特許第6687763号(P6687763)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6687763データ伝送方法、データ伝送装置、ユーザ装置及び基地局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6687763
(24)【登録日】2020年4月6日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】データ伝送方法、データ伝送装置、ユーザ装置及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/00 20180101AFI20200421BHJP
   H04W 28/14 20090101ALI20200421BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20200421BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20200421BHJP
【FI】
   H04W4/00 111
   H04W28/14
   H04W84/12
   H04W88/06
【請求項の数】17
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-564753(P2018-564753)
(86)(22)【出願日】2016年6月30日
(65)【公表番号】特表2019-517758(P2019-517758A)
(43)【公表日】2019年6月24日
(86)【国際出願番号】CN2016087846
(87)【国際公開番号】WO2018000303
(87)【国際公開日】20180104
【審査請求日】2018年12月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】洪▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼明
【審査官】 本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−222846(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/115205(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/187285(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/059055(WO,A2)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0072227(KR,A)
【文献】 Huawei, HiSilicon,Uplink bearer configuration and BSR procedure for eLWA[online],3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163777,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163777.zip>,2016年 5月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得ることと、
前記ユーザ装置が、前記二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードすること
を含み、
前記データ伝送方法は、
前記ユーザ装置が、基地局のユニキャストシグナリングを受信することと、
前記ユーザ装置が、前記ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析することと、
前記ユーザ装置が、前記第一所定閾値を前記第二所定閾値にアップデートすることと
を更に含み、
前記第二所定閾値が前記第一所定閾値より小さい、データ伝送方法。
【請求項2】
前記キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、前記ユーザ装置が、前記移動ネットワークと前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定することと、
前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上である場合、前記ユーザ装置が、前記移動ネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送することと、
前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さい場合、前記ユーザ装置が、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送すること
を更に含む請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記ユーザ装置が、基地局のブロードキャストシグナリングを受信することと、
前記ユーザ装置が、前記ブロードキャストシグナリングから前記第一所定閾値を解析すること
を更に含む請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記第二所定閾値が前記ユーザ装置の所定のユーザレベルに合致する、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記キャッシュデータがパケットデータコンバージェンスプロトコルのキャッシュメモリに格納される請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
データ伝送方法であって、
基地局が、セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定することと、
前記基地局が、前記ネットワーク負荷状態に基づいて、前記セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定することと、
前記基地局が、ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信することと、
前記基地局が、前記二つのグループのデータを前記ユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成すること
を含み、
前記二つのグループのデータは、前記ユーザ装置のキャッシュデータの長さが前記第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が前記キャッシュデータをパケットに分割して得られたものであり、
前記データ伝送方法は、
前記基地局が、前記セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定することと、
前記基地局が、前記所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定することと、
前記基地局が、前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することと
を更に含む、データ伝送方法。
【請求項7】
前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することは、
前記第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定することと、
前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置へ前記第二所定閾値が含まれている前記ユニキャストシグナリングを送信すること
を更に含む請求項に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記第一所定閾値がブロードキャストシグナリングに含まれるように設定することと、
前記セル内のユーザ装置へ前記ブロードキャストシグナリングを送信すること
を更に含む請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
データ伝送装置であって、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得るように構成されるデータパケットモジュールと、
前記データパケットモジュールがパケットに分割して得られた前記二つのグループのデータを、それぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードするように構成される第一データ伝送モジュール
を備え
前記データ伝送装置は、
基地局のユニキャストシグナリングを受信するように構成されるユニキャストシグナリング受信モジュールと、
前記ユニキャストシグナリング受信モジュールによって受信された前記ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析するように構成される第二閾値解析モジュールと、
