【実施例】
【0280】
実施例1. 一般的な合成経路
本発明の化合物は、例えば中心コアから調製することができる。一実施形態では、例えば中心コア構造1は、X
1が窒素であり、PG=保護基であるN−保護アミノ酸である。一実施形態では、中心コアをアミンとカップリングして、構造2のアミドを生成する(ここでL−BはC(O)N部分を含む)。次いで、構造2を脱保護して構造3を生成することができる。構造3を構造4(A−COOH)とカップリングして、第2のアミド結合を生成し、式Iの化合物を形成する。その化学反応を経路1に示す。
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
代替的な実施形態では、中心コア構造5を複素環式又はヘテロアリール化合物と反応させて、構造6の化合物を生成する。一実施形態では、構造6を脱保護して、カルボン酸構造7を生成する。一実施形態では、構造7をアミンとカップリングして、式Iの化合物を生成する。この化学反応を経路2に示す。
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
代替的な実施形態では、構造8を脱保護して、構造9であるアミンを生成する。次いで、構造9をカップリングして、構造6であるアミドを生成する。次いで、構造6を脱保護して、構造7であるカルボン酸を生成する。次いで、構造7をカップリングして、式Iの範囲内のアミドを形成する。その化学反応を経路3に示す。
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
代替的な実施形態では、ヘテロアリール部分又はアリール部分4−1を中心コアとカップリングして、4−2を生成する。その保護された酸4−2を脱ブロック化して、カルボン酸4−3を形成する。次いで該カルボン酸をカップリングして、アミド(L−B)を形成し、それが4−4である。そのヘテロアリール部分又はアリール部分A’を次いで更に誘導体化して、X
11、X
12、X
13及びX
14の位置に置換基を付加して、式Iの化合物を生成することができる。この化学反応を経路4に示す。
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
代替的な実施形態では、構造5−1を構造5−2の酸とカップリングして、構造5−3を生成する。その構造5−3のカルボン酸を脱ブロック化して、構造5−4のカルボン酸を生成する。構造5−4のカルボン酸をアミンとカップリングして、式I内の化合物である生成物のアミド(L−B)を形成する。この化学反応を経路5に示す。
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
代替的な実施形態では、構造10のヘテロアリール化合物をアシル化して、構造11の化合物を生成する。ここでLGは、脱離基である。一例として、該脱離基はハロゲン化物、例えば臭化物であってよい。構造11を構造12とカップリングして、構造13を生成する。幾つかの実施形態では、LG
1は、脱離基である。幾つかの実施形態では、該LG
1は、ハロゲン化物である。構造13をアリール化合物、ヘテロアリール化合物又は複素環式化合物とカップリングして、構造14を生成する。幾つかの実施形態では、構造13を、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸又は複素環式ボロン酸、有機金属触媒、塩基及び有機溶媒で処理する。幾つかの実施形態では、上記有機金属触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。幾つかの実施形態では、上記塩基は、炭酸セシウムである。幾つかの実施形態では、上記有機溶媒は、DMFである。構造14を、有機酸、例えば限定されるものではないが、トリフルオロ酢酸で処理して、構造15を生成する。構造15を経路1による構造3とカップリングして、式I内の化合物を生成する。この化学反応を経路6に示す。
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
代替的な実施形態では、構造17のヘテロアリール化合物をアシル化して、構造18の化合物を生成する。ここでLGは、脱離基である。一例として、該脱離基はハロゲン化物、例えば臭化物であってよい。化合物18を、経路6による構造12の活性化エステル(式中、LG
1はハロゲンであってよい)とカップリングして、構造19を生成する。
【0287】
構造19をアリール化合物、ヘテロアリール化合物又は複素環式化合物とカップリングして、構造20を生成する。幾つかの実施形態では、構造19は、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸又は複素環式ボロン酸、有機金属触媒、塩基及び有機溶媒で処理する。幾つかの実施形態では、上記有機金属触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。幾つかの実施形態では、上記塩基は、炭酸セシウムである。幾つかの実施形態では、上記有機溶媒は、DMFである。構造20を、有機酸、例えば限定されるものではないが、トリフルオロ酢酸で処理して、構造21を生成する。構造21を経路1による構造3とカップリングして、式Iの化合物を生成する。この化学反応を経路7に示す。
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
代替的な実施形態では、構造8−1のヘテロアリール化合物をアシル化して、構造8−2の化合物を生成する。ここでLGは、脱離基である。一例として、該脱離基はハロゲン化物、例えば臭化物であってよい。構造8−2を構造8−3とカップリングして、構造8−4を生成する。幾つかの実施形態では、LG
1は、脱離基である。幾つかの実施形態では、該LG
1は、ハロゲン化物である。
【0289】
構造8−4をアリール化合物、ヘテロアリール化合物又は複素環式化合物とカップリングして、構造8−5を生成する。幾つかの実施形態では、構造8−4は、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸又は複素環式ボロン酸、有機金属触媒、塩基及び有機溶媒で処理する。幾つかの実施形態では、上記有機金属触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。幾つかの実施形態では、上記塩基は、炭酸セシウムである。幾つかの実施形態では、上記有機溶媒は、DMFである。構造8−5を、有機酸、例えば限定されるものではないが、トリフルオロ酢酸で処理して、構造8−6を生成する。構造8−6を経路1による構造3とカップリングして、式Iの化合物を生成する。この化学反応を経路8に示す。
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
代替的な実施形態では、構造9−1のヘテロアリール化合物をアシル化して、構造9−2の化合物を生成する。ここでLGは、脱離基である。一例として、該脱離基はハロゲン化物、例えば臭化物であってよい。化合物9−2を、構造9−3の活性化エステル(式中、LG
1はハロゲン化物であってよい)とカップリングして、構造9−4を生成する。構造9−4をアリール化合物、ヘテロアリール化合物又は複素環式化合物とカップリングして、構造9−5を生成する。幾つかの実施形態では、構造9−4は、アリールボロン酸、ヘテロアリールボロン酸又は複素環式ボロン酸、有機金属触媒、塩基及び有機溶媒で処理する。幾つかの実施形態では、上記有機金属触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。幾つかの実施形態では、上記塩基は、炭酸セシウムである。幾つかの実施形態では、上記有機溶媒は、DMFである。構造9−5を、有機酸、例えば限定されるものではないが、トリフルオロ酢酸で処理して、構造9−6を生成する。構造9−6を経路1による構造3とカップリングして、式Iの化合物が生成される。この化学反応を経路9に示す。
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
代替的な実施形態では、構造10−1をアミンとカップリングして、アミド(L−B)及び構造10−2を生成する。構造10−2をアミンとカップリングして、式I内の化合物を生成することができる。この化学反応を経路10に示す。
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
実施例2. 中心シントンの例
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
Z
Aはハロゲンである。
【0293】
一実施形態では、重水素化L−プロリンシントンを開示する。重水素化シントンとしては、例えば以下の化合物が挙げられるが、これらに限定されない:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
構造Aを酸化重水素で処理して、構造Bを生成することができる。Barraclough, P. et
al. Tetrahedron Lett. 2005, 46, 4653-4655、Barraclough, P. et al. Org. Biomol. Chem. 2006, 4, 1483-1491、及び国際公開第2014/037480号(103頁)を参照されたい。構造Bを還元して構造Cを生成することができる。Barraclough, P. et al.
Tetrahedron Lett. 2005, 46, 4653-4655、Barraclough, P. et al. Org. Biomol. Chem. 2006, 4, 1483-1491を参照されたい。構造Cを光延反応条件で処理して、構造Dを生成することができる。構造BをDASTで処理して、構造Eを生成することができる。国際公開第2014/037480号を参照されたい。構造Aを重水素化ホウ素ナトリウムで処理して、構造Fを生成することができる。Dormoy, J. -R.; Castro, B. Synthesis 1986, 81-82を参照されたい。化合物Fを使用して構造Kを生成することができる。Dormoy, J. -R.; Castro, B. Synthesis 1986, 81-82を参照されたい。構造Bを重水素化還元剤、例えば重水素化ホウ素ナトリウムで処理して、構造Gを生成することができる。構造GをDASTで処理して、構造Hを生成することができる。構造Fを使用して構造Kを生成することができる。Dormoy, J. -R.; Castro, B. Synthesis 1986, 81-82を参照されたい。構造Gを使用して構造Iを生成することができる。構造JはHruby, V. J. et al. J. Am.
Chem. Soc. 1979, 101, 202-212に従って調製することができる。構造A〜Jを使用して式Iの化合物を調製することができる。
【0295】
実施例3. 中央L−Bシントンの調製
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
経路1aでは、5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4,5−ジカルボン酸,5−(1,1−ジメチルエチル)エステル,(4S)−、CAS 209269−08−9を、Tandon, M. et al. Bioorg. Med. Chem. Lett. 1998, 8, 1139-1144に記載のように調製す
ることができる。工程2では、保護アザスピロ[2.4]ヘプタンを有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬はHATUである。工程3では、保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。
【0297】
経路1bでは、(4S)4−オキサゾリジンカルボン酸のヒドロクロリドをアミン保護試薬で処理する。一実施形態では、アミン保護試薬は二炭酸ジ−tert−ブチルである。別の実施形態では、3,4−オキサゾリジンジカルボン酸,3−(1,1−ジメチルエチル)エステル,(4S)−はJPM2 Pharmaceuticalsから市販されている。一実施形態では、反応は有機溶媒中、塩基の存在下で行う。一実施形態では、有機溶媒はアセトニトリルである。一実施形態では、塩基は4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)である。工程2では、保護4−オキサゾリジンカルボン酸を有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬はHATUである。工程3では、保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。
【0298】
経路1cでは、(S)−5−(tert−ブトキシカルボニル)−5−アザスピロ[2
.4]ヘプタン−6−カルボン酸、CAS 1129634−44−1はArk Pharmから
市販されている。工程2では、カルボン酸を有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬はHATUである。工程3では、保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。
【0299】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
経路2aでは、市販のBoc−L−プロリンを有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬はHATUである。工程2では、Boc保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。
【0301】
経路2bでは、Enamineから市販されている(1R,3S,5R)−2−[(tert
−ブトキシ)カルボニル]−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸を有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬は
HATUである。工程2では、Boc保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。
【0302】
経路2cでは、Manchester Organicsから市販されている(2S,4R)−1−(te
rt−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸を有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬はHATUである。工程2では、Boc保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。
【0303】
経路2dでは、Chem-Impexから市販されている(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン−2−カルボン酸を有機溶媒、塩基及びカップリング試薬の存在下でアミンとカップリングして、アミド結合であるL−B部分を生成する。一実施形態では、アミンは(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メタンアミンである。一実施形態では、有機溶媒はDMFである。一実施形態では、塩基はジイソプロピルエチルアミンである。一実施形態では、カップリング試薬はHATUである。工程2では、Boc保護基を除去する。一実施形態では、出発物質を有機溶媒の存在下で酸と反応させる。一実施形態では、酸は4N塩酸である。一実施形態では、有機溶媒はジオキサンである。この化学反応をスキーム2に示す。
【0304】
中心−L−B−シントンへと容易に変換することができる更なる出発物質としては、Ark Pharmから入手可能な(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1H−ピロール−2−カルボン酸、CAS 90104−21−5;Ark Pharmか
ら購入されるシクロペンタ−1−エン−1,2−ジカルボン酸、CAS 3128−15−2;FCH Groupから市販されているイミダゾール,1H−イミダゾール−1,2−ジカ
ルボン酸,1−(1,1−ジメチルエチル)2−エチルエステル、CAS 553650−00−3;Chem Impexから購入することができるBoc−L−オクタヒドロインドール−2−カルボン酸;国際公開第2004/111041号に開示の手順に従って調製することができる化合物
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
;Aldrich Chemical Co.から入手可能な(S)−Boc−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸;Ark Pharmから入手可能な(1S,2S,5R)−3−(tert−ブトキシ
カルボニル)−3−アザビシクロ[3.3.0]ヘキサン−2−カルボン酸;Alfa Aesarから入手可能な(S)−3−Boc−チアゾリジン−2−カルボン酸;Arch Bioscience
から入手可能な(2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−クロロピロリジン−2−カルボン酸;Ark Pharmから入手可能な(1S,3aR,6aS)−2−
(tert−ブトキシカルボニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−1−カル
ボン酸;国際公開第2004/007501号に開示のように調製することができる1,2−ピロリジンジカルボン酸,3−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−,1−(1,1−ジメチルエチル)エステル,(2S,3R)が挙げられるが、これらに限定されない。Cbz基を除去することができ、アミノ基をアルキル化して、本発明の中心コア化合物を生成することができる。
【0305】
化合物
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
は、Braun, J.V.; Heymons, Albrecht Berichte der Deutschen Chemischen Gesellschaft [Abteilung] B: Abhandlungen (1930) 63B, 502-7によって開示されているように調製
することができる。
【0306】
化合物(2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メトキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル及び(2R,3R,4R)−3−フルオロ−4−メトキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステルは、Novartisの特許文献2に従って混合物として調製することができ、位置異性体をカップリングした後、最終的に分離して、中心コア−L−Bシントンを生成することができる。化合物(S)−Boc−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸はAldrich Chemical Co.から入手可能である。
【0307】
実施例4. 式Iのアリール化合物、ヘテロアリール化合物及び複素環式化合物の合成
(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(27)の合成
スキーム1
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
MacKay et al. (MacKay, J. A.; Bishop, R.; Rawal, V. H. Org. Lett. 2005, 7, 3421-3424.)の手順に従って、5−ブロモインドールから1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノン(2)を作製した。
【0309】
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート(3)
無水アセトニトリル(80mL)中の3.9g(16.4mmol)の1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノンと、2.63mL(18.02mmol)のtert−ブチルブロモアセテートと、2.50g(18.02mmol)の炭酸カリウムとの混合物を5時間還流した。その後、該反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣をCH
2Cl
2と水との1:1混合物(100mL:100mL)に取った。2つの層を分離し、有機層を水で洗浄した(2×100mL)。最後に有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。得られた残渣を50mLのヘプタンとともに30分間撹拌し、氷浴で冷却して濾過し、固体を冷ヘプタン(10mL)で洗浄した。この淡黄色の固体を高真空下で乾燥させ、5.6gのtert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテートを得た。
【0310】
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート(4)
