特許第6688218号(P6688218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6688218モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6688218
(24)【登録日】2020年4月7日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/065 20060101AFI20200421BHJP
   H01S 5/14 20060101ALI20200421BHJP
   H01S 5/022 20060101ALI20200421BHJP
   H01S 5/183 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   H01S5/065
   H01S5/14
   H01S5/022
   H01S5/183
【請求項の数】26
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-524141(P2016-524141)
(86)(22)【出願日】2014年10月29日
(65)【公表番号】特表2016-535934(P2016-535934A)
(43)【公表日】2016年11月17日
(86)【国際出願番号】GB2014053214
(87)【国際公開番号】WO2015063478
(87)【国際公開日】20150507
【審査請求日】2017年10月16日
(31)【優先権主張番号】1319100.2
(32)【優先日】2013年10月29日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】514245096
【氏名又は名称】ソーラス テクノロジーズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SOLUS TECHNOLOGIES LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ハミルトン,クレイグ ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】マルコム,グレーム ペーター アレクサンダー
【審査官】 百瀬 正之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−523092(JP,A)
【文献】 特開2009−152553(JP,A)
【文献】 特開平08−340141(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/144619(WO,A1)
【文献】 特開2004−253800(JP,A)
【文献】 特表2003−502849(JP,A)
【文献】 特開2003−198017(JP,A)
【文献】 特表2004−520709(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0043798(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0012247(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0019406(US,A1)
【文献】 KUZNETSOV M. et al.,"Design and Characteristics of High-power (>0.5-W CW) Diode-Pumped Vertical-External-Cavity Surface-Emitting Semiconductor Lasers with Circular TEM/sub 00/ Beams",IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics,IEEE,1999年 6月,Volume: 5, Issue: 3, May/Jun 1999,pp561-pp573,URL,http://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=788419&isnumber=17082
【文献】 ZHAO et al.,Subpicosecond pulse generation from a 1.56μm mode-locked VECSEL,OPTICS LETTERS,米国,Optical Society of America,2011年11月,Vol.36, No.22,pp.4377-4379
【文献】 TSUDA et al.,Mode-Locking Ultrafast Solid-State Lasers with Saturable Bragg Reflectors,IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics,米国,IEEE,1996年 9月,VOL.2, NO.3,pp.454-464
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00−5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2ミラーを終端とし、第3ミラーにより折り返された共振器を有するレーザにおいて、
