特許第6689500号(P6689500)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6689500Wi−Fiホットスポット推奨方法、端末およびグラフィカル・ユーザ・インターフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6689500
(24)【登録日】2020年4月10日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】Wi−Fiホットスポット推奨方法、端末およびグラフィカル・ユーザ・インターフェース
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20200421BHJP
   H04W 12/06 20090101ALI20200421BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20200421BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20200421BHJP
【FI】
   H04W48/16 132
   H04W12/06
   H04W84/12
   H04W88/02 110
【請求項の数】12
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2018-551213(P2018-551213)
(86)(22)【出願日】2016年3月30日
(65)【公表番号】特表2019-514267(P2019-514267A)
(43)【公表日】2019年5月30日
(86)【国際出願番号】CN2016077890
(87)【国際公開番号】WO2017166131
(87)【国際公開日】20171005
【審査請求日】2018年11月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 宇信
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 旺
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 帝佑
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲徳▼▲競▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 秀平
【審査官】 本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−179719(JP,A)
【文献】 特開2010−124048(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/035997(WO,A1)
【文献】 特表2015−508614(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0257536(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスフィデリティWi−Fiホットスポット推奨方法であって、前記方法は、端末に適用され、
Wi−Fiホットスポットをスキャンするステップと、
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断するステップと、
前記端末が前記インターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断するステップと、
前記インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および前記ネットワーク品質を指示する識別子を表示するステップと
を含み、前記方法は、
スキャンによって取得された前記Wi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットを判断するステップであって、前記認証ホットスポットが、前記端末が前記認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみインターネットに正常にアクセスできるWi−Fiホットスポットである、ステップを含む、方法。
【請求項2】
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断する前記ステップは、
前記Wi−Fiホットスポットに接続するステップと、
前記Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップと、
前記応答コードが第1の応答コードである場合、前記Wi−Fiホットスポットが前記インターネットアクセス可能ホットスポットであると判断するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Wi−Fiホットスポットに接続する前記ステップの前に、前記方法は、
前記Wi−Fiホットスポット内のターゲットWi−Fiホットスポットを決定するステップであって、前記ターゲットWi−Fiホットスポットが、その識別情報が前記端末に格納されているWi−Fiホットスポットまたは識別される必要がないオープンWi−Fiホットスポットのうちの少なくとも1つを含む、ステップ
をさらに含み、
前記Wi−Fiホットスポットに接続する前記ステップは、
前記ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するステップ
を含み、
前記Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信する前記ステップは、
前記ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された前記応答コードを受信するステップ
を含み、
前記応答コードが第1の応答コードである場合、前記Wi−Fiホットスポットが前記インターネットアクセス可能ホットスポットであると判断する前記ステップは、
前記応答コードが前記第1の応答コードである場合、前記ターゲットWi−Fiホットスポットが前記インターネットアクセス可能ホットスポットであると判断するステップ
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が前記インターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する前記ステップは、
前記インターネットアクセス可能ホットスポットに接続するステップと、
前記インターネットアクセス可能ホットスポットにネットワーク・データ・ロード要求を送信するステップと、
前記インターネットアクセス可能ホットスポットによって返された、前記ネットワーク・データ・ロード要求に対応するネットワークデータを取得するステップと
ットワーク・データ・ロード・プロセスでデータ・ロード・パラメータを収集するステップであって、前記データ・ロード・パラメータが伝送制御プロトコルTCPデータまたはWi−Fi over the air OTAデータのうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記データ・ロード・パラメータおよび事前設定された格付け条件に従って、前記端末が前記インターネットアクセス可能ホットスポットを使用して前記ネットワークにアクセスするときに得られる前記ネットワーク品質を判断するステップと
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
スキャンによって取得された前記Wi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス不能ホットスポットを判断するステップであって、前記インターネットアクセス不能ホットスポットが、前記端末が前記インターネットアクセス不能ホットスポットに接続された後にインターネットに正常にアクセスできないWi−Fiホットスポットである、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
