(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ソーシャルユーザセットと前記ターゲットソーシャルユーザセットとの前記ソーシャル関係に従って、各ソーシャルユーザセットと前記ターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みを前記決定するステップが、
前記ソーシャルユーザセットにソーシャル関連ユーザを各々有するユーザと、前記ターゲットソーシャルユーザセット中の前記ユーザの比に従って、各ソーシャルユーザセットと前記ターゲットソーシャルユーザセットとの間の前記ソーシャル重みを決定するステップ
を含む、請求項3に記載のユーザの信用スコアのための最適化方法。
前記ターゲットソーシャルユーザセットの前記信用スコアを、前記少なくとも1つのソーシャルユーザセットと前記ターゲットソーシャルユーザセットとの間の前記ソーシャル重み、および前記対応するソーシャルユーザセットの前記信用スコアに従って前記最適化および調整するステップが、
前記ソーシャルユーザセットの前記信用スコアを最適化および反復し、各反復において、前記複数のソーシャルユーザセットの各々を前記ターゲットソーシャルユーザセットとして別個に使用し、前記少なくとも1つのソーシャルユーザセットと前記ターゲットソーシャルユーザセットとの間の前記ソーシャル重み、および前記対応するソーシャルユーザセットの前記信用スコアに従って、前記ターゲットソーシャルユーザセットの前記信用スコアを最適化および調整し、前記ソーシャルユーザセットの取得された信用スコアが最適化および調整によって取得された前記信用スコアとなるように、この反復における前記複数のソーシャルユーザセットの各々の前記信用スコアと前の反復における前記ソーシャルユーザセットの信用スコアとの差が第1のプリセット値未満となった後、前記反復を停止するステップ
を含む、請求項3に記載のユーザの信用スコアのための最適化方法。
前記ターゲットソーシャルユーザセットの前記信用スコアを最適化および調整するための調整値に従って、前記ターゲットソーシャルユーザセット中の前記ユーザの前記信用スコアを前記訂正するステップが、
以下の公式:
s'j=sj+(Qi-Si)、ここで、Qiは、前記ターゲットソーシャルユーザセットの前記最適化および調整された信用スコアであり、Siは、前記ターゲットソーシャルユーザセットの前記初期信用スコアであり、sjは、前記ターゲットソーシャルユーザセット中の第jのユーザの前記初期信用スコアであり、s'jは、前記ターゲットソーシャルユーザセット中の前記第jのユーザの前記訂正された信用スコアである
を使用することによって、前記ターゲットソーシャルユーザセット中の前記ユーザの前記信用スコアを訂正するステップ
を含む、請求項10に記載のユーザの信用スコアのための最適化方法。
ユーザの信用スコアのための最適化装置であって、前記装置が、少なくともプロセッサと、メモリとを含み、前記メモリが、ユーザスコア取得モジュールと、セットスコア取得モジュールと、セット関係取得モジュールと、セットスコア最適化モジュールと、ユーザスコア訂正モジュールとを記憶し、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ユーザの信用スコアのための最適化装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本出願の実施形態における技術的解決法について、本出願の実施形態における添付の図面を参照しながら明確かつ十分に説明する。説明する実施形態は、本出願の一部の実施形態であり、実施形態の全部ではないことは明らかである。創造的な努力なしに本出願の実施形態に基づいて当業者によって取得される他のすべての実施形態は、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。
【0011】
本出願の実施形態におけるユーザの信用スコアの最適化方法および装置は、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、または電子リーダーなどのコンピュータシステムで実装される。以下に、本出願の実施形態の実行体としてユーザの信用スコアのための最適化装置を使用することによって説明を行う。
【0012】
図1は、本出願の一実施形態による、ユーザの信用スコアのための最適化方法の概略フローチャートである。図に示すように、この実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化方法は、以下の手順を含んでもよい。
【0013】
S101:複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアを取得する。
【0014】
詳細には、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアは、ユーザの信用スコアのための最適化装置にインポートされてもよく、代替的に、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアを取得するために、ユーザの個人情報を取得し、ユーザの個人情報および特定の予測モデルに従って信用スコアリングを行ってもよく、代替的に、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、このアプリケーションを実装することによってユーザの最適化された信用スコアを取得し、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアとして、最適化された信用スコアを使用してもよい。たとえば、現在の信用スコアが最適化されるとき、前の最適化で取得されたユーザの信用スコアが、この最適化では初期信用スコアとして使用されてもよい。ユーザの信用スコアを最適化することは、管理者によって手動でトリガされてもよく、あるいは更新サイクルに従って、または新しいユーザもしくはソーシャルユーザセットを追加するイベントに従って、トリガされてもよい。
【0015】
一実施形態では、ユーザの初期信用スコアが欠落している場合、ソーシャルフレンド、同僚、および親族であるユーザの信用スコアの平均スコアまたは加重平均スコアが、ユーザの初期信用スコアとして使用されてもよい。加重値は、ユーザとユーザとの間の親密度に従って、またはユーザとユーザとの間で発生するソーシャルイベントの頻度に従って、決定されてもよい。
【0016】
複数のソーシャルユーザセットは、異なるソーシャルグループに参加しているユーザのセットであってもよい。同じソーシャルグループに参加しているユーザは、そのソーシャルグループに対応するソーシャルユーザセットに属する。代替的に、複数のソーシャルユーザセットは、ユーザの特定の属性、たとえば、ユーザの関心または地理的位置に従って分割を行うことによって取得されてもよい。好ましい実施形態では、ソーシャルユーザセットには、同じユーザが存在しない、すなわち、1ユーザは単に1ソーシャルユーザセットに属する。
【0017】
S102:ソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアに従って、ソーシャルユーザセットの初期信用スコアを取得する。
【0018】
特定の実装形態では、ソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアの平均スコアまたは加重平均スコアが、ソーシャルユーザセットの初期信用スコアとして使用されてもよい。すなわち、
【0022】
、
ここで、S
iは、ソーシャルユーザセットの初期信用スコアであり、s
jは、ソーシャルユーザセット中の第jのユーザの初期信用スコアであり、n
iは、ソーシャルユーザセット中のユーザの数量であり、a
jは、ソーシャルユーザセットの信用スコアのための第jのユーザの加重値である。
【0023】
各ユーザの加重値が、ユーザとソーシャルユーザセット中のユーザとの間のソーシャル関係に従って決定されてもよい。たとえば、ユーザが、ソーシャルユーザセット(合計6人)に、4人のソーシャルフレンドを有し、加重値は、4/(6-1)=0.8などであってもよい。代替的に、ソーシャルユーザセットの信用スコアに対するユーザの加重値が、ユーザとソーシャルユーザセット中のユーザとの間で発生するソーシャルイベントの頻度に従って決定されてもよい。代替的に、ユーザが属するソーシャルユーザセットの信用スコアに対するユーザの加重値が、上記の2つの方法と組み合わせて一緒に決定されてもよい。
【0024】
S103:各2つのソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従って、各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係を決定する。
【0025】
