特許第6688124号(P6688124)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6688124積み重ねアセンブリ及び物品を積み重ねる方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6688124
(24)【登録日】2020年4月7日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】積み重ねアセンブリ及び物品を積み重ねる方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 57/14 20060101AFI20200421BHJP
   B65G 17/16 20060101ALI20200421BHJP
   B65G 47/57 20060101ALI20200421BHJP
   B65G 47/46 20060101ALI20200421BHJP
   B65B 35/50 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   B65G57/14
   B65G17/16 C
   B65G47/57 B
   B65G47/46 H
   B65B35/50
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-67768(P2016-67768)
(22)【出願日】2016年3月30日
(65)【公開番号】特開2016-210616(P2016-210616A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2018年10月30日
(31)【優先権主張番号】2015901501
(32)【優先日】2015年4月28日
(33)【優先権主張国】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】508337053
【氏名又は名称】ティエヌエイ オーストラリア ピーティワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】ルース、 ローレンス
(72)【発明者】
【氏名】ピアソン、 ブライアン
【審査官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04934687(US,A)
【文献】 実開昭63−139224(JP,U)
【文献】 実開平01−085320(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0017057(US,A1)
【文献】 特開2000−025947(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0033788(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 57/00−57/32
B65B 35/50
B65G 17/16
B65G 47/46
B65G 47/57
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を積み重ねるための積み重ねアセンブリであって、
複数の物品を第1受け取り位置で受け取り、物品を第1運搬位置へ通路に沿って下方に順次移動させる第1運搬アセンブリと、
物品の積み重ねが前記通路内に順次形成されて第2運搬アセンブリによって支持されるように、前記第1運搬位置に隣接する第2受け取り位置で前記第1運搬アセンブリから物品を受け取るための第2運搬アセンブリであって、それぞれの積み重ねが形成されるにつれて、それぞれの積み重ねを下方に移動させる第2運搬アセンブリと、
前記第1運搬位置に物品を運搬するコンベヤーと、
積み重ねが形成されるように前記第1及び第2運搬アセンブリの動作を調整する制御装置と
を含み、
前記第1運搬アセンブリは少なくとも1つの第1プラットホームを含み、
物品は前記第1受け取り位置において前記第1プラットホーム上に降ろされ、
前記第1プラットホームは前記第1運搬位置に物品を運搬するために前記第1運搬位置へ通路の下方に移動させられ、
前記第2運搬アセンブリは少なくとも1つの第2プラットホームを含み、
前記第2プラットホームは、前記第2プラットホーム上に前記物品の積み重ねを形成するために前記第1プラットホームから前記第2プラットホームへの前記物品の移送を調整するべく前記第2受け取り位置から前記通路の下方に移動可能であり、
前記コンベヤーは、前記第1プラットホーム上に物品を順次降ろすことによって前記第1プラットホーム上に物品の列を形成するように移動させられ、
前記物品の列は、前記第1プラットホームから前記第2プラットホームに移送され
前記物品の列の移送の繰り返しによって、前記第2プラットホーム上に前記物品の積み重ねが形成される、積み重ねアセンブリ。
【請求項2】
前記第2運搬アセンブリは、形成されたそれぞれの積み重ねを第2運搬位置へ通路に沿って下方に移動させる、請求項1に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項3】
前記第2運搬アセンブリは、それぞれの積み重ねを第2運搬位置へ水平方向に移動させる、請求項1に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項4】