スキャンによって取得された前記Wi−Fiホットスポット内のネットワーク輻輳ホットスポットを判断するステップであって、前記ネットワーク輻輳ホットスポットが、前記端末が正常に接続できないWi−Fiホットスポット、または前記端末が前記ネットワーク輻輳ホットスポットに接続された後に前記端末によってアクセスされるインターネットにジッタがあるWi−Fiホットスポットである、ステップ
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が前記Wi−Fiホットスポットに正常に接続された場合、前記方法は、
前記端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを決定するステップ
をさらに含む、請求項3から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記端末が前記Wi−Fiホットスポットに正常に接続された場合、前記方法は、
前記端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されている状態を表示しないことを決定するステップ
をさらに含む、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記Wi−Fiホットスポットに接続する前記ステップは、
前記Wi−Fiホットスポットに接続するのに必要とされるインターネットプロトコルIP構成情報が格納されているかどうか判断するステップと、
前記IP構成情報が存在する場合、前記IP構成情報に従って前記Wi−Fiホットスポットに接続するステップであって、
前記IP構成情報が、前記端末が以前に前記Wi−Fiホットスポットに接続されたときに動的に割り振られたIP構成情報である、ステップと
を含む、請求項2から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記IP構成情報が存在しない場合、ダイナミックホスト構成プロトコルDHCP動作を行うことによって前記IP構成情報を取得し、前記IP構成情報を保存するステップと、
前記IP構成情報に従って前記Wi−Fiホットスポットに接続するステップと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、ディスプレイと、メモリと、ワイヤレスフィデリティWi−Fiモジュールとを含む、端末であって、
前記メモリは命令を格納するように構成され、
前記Wi−Fiモジュールは、Wi−Fiホットスポットをスキャンするように構成され、
前記プロセッサは、
スキャンによって前記Wi−Fiモジュールが取得したWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、
前記端末が前記インターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する
ように、前記メモリに格納された前記命令を呼び出すように構成され、
前記ディスプレイは、前記インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および前記ネットワーク品質を指示する識別子を表示するように構成され、
前記プロセッサは、スキャンによって前記Wi−Fiモジュールが取得した前記Wi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットを判断するようにさらに構成され、前記認証ホットスポットが、前記端末が前記認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみインターネットに正常にアクセスできるホットスポットであ
端末。
【請求項12】
端末によって実施されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースであって、前記端末は、ワイヤレスフィデリティWi−Fiモジュールと、ディスプレイと、メモリと、前記メモリに格納された命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および前記端末が前記インターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子
を含み、
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットの判断に応答して、前記インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子が表示され、
前記端末が前記インターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断に応答して、前記ネットワーク品質の識別子が表示され
スキャンによって取得された前記Wi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットの判断に応答して、認証ホットスポットの識別子が表示され、前記認証ホットスポットが、前記端末が前記認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみ前記インターネットに正常にアクセスできるホットスポットである、
グラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、Wi−Fiホットスポット推奨方法、端末、およびグラフィカル・ユーザ・インターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の絶え間ない発展に伴い、スマートフォンなどの移動通信端末がいっそう普及している。ユーザがインターネットサーフィンのために移動通信端末を使用して無線ローカル・エリア・ネットワーク、略称:WLANに接続するのを支援するために、ますます多くのワイヤレスフィデリティ略称:Wi−Fiホットスポットが、空港やレストランなどの多くの公共の場所に配備されている。ユーザがインターネットサーフィンのために移動通信端末を使用してWLANに接続する具体的なプロセスは以下のとおりである。ユーザが公共の場所に入った後、端末のWLAN機能が有効になると、端末はエリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを検出し、スキャンによって取得されたすべてのWi−Fiホットスポットをユーザに提示しうる。この場合、ユーザは、Wi−Fiホットスポットを使用してインターネットサーフィンするために、接続用のWi−Fiホットスポットを選択することができる。
【0003】
先行技術では、端末によってユーザに提示されるスキャン結果は、名前、暗号化方式、受信信号強度表示信号、略称:RSSIなどの各Wi−Fiホットスポットに関する情報を含み、そのためユーザは、情報に従って、接続のために最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを選択する。しかし、RSSIなどの情報は、Wi−Fiホットスポットの実際のインターネットサーフィン品質を反映することができない。すなわち、情報に従ってユーザによって選択されるWi−Fiホットスポットは、必ずしもユーザが位置するエリアにおける最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットではなく、その結果ユーザ体験が影響を受けることになる。
【0004】
