(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基部と、この基部の上方に設けられる支柱部と、この支柱部の上端部に設けられる送風部と、この送風部を前記基部に対して水平方向に相対的に回転又は回動させる移動機構とを有する送風装置において、
前記基部に、前記支柱部の下端部を囲むように、前記送風部の送風方向範囲を指定する指定手段が環状又は弧状に設けられ、
前記基部に、前記指定手段によって指定された範囲を表示する表示手段が、前記指定手段の全周に沿って設けられることを特徴とする送風装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような送風装置においては、操作パネルに配置された押しボタン式のスイッチによって、送風部の首振り範囲を別な角度に切換えることができるが、単なるスイッチの押動操作では、使用者が送風したい範囲を直感的に理解できない。
【0006】
また、電源のオン・オフを切換える電源スイッチや、送風部からの風量を調節する風量スイッチは、基部の前方側に設けた操作パネル内にそれぞれ配置されており、例えば送風装置本体の側部や後部から、これらのスイッチを押動操作するのが難しい。同様に、受光部も基部の前方側に設けられているので、リモコンによりどの方向からも遠隔操作をするのが難しい。
【0007】
本発明は以上の問題点を解決し、送風部の可動範囲内において、送風したい範囲を直感的に分かりやすく指定できる送風装置を提供することを目的とする。
【0008】
また本発明の目的は、送風装置のどの方向からでも、電源スイッチを操作したり、風量を調節したり、遠隔操作を行ったりすることが可能な送風装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に記載の送風装置は、基部と、この基部の上方に設けられる送風部と、この送風部を前記基部に対して水平方向に相対的に回転又は回動させる移動機構とを有する送風装置において、前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、前記送風部の送風方向範囲を指定する指定手段が環状又は弧状に設けられ
、前記基部に、前記指定手段によって指定された範囲を表示する表示手段が、前記指定手段の全周に沿って設けられるものである。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の送風装置は、基部と、この基部の上方に設けられる支柱部と、この支柱部の上端部に設けられる送風部と、この送風部を前記基部に対して水平方向に相対的に回転又は回動させる移動機構とを有する送風装置において、前記基部に、前記支柱部の下端部を囲むように、前記送風部の送風方向範囲を指定する指定手段が環状又は弧状に設けられ
、前記基部に、前記指定手段によって指定された範囲を表示する表示手段が、前記指定手段の全周に沿って設けられるものである。
【0011】
また、本発明の請求項3に記載の送風装置は、請求項1又は2において、前記指定手段が、前記送風部の回転中心又は回動中心と同心状に配列されるものである。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載の送風装置は、請求項1又は2において、前記指定手段が、前記基部の上面に設けられるものである
。
【0013】
また、本発明の請求項
5に記載の送風装置は、請求項1又は2において、前記送風部の移動速度が、指定範囲よりも非指定範囲で高速となるように制御されるものである。
【0014】
また、本発明の請求項
6に記載の送風装置は、基部と、この基部の上方に設けられる送風部とを有する送風装置において、前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、
電源のオン・オフを切換える電源スイッチが環状又は弧状に設けられ
、前記基部に、前記電源の状態を表示する表示手段が、前記電源スイッチの全周に沿って設けられるものである。
【0015】
また、本発明の請求項
7に記載の送風装置は、基部と、この基部の上方に設けられる支柱部と、この支柱部の上端部に設けられる送風部とを有する送風装置において、前記基部に、前記
支柱部の下端部を囲むように、
電源のオン・オフを切換える電源スイッチが環状又は弧状に設けられ
、前記基部に、前記電源の状態を表示する表示手段が、前記電源スイッチの全周に沿って設けられるものである。
【0016】
また、本発明の請求項
8に記載の送風装置は、基部と、この基部の上方に設けられる送風部とを有する送風装置において、前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、風量を調節する調節手段が環状又は弧状に設けられ
、前記基部に、前記風量の状態を表示する表示手段が、前記調節手段の全周に沿って設けられるものである。
【0017】
また、本発明の請求項
9に記載の送風装置は、基部と、この基部の上方に設けられる支柱部と、この支柱部の上端部に設けられる送風部とを有する送風装置において、前記基部に、前記支柱部の下端部を囲むように、風量を調節する調節手段が環状又は弧状に設けられ
、前記基部に、前記風量の状態を表示する表示手段が、前記調節手段の全周に沿って設けられるものである。
【0018】
また、本発明の請求項1
0に記載の送風装置は、
請求項1、6、8の何れか一つにおいて、無線式の遠隔操作手段
をさらに有
し、前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、前記遠隔操作手段のための受光部が環状又は弧状に設けられるものである。
