卉関連商品の対価に対応する量のフラワーチャージを減算して記憶部3に記憶させる。
【0051】
また送り主である第1ユーザは、花卉関連商品に代えて、フラワーチャージそのものを第2ユーザに贈答することもできる。この場合、贈答受付部10は、第1ユーザから第2ユーザに贈答するフラワーチャージの量の指定を受け付ける。贈答通知部11は、第1ユーザからフラワーチャージの贈答があったことを、第2ユーザに通知する。ポイント管理部13は、第1ユーザが第2ユーザに贈答したフラワーチャージを、第2ユーザと関連付けられたフラワーチャージに加算して記憶部3に記憶させる。同様に、ポイント管理部13は、第1ユーザが第2ユーザに贈答したフラワーチャージを、第1ユーザと関連付けられたフラワーチャージから減算して記憶部3に記憶させる。
【0052】
第1ユーザ及び第2ユーザが所有するフラワーチャージは、花卉関連商品に交換することができる。例えばフラワーチャージを所有する第2ユーザは、所有する情報端末を用いて贈答管理装置1にアクセスする。商品受付部15は、第2ユーザからアクセスがあった場合、第2ユーザがフラワーチャージで交換する花卉関連商品の指定を受け付けるためのウェブページ(不図示)を第2ユーザの情報端末に提示する。
【0053】
店舗通知部20は、第2ユーザが指定した花卉関連商品を扱う店舗に関する情報を、第2ユーザの情報端末に通知する。これにより、第2ユーザは所望の花卉関連商品を扱う店舗を知ることができる。第2ユーザは、贈答管理装置1を介してその花卉関連商品を手配してもよいし、店舗に赴いて花卉関連商品を受け取ってもよい。いずれにしても、第2ユーザがフラワーチャージを花卉関連商品と交換する場合、ポイント管理部13は、第2ユーザに関連付けられたフラワーチャージから、第2ユーザが指定した花卉関連商品の対価に対応する量のフラワーチャージを減算して記憶部3に記憶させる。このように、第2ユーザは、贈答された花卉関連商品をフラワーチャージしておくことにより、フラワーチャージを現物化する時期を自由に選択することができる。
【0054】
なお、第2ユーザが店舗に赴いて花卉関連商品を受け取る場合、店舗に設置されている端末(不図示)から贈答管理装置1に接続し、第2ユーザのフラワーチャージを処理してもよい。図1に示すように、贈答管理装置1はネットワーク2と接続している。このため、店舗に設置されている端末がネットワーク2と接続できれば、贈答管理装置1に第2ユーザのフラワーチャージの管理を指示することができる。商品受付部15が第2ユーザによる花卉関連商品の指定をその花卉関連商品を扱う店舗に設置された店頭端末から受け付けた場合、店舗通知部20は店舗に関する情報を第2ユーザには通知しない。ポイント管理部13は、第2ユーザが花卉関連商品の指定を店頭端末から商品受付部15に指示した場合、ポイント管理部13はそのことを契機として第2ユーザに関連付けられたフラワーチャージから、第2ユーザが指定した花卉関連商品の対価に対応する量のフラワーチャージを減算して記憶部3に記憶させる。このように、ユーザは花卉関連商品を扱う店舗の店頭からフラワーチャージを利用できるので、ユーザの利便性を向上することができる。
【0055】
<処理フロー>
図6は、実施の形態に係る贈答管理装置1が実行する贈答管理処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば贈答管理装置1が起動したときに開始する。
【0056】
贈答受付部10は、送り主である第1ユーザから、受取主である第2ユーザに贈答するための花卉関連商品の指定を、ネットワーク2を介して受け付ける(S2)。贈答通知部11は、第1ユーザから花卉関連商品の贈答があったことを、第2ユーザの情報端末に通知する(S4)。
【0057】
選択受付部12は、第2ユーザから、第1ユーザから贈答があった花卉関連商品を現物で受け取るか否かの選択を受け付ける(S6)。第2ユーザが花卉関連商品を現物で受け取ることを選択しない場合(S8のNO)、ポイント管理部13は、花卉関連商品の対価に応じた量のフラワーチャージを算出する(S10)。ポイント管理部13は、算出したフラワーチャージを、第2ユーザと関連付けて記憶部3に記憶させる(S12)。
【0058】
ここでポイント管理部13は、花卉関連商品に相当するフラワーチャージをユーザと関連付けて記憶部3に記憶させてもよいし、花卉関連商品に相当するフラワーチャージから手数料に相当するフラワーチャージを減算した量のフラワーチャージを、第2ユーザと関連付けて記憶部3に記憶させてもよい。
【0059】
第2ユーザが花卉関連商品を現物で受け取ることを選択する場合(S8のYES)、リスト生成部17は、第2ユーザの住所の近隣に位置する店舗の連絡先のリストである近隣店舗リストを生成する(S14)。リスト通知部18は、リスト生成部17が作成した近隣店舗リストと、第2ユーザの個人情報とを、店舗と連絡を取るオペレータに通知する(S16)。
ポイント管理部13が花卉関連商品の対価に応じたフラワーチャージを記憶部3に記憶させるか、又はリスト通知部18が近隣店舗リストをオペレータに通知すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0060】
以上説明したように、実施の形態に係る贈答管理装置1によれば、ウェブ上で購入された贈答のための花卉関連商品を、受取主が時間的に分散して受け取るための技術を提供することができる。受取主は、贈答される花卉関連商品の一覧をその花卉関連商品の送り主の名前や、花卉関連商品の写真やイラストともに見ながら、現物で受け取るかフラワーチャージとするかを選択することができる。