したがって、ユーザが最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを選択するのをどのように支援するかが、当業者が研究する重要なトピックである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、RSSIなどの情報に従ってユーザによって選択されるWi−Fiホットスポットが、必ずしもユーザが位置するエリアにおける最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットではないという問題を解決するために、Wi−Fiホットスポット推奨方法、端末、およびグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供する。
【0006】
前述の目的を達成するために、本発明においては以下の技術的解決策が使用される。
【0007】
本発明の第1の態様によれば、ワイヤレスフィデリティWi−Fiホットスポット推奨方法が提供され、本Wi−Fiホットスポット推奨方法は、
ユーザがエリアに入り、ユーザの端末のWLAN機能が有効になると、端末は、スキャンによってすべてのWi−Fiホットスポットを取得するために、エリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンし、次いで、スキャンによって取得されたすべてのWi−Fiホットスポットの中から、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットに接続した後にインターネットに正常にアクセスできるインターネットアクセス可能ホットスポットを選択し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断し、最後に、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子を表示しうること
を含む。
【0008】
本発明の本実施形態で提供されるWi−Fiホットスポット推奨方法によれば、端末は、エリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを取得するために端末が位置するエリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンし、次いで、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットからインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断し、最後に、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断を指示する識別子を表示する。このようにして、ユーザは、端末のWLAN設定ページを開いたときに、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られる実際のインターネットサーフィン体験を確認し、接続のために表示されたWi−Fiホットスポットの中から最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットをさらに選択することができ、それによってユーザ体験が向上する。
【0009】
第1の態様に関連して、1つの可能な実施態様においては、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットであって、端末が認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみインターネットに正常にアクセスできる認証ホットスポットが判断され、そのため、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットに印を付けることができ、認証ホットスポットを警告することができる。
【0010】
端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットを、端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続するステップと、Wi−Fiホットスポットによって返された応答コード(英語:HTTP response code)を受信するステップと、応答コードが第2の応答コードであると判断した場合、Wi−Fiホットスポットは認証ホットスポットであると判断するステップと、を行うことによって決定しうる。
【0011】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットごとに、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを、端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続するステップと、Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップと、応答コードが第1の応答コードであると判断した場合、Wi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断するステップと、を行うことによって決定しうる。
【0012】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、
端末がスキャンによって取得された端末Wi−Fiホットスポットに接続される前に、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の、ユーザの手動認証によってのみ関連付けることができるWi−Fiホットスポットを除外しうる。すなわち、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のターゲットWi−Fiホットスポットを決定することができ、ターゲットWi−Fiホットスポットは、その識別情報が端末に格納されているWi−Fiホットスポットまたは識別される必要がないオープンWi−Fiホットスポットのうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
この場合、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続するステップは、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するステップ、を特に含みうる。Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップは、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップ、を特に含みうる。応答コードが第1の応答コードであると判断した場合、Wi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断するステップは、応答コードが第1の応答コードである場合、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断するステップ、を特に含みうる。
【0014】
当然ながら、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続する前に、端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の、ユーザの手動認証によってのみ関連付けることができるWi−Fiホットスポットを除外する動作を行う場合、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットを、端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するステップと、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップと、応答コードが第2の応答コードであると判断した場合、ターゲットWi−Fiホットスポットは認証ホットスポットであると判断するステップと、を行うことによって決定しうる。
