特許第6688055号(P6688055)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社LIXILの特許一覧

<>
  • 特許6688055-浴室用テレビジョン 図000002
  • 特許6688055-浴室用テレビジョン 図000003
  • 特許6688055-浴室用テレビジョン 図000004
  • 特許6688055-浴室用テレビジョン 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6688055
(24)【登録日】2020年4月7日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】浴室用テレビジョン
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20200421BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   H04N5/64 501Z
   E04H1/12 301
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-232814(P2015-232814)
(22)【出願日】2015年11月30日
(65)【公開番号】特開2017-103508(P2017-103508A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2018年8月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】崎山 未華
(72)【発明者】
【氏名】谷口 裕基
(72)【発明者】
【氏名】白石 和久
(72)【発明者】
【氏名】小山 広志
(72)【発明者】
【氏名】末安 草
【審査官】 大室 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−112681(JP,A)
【文献】 特開2008−141308(JP,A)
【文献】 特開平03−183333(JP,A)
【文献】 特開2005−020403(JP,A)
【文献】 特開2005−303382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/02−4/00
E04H 1/00−1/14
G09F 9/00
H04N 5/64−5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室を構成する壁に取り付けられる浴室用テレビジョン本体を備える浴室用テレビジョンであって、
前記浴室用テレビジョン本体は、
インターネット網に接続して外部からコンテンツ情報を取得可能なインターネット通信部と、
前記インターネット通信部により前記インターネット網を介して外部から取得された画像情報に基づいて所定の画像を表示可能な表示部と、
前記インターネット通信部に接続されるLANケーブルと、
前記浴室用テレビジョン本体の内部において前記インターネット通信部に接続すると共に、前記浴室用テレビジョン本体の下部に露出して配置される通信接続部と、を備え、
前記LANケーブルは、前記浴室を構成する壁の裏側から前記浴室を構成する天井の裏側まで延出して配置されると共に、前記インターネット網側の他のLANケーブルに接続する接続コネクタ部を有し、
前記接続コネクタ部は、前記浴室を構成する天井の裏側に配置され、
前記LANケーブルは、端部が前記通信接続部に接続されると共に、前記端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部を有して配置される、浴室用テレビジョン。
【請求項2】
前記接続コネクタ部は、前記浴室を構成する天井に形成される開口可能な点検口の近傍に配置される請求項に記載の浴室用テレビジョン。
【請求項3】
前記浴室を構成する天井の裏側において前記天井の裏面に直接又は間接的に固定される電源ボックスと、
一端が前記浴室用テレビジョン本体の周縁部に接続されると共に他端が前記電源ボックスに接続された電源ケーブルと、を更に備え、
前記LANケーブルは、結束部材により前記電源ケーブルに結束される請求項1又は2に記載の浴室用テレビジョン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室用テレビジョンに関する。より詳しくは、インターネット機能を有する浴室用テレビジョンに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及に伴い、インターネット機能を有するタブレット等を浴室内に持ち込んで、入浴中にWebコンテンツの閲覧やインターネットTVを楽しむ人が増えている。
