特許第6687334号(P6687334)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6687334
(24)【登録日】2020年4月6日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】テーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 3/08 20060101AFI20200413BHJP
【FI】
   A47B3/08 B
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-108796(P2015-108796)
(22)【出願日】2015年5月28日
(65)【公開番号】特開2016-220827(P2016-220827A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2018年4月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116596
【氏名又は名称】愛知株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 大
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−160106(JP,A)
【文献】 特開2013−153775(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 3/00−3/14、13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略水平に広がる天板と、
前記天板の下方における前記天板の前方寄りの位置に配置される幕板と、を備え、
前記幕板は、前記天板の下方に設けられた回転軸を中心に回転可能に構成された板状部材を含み、
前記幕板は、前記天板に対して交差して配置される第1位置と、前記幕板の前側面が前記天板側を向き、前記第1位置よりも前記天板となす角度が小さくなる第2位置と、を含む範囲において変位可能であり、
前記幕板の前記板状部材は、前記第2位置において前記天板と向かい合う領域を有しており、
前記板状部材における前記第1位置において前記天板に近い側の端部を第1端部としたときに、前記領域における、前記第1端部から、前記第1端部とは反対の端部に向かって離れた位置に、該位置と前記第1端部との間の位置と比較して前記幕板の後側に向かって凹んだ凹部が形成されている
ことを特徴とするテーブル。
【請求項2】
前記凹部は、少なくとも、前記幕板における前記天板の下面の前端部と向かい合う領域を含むように形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】
前記幕板における前記第1端部の前側の少なくとも一部には、前記回転軸を中心軸とする円柱状に形成された円柱部が形成されており、
前記凹部は、前記円柱部に隣接して形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテーブル。
【請求項4】
前記天板は、該天板が略水平に拡がる水平状態と、該水平状態よりも前方が下がって傾斜した傾斜状態と、に遷移可能であり、
前記幕板と前記天板とを連結し、前記水平状態のときに前記幕板を前記第1位置とし、前記傾斜状態のときに前記幕板を前記第2位置とするリンク部が設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幕板を備え、天板を回転可能に構成されたテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、幕板を備えるテーブルが用いられている。またこのようなテーブルのうち、収納効率の向上などを目的として天板が回転可能に構成されたものの中には、天板の回転に伴って幕板も回転するように構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−161446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
天板及び幕板が回転するテーブルでは、天板と幕板の位置関係が変化する。そのため、手で天板の端を掴んだ状態で天板を回転させると、幕板と手が接触してしまう場合がある。その結果、例えば、使用者による天板の回転操作が妨げられたり、使用者が手に違和感を覚えたりすることがあった。
【0005】
