特許第6686148号(P6686148)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6686148フラッシュメモリシステム用低電力センスアンプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6686148
(24)【登録日】2020年4月3日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】フラッシュメモリシステム用低電力センスアンプ
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/28 20060101AFI20200413BHJP
   G11C 7/06 20060101ALI20200413BHJP
   G11C 7/14 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   G11C16/28
   G11C7/06
   G11C7/14
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-533738(P2018-533738)
(86)(22)【出願日】2016年12月9日
(65)【公表番号】特表2019-500713(P2019-500713A)
(43)【公表日】2019年1月10日
(86)【国際出願番号】US2016065936
(87)【国際公開番号】WO2017116658
(87)【国際公開日】20170706
【審査請求日】2018年6月26日
(31)【優先権主張番号】201511030454.4
(32)【優先日】2015年12月31日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】15/371,496
(32)【優先日】2016年12月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】チアン シャオチョウ
(72)【発明者】
【氏名】ピ シャオ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユエ カイ マン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ チン
(72)【発明者】
【氏名】ビアン リサ
【審査官】 堀田 和義
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0043886(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0237835(US,A1)
【文献】 特開平11−306782(JP,A)
【文献】 米国特許第5781041(US,A)
【文献】 特開2010−198711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 16/28
G11C 7/06
G11C 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラッシュメモリシステムであって、
第1のビット線と第1の出力回路に結合された、選択されたフラッシュメモリセルを含み、読み出し動作中に、前記第1のビット線が前記選択されたフラッシュメモリセルを介して放電されるとともに、前記第1のビット線の電圧が前記第1の出力回路のPMOSトランジスタをオンにしたとき前記第1の出力回路の出力が変化する、第1の回路と、
第2のビット線と第2の出力回路に結合された基準フラッシュメモリセルを含み、読み出し動作中に、前記第2のビット線が前記基準フラッシュメモリセルを介して放電されるとともに、前記第2のビット線の電圧が前記第2の出力回路のPMOSトランジスタをオンにしたとき前記第2の出力回路の出力が変化する、第2の回路と、
前記読み出し動作中に前記第2の出力回路の出力が変化する前に前記第1の出力回路の出力が変化したとき、第1の値を出力するための、及び前記読み出し動作中に前記第1の出力回路の出力が変化する前に前記第2の出力回路の出力が変化したとき、第2の値を出力するための、タイミング比較回路であって、前記第1の値及び第2の値がそれぞれ、前記選択されたフラッシュメモリセルに記憶された値を示す、タイミング比較回路と、を含む、フラッシュメモリシステム。
【請求項2】
前記タイミング比較回路がフリップフロップを含む、請求項1に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項3】
前記タイミング比較回路が、2つのインバータと、2つのNANDゲートと、を含む、請求項1に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項4】
前記第1のビット線及び第2のビット線が、前記読み出し動作に先立って充電される、請求項1に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項5】
前記選択されたフラッシュメモリセルが、マルチプレクサによる前記読み出し動作中に、前記タイミング比較回路に結合される、請求項1に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項6】
前記基準フラッシュメモリセルが、マルチプレクサによる前記読み出し動作中に、前記タイミング比較回路に結合される、請求項5に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項7】
フラッシュメモリシステムであって、
