【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の目的は、当該第1ピストン・チャンバを第1上側キャビティ及び第1下側キャビティへと分離する第1ピストンであって、当該アクチュエータ・ハウジングの外側にて動作すべく構成された第1ピストン・シャフトを有する、第1ピストンを備えた第1ピストン・チャンバを備えるアクチュエータ・ハウジング内のアクチュエータ機構を備える、衛生バルブ・システムにより達成される。
【0013】
上記バルブ・システムは、当該第2ピストン・チャンバを第2上側キャビティ及び第2下側キャビティへと分離する第2ピストンであって、上記アクチュエータ・ハウジングの外側にて動作すべく構成された第2ピストン・シャフトを有する、第2ピストンを備えた第2ピストン・チャンバを備え得る。動作は、夫々の第1及び第2のピストンを移動もしくは固定するために夫々の第1及び第2の上側及び下側キャビティ内の非圧縮性液体と連通する夫々の第1及び第2の上側及び下側液体連通ラインのものである。
【0014】
夫々の第1及び第2のピストンは、相互接続され且つ独立的に動作可能である。
【0015】
上記バルブ・システムは、上記第1ピストン・シャフトに対して作用的に接続された第1バルブと、上記第2ピストン・シャフトに対して作用的に接続された第2バルブとを備える。
【0016】
上記バルブ・システムは、夫々の第1及び第2の上側及び下側連通ラインを介して、夫々の第1及び第2の上側及び下側キャビティと連通する少なくとも一群の上側及び下側の調節ライン内で上記非圧縮性液体の圧力もしくは流れを調節すべく構成された少なくとも1つの液体レギュレータ機構を備える。
【0017】
上記バルブ・システムは、複数の状態において動作すべく構成される。故に、上記バルブ・システムは、夫々の第1及び第2のピストンが、各々、夫々の第1及び第2の機能に従って相互に独立的に動作せしめられる、第1状態において動作し得る多機能バルブ・システムである。
【0018】
上記バルブ・システムは、上記第1及び第2のピストンが、共同機能に従って共同的に動作せしめられる、第2状態においても動作し得る。
【0019】
各状態の動作、及び、同一状態を含む状態間の遷移は、夫々の第1及び第2の上側及び下側のキャビティの各々における液体の圧力もしくは流れを調節することにより制御される。液体の調節は、共通の分配プレート機構を介してのものであり得る。上記分配機構は、少なくとも一群の上側及び下側の調節ラインを、夫々の第1及び第2の上側及び下側連通ラインに対して接続すべく構成された一群の通路を備えた少なくとも一枚の共通分配プレートを備え得る。
【0020】
上記衛生バルブ・システムは、各部材が、流体食品(乳製品、醸造酒、ワイン、及び、清涼飲料)、流体化学物質又は流体医薬の流れの調節の如き、特定の使用分野に従う、衛生学的バルブ・システムであり得ることは理解される。
【0021】
特に、衛生バルブに対しては、該バルブが動作する工場又は工業設備において、化学物質又は細菌の如き一切の種類の汚染物質が見出されるべきでないことが非常に重要である。このことは、液体媒体と協働するときに達成される、と言うのも、該媒体は大気と接触しないからである。もし、事故により、上記液体媒体が流体食品と接触したとしても、該液体媒体は、細菌が液体内に決して生じないように、密閉式の循環システム内で化学的に中性に維持されると共に、殺菌され得る。
【0022】
上記非圧縮性媒体は、主として水を備え得る。清浄水は液圧に対して好適な液体であり、且つ、水は主として、殆どの他の液体と比較して非圧縮性であり、且つ、水は、殆ど費用の掛からない既存の液圧媒体である。更に、水の小滴の偶発的な流出は、工業環境に影響しないこともあり、且つ、本質的に、製品を破壊するリスクはない、と言うのも、実際的な汚染が生じないからである。
【0023】
業種に依存して他の液体が使用され得ると共に、容易に蒸発する液体は、汚染のリスクもしくは拡散を更に減少し得る。
【0024】
上記液体はまた、圧力下ともされ得る。液体媒体の圧力は、5MPa(50バール)未満であり得る。実際の圧力は、バルブを起動するために必要とされる力に従って選択され得る。典型的に、比較的に低い圧力にて、十分な力が達成される。バルブの液圧学に対する圧力の範囲は、2MPa(20バール)〜3MPa(30バール)の範囲である。
【0025】
相互接続されている夫々の第1及び第2のピストンを備えた上記二重アクチュエータ機構は、スペースの相当な減少を許容すると共に、2つのピストンを独立的に動作させる。故に、上記2つのバルブは、独立的に動作せしめられ得る。
