特許第6688232号(P6688232)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6688232
(24)【登録日】2020年4月7日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】移動可能な壁を有する容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20200421BHJP
   B65D 5/66 20060101ALI20200421BHJP
   B65D 5/38 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   B65D85/10
   B65D5/66 321B
   B65D5/38 G
   B65D5/38 J
【請求項の数】12
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-574084(P2016-574084)
(86)(22)【出願日】2015年6月26日
(65)【公表番号】特表2017-523093(P2017-523093A)
(43)【公表日】2017年8月17日
(86)【国際出願番号】EP2015064617
(87)【国際公開番号】WO2015197864
(87)【国際公開日】20151230
【審査請求日】2018年6月12日
(31)【優先権主張番号】14174787.3
(32)【優先日】2014年6月27日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】カヴァッラーリ ステファノ
(72)【発明者】
【氏名】クラシエヴ セルゲイ
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−535449(JP,A)
【文献】 国際公開第01/087738(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/102841(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/132411(WO,A1)
【文献】 特表2010−534169(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/10
B65D 5/38
B65D 5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費財のための容器であって、
底部壁、2つの側壁、後部壁および前部壁を含むボックスと、
前記ボックスから第一の折り目に沿って延びる移動可能な容器の後部壁であって、前記移動可能な容器の後部壁が前記第一の折り目付近で開位置と閉位置の間を移動可能であり、また前記移動可能な容器の後部壁が前記閉位置にある時に前記移動可能な容器の後部壁が少なくとも部分的に前記ボックスの後部壁の上にある後部壁と、
前記移動可能な容器の後部壁からヒンジ線に沿って延びるリッドであって、前記リッドが開位置と閉位置の間で移動可能であるリッドと、
消費財を受けるための、前記ボックスに位置する第一の区画であって、前記リッドが前記開位置にある時に前記第一の区画にアクセス可能であるものと、
消費財を受けるための、前記ボックス内に位置する第二の区画であって、前記リッドおよび前記移動可能な容器の後部壁の両方がそれぞれその前記開位置にある時に前記第二の区画にアクセス可能であるものとを含む、容器。
【請求項2】
前記ボックスの後部壁にある開口部であって、前記移動可能な容器の後部壁が、前記移動可能な容器の後部壁が前記閉位置にある時に、少なくとも部分的に前記開口部を覆い、また前記移動可能な容器の後部壁が前記閉位置から前記開位置に移動した時に、前記開口部が前記第二の区画へのアクセスを許容するものをさらに含む、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第二の区画が前記移動可能な容器の後部壁に接続され、また前記移動可能な容器の後部壁が前記開位置および前記閉位置の間を移動する時に、前記第二の区画が前記ボックスの後部壁にある前記開口部を通して移動する、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記移動可能な容器の後部壁の一部分を前記ボックスに接続する1つ以上の壊れやすい部分をさらに含み、前記壊れやすい部分が前記移動可能な容器の後部壁を前記閉位置に保持し、また前記移動可能な容器の後部壁を前記開位置にまず移動すると前記壊れやすい部分が壊れる、請求項1、2または3に記載の容器。
【請求項5】
前記第一および第二の区画のうち少なくとも一つの内にエアロゾル発生物品をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
消費財のための容器を形成する方法であって、前記方法が、
第一の層状ブランクを折り畳んで消費財を受けるための第一の区画を形成する工程と、
第二の層状ブランクを折り畳んで消費財を受けるための第二の区画を形成する工程と、
前記第一および第二の区画を第三の層状ブランクに固定する工程と、
前記第三の層状ブランクを前記第一および前記第二の区画の周りで折り畳んで、底部壁、2つの側壁および前部壁を含むボックスを形成する工程と、
前記折り畳まれた第三の層状ブランクを第四の層状ブランクに固定する工程と、
前記第四の層状ブランクを折り畳んで移動可能な容器の後部壁およびリッドを形成する工程とを含み、前記移動可能な容器の後部壁が、前記ボックスから第一の折り目に沿って延び、かつ前記第一の折り目付近で開位置と閉位置の間を移動可能であり、また前記リッドが、前記移動可能な容器の後部壁からヒンジ線に沿って延び、かつ前記開位置と前記閉位置の間で移動可能であり、また前記第一の区画が、前記リッドが前記開位置にある時にアクセス可能であり、また前記第二の区画が、前記リッドおよび前記移動可能な容器の後部壁の両方がそれぞれその前記開位置にある時にアクセス可能である、方法。
【請求項7】
