【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る湖羊の給餌装置は、撹拌箱、えさ箱、飼料とマメ科飼料ととうもろこし飼料を保管するための飼料箱からなる。
【0007】
撹拌箱は、攪拌箱本体、第1の螺旋供給オール、第1螺旋供給オールを覆うように設けられた筒状の中空軸、中空軸の上端に固定された回転盤、回転盤の中心から外周側に向かって渦状に形成された溝であるスロット、撹拌箱に固定された固定板、中空軸の周囲に鉛直方向に等間隔に設けられ、外周方向に渦状に伸びるオールの長さが異なる複数の攪拌オール、中空軸の下端部に形成された注入穴、中空軸の回転を駆動するための第1モーター、第1螺旋供給オールの回転を駆動するための第2モーターからなる。
飼料箱は、湖羊の各飼料を保管する。
【0008】
本発明に係る湖羊の給餌装置の使用方法は、まずは飼料が回転盤に落ち、第1モーターが中空軸を回転させることで回転盤が回転する。
固定板は、回転盤の回転によって、回転盤上の飼料をスロットに沿って押し出すようにして撹拌箱内に落とす。
中空軸が回転すると、外周方向に渦状に伸びるオールの長さが異なる複数の攪拌オールが中空軸を中心に、中空軸の周囲を回転して、撹拌箱内の各飼料を混ぜる。
第2モーターが第1螺旋供給オールを駆動し、撹拌箱内の下方にある飼料は、中空軸の注入穴から第1螺旋供給オールの回転によって、回転盤まで搬送される。
【0009】
以上の作業が繰り返されることで、飼料の攪拌作業が完了する。
攪拌後の飼料は、飼料箱に入って保管される。
【0010】
本発明は、湖羊に自動給餌する装置を提供するため、各飼料の量をコントロールでき、各飼料を攪拌した後に自動的に飼料を給餌することで、労働作業の負担軽減を図ることができる。
【0011】
第1モーターによって中空軸を回転させ、回転盤を回転させるとともに、回転盤の中央に位置する飼料を固定板がせきとめることで、飼料が回転盤上に形成された渦状の溝であるスロットに入ることで、飼料を均等に撹拌箱に落とすことができる。
これにより、飼料が偏ることなく効率よく攪拌できる。
【0012】
第2モーターは、第1螺旋供給オールの回転を駆動し、第1螺旋供給オールの回転によって撹拌箱の下方の飼料が回転盤の中央に搬送され、回転盤上に平らに置かれる。
攪拌箱内で飼料が同時に上下に移動することで、攪拌オールの回転中の抵抗力を減らし、電気エネルギーの消耗を減らし、攪拌効率を高めることができる。
外周方向に渦状に伸びるオールの長さが異なる複数の攪拌オールによって、飼料を均一に攪拌できる。
渦状に外周方向に伸びるオールの長さが異なる複数の攪拌オールが中空軸を中心に、中空軸の周囲を回転することで、平面方向の飼料を全体的に攪拌し、攪拌に斑が生じることを避ける。
飼料箱によって各飼料の量をコントロールし、複数の飼料を攪拌することで、湖羊の成長に役立つ。
えさ箱の設置によって、自動的に飼料を給餌できる。
【0013】
攪拌箱本体の内壁は、漏斗状に形成される。
攪拌箱本体は、内壁に設置された複数の弧状溝、複数の弧状溝に設置された複数の第2螺旋供給オール、第2螺旋供給オールの上端に設置された小ギア、複数の第2螺旋供給オールを同じ方向に駆動するための駆動部品からなる。
【0014】
駆動部品は、複数の小ギアの回転を同時に駆動し、小ギアの回転は第2螺旋供給オールの回転を駆動し、飼料を攪拌箱の上方から底に向かって攪拌しながら搬送する。
攪拌箱本体の内壁の漏斗状に形成されていることで、飼料は上下方向に搬送されやすく、攪拌が不十分のまま飼料が底に山積みになることを避けられる。
駆動部品によって、複数の小ギアの回転を駆動し、複数の第2螺旋供給オールを同時に回転させ、飼料を攪拌箱内の底方向に移動させる速度を促進できる。
【0015】
第2螺旋供給オールは、攪拌箱の漏斗状の内壁に設けられ、飼料の注入の手間を省くことができる。
同時に攪拌箱1の内壁に接触した飼料を攪拌する。
攪拌オールと内壁との間には隙間があるために、この隙間で十分に飼料を攪拌でき、同時に攪拌オールが第1螺旋供給オールと協力して飼料の攪拌と移動のサイクルができ、攪拌の均一性と効率性が大幅に向上する。
【0016】
駆動部品は攪拌箱本体の外壁に伝動的に設置される大ギアからなる。