本出願のこの実施形態におけるユーザの信用スコアのための最適化装置は、2つのソーシャルユーザセットに別々に属するユーザ間のソーシャル関係に従って、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係を決定してもよい。たとえば、第1のソーシャルユーザセットに属する第1のユーザが、第2のソーシャルユーザセットにソーシャルフレンドを有する場合、第1のソーシャルユーザセットと第2のソーシャルユーザセットとの間に、ソーシャル関係が存在する。次いで、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度が、数量化されてもよい。たとえば、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度は、2つのソーシャルユーザセット中にあって、互いのソーシャルフレンドであるユーザの数量(ユーザの数量またはソーシャル関係ペアの数量)に従って数量化されてもよい。親密度は、一貫性があってもよく、すなわち、2つのソーシャルユーザセット間の双方向の親密度が数量化され、または、一貫性がなくてもよく、すなわち、2つのソーシャルユーザセット間の単方向の親密度が数量化されてもよい。たとえば、ソーシャルユーザセット(アソシエーションとも呼ばれる)A、B、C、およびDが、
図2に示すユーザ間のソーシャル関係の階層化処理によって取得される。ソーシャルユーザセットA中にあって、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量は決定され、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量を、ソーシャルユーザセットA中のユーザの総数量で割った結果が、ソーシャルユーザセットAの、ソーシャルユーザセットBとのソーシャル親密度となる。反対に、ソーシャルユーザセットA中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量を、ソーシャルユーザセットB中のユーザの総数量で割った結果が、ソーシャルユーザセットBの、ソーシャルユーザセットAとのソーシャル親密度となる。ソーシャルユーザセットAとソーシャルユーザセットBとの間の双方向親密度が、ソーシャルユーザセットBの、ソーシャルユーザセットAとのソーシャル親密度と組み合わせて、ソーシャルユーザセットAの、ソーシャルユーザセットBとのソーシャル親密度に従ってさらに計算されてもよい。その後、数量化によって取得される2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度に従って、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル重みもまた決定されてもよい。すなわち、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアが計算されるとき、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のソーシャルユーザセットの信用スコアの加重値が考慮される。2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係がより親密である場合、2つのソーシャルユーザセットの信用スコアが類似する確率はより高い。言い換えれば、ターゲットソーシャルユーザセットの親密なソーシャルユーザセットの信用スコアが、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを反映する可能性がある。したがって、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアが最適化および調整されるとき、親密なソーシャルユーザセットの信用スコアのインパクトファクタ(参照重み)が、より大きい値に設定されるべきである。
【0026】
図2に示すソーシャル関係の階層化処理では、中間層のアソシエーション間のソーシャル関係が、上位層の元のソーシャル関係におけるユーザのクロスアソシエーション(ソーシャルユーザセット)ソーシャル関係に従って処理を行うことによって取得され、アソシエーション中のユーザ間のソーシャル関係が、下位層のアソシエーション中のユーザのソーシャル関係として保留される。
【0027】
S104:ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する少なくとも1つのソーシャルユーザセットの信用スコア、および少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル関係に従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整する。
【0028】
ステップS103に従って、各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係が取得される。ソーシャル関係を有する2つのソーシャルユーザセットは、互いに影響を及ぼす場合がある、またはソーシャル関係を有する2つのソーシャルユーザセットの信用スコアが、互いの参照として使用される場合があると考えられてもよい。したがって、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ユーザの情報が不完全にまたは誤って収集されることによって引き起こされるターゲットソーシャルユーザセットの不正確な信用スコアを効果的に防ぐために、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のすべてのソーシャルユーザセットの信用スコアに従ってターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整してもよい。たとえば、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のソーシャルユーザセットの信用スコアの平均値を、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアとするか、またはターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のソーシャルユーザセットの信用スコアの平均値と、ターゲットソーシャルユーザセットの初期信用スコアとの間の任意の値を、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアとする。
【0029】
次いで、一実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル関係に従って、各ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みを決定し、少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重み、および対応するソーシャルユーザセットの信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整してもよい。すなわち、各ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みは、ターゲットソーシャルユーザセットと他のソーシャルユーザセットの各々との間にあって、S103を実行することによって数量化される親密度に従って決定され、次いで、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアは、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する各ソーシャルユーザセットの信用スコア、およびソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みに従って、最適化および調整され、たとえば、
【0031】
、ここで、Q
iは、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアであり、Q
kは、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する第kのソーシャルユーザセットの信用スコアであり、e
kiは、第kのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みであり、
【0033】
は、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する各ソーシャルユーザセットの信用スコア、および対応するソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みの積の和を表す。この実装形態は、特に、新しいターゲットソーシャルユーザセットが追加されると同時に、他のソーシャルユーザセットがすべて最適化および調整される状況に適用可能である。ターゲットソーシャルユーザセットのみが、他のソーシャルユーザセットを再び最適化および調整することなく、別個に最適化および調整される。
【0034】
ソーシャルユーザセットの各々とターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みは、ソーシャルユーザセットにソーシャル関連ユーザを有するユーザと、ターゲットソーシャルユーザセット中のすべてのユーザの比に従って取得されてもよい。たとえば、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度が数量化されるS103の同じ方法が、適用される。
【0035】