DMF(15mL)及び水(1.5mL)中の351mg(1当量)の3、(2−メトキシピリミジン−5−イル)ボロン酸(230mg、1.5当量)、炭酸セシウム(650mg、2当量)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg、0.05当量)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物(酸とエステルとの7:3混合物)を、次の合成工程で直接使用した。
【0311】
2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(5)
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−
1H−インドール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)を4N HClジオキサン(20mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。その反応が完了した後に、溶媒を減圧下で除去した。残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0312】
(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(27)
先の工程からの化合物5(100mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、iPr
2NEt(0.269mL、5当量)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(111mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(263mg、2.1当量)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。その反応の完了がHPLCによりモニタリングされた後に、その反応混合物を水(50mL+10gのNaCl)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/CH
3OHで溶出されるISCO)により精製することで、7を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.13−2.3(m,1H)、2.45(s,3H)、2.68−2.70(m,1H)、3.95−4.05(m,4H)、4.16−4.24(m,1H)、4.78(t,J=8Hz,1H)、5.28(d,J=20Hz,1H)、5.45(d,J=20Hz,1H)、5.50−5.63(m,1H)、7.04−7.08(m,1H)、7.20−7.24(m,1H)、7.37−7.61(m,7H)、7.75−7.78(m,1H)、7.94−7.98(m,1H)、8.31(s,1H)、8.88(s 1H)、8.97(s 1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −126.64、−175.79。LC(方法A):tR=2.16分。LC/MS(EI) m/z:C
34H
28ClF
2N
5O
4の[M+H]+算出値643;実測値644。
【0313】
スキーム2
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−アミンヒドロクロリド(10)
溶媒(ジオキサン400mL、H
2O 100mL)中の8(30g)と、9(60g)と、K
2CO
3(91g)と、Pd(dppf)
2Cl
2(19.25g)との混合物を圧力容器において5分間アルゴンでパージし、100℃で15時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残った残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。その後、精製された材料をMeOHに溶解し、HCl/MeOHで処理した。溶媒を除去し、残った固体をIPA−ヘプタン(1/1)で洗浄して10を得た。
【0315】
(2S,4R)−tert−ブチル2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(12)
11(530mg)のCH
2Cl
2氷冷溶液20mLに1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロピルアミン(0.333mL、1.1当量)を撹拌しながら滴加した。この温度で撹拌を3時間継続した後、固体10(640mg、1.1当量)を添加し、続いて1.12mLのiPr
2NEt(3当量)を添加した。冷却浴を取り外し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。HPLCによって反応の完了をモニタリングした後、該反応混合物を水(20mL)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残った残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOACで溶出させるISCO)によって精製し、12を得た。
【0316】
(2S,4R)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(6)
(2S,4R)−tert−ブチル2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート12(700mg)を4N HClジオキサン(25mL)に取り、得られた反応混合物を室温にて3時間撹拌した。HPLCによって反応の完了をモニタリングした後、減圧下で溶媒を除去した。残った残渣6を次の合成工程(7の作製)で直接使用した。
【0317】
実施例5. 式Iのアリール化合物、ヘテロアリール化合物及び複素環式化合物の更なる合成
スキーム1
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
工程1:1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノン
表題化合物は、5−ブロモインドールから、MacKayらの手順(MacKay,J.A.;Bishop,R.;Rawal,V.H.Org.Lett.2005,7,3421-3424.)に従って調製した。
【0319】
工程2:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート
無水アセトニトリル(80mL)中の1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノン(3.9g、16.4mmol)、tert−ブチルブロモアセテート(2.63mL、18.02mmol)及び炭酸カリウム(2.50g、18.02mmol)の混合物を5時間、還流させた。次いで、その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、DCMと水との1:1混合物(100mL:100mL)に取った。2つの層を分離し、有機層を水(2×100mL)で洗浄した。最後に、該有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。得られた残渣を50mLのヘプタンとともに30分間、撹拌し、氷浴中で冷却し、濾過し、その固体を冷ヘプタン(10mL)で洗浄した。この淡黄色の固体を高真空下で乾燥させることで、5.6gのtert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテートを得た。
【0320】
工程3:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(ピリダジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート(351mg、1当量)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジン(250mg、1.5当量)、炭酸セシウム(700mg、2当量)、DMF(15mL)及び水(1.5mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg、0.05当量)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0321】
工程4:2−(3−アセチル−5−(ピリダジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(ピリダジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン(20mL)中の4N HClに取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0322】
工程5:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(ピリダジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(20)
2−(3−アセチル−5−(ピリダジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(100mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.269mL、5当量)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(111mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(263mg、2.1当量)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、20を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.13−2.30(m,1H)、2.45(s,3H)、2.58−2.68(m,1H)、3.95−4.05(m,1H)、4.13−4.22(m,1H)、4.75(t,J=8Hz,1H)、5.28(d,J=20Hz,1H)、5.45(d,J=20Hz,1H)、5.50−5.63(m,1H)、7.06−7.10(m,1H)、7.31−7.49(m,4H)、7.51−7.61(m,1H)、7.65−7.80(m,1H)、7.92−8.03(m,2H)、8.35(s,1H)、8.61(s 1H)、9.23(d,1H)、9.61(s,1H)、9.97(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −126.74、−175.78。LC(方法A):t
R=2.58分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 614。
【0323】
スキーム2
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
工程1:2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−アミンヒドロクロリド
溶媒(ジオキサン400mL、H
2O 100mL)中の3−ブロモ−2−フルオロアニリン(30g)、(2−クロロフェニル)ボロン酸(60g)、K
2CO
3(91g)及びPd(dppf)
2Cl
2(19.25g)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージし、100℃で15時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。次いで、精製した材料をMeOH中に溶解させ、HCl/MeOHで処理した。溶媒を除去し、残りの固体をIPA−ヘプタン(1/1)で洗浄することで、表題化合物を得た。
【0325】
工程2:(2S,4R)−tert−ブチル2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート
(2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(530mg)のDCM(20mL)氷冷溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.333mL、1.1当量)を撹拌しながら滴加した。この温度で撹拌を3時間、継続し、次いで2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−アミンヒドロクロリドの固体(640mg、1.1当量)を添加し、引き続きDIEA(1.12mL、3当量)を添加した。冷却浴を取り外し、その反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、その反応混合物を水(20mL)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcで溶出)によって精製することで、(2S,4R)−tert−ブチル2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを得た。
【0326】
工程3:(2S,4R)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド
(2S,4R)−tert−ブチル2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(700mg)をジオキサン(25mL)中の4N HClに取り、得られた反応
混合物を室温で3時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの残渣を、次の合成工程で直接使用した。
【0327】
スキーム3
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
工程1:5−ブロモ−1H−インドール−3−カルボキサミド
TFA(160mL)及び硫酸(40mL)中の5−ブロモ−1H−インドール−3−カルボニトリル(10g)の混合物を室温で4時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を氷中に注ぎ、沈殿した固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空乾燥させることで、5−ブロモ−1H−インドール−3−カルボキサミドを得た。
【0329】
工程2:tert−ブチル2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
無水アセトニトリル(100mL)中の5−ブロモ−1H−インドール−3−カルボキサミド(9.8g、41.66mmol)、tert−ブチルブロモアセテート(6.67mL、1.1当量)及び炭酸カリウム(6.32g、1.1当量)の混合物を5時間、還流させた。次いで、その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、DCMと水との混合物に取った。2つの層を分離し、有機層を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、tert−ブチル2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテートを得た。
【0330】
スキーム4
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(211mg、1当量)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(140mg)、炭酸セシウム(391mg、2当量)、DMF(10mL)及び水(1.0mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0332】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン(5mL)中の4N HClに取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0333】
工程3:1−(2−((2S,4R)−2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(1)
2−(3−カルバモイル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(100mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.269mL、5当量)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(111mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(263mg、2.1当量)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体
NaCl)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、(1)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.01−2.21(m,1H)、2.49−2.55(m,1H)、3.80−3.92(m,1H)、4.08−4.21(m,1H)、4.61(t,1H)、5.47−5.62(m,3H)、7.05(t,1H)、7.15(t,J=8.0Hz,1H)、7.31−7.40(m,4H)、7.49−7.62(m,5H)、7.77(m,1H)、8.21(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −126.75、−175.87。LC(方法A):t
R=1.79分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 604。
【0334】
スキーム5
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(211mg)、ピリミジン−5−イルボロン酸(82mg)、炭酸セシウム(391mg、2当量)、DMF(9mL)及び水(1.0mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0336】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)を4N HClジオキサン(5mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除
去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0337】
工程3:1−(2−((2S,4R)−2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(2)
先の工程からの2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(45mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.12mL、5当量)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(50mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(118mg、2.1当量)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(25mL+5gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×15mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(10mL)、水(10mL)及びブライン(10mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、(2)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.11−2.29(m,1H)、2.51−2.62(m,1H)、3.89−4.08(m,1H)、4.18−4.30(m,1H)、4.76(t,1H)、5.48−5.76(m,3H)、7.06(t,1H)、7.23(t,J=8.0Hz,1H)、7.37−7.48(m,4H)、7.57(m,1H)、7.72−7.88(m,2H)、7.86(t,1H)、8.47(s,br,1H)、9.15(s,2H)、9.21(s,1H)、9.99(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主) δ −126.69、−175.86。LC(方法A):t
R=1.82分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]+ 616。
【0338】
スキーム6
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(316mg)、2−(ピロリジン−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(271mg)、炭酸セシウム(350mg、2当量)、DMF(10mL)及び水(1.5mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0340】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン中の4N HCl(5mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0341】
