特許第6685218号(P6685218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6685218ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル
<>
  • 特許6685218-ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル 図000002
  • 特許6685218-ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル 図000003
  • 特許6685218-ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル 図000004
  • 特許6685218-ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル 図000005
  • 特許6685218-ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル 図000006
  • 特許6685218-ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6685218
(24)【登録日】2020年4月2日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネル
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3266 20160101AFI20200413BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   G09G3/3266
   G09G3/20 611F
   G09G3/20 621M
   G09G3/20 622B
   G09G3/20 680G
【請求項の数】12
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-246099(P2016-246099)
(22)【出願日】2016年12月20日
(65)【公開番号】特開2017-120411(P2017-120411A)
(43)【公開日】2017年7月6日
【審査請求日】2016年12月20日
【審判番号】不服2018-14566(P2018-14566/J1)
【審判請求日】2018年11月2日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0189958
(32)【優先日】2015年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】ノ ソク
(72)【発明者】
【氏名】ハン インヒョ
【合議体】
【審判長】 中塚 直樹
【審判官】 濱野 隆
【審判官】 梶田 真也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−241028(JP,A)
【文献】 特開2007−241027(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/093458(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0371598(US,A1)
【文献】 特開2010−238323(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0243150(US,A1)
【文献】 特開2006−293299(JP,A)
【文献】 特開2015−68978(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0256794(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第103035298(CN,A)
【文献】 特開2010−140593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/3226
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が第1ゲート駆動信号生成部と連結され、他端が第1ゲートラインの一端と連結される第1プルアップTFT、
一端が前記第1ゲートラインの一端と連結され、他端が低電圧端子と連結される第1プルダウンTFT、
一端が前記第1ゲート駆動信号生成部と連結され、他端が前記第1ゲートラインの前記一端の反対側に位置した他端と連結される第2プルアップTFT、
一端が第2ゲート駆動信号生成部と連結され、他端が第2ゲートラインの一端と連結される第3プルアップTFT、
一端が前記第2ゲートラインの一端と連結され、他端が低電圧端子と連結される第2プルダウンTFT、及び
前記第3プルアップTFTのゲート端と第3インバーターを通じて連結されるQb3ノード
を含み、
前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTのゲート端に各TFTの閾値電圧を超える電圧を有する第1の信号を同時に印加することにより前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオンされると同時に前記第1プルダウンTFTはターンオフされ、第1期間の経過後に前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオフされると同時に前記第1プルダウンTFTはターンオンされ、
前記第3プルアップTFTのゲート端に閾値電圧を超える電圧を有する第2の信号を印加することにより前記第3プルアップTFTがターンオンされると同時に前記第2プルダウンTFTはターンオフされ、第2期間の経過後に前記第3プルアップTFTがターンオフされると同時に前記第2プルダウンTFTはターンオンされ、
前記Qb3ノードは、前記第2プルダウンTFTのゲート端と連結され、且つ前記第2プルアップTFTのゲート端と第2インバーターを通じて連結されるQb2ノードと連結され、
前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオンされて前記第1プルダウンTFTがターンオフされると、前記第1ゲート駆動信号生成部によって生成された第1ゲート駆動信号が前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTを通じて前記第1ゲートラインに印加され、次いで、前記第3プルアップTFTがターンオンされて前記第2プルダウンTFTがターンオフされると、前記第2ゲート駆動信号生成部によって生成された第2ゲート駆動信号が前記第3プルアップTFTを通じて前記第2ゲートラインに印加され、
前記第1ゲート駆動信号は、前記第1ゲートラインに含まれる画素構造内のスキャントランジスターの閾値電圧を超える電圧を有し、
前記第2ゲート駆動信号は、前記第2ゲートラインに含まれる画素構造内のスキャントランジスターの閾値電圧を超える電圧を有する、
ゲート駆動モジュール。
【請求項2】
記画素構造はデータライン、ャパシター、及びドライビングトランジスターをさらに含み、
前記第1ゲート駆動信号が前記第1ゲートラインに印加される時、前記スキャントランジスターはターンオンされ、データ電圧は連続的に前記データラインと、前記スキャントランジスターを通じて前記ドライビングトランジスターのゲート端に印加されて、前記ドライビングトランジスターと連結された有機発光ダイオードをターンオンさせることを特徴とする、請求項に記載のゲート駆動モジュール。
【請求項3】
前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオフされて前記第1プルダウンTFTがターンオンされると、低電圧信号が前記第1プルダウンTFTを通じて前記第1ゲートラインに印加されることを特徴とする、請求項1に記載のゲート駆動モジュール。
【請求項4】
一端が前記第1プルアップTFTのゲート端と連結され、他端が前記第1プルダウンTFTのゲート端と連結される第1インバーターをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のゲート駆動モジュール。
【請求項5】
前記第1インバーターは、前記第1プルアップTFT印加された信号を変更し、前記変更された信号を前記第1プルダウンTFTに出力することを特徴とする、請求項に記載のゲート駆動モジュール。
【請求項6】
一端が第1ゲート駆動信号生成部と連結され、他端が第1ゲートラインの一端と連結される第1プルアップTFT、
一端が前記第1ゲートラインの一端と連結され、他端が低電圧端子と連結される第1プルダウンTFT、