【0015】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末は、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を、端末が、インターネットアクセス可能ホットスポットに接続するステップと、インターネットアクセス可能ホットスポットにネットワーク・データ・ロード要求を送信するステップと、を行うことによって判断しうる。ネットワーク・データ・ロード要求を受信した後、インターネットアクセス可能ホットスポットはネットワークデータを返す。この場合、端末は、ネットワーク・データ・ロード要求に対応する返されたデータを取得し、ネットワーク・データ・ロード・プロセスにおいてデータ・ロード・パラメータを収集することができ、データ・ロード・パラメータは、伝送制御プロトコル(英語:Transmission Control Protocol、略称:TCP)データまたはWi−Fi over the air(英語:Over the Air、略称OTA)データのうちの少なくとも1つを含む。次いで、端末は、データ・ロード・パラメータおよび事前設定された格付け条件に従って、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断しうる。
【0016】
格付け条件は、実際の適用シナリオにおける要件に従って設定されうることに留意されたい。これについては本発明では特に限定されない。
【0017】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の、端末がインターネットアクセス不能ホットスポットに接続された後にインターネットに正常にアクセスできないインターネットアクセス不能ホットスポットを判断することができ、そのため、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス不能ホットスポットに印を付けることができ、インターネットアクセス不能ホットスポットを警告することができる。
【0018】
端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス不能ホットスポットを、端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続するステップと、Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップと、応答コードが第3の応答コードであると判断した場合、Wi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断するステップと、または端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続するステップと、端末が、Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信されないと判断した場合、Wi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断するステップと、を行うことによって決定しうる。
【0019】
当然ながら、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続する前に、端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の、ユーザの手動認証によってのみ関連付けることができるWi−Fiホットスポットを除外する動作を行う場合、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス不能ホットスポットを、端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するステップと、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信するステップと、応答コードが第3の応答コードであると判断した場合、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断するステップ、または端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するステップと、端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信されないと判断した場合、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断するステップと、を行うことによって決定しうる。
【0020】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の、正常に接続できないネットワーク輻輳ホットスポット、またはネットワーク輻輳ホットスポットが接続された後でアクセスされたインターネットにジッタがあるネットワーク輻輳ホットスポットを判断することができ、そのため、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のネットワーク輻輳ホットスポットに印を付けることができ、ネットワーク輻輳ホットスポットを警告することができる。
【0021】
端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のネットワーク輻輳ホットスポットを、端末が、端末はスキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断した場合、端末が、Wi−Fiホットスポットはネットワーク輻輳ホットスポットであると判断するステップを行うことによって決定しうる。
【0022】
当然ながら、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットに接続する前に、端末が、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の、ユーザの手動認証によってのみ関連付けることができるWi−Fiホットスポットを除外する動作を行う場合、端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のネットワーク輻輳ホットスポットを、端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断した場合、端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットはネットワーク輻輳ホットスポットであると判断するステップを行うことによって決定しうる。
【0023】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末は、Wi−Fiホットスポットに接続した後に、端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを保持することをさらに決定することができ、そのため、端末がWi−Fiホットスポットのネットワークタイプおよびネットワーク品質を検出するプロセスをユーザおよびサードパーティアプリケーションが感知するのを防ぐことができる。
【0024】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末は、Wi−Fiホットスポットに接続した後に、端末がWi−Fiホットスポットに接続されている状態を提示しないことをさらに決定することができ、そのため、端末がWi−Fiホットスポットに接続されている状態をユーザおよびサードパーティアプリケーションが感知するのを防ぐことができる。
【0025】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、端末がWi−Fiホットスポットに接続する速度を速めるために、好ましくは、Wi−Fiホットスポットは、