工程3:1−(2−((2S,4R)−2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(10)
2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(110mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.3mL)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(110mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(118mg)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×20mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、10を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 1.96(m,4H)、2.07−2.25(m,1H)、2.49−2.62(m,1H)、3.53(m,4H)、3.78 −3.92(m,1H)、4.18−4.27(m,1H)、4.66(t,1H)、5.45−5.51(m,1H)、5.58−5.69(m,2H)、7.04(t,1H)、7.21(t,J=8.0Hz,1H)、7.32−7.48(m,4H)、7.53−7.69(m,4H)、7.95(m,1H)、8.24(s,1H)、9.97(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −126.70、−175.88。LC(方法A):t
R=2.33分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 685。
【0342】
スキーム7
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(211mg)、6−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(135mg)、炭酸セシウム(350mg、2当量)、DMF(9mL)及び水(1.0mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0344】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン(5mL)中の4N HClに取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0345】
工程3:1−(2−((2S,4R)−2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(12)
2−(3−カルバモイル−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(110mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.3mL)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(110mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(118mg)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体NaCl)に添加し、
DCM(2×20mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、12を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.10−2.32(m,1H)、2.49−2.65(m,1H)、3.88−4.06(m,1H)、4.18−4.29(m,1H)、4.73(t,1H)、5.95−5.74(m,3H)、7.05(t,1H)、7.21(t,J=8.0Hz,1H)、7.31−7.48(m,5H)、7.46(m,1H)、8.27(m,1H)、8.39(s,1H)、8.55(s,1H)、9.98(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −125.25、−175.87。LC(方法A):t
R=2.43分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 633。
【0346】
スキーム8
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
工程1:(1R,3S,5R)−tert−ブチル3−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート
(1R,3S,5R)−tert−ブトキシカルボニル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(1.5g)のDCM(20mL)氷冷溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(998mg、1.1当量)を撹拌しながら滴加した。この温度で撹拌を3時間、継続し、次いで固体の6−ブロモピリジン−2−アミン(1.3g、1.1当量)を添加し、引き続きDIEA(3.34mL、3当量)を添加した。冷却浴を取り外し、その反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、その反応混合物を水(20mL)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcで溶出)によって精製することで、(1R,3S,5R)−tert−ブチル3−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートを得た。
【0348】
工程2:(1R,3S,5R)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
(1R,3S,5R)−tert−ブチル3−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(500mg)をジオキサン中の4N HCl(25mL)に取り、得られた反応混合物を室温で3時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの残渣を、次の合成工程で直接使用した。
【0349】
スキーム9
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(211mg)、ピリミジン−5−イルボロン酸(135mg)、炭酸セシウム(350mg、2当量)、DMF(9mL)及び水(1.0mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0351】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン中の4N HCl(5mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0352】
工程3:1−(2−((1R,3S,5R)−3−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル−2−オキソエチル)5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(4)
先の工程からの2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(110mg)をDMF(20mL)中に溶解させ、DIEA(0.3mL)を添加し、それに引き続き(1R,3S,5R)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(126mg)を5℃で添加した。次いで、HATU(350mg)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×20mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの
残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 0.75(m,1H)、1.02(m,1H)、1.85(m,1H)、2.16−2.35(m,2H)、3.80(m,1H)、4.42(m,1H)、5.54(d,1H)、5.86(d,1H)、7.32(t,1H)、7.48(br s,1H)、7.68−7.88(m,4H)、8.03(d,1H)、8.46(s,1H)、9.23(s,2H)、10.76(s,1H);LC(方法A):t
R=1.42分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 561。
【0353】
スキーム10
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(316mg)、2−(ピロリジン−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(271mg)、炭酸セシウム(350mg)、DMF(10mL)及び水(1.5mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0355】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン(5mL)中の4N HClに取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0356】
工程3:1−(2−((1R,3S,5R)−3−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル−2−オキソエチル)5−((2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(11)
先の工程からの2−(3−カルバモイル−5−(2−ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(131mg)をDMF(20mL)中に溶解させ、DIEA(0.25mL)を添加し、それに引き続き(1R,3S,5R)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(110mg)を5℃で添加した。次いで、HATU(240mg)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×20mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、11を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 0.74(m,1H)、1.01(m,1H)、1.25(m,1H)、1.86−1.98(m,5H)、2.13−2.38(m,2H)、3.56(m,4H)、3.80(m,1H)、4.42(m,1H)、5.51(d,1H)、5.82(d,1H)、7.19(d,J=6.8Hz,1H)、7.40(br s,1H)、7.64−7.72(m,4H)、8.01(d,1H)、8.27(s,1H)、8.66(s,2H)、10.75(s,1H);LC(方法A):t
R=1.82分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 630。
【0357】
スキーム11
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
工程1:(2S,4R)−1−tert−ブチル2−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート
(2S,4R)−1−tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(1.59g)のDCM(20mL)氷冷溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(998mg、1.1当量)を撹拌しながら滴加した。この温度で撹拌を3時間、継続し、次いで固体の6−ブロモピリジン−2−アミン(1.3g、1.1当量)を添加し、引き続きDIEA(3.34mL、3当量)を添加した。冷却浴を取り外し、その反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、その反応混合物を水(20mL)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcで溶出)によって精製することで、(2S,4R)−1−tert−ブチル2−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを得た。
【0359】
工程2:(2S,4R)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド
(2S,4R)−1−tert−ブチル2−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(1.5g)をジオキサン(25mL)中の4N HClに取り、得られた反応混合物を室温で3時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの残渣を、次の合成工程で直接使用した。
【0360】
スキーム12
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(4−モルホリノフェニル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(316mg)、(4−モルホリノフェニル)ボロン酸(224mg)、炭酸セシウム(585mg、2当量)、DMF(20mL)及び水(2mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(45mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0362】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(4−モルホリノフェニル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(4−モルホリノフェニル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン中の4N
HCl(5mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0363】
工程3:1−(2−((2S,4R)−2−((6−ブロモピリジン−2−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−5−(4−モル
ホリノフェニル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(3)
先の工程からの2−(3−カルバモイル−5−(4−モルホリノフェニル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(177mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.25mL)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(6−ブロモピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(118mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(248mg)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×20mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、3を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.07−2.22(m,1H)、2.49−2.61(m,1H)、3.12−3.18(m,4H)、3.73−3.78(m,4H)、3.86−4.09(m,1H)、4.13−4.25(m,1H)、4.66(t,J=8.4Hz,1H)、5.42−5.48(m,1H)、5.58−5.70(m,2H)、7.04(t,J=6.4Hz,1H)、7.31(t,J=8.0Hz,1H)、7.35−7.52(m,1H)、7.50−7.58(d,J=8.4Hz,2H)、7.63−7.75(m,4H)、8.02(d,J=8Hz,1H)、8.32(s,1H)、10.99(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主)
δ −175.70。LC(方法A):t
R=1.82分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 650。
【0364】
スキーム13
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
工程1:(1R,3S,5R)−tert−ブチル3−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート
(1R,3S,5R)−tert−ブトキシカルボニル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(1.13g)のDCM(20mL)氷冷溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(731mg、1.1当量)を撹拌しながら滴加した。この温度で撹拌を3時間、継続し、次に2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−アミンヒドロクロリドの固体(1.3g、1当量)を添加し、引き続きDIEA(2.45mL)を添加した。冷却浴を取り外し、その反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、その反応混合物を水(20mL)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAcで溶出)によって精製することで、(1R,3S,5R)−tert−ブチル3−
((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートを得た。
【0366】
工程2:(1R,3S,5R)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
(1R,3S,5R)−tert−ブチル3−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(700mg)をジオキサン(25mL)中の4N HClに取り、得られた反応混合物を室温で3時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの残渣を、次の合成工程で直接使用した。
【0367】
スキーム14
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
工程1:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート
tert−ブチル−2−(5−ブロモ−3−カルバモイル−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(211mg)、ピリミジン−5−イルボロン酸(82mg)、炭酸セシウム(391mg、2当量)、DMF(9mL)及び水(1.0mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40mg)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0369】
工程2:2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)アセテート(上記反応からの粗生成物)をジオキサン中の4N
HCl(5mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0370】
工程3:1−(2−((1R,3S,5R)−3−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル)−2−オキソエチル)−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(6)
