特許第6688752号(P6688752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6688752機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6688752
(24)【登録日】2020年4月8日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/22 20060101AFI20200421BHJP
   E04H 6/14 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   E04H6/22 B
   E04H6/14 603
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-39039(P2017-39039)
(22)【出願日】2017年3月2日
(65)【公開番号】特開2018-145616(P2018-145616A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2019年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227043
【氏名又は名称】日精株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100208672
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 愼一
(72)【発明者】
【氏名】川内 道夫
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−015816(JP,A)
【文献】 特開平09−041699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/00 − 6/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要構成要素を撤去し、その後に、新たなリプレース型機械駐車装置を構成する機械駐車装置リプレース方法において、
前記既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の受部と同じ位置の受部を使用し、前記既存の垂直循環式機械駐車装置における構成要素を解体撤去した後に、前記受部で新設の主要な構成要素の荷重を受けるように吊り構造とし、前記主要な構成要素として吊り構造とした新設の昇降ガイドレールおよび新設の吊柱は、駐車車両の中間乗り込み面よりも下方にまで延びて配置し、吊り構造とした前記新設の昇降ガイドレールに沿って昇降するフォーク状昇降リフトステージと、吊り構造とした前記新設の吊柱を利用して昇降方向に形成した多段の格納スペースと、前記各格納スペースに配置されて前記フォーク状昇降リフトステージとの間で駐車車両を受け渡すフォーク状横行台車と、駐車車両が乗り込むときの前記フォーク状昇降リフトステージの下部に配置され、かつ、他の状態では前記フォーク状昇降リフトステージと干渉することのない位置に移動される昇降床を有することを特徴とする機械駐車装置リプレース方法。
【請求項2】
前記受部の上方部に、新設架台を搭載した後、前記新設架台に、前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の上方部をそれぞれ固定したことを特徴とする請求項1に記載の機械駐車装置リプレース方法。
【請求項3】
既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たな機械駐車装置を構成するリプレース型機械駐車装置において、
前記既存の垂直循環式機械駐車装置で主要構成要素を吊り下げていた既存の受部と同じ位置の受部で、駐車車両の中間乗り込み面よりも下方にまで延びて配置した昇降ガイドレールおよび吊柱の荷重を受けるように吊り構造とし、前記昇降ガイドレールに沿って昇降するフォーク状昇降リフトステージと、前記吊柱および前記昇降ガイドレールを利用して固定した横行レールとフォーク状横行台車を配置した複数段の格納スペースと、前記フォーク状横行台車と前記フォーク状昇降リフトステージの間で駐車車両を受け渡しするように構成すると共に、前記中間乗り込み面の下方近傍で前記昇降ガイドレールによって前記横行レールと同様に固定された昇降床用横行レールと、前記昇降床用横行レールに沿って移動可能に構成され、かつ、駐車車両が乗り込むときの前記フォーク状昇降リフトステージの下部に配置され、また他の状態では前記フォーク状昇降リフトステージと干渉することのない位置に移動される昇降床を設けたことを特徴とするリプレース型機械駐車装置。
【請求項4】