【0019】
また、本発明の請求項1
1に記載の送風装置は、
請求項2、7、9の何れか一つにおいて、無線式の遠隔操作手段
をさらに有
し、前記基部に、前記
支柱部の下端部を囲むように、前記遠隔操作手段のための受光部が環状又は弧状に設けられるものである。
【0020】
また、本発明の請求項1
2に記載の送風装置は、請求項
1において、前記指定手
段が環状に構成されると共に、
前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、電源のオン・オフを切換える電源スイッチと、風量を調節する調節手段がそれぞれ環状に設けられ、前記指定手段、電源スイッチ及び調節手段が前記送風部を中心として同心状に配置されるものである。
【0021】
また、本発明の請求項1
3に記載の送風装置は、請求項
2において、前記指定手
段が環状に構成されると共に、
前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、電源のオン・オフを切換える電源スイッチと、風量を調節する調節手段がそれぞれ環状に設けられ、前記指定手段、電源スイッチ及び調節手段が前記支柱部を中心として同心状に配置されるものである。
【0022】
また、本発明の請求項1
4に記載の送風装置は、請求項
1において、前
記指定手
段が環状に構成されると共に、
無線式の遠隔操作手段をさらに有し、前記基部に、前記送風部の下端部を囲むように、電源のオン・オフを切換える電源スイッチと、風量を調節する調節手段と、前記遠隔操作手段のための受光部がそれぞれ環状に設けられ、前記受光部、指定手段、電源スイッチ及び調節手段が前記送風部を中心として同心状に配置されるものである。
【0023】
更に、本発明の請求項1
5に記載の送風装置は、請求項
2において、前
記指定手
段が環状に構成されると共に、
無線式の遠隔操作手段をさらに有し、
前記基部に、前記支柱部の下端部を囲むように、電源のオン・オフを切換える電源スイッチと、風量を調節する調節手段と、前記遠隔操作手段のための受光部がそれぞれ環状に設けられ、前記受光部、指定手段、電源スイッチ及び調節手段が前記支柱部を中心として同心状に配置されるものである。
【発明の効果】
【0024】
本発明の請求項1に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風部の可動範囲内において、送風したい範囲を直感的に分かりやすく指定することができる。
また、前記基部に、前記指定手段によって指定された範囲を表示する表示手段が、前記指定手段の全周に沿って設けられることで、送風範囲をより分かりやすく指定することができる。
【0025】
また、本発明の請求項2に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風部の可動範囲内において、送風したい範囲を直感的に分かりやすく指定することができる。
また、前記基部に、前記指定手段によって指定された範囲を表示する表示手段が、前記指定手段の全周に沿って設けられることで、送風範囲をより分かりやすく指定することができる。
【0026】
なお、前記指定手段が、前記送風部の回転中心又は回動中心と同心状に配列されることで、指定範囲と送風範囲が一致するので、送風したい範囲をより分かりやすく指定することができるばかりでなく、送風装置のどの方向からでも、前記送風部の移動範囲を指定することができる。
【0027】
また、前記指定手段が、前記基部の上面に設けられることで、送風範囲をより分かりやすく指定することができる
。
【0028】
また、前記送風部の移動速度が、指定範囲よりも非指定範囲で高速となるように制御されることで、複数範囲を指定しても、指定範囲間の非指定範囲において送風部を速やかに移動させ、指定された範囲に重点的に送風することができる。
【0029】
また、本発明の請求項
6に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風装置のどの方向からでも、電源スイッチを操作することができる。
また、前記電源スイッチの全周に沿って設けられた表示手段が、前記電源の状態を表示する。
【0030】
また、本発明の請求項
7に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風装置のどの方向からでも、電源スイッチを操作することができる。
また、前記電源スイッチの全周に沿って設けられた表示手段が、前記電源の状態を表示する。
【0031】
また、本発明の請求項
8に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風装置のどの方向からでも、風量を調節することができる。
また、前記調節手段の全周に沿って設けられた表示手段が、前記風量の状態を表示する。
【0032】
また、本発明の請求項
9に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風装置のどの方向からでも、風量を調節することができる。
また、前記調節手段の全周に沿って設けられた表示手段が、前記風量の状態を表示する。
【0033】
また、本発明の請求項1
0に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風装置のどの方向からでも、遠隔操作をすることができる。
【0034】
また、本発明の請求項1
1に記載の送風装置は、以上のように構成することにより、送風装置のどの方向からでも、遠隔操作をすることができる。
【0035】