前記第三の層状ブランクを折り畳んで前記ボックスを形成する前記工程が、前記第三の層状ブランクを折り畳んでボックスの後部壁を形成する工程を含み、また前記移動可能な容器の後部壁が前記閉位置にある時に、前記移動可能な容器の後部壁が前記ボックスの後部壁の上にある、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の方法であって、前記第三の層状ブランクが第一の側面、第二の側面および弱化線を含み、また前記第一および前記第二の区画を前記第三の層状ブランクに固定する前記工程が、前記第一および前記第二の区画のそれぞれの後部壁を前記第三の層状ブランクの前記第一の側面に固定する工程を含み、前記第三および前記第四の層状ブランクを折り畳む前記工程が、
前記第三の層状ブランクを前記第一および前記第二の区画の周りで折り畳んでボックスの後部壁および第一の移動可能なバックパネルを形成する工程であって、前記第一の移動可能なバックパネルが前記弱化線および前記第一の折り目によって線引きされ、また前記第一の区画が前記ボックスの後部壁に固定され、また前記第二の区画が前記第一の移動可能なバックパネルに固定される、工程と、
前記第四の層状ブランクを折り畳んで、第二の移動可能なバックパネルおよび前記第二の移動可能なバックパネルから延びるリッドを形成する工程とを含み、
前記折り畳まれた第三の層状ブランクを前記第四の層状ブランクに固定する前記工程が、前記第一および前記第二の移動可能なバックパネルが共に前記移動可能な容器の後部壁を形成するように、前記第四の層状ブランクの前記第二の移動可能なバックパネルを前記第三の層状ブランクの前記第一の移動可能なバックパネルの前記第二の側面に固定する工程を含む、方法。
【請求項9】
前記弱化線が前記第一の移動可能なバックパネルを前記ボックスの後部壁に接続する1つ以上の壊れやすい部分を含み、前記壊れやすい部分が前記移動可能な容器の後部壁を前記閉位置に保持し、また前記移動可能な容器の後部壁を前記開位置にまず移動すると前記壊れやすい部分が壊れる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の移動可能なバックパネルの端が、前記ボックスの後部壁の開口部を画定し、また前記移動可能な容器の後部壁が、前記移動可能な容器の後部壁が前記閉位置にある時に前記開口部を覆い、また前記開口部が、前記移動可能な容器の後部壁が前記閉位置から前記開位置に移動した時に前記第二の区画へのアクセスを許容する、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記第二の区画が、前記移動可能な容器の後部壁が前記開位置および前記閉位置の間を移動する時に、前記ボックスの後部壁にある前記開口部を通して移動する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第一および前記第二の層状ブランクを折り畳む前記工程が、前記第一および前記第二の層状ブランクのうち少なくとも一つをエアロゾル発生物品の周りで折り畳む工程を含む、請求項6〜11のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費財を受けるためでありかつ移動可能な壁を備える容器に関連する。本発明はまた、消費財を受けるためでありかつ移動可能な壁を備える容器を形成する方法にも関連する。本発明による容器には、紙巻たばこなどの細長い喫煙物品用の容器としての特定の用途がある。
【背景技術】
【0002】
細長い喫煙物品およびその他の消費財を、折り曲げられた層状ブランクから形成された容器内に包装することが知られている。紙巻たばこおよび葉巻たばこなどの細長い喫煙物品は一般に、喫煙物品を収容するボックスと、容器の後部壁を横切って延びるヒンジ線でボックスに連結されたリッドとを有する、ヒンジリッドパック入りで販売される。こうしたパックは通常、層状の厚紙ブランクから構成される。使用時、リッドはヒンジ線を中心として回転してパックを開き、ボックス内に保持されている喫煙物品の束へのアクセスが得られる。
【0003】
従来的な容器と比較した時に追加的な機能性を提供する消費財のための新しい容器を提供することが望ましい。既存の製造工程または包装設備を著しく変更することなく簡単に製造できる容器を提供することが特に望ましい。
【0004】
第一の態様によれば、本発明は消費財用の容器を提供しており、容器は底部壁、2つの側壁、後部壁および前部壁を含むボックスを含む。容器はさらに、ボックスからから第一の折り目に沿って垂れ下がる移動可能な容器の後部壁を含み、ここで、移動可能な容器の後部壁は、第一の折り目付近で、開位置と閉位置の間を移動可能であり、また移動可能な容器の後部壁が閉位置にある時、移動可能な容器の後部壁は少なくとも部分的にボックスの後部壁の上にある。リッドは移動可能な容器の後部壁からヒンジ線に沿って垂れ下がり、リッドは開位置と閉位置の間で移動可能である。消費財を受けるための第一の区画はボックス内に位置するが、ここで第一の区画はリッドが開位置にある時にアクセス可能であり、また消費財を受けるための第二の区画もボックス内に位置するが、ここで第二の区画はリッドおよび移動可能な容器の後部壁の両方がそれぞれその開位置にある時にアクセス可能である。
【発明の概要】
【0005】
本発明による容器の構成要素の相対的位置を描写するために使用される「側面」、「上部」、「底部」、「後部」といった用語およびその他の用語は、リッドが上部端にあり、ボックスの底部壁が底部にある直立位置にある容器について言及するものである。本発明による容器を描写する時、描写する容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。容器のリッドを旋回運動により開けるようにするヒンジ線は、容器の「後部」に位置する。逆に、容器の「前部」は、容器の「後部」と反対の容器の面を意味する。
【0006】
本書で使用される場合、「パネル」という用語は、材料の単一の連続した部分から形成される容器の一部分を意味する。パネルは、1つ以上のその他のパネルから1つ以上の折り目に沿って垂れ下がりうる。「フラップ」という用語は、1つのみのその他のパネルから1つのみの折り目に沿って垂れ下がるパネルを意味する。
【0007】
「壁」という用語は、より一般的に容器の面を意味し、また壁は単一のパネルまたはフラップから形成されうるか、または壁は2つ以上の隣接するまたは重なり合うパネルまたはフラップから形成されうる。
【0008】