前記第1運搬アセンブリは前記コンベヤーから物品の列を受け取る少なくとも1つの更なるプラットホームを含み、前記第1運搬アセンブリは駆動部を含み、前記駆動部は前記第1プラットホームを前記更なるプラットホームに対して異なる速度で移動させるように動作可能である、請求項1、2又は3に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項5】
それぞれの第1プラットホームとそれぞれの第2プラットホームは複数のフィンガーを含み、それぞれのプラットホームの隣接するフィンガーはスロットによって分離され、両方のプラットホームのフィンガーは前記通路内に位置するときに前記通路に対して概ね横方向に延びる、請求項1から4のいずれか一項に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項6】
それぞれのプラットホームのフィンガーは概ね平行である、請求項5に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項7】
前記プラットホーム上に物品を保持するのを助けるために前記通路に隣接して延びる少なくとも1つの支持部材を更に含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項8】
2つの支持部材を含み、前記支持部材は前記通路の両側にあるように間隔を置いて配置され、前記支持部材は前記プラットホーム上に物品を保持するために協働する、請求項7に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項9】
それぞれの支持部材は上方に延びる複数のスロットを含み、前記第1プラットホームのフィンガー及び/又は前記第2プラットホームのフィンガーは前記スロットを貫通する、請求項7又は8の積み重ねアセンブリ。
【請求項10】
両方のプラットホームは前記通路に沿って通過するときに概ね水平に配向され、前記プラットホームは前記通路に沿って移動するときに概ね直線の経路に沿っている、請求項1から9のいずれか1項に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項11】
積み重ね移送部材を更に含み、前記積み重ね移送部材は前記第2運搬位置に隣接して配置され、積み重ねを前記通路から移送するために移動可能である、請求項2又は3に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項12】
前記アセンブリは前記通路の一部を閉鎖する少なくとも1つの扉を含み、前記扉は前記通路の内部からの積み重ねの移送を行うために開位置に移動可能である、請求項11に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項13】
前記扉は概ね水平な軸の周りで旋回し、且つ積み重ねの運搬を行うときに前記通路内に突出する部分を含み、前記部分は積み重ねが所望の高さを有することを確実にするために積み重ねと係合するように配置可能である、請求項12に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項14】
前記コンベヤーは、物品が概ね水平方向の列に配置されるように、それぞれの第1プラットホームへの物品の運搬を行うために角度方向に移動可能であり、前記制御装置は前記コンベヤーの動作を前記第1及び第2運搬アセンブリと調和させる、請求項1から13のいずれか1項に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項15】
前記第1及び第2運搬アセンブリは前記通路の反対側に位置する、請求項1から8のいずれか1項に記載の積み重ねアセンブリ。
【請求項16】
物品を積み重ねる方法であって、
複数の物品を物品が第1支持体によって支持される第1受け取り位置へ運搬し、且つ前記第1支持体上に水平方向の列で物品を配置することと、
記第1支持体と前記第1支持体上の前記物品の列を第1運搬位置へ下げることと、
前記第1運搬位置にある前記第1支持体上の前記物品の列を第2支持体に支持されるように第2受け取り位置に移送することと、
前記物品の列の移送の繰り返しによって、前記第2支持体上に前記物品の積み重ねを形成することと、
前記第2支持体を前記第2受け取り位置から下げることと
を含む方法。
【請求項17】
前記物品の積み重ね第2運搬位置へ所定の方向に移送することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記所定の方向は下向きである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記所定の方向は概ね水平である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記物品は袋である、請求項16から19のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば袋などの物品を受け取って積み重ねるスタッカーに、より詳細には、限定されるものではないが、箱のような容器内に積み重ねを挿入するスタッカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
積み重ねられ、その後、箱などの容器内に挿入される物品は、しばしば箱の中に手作業で積み重ねられる。