フラッシュメモリセルの第1のアレイであって、選択されたフラッシュメモリセルを含む第1のアレイと、
フラッシュメモリセルの第2のアレイと、
フラッシュメモリセルの第3のアレイであって、基準メモリセルを含む第3のアレイと、
フラッシュメモリセルの第4のアレイと、
センスアンプ出力を発生するために、前記選択されたフラッシュメモリセルに、及び前記第2のアレイ内のプログラム可能な数のフラッシュメモリビット線に結合されたセンスアンプと、
基準センスアンプ出力を発生するために、前記基準メモリセルに、及び前記第4のアレイ内のプログラム可能な数のフラッシュメモリビット線に結合された基準センスアンプと、
読み出し動作中に前記基準センスアンプ出力の前に前記センスアンプ出力が変化したとき、第1の値を出力するための、及び読み出し動作中に前記センスアンプ出力の前に前記基準センスアンプ出力が変化したとき、第2の値を出力するための、タイミング比較回路であって、前記第1の値及び第2の値がそれぞれ、前記選択されたフラッシュメモリセルに記憶された値を示す、タイミング比較回路と、を含む、フラッシュメモリシステム。
【請求項8】
前記センスアンプが、プログラム可能な数のマルチプレクサを介して、前記第2のアレイ内のプログラム可能な数のフラッシュメモリビット線に結合される、請求項7に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項9】
前記基準センスアンプが、プログラム可能な数のマルチプレクサを介して、前記第4のアレイ内のプログラム可能な数のフラッシュメモリビット線に結合される、請求項8に記載のフラッシュメモリシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
フラッシュメモリシステムに用いられる低電力センスアンプの複数の実施形態が開示される。
【0002】
[優先権の主張]
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2015年12月31日に出願された「Low Power Sense Ampifier For A Flash Memory System」と題する中国特許出願第201511030454.4号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
フラッシュメモリシステムは周知である。典型的なフラッシュメモリシステムにおいて、センスアンプは、フラッシュメモリセルからデータを読み出すために使用される。図1は、従来技術のセンスアンプ100を示す。センスアンプ100は、読み出し対象セルである、選択されたフラッシュメモリセル102を含む。センスアンプ100はまた、選択されたフラッシュメモリセル102が比較される基準フラッシュメモリセル122を含む。PMOSトランジスタ104、106、124、及び126、並びにNMOSトランジスタ108、110、112、128、及び130は、図示のように配置される。PMOSトランジスタ104は、CASREF(カラムアドレスストローブ基準(column address strobe reference))により制御され、PMOS106は、SEN_B(センスアンプイネーブル、アクティブロー)により制御され、NMOSトランジスタ108、112、及び128は、ATD(受信したアドレスの変更を検出する、アドレス遷移検出)によって制御され、NMOSトランジスタ110及び130は、BL(ビット線)をアクティブにするYMUX(Yマルチプレクサ)によって制御される。選択されたフラッシュメモリセル102は、WL(ワード線)及びSL(ソース線)を受信し、基準メモリセル122は、SL(ソース線)を受信する。コンパレータ130は、選択されたフラッシュメモリセル102及び基準メモリセル122によって引き込まれた電流に直接関係する2つの入力を受信し、出力SOUTは、選択されたフラッシュメモリセル102に記憶されたデータ値を直接示す。
【0004】
従来技術のセンスアンプ100の1つの欠点は、基準メモリセル122及びその関連する回路機構によって一定の電流が引き込まれることであり、それによって有意な消費電力が生じる。加えて、基準メモリセル122とその関連する回路機構は、典型的には、選択されたメモリセル102が位置する読み出しバンクとは別の読み出しバンク内に設けられ、追加のY復号のために大きなダイ面積及びより多くの消費電力を必要とする。また、CASREF信号もノイズに敏感であり、CASREF回路も有意な待機電流を消費する。
【0005】
必要とされるものは、従来技術のセンスアンプソリューションよりも消費電力の少ないフラッシュメモリシステムのために改良されたセンスアンプ設計である。更に必要とされるものは、メモリセルの別個の読み出しバンクを必要としないセンスアンプの実施形態である。更に必要とされるものは、マージン0/1モード中に必要とされ得るように、選択されたフラッシュメモリセル102及び基準メモリセル122によって引き込まれる電流のわずかな差を正確に検出することができるセンスアンプである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
フラッシュメモリシステムに用いられる低電力センスアンプの複数の実施形態が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】フラッシュメモリシステム内の従来技術のセンスアンプを示す。
図2】フラッシュメモリシステム用の低電力センスアンプの一実施形態を示す。
図3A図2の低電力センスアンプに用いられるタイミング比較回路を示す。
図3B図2の低電力センスアンプに用いられる別のタイミング比較回路を示す。