別の実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化方法は、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する少なくとも1つのソーシャルユーザセットの信用スコア、および少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル関係に従って、ソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および反復してもよい。特定の反復手順を
図3に示すことができる。
【0036】
S105:ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを訂正する。
【0037】
詳細には、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを、対応するユーザの初期信用スコアとターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアとの間の任意の値に訂正してもよい。たとえば、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの情報が欠落しているまたは誤っている場合、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアを、ユーザの訂正された信用スコアとして使用してもよい。
【0038】
一実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整するための調整値に従って訂正してもよい。たとえば、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアは、以下の公式を使用することによって訂正される:
s'
j = s
j + (Q
i - S
i)、ここで、Q
iは、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアであり、S
iは、ターゲットソーシャルユーザセットの初期信用スコアであり、s
jは、ターゲットソーシャルユーザセット中の第jのユーザの初期信用スコアであり、s'
jは、ターゲットソーシャルユーザセット中の第jのユーザの訂正された信用スコアである。
【0039】
ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアの対応する比を、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整するための調整比に従って訂正してもよい。
【0040】
次いで、一実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ユーザのための製品情報を、この実施形態でのステップを実行することによって取得される、対応するユーザの訂正された信用スコアに従ってプッシュする、たとえば、金融製品情報もしくは固定資産管理製品情報をプッシュする、または、ユーザのデータサービスを、対応するユーザの信用スコアに従って監視および管理する、たとえば、対応するユーザのローンサービスに関してリスク管理を実行する、もしくはユーザの流動資金の管理に関して提案を行うことがある。
【0041】
図3は、本出願の一実施形態による、ソーシャルユーザセットの信用スコアの最適化および反復の概略フローチャートである。
図3に示すように、この実装形態での最適化および反復プロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0042】
S1041:各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係に従って、各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル重みを決定する。
【0043】
各ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みは、ソーシャルユーザセットにソーシャル関連ユーザを各々有するユーザと、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの比に従って決定されてもよい。たとえば、ソーシャルユーザセット(アソシエーションとも呼ばれる)A、B、C、およびDが、
図2に示すユーザ間のソーシャル関係の階層化処理によって取得される。ソーシャルユーザセットA中にあって、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量は決定され、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量を、ソーシャルユーザセットA中のユーザの総数量で割った結果が、ソーシャルユーザセットAの、ソーシャルユーザセットBとのソーシャル重みとなる。たとえば、ソーシャルユーザセットA中のa1およびa2は、各々、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有し、ソーシャルユーザセットA中のユーザの総数量は3であり、したがって、ソーシャルユーザセットAの、ソーシャルユーザセットBとのソーシャル重みは2/3であってもよい。すなわち、ソーシャルユーザセットAの信用スコアが最適化されるとき、ソーシャルユーザセットBの信用スコアのソーシャル重みは2/3である。一方、ソーシャルユーザセットA中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量を、ソーシャルユーザセットB中のユーザの総数量で割った結果が、ソーシャルユーザセットBの、ソーシャルユーザセットAとのソーシャル親密度となる。たとえば、ソーシャルユーザセットB中の2人のユーザもまた、各々、ソーシャルユーザセットA中にソーシャルフレンドを有し、ソーシャルユーザセットB中のユーザの総数量は4であり、したがって、ソーシャルユーザセットBの、ソーシャルユーザセットAとのソーシャル重みは2/4=0.5であってもよい。すなわち、ソーシャルユーザセットBの信用スコアが最適化されるとき、ソーシャルユーザセットAの信用スコアのソーシャル重みは0.5である。
【0044】
S1042:ソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および反復する。
【0045】
S1043:複数のソーシャルユーザセットの各々をターゲットソーシャルユーザセットとして別個に使用し、少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重み、および対応するソーシャルユーザセットの信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整する。
【0046】
すなわち、各反復において、複数のソーシャルユーザセットの各々の信用スコアは、以下の公式を使用することによって最適化および調整される:
【0050】
は、r回目の反復における第iのソーシャルユーザセットの信用スコアであり、
【0052】
は、(r-1)回目の反復における第iのソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有するソーシャルユーザセットの信用スコアであり、e
kiは、第iのソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有するソーシャルユーザセットと第iのソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みであり、
【0054】
は、第iのソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する各ソーシャルユーザセットの信用スコア、および対応するソーシャルユーザセットと第iのソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みのすべての積の和を表し、αは、プリセットされた減衰係数である。
【0055】
S1044:この反復における各ソーシャルユーザセットの信用スコアと、前の反復におけるソーシャルユーザセットの信用スコアとの差の絶対値が、第1のプリセット値未満である、すなわち
【0057】
かどうかを決定し、公式が満たされると、S1045を実行し、満たされない場合、S1042を実行する、すなわち、次の反復を実行する。
【0058】
S1045:反復を停止し、反復によって取得された各ソーシャルユーザセットの信用スコアは、最適化および調整によって取得されたソーシャルユーザセットの信用スコアである。
【0059】
上記の説明は、反復アルゴリズムの一例にすぎないことに留意されたい。本出願でのソーシャルユーザセットの信用スコアを反復するためのアルゴリズムは、このアルゴリズムに限定されると考えられるべきではなく、熱伝導ネットワーク反復アルゴリズムなどの他のアルゴリズムが適用可能であることがある。
【0060】
この実施形態でのユーザの信用スコアのための最適化装置が、ユーザが属するソーシャルユーザセットの信用スコアを計算し、最適化および調整を行った後、装置は、ソーシャルユーザセットの情報と組み合わせてユーザの信用スコアを最適化するために、最適化および調整によって取得されたソーシャルユーザセットの信用スコアに従ってソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを訂正する。ユーザの信用スコアの精度を効果的に上げることができるように、ユーザの信用スコアの計算は、もはやユーザの個人情報のみに従うものではない。