【0061】
また、送り主は複数の受取主に対してそれぞれ日付を指定して、定期的に花卉関連商品を贈答することができる。さらに、フラワーチャージを使用して他人に花卉関連商品を贈答したり、フラワーチャージそのものを贈答したりすることもできる。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。以下そのような変形例を説明する。
【0063】
<第1の変形例>
上記では、送り主である第1ユーザが、ウェブブラウザを使用して贈答管理装置1の管理者が運営するウェブサイトに直接アクセスすることを前提に説明した。これに加えて、第1ユーザは、例えばSNSのGUI内に設置された購入アイコンを選択することで、贈答管理装置1の管理者が運営するウェブサイトにアクセスできるようにしてもよい。
【0064】
図7は、SNSのGUI内に設置された購入アイコン23の一例を示す模式図である。より具体的には、図7は、SNSのGUIにおいて第1ユーザである一郎が、第2ユーザである花子に誕生日を祝うメッセージを送り、花子がそのメッセージに返答した様子を示している。ここでSNSを運営するサーバ(不図示)には、既知の自然言語解析機能が搭載されており、第1ユーザ及び第2ユーザの入力したメッセージを解析することができる。この結果、第1ユーザと第2ユーザとのやり取りが花卉関連商品の贈答に適するとの蓋然性が高い場合、SNSを運営するサーバは、第1ユーザのメッセージ入力欄の近傍に、第2ユーザに花卉関連商品を贈答することを促す購入アイコン23を表示する。サーバは、購入アイコン23を第1ユーザが使用する情報端末にのみ表示させ、第2ユーザが使用する情報端末には表示させない。
【0065】
第1ユーザが購入アイコン23をクリックないしタップして押下すると、第1ユーザの情報処理端末は贈答管理装置1の管理者が運営するウェブサイトにアクセスする。これにより、第1ユーザはSNSのやり取りの中で、容易に第2ユーザに花卉関連商品を贈答することができるようになる。
【0066】
<第2の変形例>
上記では、贈答通知部11は、第1ユーザから花卉関連商品の贈答があったことを、第2ユーザに通知する場合について説明した。しかしながら、花卉関連商品の送り主である第1ユーザは、事前に第2ユーザに告げずに贈答し、第2ユーザを驚かせることを望む場合もありうる。
【0067】
そこで第2の変形例に係る贈答受付部10は、送り主である第1ユーザから、第2ユーザ情報と花卉関連商品の指定に加えて、第2ユーザに贈答の通知をするか否かの指定も受け付ける。贈答受付部10が通知をしない旨の指定を受け付けた場合、贈答通知部11は第1ユーザからフラワーチャージの贈答があったことを、第2ユーザに通知しない。また、贈答受付部10が通知をしない旨の指定を受け付けた場合、リスト生成部17は第2ユーザ情報に基づいて近隣店舗リストを生成し、リスト通知部18は近隣店舗リストと第2ユーザ情報とをオペレータに通知する。これにより、第1ユーザは花卉関連商品を贈答することを事前に第2ユーザに知られることなく贈答することができる。
【0068】
<第3の変形例>
上記では、フラワーチャージは花卉関連商品と事後的に交換できることについて説明した。例えば誕生日のお祝いとして、多くの人から同時期に花卉の贈答があったユーザは、自宅に花卉がある状態を長期間継続させるために、それらを一度に受け取らずに時間をずらして少しずつ受け取ることを望む場合もあると考えられる。
【0069】
そこで選択受付部12は、あらかじめ定められたタイミングで花卉を第2ユーザに届けることを示すGUIを、第2ユーザの情報端末に提示してもよい。ここで「あらかじめ定められたタイミング」とは、第2ユーザの所持するフラワーチャージの範囲内、又は第2ユーザが指定する期間内で、第2ユーザに花卉を届けるタイミングである。このタイミングは、第2ユーザの自宅に花卉がある状態がなるべく継続するように定められる。
【0070】
このタイミングは、種々の態様が考えられる。例えば、このタイミングは第2ユーザが定める周期(例えば1週間)であってもよい。あるいは、第2ユーザが選択した花卉の寿命に応じて、ある花卉の商品としての寿命を迎えるタイミングで新たな花卉を第2ユーザに届けるようにしてもよい。これは例えば各花卉の一般的な寿命を記憶部3に記憶させておき、第2ユーザによる花卉の選択に応じて選択受付部12が読み出し、第2ユーザに発送のタイミングを確認させることで実現できる。
【0071】
花卉は、その盛りが季節によっても異なる。そこで選択受付部12は、例えば3ヶ月以上の長期間に渡って継続して花卉を届けることを第2ユーザが選択した場合、発送の時期に応じて届ける花卉の候補を第2ユーザに提示してもよい。これは例えば各花卉が見頃となる一般的な時期を記憶部3に記憶させておき、第2ユーザが指定する期間に基づいて、選択受付部12が第2ユーザに推薦する花卉を提示することで実現できる。第2ユーザは、自身で選択しなくても旬の花卉が届けられる点で便利である。
【符号の説明】
【0072】
1・・・贈答管理装置
2・・・ネットワーク
3・・・記憶部
10・・・贈答受付部
11・・・贈答通知部
12・・・選択受付部
13・・・ポイント管理部
14・・・コンテンツ取得部
15・・・商品受付部
16・・・記憶装置制御部
17・・・リスト生成部
18・・・リスト通知部
19・・・ユーザ管理部
20・・・店舗通知部
21・・・通信部
22・・・バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7