前記受部の上部に新設架台を搭載し、前記新設架台に前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の上方向端部を固定して、前記受部で、前記昇降ガイドレール、前記吊柱および前記昇降床の荷重を受ける吊り構造としたことを特徴とする請求項3に記載のリプレース型機械駐車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の垂直循環式機械駐車装置を更新する機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のメリーゴーランド式駐車装置のような垂直循環式機械駐車装置として、特開2006−155799号公報(特許文献1)、また従来のフォーク式機械駐車装置として、特開平7−317367号公報(特許文献2)に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献1には、前後に設けた上・下スプロケット間に巻掛けた前後の主務チェーンに適宜間隔で複数の吊持材を取着し、各々前後の対応する吊持材間に車両搭載用ケージを吊り下げて循環させるようにした駐車装置本体が鉄骨構造体内又は建物躯体内に組み込まれた既設の垂直循環式駐車装置における駐車装置本体を入れ替える改造方法であって、前記主務チェーンが係合する上・下スプロケットの噛み合い歯数を所定数減らして上・下スプロケットを小径にし、上スプロケットの軸芯位置を前記主務チェーンの巻掛けに適した位置まで上方に移動させ、該上・下スプロケットの軸芯位置から前記吊持材による車両搭載用ケージの吊り下げ位置までの距離を、既設の吊持材による車両搭載用ケージの吊り下げ位置とほぼ同一距離にして該車両搭載用ケージの上・下反転部における循環時の隅切り領域を小さくすることを特徴とする垂直循環式駐車装置の改造方法が記載されている。
【0004】
特許文献2には、リフト昇降路の片側又は両側に上下複数の格納棚が設けられ、格納棚とリフト昇降路とに横行レールが設けられ、リフトの左右の2ブロックのフォークステージの第1フォークアームの基端が取り付けられた2本の支持レバーの対角線端部に取り付けた昇降杆を、ガイドレールに上下動可能に装着し、この昇降杆を上下動する昇降手段を設け、横行レールには各支持レバーの通過間隙が設けられていて、第1フォークアームとの間に車両を移載する第2フォークアームを具備した台車の横行車輪を移動可能に載置し、この台車の前記通過間隙を通過しない方の側部に歯付杆を取り付け、この歯付杆と係合する歯付ホイールを取り付けた横行モータを建屋側に設けたことを特徴とするフォーク式立体駐車装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−155799号公報
【特許文献2】特開平7−317367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載されたように従来の機械駐車装置として、種々の構成のものが知られているが、その更新となると特許文献1に記載のように垂直循環式機械駐車装置は同じ種類の垂直循環式機械駐車装置に更新するものであった。ところが、メリーゴーランド式駐車装置のような垂直循環式機械駐車装置においては、歴史が長く、その分、老朽化も進んでいるため、老朽化した設備を更新したいという要求があるものの、当時存在していた部品製作会社がこの分野から撤退していて、部品調達面でのコストが下がらず、客先の設備更新計画が進まないのが現実である。
【0007】
本発明の目的は、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができるようにした機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要構成要素を撤去し、その後に、新たなリプレース型機械駐車装置を構成する機械駐車装置リプレース方法において、前記既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の受部と同じ位置の受部を使用し、前記既存の垂直循環式機械駐車装置における構成要素を解体撤去した後に、前記受部で新設の主要な構成要素の荷重を受けるように吊り構造とし、前記主要な構成要素として吊り構造とした新設の昇降ガイドレールおよび新設の吊柱は、駐車車両の中間乗り込み面よりも下方にまで延びて配置し、吊り構造とした前記新設の昇降ガイドレールに沿って昇降するフォーク状昇降リフトステージと、吊り構造とした前記新設の吊柱を利用して昇降方向に形成した多段の格納スペースと、前記各格納スペースに配置されて前記フォーク状昇降リフトステージとの間で駐車車両を受け渡すフォーク状横行台車と、駐車車両が乗り込むときの前記フォーク状昇降リフトステージの下部に配置され、かつ、他の状態では前記フォーク状昇降リフトステージと干渉することのない位置に移動される昇降床を有することを特徴とする。
【0009】
このような機械駐車装置リプレース方法によれば、既存の受部と同じ位置の受部を用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たなエレベーター・フォーク式機械駐車装置として更新することができる。しかも、フォーク状昇降リフトステージに搭載された駐車車両に出入りする運転手の足下を昇降床で覆うことができる。
【0010】