【0061】
図4は、本出願の別の実施形態による、ユーザの信用スコアのための最適化方法の概略フローチャートである。図に示すように、この実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化方法は、以下の手順を含んでもよい。
【0062】
S201:複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアを取得する。
【0063】
S202:ソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアに従って、ソーシャルユーザセットの初期信用スコアを取得する。
【0064】
S203:各2つのソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従って、各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係を決定する。
【0065】
S204:ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する少なくとも1つのソーシャルユーザセットの信用スコア、および少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル関係に従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整する。
【0066】
S205:ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを訂正する。
【0067】
この実施形態でのS201からS205は、前述の実施形態でのS101からS105と同じであり、詳細については再び説明しない。この実施形態と前述の実施形態との違いは、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアが、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアに従って訂正された後、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアが、さらに最適化および調整されることである。
【0068】
S206:ターゲットユーザとターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々との間のソーシャル関係、およびターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの信用スコアに従って、ターゲットユーザの信用スコアを最適化および調整する。
【0069】
下位層のアソシエーション中のユーザ間のソーシャル関係が、
図2に示すソーシャル関係、たとえば、ソーシャルユーザセットA中のユーザa1、a2、およびa3の間のソーシャル関係の階層化処理によって取得される。一実施形態では、ユーザa1、a2、およびa3をソーシャルユーザセットAに分割する理由が、除外されてもよい。たとえば、ユーザa1、a2、およびa3は、この3人のユーザが参加する同じソーシャルグループに従って、ソーシャルユーザセットAに分割され、ユーザa1、a2、およびa3の間のソーシャル関係が考えられるとき、ユーザa1、a2、およびa3が同じソーシャルグループに参加するという情報が無視されてもよく、ユーザa1、a2、およびa3の間のソーシャル関係は、ファクタに基づいて、たとえば、この3人のユーザ間にソーシャルフレンド関係が確立されるかどうか、この3人のユーザが共通の関心を有するかどうか、この3人のユーザが同時にソーシャルイベントに参加するかどうか、またはこの3人のユーザが同じ地理的位置に位置しているかどうかに基づいて、決定されてもよい。
【0070】
同じソーシャルユーザセット中の2人のユーザがソーシャル関係を有する場合、ソーシャル関係を有する2人のユーザが互いに影響を及ぼすと考えられてもよく、またはソーシャル関係を有する2人のユーザの信用スコアが、互いの参照として使用されてもよい。したがって、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ターゲットユーザの信用スコアを、同じソーシャルユーザセットに属し、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する別のユーザの信用スコアに従って、最適化および調整してもよく、それによって、ユーザの情報が不完全にまたは誤って収集されることによって引き起こされるターゲットユーザの不正確な信用スコアの問題を効果的に防ぐ。たとえば、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する他のすべてのユーザの信用スコアの平均値が直接的に、ターゲットユーザの最適化および調整された信用スコアとして使用されるか、または、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する他のすべてのユーザの信用スコアの平均値と、ターゲットユーザの初期信用スコアとの間の任意の値が、ターゲットユーザの最適化および調整された信用スコアとして使用される。
【0071】
次いで、一実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ターゲットユーザと、同じソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々との間のソーシャル関係に従って、他のユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みを決定し、次いで、同じソーシャルユーザセットに属する他のユーザの各々とターゲットユーザとの間のソーシャル重み、および対応するユーザの信用スコアに従って、ターゲットユーザの信用スコアを最適化および調整してもよい。ソーシャル重みは、2人のユーザ間のソーシャル関係の親密度を数量化した結果であってもよい。たとえば、2人のユーザ間のソーシャル関係の親密度は、2人のユーザの共通のソーシャルフレンドの数量、2人のユーザが一緒に参加するソーシャルグループ、2人のユーザが一緒に参加するソーシャルイベント、2人のユーザ間で発生するソーシャルイベントの頻度などを計算することによって数量化されて、2人のユーザ間のソーシャル重みを取得する。2人のユーザ間のソーシャル関係がより近い場合、2人のユーザの信用スコアが類似している確率はより高い。言い換えれば、ターゲットユーザの親密なユーザの信用スコアが、ターゲットユーザの信用スコアを反映する可能性がある。したがって、ターゲットユーザの信用スコアが最適化および調整されるとき、ターゲットユーザの親密なユーザの信用スコアのインパクトファクタ(参照重み)が、より大きい値に設定されるべきである。ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアは、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々の信用スコア、およびユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みに従って、最適化および調整され、たとえば、
【0073】
、ここでq
iは、ターゲットユーザの信用スコアであり、q
kは、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する第kのユーザの信用スコアであり、w
kiは、第kのユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みであり、
【0075】
は、ターゲットソーシャルユーザセット中にあって、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する各ユーザの信用スコア、および対応するユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みのすべての積の和を表す。この実装形態は、特に、新しいターゲットユーザがターゲットソーシャルユーザセットに追加されると同時に、他のユーザがすべて最適化および調整される状況に適用可能であって、ターゲットユーザのみが、別個に最適化および調整され、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザを再び最適化および調整することはない。
【0076】
別の実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコア、およびソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従って、ソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを最適化および反復し、各反復において、ターゲットソーシャルユーザセット中の各ソーシャルユーザをターゲットユーザとして別個に使用し、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々とターゲットユーザとの間のソーシャル重み、および対応するユーザの信用スコアに従って、ターゲットユーザの信用スコアを最適化および調整し、ユーザの取得された信用スコアが最適化および調整によって取得された信用スコアとなるように、この反復におけるターゲットソーシャルユーザセット中の各ユーザの信用スコアと、前の反復におけるユーザの信用スコアとの差が、第2のプリセット値未満であるとき、反復を停止してもよい。特定の反復手順を、