また、前記指定手段、電源スイッチ及び調節手段がそれぞれ環状に構成されると共に、これらが前記送風部を中心として同心状に配置されることで、送風装置のどの方向からでも、全く同様の操作を行うことができる。
【0036】
また、前記指定手段、電源スイッチ及び調節手段がそれぞれ環状に構成されると共に、これらが前記支柱部を中心として同心状に配置されることで、送風装置のどの方向からでも、全く同様の操作を行うことができる。
【0037】
また、前記受光部、指定手段、電源スイッチ及び調節手段がそれぞれ環状に構成されると共に、これらが前記送風部を中心として同心状に配置されることで、送風装置のどの方向からでも、全く同様の直接操作及び遠隔操作を行うことができる。
【0038】
更に、前記受光部、指定手段、電源スイッチ及び調節手段がそれぞれ環状に構成されると共に、これらが前記支柱部を中心として同心状に配置されることで、送風装置のどの方向からでも、全く同様の直接操作及び遠隔操作を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施形態について、
図1乃至
図11に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【0041】
先ず、送風装置となる扇風機の全体構成を
図1乃至
図4に基づき説明する。1は送風機能を有する扇風機本体である。そして、この扇風機本体1と後述するリモコン2(
図6を参照)とにより、本実施形態の扇風機が構成される。送風装置の本体となる扇風機本体1は、床(図示せず)に載置される基部4と、この基部4の中央部から上方に向かって直立して設けられる支柱5と、この支柱5の上端部に設けられる送風部6と、基部4に対して支柱5を一方向に回転又は双方向に回動させるための駆動力を与える移動機構7とを備えて構成される。本実施形態では、扇風機本体1に対して支柱部となる支柱5のうち、上支柱5Aを着脱することで、送風部6の高さを2段階に調節する構成となっているが、支柱5を、上下動自在なスライドパイプ(図示せず)を設けた支柱部とし、そのスライドパイプの上端部に送風部6を設けることで、支柱5を着脱せずに送風部6の高さを調節できるようにしてもよい。また、送風部6は支柱5の上端部に取付け固定されており、基部4に対して支柱5と共に送風部6が水平方向に相対的に回転又は回動可能に設けられる。このときの支柱5及び送風部6の回転中心又は回動中心Cは、基部4の中心に一致する。
【0042】
送風部6は、送風用モータ11(
図6を参照)をケース12に収納してなるモータ部13と、ケース12の前側から突出する送風用モータ11の軸(図示せず)に装着される羽根14と、モータ部13の前面に着脱可能に装着され、羽根14を囲繞するガード15とにより構成される。ガード15は全体で多数の開口を有しており、送風用モータ11を駆動源として羽根14が回転することにより、ガード15に妨げられることなく、送風部6の前方から送風を行うことができる。
【0043】
移動機構7は、基部4の内部に設けられており、例えば駆動源となる移動用モータ16(
図6を参照)と、図示しない減速機構とを組み合わせて構成される。これにより、本実施形態では、移動用モータ16を通電動作させたときに、この移動用モータ16からの駆動力が減速機構を介して支柱5の根元部に伝達され、基部4に対して支柱5、ひいては送風部6を360°回転又は回動できる構成となっている。
【0044】
基部4は平面視で短円筒状又は円板状をなし、その上面には支柱5の下端部を取り囲むように、リモコン2からの無線信号を受ける円環状の受光部21が設けられる。この受光部21は、扇風機本体1のどの方向からもリモコン2からの無線操作信号を良好に受光できるように、例えば基部4の水平上面の一部をなす円環状の透光窓22と、この透光窓22の内側に一定の間隔で配置される複数の受光センサ23(
図6を参照)とにより構成される。本実施形態では、支柱5の外側全周を囲んで環状の受光部21が設けているが、扇風機本体1のどの方向からもリモコン2からの無線操作信号を受光できるのであれば、支柱5の外側の一部を囲む弧状の受光部21としてもよい。このような構成により、扇風機本体1のどの方向からも、リモコン2を用いて遠隔操作することができる。
【0045】
基部4の上面には、受光部21の外側に位置して、支柱5の下端部を取り囲むように、円環状の第1タッチセンサ25と第2タッチセンサ26が、支柱5及び送風部6の回転中心又は回動中心Cを基準として、同心状に二重に設けられる。第1タッチセンサ25は、扇風機本体1への電源のオン・オフを切換える電源スイッチと、電源オン時に送風部6からの送風量を調節する調節手段とを兼用するもので、この第1タッチセンサ25の内側近傍全周に沿って、複数のLED27を一定の間隔に配置した円環状の第1表示部28が設けられる。なお、
図5に示すように、第1タッチセンサ25を透明とし、この第1タッチセンサ25の下に複数のLED27を配置して第1表示部28としても良い。また、第2タッチセンサ26は、送風部6が送風する方向の範囲を指定する指定手段に相当するもの
で、この第2タッチセンサ26の内側近傍全周に沿って、複数のLED29を一定の間隔に配置した円環状の第2表示部30が設けられる。なお、第1タッチセンサ25及び第1表示部28と同様に、
図5に示すように、第2タッチセンサ26を透明とし、この第2タッチセンサ26の下に複数のLED29を配置して第2表示部30としても良い。内側の第1表示部28は、扇風機本体1の電源と風量の状態を表示する電源・風量表示手段に相当し、外側の第2表示部30は、第2タッチセンサ26によって指示された送風方向の位置範囲を表示する位置指示表示手段に相当するものである。