前記第2ミラーは、所定の波長λで共振器フィールドをモード同期することに適した強度可飽和ミラーを具え、
前記第3ミラーは、少なくとも1つの量子井戸を有する、多層半導体利得媒体が搭載された反射器を具え、前記利得媒体は、当該利得媒体が第1共鳴周期利得エタロン(RPG)特性であるときに、所定の波長λにおいて共振器フィールドを発生するよう構成され、
前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルは、所定の波長λよりも短い波長にオフセットされ、所定の波長λより長い波長において、前記利得媒体が第2共鳴周期利得エタロン(RPG)特性であるときに利得を抑制するよう構成されることを特徴とするレーザ。
【請求項2】
請求項1に記載のレーザにおいて、前記反射器が、第1分布ブラッグ反射器(DBR)を具えることを特徴とするレーザ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のレーザにおいて、前記強度可飽和ミラーが、第2分布ブラッグ反射器(DBR)と、前記第2分布ブラッグ反射器(DBR)中に配置された1以上の量子井戸の層とを有する、可飽和ブラッグ反射器(SBR)を具えることを特徴とするレーザ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルが、共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の自由スペクトル領域の半分から一つ分の範囲の波長にオフセットされることを特徴とするレーザ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記第1ミラーが、共振器の出力カプラとして機能させるために、所定の波長において、やや反射性で、やや透過性であることを特徴とするレーザ。
【請求項6】
請求項5に記載のレーザにおいて、前記第1ミラーが、凹面の曲率半径を有していることを特徴とするレーザ。
【請求項7】
請求項6に記載のレーザにおいて、前記第1ミラーの前記凹面の曲率半径が200mmであることを特徴とするレーザ。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記共振器が、追加的に第4ミラーにより折り返され、前記第4ミラーは、前記第2ミラーおよび第3ミラーの間に配置されることを特徴とするレーザ。
【請求項9】
請求項8に記載のレーザにおいて、前記第4ミラーが、凹面の曲率半径を有していることを特徴とするレーザ。
【請求項10】
請求項9に記載のレーザにおいて、前記第4ミラーの凹面の曲率半径が200mmであることを特徴とするレーザ。
【請求項11】
請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記共振器が、追加的に第5ミラーにより折り返され、前記第5ミラーは、前記第2および第4ミラーの間に配置されることを特徴とするレーザ。
【請求項12】
請求項11に記載のレーザにおいて、前記第5ミラーが平面状であることを特徴とするレーザ。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載のレーザにおいて、前記共振器が、追加的に第6ミラーにより折り返され、前記第6ミラーは、前記第2および第5ミラーの間に配置されることを特徴とするレーザ。
【請求項14】
請求項13に記載のレーザにおいて、前記第6ミラーが凹面の曲率半径を有することを特徴とするレーザ。
【請求項15】
請求項14に記載のレーザにおいて、前記第6ミラーの凹面の曲率半径が200mmであることを特徴とするレーザ。
【請求項16】
請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記共振器の1組以上の隣接したミラーが、150mmのミラー間隔を有することを特徴とするレーザ。
【請求項17】
請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記レーザがさらに、連続波(cw)光フィールド源を具え、ここからの出力が前記利得媒体をポンプするよう構成されることを特徴とするレーザ。
【請求項18】
請求項17に記載のレーザにおいて、前記(cw)光フィールド源が、ファイバカップリングレーザダイオードシステムを具えることを特徴とするレーザ。
【請求項19】
請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載のレーザにおいて、前記レーザが超短パルスを有する出力フィールドを提供することを特徴とするレーザ。
【請求項20】
請求項19に記載のレーザにおいて、前記超短パルスが100psから100fsの間のパルス幅を有することを特徴とするレーザ。
【請求項21】
レーザをモード同期する方法において、前記方法が、
−強度可飽和ミラーを有する、第1ミラーと第2ミラーを終端とする共振器を提供するステップと、
−共振器を第3ミラーで折り返すステップであって、前記第3ミラーが、少なくとも1つの量子井戸を有する、多層半導体利得媒体が積載された反射器を具えるステップと、