図5に示すことができ、以下のステップを含む。
【0077】
S2061:ターゲットソーシャルユーザセット中の各2人のユーザ間のソーシャル重みを、各2人のユーザ間のソーシャル関係に従って決定する。
【0078】
同じソーシャルユーザセット中の任意の2人のユーザ間のソーシャル重みが、この2人のユーザ間のソーシャル関係に従って決定されてもよい。ソーシャル重みは、2人のユーザ間のソーシャル関係の親密度を数量化した結果であってもよい。たとえば、2人のユーザ間のソーシャル関係の親密度は、2人のユーザの共通のソーシャルフレンドの数量、2人のユーザが一緒に参加するソーシャルグループ、2人のユーザが一緒に参加するソーシャルイベント、2人のユーザ間で発生するソーシャルイベントの頻度などを計算することによって数量化されて、2人のユーザ間のソーシャル重みを取得する。
【0079】
S2062:ソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および反復する。
【0080】
S2063:複数のソーシャルユーザセットの各々をターゲットソーシャルユーザセットとして別個に使用し、少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重み、および対応するソーシャルユーザセットの信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整する。
【0081】
すなわち、各反復において、ターゲットソーシャルユーザセット中の各ユーザの信用スコアは、以下の公式を使用することによって最適化および調整される:
【0085】
は、r回目の反復における第iのユーザの信用スコアであり、
【0087】
は、(r-1)回目の反復におけるターゲットソーシャルユーザセット中の第iのユーザとソーシャル関係を有するユーザの信用スコアであり、w
kiは、ターゲットソーシャルユーザセット中の第iのユーザとソーシャル関係を有するユーザと第iのユーザとの間のソーシャル重みであり、
【0089】
は、ターゲットソーシャルユーザセット中の第iのユーザとソーシャル関係を有する各ユーザの信用スコア、および対応するユーザと第iのユーザとの間のソーシャル重みのすべての積の和を表し、λは、プリセットされた減衰係数である。
【0090】
S2064:この反復におけるターゲットソーシャルユーザセット中の各ユーザの信用スコアと、前の反復におけるユーザの信用スコアとの差の絶対値が、第1のプリセット値未満である、すなわち
【0092】
かどうかを決定し、公式が満たされると、S2065を実行し、満たされない場合、S2062を実行する、すなわち、次の反復を実行する。
【0093】
S2065:反復を停止し、反復によって取得された各ソーシャルユーザセットの信用スコアは、最適化および調整によって取得されたソーシャルユーザセットの信用スコアである。
【0094】
上記の説明は、反復アルゴリズムの一例にすぎないことに留意されたい。本出願でのソーシャルユーザセットの信用スコアを反復するためのアルゴリズムは、このアルゴリズムに限定されると考えられるべきではなく、熱伝導ネットワーク反復アルゴリズムなどの他のアルゴリズムが適用可能であることがある。
【0095】
次いで、一実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ユーザのための製品情報を、この実施形態でのステップを実行することによって取得される、対応するユーザの訂正された信用スコアに従ってプッシュする、たとえば、金融製品情報もしくは固定資産管理製品情報をプッシュする、または、ユーザのデータサービスを、対応するユーザの信用スコアに従って監視および管理する、たとえば、対応するユーザのローンサービスに関してリスク管理を実行する、もしくはユーザの流動資金の管理に関して提案を行うことがある。
【0096】
この実施形態では、ユーザが属するソーシャルユーザセットの信用スコアを計算し、ソーシャルユーザセット間のソーシャル関係に従ってソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整した後、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアに従って、ソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを訂正し、ソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従ってソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを最適化および調整して、ソーシャルユーザセットの情報を組み合わせてユーザの信用スコアを最適化する。ユーザの信用スコアの精度を効果的に上げることができるように、ユーザの信用スコアの計算は、もはやユーザの個人情報のみに従うものではない。さらに、最適化プロセスは2度行われるが、2つの最適化は、別個に、ソーシャルユーザセット間のソーシャル関係およびソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に基づき、実はこれは、大きい計算量とならない。
【0097】
図6は、本出願の一実施形態による、ユーザの信用スコアのための最適化装置の概略構造図である。図に示すように、この実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、少なくとも以下のモジュールを含んでもよい。
【0098】
ユーザスコア取得モジュール610が、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアを取得するように構成される。
【0099】
詳細には、ユーザスコア取得モジュール610は、インポートされたデータを受信することによって、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアを取得してもよく、代替的に、ユーザスコア取得モジュール610は、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアを取得するために、ユーザの個人情報を取得し、ユーザの個人情報および特定の予測モデルに従って、信用スコアリングを行ってもよく、代替的に、ユーザスコア取得モジュール610は、このアプリケーションを実装することによってユーザの最適化された信用スコアを取得し、複数のソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアとして、最適化された信用スコアを使用してもよい。たとえば、現在の信用スコアが最適化されるとき、前の最適化で取得されたユーザの信用スコアが、この最適化では初期信用スコアとして使用されてもよい。ユーザの信用スコアを最適化することは、管理者によって手動でトリガされてもよく、あるいは更新サイクルに従って、または新しいユーザもしくはソーシャルユーザセットを追加するイベントに従って、トリガされてもよい。
【0100】
一実施形態では、ユーザの初期信用スコアが欠落している場合、ユーザスコア取得モジュール610は、ソーシャルフレンド、同僚、および親族であるユーザの信用スコアの平均スコアまたは加重平均スコアを、ユーザの初期信用スコアとして使用してもよい。加重値は、ユーザとユーザとの間の親密度に従って、またはユーザとユーザとの間で発生するソーシャルイベントの頻度に従って、決定されてもよい。
【0101】
複数のソーシャルユーザセットは、異なるソーシャルグループに参加しているユーザのセットであってもよい。同じソーシャルグループに参加しているユーザは、そのソーシャルグループに対応するソーシャルユーザセットに属する。代替的に、複数のソーシャルユーザセットは、ユーザの特定の属性、たとえば、ユーザの関心または地理的位置に従って分割を行うことによって取得されてもよい。好ましい実施形態では、ソーシャルユーザセットには、同じユーザが存在しない、すなわち、ユーザはただ1つのソーシャルユーザセットに属する。
【0102】
セットスコア取得モジュール620が、ソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアに従って、ソーシャルユーザセットの初期信用スコアを取得するように構成される。
【0103】
特定の実装形態では、セットスコア取得モジュール620は、ソーシャルユーザセット中のユーザの初期信用スコアの平均スコアまたは加重平均スコアを、ソーシャルユーザセットの初期信用スコアとして使用してもよい。
【0104】
各ユーザの加重値が、ユーザとソーシャルユーザセット中のユーザとの間のソーシャル関係に従って決定されてもよい。たとえば、ユーザが、ソーシャルユーザセット(合計6人)に、4人のソーシャルフレンドを有し、加重値は、4/(6-1)=0.8などであってもよい。代替的に、ソーシャルユーザセットの信用スコアに対するユーザの加重値が、ユーザとソーシャルユーザセット中のユーザとの間で発生するソーシャルイベント(たとえば、セッションメッセージの送信またはビデオセッションの実行)の頻度に従って決定されてもよい。代替的に、ユーザが属するソーシャルユーザセットの信用スコアに対するユーザの加重値が、上記の2つの方法と組み合わせて一緒に決定されてもよい。