【0026】
各バルブは、夫々の第1及び第2の取入口、及び、第1吐出口を有し得るバルブ・ハウジング内とされ得る。各取入口及び吐出口における流れは、バルブ閉成要素により制御され得る。
【0027】
上記機構によれば、上記バルブは、複数の動作状態もしくはモードにて動作することから、多機能バルブとして機能することが許容される。
【0028】
1つの状態は、夫々の第1及び第2のピストンが、夫々の第1及び第2の機能に従って、相互に独立的に動作せしめられる、第1状態であり得る。
【0029】
夫々の第1及び第2の機能は、コンピュータ・プログラム又はコントローラにおいて実現されるロジックに従い得る。
【0030】
各機能は、較正ルーチンもしくは較正テーブルにより決定された付加的レイヤにより、理想的機能性に基づいて調節され得る。
【0031】
上記第1及び第2のピストンが共同機能に従って共同的に動作せしめられる、第2状態が在り得る。この場合、上記共同機能は各キャビティ内の非圧縮性液体を同時に調節することから、各バルブが夫々のピストンを介して共同的に調節される結果となる。このことは、夫々の流れを、比例的に、又は、他の任意の混合割合に従って制御するときに、特に有用であり得る。
【0032】
各状態、又は、両方の状態は、夫々の第1及び第2の上側及び下側キャビティの各々内の液体の圧力もしくは流れを調節することにより制御される。
【0033】
各状態の上述の調節は、上記バルブが1つの状態もしくは1つの機能から、別の状態もしくは機能へと変化し得る様に、複数の状態間の遷移も含み得る。
【0034】
各キャビティにおける流体状態の調節は、少なくとも一群の上側及び下側の調節ラインを、夫々の第1及び第2の上側連通ラインに対して接続すべく構成された一群の通路を備えた少なくとも一枚の共通分配プレートを備えた共通の分配プレート機構を介してであり得る。
【0035】
これにより、単一の機構を介し、必要な複雑さ及び本数の連通ライン及び調節ラインによる複数の動作モードが配置もしくは調節されることから、配管又は複雑な配管の要件の減少が達成される。
【0036】
更に、上記プレートは、該プレートにおける各通路の同一的もしくは略々同一的なシールを許容すると共に、各シールを1つの箇所に載置することから、可能的な流出の発生源を突き止める時間及び資源が大幅に減少されると共に、シールの容易な保守もしくは交換が許容される。
【0037】
各通路は、異なる様に形成されることで、各ピストンの動作に影響することもある。1つのピストンを動作させる一群の通路、及び、別のピストンを動作させる別の群の通路が在り得る。各通路は、異なる幅を以て形成されることで、動作の間において異なる圧力差をもたらし得る。このことは、夫々のキャビティの調節の夫々のシステムに対するものであり得ると共に、それは、全てのものが等しく、夫々の群の通路のみが異なるという共通の調節システムによる夫々のキャビティの調節であり得る。
【0038】
一実施例において、上記衛生バルブ・システムは、夫々の第1及び第2のピストンが、夫々の第1及び第2のピストン位置において独立的に固定される、第3状態を更に備え得る。第1及び第2のピストンが、夫々の第1及び第2のピストン位置において依存的に固定される、第4状態も在り得る。
【0039】
再び、各状態間には遷移が在り得る。
【0040】
固定の動作もしくは状態は、夫々の第1及び第2のピストンの上側及び下側のキャビティ間の連通ラインを遮断することにより達成され得る。
【0041】
斯かる遮断は、上記液体レギュレータ機構におけるもの、又は、上記分配プレートにおけるものであり得る。
【0042】
上記レギュレータ機構における遮断は、前述の如く制御され得るが、上記分配プレートにおける各通路の遮断、又は、各通路の放置は、“固有的な”固定に帰着し得る。
【0043】
一実施例において、上記一群の通路は、アクチュエータ・ハウジング・ブロック内に内蔵された調節ラインと連通すべく形成かつ配置される。
【0044】
これにより、上記アクチュエータのサイズが更に減少されると共に、配管、もしくは、複雑な配管に対する必要性が減少される。1つの利点は、上記アクチュエータ・ハウジング・ブロックが配管のために特大であることから、既に其処に在ったスペース内に堅固な一群の通路が与えられることでもあり得る。
【0045】
上記ブロックは、上記バルブ・システムの外側から直接的にアクセス可能であり得ると共に、上記分配プレートを上記アクチュエータ・ハウジングに対して締着すべく構成され得る。
