特許第6688435号(P6688435)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6688435
(24)【登録日】2020年4月7日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】車両のためのシザーリフト
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/06 20060101AFI20200421BHJP
   B66F 7/06 20060101ALI20200421BHJP
   B60S 9/12 20060101ALN20200421BHJP
【FI】
   E04H6/06 J
   B66F7/06 E
   !B60S9/12
【請求項の数】19
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-522483(P2019-522483)
(86)(22)【出願日】2017年10月27日
(65)【公表番号】特表2019-535935(P2019-535935A)
(43)【公表日】2019年12月12日
(86)【国際出願番号】US2017058678
(87)【国際公開番号】WO2018081509
(87)【国際公開日】20180503
【審査請求日】2019年6月6日
(31)【優先権主張番号】15/794,810
(32)【優先日】2017年10月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/413,779
(32)【優先日】2016年10月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519147359
【氏名又は名称】ベンドパック,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】クリッツァー,ジェフリー・エス
(72)【発明者】
【氏名】ヘンソーン,ドナルド・アール
【審査官】 今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】 実開平07−001214(JP,U)
【文献】 特開平11−247477(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0243973(US,A1)
【文献】 国際公開第2014/035288(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0078509(US,A1)
【文献】 米国特許第5207333(US,A)
【文献】 特開2016−216231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 7/06
E04H 6/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のための駐車リフトであって、
長手方向に延在する1対の基部板、および前記基部板の第1の端部間に延在する横材を含む、基部と、
その上に車両を受けるように構成されたデッキを支持するフレームを有するプラットホームであって、前記デッキが、前記フレームに対して進入側端部から終端部に向かって上方に傾斜している、プラットホームと、
1対のシザーリフト脚部組立体であって、各組立体が、それらの中点近くで互いに枢動可能に連結されている第1の脚部および第2の脚部を含み、前記第1の脚部が、一方の端部において前記基部に枢動可能に連結されており、かつ、前記プラットホームに沿って移動するように構成された反対側の遠位端部を有し、前記第2の脚部が、一方の端部において前記プラットホームに枢動可能に連結されており、かつ、前記基部板に沿って移動するように構成された反対側の遠位端部を有し、前記第2の脚部が、前記駐車リフトの長手方向に延在する中間線に最も近い表面上に陥凹部分を有し、前記陥凹部分が、前記第2の脚部の一部に形成され、かつ、前記中間線から離れる方向にくぼんでいる、1対のシザーリフト脚部組立体と、
前記第1の脚部および前記第2の脚部のうちの少なくとも1つに連結され、かつ、前記第1の脚部を前記第2の脚部に対して枢動させるように動作可能である、アクチュエータであって、前記枢動が、前記プラットホームを前記基部に対して垂直に移動させる、アクチュエータと
を備える、駐車リフト。
【請求項2】
前記陥凹部分内で前記第2の脚部に連結されたパッド
をさらに備える、請求項1に記載の駐車リフト。
【請求項3】
前記プラットホームが、積載位置と上昇位置との間で移動可能であり、前記積載位置では、前記デッキの前記進入側端部が、下層の表面と接触するかまたは前記下層の表面に非常に接近するもののうちの1つであり、前記上昇位置では、前記プラットホームが、前記プラットホームの下に車両が位置決めされることを可能にするために前記基部の上方で十分な垂直距離に位置決めされる、請求項1に記載の駐車リフト。
【請求項4】
前記積載位置では、前記デッキが、前記下層の表面に対して前記進入側端部から前記終端部に向かって上方に傾斜し、前記上昇位置では、前記デッキが、前記下層の表面に対して実質的に水平な配向まで移動される、請求項3に記載の駐車リフト。
【請求項5】