前記第一所定閾値を前記第二閾値解析モジュールによって解析された前記第二所定閾値にアップデートするように構成される閾値アップデートモジュールと
を更に備え、
前記第二所定閾値が前記第一所定閾値より小さい、データ伝送装置。
【請求項10】
前記キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、前記移動ネットワークと前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定するように構成される信号強度確定モジュールと、
前記信号強度確定モジュールによって前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上であることが確定された場合、前記移動ネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送するように構成される第二データ伝送モジュールと、
前記信号強度確定モジュールによって前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さいことが確定された場合、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送するように構成される第三データ伝送モジュール
を更に備える請求項に記載のデータ伝送装置。
【請求項11】
基地局のブロードキャストシグナリングを受信するように構成されるブロードキャストシグナリング受信モジュールと、
前記ブロードキャストシグナリング受信モジュールによって受信された前記ブロードキャストシグナリングから前記第一所定閾値を解析するように構成される第一閾値解析モジュール
を更に備える請求項に記載のデータ伝送装置。
【請求項12】
前記キャッシュデータがパケットデータコンバージェンスプロトコルのキャッシュメモリに格納される請求項に記載のデータ伝送装置。
【請求項13】
データ伝送装置であって、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定するように構成される状態確定モジュールと、
前記状態確定モジュールによって確定された前記ネットワーク負荷状態に基づいて、前記セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定するように構成される第一閾値確定モジュールと、
ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信するように構成されるデータ受信モジュールと、
前記データ受信モジュールによって受信された前記二つのグループのデータを前記ユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成するように構成されるデータ再構成モジュール
を備え、
前記二つのグループのデータは、前記ユーザ装置のキャッシュデータの長さが前記第一閾値確定モジュールによって確定された前記第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が前記キャッシュデータをパケットに分割して得られたものであり、
前記データ伝送装置は、
前記セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定するように構成されるレベル確定モジュールと、
前記所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定するように構成される第二閾値確定モジュールと、
前記第二閾値確定モジュールによって確定された前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信するように構成される第二閾値送信モジュールと
を更に備える、データ伝送装置。
【請求項14】
前記第二閾値送信モジュールは、
前記第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定するように構成される第二閾値設定サブモジュールと、
前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置へ前記ユニキャストシグナリングを送信するように構成されるユニキャストシグナリング送信サブモジュール
を更に備え、
前記ユニキャストシグナリングには前記第二閾値設定サブモジュールによって設定された前記第二所定閾値が含まれる請求項13に記載のデータ伝送装置。
【請求項15】
前記第一閾値確定モジュールによって確定された前記第一所定閾値がブロードキャストシグナリングに含まれるように設定するように構成される第一閾値設定モジュールと、
前記セル内のユーザ装置へ前記ブロードキャストシグナリングを送信するように構成されるブロードキャストシグナリング送信モジュール
を更に備え、
前記ブロードキャストシグナリングには前記第一閾値設定モジュールによって設定された前記第一所定閾値が含まれる請求項13に記載のデータ伝送装置。
【請求項16】
ユーザ装置であって、
プロセッサーと、
プロセッサーの実行可能な命令を格納するための記憶装置
を備え、
前記プロセッサーは、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得ることと、
前記二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードすることと
を行うように構成されており、
前記プロセッサーは、
基地局のユニキャストシグナリングを受信することと、
前記ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析することと、
前記ユーザ装置が前記第一所定閾値を前記第二所定閾値にアップデートすることと
を行うように更に構成されており、
前記第二所定閾値が前記第一所定閾値より小さい、ユーザ装置。
【請求項17】
基地局であって、
プロセッサーと、
プロセッサーの実行可能な命令を格納するための記憶装置
を備え、
前記プロセッサーは、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定することと、
前記ネットワーク負荷状態に基づいて、前記セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定することと、
ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信することと、
前記二つのグループのデータを前記ユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成することと
を行うように構成されており、
前記二つのグループのデータは、前記ユーザ装置のキャッシュデータの長さが前記第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が前記キャッシュデータをパケットに分割して得られたものであり、
前記プロセッサーは、
前記セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定することと、
前記所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定することと、
前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することと
を行うように更に構成されている、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、特にデータ伝送方法、データ伝送装置、ユーザ装置及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の急速な発展、無線ユーザ数の急激な増加、及び高解像度のマルチメディアストリーミングサービスの急速な出現に伴い、無線スペクトルリソースがますます希少になると共に、ネットワークのレート及びネットワークのカバー連続性に対するユーザの要求がますます高くなる。これによって、日々増加している無線需要と限られた高価なライセンスバンドとの間の矛盾が日々顕著になった。許可されたネットワークの圧力を軽減するために、通信事業者はリソースが相対的に豊富な非ライセンスバンドを利用して上記の問題を解決することを検討し始めた。
【0003】
従来技術において、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、略称3GPP)は、既にシリアルナンバーがRel−13である長期発展(Long Term Evolution:略称LTE)ネットワークと無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks:略称WLAN)のアグリゲーション(LTE−WLAN Aggregation:略称LWA)プロジェクトにおいて、どのようにLWA技術によってLTEネットワークとWLANを無線側で深く融合して両者の動的ロードバランスを実現するかを研究している。3GPP Rel−13のLWAでは、ダウンリンクだけに注目しているので、強化LWA(Enhanced LTE−WLAN Aggregations:略称eLWA)のユーザ装置(User Equipment:略称UE)に対して、UEがLTEネットワークとWLANでアップリンクを介して基地局にデータを伝送することをどのようにコントロールする技術問題については、従来技術ではまだ解決できなかった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術の問題を解決するために、本開示の実施形態は、基地局とユーザ装置との間のデータ伝送レートを向上させることができるデータ伝送方法、データ伝送装置、ユーザ装置及び基地局を提供することを目的とする。