「ヒンジ線」という用語は、2つの要素がその周りを相互に旋回しうる線を意味する。ヒンジ線は、例えば、容器の壁またはパネル内の折り目、穿孔線または横罫線でもよい。別の方法として、2つの要素は、別個に形成されて、第三の要素によってヒンジ止めされてもよい。例えば、切れ目に沿って相互に隣接する2つのパネルは、2つのパネル間を切れ目を横切って延びるラベルまたはステッカーによって結合されうるが、ここで、ラベルまたはステッカーは、2つのパネル間の切れ目に沿った相対運動を許容する。この場合には、ラベルまたはステッカーはヒンジを形成し、また切れ目はヒンジ線を形成する。
【0009】
消費財用の第一および第二の区画を提供することにより、本発明による容器は、従来的な容器の外観と類似しつつも、なお容器よりも著しく小さいものとしうる消費財を収容するのに適するように構成できる。例えば、容器は、細長い喫煙物品用の従来的なヒンジリッドパックと類似しつつも、従来的なフィルター紙巻たばこよりも著しく小さい消費財を第一および第二の区画内に受けるように構成されうる。
【0010】
その上、本発明による容器は、より従来的な容器の外観および寸法を維持でき、したがって、容器の包装やパッキング、および販売場所での容器の陳列など、下流の工程を修正する必要がなくなる。
【0011】
さらに、第一および第二の区画を提供することで、有利なことに、消費財を受けるための単一の大きな区画を有する従来的な容器と比較して1つまたは少数の消費財が取り出された時に、残りの消費財の望ましくない運動を減少させうる。
【0012】
有利なことに、本発明による容器はまた、従来的な容器と比較した時に、移動可能な容器の後部壁の結果として追加的な機能性を提供しうる。例えば、移動可能な容器の後部壁は、メッセージ、しるしまたはその他の情報を消費者に示すために、閉位置から開位置に移動しうる。
【0013】
移動可能な容器の後部壁が偶発的または不注意に開くことを防止するために、移動可能な容器の後部壁は、リッドが開位置にある時にのみに閉位置から開位置へ移動可能であることが好ましい。例えば、一部の実施形態で、リッドは、リッドが閉位置にある時にボックスの前部壁の一部と少なくとも部分的に重なり合う前部壁を含む。これらの実施形態では、リッド前部壁とボックスの前部壁との間の重なりは、移動可能な容器の後部壁を閉位置に保持する。
【0014】
上述の任意の実施形態において、容器は、ボックスの後部壁の開口部をさらに備えうるが、ここで、移動可能な容器の後部壁は、移動可能な容器の後部壁が閉位置にある時に、少なくとも部分的に開口部を覆い、また、移動可能な容器の後部壁が閉位置から開位置に移動した時に、開口部は第二の区画へのアクセスを許容する。一部の実施形態で、第二の区画は、移動可能な容器の後部壁が開位置と閉位置の間を移動した時に、第二の区画がボックスの後部壁にある開口部を通って移動するように、移動可能な容器の後部壁に接続される。
【0015】
「接続される」という用語は、単一構成要素として一体として成形されうる容器の2つ以上の部分、または別個に形成されて相互に取り付けられうる2つ以上の部分を意味する。例えば、2つ以上の別個の部分は相互に、接着剤を使用して直接的に2つ以上の部分を一つに固定されてもよく、または2つ以上の部分に固定されその間に延びるさらなる要素(ラベルまたはステッカーなど)を使用して固定されてもよい。
【0016】
容器は、移動可能な容器の後部壁の一部分をボックス(好ましくは開口部の端)に接続する1つ以上の壊れやすい部分をさらに備えうる。これらの実施形態では、壊れやすい部分は、ユーザーがまず移動可能な容器の後部壁を開位置に移動させて壊れやすい部分が壊れるまで、移動可能な容器の後部壁を閉位置に保持する。したがって、ユーザーが第二の区画へのアクセスを望むまで、壊れやすい部分は、時期尚早または偶発的に移動可能な容器の後部壁が開くのを防止できる。例えば、ユーザーが、第一の区画内に含まれている1つ以上の消費財を取り出して、第一の区画内に消費財が残らなくなった時に、第二の区画に1回だけアクセスしたい場合がある。この場合には、ユーザーはリッドを開いて、第一の区画へのアクセスを得つつ、壊れやすい部分は、リッドが開位置にある時でさえも移動可能な容器の後部壁が偶発的に開くのが防止される。
【0017】
壊れやすい部分は、一連の穿孔および対になったそれぞれの連続的な穿孔間の未切断の材料セグメントを含む穿孔線などの弱化線を備えうる。この場合には、穿孔線は開口部の端の少なくとも一部分を画定することが好ましい。各穿孔の長さは、穿孔線が比較的少数の未切断の材料セグメントを含むように、隣接した未切断の材料セグメントの長さよりも著しく大きいことが好ましい。未切断の材料セグメントの数を最小限に抑えることで、ユーザーにとって初回に移動可能な容器の後部壁を開きやすくなる。例えば、穿孔線は、1〜10個の未切断の材料セグメントを、好ましくは1〜5個の未切断の材料セグメントを含みうる。
【0018】
開口部の端を画定する壊れやすい部分の代替として、壊れやすい部分は、容器上の異なる位置で移動可能な容器の後部壁をボックスに接続しうる。例えば、容器は、移動可能な容器の後部壁とボックスの側壁の間の容器の端に沿って移動可能な容器の後部壁をボックスに接続する、1つ以上の壊れやすい部分を備えうる。
【0019】
移動可能な容器の後部壁の一部分をボックスに接続する1つ以上の壊れやすい部分に加えて、または別の方法として、容器は、移動可能な容器の後部壁およびボックスの後部壁のうち少なくとも一つに提供された低粘着性の接着剤を含みうるが、低粘着性の接着剤は、移動可能な部分を閉位置に開放可能なように保持する。
【0020】
さらに、または別の方法として、容器は、移動可能な容器の後部壁の少なくとも一部分とボックスの少なくとも一部分との間に延びる、少なくとも一つの開封帯を備えうるが、初回に移動可能な容器の後部壁が開位置に移動できるようになる前に、ユーザーは少なくとも一つの開封帯を容器から取り外さなければならない。移動可能な容器の後部壁が偶発的かつ時期尚早に開くのを防止するのと同様に、少なくとも一つの開封帯は、ユーザーが移動可能な容器の後部壁がその以前に開かれていないことを確信できるように、不正開封防止機能を提供する。
【0021】
さらに、または別の方法として、容器は、移動可能な容器の後部壁とボックスとの間に磁石式留め具または面ファスナーのうち少なくとも一つを備えて、移動可能な容器の後部壁を閉位置に開放できるように保持しうる。
【0022】
