特許第6685313号(P6685313)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6685313マルチアカウントのログイン及び通信方法、装置、ならびにモバイル端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6685313
(24)【登録日】2020年4月2日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】マルチアカウントのログイン及び通信方法、装置、ならびにモバイル端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20200413BHJP
   G06F 21/45 20130101ALI20200413BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   G06F21/31
   G06F21/45
   G06F13/00 510A
【請求項の数】18
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-541013(P2017-541013)
(86)(22)【出願日】2016年1月29日
(65)【公表番号】特表2018-514829(P2018-514829A)
(43)【公表日】2018年6月7日
(86)【国際出願番号】CN2016072778
(87)【国際公開番号】WO2016124115
(87)【国際公開日】20160811
【審査請求日】2019年1月16日
(31)【優先権主張番号】201510062182.X
(32)【優先日】2015年2月5日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジアン シアン
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジュン
【審査官】 和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/111058(WO,A1)
【文献】 特開2006−127301(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0041684(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0046893(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/31
G06F 13/00
G06F 21/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、同時にオンラインになるアカウントの情報を受信するステップと、
前記複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの前記情報を対応するサービスコンポーネントに転送するステップと、
前記サービスコンポーネントのそれぞれによって、前記アカウントの前記情報に従ってログインを実行するステップと
を備えるマルチアカウントのログイン方法。
【請求項2】
前記複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの前記情報を前記対応するサービスコンポーネントに転送する前に、
同時にオンラインになる前記アカウントの数に従って、前記サービスコンポーネント及び前記サービスコンポーネントの複数のサブクラスを構成するステップであって、前記サブクラスは、前記サービスコンポーネントから継承されるnullクラスである、ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチアカウントのログイン方法。
【請求項3】
前記複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの前記情報を前記対応するサービスコンポーネントに転送する前に、
前記アクティビティコンポーネントが配置されるプロセスを前記サービスコンポーネントがそれぞれ配置されるサービスプロセスに紐付けるステップと、
前記サービスコンポーネントによって、前記対応する紐付けインスタンスを前記アクティビティコンポーネントにフィードバックするステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチアカウントのログイン方法。
【請求項4】
前記複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの前記情報を前記対応するサービスコンポーネントに転送する前に、
Androidシステムの構成ファイルにおいて、異なるサービスプロセスで前記サービスコンポーネントを構成することを実施するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチアカウントのログイン方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の前記マルチアカウントのログイン方法のステップと、
前記複数のアクティビティコンポーネントによって、前記紐付けインスタンスを介して、通信動作を実行するために前記サービスコンポーネントを呼び出すステップと
を備えるマルチアカウントの通信方法。
【請求項6】
前記通信動作は、
それぞれのアクティビティコンポーネントによって、それぞれの紐付けインスタンスを介して、メッセージをサーバに送信するためにそれぞれのサービスコンポーネントを呼び出すことと、
前記それぞれのサービスコンポーネントによって、前記紐付けインスタンスを介して、受信されたメッセージを前記それぞれのアクティビティコンポーネントにフィードバックすることと、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記サーバからログアウトするために前記それぞれのサービスコンポーネントを呼び出すこと
のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項5に記載のマルチアカウントの通信方法。
【請求項7】
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記メッセージを前記サーバに送信するために前記それぞれのサービスコンポーネントを呼び出した後、
前記それぞれのサービスコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記通信動作の結果を前記それぞれのアクティビティコンポーネントにフィードバックすることをさらに含むことを特徴とする請求項に記載のマルチアカウントの通信方法。
【請求項8】
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記メッセージを前記サーバに送信するために前記それぞれのサービスコンポーネントを前記呼び出すことは、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記サーバからログアウトするために前記それぞれのサービスコンポーネントを呼び出すことと、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれのサービスコンポーネントとのそれぞれの紐付けを解除すること
を含むことを特徴とする請求項に記載のマルチアカウントの通信方法。
【請求項9】
複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、同時にオンラインになるアカウントの情報を受信することを実施するように構成された受信モジュールと、
前記複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの前記情報を対応するサービスコンポーネントに転送することを実施するように構成された呼び出しモジュールと、
前記サービスコンポーネントのそれぞれによって、アカウントの前記情報に従ってログインを実行することを実施するように構成されたログインモジュール
を備えマルチアカウントのログイン装置。
【請求項10】
同時にオンラインになる前記アカウントの数に従って、前記サービスコンポーネント及び前記サービスコンポーネンの複数のサブクラスを構成するように構成された第1の構成モジュールであって、前記サブクラスは、前記サービスコンポーネントから継承されるnullクラスである、第1の構成モジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のマルチアカウントのログイン装置。
【請求項11】
Androidシステムの構成ファイルにおいて、異なるサービスプロセスで前記サービスコンポーネントを構成することを実施するように構成された第2の構成モジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のマルチアカウントのログイン装置。
【請求項12】
第3の構成モジュールをさらに備え、前記第3の構成モジュールは、
前記複数のアクティビティコンポーネントが配置されるプロセスを前記サービスコンポーネントがそれぞれ配置されるサービスプロセスに紐付けるように構成された紐付けモジュールと、
前記サービスコンポーネントによって、前記対応する紐付けインスタンスを前記アクティビティコンポーネントにフィードバックすることを実施するように構成された紐付けフィードバックモジュール
を含むことを特徴とする請求項9に記載のマルチアカウントのログイン装置。
【請求項13】
請求項9ないし12のいずれか一項に記載の前記マルチアカウントのログイン装置と、
それぞれのアクティビティコンポーネントによって、それぞれの紐付けインスタンスを介して、それぞれの通信動作を実行するためにそれぞれのサービスコンポーネントを呼び出すように構成された通信動作モジュール
を備えマルチアカウントの通信装置。
【請求項14】
前記通信動作モジュールは、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、メッセージをサーバに送信するために前記それぞれのサービスコンポーネントを呼び出すように構成された送信サブモジュールと、
前記それぞれのサービスコンポーネントによって、前記紐付けインスタンスを介して、前記サーバから受信されたメッセージを前記それぞれのアクティビティコンポーネントにフィードバックするように構成された受信サブモジュールと、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記サーバからログアウトするために前記それぞれのサービスコンポーネントを呼び出すように構成されたログアウトサブモジュールと、
のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項13に記載のマルチアカウントの通信装置。
【請求項15】
前記それぞれのサービスコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記それぞれの通信動作の結果を前記それぞれのアクティビティコンポーネントにフィードバックするように構成された結果フィードバックモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項13に記載のマルチアカウントの通信装置。
【請求項16】
前記通信動作モジュールは、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれの紐付けインスタンスを介して、前記サーバからログアウトするために前記それぞれのサービスコンポーネントを呼び出すように構成されたログアウトサブモジュールと、
前記それぞれのアクティビティコンポーネントによって、前記それぞれのサービスコンポーネントとの紐付けを解除するように構成された紐付け解除サブモジュール
を含むことを特徴とする請求項14に記載のマルチアカウントの通信装置。
【請求項17】