本発明の目的は、幕板と手が接触することによる影響を低減することができるテーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、略水平に広がる天板と、前記天板の下方における前記天板の前方寄りの位置に配置される幕板と、を備え、前記幕板は、前記天板に対して交差して配置される第1位置と、前記幕板の前側面が前記天板側を向き、前記第1位置よりも前記天板となす角度が小さくなる第2位置と、を含む範囲において変位可能であり、前記幕板における前記第1位置において前記天板に近い側の端部を第1端部としたときに、前記幕板は、前記第2位置において前記天板と向かい合う領域のうちの少なくとも一部に、少なくとも前記一部より前記第1端部側に位置する部分よりも前記幕板の後側に向かって凹んだ凹部が形成されていることを特徴とするテーブルである。
【0007】
このように構成されたテーブルでは、幕板が第1位置から第2位置に変位したときに幕板における天板と向かい合う部分、すなわち上記変位によって天板と幕板との間の空間が小さくなる可能性のある部分に凹部が形成されているため、上記空間に指や手などが位置するときに上記空間が小さくなっても指や手は凹部に退避することができ、幕板と手が接触することによる影響を低減できる。
【0008】
また、上記テーブルにおいて、前記凹部は、少なくとも、前記幕板における前記天板の前方の端部と向かい合う領域を含むように形成されていてもよい。
天板の端部は指を掛ける可能性が高い部分であるため、凹部が上述したように構成されていることで凹部を効果的に活用することができ、指が幕板に接触して受ける影響の低減を高度に実現できる。
【0009】
また、上記テーブルにおいて、前記幕板は、前記天板の下方に設けられた回転軸を中心に回転可能であり、また前記幕板における前記第1端部の前側の少なくとも一部には、前記回転軸を中心軸とする円柱状に形成された円柱部が形成されており、前記凹部は、前記円柱部に隣接して形成されていてもよい。
【0010】
このように構成されたテーブルでは、天板に対して幕板が回転したときに生じる、天板と幕板との間に存在する空間の形状の変化が低減される。よって、幕板の回転に伴って指が押し出されることが抑制され、幕板の回転による影響を低減できる。
【0011】
また、上記テーブルにおいて、前記天板は、該天板が略水平に広がる水平状態と、該水平状態よりも前方が下がって傾斜した傾斜状態と、に遷移可能であり、前記幕板と前記天板とを連結し、前記水平状態のときに前記幕板を前記第1位置とし、前記傾斜状態のときに前記幕板を前記第2位置とするリンク部が設けられていてもよい。
【0012】
このように構成されたテーブルでは、天板の回転に合わせて幕板が強制的に変位するため、幕板と天板との間に指などが位置していると、幕板や天板に強い力で接触してしまう恐れがあるが、上述した凹部によって、幕板と手が接触したときの影響を低減することができるため都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】水平状態であるテーブル1を示す図であって、図1(A)が側面図であり、図1(B)が平面図であり、図1(C)が背面図である。
図2】傾斜状態であるテーブル1を示す側面図である。
図3】天板と幕板の拡大図であって、図3(A)が、天板が水平状態のときを示す図であり、図3(B)が、天板が傾斜状態のときを示す図である。
図4図4(A)〜(D)が、天板と幕板の位置関係の変化を説明する図である。
図5】指が凹部に掛かった状態を説明する図である。
図6図6(A)、(B)が、変形例のテーブルを説明する図である。
図7図7(A)〜(F)が、変形例のテーブルを説明する図である。
図8図8(A)〜(C)が、変形例のテーブルを説明する図である。
図9】変形例のテーブルを説明する図である。
図10】変形例のテーブルを説明する図である。
図11】本発明の適用されない従来のテーブルを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
本実施形態におけるテーブル1の全体構成を、図1及び図2を用いて説明する。
【0015】
テーブル1は、天板10と、天板10を保持する左右一対の脚部20と、天板10の下方における前方寄りに配置される幕板30と、を備えている。なお、使用者が着席時に向く方向をテーブル1の前方、着席する側をテーブル1の後方とする。また左右方向とは前後方向及び上下方向と直交する方向である。
【0016】
天板10は略矩形の板状の部材であって、テーブル1の左右方向に延びる主回転軸11を中心として、図1(A)〜(C)に示す水平状態と、図2に示す傾斜状態と、を含む範囲で回転可能となっている。天板10は、水平状態においては略水平方向に拡がっており、傾斜状態においては前方が下に傾斜した状態となる。
【0017】