【0046】
第1タッチセンサ25と第2タッチセンサ26は、何れも感圧式のタッチセンサで、どの位置に指が触れられたのかを、センサ信号として出力する構成を有する。本実施形態の第1タッチセンサ25は、支柱5の外側全周を囲んで円環状に設けられているが、支柱5の外側の一部を囲んで円弧状に設けてもよい。同様に第2タッチセンサ26も、支柱5の外側全周を囲んで円環状に設けられているが、送風部6の最大可動範囲に合せるように、支柱5の外側の一部を囲んで円弧状に設けてもよい。本実施形態では、環状の受光部21だけでなく、第1タッチセンサ25や第2タッチセンサ26も、支柱5の回転中心又は回動中心Cと同心状に配列される。
【0047】
なお本実施形態では、基部4に直立した支柱5の上端部に送風部6を設けた構成となっているが、例えばサーキュレータのように、基部4の上方に送風部6を直接回転又は回動可能に設けた構成としてもよい。この場合、前述の受光部21や、第1タッチセンサ25や、第2タッチセンサ26は、送風部6の下端部を囲んで、好ましくは送風部6の回転中心又は回動中心と同心状に配列される。また、電源スイッチと調節手段とを第1タッチセンサ25として兼用させず、それぞれ別々な円環状又は円弧状のタッチセンサを設けてもよい。こうしたタッチセンサは、本実施形態のような、接触面を指で触れたときの押圧力に反応する感圧式の他に、接触面を指で触れたときの静電容量の変化に反応する静電容量式を採用することもできる。
【0048】
また、変形例として、
図5に示すように、二重の第1表示部28や第2表示部30の他に、電源表示部31を基部4の上面に備えてもよい。この電源表示部31は、電源のオン・オフを表示するものであり、電源オンで点灯、電源オフで消灯する。
【0049】
次に、本実施形態における送風装置の電気的構成を、
図6に基づいて説明する。41は基部4の内部に搭載された制御部であり、これは、例えばマイクロコンピュータや入出力インターフェース等を備えて構成される。制御部41の入力側には、受光センサ23や、第1タッチセンサ25や、第2タッチセンサ26が電気的に接続される。また、制御部41の出力側には、送風用モータ11や、移動用モータ16や、第1表示部28を構成する各LED27や、第2表示部30を構成する各LED29が電気的に接続される。制御部41は、各種プログラムやデータを記憶する記憶部42を備えており、この記憶部42から読み出したプログラムを実行することで、制御部41を特に扇風機本体1の送風制御部43と、移動制御部44と、表示制御部45として機能させる構成となっている。
【0050】
リモコン2は、扇風機本体1とは別体で設けられ、複数の押し釦式スイッチからなる操作部48と、この操作部48の押動操作に伴う無線操作信号(例えば赤外線)を発信する発光部49とを主な構成要素としている。扇風機本体1に設けた受光センサ23は、リモコン2からの操作信号を受信すると、これを光電変換して制御部41に送出する。
【0051】
送風制御部43は、受光センサ23からの操作信号や、第1タッチセンサ25からのセンサ信号を受けて、送風用モータ11を通電制御するものである。送風用モータ11は、送風制御部43からのモータ制御信号に応じて、所定の回転数で羽根14を回転させる。特に、本実施形態では、羽根14の回転数、ひいては送風部6からの風量を、送風制御部43からのモータ制御信号に応じて10段階に切換えることができる。
【0052】
移動制御部44は、受光センサ23からの操作信号や、第2タッチセンサ26からのセンサ信号を受けて、移動用モータ16を通電制御するものである。移動用モータ16は、移動制御部44からのモータ制御信号に応じて、所定の首振り速度と首振り範囲で、支柱5、ひいては送風部6を回転又は回動させる。特に、本実施形態では、移動制御部44からのモータ制御信号に応じて、送風部6の首振り範囲に関して、送風部6を一定方向に回転させる全方位首振りや、送風部6を所定の範囲内で往復して回動させる往復首振りを行わせたり、送風部6の速度に関して、送風部6を終始低速で首振り動作させる低速モードや、送風部6を低速と高速の2段階に切換えながら首振り動作させる変速モードを行わせたりする機能を有する。
【0053】
表示制御部45は、受光センサ23からの操作信号や、第1タッチセンサ25からのセンサ信号や、第2タッチセンサ26からのセンサ信号などを受けて、第1表示部28や第2表示部30の表示形態を制御するものである。特に本実施形態では、受光センサ23や、第1タッチセンサ25や、第2タッチセンサ26の操作に連携して、全体で円環状に配置された複数のLED27,29の点灯や消灯を個別に制御するだけでなく、点灯時の発光量を段階的(例えば5段階)に制御する構成となっている。
【0054】
また、制御部41は、扇風機本体1の電源をオンにした運転中はもとより、扇風機本体1の電源をオフにした運転停止後も、送風部6からの送風量や、送風部6の首振り範囲や首振り速度などの設定状態を、記憶部42に設定データとして記憶保持させる機能を有する。こうした風量や首振りに関する各設定データは、扇風機本体1の運転中に、受光センサ23からの操作信号や、第1タッチセンサ25からのセンサ信号や、第2タッチセンサ26からのセンサ信号を受けて任意に変更できる。また、扇風機本体1の運転を再開した場合には、記憶部42に記憶した設定データが読み出され、これにより運転停止直前と同じ状態で、送風部6の送風用モータ11や移動機構7の移動用モータ16の動作を再開させることが可能になる。
【0055】
次に上記構成の送風装置について、扇風機本体1の基本的な操作の手順を、
