(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特定部は、一の前記期間で取得される前記受信データに含まれている前記距離を示す情報に基づいて、一の前記期間が切り替わった後の次の前記期間における前記基準を設定する請求項10に記載の無線通信装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施形態の説明]
最初に実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態である無線通信装置は、移動無線通信装置からの無線信号を受信する無線通信装置であって、前記無線信号から取得される受信データの中から、データ処理の対象とする対象データを特定する特定部を備え、前記特定部によって前記対象データを特定するための基準が、所定周期の期間ごとに可変とされている。
【0017】
上記構成の無線通信装置によれば、所定周期の期間ごとに対象データを特定するための基準が可変とされているので、例えば、対象データを特定するための基準を前記期間ごとに異なるように設定することができる。
このため、所定周期の期間の内、ある一の期間において移動無線通信装置の受信データが対象データとして特定されなかったとしても、その後の他の期間においては対象データを特定するための基準が異なるように設定されるので、一の期間において特定されなかった受信データが他の期間において対象データとして特定される可能性を高めることができる。
この結果、処理対象として特定される対象データの送信元の車載通信機に偏りが生じるのを抑制することができる。
【0018】
(2)上記無線通信装置において、前記基準は、前記期間ごとに設定された、前記対象データの特定を開始する開始タイミングを含むことが好ましい。
この場合、開始タイミングを変更すれば対象データを特定するための基準を変更することができ、対象データを特定するための基準を容易に変更することができる。
【0019】
(3)また、上記無線通信装置において、前記特定部は、前記期間内で順次取得される受信データの取得数をカウントし、前記取得数が所定数に達するタイミングを前記開始タイミングに設定するとともに、前記所定数を前記期間ごとに設定してもよい。
この場合、取得数を基準として期間ごとに開始タイミングを異ならせることができる。
【0020】
(4)さらに、上記(3)の場合、前記特定部は、前記期間が切り替わるごとに前記所定数に一定の調整値を加算してもよい。
この場合、期間ごとに確実に開始タイミングを異ならせることができる。
【0021】
(5)上記無線通信装置において、前記開始タイミングは、前記期間の先頭から所定時間が経過した時点であり、前記特定部は、前記期間ごとに前記所定時間を調整することで前記開始タイミングを設定することが好ましい。
この場合、時間を基準として期間ごとに開始タイミングを異ならせることができる。
(6)上記(5)の場合、前記特定部は、前記期間が切り替わるごとに、前記期間の切り替わる前の前記所定時間に一定の調整値を加算してもよい。
この場合、期間ごとに確実に開始タイミングを異ならせることができる。
【0022】
(7)上記(6)の場合、前記特定部は、自装置及び他の無線通信装置に割り当てられる通信スロットのタイミングに応じて、前記開始タイミングを設定することができる。
この場合、特定部は、時間を計時するための機能を備えることなく、時間を基準として期間ごとに開始タイミングを設定することができる。
【0023】
(8)また、前記特定部は、前記期間において特定される前記対象データの数が所定の基準値未満になると、前記開始タイミングを当該開始タイミングの初期値に戻すことが好ましい。
この場合、一の期間内において、調整値が必要以上に加算された場合や移動無線通信装置からの受信データが減少した場合に、開始タイミングを初期値に戻すことができ、移動無線通信装置からの受信データを増加させる機会とすることができる。
【0024】
(9)上記無線通信装置において、前記基準は、前記期間にて取得される受信データの総数である受信データ数に基づいて前記特定部が設定することが好ましい。
この場合、特定部は、受信データ数に応じて適切な基準を設定することができる。
【0025】
(10)また、前記特定部は、一の前記期間における前記受信データ数に基づいて、一の前記期間が切り替わった後の次の前記期間における前記基準を設定してもよい。
この場合、特定部は、直前の期間における受信データ数に基づいて適切な基準を設定することができる。また、一の期間における受信データ数に基づいて、次の期間で用いる基準を設定するので、次の期間の開始時点から前記基準を用いて対象データの特定を行うことができ、速やかな処理が可能となる。
【0026】
(11)次の前記期間における前記基準は、一の前記期間で取得される複数の前記受信データの中から前記対象データを特定する際の当該対象データの割合を含み、
前記特定部は、前記割合に基づいて、次の前記期間において特定する前記対象データの数を制限することが好ましい。
この場合、特定部は、一の前記期間における前記受信データ数に応じて次の期間における対象データの数を制限することができる。
【0027】
(12)次の前記期間における前記割合は、一の前記期間における前記受信データ数と、一の前記期間内で特定された前記対象データの数と、に基づいて設定されることが好ましい。
【0028】
(13)また、自装置から相対的に離れた移動通信機が送信元である受信データよりも、自装置の近傍に位置する移動通信機が送信元である受信データの方が有用な情報を含んでいる。
このため、前記基準は、前記無線信号の送信元である前記移動通信機と自装置との位置関係を認識可能な情報に基づいて前記特定部が設定することが好ましい。
この場合、特定部は、移動通信機と自装置との位置関係を認識可能な情報に応じて適切な基準を設定することができる。
【0029】
(14)前記移動通信機と自装置との位置関係を認識可能な情報は、前記無線信号を自装置が受信したときの当該無線信号の受信品質であってもよい。
(15)この場合、前記特定部は、一の前記期間における前記無線信号の受信強度に基づいて、一の前記期間が切り替わった後の次の前記期間における前記基準を設定してもよい。
この場合、特定部は基準を適切に設定することができる。また、一の期間における無線信号の受信強度に基づいて、次の期間で用いる基準を設定するので、次の期間の開始時点から前記基準を用いて対象データの特定を行うことができ、速やかな処理が可能となる。
【0030】
(16)また、前記移動通信機と自装置との位置関係を認識可能な情報は、前記無線信号を送信した前記移動通信機と、自装置との間の距離であってもよい。
(17)この場合、前記特定部は、一の前記期間で取得される前記受信データに含まれている前記距離を示す情報に基づいて、一の前記期間が切り替わった後の次の前記期間における前記基準を設定してもよい。
この場合、特定部は基準を適切に設定することができる。また、一の期間で取得される受信データに含まれている距離を示す情報に基づいて、次の期間で用いる基準を設定するので、次の期間の開始時点から前記基準を用いて対象データの特定を行うことができ、速やかな処理が可能となる。
【0031】
(18)また、上記無線通信装置において、前記特定部は、前記対象データの数に対して予め設定された制限値に基づいて、前記期間ごとに特定すべき前記対象データの数を制限することが好ましい。
この場合、無線通信装置において、処理可能な対象データの数以上に対象データが特定されるのを防止することができる。
【0032】
(19)前記特定部は、前記期間における前記受信データの内、特定の前記移動通信機が送信元である受信データの数をカウントし、前記制限値から特定の前記移動通信機が送信元である受信データの数を減算することで前記期間で特定すべき対象データ数を設定するとともに、特定の前記移動通信機以外の他の移動通信機が送信元である受信データよりも、特定の前記移動通信機が送信元である受信データを優先して対象データとして特定し、前記他の移動通信機が送信元である受信データに対しては、前記対象データ数に基づいて特定することが好ましい。
この場合、一つの期間において制限値を超えないようにしつつ、特定の移動通信機が送信元である受信データを優先的に対象データとして特定することができる。
【0033】
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔通信システムの構成について〕
図1は、実施形態に係る高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。なお、本実施形態では、道路構造の一例として、南北方向と東西方向の複数の道路が互いに交差した碁盤目構造を想定している。
図1に示すように、本実施形態の高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機2、車載通信機(移動通信機)3、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、及び、車両感知器や監視カメラ等よりなる路側センサ6を含む。
なお、本実施形態において特に説明しない点については、非特許文献1に準拠する。
【0034】
交通信号機1と路側通信機2は、複数の交差点A1〜A5,B1〜B5,C1〜C5,D1〜D5のそれぞれに設置されており、電話回線等の有線通信回線7を介してルータ8に接続されている。このルータ8は交通管制センター内の中央装置4に接続されている。
中央装置4は、自身が管轄するエリアの交通信号機1および路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
【0035】
路側センサ6は、各交差点に流入もしくは流出する車両台数をカウントする等の目的で、管轄エリア内の道路の各所に設置されている。この路側センサ6は、直下を通行する車両5を超音波感知する車両感知器、或いは、道路の交通状況を時系列に撮影する監視カメラ等よりなり、感知情報や画像データは有線通信回線7を介して中央装置4に送信される。なお、
図1では、図示を簡略化するために、各交差点に信号灯器が1つだけ描写されているが、実際の各交差点には、互いに交差する道路の上り及び下り用として少なくとも4つの信号灯器が設置されている。
【0036】
高度道路交通システムにおいて、無線通信システムを構成する、複数の交差点それぞれに設置された複数の路側通信機2は、その周囲を走行する車両の車載通信機3との間で無線通信(路車間通信)が可能である。
また、各路側通信機2は、自己の送信波が到達する所定範囲内に位置する他の路側通信機2とも無線通信(路路間通信)が可能である。
また、同じく無線通信システムを構成する車載通信機3は、キャリアセンス方式で路側通信機2との間で無線通信(車路間通信)を行うとともに、他の車載通信機3と無線通信(車車間通信)が可能である。
【0037】