【0003】
スナック食品の製造業では、袋が包装機によって製造され、その後、個々の袋がコンベヤーに運ばれる。コンベヤーは、1人以上の作業員が配置されているステーションに袋を運ぶ。作業員は袋を集め、それらをグループで又は積み重ねて並べ、その後、それらを箱内に挿入する。
【0004】
袋を積み重ねてそれらを箱の中に配置する上記方法は、時間がかかり、手作業であり、費用がかかるという欠点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記欠点の少なくとも1つを克服又は実質的に改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書には、物品を積み重ねるための積み重ねアセンブリであって、
複数の物品を第1受け取り位置で受け取り、その後、物品を第1運搬位置へ通路に沿って下方に順次移動させるための第1運搬アセンブリと、
物品の積み重ねが通路内に順次形成され且つ第2運搬アセンブリによって支持されるように、第1運搬位置に隣接する第2受け取り位置で第1運搬アセンブリから物品を受け取るための第2運搬アセンブリであって、それぞれの積み重ねが形成されるにつれて、それぞれの積み重ねを下方に移動させる第2運搬アセンブリと、
積み重ねが形成されるように第1及び第2運搬アセンブリの動作を調整する制御装置とを含む、積み重ねアセンブリが開示されている
【0007】
好ましくは、第2運搬アセンブリは、形成されたそれぞれの積み重ねを第2運搬位置へ通路に沿って下方に移動させる。
【0008】
好ましくは、第2運搬アセンブリは、それぞれの積み重ねを第2運搬位置へ水平に移動させる。
【0009】
好ましくは、第1運搬アセンブリは少なくとも1つの第1プラットホームを含み、物品は第1運搬位置において第1プラットホームへ運搬され、第1プラットホームは第1運搬位置へ通路の下方に移動させられ、第2運搬アセンブリは少なくとも1つの第2プラットホームを含み、第2プラットホームは、第2プラットホームによって支持される物品の積み重ねを行うために、第2プラットホームに支持される第1プラットホームからの物品の移送を調整するべく第2運搬位置から通路の下方に移動可能である。
【0010】
好ましくは、第1運搬アセンブリは少なくとも1つの更なるプラットホームを含み、第1運搬アセンブリは駆動部を含み、駆動部は第1プラットホームを更なるプラットホームに対して異なる速度で移動させるように動作可能である。
【0011】
好ましくは、それぞれの第1プラットホームとそれぞれの第2プラットホームは複数のフィンガーを有し、それぞれのプラットホームの隣接するフィンガーはスロットによって分離され、両方のプラットホームのフィンガーは通路内に位置するときに前記通路に対して概ね横方向に延びる。
【0012】
好ましくは、それぞれのプラットホームのフィンガーは概ね平行である。
【0013】
好ましくは、積み重ねアセンブリは、プラットホーム上に物品を保持するのを助けるために前記通路に隣接して延びる少なくとも1つの支持部材を更に含む。
【0014】
好ましくは、積み重ねアセンブリは2つの支持部材を更に含み、支持部材は通路の両側にあるように間隔を置いて配置され、支持部材はプラットホーム上に物品を保持するために協働する。
【0015】
好ましくは、それぞれの支持部材は上方に延びる複数のスロットを含み、第1プラットホームのフィンガー及び/又は第2プラットホームのフィンガーが前記スロットを貫通する。
【0016】
好ましくは、両方のプラットホームは前記通路に沿って通過するときに概ね水平に配向され、プラットホームは前記通路に沿って移動するときに概ね直線の経路に沿っている。
【0017】
好ましくは、積み重ねアセンブリは積み重ね移送部材を更に含み、積み重ね移送部材は第2プラットホーム運搬位置に隣接して配置され、積み重ねを通路から移動させるために移動可能である。
【0018】
好ましくは、アセンブリは前記通路の一部を閉鎖する少なくとも1つの扉を含み、扉は通路の内部からの積み重ねの移送を行うために開位置に移動可能である。
【0019】
好ましくは、前記扉は概ね水平な軸の周りで旋回し、且つ積み重ねの運搬を行うときに通路内に突出する部分を含み、部分は積み重ねが所望の高さを有することを確実にするために積み重ねと係合するように配置可能である。
【0020】
好ましくは、積み重ねアセンブリは第1プラットホーム受け取り位置に物品を運搬するコンベヤーを更に含み、コンベヤーは、袋を概ね水平方向の列に配置することができるように、それぞれの第1プラットホームへの袋の運搬を行うために角度方向に移動可能であり、前記制御装置はコンベヤーの動作を運搬アセンブリと調和させる。
【0021】
好ましくは、運搬アセンブリは通路の反対側に位置する。
【0022】
本明細書には、物品を積み重ねる方法であって、
複数の物品を物品が第1支持体によって支持される第1受け取り位置へ運搬し、且つ物品を第1支持体上に水平方向の第1列で配置することと、
列が第2受け取り位置にある第2支持体へ運搬される第1運搬位置へ列を下げることと、
第2支持体を第2受け取り位置から下げることと、
少なくとも1つの物品の更なる列を第1支持体によって支持されるように第1受け取り位置にある第1支持体へ運搬することと、
それぞれの更なる列を第1運搬位置へ下げることと、
積み重ねを形成するためにそれぞれの更なる列を第1列に支持されるように移送することと