図7に基づき説明する。基部4と電気的に接続する電源プラグ(図示せず)をコンセントに差し込んだ通電直後は、送風部6や移動機構7の動作を停止した電源オフとなる。この状態では、
図7(A)に示すように、表示制御部45からの制御に基づいて、外側の第2表示部30は点灯せず、内側の第1表示部28は全てのLED27が同じタイミングで消灯→暗く点灯→消灯を繰り返して、リング状にゆっくりと点滅する。この状態で、第1タッチセンサ25の任意の地点X1を指でタッチすると、これを第1タッチセンサ25が感知して、制御部41にセンサ信号を出力し、扇風機本体1は電源オフから電源オンに切換わる。なお、電源をオンにするためにタッチする箇所は、第1タッチセンサ25上であれば任意である。即ち、扇風機本体1のどの方向からでも、同じように電源をオンにできる。
【0056】
電源オンに移行すると、送風制御部41は記憶部42から風量に関する設定データを読み出し、設定した風量で送風部6からの送風が行われるように、送風用モータ11の動作を制御する。また、移動制御部44は、記憶部42から首振りに関する設定データを読み出し、設定した首振り範囲や首振り速度で送風部6が水平方向に移動するように、移動用モータ16の動作を制御し、扇風機本体1の運転を開始させる。
【0057】
さらに、電源オンに移行すると、内側の第1表示部28は、表示制御部45からの制御に基づいて、送風部6からの風量に応じた光量で全てのLED27が点灯する。例えば、送風部6からの風量が弱い場合は、
図7(B)に示すように、第1表示部28は全てのLED27が暗く点灯し、リング状に薄く光る。この状態から第1タッチセンサ25上に指を触れて、符号Y1のように反時計回りにスワイプすると、送風制御部43は、スワイプした角度に応じて送風部6の風量を増加させると共に、表示制御部45は、風量が強くなるにつれて全てのLED27が明るくなるように、第1表示部28の光量を増加させる。逆に、第1タッチセンサ25上で、符号Y2のように指を時計回りにスワイプすると、送風制御部43は、スワイプした角度に応じて送風部6の風量を減少させると共に、表示制御部45は、風量が弱くなるにつれて全てのLED27が暗くなるように、第1表示部28の光量を減少させる。つまり、送風部6の風量は、スワイプの方向と角度で調節でき、第1表示部28の明るさにより、送風部6の風量を表現できる(
図7(C)を参照)。
【0058】
本実施形態では、第1タッチセンサ25を指で90°スワイプすることで、送風部6からの風量を最大で10段階に可変調節できる。このスワイプの角度は、第1タッチセンサ25で感知され、10°のスワイプを基本単位である1ピッチとして、送風部6からの風量が一段階ずつ切換わる。なお、左右90°を超えるスワイプを第1タッチセンサ25が検知しても、送風制御部43は無視する。また、風量が上限(第10段階)又は下限(第1段階)に達すると、左右90°の範囲内であっても、それ以上のスワイプを第1タッチセンサ25が検知しても、送風制御部43は無視する。第1表示部28の光量は、風量の二段階毎に、一段階変化する。なお、送風制御部43による風量の調節は、段階的でなく連続的に可変するものでもよいし、どの程度のスワイプ角度で何段階に送風部6からの風量や第1表示部28の光量を可変調節できるのかも任意である。また、風量を調節するためにスワイプを開始する始点は、第1タッチセンサ25上であれば任意である。即ち、扇風機本体1のどの方向からでも、同じように風量を調節できる。
【0059】
一方、外側の第2表示部30は、送風部6の首振り動作に関する位置指示を発光表示するもので、電源オンに移行すると、表示制御部45が、第2表示部30のうち、送風部6の向きに相当する位置の一つのLED29Aを点灯させる(
図7(B)を参照)。この状態では、送風部6は首振りを行わず、LED29Aが点灯している方向に送風される。そして、第2タッチセンサ26上に指を触れて送風したい方向を指示する。即ち、送風したい方向を符号Y3のようにスワイプで決定すると、第2タッチセンサ26が感知して、移動制御部44はスワイプに応じた首振り設定で送風部6が首振り動作を行うように、移動用モータ16の動作を制御する。また、表示制御部45は、第2表示部30を構成する全てのLED29の中で、スワイプした箇所に対応するLED29Aを点灯させる。なお、最初に点灯していたLED29Aに対応する位置を含むようにスワイプしなければ、最初に点灯していたLED29Aは消灯する。例えば、
図7(D)では、第2タッチセンサ26上で3か所を断続的にスワイプすることで、それらのスワイプした箇所に対応して第2表示部30のLED29Aが点灯する。これにより、スワイプで指示をした送風したい方向が、第2表示部30により一目で理解できる。なお、指定手段としての第2タッチセンサ26が、支柱5の回転中心又は回動中心Cと同心状に配列されることで、指定範囲と送風範囲が一致するので、送風したい範囲をより分かりやすく指定することができるばかりでなく、扇風機本体1のどの方向からでも、同じように送風部6の移動範囲を指定することができる。また、第2タッチセンサ26が、基部4の上面に設けられることで、送風範囲をより分かりやすく指定することができる。
【0060】
また
図7(D)に示すように、一度スワイプで方向指示をしたものをキャンセルする場合は、その箇所に対応して点灯表示されるLED29Aに対応する第2タッチセンサ26上の任意の地点X2を、指で長くタッチする(例えば2秒長押し)。そして、キャンセルされた部分のLED29Aは、消灯する。これにより、
図7(E)に示すように、移動制御部44は残りの指定範囲に応じた首振り設定で送風部6が首振り動作を行うように、移動用モータ16の動作を制御する。
