特許第6687288号(P6687288)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6687288再生制御装置、映像表示装置および再生制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6687288
(24)【登録日】2020年4月6日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】再生制御装置、映像表示装置および再生制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/93 20060101AFI20200413BHJP
   H04N 5/76 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   H04N5/93
   H04N5/76
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-148297(P2016-148297)
(22)【出願日】2016年7月28日
(65)【公開番号】特開2018-19256(P2018-19256A)
(43)【公開日】2018年2月1日
【審査請求日】2019年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123434
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 英昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音
(74)【代理人】
【識別番号】100199749
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 成
(74)【代理人】
【識別番号】100188880
【弁理士】
【氏名又は名称】坂元 辰哉
(74)【代理人】
【識別番号】100197767
【弁理士】
【氏名又は名称】辻岡 将昭
(74)【代理人】
【識別番号】100201743
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 和真
(72)【発明者】
【氏名】金田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】高橋 真哉
【審査官】 鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/018310(WO,A1)
【文献】 特開2011−019116(JP,A)
【文献】 特開2015−128206(JP,A)
【文献】 特表2013−516885(JP,A)
【文献】 特開2012−027815(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76 − 5/956
G06F 3/01
G06F 3/048 − 3/0489
G11B 27/00 − 27/06
G11B 20/10 − 20/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像情報に基づいて、表示画面の映像表示領域に前記映像情報を表示し、前記表示画面の操作情報表示領域に前記映像情報の総再生時間を直線状に示した簡易図を含む操作情報を表示する制御を行う表示制御部と、
前記操作情報表示領域に入力されたタッチ操作の操作内容を特定する操作特定部と、
前記タッチ操作が前記簡易図に対するものであった場合、前記操作特定部が特定した前記操作内容と、前記タッチ操作が入力された領域の座標とに応じて、前記映像情報の再生位置に関する情報を生成する情報生成部とを備え、
前記表示制御部は、前記情報生成部が生成した前記再生位置に関する情報を前記操作情報表示領域に表示された前記簡易図上に表示する制御を行う再生制御装置。
【請求項2】
前記情報生成部は、前記タッチ操作が入力された領域の座標および前記タッチ操作の態様に基づいて、前記タッチ操作が前記映像情報の前記再生位置に関する情報を設定する操作であるか、または前記再生位置に関する情報を削除する操作であるかを特定し、
前記タッチ操作が前記再生位置に関する情報を設定する操作であると特定した場合に、前記簡易図上に前記再生位置を示す再生開始点を新たに設定する情報を生成し、前記タッチ操作が前記再生位置に関する情報を削除する操作であると特定した場合に、前記簡易図上に示された前記再生開始点の情報を削除することを特徴とする請求項1記載の再生制御装置。
【請求項3】
前記情報生成部は、前記タッチ操作が入力された領域の座標、および前記タッチ操作の入力回数または前記タッチ操作の入力時間の少なくとも一方に基づいて、前記タッチ操作が前記再生位置に関する情報を設定する操作であるか、または前記再生位置に関する情報を削除する操作であるかを特定することを特徴とする請求項2記載の再生制御装置。
【請求項4】
前記タッチ操作が、前記映像情報の再生位置を移動させる開始点移動ボタンに対するものであった場合、前記操作特定部が特定した前記操作内容に応じて、前記映像情報の前記再生位置を変更する情報を取得する情報取得部を備え、