【0105】
セット関係取得モジュール630が、各2つのソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従って、各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係を決定するように構成される。
【0106】
セット関係取得モジュール630は、2つのソーシャルユーザセットに別々に属するユーザ間のソーシャル関係に従って、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係を決定してもよい。たとえば、第1のソーシャルユーザセットに属する第1のユーザが、第2のソーシャルユーザセットにソーシャルフレンドを有する場合、第1のソーシャルユーザセットと第2のソーシャルユーザセットとの間に、ソーシャル関係が存在する。次いで、セット関係取得モジュール630は、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度をさらに数量化してもよい。たとえば、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度は、2つのソーシャルユーザセット中にあって、互いのソーシャルフレンドであるユーザの数量(ユーザの数量またはソーシャル関係ペアの数量)に従って数量化されてもよい。親密度は、一貫性があってもよく、すなわち、2つのソーシャルユーザセット間の双方向の親密度が数量化され、または、一貫性がなくてもよく、すなわち、2つのソーシャルユーザセット間の単方向の親密度が数量化されてもよい。たとえば、ソーシャルユーザセット(アソシエーションとも呼ばれる)A、B、C、およびDが、
図2に示すユーザ間のソーシャル関係の階層化処理によって取得される。ソーシャルユーザセットA中にあって、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量は決定され、ソーシャルユーザセットB中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量を、ソーシャルユーザセットA中のユーザの総数量で割った結果が、ソーシャルユーザセットAの、ソーシャルユーザセットBとのソーシャル親密度となる。反対に、ソーシャルユーザセットA中にソーシャルフレンドを有するユーザの数量を、ソーシャルユーザセットB中のユーザの総数量で割った結果が、ソーシャルユーザセットBの、ソーシャルユーザセットAとのソーシャル親密度となる。ソーシャルユーザセットとソーシャルユーザセットBとの間の双方向親密度が、ソーシャルユーザセットBの、ソーシャルユーザセットAとのソーシャル親密度と組み合わせて、ソーシャルユーザセットAの、ソーシャルユーザセットBとのソーシャル親密度に従ってさらに計算されてもよい。その後、数量化によって取得される2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係の親密度に従って、2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル重みもまた決定されてもよい。すなわち、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアが計算されるとき、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のソーシャルユーザセットの信用スコアの加重値が考慮される。2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係がより親密である場合、2つのソーシャルユーザセットの信用スコアが類似する確率はより高い。言い換えれば、ターゲットソーシャルユーザセットの親密なソーシャルユーザセットの信用スコアが、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを反映する可能性がある。したがって、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアが最適化および調整されるとき、親密なソーシャルユーザセットの信用スコアのインパクトファクタ(参照重み)が、より大きい値に設定されるべきである。
【0107】
図2に示すソーシャル関係の階層化処理では、中間層のアソシエーション間のソーシャル関係が、上位層の元のソーシャル関係におけるユーザのクロスアソシエーション(ソーシャルユーザセット)ソーシャル関係に従って処理を行うことによって取得され、アソシエーション中のユーザ間のソーシャル関係が、下位層のアソシエーション中のユーザのソーシャル関係として保留される。
【0108】
セットスコア最適化モジュール640が、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する少なくとも1つのソーシャルユーザセットの信用スコア、および少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル関係に従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整するように構成される。
【0109】
セット関係取得モジュール630によって取得される各2つのソーシャルユーザセット間のソーシャル関係に従って、ソーシャル関係を有する2つのソーシャルユーザセットは、互いに影響を及ぼすと考えられてもよく、またはソーシャル関係を有する2つのソーシャルユーザセットの信用スコアが、互いの参照として使用されてもよい。したがって、セットスコア最適化モジュール640は、ユーザの情報が不完全にまたは誤って収集されることによって引き起こされるターゲットソーシャルユーザセットの不正確な信用スコアを効果的に防ぐために、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のすべてのソーシャルユーザセットの信用スコアに従ってターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整してもよい。たとえば、セットスコア最適化モジュール640は、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のソーシャルユーザセットの信用スコアの平均値を直接的に、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアとして使用するか、または、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する他のソーシャルユーザセットの信用スコアの平均値と、ターゲットソーシャルユーザセットの初期信用スコアとの間の任意の値を、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアとして使用してもよい。
【0110】
次いで、一実施形態では、
図7に示すように、セットスコア最適化モジュール640は、以下のユニットをさらに含む。
【0111】
セット重み取得ユニット641が、ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとのソーシャル関係に従って、各ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みを別個に決定するように構成される。たとえば、各ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みは、ソーシャルユーザセットにソーシャル関連ユーザを各々有するユーザと、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの比に従って決定されてもよい。
【0112】
セットスコア最適化ユニット642は、少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重み、および対応するソーシャルユーザセットの信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整するように構成される。
【0113】
すなわち、各ソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みは、ターゲットソーシャルユーザセットと他のソーシャルユーザセットの各々との間にあって、数量化によって取得される親密度に従って決定され、次いで、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアは、たとえば、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する各ソーシャルユーザセットの信用スコア、およびソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みに従って、最適化および調整される。
【0115】
、ここでQ
iは、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアであり、Q