一端が前記第1ゲート駆動信号生成部と連結され、他端が前記第1ゲートラインの前記一端の反対側に位置した他端と連結される第2プルアップTFT、
前記第1ゲート駆動信号生成部によって生成され、前記第1ゲートラインを通じて印加されるゲート駆動信号によってスキャン動作を行う表示領域、
一端が第2ゲート駆動信号生成部と連結され、他端が第2ゲートラインの一端と連結される第3プルアップTFT、及び
一端が前記第2ゲートラインの一端と連結され、他端が低電圧端子と連結される第2プルダウンTFT、
前記第3プルアップTFTのゲート端と第3インバーターを通じて連結されるQb3ノード
を含み、
前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTのゲート端に各TFTの閾値電圧を超える電圧を有する第1の信号を同時に印加することにより前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオンされると同時に前記第1プルダウンTFTはターンオフされ、第1期間の経過後に前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオフされると同時に前記第1プルダウンTFTはターンオンされ、
前記第3プルアップTFTのゲート端に閾値電圧を超える電圧を有する第2の信号を印加することにより前記第3プルアップTFTがターンオンされると同時に前記第2プルダウンTFTはターンオフされ、第2期間の経過後に前記第3プルアップTFTがターンオフされると同時に前記第2プルダウンTFTはターンオンされ、
前記Qb3ノードは、前記第2プルダウンTFTのゲート端と連結され、且つ前記第2プルアップTFTのゲート端と第2インバーターを通じて連結されるQb2ノードと連結され、
前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオンされて前記第1プルダウンTFTがターンオフされると、前記第1ゲート駆動信号生成部によって生成された第1ゲート駆動信号が前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTを通じて前記第1ゲートラインに印加され、次いで、前記第3プルアップTFTがターンオンされて前記第2プルダウンTFTがターンオフされると、前記第2ゲート駆動信号生成部によって生成された第2ゲート駆動信号が前記第3プルアップTFTを通じて前記第2ゲートラインに印加され、
前記第1ゲート駆動信号は、前記第1ゲートラインに含まれる画素構造内のスキャントランジスターの閾値電圧を超える電圧を有し、
前記第2ゲート駆動信号は、前記第2ゲートラインに含まれる画素構造内のスキャントランジスターの閾値電圧を超える電圧を有する、
ゲート内蔵パネル。
【請求項7】
記画素構造は、データライン、ャパシター、及びドライビングトランジスターをさらに含み、
前記第1ゲート駆動信号が前記第1ゲートラインに印加される時、前記スキャントランジスターはターンオンされ、データ電圧は連続的に前記データラインと、前記スキャントランジスターを通じて前記ドライビングトランジスターのゲート端に印加されて、前記ドライビングトランジスターと連結された有機発光ダイオードをターンオンさせることを特徴とする、請求項に記載のゲート内蔵ネル。
【請求項8】
前記第1プルアップTFT及び前記第2プルアップTFTがターンオフされて前記第1プルダウンTFTがターンオンされると、低電圧信号が前記第1プルダウンTFTを通じて前記第1ゲートラインに印加されることを特徴とする、請求項に記載のゲート内蔵ネル。
【請求項9】
一端が前記第1プルアップTFTのゲート端と連結され、他端が前記第1プルダウンTFTのゲート端と連結される第1インバーターをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のゲート内蔵ネル。
【請求項10】
前記第1インバーターは、前記第1プルアップTFT印加された信号を変更し、前記変更された信号を前記第1プルダウンTFTに出力することを特徴とする、請求項に記載のゲート内蔵ネル。
【請求項11】
請求項1に記載のゲート駆動モジュールを含む有機発光ディスプレイ装置
【請求項12】
請求項に記載のゲート内蔵ネルを含む有機発光ディスプレイ装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルに係り、より詳しくは、プルダウンTFTを共有することでTFTの数を減らし、ベゼル(Bezel)の厚さを減らすためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本格的に情報化時代に入ったことにより、視覚イメージの形で電気信号に含まれる情報を扱う装置として、フラットディスプレイ装置(Flat Display device)に係る技術が急速に発展している。特に、フラットディスプレイ装置の薄型化、軽量化及び低消費電力化などのための研究が続けられている。
【0003】
フラットディスプレイ装置の例としては、液晶ディスプレイ装置(Liquid Crystal Display device;LCD)、プラズマディスプレイ装置(Plasma Display Panel device;PDP)、電界放出ディスプレイ装置(Field Emission Display device;FED)、電気発光ディスプレイ装置(ElecTro Luminescence Display device;ELD)、電気湿潤ディスプレイ装置(Electro−Wetting Display device;EWD)及び有機発光ディスプレイ装置(Organic Light Emitting Display device;OLED)などがある。
【0004】
この中で、有機発光ディスプレイ装置は、自発光型素子の有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)を利用して画像を表示する装置である。このような有機発光ディスプレイ装置は、互いに異なる色相の光を放出する二つ以上の有機発光ダイオードを含むことで、LCD装置のような他の装置とは異なり、別途のカラーフィルターを備えなくてもカラー画像を実現できる長所がある。また、別途の光源が不要であって、液晶ディスプレイ装置より小型化、薄型化及び軽量化が可能であり、視野角が広い長所がある。また、液晶ディスプレイ装置より1000倍以上速い反応速度を示すため、残像が少ない長所がある。
【0005】
このような有機発光ディスプレイ装置は、映像を実現するためにゲートラインに電圧を印加してスキャントランジスターをターンオンさせなければならない。スキャントランジスターがターンオンされると、データラインを通じて印加された電圧がドライビングトランジスターをターンオンさせる。ドライビングトランジスターがターンオンされると、ドライビングトランジスターを通じて流れる電流が有機発光ダイオードをターンオンさせる。このような機能を行うために、ゲートラインに電圧を印加するためのゲート駆動モジュールが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のゲート駆動モジュールでは、ゲートを駆動するためのTFTの数が多く、TFTの数が増加するにつれ、ゲート駆動モジュールのベゼルの厚さが厚くなる問題点がある。また、従来のゲート駆動モジュールが厚いベゼルを有するため、視聴者の画面への没入度が減少し、パネル全体の体積が増加するという問題点がある。また、従来のゲート駆動モジュールによれば、ゲートを駆動するためのQbノード及びインバーターの数が多いという問題点がある。
【0007】