天板10の下側面の前方端部付近には支持部12が設けられ、支持部12によって左右方向に延びる第1回転軸13が支持されている。第1回転軸13は、幕板30を回転可能に支持する。また天板10の下方にはレバー14が設けられており、このレバー14を操作したときに天板10の回転変位が可能となる。天板10の回転を許可するレバー14の機構は公知であるため、説明を割愛する。
【0018】
脚部20はテーブル1の左右に設けられている。この脚部20は、天板10から床面に向かって前方に傾斜して延びる主脚21と、主脚21の延びた先(即ち下端)から後方に延びる副脚22と、を有しており、主脚21の下端および副脚22の後側端部にはキャスター23が設けられている。
【0019】
幕板30は矩形の板状の部材である。幕板30の前側(表側)面には、左右方向に長さを有し、後方に凹んだ凹部41が形成されている。凹部41の詳細は後述する。
幕板30は、天板10に近い側の端部である第1端部30aにて第1回転軸13と連結している。また幕板30の後方にはリンク部材31が備えられており、幕板30はリンク部材31を介して主脚21と連結されている。リンク部材31は、幕板30の裏面に設けられる第2回転軸32と、主脚21に設けられる第3回転軸33と、に対して回転可能に連結されている。
【0020】
天板10が水平状態から傾斜状態に回転するときには、幕板30は第1回転軸13を中心として、図1(A)にて右回りに回転する。また同時に、リンク部材31は、第2回転軸32を中心として、図1(A)にて左回りに回転し、同時に、第3回転軸33を中心として、図1(A)にて左回りに回転する。これらの回転方向は、図1(A)において矢印にて示す方向である。
【0021】
なお天板10が上述した水平状態にあるとき、幕板30は天板10に対して交差して配置される。より詳細には、幕板30は天板10に対して略直交した状態となっている。幕板30のこの位置が、本発明における第1位置の一例である。
【0022】
一方、天板10が図2に示すような上述した傾斜状態にあるとき、幕板30は前側面が天板10側を向き、天板10が水平状態にあるときよりも天板10となす角度が小さくなる。より詳細には、幕板30は天板10に対して略平行となっている。幕板30のこの位置が、本発明における第2位置の一例である。
【0023】
なお、天板10及び幕板30の交差、平行、及び、それらの成す角度などは、天板10及び幕板30を平板と仮定したときのその主たる面を基準として判断するものとする。
(2)幕板の凹部の形状及びその機能
幕板30の凹部41の形状を、図3(A),(B)を用いて説明する。なお、図3以降の図において、幕板の下方を短縮した模式図を用いる場合がある。また図3以降の図において、理解を容易にする目的で、図面上は天板を変位させず、幕板のみを変位させて説明する。また天板10や幕板30の各部分を説明する上下等の方向については、特に説明がない場合、便宜上、天板10が水平状態にあるときに上下となる方向を用いる。
【0024】
幕板30における第1端部30aの前側の領域は、第1回転軸13を中心軸とする円柱状に形成された円柱部42として形成されている。言い換えると、第1端部30aは、前方から見える範囲については左右方向を軸方向とする円柱形状となっている。
【0025】
凹部41は、円柱部42に隣接して円柱部42の下側に形成されている。凹部41は、円柱部42の最も前側に位置する前端部分42a、及び幕板30の前側主要面30bよりも奥に凹んでいる部分全体を指す。なお前側主要面30bは、幕板30において凹部41の下方に位置する面である。
【0026】
凹部41は、図3(B)に示すように、天板10が上述した傾斜状態にあるときに、天板10と向かい合う領域Dの少なくとも一部に形成される。凹部41は領域D全体に形成される必要はない。また領域D以外の部分にも拡がって形成されていてもよい。
【0027】
なお、幕板30における天板10と向かい合う領域Dとは、例えば、(i)天板10が傾斜状態にあるときに、幕板30と平行な仮想的な平面に天板10及び幕板30を投影したときに、その投影面において、幕板30のうち天板10と重複する部分と説明することができるが、(ii)天板10が傾斜状態にあるときに、天板10と平行な仮想的な平面に天板10及び幕板30を投影したときに、その投影面において、幕板30のうち天板10と重複する部分、(iii)上記(i)及び(ii)の両方を満たす部分、(iv)上記(i)及び(ii)のいずれか一方を満たす部分、としてもよい。
【0028】
また凹部41は、幕板30における天板10の前方の端部と向かい合う領域を含むように形成されている。