【0061】
この後、第1タッチセンサ25上の任意の地点X3を、指で長くタッチ(例えば2秒長押し)すれば、
図7(F)に示すような前述の電源オフ状態に移行する。なお、電源をオフにするためにタッチする箇所は、第1タッチセンサ25上であれば任意である。即ち、扇風機本体1のどの方向からでも、同じように電源をオフにできる。
【0062】
次に、前述した送風部6の首振り動作に関連する位置指示について、より詳しく説明する。本実施形態では、電源オンの時に第2タッチセンサ26上を指でスワイプすると、指でなぞった1ストロークの間隔を1箇所として、送風部6を所定の速度で移動させる位置範囲が指示され、移動制御部44による首振り設定で送風部6が首振り動作される。
図8に示すように、ここでいうストロークSとは、指で最初に触れた始点X4と、そこから指でなぞって離す終点X5までの範囲をいう。第2タッチセンサ26上で、送風部6の位置範囲を指示するストロークSは、複数個所の指示が可能である。
【0063】
図9は、首振りの回転方向と位置指示範囲の関係を示したものである。本実施形態では、最初に第2タッチセンサ26上でスワイプした指の方向に沿って、送風部6の首振りが開始する。例えば
図9(A)では、最初に始点X6から反時計方向R1に指をスワイプさせると、移動制御部44はその後のスワイプした方向に拘らず、始点X6に対応した位置から反時計方向R1に、支柱5と共に送風部6の首振りを開始させる。
【0064】
また、移動制御部44は、第2タッチセンサ26上でスワイプした位置指示の範囲に応じて、送風部6の首振り動作を双方向若しくは一方向の何れにするのかを決定する。例えば、
図9(B)では、第2タッチセンサ26上でストロークS1,S2のスワイプによって送風範囲が指示され、それに対応して第2表示部30も2箇所でLED29Aが点灯するが、送風部6の回転中心又は回動中心Cから見て、位置指示していない最大の範囲は所定角度である180°以上である。この場合、送風部6は
図9(C)に示すような往復の首振り動作M1となり、移動制御部44はストロークS1,S2のスワイプで位置指示した間を送風部6が往復回動するように、移動用モータ16の動作を制御する。
【0065】
一方、
図9(D)では、第2タッチセンサ26上でストロークS1,S2,S3のスワイプによって送風範囲が指示されており、送風部6の回転中心又は回動中心Cから見て、位置指示していない最大の範囲が180°未満となっている。この場合、送風部6は
図9(E)に示すような全方位の首振り動作M2となり、移動制御部44は送風部6が往復せずに一定方向に回転するように、移動用モータ16の動作を制御する。
【0066】
次に、
図10及び
図11に基づいて、送風部6の首振り速度のパターンについて説明する。先ず、
図10(A)に示すように、送風部6が前述した往復の首振り動作M1をする場合、例えばストロークS1,S2のスワイプで位置指示をした箇所で、送風部6が低速に移動し、それ以外の位置指示をしていない箇所で、送風部6が高速に移動するように、移動制御部44が移動用モータ16の動作を制御する。これは、指示した箇所に重点的に送風し、それ以外の箇所をスキップさせるためである。これにより、支柱5及び送風部6は、低速と高速(スキップ)の2パターンの変速モードで往復首振り動作される。なお、スキップ位置では積極的に送風したい訳ではないので、送風部6がスキップ位置にある場合、送風制御部43は送風部6を制御して風量が弱くなるようにするか、又は送風部6を停止させても良い。この2パターンの変速をやめたい場合、即ち、途中でスキップさせずに首振り範囲全体を低速で首振りさせたい場合は、位置指示されている箇所に挟まれた、位置指示がされていない箇所に対応する第2タッチセンサ26の部分全体をスワイプして指示すれば、
図10(B)に示すように、送風部6が終始低速で移動するようになる。この際、第2表示部30は、往復の首振り動作M1の全範囲でLED29Aが点灯する。
【0067】
また、
図11(A)に示すように、送風部6が前述した全周首振り動作M2をする場合も、例えばストロークS1,S2,S3のスワイプで位置指示をした箇所で、送風部6が低速に移動し、それ以外の位置指示をしていない箇所で、送風部6が高速で移動(スキップ)するように、移動制御部44が移動用モータ16の動作を制御する。これにより、支柱5及び送風部6は、低速と高速(スキップ)の2パターンの変速モードで一定方向に全周首振り動作される。なお、スキップ位置では積極的に送風したい訳ではないので、送風部6がスキップ位置にある場合、送風制御部43は送風部6を制御して風量が弱くなるようにするか、又は送風部6を停止させても良い。そして変速をやめたい場合、即ち、途中でスキップさせずに全周を低速で首振りさせたい場合は、全ての位置指示をしていない箇所に対応する第2タッチセンサ26の部分全体をスワイプして指示すれば、
図11(B)に示すように、送風部6が終始低速で移動するようになる。この際、第2表示部30は、全方位の首振り動作M2の全範囲でLED29Aが点灯する。
【0068】
本実施形態では、48個のLED29が所定角度である7.5°刻みに等間隔に配置されることで、第2表示部30が構成される。電源オンで扇風機本体1が動作しているときに、表示制御部45は、送風部6が首振り動作しているか否かに拘らず、位置指示表示となるLED29Aを少なくとも一つ点灯させる。送風部6が首振り動作をしているときに、第2表示部30がどのように表示されるのかについては前述した通りであるが、送風部6が首振り動作をしていない場合は、
