(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6685304
(24)【登録日】2020年4月2日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】開閉ドア
(51)【国際特許分類】
F25D 23/02 20060101AFI20200413BHJP
【FI】
F25D23/02 304A
F25D23/02 304E
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-531442(P2017-531442)
(86)(22)【出願日】2015年8月26日
(65)【公表番号】特表2017-525935(P2017-525935A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】NL2015050595
(87)【国際公開番号】WO2016068694
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2018年8月16日
(31)【優先権主張番号】2013398
(32)【優先日】2014年9月1日
(33)【優先権主張国】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】517069099
【氏名又は名称】ポリプラスチック グループ ビー.ヴイ.
【氏名又は名称原語表記】POLYPLASTIC GROEP B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
(72)【発明者】
【氏名】ロブルック,モニク エリザベト フランシスカ
(72)【発明者】
【氏名】フェーネマン,ヤン ペーテル
【審査官】
森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2013/133707(WO,A1)
【文献】
欧州特許出願公開第01544558(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも実質的にシート状の第1の壁と少なくとも実質的に前記第1の壁に平行な平面を有する第2の壁を有して構成される複数壁構造のプラスチック製の冷蔵キャビネット用の開閉ドアであって、
前記第1および前記第2の壁は、それぞれ少なくとも実質的に全周にわたるエッジ部を有し、これら二つのエッジ部により前記第1および前記第2の壁が互いに接続され、
前記第1および前記第2の壁の少なくとも1つは、前記エッジ部に対して離れて位置する中央部と、前記中央部をその全周にわたって前記エッジ部に接続させるブリッジ部とを有し、前記中央部および前記エッジ部により内部に空洞部が形成される構成であり、
前記エッジ部は、前記開閉ドアの第1の縦側部、これに対向する第2の縦側部、第1の横側部およびこれに対向する第2の横側部を形成し、
前記第1の横側部および前記第2の横側部の少なくとも1つに、前記冷蔵キャビネットを閉鎖した位置と開放した位置との間で前記開閉ドアの開閉調節を可能にする調節部材を取り付けるための取付部を有しており、
前記ブリッジ部として、前記第1の横側部および前記第2の横側部の少なくとも前記開閉ドアの全幅にわたるとともに前記取付部を含んで前記エッジ部から延びる第1のブリッジ部を有し、前記第1のブリッジ部は、その断面視において、前記エッジ部の延びる面に対して第1の角度で延び、
前記ブリッジ部として、前記第1の縦側部および前記第2の縦側部の少なくとも前記開閉ドアの全長にわたり前記エッジ部から延びる第2のブリッジ部を有し、前記第2のブリッジ部は、その断面視において、前記エッジ部の延びる面に対して第2の角度で延び、
前記第1および前記第2の角度はともに直角より大きく、且つ、前記第2の角度は前記第1の角度より小さいことを特徴とする開閉ドア。
【請求項2】
前記第1のブリッジ部は、少なくとも実質的に前記第1の横側部および前記第2の横側部の全体に沿って延びることを特徴とする請求項1に記載の開閉ドア。
【請求項3】
前記第2のブリッジ部は、少なくとも実質的に前記第1の縦側部および前記第2の縦側部の全体に沿って延びることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉ドア。
【請求項4】
前記第1の角度は110度から165度の間であり、前記第2の角度は100度から125度の間であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開閉ドア。
【請求項5】
前記第1のブリッジ部は前記中央部から第1の更なる角度で延びており、前記第2のブリッジ部は前記中央部から第2の更なる角度で延びており、前記第1の更なる角度は前記第2の更なる角度よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の開閉ドア。
【請求項6】
前記ブリッジ部は、前記エッジ部と前記中央部との間に少なくとも実質的に直線的に延びることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の開閉ドア。