請求項9ないし12のいずれか一項に記載のマルチアカウントのログイン装置を備えモバイル端末。
【請求項18】
請求項13ないし16のいずれか一項に記載のマルチアカウントの通信装置を備えたモバイル端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の分野に関し、特に、マルチアカウントのログイン及び通信方法、装置、ならびにモバイル端末に関する。
【背景技術】
【0002】
IM(インスタントメッセージング)製品の開発により、ユーザの要求が高まっている。例えば、ユーザは、メッセージを送信及び受信するために複数のアカウントが同時にオンラインになることをIM製品がサポートできることを期待する。しかしながら、既存のIM製品の大部分は、単一のアカウントのログインをサポートするにすぎず、現在のアカウントは、他のアカウントのログインの前にログアウトされる必要がある。どのように単一のアカウントのサポートのバージョンをマルチアカウントのサポートのバージョンに迅速にアップグレードするかは、多くのIM開発エンジニアが解決する必要がある課題になっている。
【0003】
複数のアカウントの同時オンラインを実施して、異なる使用シナリオにおける通信の必要性を満たすために、開発者は以下の3つの実施態様の方法を有する。
【0004】
1.既存のIMの解決策またはソケット通信のフレームワークを放棄し、開発者独自のIMロジックを書き込む。
【0005】
2.現在のIMの解決策のプロバイダまたはソケット通信のフレームワークのプロバイダをマルチアカウントのサポートを提供するように奨励する。
【0006】
3.IMの解決策が単独で提供される場合、マルチアカウントのサポートを強化するように通信層を再構築する。
【0007】
第1の方式については、IMの下層のソケット層での通信ロジックの書き込みが複雑となり、現在のIM製品の大部分の開発が既存のIMの解決策(HuanxinもしくはPro Plus Communication Cloudなど)または既製品のソケット層通信のフレームワーク(minaなど)を採用するので、IMロジックを書き直すことが困難である。IM製品にはそれら自体のIMの下層の機能を使用するものが存在するが、そのような方式は、過度に高コストである。第2の方式については、同時にマルチアカウントのサポートを提供するように現在のIMの解決策のプロバイダまたはソケット通信のフレームワークのプロバイダ要請するのに非常に多くの時間を必要とし、よって、この方式は、促進のタイミングを損ない、大多数のユーザを失う可能性が非常に高いので、マルチアカウントのサポートの緊急の必要性が存在するケースに適さない。第3の方式については、IM製品のコア通信層は概して、比較的固定され、実現の後にはほとんど変更されることがなく、概して、通信層の変更が複雑な作業であり、それは、高い作業コストを要し、それと同時に、通信層の再構築が、再構築の後の機能的不備などの未知のリスクにも直面し、プロジェクトの迅速な開発の必要性を満たすのが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、同一のインスタントメッセージングクライアント端末において複数のアカウントのログインまたは通信を簡便に達成する、マルチアカウントのログイン及び通信方法、装置ならびにモバイル端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施態様は、
複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、同時にオンラインになる必要があるアカウントの情報を受信することと、
複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの情報を対応するサービスコンポーネントに転送することと、
サービスコンポーネントのそれぞれによって、アカウントの情報に従ってログインを実行することと、
を含むマルチアカウントのログイン方法を開示する。
【0010】
本発明の実施態様はさらに、
上記マルチアカウントのログイン方法のステップと、
アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、通信動作を実行するためにサービスコンポーネントを呼び出すことと、
を含むマルチアカウントの通信方法を開示する。
【0011】
本発明の実施態様はさらに、
複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、同時にオンラインになる必要があるアカウントの情報を受信することを実施するように構成された受信モジュールと、
アクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの情報を対応するサービスコンポーネントに転送することを実施するように構成された呼び出しモジュールと、
サービスコンポーネントのそれぞれによって、アカウントの情報に従ってログインを実行することを実施するように構成されたログインモジュールと、
を含むマルチアカウントのログイン装置を開示する。
【0012】
本発明の実施態様はさらに、
上記マルチアカウントのログイン装置と、
アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、通信動作を実行するためにサービスコンポーネントを呼び出すことを実施するように構成された通信動作モジュールと、
を含むマルチアカウントの通信装置を開示する。
【0013】
加えて、本発明の実施形態はさらに、上記装置を含むモバイル端末を提供する。
【0014】
従来の技術と比較して、本発明は、以下の主要な差異及び効果を有し、すなわち、本発明の実施形態では、アクティビティコンポーネントのそれぞれが、紐付けインスタンスを介して、ログインを実行するために異なるプロセスで対応するサービスコンポーネントを呼び出す。このようにして、各アカウントが紐付けメカニズムを通じて対応するサービスプロセスに紐付けられ、複数のアカウントの同時ログイン及び通信がプロセスの間の非依存性を使用することによって実施される。