また、本発明は上述のリプレース方法に加えて、前記受部の上方部に、新設架台を搭載した後、前記新設架台に、前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の上方部をそれぞれ固定したことを特徴とする。
【0011】
このような機械駐車装置リプレース方法によれば、受部の上方部に配置した新たな新設架台を追加しているため、新設架台によって新設駆動部の位置をより上方にして、受部と新設駆動部間に位置するスペースも駐車車両の格納スペースとして利用することができるようになる。
本発明は上記目的を達成するために、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たな機械駐車装置を構成するリプレース型機械駐車装置において、前記既存の垂直循環式機械駐車装置で主要構成要素を吊り下げていた既存の受部と同じ位置の受部で、駐車車両の中間乗り込み面よりも下方にまで延びて配置した昇降ガイドレールおよび吊柱の荷重を受けるように吊り構造とし、前記昇降ガイドレールに沿って昇降するフォーク状昇降リフトステージと、前記吊柱および前記昇降ガイドレールを利用して固定した横行レールとフォーク状横行台車を配置した複数段の格納スペースと、前記フォーク状横行台車と前記フォーク状昇降リフトステージの間で駐車車両を受け渡しするように構成すると共に、前記中間乗り込み面の下方近傍で前記昇降ガイドレールによって前記横行レールと同様に固定された昇降床用横行レールと、前記昇降床用横行レールに沿って移動可能に構成され、かつ、駐車車両が乗り込むときの前記フォーク状昇降リフトステージの下部に配置され、また他の状態では前記フォーク状昇降リフトステージと干渉することのない位置に移動される昇降床を設けたことを特徴とする。
【0012】
このようなリプレース型機械駐車装置によれば、既存の受部と同じ位置の受部2A,2Bを用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、簡単な構成のリプレース型機械駐車装置とすることができる。従って、製作技術の継続性が確保されるために品質的に安全なものとなる。しかも、フォーク状昇降リフトステージに搭載された状態の駐車車両に出入りする運転手の足下を昇降床で覆うことができる。
【0013】
また、本発明は上述の構成に加えて、前記受部の上部に新設架台を搭載し、前記新設架台に前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の上方向端部を固定して、前記受部で、前記昇降ガイドレール、前記吊柱および前記昇降床の荷重を受ける吊り構造としたことを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、受部の上方部に配置した新たな新設架台を追加しているため、新設架台によって新設駆動部の位置をより上方にして、受部と新設駆動部間に位置するスペースも駐車車両の格納スペースとして利用することができるようになる。また昇降床も含めて新設架台5によって吊り構造とした簡単な構造とすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による機械駐車装置リプレース方法によれば、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができる。しかも、フォーク状昇降リフトステージに搭載された駐車車両に出入りする運転手の足下を昇降床で覆うことができる。
【0016】
また、本発明のリプレース型機械駐車装置によれば、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができるようになる。しかも、フォーク状昇降リフトステージに搭載された状態の駐車車両に出入りする運転手の足下を昇降床で覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】更新前の垂直循環式機械駐車装置を示す平面図である。
図2図1に示した垂直循環式機械駐車装置を示す断面図である。
図3】本発明の一実施例による機械駐車装置リプレース方法による作業手順を示すフローチャートである。
図4】受部の上部に新設架台を搭載した状態を示す断面図である。
図5】リプレース型機械駐車装置における組み立て状態を示す断面図である。
図6図5に示したリプレース型機械駐車装置における組み立て状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0019】
図1および図2は、本発明の一実施例による機械駐車装置リプレース方法を採用するリプレース前のビル組垂直循環式機械駐車装置の平面図および断面図である。
【0020】
駐車場建屋1における中間上部には、対向する側壁内面側に内側へ突出したコンクリートブラケットなどの受部2A,2Bが形成されている。既存のメリーゴーランド型駐車装置として知られる垂直循環式機械駐車装置3では、上述した一対の受部2A,2B間に主要な構成要素の全てが吊り下げられている。垂直循環式機械駐車装置3の他の具体的な構成は、本発明と直接関係がないので説明を省略する。
【0021】
図3は、本発明の一実施例による機械駐車装置リプレース方法による作業手順を示すフローチャートである。