本発明は、プルダウンTFTを共有することで、TFTの数を減らすためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明はTFTの数を減らすことで、ベゼルの厚さを減らすためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明はベゼルの厚さを減らすことで、画面没入度を増加させるためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明はベゼルの厚さを減らすことで、パネル全体の体積を減らすためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明はQbノードを共有することで、Qbノードの数を減らすためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明はQbノードの数を減らすことで、インバーターの数を減らすためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明はスキャントランジスターのターンオン及びターンオフ動作を制御するためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明はスキャントランジスターのターンオン及びターンオフ動作を制御することで、有機発光ダイオードのターンオン及びターンオフタイミングを制御することができるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明はゲート駆動信号を第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTに同時に印加するためのゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明はゲート駆動信号を第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTに同時に印加することで、表示領域に印加される電圧信号が遅延されることを減らすことができるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前述したような目的を達成するために、本発明はプルダウンTFTを共有してTFTの数を減らし、ベゼルの厚さを減少させるためのゲート駆動モジュールを提供する。
【0018】
より具体的には、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールは、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTがターンオンされると第1プルダウンTFTはターンオフされ、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTがターンオフされると第1プルダウンTFTはターンオンされる。第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTがターンオンされると、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTを通じてゲートラインにゲート駆動信号が印加される。次に、第1プルダウンTFTがターンオンされると、第1プルダウンTFTを通じてゲートラインに低電圧信号が印加される。前述したような本発明によると、第1プルアップTFT、第2プルアップTFT及び第1プルダウンTFTのみを利用してゲート駆動信号及び低電圧信号を印加することにより、TFTの数を減らしてベゼルの厚さを減少させることができる。
【0019】
また、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールは、一端が前記第1プルアップTFTのゲート端と連結され、他端が前記第1プルダウンTFTのゲート端と連結される第1インバーターをさらに含むことができる。
【0020】
また、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールは、第3プルアップTFTのゲート端と第3インバーターを通じて連結されるQb3ノードがQb2ノードに連結されることができる。Qb2ノードは第2プルアップTFTのゲート端と第2インバーターを通じて連結されることができる。前述したような本発明によると、Qb3ノードがQb2ノードに連結されることによって、Qbノードの数を減らし、インバーターの数を減少させることができる。
【0021】
すなわち、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールは、プルダウンTFTを共有することができ、Qbノードを共有することもできる。これによってTFTの数、Qbノードの数、及びインバーターの数を減らすことができる。
【0022】
一方、前述したような目的を達成するために、本発明はプルダウンTFTを共有してTFTの数を減らし、ベゼルの厚さを減少させるための内蔵ゲートパネルを提供する。
【0023】
より具体的には、本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルは、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTがターンオンされると第1プルダウンTFTはターンオフされ、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTがターンオフされると第1プルダウンTFTはターンオンされる。第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTがターンオンされると第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTを通じてゲートラインにゲート駆動信号が印加される。次に、第1プルダウンTFTがターンオンされると第1プルダウンTFTを通じてゲートラインに低電圧信号が印加される。前述したような本発明によると、第1プルアップTFT、第2プルアップTFT及び第1プルダウンTFTのみを利用してゲート駆動信号及び低電圧信号を印加することで、TFTの数を減らし、ベゼルの厚さを減少させることができる。
【0024】
また、本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルは、第1ゲートラインを通じて印加されるゲート駆動信号によってスキャン動作を行う表示領域を含むことができる。
【0025】
また、本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルは、一端が前記第1プルアップTFTのゲート端と連結され、他端が前記第1プルダウンTFTのゲート端と連結される第1インバーターをさらに含むことができる。
【0026】
また、本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルは、第3プルアップTFTのゲート端と第3インバーターを通じて連結されるQb3ノードがQb2ノードに連結されることができる。Qb2ノードは第2プルアップTFTのゲート端と第2インバーターを通じて連結されることができる。前述したような本発明によると、Qb3ノードがQb2ノードに連結されることによって、Qbノードの数を減らし、インバーターの数を減らすことができる。
【0027】
すなわち、本発明の一実施形態によると、他の内蔵ゲートパネルはプルダウンTFTを共有することも、Qbノードを共有することができ、これによってTFTの数、Qbノードの数、及びインバーターの数を減らすことができる。
【発明の効果】
【0028】
前述したような本発明によると、プルダウンTFTを共有することでTFTの数を減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、ベゼルの厚さを減少させて画面没入度を増加させる場合に有効に活用することができる。つまり、ベゼルが薄いほど画面の範囲が拡大し、映画、ドラマ等を視聴する際に視聴者の画面没入度が増加する。
【0029】
また、本発明によると、ベゼルの厚さを減少させることにより、画面の大きさ対パネル全体の体積を減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、パネル全体の体積を減らして不要な空間を減らす場合に有効に活用することができる。
【0030】
また、本発明によると、Qbノードを共有することでQbノードの数を減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、いずれか一つのQbノードと他のQbノードを連結してQbノードの数を減らす場合に有効に活用することができる。Qbノードを共有すれることにより、Qbノードに連結されたインバーターも共有することができ、かつ、これによってベゼルの厚さが減少する長所もある。
【0031】
また、本発明はスキャントランジスターのターンオン及びターンオフ動作を制御することができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、プルアップTFT及びプルダウンTFTのターンオン及びターンオフ動作を制御してゲートラインに印加される電圧信号を制御する場合に有効に活用することができる。
【0032】
また、本発明はスキャントランジスターのターンオン及びターンオフ動作を制御することで、有機発光ダイオードのターンオン及びターンオフタイミングを制御することができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、有機発光ダイオードを任意の順にターンオンまたはターンオフさせる場合に有効に活用することができる。
【0033】