−前記利得媒体を、当該利得媒体が第1共鳴周期利得エタロン(RPG)特性であるときに、所定の波長λにおいて共振器フィールドを発生するよう構成するステップと、
−前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルを、所定の波長λよりも短い波長となるようオフセットさせるステップと、
−前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルを、所定の波長λより長い波長において、前記利得媒体が第2共鳴周期利得エタロン(RPG)特性であるときに利得が抑制されるよう構成するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21に記載のレーザをモード同期する方法において、前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルが、前記共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の自由スペクトル領域の半分から一つ分の範囲の波長にオフセットされることを特徴とするレーザ。
【請求項23】
請求項21または請求項22に記載のレーザをモード同期する方法において、前記方法がさらに、前記第2ミラーおよび第3ミラーの間に第4ミラーを提供することで、空洞を折り返すステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項23に記載のレーザをモード同期する方法において、前記方法がさらに、前記第2ミラーおよび第4ミラーの間に第5ミラーを提供することで、空洞を折り返すステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載のレーザをモード同期する方法において、前記方法がさらに、前記第2および第5ミラーの間に第6ミラーを提供することで、空洞を折り返すステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項21乃至請求項25のいずれか一項に記載のレーザをモード同期する方法において、前記方法がさらに、利得媒体をポンプするよう構成された、連続波(cw)光フィールドを提供するステップを含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体レーザの分野に関し、特に、超短パルス光を出力するよう構成された、半導体ディスクレーザに関する。
【背景技術】
【0002】
この分野においてSDLは、外部共振器型垂直面発光レーザ(VECSEL)または光ポンピング半導体レーザ(OPSL)とも呼ばれることが知られている。したがって本明細書中で半導体ディスクレーザ(SDL)という用語は、これらのそれぞれのシステムについて指すよう用いられている。
【0003】
以下の説明中で用いられている「超短」パルスという用語は、約100ピコ秒(ps)から数フェムト秒(fs)の間の短さのパルスを指す。
【0004】
短または超短パルス発生を生成するために、よく知られた技術はモード同期である。モード同期がレーザ共振器内で行われるとき、レーザ共振器の複数のモードは位相同期するように揃えられ、結果として発生した電磁場が、共振器内を周回する短パルスを有することとなる。これは、それぞれの空間周回時間ごとのパルスの内部共振ロスを低減する、時間的損失変調(temporal loss modulation)装置によってもたらされる。これにより、特定のタイムウィンドウの間に変調装置を通過したときのみ、パルスが利得を得うる、open net gain windowが形成される。
【0005】
損失変調は能動的にまたは受動的に生成され得る。能動モード同期は、例えば共振周期と同期した、音響光学変調装置を共振器内素子として用いることで達成される。しかし、受動的シャッターでないと超短波パルスを形成し安定化するための速さが足りないため、超短波パルス発生は受動モード同期技術に依存している。受動モード同期は一般的に、ロスを低減し光強度を増加させる、可飽和吸収メカニズムによる。可飽和吸収パラメータがレーザシステムに正しく調整された時、安定した自己始動型モード同期が達成され得る。
【0006】
この分野において、固体レーザを受動モード同期するために、可飽和ブラッグ反射器(SBR)を採用することは知られており、例えばTsudaらの「Mode−Locking Ultrafast Solid−State Lasers with Saturable Bragg Reflectors」,IEEE Journal of Selected Topcs in Quantum Electronics Vol.2,No.3,Sepetember 1996 pp454−463および米国特許第5,627,584号を参照されたい。SBRとは、一般的な分布ブラッグ反射器(DBR)中に、1以上の半導体量子井戸を有する、非線形ミラーであり、つまり、1/4波長の厚さの半導体材料の層の交互の積み重ねである。結果として高い光強度において、SBRによって示される反射能はより大きくなる。Ti:サファイアまたはCr:LiCAFの固体状態の利得媒体を有する共振器の、自己始動型フェムト秒モード同期が表示されている。
【0007】