前記表示制御部は、前記情報取得部が取得した情報で示された前記変更後の再生位置に対応付けられた前記映像情報を前記映像表示領域に表示し、前記変更後の再生位置に対応付けられた前記操作情報を前記操作情報表示領域に表示する制御を行う請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の再生制御装置。
【請求項5】
前記情報取得部は、前記操作特定部が特定した前記タッチ操作が入力された前記開始点移動ボタンの種別に基づいて、前記映像情報の前記再生位置を変更する情報を取得することを特徴とする請求項4記載の再生制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の再生制御装置と、
前記再生制御装置の前記表示制御部の制御に基づいて、前記映像情報を表示する前記映像表示領域および前記操作情報を表示する前記操作情報表示領域を有する表示部と、
前記操作情報表示領域に表示された情報に対して前記タッチ操作を受け付けるタッチセンサ部とを有する表示装置とを備えた映像表示装置。
【請求項7】
映像情報に基づいて、表示画面の映像表示領域に前記映像情報を表示し、前記表示画面の操作情報表示領域に前記映像情報の総再生時間を直線状に示した簡易図を含む操作情報を表示する制御を行う第1の表示制御手順と、
前記操作情報表示領域に入力されたタッチ操作の操作内容を特定する操作特定手順と、
前記タッチ操作が前記簡易図に対するものであった場合、前記特定された前記操作内容と、前記タッチ操作が入力された領域の座標とに応じて、前記映像情報の再生位置に関する情報を生成する情報生成手順と、
前記生成された前記再生位置に関する情報を前記操作情報表示領域に表示された前記簡易図上に表示する制御を行う第2の表示制御手順とを、コンピュータに実行させるための再生制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、蓄積された映像情報を再生する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
映像情報を再生する技術において、再生する映像情報に対して予め設定された再生位置のうち、ユーザによって指定された再生位置である再生開始位置に対応した特定のコンテンツを読み出し、当該指定された再生位置から継続して特定のコンテンツの再生を行う技術が種々提案されている。
例えば特許文献1に開示された画像検出装置は、再生されているタイトルの総データ量に対応し、総再生時間を示す表示であるタイムラインを表示し、当該タイムライン上に、チャプターマークが付けられた目的とするシーンの画像の位置を示す三角マークが表示される。ユーザがリモコンの操作キーを操作して目的とする三角マークを選択すると、CPUが選択された三角マークの位置から、当該三角マークに対応する画像を特定し、特定した画像の再生を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−72132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された技術では、タイムライン上に設定されたチャプターマークを選択する操作、およびタイムライン上にチャプターマークを付与する操作等を行う際に、当該タイムラインが表示された表示画面とは異なる場所に位置するリモコンまたは操作パネルの操作キーを操作するため、目的とするチャプターマークを選択する際、または目的とする時点にチャプターマークを付与させる際に、リモコンまたは操作パネルの操作キーの位置を確認するために表示画面から視線がはずれ、タイムライン上で選択すべき時点を見逃してしまうという課題があった。
また、ディスプレイをタッチパネルディスプレイで構成し、従来技術であるシークバーを用いて当該タッチパネルディスプレイに関するタッチ操作を受け付ける操作インタフェースを適用した場合、ユーザはシークバー上のスライダを操作して目的とする時点まで移動させる必要があり、操作に手間がかかるという課題があった。また、ユーザが同一の時点から繰り返し視聴を行いたい場合であっても、スライダの移動はユーザ操作に依存するため、操作毎に開始時点にずれが生じるという課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、表示された映像情報を確認しながら、再生位置に関する情報の表示を制御することを目的とする。また、ユーザの操作に依存することなく再生位置を指定させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明による再生制御装置は、映像情報に基づいて、表示画面の映像表示領域に映像情報を表示し、表示画面の操作情報表示領域に映像情報の総再生時間を直線状に示した簡易図を含む操作情報を表示する制御を行う表示制御部と、操作情報表示領域に入力されたタッチ操作の操作内容を特定する操作特定部と、タッチ操作が簡易図に対するものであった場合、操作特定部が特定した操作内容と、タッチ操作が入力された領域の座標とに応じて、映像情報の再生位置に関する情報を生成する情報生成部とを備え、表示制御部は、情報生成部が生成した再生位置に関する情報を操作情報表示領域に表示された簡易図上に表示する制御を行うものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、表示された映像情報を確認しながら、再生位置に関する情報の表示を制御することができる。これにより、ユーザの操作に依存することなく再生位置を指定することができ、さらに再生位置を容易に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る再生制御装置を備えた映像表示装置の構成を示すブロック図である。