【0046】
上記衛生バルブ・システムは、各々が一群の通路を備えた複数枚の分配プレートであって、一枚の分配プレートにおける一群の通路がアクチュエータ・ハウジング・ブロックを介して別の分配プレートにおける一群の通路と液体連通されると共に、一枚の分配プレートが別の分配プレートに対して本質的に直交する様に、各々が配置された、複数枚の分配プレートを備え得る。
【0047】
斯かる複数枚の分配プレートは、その様にしなければ複雑であるかスペースを取る配管の解決を許容し得る。更なる利点は、二枚のプレートは各通路の方向の変更を許容することで、各ピストン・シャフトの方向において、もしくは、外側から、配備もしくは実質的に配備され得る、複数本の調節ラインであって、本質的に各通路をシャフトにおける断面方向に分配する第1分配プレートに対して接続されると共に、其処から、本質的に各通路を各シャフトの長手もしくは平行方向に分配する第2分配プレートへと接続される、調節ラインの設計の融通性を可能としもしくは高める、ということである。
【0048】
上記二枚の分配プレートは、複数の通路を備えた1つ以上のアクチュエータ・ブロックにより接合もしくは相互接続され得る。
【0049】
一実施例において、上記バルブ・システムは、複数群の通路を有し得る。複数枚のプレートは、複数枚のレギュレータ・プレートであり得る。代替的に、異なる位置の各々が個別的な群の通路に対応するという異なる位置に、単一枚のレギュレータ・プレートが取付けられるべく適合化され得ると共に、その場合、一群の通路における少なくとも1つの通路は、別の群の通路と比較して、異なる形態を有するか、もしくは、遮断される。故に、単一枚のレギュレータ・プレートは、1つの位置に配置されたときに有効である一群の通路、及び、別の位置における別の群を有し得る。
【0050】
斯かる異なる群の通路は、夫々の第1及び第2のピストン・チャンバに対して異なる圧力もしくは流れの分配を提供する異なる形状を有し得る。
【0051】
上記バルブ・システムは、該衛生バルブ・システム上に視覚的に配置されると共に、実際の動作の状態、及び/又は、各状態間の遷移に従って個別的な色を表示すべく構成された視覚的インディケータを更に備え得る。
【0052】
斯かる視覚的表現は、大きな利点であると共に、動作の監視もしくは点検を容易とする。まず第1に、上記バルブ・システムの多機能性は、可能的な障害又は故障と共に、複数の動作の状態、及び、各状態間の遷移に帰着する。第2に、1つの工業設備において、場合によっては数百である複数のバルブ・システムを動作させても、動作状態の検出、及び/又は、可能的な障害もしくは故障の位置決定が容易に許容される。
【0053】
視覚的表現の色コードは、設計態様に従うか、工業的規程によるものであり得る。
【0054】
上記色コードは、LED帯片を使用することにより、容易に所定範囲の色温度に及び得る。
【0055】
特定実施例において、上記分配プレートにおいては、又は、分配プレートにおける各通路内には、視覚的表現に対する入力のためのセンサが載置されることで、上記バルブ・システムにおける配路が減少される。
【0056】
上記衛生バルブ・システムの一実施例において、上記第1及び第2のピストンは1つのキャビティを共有することから、第1下側キャビティ及び第2上側キャビティは、同一キャビティ、すなわち、同一もしくは共通のキャビティである。
【0057】
この実施例は、一本の液体もしくは流体のラインに対する必要性を減少する。該実施例は更に、2つのピストンが嵌合することを可能とすることにより、アクチュエータの長さを更に減少させる。
【0058】
上記実施例は依然として、概説された複数の状態において動作し得る。同様に、各遷移が達成され得る。制御機能もしくはアルゴリズムは、先のロジックと異なり得る。特に、共通キャビティ内の液体もしくは流体の状態は、位置、特に、夫々の第1上側キャビティ、第2下側キャビティ、もしくは、両方における液体もしくは流体の状態の関数であり得る。
【0059】
斯かる場合において、相互に対して比較的に大寸もしくは小寸である各通路を配備することにより圧力又は流れの差を生成すると、相関されたピストン移動が正しい順序で開始することが許容され得る。斯かる調節は、上記分配プレートにおいて実現され得る。
【0060】