次に、凹部41の機能を図4(A)〜(D)を用いて説明する。図4(A)は天板10が水平状態にあるとき(幕板30が第1位置のとき)を示しており、図4(B)、(C)は水平状態から傾斜状態に向かって変化する過程を示しており、図4(D)は天板10が傾斜状態であるとき(幕板30が第2位置のとき)、を示している。
【0029】
図4(A)は、天板10が水平状態のときに、指Fを天板10と幕板30の間に掛けた状態を示している。天板10を回転させていくと、図4(B)に示すように、天板10に対する幕板30の角度は変化する。
【0030】
幕板30は第1回転軸13を中心に回転するが、第1回転軸13の周囲は円柱形状であるため、天板10が回転しても、円柱部42と天板10とにより形成される空間の大きさは変化しない。そのため、天板10の回転中において、上述した空間に存在する指Fが幕板30に強く押し出されたり挟まれたりする危険が低減される。
【0031】
また、図4(C)、(D)のように天板10と幕板30とが略平行となったとき、指Fの一部は凹部41に収まるため、指Fが押し出されて天板10から外れたり、指Fが10と30により挟まれたりする危険が低減される。
【0032】
また、図5に示すように、水平状態のときに指Fが凹部41に掛かっている場合、幕板30が回転すると指Fの位置は変化することとなるが、天板10と幕板30により挟まれる危険は低減される。
【0033】
なお、上述した機能を発揮するための凹部41の上下方向の長さは特に限定されないが、手の指などの大きさを考慮すると、1cm以上とすることが考えられる。長さを2.5cm以上とすることで、指を十分に退避させることができる。この長さは、凹部41の前側端部の長さ(前端部分42aと前側主要面30bを含む面における長さ)である。
【0034】
また、凹部41の深さは特に限定されない。深さが小さくとも、深さに応じて機能を発揮することができる。なお、手の指などの大きさを考慮すると、5mm以上とすることが考えられ、1cm以上とすると非常に効果が高くなる。
【0035】
(3)効果
このように構成されたテーブル1では、以下の効果を奏する。
(3a)幕板30には、凹部41が円柱部42よりも後方に凹むように形成されている。そのため、テーブル1を水平状態から傾斜状態に遷移させるにあたり天板10を回転させるときに、指先が天板10と円柱部42の間に位置していたとしても、傾斜状態になるときに指が前方に押し出されたり、天板10と円柱部42との間に挟まれたりする危険が低減される。
【0036】
すなわち、幕板30に凹部41が形成されることによって、天板10を回転させたときに幕板30と手が接触することによる影響を低減することができる。
なお、図11(A)〜(G)に、本発明の凹部が形成されていない幕板を例示する。図11(A)〜(D)に示す幕板200は、天板10の下方に天板10から間隔を空けて吊り下げられた回転軸201を中心に回転する幕板の例である。図11(E)〜(G)に示す幕板210は、回転軸211を回転軸201よりも前方かつ天板10に近づけて配置した幕板の例である。
【0037】
幕板200は天板10との間隔が広く指Fが挟まれる可能性が高い。幕板210は幕板200と比べると天板10との間隔が狭く指Fが入り込み難いが、凹部が形成されていない分、幕板30と比較すると、指Fが幕板の回転に伴って押し出されたり、挟まれたりする可能性が高くなってしまう。
【0038】
(3b)凹部41は、天板10の前方の端部と向かい合う位置に形成されている。指Fを天板10に掛けると、指Fは天板10の端部に位置する可能性がある。そのため、上述したように凹部41が配置されていることで、凹部41を効果的に活用することができ、指Fが幕板30に接触して受ける影響を低減できる。
【0039】
(3c)幕板30の上端部には円柱部42が形成されているため、天板10に対して幕板30が回転したときに、天板10と幕板30との間に存在する空間の形状の変化が低減される。よって、幕板30の回転に伴って指が押し出されることが抑制され、幕板30の回転による指Fへの影響を低減できる。
【0040】
(4)幕板の変形例
上述した効果を奏するテーブルの幕板は、上記実施形態の幕板30に限定されない。具体的には、以下のように構成されていればよい。
【0041】
すなわち、幕板は、天板に対して交差して配置される第1位置と、幕板の前側面が天板側を向き、上記第1位置よりも天板となす角度が小さくなる第2位置と、を含む範囲において変位可能である。そして、幕板における上記第1位置において上記天板に近い側の端部を第1端部としたときに、幕板は、上記第2位置において天板と向かい合う領域のうちの少なくとも一部に、少なくとも上記一部より上記第1端部側に位置する部分よりも幕板の後側に向かって凹んだ凹部が形成されている。
【0042】
以下に、具体的な変形例を挙げる。