図2図2A図2Bは、実施の形態1に係る再生制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】実施の形態1に係る再生制御装置の表示制御による表示例を示す図である。
図4】実施の形態1に係る再生制御装置の再生位置情報蓄積部に蓄積された再生位置情報の一例を示す図である。
図5】実施の形態1に係る再生制御装置の動作を示すフローチャートである。
図6図6A図6B図6Cは、実施の形態1に係る再生制御装置の表示制御による表示の変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る再生制御装置を備えた映像表示装置の構成を示すブロック図である。
映像表示装置1は、再生制御装置100とタッチパネルディスプレイ200によって構成されている。
タッチパネルディスプレイ200は、映像情報を表示する映像表示領域である映像表示部201aおよび操作ボタン等の操作情報を表示する操作情報表示領域である操作情報表示部201bで構成される表示部210、およびタッチ操作を受け付けるタッチセンサ部220を備える。タッチセンサ部220は、タッチ操作が可能な領域である。タッチセンサ部220は、少なくとも操作情報表示部201bの表示領域と一致するように配置される。
【0010】
再生制御装置100は、操作特定部101、情報生成部102、再生位置情報蓄積部103、情報取得部104、表示制御部105および映像情報蓄積部106を備える。
操作特定部101は、後述するタッチパネルディスプレイ200のタッチセンサ部220から入力される座標情報を取得し、タッチパネルディスプレイ200を介して入力されたタッチ操作の操作内容を特定する。ここで、操作特定部101が特定するタッチ操作の操作内容とは、例えば、後述する映像表示ボタンのタッチ操作、開始点移動ボタンのタッチ操作、シークバーのタッチ操作、スライダのタッチ移動操作、タッチ操作の回数、およびタッチ操作の継続時間等である。操作特定部101は、タッチ操作の操作内容に応じて、情報生成部102、情報取得部104または表示制御部105に座標情報と共に操作内容を出力する。
【0011】
情報生成部102は、操作特定部101から入力される座標情報および操作内容に基づいて、新たに再生開始点を設定する処理、または既に設定されている再生開始点を削除する処理を行う。情報生成部102は、後述するシークバーに対して再生開始点の設定または再生開始点の削除を行う。シークバーは、映像情報の総再生時間を直線状に示した簡易図であり、シークバーの各時点には映像情報の再生位置を示す時間情報が対応付けられている。情報生成部102は、現在再生している映像情報について、シークバーの位置情報と、映像情報の時間情報とを対応させた情報を予め保持しているものとする。ここで、シークバーの位置情報とは、タッチパネルディスプレイ200上の座標である。
【0012】
情報生成部102は、新たに再生開始点を設定する場合、当該再生開始点を設定する位置のタッチパネルディスプレイ200上での座標および当該座標に対応付けられた映像情報の時間情報を、再生開始点の再生位置情報として再生位置情報蓄積部103に蓄積し、表示制御部105にその旨通知する。
また、情報生成部102は、既に設定された再生開始点を削除する場合、再生位置情報蓄積部103に蓄積された再生開始点の中から、操作特定部101から入力された座標情報に該当する再生開始点を特定し、特定した再生開始点の再生位置情報を再生位置情報蓄積部103から削除し、表示制御部105にその旨通知する。
再生位置情報蓄積部103は、情報生成部102により予め設定された再生開始点の、タッチパネルディスプレイ200上の座標、および映像情報における時間情報を、再生位置情報として蓄積している。
【0013】
情報取得部104は、操作特定部101から入力される座標情報および操作内容に基づいて、映像情報の再生位置を指定する再生位置情報を取得する。情報取得部104は、再生位置情報蓄積部103を参照し、入力された座標情報から映像情報の再生位置を指定する再生位置情報を取得する。情報取得部104は、取得した再生位置情報と操作内容とを、表示制御部105に出力する。
【0014】
表示制御部105は、操作特定部101、情報生成部102および情報取得部104から入力される情報に基づいて、タッチパネルディスプレイ200の表示を制御する。表示制御部105は、操作特定部101から入力される座標情報および操作内容、または情報取得部104から入力される再生位置情報および操作内容に基づいて、映像情報蓄積部106から再生すべき地点の映像情報を取得し、映像表示部201aの表示を制御する。また、表示制御部105は、現在再生している映像情報の位置に基づいて、操作情報表示部201bの表示を制御する。
また、表示制御部105は、情報生成部102から入力される、新たに設定した再生開始点の再生位置情報、または削除した再生開始点の再生位置情報に基づいて、操作情報表示部201bの表示を制御する。
【0015】
