技術分野
タイヤ劣化判定具及びその関連技術に関し、更に詳しくは、タイヤ劣化判定具から識別される劣化度合いの感度を高め、空気入りタイヤの劣化度合いを詳細に判定することを可能にしたタイヤ劣化判定具、タイヤ劣化判定具を備えた空気入りタイヤ、タイヤ劣化判定方法及びタイヤ更生可否判定方法
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明の目的は、タイヤ劣化判定具から識別される劣化度合いの感度を高め、空気入りタイヤの劣化度合いを詳細に判定することを可能にしたタイヤ劣化判定具、タイヤ劣化判定具を備えた空気入りタイヤ、タイヤ劣化判定方法及びタイヤ更生可否判定方法を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
目的を達成するための本発明のタイヤ劣化判定具は、ゴム組成物の成形体からなるタイヤ劣化判定具であって、前記成形体の被装着面を除く部分の表面積S(mm2)と前記成形体の体積V(mm3)との比S/Vが0.1以上であり、前記成形体の被装着面を除く部分の表面積Sが50mm2以上であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
本発明のタイヤ劣化判定具によれば、ゴム組成物の成形体の被装着面を除く部分の表面積Sを大きくすることで酸素劣化の影響を顕在化させると共に、成形体の被装着面を除く部分の表面積Sに対して成形体の体積Vを相対的に小さくすることで酸化劣化の影響を顕在化させているので、タイヤ劣化判定具における劣化度合いの感度を高めることができる。そのため、このようなタイヤ劣化判定具をタイヤ内面に装着することにより、空気入りタイヤの劣化度合いを詳細に判定することができる。
本発明のタイヤ劣化判定具において、成形体は凹凸に起伏した表面形状を有することが好ましい。これにより、成形体の表面積Sを増大させて劣化度合いの感度を更に高めることができる。
本発明のタイヤ劣化判定具において、成形体はシート状をなし、その最大厚さが0.5mm〜5.0mmであることが好ましい。これにより、成形体の厚さ方向における劣化進行の不均一性を小さくし、劣化度合いの判定精度を高めることができる。
また、本発明の空気入りタイヤによれば、上述したタイヤ劣化判定具がタイヤ内面に装着されているので、その劣化度合いをタイヤ劣化判定具に基づいて詳細に判定することができる。
本発明の空気入りタイヤにおいて、タイヤ劣化判定具はトレッド幅の中央側75%の領域又はタイヤ断面高さの25%以下の領域においてタイヤ内面に装着されていることが好ましい。これら領域ではタイヤ走行時にタイヤ内面が変形し難いため、タイヤ劣化判定具に掛かる歪を低減し、酸素による劣化度合いを精度良く判定することができる。
本発明の空気入りタイヤにおいて、タイヤ劣化判定具がタイヤ内面に対して粘着層を介して貼着されていることが好ましい。タイヤ劣化判定具をタイヤ内面に対して粘着層を介して貼着した場合、タイヤ劣化判定具を容易に剥がすことができるので、引き剥がし時に無理な力が負荷されていないタイヤ劣化判定具を用いて劣化度合いを精度良く判定することができる。
更に、本発明のタイヤ劣化判定方法によれば、空気入りタイヤの内面に装着されたタイヤ劣化判定具をタイヤ使用開始後の任意の時点で取り外し、その取り外されたタイヤ劣化判定具の物理的特性を測定し、その測定値を用いて物理的特性の新品時からの変化量を求め、該変化量に基づいて空気入りタイヤの劣化度合いを精度良く判定することができる。
更に、本発明のタイヤ更生可否判定方法によれば、空気入りタイヤの内部パーツの残存耐久性と空気入りタイヤの内面に装着されたタイヤ劣化判定具の物理的特性の新品時からの変化量とを関連付けた判定チャートを用意し、該判定チャートにおいて所定の残存耐久性に対応する物理的特性の新品時からの変化量の閾値を決定する一方で、空気入りタイヤの内面に装着されたタイヤ劣化判定具をタイヤ更生時に取り外し、その取り外されたタイヤ劣化判定具の物理的特性を測定し、その測定値を用いて物理的特性の新品時からの変化量を求め、該変化量の実測値と閾値と対比することにより、空気入りタイヤが更生可能であるか否かを精度良く判定することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】本発明の実施形態からなる重荷重用の空気入りタイヤを示す子午線断面図である。
【図2】本発明の実施形態からなるタイヤ劣化判定具を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るタイヤ劣化判定具の変形例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るタイヤ劣化判定具の他の変形例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るタイヤ劣化判定具の更に他の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るタイヤ更生可否判定方法で使用される判定チャートの一例を示す図である。
【図7】試験におけるベルト層の層間剥離力と酸素吸着量との関係を示すグラフである。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
10 タイヤ劣化判定具
11 成形体
12 粘着層
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