米国特許公開公報2004/0190567は、発振器内に可飽和ブラッグ反射器(SBR)を具えることで、SDLをモード同期するように、上述のコンセプトを拡張したものを開示している。前記SDLは独自の分布ブラッグ反射器(DBR)を具えており、これの上に、例えばInGaAIP、InAlGaN、AlGaAs、InGaAsP、GaAsN、InGaAsN、GaSbおよびInPなどの材料の、半導体利得媒体が積載される。
【0008】
米国特許公開公報2004/0190567において説明されたシステムをデザインするために、この分野において採用される方法を、図1を参照しながら以下に簡単に説明する。SDLをデザインするとき、重要なデザインファクターは、レーザが動作する所望の中心波長λであり、例えばλ=980nmである。
【0009】
SDLの分布ブラッグ反射器(DBR)は、次に前記中心波長λで反射するように構成される。典型例では、分布ブラッグ反射器(DBR)は、所望の波長では99.9%よりも大きな値の反射率を示すよう設計し得る。これは、例えばGaAs基板上にAlAsとGaAsの層を交互に配置をするなど、交互に1/4波長の層を基板の上に提供することで達成される。交互の1/4波長の層の光学的厚さが、分布ブラッグ反射器(DBR)の中心反射率の値を決める一方で、層の数が全体のプロファイル1を決め、ひいては分布ブラッグ反射器(DBR)の反射バンド幅ΔRを決める。
【0010】
次のステージは利得媒体のデザインを含む。これは、例えばGaAs構造などの、1/2波長の層を前述の分布ブラッグ反射器(DBR)上に提供し、中心波長λで共振する、利得エタロンを形成することで達成される。これは図1の参照符号2に示された、共鳴周期利得エタロン特性(RPG特性)により示される。当業者に理解されるように、中心波長λにおけるRPG特性と同様に、利得エタロンの自由スペクトル領域(FSR)により展開される他のRPG特性も存在しうる。典型的に、利得エタロンのFSRレンジは30nmであり、したがってRPG特性は、mを整数値とすると波長λ=λ±m30に出現する。結果として、図1の分布ブラッグ反射器(DBR)の反射バンド幅ΔRの範囲には、950nm、980nm、1010nmの、3つのRPG特性が存在する。
【0011】
最後のステージは、図1の参照番号3に示されているように、中心波長λにおいて出力をするように構成された、1以上の量子井戸構造を導入することである。前記量子井戸は、中心波長λにおいて出力を発生させるために、SDLを光学的にポンプし得するように、1/2波長GaAs構造の間に均等に配置された、InGaAs量子井戸を有していてもよい。
【0012】
SDLをモード同期するために可飽和ブラッグ反射器(SBR)を採用するとき、可飽和ブラッグ反射器(SBR)の分布ブラッグ反射器(DBR)の反射能プロファイルは、SDL1の分布ブラッグ反射器(DBR)の反射能プロファイルと一致するように構成されるべきことが、この分野において一般的に認識されており、つまり、中心波長λにおいて反射能を有し、類似する反射バンド幅ΔRを示すよう構成されるべきだということである。これは中心波長λにおいて、共振器中のロスを最小限にするために通常行われている。同様の理由で、例えば追加的なミラー等、共振器の他の部品も、中心波長λおよびこの付近において高い反射性を有するように構成されている。
【0013】
運用上、発明者らは米国特許公報2004/0190567において開示されたモード同期技術は、信頼できる程度にモード同期するレーザシステムを提供しないことを発見した。開示されたデザインによって構成されたレーザ共振器は、ノイズ不安定性を示すことがわかっている。研究によると、これらのノイズ不安定性は、中心波長λに対応するRPG特性の利得と、例えば1010nmなどのより長い波長におけるRPG特性の利得との間の利得競合の結果起こるものである可能性がある。実に、発明者らは意外にも、次に長い波長に対応する、より低いエネルギーRPG特性の1010nmにおいて、モード同期出力を観察できた。これらの可飽和ブラッグ反射器(SBR)ベースのモード同期SDLの動作波長の不安定性と不確実性は、商業用レーザシステムの開発と製造において、明らかに非常に問題となる。
【0014】
したがって本発明の一実施例の目的の1つは、この分野において知られている可飽和ブラッグ反射器(SBR)ベースのモード同期半導体ディスクレーザ(SDL)の、前述の問題点を除去または、少なくとも軽減することである。
【発明の概要】
【0015】
本発明の第1の形態によれば、第1および第2ミラーを終端とし、第3ミラーにより折り返された共振器を有するレーザにおいて、
前記第2ミラーは、所定の波長λで共振器フィールドをモード同期することに適した強度可飽和ミラーを具え、
前記第3ミラーは、少なくとも1つの量子井戸を有する、多層半導体利得媒体が搭載された反射器を具え、前記利得媒体は、第1共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の間の所定の波長λにおいて共振器フィールドを発生するよう構成され、
前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルは、所定の波長λよりも短い波長にオフセットされ、所定の波長λより長い波長において、第2共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の間に利得を抑制することを特徴とするレーザが提供される。
【0016】