を含む方法が更に開示されている
【0023】
好ましくは、それぞれの積み重ねは第2運搬位置へ所定の方向に移送される。
【0024】
好ましくは、所定の方向は下向きである。
【0025】
好ましくは、所定の方向は概ね水平である。
【0026】
好ましくは、物品は袋である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
添付図面を参照して本発明の好ましい形態を例として説明する。
図1】袋積み重ねアセンブリの簡略化された概略等角図である。
図2図1のアセンブリの一部の概略等角図である。
図3】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図4】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図5】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図6】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図7】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図8】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図9】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図10】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図11】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図12】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図13】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図14】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図15】様々な作業段階にある図1のアセンブリの概略側面図である。
図16図1のアセンブリの概略側面図である。
図17図1のアセンブリの更なる概略側面図である。
図18図1のアセンブリに用いられる駆動アセンブリの概略等角図である。
図19図18の駆動アセンブリの概略側面図である。
図20図19の駆動アセンブリの概略等角図である。
図21図1のアセンブリの下部の概略等角図である。
図22図21に示される下部の更なる概略等角図である。
図23図21の下部の更に別の等角図である。
図24図21の下部の更に別の等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
添付の図面には、袋14を積み重ねるためのアセンブリ10が模式的に示されている。アセンブリ10は袋運搬装置11を含み、袋運搬装置11は本実施形態では、袋14を運搬方向15に移動させる、上ベルト長さ13を有するベルトコンベヤー12である。通常は、ベルトコンベヤー12の端部16は、袋14を表面13へ運搬する包装機に隣接して配置される。例として、袋14はスナック食品の袋であることができる。
【0029】
ベルトコンベヤー12は運搬端部17を有し、袋14は運搬端部17から第1運搬アセンブリ18(第1支持体)へ運搬される。
【0030】
ベルトコンベヤー12はまた、運搬端部17が方向20において角度方向に移動するように、概ね直立の軸19の周りで角度移動可能である。
【0031】
アセンブリ18は、複数のプラットホーム22を支持するベルト又はチェーン駆動部21を含む。好ましくは、プラットホーム22の各々が駆動部21によって提供される閉ループを動き回るとき、プラットホーム22の各々は一定の向きに保持される。好ましくは、プラットホーム22の各々は複数のロッド又はフィンガー23によって提供され、複数のロッド又はフィンガー23は本実施形態では概ね平行であり且つ同一の長さを有する。
フィンガー23は、スロット(細長い隙間)46によって分離されるように横方向に間隔を置いて配置され、横方向の梁24に固定されている。
【0032】
フィンガー23は、上方に延びるスロット26によって分離されている、上向きの複数のワイヤ又はロッド25によって提供される支持部材28を貫通する。駆動部21によって提供される閉ループを動き回るとき、ロッド23がスロット26を通過し、ロッド25がスロット46を通過する。プラットホーム22は、支持部材28に隣接して、プラットホーム22がスロット26を通って突出すると同時に、スロット26を通って下方に移動するように、方向27に通過する。好ましくは、下方への移動は直線経路に沿っている。
【0033】
スロット26を通って突出しているとき、ロッド23(プラットホーム22)は、袋14が水平方向の列でプラットホーム22上に降ろされる受け取り位置29に配置される。
袋14は、それぞれのプラットホーム22が受け取り位置29に配置されているとき、袋14がそれぞれのプラットホーム22の横方向にわたって順次降ろされるように、角度方向20に往復するコンベヤー12の結果として水平方向の列に配置される。
【0034】
プラットホーム22は、方向27に連続的に移動させることができ、又はプラットホーム22が受け取り位置29にある少なくとも一部の時間だけ静止するように断続的に移動させることができる。