【0022】
先ずステップS1では、既存のメリーゴーランド型駐車装置として知られる垂直循環式機械駐車装置3の建屋内における主要な構成要素を解体し撤去する。ただし、既存の垂直循環式機械駐車装置3において主要な構成要素全体を支えていた一対の受部2A,2Bは、更新後のリプレース型機械駐車装置においても同じ位置で使用される。続くステップS2では、受部2A,2Bの上部に新設架台5を搭載し固定し、その後、ステップS3で新設架台5上に新設駆動部8を搭載する。
【0023】
図4は、受部2A,2Bの上部に新設架台5を搭載した状態を示す断面図である。
【0024】
受部2A,2Bに搭載された新設架台5は、図4に示すように受部2Aの上面側に受部2Aを上方から見た投影面内で載せられた下部水平部材5Aと、上述した投影面内で下部水平部材5Aを受部2Aに固定する固定部材5Bと、最上部に位置された上部水平部材6と、上述した投影面内に配置されて下部水平部材5Aと上部水平部材6の対向部間を結合する結合部材7などを有して構成されている。受部2B側においても同様の構成であり、最上部に配置された上部水平部材6は受部2A,2B間を橋絡するように配置されている。
【0025】
新設架台5は、種々の構成を採ることができるが、上部水平部材6を除いた下部水平部材5A、固定部材5Bおよび結合部材7は受部2A,2Bの対向側に余り突出しない。このような新設架台5とすると、図1に示した受部2A,2Bの対向部間には、受部2A,2Bよりも対向側に突出するものがなく、上部水平部材6よりも下方側に位置する部分を単なるスペースとすることができる。このスペースは、図4における受部2A,2Bの下方側に位置する部分のスペースとほぼ同じで、受部2A,2Bの近傍においても上下方向に連続した一連のスペースとすることができ、詳細を後述するように駐車スペースとして活用することができる。
【0026】
ステップS3では、マシンビーム9上に構成された新設駆動部8を搭載し、新設架台5の上部水平部材6上にマシンビーム9を固定する。こうして新設駆動部8は、新設架台5によって受部2A,2Bよりも可成り上方部にまで持ち上げられており、新設駆動部8や上部水平部材6の下方に形成されることになる駐車スペースを高さ方向に増大することができる。
【0027】
取り付け位置を変更しない受部2A,2Bが駐車場建屋1の中間上部に形成されているため、新設架台5を配置した部分が駐車スペースとして活用できないと、駐車台数が減少してしまう。しかし、このような駐車スペースの形成によって、受部2A,2Bの位置を変更しないことによる高さ方向の制限を十分に補うことができる。
【0028】
上述したように図2に示した既存の垂直循環式機械駐車装置3において、受部2A,2Bは、主要な構成要素の総荷重を受けて全体を吊り下げるように使用されていた。更新後のリプレース型機械駐車装置においても同じ位置で受部2A,2Bを使用し、後述するように更新後のリプレース型機械駐車装置における主要な構成要素の総荷重を同様に受けるようにしている。このため、リプレース型機械駐車装置においても受部2A,2Bを使用した全体的な荷重点は変化していない。
【0029】
図5および図6は、リプレース型機械駐車装置における組み立て状態を示す断面図および平面図である。
【0030】
図3によれば、次のステップS4では、新設架台5に昇降ガイドレール10A〜10Dおよび吊柱11A〜11Dを固定して吊り下げる吊り下げ作業を行う。特に、図6に示すように昇降ガイドレール10A〜10Dは、後述するフォーク状昇降リフトステージ12の昇降動作を案内するものであり、また吊柱11A〜11Dは、後述するフォーク状横行台車19を横送りするための支持部材として使用されるものである。
【0031】
図6の平面図に示すように昇降ガイドレール10A,10Bは、受部2Aの対向側である内側近傍に所定距離を隔てて対向配置されている。また、昇降ガイドレール10C,10Dは、受部2Bの内側近傍に所定距離を隔てて同様に対向配置されている。このため、受部2A,2Bの対向部間には後述するフォーク状昇降リフトステージ12を構成するためのスペースを確保することができる。
【0032】
各昇降ガイドレール10A〜10Dの上端部は、図5に示すように受部2A,2B上に搭載した新設架台5の上部水平部材6に固定され、吊り下げられている。受部2A,2Bの上方部に上部水平部材6を有する新設架台5が搭載されているため、各昇降ガイドレール10A〜10Dを受部2A,2Bと干渉しない位置に配置しても、その上端部を上部水平部材6に固定することができる。また新設架台5が受部2A,2B上に搭載されているため、各昇降ガイドレール10A〜10Dの荷重は、新設架台5を介して受部2A,2Bで受けることになる。
【0033】
ここで、昇降ガイドレール10A〜10Dは、受部2A,2Bを挟んで昇降ガイドレール10A,10Cと昇降ガイドレール10B,10Dに分散されて駐車場建屋1の中央部付近に配置されている。昇降ガイドレール10A〜10Dによって案内されるフォーク状昇降リフトステージ12は、詳細を後述するが図6に示すように駐車車両を搭載して昇降移動させるために使用されるため、それなりの大きさを有している。この大きさを確保しながら、同時に、駐車場建屋1の両側にそれぞれ駐車スペース13A,13Bが形成されている。