図4】本明細書に開示されるセンスアンプの実施形態のうちの1つを用いるフラッシュメモリシステムを示す。
図5】プログラム可能なビット線負荷を有するセンスアンプを含むフラッシュメモリシステムを示す。
図6図5のシステムに用いられるプログラム可能なビット線負荷回路の一実施形態を示す。
図7図5のシステムに用いられるプログラム可能なビット線負荷回路の別の実施形態を示す。
図8図5のシステムに用いられるプログラム可能なビット線負荷回路の別の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2は、センスアンプ200を示す。センスアンプ200は、基準回路280及び読み出し回路290を含む。
【0009】
基準回路280は、基準メモリセル206、NMOSトランジスタ202、204、及び220、PMOSトランジスタ212、基準ビット線208、レベルシフタ214、インバータ218、並びにNORゲート216を含み、すべて図示のように構成される。NMOSトランジスタ202は、ATD(アドレス遷移検出)により制御され、NMOSトランジスタ204はYMUX(Yマルチプレクサ)により制御され、NMOSトランジスタ220はバイアス信号により制御される。NORゲート216は、その入力のうちの1つとしてATDを受信する。
【0010】
読み出し回路290は、選択されたメモリセル236、NMOSトランジスタ232、234、及び250、PMOSトランジスタ242、ビット線238、レベルシフタ244、インバータ248、並びにNORゲート246を含み、すべて図示のように構成される。NMOSトランジスタ232は、ATD(アドレス遷移検出)により制御され、NMOSトランジスタ234はYMUX(Yマルチプレクサ)により制御され、NMOSトランジスタ250はバイアス信号により制御される。NORゲート246は、その入力のうちの1つとしてATDを受信する。このように、基準回路280及び読み出し回路290は、基準回路280が基準メモリセル206を含み、読み出し回路290が選択されたメモリセル236を含む点以外は同一である。
【0011】
動作時に、センスアンプ200は以下のように作用する。読み出し動作に先立ち、バイアス信号はハイであり、インバータ218及び248の出力で電圧をプルアップして、NMOSトランジスタ220及び250を介して接地し、それにより、ROUT及びSOUTがハイになる。読み出し動作の開始時において、ATDはハイになり、メモリシステムで受信されたアドレスの変更の検出を表すが、これは、読み出し動作の開始と同時に発生する。NMOSトランジスタ202及び232は、YMUXによるNMOSトランジスタ204及び234と同時にオンになる。これにより、基準セル206及び選択されたメモリセル236は、電流を引き込むことが可能になる。同時に、基準ビット線208及びビット線238は、充電を開始する。バイアスはまた、読み出し動作の開始時にローになる。この段階で、PMOSトランジスタ212及び242がオフになり、ゲート上の電圧はハイになる。
【0012】
次いで、ATDがローになり、NMOSトランジスタ202及び232が遮断される。基準ビット線208は、基準セル206を介して放電を開始する。そのため、基準ビット線208の電圧は低下し、ある時点でPMOSトランジスタ212がオンになる程度の低さ(VREFより下)まで下がる。これにより、ROUTがローに下がる。一方、ビット線238も、選択されたメモリセル236を介して放電される。そのため、ビット線238の電圧は低下し、ある時点でPMOS242トランジスタがオンになる程度の低さ(VREFより下)まで下がる。これにより、SOUTがローに下がる。ROUT/SOUTがローに下がると、それぞれのセンスアンプは、そのバイアス電流を遮断するためのローカルフィードバック(216、218、又は246、248)を有し、それによって消費電力を低減させる。
【0013】
本質的には、基準回路280と読み出し回路290との間に競合状態が存在する。選択されたメモリセル236が基準セル206より多くの電流を引き込む場合(選択されたメモリセル236が値「1」を記憶している場合がこれに当てはまる)、SOUTは、ROUTがローに下がる前にローに下がる。しかし、選択されたメモリセル236が基準セル206より少ない電流を引き込む場合(選択されたメモリセル236が値「0」を記憶している場合がこれに当てはまる)、SOUTは、ROUTがローに下がった後にローに下がる。このように、SOUT及びROUTがローに下がるタイミングは、選択されたメモリセル236に記憶されている値を示す。
【0014】
SOUT及びROUTは、タイミング比較回路260への入力であり、その出力は、選択されたメモリセル236に記憶されている値を示すDOUTとなる。
【0015】
図3Aは、タイミング比較回路260の第1の実施形態を示す。ここで、タイミング比較回路260は、SOUTをD入力とし、ROUTをアクティブロークロックCKとし、DOUTを出力とした、フリップフロップ310を含む。ROUTがSOUTより前にローになると、DOUTは「0」を出力し、選択されたメモリセル236が「0」を記憶していることを示す。ROUTがSOUTよりも後にローになると、DOUTは「1」を出力し、選択されたメモリセル236が「1」を記憶していることを示す。
【0016】
図3Bは、タイミング比較回路260の第2の実施形態を描写する。タイミング比較回路260は、図示のように構成されたインバータ320及び322並びにNANDゲート324及び326を含み、SOUT及びROUTを入力とし、DOUTを出力とする。ROUTがSOUTより前にローになると、DOUTは「0」を出力し、選択されたメモリセル236が「0」を記憶していることを示す。ROUTがSOUTよりも後にローになると、DOUTは「1」を出力し、選択されたメモリセル236が「1」を記憶していることを示す。