上記衛生バルブ・システムの一実施例において、上記レギュレータ機構は、夫々の上側及び下側調節ライン内の液体を加圧すべく構成された少なくとも1つの圧力源、又は、第1圧力源及び第2圧力源を備える。液体を蓄積すべく構成された共通リザーバが在り得、その場合、少なくとも1つの圧力源及び共通リザーバは、上記共通の分配プレート機構を介して、夫々の第1及び第2の制御バルブと液体連通される。斯かる制御バルブは、方向性バルブであり得る。上記圧力源から上側調節ラインまで、及び、下側調節ラインから上記共通リザーバまでの液体連通を許容する第1位置が在り得る。上記圧力源及び共通リザーバと、上記上側及び下側調節ラインとの間の液体連通を遮断する第2位置が在り得る。上記圧力源から下側調節ラインまで、及び、上側調節ラインから上記共通リザーバまでの液体連通を許容する第3位置が在り得る。
【0061】
上記共通の分配プレート機構を介して、上側調節ラインの各々は、夫々の第1及び第2の上側連通ラインと液体連通し得ると共に、下側調節ラインの各々は、夫々の第1及び第2の下側連通ラインと液体連通し得る。
【0062】
上記方向性バルブは、4/3方向型のバルブであり得る。上記3つの位置は、夫々の第1、第2及び第3の機能もしくは流れ方向に対応し得る。
【0063】
一実施例においては、夫々のキャビティが接続される様に、上記分配プレートに対して接続された単一の共通のレギュレータ機構が在る。
【0064】
上記衛生バルブ・システムの代替実施例において、上記レギュレータ機構は、ジェロータ型のポンプの如き、少なくとも一台のポンプを備える。上側及び下側調節ラインの間で液体を移動させるべく構成された共通のポンプ、又は、夫々の第1及び第2のポンプが在り得る。
【0065】
この実施例においては、上記共通の分配プレート機構において、上側調節ラインの各々は、夫々の第1及び第2の上側連通ラインと液体連通し得ると共に、下側調節ラインの各々は、夫々の第1及び第2の下側連通ラインと液体連通し得る。
【0066】
ポンプ系のレギュレータ機構を備えた実施例において、流体は、夫々の第1及び第2のピストンの上側及び下側キャビティ間で移動されることで、夫々のピストンを移動させ得る。
【0067】
当業者であれば、上述の各実施例の種々の組み合わせを理解し得ると共に、状況及び必要性に従って種々の態様を組み合わせ得よう。
【0068】
本発明の目的は、衛生バルブ・システムを動作させる方法によっても達成され得る。上記バルブ・システムは、上記に開示されたものであり得るか、又は、上記バルブ・システムは、アクチュエータ・ハウジング内において夫々の第1及び第2のピストンに対して作用的に接続された第1及び第2のバルブを備えるバルブ機構を備え得る。夫々のピストンは、夫々の第1及び第2のピストン・チャンバを、非圧縮性液体と、夫々の第1及び第2の上側及び下側キャビティとを各々が備えた上側キャビティ及び下側キャビティへと分離し得る。上記方法は、夫々の上側及び下側キャビティにおける非圧縮性液体の圧力もしくは流れを変化させることにより、又は、夫々の上側及び下側キャビティの間で非圧縮性液体を移動させることにより、各ピストンの位置決めを調節する作用を備え得る。夫々の上側及び下側連通ラインを遮断することにより各ピストンの位置を固定する作用が在り得る。
【0069】
調節及び固定の各作用は、複数の状態において、且つ、各状態間で実施され得る。1つの状態は、夫々の第1及び第2のピストンが、各々、夫々の第1及び第2の機能に従って、相互に独立的に動作せしめられる、第1状態であり得る。第2状態は、上記第1及び第2のピストンが、共同機能に従って共同的に動作せしめられる、というものであり得る。
【0070】
衛生バルブ・システムを動作させる方法は、調節及び固定の作用に対し、夫々の第1及び第2のピストンが夫々の第1及び第2位置において独立的に固定される、第3状態を含む更なる状態において、且つ、各状態間で実施され得る。第1及び第2のピストンが、夫々の第1及び第2位置において依存的に固定される、第4状態も在り得る。
【0071】
衛生バルブ・システムを動作させる方法は、上記ピストンの位置を調節及び固定する上記作用が、夫々の第1及び第2の上側及び下側連通ラインを、少なくとも一群の上側及び下側の調節ラインに対して接続する一群の通路を備えた共通分配プレートを用いて実施される、というものであり得る。
【0072】
衛生バルブ・システムを動作させる方法は、可能的な各動作状態、独立的機能又は共同機能の上記変更が、一群の通路を別の群の通路へと変更することにより実施される、というものであり得る。
【0073】