(4a)凹部が形成される位置は、天板の前方の端部と向かい合う位置を含んでいなくてもよい。具体的には図6(A)、(B)に示す幕板60のように構成することが考えられる。
【0043】
例えば、幕板60が図6(B)の位置よりも天板10側に移動しないように構成されている場合は、凹部61が天板10の前方の端部と向かい合う位置まで形成されていなくとも、十分に機能を発揮する。また、幕板60が図6(B)の位置よりも天板10側に移動する場合であっても、挟まれてしまう可能性のある範囲を小さくでき、また挟まれてしまったときの荷重が小さくなるように(荷重が大きくなる第1回転軸13近傍では指が挟まれにくくなるように)設計することが可能となる。
【0044】
(4b)凹部の形状も、上記実施形態の凹部41に限定されず、上述した要件を満たす範囲で様々な形状とすることができる。具体的には、図7(A)〜(C)に示す幕板70のように、凹部71を構成する上部の壁面71aが水平状態において略水平となるように形成されていてもよい。このように構成された幕板70では、壁面71aに指Fを掛けやすくすることができる。
【0045】
また、図7(D)〜(F)に示す幕板80のように、凹部81を構成する上部の壁面81aが水平状態において奥側ほど下に傾斜するように形成されていても良い。このように構成された幕板80では、指Fを壁面81aに掛けにくくなるが、壁面81aにより指Fを天板10と幕板80とに挟まれにくい位置に案内することができる。
【0046】
同様に、凹部の中央部や下端も様々な形状とすることができる。また、第1回転軸13及びその周囲の形状も特に限定されず、円柱部42が形成されていなくともよく、図7(A)〜(F)に示すように第1回転軸13の径が小さくてもよい。
【0047】
(4c)本発明における凹部とは、第1端部30a側の部分よりも後側に向かって凹んでいる部分を指す。よって幕板における凹部の周囲は、第1端部側(上側)を除き、凹部よりも前方に位置する部分が形成されている必要はない。例えば、前側主要面30bのような凹部よりも前方に位置する部分が凹部の下方に形成されていなくともよい。具体的には、図8(A)〜(C)に示す幕板90のように、凹部91が幕板90の下端まで続く構成が考えられる。
【0048】
(4d)凹部は、幕板の左右方向の全域に渡って形成されていてもよいが、幕板の左右方向の一部分にのみ形成されていてもよい。例えば、図9に示す幕板100のように、凹部101は左右の端から所定の距離までの範囲に設けられていてもよい。
【0049】
(4e)凹部は天板10に近い側の第1端部30aに隣接して形成されていなくともよい。例えば図10に示す幕板110のように、天板10に近い側の端部から、言い換えると第1回転軸13から間隔を空けた位置に凹部111が設けられていても良い。
【0050】
(5)その他の実施形態
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0051】
例えば、上記実施形態においては、天板10が水平状態から傾斜状態まで変位し、それに伴い幕板30も回転する構成を例示したが、天板10が回転しない構成であってもよく、また、幕板30の回転は天板10に連動するものでなくてもよい。
【0052】
また幕板30は、天板10との角度が変化するように構成されていれば、第1回転軸13を中心に回転移動する構成でなくてもよい。幕板を上述した第1位置と第2位置との間で変位させながら支持しうる様々な機構を採用することができる。
【0053】
また、幕板30は、天板10が水平状態のときに天板10に対して直交又は略直交した状態となる構成に限定されず、天板10が傾斜状態のときに天板10に対して略平行となる構成にも限定されない。水平状態のときの第1位置と、傾斜状態の第2位置と、を比較したときに、第2位置の方が天板となす角度が小さくなる構成であればよい。
【符号の説明】
【0054】
1…テーブル、10…天板、11…主回転軸、12…支持部、13…第1回転軸、14…レバー、20…脚部、21…主脚、22…副脚、23…キャスター、30…幕板、30a…第1端部、30b…前側主要面、31…リンク部材、32…第2回転軸、33…第3回転軸、41…凹部、42…円柱部、60…幕板、61…凹部、61a…傾斜面、70…幕板、71…凹部、71a…壁面、80…幕板、81…凹部、81a…壁面、90…幕板、91…凹部、100…幕板、101…凹部、110…幕板、111…凹部、200…幕板
図1
図2
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図5
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