【0015】
本発明の実施態様は、既存のIMの解決策またはソケット通信フレームに基づいて、既存の単一アカウントのインスタントメッセージングクライアント端末を、複数のアカウントの同時オンラインログイン及び通信の機能を有するようにアップグレードすることができる。実施態様は単純であり、開発サイクルが短く、リスクが小さく、それによって、複数のアカウントが同時にオンラインになる要件を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン方法の概略フローチャートである。
図2】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン方法におけるインスタントメッセージングクライアント端末を構成するフローチャートである。
図3】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントの通信方法の概略フローチャートである。
図4】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントの通信方法におけるサーバのログアウトのフローチャートである。
図5】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。
図6】本発明の実施態様に従った、別のマルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。
図7】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。
図8】本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明では、読み手が本出願をより良く理解することを支援するために、多くの技術的な詳細が提供される。しかしながら、当業者は、本出願の各請求項によって特許請求される技術的解決策が、以下の技術的な詳細、ならびに様々な変形及び修正の全てがなくても実施されることが可能であることを理解することができる。
【0018】
本発明の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、本発明の実施態様はさらに、添付図面を参照して以下で詳細に説明される。
【0019】
本発明の実施態様では、「アクティビティコンポーネント(activity component)」は、Androidのコンポーネントにおける共通コンポーネントのうちの1つである、Activityコンポーネントを指す。アクティビティ(Activity)コンポーネントは、タスクを遂行し、または機能を実施するインタラクションのためのユーザによって使用される、スクリーン上のインタラクティブ領域を提供するアプリケーションコンポーネントである。「サービス(Service)コンポーネント」は、Androidのコンポーネントにおける共通コンポーネントのうちの1つでもあり、バックグラウンドでいくつかの時間を要するロジックを処理し、または長時間の稼働を要するタスクを実行するために使用されるServiceコンポーネントを指す。必要である場合、プログラムが存在する場合でさえ、Serviceコンポーネントはなお、バックグラウンドで稼働状態を維持し続けることができる。「紐付け(Binding)」は、バインダ(Binder)を指す。Androidシステムでは、各アプリケーションは、いくつかのActivityコンポーネント及びServiceコンポーネントを含み、それらのActivityコンポーネント及びServiceコンポーネントは、同一のプログレスで稼働していることがあり、異なるプロセスでも稼働していることがある。異なるプロセスで稼働しているコンポーネントについては、Androidシステムは、プロセス間通信を実行するためにBinderメカニズムを採用することができる。例えば、Binderは、マスタプロセスにおけるActivityコンポーネントとServiceプロセスで稼働しているサービスプロセスとの間で通信を実施することができる。
【0020】
図1を参照して、図1は、本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン方法の概略フローチャートである。図1に示される実施態様は、ステップS101〜S103を含む。
【0021】
ステップS101では、複数のアクティビティコンポーネントはそれぞれ、同時にオンラインになる必要があるアカウントの情報を受信する。
【0022】
その後、プロセスがステップS102に進み、そこでは、アクティビティコンポーネントはそれぞれ、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの情報をサービスコンポーネントに転送する。
【0023】
次いで、プロセスがステップS103に進み、そこでは、サービスコンポーネントはそれぞれ、アカウントの情報に従ってログインを実行し、それによって、複数のアカウントが同時にログインされ、オンラインになる目的を達成する。
【0024】
特に、アクティビティコンポーネントは、アカウントの情報に対応するインタラクションインタフェースを提供するように構成され、ユーザは、ユーザ名及びパスワードなどの同時にオンラインになる必要があるアカウントの情報をインタラクションインタフェースに入力することができる。インスタントメッセージングクライアント端末は、相互に緩く紐付けられる複数のアクティビティコンポーネントを含むことができる。異なる動作を実行するために、各アクティビティコンポーネントは、別のアクティビティコンポーネントを起動することができる。新たなアクティビティコンポーネントが起動されるとき、前のアクティビティコンポーネントが停止されるが、Androidシステムは、アクティビティコンポーネントをスタック(バックスタック)のトップに保持し、その対応するインタラクションインタフェースはユーザのフォーカスを失う。バックスタックは、基本的な「後入れ先出し法」待ち行列メカニズムに準拠し、よって、ユーザが現在のアクティビティコンポーネントでの作業を完了し、インタラクションインタフェースを切り替えるとき、前のアクティビティがバックスタックからポップアップすることができ、前の状態を復元することができる。