第1ミラーおよび/または第2ミラーの反射能プロファイルを、所定の波長λよりも低い波長へオフセットしながら、所定の波長λより長い波長において、第2共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の間に利得を抑制することで、この分野で知られているシステムと比較して、異音が低減され、より信頼できるモード同期レーザ源を製造する手段を提供する。
【0017】
前記反射器は第1分布ブラッグ反射器(DBR)を具えてもよい。
【0018】
好ましくは、強度可飽和ミラーは、第2分布ブラッグ反射器(DBR)と、前記第2分布ブラッグ反射器(DBR)中に配置された1以上の量子井戸の層とを有する、可飽和ブラッグ反射器(SBR)を具える。
【0019】
最も好ましくは、前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルは、共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の自由スペクトル領域の半分から一つ分の範囲の波長にオフセットされる。
【0020】
前記第1ミラーは、所定の波長λにおいて、やや反射性で、やや透過性であってもよい。これにより前記第1ミラーが、共振器の出力カプラとして機能できるようになる。
【0021】
前記第1ミラーは好ましくは凹面の曲率半径を有する。選択的に前記第1ミラーの凹面の曲率半径は200mmである。
【0022】
共振器は追加的に第4ミラーにより折り返されてもよく、前記第4ミラーは前記第2ミラーおよび第3ミラーの間に配置される。前記第4ミラーは、好ましくは凹面の曲率半径を有する。選択的に前記第4ミラーの凹面の曲率半径は200mmである。
【0023】
前記共振器は追加的に第5ミラーにより折り返されてもよく、前記第5ミラーは前記第2および第4ミラーの間に配置される。第5ミラーは好ましくは平面状である。
【0024】
前記共振器は追加的に第6ミラーにより折り返されてもよく、前記第6ミラーは前記第2および第5ミラーの間に配置される。第6ミラーは好ましくは凹面の曲率半径を有する。選択的に前記第6ミラーの凹面の曲率半径は200mmである。
【0025】
最も好ましくは、共振器の1組以上の隣接するミラーは、150mmのミラー間隔を有する。
【0026】
選択的に、前記レーザは連続波(cw)光フィールド源を具え、ここからの出力が利得媒体をポンプするように構成されている。前記(cw)光フィールド源はファイバカップリングレーザダイオードシステムを具えてもよい。
【0027】
最も好ましくは、前記レーザは超短パルスを有する出力フィールドを提供する。前記超短パルスは、100psから100fsの間のパルス幅を有してもよい。
【0028】
本発明の第2の形態によれば、レーザをモード同期する方法が提供され、前記方法は、
−強度可飽和ミラーを有する、第1ミラーと第2ミラーを終端とする共振器を提供するステップと、
−共振器を第3ミラーで折り返すステップであって、前記第3ミラーが、少なくとも1つの量子井戸を有する、多層半導体媒体が積載された反射器を具えるステップと、
−前記利得媒体を、第1共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の間、所定の波長λにおいて共振器フィールドを発生するよう構成するステップと、
−前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルを、所定の波長λよりも短い波長となるようオフセットさせるステップと、
−前記第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルを、所定の波長λより長い波長において、利得が第2共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の間に抑制されるよう構成するステップと、
を含む。
【0029】
最も好ましくは、第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルは、共鳴周期利得エタロン(RPG)特性の自由スペクトル領域の半分から一つ分の範囲の波長にオフセットされる。
【0030】
レーザをモード同期する方法はさらに、第4ミラーを前記第2ミラーおよび第3ミラーの間に提供することで、空間を折り返すステップを含んでもよい。
【0031】
レーザをモード同期する方法はさらに、第5ミラーを前記第2ミラーおよび第4ミラーの間に提供することで、空間を折り返すステップを含んでもよい。
【0032】
レーザをモード同期する方法はさらに、第6ミラーを前記第2ミラーおよび第5ミラーの間に提供することで、空間を折り返すステップを含んでもよい。
【0033】
レーザをモード同期する方法はさらに、利得媒体をポンプするよう構成された、連続波(cw)光フィールドを提供するステップを含んでもよい。
【0034】
本発明の第2の形態による実施例は、本発明の第1の形態の好適なまたは選択的な特徴を取り入れるために、他の特徴を含んでもよく、またはその逆でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本発明の形態と有利な点は、後述の詳細な説明を読み、以下の図面を参照することで明らかになる。
【0036】