図7(B)に示すように、表示制御部45は1個のすなわち1セグだけのLED29Aを点灯させ、他は消灯させる。これに対して、送風部6が首振り動作する場合は、少なくとも2個すなわち2セグ以上のLED29Aを点灯させることで、首振り動作の有無を直感的に視認できるようにしている。送風部6を首振りさせないためには、第2タッチセンサ26をスワイプせず、第2タッチセンサ26の任意の位置をタッチすればよい。この場合、移動制御部44により移動モータ16の動作が開始して、送風部6をタッチにより指定された位置まで移動させるが、その後、移動モータ16が停止し、送風部6は指定された位置での送風を続ける。逆に、第2タッチセンサ26上をスワイプする範囲が、所定角度(例えば15°)以上になれば、移動制御部44により移動モータ16の動作が開始して、送風部6の首振り動作が行われる。
【0069】
なお、送風部6が低速で首振りをしている際に、指示範囲に対応する第2タッチセンサ26の部分を長押しして指示範囲をキャンセルすると、移動制御部44は送風部6を最寄りの指示範囲まで高速で移動(スキップ)させる。仮に、全ての指示範囲に対応する第2タッチセンサ26の部分を長押しして指示範囲を全てキャンセルすると、移動制御部44は送風部6の首振りを停止し、表示制御部45は、この時点で送風部6が向いている方向に対応するLED29Aを点灯させる。
【0070】
こうした第1タッチセンサ25や第2タッチセンサ26による扇風機本体1側の操作とは別に、本実施形態では、扇風機本体1とは別体に設けられたリモコン2の操作部48を操作して、リモコン2からの無線操作信号が扇風機本体1の受光部21に受信されると、例えば扇風機本体1に対する電源のオン・オフの切換えや、送風部6の風量調節が行われる。この場合、支柱5の下端部を囲んで基部4の上面に設けられる受光部21は、リモコン2の無線操作信号をどの方向からも受信することができる。従って、リモコン2を用いた遠隔操作も、扇風機本体1のどの方向からでも同様に行うことができる。
【0071】
このように、扇風機本体1の直接操作は、この扇風機本体1のどの方向からでも同様に行うことができる。即ち、電源表示部31が設けられた側が便宜上「前」といえるが、実質的に前後左右の区別をする必要がなく、それらを気にする必要もない。また、直接操作のみならず、リモコン2を用いた遠隔操作も、扇風機本体1のどの方向からでも同様に行うことができる、即ち、遠隔操作の観点からも、実質的に前後左右の区別をする必要がなく、それらを気にする必要もない。
【0072】
以上のように本実施形態の送風装置は、床に支持される基部4と、この基部4の上方に設けられる支柱部となる支柱5と、この支柱5の上端部に設けられる送風部6と、この送風部6を基部4に対して水平方向に相対的に回転又は回動させる移動機構7とを有する扇風機において、基部4に、支柱5の下端部を囲むように、送風部6の送風方向範囲を指定する指定手段としての第2タッチセンサ26が環状又は弧状に設けられている。
【0073】
この場合、基部4に対して送風部6が回転又は回動するのに対応して、第2タッチセンサ26も基部4に設けた支柱5を囲んで環状又は弧状に配置されるので、送風部6の可動範囲内において、送風したい範囲を第2タッチセンサ26で直感的に分かりやすく指定することができる。
【0074】
また、支柱5の代わりに、基部4の上方に送風部6を設けたサーキュレータのような送風装置でも、基部4に、送風部6の下端部を囲むように、送風部6の送風方向範囲を指定する第2タッチセンサ26を環状又は弧状に設けることで、基部4に対して送風部6が回転又は回動するのに対応して、第2タッチセンサ26も基部4に設けた送風部6を囲んで環状又は弧状に配置されるので、送風部6の可動範囲内において、送風したい範囲を第2タッチセンサ26で直感的に分かりやすく指定することができる。
【0075】
上記何れの構成においても、指定手段となる第2タッチセンサ26は、送風部6の回転中心又は回動中心Cと同心状に配列するのが好ましい。
【0076】
つまり、第2タッチセンサ26が、送風部6の回転中心又は回動中心Cと同心状に配列されることで、送風部6の移動する範囲を指定する指定範囲と、その指定範囲に基づく実際の送風部6の送風範囲が一致するので、第2タッチセンサ26で送風したい範囲をより分かりやすく指定することができるばかりでなく、送風装置となる扇風機本体1のどの方向からでも、送風部6の移動範囲を指定することができる。
【0077】
また、指定手段となる第2タッチセンサ26は、特に基部4の略水平な上面に設けられる。
【0078】
つまり、第2タッチセンサ26が基部4の特に上面に設けられることで、基部4の上面側から第2タッチセンサ26に向けて、送風したい範囲をより分かりやすく指定することができる。
【0079】
また、本実施形態では、基部4に、第2タッチセンサ26によって指定された範囲を表示する表示手段として
、複数のLED29からなる第2表示部30が
、第2タッチセンサ26の全周に沿って設けられている。
【0080】
この場合、第2タッチセンサ26によって指定された範囲を表示する第2表示部30が
、第2タッチセンサ26の全周に沿って設けられることで、第2表示部30の表示を目視で確認しながら、送風部6の送風したい範囲をより分かりやすく指定することができる。
【0081】
また、本実施形態では、送風部6の移動速度が、第2タッチセンサ26で指定した指定範囲よりも、第2タッチセンサ26で指定していない非指定範囲で高速となるように、移動制御部44が送風部6の回転又は回動動作を制御している。
【0082】
この場合、送風部6の移動速度が、指定範囲よりも非指定範囲で高速となるように移動制御部44で制御されることで、第2タッチセンサ26で複数の範囲を指定しても、その指定した範囲の間の非指定範囲において送風部6を速やかに移動(即ちスキップ)させ、指定された範囲に重点的に送風することができる。