【0025】
いくつかの実施態様では、ユーザがアカウントの情報を受信するためのインタラクションインタフェースは、異なるページにそれぞれ設定されても良く(ページはアクティビティコンポーネントによっても提供されても良い)、また、同一のページ上で統合されても良い。アカウントの情報を受信するためのインタラクションインタフェースは、アクティビティコンポーネントに1対1に対応する。したがって、ユーザがアカウントの情報をインタラクションインタフェースに入力した後、アクティビティコンポーネントは、ユーザによって入力されたアカウントの情報を取得することができる。
【0026】
例えば、3つのアカウントがログインされる必要がある場合、ログインのための3つのインタラクションインタフェースを提供するために3つのアクティビティコンポーネントが必要とされる。3つのインタラクションインタフェースはそれぞれ、異なるページ上で構成されても良く、また、1つのページ上で構成されても良い。アクティビティコンポーネントは、ユーザによって入力されたアカウントの情報を対応するインタラクションインタフェースから取得する。
【0027】
別の態様では、各サービスコンポーネントは、ソケット接続を介してサーバとの長期接続(long connection)を維持することができる。各ソケット接続は、ローカルに一意なソケット番号を有し、それによって、インスタントメッセージングクライアント端末は、複数のソケット接続を使用することによってマルチアカウントのログインまたは通信を実施することができる。このようにして、複数のサービスコンポーネントは、対応する長期ソケット接続を介して、複数のアカウントの同時ログインを実施するためにサーバにログインすることができる。
【0028】
アクティビティコンポーネントが対応するインタラクションインタフェースを介してアカウントの情報を受信する場合、アカウントの情報は、紐付けインスタンスを介して、対応するサービスコンポーネントに転送される。サービスコンポーネントは、確立された長期ソケット接続を介して、ログインのためにアカウントの情報をサーバに送信する。
【0029】
マルチアカウントのログインを実施するために、使用の前にインスタントメッセージングクライアント端末を構成する必要がある。図2を参照して、図2は、本発明の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン方法におけるインスタントメッセージングクライアント端末を構成するフローチャートである。構成するプロセスは、ステップS201〜S203を含む。
【0030】
ステップS201では、同時にオンラインになる必要があるアカウントの数に従って、対応するアクティビティコンポーネント及び対応するサービスコンポーネントを構成する。例えば、同時にオンラインになる必要があるアカウントの数に従って、対応するアクティビティコンポーネントが構成され、各アクティビティコンポーネントがアカウントの情報を入力するための1つのインタラクションインタフェースを提供する。加えて、同時にオンラインになる必要があるアカウントの数に従って、サービスコンポーネント及びそれらのサブクラスの数が選択される。例えば、3つのアカウントが同時にオンラインになる必要がある場合、1つのサービスコンポーネントS0と、サービスコンポーネントS0の2つのサブクラス、すなわちサービスコンポーネントS1及びサービスコンポーネントS2とが実施される必要があり、サブクラスは、サービスコンポーネントS0のnullクラスを継承する。このようにして、3つのアカウントが同時にオンラインになる必要性を満たすために、3つのアクティビティコンポーネント、すなわちサービスコンポーネントS0、サービスコンポーネントS1、及びサービスコンポーネントS2が実施されることが可能である。ログインのプロセスでは、同時にオンラインになるアカウントの数は、構成されるサービスコンポーネントの数以下である。例えば、3つのサービスコンポーネントが構成される実施態様では、同時にログインされるアカウントの数は、1、2、または3であっても良い。使用の間、ユーザは、実際の必要性に従って、同時にオンラインになるアカウントの数を選択することができ、その数は、サービスコンポーネントの数と必ずしも同一ではない。
【0031】
ステップS202では、複数のサービスコンポーネントを異なるサービスプロセスで構成する。
【0032】
特定の実施態様のプロセス、例えば、AndroidシステムにおけるAndroidManifest構成ファイルでは、サービスコンポーネントS0は、サービスプロセスで構成されても良く、サービスコンポーネントS1は、サービス1プロセスで構成され、サービスコンポーネントS2は、サービス2プロセスで構成される。
【0033】
ステップS203では、対応する紐付けインスタンス(Binder)を取得するために、アクティビティコンポーネントが配置されるプロセスを、対応するサービスコンポーネントが配置されるサービスプロセスに紐付ける。アクティビティコンポーネントがサービスコンポーネントに紐付けられるとき、サービスコンポーネントがサーバとのソケット接続を確立していない場合、サービスコンポーネントはまず、サーバとのソケット接続を確立する。アクティビティコンポーネントがアカウントの情報を受信する場合、アクティビティコンポーネントは、紐付けインスタンスを介して、アカウントの情報をサービスコンポーネントに転送し、サービスコンポーネントは、ソケット接続を介してサーバにログインする。
【0034】