前記積載位置では、前記デッキが、前記下層の表面に対して前記進入側端部から前記終端部に向かって上方に傾斜し、前記上昇位置では、前記デッキが、前記下層の表面に対して前記進入側端部から前記終端部に向かって少なくとも部分的に下方に傾斜するように移動される、請求項3に記載の駐車リフト。
【請求項6】
前記プラットホームの前記フレームから下方に垂直に延在する耳部
をさらに備え、前記積載位置では、前記耳部が、前記基部に接触し、前記プラットホームが、前記耳部と前記基部との間の接触点の周りで枢動する、請求項3に記載の駐車リフト。
【請求項7】
前記シザーリフト脚部組立体のうちの1つまたは両方が、前記第2の脚部の反対側の端部から延在するアームを含み、前記アームが、前記アームに枢動可能に連結されたトリガ板、および、前記アームからそれぞれの基部板に向かって延在するロッキングタブを含み、それぞれの前記基部板が、複数の安全止めを含み、前記安全止めが、前記第2の脚部の前記遠位端部がそれぞれの前記基部板に沿って1つの方向へ移動するのを防ぐために前記ロッキングタブによって係合可能である、請求項1に記載の駐車リフト
【請求項8】
前記アームが、その厚さを貫通するスロットを決定し、前記トリガ板が、前記スロットを貫通するように配置され、前記スロットが、前記トリガ板の枢動の範囲を決定する、請求項に記載の駐車リフト。
【請求項9】
前記トリガ板が、展開配向とアーム作動配向との間で枢動可能であり、前記展開配向では、前記トリガ板が、前記ロッキングタブが前記安全止めに係合するのを防ぎ、前記アーム作動配向では、前記トリガ板が、前記ロッキングタブと前記安全止めとの係合を可能にする、請求項に記載の駐車リフト。
【請求項10】
前記トリガ板が、前記展開配向と前記アーム作動配向との間でオーバセンタ状態をもたらす、請求項に記載の駐車リフト。
【請求項11】
車両のための駐車リフトであって、
その上に車両を受けかつ支持するように構成されたプラットホームと、
前記プラットホームの下に配置された1対のシザーリフト脚部組立体であって、各組立体が、それらの中点近くに配置される枢支点において互いに枢動可能に連結された第1の脚部および第2の脚部を含み、前記第1の脚部が、前記駐車リフトの長手方向に延在する中間線に最も近い表面上に陥凹部分を有し、前記陥凹部分が、前記第1の脚部の遠位端部と前記枢支点との間で前記第1の脚部の一部に形成され、かつ、前記中間線から離れる方向にくぼんでいる、1対のシザーリフト脚部組立体と、
前記第1の脚部および前記第2の脚部のうちの少なくとも1つに連結され、かつ、前記プラットホームを垂直に上下動させるために前記第1の脚部を前記第2の脚部に対して枢動させるように動作可能である、アクチュエータと
を備える、駐車リフト。
【請求項12】
前記陥凹部分内で前記第1の脚部上に配置されたパッド
をさらに備える、請求項11に記載の車両駐車リフト。
【請求項13】
前記第1の脚部の前記遠位端部に枢動可能に連結されてそこから延在するアームを含む、ロッキング組立体であって、前記アームが、前記アームに枢動可能に連結されたトリガ板と、前記アームから前記シザーリフト脚部組立体の下層の基部板に向かって延在するロッキングタブとを含み、前記基部板が、複数の安全止めを含み、前記安全止めが、前記第1の脚部の前記遠位端部がそれぞれの前記基部板に沿って1つの方向に移動するのを防ぐために前記ロッキングタブによって係合可能である、ロッキング組立体
をさらに備える、請求項11に記載の駐車リフト。
【請求項14】
前記アームが、その厚さを貫通するスロットを決定し、前記トリガ板が、前記スロットを貫通するように配置される、請求項13に記載の駐車リフト。
【請求項15】
前記トリガ板が、展開配向とアーム作動配向との間で枢動可能であり、前記展開配向では、前記トリガ板が、前記ロッキングタブが前記安全止めに係合するのを防ぎ、前記アーム作動配向では、前記トリガ板が、前記ロッキングタブと前記安全止めとの係合を可能にする、請求項13に記載の駐車リフト。
【請求項16】
車両が、前記プラットホームの下および前記シザーリフト脚部組立体間に駐車され、前記車両のドアの縁部が、前記脚部組立体のそれぞれの前記陥凹部分に入れられる、請求項11に記載の駐車リフト。
【請求項17】
シザーリフト車両駐車装置のための脚部であって、細長い本体を備え、前記細長い本体が、第1の端部と、反対側の第2の端部と、前記本体をシザーリフト組立体の第2の脚部に枢動可能に連結することができる、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置される枢支点とを含み、前記第1の端部が、その上に車両を受けるように構成された車両リフトプラットホームに枢動可能に連結され、前記第2の端部が、前記本体が前記第1の端部の周りで枢動されるときに、前記プラットホームの下層の表面に沿って移動可能であり、前記本体が、前記第2の端部と前記枢支点との間に少なくともある程度形成された陥凹部分を含む、シザーリフト車両駐車装置のための脚部。
【請求項18】
前記陥凹部分内に配置されたパッド
をさらに備える、請求項17に記載のシザーリフト車両駐車装置のための脚部。
【請求項19】
前記本体の前記第2の端部に枢動可能に連結されてそこから延在するアームを含む、ロッキング組立体であって、前記アームが、前記アームに枢動可能に連結されたトリガ板と、前記アームから前記プラットホームの下層の前記表面に向かって延在するロッキングタブとを含み、前記表面が、その上に配置された複数の安全止めを含み、前記安全止めが、前記本体の前記第2の端部が前記表面に沿って1つの方向に移動するのを防ぐために前記ロッキングタブによって係合可能であり、前記トリガ板が、展開配向とアーム作動配向との間で枢動可能であり、前記展開配向では、前記トリガ板が、前記ロッキングタブが前記安全止めに係合するのを防ぎ、前記アーム作動配向では、前記トリガ板が、前記ロッキングタブと前記安全止めとの係合を可能にする、ロッキング組立体