【0005】
本開示の実施形態の第一態様によれば、データ伝送方法を提供し、前記データ伝送方法は、
ユーザ装置(UE)のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得ることと、
前記二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して基地局にアップロードすることと、を含む。
【0006】
一例の実施形態において、前記データ伝送方法は、
前記キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、前記移動ネットワークと前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定することと、
前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上である場合、前記移動ネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送することと、
前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さい場合、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送することと、を更に含む。
【0007】
一例の実施形態において、前記データ伝送方法は、
基地局のブロードキャストシグナリングを受信することと、
前記ブロードキャストシグナリングから前記第一所定閾値を解析することと、を更に含む。
【0008】
一例の実施形態において、前記データ伝送方法は、
基地局のユニキャストシグナリングを受信することと、
前記ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析することと、
前記第一所定閾値を前記第二所定閾値にアップデートすることと、を更に含み、
前記第二所定閾値が前記第一所定閾値より小さい。
【0009】
一例の実施形態において、前記キャッシュデータがパケットデータコンバージェンスプロトコルのキャッシュメモリに格納される。
【0010】
本開示の実施形態の第二態様によれば、データ伝送方法を提供し、前記データ伝送方法は、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定することと、
前記ネットワーク負荷状態に基づいて、前記セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定することと、
ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信することと、
前記二つのグループのデータを前記ユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成することと、を含み、
前記二つのグループのデータは、前記ユーザ装置のキャッシュデータの長さが前記第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が前記キャッシュデータをパケットに分割して得られたものである。
【0011】
一例の実施形態において、前記データ伝送方法は、
前記セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定することと、
前記所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定することと、
前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することと、を更に含む。
【0012】
一例の実施形態において、前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することは、
前記第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定することと、
前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置へ前記第二所定閾値が含まれている前記ユニキャストシグナリングを送信することと、を更に含む。
【0013】
一例の実施形態において、前記第一所定閾値を前記セル内のユーザ装置に送信することは、
前記第一所定閾値がブロードキャストシグナリングに含まれるように設定することと、
前記セル内のユーザ装置へ前記ブロードキャストシグナリングを送信することと、を更に含む。
【0014】
本開示の実施形態の第三態様によれば、データ伝送装置を提供し、前記データ伝送装置は、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得るように構成されるデータパケットモジュールと、
前記データパケットモジュールがパケットに分割して得られた前記二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードするように構成される第一データ伝送モジュールと、を備える。
【0015】
一例の実施形態において、前記データ伝送装置は、
前記キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、前記移動ネットワークと前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定するように構成される信号強度確定モジュールと、
前記信号強度確定モジュールによって前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上であることが確定された場合、前記移動ネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送するように構成される第二データ伝送モジュールと、
前記信号強度確定モジュールによって前記移動ネットワークの信号強度が前記無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さいことが確定された場合、前記無線ローカルエリアネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送するように構成される第三データ伝送モジュールと、を更に備える。
【0016】
一例の実施形態において、前記データ伝送装置は、
基地局のブロードキャストシグナリングを受信するように構成されるブロードキャストシグナリング受信モジュールと、
前記ブロードキャストシグナリング受信モジュールによって受信された前記ブロードキャストシグナリングから前記第一所定閾値を解析するように構成される第一閾値解析モジュールと、を更に備える。
【0017】
一例の実施形態において、前記データ伝送装置は、
基地局のユニキャストシグナリングを受信するように構成されるユニキャストシグナリング受信モジュールと、
前記ユニキャストシグナリング受信モジュールによって受信された前記ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析するように構成される第二閾値解析モジュールと、
前記第一所定閾値を前記第二閾値解析モジュールによって解析された前記第二所定閾値にアップデートするように構成される閾値アップデートモジュールと、を更に備え、
前記第二所定閾値が前記第一所定閾値より小さい。
【0018】
一例の実施形態において、前記キャッシュデータがパケットデータコンバージェンスプロトコルのキャッシュメモリに格納される。
【0019】
本願の実施形態の第四態様によれば、データ伝送装置を提供し、前記データ伝送装置は、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定するように構成される状態確定モジュールと、
前記状態確定モジュールによって確定された前記ネットワーク負荷状態に基づいて、前記セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定するように構成される第一閾値確定モジュールと、
ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信するように構成されるデータ受信モジュールと、
前記データ受信モジュールによって受信された前記二つのグループのデータを前記ユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成するように構成されるデータ再構成モジュールと、を備え、
前記二つのグループのデータは、前記ユーザ装置のキャッシュデータの長さが前記第一閾値確定モジュールによって確定された前記第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が前記キャッシュデータをパケットに分割して得られたものである。