【0003】
しかしながら、入浴のたびにインターネット機能を有するタブレットを浴室に持ち込むのは、非常に面倒なことである。また、持ち込むタブレットは防水機能を有する必要がある。更には、タブレットは持ち運びを前提としているので、大型化が難しいという問題があった。
【0004】
また、従来、浴室内に配置されるインターネット機能を有する浴室用テレビジョンが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この浴室用テレビジョンは、浴槽に取り付けられる小型のものであり、タブレットと実質的に相違ないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−106659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに対して、大型化が可能なインターネット機能を有する浴室用テレビジョンが求められていた。特に、実質的に大型化できるものは浴室の壁に取り付けられた浴室用テレビジョンであることから、浴室の壁に取り付けられて大型化が可能なインターネット機能を有する浴室用テレビジョンが求められていた。
【0007】
本発明は、浴室の壁に取り付けられて大型化が可能なインターネット機能を有する浴室用テレビジョンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、浴室(例えば、後述の浴室1)を構成する壁(例えば、後述の壁10)に取り付けられる浴室用テレビジョン本体(例えば、後述の浴室用テレビジョン本体101)を備える浴室用テレビジョンであって、前記浴室用テレビジョン本体は、インターネット網に接続して外部からコンテンツ情報を取得可能なインターネット通信部(例えば、後述のインターネット通信部)と、前記インターネット通信部によりインターネット網を介して外部から取得された画像情報に基づいて所定の画像を表示可能な表示部(例えば、表示部120)と、を有する浴室用テレビジョン(例えば、後述の浴室用テレビジョン100)を提供する。
【0009】
また、浴室用テレビジョンは、前記インターネット通信部に接続されるLANケーブル(例えば、後述のLANケーブル280)を更に備え、前記LANケーブルは、前記浴室を構成する壁の裏側から前記浴室を構成する天井(例えば、後述の天井20)の裏側まで延出して配置されると共に、前記インターネット網側の他のLANケーブルに接続する接続コネクタ部(例えば、後述の第3コネクタ286a)を有し、前記接続コネクタ部は、前記浴室を構成する天井の裏側に配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記接続コネクタ部は、前記浴室を構成する天井に形成される開口可能な点検口(例えば、後述の点検口25)の近傍に配置されることが好ましい。
【0011】
また、浴室用テレビジョンは、前記浴室を構成する天井の裏側において前記天井の裏面に直接又は間接的に固定される電源ボックス(例えば、後述の電源ボックス210)と、一端が前記浴室用テレビジョン本体の周縁部(例えば、後述の浴室用テレビジョン本体101の下部)に接続されると共に他端が前記電源ボックスに接続された電源ケーブル(例えば、後述の電源ケーブル250)と、を更に備え、前記LANケーブルは、結束部材(例えば、後述の結束バンド410から470)により前記電源ケーブルに結束されることが好ましい。
【0012】
また、浴室用テレビジョン本体は、その内部において前記インターネット通信部に接続すると共に、前記浴室用テレビジョン本体の下部に露出して配置される通信接続部(例えば、後述のインターネット接続部111)を更に有し、前記LANケーブルは、端部が前記通信接続部に接続されると共に、前記端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部(例えば、後述の弛み部T)を有して配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、浴室の壁に取り付けられて大型化が可能なインターネット機能を有する浴室用テレビジョンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】浴室の全体構成を示す斜視図である。
図2】浴室用テレビジョンの構成を説明するための浴室の側面図である。
図3】浴室を構成する天井の裏側における各種ケーブルの配置を説明するための浴室の平面図である。