なお、路路間通信とは、路側通信機2同士の間で行われる通信であり、一の路側通信機2が他の路側通信機2に向けて送信パケットを送信することによって行われる。
また、路車間通信とは、路側通信機2と車載通信機3との間で行われる通信であり、路側通信機2が車載通信機3に向けて送信パケット(路車間通信情報)をブロードキャスト送信することによって行われる。
また、車車間通信とは、車載通信機3同士で行われる通信であり、キャリアセンス方式によって送信パケット(車車間通信情報)を送信することによって行われる。
また、車路間通信とは、車載通信機3と路側通信機2との間で行われる通信であり、車載通信機3が路側通信機2に向けてキャリアセンス方式で送信パケット(車路間通信情報)を送信することによって行われる。
【0038】
図2は、本実施形態に係る路側通信機2及び車載通信機3の構成を示すブロック図である。
路側通信機2は、
図2に示すように、無線通信のためのアンテナ20が接続されるとともに有線通信回線7を介して中央装置4に接続されている通信処理装置25を備えている。
通信処理装置25は、無線通信及び有線通信の通信に関する処理を行う通信処理部23と、路車もしくは車路間通信や、路路間通信及び車車間通信の傍受によって授受される各種データに関する処理を行うデータ処理部24とを機能的に備えている。
【0039】
通信処理部23は、路車もしくは車路間通信や、路路間通信及び車車間通信の傍受による無線信号の送受信を行うとともに、有線通信回線7を介して中央装置4との間で有線通信を行う機能を有している。
また、通信処理部23は、アンテナ20や有線通信回線7を介して与えられる受信信号から受信データを取得し、データ処理部24に与える機能を有している。
また、通信処理部23は、データ処理部24から与えられる送信データを、中央装置4や、他の路側通信機2、車載通信機3に向けて送信可能な送信信号に変換する。さらに、通信処理部23は、これら送信信号をアンテナ20や有線通信回線7を介して他の機器に送信する機能を有している。
【0040】
データ処理部24は、通信処理部23から与えられる通信データに基づいて、路側通信機2が他の機器に向けて送信するための通信データを生成する機能を有している。データ処理部24は、生成した通信データを通信処理部23に与える。
【0041】
通信処理装置25は、記憶部(図示省略)を備えており、この記憶部に無線通信及び有線通信のために必要な情報を記憶するとともに、通信処理部23やデータ処理部24等の機能部を実現するためのプログラムや、その他の各種処理を実行するためのアプリケーション等がインストールされている。
【0042】
車載通信機3は、無線通信のためのアンテナ27が接続された通信処理装置29を備えている。
通信処理装置29は、路側通信機2の通信処理装置25と同様の構成であり、通信処理部(図示省略)と、データ処理部(図示省略)とを備えている。これにより、通信処理装置29は、車車間通信や路車間通信に関する通信処理を行う機能を有している。また、通信処理装置29は、記憶部(図示省略)を備えており、車車間通信や、路車間通信のために必要な情報や、後述する各種処理を実行するためのアプリケーション等がインストールされている。
【0043】
通信処理装置25及び通信処理装置29は、その機能の一部又は全部が、ハードウェア回路によって構成されていてもよいし、その機能の一部又は全部が、コンピュータプログラムによって実現されていてもよい。その機能の一部又は全部がコンピュータプログラムによって実現される場合、通信処理装置25及び通信処理装置29は、コンピュータを含み、コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムは、記憶部に記憶される。
【0044】
図3(a)は、本無線通信システムにて用いられる無線フレームを示す図である。
図3(a)に示すように、無線フレーム(スーパーフレーム)は、その時間軸方向の長さ(フレーム長)が100msに設定されている。また、無線フレームは、時間軸方向に並べて配置されている。つまり、無線フレームは、1秒間に10フレーム配置される。
無線フレームは、例えば、路側通信機2が有するGPS受信機(図示せず)によって受信したGPS信号に含まれる1PPS(One Pulse Per Second)信号(1秒周期の信号)に基づいて設定される。
【0045】
一つの無線フレームには、複数のタイムスロット30が含まれている。
タイムスロット30は、路側通信機2に割り当てられる通信用のタイムスロット(路側機通信期間)であり、タイムスロット30のいずれかに送信期間が割り当てられている路側通信機2は、その割り当てられているタイムスロット30内に、当該路側通信機2が無線送信する送信期間を設定する。タイムスロット30は、一つの無線フレーム(100ms)内に最大16個まで設定可能である。
【0046】
タイムスロット30には、それぞれスロット番号(路車間通信期間番号)n(=1〜16)が付されている。路側通信機2は、スロット番号nによっていずれのタイムスロット30が自路側通信機2に割り当てられるかを認識することができる。スロット番号nが付された各タイムスロット30は、それぞれ、無線フレームに一つずつ配置されているので、100ms周期(制御周期)で配置されている。
【0047】
路側通信機2に割り当てられているタイムスロット30以外の期間は、車載通信機3によるキャリアセンス方式の無線送信用として開放する期間である。このため、路側通信機2に割り当てられているタイムスロット30以外の期間では、路側通信機2による無線送信は行われない。
【0048】
無線フレームに含まれる複数のタイムスロット30の内、一つまたは複数のタイムスロット30が路側通信機2に割り当てられる。路側通信機2は、自機2に割り当てられているタイムスロット30以外の期間では送信が禁止される。すなわち、路側通信機2にとっては、自機2に割り当てられているタイムスロット30以外の期間は、送信禁止期間となる。
【0049】
図3(b)は、無線フレームに従って設定される路側通信機2の送信期間及び送信禁止期間の一例を示す図である。
図3(b)では、路側通信機2にn=4の1つのタイムスロット30が割り当てられている場合の送信禁止期間を示している。路側通信機2は、送信禁止期間以外の期間(送信期間)で無線送信を行う。
【0050】
複数のタイムスロット30は、互いに隣接する路側通信機2同士の間で干渉が生じないように、各路側通信機2に割り当てられる。
各路側通信機2は、割り当てられたタイムスロット30で定まる送信期間で無線送信を行う。
【0051】
路側通信機2は、自路側通信機2のアプリケーションが生成した送信データをパケット化し、パケット化された送信データを路車間通信情報として自路側通信機2に割り当てられたタイムスロット30(送信期間)にて送信する。
路側通信機2のアプリケーションが生成する送信データには、本システムが車載通信機3に対して提供される安全運転支援等の情報(サービスデータ)が含まれている。
【0052】
図3(c)は、車載通信機3の送信禁止期間の一例を示す図である。
図3(c)では、全てのタイムスロット30がいずれかの路側通信機2に割り当てられている場合の送信禁止期間を示している。
上述のように、路側通信機2に割り当てられているタイムスロット30以外の期間が、車載通信機3によるキャリアセンス方式の無線送信用として割り当てられる。つまり、全てのタイムスロット30が路側通信機2に割り当てられている
図3(c)の場合、各タイムスロット30に対応する期間が送信禁止期間となっている。
車載通信機3は、これら送信禁止期間以外の期間において、キャリアセンス方式で無線送信を行う。
なお、上述したように、路側通信機2に割り当てられているタイムスロット30以外の期間が車載通信機3の無線送信用の期間として割り当てられるので、タイムスロット30の内、いずれの路側通信機2にも割り当てられず、使用されていないタイムスロット30があれば、その期間については車載通信機3の無線送信に割り当てられる。
【0053】
図2を参照して、本実施形態の路側通信機2では、道路上に存在する車載通信機3から繰り返して送信される無線信号がアンテナ20によって受信されると、その無線信号は、通信処理部23に与えられる。通信処理部23は、与えられた無線信号に対して復調処理等を行うことで受信データを取得する。さらに通信処理部23は、取得した受信データをデータ処理部24に与える。
【0054】
受信データが与えられたデータ処理部24は、この受信データに基づいて、他の路側通信機2や車載通信機3、あるいは中央装置4に送信するための通信データを生成するといったように、通信のためのデータ生成等の処理(データ処理)を行う。
なおこの受信データには、種々の交通情報の他、当該受信データの送信元の通信機に固有の機器IDや、暗号鍵のID、当該受信データが送信されたときの送信元の通信機の位置情報が含まれている。
【0055】
ここで、道路上の車載通信機3が多数存在することで、路側通信機2が多数の無線信号を受信する場合、路側通信機2が受信データを中央装置4に向けて多量に送信することで、路側通信機2と中央装置との間の帯域が逼迫することがある。さらに、通信処理部23が、多数の無線信号から受信データを取得し、取得した全ての受信データを順次データ処理部24に与えると、データ処理部24では、データ処理が追いつかず、当該データ処理に遅延が生じる場合がある。
【0056】
このため、本実施形態の路側通信機2は、処理を行う受信データの量を抑えるために、通信処理部23は、受信した無線信号から取得した受信データの中から、データ処理部24によるデータ処理の処理対象を特定する機能を有している。
通信処理部23は、データ処理の処理対象として特定したデータ(対象データ)については、データ処理部24に与え、それ以外の受信データについては破棄する。
より具体的に、通信処理部23は、一つの無線フレームの期間で取得される複数の受信データの中から、原則として100個の対象データを特定し、それ以外の受信データについては破棄する。
【0057】
これによって、データ処理部24がデータ処理を行う受信データの量を制限し、データ処理部24において生じるデータ処理の遅延を抑制している。
【0058】
なお、この通信処理部23が一つの無線フレームの間に特定すべき対象データの個数(100個)は、データ処理部24の処理能力等に応じて予め設定される値であり、通信処理部23に記憶されている。例えば、この値としては、一つの無線フレームの間にデータ処理部24が遅延なく処理可能な対象データの個数の上限値が設定される。本実施形態では、この一つの無線フレームの期間で取得される受信データの個数の上限値が100個であるとする。
【0059】
以下、第1実施形態の通信処理部23による対象データを特定するための処理について説明する。
【0060】
〔第1実施形態による通信処理部の処理について〕
図4(a)は、第1実施形態に係る通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示す図である。