をさらに備える、請求項17に記載のシザーリフト車両駐車装置のための脚部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2016年10月27日に出願した米国仮特許出願第62/413,779号の利益を主張する、2017年10月26日に出願した米国特許出願第15/794,810号の利益を主張するものであり、これらの開示は参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]地面よりも高く車両を上昇させるように設計された利用可能な車両リフトには、様々なものが存在する。これらのリフトは、メンテナンス作業のために車両の下面へのアクセスを可能にするのに用いられることが多い。駐車リフトとして知られるリフトの特定の区分は、第1の車両の下に第2の車両を駐車することを可能にするのに十分な高さまで1台の車両を持ち上げることにより追加の駐車スペースを提供するように構成される。駐車リフトは、車両の下面へのアクセスを妨げるのを回避するためにプラットホームではなく1つまたは複数の持上げアームを一般に含むメンテナンスのためのリフトとは対照的に、その上に上昇される車両が位置決めされるプラットホームを一般に含む。
【0003】
[0003]駐車リフトは、1台または複数台の車両がその上に配置され得る1つまたは複数のプラットホームを支持する1つ、2つ、4つ、またはより多くの垂直支柱を含む支柱式リフト(post lift)を含めて、様々な形態を取ることができる。駐車リフトまた、パンタグラフまたは交差するX様のパターンに配置された、枢動可能に接続された複数の脚部を用いるシザーリフトを含む場合があり、これらの脚部は、組立体の全長を延長または収縮させるために、したがって組立体上に配置されたプラットホームの高さを上げるまたは下げるために、枢動される。
【0004】
[0004]これらの知られたリフトには、様々な欠点がある。リフトの多くの形態は、荷重を受けたときに構造体の転倒を防ぐためにリフト構造体が下層の表面に係止されることを必要とし、また、リフトおよび車両の重量を支持するために高められた基準を満たすように下層の表面が処理されることを必要とする。多くの知られたリフトは、それらの設置および使用に対する空間要求を低減するように設計されているが、持ち上げられる車両と持ち上げられた車両の下に位置決めされる車両とを位置決めするのに利用可能な空間があまりにも制約されていることに悩まされる。例えば、プラットホームを支持する支柱式リフトまたはシザーリフトは、プラットホームの下に駐車された車両のドアの開きを妨げる場合がある。これは、車両の乗り降りを困難にし、かつ、リフトとの接触により車両のドアを損傷する危険性を高める。知られたリフトはまた、いくぶん急な進入ランプを提供するが、そのようなランプは、スポーツカーなどの乗車位置の低い車両(low−riding vehicle)とって、車両の下面をランプに接触させて可能性として車両を損傷することなしに横断するのが困難である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005]例示的な実施形態は、この発明の概要ではなく以下の特許請求の範囲によって定められる。その種々の態様の大まかな概要が、以下の発明を実施するための形態の節でさらに説明される概念から選択したものを紹介するためにここに提供される。この概要は、特許請求する主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求する主題の範囲を定めるために孤立して使用されることを意図するものでもない。手短に言えば、本開示は、第2の車両を下に駐車するのを可能にするために第1の車両を十分に上昇させるのに用いられ得る車両駐車リフトを説明する。駐車リフトは、第1の車両をその上に駐車することができるプラットホームを含む。プラットホームは、第1の車両がプラットホーム上へ移動するのに必要な地上高を下げるために、一方の端部から進入側端部(entry end)に向かって下方に緩やかに傾斜しているデッキを含む。
【0006】
[0006]プラットホームは、プラットホームの向かい合う側面に沿って配置された、枢動するまたは鋏のように動く(scissoring)脚部の対によって上昇される。各対の1つの脚部は、駐車リフトの中間線から離れる方向にくぼんでいる陥凹部分を備え、また、陥凹部分内で脚部上に配置されたパッドを含み得る。陥凹部分は、プラットホームの下で対の脚部間に駐車したときの第2の車両のドアを開くための追加の隙間を提供する。パッドはまた、それぞれの脚部との接触によりドアを損傷することに対する追加の保護を提供する。
【0007】
[0007]以下、添付の図面を参照しながら、例示的な実施形態を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0008]例示的な一実施形態により示された車両駐車リフトの斜視図である。
図2】[0009]図1に示された線2−2に沿った、図1の車両駐車リフトの断面図である。
図3】[0010]例示的な一実施形態により下降位置で示された、図2の車両駐車リフトの断面図である。