図4】ケーブルにおける弛み部を説明するための浴室を構成する壁を裏側からみた図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1により、浴室1の全体構成について説明する。図1は、浴室の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、浴室1は、壁10と、天井20等により構成された略直方体の空間部である。浴室1は、浴槽50と、浴室用テレビジョン100と、を有する。
【0016】
浴室用テレビジョン100は、浴室用テレビジョン本体101を有する。浴室用テレビジョン本体101は、浴室1を構成する壁10に取り付けられる。浴室用テレビジョン本体101は、後述する表示部120を有する。浴室用テレビジョン本体101は、表示部120における表示面が浴槽側を向くように壁10に取り付けられる。本実施形態において、浴室用テレビジョン本体101は、壁10に形成された開口11に挿入されて、壁10に固定される。浴室用テレビジョン100について、以下に詳述する。
【0017】
図2から図4により、浴室用テレビジョン100について説明する。図2は、浴室用テレビジョンの構成を説明するための浴室の側面図である。図3は、浴室を構成する天井の裏側における各種ケーブルの配置を説明するための浴室の平面図である。図4は、ケーブルにおける弛み部を説明するための浴室を構成する壁を裏側からみた図である。
【0018】
図2に示すように、浴室用テレビジョン100は、浴室用テレビジョン本体101と、電源ボックス210と、スピーカ220、230と、を有する。また、浴室用テレビジョン100は、浴室用テレビジョン本体101に接続される電源ケーブル250と、アンテナケーブル260と、メンテナンス用ケーブル270と、インターネット用のLANケーブル280(LANケーブル)と、スピーカケーブル290、300と、を備える。
【0019】
図2に示すように、浴室用テレビジョン本体101は、上述の通り、浴室1を構成する壁10に取り付けられる。図4に示すように、浴室用テレビジョン本体101は、開口11に挿入されて、開口11の外縁に沿って配置される固定部150に固定される。固定部150には、複数の取り付け孔が形成される。本実施形態においては、浴室用テレビジョン本体101は、表示部120と反対側の面に突設される複数の取り付けピン(不図示)を有する。浴室用テレビジョン本体101は、該複数の取り付けピンが固定部150の取り付け孔に挿通することで、固定部150(壁10)に取り付けられる。
【0020】
図2から図4に示すように、浴室用テレビジョン本体101は、インターネット通信部110と、インターネット接続部111と、情報処理部115と、表示部120と、を有する。また、浴室用テレビジョン本体101は、電源ボックス210、スピーカ22、230、アンテナ(不図示)、インターネット網(不図示)およびUSBメモリ(不図示)等に接続可能に構成される。
【0021】
図2に示すように、インターネット通信部110(インターネット通信部)は、インターネット接続部111(通信接続部)および後述するLANケーブル280(LANケーブル)等を介して、インターネット網(不図示)に接続される。インターネット通信部110は、インターネット網に接続して外部からコンテンツ情報を取得可能に構成される。具体的には、インターネット通信部110は、インターネット網に接続された外部のサーバ(不図示)からコンテンツ情報を取得可能に構成される。コンテンツ情報は、例えば、画像情報や音声情報を含んで構成される。
【0022】
図2に示すように、インターネット接続部111(通信接続部)は、内部においてインターネット通信部110に接続すると共に、該浴室用テレビジョン100における下部に露出して配置される。インターネット接続部111は、浴室用テレビジョン100の下部において電源ケーブル接続部(不図示)、アンテナケーブル接続部(不図示)、メンテナンス用ケーブル接続部(不図示)、スピーカケーブル接続部(不図示)と並んで配置される。インターネット接続部111は、後述するLANケーブル280(LANケーブル)に接続される部分である。インターネット接続部111には、LANケーブル280の端部に形成される接続コネクタ280aが挿入装着される。インターネット接続部111は、LANケーブル280等を介して受信したコンテンツ情報をインターネット通信部110に伝達する。
【0023】
図2に示すように、情報処理部115は、インターネット通信部110からのコンテンツ情報を処理して表示部120やスピーカ220、230に所定の信号を出力する。情報処理部115は、画像情報処理部(不図示)と、音声情報処理部(不図示)等を含んで構成される。情報処理部115(画像情報処理部)は、コンテンツ情報に含まれる画像情報に基づいて、表示部120に対して所定の画像を表示させるための画像信号を出力する。また、情報処理部115(音声情報処理部)は、コンテンツ情報に含まれる音声情報に基づいて、スピーカ220、230に対して所定の音声を出力させるための音声信号を出力する。