【請求項7】
前記第1および前記第2の壁の少なくとも1つが、少なくとも実質的にプラスチックから、特に、ポリメチル・メタクリート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン・テレフタレート・グリコール(PETG)のグループから選択されるプラスチックから製造されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の開閉ドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも実質的にシート状の第1の壁と少なくとも実質的に平行平面の第2の壁による複数壁のプラスチック製のドア構造を備える冷蔵キャビネット用の開閉ドアに関する。冷蔵キャビネットの開閉ドアの壁は、2つの壁が相互に接続されているエッジ部の全周をそれぞれ少なくとも実質的に含み、2つの壁の少なくとも1つはエッジ部に対してずれて位置する中央部を含んでおり、中央部およびエッジ部は2つの壁の間の空洞部の全周を結合するブリッジ部によって接続されており、ドア構造は、その側部の少なくとも1つに、冷蔵キャビネットを閉鎖した位置と開放した位置との間で冷蔵キャビネット内のドア構造の調節を可能にする調節部材の取付用の取付部を有する。
【背景技術】
【0002】
このような開閉ドアは、通常はスーパーマッケット、百貨店、セルフサービスのレストラン、給油所、地元の店舗などのような店舗の冷蔵キャビネットに適用されている。食品や飲料のような商品は、例えば前述の商品をより長期間新鮮に保つために、冷蔵キャビネット内に冷却された状態で保存され陳列される。冷蔵キャビネットは、多くの場合、垂直のキャビネットであり、そのキャビネットに規定された冷却スペースを所定の温度に冷却し維持するためにその中に冷却手段が提供されている。キャビネットは、ここでは、多数の買い物客が冷却スペースから1以上の所望の商品を取り去るために冷却スペース内に自由に手が届く側を備えている。商品スペースから大量の冷却された空気が漏れるのを防止するために、調節可能な開閉ドアが、通常、冷蔵キャビネットの自由に手が届く側に設けられている。開閉ドアは、商品スペースと外気との間で空気の自由なやりとりを防止する分離を形成する。冷蔵キャビネットのエネルギー消費はこうして低減される。
【0003】
開閉ドアがガラスから作ることができるとはいえ、プラスチックによる実施形態は、特に重量、透明性、および耐久性に関しては多くの利点を提供することが知られている。格別な軽量化のために、出願人は、より少ない材料を用いて単一壁の実施形態と同等またはより優れた強度と耐久性を提供する、前述の技術分野で述べたタイプの二重壁プラスチック開閉ドアを開発している。この開閉ドアは、国際特許出願PCT/NL2013/050145から知られている。
【0004】
冷蔵キャビネット内に適用されるものとしてそこに記載された二重壁プラスチック開閉ドアは、シート状の第1の壁と、そこに取り付けられた実質的に平行平面の第2の壁とを備えており、壁はそれぞれ少なくとも実質的に2つの壁が相互に接続しているエッジ部の全周を含む。第2の壁は、第1の壁に対する空洞部のスペースを残すためにエッジ部に対してずれて位置する中央部を含んでいる。中央部およびエッジ部は2つの壁の間の空洞部の全周を結合するブリッジ部によって接続されている。商品スペースを閉じる閉鎖位置と、商品スペースを開けている開放位置との間で開閉ドアの調節を可能にするために、開閉ドアは、上側と対向する下側にヒンジが取り付けられる取付部を有する。開閉ドアは、閉鎖位置と開放位置の間で開閉ドアの回転を実現するために、ヒンジを備える冷蔵キャビネットに取り付けられる。
【0005】
公知の開閉ドアは、所望の断熱効果、全重量、透明性および形状保持性または剛性については優れた特性を提供し、従って、冷蔵キャビネット用としては非常に適している。しかしながら実際面では好ましくない規定条件下で、開閉ドアに、特にヒンジが開閉ドアに係合している取付部に近接する壁材料に、クラックを形成するリスクがあることが分かっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、特に破壊という悪影響を受ける開閉ドアのリスクを低減する開閉ドアの改良を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
技術分野に記載したタイプの開閉ドアの前述の目的を実現するために、本発明によれば、ブリッジ部が取付部に隣接していてエッジ部から第1の角度で延びる第1ブリッジ部を備え、さらにブリッジ部がエッジ部から第1の角度よりも小さい第2の角度で延びる第2ブリッジ部を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明は、エッジ部に対するブリッジ部の角度が、関連する壁の剛性と強度の特性に関して影響を与える、という洞察に基づいている。エッジ部から少なくとも実質的に垂直に、すなわち90度で延びるブリッジ部は、開閉ドアが高い剛性を有し、変形しにくいように、ここで最大に見込まれる支持を提供する。このような比較的鋭角な角度は、しかしながら、関連する壁の材料に一定の応力をもたらす。関連する壁上に非常に大きな外部荷重がかかった場合、この応力が増大し、材料に悪影響を与え、極端な場合においては、破損をもたらす可能性がある。90度よりも大きな角度では、壁内の応力は減少するが、結果的に壁はまた、開閉ドアにより小さな剛性を与える。