図4】[0011]図1の車両駐車リフトの1つの脚部の部分的な斜視図である。
図5a】[0012]例示的な一実施形態によるロッキングシーケンスを示す、図1の車両駐車リフトの脚部上の安全ロックの部分的な拡大側面図である。
図5b】例示的な一実施形態によるロッキングシーケンスを示す、図1の車両駐車リフトの脚部上の安全ロックの部分的な拡大側面図である。
図5c】例示的な一実施形態によるロッキングシーケンスを示す、図1の車両駐車リフトの脚部上の安全ロックの部分的な拡大側面図である。
図5d】例示的な一実施形態によるロッキングシーケンスを示す、図1の車両駐車リフトの脚部上の安全ロックの部分的な拡大側面図である。
図5e】例示的な一実施形態によるロッキングシーケンスを示す、図1の車両駐車リフトの脚部上の安全ロックの部分的な拡大側面図である。
図6】[0013]プラットホームが取り除かれ、車両が頭から入れた(head−in)配向および頭から出る(head−out)配向の両方でプラットホームの下に駐車されて示された、図1の車両駐車リフトの上面平面図であり、また、車両駐車リフトにより車両のドアに提供された増大した可動域を示している、図1の車両駐車リフトの上面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0014]選択された例示的な実施形態の主題は、法的要件を満たすために本明細書において具体的に説明される。しかし、説明そのものは、必ずしも特許請求の範囲に記載の範囲を限定することを意図するものではない。むしろ、特許請求する主題は、現在のまたは将来の他の技術と関連して、本文書で説明されるものに類似した異なる構成要素、ステップ、またはそれらの組み合わせを含むように他の方法で具現化され得る。用語は、個々のステップの順序が明示的に説明されている場合を除き、本明細書で開示される種々のステップ間の任意の特定の順序を示唆するものと解釈されるべきではない。本明細書で使用される「約」または「おおよそ」という用語は、厳密値からの+/−10%の偏差、好ましくは+/−5%の偏差、および/または機能にとって重要でない変化の形での偏差を表す。
【0010】
[0015]図1〜6を参照すると、駐車リフト10が、例示的な一実施形態に従って説明される。リフト10は、基部16に取り付けられた1対のシザーリフト14によって支持されたプラットホーム12を含む。プラットホーム12は、その上面上に車両を受けて支持するように構成され、一方で、シザーリフト14は、プラットホーム12の下に第2の車両を駐車することを可能にするのに十分な高さまでプラットホームを上昇させる。本明細書において、リフト10は、数ある自動車の中でも特に、一般的な自動車、軽量ピックアップトラック、スポーツ用多目的車、およびバンなどの車両との使用のために説明され、また、そのような車両を駐車することに関連する用途のために説明される。リフト10はまた、単一の車両を持ち上げるために設計された構成で示されかつ説明される。しかし、リフト10は、いくつかの実施形態では、より大型の車両および/または複数台の車両との使用のために構成されてもよく、また、例えば車両のメンテナンス作業または窃盗防止といった駐車以外の使用法のために用いられてもよいことが、理解される。
【0011】
[0016]プラットホーム12は、デッキ20を支持するフレーム18を備える。フレーム18は、デッキ20の反対側の側縁部に沿って延在する側部材22、および、側部材22の終端部間に延在する端部材24を含む。側部材22は、それぞれ、デッキ20の横方向縁部を支持するのに十分な距離だけ側部材22からプラットホーム12の中心線に向かって延在するように側部材22の内側面に沿って配置された、くさび形状のデッキ支持部材25を含む。デッキ支持部材25のくさび形状は、その上にデッキ20が配置される傾斜した上面を提供する。デッキ支持部材25は、部材25の全長にわたって、例えば部材25のうちの減少した寸法を有する部分にわたって、デッキ20を十分に支持するための強度を提供するために、内部的にまたは外部的に強化され得る。フレーム18はまた、デッキ20および/またはフレーム18を強化するために必要に応じて、長手方向に、横方向に、あるいはデッキ20の下に延在する、他の筋交い、リブ、ガゼット、または他の支持部材を含み得る。
【0012】
[0017]デッキ20は、側部材22間に延在しかつその上で車両を支持するように構成された、全体的に平面状のパネルを備える。デッキ20は、単一の一体構造を備えてもよく、または、デッキ20は、互いに平行に位置するようにまたフレーム18の側部材22間に延在するように配置された、複数の細長いセグメント26から形成されてもよい。セグメント26は、セグメント26同士を連結するために相互接続する、重なり合いかつ/または組み合うフランジ、溝、タブ、スロット、リブ、チャネル、もしくは類似の特徴を含み得る。セグメント26はまた、1つまたは複数の固定具、溶接部、などを介して一緒に固定され得る。あるいは、セグメント26は、離間されてもよいが、間隔は、セグメント26の長さに対して概ね垂直であるデッキ20上での車輪の移動を妨げるほどであってはならない。
【0013】
[0018]デッキ20は、その横方向縁部をデッキ支持部材25上に横たえてフレーム18上に配置され、かつ、1つまたは複数の固定具、溶接部、などを介してデッキ支持部材25に連結され得る。デッキ支持部材25のくさび形状は、デッキ20の高さが進入側端部27から端部材24に向かって増大するように、デッキ20をわずかな角度で位置決めする。側部材22の水平面に対するデッキ20の角度は、約0°から約10°の間、または約0°から約5°の間、または約1°であることが好ましい。