特に、アクティビティコンポーネントが配置されるプロセスは、対応するサービスコンポーネントが配置されるプロセスに紐付けられる。紐付けが完了すると、サービスコンポーネントは、対応する紐付けインスタンスをアクティビティコンポーネント(すなわち、Binder)にフィードバックする。このようにして、アクティビティコンポーネントは、紐付けインスタンスを介して、サーバにログインするためにサービスコンポーネントをそれぞれ呼び出すことができる。例えば、いくつかの実施態様では、3つのアカウントが同時にログインされる必要があるとき、アクティビティコンポーネントA0、アクティビティコンポーネントA1、及びアクティビティコンポーネントA2は、ユーザから入力されたアカウントの情報をそれぞれ受信するための3つのインタラクションインタフェースを提供する。アクティビティコンポーネントA0(すなわち、Activityコンポーネント)が配置されるプロセスは、サービスコンポーネントS0が配置されるServiceプロセスに、Binderメカニズムを介して紐付けられる。同時に、アクティビティコンポーネントA1が配置されるプロセスは、サービスコンポーネントS1が配置されるService1プロセスに紐付けられ、アクティビティコンポーネントA2が配置されるプロセスは、サービスコンポーネントS2が配置されるService2プロセスに紐付けられる。このようにして、アクティビティコンポーネントA0が配置されるプロセスは、サービスコンポーネントS0が配置されるServiceプロセスを通じて、対応する紐付けインスタンスB0を取得し、アクティビティコンポーネントA1が配置されるプロセスは、サービスコンポーネントS1が配置されるService1プロセスを通じて、対応する紐付けインスタンスB1を取得し、アクティビティコンポーネントA2が配置されるプロセスは、サービスコンポーネントS2が配置されるService2プロセスを通じて、対応する紐付けインスタンスB2を取得する。Serviceプロセス、Service1プロセス、及びService2プロセスはそれぞれ、異なるサービスプロセスである。
【0035】
したがって、アクティビティコンポーネントA0、アクティビティコンポーネントA1、及びアクティビティコンポーネントA2は、紐付けインスタンスB0、紐付けインスタンスB1、及び紐付けインスタンスB2をそれぞれ介して、異なるアカウントを使用してログインを実行するために、対応するサービスコンポーネントS0、サービスコンポーネントS1、及びサービスコンポーネントS2を呼び出すことができる。例えば、ユーザが同時に3つのアカウント、第1のアカウント、第2のアカウント、及び第3のアカウントにログインすることを想定する場合、対応するインタラクションインタフェースを介して第1のアカウントを受信した後、アクティビティコンポーネントA0は、紐付けインスタンスB0を介して、第1のアカウントにログインするために対応するサービスコンポーネントS0を呼び出し、対応するインタラクションインタフェースを介して第2のアカウントを受信した後、アクティビティコンポーネントA1は、紐付けインスタンスB1を介して、第2のアカウントにログインするために対応するサービスコンポーネントS1を呼び出し、対応するインタラクションインタフェースを介して第3のアカウントを受信した後、アクティビティコンポーネントA2は、紐付けインスタンスB2を介して、第3のアカウントにログインするために対応するサービスコンポーネントS2を呼び出し、それによって、3つのアカウントの同時ログインを達成する。
【0036】
サービスコンポーネントS0、サービスコンポーネントS1、及びサービスコンポーネントS2が異なるプロセスで稼働しており、1つのプロセスが1つのSocket接続を含むので、複数のアカウントがログインされ、同時にオンラインになる機能が実施されることが可能である。図1に示される実施態様では、対応する紐付けインスタンスB0を呼び出すとき、アクティビティコンポーネントA0は、紐付けインスタンスB0のログイン方法を呼び出し、紐付けインスタンスB0は、対応するアカウントをサーバにログインさせるために対応するサービスコンポーネントS0のログイン動作を呼び出す。ログインに成功した後、紐付けインスタンスB0はまた、アクティビティコンポーネントA0によって設定されるコールバック関数を通じてログイン結果をアクティビティコンポーネントA0に戻すことができる。同様に、アクティビティコンポーネントA1及びアクティビティコンポーネントA1はまた、対応する紐付けインスタンスB1または紐付けインスタンスB2のログイン方法を対応して呼び出すことによって、対応するアカウントにログインすることができ、それによって、マルチアカウントのログインを達成する。
【0037】
加えて、本発明の実施形態はさらに、マルチアカウントの通信方法を開示する。図3を参照して、方法はさらに、図1に示された実施態様に従ったログイン方法を使用してログインを実行した後(ステップS301)のステップS302を含む。
【0038】
ステップS302では、アクティビティコンポーネントは、対応する紐付けインスタンスを介して通信動作を実行する。サービスコンポーネントがソケット接続を確立した後、アクティビティコンポーネントは、新たなメッセージを登録し、紐付けインスタンスを介して監視を受信する。このようにして、サービスコンポーネントがメッセージをサーバから受信する場合、アクティビティコンポーネントは、紐付けインスタンスを介してメッセージに関して通知されることが可能である。同様に、サービスコンポーネントがアクティビティコンポーネントによって開始されるメッセージを送信する要求を受信する場合、サービスコンポーネントは、ソケット接続を通じてメッセージをサーバに送信する。
【0039】