【0034】
昇降ガイドレール10A,10Bの外側で駐車スペース13Aに相当する位置の両側には、吊柱11A,11Cが配置されている。同様に、昇降ガイドレール10C,10Dの外側で駐車スペース13Bに相当する位置の両側には、一対の吊柱11B,11Dが配置されている。従って、図6に示すように昇降ガイドレール10A,10Bと吊柱11Aと吊柱11Bは、ほぼ同一仮想水直面上に位置しており、昇降ガイドレール10C,10Dと吊柱11Cと吊柱11Dは、ほぼ他の同一仮想水直面上に位置している。
【0035】
各吊柱11A〜11Dの上端部は、図5に示したように各昇降ガイドレール10A〜10Dと同様に、受部2A,2B上に搭載した新設架台5の上部水平部材6に固定され、ほぼ垂直に吊り下げられている。
【0036】
ここで駐車場建屋1には、駐車車両が乗り込むことになる中間乗り込み面21が最下部ではなく中間階に形成されている。それでも各昇降ガイドレール10A〜10Dおよび各吊柱11A〜11Dは、中間乗り込み面21の下方部にまで延びて構成されている。
【0037】
受部2A,2Bの上方部に上部水平部材6を有する新設架台5が搭載されているため、各昇降ガイドレール10A〜10Dと同様に、各吊柱11A〜11Dを受部2A,2Bと干渉しない位置に配置しても、その上端部を上部水平部材6に固定することができる。また新設架台5が受部2A,2B上に搭載されているため、各吊柱11A〜11Dの荷重も、新設架台5を介して受部2A,2Bで受けられることになる。
【0038】
続くステップS5では、上述した二つの仮想水直面上の配置関係を利用して、同じ水平面上でほぼ水平に配置された複数の横行レール14A〜14Nが取り付けられる。これらの各横行レール14A〜14Nは、昇降ガイドレール10A,10Bおよび吊柱11A,11Bの長手方向に沿って、駐車車両の車高を考慮した寸法を隔てて分散配置されて、多段の格納スペースを形成することになる。図5では、受部2A側の構成のみが示されているが、受部2B側でも同様に構成されている。しかし、駐車場建屋1の中間乗り込み面21には駐車車両の格納スペースを形成することになる横行レールが配置されず、代わりに中間床面部材22が構成されている。
【0039】
一方、中間乗り込み面21より下方では、各横行レール14M,14Nが昇降ガイドレール10A,10Bおよび吊柱11A,11Bに固定されて、駐車車両のための格納スペースが形成されている。他の受部2B側でも同様に構成されている。
【0040】
上述したように昇降ガイドレール10A,10Bおよび吊柱11A,11Bは、ほぼ同一仮想垂直平面上に配置されているため、横行レール14A〜14Nもまたほぼ同一仮想垂直面上に位置し、受部2A,2B間の限られた寸法内に横行台車19の横移動のために必要なスペースが確保されている。
【0041】
続くステップS6では、カウンターウエイト15A,15Bが搬入され、ステップS7では、図5に示すように昇降アーム16およびフォーク状昇降リフトステージ12の据え付け作業が行われる。これらの搬入作業は、中間乗り込み面21から行われ、カウンターウエイト15A,15Bは図5の右方の奥側に搬入され、昇降ガイドレール10A,10Bの下方部に昇降アーム16およびフォーク状昇降リフトステージ12が設置される。
【0042】
ステップS8では、主索(チェーンまたはワイヤーロープ)18の取り付け作業が実施される。
【0043】
図5に示すように既に設置されている新設駆動部8には、両受部2A,2Bのそれぞれの上方部付近に配置された各シーブまたは歯車などが設けられており、受部2A側に配置されたシーブまたは歯車には主索18が掛けられている。この主索18の一方の端部はカウンターウエイト15Aのプーリまたは歯車に掛けた後にマシンビーム9に固定されている。主索18の他方側の端部は、詳細な図示を省略しているがフォーク状昇降リフトステージ12に固定される。
【0044】
図6に示した受部2B側でも同様に図示しない主索が設けられ、その一端部は他のカウンターウエイト15Bのプーリまたは歯車に掛けた後にマシンビーム9に固定され、他方側の端部はフォーク状昇降リフトステージ12に固定される。
【0045】
ステップS9では、各横行レール14A〜14Nの左右にはフォーク状横行台車19A〜19Nが設置される。各フォーク状横行台車19A〜19Nは、図6に示すようにフォーク状昇降リフトステージ12と対を成すようなフォーク式として構成され、各横行レール14A〜14Nに沿ってそれぞれ回転するガイドローラの助けを受けながら水平方向に移動可能に構成されている。
【0046】
その後、ステップS10では、横行モータ20などの据え付け作業を行う。この横行モータ20は、図6に示すように例えば横行レール14Aに沿って配置され、その回転をチェーンなどによってフォーク状横行台車19に伝達するものである。横行モータ20を一方向に回転させると、フォーク状横行台車19を上述したガイドローラによって移動させてフォーク状昇降リフトステージ12と重なる位置へ移動させることができる。一方、横行モータ20を他方向に回転させると、フォーク状横行台車19を上述したガイドローラによって移動させてフォーク状横行台車19を図示に格納スペースへと戻すことができる。