映像情報蓄積部106は、タッチパネルディスプレイ200に表示する映像情報を蓄積する領域である。映像情報蓄積部106は、ネットワーク(図示しない)を介してストリーミング配信された映像情報、放送波で配信された映像情報を蓄積する記憶領域であってもよい。また、映像情報蓄積部106は、映像情報が記録されたメディア媒体、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、SDカード等、そのものであってもよい。
【0016】
また、表示制御部105は、情報生成部102から入力される新たに設定された再生開始点の情報、または既に設定された再生開始点を削除する情報に基づいて操作情報の表示を制御する場合、入力された情報に基づいて操作情報表示部201bの表示を制御する。
【0017】
次に、再生制御装置100のハードウェア構成例について説明する。
図2A図2Bは、実施の形態1に係る再生制御装置100のハードウェア構成例を示す図である。
再生制御装置100における操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105は、図2Aに示すように専用のハードウェアである処理回路100aであってもよいし、図2Bに示すようにメモリ100cに格納されているプログラムを実行するプロセッサ100bであってもよい。
【0018】
図2Aに示すように、操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105が専用のハードウェアである場合、処理回路100aは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit),FPGA(Field-programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105の各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
【0019】
図2Bに示すように、操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105がプロセッサ100bである場合、各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ100cに格納される。プロセッサ100bは、メモリ100cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105の各機能を実現する。即ち、操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105は、プロセッサ100bにより実行されるときに、後述する図5に示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ100cを備える。また、これらのプログラムは、操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
【0020】
ここで、プロセッサ100bとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などのことである。
メモリ100cは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、ミニディスク、CD、DVD等の光ディスクであってもよい。
【0021】
なお、操作特定部101、情報生成部102、情報取得部104および表示制御部105の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、再生制御装置100における処理回路100aは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
【0022】
再生制御装置100の表示制御に基づいてタッチパネルディスプレイ200に表示される画面を、図3を参照しながら説明する。
図3は、実施の形態1に係るタッチパネルディスプレイ200の表示例を示す図である。
タッチパネルディスプレイ200の映像表示部201aには、再生制御装置100の表示制御部105の表示制御に基づいた映像情報が表示される。
タッチパネルディスプレイ200の操作情報表示部201bには、映像表示ボタン202、開始点移動ボタン203およびシークバー204が表示される。映像表示ボタン202として、再生ボタン202a、一時停止ボタン202b、早送りボタン202c、早戻しボタン202dおよび停止ボタン202eが表示される。開始点移動ボタン203として、前開始点移動ボタン203aおよび次開始点移動ボタン203bが表示される。前開始点移動ボタン203aは、映像情報の再生位置を、現在の再生位置に対して直前に位置する再生開始点に移動させる操作を行うボタンである。次開始点移動ボタン203bは、映像情報の再生位置を、現在の再生位置に対して直後に位置する再生開始点に移動させる操作を行うボタンである。
【0023】
シークバー204は、映像表示部201aに表示されている映像情報の総データ量に対応し、総再生時間を直線状に示した簡易図である。シークバー204の一端は映像情報の開始点を示し、他端は映像情報の終了点を示している。シークバー204上には、現在再生している映像情報の時点を示すスライダ204aが重畳表示されている。シークバー204の各時点には映像情報の時間情報が付加されている。再生制御装置100の表示制御部105は、映像表示部201aに表示している映像情報の時間情報と、シークバー204に付加された映像情報の時間情報とが一致するように、表示制御を行う。また、シークバー204上には、情報生成部102によって設定された再生開始点A、再生開始点Bおよび再生開始点Cの位置をそれぞれ示す、開始点マーク204b,204c,204dが重畳表示される。