また、本発明は表示領域に印加される電圧信号のディレイを減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、表示領域に印加される電圧信号が不規則で、有機発光ダイオードがターンオンまたはターンオフされるタイミングが不規則な場合に有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールを図示した図面である。
図2】(a)は本発明の一実施形態によるゲート駆動信号を図示した図面であり、(b)は本発明の一実施形態によるプルアップTFTのゲート端に印加される電圧信号を図示した図面である。(c)は本発明の一実施形態によるプルダウンTFTのゲート端に印加される電圧信号を図示した図面であり、(d)は本発明の一実施形態によるゲートラインに印加される電圧信号を図示した図面である。
図3】本発明の一実施形態による画素構造を図示した等価回路図である。
図4】本発明の他の実施形態によるゲート駆動モジュールを図示した図面である。
図5】本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルを図示した図面である。
図6】本発明の他の実施形態による内蔵ゲートパネルを図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
前述した目的、特徴及び長所は、添付された図面を参照して詳細に後述され、これによって本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明を説明するにあたり、本発明と係わる公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすることができると判断される場合は、詳細な説明を省略する。以下、添付の図面を参照して本発明による好ましい実施形態を詳しく説明する。図面において同一な参照符号は、同一または類似の構成要素を示すものとして使われる。
【0036】
図1は本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールを図示した図面である。図1を参照ると、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールは、第1プルアップTFT110、第1プルダウンTFT120及び第2プルアップTFT130を含んで構成されることができる。図1に図示されたゲート駆動モジュールは一実施形態によるもので、その構成要素が図1に図示された実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて一部の構成要素が付加、変更または削除されることができる。
【0037】
図2(a)は本発明の一実施形態によるゲート駆動信号を図示した図面であり、図2(b)は本発明の一実施形態によるプルアップTFTのゲート端に印加される電圧信号を図示した図面である。
【0038】
図2(c)は本発明の一実施形態によるプルダウンTFTのゲート端に印加される電圧信号を図示した図面であり、図2(d)は本発明の一実施形態によるゲートラインに印加される電圧信号を図示した図面である。
【0039】
図3は本発明の一実施形態による画素構造10を図示した等価回路図である。以下、図1ないし図3を参照して、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールを説明する。
【0040】
第1プルアップTFT110は、一端がゲート駆動信号生成部160と連結され、他端が第1ゲートライン150の一端と連結されることができる。第1プルアップTFT110は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第1プルアップTFT110の種類は限定しない。ゲート駆動信号生成部160は、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)を生成する構成を意味し、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)はゲートラインに印加されてスキャントランジスター(Scan_Tr)をターンオンさせる電圧信号を意味する。一実施形態として、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)はクロック信号でありえるし、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)の波形はクロック信号に限定しない。
【0041】
第1プルダウンTFT120は、一端が前記第1ゲートライン150の一端と連結され、他端が低電圧端子170と連結されることができる。低電圧端子170は、第1プルダウンTFT120のソース端に直流電圧信号を印加することができる構成を意味し、低電圧端子170は直流電源であることができ、低電圧端子170の種類はこれに限定しない。第1プルダウンTFT120は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第1プルダウンTFT120の種類は限定しない。
【0042】
第2プルアップTFT130は、一端が前記ゲート駆動信号生成部160と連結され、他端が前記第1ゲートライン150の他端と連結されることができる。第2プルアップTFT130は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第2プルアップTFT130の種類は限定しない。また、第1プルアップTFT110、第1プルダウンTFT120及び第2プルアップTFT130の種類は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、第1プルアップTFT110、第1プルダウンTFT120及び第2プルアップTFT130の位置は、図1に図示された構造と同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0043】
一実施形態として、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオンされると前記第1プルダウンTFT120はターンオフされ、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオフされると前記第1プルダウンTFT120はターンオンされることができる。図2(b)を参照すると、信号210が第1プルアップTFT110のゲート端に印加されることができる。信号210が第1プルアップTFT110のゲート端に印加されると、区間230で第1プルアップTFT110はターンオンされることができる。
【0044】
一方、図2(c)を参照すると、信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加されることができる。信号220は、信号210の信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加されると、区間230で第1プルダウンTFT120はターンオフされることができる。第1プルアップTFT110及び第1プルダウンTFT120のゲート端には、図2(b)ないし図2(c)に図示されたように位相が逆の信号が印加されることで、ターンオンされる過程及びターンオフされる過程、そしてその他などが反復的な順序で同時に繰り返されることができる。
【0045】
一実施形態として、ゲート駆動モジュールは一端が前記第1プルアップTFT110のゲート端と連結され、他端が前記第1プルダウンTFT120のゲート端と連結される第1インバーター140をさらに含むことができる。第1インバーター140は、Q1ノードに印加された信号の位相を変更させてQb1ノードに伝送することができる。例えば、第1インバーター140は、図2(b)に図示された信号210を図2(c)に図示された信号220に変更して出力し、これを第1プルダウンTFT120に適用することができる。第1インバーター140が図2(b)に図示された信号210を図2(c)に図示された信号220に変更して伝送する際、第1プルアップTFT110及び第1プルダウンTFT120は図2(b)ないし図2(c)に図示された位相が逆の信号210、220に応じて、反復的な順序でターンオンとターンオフ動作を同時に繰り返して行うことができる。
【0046】
本発明の一実施形態によると、第1プルアップTFT110のゲート端に印加される信号210及び第1プルダウンTFT120のゲート端に印加される信号220は、Q1ノード及びQb1ノードにそれぞれ印加されることができる。また、第1プルアップTFT110のゲート端に印加される信号210及び第1プルダウンTFT120のゲート端に印加される信号220は、Q1ノードに印加された信号をインバーターが変更して第1プルダウンTFT120のゲート端に印加することもできる。第1プルアップTFT110のゲート端及び第1プルダウンTFT120のゲート端に信号を印加する方法は、前述した実施形態に限定せずに、他の方法を通じて印加されることもできる。