kは、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する第kのソーシャルユーザセットの信用スコアであり、e
kiは、第kのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みであり、
【0117】
は、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する各ソーシャルユーザセットの信用スコア、および対応するソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みの積の和を表す。この実装形態は、特に、新しいターゲットソーシャルユーザセットが追加されると同時に、他のソーシャルユーザセットがすべて最適化および調整される状況に適用可能であって、セットスコア最適化モジュール640は、別個にターゲットソーシャルユーザセットを最適化および調整するだけでよく、他のソーシャルユーザセットを再び最適化および調整することはない。
【0118】
別の実施形態では、セットスコア最適化ユニット642は、ターゲットソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する少なくとも1つのソーシャルユーザセットの信用スコア、および少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットソーシャルユーザセットとの間のソーシャル関係に従って、ソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および反復してもよい。特定の反復手順を、
図3に示すことができ、詳細には、ソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および反復し、各反復において、複数のソーシャルユーザセットの各々をターゲットソーシャルユーザセットとして別個に使用し、少なくとも1つのソーシャルユーザセットとターゲットユーザセットとの間のソーシャル重みおよび対応するソーシャルユーザセットの信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整し、ソーシャルユーザセットの取得された信用スコアが最適化および調整によって取得された信用スコアとなるように、この反復における複数のソーシャルユーザセットの各々の信用スコアと前の反復におけるソーシャルユーザセットの信用スコアとの差が第1のプリセット値未満となった後、反復を停止するステップを含む。たとえば、セットスコア最適化ユニット642は、以下の公式を使用することによって、複数のソーシャルユーザセットの各々の信用スコアを反復する:
【0122】
は、r回目の反復における第iのソーシャルユーザセットの信用スコアであり、
【0124】
は、(r-1)回目の反復における第iのソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有するソーシャルユーザセットの信用スコアであり、e
kiは、第iのソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有するソーシャルユーザセットと第iのソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みであり、
【0126】
は、第iのソーシャルユーザセットとソーシャル関係を有する各ソーシャルユーザセットの信用スコア、および対応するソーシャルユーザセットと第iのソーシャルユーザセットとの間のソーシャル重みのすべての積の和を表し、αは、プリセットされた減衰係数である。
【0127】
上記の説明は、反復アルゴリズムの一例にすぎないことに留意されたい。本出願でのソーシャルユーザセットの信用スコアを反復するためのアルゴリズムは、このアルゴリズムに限定されると考えられるべきではなく、熱伝導ネットワーク反復アルゴリズムなどの他のアルゴリズムが適用可能であることがある。
【0128】
ユーザスコア訂正モジュール650が、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアに従って、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを訂正するように構成される。
【0129】
詳細には、ユーザスコア訂正モジュール650は、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを、対応するユーザの初期信用スコアとターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアとの間の任意の値に訂正してもよい。たとえば、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの情報が欠落しているまたは誤っている場合、ユーザスコア訂正モジュール650は、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアを、ユーザの訂正された信用スコアとして使用してもよい。
【0130】
一実施形態では、ユーザスコア訂正モジュール650は、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整するための調整値に従って訂正してもよい。たとえば、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアは、以下の公式を使用することによって訂正される:
s'
j = s
j + (Q
i - S
i)、ここで、Q
iは、ターゲットソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアであり、S
iは、ターゲットソーシャルユーザセットの初期信用スコアであり、s
jは、ターゲットソーシャルユーザセット中の第jのユーザの初期信用スコアであり、s'
jは、ターゲットソーシャルユーザセット中の第jのユーザの訂正された信用スコアである。
【0131】
ユーザスコア訂正モジュール650は、代替的に、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアの対応する比を、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整するための調整比に従って訂正してもよい。
【0132】
一実施形態では、ユーザの信用スコアのための最適化装置はさらに、
ターゲットユーザとターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々との間のソーシャル関係、およびターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの信用スコアに従って、ターゲットユーザの信用スコアを最適化および調整するように構成されたユーザスコア最適化モジュール660
を含んでもよい。
【0133】
下位層のアソシエーション中のユーザ間のソーシャル関係が、
図2に示すソーシャル関係、たとえば、ソーシャルユーザセットA中のユーザa1、a2、およびa3の間のソーシャル関係の階層化処理によって取得される。一実施形態では、ユーザa1、a2、およびa3をソーシャルユーザセットAに分割する理由が、除外されてもよい。たとえば、ユーザa1、a2、およびa3は、この3人のユーザが参加する同じソーシャルグループに従って、ソーシャルユーザセットAに分割され、ユーザa1、a2、およびa3の間のソーシャル関係が考えられるとき、ユーザa1、a2、およびa3が同じソーシャルグループに参加するという情報が無視されてもよく、ユーザa1、a2、およびa3の間のソーシャル関係は、ファクタに基づいて、たとえば、この3人のユーザ間にソーシャルフレンド関係が確立されるかどうか、この3人のユーザが共通の関心を有するかどうか、この3人のユーザが同時にソーシャルイベントに参加するかどうか、またはこの3人のユーザが同じ地理的位置に位置しているかどうかに基づいて、決定されてもよい。
【0134】
同じソーシャルユーザセット中の2人のユーザがソーシャル関係を有する場合、ソーシャル関係を有する2人のユーザが互いに影響を及ぼすと考えられてもよく、またはソーシャル関係を有する2人のユーザの信用スコアが、互いの参照として使用されてもよい。したがって、ユーザスコア最適化モジュール660は、ターゲットユーザの信用スコアを、同じソーシャルユーザセットに属し、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する別のユーザの信用スコアに従って、最適化および調整してもよく、それによって、ユーザの情報が不完全にまたは誤って収集されることによって引き起こされるターゲットユーザの不正確な信用スコアの問題を効果的に防ぐ。たとえば、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する他のすべてのユーザの信用スコアの平均値が直接的に、ターゲットユーザの最適化および調整された信用スコアとして使用されるか、または、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する他のすべてのユーザの信用スコアの平均値と、ターゲットユーザの初期信用スコアとの間の任意の値が、ターゲットユーザの最適化および調整された信用スコアとして使用される。