【0024】
表示部120は、画像を表示する表示面が浴槽50側に向いて配置される(図1参照)。図2に示すように、表示部120は、インターネット通信部110によりインターネット網を介して外部から取得された画像情報に基づいて、所定の画像を表示可能に構成される。具体的には、表示部120は、情報処理部115(画像情報処理部)から出力された画像信号に基づいて所定の画像を表示する。所定の画像とは、静止画であってもよく、動画であってもよい。例えば、Webページの画像(静止画又は一部動画を含む静止画)であってもよく、インターネットテレビ放送や映画のような動画であってもよい。
【0025】
図2および図3に示すように、電源ボックス210は、浴室1を構成する天井20の裏側において天井20の裏面に直接又は間接的に固定される。電源ボックス210には、一端が浴室用テレビジョン本体101の下部に接続される電源ケーブル250の他端が接続される。電源ボックス210は、電源ケーブル253を介して、所定の電源205に接続される。
【0026】
図2および図3に示すように、スピーカ220、230は、浴室1を構成する天井20に取り付けられる。スピーカ220、230は、音声出力面を浴室1内に向けて天井20に取り付けられる。スピーカ220、230は、後述するスピーカケーブル290、300を介して、浴室用テレビジョン本体101に接続される。詳細には、スピーカ220、230は、後述のスピーカケーブル290、300およびスピーカケーブル接続部(不図示)を介して、情報処理部115(音声情報処理部)に接続される。スピーカ220、230は、情報処理部115(音声情報処理部)からの音声信号に基づいて、所定の音声を出力する。
【0027】
図2から図4に示すように、電源ケーブル250と、アンテナケーブル260と、メンテナンス用ケーブル270と、インターネット用のLANケーブル280(LANケーブル)と、スピーカケーブル290、300とは、浴室用テレビジョン本体101に接続される。
【0028】
また、電源ケーブル250と、アンテナケーブル260と、メンテナンス用ケーブル270と、LANケーブル280と、スピーカケーブル290、300とは、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。
【0029】
また、電源ケーブル250と、アンテナケーブル260と、メンテナンス用ケーブル270と、LANケーブル280とは、結束バンド410から470により互いに結束される。
【0030】
また、電源ケーブル250と、アンテナケーブル260と、メンテナンス用ケーブル270と、LANケーブル280と、スピーカケーブル290、300とは、浴室用テレビジョン本体101に接続される端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部Tを有する。以下、電源ケーブル250、アンテナケーブル260、メンテナンス用ケーブル270、LANケーブル280、スピーカケーブル290、300それぞれについて更に詳述する。
【0031】
電源ケーブル250は、浴室用テレビジョン本体101側の第1電源ケーブル251と、電源ボックス210側の第2電源ケーブル252と、を有する。第1電源ケーブル251は、浴室用テレビジョン本体101に接続される接続コネクタ(不図示)と、第1コネクタ255aと、を有する。第2電源ケーブル252は、第1コネクタ255aに接続する第2コネクタ255bと、電源ボックス210に接続する第3コネクタ(不図示)と、を有する。
【0032】
電源ケーブル250は、浴室用テレビジョン本体101に接続される。具体的には、電源ケーブル250は、一端である接続コネクタが浴室用テレビジョン本体101の下部に接続されると共に他端である第3コネクタが電源ボックス210に接続される。
電源ケーブル250は、電源ボックス210からの電力を浴室用テレビジョン本体101に入力させる。
【0033】
電源ケーブル250は、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。浴室用テレビジョン本体101に接続される端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部(弛み部Tを構成)を有する。本実施形態において、第1コネクタ255aと第2コネクタ255bとの接続位置は、弛み部よりも上方に位置する。また、本実施形態において、第1コネクタ255aが雄コネクタで、第2コネクタ255bが雌コネクタである。
【0034】