さらに、または別の方法として、容器は、リッドとボックスの間に1つ以上の壊れやすい部分、低粘着性の接着剤、少なくとも一つの開封帯、磁石式留め具、および面ファスナーのうち少なくとも一つを備えて、リッドが偶発的または時期尚早に開かれるのを防止しうる。
【0023】
上述の任意の実施形態において、ユーザーによってシールが壊されるかまたは開かれるまで第二の区画はシールされうるが、実質的に密封シールされることが好ましい。シールは、ユーザーが初回に移動可能な容器の後部壁を開位置に移動した時にシールが自動的に壊されるかまたは開かれるように、第二の区画とボックスの部分との間を延びうる。シールは、移動可能な容器の後部壁が開閉される際にシールが自動的に開閉されるように、再び封じることができることが好ましい。例えば、シールは、ボックスと第二の区画の間に延び、かつ移動可能な容器の後部壁が閉位置にある時に第二の区画を覆う、ラベルまたはフラップを備えうる。ラベルまたはフラップには、第二の区画を向いた側に低粘着性の接着剤が提供されることが好ましく、低粘着性の接着剤は、移動可能な容器の後部壁が閉じられて低粘着性の接着剤が第二の区画と接触するようになるたびにシール効果を提供する。
【0024】
別の方法として、移動可能な容器の後部壁が開位置に移動した後はシールがユーザーによって手動で開かれなければならないように、シールはボックスに接続されなくてもよい。
【0025】
第二の区画上にシールを提供すると、有利なことに、ユーザーが第二の区画へのアクセスを決定するまで第二の区画を環境から分離しつつ、同時にユーザーによる第一の区画内に含まれうる消費財へのアクセスが許容される。したがって、消費財が第一および第二の区画の両方に含まれている実施形態において、ユーザーが第一の区画から消費財をすべて取り出すまで第二の区画内の消費財の鮮度を維持できる。
【0026】
「実質的に密封シールされた」という用語は、シールされた区画または1つ以上のシールされた消費財などのシールを意味するために使用され、シール内に含まれている1つ以上の消費財のオーブン揮発性物質含有量は、シールが無傷の状態または閉じたままの2週間中に消費財の約4重量パーセント以上は変化しない。1つ以上の消費財のオーブン揮発性物質含有量は、その2週間中に1つ以上の消費財の約2重量パーセント以上は変化しないことが好ましい。例えば、喫煙物品の束は、製造時に、喫煙物品の約13重量パーセントのオーブン揮発性物質含有量を備えうる。したがって、こうした喫煙物品が区画内で実質的に密封シールされている実施形態では、喫煙物品のオーブン揮発性物質含有量は、喫煙物品が区画内でシールされてから2週間後に、約9パーセント〜約17パーセント、好ましくは約11パーセント〜約15パーセントとなる。
【0027】
さらに、または別の方法として、第二の区画は、第一の区画内の任意の消費財の容器から分離されシールされた、好ましくは実質的に密封シールされた、1つ以上の消費財を含みうる。例えば、第二の区画は1つ以上の個別にシールされた消費財を含んでもよく、または第二の区画が単一の束としてシールされた消費財の束を含んでもよい。第一の区画は、1つ以上のシールされた消費財を同様に含みうる。
【0028】
上述の任意の実施形態において、容器は第一の区画および第二の区画内に1つ以上の消費財を含みうる。容器は、第一および第二の区画の両方に1つ以上の消費財を含むことが好ましい。
【0029】
一部の実施形態では、1つ以上の消費財は複数のエアロゾル発生物品を含む。「エアロゾル発生物品」という用語は、本明細書では、加熱時にエアロゾルを形成する少なくとも一つの基体を含む物品を意味するために使用される。当業者にとっては周知の通り、エアロゾルは、固体粒子または液体小滴が空気などのガス中に浮遊したものである。エアロゾルは、空気などのガス中に固体粒子および液体小滴が浮遊したものでありうる。例えば、エアロゾル発生物品は、電気的に作動する喫煙システムで使用するための物品でもよい。この場合には、エアロゾル発生物品は、基体が加熱された時にニコチンを含むエアロゾルを発生させるたばこまたはその他のニコチン含有基体を含みうる。別の方法として、エアロゾル発生物品は、フィルター紙巻たばこなどのより従来的な喫煙物品を含みうる。
【0030】
本発明はまた、上述した実施形態のいずれかによる容器を形成する方法にも及ぶ。したがって、第二の態様によれば、本発明は、消費財用の容器を形成する方法を提供するが、その方法は、第一の層状ブランクを折り畳んで消費財を受けるための第一の区画を形成する工程と、第二の層状ブランクを折り畳んで消費財を受けるための第二の区画を形成する工程とを含む。第一および第二の区画は第三の層状ブランクに固定され、第三の層状ブランクは第一および第二の区画の周りで折り畳まれて、底部壁、2つの側壁および前部壁を含むボックスを形成する。折り畳まれた第三の層状ブランクは第四の層状ブランクに固定され、第四の層状ブランクは折り畳まれて移動可能な容器の後部壁およびリッドを形成する。移動可能な容器の後部壁は、ボックスから第一の折り目に沿って垂れ下がり、開位置と閉位置の間を第一の折り目付近で移動可能である。リッドは移動可能な容器の後部壁からヒンジ線に沿って垂れ下がり、開位置と閉位置の間で移動可能である。第一の区画はリッドが開位置にある時にアクセス可能であり、また第二の区画はリッドおよび移動可能な容器の後部壁の両方がそれぞれその開位置にある時にアクセス可能である。
【0031】
消費財用の第一および第二の区画を提供することで、容器内に貯蔵されうる消費財のサイズ、形状およびタイプに関してより大きな柔軟性が得られる。例えば、上述した通り、外観の点で従来的なヒンジリッド容器に類似した容器を形成することが可能となりうる一方で、第一および第二の区画は、従来的なヒンジリッド容器内に一般に貯蔵される消費財よりも小さな消費財を受けるように適合される。
【0032】
その上、複数の層状ブランクを使用して第一および第二の区画を持つ容器を形成することで、完成した容器が比較的複雑であるにもかかわらず、比較的単純な製造工程が使用されるようになる。
【0033】
移動可能な容器の後部壁はリッド部分が開位置にある時にのみ閉位置から開位置へ移動可能であることが好ましい。容器に関連して上述した通り、リッドが閉位置にある時に移動可能な容器の後部壁の運動を防止することで、偶発的または不注意に移動可能な容器の後部壁が開くことを防止できる。一部の実施形態では、リッドが閉位置にある時にリッドが少なくとも部分的にボックスの前部壁の一部と重なり合う前部壁を含むように、少なくとも一つの層状ブランクが折り畳まれる。この場合には、リッド前部壁とボックスの前部壁との間が重なることで、移動可能な容器の後部壁が閉位置に保持される。