【0014】
[0019]進入側パネル(entry panel)28が、デッキ20の進入側端部27に沿って設けられて、側部材22間に延在している。図3に示されるように、リフト10が下降位置にある場合、進入側パネル28は、実質的に地面とデッキ20の進入側端部27との間に延在する。進入側パネル28によって横断される地面とデッキ20の進入側端部27との間の垂直距離は、好ましくは約10.16cm(4インチ)未満または約7.62cm(3インチ)未満であり、より好ましくは約2.54cm(1インチ)未満である。したがって、リフト10は、地上高の低い車両に適応することができる。デッキ20の下向きの傾斜は、進入側パネルによって横断されなければならない垂直距離を最小限に抑えるのに役立つ。
【0015】
[0020]進入側パネル28は、側部材22の長手方向平面に対して、約5℃から約15°または約10°などの、デッキ20よりも積極的な角度で位置決めされてもよく、または、進入側パネルは、例えば0°から約5°などの、デッキ20に対して同じかまたはわずかに増大された角度で位置決めされてもよい。
【0016】
[0021]車輪溝30が、デッキ20の反対側の端部に沿ってデッキ20とフレーム18の端部材24との間に設けられて、側部材22間に延在している。車輪溝30は、使用者がプラットホーム12上で車両を適切に位置決めまたは配置するのを支援するために、また、車両がフレーム18の端部材24を通り越えてリフト10から離れるのに抵抗するために、車両の車輪を部分的に受け入れる寸法となされる。車輪溝30はまた、駐車時に車両の前方または後方への移動に抵抗するための車輪止めとして機能し得る。車輪溝30は、傾斜壁32、基部壁34、および止め壁(stop wall)36を含む。傾斜壁32は、デッキ20の縁部から、リフト10上での駐車時に車両の車輪が静止することができる基部壁34まで、緩やかに下向きに傾斜する。止め壁36は、例えばおおよそ90°の鋭角で、また、止め壁36を越える車輪の移動に少なくとも部分的に抵抗するのに十分な距離だけ、基部壁34から上方に垂直に延在する。止め壁36は、リフト10上に車両を乗り入れている間に感知され得る物理的なまたは「触覚の」指標を車両の運転者に提供することができ、この指標は、停止するように運転者に知らせる。
【0017】
[0022]シザーリフト14は、全体的に互いに酷似しており、かつ、下部ピボット脚部38および上部ピボット脚部40を含み、下部ピボット脚部38および上部ピボット脚部40は、枢支点39においてそれらの中間点近くで互いに枢動可能に連結される。下部ピボット脚部38は、一方の端部(デッキ20が上昇されたときの、その下端部)に基部16との枢動継手41を含み、かつ、反対側の端部に配置されたローラ42を含み、このローラ42は、フレーム18の側部材22のそれぞれの下面に接触しかつそれに沿って転動する。側部材22は、ローラ42が受け入れられるチャネルまたはトラックを形成し得る。
【0018】
[0023]上部ピボット脚部40は、一方の端部(デッキ20が上昇されたときの、その上端部)にフレーム18との枢動継手43を含み、かつ、その遠位端部にローラ44を含み、このローラ44は、基部18の長手方向部材46に接触しかつそれに沿って転動する。したがって、下部ピボット脚部38および上部ピボット脚部40は、交差するまたはX形状の配置に構成され、この配置では、それらのそれぞれのローラ42、44は、基部16およびフレーム18それぞれとのそれらの枢動継手41、43と同様に、概ね垂直に位置合わせされる。
【0019】
[0024]示された実施形態では、下部ピボット脚部38および上部ピボット脚部40の両方が、間に1つまたは複数のガゼット53が延在している1対の離間された全体的に平面状の長尺部材から成る(長尺部材48を含む下部ピボット脚部38、ならびに内側長尺部材50および外側長尺部材52を含む上部ピボット脚部40)。下部ピボット脚部38の長尺部材48間の間隔は、上部ピボット脚部40が下部ピボット脚部38の長尺部材48間に収まるように、上部ピボット脚部40の内側および外側の長尺部材50、52の間隔よりもわずかに大きい。脚部38および40のそれぞれ上のガゼット53は、所望の可動域内での脚部38および40の互いに対する枢動を妨げないように位置決めされる。
【0020】
[0025]液圧式または空気圧式の直線アクチュエータなどのアクチュエータ54が、脚部38と40との間に連結される。図3に示されるように、アクチュエータ54は、基部16との脚部の枢動継手41の近くで下部ピボット脚部38に連結される。アクチュエータ54は、枢支点39と、上部ピボット脚部40とフレーム18との間の枢動継手43との間の離間した位置において、上部ピボット脚部40にさらに連結される。したがって、アクチュエータ54の伸張が、脚部38、40を互いに対して第1の方向に枢動させ、アクチュエータ54の収縮が、脚部38、40を互いに対して反対方向に枢動させる。
【0021】
[0026]上部ピボット脚部40の内側長尺部材50は、外側長尺部材52よりもプラットホーム12にまたはリフト10の中心線に接近して配置され、かつ、ローラ44と下部ピボット脚部38との枢動継手との間の距離の少なくとも一部に沿って延在する陥凹部分56を含む。陥凹部分56は、内側長尺部材50の非陥凹部分の外表面の平面から約1.27cm(0.5インチ)から約3.81cm(1.5インチ)の間または少なくとも約1.67cm(0.66インチ)くぼんでいることが好ましいが、本明細書で説明される範囲から逸脱しない範囲でより大きくまたはより小さくくぼんでいてもよい。