端末が以下のプロセスを行う前にWi−Fiホットスポットに接続されたことがある場合、端末が、端末がWi−Fiホットスポットに接続されたときに動的に割り振られたインターネットプロトコル(英語:Internet Protocol、略称:IP)構成情報を保存するプロセスと、
端末が、Wi−Fiホットスポットに接続するのに必要とされるIP構成情報が格納されているかどうか判断し、IP構成情報が存在する場合、IP構成情報に従ってWi−Fiホットスポットに接続するプロセスと
を行うことによって接続されうる。
【0026】
第1の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、本方法は以下をさらに含む。
IP構成情報が存在しない場合、それは端末が以前にWi−Fiホットスポットに接続されたことがないことを指示し、この場合、端末は、ダイナミックホスト構成プロトコル(英語:Dynamic host configuration protocol、略称:DHCP)動作を行ってIP構成情報を取得し、次の接続のためにIP構成情報を保存し、IP構成情報に従ってWi−Fiホットスポットに接続することができる。
【0027】
本発明の第2の態様によれば、端末が提供され、本端末は、
Wi−Fiホットスポットをスキャンするように構成された、スキャン部と、
スキャンによってスキャン部が取得したWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する、ように構成された、判断部と、
インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子を表示するように構成された、表示部と
を含む。
【0028】
具体的な実施態様については、第1の態様、または第1の態様の可能な実施態様で提供されるWi−Fiホットスポット推奨方法における端末の動作および機能を参照されたい。
【0029】
本発明の第3の態様によれば、端末が提供され、本端末は、少なくとも1つのプロセッサと、ディスプレイと、メモリと、Wi−Fiモジュールとを含む。
【0030】
メモリは、命令を格納するように構成される。
【0031】
Wi−Fiモジュールは、Wi−Fiホットスポットをスキャンするように構成される。
【0032】
プロセッサは、第2の態様の判断部の機能を実施するように、第1の態様、または第1の態様の可能な実施態様で提供されるWi−Fiホットスポット推奨方法を行うように構成される。
【0033】
ディスプレイは、第2の態様の表示部の機能を実施するように、第1の態様、または第1の態様の可能な実施態様で提供されるWi−Fiホットスポット推奨方法を行うように構成される。
【0034】
本発明の第4の態様によれば、端末上のグラフィカル・ユーザ・インターフェースが提供される。端末は、Wi−Fiモジュールと、ディスプレイと、メモリと、メモリに格納された命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサとを含む。本グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子
を含む。
【0035】
スキャンによって取得されたワイヤレスフィデリティWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットの判断に応答して、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子が表示される。
【0036】
端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断に応答して、ネットワーク品質の識別子が表示される。
【0037】
第4の態様に関連して、1つの可能な実施態様において、本グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
インターネットアクセス可能ホットスポットのネットワークタイプ
をさらに含む。
【0038】
インターネットアクセス可能ホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス可能であり、インターネットアクセス可能ホットスポットのネットワークタイプの判断に応答して、インターネットアクセス可能ホットスポットのネットワークタイプが表示される。
【0039】
第4の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、本グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
認証ホットスポットの識別子および認証ホットスポットのネットワークタイプ
をさらに含む。
【0040】
認証ホットスポットのネットワークタイプはログイン認証必要である。
【0041】
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットの判断に応答して、認証ホットスポットの識別子が表示される。
【0042】
認証ホットスポットのネットワークタイプの判断に応答して、認証ホットスポットのネットワークタイプが表示される。
【0043】
第4の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、本グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
インターネットアクセス不能ホットスポットの識別子およびインターネットアクセス不能ホットスポットのネットワークタイプ
をさらに含む。
【0044】
インターネットアクセス不能ホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス不能である。
【0045】
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス不能ホットスポットの判断に応答して、インターネットアクセス不能ホットスポットの識別子が表示される。
【0046】
インターネットアクセス不能ホットスポットのネットワークタイプの判断に応答して、インターネットアクセス不能ホットスポットのネットワークタイプが表示される。
【0047】
第4の態様、または前述の可能な実施態様に関連して、別の可能な実施態様において、本グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
ネットワーク輻輳ホットスポットの識別子およびネットワーク輻輳ホットスポットのネットワークタイプ
をさらに含む。
【0048】
ネットワーク輻輳ホットスポットのネットワークタイプはネットワーク輻輳である。
【0049】
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のネットワーク輻輳ホットスポットの判断に応答して、ネットワーク輻輳ホットスポットの識別子が表示される。
【0050】
ネットワーク輻輳ホットスポットのネットワークタイプの判断に応答して、ネットワーク輻輳ホットスポットのネットワークタイプが表示される。
【0051】
本発明の本実施形態で提供されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースによれば、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断を指示する識別子が表示される。このようにして、ユーザは、端末のWLAN設定ページを開いたときに、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られる実際のインターネットサーフィン体験を確認し、接続のために表示されたWi−Fiホットスポットの中から最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットをさらに選択することができ、それによってユーザ体験が向上する。
【0052】