図1図1は、この分野において知られている、可飽和ブラッグ反射器(SBR)モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)の部品の反射能および利得プロファイルを概略的に示す図である。
図2図2は、本発明の実施例に係る、モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)を概略的に示す図である。
図3図3は、図2に示されたレーザに用いられる半導体ディスクレーザ(SDL)を概略的に示す図である。
図4図4は、図3のSDLと組み合わせて用いられる、冷却装置を概略的に示す図である。
図5図5は、図2のレーザに用いられる可飽和ブラッグ反射器(SBR)を概略的に示す図である。
図6図6は、図2のモード同期半導体ディスクレーザ(SDL)の反射能および利得プロファイルを概略的に示す図である。
図7図7は、本発明の他の実施例に係る、モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)を示す図である。
【0037】
以下の説明において、同じ部品は明細書および図面中、同じ参照番号が付されている。図面は必ずしも縮尺図ではなく、いくつかの部分の比率は本発明の詳細と特徴をわかりやすく表すために拡大されている。
【発明を実施するための形態】
【0038】
まず図2を参照すると、本発明の実施例に係る、モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)4を概略的に示している。理解しやすくするために、該図面には軸が記載されている。以下に記載されている空間の面は、x軸とz軸により定義される面である。
【0039】
モード同期レーザ4は、第1ミラー6および第2ミラー7の間に形成されたレーザ共振器5を具え、光学的にポンプされた多層半導体ディスクレーザ(SDL)8を含み、これらのさらなる詳細は図3および図4を参照しながら以下に記載されている。見てわかる通り、SDL8は、共振器5のための第1折り返しミラーとして機能するよう構成されている。3つのさらなる折り返しミラー9,10,11は、共振器5中に含まれており、そのため共振器5は4回折り返された共振器と解することができる。
【0040】
前記3つの折り返しミラー9,10,11は、SDL8の中心波長λ(こちらも簡単のため980nmに選択された)において非常に高い反射能を持つよう構成される一方で、第1ミラー6はこの中心波長において、やや反射性で、やや透過性であってもよく、したがってこれにより前記第1ミラーが、共振器5の出力カプラとして機能できる。
【0041】
前記ミラー7,9,10,11は、これらの部品の配列を微調整する手段を提供するために、圧電制御されるミラー台に設置されてもよい。さらに、ミラー6,9,11は200mmの曲率半径を有する凹状ミラーである一方、ミラー7,10およびSDL8は実質的に平面状な反射素子であるため、共振器5は光学的に安定である。図2の実施例において、共振器5中の隣接したミラー6,8,9,10,11,7の間にはそれぞれ150mmの間隔が空けられている。
【0042】
ファイバカップリングレーザダイオードシステム13を具えることで、SDL8をポンプするために適した、連続波(cw)光ポンピングフィールド12が提供されている。該実施例において、ファイバカップリングレーザダイオードシステム13は、808nmのcw光ポンピングフィールド12を発生するよう構成されている。A DILAS(登録商標)M1F4S22−808 30C−SS2.1は、これに適したファイバカップリングレーザダイオードシステム13の一例である。
【0043】
該実施例において、ファイバカップリングレーザダイオードシステム13は、SDLに対して直交しない角度でSDL8をポンプするように構成されている。当業者によれば、本発明はそのように限定されず、ファイバカップリングレーザダイオードシステム13は、SDL8に対して直交するポンプフィールド12を提供してもよいことが理解される。ファイバカップリングレーザダイオードシステム13は、共振器5の他のミラーのうちの1つのミラーを通じてポンピングすることで、利得媒体19をポンプするようにも構成されてもよい。
【0044】
図2において、内部共振フィールドは、参照番号14により一般的に示されており、共振器5からの超短パルス出力フィールドは参照番号15により一般的に示されている。
【0045】
SDL8の概略図が図3に示されている。見てわかる通りSDL8は、GaAs基板17上に、有機金属気相成長法(MOCVD)技術により成長させた、ウエハ構造16を有する。ウエハ構造の成長には、例えば分子線エピタキシー(MBE)法など、この分野において知られている他の技術を用いてもよい。ウエハ構造16は第1分布ブラッグ反射器(DBR)18、利得媒体19、キャリア閉じ込めポテンシャル障壁20、および酸化防止層21を具える。
【0046】
当業者に理解されるように、SDLに含まれるウエハ構造16には多くのバリエーションがあり、本発明は特定のDBR18または利得媒体19の構造を用いることに限定されることはない。上述のように、利得媒体19は一般的に、所望のポンプ波長においてSDL8が光学的にポンプされ得るよう、半波長構造に等間隔で複数の量子井戸を具える。ここでDBR18は一般的に、所望の波長において出力フィールド15に対して高い反射性を示す、複数の一組の1/4波長の層を具える。