【0024】
操作情報表示部201bには、上述した映像表示ボタン202、開始点移動ボタン203およびシークバー204に直接タッチしてタッチ操作を行うことができるタッチセンサ部220が配置されている。ユーザが、操作を希望する映像表示ボタン202または開始点移動ボタン203を押下すると、タッチセンサ部220が、押下された領域の座標を検出し、再生制御装置100に出力する。また、ユーザがシークバー204上のある領域を押下すると、タッチセンサ部220が押下された領域の座標、タッチ操作の回数、タッチ操作の時間を検出し、再生制御装置100に出力する。さらに、ユーザがシークバー204上のスライダ204aを移動させると、タッチセンサ部220が移動後の領域の座標を検出し、座標情報として再生制御装置100に出力する。
【0025】
次に、再生位置情報蓄積部103の蓄積例を示す。
図4は、実施の形態1に係る再生制御装置100の再生位置情報蓄積部103が蓄積する再生位置情報の一例を示す図である。
図4では、図3で示したシークバー204上に設定された3つの開始点マーク204,204c,204dに対応した再生位置情報を示している。
再生位置情報は、座標、映像情報の時間情報で構成されている。座標は、シークバー204上の開始点マーク204b,204c,204dのタッチパネルディスプレイ200上での位置を示す座標である。再生開始点Aの場合、シークバー204上に表示される開始点マーク204bの座標が(A1,A2)であることを示している。また、当該座標(A1,A2)の位置に対応付けられた映像情報の時間情報が「00:20:04」であることを示している。
【0026】
次に、再生制御装置100の動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係る再生制御装置100の動作を示すフローチャートである。
なお、以下の説明では再生制御装置100の表示制御部105が映像情報蓄積部106に蓄積された映像情報を順次読み出し、映像表示部201aに出力しているものとする。また、図5のフローチャートのステップST5からステップST8の処理は、再生開始点を設定する処理に対応し、ステップST9からステップST11の処理は、再生開始点を削除する処理に対応している。また、ステップST13からステップST19の処理は、例えば図3の開始点移動ボタン203が押下された場合の処理に対応している。さらに、ステップST20およびステップST21の処理は、例えば図3の映像表示ボタン202が押下された場合の処理、およびシークバー204上のスライダ204aが移動した場合の処理に対応している。
【0027】
操作情報表示部201bに対するタッチ操作が入力されると(ステップST1)、操作特定部101は、タッチ操作がシークバーへのタッチ操作であるか否か判定を行う(ステップST2)。シークバーへのタッチ操作である場合(ステップST2;YES)、操作特定部101は、同一領域へのタッチ操作の入力回数および入力時間を特定する(ステップST3)。情報生成部102は、ステップST3で特定された同一領域へのタッチ操作の入力回数および入力時間を示す情報を参照し、タッチ回数mが1回であり、且つ入力時間nが予め設定した閾値時間未満であるか否か判定を行う(ステップST4)。
【0028】
タッチ回数が1回、且つ入力時間が予め設定した時間未満である場合(ステップST4;YES)、情報生成部102はタッチ操作が、タッチした領域への再生開始点の登録操作であると判断する(ステップST5)。情報生成部102は、タッチ操作が行われたシークバー上の位置に再生開始点を設定する(ステップST6)。情報生成部102は、ステップST6で設定した再生開始点の座標と、当該座標における映像情報の時間情報とを、再生開始点の再生位置情報として再生位置情報蓄積部103に蓄積し、表示制御部105に出力する(ステップST7)。表示制御部105は、出力された再生開始点の座標に基づいてシークバー上に開始点マークを表示させる表示制御を行う(ステップST8)。
【0029】
一方、タッチ回数が1回、または入力時間が予め設定した時間未満でない場合(ステップST4;NO)、情報生成部102はタッチ操作が、タッチした領域に設定されている再生開始点の削除操作であると判断する(ステップST9)。情報生成部102は、再生位置情報蓄積部103に蓄積された再生位置情報から、タッチ操作が行われたシークバー上の座標に対応した再生位置情報を特定し、削除する(ステップST10)。情報生成部102は、削除した再生位置情報を表示制御部105に出力する。表示制御部105は、削除された再生位置情報の座標に基づいてシークバー上の開始点マークを削除させる表示制御を行う(ステップST11)。
【0030】