本発明の実施形態における、または先行技術における技術解決策をより明確に説明するために、以下で、各実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以下の説明の添付の図面は単に本発明の一部の実施形態を示しているにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本発明の一実施形態による、本発明が適用されるネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】本発明の一実施形態による端末の構成の概略図である。
図3】本発明の一実施形態によるWi−Fiホットスポット推奨方法の流れ図である。
図4】本発明の一実施形態による、Wi−Fiホットスポットを表示するグラフィカル・ユーザ・インターフェースの概略図である。
図5A】本発明の一実施形態による別のWi−Fiホットスポット推奨方法の流れ図である。
図5B】本発明の一実施形態による別のWi−Fiホットスポット推奨方法の流れ図である。
図6】本発明の一実施形態による、Wi−Fiホットスポットを表示する別のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの概略図である。
図7】本発明の一実施形態による、Wi−Fiホットスポットを表示するさらに別のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの概略図である。
図8】本発明の一実施形態による端末の構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者により難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0055】
本発明の基本原理は以下のとおりである。端末がエリア(空港など)に入った後、端末のWLAN機能が有効になると、端末は、すべてのWi−Fiホットスポットを取得するためにエリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンし、次いで、スキャンによって取得されたすべてのWi−Fiホットスポットからインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断し、最後に、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断を指示する識別子を表示する。このようにして、ユーザは、端末のWLAN設定ページを開いたときに、Wi−FiホットスポットのRSSIのみならず、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質も確認しうる。したがって、ユーザは、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質に従って、接続のために表示されたWi−Fiホットスポットの中から最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを選択することができ、それによってユーザ体験が向上する。
【0056】
本発明では、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワークスループットレート、パケット損失率、遅延、ジッタ、輻輳の度合いなどに従って包括的に判断される品質評価(英語:Quality of Estimate、略称:QoE)であってよい。
【0057】
以下で、本発明の実施態様を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0058】
図1に示すように、図1は、本発明を適用できるネットワークアーキテクチャの簡略化した概略図である。ネットワークアーキテクチャは、端末01と、少なくとも1つのWi−Fiホットスポット02と、サーバ06とを含みうる。
【0059】
端末01は、ウェアラブルデバイス、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータ(英語:Ultra−mobile Personal Computer、略称:UMPC)、ノートブック、携帯情報端末(英語:Personal Digital Assistant、略称:PDA)などであってよい。
【0060】
ネットワークアーキテクチャが少なくとも2つのWi−Fiホットスポットを含む場合、それら少なくとも2つのWi−Fiホットスポットは1つの公共エリアに位置する。具体的な実装に際して、一実施形態では、例えば、図1に示すように、4つのWi−Fiホットスポット、Wi−Fiホットスポット02、Wi−Fiホットスポット03、Wi−Fiホットスポット04、およびWi−Fiホットスポット05が空港に設定される。加えて、公共エリアに設定されるWi−Fiホットスポットの数は、本発明では特に限定されない。
【0061】
端末01は、任意のWi−Fiホットスポットを使用してサーバ06にアクセスしうる。具体的な実装に際して、一実施形態では、例えば、図1に示すように、端末01はWi−Fiホットスポット03を使用してサーバ06にアクセスする。
【0062】
サーバ06は主に、端末01に端末01の要求に対応する情報を返すように構成される。
【0063】
本発明の本実施形態では、図1の端末数、Wi−Fiホットスポット数、およびサーバ数は例にすぎないことに留意されたい。実際の適用シナリオに従って任意の数の端末、Wi−Fiホットスポット、およびサーバが存在しうる。
【0064】
図2に示すように、図1に示す端末01は、少なくとも1つのプロセッサ101と、ディスプレイ102と、メモリ103と、Wi−Fiモジュール104とを含みうる。
【0065】
以下で、図2に関連して端末01の構成要素について詳細に説明する。
【0066】
プロセッサ101は、端末01のコントロールセンタであり、1つのプロセッサであってもよく、複数の処理要素の総称であってもよい。例えば、プロセッサ101は中央処理装置(英語:central processing unit、略称:CPU)であり、特定用途向け集積回路(英語:Application Specific Integrated Circuit、略称:ASIC)であってもよく、本発明の本実施形態を実施するように構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ(英語:digital signal processor、略称:DSP)や、1つまたは複数のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(英語:Field Programmable Gate Array、略称:FPGA)であってもよい。プロセッサ101は、端末01の様々な機能を果たすように、メモリ103に格納されたソフトウェアプロセスおよび/またはモジュールを動作させ、または実行し、メモリ103に格納されたデータを呼び出すことができる。
【0067】
具体的な実装に際して、一実施形態では、プロセッサ101は、1つまたは複数のCPU、例えば、図2に示すCPU0およびCPU1を含みうる。
【0068】
具体的な実装に際して、一実施形態では、端末01は、複数のプロセッサ、例えば、図2に示すプロセッサ101およびプロセッサ105を含みうる。各プロセッサは、シングルコア(single−CPU)プロセッサであってもよく、マルチコア(multi−CPU)プロセッサであってもよい。プロセッサはこの場合、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアであってよい。
【0069】
ディスプレイ102は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供された情報、および端末01の様々なメニューを表示するように構成されうる。ディスプレイ102は、表示パネル1021を含みうる。任意選択で、表示パネル1021は、液晶ディスプレイ(英語:Liquid Crystal Display、略称:LCD)や有機発光ダイオード(英語:Organic Light−Emitting Diode、略称:OLED)などを使用して構成されてもよい。