【0047】
一方、第2プルアップTFT130は第1プルアップTFT110と同時にターンオンされることができる。より具体的に説明すると、第2プルアップTFT130のゲート端にも図2(b)に図示された信号210が印加されることができる。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130のゲート端に信号210が印加され、第1プルダウンTFT120のゲート端に信号220が印加されると、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130のターンオン及びターンオフ動作と第1プルダウンTFT120のターンオン及びターンオフ動作が逆に行われることがある。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130を同時にターンオンさせると、各画素がターンオンされる時点の間にディレイが発生することを防止することができる。
【0048】
一実施形態として、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオンされて前記第1プルダウンTFT120がターンオフされると、前記ゲート駆動信号生成部160によって生成されたゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)が前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130を通じて前記第1ゲートライン150に印加されることができる。また、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオフされて前記第1プルダウンTFT120がターンオンされると、低電圧信号が前記第1プルダウンTFT120を通じて前記第1ゲートライン150に印加されることができる。低電圧信号は直流電圧信号でありえる。
【0049】
より具体的には、信号210が第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130に印加されると、区間230で第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオンされる。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオンされると、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)の中で一部が第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130を通じて第1ゲートライン150に印加されることができる。図2(a)ないし図2(d)を参照すると、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)の中でCLK1が第1プルアップTFT110および第2プルアップTFT130のいずれかに印加されることができる。次に、信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加されてターンオンさせることができる一方、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130はターンオフされる。第1プルダウンTFT120がターンオンされると低電圧信号が第1ゲートライン150に印加され、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオフされるとゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)がそれ以上第1ゲートライン150に印加されない。すなわち、図2(d)に図示された信号330が第1ゲートライン150に印加されると、信号330は図3に図示されたスキャントランジスター(Scan_Tr)をターンオンさせることができる。
【0050】
図3を参照すると、第1ゲートライン150に信号330が印加されると、スキャントランジスター(Scan_Tr)がターンオンされる。スキャントランジスター(Scan_Tr)がターンオンされると、データライン13にデータ電圧信号Vdataが印加される。データライン13にデータ電圧信号を印加する構成は、データドライバーであり得る。データライン13に印加されたデータ電圧信号Vdataは、スキャントランジスター(Scan_Tr)を通じてキャパシター(Cst)またはドライビングトランジスター(Dr_Tr)のゲート端に印加される。データ電圧信号がドライビングトランジスター(Dr_Tr)のゲート端に印加されるとドライビングトランジスター(Dr_Tr)がターンオンされ、ドライビングトランジスター(Dr_Tr)がターンオンされるとドライビングトランジスター(Dr_Tr)を通じて電流が流れる。ドライビングトランジスター(Dr_Tr)を通じて流れる電流は、有機発光ダイオード(OLED)をターンオンさせることができる。
【0051】
前述したように、本発明の一実施形態によるゲート駆動モジュールはスキャントランジスター(Scan_Tr)のターンオン及びターンオフ動作を制御することができる。また、スキャントランジスター(Scan_Tr)のターンオン及びターンオフ動作を制御することにより、有機発光ダイオード(OLED)のターンオン及びターンオフタイミングを制御することができる。
【0052】
図4は本発明の他の実施形態によるゲート駆動モジュールを図示した図面である。図4を参照すると、本発明の他の実施形態によるゲート駆動モジュールは、第3プルアップTFT510、第2プルダウンTFT520、第4プルアップ540、Q3ノード、及びQb3ノードをさらに含むことができる。
【0053】
第3プルアップTFT510は、一端が第2ゲートラインの前記ゲート駆動信号生成部160と連結され、他端が第2ゲートライン550の一端と連結されることができる。第1ゲートラインのゲート駆動信号生成部と第2ゲートラインのゲート駆動信号生成部は相いに同一であってもよく、異なっていてもよい。第3プルアップTFT510の種類は、第1プルアップTFT110の種類と同一であってもよく、異なっていてもよい。また、第3プルアップTFT510の駆動過程は、前述した第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130の駆動過程と同一であってもよい。
【0054】
Qb3は第2プルダウンTFT520のゲート端と連結されることができ、前記第3プルアップTFT510のゲート端と第3インバーター530を通じて連結されることができる。第3プルアップTFT510、第2プルダウンTFT520、Q3ノード、Qb3ノード、および第3インバーター530の構造、機能、動作は、図1の類似素子と類似であることができる。また、Qb3ノードは前記第2プルアップTFT130のゲート端と第2インバーター180を通じて連結されるQb2ノードと連結されることができる。Qb3ノードは前述したQb1ノードとその構造及び機能が同一であり得る。
【0055】
但し、本発明の他の実施形態によるQb3ノードはQb2ノードと連結されるが、これを通じてQb3ノードはQb2ノードの役割を同時に行うことができる。また、Qb3ノードがQb2ノードを共有することでQb2ノードを省略することもでき、インバーター530がインバーター180の役割を共有するためインバーター180を省略することもできる。本発明の他の実施形態によるゲート駆動モジュールは、Qb2ノード及びインバーター180を省略することでベゼルの厚さを減少させることができる。
【0056】
図4において、本発明の他の実施形態によるゲート駆動モジュールは、第4プルアップTFT540及びQb4ノードをさらに含むことができる。
【0057】
第4プルアップTFT540の一端はゲート駆動信号生成部160と連結され、第4プルアップTFT540の他端は第2ゲートラインの他端に連結されることができる。第4プルアップTFT540は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第4プルアップTFT540の類型はこれに限定されない。第3プルアップTFT510、第2プルダウンTFT520、及び第4プルアップTFT540は同一のタイプであってもよく、または異なるタイプでもあってもよい。第3プルアップTFT510、第2プルダウンTFT120、及び第4プルアップTFT540が配置される位置は、図4に図示されたものと同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0058】