【0020】
一例の実施形態において、前記データ伝送装置は、
前記セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定するように構成されるレベル確定モジュールと、
前記所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定するように構成される第二閾値確定モジュールと、
前記第二閾値確定モジュールによって確定された前記第二所定閾値を前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信するように構成される第二閾値送信モジュールと、を更に備える。
【0021】
一例の実施形態において、前記第二閾値送信モジュールは、
前記第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定するように構成される第二閾値設定サブモジュールと、
前記所定のユーザレベルに合致するユーザ装置へ前記ユニキャストシグナリングを送信するように構成されるユニキャストシグナリング送信サブモジュールと、を更に備え、
前記ユニキャストシグナリングには前記第二設定サブモジュールによって設定された前記第二所定閾値が含まれる。
【0022】
一例の実施形態において、前記データ伝送装置は、
前記第一閾値確定モジュールによって確定された前記第一所定閾値がブロードキャストシグナリングに含まれるように設定するように構成される第一閾値設定モジュールと、
前記セル内のユーザ装置へ前記ブロードキャストシグナリングを送信するように構成されるブロードキャストシグナリング送信モジュールと、を更に備え、
前記ブロードキャストシグナリングには前記第一閾値設定モジュールによって設定された前記第一所定閾値が含まれる。
【0023】
本願の実施形態の第五態様によれば、ユーザ装置を提供し、前記ユーザ装置は、
プロセッサーと、
プロセッサーの実行可能な命令を格納するための記憶装置と、を備え、
前記プロセッサーは、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得、
前記二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードするように構成される。
【0024】
本願の実施形態の第六態様によれば、基地局を提供し、前記基地局は、
プロセッサーと、
プロセッサーの実行可能な命令を格納するための記憶装置と、を備え、
前記プロセッサーは、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定し、
前記ネットワーク負荷状態に基づいて、前記セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定し、
ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信し、
前記二つのグループのデータを前記ユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成するように構成され、
前記二つのグループのデータは、前記ユーザ装置のキャッシュデータの長さが前記第一所定閾値の以上である場合、前記ユーザ装置が前記キャッシュデータをパケットに分割して得られたものである。
【0025】
本発明の実施形態によって提供された技術案は、以下のメリットを含む。
【0026】
移動ネットワークとWLANは、互いに独立した2つの通信ネットワークであるので、移動ネットワークにおけるセルのネットワーク負荷がより大きい場合、本開示の実施形態では、上記の技術案に基づいて、UEに、キャッシュデータの一部のデータを移動ネットワークを介して基地局にアップロードさせると共に、もう一部のデータをWLANを介して基地局にアップロードさせるようにコントロールする。それにより、移動ネットワークとWLANのリソースをよりよく統合することができ、従来技術におけるWLANのネットワーク利用率が低い問題を解決するとともに、移動ネットワークを介してデータを伝送するときのネットワーク負荷を大幅に軽減させ、UEのデータ伝送のパフォーマンスを向上させる。
【0027】
上記の一般的な説明及び下記の詳細な説明は、ただ例示的及び説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1A】一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送方法のフローチャートである。
図1B】一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送方法のシーングラフである。
図2】一例の例示的な実施形態に基づいて示したもう1つのデータ伝送方法のフローチャートである。
図3】一例の例示的な実施形態に基づいて示したほかのデータ伝送方法のフローチャートである。
図4】一例の例示的な実施形態に基づいて示したまた1つのデータ伝送方法のフローチャートである。
図5】一例の例示的な実施形態に基づいて示した更に1つのデータ伝送方法のフローチャートである。
図6】一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送装置のブロック図である。
図7】一例の例示的な実施形態に基づいて示したもう1つのデータ伝送装置のブロック図である。
図8】一例の例示的な実施形態に基づいて示したほかのデータ伝送装置のブロック図である。
図9】一例の例示的な実施形態に基づいて示したまた1つのデータ伝送装置のブロック図である。
図10】一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送装置にに適用されるるブロック図である。
図11】一例の例示的な実施形態に基づいて示したもう1つのデータ伝送装置にに適用されるブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に合致する実施形態を示し、明細書と共に本開示の原理を説明するためである。
【0030】
ここで、例示的な実施形態に対して詳しく説明し、その例示を図面に表される。以下の図面関連の説明において、ほかに示されない限り、異なる図面における同一の符号は同じまた類似の要素を表す。以下の例示的な実施形態において説明された実施形態は本発明と一致している全ての実施形態を表すことではない。逆に、それらはただ添付の特許請求の範囲に詳述された、本発明のいくつかの態様による装置と方法の単なる例である。
【0031】
図1Aは一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送方法のフローチャートであり、図1Bは一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送方法のシーン図である。該データ伝送方法がUEに応用されることができ、図1Aに示したように、該データ伝送方法は以下のステップ101−ステップ102を含む。
【0032】
ステップ101:ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得る。
【0033】
一例の実施形態において、キャッシュデータは、UEがアップリンクを介して基地局に送信したデータパケットを指してもよい。UEが位置する無線ネットワークのネットワーク負荷が比較的大きい場合、UEのアップロードする必要があるデータパケットは、UEのキャッシュメモリにキャッシュされて、本開示で記述する前記キャッシュデータを形成する。キャッシュメモリは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol:略称PDCP)のキャッシュメモリであってよい。一例の実施形態において、キャッシュデータの長さは、通常にキャッシュメモリがキャッシュできるデータの長さを超えてはならない。
【0034】
一例の実施形態において、第一所定閾値がUEが位置するセルのネットワーク負荷の状態に基づいて確定されてよい。キャッシュデータの長さが該第一所定閾値より大きい場合、UEによって現在アクセスされている無線ネットワークにおいて輻輳が発生することを意味する。UEがキャッシュデータを基地局に送信できることを確保するために、所定の方式によってキャッシュデータをパケットに分割して、二つのグループのデータを得る。例えば、第一グループのデータと第二グループのデータである。例えば、キャッシュデータの長さが12ビットであり、第一所定閾値が10ビットである場合、キャッシュデータの長さが第一所定閾値より大きいので、所定の方式によってキャッシュデータをパケットに分割してよい。一例の実施形態において、所定の方式は、UEと基地局の間が予め設定したパケットの分割ルールであってよく、ビットを単位としてキャッシュデータをパケットに分割してよい。一例の実施形態において、所定の方式について、キャッシュデータの前半部ビットのデータを第一グループのデータに分け、後半部ビットのデータを第二グループのデータに分け、例えば、12ビットの前6ビットを本開示の第一グループのデータとし、後6ビットを本開示の第二グループのデータとしてよい。