大ギアの上端と下端には歯が形成されている。
上端の歯は斜め歯である。
小ギアは大ギアの上端の斜め歯と噛み合う。
【0017】
駆動部品は大ギアと噛み合う主動ギアとそれを駆動するための第3モーターからなる。
第3モーターは主動ギアの回転を駆動し、主動ギアの回転は大ギアの回転を駆動し、複数の小ギアも駆動する。
第3モーターによって、主動ギアの回転を駆動し、大ギアの回転を駆動し、複数の小ギアも同時に駆動する。
大ギアの上端で小ギアと噛み合う歯は斜め歯である。
大ギアと小ギアはより緊密に噛み合うことができ、同時に、第2螺旋供給オールを回転させる。
【0018】
えさ箱は円錐状に形成された槽体、槽体の底部に形成される弧状槽、槽体の外側を覆うカバー体、一端が弧状槽に固定され、他端がカバー体に固定された状態で、等間隔に設けられた複数の手すり、えさ箱と撹拌箱の連通口を開閉する始動スイッチからなる。
始動スイッチがオンになることで、攪拌後の飼料は、攪拌箱からえさ箱に移動し、槽体とカバー体の間を通る。
【0019】
槽体本体が円錐状に形成されていることで、攪拌後の飼料は弧状槽に均等に分散できる。
複数の手すりによって、えさを食べる湖羊同士が接触しないようにできる。
同時に、湖羊は、えさ箱に深く口を入れることができるため、湖羊が採餌するときに飼料がえさ箱から外に落ちてしまうことを防ぐことができる。
【0020】
槽体は円錐状に形成され、槽体の底部には弧状槽が形成されている。
カバー体と槽体の間には隙間が形成されている。
カバー体と槽体の隙間は、下方に向かって徐々に狭くなる。
カバー体の最下端は弧状槽内に位置する。
【0021】
飼料は、槽体とカバー体の隙間を通って、湖羊に給餌するための弧状槽に入る。
カバー体と槽体の間に隙間があり、この隙間が下方に向かって徐々に狭くなることで、飼料が流れる速さをコントロールし、例えば、飼料が流れるスピードが速すぎることで飼料が弧状槽から出てしまうことを防いでくれる。
カバー体の最下端が弧状槽内に位置することで、弧状槽内に飼料が入りすぎないように飼料の量をコントロールし、飼料が弧状槽から外に落ちてしまうことを防ぐことができる。
【0022】
飼料箱は、飼料箱本体、飼料箱本体の底部に形成された台形の排出穴、飼料箱本体内に設けられた複数のパーテーション、排出穴に設けられた飼料ローラー、飼料ローラーの回転を駆動するための第4のモーター、飼料箱本体のパーテーションの間隔に合わせて飼料ローラーに設けられた複数のバッフル、排出穴の下方に斜めに設置されたガイドパイプ、ガイドパイプの排出穴の下に設置され、第1螺旋供給オールを覆う飼料結集円板からなる。
【0023】
複数の飼料を、飼料ごとに飼料箱の異なるパーテーション内に入れる。
飼料ローラーの入口は排出穴と同じ位置にある。
それぞれの飼料は、飼料ローラーに入る。
第4モーターが飼料ローラーを180度回転させることで、飼料ローラーの注入穴が下を向き、飼料ローラー内の各飼料がガイドパイプに落ちる。
【0024】
ガイドパイプ内の各飼料は、まず飼料結集円板を通過し、最後に回転盤の上に落ちる。
第4モーターは飼料ローラーを180度回転させることによって、飼料ローラーの注入穴を下に向ける。
飼料ローラーの内壁は弧状に形成され、飼料ローラーに飼料が残留しないようになっている。
【0025】
同時に、飼料ローラーはスイッチ機能もある。
ガイドパイプに入る飼料は飼料結集円板を通過する。
飼料結集円板は、ガイドパイプの出口の下に設置され、ガイドパイプとは離れているため、飼料は、ガイドパイプから飼料結集円板に向かって速やかに落下する。
【0026】
同時に、飼料結集円板は、落下してきた飼料を的確に収集できる。
複数のパーテーションの間隔に合わせて、飼料結集円板の底に貫通穴が形成されている。
飼料結集円板の内壁は、漏斗状に形成されている。
飼料ローラーと複数のバッフルによって、複数の飼料が飼料ごとに分かれて搬送されるが、複数のバッフルによって区画される空間の間隔は異なる。
つまり、飼料ローラーと複数のバッフルが、異なる容量に区画されることで、各飼料の量をコントロールできる。
飼料結集円板の内壁が漏斗状に形成されていることで、飼料を回転盤の中央付近に落とすことができる。