一方、第4プルアップTFT540及び第3プルアップTFT510は同時にターンオンされることができる。より具体的に、図2(b)に図示された信号210は、同様に第4プルアップTFT540のゲート端に印加されることができる。信号220が第2プルダウンTFT510のゲート端に印加される間、信号210は第3プルアップTFT510及び第4プルアップTFT540のゲート端に印加されるので、第3プルアップTFT510と第4プルアップTFT540は、第2プルダウンTFT520がターンオフされる間にターンオンされる。第3プルアップTFT510及び第4プルアップTFT540を同時にターンオンさせることで、画素がターンオンされる時間の間の遅延を避けることができる。
【0059】
ゲート駆動モジュールは、第4プルアップTFT540のゲート端に連結される一端及びQb4ノードに連結される他端を有するインバーター560をさらに含むことができる。Qb4ノードは前述したQb3ノードと同一の構造及び機能を有し得る。
【0060】
Qb4ノードはQb1ノードの機能を有するので、Qb1ノードは省略することができる。また、インバーター560はインバーター140の機能を有するため、インバーター140は省略することができる。
【0061】
図5は本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルを図示した図面である。図5を参照すれば、本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルは、第1プルアップTFT110、第1プルダウンTFT120、第2プルアップTFT130及び表示領域1100を含んで構成されることができる。図5に図示された内蔵ゲートパネルは、一実施形態によるものであって、その構成要素が図5に図示された実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて一部の構成要素が付加、変更または削除されてもよい。
【0062】
第1プルアップTFT110は一端が第1ゲートライン150のゲート駆動信号生成部160と連結され、他端が第1ゲートライン150の一端と連結されることができる。第1プルアップTFT110は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第1プルアップTFT110の種類は限定されない。ゲート駆動信号生成部160は、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)を生成する構成を意味し、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)はゲートラインに印加されてスキャントランジスター(Scan_Tr)をターンオンさせる電圧信号を意味する。一実施形態として、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)はクロック信号であることができ、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)の波形はクロック信号に限定されない。
【0063】
第1プルダウンTFT120は一端が前記第1ゲートライン150の一端と連結され、他端が低電圧端子170と連結されることができる。低電圧端子170は第1プルダウンTFT120のソース端に直流電圧信号を印加することができる構成を意味し、低電圧端子170は直流電源であることができ、低電圧端子170の種類はこれに限定されない。第1プルダウンTFT120は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第1プルダウンTFT120の種類は限定されない。
【0064】
第2プルアップTFT130は一端が前記ゲート駆動信号生成部160と連結され、他端が前記第1ゲートライン150の他端と連結されることができる。第2プルアップTFT130は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第2プルアップTFT130の種類は限定されない。また、第1プルアップTFT110、第1プルダウンTFT120及び第2プルアップTFT130の種類は同一であることも、異なることもできる。また、第1プルアップTFT110、第1プルダウンTFT120及び第2プルアップTFT130の位置及びその機能は、図1に図示された構造及び機能と同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0065】
一実施形態として、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオンされると前記第1プルダウンTFT120はターンオフされ、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオフされると前記第1プルダウンTFT120はターンオンされることができる。図2(b)を参照すると、信号210が第1プルアップTFT110のゲート端に印加される。信号210が第1プルアップTFT110のゲート端に印加されると、区間230で第1プルアップTFT110はターンオンされる。
【0066】
一方、図2(c)を参照すれば、信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加される。信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加されると、区間230で第1プルダウンTFT120はターンオフされる。第1プルアップTFT110及び第1プルダウンTFT120のゲート端には、図2に図示されたように位相が逆である信号が印加されることで、ターンオンされる過程及びターンオフされる過程が図2(b)ないし図2(c)に図示された位相が逆の信号210に応じて反復的な順序で同時に繰り返されることができる。
【0067】
一実施形態として、ゲート駆動モジュールは一端が前記第1プルアップTFT110のゲート端と連結され、他端が前記第1プルダウンTFT120のゲート端と連結される第1インバーター140をさらに含むことができる。第1インバーター140は、Q1ノードに印加された信号の位相を変更させてQb1ノードに伝送することができる。例えば、第1インバーター140は図2(b)に図示された信号210を図2(c)に図示された信号220に変更して伝送することができる。第1インバーター140が第2(b)に図示された信号210を図2(c)に図示された信号220に変更して伝送すると、第1プルアップTFT110及び第1プルダウンTFT120はターンオンとターンオフ動作を繰り返して行う。
【0068】
本発明の一実施形態によれば、第1プルアップTFT110のゲート端に印加される信号210及び第1プルダウンTFT120のゲート端に印加される信号220は、Q1ノード及びQb1ノードにそれぞれ印加されることができる。また、第1プルアップTFT110のゲート端に印加される信号210はQ1ノードに印加されることができ、インバーターによって変更され、第1プルダウンTFT120のゲート端に信号220で印加されることができる。したがって、第1プルアップTFT110及び第1プルダウンTFT120は、同時に繰り返してターンオン及びターンオフされることができる。第1プルアップTFT110のゲート端及び第1プルダウンTFT120のゲート端に信号を印加する方法は、前述した実施形態に限定されないものであり、他の方法によって印加されてもよい。
【0069】
一方、第2プルアップTFT130は第1プルアップTFT110と同時にターンオンされることができる。より具体的に説明すると、第2プルアップTFT130のゲート端にも図2(b)に図示された信号210が印加されることができる。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130のゲート端に信号210が印加され、第1プルダウンTFT120のゲート端に信号220が印加されると、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130のターンオン及びターンオフ動作と、第1プルダウンTFT120のターンオン及びターンオフ動作が逆に行われることができる。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130を同時にターンオンさせると、各画素がターンオンされる時点の間のディレイが発生することを防止することができる。
【0070】