目的は、第1及び第2の流れラインを備えたバルブ・ハウジングを有する既存バルブ機構を改変し得る衛生バルブ・キットにより達成され得る。上記第1及び第2の流れラインは、開口もしくは開孔を介して連通し得る。上記キットは、複数の状態においてアクチュエータ機構により動作すべく構成され得る。上記アクチュエータ機構は、先に概説された如くであり得る。上記衛生バルブ・キットは、上記第1ピストン・シャフトに対して作用的に接続された第1バルブを備え得る。上記第2ピストン・シャフトに対して作用的に接続された第2バルブが在り得る。夫々の第1及び第2のピストン・シャフトは、相互接続され且つ独立的に動作可能であり得る。上記第1及び第2のバルブは、上記バルブ・ハウジング内で組立てられたとき、相互に対して相対的に配置されると共に、独立的に動作可能であり得る。
【0074】
上記第2ピストン・シャフトの案内を許容すべく適合化された第1シール開孔を備えた第1ハウジング・シールが在り得る。第1ピストン・シャフト延長部の案内を許容すべく適合化された第2シール開孔を備えた第2ハウジング・シールが在り得る。
【0075】
斯かるキットは、既存のバルブ・ハウジングが、これまでよりも更に進歩したアクチュエータと共に使用されることを許容するという利点を有する。進歩したアクチュエータは、概説された如く、複数の状態のアクチュエータであり得る。既存のバルブ・ハウジングは、既存のマトリクス内に配置され得る。故に、更に相当に複雑な工業的構成は、上記キットにより更新されることで、各バルブの更に融通性の高い制御が許容され得る。
【0076】
上記キットは、バルブ機構が平衡化される必要性を排除又は減少するという利点を有する。故に、上記キットは、平衡化を不要とする。故に、各バルブ(第1及び第2)は、簡素であると共に、更に小さい体積を占有し得る。
【0077】
キットにおいては、組立てられたとき、夫々の第1及び第2のバルブが、各々、夫々の第1及び第2の機能に従って、相互に独立的に動作せしめられる、第1状態において動作する様に構成され得る。
【0078】
キットにおいては、組立てられたとき、第1及び第2のバルブが、共同機能に従って共同的に動作せしめられる、第2状態において動作する様に構成され得る。
【0079】
1つの態様において、上記キットは、組立てられたとき、夫々の第1及び第2のバルブが、夫々の第1及び第2のバルブ位置において独立的に固定される、第3状態において、且つ、夫々の第1及び第2のバルブが、夫々の第1及び第2バルブ位置において依存的に固定される、第4状態において動作する様に構成され得る。
【0080】
言及された動作状態の1つ以上に対し、上記キットの第1及び第2のピストン・シャフトは、開示された如く、夫々の第1及び第2シャフトに対して接続されるべく、又は、取付けられるべく構成され得る。
【0081】
1つの態様において、上記第1又は第2バルブの少なくとも一方は、円錐形状を備えたバルブ・シートを有する。
【0082】
1つの態様において、上記第1及び第2のピストン・シャフト及び上記第1ピストン・シャフト延長部は、同軸的に動作すべく配置される。
【0083】
1つの態様において、上記第1ピストン・シャフト延長部は、平衡化手段を有さない。1つの態様において、上記第1バルブ・シートは平衡化されない。1つの態様において、上記第2バルブ・シートは平衡化されない。
【0084】
平衡化されないことによれば、付加的な平衡化構造、錘、支持体が何ら必要とされないので、平衡化された配置構成と比較して、各バルブ及びシートの複雑さ及び体積が減少されることが理解される。
【0085】
1つの態様において、上記第1及び第2のバルブ・シートの両方が平衡化されず、且つ、上記第1ピストン・シャフト延長部は、上記第1シール開孔と相補的な断面を備えた自由端形状を有する。
【0086】
目的は、アクチュエータ機構により複数の状態で動作すべく既存のバルブ機構を改造する方法により達成され得る。該方法は、バルブ・ハウジングに対する既存のバルブ機構のアクセスを確立する作用を備え得る。相互接続され且つ独立的に動作可能である夫々の第1及び第2のピストンを備えたアクチュエータ機構を配備する作用が在り得る。
【0087】
上記バルブ・ハウジング内に、上記第1ピストン・シャフトに対して作用的に接続された第1バルブと、上記第2ピストン・シャフトに対して作用的に接続された第2バルブとを配置する作用が在り得る。第1及び第2のハウジング・シールを使用することにより上記バルブ・ハウジングをシールする作用が在り得る。
【0088】
故に、複数のバルブを備えた複数本の流れチャネルを備える既存の更に複雑なマトリクスは、開示されたアクチュエータの作用的利点及び融通性を利用すべく、改良され得る。