電源ケーブル250は、固定された浴室用テレビジョン本体101と固定された電源ボックス210とに接続されるので、長さ方向に移動しないよう配置される。そのため、電源ケーブル250には、端部が未接続になり得るメンテナンス用ケーブル270およびLANケーブル280が結束バンド410から470(結束部材)により結束される。本実施形態においては、電源ケーブル250には、端部がアンテナ側ケーブル263に接続されるアンテナケーブル260も結束バンド410から470により結束される。
【0035】
アンテナケーブル260は、浴室用テレビジョン本体101側の第1アンテナケーブル261と、アンテナ(不図示)側の第2アンテナケーブル262と、を有する。第1アンテナケーブル261は、浴室用テレビジョン本体101に接続される接続コネクタ(不図示)と、第1コネクタ265aと、を有する。第2アンテナケーブル262は、第1コネクタ265aに接続する第2コネクタ265bと、アンテナ側に配置されるアンテナ側ケーブル263の第4コネクタ266bに接続する第3コネクタ266aと、を有する。
【0036】
アンテナケーブル260は、浴室用テレビジョン本体101に接続される。具体的には、アンテナケーブル260は、一端である接続コネクタが浴室用テレビジョン本体101の下部に接続されると共に他端である第3コネクタ266aがアンテナ側ケーブル263の第4コネクタ266bに接続される。
アンテナケーブル260、アンテナからの放送信号を浴室用テレビジョン本体101に入力させる。
【0037】
アンテナケーブル260は、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。浴室用テレビジョン本体101に接続される端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部(弛み部Tを構成)を有する。本実施形態において、第1コネクタ265aと第2コネクタ265bとの接続位置は、弛み部よりも上方に位置する。また、本実施形態において、第1コネクタ265aが雄コネクタで、第2コネクタ265bが雌コネクタである。
【0038】
アンテナケーブル260は、結束バンド410から470により、メンテナンス用ケーブル270およびLANケーブル280と共に電源ケーブル250に結束される。
【0039】
メンテナンス用ケーブル270は、浴室用テレビジョン本体101に不具合があった場合やバージョンアップをする場合に、浴室用テレビジョン本体101をUSBメモリに接続するためのものであり、これにより、浴室用テレビジョン本体101の内部ソフトの更新が可能となっている。このメンテナンス用ケーブル270は、浴室用テレビジョン本体101側の第1メンテナンス用ケーブル271と、USBメモリ(不図示)側の第2メンテナンス用ケーブル272と、を有する。第1メンテナンス用ケーブル271は、浴室用テレビジョン本体101に接続される接続コネクタ(不図示)と、第1コネクタ275aと、を有する。第2メンテナンス用ケーブル272は、第1コネクタ275aに接続する第2コネクタ275bと、USBメモリに接続される第3コネクタ276aと、を有する。
【0040】
メンテナンス用ケーブル270は、浴室用テレビジョン本体101に接続される。具体的には、メンテナンス用ケーブル270は、一端である接続コネクタが浴室用テレビジョン本体101の下部に接続されると共に他端である第3コネクタ276aがUSBメモリに接続される。通常、第3コネクタ276aは、USBメモリに接続されていない状態で、天井20に形成される開口可能な点検口25の近傍に配置される。
【0041】
メンテナンス用ケーブル270は、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。浴室用テレビジョン本体101に接続される端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部(弛み部Tを構成)を有する。本実施形態において、第1コネクタ275aと第2コネクタ275bとの接続位置は、弛み部よりも上方に位置する。また、本実施形態において、第1コネクタ275aが雄コネクタで、第2コネクタ275bが雌コネクタである。
【0042】
メンテナンス用ケーブル270は、結束バンド410から470により、アンテナケーブル260およびLANケーブル280と共に電源ケーブル250に結束される。
【0043】
LANケーブル280は、浴室用テレビジョン本体101側の第1LANケーブル281と、インターネット網側の第2LANケーブル282と、を有する。第1LANケーブル281は、浴室用テレビジョン本体101のインターネット接続部111に接続される接続コネクタ280aと、第1コネクタ285aと、を有する。第2LANケーブル281は、第1コネクタ285aに接続する第2コネクタ285bと、インターネット網側における他のLANケーブルのコネクタに接続される第3コネクタ286aと、を有する。