いくつかの実施態様では、上記「通信動作(communication operation)」は、アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、メッセージをサーバに送信するためにサービスコンポーネントを呼び出すことと、サービスコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、受信されたメッセージをアクティビティコンポーネントにフィードバックすることと、アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、サーバからログアウトするためにサービスコンポーネントを呼び出すことと、を含むが、それらに限定されない。例えば、アクティビティコンポーネントが紐付けインスタンスを介して、メッセージをサーバに送信するためにサービスコンポーネントを呼び出す実施態様では、アクティビティコンポーネントは、紐付けインスタンスのsendMessage方法を呼び出し、メッセージ送信動作をトリガするためにサービスコンポーネントを呼び出し、メッセージをサーバに転送する。メッセージの送信が成功した後、サービスコンポーネントは、紐付けインスタンスを介して、アクティビティコンポーネントによって設定されるコールバックを使用することによって、メッセージ送信結果をアクティビティコンポーネントに転送する。別の例については、サービスコンポーネントが紐付けインスタンスを介して、受信されたメッセージをアクティビティコンポーネントにフィードバックする実施態様では、サービスコンポーネントは、その他によって送信されたメッセージを受信することができ、紐付けインスタンス及びアクティビティコンポーネントによって設定されたコールバックを介して、メッセージの内容をアクティビティコンポーネントに通すことができる。
【0040】
いくつかの他の実施態様では、図4を参照して、図4は、本発明の実施態様に従った、マルチアカウントの通信方法におけるサーバのログアウトのフローチャートである。図4に示される実施態様は、ステップS401〜S403を含む。ステップS401で図1に示された実施態様を使用してログインした後、プロセスはステップS402及びS403に進む。
【0041】
ステップS402では、アクティビティコンポーネントは、紐付けインスタンスを介して、サーバからログアウトするためにサービスコンポーネントを呼び出すことができる。次いで、ステップS403では、サービスコンポーネントからアクティビティコンポーネントの紐付けを解除する。例えば、インスタントメッセージングのシナリオの終わりでは、アクティビティコンポーネントは、紐付けインスタンスのログアウト方法を呼び出すことができ、紐付けインスタンスは、サーバからログアウトするためにサービスコンポーネントのログアウト動作を呼び出すことができる。ログアウトに成功した後、紐付けインスタンスは、アクティビティコンポーネントによって設定されたコールバックを通じてログアウト結果をアクティビティコンポーネントに戻すことができる。最後に、アクティビティコンポーネントは、サービスコンポーネントから紐付けを解除される。
【0042】
いくつかの他の既存の実施態様では、インスタントメッセージングクライアント端末は、サービスコンポーネントにおけるログイン、メッセージの受信及び送信、ならびに長期ソケット接続などのカプセル化された基本的なロジックを有することができる。通常、サービスコンポーネントの紐付け特性は、それらの既存の解決策が全てクロスプロセス(cross−process)であることと決定する。したがって、サービスコンポーネントが配置されるサービスは、複数のアカウントの同時ログインをサポートする機能を実施するためにアクティビティコンポーネントに紐付けられる。
【0043】
本発明の全ての方法の実施態様は全て、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアなどによって実施されることが可能である。本発明がソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアによって実施されるかに関わらず、命令コードは、いずれかのタイプのコンピュータアクセス可能メモリ(例えば、永続的または修正可能、揮発性または不揮発性、ソリッドステートまたは非ソリッドステート、及び固定または交換可能媒体など)に記憶されることが可能である。同様に、メモリは、プログラマブルアレイロジック(PAL)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、リードオンリメモリ(ROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、及びデジタル多用途ディスク(DVD)であっても良い。
【0044】
本出願の実施態様はさらに、マルチアカウントのログイン装置に関する。図5は、本出願の実施態様に従った、マルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。特に、マルチアカウントのログイン装置10は、受信モジュール11、呼び出しモジュール12、及びログインモジュール13を含む。
【0045】
ここで、受信モジュール11は、複数のアクティビティコンポーネントのそれぞれによって、同時にオンラインになる必要があるアカウントの情報を受信することを実施するように構成される。呼び出しモジュール12は、アクティビティコンポーネントのそれぞれによって、紐付けインスタンスを介して、異なるプロセスでアカウントの情報を対応するサービスコンポーネントに転送することを実施するように構成される。ログインモジュール13は、サービスコンポーネントのそれぞれによって、アカウントの情報に従ってログインを実行することを実施するように構成される。
【0046】
図6を参照して、図6は、本発明の実施態様に従った、別のマルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。特に、図5に示された実施態様における受信モジュール11、呼び出しモジュール12、及びログインモジュール13に加え、マルチアカウントのログイン装置10はさらに、第1の構成モジュール15、第2の構成モジュール16、及び第3の構成モジュール17を含む。
【0047】