先の工程からの2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−インダゾール−1−イル)酢酸(131mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.33mL、5当量)を添加し、それに引き続き(1R,3S,5R)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(131mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(350mg、2.1当量)をこの同じ温度でゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(25mL+5gの固体NaCl)に添加し、DCM(2×15mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(10mL)、水(10mL)及びブライン(10mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、6を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 0.73(m,1H)、1.07(m,1H)、1.26(m,1H)、1.90(m,1H)、2.28−2.35(m,2H)、3.78−3.83(m,1H)、4.54(m,1H)、5.52(d,1H)、5.84(d,1H)、7.07(t,J=6.4Hz,1H)、7.27(t,J=8.0Hz,1H)、7.35−7.58(m,4H)、7.55(d,1H)、7.72−7.84(m,4H)、8.47(s,1H)、9.72(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主) δ −126.54。LC(方法A):t
R=1.96分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]+ 610。
【0371】
スキーム15
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
工程1:5−クロロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4]ピリジン
5−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン(15g、1当量)のDMF(150mL)溶液に、ヨウ素(37.2g、1.5当量)及び水酸化カリウム(13.7g、2.5当量)を0℃で添加した。その反応混合物を室温で12時間、撹拌し、次に10
%の水性チオ硫酸ナトリウム(250mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、次いで乾燥させた。得られた固体(15g)をMTBEでスラリー化させ、濾過し、乾燥させた。
【0373】
工程2:tert−ブチル2−(5−クロロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4]ピリジン−1−イル)アセテート
DMF(140mL)中の5−クロロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4]ピリジン(14g、1当量)及び炭酸カリウム(8.3g、1.2当量)の混合物に、tert−ブチルブロモアセテート(8.9mL、1.2当量)を室温で滴加し、得られた混合物を50℃で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水中に注ぎ、EtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮した。得られた材料は、更なる精製を行わずに次の工程に採用した。
【0374】
工程3:tert−ブチル2−(5−クロロ−3−シアノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)アセテート
tert−ブチル2−(5−クロロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4]ピリジン−1−イル)アセテート(12.5g、1当量)、Zn(CN)
2(4.5g、1.2当量)、Pd(dppf)Cl
2(2.6g、0.1当量)、Pd
2(dba)
3(2.9g、0.1当量)、水(25mL)及びDMF(125mL)の混合物を、100℃で窒素雰囲気下において5時間、撹拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、次いで水、飽和NaHCO
3水溶液及びブラインで続けて洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製することで、表題化合物を得た。
【0375】
工程4:tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)アセテート
水性エタノール(143mL、H
2O/EtOH(29mL/114mL)中のtert−ブチル2−(5−クロロ−3−シアノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)アセテート(5.7g、1当量)、アセトアルドキシム(2.3g、2当量)、Pd(OAc)
2(0.22g、0.05当量)及びPPh
3(0.54g、0.1当量)の混合物を、窒素雰囲気下において3時間、90℃に加熱した。その反応混合物を、セライトを通して濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製することで、表題化合物(3.5g)を得た。
【0376】
スキーム16
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
工程1:2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾロ[3
,4−c]ピリジン−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−カルバモイル−5−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)アセテート(311mg、1mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(248mg、2mmol)、K
3PO
4(634mg、3mmol)、ジオキサン(9mL)及び水(1mL)の混合物を脱ガスし、アルゴンによる再充填を3回行った。この混合物に、Pd(PPh
3)
4(58mg、0.05mmol)をアルゴン雰囲気下において添加し、その反応混合物を85℃の油浴中で一晩加熱した。その溶液に、追加のPd(PPh
3)
4(58mg、0.05mmol)を添加し、85℃で更に24時間、反応を維持した。その反応を室温に冷却し、揮発性物質を減圧下で除去した。残りの残渣を10%の水性クエン酸(10mL)で酸性化し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を廃棄し、水相を蒸発乾固させた。残りの固体をシリカゲルのパッドに通し、メタノールでフラッシングした。そのメタノール溶液を濃縮し、トルエンと一緒に同時蒸発させた。得られた固体を高真空下で乾燥させ、更なる精製を行わずに次の工程で使用した。
【0378】
工程2:1−(2−((2S,4R)−2−((2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)カルバモイル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−3−カルボキサミド(19)
2−(3−カルバモイル−5−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)酢酸(77mg、0.26mmol)、HATU(120mg、0.32mmol、1.2当量)、(2S,4R)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(96mg、0.26mmol)及びDMF(2.5mL)の混合物に、DIEA(0.15mL、0.86mmol)を室温で添加した。その反応混合物を室温で30分間、撹拌し、次いで揮発性物質を減圧下で除去した。残りの残渣を分取HPLCにかけることで、40.9mgの表題生成物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.17−2.25(m,1H)、2.49−2.57(m,1H)、3.86−3.99(m,1H)、4.13−4.22(m,1H)、4.73(t,J=8.4Hz,1H)、5.57−5.61(m,1H)、5.65−5.84(m,2H)、6.99(t,J=6.4Hz,1H)、7.14(t,J=8.0Hz,1H)、7.28−7.42(m,4H)、7.50−7.58(m,1H)、7.83−7.92(m,2H)、8.58(s,1H)、9.15(s,1H)、9.23(s,1H)、9.38(s,2H)、9.95(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ
−126.77、−175.85。LC(方法A):t
R=2.47分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 617。
【0379】
スキーム17
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
工程1:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート(351mg、1当量)、(2−メトキシピリミジン−5−イル)ボロン酸(230mg、1.5当量)、炭酸セシウム(650mg、2当量)、DMF(15mL)及び水(1.5mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg、0.05当量)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0381】
工程2:2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸
粗製tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート(上記由来)をジオキサン中の4N HCl(20mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0382】
工程3:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(27)
先の工程からの2−(3−アセチル−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(100mg、1当量)をDMF(10mL)中に溶解させ、DIEA(0.269mL、5当量)を添加し、それに引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(111mg、1当量)を5℃で添加した。次いで、HATU(263mg、2.1当量)をこの同じ温度でゆっくりと添加
し、その反応混合物を室温で3時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(50mL+10gのNaCl)に添加し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHで溶出)により精製することで、(27)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.13−2.3(m,1H)、2.45(s,3H)、2.68−2.70(m,1H)、3.95−4.05(m,4H)、4.16−4.24(m,1H)、4.78(t,J=8Hz,1H)、5.28(d,J=20Hz,1H)、5.45(d,J=20Hz,1H)、5.50−5.63(m,1H)、7.04−7.08(m,1H)、7.20−7.24(m,1H)、7.37−7.61(m,7H)、7.75−7.78(m,1H)、7.94−7.98(m,1H)、8.31(s,1H)、8.88(s 1H)、8.97(s 1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −126.64、−175.79。LC(方法A):t
R=2.16分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 644。
【0383】
スキーム18:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(16)の合成
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
工程1:1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノン
1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノンは、5−ブロモインドールから、MacKayらの手順(MacKay, J. A.;Bishop, R.;Rawal, V. H. Org. Lett. 2005, 7, 3421-3424.)に従って調製した。
【0385】
工程2:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート
無水アセトニトリル(80mL)中の1−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタノン(3.9g、16.4mmol)、tert−ブチルブロモアセテート(2.63mL、(18.02mmol)及び炭酸カリウム(2.50g、18.02mmol)の混合物を5時間、還流させた。次いで、その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、DCMと水との1:1混合物(100mL:100mL)に取った。2つの層を分離し、有機層を水(2×100mL)で洗浄した。最後に、該有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。得られた残渣を50mLのヘプタンとともに30分間、撹拌し、氷浴中で冷却し、その固体を濾過し、冷ヘプタン(10mL)で洗浄した。その固体を高真空下で乾燥させることで、tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート(5.6g)を得た。
【0386】
工程3:tert−ブチル4−(3−アセチル−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート(379mg)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボンキシレート(223mg、1.2当量)、炭酸セシウム(489mg、1.4当量)、(S)−(−)−2,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフチル(40mg)及びトルエン(8mL)の混合物を5分間、アルゴンでパージした。次いで、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg)をアルゴン下で添加し、その反応混合物を100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAcのヘキサン中のグラジエント)によって精製することで、tert−ブチル4−(3−アセチル−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(89mg)を得た。
【0387】
工程4:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテートのTFA塩
tert−ブチル4−(3−アセチル−1−(2−(tert−ブトキシ)−オキソエチル−1H−インドール−5−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(65mg)を、DCM(10mL)中の5%のTFA(0.5mL)中に0℃〜5℃で取り、得られた反応混合物を0℃〜5℃で24時間、撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0388】
工程5:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート
工程4からのtert−ブチル2−(3−アセチル−5−(ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテートのTFA塩をDCM(4mL)中に溶解させ、DIEA(0.14mL、過剰量)を添加し、次いで引き続きAcCl(0.02mL、1当量)を0℃〜5℃で添加した。10分間、撹拌した後に、その反応混合物をEtOAc(10mL)及び水(4mL)で希釈した。そのEtOAc層を分離し、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧下で蒸発乾固させた。残りの材料を、次の工程で直接使用した。
【0389】
工程6:2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸
先の工程からのtert−ブチル2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテートをDCM(5mL)中に溶解させ、TFA(1mL)を添加した。その反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0390】
工程7:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド
工程6からの2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸のDMF(5mL)溶液に、DIEA(0.13mL、3当量)を添加し、引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(108mg、1.1当量)を添加した。次いで、HATU(120mg、1.2当量)をゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で18時間、撹拌した。次いで、そ
の反応混合物を水(10mL)に添加し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。分離した有機層を、NaHCO
3水溶液(10mL)、水(10mL)及びブライン(10mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/CH
3OHで溶出)により精製することで、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.18(s,3H)、2.24−2.41(m,1H)、2.50(s,3H)、2.64−2.78(m,1H)、3.08−3.19(m,4H)、3.69−3.80(m,4H)、3.91−4.09(m,1H)、4.16−4.27(m,1H)、4.78(t,J=8Hz,1H)、5.16(d,J=17Hz,1H)、5.26(d,J=17Hz,1H)、5.45−5.61(m,1H)、7.04−7.08(m,1H)、7.18−7.25(m,1H)、7.38−7.47(m,4H)、7.51−7.56(m,1H)、7.86−7.90(s,1H)、7.93−7.98(m,1H)、8.12(s,1H)、;
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −128.56、−178.51。LC(方法A):t
R=2.30分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 664。
【0391】
スキーム19:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(33)の合成
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
工程1:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテートのTFA塩(90mg)をDCM(4mL)中に溶解させた。この溶液に、DIEA(0.14mL)を添加し、引き続き塩化メチルスルホニル(0.06mL)を0℃〜5℃で添加した。10分間、撹拌した後に、その反応混合物をEt
OAc(10mL)及び水(4mL)で希釈した。分離した有機層をブライン(15mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧下で蒸発乾固させた。残りの材料を、次の工程で直接使用した。
【0393】
工程2:2−(3−アセチル−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテートをDCM(5mL)中に溶解させ、TFA(1mL)を添加した。その反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。残りの材料を、次の工程で直接使用した。
【0394】
工程3:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド
2−(3−アセチル−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸のDMF(5mL)溶液に、DIEA(0.17mL、4当量)を添加し、引き続き(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(102mg、1.1当量)を添加した。次いで、HATU(120mg、1.2当量)をゆっくりと添加し、その反応混合物を室温で18時間、撹拌した。次いで、その反応混合物を水(10mL)に添加し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液(10mL)、水(10mL)及びブライン(10mL)で続けて洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの残渣をHPLCにより精製することで、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.18(s,3H)、2.27−2.42(m,1H)、2.50(s,3H)、2.67−2.80(m,1H)、2.98(s,3H)、3.52(m,8H)、3.95−4.29(m,2H)、4.78(t,J=8Hz,1H)、5.21(d,J=18Hz,1H)、5.35(d,J=18Hz,1H)、5.42−5.63(m,1H)、7.04−7.08(m,1H)、7.14−7.20(m,1H)、7.22−7.29(m,1H)、7.30−7.42(m,3H)、7.43−7.51(m,3H)、7.93−7.96(m,1H)、8.15(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −128.49、−178.41。LC(方法A):t
R=2.09分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 698。
【0395】
スキーム20:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(1−アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド(28)の合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
工程1:tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(1−アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテート
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−ブロモ−1H−インドール−1−イル)アセテート(113mg、0.32mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン(80mg、0.32mmol)、炭酸セシウム(209mg、0.64mmol)及びDMF(10mL)の混合物を、圧力容器中で5分間、アルゴンでパージした。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg、0.016mmol)をアルゴン下で添加し、上記圧力容器を密閉し、90℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残りの粗生成物を、次の合成工程で直接使用した。
【0397】
工程2:2−(3−アセチル−5−(1−アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸
tert−ブチル2−(3−アセチル−5−(1−アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセテートをジオキサン中の4N HCl(10mL)に取り、得られた反応混合物を室温で4時間、撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を、次の合成工程で直接使用した。
【0398】
工程3:(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(1−アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド
表題化合物は、2−(3−アセチル−5−(1−アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(100mg、0.29
mmol)及び(2S,4R)−N−(3−クロロ−(2S,4R)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドヒドロクロリド(110mg、0.29mmol)から、(2S,4R)−1−(2−(3−アセチル−5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール−1−イル)アセチル)−N−(2’−クロロ−2−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミドについて先に記載したのと同様にして調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ 2.05−2.07(s,3H)、δ 2.31−2.38(m,1H)、2.50(s,3H)、2.50−2.70(m,3H)、3.73−3.79(m,2H)、4.01−4.31(m,4H)、4.85(t,J=8.4Hz,1H)、5.28−5.50(m,2H)、5.64(d,J=52.8Hz,1H)、6.18(s,1H)、7.16(t,J=6.8Hz,1H)、7.31(t,J=7.6Hz,1H)、7.41−7.68(m,6H)、8.04(t,J=7.6Hz,1H)、8.30(d,J=8Hz,1H)、8.35(s,1H)、10.05(s,1H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6,300K):(主回転異性体) δ −126.64、−175.81。LC(方法A):t
R=2.07分。LC/MS(EI) m/z:[M+H]
+ 659。
【0399】
実施例6. 式Iの化合物の非限定的な例
表1は、式Iの化合物の例と一緒に特性データを示している。実施例7のアッセイを使用して、該化合物のIC
50を求めた。他の標準的なD因子阻害アッセイを利用することもできる。3連の***は、1マイクロモル未満のIC
50を有する化合物を示すために使用され、2連の**は、1マイクロモルから10マイクロモルの間のIC
50を有する化合物を示し、1連の*は、10マイクロモルより大きいIC
50を有する化合物を示している。
【0400】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
実施例7. ヒトD因子アッセイ
最終濃度80nMのヒトD因子(ヒト血清から精製、Complement Technology, Inc.)
を50mMトリス、1M NaCl(pH7.5)中で様々な濃度の試験化合物とともに室温で5分間インキュベートする。合成基質Z−L−Lys−SBzl及びDTNB(エルマン試薬)を各々100μMの最終濃度で添加する。色の増大を、分光蛍光光度計において動態モードで30分間にわたって30秒の時点でマイクロプレートにおけるOD
405nmで記録する。IC
50値を、試験化合物濃度に応じた補体D因子活性の阻害率から非線形回帰によって算出する。
【0402】
実施例8. 溶血アッセイ
溶血アッセイは、G. Ruiz-Gomez, et al., J. Med. Chem. (2009) 52: 6042-6052によ
って以前に記載されている。アッセイでは赤色血液細胞(red blood cells)(RBC)
、ウサギ赤血球(Complement Technologiesから購入)をGVBバッファー(0.1%ゼ
ラチン、5mM Veronal、145mM NaCl、0.025%NaN
3、pH7.3)+10mM最終濃度のMg−EGTAを用いて洗浄する。細胞を1×10
8細胞/mLの濃度で使用する。溶血アッセイの前に、ウサギ赤血球の100%の溶解を達成するのに必要とされる正常ヒト血清(NHS)の最適濃度を滴定によって決定する。NHS(Complement Technologies)を阻害剤とともに37℃で15分間インキュベートし、バ
ッファー中のウサギ赤血球を添加し、37℃で更に30分間インキュベートした。陽性対照(100%の溶解)は血清及びRBCからなり、陰性対照(0%の溶解)はMg−EGTAバッファー及びRBCのみからなる。サンプルを2000gで5分間遠心分離し、上清を回収する。上清の光学密度を405nmでUV/可視分光光度計を用いてモニタリングする。各サンプルにおける溶解率を陽性対照(100%の溶解)に対して算出する。
【0403】
実施例9. 式Iの化合物の限定されるものではない例
【0404】
表2
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
本明細書は本発明の実施形態を参照して記載されている。しかしながら、下記の特許請求の範囲に記載されるような本発明の範囲を逸脱することなく、様々な修飾及び変更を行うことができることが当業者には理解される。したがって、本明細書は限定的意味ではなく例示的意味で考えられ、全てのかかる修飾が本発明の範囲に含まれることが意図される。
【0406】
B部. 優先権書類の本文の援用
先願の優先権出願に対する完全な優先権を保証する目的で、2014年9月5日付けで出願された米国仮出願第62/046,783号の本文を引用することにより本明細書の一部をなすものとし、関連部分を下記に提示する。用語が重複する場合には、特許請求の範囲に用いられる用語は、他に指定されない又は特許請求の範囲の本文から明らかでない限り、上記のA部に提示される用語を指すものとみなされるが、全ての開示が全ての開示される目的で本発明の一部とみなされる。
【0407】
本開示は式I:
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物及びその薬学的に許容可能な塩を提供する。式Iにおいて可変部分、例えばA、B、L、X
1、X
2、Q
1、Q
2及びQ
3は以下の値を有する。
【0408】
Q
1はN(R
1)又はC(R
1R
1’)である。
【0409】
Q
2はC(R
2R
2’)、C(R
2R
2’)−C(R
2R
2’)又はC(R
2R
2’)Oである。
【0410】
Q
3はN(R
3)、S又はC(R
3R
3’)である。
【0411】
(a)X
1及びX
2は独立してN若しくはCHであり、又は(b)X
1及びX
2はともにC=Cである。
【0412】
R
1、R
1’、R
2、R
2’、R
3及びR
3’はいずれの場合にも独立して(c)及び(d)から選ばれる:
(c)水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
1〜C
6アルコキシ、C
2〜C
6アルキニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6チオアルキル、ヒドロキシC
1〜C
6アルキル、アミノC
1〜C
6アルキル、−C
0〜C
4アルキルNR
9R
10、−C(O)OR
9、−OC(O)R
9、−NR
9C(O)R
10、−C(O)NR
9R
10、−OC(O)NR
9R
10、−NR
9C(O)OR
10、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシ(ここでR
9及びR
10はいずれの場合にも独立して水素、C
1〜C
6アルキル及び(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキルから選ばれる)、
(d)−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)及び−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)。
【0413】
さらに、以下の環(e)、(f)、(g)、(h)、(i)又は(j)のいずれか1つが存在し得る:
(e)R
1及びR
1’又はR
3及びR
3’はともに3員〜6員の炭素環式スピロ環、又はN、O若しくはSから独立して選ばれる1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する3員〜6員の複素環式スピロ環を形成していてもよく、
(f)R
2及びR
2’はともに3員〜6員の炭素環式スピロ環を形成していてもよく、
(g)R
2及びR
2’はともに3員〜6員の複素環式スピロ環を形成していてもよく、いずれの場合もスピロ環(e)、(f)及び(g)は非置換であるか、又は1つ若しくは複
数のハロゲン若しくはメチル置換基で置換され、
(h)R
1及びR
2はともに3員の炭素環を形成していてもよく、
(i)R
1及びR
2はともに4員〜6員の炭素環、又はN、O及びSから独立して選ばれる1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する4員〜6員の複素環を形成していてもよく、(j)R
2及びR
3は隣接炭素原子に結合する場合に、ともに3員〜6員の炭素環又は3員〜6員の複素環を形成していてもよく、いずれの場合も環(g)、(h)及び(i)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、−COOH、C
1〜C
4アルキル、C
2〜C
4アルケニル、C
1〜C
4アルコキシ、C
2〜C
4アルカノイル、ヒドロキシC
1〜C
4アルキル、(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)C
0〜C
4アルキル、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい。
【0414】
Aは(k)及び(l)から選ばれる複素環式基であり、ここで(k)は、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
であり、(l)は、
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0415】
X
4はB(OH)であり、YはCHR
9であるか、又はX
4はCHR
9であり、YはB(OH)である。
【0416】
R
4は(m)又は(n)である:
(m)−CHO、−CONH
2又はC
2〜C
6アルカノイル、
(n)水素、−SO
2NH
2、−C(CH
2)F、−CH(CF
3)NH
2、C
1〜C
6アルキル、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−C(O)C
0〜C
2アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
いずれの場合も水素、−CHO及び−CONH
2以外のR
4は非置換であるか、又はアミノ、イミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、シアノイミノ、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシの1つ若しくは複数で置換される。
【0417】
R
5及びR
6は独立して(o)及び(p)から選ばれる:
(o)−CHO、−C(O)NH
2、−C(O)NH(CH
3)又はC
2〜C
6アルカノイル、
(p)水素、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−COOH、−SO
2NH
2、ビニル、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−C(O)C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−P(O)(OR
9)
2、−OC(O)R
9、−C(O)OR
9、−C(O)N(CH
2CH
2R
9)(R
10)、−NR
9C(O)R
10、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリール。
【0418】
水素、ヒドロキシル、シアノ及び−COOH以外のR
5及びR
6は各々非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、イミノ、シアノ、シアノイミノ、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換される。
【0419】
R
6’は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1〜C
4アルキル若しくはC
1〜C
4アルコキシであるか、又はR
6及びR
6’はともにオキソ、ビニル若しくはイミノ基を形成していてもよい。
【0420】
R
7は水素、C
1〜C
6アルキル又は−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)である。
【0421】
R
8及びR
8’は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ及び(C
1〜C
4アルキルアミノ)C
0〜C
2アルキルから選ばれるか、又はR
8及びR
8’はともにオキソ基を形成する。
【0422】
R
16はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
4アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる0又は1つ又は複数の置換基である。
【0423】
R
19は水素、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、−SO
2C
1〜C
6アルキル、(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)C
1〜C
4アルキル、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)であり、いずれの場合も水素以外のR
19はハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、−COOH及び−C(O)OC
1〜C
4アルキルから独立して選ばれる0又は1つ又は複数の置換基で置換される。
【0424】
X
11はN又はCR
11である。
【0425】
X
12はN又はCR
12である。
【0426】
X
13はN又はCR
13である。
【0427】
X
14はN又はCR
14である。
【0428】
X
15はN又はCR
15である。
【0429】
X
11、X
12、X
13、X
14及びX
15のうち2つ以下がNである。
【0430】
R
11、R
14及びR
15はいずれの場合にも独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、−O(PO)(OR
9)
2、−(PO)(OR
9)
2、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6チオアルキル、−C
0〜C
4アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−C
0〜C
4アルコキシ(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから選ばれる。
【0431】
R
12及びR
13は独立して(q)、(r)及び(s)から選ばれる:
(q)水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、−COOH、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシ、
(r)C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
2〜C
6アルケニルオキシ、−C(O)OR
9、C
1〜C
6チオアルキル、−C
0〜C
4アルキルNR
9R
10、−C(O)NR
9R
10、−SO
2R
9R
10、−SO
2NR
9R
10、−OC(O)R
9及び−C(NR
9)NR
9R
10(いずれの場合も(r)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、−COOH、−CONH
2、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選択される1つ若しくは複数の置換基で置換され、いずれの場合も(r)はフェニル、並びにN、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する4員〜7員の複素環から選ばれる1つの置換基でも任意に置換され、そのフェニル又は4員〜7員の複素環は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)C
0〜C
4アルキル、C
1〜C
6アルキルエステル、(−C
0〜C
4アルキル)(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換される)、
(s)−C
2〜C
6アルキニル、−C
2〜C
6アルキニルR
23、C
2〜C
6アルカノイル、−JC
3〜C
7シクロアルキル、−B(OH)
2、−JC(O)NR
9R
23、−JOSO
2OR
21、−C(O)(CH
2)
1〜4S(O)R
21、−O(CH
2)
1〜4S(O)NR
21NR
22、−JOP(O)(OR
21)(OR
22)、−JP(O)(OR
21)(OR
22)、−JOP(O)(OR
21)R
22、−JP(O)(OR
21)R
22、−JOP(O)R
21R
22、−JP(O)R
21R
22、−JSP(O)(OR
21)(OR
22)、−JSP(O)(OR
21)(R
22)、−JSP(O)(R
21)(R
22)、−JNR
9P(O)(NHR
21)(NHR
22)、−JNR
9P(O)(OR