【0035】
支持部材28から水平方向に間隔を置いて配置されているのは、更なる支持部材30である。支持部材30は、それらの間にスロット32がある複数のワイヤ又はロッド31によって提供される。袋14は、支持部材28と30の間で積み重ね47に形成される。従って、支持部材28と30との間に上方に延びた通路33があり、通路33の内部に袋14が積み重ねられる。
【0036】
フィンガー37は、フィンガー37がスロット32を貫通することができるように、スロット80によって分離されている。
【0037】
袋14の水平方向の列が位置29においてプラットホーム22上に形成されると、プラットホーム22は袋14を通路33の下方に移動させるように下方に移動させられる。
【0038】
袋14は通路33内に積み重ねられ、第2運搬アセンブリ(第2支持体)34によって支持されている。アセンブリ34は、それがプラットホーム36を有する駆動部35を含み、プラットホーム36が駆動部35によって提供されるループを動き回るという点で、アセンブリ18と本質的に同じ構造である。駆動部35のプラットホーム36と駆動部21のプラットホーム22は、通路33を通って概ね下方に移動させられる。プラットホーム36は、好ましくは、駆動部35によって提供されるループを動き回る間、一定の向き(水平)に維持される。駆動部35は、チェーン駆動部21のようなチェーン駆動部を含む。
【0039】
プラットホーム36は、プラットホーム22と同様に、通路33にあるとき直線下向き経路に沿って移動する。
【0040】
プラットホーム36は、本実施形態では、横方向梁38に固定された複数のロッド又はフィンガー37によって提供される。
【0041】
フィンガー37は、スロット80によって分離されるように横方向に間隔を置いて配置されている。最初に、袋14がプラットホーム22に支持され且つ水平方向の列が完成すると、プラットホーム22は、フィンガー23がプラットホーム36のフィンガー37に隣接して配置されるように、通路33に沿って下方に移動させられる。袋14の最初の列は、フィンガー23の通路33の外への移動によってプラットホーム36に移送される。
次のプラットホーム22が袋14の水平方向の列を受け取り、プラットホーム36に支持されている袋14の最初の列の上に配置されるまで下方へ移動させられ、そのときプラットホーム22は、プラットホーム22に支持されている袋14を下方の袋14の列の上に降ろすように通路33の外へ概ね水平方向に移動させられる。このプロセスが繰り返される。従って、袋14の積み重ね47は、積み重ね47が形成されるにつれてプラットホーム36を下方に移動させることによって、プラットホーム36上に形成される。より詳細には、それぞれのプラットホーム36は、それぞれのプラットホーム22から運搬される、積み重ね47を形成する袋14の次の列に対応するように下げられる。
【0042】
完成した積み重ね47が形成されると、それは第2運搬位置75へ下方に移動させられる。代替的な実施形態では、完成した積み重ね47の移動は水平であることができる。
【0043】
積み重ね47は、袋14の1つ以上の列を有することができる。
【0044】
(位置76に位置する)支持部材28は、一対の扉40によって選択的に閉じられる開口部39を有する。積み重ね47が必要数の袋14を有するとき、扉40は開いており、移送部材41が、少なくとも部分的に開口部39に隣接して配置された箱42の中に積み重ね47を配置するために、方向43に概ね水平に積み重ね47を移動させるように作動する。
【0045】
上記プロセスは、箱42が袋14でいっぱいになるまで繰り返される。
【0046】
中央制御装置(デバイス)44は、コンベヤー12、アセンブリ18、アセンブリ34の動作、及び移送部材41の移動を調整するようにプログラムされている。
【0047】
図3から15に示されるように、アセンブリ18及び34は、袋14積み重ね47を形成するためにプラットホーム22及び36を概ね直線の経路に沿って通路33の下方に移動させる。
【0048】
支持部材28及び/又は支持部材30は(部材41と共に)、異なるサイズの袋14に対応するために通路33の水平方向幅を変更するべく互いに対して水平方向に移動可能であってもよい。また、必要数の袋14を水平方向の列に収容するために通路33の横方向幅を調整するべく、側板48が通路33の両側にあってもよい。例えば、それぞれの列は1つ以上の袋14、2つ、3つ、4つ又は5つの袋14などから構成されることができる。コンベヤー12の角度方向の移動は調整される必要があるだろう。
【0049】
図17から23には、アセンブリ10の一実施形態が提供されている。本実施形態では、駆動部21は4対のチェーン49,50,51及び52を含む。
【0050】
第1対のチェーン49は、第1組のプラットホーム22を支持し且つ移動させるために第2対のチェーン50と協働する。第3対のチェーン51は、同様に第2組のプラットホーム22を支持し且つ移動させるために第4対のチェーン52と協働する。これにより、チェーン49及び50によって駆動される(第1組の)プラットホーム22を、チェーン51及び52によって支持される(第2組の)プラットホーム22と異なる速度で異なる時間に動作させることが可能になる。例えば、袋14がプラットホーム22に運搬されるとき、それぞれのプラットホーム22は静止するか又は非常にゆっくりと移動することができる。一方、他方の対のチェーンによって駆動されるプラットホーム22を、位置29に隣接するように戻すためにより高速で移動させることができる。