【0083】
本実施形態の送風装置は、基部4と、基部4の上方に設けられる支柱5と、支柱5の上端部に設けられる送風部6とを有する扇風機において、基部4に、支柱5の下端部を囲むように、送風装置となる扇風機本体1への電源のオン・オフを切換える電源スイッチとして、第1タッチセンサ25が環状又は弧状に設けられ
、基部4に、電源の状態を表示する表示手段として、複数のLED27からなる第1表示部28が、第1タッチセンサ25の全周に沿って設けられている。
【0084】
この場合、支柱5の下端部を囲むように、電源スイッチとなる第1タッチセンサ25を基部4に環状又は弧状に設けることで、送風装置となる扇風機本体1のどの方向からでも、第1タッチセンサ25を操作して電源のオン・オフを切り替えることができる。
また、第1タッチセンサ25の全周に沿って設けられた第1表示部28が、電源の状態を表示する。
【0085】
また、支柱5の代わりに、基部4の上方に送風部6を設けたサーキュレータのような送風装置でも、基部4に、送風部6の下端部を囲むように、電源スイッチとなる第1タッチセンサ25を環状又は弧状に設けることで、扇風機本体1のどの方向からでも、第1タッチセンサ25を操作することが可能になる。
【0086】
本実施形態の送風装置は、基部4と、基部4の上方に設けられる支柱5と、支柱5の上端部に設けられる送風部6とを有する扇風機において、基部4に、支柱5の下端部を囲むように、送風部6からの風量を調節する調節手段として、第1タッチセンサ25が環状又は弧状に設けられ
、基部4に、風量の状態を表示する表示手段として、複数のLED27からなる第1表示部28が、第1タッチセンサ25の全周に沿って設けられている。
【0087】
この場合、支柱5の下端部を囲むように、調節手段となる第1タッチセンサ25を基部4に環状又は弧状に設けることで、送風装置となる扇風機本体1のどの方向からでも、調節手段に相当する第1タッチセンサ25を操作することができる。
また、第1タッチセンサ25の全周に沿って設けられた第1表示部28が、風量の状態を表示する。
【0088】
また、支柱5の代わりに、基部4の上方に送風部6を設けたサーキュレータのような送風装置でも、基部4に、送風部6の下端部を囲むように、調節手段となる第1タッチセンサ25を環状又は弧状に設けることで、扇風機本体1のどの方向からでも、第1タッチセンサ25を操作することが可能になる。
【0089】
本実施形態の送風装置は、基部4と、基部4の上方に設けられる支柱5と、支柱5の上端部に設けられる送風部6とを備えた本体となる扇風機本体1の他に、無線式の遠隔操作手段となるリモコン2を有する扇風機において、基部4に、支柱5の下端部を囲むように、リモコン2のための受光部21が環状又は弧状に設けられている。
【0090】
この場合、支柱5の下端部を囲むように、リモコン2からの無線操作信号を受ける受光部21を基部4に環状又は弧状に設けることで、送風装置となる扇風機本体1のどの方向からでも、リモコン2を利用した扇風機本体1への遠隔操作を行うことができる。
【0091】
また、支柱5の代わりに、基部4の上方に送風部6を設けたサーキュレータのような送風装置でも、基部4に、送風部6の下端部を囲むように、リモコン2のための受光部21を環状又は弧状に設けることで、扇風機本体1のどの方向からでも、リモコン2を利用した扇風機本体1への遠隔操作を行うことが可能になる。
【0092】
本実施形態では、指定手段となる第2タッチセンサ26と、電源スイッチ及び調節手段となる第1タッチセンサ25が、それぞれ環状に構成されると共に、これらが支柱5を中心として同心状に配置される。
【0093】
これにより、送風装置の本体となる扇風機本体1のどの方向からでも、第1タッチセンサ25や第2タッチセンサ26に対して、全く同様の操作を行うことができる。
【0094】
また、サーキュレータのような送風装置では、支柱5の代わりに送風部6を中心として、指定手段となる第2タッチセンサ26や、電源スイッチ及び調節手段となる第1タッチセンサ25を同心状に配置すればよく、この場合も、送風装置のどの方向からでも、第1タッチセンサ25や第2タッチセンサ26に対して、全く同様の操作を行うことができる。
【0095】
さらに、本実施形態では、指定手段となる第2タッチセンサ26と、電源スイッチ及び調節手段となる第1タッチセンサ25に加えて、受光部21も環状に構成され、これらが支柱5を中心として同心状に配置される。
【0096】
これにより、送風装置の本体となる扇風機本体1のどの方向からでも、受光部21や第1タッチセンサ25や第2タッチセンサ26に対して、全く同様の直接操作及び遠隔操作を行うことができる。
【0097】
また、サーキュレータのような送風装置では、支柱5の代わりに送風部6を中心として、受光部21や、指定手段となる第2タッチセンサ26や、電源スイッチ及び調節手段となる第1タッチセンサ25を同心状に配置すればよく、この場合も、送風装置のどの方向からでも、受光部21や第1タッチセンサ25や第2タッチセンサ26に対して、全く同様の操作を行うことができる。
【0098】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、第1タッチセンサ25の外側に第2タッチセンサ26を設けているが、第2タッチセンサ26の外側に第1タッチセンサ25を設ける構成としてもよい。また、電源スイッチに相当するタッチセンサと、調節手段に相当するタッチセンサとを、別々の部材で構成しても構わない。