【0009】
実際面では、ほとんどの場合比較的高い外部荷重が、例えば冷蔵キャビネットに対するドアの間違った配置のために、ヒンジによって開閉ドアに、または開閉ドアに設けられたヒンジに、もたらされることが分かっている。ヒンジが取り付けられる取付部に隣接している第1の部分と、第2の部分とを有する本発明によるブリッジ部を用いることによって、特にエッジ部から第1の部分に90度よりも比較的大きな角度で延びるブリッジ部によって取付部に近接する材料内の応力を減少させることができる。その一方で、エッジ部から第2の部分に比較的小さい角度または約90度近くの角度で延びるブリッジ部によって壁の最大に見込まれる剛性を維持することができる。開閉ドアは、従って一または複数のヒンジに近接しているところの劣化の機会を相当に減少させながら、受容可能な以上の剛性を保持する。
【0010】
好ましい実施形態においては、本発明による開閉ドアは、壁のエッジ部が、ドア構造の第1の縦側部、対向する第2の縦側部、第1の横側部および対向する第2の横側部を形成し、ドア構造の前記第1および第2の横側部のうちの少なくとも一方は取付部を備え、ブリッジ部の前記第1ブリッジ部は、少なくとも実質的に前記ドア構造の横側部の全体に沿って延びる。調節部材の取付部に単に隣接して配置されている第1ブリッジ部であるとはいえ、また、よく機能し、壁の全長に亘って延びるような第1ブリッジ部を有する壁は、より容易におよびより低い原価で大量に製造することができる。
【0011】
開閉ドアが2つの対向する側面上に2つの調節部材を受容するために取付部を有する場合には、本発明による開閉ドアのより好ましい実施形態は、そのとき、ブリッジ部の第1ブリッジ部は、調節部材用の取付部を有するドア構造の各側面に沿って少なくとも実質的に延びるように特徴付けられる。
【0012】
本発明による開閉ドアのより好ましい実施形態によれば、ブリッジ部の第2ブリッジ部は、少なくとも実質的にドア構造の縦側部の全体に沿って延びるという特徴を有する。ドア構造に剛性と強度を授ける第2ブリッジ部がブリッジ部の最大の部分を形成するので、開閉ドアの縦側部は、ほとんどの場合、開閉ドアのより長い側である。
【0013】
本発明による開閉ドアの個別の実施形態においては、第1の角度は110度から165
度の間であり、第2の角度は100度から125度の間であると特徴付けられる。本発明は調節部材用の取付部に配置された第1ブリッジ部の角度の第2ブリッジ部の角度に対する相違がより破壊しにくいドア構造をもたらすという事実に主に基づいているが、これらの個別の実施形態は、しかしながら、ヒンジのような調節部材取付用の取付部内またはその近傍の開閉ドアの破壊や劣化に対する抵抗力としての剛性および強度の双方について非常に良好な結果を提供する。
【0014】
第2の壁の基部とブリッジ部との角度は、第2の壁のエッジ部とブリッジ部との角度に比べて重要ではない。なぜならば、それは、調節部材が取り付けられる取付部から遠く離れているからであり、そのため、外部荷重は、その上にはより少なく働くからである。それにもかかわらず、第1ブリッジ部とエッジ部との角度がかなり大きい実施形態などの場合では、この角度がドア構造における最弱点を形成し始める可能性がある。本発明のより好ましい実施形態においては、開閉ドアは、従って、第1ブリッジ部が、基部から第1の更なる角度で延びており、第2ブリッジ部が基部から第2の更なる角度で延びており、第1の更なる角度は第2の更なる角度よりも大きいという特徴を有する。基部と第1ブリッジ部との間の推移領域における第2の壁に見込まれる応力は、これにより減少する。
【0015】
本発明による開閉ドアのより好ましい実施形態においては、第1の角度および第1の更なる角度は少なくとも実質的に等しく、第2の角度および第2の更なる角度は、少なくとも実質的に等しい。第2の壁内におけるエッジ部とブリッジ部との間の推移領域およびエッジ部とブリッジ部との間の推移領域に見込まれる応力は、これによりほぼ等しいので、ドア構造にもたらされる力が第2の壁の全体に亘って実質的に一様に分散する。
【0016】
本発明による開閉ドアの個別の実施形態においては、ブリッジ部は、エッジ部と基部との間に少なくとも実質的に直線的に延びるように特徴付けられている。なぜならば、ブリッジ部は線形または直線であるので、ブリッジ部それ自体においては、変形はなく、弱点もないからである。
【0017】
第1ブリッジ部から第2ブリッジ部への推移は直接的でもよいが、本発明による開閉ドアは、より好ましい実施形態においては、第1ブリッジ部と第2ブリッジ部との間のブリッジ部が中間ブリッジ部を有し、エッジ部に対する角度が、第1ブリッジ部に隣接した側面の第1の角度から第2ブリッジ部に隣接した側面の第2の角度まで、中間ブリッジ部の長さに沿って段階的に変化するように特徴付けられている。このようなブリッジ部における段階的な進行は、第2の壁の弱点部をもたらすかもしれない異なるブリッジ部の間の角度の突然の変化を防ぐ。