【0035】
ステップ102:二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードする。
【0036】
一例の実施形態において、例えば、二つのグループのデータを第一グループのデータと第二グループのデータと称する場合、UEは第一グループのデータと第二グループのデータによってそれぞれ形成されたデータパケットに、第一グループのデータと第二グループのデータを識別するための識別子、及びUEの現在送信する必要がある全てのデータでの第一グループのデータと第二グループのデータの位置を識別するための位置識別子を追加することができる。これによって、基地局がこれらの識別子に基づいて第一グループのデータと第二グループのデータを識別することができ、且つこれらの識別子に基づいて第一グループのデータと第二グループのデータをUEによって最初に生成されたキャッシュデータに再構成することができる。
【0037】
一例の例示的なシーンにおいて、図1Bに示すように、移動ネットワークをLTEネットワークとし、且つ基地局が発展型基地局(eNB)を例として例示的に説明し、図1Bに示すようなシーンにおいて、eNB10、UE20、無線アクセスポイント(Access Point:略称AP)30を含み、ここで、eNB10によってカバーされる3つのセルが、それぞれセル11、セル12、セル13であり、ここで、UE20がセル11にある。1つの場合、UE20がLTEネットワークにおける第一リンク141を介してeNB10にデータを伝送する必要があり、セル11のネットワーク負荷が大きいことによって、UE20が送信しようとするデータをキャッシュメモリにキャッシュする場合、通信システムのデータ送信率を向上させるために、本開示の技術案に基づいてキャッシュメモリのキャッシュデータの長さ(例えば、12ビット)が第一所定閾値(例えば、10ビット)より大きいかどうかを検出し、キャッシュデータの長さが第一所定閾値より大きい場合、UE20がキャッシュデータを前6ビットと後6ビットに分割し、前6ビットを第一グループのデータとし、後6ビットを第二グループのデータとし、その後、前6ビットをLTEネットワークの第一リンク141を介してeNB10に送信し、後6ビットをWLANの第二リンク142を介してAP30に送信し、AP30が後6ビットをeNB10に送信する。セル11のLTEネットワーク負荷がより大きい場合、第一所定閾値に基づいて、UEにWLANの第二リンク142を介してeNB10にデータを伝送させるようにコントロールし、第一リンク141のデータ伝送のプレッシャーを効果的に緩和する。
【0038】
移動ネットワークとWLANは、2つの独立した通信ネットワークであるので、移動ネットワークのネットワーク負荷がより大きい場合、本実施形態によれば、上記のステップ101とステップ102に基づいて、UEに、キャッシュデータの一部のデータを移動ネットワークを介して基地局にアップロードさせると共に、もう一部のデータをWLANを介して基地局にアップロードさせるようにコントロールし、それにより、移動ネットワークとWLANのソースをよりよく統合することができ、従来技術におけるWLANのネットワーク利用率が低い問題を解決するとともに、移動ネットワークを介してデータを伝送するときのネットワーク負荷を大幅に軽減させ、UEのデータ伝送のパフォーマンスを向上させる。
【0039】
一例の実施形態において、データ伝送方法は、
キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定することと、
移動ネットワークの信号強度が無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上である場合、移動ネットワークを介してキャッシュデータを伝送することと、
移動ネットワークの信号強度が無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さい場合、無線ローカルエリアネットワークを介してキャッシュデータを伝送することと、を更に含む。
【0040】
一例の実施形態において、データ伝送方法は、
基地局のブロードキャストシグナリングを受信することと、
ブロードキャストシグナリングから第一所定閾値を解析することと、を更に含む。
【0041】
一例の実施形態において、データ伝送方法は、
基地局のユニキャストシグナリングを受信することと、
ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析することと、
第一所定閾値を第二所定閾値にアップデートすることと、を更に含み、
第二所定閾値が第一所定閾値より小さい。
【0042】
更に、キャッシュデータは、パケットデータコンバージェンスプロトコルのキャッシュメモリに格納されてもよい。
【0043】
具体的なデータ伝送方法は、後述の実施形態を参照する。
【0044】
ここまで、本開示の実施形態によって提供される上記の方法は、移動ネットワークとWLANのソースをよりよく統合することができ、従来技術におけるWLANのネットワーク利用率が低い問題を解決するとともに、移動ネットワークを介してデータを伝送するときのネットワーク負荷を大幅に軽減させ、UEのデータ伝送のパフォーマンスを向上させる。
【0045】
以下、具体的な実施形態に基づいて本開示の実施形態によって提供される技術案を説明する。
【0046】
図2は一例の例示的な実施形態に基づいて示したもう1つのデータ伝送方法のフローチャートである。本実施形態は本開示の実施形態によって提供される上記の方法を利用して、キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合にどのようにデータを伝送するかを例として、且つ図1Bを参照して例示的に説明し、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0047】
ステップ201:キャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上であるかどうかを確定し、キャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、上記の図1Aに示すような実施形態の方法プロセスに基づいてキャッシュデータを基地局にアップロードする。本実施形態では詳細な説明を省略する。キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、ステップ202を実行する。
【0048】
ステップ202:キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定する。
【0049】
ステップ203:移動ネットワークの信号強度が無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上である場合、移動ネットワークを介してキャッシュデータを伝送する。
【0050】
ステップ204:移動ネットワークの信号強度が無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さい場合、無線ローカルエリアネットワークを介してキャッシュデータを伝送する。
【0051】
一例の例示的なシーンにおいて、図1Bに示すように、UE20が移動ネットワークとWLANに同時にアクセスできる場合に、UE20のキャッシュメモリのキャッシュデータの長さが第一所定閾値に達しない場合、UE20のより良いユーザ体験を確保するために、移動ネットワークとWLANの信号強度に基づいてUE20が採用する必要があるリンクを確定し、例えば、移動ネットワークのネットワーク信号がWLANの信号強度の以上である場合、第一リンク141を介してキャッシュデータをeNB10に送信してよく、移動ネットワークのネットワーク信号がWLANの信号強度より小さい場合、第二リンク142を介してキャッシュデータをeNB10に送信してよく、これにより、UE20がよりよいアップリンクを介してデータをeNB10に送信することを確保できる。
【0052】
本実施形態において、移動ネットワークとWLANの信号強度に基づいてUEによって採用されたたネットワークを調整することで、UEが最適のアップリンクを介してデータを伝送することを確保でき、キャッシュメモリにはより多いデータがキャッシュされることを避け、UEのデータ伝送のパフォーマンスを効果的に向上させる。
【0053】
図3は一例の例示的な実施形態に基づいて示したまた1つのデータ伝送方法のフローチャートである。本実施形態は本開示の実施形態によって提供される上記の方法を利用して、どのように第一所定閾値を得ること及び第一所定閾値をアップデートするかを例として、且つ図1Bを参照して例示的に説明し、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0054】
ステップ301:基地局のブロードキャストシグナリングを受信する。
【0055】
ステップ302:ブロードキャストシグナリングから第一所定閾値を解析する。
【0056】
ステップ301とステップ302において、一例の実施形態において、eNB10は、セルのネットワーク負荷によってセル内のUE(例えば、UE20)に1つの第一所定閾値を割り当て、該第一所定閾値がUE20のデフォルト閾値としてよく、UE20が第一所定閾値に基づいてキャッシュデータの伝送方式をコントロールする。