【0044】
LANケーブル280は、浴室用テレビジョン本体101に接続される。具体的には、LANケーブル280は、一端である接続コネクタ280aが浴室用テレビジョン本体101の下部(インターネット接続部111)に接続されると共に他端である第3コネクタ286aが他のLANケーブルのコネクタに接続される。通常、第3コネクタ286aは、他のLANケーブルのコネクタに接続されていない状態で、天井20に形成される開口可能な点検口25の近傍に配置される。第3コネクタ286aが点検口25の近傍に配置されることで、作業者は、浴室用テレビジョン本体101を壁10から取り外す等の作業をすることなく、容易に浴室用テレビジョン本体101を事後的にインターネット網に接続することができる。
LANケーブル280は、インターネット網に接続して外部からコンテンツ情報をインターネット通信部110に伝達する。
【0045】
LANケーブル280は、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。浴室用テレビジョン本体101に接続される端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部(弛み部Tを構成)を有する。本実施形態において、第1コネクタ285aと第2コネクタ285bとの接続位置は、弛み部よりも上方に位置する。また、本実施形態において、第1コネクタ285aが雄コネクタで、第2コネクタ285bが雌コネクタである。
【0046】
LANケーブル280は、結束バンド410から470により、アンテナケーブル260およびメンテナンス用ケーブル270と共に電源ケーブル250に結束される。
【0047】
スピーカケーブル290、300と浴室用テレビジョン本体101側の第1スピーカケーブル291、301と、スピーカ220、230側の第2スピーカケーブル292、302と、を有する。第1スピーカケーブル291、301は、浴室用テレビジョン本体101に接続される接続コネクタ(不図示)と、第1コネクタ295a、305aと、を有する。第2スピーカケーブル292、302は、第1コネクタ285aに接続する第2コネクタ285bと、インターネット網側における他のLANケーブルのコネクタに接続される第3コネクタ286aと、を有する。
【0048】
スピーカケーブル290、300は、浴室用テレビジョン本体101に接続される。具体的には、スピーカケーブル290、300は、一端である接続コネクタ280aが浴室用テレビジョン本体101の下部に接続されると共に他端である第3コネクタ296a、306aがスピーカ220、230から延出するスピーカ側ケーブル293、303のコネクタ296b、306bに接続される。
スピーカケーブル290、300は、情報処理部115(音声情報処理部)から出力された音声信号をスピーカ220、230に出力する。
【0049】
スピーカケーブル290、300は、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。浴室用テレビジョン本体101に接続される端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部(弛み部Tを構成)を有する。本実施形態において、第1コネクタ295a、305aと第2コネクタ295b、305bとの接続位置は、弛み部よりも上方に位置する。また、本実施形態において、第1コネクタ295a、305が雄コネクタで、第2コネクタ295b、305bが雌コネクタである。
【0050】
本実施形態の浴室用テレビジョン100によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態において、浴室用テレビジョン本体101は、浴室1を構成する壁10に取り付けられる。そして、浴室用テレビジョン本体101は、インターネット網に接続して外部からコンテンツ情報を取得可能なインターネット通信部110と、インターネット通信部110によりインターネット網を介して外部から取得された画像情報に基づいて所定の画像を表示可能な表示部120と、を有する。
本実施形態によれば、浴室の壁に取り付けられたインターネット機能を有する浴室用テレビジョンを提供することができる。また、浴室用テレビジョン本体101は壁10に取り付けられているので、タブレット端末等を持ち込む必要がなくなる。また、浴室用テレビジョン本体101は壁10に取り付けられているので、タブレット端末や浴室内の所定箇所に取り外し可能な浴室用テレビジョンに比べて大型化することができる。例えば、32型等の浴室用テレビジョン本体を使用することができる。
【0051】