一実施形態として、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオンされて前記第1プルダウンTFT120がターンオフされると、前記ゲート駆動信号生成部160によって生成されたゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)が前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130を通じて前記第1ゲートライン150に印加されることができる。また、前記第1プルアップTFT110及び前記第2プルアップTFT130がターンオフされて前記第1プルダウンTFT120がターンオンされると、低電圧信号が前記第1プルダウンTFT120を通じて前記第1ゲートライン150に印加されることができる。低電圧信号は直流電圧信号でありえる。
【0071】
より具体的には、信号210が第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130に印加されると、区間230で第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオンされることができ、その間、第1プルダウンTFT120はターンオフされることができる。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオンされると、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)の中で一部が第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130を通じて第1ゲートライン150に印加される。図2(a)ないし図2(d)を参照すると、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)の中でCLK1がプルアップTFTに印加される。次に、信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加されてこれをターンオンさせることができる。それに対し、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130はターンオフされる。第1プルダウンTFT120がターンオンされると低電圧信号が第1ゲートライン150に印加され、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオフされるとゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)がそれ以上第1ゲートライン150に印加されない。したがって、図2(d)に図示された信号330がゲートラインに印加されることができ、信号330は図3に図示されたスキャントランジスター(Scan_Tr)をターンオンさせることができる。
【0072】
表示領域1100は第1ゲートライン150を通じて印加されるゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)によってスキャン動作を行うことができる。表示領域1100は一つ以上の画素構造10を含むことができ、画素構造10は図3に図示された等価回路と同じであってもよい。また、表示領域1100上には、白色、赤色、緑色、青色の有機発光ダイオード(OLED)が順に配置されてもよく、いずれか一つの色を持つ有機発光ダイオード(OLED)がラインを異にして配置されてもよい。
【0073】
表示領域1100の駆動方法を図3及び図5を参照して説明する。第1ゲートライン150に信号が印加されると、スキャントランジスター(Scan_Tr)がターンオンされる。スキャントランジスター(Scan_Tr)がターンオンされると、データライン13にデータ電圧信号が印加される。データライン13にデータ電圧信号を印加する構成は、データドライバーであり得る。データライン13に印加されたデータ電圧信号は、スキャントランジスター(Scan_Tr)を通じてキャパシター(Cst)またはドライビングトランジスター(Dr_Tr)のゲート端に印加される。データ電圧信号がドライビングトランジスター(Dr_Tr)のゲート端に印加されるとドライビングトランジスター(Dr_Tr)がターンオンされ、ドライビングトランジスター(Dr_Tr)がターンオンされるとドライビングトランジスター(Dr_Tr)を通じて電流が流れる。ドライビングトランジスター(Dr_Tr)を通じて流れる電流は、有機発光ダイオード(OLED)をターンオンさせることができる。
【0074】
前述したように、本発明の一実施形態による内蔵ゲートパネルは、スキャントランジスター(Scan_Tr)のターンオン及びターンオフ動作を制御することができる。また、スキャントランジスター(Scan_Tr)のターンオン及びターンオフ動作を制御することにより、有機発光ダイオード(OLED)のターンオン及びターンオフタイミングを制御することができる。
【0075】
図6は本発明の他の実施形態による内蔵ゲートパネルを図示した図面である。図6を参照すると、本発明の他の実施形態による内蔵ゲートパネルは第3プルアップTFT510及びQb3ノードをさらに含むことができる。
【0076】
第3プルアップTFT510は、一端が第2ゲートラインの前記ゲート駆動信号生成部160と連結され、他端が第2ゲートラインの一端と連結されることができる。第1ゲートラインのゲート駆動信号生成部及び第2ゲートラインのゲート駆動信号生成部は同一であってもよく、異なっていてもよい。第3プルアップTFT510の種類は、第1プルアップTFT110の種類と同一であってもよく、異なっていてもよい。また、第3プルアップTFT510の駆動過程は、前述した第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130の駆動過程と同一であり得る。
【0077】
Qb3は前記第3プルアップTFT510のゲート端と第3インバーター530を通じて連結されることができる。また、Qb3ノードは前記第2プルアップTFT130のゲート端と第2インバーター180を通じて連結されるQb2ノードと連結されることができる。Qb3ノードは前述したQb1ノードとその構造及び機能が同一であり得る。
【0078】
但し、本発明の他の実施形態によるQb3ノードはQb2ノードと連結されるが、これによりQb3ノードはQb2ノードの役割を同時に行うことができる。また、Qb3ノードがQb2ノードを共有することで、Qb2ノードを省略することもでき、第3インバーター530がインバーター180の機能を有することで第2インバーター180を省略することもできる。本発明の他の実施形態による内蔵ゲートパネルは、Qb2ノード及び第2インバーター180を省略することでベゼルの厚さを減少させることができる。
【0079】
図6において、本発明の他の実施形態によるゲート駆動モジュールは、第4プルアップTFT540及びQb4ノードをさらに含むことができる。
【0080】
第4プルアップTFT540の一端はゲート駆動信号生成部160と連結され、第4プルアップTFT540の他端は第2ゲートラインの他端に連結されることができる。第4プルアップTFT540は、MOSFET、BJT、IGBTなどであることができ、第4プルアップTFT540の類型はこれに限定されない。第3プルアップTFT510、第2プルダウンTFT520、及び第4プルアップTFT540は同一なタイプでも、または異なるタイプでもあり得る。第3プルアップTFT510、第2プルダウンTFT120、及び第4プルアップTFT540が配置される位置は、図6に図示されたものと同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0081】
一方、第4プルアップTFT540及び第3プルアップTFT510は同時にターンオンされることができる。より具体的に、図2(b)に図示された信号210は、同様に第4プルアップTFT540のゲート端に印加されることができる。信号220が第2プルダウンTFT510のゲート端に印加される間、信号210は第3プルアップTFT510及び第4プルアップTFT540のゲート端に印加されるため、第3プルアップTFT510と第4プルアップTFT540は第2プルダウンTFT520がターンオフされる間にターンオンされる。第3プルアップTFT510及び第4プルアップTFT540を同時にターンオンさせることで、画素がターンオンされる時間の間の遅延を避けることができる。
【0082】
ゲート駆動モジュールは、第4プルアップTFT540のゲート端に連結される一端及びQb4ノードに連結される他端を有するインバーター560をさらに含むことができる。Qb4ノードは前述したQb3ノードと同一の構造及び機能を有することができる。
【0083】
Qb4ノードはQb1ノードの機能を行うので、Qb1ノードは省略することができる。また、インバーター560はインバーター140の機能を有するため、インバーター140は省略することができる。
【0084】