図4(a)において、横軸は時間であり、複数の無線フレームF1、F2、F3が時間軸方向に並んでいる状態を示している。
本実施形態の通信処理部23は、各無線フレームにおける一部の期間の間に取得された受信データを対象データとして特定するように構成されている。
【0061】
例えば、
図4(a)において、通信処理部23は、無線フレームF1の間に取得される受信データの内、無線フレームF1の先頭のタイミングT1から順次取得される受信データを対象データとして特定し、特定した対象データをデータ処理部24に与える。通信処理部23は、対象データを100個特定しデータ処理部24に与えるまで、対象データの特定を行う。対象データを100個特定すると、通信処理部23は、対象データを100個特定し終えたタイミングT2以降に取得する受信データを破棄する。
【0062】
次の無線フレームF2においては、通信処理部23は、無線フレームF2の間に取得される受信データの内、無線フレームF2の先頭のタイミングT3から順次取得される受信データを10個破棄する。通信処理部23は、10個破棄し終えたタイミングT4から順次取得される受信データを対象データとして特定する。通信処理部23は、対象データを100個特定しデータ処理部24に与えるまで、対象データの特定を行う。対象データを100個特定すると、通信処理部23は、対象データを100個特定し終えたタイミングT5以降に取得する受信データを破棄する。
【0063】
以降、通信処理部23は、無線フレームの先頭のタイミングから受信データを破棄する際の当該受信データの個数を無線フレームが切り替わるごとに10個ずつ増加させる。
【0064】
このようにして、通信処理部23は、無線フレームにおける一部の期間の間に取得された受信データを対象データとして特定する。
また、通信処理部23は、通信処理部23は、対象データとして特定を行う期間の開始タイミングを無線フレームごとに変化させる。
【0065】
無線フレームにおいて対象データの特定を開始する開始タイミングは、一つの無線フレーム内で通信処理部23が対象データを特定するための基準に含まれる。
【0066】
つまり、本実施形態における、車載通信機3(移動無線通信装置)からの無線信号を受信する無線通信装置である路側通信機2は、無線信号から取得される受信データの中から、データ処理部24によるデータ処理の対象とする対象データを特定する特定部としての通信処理部23を備えている。この通信処理部23によって対象データを特定するための基準(無線フレームにおいて対象データを特定する際の開始タイミング)が、無線フレーム(所定周期の期間)ごとに可変とされている。
【0067】
よって、対象データを特定するための基準である前記開始タイミングを無線フレームごとに異なるように設定することができる。
このため、時間軸に並ぶ複数の無線フレームの内、ある一の無線フレームにおいて車載通信機3の受信データが対象データとして特定されなかったとしても、その後の他の無線フレームにおいては前記開始タイミングが異なるように設定されるので、一の無線フレームにおいて特定されなかった受信データが他の無線フレームにおいて対象データとして特定される可能性を高めることができる。
この結果、処理対象として特定される対象データの送信元の車載通信機3に偏りが生じるのを抑制することができる。
【0068】
また、本実施形態では、一つの無線フレーム内で通信処理部23が対象データを特定するための基準として、無線フレームにおいて対象データを特定する際の開始タイミングを採用したので、開始タイミングを変更することで容易に対象データを特定するための基準を変更することができる。
【0069】
図5は、通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示すフローチャートである。
【0070】
通信処理部23は、一つの無線フレームの期間内において車載通信機3からの無線信号を受信し順次取得される受信データの取得数(rcv_cnt)、一つの無線フレーム内における対象データの特定を開始する開始タイミングを決定するためのオフセット値(cnt_offset)、及び一つの無線フレーム内において特定した対象データの数(out_cnt)をカウントする機能を有している。
【0071】
通信処理部23は、まず、上記各値を初期値である0に設定する(ステップS1)。
次いで、通信処理部23は、現在のタイミングにおいて、無線フレームが次の無線フレームに切り替わったか否かを判定する(ステップS2)。
【0072】
なおここでは、現在のタイミングが、無線フレームが切り替わったタイミングである
図4(a)中、無線フレームF1におけるタイミングT1(
図4(a))であるとして説明する。
ステップS2において、現在のタイミングにおいて無線フレームが切り替わったタイミングであると判定すると、通信処理部23は、ステップS3に進み、out_cntが100より小さいか否かを判定する(ステップS3)。
【0073】
ここでは、out_cntは、0なので、通信処理部23は、ステップS4に進む。
ステップS4において、通信処理部23は、cnt_offsetを0に設定し、さらに、ステップS5に進み、rcv_cntとout_cntとを0に設定する。
【0074】
次いで、通信処理部23は、ステップS6に進み、受信した車載通信機3からの無線信号から受信データを取得したか否かを確認し、受信データを取得したか否かに応じた処理を行う(ステップS6)。
通信処理部23は、前回受信データを取得したか否かを確認してから現時点までの間に受信データを取得したか否かを確認し、受信データを取得していないと判定すると、ステップS2に戻る。
【0075】
一方、ステップS6において、受信データを取得したと判定すると、通信処理部23は、ステップS7に進み、rcv_cntに1を加える(ステップS7)。これにより、通信処理部23は、受信データを一つ取得したことをrcv_cntに記録する。
【0076】
通信処理部23は、rcv_cntに1を加えると、ステップS8に進み、rcv_cntがcnt_offset以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
ここではcnt_offsetが0であるので、通信処理部23は、ステップS9に進む。
通信処理部23は、ステップS9において、out_cntが100より小さいか否かを判定する(ステップS9)。
ここでは、out_cntは0であるので、通信処理部23は、ステップS10に進み、直前に取得した受信データを対象データとして特定し、特定した対象データをデータ処理部24に与える(ステップS10)。
このように、タイミングT1(
図4(a))は、無線フレームF1における対象データの特定を開始する開始タイミングとなる。
【0077】
次いで、通信処理部23は、ステップS11に進み、out_cntに1を加える(ステップS11)。これにより、通信処理部23は、対象データを一つ特定したことをout_cntに記録する。
【0078】
ステップS11において、out_cntに1を加えると、通信処理部23は、ステップS2に戻る。
【0079】
前回の判定時において無線フレームの切り替わりのタイミングであったため、現タイミングは、無線フレームの切り替わりではない。よって、通信処理部23は、ステップS2から、ステップS6に進み、再度、受信した車載通信機3からの無線信号から受信データを取得したか否かを判定する(ステップS6)。
【0080】
受信データを取得していれば、これ以降、ステップS7、ステップS8、ステップS9、ステップS10、及びステップS11を経て、再度、ステップS2に戻り、同様の処理をout_cntが100となるまで繰り返す。
【0081】
ステップS11において、out_cntが100となるまでにまでカウントアップされる場合、通信処理部23は、ステップS2、ステップS7、ステップS8、ステップS9、ステップS10、及びステップS11を100回繰り返している。よってこの場合、通信処理部23は、無線フレームが切り替わった直後から取得した受信データ100個を対象データとして特定し、データ処理部24に与えている。
つまり、out_cntが100となるまでにまでカウントアップされたタイミングは、対象データを100個特定した直後であるタイミングT2(
図4(a))に相当する。
【0082】
ステップS11において、out_cntに1が加えられることで、out_cntが100とされた後、通信処理部23は、ステップS2、ステップS7、ステップS8、ステップS9と処理を進める。
【0083】
ステップS9において、通信処理部23は、out_cntが100より小さいか否かを判定する。ここでは、out_cntが100なので、通信処理部23は、out_cntが100より小さくないと判定し、ステップS12に進む。
ステップS12において、通信処理部23は、直近に取得した受信データを破棄する(ステップS12)。
【0084】
以降、通信処理部23は、無線フレームが切り替わるまで、取得した受信データを破棄する(ステップS2、ステップS6−S9、ステップS12)。
以上のようにして、通信処理部23は、
図4(a)中の無線フレームF1の部分に相当する処理を行う。
【0085】
その後、無線フレームが切り替わった場合、通信処理部23は、ステップS2において、現在のタイミングにおいて無線フレームが切り替わったタイミング(
図4(a)中のタイミングT3)であると判定するので、ステップS3に進む。
ステップS3において、通信処理部23は、out_cntが100より小さいか否かを判定する(ステップS3)。ここでは、out_cntが100なので、通信処理部23は、out_cntが100より小さくないと判定し、ステップS13に進む。
ステップS13において、通信処理部23は、cnt_offsetに10を加算し(ステップS13)、ステップS5に進む。
【0086】
ステップS5において、rcv_cntとout_cntとを0に設定すると、通信処理部23は、ステップS6に進み、受信した車載通信機3からの無線信号から受信データを取得したか否かを判定する(ステップS6)。
【0087】
受信データを取得していれば、通信処理部23は、ステップS7に進み、rcv_cntに1を加え(ステップS7)、ステップS8に進む。
通信処理部23は、ステップS8において、rcv_cntがcnt_offset以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
ここではcnt_offsetが10である一方、rcv_cntは1であるので、通信処理部23は、ステップS12に進み、直近に取得した受信データを破棄する(ステップS12)。
【0088】
通信処理部23は、rcv_cntが10となるまで、ステップS12に進み直近に取得した受信データを破棄する。
rcv_cntが10となると(