ここで、第1の構成モジュール15は、同時にオンラインになる必要があるアカウントの情報の数に従って、サービスコンポーネント及びサービスコンポーネントの複数のサブクラスを構成するように構成され、サブクラスは、サービスコンポーネントのnullクラスを継承する。第2の構成モジュール16は、Androidシステムの構成ファイルにおいて、異なるサービスプロセスで複数のサービスコンポーネントを構成することを実施するように構成される。第3の構成モジュール17は、紐付けモジュール171及び紐付けフィードバックモジュール172を含む。紐付けモジュール171は、アクティビティコンポーネントが配置されるプロセスを対応するサービスコンポーネントが配置されるサービスプロセスにそれぞれ紐付けるように構成される。紐付けフィードバックモジュール172は、サービスコンポーネントによって、対応する紐付けインスタンスをアクティビティコンポーネントにフィードバックすることを実施するように構成される。
【0048】
上記実施態様は、ログイン方法の実施態様に対応する装置の実施態様であり、この実施態様は、ログイン方法の実施態様と連携して実施されても良い。ログイン方法の実施態様で言及された関連する技術的な詳細はなお、この実施態様で有効であり、よって繰り返しを削減するためにここでは説明されない。同様に、この実施態様で言及された関連する技術的な詳細はまた、ログイン方法の実施態様に適用されても良い。
【0049】
本出願の実施態様はさらに、マルチアカウントの通信装置に関連する。図7は、実施態様に従った、マルチアカウントのログイン装置の概略構造図である。特に、マルチアカウントの通信装置は、図6に示された実施態様に含まれるマルチアカウントログイン装置10及び通信動作モジュール20を含む。通信動作モジュール20は、アクティビティコンポーネントによって、対応する紐付けインスタンスを介して、通信動作を実行するためにサービスコンポーネントを呼び出すことを実施するように構成される。通信動作モジュール20は、アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、メッセージをサーバに送信するためにサービスコンポーネントを呼び出すように構成された送信サブモジュール21と、サービスコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、受信されたメッセージをアクティビティコンポーネントにフィードバックするように構成された受信サブモジュール22と、アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、サーバからログアウトするためにサービスコンポーネントを呼び出すように構成されたログアウトサブモジュール23と、を含むが、それらに限定されない。いくつかの実施態様では、通信装置はさらに、サービスコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、通信動作の結果をアクティビティコンポーネントにフィードバックすることを実施するように構成された結果フィードバックモジュールを含む。
【0050】
いくつかの他の実施態様では、図8を参照して、通信動作モジュール20は、ログアウトサブモジュール24及び紐付け解除サブモジュール25を含む。ここで、ログアウトサブモジュール24は、アクティビティコンポーネントによって、紐付けインスタンスを介して、サーバからログアウトするためにサービスコンポーネントを呼び出すことを実施するように構成される。紐付け解除サブモジュール25は、アクティビティコンポーネントによって、サービスコンポーネントとの紐付けを解除することを実施するように構成される。
【0051】
図4に示された実施態様は、この実施態様に対応する方法の実施態様であり、この実施態様は、図4に示された実施態様と連携して実施されても良い。図4に示された実施態様で言及された関連する技術的な詳細はなお、この実施態様で有効であり、よって繰り返しを削減するためにここでは説明されない。同様に、この実施態様で言及された関連する技術的な詳細はまた、図4に示された実施態様に適用されても良い。
【0052】
加えて、本出願はさらに、図5乃至図8に示されたいずれか1つの実施態様における装置を含むモバイル端末に関する。
【0053】
本発明の各装置の実施態様で言及された各ユニットは、論理ユニットであることに留意すべきである。物理的には、論理ユニットは、物理ユニットであっても良く、また、物理ユニットの一部であっても良く、さらに、複数の物理ユニットの組み合わせで実施されても良い。論理ユニット自体の物理的な実施態様の方式は、さほど重要でないが、論理ユニットによって実施される機能の組み合わせが、本発明で提起される技術的課題を解決するための鍵である。加えて、本発明の進歩的な部分を強調するために、本発明の各装置の実施態様は、本発明で提起される技術的課題に密接に関連しないユニットを導入しないが、これは、装置の実施態様が他のユニットを含まないことを示すものではない。
【0054】
特許請求の範囲及び特許の明細書において、第1の及び第2のなどの関連する用語は、1つのエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作と区別するために使用されるにすぎないが、エンティティまたは動作がいずれかのそのような実際の関係またはそれらの間の順序を有することを必ずしも必要としないことがあり、そのことを意味するものでもないことがある。さらに、用語「include(含む)」及び「comprise(備える)」またはいずれかの他の変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、項目もしくは装置が要素を含むだけでなく、明示的に列挙されてない他の要素をも含み、またはプロセス、方法、項目もしくは装置の本来の要素をも含むように、非排他的包含をカバーすることを意図している。さらなる限定なしに、「including one(1つを含む)」との表現によって定義される要素は、要素を含むプロセス、方法、項目または装置が他の同様の要素をも有することを排除しない。
【0055】
本発明が本発明のいくつかの好ましい実施態様を参照して例示及び説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱しない形式及び詳細で、様々な変更が本発明になされても良いことを当業者は理解するはずである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8