【0022】
[0027]緩衝体またはパッド58が、陥凹部分56内で内側長尺部材50の内表面上に配置されることが、好ましい。パッド58は、弾力性のある材料、または自動車ドアを形成する金属よりも柔らかい材料で形成されることが好ましく、かつ、車両ドアなどの物体とシザーリフト14との衝突を穏やかにするかもしくは和らげることおよび/またはそのような衝突が物体をへこませる、引っ掻く、もしくは別の形で損傷させる可能性を低減することに有用な、ゴム、プラスチック、発泡体、または類似の材料を含み得る。パッド58は、陥凹部分56の面に沿ってのみ位置してもよく、または、陥凹部分56の縁部に少なくとも部分的に巻き付いてもよい。パッド58は、くぼみの深さ未満の厚さを有することが好ましい。例えば、パッド58は、約0.635cm(0.25インチ)の厚さを有し得る。陥凹部分56内にパッド58が存在することは、パッド58が脚部38、40の移動を妨げることと、パッド58がそのような移動によって剪断されることとを防ぐ。上部ピボット脚部40の反対側のまたは外側の長尺部材52は、同様の陥凹部分およびパッドを含み得る。
【0023】
[0028]図1に示されるように、基部16は、その第1の端部間に横材60が延在している1対の長手方向部材46を含んで、全体的にU形状の配置を形成する。長手方向部材46は、それぞれ、それらの長さに沿って延在している隆起したリブ62を含む、全体的に平面状の板を備える。リブ62は、上部ピボット脚部40のローラ44が移動することができる軌道を提供し、かつ、長手方向部材46を曲げに対して強化することができる。複数の安全止め64が、リブ62によって形成された軌道内で、長手方向部材46の長さの一部分に沿って離間されて配置される。安全止め64は、以下でより詳細に説明されるように、上部ピボット脚部40上に配置された安全ロック66によって係合可能である。基部16は、1つまたは複数の開口を含み得、それを通してリフト10を下層の表面にしっかりと固定するために、固定具68を取り付けることができる。
【0024】
[0029]安全ロック66は、内側長尺部材50と外側長尺部材52との間でローラ44に隣接して上部ピボット脚部40の遠位端部に枢動可能に連結されるアーム72を備える。アーム72は、ローラ44の車輪間に延在する車軸もしくはピン(図示せず)の周りにまたはその車軸もしくはピンに連結されてもよく、または、車軸もしくはピンが受け入れられる穴を含んでもよい。アーム72は、上部ピボット脚部40の遠位端部から基部16の横材60に向かって後方に延在し、かつ、その底面上にロッキング出張りまたはロッキングタブ74を含む。
【0025】
[0030]ロッキングタブ74は、上部ピボット脚部40の遠位端部の前方向(図5aでは矢印76によって示される)への移動を防ぐために、また、その逆の後方向への移動を可能にするために、基部16の長手方向部材46上の安全止め64と協働するように構成される。したがって、ロッキングタブ74は、その前方端部上のロッキング面78と、反対側の後方端部上のピボット面80とを含む。同様に、安全止め64は、その後方端部上の止め面82と、前方端部上の滑り面84とを含む。ロッキング面78および止め面82は、図5eに示されるように、ロッキング面78と止め面82との間の接触が、上部ピボット脚部40の遠位端部の前方への移動を妨げ、かつ、基部16から上方に離れるアーム72の枢動に抵抗するように、わずかに後方に傾けられ得る実質的に同じ角度で設けられる。反対に、ピボット面80および滑り面84は、より大きく後方に傾斜した角度で設けられ、かつ、上部ピボット脚部40の遠位端部が後方に移動されてピボット面80および滑り面84が接触させられたときにアーム72を基部16から上方に離れるように枢動させるように構成される。
【0026】
[0031]アーム72はまた、上部ピボット脚部40とロッキングタブ74との間でアーム72に枢動可能に連結されたトリガ板86を含む。トリガ板86は、アーム72の上面に沿ってアーム72に連結され得るピボットピン87を介してアーム72に連結され、かつ、アーム72内のスロット85を貫通して基部16の長手方向部材46と接触する。トリガ板86は、全体的に平面状の矩形の形態を有するが、傾斜した前方縁部88を含み、例えば、矩形の形態の前方頂部隅部が取り除かれて、傾斜した前方縁部88と、その前方底部隅部における先端89とを提供する。
【0027】
[0032]トリガ板86は、前方に傾いたアーム作動配向(arming orientation)(図5a)と後方に傾いた展開配向(図5c)との間で枢動されるときにオーバセンタ状態を提供するのに十分な長さを、ピボットピン87とのその連結部と先端89との間に有する。トリガ板86が中に配置されるスロット85、および/またはロッキングタブ74に対するトリガ板86の位置は、トリガ板86の可動域を限定または決定することができ、したがって、アーム作動配向および展開配向におけるトリガ板86の配向を限定または決定することができる。
【0028】