図4(a)中、タイミングT4)、通信処理部23は、ステップS8からステップS9、及びステップS10に進み、直前に取得した受信データを対象データとして特定し、特定した対象データをデータ処理部24に与える(ステップS10)。
このように、タイミングT4(
図4(a))は、無線フレームF2における開始タイミングとなる。
【0089】
以降、通信処理部23は、同様の処理をout_cntが100となるまで繰り返す。つまり、通信処理部23は、対象データを100個特定し、データ処理部24に与える。
通信処理部23は、対象データを100個特定してデータ処理部24に与えると(
図4(a)中、タイミングT5)、次に無線フレームが切り替わるまで、取得した受信データを破棄する(ステップS2、ステップS6、ステップS12)。
以上のようにして、通信処理部23は、
図4(a)中の無線フレームF2の部分に相当する処理を行う。
【0090】
上記のようにして、通信処理部23は、
図5に示すフローチャートを実行することで、無線フレームの先頭のタイミングから順次取得される受信データを破棄する個数を無線フレームが切り替わるごとに10個ずつ増加させる。
【0091】
このように、本実施形態では、通信処理部23は、一の無線フレームの期間内で順次取得される受信データの取得数(rcv_cnt)をカウントし、その取得数が所定数であるcnt_offsetに達するタイミングを開始タイミングに設定するとともに、cnt_offsetを無線フレームごとに設定する。
これにより、rcv_cntを基準として無線フレームごとに開始タイミングを異ならせることができる。
【0092】
また本実施形態では、通信処理部23は、無線フレームが切り替わるごとにcnt_offsetに一定の調整値として10を加算するので(ステップS13)、無線フレームごとに確実に開始タイミングを異ならせることができる。
【0093】
また、例えば、cnt_offsetの値が大きくなり通信処理部23が対象データを特定するための期間が短くなったり、道路上の車載通信機3の数が減少したりすることで、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100個より少なかった場合、通信処理部23は、cnt_offsetを0に設定する。
【0094】
図5中、通信処理部23は、ステップS2において、無線フレームが切り替わったと判定すると、ステップS3に進み、out_cntが100より小さいか否かを判定するが、このときのout_cntの値は、切り替わる前の無線フレームにおける値である。
よって、通信処理部23は、切り替わる前の無線フレームにおいて特定された対象データの数が100個より少なければ、ステップS4に進み、cnt_offsetを0に設定する。
【0095】
図4(b)は、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100個より少なくなった場合に、通信処理部23が対象データを特定する処理の態様を示す図である。
図4(b)では、無線フレームF4において、cnt_offsetは10に設定されており、通信処理部23は、無線フレームF4の間に取得される受信データの内、無線フレームF4の先頭のタイミングから順次取得される受信データを10個破棄する。その後、通信処理部23は、80個の対象データを特定し、データ処理部24に与えた場合を示している。
【0096】
この場合、無線フレームF4において、特定された対象データの個数が100個未満となっているので、通信処理部23は、次の無線フレームF5においては、cnt_offsetを0に設定する(
図5中、ステップS4)。
よって、無線フレームF5では、先頭のタイミングから順次取得される受信データを対象データとして特定する。つまり、開始タイミングが無線フレームの先頭に戻される。
【0097】
このように、通信処理部23は、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100個より少なかった場合、cnt_offsetを0に設定する。
これにより、通信処理部23は、次の無線フレームの先頭のタイミングから順次取得される受信データを破棄する個数を0にリセットする。
【0098】
このように、通信処理部23は、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100(所定の基準値)未満になると、開始タイミングを当該開始タイミングの初期値である無線フレームの先頭に戻す。これにより、一の無線フレーム内において、cnt_offsetに加算される調整値が必要以上に加算された場合(
図5中、ステップS13)や、車載通信機3からの受信データが減少した場合に、開始タイミングを初期値に戻すことができる。
このように、開始タイミングを無線フレームの先頭に戻すことで、減少した車載通信機3からの受信データの数を増加させる機会とすることができる。
【0099】
なお、本実施形態において、通信処理部23が各無線フレームの間に取得される受信データの中から特定する対象データの数である100個、及び、上述の所定の基準値である100個は、上述の上限値(100個)に基づいて設定されている。
【0100】
〔第2実施形態による通信処理部の処理について〕
図6(a)は、第2実施形態の通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示す図である。
図6(a)において、横軸は時間であり、複数の無線フレームF11、F12、F13が時間軸方向に並んでいる状態を示している。
【0101】
本実施形態は、無線フレームにおいて対象データを特定する際の開始タイミングを、無線フレームの先頭から所定時間が経過した時点とし、通信処理部23が、無線フレームごとに前記所定時間を設定することで開始タイミングを設定する点において、上記第1実施形態とは相違している。
【0102】
通信処理部23は、
図6(a)中、無線フレームF11の間に取得される受信データの内、無線フレームF11の先頭のタイミングT11から順次取得される受信データを対象データとして特定し、特定した対象データをデータ処理部24に与える。通信処理部23は、対象データを100個特定しデータ処理部24に与えるまで、対象データの特定を行う。対象データを100個特定すると、通信処理部23は、対象データを100個特定し終えたタイミングT12以降に取得する受信データを破棄する。
【0103】
次の無線フレームF12においては、通信処理部23は、無線フレームF12の間に取得される受信データの内、無線フレームF12の先頭のタイミングT13から、当該タイミングT13から10ms経過後のタイミングT14までの間に取得される受信データを破棄する。通信処理部23は、タイミングT14以降に取得される受信データを順次対象データとして特定する。通信処理部23は、対象データを100個特定しデータ処理部24に与えるまで、対象データの特定を行う。対象データを100個特定すると、通信処理部23は、対象データを100個特定し終えたタイミングT15以降に取得する受信データを破棄する。
【0104】
このように、通信処理部23は、無線フレームF12の先頭のタイミングT13から10ms経過後のタイミングT14に開始タイミングを設定する。
次の無線フレームF13においては、通信処理部23は、無線フレームF13の先頭のタイミングから20ms経過後に開始タイミングを設定する。
【0105】
以降、通信処理部23は、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間の所定時間を無線フレームが切り替わるごとに10msずつ増加させる。
これによって、通信処理部23は、無線フレームにおいて対象データを特定する際の開始タイミングを、無線フレームごとに変化させる。
【0106】
本実施形態によれば、通信処理部23は、無線フレームの先頭から開始タイミングまでの所定時間を設定することで、開始タイミングを無線フレームごとに設定する。このため、時間を基準として無線フレームごとに適切に開始タイミングを異ならせることができる。
この結果、処理対象として特定される対象データの送信元の車載通信機に偏りが生じるのを抑制することができる。
【0107】
また本実施形態では、通信処理部23は、無線フレームが切り替わるごとに、当該無線フレームの切り替わる前の所定時間に一定の調整値として10msを加算するので、無線フレームごとに確実に開始タイミングを異ならせることができる。
【0108】
図6(b)は、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100個より少なくなった場合に、通信処理部23が対象データを特定する処理の態様を示す図である。
図6(b)では、無線フレームF14において、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間の所定時間が10msに設定されている。また、通信処理部23は、無線フレームF14の間に取得される受信データの内、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間で取得される受信データを破棄する。その後、通信処理部23は、80個の対象データを特定し、データ処理部24に与えた場合を示している。
【0109】
この場合、無線フレームF14において、特定された対象データの個数が100個未満となっているので、通信処理部23は、次の無線フレームF15においては、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間の所定時間を0に設定する。
よって、無線フレームF15では、無線フレームF15の先頭のタイミングが開始タイミングとなっている。
【0110】
このように、通信処理部23は、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100個(所定の基準値)より少なかった場合、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間の所定時間を0に設定する。
これにより、通信処理部23は、開始タイミングを異ならせる前の初期状態(初期値)である無線フレームの先頭のタイミングに開始タイミングをリセットする。
この場合においても、開始タイミングを初期値に戻すことで、減少した車載通信機3からの受信データを増加させる機会とすることができる。
【0111】
なお、本実施形態において、通信処理部23が各無線フレームの間に取得される受信データの中から特定する対象データの数である100個、及び、上述の所定の基準値である100個は、上述の上限値(100個)に基づいて設定されている。
【0112】
図7は、第2実施形態の変形例に係る、対象データを特定するための処理を示す図である。
この変形例では、通信処理部23は、無線フレームにおけるタイムスロットのタイミングに応じて、開始タイミングを設定するように構成されている。
【0113】