【0034】
一部の実施形態で、第三の層状ブランクを折り畳んでボックスを形成する工程は、第三の層状ブランクを折り畳んでボックスの後部壁を形成する工程を含み、ここで移動可能な容器の後部壁が閉位置にある時に、移動可能な容器の後部壁はボックスの後部壁の上にある。有利なことに、ボックスの後部壁の形成は、移動可能な容器の後部壁が開位置にある時に容器の剛性の維持を促進できる。
【0035】
第三の層状ブランクは、第一の側面、第二の側面および弱化線を含むことが好ましく、ここで第一および第二の区画を第三の層状ブランクに固定する工程は、第一および第二の区画のそれぞれの後部壁を第三の層状ブランクの第一の側面に固定する工程を含む。この場合には、第三の層状ブランクを折り畳む工程は、第三の層状ブランクを第一および第二の区画の周りで折り畳んでボックスの後部壁および第一の移動可能なバックパネルを形成する工程を含み、第一の移動可能なバックパネルは弱化線および第一の折り目によって線引きされる。第一の区画はボックスの後部壁に固定され、第二の区画は第一の移動可能なバックパネルに固定される。第四の層状ブランクを折り畳む工程は、第四の層状ブランクを折り畳んで第二の移動可能なバックパネルおよび第二の移動可能なバックパネルから垂れ下がるリッドを形成する工程を含む。折り畳まれた第三の層状ブランクを第四の層状ブランクに固定する工程は、第四の層状ブランクの第二の移動可能なバックパネルを、第三の層状ブランクの第一の移動可能なバックパネルの第二の側面に固定する工程を含む。固定されると、第一および第二の移動可能なバックパネルは共に移動可能な容器の後部壁を形成する。
【0036】
第三の層状ブランクに弱化線を含む実施形態では、弱化線は第一の移動可能なバックパネルをボックスの後部壁に接続する1つ以上の壊れやすい部分を備えうる。この場合には、壊れやすい部分は、移動可能な容器の後部壁を閉位置に保持し、また壊れやすい部分は、移動可能な容器の後部壁を開位置にまず移動することで壊れる。
【0037】
前述の通り、1つ以上の壊れやすい部分は、一連の穿孔および対になったそれぞれの連続的な穿孔間の未切断の材料セグメントを含む穿孔線などの弱化線を備えうる。各穿孔の長さは、穿孔線が比較的少数の未切断の材料セグメントを含むように、隣接した未切断の材料セグメントの長さよりも著しく大きいことが好ましい。未切断の材料セグメントの数を最小限に抑えることで、ユーザーにとって初回に移動可能な容器の後部壁を開きやすくなる。例えば、穿孔線は、1〜10個の未切断の材料セグメントを、好ましくは1〜5個の未切断の材料セグメントを含みうる。
【0038】
第三の層状ブランクに弱化線を含む実施形態では、第一の移動可能なバックパネルの端は、ボックスの後部壁にある開口部を画定することが好ましく、ここで移動可能な容器の後部壁は、移動可能な部分が閉位置にある時に開口部を覆い、また開口部は、移動可能な容器の後部壁が閉位置から開位置に移動した時に第二の区画へのアクセスを許容する。容器が開口部を含む実施形態で、第二の区画は、移動可能な容器の後部壁が開位置および閉位置の間を移動する時に、ボックスの後部壁にある開口部を通して移動することが好ましい。
【0039】
上述の任意の実施形態において、方法は、低粘着性の接着剤が第三および第四の層状ブランクが折り畳まれた後で移動可能な容器の後部壁を閉位置に保持するように、低粘着性の接着剤を第三および第四の層状ブランクのうち少なくとも一つの一部分に貼る工程を含みうる。
【0040】
さらに、または別の方法として、方法は、移動可能な容器の後部壁の少なくとも一部分とボックスの少なくとも一部分との間に延びる、少なくとも一つの開封帯を形成する工程を含みうるが、初回に移動可能な容器の後部壁が開位置に移動できるようになる前に、ユーザーは少なくとも一つの開封帯を容器から取り外さなければならない。移動可能な容器の後部壁が偶発的かつ時期尚早に開くのを防止するのと同様に、少なくとも一つの開封帯は、ユーザーが移動可能な容器の後部壁がその以前に開かれていないことを確信できるように、不正開封防止機能も提供する。
【0041】
さらに、または別の方法として、方法は、移動可能な容器の後部壁とボックスとの間に磁石式留め具または面ファスナーのうち少なくとも一つを備えて、移動可能な容器の後部壁を閉位置に開放できるように保持する工程を含みうる。
【0042】
さらに、または別の方法として、方法は、リッドとボックスの間に1つ以上の壊れやすい部分、低粘着性の接着剤、少なくとも一つの開封帯、磁石式留め具、および面ファスナーのうち少なくとも一つを備えて、リッドが偶発的または時期尚早に開かれるのを防止する工程を含みうる。
【0043】
上述の任意の実施形態において、ユーザーによってシールが壊されるかまたは開かれるまで第二の区画はシールされうるが、実質的に密封シールされることが好ましい。シールは、ユーザーが初回に移動可能な容器の後部壁を開位置に移動した時にシールが自動的に壊されるかまたは開かれるように、第二の区画とボックスの部分との間を延びうる。シールは、移動可能な容器の後部壁が開閉される際にシールが自動的に開閉されるように、再び封じることができることが好ましい。例えば、シールは、ボックスと第二の区画の間に延び、かつ移動可能な容器の後部壁が閉位置にある時に第二の区画を覆う、ラベルまたはフラップを備えうる。ラベルまたはフラップには、第二の区画を向いた側に低粘着性の接着剤が提供されることが好ましく、低粘着性の接着剤は、移動可能な容器の後部壁が閉じられて低粘着性の接着剤が第二の区画と接触するようになるたびにシール効果を提供する。
【0044】
別の方法として、移動可能な容器の後部壁が開位置に移動した後はシールがユーザーによって手動で開かれなければならないように、シールはボックスに接続されなくてもよい。
【0045】
第二の区画上にシールを提供すると、有利なことに、ユーザーが第二の区画へのアクセスを決定するまで第二の区画を環境から分離しつつ、同時にユーザーによる第一の区画内に含まれうる消費財へのアクセスが許容される。したがって、消費財が第一および第二の区画の両方に含まれている実施形態において、ユーザーが第一の区画から消費財をすべて取り出すまで、第二の区画内の消費財の鮮度を維持できる。
【0046】