21)(NHR
22)、−JNR
9P(O)(OR
21)(OR
22)、−JC(S)R
21、−JNR
21SO
2R
22、−JNR
9S(O)NR
10R
22、−JNR
9SO
2NR
10R
22、−JSO
2NR
9COR
22、−O(CH
2)
1〜4SO
2NR
21R
22、−JSO
2NR
9CONR
21R
22、−JNR
21SO
2R
22、−JC(O)NR
21SO
2R
22、−JC(NH
2)NR
22、−JC(NH
2)NS(O)
2R
22、−JOC(O)NR
21R
22、−JOC(O)NR
24R
25、−JNR
9C(O)OR
10、−JNR
9C(O)OR
23、−JNR
21OC(O)R
22、−(CH
2)
1〜4C(O)NR
21R
22、−JC(O)R
24R
25、−JNR
9C(O)R
21、−JC(O)R
21、−JNR
9C(O)NR
9R
10、−JNR
9C(O)NR
10R
23、−JNR
9C(O)NR
24R
25、−CCR
21、−(CH
2)
1〜4OC(O)R
21、−JC(O)OR
23、−C
2〜C
4アルキルR
23、−C
2〜C
4アルケニルR
23、−C
2〜C
4アルキニルR
23及び−Jパラシクロファン。
【0432】
Jはいずれの場合にも独立して共有結合、C
1〜C
4アルキレン、−OC
1〜C
4アルキレン、C
2〜C
4アルケニレン及びC
2〜C
4アルキニレンから選ばれる。
【0433】
R
21及びR
22はいずれの場合にも独立して水素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)OC
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)C
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルC(O)OC
1〜C
6アルキル、N、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(4員〜7員のヘテロシクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、並びにN、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(5員又は6員の不飽和又は芳香族複素環)C
0〜C
4アルキルから選ばれる。
【0434】
R
23はいずれの場合にも独立して(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、N、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(4員〜7員のヘテロシクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、並びにN、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(5員又は6員の不飽和又は芳香族複素環)C
0〜C
4アルキルから選ばれる。
【0435】
R
24及びR
25は付着する窒素とともに4員〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル基、又は縮合環、スピロ環若しくは架橋環を有する6員〜10員の二環式複素環式基を形成する。
【0436】
いずれの場合も(s)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換され
ていてもよい。
【0437】
Lは(t)、(u)又は(v)のいずれかである:
(t)は式:
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
17は水素若しくはC
1〜C
6アルキルであり、R
18及びR
18’は独立して水素、ハロゲン及びメチルから選ばれ、mは0、1、2又は3である)の基であり、
(u)は結合であり、
(v)は式:
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
の基である。
【0438】
Bは単環式若しくは二環式の炭素環、若しくは炭素環式オキシ基、若しくはN、O及びSから独立して選択される1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子及び1つの環当たり4個〜7個の環原子を有する単環式、二環式若しくは三環式の複素環式基であるか、又はBはC
2〜C
6アルケニル若しくはC
2〜C
6アルキニル基である。
【0439】
いずれの場合もBは非置換であるか、又は(w)及び(x)から独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基、並びに(y)及び(z)から選ばれる0若しくは1つの置換基で置換される:
(w)ハロゲン、ヒドロキシル、−COOH、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
4アルキルNR
9R
10、−SO
2R
9、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシ、
(x)ニトロ、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルキニル、C
1〜C
6チオアルキル、−JC
3〜C
7シクロアルキル、−B(OH)
2、−JC(O)NR
9R
23、−JOSO
2OR
21、−C(O)(CH
2)
1〜4S(O)R
21、−O(CH
2)
1〜4S(O)NR
21R
22、−JOP(O)(OR
21)(OR
22)、−JP(O)(OR
21)(OR
22)、−JOP(O)(OR
21)R
22、−JP(O)(OR
21)R
22、−JOP(O)R
21R
22、−JP(O)R
21R
22、−JSP(O)(OR
21)(OR
22)、−JSP(O)(OR
21)(R
22)、−JSP(O)(R
21)(R
22)、−JNR
9P(O)(NHR
21)(NHR
22)、−JNR
9P(O)(OR
21)(NHR
22)、−JNR
9P(O)(OR
21)(OR
22)、−JC(S)R
21、−JNR
21SO
2R
22、−JNR
9S(O)NR
10R
22、−JNR
9SO
2NR
10R
22、−JSO
2NR
9COR
22、−JSO
2NR
9CONR
21R
22、−JNR
21SO
2R
22、−JC(O)NR
21SO
2R
22、−JC(NH
2)NR
22、−JC(NH
2)NS(O)
2R
22、−JOC(O)NR
21R
22、−JNR
21C(O)OR
22、−JNR
21OC(O)R
22、−(CH
2)
1〜4C(O)NR
21R
22、−JC(O)R
24R
25、−JNR
9C(O)R
21、−JC(O)R
21、−JNR
9C(O)NR
10R
22、−CCR
21、−(CH
2)
1〜4OC(O)R
21及び−JC(O)OR
23(いずれの場合も(x)は非置換であるか、
又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい)、
(y)ナフチル、ナフチルオキシ、インダニル、N、O及びSから選ばれる1個又は2個のヘテロ原子を含有する(4員〜7員のヘテロシクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、並びにN、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有し、各環中に4個〜7個の環原子を含有する二環式複素環(いずれの場合も(y)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)C
0〜C
4アルキル、C
1〜C
6アルキルエステル、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−SO
2R
9、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換される)、並びに、
(z)テトラゾリル、(フェニル)C
0〜C
2アルキル、(フェニル)C
1〜C
2アルコキシ、フェノキシ、並びにN、O、B及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する5員又は6員のヘテロアリール(いずれの場合も(z)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)C
0〜C
4アルキル、C
1〜C
6アルキルエステル、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−SO
2R
9、−OSi(CH
3)
2C(CH
3)
3、−Si(CH
3)
2C(CH
3)
3、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換される)。
【0440】
X
2は窒素であるか、又は(d)、(e)、(g)、(i)、(l)、(n)、(p)、(s)、(v)、(x)及び(y)の少なくとも1つが存在する。式Iの化合物又は塩を薬学的に許容可能な担体とともに含む医薬組成物も開示される。
【0441】
治療有効量の式Iの化合物又は塩をかかる治療を必要とする患者に投与することを含む、加齢黄斑変性及び網膜変性等の補体カスケードD因子によって媒介される障害を治療又は予防する方法も開示される。
【0442】
優先権書類の専門用語
化合物は正式名称を用いて記載される。他に規定のない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。文脈により明らかに禁忌とされない場合に、各々の化合物名は化合物の遊離酸又は遊離塩基形態及び化合物の全ての薬学的に許容可能な塩を含む。
【0443】
「式I」という用語は任意の鏡像異性体、ラセミ体及び立体異性体、並びにかかる化合物の全ての薬学的に許容可能な塩を含む、式Iを満たす全ての化合物を包含する。この表現が使用される文脈により明らかに禁忌とされない場合に、「式I」は式IA及び式IB等の式Iの下位の群の全てを含み、式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩も含む。
【0444】
数量を特定しない用語(The terms "a" and "an")は量の限定を表すのではなく、言及される項目の少なくとも1つの存在を表す。「又は」という用語は「及び/又は」を意味する。オープンエンドな移行句「含む(comprising)」は、中間的な移行句「から本質的になる(consisting essentially of)」及びクローズドエンドな語句「からなる(consisting of)」を包含する。これら3つの移行句の1つを挙げる又は「含有する(containi
ng)」若しくは「含む(including)」等の代替移行句を用いる請求項は、文脈又は技術
分野により明らかに除外されない限り、任意の他の移行句を用いて書かれ得る。値の範囲の列挙は本明細書に他に指定されない限り、単にその範囲に含まれる各々の別個の値に個別に言及する簡単な方法としての役割を果たすことを意図するものであり、各々の別個の値は、それらが本明細書に個別に列挙されたかのように本明細書の一部をなす。全ての範囲の端点はその範囲内に含まれ、独立して組み合わせることができる。本明細書に記載の全ての方法は、本明細書に他に指定されない又は文脈により明らかに否定されない限り、好適な順序で行うことができる。任意及び全ての例又は例示的な言葉(例えば、「等(such as)」)の使用は単に本発明をよりよく説明することを意図するものであり、他に主
張のない限り本発明の範囲の限定を示すものではない。本明細書中のいかなる言葉も、本明細書で使用される本発明の実施に対して重要な任意の特許請求されない要素を示すものと解釈されないものとする。他に規定のない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0445】
式Iの化合物は、任意の位置に同位体置換を有する全ての式Iの化合物を含む。同位体は同じ原子番号を有するが質量数が異なる原子を含む。一般的な例として、限定されるものではないが、水素の同位体は三重水素及び重水素を含み、炭素の同位体は
11C、
13C及び
14Cを含む。式Iの化合物が特定の位置で中程度又は高いレベルの重水素化(重水素による水素の置換)を必要とする場合、式Iは他の位置が同位体濃縮された実施形態を含む。
【0446】
「活性薬剤」は患者に単独で又は別の化合物、要素若しくは混合物と組み合わせて投与した場合に、患者に対して直接的又は間接的に生理的効果をもたらす化合物(本明細書に開示の化合物を含む)、要素又は混合物を意味する。間接的な生理的効果は代謝産物又は他の間接的な機序を介して生じ得る。
【0447】
2つの文字又は記号間にないダッシュ記号(「−」)は、置換基の付着点を示すために用いられる。例えば、−(C=O)NH
2はケト(C=O)基の炭素を介して付着する。
【0448】
「アルキル」は指定数の炭素原子、概して1個〜約12個の炭素原子を有する分岐又は直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基である。C
1〜C
6アルキルという用語は本明細書で使用される場合、1個、2個、3個、4個、5個又は6個の炭素原子を有するアルキル基を示す。他の実施形態は1個〜8個の炭素原子、1個〜4個の炭素原子又は1個若しくは2個の炭素原子を有するアルキル基、例えばC
1〜C
8アルキル、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
2アルキルを含む。C
0〜C
nアルキルが本明細書で別の基、例えば(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル又は−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)と併せて使用される場合に、指示される基、この場合シクロアルキルは単一の共有結合によって直接結合するか(C
0アルキル)、又は指定数の炭素原子、この場合1個、2個、3個若しくは4個の炭素原子を有するアルキル鎖によって付着する。アルキルは、−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)のようにヘテロ原子等の他の基を介して付着していてもよい。アルキルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、3−メチルブチル、t−ブチル、n−ペンチル及びsec−ペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0449】
「アルケニル」は指定数の炭素原子を有する、鎖に沿って安定した点に生じ得る1つ又は複数の炭素間二重結合を有する分岐又は直鎖脂肪族炭化水素基である。アルケニルの例としては、エテニル及びプロペニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0450】
「アルキニル」は指定数の炭素原子を有する、鎖に沿って任意の安定した点に生じ得る
1つ又は複数の二重炭素間三重結合を有する分岐又は直鎖脂肪族炭化水素基である。
【0451】
「アルキレン」は二価の飽和炭化水素である。アルキレンは1個〜8個の炭素原子、1個〜6個の炭素原子又は指示数の炭素原子を有する基、例えばC
1〜C
4アルキレンを含む。
【0452】
「アルケニレン」は少なくとも1つの炭素間二重結合を有する二価の炭化水素である。アルケニレンは2個〜8個の炭素原子、2個〜6個の炭素原子又は指示数の炭素原子を有する基、例えばC
2〜C
4アルケニレンを含む。
【0453】
「アルキニレン」は少なくとも1つの炭素間三重結合を有する二価の炭化水素である。アルキニレンは2個〜8個の炭素原子、2個〜6個の炭素原子又は指示数の炭素原子を有する基、例えばC
2〜C
4アルケニレンを含む。
【0454】
「アルコキシ」は、酸素架橋(−O−)によって置換する基に共有結合した指示数の炭素原子を有する上で規定のアルキル基である。アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、2−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、2−ペントキシ、3−ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、n−ヘキソキシ、2−ヘキソキシ、3−ヘキソキシ及び3−メチルペントキシが挙げられるが、これらに限定されない。同様に、「アルキルチオ」又は「チオアルキル」基は、置換する基に硫黄架橋(−S−)によって共有結合した指示数の炭素原子を有する上で規定のアルキル基である。
【0455】
「アルケニルオキシ」は、酸素架橋(−O−)によって置換する基に共有結合した指示数の炭素原子を有する上で規定のアルケニル基である。
【0456】
「アルカノイル」は、カルボニル(C=O)架橋によって置換される基に共有結合した指示数の炭素原子を有する上で規定のアルキル基である。カルボニル炭素は炭素数に含まれ、すなわちC
2アルカノイルはCH
3(C=O)−基である。
【0457】
「アルキルエステル」は、置換する基にエステル結合によって共有結合した本明細書で規定のアルキル基である。エステル結合はいずれかの配向にあり、例えば式−O(C=O)アルキルの基又は式−(C=O)Oアルキルの基であり得る。
【0458】
「炭素環式基」は全てが炭素環原子を含有する飽和した、不飽和の又は部分的に不飽和の(例えば芳香族)基である。炭素環式基は、典型的には3個〜7個の炭素原子の1つの環又は各々が3個〜7個の炭素原子を含有する2つの縮合環を含有する。
【0459】
「炭素環式環」は全てが炭素環原子を含有する飽和した、不飽和の又は部分的に不飽和の(例えば芳香族)環である。炭素環は典型的には3個〜7個の炭素原子の1つの環を含有し、又は「炭素環式基」は各々が3個〜7個の炭素原子を含有する1つの炭素環若しくは2つの縮合炭素環を含有し得る。炭素環の例としては、フェニル、シクロヘキセニル、シクロヘキシル及びシクロプロピル環が挙げられる。
【0460】
「炭素環式オキシ基」は、置換する基に酸素−O−リンカーを介して付着した上で規定の単環式炭素環又は単環式若しくは二環式の炭素環式基である。
【0461】
「シクロアルキル」は指定数の炭素原子を有する飽和炭化水素環基である。単環式シクロアルキル基は、典型的には3個〜約8個の炭素環原子又は3個〜7個(3個、4個、5個、6個又は7個)の炭素環原子を有する。シクロアルキル置換基は置換窒素若しくは炭
素原子からのペンダント基であってもよく、又は2つの置換基を有し得る置換炭素原子がスピロ基として付着したシクロアルキル基を有していてもよい。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0462】
「ハロアルキル」は、1つ又は複数のハロゲン原子、最大許容数までのハロゲン原子で置換された、指定数の炭素原子を有する分岐及び直鎖の両方のアルキル基を示す。ハロアルキルの例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2−フルオロエチル及びペンタ−フルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0463】
「ハロアルコキシ」は、酸素架橋(アルコールラジカルの酸素)によって付着した本明細書で規定のハロアルキル基を示す。
【0464】
「ヒドロキシアルキル」は、少なくとも1つのヒドロキシル置換基で置換された先に記載のアルキル基である。
【0465】
「アミノアルキル」は、少なくとも1つのアミノ置換基で置換された先に記載のアルキル基である。「ハロ」又は「ハロゲン」はフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードのいずれかを示す。
【0466】
「アリール」は、芳香環(単数又は複数)中に炭素のみを含有する芳香族基を示す。典型的なアリール基は1つ〜3つの単独の、縮合した又はペンダント環を含有し、環原子が6〜約18であり、環員としてヘテロ原子を含まない。指示される場合に、かかるアリール基は炭素又は非炭素原子若しくは基で更に置換されていてもよい。かかる置換は、例えば3,4−メチレンジオキシフェニル基を形成するN、O及びSから独立して選ばれる任意に1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員〜7員の飽和環状基への縮合を含み得る。アリール基としては、例えば1−ナフチル及び2−ナフチル及びビ−フェニルを含むフェニル、ナフチルが挙げられる。
【0467】
「複素環」はN、O及びSから独立して選ばれる1個〜4個の環ヘテロ原子、又は指定される場合にN、O、S及びBを含有し、残りの環原子が炭素である飽和した、不飽和の又は部分的に不飽和の(例えば芳香族)環である。「複素環式基」は3個〜7個の環原子の1つの複素環又は各々が3個〜7個の環原子を含有し、少なくとも一方の環が複素環である2つの縮合環を含有し得る。
【0468】
「複素環式オキシ基」は置換する基に酸素−O−リンカーを介して連結した、先に記載の単環式複素環又は二環式複素環式基である。
【0469】