【0057】
ステップ303:基地局のユニキャストシグナリングを受信する。
【0058】
ステップ304:ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析し、ここで、第二所定閾値が第一所定閾値より小さい。
【0059】
ステップ305:第一所定閾値を第二所定閾値にアップデートする。
【0060】
ステップ303−ステップ305において、UE20がセル内の所定のユーザレベルのUEである場合、UE20がeNB10からのユニキャストシグナリングを受信することができ、該所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値をユニキャストシグナリングから解析し、且つ第一所定閾値を第二所定閾値にアップデートする。例えば、第一所定閾値が8ビットであり、eNB10は、UE20の所定のユーザレベルがプラチナユーザであることを検出した場合、プラチナユーザに対応する所定閾値が6ビットであれば、6ビットを第二所定閾値として、UE20に送信する。UE20は、第二所定閾値を受信した後、システムのデフォルトの8ビットをUE20に対応する6ビットにアップデートする。
【0061】
本実施形態において、ユニキャストシグナリングから第二所定閾値解析し、第二所定閾値が第一所定閾値より小さいので、UEのキャッシュデータがより小さい場合、図1Aに示した実施形態の方法プロセスに基づいてキャッシュデータを基地局にアップロードすることができ、高レベルのUEが早速にキャッシュデータを基地局にアップロードすることを確保し、キャッシュデータの伝送とき、異なるレベルのユーザ装置に対する差別化された伝送サービスを実現した。
【0062】
図4は一例の例示的な実施形態によって示したまた1つのデータ伝送方法のフローチャートである。該データ伝送方法がeNBに応用されてよく、本実施形態は図1Bを参照して例示的に説明し、図4に示すように、該データ伝送方法は、以下のステップ401−ステップ403を含む。
【0063】
ステップ401:セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定する。
【0064】
一例の実施形態において、セル11を例として例示的に説明する。eNB10はセル11内の全てのUEが移動ネットワークを介して伝送したデータのデータ量を統計することができ、データ量に基づいてセル11内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定し、ネットワーク負荷状態は、例えば、スムーズなデータの伝送状態、又は、混雑したデータの伝送状態などであってよい。
【0065】
ステップ402:ネットワーク負荷状態に基づいて、セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定する。
【0066】
一例の実施形態において、データがスムーズに伝送される場合、第一所定閾値が大きく設定されてよく、例えば、12ビットを設定することで、UE20が移動ネットワークを介してeNB10にデータを安定し伝送することを確保でき、UE20が必要ない情況でキャッシュデータをパケットに分割することを避けて、UEのデータ伝送のパフォーマンスを効果的に向上させる。
【0067】
ステップ403:ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信し、ここで、二つのグループのデータは、ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、ユーザ装置がキャッシュデータをパケットに分割して得られたものである。
【0068】
ステップ404:二つのグループのデータをユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成する。
【0069】
一例の実施形態において、図1Bに示すように、eNB10は、移動ネットワークの第一リンク141を介して伝送された第一グループのデートとAP30が転送された、無線ローカルエリアネットワークの第二リンク142を介して伝送された第二グループのデータのデータパケットを受信した後、対応するデータパケットから各自の識別子を識別でき、これらの識別子は、第一グループのデータと第二グループのデータによってそれぞれ形成されたデータパケットに追加された、第一グループのデータと第二グループのデータを識別するための識別子、及びUE20の現在送信しようとする全てのデータでの第一グループのデータと第二グループのデータの位置を識別するための識別子に含まれる。eNB10がこれらの識別子に基づいて第一グループのデータと第二グループのデータを正確に識別でき、且つこれらの識別子に基づいて第一グループのデータと第二グループのデータをUEによってによって最初に生成されたキャッシュデータに再構成することができる。
【0070】
本実施形態において、本実施形態は上記のステップ401−404に基づいて、UEに第一所定閾値に基づいてデータ伝送方式をコントロールさせ、これによって、移動ネットワークとWLANのリソースをよりよく統合することができ、従来技術におけるWLANのネットワーク利用率が低い問題を解決するとともに、移動ネットワークを介してデータを伝送するときのネットワークの負荷を大幅に緩和させ、UEのデータ伝送のパフォーマンスを向上させる。2つの独立した移動ネットワークとWLANの通信ネットワークを介して、UEによってキャッシュデータがパケットに分割されて得られた二つのグループのデータをそれぞれ受信し、UEからのキャッシュデータを再構成し、データ処理によってデータがロスされないことを確保し、移動ネットワークを介してデータを伝送するときのネットワーク負荷を大幅に緩和させると共に、UEのデータ伝送のパフォーマンスを向上させる。
【0071】
一例の実施形態において、データ伝送方法は、
セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定することと、
所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定することと、
第二所定閾値を所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することと、を更に含む。
【0072】
一例の実施形態において、第二所定閾値を所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信することは、
第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定することと、
所定のユーザレベルに合致するユーザ装置へユニキャストシグナリングを送信することと、を更に含み、
ユニキャストシグナリングには第二所定閾値が含まれる。
【0073】
一例の実施形態において、第一所定閾値をセル内のユーザ装置に送信することは、
第一所定閾値がブロードキャストシグナリングに含まれるように設定することと、
セル内のユーザ装置へ前記ブロードキャストシグナリングを送信することと、を更に含む。
【0074】
具体的なデータ伝送方法は、後述の実施形態を参照する。
【0075】
ここまで、本発明の実施形態によって提供される上記の方法は、UEに第一所定閾値に基づいてデータ伝送方式をコントロールさせ、これによって、移動ネットワークとWLANのリソースをよりよく統合することができる。
【0076】
図5は一例の例示的な実施形態に基づいて示した更に1つのデータ伝送方法のフローチャートであり、本実施形態は本開示の実施形態によって提供される上記の方法を利用して、第一所定閾値に対してどのようにアップデートするかを例として、且つ図1Bを参照して例示的に説明し、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0077】
ステップ501:セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定する。
【0078】
ステップ502:所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定する。
【0079】
ステップ503:第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定する。
【0080】
ステップ504:第二所定閾値を所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信する。
【0081】
一例の例示的なシーンにおいて、図1Bに示すように、eNB10はUE20がセル内の所定ユーザレベルであることを確定する場合、eNB10が所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定することができ、UE20にユニキャストシグナリングを送信することにより、UE20に、ユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析させ、且つ第一所定閾値を第二所定閾値にアップデートさせる。例えば、第一所定閾値が8ビットであり、eNB10がはUE20の所定のユーザレベルがプラチナユーザであることを検出した場合、プラチナユーザに対応する所定閾値が6ビットであれば、6ビットを第二所定閾値として、UE20に送信し、UE20が第二所定閾値を受信した後、システムのデフォルトの8ビットをUE20に対応する6ビットにアップデートする。