図7中、無線フレームF20では、開始タイミングが無線フレームの先頭のタイミングとなっているが、無線フレームF21では、開始タイミングがスロット番号n=2のタイムスロットの開始時点と一致するように設定されている。
また、無線フレームF22では、開始タイミングがスロット番号n=3のタイムスロットの開始時点と一致するように設定されている。
【0114】
このように、各無線フレームにおける開始タイミングが、各無線フレームの順番に対応するスロット番号のタイムスロットの開始時点と一致するように設定されている。
本実施形態の通信処理部23は、各無線フレームにおける開始タイミングをタイムスロットの開始時点に対応させることにより、無線フレームにおいて対象データを特定する際の開始タイミングを、無線フレームごとに変化させている。
【0115】
ここで、
図6で示した第2実施形態では、開始タイミングを設定するために、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間の時間を計時するためのタイマ機能が必要となる。
この点、本変形例では、通信処理部23は、自装置2及び他の路側通信機2の通信周期であるタイムスロットに基づいて、開始タイミングを設定するので、時間を計時するためのタイマ等を備える必要がない。このため、簡易な構成とすることができ、コスト面で有利となる。
【0116】
〔第3実施形態による通信処理部の処理について〕
図8(a)は、第3実施形態の通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示す図である。
図8(a)において、横軸は時間であり、複数の無線フレームF31、F32、F33、F34、F35が時間軸方向に並んでいる状態を示している。
【0117】
本実施形態の通信処理部23は、一つの無線フレームの期間で取得される複数の受信データの中から、原則として100個の対象データを特定するために、一つの無線フレームの期間で取得される受信データの総数である受信データ数に基づいて設定される基準を用いる。
【0118】
通信処理部23は、
図8(a)中、無線フレームF31において、まず、無線フレームの先頭のタイミングから順次取得される受信データを対象データとして特定し、特定した対象データをデータ処理部24に与える。通信処理部23は、対象データを100個特定しデータ処理部24に与えるまで、対象データの特定を行う。対象データを100個特定すると、通信処理部23は、対象データを100個特定し終えた以降に取得する受信データを破棄する。
【0119】
ここで、通信処理部23は、無線フレームF31の期間の間に取得した受信データの総数(受信データ数)をカウントし取得する。
例えば、無線フレームF31では、受信データ数が150個であり、通信処理部23は、50個の受信データを破棄していたとする。
【0120】
通信処理部23は、一つの無線フレームで取得される複数の受信データの中から対象データを特定する際の当該対象データの割合Rを求める。
通信処理部23は、この割合Rに基づいて、無線フレームにおいて特定する対象データの数を制限する。
つまり、本実施形態では、一つの無線フレーム内で通信処理部23が対象データを特定するための基準として、割合Rを含んでいる。
【0121】
通信処理部23は、無線フレームF31における受信データ数と、一つの無線フレーム内で特定された対象データの数との割合を、次の無線フレームF32において用いる上記割合Rとする。
【0122】
通信処理部23は、無線フレームF31における受信データ数(150個)と、無線フレームF31で特定された対象データの数(100個)とを用いて無線フレームF32で用いる割合Rを求める。この場合、無線フレームF32で用いられる割合Rは、2/3となる。
【0123】
通信処理部23は、この割合Rに基づいて、無線フレームF31から切り替わった後の次の無線フレームF32において特定する対象データの数を制限する。
【0124】
通信処理部23は、例えば、無線フレームF32の先頭のタイミングから順次取得される受信データに対して、対象データとしての特定と、破棄とを割合Rの比率に応じて繰り返す。
ここでは、割合Rは2/3であるので、通信処理部23は、無線フレームF32において順次取得される受信データについて、連続して2個対象データとして特定すると、その後に取得した受信データについては1個破棄するといった手順を繰り返し実行し、取得される受信データの内、2/3を対象データとして特定し、1/3を破棄する。
これにより、受信データの中から対象データを特定するにあたって、無線フレーム内における受信データの受信タイミングに関わらず、無線フレーム内で均一に対象データを特定することができる。
無線フレームF32において受信データ数が150個であったとすると、通信処理部23は、上記処理の結果、対象データとして100個特定し、残りの50個を破棄する。
【0125】
通信処理部23は、無線フレームF32における受信データ数150個を用いて、次の無線フレームF33における割合Rを求める。この場合、無線フレームF33で用いられる割合Rは、100/150であり、2/3となる。
【0126】
通信処理部23は、無線フレームF32と同様、次の無線フレームF33においても特定する対象データの数を制限する。
無線フレームF33において受信データ数が120個であったとすると、通信処理部23は、対象データとして80個特定し、残りの40個を破棄する。
【0127】
次いで、通信処理部23は、無線フレームF33における受信データ数120個を用いて、次の無線フレームF34における割合Rを求める。この場合、無線フレームF34で用いられる割合Rは、100/120であり、5/6となる。
【0128】
通信処理部23は、無線フレームF32、F33と同様、無線フレームF34においても特定する対象データの数を制限する。
無線フレームF34において受信データ数が90個であったとすると、通信処理部23は、対象データとして75個特定し、残りの15個を破棄する。
【0129】
次いで、通信処理部23は、無線フレームF34における受信データ数90個を用いて、次の無線フレームF35における割合Rを求める。
【0130】
ここで、本実施形態においても、上記各実施形態と同様、データ処理部24が遅延なく処理可能な対象データの個数の上限値として100個が設定されている。
よって、無線フレームF34における受信データ数が、一つの無線フレーム内で対象データを特定可能な個数の上限値である100個を下回っている。
この場合、通信処理部23は、次の無線フレームF35で用いられる割合Rを、1/1とする。
【0131】
この場合、通信処理部23は、取得される受信データの全てを破棄せず、対象データとして特定する。
無線フレームF35において受信データ数が90個であったとすると、通信処理部23は、取得した受信データ全てを対象データとして特定する。
【0132】
上述のように、本実施形態では、通信処理部23が一つの無線フレーム内で取得される受信データから対象データを特定する際における、当該対象データを特定するための基準として、割合Rを含んでいる。
【0133】
つまり、前記基準としての割合Rは、受信データ数に基づいて通信処理部23が設定するので、通信処理部23は、受信データ数に応じて適切に割合Rを設定することができる。
従って、対象データを特定するための基準である割合Rを無線フレームごとに異なるように設定することができる。
また、受信データの中から対象データを特定するにあたって、無線フレーム内における受信データの受信タイミングに関わらず、無線フレーム内で均一に対象データを特定することができる。
この結果、無線フレームごとに適切に対象データを特定することができ、処理対象として特定される対象データの送信元の車載通信機に偏りが生じるのを抑制することができる。
【0134】
またここで、時間軸方向に並ぶ無線フレームの内、互いに隣接する無線フレーム同士においては、交通量に大きな変動がないと考えることができる。よって、受信データ数についても同様に、互いに隣接する無線フレーム同士の間では、大きな変動がないと考えることができる。
【0135】
このため、本実施形態の通信処理部23は、一の無線フレームにおける受信データ数に基づいて、一の無線フレームが切り替わった後の次の無線フレームにおいて用いる割合Rを設定するように構成されている。
この場合、通信処理部23は、大きな変動が生じないと考えられる直前の無線フレームにおける受信データ数に基づいて、次の無線フレームで用いる割合Rを適切に設定することができる。さらに、直前の無線フレームにおける受信データ数に基づいて、次の無線フレームで用いる割合Rを設定するので、次の無線フレームの開始時点から割合Rを用いて対象データの特定を行うことができ、速やかな処理が可能となる。
つまり、一の無線フレームにおける受信データ数に基づいて、一の無線フレームで用いる割合Rを求めようとすると、一の無線フレームが終了するのを待ってから割合Rを求め、さらにその後、求めた割合Rを用いて対象データの特定を行うこととなる。
これに対して本実施形態では、次の無線フレームの終了を待つことなく、次の無線フレームの開始時点から割合Rを用いて対象データの特定を行うことができるので、速やかな処理が可能となる。
【0136】
また、本実施形態の通信処理部23は、対象データを特定するための基準としての割合Rに基づいて、次の無線フレームにおいて特定する対象データの数を制限するので、一の無線フレームにおける受信データ数に応じて、次の無線フレームにおける対象データの数を制限することができる。
【0137】
図8(b)は、一の無線フレームにおいて特定される対象データの数が100個を超えた場合の処理を示す図である。
図8(b)では、通信処理部23が、無線フレームF37において、対象データを100個特定し、50個の受信データを破棄していたとする。
【0138】
この場合、通信処理部23は、無線フレームF37における受信データ数(150個)と、無線フレームF37で特定した対象データの数(100個)とを用いて、次の無線フレームF38で用いる割合Rを求める。この場合、無線フレームF38で用いる割合Rは、2/3となる。
【0139】
通信処理部23は、この割合Rに基づいて、無線フレームF37から切り替わった後の次の無線フレームF38において特定する対象データの数を制限する。
【0140】
上述のように、通信処理部23は、割合Rが2/3であることに基づき、無線フレームF32において順次取得される受信データについて、連続して2個対象データとして特定すると、その後に取得した受信データについては1個破棄するといった手順を繰り返し実行し、取得される受信データの内、2/3を対象データとして特定し、1/3を破棄する。
【0141】
ここで、例えば、無線フレームF38における受信データ数が210個であるとすると、上記のように対象データの特定を制限したとしても、通信処理部23は、対象データとして140個特定することになる。