「ヘテロアリール」はN、O及びSから選ばれる1個〜3個、若しくは幾つかの実施形態では1個若しくは2個のヘテロ原子を含有し、残りの環原子が炭素である指示数の環原子を有する安定した単環式芳香環、又はN、O及びSから選ばれる1個〜3個、若しくは幾つかの実施形態では1個若しくは2個のヘテロ原子を含有し、残りの環原子が炭素である、少なくとも1つの5員〜7員の芳香環を含有する安定した二環系若しくは三環系を示す。単環式ヘテロアリール基は、典型的には5個〜7個の環原子を有する。幾つかの実施形態では、二環式ヘテロアリール基は9員又は10員のヘテロアリール基、すなわち1つの5員〜7員芳香環が第2の芳香環又は非芳香環に縮合した9個又は10個の環原子を含有する基である。ヘテロアリール基中のS及びO原子の総数が1を超える場合、これらのヘテロ原子は互いに隣接しない。ヘテロアリール基中のS及びO原子の総数は2を超えないことが好ましい。芳香族複素環中のS及びO原子の総数は1を超えないことが特に好ましい。ヘテロアリール基の例としては、オキサゾリル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾロ
ピリミジニル、ピラゾリル、ピリジジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チエニルピラゾリル、チオフェニル、トリアゾリル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、フラニル、イミダゾリル、インドリル及びイソオキサゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリールオキシ」は、置換した基に酸素架橋を介して結合した記載のヘテロアリール基である。
【0470】
「ヘテロシクロアルキル」はN、S及びOから独立して選ばれる1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を有し、残りの環原子が炭素である飽和環基である。単環式ヘテロシクロアルキル基は、典型的には3個〜約8個の環原子又は4個〜6個の環原子を有する。ヘテロシクロアルキル基の例としては、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル及びピロリニルが挙げられる。
【0471】
「モノ−及び/又はジ−アルキルアミノ」という用語は、第二級又は第三級アルキルアミノ基を示し、ここでアルキル基は独立して指示数の炭素原子を有する本明細書で規定のアルキル基から選ばれる。アルキルアミノ基の付着点は窒素上にある。モノ−及びジ−アルキルアミノ基の例としては、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びメチル−プロピル−アミノが挙げられる。
【0472】
「置換された」という用語は本明細書で使用される場合、指定の原子の正常原子価を超えない限りにおいて、指定の原子又は基上の任意の1つ又は複数の水素が指示される基から選択されて置き換えられることを意味する。置換基がオキソ(すなわち=O)である場合、原子上の2つの水素が置き換えられる。オキソ基が芳香族部分を置換する場合、対応する部分的に不飽和の環が芳香環を置き換える。例えば、オキソによって置換されるピリジル基はピリドンである。置換基及び/又は可変部分の組合せは、かかる組合せが安定した化合物又は有用な合成中間体をもたらす場合にのみ許容される。安定した化合物又は安定した構造は、反応混合物からの単離及びその後の効果的な治療剤への配合に耐えるほど十分に頑強である化合物を含むことが意図される。他に指定のない限り、置換基はコア構造に関して名付けられる。例えば、アミノアルキルが考え得る置換基として挙げられる場合、この置換基のコア構造への付着点はアルキル部分にあることを理解されたい。
【0473】
「置換された」又は「任意に置換された」位置上に存在し得る好適な基としては、例えばハロゲン;シアノ;ヒドロキシル;ニトロ;アジド;アルカノイル(C
2〜C
6アルカノイル基等);カルボキサミド;1個〜約8個の炭素原子若しくは1個〜約6個の炭素原子を有するアルキル基(シクロアルキル基を含む);1つ若しくは複数の不飽和結合及び2個〜約8個若しくは2個〜約6個の炭素原子を有する基を含むアルケニル及びアルキニル基;1つ若しくは複数の酸素結合及び1個〜約8個若しくは1個〜約6個の炭素原子を有するアルコキシ基;フェノキシ等のアリールオキシ;1つ若しくは複数のチオエーテル結合及び1個〜約8個の炭素原子若しくは1個〜約6個の炭素原子を有するものを含むアルキルチオ基;1つ若しくは複数のスルフィニル結合及び1個〜約8個の炭素原子若しくは1個〜約6個の炭素原子を有するものを含むアルキルスルフィニル基;1つ若しくは複数のスルホニル結合及び1個〜約8個の炭素原子若しくは1個〜約6個の炭素原子を有するものを含むアルキルスルホニル基;1つ若しくは複数のN原子及び1個〜約8個若しくは1個〜約6個の炭素原子を有する基を含むアミノアルキル基;6個以上の炭素及び1つ若しくは複数の環を有するアリール(例えばフェニル、ビフェニル、ナフチル等、各々の環は置換又は非置換の芳香族である);1つ〜3つの単独の若しくは縮合した環及び6個〜約18個の環炭素原子を有するアリールアルキル(ベンジルが例示的なアリールアルキル基である);1つ〜3つの単独の若しくは縮合した環及び6個〜約18個の環炭素原子を有するアリールアルコキシ(ベンジルオキシが例示的なアリールアルコキシ基である);又は1つの環当たり3つ〜約8つの成員及び1つ若しくは複数のN、O若しくはS原子
を有する1つ〜3つの単独の若しくは縮合した環を有する飽和、不飽和若しくは芳香族複素環式基、例えばクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、フラニル、ピロリル、チエニル、チアゾリル、トリアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル及びピロリジニルが挙げられるが、これらに限定されない。かかる複素環式基は例えばヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲン及びアミノで更に置換されていてもよい。幾つかの実施形態では、「任意に置換された」とは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−CHO、−COOH、−CONH
2、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
1〜C
6アルコキシ、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルキルエステル、(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)C
0〜C
2アルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ又は複数の置換基を含む。
【0474】
「投薬形態」は活性薬剤の投与単位を意味する。投薬形態の例としては、錠剤、カプセル、注射剤、懸濁液、液体、エマルション、クリーム、軟膏、坐剤、吸入可能形態、経皮形態等が挙げられる。
【0475】
「医薬組成物」は式Iの化合物又は塩等の少なくとも1つの活性薬剤と、担体等の少なくとも1つの他の物質とを含む組成物である。医薬組成物は任意に1つ又は複数の更なる活性薬剤を含有する。指定される場合、医薬組成物はヒト又は非ヒト用の薬物に関する米国FDAのGMP(適正製造基準)標準を満たす。「医薬合剤」は、単一の投薬形態に組み合わせるか、又は別個の投薬形態でともに与えることができる少なくとも2つの活性薬剤の組合せであり、C型肝炎等の障害を治療するために活性薬剤が併用されることが指示される。
【0476】
「薬学的に許容可能な塩」は、親化合物がその無機塩及び有機塩、非毒性塩、酸付加塩又は塩基付加塩を作製することによって修飾された開示の化合物の誘導体を含む。本化合物の塩は、従来の化学的方法によって塩基性又は酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。概して、かかる塩は、遊離酸形態のこれらの化合物と化学量論量の適切な塩基(Na、Ca、Mg又はKの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等)とを反応させるか、又は遊離塩基形態のこれらの化合物と化学量論量の適切な酸とを反応させることによって調製することができる。かかる反応は典型的には水若しくは有機溶媒又はそれら2つの混合物中で行われる。概して、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール又はアセトニトリルのような非水媒体が実用可能な場合に好ましい。本化合物の塩は、化合物及び化合物の塩の溶媒和物を更に含む。
【0477】
薬学的に許容可能な塩の例としては、アミン等の塩基性残基の鉱酸塩又は有機酸塩、カルボン酸等の酸性残基のアルカリ塩又は有機塩等が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容可能な塩としては、例えば非毒性無機酸又は有機酸から形成される親化合物の従来の非毒性塩及び第四級アンモニウム塩が挙げられる。例えば、従来の非毒性酸の塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸等の無機酸に由来するもの、及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、メシル酸、エシル酸、ベシル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、HOOC−(CH
2)
n−COOH(式中、nは0〜4である)等の有機酸から調製される塩が挙げられる。更なる好適な塩の一覧は、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa., p. 1418 (1985)に見ることができる。
【0478】
本発明の医薬組成物/合剤に適用される「担体」という用語は、活性化合物をもたらす希釈剤、賦形剤又はビヒクルを指す。
【0479】
「薬学的に許容可能な賦形剤」は、概して安全、非毒性であり、生物学的にも他の形でも不適切ではない、医薬組成物/合剤の調製に有用な賦形剤を意味し、獣医学的使用及びヒトへの医薬使用に許容可能な賦形剤が含まれる。本出願で使用される「薬学的に許容可能な賦形剤」は、1つ及び2つ以上のかかる賦形剤の両方を含む。
【0480】
「患者」は、医療を必要とするヒト又は非ヒト動物である。医療は疾患若しくは障害等の既存の病態の治療、予防的(prophylactic or preventative)治療又は診断治療を含み得る。幾つかの実施形態では、患者はヒト患者である。
【0481】
「提供する」とは、与える、投与する、販売する、流通させる、譲渡する(営利目的又は非営利目的で)、製造する、化合させる又は調剤することを意味する。
【0482】
「式Iの化合物を少なくとも1つの更なる活性薬剤とともに与える」とは、式Iの化合物及び更なる活性薬剤(複数の場合もあり)を単一の投薬形態中で同時に与える、別個の投薬形態で併用して与える、又は式Iの化合物及び少なくとも1つの更なる活性薬剤の両方が患者の血流中にある時間内で一定の時間を空けた投与のための別個の投薬形態で与えることを意味する。幾つかの実施形態では、式Iの化合物及び更なる活性薬剤は同じ医療従事者が患者に処方する必要はない。幾つかの実施形態では、更なる活性薬剤(単数又は複数)は処方箋を必要としない。式Iの化合物又は少なくとも1つの更なる活性薬剤の投与は任意の適切な経路、例えば経口錠剤、経口カプセル、経口液体、吸入、注射、坐剤又は局部接触によって行われ得る。
【0483】
「治療」は本明細書で使用される場合、(a)疾患にかかりやすい可能性があるが、疾患を患っているとは診断されていない患者において疾患又は疾患の症状が発現するのを予防する(例えば、(D因子活性化との関連で生じ得る黄斑変性のように)原発性疾患と関連する又はそれに起因し得る疾患を含む);(b)疾患を阻害する、すなわちその発症を抑制する;及び(c)疾患を軽減する、すなわち疾患の退行をもたらすのに十分な活性薬剤単独として又は少なくとも1つの更なる活性薬剤とともに式Iの化合物を与えることを含む。「治療する」及び「治療」は、補体D因子によって媒介される病態を有する又はその影響を受けやすい患者に、活性薬剤単独として又は少なくとも1つの更なる活性薬剤とともに治療有効量の式Iの化合物を与えることも意味する。
【0484】
本発明の医薬組成物/合剤の「治療有効量」は、患者に投与した場合に症状の改善等の治療効果をもたらすのに効果的な量、例えば黄斑変性の症状を低減するのに効果的な量を意味する。治療有効量は患者の血液、血清又は組織中の補体D因子の検出可能レベルの顕著な増大を予防するか、又は顕著に低減するのに十分な量でもある。
【0485】
化学的記載
発明の概要の欄に示される式Iの化合物に加えて、本開示は可変部分、例えばA、B、L、R
1〜R
3’及びLが以下の定義を有する化合物も含む。本開示は、安定した化合物が得られる限りにおいて、これらの定義の全ての組合せを含む。
【0486】
例えば本開示は、式Iの範囲内である式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、XVII、XVIII、XIX、XX、XXI及びXXIIの化合物及び塩を含む。式II〜XXIVに示される可変部分は、式Iについて発明の概要の欄に記載の定義又は本開示に記載の定義のい
ずれかを有する。
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
さらに、本開示は、以下の条件の少なくとも1つが満たされる式Iの化合物及びその塩、並びにその下位式(II〜XXIV)のいずれかを含む。
【0488】
R
1、R
1’、R
2’、R
3及びR
3’は存在する場合に全て水素であり、R
2はフルオロである。
【0489】
R
1、R
1’、R
2’及びR
3’は存在する場合に全て水素であり、R
2はフルオロであり、R
3は−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)又は−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)である。
【0490】
R
1及びR
2はともに3員〜6員のシクロアルキル基を形成し、R
1’、R
2’、R
3及びR
3’は存在する場合に全て水素である。
【0491】
R
1、R
1’、R
3及びR
3’は存在する場合に全て水素であり、R
2及びR
2’はともに1個又は2個の酸素原子を有する5員又は6員のヘテロシクロアルキル基を形成する。
【0492】
−L−B−は、
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
26及びR
27は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6チオアルキル、−C
0〜C
4アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−C
0〜C
4アルコキシ(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル、C
1〜C
2ハロアルコキシ及びC
1〜C
2ハロアルキルチオから選ばれる)である。
【0493】
(f)−L−B−は、
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
18及びR
18’は独立して水素、ハロゲン及びメチルから選ばれ、mは0又は1であり、
R
26、R
27及びR
28は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6チオアルキル、(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)C
0〜C
4アルキル、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル及び−C
0〜C
4アルコキシ(C
3〜C
7シクロアルキル)から選ばれ、いずれの場合も水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ以外のR
26、R
27及びR
28は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C
1〜C
2アルコキシ、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換され、
R
29は水素、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2ハロアルキル又は−Si(CH
3)
2C(CH
3)
3である)である。
【0494】
(g)R
8及びR
8’は独立して水素又はメチルである。
【0495】
(h)R
8及びR
8’は水素である。
【0496】
(i)R
7は水素又はメチルである。
【0497】
(j)R
7は水素である。
【0498】
(k)R
12及びR
13の一方が水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6チオアルキル、−C
0〜C
4アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−OC
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから選ばれる。
【0499】
(l)R
1、R
1’、R
2及びR
3’は全て水素であり、
R
2はフルオロであり、R
3は水素、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)又は−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)であり、
R
5は水素、ハロゲン又はC
1〜C
2アルキルであり、
R
11、R
13、R
14及びR
15は存在する場合に、いずれの場合にも独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
2アルキルアミノ)、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから選ばれ、
X
12はCR
12であり、
R
12は−JNR
9C(O)OR
10、−JNR
9C(O)OR
23、−JOC(O)NR
21R
22、−JOC(O)NR
24R
25、−JNR
9C(O)NR
10R
23又は−JNR
9C(O)NR
24R
25である。
【0500】
(m)Jは結合である。
【0501】
(n)R
12及びR
13の一方が、
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(式中、pは0、1、2、3又は4である)から選択される。
【0502】
(o)本開示は式VII:
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1、R
2、R
2’及びR
3は独立して水素、ハロゲン、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−C
0〜C
2アルキルNR
9R
10、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから選ばれ、
R
8及びR
8’は独立して水素、ハロゲン及びメチルから選ばれ、
R
5は水素、ヒドロキシル、シアノ、−COOH、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
2〜C
6アルカノイル、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−C(O)C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル又はC
1〜C
2ハロアルコキシであり、
R
6は−C(O)CH
3、−C(O)NH
2、−C(O)CF
3、−C(O)(シクロプロピル)又は−エチル(シアノイミノ)であり、
R
11及びR
14は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6チオアルキル、−C
0〜C
4アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
6アルキルアミノ)、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、−OC
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから選ばれる)の化合物及び塩を含む。
【0503】
(p)Bは、
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
27は水素、メチル又はトリフルオロメチルであり、R
28は水素又はハロゲンであり、R
29は水素、メチル、トリフルオロメチル又は−Si(CH
3)
2C(CH
3)
3である)から選択される。
【0504】
(q)Bはその各々が非置換であるか、又は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルカノイル、C
1〜C
6アルコキシ、C
1〜C
6チオアルキル、(モノ−及びジ−C−
1〜C
6アルキルアミノ)C
0〜C
4アルキル、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、−C
0〜C
4アルコキシ(C
3〜C
7シクロアルキル)、(フェニル)C
0〜C
2アルキル、(ピリジル)C
0〜C
2アルキルから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されたフェニル、ピリジル又はインダニルであり、いずれの場合も水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ以外の置換基は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、−OSi(CH