【0047】
例としてのみ、記載された実施例は、980nmにおいて出力を発生させながら、SDL8が808nmにおいて光学的にポンプされ得るように、1/2波長GaAs構造の間に等間隔でInGaAs量子井戸を有する利得媒体19を含む。上述の構成により、利得媒体19は共鳴周期利得エタロン(RPG)特性2を形成し、30nmのオーダーで自由スペクトル領域(FSR)を示す。
【0048】
第1DBR部位18は、中心波長980nmにおいて99.9%よりも高い反射性を示す、30組のAlAs−GaAs1/4波長層を有する。キャリア閉じ込めポテンシャル障壁20は1波長厚のAl0.3Ga0.7As層を有する。酸化防止層21は薄いGaAsキャップを具えてもよい。
【0049】
当業者に知られている他の利得媒体であって、代わりに利用できるものの中には、波長670nmから1300nmの出力を発生できるガリウムヒ素(GaAs)構造;波長1350nmから1600nmの出力を発生できるリン化インジウム(InP)構造;波長1800nmから2700nmの出力を発生できるアンチモン化ガリウム(GaSb)構造などがある。当業者に知られているように、これらの利得媒体は量子井戸や量子ドットに基づいてもよい。
【0050】
図4は、SDL8の動作特性を向上させるために用いられる、冷却装置22の詳細を示している。特に、冷却装置22は熱スプレッダ23と典型的な熱電冷却器または水冷器24を具える。熱スプレッダ23は、外部にくさび面を有する、単一ダイアモンド結晶を具える。くさび面25の表面には、高性能な反射防止コーティングが施されてもよい。
【0051】
前記単一ダイアモンド結晶熱スプレッダ23は、利得媒体19が熱スプレッダ23と第1DBR18の間に配置されるように、光学的接触により、ウエハ構造16と結合される。ウエハ構造16と熱スプレッダ23は次にインジウム箔26上に、ついで熱電冷却器または水冷器24上に固定される。
【0052】
ミラー7は強度可飽和ミラーであり、米国特許5,627,854に詳細に示されていて、図5において概略的に示されているタイプの可飽和ブラッグ反射器(SBR)を具えてもよい。該実施例においてこの部品は、第2分布ブラッグ反射器(DBR)28中で成長する単一量子井戸27を具える。第2DBR28は見てわかるように、中心を950nmとして約100nmの反射幅ΔRにおいて99.9%よりも高い反射性を提供するために、GaAs基板31上に8組のAlAs 29 AlGaAs 30の1/4波長層を具える。上述の構成によれば、第2分布ブラッグ反射器(DBR)28の自由スペクトル領域(FSR)は300nmのオーダーをとる。
【0053】
当業者に理解されるように、可飽和ブラッグ反射器(SBR)7の温度制御も必要である。これはSDL8との関連で前述した、典型的な熱電冷却器または水冷器を同様に用いることで達成される。
【0054】
この構成において、利得媒体19がポンピングフィールド12によりポンプされると、半導体レーザ4はレーザの放出を開始し、したがって出力フィールド15が生じる。最も重要なことは、レーザが自己モード同期することで、980nmにおいて単一モードの超短出力フィールドが生じることである。つまりパルス幅100ピコ秒から数フェムト秒の短さで発生できるということである。この結果は高い反復性があり、モード同期はレーザ4のオペレータからのさらなるインプットを必要とせず行うことができる。
【0055】
出力フィールド15における特性の向上の理由には、図6に示されているように、可飽和ブラッグ反射器(SBR)中の第2分布ブラッグ反射器(DBR)28の反射能プロファイル32と、SDL8の第1DBR18の反射能プロファイルとの間に、波長不一致が導入された事実が挙げられる。
【0056】
当業者に理解されるように、第2分布ブラッグ反射器(DBR)28の反射能プロファイル32は、共鳴周期利得エタロン(RPG)特性2の自由スペクトル領域1つ分の値に対応する、30nm分、より短い波長へとシフトされている。この不一致による効果が、共振器5に対し制御されたロスを導入する。この制御されたロスが、低エネルギーRPG特性(つまり1010nmRPG特性)に関連した、問題のより長い波長における利得を抑えるのに有効であることがわかっているが、中心波長λと一致するRPG特性において、自己起動モード同期を防ぐレベルでは有効ではない。
【0057】
さらに、950nmを中心とした第2分布ブラッグ反射器(DBR)28の反射能を持ってしても、より短い波長、高いエネルギーおよびRPG特性(つまり950nmのRPG特性)において、不十分な利得が残り、980nmの出力フィールド15のモード同期を阻害してしまう。これは、SDL中でキャリアが低エネルギーにおいて集まる傾向があり、したがって対応するより長い波長の光を放出する事実に由来する。
【0058】
第2DBR部位28と、第1DBR部位18との反射能プロファイルの間に不一致を導入することで、中心波長λにおいて共振器内の反射能を低減することの総合的な結果は、レーザ4の出力フィールド15が、所望の中心波長λである980nmにおいて、顕著に向上したノイズ特性で、信頼できる程度にモード同期することである。
【0059】