【0018】
本発明による開閉ドアの更なる個別の実施形態は、壁の少なくとも1つが、少なくとも実質的にプラスチックから、特に、ポリメチル・メタクリート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン・テレフタレート・グリコール(PETG)のグループから選択されるプラスチックから製造される。これらのプラスチックは、高い透明性を有するので、これらから製造される開閉ドアは、その背後に配置される商品の妨げられなく鮮明な眺めを提供する。
【0019】
本発明は、これから例示的な実施形態および添付図面を参照してより詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】本発明による開閉ドアの例示的な実施形態の側面図である。
【
図1B】本発明による開閉ドアの例示的な実施形態の正面図である。
【
図2A】
図1Bに示す開閉ドアの線A−Aに沿った縦断面の詳細図である。
【
図2B】
図1Bに示す開閉ドアの線B−Bに沿った縦断面の詳細図である。
【
図2C】
図1Bに示す開閉ドアの円で囲まれた部分Dの詳細図である。
【
図2D】
図1Bに示す開閉ドアの線C−Cに沿った断面の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面は、ここでは単に概略図であり、縮尺通りに描かれてはいない。いくつかの部分および寸法は明瞭化のためにより大きくまたはより小さく誇張されていてもよい。
【0022】
図1A、1Bに示すように、本発明による開閉ドア1は、シート状の第1の壁10および、少なくとも実質的に平行平面の第2の壁20を備える。壁10、20は、ここでは、双方が成形されたポリメリル・メタクリレートから造られているので、結果的にドア構造は高い透明性を有している。第1の壁10は実質的に全体的に平坦なシートである一方で、第2の壁20は金型によって平坦なシートから造られる。第2のシート20は、ここでは複数壁ドア構造を形成するように第2の壁20が、第1の壁10のエッジ部12に取り付けられているエッジ部22に対し、ずらされて配置されている基部21を有する。壁10、20のエッジ部間の取り付けは、それらの間に適切な透明アクリル酸系接着剤を塗布することで実現できる。
【0023】
第2の壁20の基部21およびエッジ部22は、少なくとも実質的に直線状のブリッジ部23によって接続されており、これにより、第2の壁20は、若干の浅い受け皿形状を有する。このような受け皿形状は、ドア構造に剛性と強度とをもたらすので冷蔵キャビネットに適用されると変形せず、また、ドア構造における第1の壁に対する空洞部のスペース30を開閉ドアの良好な断熱作用用に残す。
【0024】
開閉ドアは、開閉ドアの高さを規定する2つの相互に対向する縦側部、および、開閉ドアの上側および下側をそれぞれ形成する2つの対向する横側部を有する。商品スペースに面している開閉ドアの後面は第1の壁を含むことができるが、別な実施形態においては第2の壁を含むことができる。縦側部の一方側に開閉ドア用のグリップ部が設けられている。この例示的な実施形態においては、グリップ部は、冷蔵キャビネットに対する開閉ドアの人手による容易な開放や閉鎖を可能にするために2つのへこみ部24を有し、へこみ部は、その中に開閉ドアに接続することができるドアハンドルのようなグリップ部材を配置することができる。
【0025】
開閉ドアは、縦側部の他方側に近接する両方の横側部にヒンジのような調節部材の取り付け用の取付部25を有する。第2のシートの設計は、ブリッジ部および基部が取付部のためのスペースを提供するように行われる。
【0026】
図2Aから2Dにより詳細に示すように、第2の壁20のブリッジ部23は、少なくとも第1ブリッジ部23a、および第2ブリッジ部23bを有する。第1ブリッジ部23aは、取付部25に隣接しており、開閉ドアの両側の横側部の全長に沿って延びる。第2ブリッジ部23bは、開閉ドアの両側の縦側部に沿って延びる。第1ブリッジ部23aは110度と165度の間の第1の角度でエッジ部22から延びる一方、第2ブリッジ部23bは100度と125度の間の第2の角度でエッジ部22から延びる。従って、第2の角度は第1の角度よりも小さい。縦側部にブリッジ部の最大の部分を形成する第2ブリッジ部は、エッジ部に対して比較的小さな角度のためにドア構造に良好な剛性と強度とをもたらす。取付部に隣接する第1ブリッジ部は、実際には取付部上に設けられた調節部材によって相当な荷重がかけられるが、エッジ部に対して比較的大きな角度のためにそのような荷重に対してよりよい抵抗力を有する。これにより、開閉ドアは、調節部材に近接しても悪影響や破壊を受けにくくなる。
【0027】
本発明は、単一の例示的な実施形態のみに基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されないことは明らかである。それどころか、当業者には、多くの変形および実施形態が本発明の範囲内で可能である。