【0070】
メモリ103は、揮発性メモリ(英語:volatile memory)、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(英語:random−access memory、略称:RAM)であってよい。メモリ103は、不揮発性メモリ(英語:non−volatile memory)、例えば、読取り専用メモリ(英語:read−only memory、略称:ROM)、フラッシュメモリ(英語:flash memory)、ハードディスク(英語:hard disk drive、略称:HDD)、ソリッド・ステート・ドライブ(英語:solid−state drive、略称:SSD)であってよい。メモリ103は、前述のタイプのメモリの組み合わせであってもよく、本発明のWi−Fiホットスポット推奨方法を実施するための構成ファイルおよび関連アプリケーションプログラムを格納するように構成されうる。
【0071】
Wi−Fiモジュール104は、Wi−FiチップおよびWi−Fiチップのドライバを含むモジュールであってよい。Wi−Fiチップは、無線インターネット標準プロトコルを実行する機能を有する。
【0072】
図2に示す機器の構造は、電子機器に対する限定を構成するものではない。機器は、図示されているより多数または少数の構成要素、いくつかの構成要素の組み合わせ、または異なる構成要素の配置を含んでいてもよい。図示されていないが、端末は、バッテリ、カメラレンズ、ブルートゥース(登録商標)モジュール、GPSモジュールなどをさらに含みうる。ここでは詳細を述べない。具体的な実装は以下のとおりである。
【0073】
Wi−Fiモジュール104は、端末01が位置するエリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンするように構成される。
【0074】
プロセッサ101は、スキャンによってWi−Fiモジュール104が取得したWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する、ように構成される。
【0075】
ディスプレイ102は、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子を表示するように構成される。
【0076】
プロセッサ101は、スキャンによってWi−Fiモジュール104が取得したWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットを判断するようにさらに構成される。認証ホットスポットは、端末が、認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみインターネットに正常にアクセスできるホットスポットである。
【0077】
図3は、本発明の一実施形態によるWi−Fiホットスポット推奨方法の流れ図である。本方法は端末01に適用される。図3に示すように、Wi−Fiホットスポット推奨方法は、以下のステップを含みうる。
【0078】
ユーザが公共エリアに入った後、ユーザの端末のWLAN機能が有効になると、端末は公共エリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンし始める。この場合、ユーザに最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを推奨するために、以下のステップ201からステップ204が行われうる。
【0079】
201.端末はWi−Fiホットスポットをスキャンする。
【0080】
202.端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断する。
【0081】
インターネットアクセス可能ホットスポットは、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットに接続された後にインターネットに正常にアクセスできるWi−Fiホットスポットである。Wi−Fiホットスポットスキャン動作を行った後、端末は、スキャンによって、端末が位置するエリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを取得し、次いで、スキャンによって取得したすべてのWi−Fiホットスポットからインターネットアクセス可能ホットスポットを判断しうる。
【0082】
203.端末は、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する。
【0083】
スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断した後、端末は、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断することができ、そのためユーザは、Wi−Fiホットスポットにおける実際のインターネットサーフィン体験を取得することができる。
【0084】
204.端末は、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子を表示する。
【0085】
ユーザが、表示されたWi−Fiホットスポット内の、最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを知ることができるように、端末は、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子のみならず、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子も表示しうる。
【0086】
当然ながら、本発明の本実施形態では、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断した後、端末はさらに、ネットワーク品質の判断に従ってインターネットアクセス可能ホットスポットを順序付け、次いで、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子(例えば、インターネットアクセス可能ホットスポットの名前)を順番に表示しうる。このようにして、ユーザは、各インターネットアクセス可能ホットスポットのものである、端末上に表示された順序付き識別子に従って最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを選択しうる。例えば、図4に示すように、端末は、ネットワーク品質の降順で端末上にWi−Fiホットスポットの識別子を表示しうる。
【0087】
本発明の本実施形態で提供されるWi−Fiホットスポット推奨方法によれば、端末は、エリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを取得するために端末が位置するエリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンし、次いで、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットからインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断し、最後に、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断を指示する識別子を表示する。このようにして、ユーザは、端末のWLAN設定ページを開いたときに、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られる実際のインターネットサーフィン体験を確認し、接続のために表示されたWi−Fiホットスポットの中から最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットをさらに選択することができ、それによってユーザ体験が向上する。