さらに、または別の方法として、第二の区画は、第一の区画内の任意の消費財の容器から分離されシールされた、好ましくは実質的に密封シールされた、1つ以上の消費財を含みうる。例えば、第二の区画が1つ以上の個別にシールされた消費財を含んでもよく、または第二の区画が単一の束としてシールされた消費財の束を含んでもよい。第一の区画は、1つ以上のシールされた消費財を同様に含みうる。
【0047】
上述の任意の実施形態において、第一および第二の層状ブランクを折り畳む工程は、第一および第二の層状ブランクのうち少なくとも一つを1つ以上の消費財の周りで折り畳む工程を含みうる。第一および第二の層状ブランクを折り畳む工程は、第一および第二の層状ブランクの両方を1つ以上の消費財の周りで折り畳む工程を含むことが好ましい。
【0048】
一部の実施形態では、1つ以上の消費財は複数のエアロゾル発生物品を含む。「エアロゾル発生物品」という用語は、本明細書では、加熱時にエアロゾルを形成する少なくとも一つの基体を含む物品を意味するために使用される。当業者にとっては周知の通り、エアロゾルは、固体粒子または液体小滴が空気などのガス中に浮遊したものである。エアロゾルは、空気などのガス中に固体粒子および液体小滴が浮遊したものでありうる。例えば、エアロゾル発生物品は、電気的に作動する喫煙システムで使用するための物品でもよい。この場合には、エアロゾル発生物品は、基体が加熱された時にニコチンを含むエアロゾルを発生させるたばこまたはその他のニコチン含有基体を含みうる。別の方法として、エアロゾル発生物品は、フィルター紙巻たばこなどのより従来的な喫煙物品を含みうる。
【0049】
本発明の両方の態様による、および上述の任意の実施形態による容器は、2つの狭い壁によって間隙を介するそれぞれ2つの広い壁を含む直方体であることが好ましい。幅の広い2つの壁は通常、前方壁および後方壁であり、幅の狭い2つの壁は通常、側壁である。
【0050】
容器は厚紙、ボール紙、プラスチック、金属、またはその組み合わせを含むがこれに限定されない、任意の適切な材料から形成しうる。容器は、折り曲げられた層状の厚紙ブランクから形成されることが好ましく、厚紙の坪量は、約100グラム/平方メートル〜約350グラム/平方メートルであることが好ましい。
【0051】
一部の実施形態で、組み立てられ充填されたそれぞれの容器は外側ラッパー内に包装されうる。外側ラッパーは例えば、高密度または低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、方向性ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフィルム、またはその組み合わせの透明高分子フィルムであることが好ましく、また外側ラッパーは従来的な方法で適用される。外側ラッパーは開封テープを含みうる。さらに、外側ラッパーは画像、消費者情報またはその他のデータとともに印刷しうる。
【0052】
上述の通り、本発明による容器は直方体の形状とすることができ、長軸方向の直角の端および横断する直角の端を持ちうる。別の方法として、容器は一つ以上の長軸方向の丸み付きの端、横断する丸み付きの端、長軸方向の面取り付きの端または横断する面取り付きの端、またはその組み合わせを含みうる。
【0053】
容器が一つ以上の面取り付きの端を含む場合、面取り付きの端の幅は、約1mm〜約10mmであることが好ましく、約2mm〜約6mmであることが好ましい。別の方法として、容器は、2つの明確な面取りが容器の端上に形成されるように間隔を置いた、3本の平行な縦罫線または横罫線により形成された二重面取りを含みうる。
【0054】
別の方法として、容器は、例えば、多角形(三角形または六角形など)、または半楕円形、または半円形といった、非長方形の横断断面を持ちうる。
【0055】
上述の通り、本発明による容器は、例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこまたはシガリロなど、エアロゾル発生物品用のパック、あるいは電気的に作動する喫煙システムで使用されるエアロゾル発生物品としての特定用途がある。当然のことながら、適切な寸法の選択によって、第一および第二の区画のうち少なくとも一つは、異なる数のエアロゾル発生物品用に設計されうる。別の方法として、その他の消費財を容器内に収容しうる。
【0056】
本発明による容器の幅は約40mm〜約100mmであることが好ましく、幅が約50mm〜約90mmであることがより好ましいが、ここで幅は、容器の一方の側壁から他方の側壁までを測定したものである。
【0057】
本発明による容器の奥行きは約6mm〜約150mmであることが好ましく、奥行きが約12mm〜約25mmであることがさらに好ましいが、ここで奥行きは、容器の前部壁から後部壁までを測定したものである。
【0058】
容器の高さ対容器の奥行きの比は、約1対1〜約10対1であることが好ましく、約2対1〜約8対1であることがさらに好ましく、約3対1〜約5対1であることが最も好ましい。
【0059】
容器の幅対容器の奥行きの比は、約1対1〜約10対1であることが好ましく、約2対1〜約8対1であることがさらに好ましく、約2対1〜約3対1であることが最も好ましい。
【0060】
容器がエアロゾル発生物品を格納する場合、エアロゾル発生物品は第一および第二の区画の両方内に格納されうる。別の方法として、エアロゾル発生物品は、一方の区画のみ内に格納されうる。この場合には、他方の区画は、廃棄物(灰や吸い残しなど)、または例えばマッチ、ライター、消火手段、口臭消臭剤またはエレクトロニクスなどのその他の消費財を受けてもよい。
【0061】
第一および第二の区画は、容器内で同じ向きを持ちうる。例えば、第一および第二の区画の両方は、容器の上部に面する開口部を備えうる。別の方法として、第一および第二の区画は異なる向きを持ちうる。例えば、第一の区画は容器の上部に面する開口部を有してもよく、また第二の区画は容器の側面に面する開口部を有してもよい。
【0062】