【0017】
図4図2、3A、及び3Bのセンスアンプ200を用いるフラッシュメモリシステム400を示す。フラッシュメモリシステム400は、主アレイ410(選択されたフラッシュメモリセル236などのフラッシュメモリセルのアレイを含む)、基準アレイ420(基準メモリセル206などの基準メモリセルのアレイを含む)、N+1 YMUX430、N+1センスアンプ440(それぞれセンスアンプ200の設計による)、及びN+1タイミング比較回路450(それぞれ図3A又は3Bの設計による)を含む。ここで、フラッシュメモリシステム400は、一度にN+1ビットを読み取る(感知する)ことができる。それぞれのビットは、1つのYMUX430、1つのセンスアンプ440、及び1つのタイミング比較回路450が関連付けられ、使用される。
【0018】
センスアンプ200は、従来技術のセンスアンプ100よりも消費電力が少なく、センスアンプ200は、センス動作中により大きい基準電流の代わりに小さいバイアス電流を使用し、小さいバイアス電流は、SOUTがローになると自動的に遮断される。また、基準セル及び選択されたメモリセルに同じタイプのYMUXを使用することで、良好なトランジスタ整合が得られる。この実施形態では、追加の読み出しバンクを必要としない。
【0019】
別の実施形態を図5に示す。この図は、フラッシュメモリシステム500を示す。フラッシュメモリシステム500は、主アレイ410、基準アレイ420、YMUX430、センスアンプ440、基準センスアンプ445、主アレイ560、ダミーアレイ470、YMUX450、基準YMUX480、及び基準YMUX490を含む。動作中、選択されたメモリセル236は、センスアンプ440のうちの1つに接続される。その同一のセンスアンプが、主アレイ560内のメモリセルに結合された1つ以上のビット線に接続される。同様に、動作中、基準メモリセル206は、基準センスアンプ445に接続され、基準センスアンプ445は、ダミーアレイ470内のメモリセルに結合された1つ以上のビット線に接続される。このように、センスアンプに接続されるビット線及びメモリセルの数は変更可能であり、これは、特定の動作条件(マージン0/1読み出しモードなど)に望ましい特徴である。
【0020】
図4の設計の一実施形態を図6に示す。図6において、センスアンプ440は、YMUX450を介して主アレイ460内の代表のメモリセル611、612、及び613に選択的に結合されている。基準センスアンプ445は、RYMUX490を介して、基準アレイ470内の代表の基準メモリセル661、662、及び663に選択的に結合されている。このように、センスアンプに接続されるビット線及びメモリセルの数は変更可能であり、これは、動作条件(温度など)が変化することから、望ましい特徴であり得る。
【0021】
図4の設計の別の実施形態を図7に示す。図7において、センスアンプ440は、YMUX450を介して、主アレイ460内のそれぞれのメモリセル611、612、及び613にそれぞれ選択的に結合されている。基準センスアンプ445は、RYMUX490を介して、基準アレイ470内の基準メモリセル661に固定的に結合されている。このように、この実施形態では、基準センスアンプ445は、1つの基準メモリセル及びビット線にのみ結合される。
【0022】
図4の設計の別の実施形態を図8に示す。図8において、センスアンプ440は、YMUX450を介して主アレイ460内のそれぞれのメモリセル611、612、及び613に選択的に結合されている。センスアンプ440はまた、追加のYMUX801に結合されている。基準センスアンプ445は、RYMUX490を介して、基準アレイ470内のそれぞれの基準メモリセル661、662、及び663に選択的に結合されている。また、基準センスアンプ445は、追加のRYMUX811及び基準メモリセル851に結合されている。
【0023】
図5の実施形態は、マージン0/1テストモードを実施する新しい方法を提供する。センスアンプ上のビット線負荷は、0/1マージンテストモードに対して微小な電流差を識別するために(1ビット線からN+1ビット線まで)拡大される。電流ミラーは使用されず、このため、回路機構の面積が小さくて済み、従来技術のカップリング及び不整合オフセットの両方が低減される。
【0024】
本明細書における本発明に対する言及は、いかなる請求項又は請求項の用語の範囲も限定することを意図するものではなく、代わりに請求項の1つ以上によって包含されることがある1つ以上の特徴に言及することを意図するにすぎない。上述の材料、プロセス、及び数値例は、単なる例示であり、請求項を限定するものと見なされるべきではない。本明細書で使用される、用語「〜の上方に(over)」及び「〜の上に(on)」はともに、「直接的に〜の上に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)及び「間接的に〜の上に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、用語「隣接する」は、「直接的に隣接する」(中間の材料、要素、又は間隙が間に配設されていない)及び「間接的に隣接する」(中間の材料、要素、又は間隙が間に配設されている)を含む。例えば、「基板の上方に」要素を形成することは、中間材料/要素が介在せずに直接的に基板の上にその要素を形成することも、1つ以上の中間材料/要素が介在して間接的に基板の上にその要素を形成することも含む可能性がある。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8