【0047】
このような構成は、図5における他の各横行レール14B〜14Nについても同様であり、また図5および図6における右方側の構成においても同様である。
【0048】
この時点では、各昇降ガイドレール10A〜10Dおよび各吊柱11A〜11Dの長手方向に多段に駐車スペースが形成される。例えば、横行レール14Cを有した格納スペースでは、一対の横行レール14Cが仮想水平面上で対向配置され、かつ各昇降ガイドレール10A〜10Dおよび各吊柱11A〜11Dへ固定される。図示の実施例では、中間乗り込み面21の上方部に6段の格納スペースが形成され、中間乗り込み面21の下方部に2段の格納スペースが形成されている。
【0049】
続くステップS11では、昇降床23の据え付けを行う。
【0050】
昇降床23は、先ず、中間乗り込み面21に設けられた中間床面部材22の下方部に、横行レールと同様に各昇降ガイドレール10A〜10Dに固定された一対の昇降床用横行レール24に沿って往復動可能に構成されている。
【0051】
昇降床23は、フォーク状昇降リフトステージ12上に駐車車両が搭載されるとき、その駐車車両の下部に位置するように水平移動し、他のタイミングでは、ガイドレール10A〜10Dで囲まれた領域から、その外側で格納スペースに対応するものの空スペース25内に水平移動可能に構成されている。このため、昇降ガイドレール10A〜10Dで囲まれた領域に相当するフォーク状昇降リフトステージ12の移動のために存在している開口部は、駐車車両のすぐ下部に位置した昇降床23によってほぼ塞がれる。
【0052】
このような昇降床23を設置すると、駐車車両から降りてくる運転手が物を落下させたとしても昇降床23で受け止めたり、フォーク状昇降リフトステージ12上に搭載された駐車車両の運転手が下方を直接的に見ることによる不安感を解消したりするように昇降床23で視界を遮ることができる。
【0053】
さらに昇降床23は、その上部に上下動することができる上部材23Aを有している。この上部材23Aは、図5のように各昇降ガイドレール10A,10B間に位置した状態で、中間床面部材22とほぼ同一レベルとなるように上げられるように制御されている。しかし、上部材23Aは、図5の位置から左方側の格納スペースに相当する空スペース25側に移動するとき、また空スペース25側から図5の位置まで移動するときは、中間床面部材22よりも下げた状態となるように制御されている。
【0054】
このため、昇降床23は、駐車場建屋1の図示しない出入口から乗り込まれた駐車車両を機械式駐車装置側に受け入れるとき、予め、図5に示す位置まで移動されて待機している。その後、駐車車両の運転手は、駐車車両を運転して出入口からフォーク状昇降リフトステージ12に乗り込ませる。その後、運転手は、駐車車両から降りるが、フォーク状昇降リフトステージ12だけの構成とは異なり、足下が昇降床23によって遮られている。従って、下方の底部分が見えることによる不安感を抱くことがなく、鍵などを落としたとしても昇降床23で受け止めることができる。
【0055】
この昇降床23の設置によって、同部近傍にターンテーブル装置を設置することができないので、駐車場建屋1の出入口に外置きのターンテーブル装置を設置するのが望ましい。このとき、駐車車両の入庫時には前進運転、出庫時にはバック運転となるが、この出庫時に外置きのターンテーブル装置によって方向転換を行うことができる。
【0056】
ここまでの各作業によって、新設部品の据え付けは完了する。この完了状態で、既設の垂直循環式機械駐車装置は、リプレース型機械駐車装置、つまりエレベーター・フォーク式機械駐車装置として更新される。搬入された各新設部品、つまり、新設架台5と、新設駆動部8と、昇降ガイドレール10A,10Bと、吊柱11A,11Bと、フォーク状昇降リフトステージ12と、横行レール14A〜14Nと、カウンターウエイト15A,15Bと、昇降アーム16と、フォーク状横行台車19A〜19N、昇降床23などの主要な構成要素は、最終的に受部2A,2Bで荷重が受けられる。また昇降床23が追加されているが、ターンテーブル装置のように旋回させる構成ではなく、かつ、駐車車両を搭載するものではないので、小型軽量であり、各昇降ガイドレール10A〜10Dに固定しても吊り荷重を極端に増大することはない。
【0057】
これは今回の更新前に、既存の垂直循環式機械駐車装置において受部2A,2Bにより、主要な構成要素の総荷重を受けて全体を吊り下げていた構成と殆ど同じである。
【0058】
その後、ステップS12では、各電気機器における配線作業や、制御盤との接続作業などが実施される。ステップS13では、試運転、調整を行い性能確認が行われる。次いで、ステップS14では、塗装、仕上げ工事が実施される。
【0059】