容器の構造を簡単にするために、その付近で移動可能な容器の後部壁が移動可能な第一の折り目は、ボックスの底部壁と移動可能な容器の後部壁との間の折り目としうる。すなわち、折り目は、ボックスの底部壁が移動可能な容器の後部壁と交わる容器の端を形成しうる。別の方法として、第一の折り目は容器上の他の場所に位置しうる。例えば、第一の折り目は、ボックスの側壁の一つと移動可能な容器の後部壁との間の折り目としうる。別の方法として、折り目は、移動可能な容器の後部壁がボックスの後部壁から第一の折り目に沿って垂れ下がるように、容器の裏側全体に位置しうる。これらの実施形態では、リッドおよび移動可能な容器の後部壁が開いた位置で、容器が平坦な表面上に配置された時、ボックスの底部壁およびリッドの上部壁が平坦な表面にかかり、および移動可能な容器の後部壁が、リッドとボックスの後部壁の間に実質的に水平に延びるように、ボックスの後部壁の第一の折り目の高さは、リッドの後部壁の高さと実質的に同じであることが好ましい。この場合には、水平の移動可能な容器の後部壁は、その上にユーザーが、容器から消費財を取り出したり消費したりする間に品目を配置するプラットホームを提供できる。例えば、容器が1つ以上の喫煙物品を格納する実施形態では、水平のプラットホームは、ユーザーが喫煙物品の一つを消費する間に灰皿を受けるために使用されうる。第一および第二の区画の両方を含む実施形態では、第二の区画は、移動可能な容器の後部壁が水平位置にある時に、灰や紙巻たばこの吸い残しなどの廃棄物を受けるために機能しうる。
【0063】
ここで、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明するが、これは例証としてのみである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1図1は、従来技術のヒンジリッド容器の斜視図を示す。
図2図2は、本発明の実施形態によるヒンジリッド容器の正面斜視図を示す。
図3図3は、図2のヒンジリッド容器の後面斜視図を示す。
図4図4は、図2のヒンジリッド容器の部分を形成するための外側の層状ブランクを示す。
図5図5は、図2のヒンジリッド容器の部分を形成するための内側の層状ブランクを示す。
図6図6は、図2のヒンジリッド容器内の区間を形成するブランクを示す。
図7図7は、図4、5および6のブランクを組み立てて、図2の容器を形成する工程を示す。
図8図8は、図4、5および6のブランクを組み立てて、図2の容器を形成する工程を示す。
図9図9は、図4、5および6のブランクを組み立てて、図2の容器を形成する工程を示す。
図10図10は、図4、5および6のブランクを組み立てて、図2の容器を形成する工程を示す。
図11図11は、図4、5および6のブランクを組み立てて、図2の容器を形成する工程を示す。
図12図12は、図4、5および6のブランクを組み立てて、図2の容器を形成する工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0065】
図1は、紙巻たばこの束など複数のエアロゾル発生物品を格納するための、従来技術のヒンジリッド容器10を示す。容器10は、ボックス12およびボックス12の後部壁からヒンジ線に沿って垂れ下がるリッド14を含む。ボックス12は、エアロゾル発生物品が格納される単一の区画を画定する。
【0066】
内側フレーム16は、ボックス12の内部表面に取り付けられ、ボックス12の上部端の上に延びる。内側フレーム16は、リッド14が開位置の時に、その開口部を通してエアロゾル発生物品が取り出される開口部18を画定する。リッド14は、図1の開位置と閉位置の間で表示されている。一般に、ボックス12およびリッド14は第一の層状ブランクから形成され、また内側フレーム16は第二の層状ブランクから形成される。
【0067】
図2および3は、本発明の実施形態によるヒンジリッド容器20を示す。容器20は、ボックス22および容器20の移動可能な後部壁28からヒンジ線26に沿って垂れ下がるリッド24を含む。移動可能な容器の後部壁28は、ボックスの後部壁30により図3でより明瞭に表示されている。移動可能な容器の後部壁28は、その底部端で、ボックス22の底部壁から折り目32に沿って垂れ下がり、またリッド24は、移動可能な容器の後部壁28の上部端からヒンジ線26に沿って垂れ下がる。移動可能な容器の後部壁28は、ボックスの後部壁30に対して位置する閉位置と図3に示す開位置との間で、折り目32付近で移動可能である。
【0068】
1つ以上の消費財を受けるための第一の区画34はボックスの後部壁30上に提供されるが、第一の区画34はボックス22の上部に位置する。1つ以上の消費財を受けるための第二の区画36は移動可能な容器の後部壁28上に提供され、移動可能な容器の後部壁28が閉位置にある時に、ボックスの後部壁30にある開口部38を通してボックス22の下側部分内に延びる。移動可能な容器の後部壁28が図3に示す開位置に移動した時、第二の区画36は開口部38を通してボックス22の下側部分の外側に移動する。
【0069】
有利なことに、本発明によるヒンジリッド容器20は、リッドが閉位置にある時に、図1に示す従来的なヒンジリッド容器10と同一の外部寸法および外観を有する。ところが、本発明によるヒンジリッド容器20の第一および第二の区画34および36は、従来的な容器10内に格納される消費財よりも小さな消費財を収納できる。例えば、第一および第二の区画34および36は、電気的に作動する喫煙システムと併用するためのエアロゾル発生物品を格納できるが、これは、従来的なヒンジリッド容器10内に格納されうる従来的なフィルター紙巻たばこよりも著しく短い。
【0070】
第一の区画34にアクセスするには、ユーザーはヒンジリッド容器20のリッド24を開く必要があるのみである。第二の区画36にアクセスするには、ユーザーはまずリッド24を開き、その後で移動可能な容器の後部壁28を開位置に移動させる。
【0071】
図4は、図2および3のヒンジリッド容器20のリッド24、移動可能な容器の後部壁28および第一のボックスの底部パネルを形成するための外側の層状ブランク40を示す。破線は折り目線を示し、実線はブランクの切れ目および端部を示す。
【0072】
外側の層状ブランク40は、外側の移動可能なバックパネル42と、移動可能な部分のフラップ44と、外側の移動可能なバックパネル42の底部端から折り目に沿って垂れ下がる第一のボックスの底部パネル46とを含む。リッドのバックパネル48は、外側の移動可能なバックパネル42の上部端から折り目に沿って垂れ下がり、リッドの上部パネル50は、リッドのバックパネル48の上部端から折り目に沿って垂れ下がり、リッドの前方パネル52は、リッドの上部パネル50の上部端から折り目に沿って垂れ下がり、パネル54の下の補強は、リッドの前方パネル52の上部端から折り目に沿って垂れ下がる。第一の組のリッドのサイドフラップ56は、リッドのバックパネル48から折り目に沿って垂れ下がり、第二の組のリッドのサイドフラップ58は、リッドの前方パネル52から折り目に沿って垂れ下がる。リッドの上部フラップ60は、リッドの上部パネル50から折り目に沿って垂れ下がる。