3)
2C(CH
3)
3、−Si(CH
3)
2C(CH
3)
3、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換される。
【0505】
(r)Bはクロロ、ブロモ、ヒドロキシル、−SCF
3、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから選ばれる1つ、2つ又は3つの置換基で置換されたフェニル又はピリジルである。
【0506】
(s)Aは式:
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
の基である。
【0507】
(t)−L−Bは結合及び式:
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
のインダニル基である。
【0508】
本開示は、mが0又は1であり、
R
2がハロゲンであり、R
2’が水素又はハロゲンであり、R
3が水素、ハロゲン、−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)又は−O−C
0〜C
4アルキル(C
3〜C
7シクロアルキル)であり、
R
6が−C(O)C
1〜C
4アルキル、−C(O)NH
2、−C(O)CF
3、−C(O)(C
3〜C
7シクロアルキル)又は−エチル(シアノイミノ)であり、
R
12及びR
13の一方が水素、ハロゲン、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから選択され、R
12及びR
13の他方が(s)から選ばれ、
ここで(s)はC
2〜C
6アルキニル、−C
2〜C
6アルキニルR
23、C
2〜C
6アルカノイル、−JC
3〜C
7シクロアルキル、−B(OH)
2、−JC(O)NR
9R
23、−JOSO
2OR
21、−C(O)(CH
2)
1〜4S(O)R
21、−O(CH
2)
1〜4S(O)NR
21NR
22、−JOP(O)(OR
21)(OR
22)、−JP(O)(OR
21)(OR
22)、−JOP(O)(OR
21)R
22、−JP(O)(OR
21)R
22、−JOP(O)R
21R
22、−JP(O)R
21R
22、−JSP(O)(OR
21)(OR
22)、−JSP(O)(OR
21)(R
22)、−JSP(O)(R
21)(R
22)、−JNR
9P(O)(NHR
21)(NHR
22)、−JNR
9P(O)(OR
21)(NHR
22)、−JNR
9P(O)(OR
21)(OR
22)、−JC(S)R
21、−JNR
21SO
2R
22、−JNR
9S(O)NR
10R
22、JNR
9SO
2NR
10R
22、−JSO
2NR
9COR
22、−O(CH
2)
1〜4
SO
2NR
21R
22、−JSO
2NR
9CONR
21R
22、−JNR
21SO
2R
22、−JC(O)NR
21SO
2R
22、−JC(NH
2)NCN、−JC(NH
2)NR
22、−JC(NH
2)NS(O)
2R
22、−JOC(O)NR
21R
22、−JOC(O)NR
24R
25、−JNR
9C(O)OR
10、−JNR
9C(O)OR
23、−JNR
21OC(O)R
22、−(CH
2)
1〜4C(O)NR
21R
22、−JNR
9C(O)R
21、−JC(O)R
21、−JNR
9C(O)NR
9R
10、−JNR
9C(O)NR
10R
23、−JNR
9C(O)NR
24R
25、−CCR
21、−(CH
2)
1〜4OC(O)R
21、−JC(O)OR
23、−C
2〜C
4アルキルR
23及び−Jパラシクロファンであり、ここでJはいずれの場合にも独立して選ばれ、共有結合、
C
1〜C
4アルキレン、C
2〜C
4アルケニレン又はC
2〜C
4アルキニレンであり、
R
21及びR
22がいずれの場合にも独立して水素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)OC
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)C
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルC(O)OC
1〜C
6アルキル、N、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(4員〜7員のヘテロシクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、並びにN、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(5員又は6員の不飽和又は芳香族ヘテロシクロアルキル)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、
R
23がいずれの場合にも独立して(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、N、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(4員〜7員のヘテロシクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、並びにN、O及びSから独立して選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する(5員又は6員の不飽和又は芳香族複素環)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、
R
24及びR
25が付着する窒素とともに4員〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル基、又は縮合環、スピロ環若しくは架橋環を有する6員〜10員の二環式ヘテロシクロアルキル基を形成し、いずれの場合も(s)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい、実施形態を更に含む。
【0509】
(r)本開示は、R
12及びR
13の一方が水素、ヒドロキシル、ハロゲン、メチル又はメトキシであり、R
12及びR
13の他方が独立して(s)から選ばれ、ここで(s)がC
2〜C
6アルキニル、−C
2〜C
6アルキニルR
23、C
2〜C
6アルカノイル、−JC
3〜C
7シクロアルキル、−JC(O)NR
9R
23、−C(O)(CH
2)
1〜4S(O)R
21、−JP(O)(OR
21)(OR
22)、−JOP(O)(OR
21)R
22、−JP(O)(OR
21)R
22、−JOP(O)R
21R
22、−JP(O)R
21R
22、−JNR
21SO
2R
22、−JNR
21SO
2R
22、−JC(O)NR
21SO
2R
22、−JC(NH
2)NCN、−JC(NH
2)NR
22、−JC(NH
2)NS(O)
2R
22、−JOC(O)NR
21R
22、−JOC(O)NR
24R
25、−JNR
9C(O)OR
10、−JNR
9C(O)OR
23、−JNR
21OC(O)R
22、−JC(O)R
21、−JNR
9C(O)NR
9R
10、−JNR
9C(O)NR
10R
23、−JNR
9C(O)NR
24R
25及び−Jパラシクロファンであり、ここでJはいずれの場合にも独立して選ばれ、共有結合、C
1〜C
4アルキレン、C
2〜C
4アルケニレン又はC
2〜C
4アルキニレンであり、
R
21及びR
22がいずれの場合にも独立して水素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)OC
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)C
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルC(O)OC
1〜C
6アルキル、(ピロリジニル)C
0〜C
4アルキル、((モルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(チオモルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペラジニル)C
0〜C
4アルキル、(テトラヒドロフラニル)C
0〜C
4アルキル、ピラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(チアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(トリアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(テトラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(イミダゾリル)C
0〜C
4アルキル、(オキサゾリル)C
0〜C
4アルキル、(フラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジニル)C
0〜C
4アルキル、(
ピリミジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジジニル)C
0〜C
4アルキル及び(テトラヒドロピリジニル)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、
R
23がいずれの場合にも独立して(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル,(ピロリジニル)C
0〜C
4アルキル、(モルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(チオモルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペラジニル)C
0〜C
4アルキル、(テトラヒドロフラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(チアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(トリアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(テトラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(イミダゾリル)C
0〜C
4アルキル、(オキサゾリル)C
0〜C
4アルキル、(フラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリミジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジジニル)C
0〜C
4アルキル及び(テトラヒドロピリジニル)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、
R
24及びR
25が付着する窒素とともにピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル又はモルホリニル基を形成し、その各々が任意にメチレン又はエチレン基又はスピロによりC
3〜C
5シクロアルキル基に架橋され、
いずれの場合も(s)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい、化合物及び塩を含む。
【0510】
本開示は、R
12及びR
13の一方が水素、ヒドロキシル、ハロゲン、メチル又はメトキシであり、R
12及びR
13の他方が(s)から選ばれ、ここで(s)は−JP(O)(OR
21)(OR
22)、−JOP(O)(OR
21)R
22、−JP(O)(OR
21)R
22、−JOP(O)R
21R
22又は−JP(O)R
21R
22であり、
ここでJはいずれの場合にも独立して選ばれ、共有結合、C
1〜C
4アルキレン、C
2〜C
4アルケニレン又はC
2〜C
4アルキニレンであり、
R
21及びR
22がいずれの場合にも独立して水素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル及び−C
1〜C
4アルキルOC(O)OC
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)C
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルC(O)OC
1〜C
6アルキルから選ばれ、
いずれの場合も(s)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい、化合物及び塩を含む。
【0511】
本開示は、R
12及びR
13の一方が水素、ヒドロキシル、ハロゲン、メチル又はメトキシであり、R
12及びR
13の他方が−C
2〜C
6アルキニルR
23であり、
R
23が(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル,(ピロリジニル)C
0〜C
4アルキル、(モルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(チオモルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペラジニル)C
0〜C
4アルキル、(テトラヒドロフラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(チアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(トリアゾリル)
C
0〜C
4アルキル、(テトラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(イミダゾリル)C
0〜C
4アルキル、(オキサゾリル)C
0〜C
4アルキル、(フラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリミジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジジニル)C
0〜C
4アルキル及び(テトラヒドロピリジニル)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、これらは非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい、化合物及び塩を含む。
【0512】
本開示は、R
12及びR
13の一方が水素、ヒドロキシル、ハロゲン、メチル又はメトキシであり、R
12及びR
13の他方が(s)から選ばれ、ここで(s)は−JNR
9C(O)OR
10、−JNR
9C(O)OR
23、−JOC(O)NR
21R
22、JOC
(O)NR
24R
25、JNR
9C(O)NR
10R
23及び−JNR
9C(O)NR
2
4R
25から選ばれ、
R
21及びR
22がいずれの場合にも独立して水素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)OC
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルOC(O)C
1〜C
6アルキル、−C
1〜C
4アルキルC(O)OC
1〜C
6アルキル、(ピロリジニル)C
0〜C
4アルキル、((モルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(チオモルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペラジニル)C
0〜C
4アルキル、(テトラヒドロフラニル)C
0〜C
4アルキル、ピラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(チアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(トリアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(テトラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(イミダゾリル)C
0〜C
4アルキル、(オキサゾリル)C
0〜C
4アルキル、(フラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリミジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジジニル)C
0〜C
4アルキル及び(テトラヒドロピリジニル)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、
R
23がいずれの場合にも独立して(C
3〜C
7シクロアルキル)C
0〜C
4アルキル、(フェニル)C
0〜C
4アルキル、(ピロリジニル)C
0〜C
4アルキル、(モルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(チオモルホリニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピペラジニル)C
0〜C
4アルキル、(テトラヒドロフラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(チアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(トリアゾリル)C
0〜C
4アルキル、(テトラゾリル)C
0〜C
4アルキル、(イミダゾリル)C
0〜C
4アルキル、(オキサゾリル)C
0〜C
4アルキル、(フラニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリミジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピラジニル)C
0〜C
4アルキル、(ピリジジニル)C
0〜C
4アルキル及び(テトラヒドロピリジニル)C
0〜C
4アルキルから選ばれ、
R
24及びR
25が付着する窒素とともにピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル又はモルホリニル基を形成し、その各々が任意にメチレン又はエチレン基又はスピロによりC
3〜C
5シクロアルキル基と架橋され、いずれの場合も(s)は非置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アミノ、オキソ、−B(OH)
2、−Si(CH
3)
3、−COOH、−CONH
2、−P(O)(OH)
2、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C
0〜C
2アルキル(モノ−及びジ−C
1〜C
4アルキルアミノ)、C
1〜C
6アルキルエステル、C
1〜C
4アルキルアミノ、C
1〜C
4ヒドロキシルアルキル、C
1〜C
2ハロアルキル及びC
1〜C
2ハロアルコキシから独立して選ばれる1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい、化合物及び塩を含む。
【0513】
本開示は式IA:
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Bはこの可変部分について本明細書に記載の定義のいずれかを有し得る)の化合物及び塩を含む。幾つかの実施形態では、Bは2−フルオロ−3−クロロフェニル又は2−フルオロ−3−トリフルオロメトキシ−フェニルである。かかる化合物の例としては表1に示される化合物が挙げられる。表1に示される化合物のいずれにおいても、2−フルオロ−3−クロロ−フェニル基を2−フルオロ−3−トリフルオロメトキシ−フェニルに置き換えることができる。
【0514】
本開示は式IB、IC及びIDの化合物及び塩を含む。
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
式IB、IC及びIDにおいて、可変部分は安定した化合物をもたらす本明細書に記載の定義のいずれかを含み得る。幾つかの実施形態では、以下の条件が式IB、IC及びIDに適用される。
【0516】
R
1は水素であり、R
2はフルオロである。
【0517】
R
1及びR
2は接合して3員環を形成する。
【0518】
mは0である。
【0519】
Bはハロゲン、C
1〜C
2アルコキシ及びトリフルオロメチルで任意に置換されたピリジルである。
【0520】
Bはハロゲン、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、トリフルオロメチル及び任意に置換されたフェニルから独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されたフェニルである。
【0521】
R
13は水素であり、R
12は−NHC(O)NR
24R
25である。
【0522】
R
13は水素であり、R
12は−CCR
23である。
【0523】
R
13は水素であり、R
12は−NHC(O)NHR
23である。
【0524】
R
13は水素であり、R
12は−C(O)R
23である。
【0525】
本明細書は本発明の実施形態を参照して記載されている。しかしながら、下記の特許請求の範囲に記載されるような本発明の範囲を逸脱することなく、様々な修飾及び変更を行うことができることが当業者には理解される。したがって、本明細書は限定的意味ではなく例示的意味で考えられ、全てのかかる修飾が本発明の範囲に含まれることが意図される。