このような構成のエレベーター・フォーク式機械駐車装置は、図5に示した中間乗り込み面21から進入した駐車車両をフォーク状昇降リフトステージ12上に搭載させ、所定の格納スペース、例えば、横行レール14Cを有した階の左方側に形成された格納スペースに格納させる場合は、次のように行われる。新設駆動部8を駆動させると、主索18を介してフォーク状昇降リフトステージ12が上方へと移動される。このときフォーク状昇降リフトステージ12は、昇降ガイドレール10A〜10Dによって案内される。
【0060】
その後、フォーク状昇降リフトステージ12を横行レール14Cよりも多少上方位置まで上昇させて停止させ、横行モータ20を駆動させて同じ格納スペースに配置されたフォーク状横行台車19Cをフォーク状昇降リフトステージ12の下側に移動させる。その後、フォーク状昇降リフトステージ12を下方へと移動させると、フォーク状昇降リフトステージ12はフォーク状横行台車19Cの下方側へと移動するが、駐車車両はフォーク状昇降リフトステージ12からフォーク状横行台車19Cに載せ換えられる。その後、横行モータ20を駆動させて、駐車車両を載せ替えたフォーク状横行台車19Cを横行レール14Cに沿って図5の左方へと移動すると、格納スペースに格納された状態となる。尚、他の階または右方側の駐車スペース13Bに格納する場合も、同様に行う。
【0061】
図示の望ましい実施例によれば、フォーク状昇降リフトステージ12を昇降案内する昇降ガイドレール10A,10Bの両側に、ほぼ同一垂直面上に配置された吊柱11A,11Bを設け、昇降ガイドレール10C,10Dの両側に、他の同一垂直面上に配置された吊柱11C,11Dを設けている。これらの垂直平面毎に、フォーク状昇降リフトステージ12上に搭載された駐車車両と重なる位置から駐車車両の収納位置間で両側には位置した各フォーク状横行台車19A〜19Nを横方向に移動案内する横行レール14A〜14Nを固定している。
【0062】
このため、フォーク状横行台車19A〜19Nは昇降ガイドレール10A〜10Dの両側に駐車スペースを形成することができ、効率的に駐車車両を収納することができる。しかも現在では調達できないような部品によって再現することなく、比較的容易に新たなリプレース式機械駐車装置として更新することができる。
【0063】
このようなリプレース機械式駐車装置によれば、車高の異なる数種類の駐車車両を駐車できるようにする場合でも、各横行レール14A〜14N間の間隔を容易に調整して対応させることができる。
【0064】
尚、上述した実施例では、既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存のコンクリートブラケットを受部2A,2Bとしたが、コンクリートブラケットに限らず駆動部受梁やその他部材を受部2A,2Bとした構成にも適用することができる。
【0065】
このような機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置によれば、既存の受部と同じ位置の受部2A,2Bを用いて、例えば、既存のメリーゴーランド型駐車装置として知られる垂直循環式機械駐車装置3を更新する場合、新たな部品を調達して同型のメリーゴーランド型駐車装置である垂直循環式機械駐車装置とするのではなく、エレベーター・フォーク式機械駐車装置に更新するため、大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達が難しい部品を使用することなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができる。また、既存の垂直循環式機械駐車装置に比べて振動および騒音を低減することができる。
【0066】
特に、既存の垂直循環式機械駐車装置ではコンクリートブラケットなどによって形成された受部2A,2Bで総荷重を吊っている構造である。従って、通常のエレベーター式機械駐車場のように下から支持する構造では、荷重点が変わってしまい大きな構造変更になってしまう。しかし、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していたのと同じ位置の受部2A,2Bで総荷重を吊ったエレベーター・フォーク式機械駐車装置に更新する機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置によれば、荷重点を変えることなく簡単に更新することができる。
【0067】
さらに昇降床23は、フォーク状昇降リフトステージ12上に駐車車両が搭載されるとき、その駐車車両の下部に位置するように水平移動し、他のタイミングでは、ガイドレール10A〜10Dで囲まれた領域から、その外側で格納スペースに対応するものの空スペース25内に水平移動可能に構成されている。このため、昇降ガイドレール10A〜10Dで囲まれた領域に相当するフォーク状昇降リフトステージ12の移動のために存在している開口部は、駐車車両に出入りする運転手のために駐車車両のすぐ下部に位置した昇降床23によってほぼ塞ぐことができる。
【0068】