【0073】
図5は、図2および3のヒンジリッド容器20のボックス22を形成するための層状ブランク70を示す。破線は折り目線を示し、実線はブランクの切れ目および端部を示す。
【0074】
内側の層状ブランク70は、第二のボックスの底部パネル72を含み、ボックスの前方パネル74は、第二のボックスの底部パネル72の底部端から折り目に沿って垂れ下がる。バックパネル76は、第二のボックスの底部パネル72の上部端から折り目78に沿って垂れ下がり、バックパネル76は穿孔線80を含む。第二のボックスの底部パネル72の上部端に沿った穿孔線80および折り目78によって線引きされるバックパネル76の部分は、内側の移動可能なバックパネル82を形成する。バックパネル76の残りの部分は、ボックスの後部壁84を形成する。
【0075】
ボックスのサイドフラップ86は、ボックスの前方パネル74の側方端から折り目に沿って垂れ下がり、内側フレームのサイドパネル88は、ボックスの後部壁84から折り目に沿って垂れ下がる。内側フレームの前方フラップ90は、内側フレームのサイドパネル88の側方端から折り目に沿って延びる。
【0076】
図6は、図2および3のヒンジリッド容器20の区画を形成するための層状ブランク100を示す。破線は折り目線を示し、実線はブランクの切れ目および端部を示す。
【0077】
層状ブランク100は、区画の前方パネル102を含み、区画の底部パネル104は、区画の前方パネル102の底部端から折り目に沿って垂れ下がり、第一の区画のバックフラップ106は、区画の底部パネル104から折り目に沿って垂れ下がる。区画のサイドパネル108は、区画の前方パネル102の側方端から折り目に沿って垂れ下がり、第二および第三の区画のバックフラップ110および112は、区画のサイドパネル108の側方端から折り目に沿って垂れ下がる。
【0078】
ヒンジリッドハウジング20のための区画を形成するために、層状ブランク100は、区画の底部パネル104が区画の底部壁を形成し、区画のサイドパネル108が区画の側壁を形成するように折り畳まれる。層状ブランク100はまた、第二および第三の区画のバックフラップ110および112が相互に隣接するまたは部分的に重なり、かつどちらも第一の区画のバックフラップ106と重なり合うように折り畳まれる。第一、第二および第三の区画のバックフラップ106、110および112は、共に区画の後部壁を形成する。第二および第三の区画のバックフラップ110および112は第一の区画のバックフラップ106に接着されて、層状ブランク100を折り畳まれた状態に保持する。区画を形成する折り畳まれた層状ブランク100を図7に示す。
【0079】
図2および3に示すヒンジリッド容器20を形成するために、図7に示す2つの区画が提供され、少なくとも一つの区画が1つ以上の消費財を格納する。消費財は、層状ブランク100が折り畳まれて区画が形成された後で区画に挿入されてもよく、また層状ブランク100は、区画を形成する時に1つ以上の消費財の周りに折り畳まれてもよい。
【0080】
図8に示す通り、2つの区画は、内側の層状ブランク70のバックパネル76に固定される。一方の区画はボックスの後部壁84に固定されて第一の区画34を形成し、他方の区画は内側の移動可能なバックパネル82に固定されて第二の区画36を形成する。区画は、適切な接着剤を使用して内側の層状ブランク70に固定されうる。
【0081】
次に、内側の層状ブランク70の内側フレームのサイドパネル88および内側フレームの前方フラップ90が第一および第二の区画34および36の周りで折り畳まれて、図9に示す通り、第一および第二の内側フレーム部分120および122を形成する。
【0082】
次に、ボックスの前部壁124を共に形成するように、第二のボックスの底部パネル72が第二の区画36の下に折り畳まれ、またボックスの前方パネル74が第一および第二の内側フレーム部分120および122の前方上に折り畳まれる。ボックスのサイドフラップ86は、ボックスの側壁を共に形成するように、第一および第二の内側フレーム部分120および122の側面の周りで折り畳まれる。
【0083】
折り畳まれた内側の層状ブランク70を受けるための外側の層状ブランク40を準備するために、移動可能な部分のフラップ44は、外側の移動可能なバックパネル42の内部表面上に折り畳まれるか、または好ましくはそれに接着されて、外側の移動可能なバックパネル42を補強する。
【0084】
折り畳まれた内側の層状ブランク70を受けるための外側の層状ブランク40をさらに準備するために、パネル54の下の補強はリッドの前方パネル52の内部表面の上に折り畳まれ、好ましくはそれに接着され、またリッドの上部フラップ60はリッドの上部パネル50の内部表面の上に折り畳まれ、好ましくはそれに接着される。
【0085】
図11に示す通り、第一および第二の区画34および36を含む折り畳まれた内側の層状ブランク70は、準備された外側の層状ブランク40に固定される。特に、内側の移動可能なバックパネル82の外側表面は、外側の移動可能なバックパネル42および折り畳まれた移動可能な部分のフラップ44の内部表面に接着され、また第二のボックスの底部パネル72の外側表面は、第一のボックスの底部パネル46の内部表面に接着される。外側の移動可能なバックパネル42、折り畳まれた移動可能な部分のフラップ44および内側の移動可能なバックパネル82は共に、移動可能な容器の後部壁28を形成する。第一および第二のボックスの底部パネル46および72は共に、ボックスの底部壁を形成する。
【0086】
最後に、図12に示す通り、リッドの上部パネル50、リッドの前方パネル52、および第一および第二の組のリッドのサイドフラップ56および58は折り畳まれてリッド24を形成する。リッドパネルおよびフラップを折り畳まれた位置に維持するために、第二のリッドのサイドフラップ58のそれぞれが対応する第一のリッドのサイドフラップ56に重なって接着され、リッドの側壁を形成する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12