低エネルギーのRPG特性(つまり1010nmRPG特性)に対応した、問題の長波長での利得の十分なロスは、第2DBR部位28の反射能プロファイル32が、共鳴周期利得エタロン(RPG)特性2の自由スペクトル領域の半分の値に対応する、たった15nm分、より低い波長へとシフトしても存在する。
【0060】
図7は、図2において示されたレーザ4と類似する、本発明の他の実施例に係る、自己モード同期半導体ディスクレーザ(SDL)33を概略的に示す図である。本実施例において、共振器5の折り返しミラー9,10,11はすべて取り外され、共振器5bはV型共振器と解することができる。レーザ33は、図2乃至図6を参照して、上述のレーザと同様な方法で動作する。
【0061】
上述の実施例において、低エネルギーRPG特性(つまり1010nmRPG特性)に対応する、問題の長波長での利得の制御されたロスは、可飽和ブラッグ反射器(SBR)7の反射能プロファイル32の制御されたデザインにより導入されたのである。しかし、同様の結果が共振器5のミラー6,9,10,11のうちの1以上の他のミラーの反射能プロファイルを改変することによっても得られることを理解されたい。
【0062】
また、上述の実施例について複数の代用品が導入され得ることも理解されたい。例えばSDL8の構造および/または強度可飽和ミラー7は、半導体レーザが導入される特定のアプリケーションで必要とされる、異なる出力波長λを提供するように改変されてもよい。
【0063】
熱スプレッダは、要求される熱スプレッド特性および光学的Kerrレンズ特性を示す材料であれば、単一ダイアモンド結晶の代わりに他の材料を用いてもよい。サファイア(Al)およびシリコンカーバイド(SiC)は熱スプレッダを製造するのに用いることができる他の材料の例である。
【0064】
上述の半導体レーザは、この分野において知られているシステムよりも顕著に安定である。つまり、この分野において知られているシステムと比較して、信頼できる程度に長時間モード同期をし、顕著にノイズを低減している。結果として、発明者らは商業的に実行可能な強度可飽和ミラーに基づいたモード同期SDLを製造することができた。
【0065】
上述の半導体レーザシステムは、波長670nmから2700nmにおいて、パワー出力が100mWから5Wの範囲で、100ピコ秒から100フェムト秒の範囲のパルス幅を有するパルスを発生させることに用いることができる。
【0066】
本発明はモード同期半導体ディスクレーザ(SDL)について記載している。前記レーザは、第1および第2ミラーを終端とし、第3ミラーにより折り返された共振器を備える。前記第3ミラーは、所定の中心波長λを有する共振フィールドを発生させるのに適した半導体ディスクレーザ(SDL)を具える一方で、前記第2ミラーは、共振フィールドを所定の波長でモード同期することに適した強度可飽和ミラーを具える。中心波長λにおける共振器の反射能は、第1および/または第2ミラーの反射能プロファイルを、中心波長λよりも長い波長において利得を抑制し、所定の波長よりも短い波長へとシフトすることで低減される。第1ミラーと第2ミラーの反射能プロファイルを、所望の出力波長と一致させないことによって、顕著にノイズが低減された、安定したモード同期レーザを提供することができる。
【0067】
明細書中、特に記載がなければ、「具える」、「含む」、または「具え」、「具えている」、「含み」、「含んでいる」などの変形は、記載された要素または要素群を包含することを示し、他の要素または要素群を除外することを意味するものではないことを理解されたい。
【0068】
さらに、明細書中の先行技術の記載は、先行技術が一般的な常識の部分を構成することを示す記載であると解してはならない。
【0069】
本発明に係る先行する記載は図解および説明のために提示されたものであり、網羅的であることや、開示されている形態に発明を限定することを意図していない。記載された実施例は、本発明の原理を最もよく説明し、したがってその実用的応用が、他の当業者により特定の意図される用途に適するよう、様々な実施例において、および様々な改変において本発明を利用できるように、選択し、記載されている。したがって、添付の請求項によって規定される本発明の範囲を逸脱することなく、さらなる改変や改良を行うことができる。
【符号の説明】
【0070】
1 DBRまたはSDLの反射能プロファイル
2 共鳴周期利得エタロン特性(RPG特性)
3 量子井戸吸収
4 半導体レーザ(4つ折り)
5 共振器
6 第1ミラー
7 第2ミラー−可飽和ブラッグ反射器(SBR)
8 半導体ディスクレーザ(SDL)
9 折り返しミラー
10 折り返しミラー
11 折り返しミラー
12 光学ポンプフィールド
13 CW ファイバカップリングレーザダイオードシステム
14 共振器フィールド
15 超短パルス出力フィールド
16 ウエハ構造
17 GaAs基板
18 第1分布ブラッグ反射器(DBR)
19 利得媒体
20 キャリア閉じ込めポテンシャル障壁
21 酸化防止層
22 冷却装置
23 熱スプレッダ
24 熱電冷却器
25 くさび面
26 インジウム箔
27 単一量子井戸
28 第2分布ブラッグ反射器(DBR)
29 AlAs層(斜線部)
30 AlGaAs層(非斜線部)
31 GaAs基板
32 SBRのDBRの反射能プロファイル
33 半導体レーザ(V型)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7