しかし、本実施形態の通信処理部23は、特定される対象データの数が、データ処理部24が遅延なく処理可能な対象データの個数の上限値を超える場合、残りの受信データについては、割合Rに基づく制限に関わらず破棄し、上限値を超えないように対象データの特定を制限する。
【0142】
よって、本実施形態では、割合Rに基づいて対象データを特定すれば、140個を対象データとして特定し、70個の受信データを破棄することになる。
しかし、本実施形態の通信処理部23は、上限値を超えないように対象データの特定を制限するので、上限値である100個を対象データとして特定し、110個の受信データを破棄する。つまり、通信処理部23は、対象データを100個特定すると、残りの受信データについては破棄する。
【0143】
このように、本実施形態の通信処理部23は、対象データの数に対して予め設定された上限値(制限値)に基づいて、無線フレームごとに特定すべき対象データの個数を制限する。
この場合、路側通信機2において、処理可能な対象データの数以上に対象データが特定されるのを防止することができる。
【0144】
なお、本実施形態では、割合Rが2/3である場合、一の無線フレームにおいて順次取得される受信データについて、連続して2個対象データとして特定すると、その後に取得した受信データについては1個破棄するといった手順を繰り返し実行するように構成した場合を例示したが、例えば、割合Rを小数で表示した値から得られる値に基づいて、取得される受信データの中から特定する対象データの個数を求めてもよい。
【0145】
例えば、割合Rが2/3の場合、これを小数で表すと下記式のようになる。
割合R = 2/3 = 0.6666・・・
【0146】
この場合、通信処理部23は、小数点第2位で四捨五入し、さらに10を乗算することで7を得る。
通信処理部23は、割合Rから得た値である7に基づき、一の無線フレームにおいて順次取得される受信データについて、連続して7個対象データとして特定すると、その後に取得した受信データについては3個破棄するといった手順を繰り返し実行する。
【0147】
また、建生歯、割合Rが100/113の場合、下記式のようになる。
割合R = 100/113 = 0.8849・・・ ≒ 0.9
【0148】
よってこの場合、通信処理部23は、割合Rから9を得る。
通信処理部23は、割合Rから得た値である9に基づき、一の無線フレームにおいて順次取得される受信データについて、連続して9個対象データとして特定すると、その後に取得した受信データについては1個破棄するといった手順を繰り返し実行する。
【0149】
このように、対象データを特定したとしても、通信処理部23は、受信データ数に応じて適切に割合Rを設定することができるとともに、無線フレーム内で均一に対象データを特定することができる。
【0150】
図9は、第3実施形態の変形例に係る通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示すフローチャートである。
【0151】
本変形例の通信処理部23は、直前の無線フレームの受信データ数と、現時点の無線フレームにおいて取得される受信データを破棄する割合とが関連付けられたテーブルを有しており、このテーブルに基づいて受信データを破棄するとともに、対象データを特定する処理を行う。
【0152】
通信処理部23は、一つの無線フレームの期間内において車載通信機3からの無線信号を受信し順次取得される受信データの取得数(rcv_cnt)、及び一つの無線フレーム内において特定した対象データの数(out_cnt)をカウントする機能を有している。
【0153】
通信処理部23は、まず、現在のタイミングにおいて、無線フレームが次の無線フレームに切り替わったか否かを判定する(ステップS102)。
【0154】
なおここでは、現在のタイミングが、無線フレームが切り替わったタイミングであるものとして説明する。
ステップS102において、現在のタイミングが、無線フレームが切り替わったタイミングであると判定すると、通信処理部23は、ステップS103に進み、rcv_cntが100以上であるか否かを判定する(ステップS103)。
【0155】
rcv_cntは、無線フレームの期間内において順次カウントされる受信データの取得数であり、無線フレームが切り替わった直後においては、直前の無線フレームの期間で取得される受信データの総数である受信データ数を示している。
ここでは、直前の無線フレームの受信データ数が160であるとする。
【0156】
この場合、通信処理部23は、ステップS103において、rcv_cntが100以上であると判定するので、ステップS104に進む。
通信処理部23は、ステップS104において、filter_cntを設定する(ステップS104)。
【0157】
通信処理部23は、filter_cntと、直前の無線フレームの受信データ数とが関連付けられた設定テーブルを有している。
図10は、通信処理部23が有する設定テーブルの一例である。
図10において、設定テーブルは、直前の無線フレームの受信データ数と、filter_cntとが対応付けられて登録されており、直前の無線フレームの受信データ数に対応してfilter_cntを設定することができる。
【0158】
また、設定テーブルには、各filter_cntを設定することで実現される、取得した受信データの内で破棄する割合が登録されている。
例えば、直前の無線フレームの受信データ数が99以下である場合、filter_cntは0に設定され、この場合、受信データを破棄する割合が0%となる。
また、直前の無線フレームの受信データ数が200である場合、filter_cntは5に設定され、この場合、受信データを破棄する割合が50%となる。
【0159】
図9に戻って、通信処理部23は、上記設定テーブルを参照することで、filter_cntを設定する(ステップS104)。
上述したように、ここでは、直前の無線フレームの受信データ数が160であるので、通信処理部23は、filter_cntを4に設定する(ステップS104)。
次いで、通信処理部23は、ステップS105に進み、rcv_cntとout_cntとを0に設定し、ステップS106に進む。
【0160】
通信処理部23は、ステップS106に進み、受信した車載通信機3からの無線信号から受信データを取得したか否かを確認し、受信データを取得したか否かに応じた処理を行う(ステップS106)。
通信処理部23は、前回受信データを取得したか否かを確認してから現時点までの間に受信データを取得したか否かを確認し、受信データを取得していないと判定すると、ステップS102に戻る。
【0161】
一方、ステップS106において、受信データを取得したと判定すると、通信処理部23は、受信データを取得すると、ステップS107に進み、rcv_cntに1を加える(ステップS107)。これにより、通信処理部23は、受信データを一つ取得したことをrcv_cntに記録する。
【0162】
通信処理部23は、rcv_cntに1を加えると、ステップS108に進み、rcv_cntを10で割った余りがfilter_cnt以上であるか否かを判定する(ステップS108)。なお、図中、「rcv_cnt%10」は、rcv_cntを10で割った余りを示している。
【0163】
ここでは、rcv_cntが1であるので、rcv_cnt%10は、1となる。filter_cntが4であるので、通信処理部23は、rcv_cntを10で割った余りがfilter_cnt以上でないと判定し(ステップS108)、ステップS112に進む。
ステップS112において、通信処理部23は、直近に取得した受信データを破棄し(ステップS112)、ステップS102に戻る。
【0164】
前回の判定時において無線フレームの切り替わりのタイミングであったため、現タイミングは、無線フレームの切り替わりではない。よって、通信処理部23は、ステップS102から、ステップS106に進み、再度、受信した車載通信機3からの無線信号から受信データを取得したか否かを判定する(ステップS106)。
【0165】
以降、ステップS107、ステップS108、及びステップS112を経て、再度、ステップS2に戻り、同様の処理をrcv_cntが3となるまで繰り返す。
【0166】
一方、ステップS107において、rcv_cntが4となったとき、rcv_cnt%10は、4となる。filter_cntが4であるので、通信処理部23は、ステップS108において、rrcv_cnt%10がfilter_cnt以上であると判定し、ステップS109に進む。
【0167】
通信処理部23は、ステップS109において、out_cntが100より小さいか否かを判定する(ステップS109)。
ここでは、out_cntは0であるので、通信処理部23は、ステップS110に進み、直前に取得した受信データを対象データとして特定し、特定した対象データをデータ処理部24に与える(ステップS110)。
【0168】
次いで、通信処理部23は、ステップS111に進み、out_cntに1を加える(ステップS111)。これにより、通信処理部23は、対象データを一つ特定したことをout_cntに記録する。
【0169】
ステップS111において、out_cntに1を加えると、通信処理部23は、ステップS102に戻る。
【0170】
このように、本実施形態では、rcv_cntを10で割った余り(rcv_cnt%10)がfilter_cnt以上であるか否かで、取得した受信データを破棄するか、対象データとして特定するかを判定している。
【0171】
図11は、ステップS108における判定の態様を説明するための図である。
図11では、例えば、filter_cntが4、rcv_cntが50から59までの場合における、各値と判定結果を示している。
【0172】
まず、rcv_cntが50の場合、rcv_cnt%10が0である。よって、rcv_cnt%10は、filter_cntより小さいので、判定結果はNoとなり、受信データは破棄される。
同様に、rcv_cntが51及び53の場合、いずれも、rcv_cnt%10は、filter_cntより小さいので、判定結果はNoとなり、受信データは破棄される。
【0173】
一方、rcv_cntが54の場合、rcv_cnt%10が4である。よって、rcv_cnt%10は、filter_cntと同じとなるので、判定結果はYesとなり、受信データを対象データとして特定し、データ処理部24に与える。
以降、rcv_cntが55から59の場合、いずれも、rcv_cnt%10は、filter_cntより大きくなるので、判定結果はYesとなり、受信データを対象データとして特定する。
【0174】
この結果、rcv_cntが50から59である場合の10個の受信データの内、4個が破棄され、6個が対象データとして特定される。つまり、filter_cntが4である場合、取得される受信データの内、4割が破棄され6割が対象データとして特定される。
【0175】