[0033]図5aに示されたアーム作動配向では、先端89は、基部の長手方向部材46に接触してそれに沿って摺動し、トリガ板86の傾斜した前方縁部88は、上部ピボット脚部40の遠位端部が前方に移動されたときに安全止め64のうちの1つの止め面82に接触するように位置決めされる。止め面82に接触すると、トリガ板86は、後方に(図5a〜eに示されるように時計回りに)枢動させられ、それにより、アーム72は、図5bに示されるように、上昇させられるかまたは上方に(時計回りに)枢動させられる。トリガ板86は、概ね垂直な位置を過ぎてまたは中心を越えて展開配向まで回転し続けて、オーバセンタ状態により展開配向に維持される。次いで、トリガ板86は、上部ピボット脚部40の遠位端部が前方に移動されるにつれて、長手方向部材46に沿って摺動し、安全止め64を越えて、ロッキングタブ74が安全止め64に係合するのを防ぐ。
【0029】
[0034]後方向では、トリガ板86の先端89は、図5dに示されるように安全止め64のうちの1つの滑り面84または前方端部に接触するまで、長手方向部材46に沿って摺動する。安全止め64との接触が、トリガ板86を前方に(反時計回りに)枢動させ、オーバセンタ配置の中心を過ぎて、アーム72が下向きに(反時計回りに)枢動することを可能にする。後方への移動は、少なくとも、ロッキングタブ74が下向きに移動して長手方向部材46に接触することを可能とされるまで、継続する。次いで、上部ピボット脚部40の遠位端部は、図5eに示されるように、再び前方に移動されて、ロッキングタブ74のロッキング面78を安全止め64の止め面82と接触または係合させる。したがって、上部ピボット脚部40の遠位端部は、前方へのさらなる移動を制限され、したがって、プラットホーム12は、下方に移動するまたは下がることを防止される。
【0030】
[0035]例えばプラットホーム12を下降させるために、上部ピボット脚部40の遠位端部の前方への移動を再び可能にするには、上部ピボット脚部40の遠位端部は、最初に後方に移動される。トリガ板86は、安全止め64の通過を可能にするために、前方に枢動する。トリガ板86が安全止め64を通り過ぎた後、上部ピボット脚部40の遠位端部は、すでに上記で説明されたように、トリガ板86を安全止め64の止め面82に接触させ、そしてトリガ板86を展開配向まで枢動させるように、再び前方に移動され得る。安全ロック66の具体的な構成が説明されたが、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなしに他の安全ロックの構成が用いられ得ることが、理解される。
【0031】
[0036]引き続き図1〜6を参照すると、駐車リフト10の動作が、例示的な一実施形態に従って説明される。リフト10は、例えば幅がおおよそ2.13〜3.05m(7〜10フィート)で長さが約3.05〜6.10m(10〜20フィート)、または好ましくは幅が約2.60m(8.5フィート)で長さが約4.11m(13.5フィート)の面積といった標準的な駐車スペース内に収まる寸法とされることが好ましい。したがって、リフト10は、駐車場内または大抵の車庫内の利用可能な空間に容易に位置決めされ得る。
【0032】
[0037]リフト10は、図3に示されるように、下降位置で設置され、この位置では、アクチュエータ54は、実質的に収縮しており、ローラ42、44は、フレーム18のそれぞれの側部材22または基部16の長手方向部材46に沿って、それらの最も前方の位置まで移動されている。下降位置では、フレーム18の側部材22のそれぞれから下方に延在する耳部70が、基部16または下層の表面に接触して、プラットホーム12を前方に傾けさせ、例えば、フレーム18の端部材24は、進入側パネル28よりも垂直方向に高い位置に維持され、進入側パネル28は、下層の表面に接触するかまたは接触する寸前まで移動される。別の実施形態では、耳部70は、傾斜した前方配向においてプラットホーム12を支持し、一方でシザーリフト14の作動は、プラットホーム12の前傾をもたらす。
【0033】
[0038]前傾配向では、プラットホーム12のデッキ20は、約0°から約15°、または約3°から約8°、または好ましくは約5°の角度で配置され、一方で、進入側パネル28は、約10°から約20°、または約15°の角度で配置される。したがって、プラットホーム12上へ移動する車両は、プラットホーム12の全長を通して非常に緩やかな斜面に遭遇してそれを横断する。これは、スポーツカーなどの高さが非常に低い車両、および他の非常に低い地上高を有する車両が車両の下面とプラットホーム12との間の接触を起こすことなしにプラットホーム12上へ移動することを可能にする。対照的に、当技術分野において利用可能なリフトは、地上高が低い多くの車両、例えば約7.62cm(3インチ)ほどの低さの地上高を有する車両では通過することができない遙かに大きい垂直方向の立ち上がりを有する急勾配の進入側パネルを、実質的に水平なプラットホームに提供する。
【0034】
[0039]車両をプラットホーム12に載せるために、車両は、デッキ20上へ運転され、そしてその先輪が車輪溝30に達するまで進められる。車両の車輪は、車輪溝30の傾斜壁32を基部34へと下り、止め壁36に接触し得る。止め壁36は、非常に遅い速度またはアイドル速度での移動時に車両を停止させるように構成され、かつ/または、車両を停止するように運転者に知らせる衝撃を提供する。車両は、一般的な方法で停止され、駐車され、エンジンが切られる。次いで運転者は、車両から出る。
【0035】