一方、シークバーへのタッチ操作でない場合(ステップST2;NO)、操作特定部101は、タッチ操作が開始点移動ボタンへのタッチ操作であるか否か判定を行う(ステップST12)。開始点移動ボタンへのタッチ操作である場合(ステップST12:YES)、さらに操作特定部101は、前開始点移動ボタンへのタッチ操作であるか否か判定を行う(ステップST13)。前開始点移動ボタンへのタッチ操作である場合(ステップST13;YES)、情報取得部104は、再生位置情報蓄積部103を参照して、現在のスライダが位置する点の座標情報を用いて、現在のスライダの直前に位置する再生開始点を検索する(ステップST14)。
【0031】
一方、前開始点移動ボタンへのタッチ操作でない場合(ステップST13;NO)、すなわち次開始点移動ボタンへのタッチ操作である場合、情報取得部104は、再生位置情報蓄積部103を参照して、現在のスライダが位置する点の座標情報に基づいて、現在のスライダの直後に位置する再生開始点を検索する(ステップST15)。情報取得部104は、ステップST14またはステップST15で検索した再生開始点の再生位置情報を再生位置情報蓄積部103から取得し、表示制御部105に出力する(ステップST16)。表示制御部105は、ステップST16で出力された再生位置情報に基づいて、映像表示部201aに表示すべき映像情報を映像情報蓄積部106から取得する(ステップST17)。表示制御部105は、ステップST17で取得した映像情報を映像表示部201aに表示する表示制御を行う(ステップST18)。また、表示制御部105は、ステップST16で出力された再生位置情報に記載された座標にスライダを移動させる表示制御を行う(ステップST19)。
【0032】
一方、開始点移動ボタンへのタッチ操作でない場合(ステップST12;NO)、操作特定部101は映像表示ボタンまたはスライダへのタッチ操作であると判断し、タッチ操作の座標からタッチ操作の操作内容を特定し(ステップST20)、特定した操作内容を座標情報と共に表示制御部105に出力する。表示制御部105は、入力された操作内容および座標情報に対応した映像情報を映像情報蓄積部106から取得し、映像表示部201aに表示する表示制御を行う(ステップST21)。
上述したステップST8、ステップST11、ステップST19、またはステップST21の処理が終了すると、フローはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0033】
次に、図5のフローチャートの各処理を行った場合に、図3で示した表示部210の表示がどのように変化するかについて図6を参照しながら説明する。
図6Aは、操作特定部101によって、タッチ操作が再生開始点の登録操作であると特定された場合のタッチパネルディスプレイ200の表示例を示している。
ユーザがシークバー204上のある時点を予め設定した時間未満で1回押下すると、図5のフローチャートのステップST5において、タッチ操作が再生開始点の登録操作であると判断される。情報生成部102および表示制御部105は、ステップST6からステップST8において新たな再生開始点Dの再生位置情報を蓄積する処理、およびシークバー204上に新たな再生開始点Dの開始点マーク204eを表示する処理を行う。これら処理により、図6Aに示すように、シークバー204上に新たな開始点マーク204eが重畳表示される。
なお、ユーザのタッチ操作が、シークバー204から多少ずれる場合もある。そこで、操作特定部101は、このずれを考慮し、シークバー204から所定範囲内の領域が押下された場合にも、シークバー204上の時点を選択する押下であると判断するように構成してもよい。
【0034】
一方、ユーザがシークバー204上のある時点を複数回、または予め設定した時間以上押下すると、図5のフローチャートのステップST9において、タッチ操作が再生開始点の削除操作であると判断される。情報生成部102および表示制御部105は、ステップST10およびステップST11において再生開始点の再生位置情報を削除する処理、およびシークバー204上の開始点マークを削除する処理を行う。表示制御部105が開始点マークを削除すると、図3で示したシークバー204に重畳表示されている開始点マーク204b,204c,204dのうち対応する開始点マークの表示が削除される。
なお、ユーザのタッチ操作が、開始点マークから多少ずれる場合もある。そこで、操作特定部101は、このずれを考慮し、開始点マークから所定の範囲内の領域が押下された場合には、対応する再生開始点の削除操作であると判断するように構成してもよい。また、開始点マークを削除する処理を行う前に、ユーザに削除する処理を行うか否か問い合わせる処理を行ってもよい。
【0035】
なお、図5のフローチャートで示した処理例では、シークバーへのタッチ操作であり、さらに1回のタッチ操作且つ所定時間内のタッチ操作であった場合に、再生開始点の登録操作であるとした。また、シークバーへのタッチ操作であり、さらに2回以上の連続したタッチ操作または所定時間以上の長押しのタッチ操作であった場合に、再生開始点の削除操作であるとした。どのようなタッチ操作が行われた場合に再生開始点の登録操作であるか削除操作であるかは、任意に設定可能であり、タッチ操作の回数のみで判断してもよいし、タッチ操作の時間で判断してもよいし、上述した判断は一例である。
【0036】
図6Bは、操作特定部101によって、前開始点へのタッチ操作であると特定された場合のタッチパネルディスプレイ200の表示例である。