上述の処理を繰り返し、無線フレームの切り替わりのタイミングが到来したとき、通信処理部23は、ステップS102において、ステップS103に進み、rcv_cntが100以上であるか否かを判定する。なお、このときのrcv_cntは、直前の無線フレームの受信データ数を示している。
直前の無線フレームの受信データ数が100以上でなければ、通信処理部23は、filter_cntを0に設定し、ステップS105に進む。この場合、通信処理部23は、filter_cntが0なので、取得される受信データの全てを対象データとして特定する。
【0176】
一方、直前の無線フレームの受信データ数が100以上であれば、通信処理部23は、ステップS104に進み、今回の無線フレームにおけるfilter_cntの設定を行う。以下の処理は、上述した通りである。
【0177】
以上のように、本変形例においても、一の無線フレームにおける受信データ数に基づいて、次の無線フレームで取得される複数の受信データの中から対象データを特定する際の当該対象データの割合を求めることができる。
通信処理部23は、この求めた割合に基づいて、受信データを破棄するとともに、対象データを特定する処理を行う。
【0178】
なお、本変形例では、filter_cntによって破棄する受信データの割合を求めるように構成した場合を示したが、対象データとして特定する割合を求めるように構成してもよい。
【0179】
〔第4実施形態による通信処理部の処理について〕
図12は、第4実施形態の通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示す図である。
図12において、横軸は時間であり、複数の無線フレームF41、F42、F43、F44、F45が時間軸方向に並んでいる状態を示している。
【0180】
本実施形態の通信処理部23は、一つの無線フレームの期間で取得される複数の受信データの中から、原則として100個の対象データを特定するために、受信データに対応する無線信号の送信元である車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報に基づいて設定される基準を用いる。
【0181】
本実施形態の通信処理部23は、車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報として、車載通信機3からの無線信号を自装置が受信したときの受信強度であるRSSI(Received Signal Strength Indicator)を用いる。
本実施形態の通信処理部23は、アンテナ20によって受信された無線信号から受信データを取得する際、この受信データを含んでいた無線信号を受信したときのRSSIを記憶する機能を有している。通信処理部23は、受信データと、RSSIとを対応付けて記憶する機能を有している。
【0182】
通信処理部23は、
図12中、無線フレームF41において取得される複数の受信データそれぞれのRSSIを記憶し、RSSIの高い(受信強度の高い)受信データから順番にソートし、100番目の受信データのRSSIをRSSIの基準値(以下、基準RSSIともいう)に設定する。
【0183】
例えば、無線フレームF41では、受信データ数が150個であり、通信処理部23は、150個の受信データの中からRSSIの高い順番にソートしたときに100番目となる受信データのRSSIを基準RSSIに設定する。
【0184】
次の無線フレームF42に切り替わると、通信処理部23は、無線フレームF41にて設定した基準RSSIに基づいて、無線フレームF42にて特定する対象データの数を制限する。
【0185】
通信処理部23は、例えば、無線フレームF42において取得される各受信データのRSSIを参照し、基準RSSIと比較する。
通信処理部23は、基準RSSI以上のRSSIの受信データについては対象データとして特定し、基準RSSIより低いRSSIの受信データについては破棄する。
【0186】
通信処理部23は、無線フレームF42の先頭のタイミングから順次取得される受信データに対して、対象データとしての特定と、破棄とを当該受信データのRSSIに基づいて繰り返し行う。
【0187】
無線フレームF42において受信データ数が150個であり、これら受信データの内、90個の受信データが無線フレームF41にて設定した基準RSSI以上であるとすると、通信処理部23は、上記処理の結果、対象データとして90個特定し、残りの60個を破棄する。
【0188】
通信処理部23は、無線フレームF41の場合と同様、無線フレームF42において取得した150個の受信データそれぞれのRSSIを記憶しており、これらRSSIを用いて次の無線フレームF43における基準RSSIを同様の方法で設定する。
【0189】
次の無線フレームF43に切り替わると、通信処理部23は、無線フレームF42にて設定した基準RSSIに基づいて、無線フレームF43にて特定する対象データの数を制限する。
無線フレームF43において受信データ数が150個であり、これら受信データの内、120個の受信データが無線フレームF42にて設定した基準RSSI以上であるとすると、通信処理部23は、対象データとして120個特定し、残りの30個を破棄することとなる。
【0190】
しかし、本実施形態の通信処理部23は、上限値を超えないように対象データの特定を制限するので、上限値である100個を対象データとして特定し、残りの50個の受信データを破棄する。つまり、通信処理部23は、順次取得する受信データについて特定又は破棄を繰り返し行い、対象データを100個特定すると、残りの受信データについては破棄する。これによって、通信処理部23は、特定される対象データの数を上限値である100個に制限している。
【0191】
通信処理部23は、無線フレームF43において取得した150個の受信データそれぞれのRSSIを用いて次の無線フレームF44における基準RSSIを同様の方法で設定する。
次の無線フレームF44に切り替わると、無線フレームF43にて設定した基準RSSIに基づいて、無線フレームF44にて特定する対象データの数を制限する。
無線フレームF44において受信データ数が90個であり、これら受信データの内、全ての受信データが無線フレームF43にて設定した基準RSSI以上であるとすると、通信処理部23は、対象データとして90個全てを特定する。
【0192】
通信処理部23は、無線フレームF44では90個の受信データしか取得できず、受信データ数が100個を超えていない。この場合、通信処理部23は、基準RSSIを設定しない。次の無線フレームにおいても、90個程度の受信データしか取得できない可能性が高いと予想され、基準RSSIを設定する必要性が低いからである。
【0193】
次の無線フレームF45に切り替わると、通信処理部23は、基準RSSIが設定されていないので、取得した受信データを制限なく特定する。よって、無線フレームF45において、受信データ数が90個であるとすると、通信処理部23は、対象データとして90個全てを特定する。
なお、無線フレームF45において、受信データ数が100個より多ければ、通信処理部23は、受信データの内、上限値である100個を対象データとして特定する。
【0194】
上述のように、本実施形態では、通信処理部23が一つの無線フレーム内で取得される受信データから対象データを特定する際における、当該対象データを特定するための基準として、基準RSSIを含んでいる。
【0195】
ここで、自装置から相対的に離れた車載通信機3が送信元である受信データよりも、自装置の近傍に位置する車載通信機3が送信元である受信データの方が有用な情報を含んでいる可能性が高い。
このため、本実施形態では、前記基準としての基準RSSIは、受信データのRSSIに基づいて通信処理部23が設定する。
ここで、RSSIが相対的に高ければ、無線信号の送信元である車載通信機3と自装置との距離が相対的に短いことが推定でき、RSSIが相対的に低ければ、車載通信機3と自装置との距離が相対的に長いことが推定できる。つまり、RSSIは、無線信号の送信元である車載通信機3と自装置との距離を推定可能な情報(車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報)である。
本実施形態では、車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報である受信データのRSSIに応じて適切に基準RSSIを設定することができる。
さらに、自装置の近傍に位置する車載通信機3が送信元である受信データについては、有用な情報を含んでいるため対象データとして特定し、自装置から相対的に離れた車載通信機3が送信元である受信データについては、有用な情報含んでいる可能性が低いので破棄する、といったように、有用な情報を含む受信データを選択的に対象データとして特定することができる。
【0196】
また、通信処理部23は、対象データを特定するための基準である基準RSSIを無線フレームごとに異なるように設定することができる。この結果、無線フレームごとに適切に対象データを特定することができ、処理対象として特定される対象データの送信元の車載通信機に偏りが生じるのを抑制することができる。
【0197】
また上述したように、時間軸方向に並ぶ無線フレームの内、互いに隣接する無線フレーム同士においては、交通量に大きな変動がないと考えることができる。よって、受信データのRSSIについても同様に、互いに隣接する無線フレーム同士の間では、大きな変動がないと考えることができる。
【0198】
このため、本実施形態の通信処理部23は、一の無線フレームにおける受信データのRSSIに基づいて、一の無線フレームが切り替わった後の次の無線フレームにおいて用いる基準RSSIを設定するように構成されている。
この場合、通信処理部23は、大きな変動が生じないと考えられる直前の無線フレームにおける受信データのRSSIに基づいて、次の無線フレームで用いる基準RSSIを適切に設定することができる。また、直前の無線フレームにおける受信データのRSSIに基づいて、次の無線フレームで用いる基準RSSIを設定するので、次の無線フレームの開始時点から基準RSSIを用いて対象データの特定を行うことができ、速やかな処理が可能となる。
【0199】
上記実施形態では、車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報として、受信データ(を含んだ無線信号)のRSSIを用いた場合を例示したが、この車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報としては、無線信号を自装置が受信したときの当該無線信号の受信品質を用いることができる。よって、無線信号の受信品質であるRSSI(受信強度)に代えて、例えば、同じく無線信号の受信品質であるS/N比等を車載通信機3と自装置との位置関係を認識可能な情報として用いてもよい。
【0200】