【0082】
本実施形態において、基地局はセル内にあるユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定し、所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値をユニキャストシグナリングに含まれるように設定したあと、ユニキャストシグナリングを対応するUEに送信し、第二所定閾値が第一所定閾値より小さいので、UEのキャッシュデータが小さいとき、図1Aに示した実施形態の方法プロセスに基づいてキャッシュデータを基地局にアップロードすることができ、高レベルのUEが早速にキャッシュデータを基地局にアップロードすることを確保し、キャッシュデータの伝送とき、異なるレベルのユーザ装置に対する差別化された伝送サービスを実現した。
【0083】
図6は一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送装置のブロック図であり、図6に示すように、データ伝送装置は、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によってキャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得るように構成されるデータパケットモジュール61と、
データパケットモジュール61によってパケットに分割して得られた二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードするように構成される第一データ伝送モジュール62と、を備える。
【0084】
図7は一例の例示的な実施形態に基づいて示したもう1つのデータ伝送装置のブロック図であり、図7に示すように、上記図6に示すような実施形態に基づいて、一例の実施形態において、データ伝送装置は、
キャッシュデータの長さが第一所定閾値より小さい場合、移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークの信号強度を確定するように構成される信号強度確定モジュール63と、
信号強度確定モジュール63によって移動ネットワークの信号強度が無線ローカルエリアネットワークの信号強度の以上であることが確定された場合、移動ネットワークを介してキャッシュデータを伝送するように構成される第二データ伝送モジュール64と、
信号強度確定モジュール63によって移動ネットワークの信号強度が無線ローカルエリアネットワークの信号強度より小さいことが確定された場合、無線ローカルエリアネットワークを介して前記キャッシュデータを伝送するように構成される第三データ伝送モジュール65と、を更に備える。
【0085】
一例の実施形態において、データ伝送装置は、
基地局のブロードキャストシグナリングを受信するように構成されるブロードキャストシグナリング受信モジュール66と、
ブロードキャストシグナリング受信モジュール66によって受信されたブロードキャストシグナリングから第一所定閾値を解析するように構成される第一閾値解析モジュール67と、を更に備え、データパケットモジュール61は、キャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によってキャッシュデータをパケットに分割する。
【0086】
一例の実施形態において、データ伝送装置は、
基地局のユニキャストシグナリングを受信するように構成されるユニキャストシグナリング受信モジュール68と、
ユニキャストシグナリング受信モジュール68によって受信されたユニキャストシグナリングから第二所定閾値を解析するように構成される第二閾値解析モジュール69と、
第一閾値解析モジュール67によって解析された第一所定閾値を第二閾値解析モジュール69によって解析された第二所定閾値にアップデートするように構成される閾値アップデートモジュール70と、を更に備え、データパケットモジュール61は、キャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によってキャッシュデータをパケットに分割する。
【0087】
一例の実施形態において、キャッシュデータがパケットデータコンバージェンスプロトコルのキャッシュメモリに格納される。
【0088】
図8は一例の例示的な実施形態に基づいて示したほかのデータ伝送装置のブロック図であり、図8に示すように、データ伝送装置は、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定するように構成される状態確定モジュール81と、
状態確定モジュール81によって確定されたネットワーク負荷状態に基づいて、セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定するように構成される第一閾値確定モジュール82と、
ユーザ装置がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してアップロードした二つのグループのデータを受信するように構成されるデータ受信モジュール83と、
データ受信モジュール83によって受信された二つのグループのデータをユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成するように構成されるデータ再構成モジュール84と、を備え、
二つのグループのデータは、ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一閾値確定モジュール82によって確定された第一所定閾値の以上である場合、ユーザ装置がキャッシュデータをパケットに分割して得られたものである。
【0089】
図9は一例の例示的な実施形態に基づいて示したまた1つのデータ伝送装置のブロック図であり、図9に示すように、上記図8に示すような実施形態に基づいて、一例の実施形態において、データ伝送装置は、
セル内のユーザ装置から所定のユーザレベルに合致するユーザ装置を確定するように構成されるレベル確定モジュール85と、
レベル確定モジュール85によって確定された、所定のユーザレベルに対応する第二所定閾値を確定するように構成される第二閾値確定モジュール86と、
第二閾値確定モジュール86によって確定された第二所定閾値を所定のユーザレベルに合致するユーザ装置に送信するように構成される第二閾値送信モジュール87と、を更に備える。
【0090】
一例の実施形態において、第二閾値送信モジュール87は、
第二閾値確定モジュール86によって確定された第二所定閾値がユニキャストシグナリングに含まれるように設定するように構成される第二閾値設定サブモジュール871と、
所定のユーザレベルに合致するユーザ装置へ前記ユニキャストシグナリングを送信するように構成されるユニキャストシグナリング送信サブモジュール872と、を更に備え、ユニキャストシグナリングには第二閾値設定サブモジュール871によって設定された第二所定閾値が含まれ、ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第二閾値設定サブモジュール871によって確定された第二所定閾値の以上である場合、データ受信モジュール83がそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してをパケットに分割されたデータを受信し、ここで、パケットに分割されたデータは、ユーザ装置によってキャッシュデータがパケットに分割されて得られたものである。
【0091】
一例の実施形態において、データ伝送装置は、
第一閾値確定モジュール82によって確定された第一所定閾値がブロードキャストシグナリングに含まれるように設定するように構成される第一閾値設定モジュール88と、
セル内のユーザ装置へ前記ブロードキャストシグナリングを送信するように構成されるブロードキャストシグナリング送信モジュール89と、を更に備え、
ブロードキャストシグナリングには第一閾値設定モジュール88によって設定された第一所定閾値が含まれる。
【0092】
上記実施形態に記載の装置について、各モジュールの操作を実行する具体的な方式も該方法に関する実施形態において詳しく説明され、ここでは詳細な説明を省略する。
【0093】
図10は一例の例示的な実施形態に基づいて示したデータ伝送装置にに適用されるブロック図である。例えば、装置1000は携帯電話、コンピュータ、デジタルラジオ端末、メッセージ送受信装置、ゲームコントロールプラットフォーム、タブレット装置、医療機器、フィットネス機器、パーソナルディジタルアシスタントなどのユーザ装置であっていい。
【0094】
図10に示すように、装置1000は、処理コンポーネント1002、メモリ1004、電源コンポーネント1006、マルチメディアコンポーネント1008、オーディオコンポーネント1010、入力/出力(I/O)インターフェース1012、センサーコンポーネント1014、通信コンポーネント1016のうちの1つ又は複数を含んでも良い。