以上説明したように本発明による機械駐車装置リプレース方法は、既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の受部と同じ位置の受部2A,2Bを使用し、既存の垂直循環式機械駐車装置における構成要素を解体撤去した後に、受部2A,2Bで新設の主要な構成要素の荷重を受けるように吊り構造とし、主要な構成要素として吊り構造とした新設の昇降ガイドレール10A〜10Dおよび新設の吊柱11A〜11Dは、駐車車両の中間乗り込み面21よりも下方にまで延びて配置し、吊り構造とした新設の昇降ガイドレール10A〜10Dに沿って昇降するフォーク状昇降リフトステージ12と、吊り構造とした新設の吊柱11A〜11Dを利用して昇降方向に形成した多段の格納スペースと、各格納スペースに配置されてフォーク状昇降リフトステージ12との間で駐車車両を受け渡すフォーク状横行台車19A〜19Nと、駐車車両が乗り込むときの前記フォーク状昇降リフトステージ12の下部に配置され、かつ、他の状態では前記フォーク状昇降リフトステージ12と干渉することのない位置に移動される昇降床23を有することを特徴とする。
【0069】
このような機械駐車装置リプレース方法によれば、既存の受部と同じ位置の受部2A,2Bを用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たなエレベーター・フォーク式機械駐車装置として更新することができる。従って、コストが下がるために客先の設備更新計画が進みやすくなる。しかも、フォーク状昇降リフトステージ12に搭載された駐車車両に出入りする運転手の足下を昇降床23で覆うことができる。
【0070】
また本発明は上述の機械駐車装置リプレース方法に加えて、受部2A,2Bの上方部に、新設架台5を搭載した後、新設架台5に、昇降ガイドレール10A〜10Dと吊柱11A〜11Dの上方部をそれぞれ固定したことを特徴とする。
【0071】
このような機械駐車装置リプレース方法によれば、受部2A,2Bの上方部に配置した新たな新設架台5を追加しているため、新設架台5によって新設駆動部8の位置をより上方にして、受部2A,2Bと新設駆動部8間に位置するスペースも駐車車両の格納スペースとして利用することができるようになる。
【0072】
また本発明のリプレース型機械駐車装置は、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たな機械駐車装置を構成するリプレース型機械駐車装置において、既存の垂直循環式機械駐車装置で主要構成要素を吊り下げていた既存の受部と同じ位置の受部2A,2Bで、駐車車両の中間乗り込み面21よりも下方にまで延びて配置した昇降ガイドレール10A〜10Dおよび吊柱11A〜11Dの荷重を受けるように吊り構造とし、昇降ガイドレール10A〜10Dに沿って昇降するフォーク状昇降リフトステージ12と、吊柱11A〜11Dおよび昇降ガイドレール10A,10Bを利用して固定した横行レール14A〜14Nとフォーク状横行台車19A〜19Nを有した複数段の格納スペースと、フォーク状横行台車19A〜19Nとフォーク状昇降リフトステージ12の間で駐車車両を受け渡しするように構成すると共に、中間乗り込み面21の下方近傍で昇降ガイドレール10A〜10Dによって横行レール14A〜14Nと同様に固定された昇降床用横行レール24と、昇降床用横行レール24に沿って移動可能に構成され、かつ、駐車車両が乗り込むときのフォーク状昇降リフトステージ12の下部に配置され、また他の状態ではフォーク状昇降リフトステージ12と干渉することのない位置に移動される昇降床23を設けたことを特徴とする。
【0073】
このような構成によれば、既存の受部と同じ位置の受部2A,2Bを用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、簡単な構成のリプレース型機械駐車装置とすることができる。従って、製作技術の継続性が確保されるために品質的に安全なものとなる。また、現地工事期間が短くなるために、客先の代替駐車場の費用を安く抑えられる。しかも、フォーク状昇降リフトステージ12に搭載された状態の駐車車両に出入りする運転手の足下を昇降床23で覆うことができる。
【0074】
また本発明は上述の構成に加えて、受部2A,2Bの上部に新設架台5を搭載し、この新設架台5に昇降ガイドレール10A〜10Dおよび吊柱11A〜11Dの上方向端部を固定して、受部2A,2Bで、昇降ガイドレール10A〜10D、吊柱11A〜11Dおよび昇降床23の荷重を受けるように吊り構造としたことを特徴とする。
【0075】
このような構成によれば、受部2A,2Bの上方部に配置した新たな新設架台5を追加しているため、新設架台5によって新設駆動部8の位置をより上方にして、受部2A,2Bと新設駆動部8間に位置するスペースも駐車車両の格納スペースとして利用することができるようになる。また昇降床23も含めて新設架台5によって吊り構造とした簡単な構造とすることができる。
【符号の説明】
【0076】
2A,2B 受部
5 新設架台
10A,10B昇降ガイドレール
11A,11B 吊柱
12 フォーク状昇降リフトステージ
14A〜14N 横行レール
19A〜19N フォーク状横行台車
21 中間乗り込み面
22 ターンテーブル装置
23 昇降床
24 昇降床用横行レール
図1
図2
図3
図4
図5
図6