また、本実施形態の路側通信機2が受信データに含まれている車載通信機3の位置情報を取得することができる場合、通信処理部23は、受信データのRSSIに代えてこの車載通信機3の位置情報を用いることができる。
【0201】
より具体的に、通信処理部23は、無線信号から受信データを取得する際、この受信データに含まれる送信元の車載通信機3の位置情報を取得する機能を有している。通信処理部23は、自装置の設置位置を示す位置情報を記憶している。通信処理部23は、取得した位置情報と、自装置の位置情報とを用いて、受信データの送信元である車載通信機3と、自装置との間の距離を求め、この求めた距離と、受信データとを対応付けて記憶する。
【0202】
通信処理部23は、一の無線フレームで受信した複数の受信データの中から、前記距離の近い受信データから順番にソートし、100番目の受信データの前記距離を基準値(基準距離)に設定する。通信処理部23は、この基準距離を、一の無線フレームが切り替わった次の無線フレームにおける、対象データを特定するための基準として用いる。
【0203】
この場合においても、対象データを特定するための基準である基準距離を無線フレームごとに異なるように設定することができる。
この結果、無線フレームごとに適切に対象データを特定することができ、処理対象として特定される対象データの送信元の車載通信機に偏りが生じるのを抑制することができる。
【0204】
また、この場合においても、通信処理部23は、一の無線フレームにおける受信データに含まれる位置情報に基づいて、一の無線フレームが切り替わった後の次の無線フレームにおいて用いる基準距離を設定するように構成されている。
この場合、通信処理部23は、大きな変動が生じないと考えられる直前の無線フレームにおける受信データに含まれる位置情報に基づいて、次の無線フレームで用いる基準距離を適切に設定することができる。また、直前の無線フレームにおける受信データに含まれる位置情報に基づいて、次の無線フレームで用いる基準距離を設定するので、次の無線フレームの開始時点から基準距離を用いて対象データの特定を行うことができ、速やかな処理が可能となる。
【0205】
〔第5実施形態による通信処理部の処理について〕
図13は、第5実施形態の通信処理部23が行う、対象データを特定するための処理を示す図である。
図13において、横軸は時間であり、複数の無線フレームF51、F52、F53が時間軸方向に並んでいる状態を示している。
【0206】
本実施形態の通信処理部23は、特定の車載通信機3が送信元である受信データについては、それ以外の他の車載通信機3が送信元である受信データよりも優先して対象データとして特定する機能を有している。
上記特定の車載通信機3とは、車載通信機3の内、消防車や救急車といった緊急車両等に搭載された車載通信機3をいう。
このような特定の車載通信機3からの受信データについては、他の受信データよりも緊急性が高いため、他の車載通信機3からの受信データよりも優先して処理する必要性がある。このため、通信処理部23は、特定の車載通信機3が送信元である受信データについては、優先的に対象データとして特定する。
【0207】
受信データの送信元が特定の車載通信機3であるか否かを判定するために、本実施形態の車載通信機3は、受信データ含まれる当該受信データの送信元の通信機を示す機器IDを参照する機能を有している。さらに、車載通信機3は、受信データに含まれる機器IDに基づいて当該受信データの送信元が特定の車載通信機3であるか否かを判定する機能を有している。
【0208】
図13では、第1実施形態で示した、対象データを特定するための処理に加えて、本実施形態の通信処理部23が有する機能である、特定の車載通信機3が送信元である受信データを優先的に処理する機能を示している。
【0209】
図13において、通信処理部23は、無線フレームF51の間に取得される受信データの内、無線フレームF1の先頭のタイミングから順次取得される受信データを対象データとして特定する。
通信処理部23が一つの無線フレームの間に特定すべき対象データの個数は、前記上限値の100個に設定されている。よって、通信処理部23は、対象データを100個特定すると、それ以降に取得する受信データを破棄する。
【0210】
また、通信処理部23は、無線フレームF51の間に取得される受信データの内、送信元が特定の車載通信機3である受信データ(以下、特定受信データともいう)があるか否かを判定し、その個数をカウントする。
図13に示すように、無線フレームF51の間に、特定受信データを3個カウントしたとすると、通信処理部23は、次の無線フレームF52において特定すべき対象データの個数(対象データ数)を97個に設定する。
つまり、通信処理部23は、上限値(100個)から、無線フレームF51の間にカウントされた特定受信データの個数(3個)を減算し、減算した値(97個)を次の無線フレームF52において特定すべき対象データの個数に設定する。
【0211】
次の無線フレームF52に切り替わると、通信処理部23は、特定の車載通信機3以外の車載通信機3が送信元である受信データ(以下、非特定受信データともいう)に対しては、上記のように無線フレームF52において特定すべき対象データの個数として設定された値(97個)に基づいて特定する。よって、通信処理部23は、非特定受信データを97個((100−3)個)特定する。
さらに、通信処理部23は、無線フレームF52において取得される特定受信データについては、非特定受信データの内、対象データとして特定された個数に関わらず、3個まで特定する。つまり、本実施形態の通信処理部23は、非特定受信データよりも、特定受信データを優先して対象データとして特定する。
【0212】
また、通信処理部23は、無線フレームF52の間に取得される受信データの内の特定受信データの個数をカウントする。
図13に示すように、無線フレームF52の間に、特定受信データを4個カウントしたとすると、通信処理部23は、次の無線フレームF53において特定すべき対象データの個数を96個に設定する。
【0213】
次の無線フレームF53に切り替わると、通信処理部23は、非特定受信データに対しては、上記のように無線フレームF53において特定すべき対象データの個数として設定された値(96個)に基づいて特定する。よって、通信処理部23は、非特定受信データを96個((100−4)個)特定する。
さらに、通信処理部23は、無線フレームF52において取得される特定受信データについては、非特定受信データの内、対象データとして特定された個数に関わらず、4個まで特定する。
【0214】
また、通信処理部23は、無線フレームF53の間に取得される受信データの内の特定受信データの個数をカウントする。無線フレームF53の間に、特定受信データを3個カウントしたとすると、通信処理部23は、次の無線フレームにおいて特定すべき対象データの個数を97個((100−3)個)に設定する。
以降、通信処理部23は、同様の処理を繰り返す。
【0215】
このように、本実施形態では、通信処理部23は、一の無線フレームの間に取得される受信データの内、特定受信データの数をカウントし、前記上限値から特定受信データの数を減算することで一の無線フレームで特定すべき対象データの個数(対象データ数)を設定するとともに、非特定受信データよりも、特定受信データを優先して対象データとして特定し、非特定受信データに対しては、一の無線フレームで特定すべき対象データの個数に基づいて特定する。
【0216】
上記構成の本実施形態によれば、一つの無線フレームの間に特定すべき対象データの個数の上限値である100個を超えないようにしつつ、特定受信データを優先的に対象データとして特定することができる。
【0217】
なお、上記実施形態では、車載通信機3は、受信データに含まれる機器IDに基づいて当該受信データの送信元が特定の車載通信機3であるか否かを判定した場合を例示したが、受信データに含まれる暗号鍵のIDを機器IDに代えて用いることもできる。
【0218】
〔その他〕
上記第1実施形態及び第2実施形態においては、通信処理部23は、一つの無線フレームの期間で取得される複数の受信データの中から、原則として100個の対象データを特定し、それ以外の受信データについては破棄するように構成されている。
この100個という値は、データ処理部24が遅延なく処理可能な対象データの個数の上限値であり、第1及び第2実施形態の通信処理部23は、一つの無線フレーム内で、100個を超えて対象データを特定するのが制限されている。
また、第3実施形態及びその変形例においても、無線フレームごとに対象データの特定をする個数が上限値である100個で制限されるように構成されている。
このように、上記各実施形態は、対象データの数に対して予め設定された上限値(制限値)に基づいて、無線フレームごとに対象データの特定を制限している。
これにより、処理可能な対象データの数以上に対象データが特定されるのを防止できる。
【0219】
また、上記第5実施形態は、一つの無線フレームの期間で取得される受信データの個数が上述の上限値である100個を超えないようにしつつ、特定の車載通信機3が送信元である特定受信データを優先的に対象データとして特定するものであるので、上記第1実施形態から第4実施形態の全ての実施形態に適用することができる。
【0220】
また、上記各実施形態では、通信処理部23は、データ処理部24の処理能力等に応じて、一つの無線フレームの期間で取得される複数の受信データの中から、100個の対象データを特定し、それ以外の受信データについては破棄するように構成した場合を例示した。つまり、一つの無線フレームの期間で取得される受信データの個数の上限値を100個とした場合を例示したが、この値は、データ処理部24の能力や、路側通信機2の各部の構成等によって変更することができるし、路側通信機2の周囲の交通環境の変化等に応じて適宜変更することができる。
【0221】
また、上記第1実施形態では、無線フレームの先頭のタイミングから受信データを破棄する際の当該受信データの個数を無線フレームが切り替わるごとに10個ずつ増加させた場合を例示したが、この無線フレームが切り替わるごとに増加させる個数についても、路側通信機2の周囲の交通環境の変化等に応じて適宜変更することができる。
【0222】
また、上記第2実施形態では、無線フレームの先頭のタイミングと、開始タイミングとの間の経過時間を無線フレームが切り替わるごとに10msずつ増加させた場合を例示したが、この無線フレームが切り替わるごとに増加させる個数についても、路側通信機2の周囲の交通環境の変化等に応じて適宜変更することができる。
【0223】
また、上記各実施形態では、取得した受信データから対象データを特定する処理、及び取得した受信データを破棄する処理について、通信処理部23が行う場合を例示したが、データ処理部24が行うように構成してもよい。
また、通信処理部23と、データ処理部24との間に、これら処理を行う処理部を介在させてもよい。
【0224】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。