[0040]制御盤90が、アクチュエータ54を操作するように構成された液圧式または空気圧式のポンプ92および制御システムを起動するために、アクセスされる。アクチュエータ54の動作が、下部ピボット脚部38を基部16とのそれらのそれぞれの連結部の周りで枢動させて、ローラ42を上方にまたそれぞれの側部材22に沿って長手方向に移動させる。下部ピボット脚部38の上方への枢動はまた、上部ピボット脚部40と下部ピボット脚部38との連結部を介して上部ピボット脚部40を移動させる働きをする。上部ピボット脚部40の移動もまた、上部ピボット脚部40をプラットホーム12のフレーム18とのそれらのそれぞれの連結部の周りで枢動させ、かつ、それらのそれぞれのローラ44を基部16の長手方向部材46に沿って移動させる。したがって、脚部38、40は、概ね水平な位置から、鋏のようにまたは交差する形で、より垂直な配向に向かって枢動する。脚部38、40の枢動は、プラットホーム12を上方に垂直に持ち上げ、かつ、プラットホーム12を少なくとも部分的に傾けて、進入側端部27をプラットホーム12の反対側の端部に対して上方に移動させ、したがって、デッキ20をより水平なまたは上方に傾けられた配向に移動させ得る。
【0036】
[0041]プラットホーム12は、所望の範囲まで上方に移動され得る。下降位置と完全に上昇した位置との間に、複数の止めまたは位置が設けられ得る。止め位置のそれぞれは、基部16上の安全止め64の位置によって決定され得る。所望の垂直高さに達すると、シザーリフト14上の安全ロック66は、すでに上記で説明されたように、それぞれの安全止め64に係合する。
【0037】
[0042]プラットホーム12は、第2の車両94をプラットホーム12の下に位置決めするのに十分な高さまで上昇されることが好ましいが、第2の車両をプラットホーム12の下に位置決めすることが望まれていないのであれば、そのようなことは必要ではない。図6に示されるように、第2の車両94は、頭から入れた位置(head−in position)(94a)または後ろから入れた位置(tail−in position)(94b)のどちらでも、プラットホーム12の下に駐車され得る。どちらの位置においても、車両94は、シザーリフト14間で運転され、かつ、車両を停止するタイミングを知らせるために基部16の横材60をバンプストップとして用いることができる。
【0038】
[0043]プラットホーム12の下に駐車した場合、車両94のドア96は一般に、隣接するシザーリフト14のすぐ近くに位置し、より具体的には、上部ピボット脚部40の内側長尺部材50のすぐ近くに位置する。長尺部材50の陥凹部分56は、ドア96を開くための追加の空間を提供し、かつ、車両94のドア96が脚部40に接触する前に、内側長尺部材50が完全に平面状であった場合に可能とされるであろうよりもより広く開くことを可能にする。図6は、頭から入れた位置(96h)および後ろから入れた位置(94t)においてプラットホーム12の下に駐車された車両94の例示的な図を提供する。車両ドア96h、96tは、長尺部材50内の陥凹部分56を用いることで可能とされる範囲まで開かれて示されている。車両ドア96h’、96t’もまた、陥凹部分56を用いずに可能とされる範囲まで開かれて(仮想線で)示されており、この範囲は、陥凹部分56を用いることで可能とされる範囲よりも相当に狭い。
【0039】
[0044]陥凹部分56内に配置されたパッド58もまた、ドア96と脚部40との間で接触が起こる場合に車両ドア96に損傷を与えることに抵抗するのに役立つ。リフト10からの車両の退出は、上記で説明された過程を逆にすることによって完了する。
【0040】
[0045]リフト10の安全性および有用性を向上させるために、様々な強化がリフト10に与えられ得る。例えば、リフト10の動作を完全に停止させるために用いられ得るキースイッチが、制御盤90上に設けられ得る。とりわけ、超音波センサ、赤外線センサ、近接センサ、およびカメラなどのセンサが、いくつかある使用法の中でも特に、第2の車両94の存在を検知するために、また、プラットホーム20上およびその下での車両の位置決めを支援するために、設けられ得る。いくつかの実施形態では、リフト10は、単一の制御装置もしくは制御システムおよび/または電源に結合され得る複数のリフト10のうちの1つとして設けられ得る。例えば、複数のリフト10が、リフト10のそれぞれに流体動力を提供する単一の動力ユニットに結合されてもよく、複数のリフト10は、個々のリフト10と同じ場所に配置される独立動作の制御装置を介してさらに制御される。
【0041】
[0046]図示された種々の構成要素および図示されていない構成要素の多くの異なる配置が、以下の特許請求の範囲に記載の範囲から逸脱することなく、可能である。技術に関する実施形態は、制限することよりも、例示の目的で説明された。代替実施形態は、本開示を読めば、本開示の読者には明らかになるであろう。上述の事柄を実施する代替手段は、以下の特許請求の範囲に記載の範囲から逸脱することなく、完了され得る。本開示および以下の特許請求の範囲において、特定の機能を果たすように構成されているものとしての構造物の識別は、本開示の範囲に含まれ、かつ当業者によって容易に識別可能であり、また特定の機能を同様に果たすことが可能な構造物およびその配置または設計を含むものとして意図されている。特定の特徴および部分的組み合わせは、実用的なものであり、かつ、他の特徴および部分的組み合わせと無関係に用いることができ、かつ、特許請求の範囲に記載の範囲に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図6