ユーザが前開始点移動ボタン203aを押下すると、図5のフローチャートのステップST13において、前開始点へのタッチ操作であると判定される(ステップST13;YES)。情報取得部104は、ステップST14において、図3で示したスライダ204aの直前に位置する再生開始点Bを検索する。情報取得部104および表示制御部105は、ステップST16からステップST19において、再生開始点Bの開始点マーク204cの位置から再生を開始するための処理を行う。これらの処理により、図6Bに示すように、映像情報の再生位置が開始点マーク204cの時点に変更され、当該開始点マーク204cにおける映像情報が映像表示部201に表示され、スライダ204aがシークバー204の開始点マーク204c上に重畳表示される。このように、ユーザが前開始点移動ボタン203aを押下すると、現在の再生位置を示すスライダ204aが、直前に位置する再生開始点Bまで戻される。
【0037】
図6Cは、操作特定部101によって、次開始点へのタッチ操作であると特定された場合のタッチパネルディスプレイ200の表示例である。
ユーザが次開始点移動ボタン203bを押下すると、図5のフローチャートのステップST13において、前開始点へのタッチ操作でないと判定される(ステップST13;NO)。情報取得部104は、ステップST15において、図3で示したスライダ204aの直後に位置する再生開始点Cを検索する。情報取得部104および表示制御部105は、ステップST16からステップST19において、再生開始点Cの開始点マーク204dの位置から再生を開始するための処理を行う。これらの処理により、図6Cに示すように、映像情報の再生位置が開始点マーク204dの地点に変更され、当該開始点マーク204dにおける映像情報が映像表示部201に表示され、スライダ204aがシークバー204の開始点マーク204d上に重畳表示される。このように、ユーザが次開始点移動ボタン203bを押下すると、現在の再生位置を示すスライダ204aが、直後に位置する再生開始点Cまでスキップされる。
【0038】
以上のように、この実施の形態1によれば、映像情報に基づいて、表示部210の映像表示部201aに映像情報を表示し、表示部210の操作情報表示部201bに映像情報の総再生時間を直線状に示した簡易図を含む操作情報を表示する制御を行う表示制御部105と、操作情報表示部201bに入力されたタッチ操作の操作内容を特定する操作特定部101と、特定された操作内容に応じて、映像情報の再生位置に関する情報を生成する情報生成部102とを備え、表示制御部105は、生成された再生位置に関する情報を操作情報表示部201bに表示された簡易図上に表示する制御を行うように構成したので、表示された映像情報を確認しながら、映像の再生位置に関する情報を生成することができる。これにより、再生開始点を設定する操作および再生開始点を削除する操作等を、映像情報を確認しながら少ない操作で容易に指示することができる。また、ユーザの操作に依存することなく再生位置を指定することができる。
【0039】
また、この実施の形態1によれば、操作特定部101は、タッチ操作が入力された領域の座標およびタッチ操作の態様に基づいて、映像情報の再生位置に関する情報を設定する操作または再生位置に関する情報を削除する操作を特定し、情報生成部102は、操作特定部101が再生位置に関する情報を設定する操作であると特定した場合に、シークバー上に再生位置を示す再生開始点を新たに設定する情報を生成し、操作特定部101が再生位置に関する情報を削除する操作であると特定した場合に、シークバー上に示された再生開始点の情報を削除するように構成したので、ユーザは映像情報を確認しながら、容易にシークバー上に再生開始点を設定する、またはシークバー上の再生開始点を削除することができる。また、再生開始点を設定することにより、ユーザが映像情報の再生位置を見たい時点まで移動させる際に、シークバー上のスライダを操作して目的とする時点まで移動させる必要がなく、希望する再生開始点をタッチすることにより、毎回決まった再生開始点を指定することができる。これにより、操作毎に再生開始点にずれが生じるという不具合の発生を抑制することができる。
【0040】
また、この実施の形態1によれば、操作特定部101が特定した操作内容に応じて、映像情報の再生位置を変更する情報を取得する情報取得部104を備え、表示制御部105は、取得された情報で示された変更後の再生位置に対応付けられた映像情報を映像表示部201aに表示し、変更後の再生位置に対応付けられた操作情報を操作情報表示部201bに表示する制御を行うように構成したので、ユーザは視聴を希望する所望の時点まで再生位置を瞬時に移動させることができる。
【0041】
なお、上述した実施の形態1では、タッチパネルディスプレイ200用いる場合を例に説明を行ったが、マウス、トラックボール等のポインティングデバイスを適用して構成してもよい。
【0042】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 映像表示装置、100 再生制御装置、101 操作特定部、102 情報生成部、103 再生位置情報蓄積部、104 情報取得部、105 表示制御部、106 映像情報蓄積部、200 タッチパネルディスプレイ、201a 映像表示部、201b 操作情報表示部、210 表示部、220 タッチセンサ部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6