【0095】
処理コンポーネント1002は通常に装置1000の全体操作を制御し、例えば、表示、電話コール、データ通信、カメラ操作と記録操作に関する操作である。処理コンポーネント1002は一つ或いは複数のプロセッサ1020を含んで命令を実行することで、上述した方法の全部又は一部のステップを完成する。また、処理コンポーネント1002は一つ或いは複数のモジュールを含むことで、処理コンポーネント1002と他のコンポーネントがインタラクトすることができる。例えば、処理コンポーネント1002は、マルチメディアコンポーネント1008と処理コンポーネント1002との間のインタラクトの便利のために、、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0096】
メモリ1004は各種のデータを記憶することで、装置1000の操作をサポートするように構成される。上記のデータの例示は、装置1000に操作されるいかなるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどがある。メモリ1004はいかなる揮発性メモリ或いは不揮発性メモリ或いは両者の結合により実現され、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気消去可能プログラマブルロム(EEPROM)、消去可能プログラマブルロム(EPROM)、プログラマブルロム(PROM)、ロム(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、ディスク或いは光ディスクである。
【0097】
電源コンポーネント1006は装置1000の各モジュールに電力を提供する。電源コンポーネント1006は、電源管理システム、一つ或いは複数の電源及び他の装置1000に電力を生成、制御、分配するための関連モジュールを含む。
【0098】
マルチメディア1008は前記装置1000とユーザの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。ある実施形態において、スクリーンは液晶ディスプレー(LCD)とタッチパネル(TP)を含む。スクリーンはタッチパネルを含む場合、スクリーンがタッチスクリーンとして実現され、ユーザから入力された信号を受信する。タッチパネルは一つ或いは複数のタッチセンサーを含むことで、タッチ、スライドとタッチパネルにおけるジェスチャーを検知する。前記タッチセンサーはタッチ又はフライドという動作の境界を検知するだけではなく、前記タッチ又はスライド操作に関する継続時間と圧力も検知する。ある実施形態において、マルチメディア1008は一つのフロントカメラ及び/又はバックカメラを備える。装置1000は操作モードにあるとき、例えば撮影モード或いはビデオモードにあるとき、フロントカメラ及び/又はバックカメラは外部からのマルチメディアデータを受信する。各フロントカメラとバックカメラは固定の光学レンズシステムであり、或いは焦点距離と光学ズームを有する。
【0099】
オーディオコンポーネント1010はオーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1010は一つのマイク(MIC)を備え、装置1000が操作モード、例えばコールモード、記録モードと音声識別モードにあるとき、マイクが外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はメモリ1004に更に記憶される或いは通信コンポーネント1016によって送信される。ある実施形態において、オーディオコンポーネント1010は一つのスピーカーを備え、オーディオ信号を出力するように構成される。
【0100】
I/Oインタフェース1012は処理コンポーネント1002と外部インタフェースモジュールにインタフェースを提供し、上記の外部インタフェースモジュールは、キーボード、クリックディフェクト、ボタンなどである。これらのボタンはホームページボタン、音量ボタン、スタートボタンとロックボタンを含むが、それらに限られない。
【0101】
センサーコンポーネント1014は一つ或いは複数のセンサーを備え、装置1000に各方面の状態の評価を提供するように構成される。例えば、センサーコンポーネント1014は装置1000のオン/オフ状態、モジュールの相対位置が検出でき、例えば、前記モジュールは装置1000のディスプレーとキーパッドである。センサーコンポーネント1014は、装置1000或いは装置1000の一つのモジュールの位置変化、ユーザが装置1000に接触するかどうか、装置1000の方位或いは加速/減速と装置1000の温度変化について更に検出することができる。センサーコンポーネント1014は近接センサーを更に備え、物理的な接触が完全にない場合、付近の物体を検出するように構成される。センサーコンポーネント1014は光センサーを更に備え、例えばCMOS或いはCCD画像センサーであり、画像形成応用に使用するように構成される。ある実施形態において、該センサー1014は加速度センサーと、ジャイロセンサーと、磁気センサーと、圧力センサー或いは温度センサーを更に備える。
【0102】
通信コンポーネント1016は、装置1000と他のデバイスの間に有線或いは無線の方式で通信するように構成される。装置1000は通信標準に基づく無線ネットにアクセスし、例えばWiFi、2G或いは3G或いはそれらの結合である。ある例示の実施形態において、通信コンポーネント1016は放送チャネルを通して外部からの放送管理システムの放送信号或いは放送関連情報を受信する。ある例示の実施形態において、前記通信コンポーネント1016は近距離無線通信(NFC)モジュールを備え、短距離通信を促進する。例えば、NFCモジュールはラジオフリークエンシーアイデンティフィケーション(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域無線(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術と他の技術に基づいて実現される。
【0103】
例示の実施形態において、装置1000は一つ或いは複数の応用専用集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタルシグナルプロセスディバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ或いは他の電子部品によって実現され、上記の方法を実行するように構成される。
【0104】
例示の実施形態において、命令を含む非一時的なコンピュータ可読な記憶媒体を更に提供し、例えば命令を含むメモリ1004であり、上記の命令が装置1000のプロセッサ1020に実行されて上記の方法を完成する。例えば、前記非一時的なコンピュータ可読な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、ディスクと光データ記憶デバイスなどである。
【0105】
ここで、プロセッサー1020は、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、所定の方式によって前記キャッシュデータを分割して、二つのグループのデータを得、
二つのグループのデータをそれぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介して基地局にアップロードするように構成される。
【0106】
図11は一例の例示的な実施形態に基づいて示したもう1つのデータ伝送装置に適用されるブロック図である。装置1000が基地局であってよい。図11に示すように、装置1000は処理コンポーネント1122、無線送信/受信コンポーネント1124、アンテナコンポーネント1126、及び無線インターフェース特有の信号処理部を備え、処理コンポーネント1122が1つ又は複数のプロセッサーを更に備える。
【0107】
処理コンポーネント1122のうちの1つのプロセッサーは、
セル内のユーザ装置のネットワーク負荷状態を確定し、
ネットワーク負荷状態に基づいて、セル内のユーザ装置によって採用された第一所定閾値を確定し、
ユーザ装置のキャッシュデータの長さが第一所定閾値の以上である場合、それぞれ移動ネットワークと無線ローカルエリアネットワークを介してパケットに分割された二つのグループのデータを受信し、
二つのグループのデータをユーザ装置側のデータフォーマットと同じデータパケットに再構成するように構成され、
二つのグループのデータは、ユーザ装置がキャッシュデータをパケットに分割して得られたものである。
【0108】
本明細書の他の実施例は、本明細書の考察および本明細書に開示された本発明の実施の当業者に明らかになるだろう。本出願は、本開示のあらゆる変形、用途或いは適応的な変化を含むことを旨とし、これらの変形、用途或いは適応的な変化は、本開示の一般的原理に従って、且つ本開示から開示されていない本分野の公知常識或いは慣用技術手段を含む。明細書と実施形態は例示的なものに過ぎず、本開示の真の範囲および精神が添付の特許請求の範囲によって示される。
【0109】
本開示は、上記説明された且つ添付の図面に示されたた精確の構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11