一方、本発明の他の実施形態によるゲート駆動方法は、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTをターンオンさせる段階、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTを通じて第1ゲートラインにゲート駆動信号を印加する段階、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTをターンオフさせる段階、第1プルダウンTFTをターンオンさせる段階、及び第1プルダウンTFTを通じて低電圧信号を第1ゲートラインに印加する段階を含むことができる。
【0085】
先ず、本発明の他の実施形態によるゲート駆動方法が実行されると、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTをターンオンさせる。第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTをターンオンさせるために第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTのゲート端に図2(a)に図示された信号が印加され得る。
【0086】
次に、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTを通じて第1ゲートラインにゲート駆動信号が印加され得る。ゲート駆動信号は、図3(a)に図示されたようにクロック信号であり得るが、ゲート駆動信号の波形はクロック信号に限定されない。
【0087】
次に、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTをターンオフさせ、第1プルダウンTFTをターンオンさせる。第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTをターンオンさせる段階及び第1プルダウンTFTをターンオフさせる段階は同時に行われることができる。
【0088】
第1プルダウンTFTがターンオンされると、第1プルダウンTFTを通じて低電圧信号を第1ゲートラインに印加する。低電圧信号は、直流電圧信号であることができ、低電圧信号の種類は直流電圧信号に限定されない。第1プルダウンTFTを通じて低電圧信号を第1ゲートラインに印加する段階は、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTを通じて第1ゲートラインにゲート駆動信号を印加する段階の前に行われることができる。また、第1プルダウンTFTを通じて低電圧信号を第1ゲートラインに印加する段階は、第1プルアップTFT及び第2プルアップTFTを通じて第1ゲートラインにゲート駆動信号を印加する段階の後に行われることができる。
【0089】
より具体的には、信号210が第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130に印加されると、区間230で第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオンされる。第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオンされると、ゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)が第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130を通じて第1ゲートライン150に印加される。次に、信号220が第1プルダウンTFT120のゲート端に印加されてこれをターンオンさせる。それに対し、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130はターンオフされる。第1プルダウンTFT120がターンオンされると低電圧信号が第1ゲートライン150に印加され、第1プルアップTFT110及び第2プルアップTFT130がターンオフされるとゲート駆動信号(CLK1、CLK2、CLK3、CLK4)がそれ以上第1ゲートライン150に印加されない。すなわち、図2(d)に図示された信号330がゲートラインに印加され、信号330は図3に図示されたスキャントランジスター(Scan_Tr)をターンオンさせる。
【0090】
図3を参照すると、第1ゲートライン150に信号330が印加されると、スキャントランジスター(Scan_Tr)がターンオンされる。スキャントランジスター(Scan_Tr)がターンオンされると、データライン13にデータ電圧信号が印加される。データライン13にデータ電圧信号を印加する構成はデータドライバーであることができる。データライン13に印加されたデータ電圧信号は、スキャントランジスター(Scan_Tr)を通じてキャパシター(Cst)またはドライビングトランジスター(Dr_Tr)のゲート端に印加される。データ電圧信号がドライビングトランジスター(Dr_Tr)のゲート端に印加されるとドライビングトランジスター(Dr_Tr)がターンオンされ、ドライビングトランジスター(Dr_Tr)がターンオンされるとドライビングトランジスター(Dr_Tr)を通じて電流が流れる。ドライビングトランジスター(Dr_Tr)を通じて流れる電流は、有機発光ダイオード(OLED)をターンオンさせることができる。
【0091】
前述したように、本発明の一実施形態によるゲート駆動方法は、スキャントランジスター(Scan_Tr)のターンオン及びターンオフ動作を制御することができる。また、スキャントランジスター(Scan_Tr)のターンオン及びターンオフ動作を制御することにより、有機発光ダイオード(OLED)のターンオン及びターンオフタイミングを制御することができる。
【0092】
前述したような本発明によると、プルダウンTFTを共有することでTFTの数を減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、ベゼルの厚さを減少させて画面没入度を増加させる場合に有効に活用することができる。つまり、ベゼルが薄いほど画面の範囲が拡大し、映画、ドラマ等を視聴する際に視聴者の画面没入度が増加し得る。
【0093】
また、本発明によると、ベゼルの厚さを減少させることによって画面の大きさに対する対パネル全体の体積の割合を減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、パネル全体の体積を減らして不要な空間を減らす場合に有効に活用することができる。
【0094】
また、本発明によると、Qbノードを共有することでQbノードの数を減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、いずれか一つのQbノードと他のQbノードを連結してQbノードの数を減らす場合に有効に活用することができる。Qbノードを共有することで、Qbノードに連結されたインバーターも共有することができ、これによってベゼルの厚さが減少する長所もある。
【0095】
また、本発明はスキャントランジスターのターンオン及びターンオフ動作を制御することができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、プルアップTFT及びプルダウンTFTのターンオン及びターンオフ動作を制御してゲートラインに印加される電圧信号を制御する場合に有効に活用することができる。
【0096】
また、本発明はスキャントランジスターのターンオン及びターンオフ動作を制御することで、有機発光ダイオードのターンオン及びターンオフタイミングを制御することができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、有機発光ダイオードを任意の順にターンオンまたはターンオフさせる場合に有効に活用することができる。
【0097】
また、本発明は表示領域に印加される電圧信号のディレイを減らすことができる長所がある。例えば、本発明によるゲート駆動モジュール及び内蔵ゲートパネルは、表示領域に印加される電圧信号が不規則で、有機発光ダイオードがターンオンまたはターンオフされるタイミングが不規則である場合に有効に活用することができる。前述した本発明は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって、本発明の技術的思想を脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるため、前述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではない。
【符号の説明】
【0098】
110:第1プルアップTFT
120:第1プルダウンTFT
130:第2プルアップTFT
140:第1インバーター
150:第1ゲートライン
160:ゲート駆動信号生成部
170:低電圧端子
180:第2インバーター
図1
図2
図3
図4
図5
図6