【0135】
次いで、一実施形態では、
図8に示すように、ユーザスコア最適化モジュール660は、以下のユニットをさらに含んでもよい:
【0136】
ユーザ重み取得ユニット661が、ターゲットユーザとターゲットソーシャルユーザセット中のユーザとのソーシャル関係に従って、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々とターゲットユーザとの間のソーシャル重みを決定するように構成される。
【0137】
ソーシャル重みは、2人のユーザ間のソーシャル関係の親密度を数量化した結果であってもよい。たとえば、2人のユーザ間のソーシャル関係の親密度は、2人のユーザの共通のソーシャルフレンドの数量、2人のユーザが一緒に参加するソーシャルグループ、2人のユーザが一緒に参加するソーシャルイベント、2人のユーザ間で発生するソーシャルイベントの頻度などを計算することによって数量化されて、2人のユーザ間のソーシャル重みを取得する。
【0138】
ユーザスコア最適化ユニット662は、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々とターゲットユーザとの間のソーシャル重み、および対応するユーザの信用スコアに従って、ターゲットユーザの信用スコアを最適化および調整するように構成される。
【0139】
2人のユーザ間のソーシャル関係がより近い場合、2人のユーザの信用スコアが類似している確率はより高い。言い換えれば、ターゲットユーザの親密なユーザの信用スコアが、ターゲットユーザの信用スコアを反映する可能性がある。したがって、ターゲットユーザの信用スコアが最適化および調整されるとき、ターゲットユーザの親密なユーザの信用スコアのインパクトファクタ(ソーシャル重み)が、より大きい値に設定されてもよい。ユーザスコア最適化ユニット662は、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々の信用スコア、およびユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みに従って、ターゲットソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整し、たとえば、
【0141】
、ここで、q
iは、ターゲットユーザの信用スコアであり、q
kは、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する第kのユーザの信用スコアであり、w
kiは、第kのユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みであり、
【0143】
は、ターゲットソーシャルユーザセット中にあって、ターゲットユーザとソーシャル関係を有する各ユーザの信用スコア、および対応するユーザとターゲットユーザとの間のソーシャル重みのすべての積の和を表す。この実装形態は、特に、新しいターゲットユーザがターゲットソーシャルユーザセットに追加されると同時に、他のユーザがすべて最適化および調整される状況に適用可能であって、ターゲットユーザのみが、別個に最適化および調整され、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザを再び最適化および調整することはない。
【0144】
別の実施形態では、ユーザスコア最適化ユニット662は、ソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコア、およびソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従って、ソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを最適化および反復してもよい。特定の反復手順を、
図5に示すことができ、各反復において、ターゲットソーシャルユーザセット中の各ユーザをターゲットユーザとして別個に使用し、ターゲットソーシャルユーザセット中の他のユーザの各々とターゲットユーザとの間のソーシャル重みおよび対応するユーザの信用スコアに従って、ターゲットユーザの信用スコアを最適化および調整し、ユーザの取得された信用スコアが最適化および調整によって取得された信用スコアとなるように、この反復におけるターゲットソーシャルユーザセット中の各ユーザの信用スコアと前の反復におけるユーザの信用スコアとの差が第2のプリセット値未満となった後、反復を停止するステップを含んでもよい。たとえば、ユーザスコア最適化ユニット662は、以下の公式を使用することによって、ターゲットソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを最適化および調整してもよい:
【0148】
は、r回目の反復における第iのユーザの信用スコアであり、
【0150】
は、(r-1)回目の反復におけるターゲットソーシャルユーザセット中の第iのユーザとソーシャル関係を有するユーザの信用スコアであり、w
kiは、ターゲットソーシャルユーザセット中の第iのユーザとソーシャル関係を有するユーザと第iのユーザとの間のソーシャル重みであり、
【0152】
は、ターゲットソーシャルユーザセット中の第iのユーザとソーシャル関係を有する各ユーザの信用スコア、および対応するユーザと第iのユーザとの間のソーシャル重みのすべての積の和を表し、λは、プリセットされた減衰係数である。
【0153】
上記の説明は、反復アルゴリズムの一例にすぎないことに留意されたい。本出願でのソーシャルユーザセットの信用スコアを反復するためのアルゴリズムは、このアルゴリズムに限定されると考えられるべきではなく、熱伝導ネットワーク反復アルゴリズムなどの他のアルゴリズムが適用可能であることがある。
【0154】
本出願のこの実施形態では、装置は、情報プッシュモジュール670、およびサービス監視モジュール680のうちのいずれか1つまたは2つをさらに含んでもよく:
情報プッシュモジュール670は、ユーザのための製品情報を、対応するユーザの信用スコアに従ってプッシュする、すなわち、本出願の実装形態を使用することによって訂正または最適化されるユーザの信用スコアに従って対応するユーザのための製品情報をプッシュする、たとえば、金融製品情報または固定資産管理製品情報をプッシュするように構成され、
サービス監視モジュール680は、ユーザのデータサービスを、対応するユーザの信用スコアに従って監視および管理する、すなわち、本出願の実装形態を使用することによって訂正または最適化される対応するユーザの信用スコアに従ってユーザのデータサービスを監視および管理する、たとえば、対応するユーザのローンサービスに関するリスク管理を実行する、またはユーザの流動資金の管理に関して提案を行うように構成される。
【0155】
図9は、本出願の一実施形態による、ユーザの信用スコアのための最適化装置のハードウェア構造のブロック図である。装置は、プロセッサ901と、バス902と、メモリ903とを含んでもよい。プロセッサ901とメモリ903は、バス902を使用することによって相互接続される。
【0156】
メモリ903は、ユーザスコア取得モジュール610、セットスコア取得モジュール620、セット関係取得モジュール630、セットスコア最適化モジュール640、ユーザスコア訂正モジュール650、ユーザスコア最適化モジュール660、情報プッシュモジュール670、およびサービス監視モジュール680を記憶する。
【0157】
プロセッサ901によって実行されるとき、メモリ903に記憶されたモジュールによって実行される動作は、上記の実施形態の動作と同じであり、詳細についてここでは再び説明しない。
【0158】
この実施形態では、ユーザが属するソーシャルユーザセットの信用スコアを計算し、ソーシャルユーザセット間のソーシャル関係に従ってソーシャルユーザセットの信用スコアを最適化および調整した後、ユーザの信用スコアのための最適化装置は、ソーシャルユーザセットの最適化および調整された信用スコアに従って、ソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを訂正し、ソーシャルユーザセットの情報を組み合わせてユーザの信用スコアを最適化するために、ソーシャルユーザセット中のユーザ間のソーシャル関係に従ってソーシャルユーザセット中のユーザの信用スコアを最適化および調整してもよい。ユーザの信用スコアの精度を効果的に上げることができるように、ユーザの信用スコアの計算は、もはやユーザの個人情報のみに従うものではない。
【0159】
実施形態の方法のプロセスの全部または一部は、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実装される場合があることを、当業者には理解されよう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されるとき、実施形態の方法のプロセスは行われる。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などであってもよい。
【0160】
上記で開示するものは、本出願の好ましい実施形態にすぎず、決して本出願の保護範囲を制限するよう意図されていない。したがって、本出願の特許請求の範囲に従って作成された等価な変形形態は、本出願の範囲内に入るものとする。