【0051】
本実施形態には、4つのプラットホーム22がある。プラットホーム22の各々は一対のアーム54によって支持され、アーム54の間には梁24がアーム54に固定されるように延びている。アーム54の各々は、軸受アセンブリ56を支持するシャフト55によって支持されている端部を有する。それぞれのアーム54は、アーム54が角度方向に同時に動くように、そのそれぞれのシャフト55に固定されている。
【0052】
それぞれの軸受アセンブリ56は、それぞれのチェーン49又は51によって支持されている。
【0053】
それぞれのシャフト55からは更なるアーム57が延びており、それぞれのアーム57は更なる軸受アセンブリ58へと延びており、更なるシャフト59がそれぞれのアーム57に固定され、それぞれの軸受アセンブリ58によって支持されている。それぞれの軸受アセンブリ58は、それぞれのチェーン50又は52によって支持されている。
【0054】
上記構成は、フィンガー23(プラットホーム22)が通路33の下方に通過するときに概ね水平方向に曲がった向きに維持されることを確実にする。本実施形態では、プラットホーム22はそれらの全移動中、概ね水平に維持される。
【0055】
駆動部35は、駆動部35が鉛直方向に延びていることを除いて、本質的に駆動部21と同じ構造であり、チェーンは駆動部21の方向27に対して反対の角度方向に移動する。
【0056】
扉40は上扉61と下扉62とを含む。上扉61は概ね水平な軸63の周りで角度移動するために旋回可能に取り付けられ、一方、下扉62は軸64の周りで角度移動するために旋回可能に取り付けられている。軸63及び64は概ね平行且つ水平に延びている。
【0057】
上扉61は、ロッド31の間を通過するように形作られ且つ配置されている複数のフィンガー65を有する。扉61が概ね水平な軸63の周りで図21に示されるような概ね上向きの位置から図22に示されるような概ね水平な位置に旋回するとき、袋14がそれらを箱42に移送することができる高さに位置することを確実にするために、フィンガー25は積み重ね47の上面で袋14と係合する。これは袋14のいくらかの圧縮を伴ってもよい。
【0058】
上記の好ましい実施形態では、フィンガー23及び37は、通路33を通って下方へ通過するとき概ね水平方向に延びている。しかし、当然のことながら、フィンガー23及び37は傾斜していてもよく、それらは単に袋14がその上に載ることができるように配向されるだけでよい。
【0059】
上記実施形態では、プラットホーム22及び36は通路33に沿って下方に通過する。それらの移動は直線状でなくてもよく、曲線状であってもよい。必要なことは、プラットホーム22及び36が通路33を通って下方に移動することである。
【0060】
上記の好ましい実施形態では、袋14は(図1に示されるように)水平方向の列を形成するようにプラットホーム22上に降ろされる。この点において、当然のことながら、複数の水平方向の列がそれぞれのプラットホーム22上に支持されてもよい。
【0061】
図20から23に最も良く見られるように、扉61は、異なる幅の積み重ね47及び異なる幅を有する箱42に対応するために、互いに対して横方向68に移動可能な2つの扉パネル66及び67で形成されている。
【0062】
同様に、扉62は2つの扉パネル69及び70で形成されている。扉パネル69及び70もまた、扉パネル66及び67と共に、互いに対して方向68に移動可能である。
【0063】
パネル66,67,69及び70は支持梁71に取り付けられ、梁71は方向68におけるパネル66,67,69及び70の移動をもたらするためにフレーム74に移動可能に取り付けられている。
【0064】
扉61又は62と共に、梁71に同様に支持されているのはサイドパネル73であり、サイドパネル73はそれぞれの積み重ね47が通過する概ね矩形の開口部を提供するために協働する。
【0065】
また、扉61は、扉61及び62によって閉じられる開口部の高さを調整するための上下移動のために梁71に取り付けられている。
【0066】
上記アセンブリ10の動作において、袋14は受け取り位置29に運搬され、水平方向の列に配置される。そこから、それぞれの列は第1運搬位置74へと下げられ、第1運搬位置74はまた第2受け取り位置に対応し且つ隣接している。位置74において、袋14は、概ね水平方向に通路33から離れるプラットホーム22の移動によってプラットホーム36に移送される。プラットホーム22は位置29へ戻る。プラットホーム36は、その後、積み重ね47が形成されるまで袋14の更なる列に対応するように下げられる。一旦形成されたそれぞれの積み重ね47は、プラットホーム36によって通路33の底部へ運搬される。これが第2運搬位置75である。この位置において、それぞれの積み重ね47は箱42へ水平方向に移送される。一方、第2運搬位置75において、プラットホーム36は通路33から離れるように水平方向に移動させられ、再び位置74まで戻るように移送される。代替的な実施形態では、一旦形成され且つプラットホーム36に支持されている積み重ね47は、水平方向にずらされた第2運搬位置75に水平方向に移動させられる。
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