また、本実施形態によれば、浴室用テレビジョン100は、インターネット通信部110に接続されるLANケーブル280を更に備え、LANケーブル280は、浴室1を構成する壁10の裏側から浴室1を構成する天井20の裏面まで延出して配置される。また、インターネット網側の他のLANケーブルに接続する第3コネクタ286aを有し、第3コネクタ286aは、浴室を構成する天井の裏側に配置される。
これにより、LANケーブルの第3コネクタ286aは、天井20の裏側に配置される。従来、LANケーブル端部のコネタクは壁10の裏側に配置されていたため、ユーザーがインターネットの使用を望むようになった場合には、浴室用テレビジョン本体101を壁から取り外す必要があったが、本実施形態によれば、作業者は、浴室用テレビジョン本体101を壁10から取り外す等の作業をすることなく、浴室用テレビジョン本体101を事後的にインターネット網に接続することができる。また、これにより、天井裏においてLANケーブルの接続作業できるため、インターネット設備工事(ケーブルの配線工事)が容易である。
【0052】
本実施形態によれば、第3コネクタ286aは、浴室1を構成する天井20に形成される開口可能な点検口25の近傍に配置される。第3コネクタ286aは、他のLANケーブルのコネクタに接続されていない状態で、天井20に形成される開口可能な点検口25の近傍に配置される。これにより、第3コネクタ286aが点検口25の近傍に配置されることで、作業者は、浴室用テレビジョン本体101を壁10から取り外す等の作業をすることなく、より容易に浴室用テレビジョン本体101を事後的にインターネット網に接続することができる。これにより、天井裏においてLANケーブルの接続作業できるため、インターネット設備工事(ケーブルの配線工事)がより容易である。
【0053】
本実施形態によれば、浴室用テレビジョン100は、浴室1を構成する天井20の裏側において天井20の裏面に直接又は間接的に固定される電源ボックス210と、一端が浴室用テレビジョン本体101の下部に接続されると共に他端が電源ボックス210に接続された電源ケーブル250と、を更に備える。そして、LANケーブル280は、結束バンドにより電源ケーブル250に結束される。ここで、電源ケーブル250は、固定された浴室用テレビジョン本体101と固定された電源ボックス210とに接続されるので、長さ方向に移動しないよう配置される。そして、LANケーブル280が結束バンドにより電源ケーブル250に結束される。これにより、自由端となっている第3コネクタ286aの抜けを抑制できる。
【0054】
本実施形態によれば、浴室用テレビジョン本体101は、浴室用テレビジョン本体101の内部においてインターネット通信部110に接続すると共に、浴室用テレビジョン本体101の下部に露出して配置されるインターネット接続部111を有し、LANケーブル280は、端部がインターネット接続部111に接続されると共に、端部から所定長さだけ下方に弛んだ弛み部を有して配置される。これにより、壁10の裏側において結露により生じた結露水が、ケーブルを伝って浴室用テレビジョン本体101との接続部(インターネット接続部111)に入り込むことを抑制できる。
【0055】
本実施形態によれば、各ケーブルにおいて、下方に配置される第1コネクタが雄コネクタで、上方に配置される第2コネクタが雌コネクタである。これにより、結露水が第1コネクタと第2コネクタとの接続部分に入り込むことを抑制できる。
【0056】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形、改良等は本発明に含まれる。
本実施形態において、浴室用テレビジョン100は、LANケーブルを利用した有線通信によりインターネット網と接続しているが、これに限定されず、WiFiや無線LN等を利用した無線通信によりインターネット網と接続してもよい。
【0057】
また、本実施形態においては、浴室用テレビジョン本体は壁に形成された開口に埋め込む埋め込みタイプであるが、これに限定されず、いわゆる外付けタイプ(開口が無く、壁面に直接取り付けるタイプ)であってもよい。
【0058】
また、本実施形態においては、各ケーブルにおける上方の配置されるコネクタが雌コネクタで、下方に配置されるコネクタが雄コネクタであるが、これに限定されず、この逆であってもよい。
【符号の説明】
【0059】
1…浴室
10…壁
20…天井
25…点検口
50…浴槽
100…浴室用テレビジョン
101…浴室用テレビジョン本体
110…インターネット通信部
110…インターネット接続部(通信接続部)
115…情報処理部
120…表示部
210…電源ボックス
280…LANケーブル
286a…第3コネクタ(接続コネクタ部)
410〜470…結束バンド(結束部材)
T…弛み部
図1
図2
図3
図4