【0088】
図5Aおよび図5Bは、本発明の一実施形態による別のWi−Fiホットスポット推奨方法の流れ図である。本方法は端末01に適用される。図5Aおよび図5Bに示すように、Wi−Fiホットスポット推奨方法は以下のステップを含みうる。
【0089】
301.端末はWi−Fiホットスポットをスキャンする。
【0090】
ユーザが公共エリアに入った後、ユーザの端末のWLAN機能が有効になると、端末は、公共エリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを取得するためにスキャン(英語:Scanning)動作を行いうる。
【0091】
302.端末は、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポット内のターゲットWi−Fiホットスポットを決定する。
【0092】
ターゲットWi−Fiホットスポットは、その識別情報が端末に格納されているWi−Fiホットスポットまたは識別される必要がないオープンWi−Fiホットスポットのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットは、ユーザの手動認証なしで直接接続することができるWi−Fiホットスポットである。ターゲットWi−Fiホットスポットは、そのパスワードが格納されているWi−Fiホットスポットおよびパスワードを必要としないWi−Fiホットスポットを含みうる。
【0093】
例えば、ターゲットWi−Fiホットスポットは、そのユーザ名およびパスワードが端末に格納されているWi−Fiホットスポットであってもよく、またはターゲットWi−Fiホットスポットは、そのユーザ名およびパスワードが端末に格納されていないOpen Wi−Fiホットスポットである。
【0094】
具体的には、端末は、その識別情報が端末に格納されていない非オープンWi−Fiホットスポットを使用することができない。したがって、端末が位置する公共エリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを取得した後、端末は、Wi−Fiホットスポットの中から、識別情報が端末に格納されているすべてのWi−Fiホットスポット(その識別情報が端末に格納されているWi−Fiホットスポットは、その識別情報が端末に格納されているオープンWi−Fiホットスポットおよびその識別情報が端末に格納されている非オープンWi−Fiホットスポットを含む)と、識別される必要がないオープンWi−Fiホットスポットとをまず選択しうる。すなわち、その識別情報が端末に格納されていない非オープンWi−Fiホットスポットがまず除外される。
【0095】
先行技術との互換性を保証するために、単一周波数モードのみをサポートする端末(単一周波数モードをサポートする端末は、一度に1つのWi−Fiホットスポットのみに接続できる端末である)では、端末は、ステップ302を行う前に、端末が現在Wi−Fiホットスポットに接続されているかどうかを判断しうる。端末が現在Wi−Fiホットスポットに接続されていないと判断された場合、端末はステップ302を行いうる。あるいは、端末が現在Wi−Fiホットスポットに接続されていると判断された場合、端末は、現在接続されているWi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質を直接判断することができ、現在接続されているWi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるとき得られるネットワーク品質を表示することができ、そのためユーザは、現在接続されているWi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるとき得られるネットワーク品質を知る(具体的な取得方法は、本発明の本実施形態では特に限定されない)。
【0096】
多周波数モードをサポートする端末(多周波数モードをサポートする端末は、一度に多数のWi−Fiホットスポットに接続できる端末である)では、端末は、ステップ302を行う前に、端末が現在Wi−Fiホットスポットに接続されているかどうかを判断しうる。端末が現在Wi−Fiホットスポットに接続されていないと判断された場合、端末はステップ302を行いうる。あるいは、端末が現在Wi−Fiホットスポットに接続されていると判断された場合、端末は、現在のWi−Fiホットスポットへの通信接続を保持しながらステップ302を行うことができる。すなわち、端末は、別のWi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質を取得し、ユーザに、別のWi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質を提示することができ、そのためユーザは、現在接続されているWi−Fiホットスポット以外の別のWi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質を知る。
【0097】
ユーザに最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットを推奨するために、ターゲットWi−Fiホットスポットを決定した後、端末は、すべてのターゲットWi−Fiホットスポットの各々について以下のステップ303からステップ314をさらに行いうる。
【0098】
303.端末はターゲットWi−Fiホットスポットに接続する。
【0099】
端末がターゲットWi−Fiホットスポットに接続するプロセスは、認証(英語:Authentication)プロセス、関連付け(英語:Association)プロセス、およびDHCPプロセスの3つのプロセスを含む。
【0100】
端末がWi−Fiホットスポットに接続する速度を速めるために、好ましくは、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するプロセスにおけるDHCPプロセスは、以下のプロセスを行うことによって完了されうる。
【0101】
端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続するのに必要とされるIP構成情報が格納されているかどうか判断し、IP構成情報が存在する場合、端末はIP構成情報に従ってターゲットWi−Fiホットスポットに接続し、IP構成情報は、端末が以前にターゲットWi−Fiホットスポットに接続された(例えば、端末が最初にターゲットWi−Fiホットスポットに接続された)ときに動的に割り振られたIP構成情報であり、またはIP構成情報が存在しない場合、端末は、DHCP動作を行ってIP構成情報を取得し、IP構成情報を保存し、端末は、IP構成情報に従ってターゲットWi−Fiホットスポットに接続する。
【0102】
本発明の本実施形態におけるIP構成情報は、ドメイン名(英語:domains)、IPアドレス、ゲートウェイ(英語:gateway)アドレス、またはドメイン・ネーム・サーバ(英語:Domain Name Server、DNS)アドレスのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されないことに留意されたい。
【0103】
例えば、最初にWi−Fiホットスポットに接続したときに、端末は、端末のデータベースに、この接続プロセスにおいて動的に割り振られたIP構成情報を格納しうる。再度Wi−Fiホットスポットに接続するときに、端末は、履歴DHCPデータ要素を構文解析することによって、最初にWi−Fiホットスポットに接続したときに格納されたIP構成情報を取得し、Wi−Fiホットスポットに接続するために、取得したIP構成情報に従って静的ネットワークIPを直接構成しうる。このようにして、DHCP動作が行われる必要がなくなり、そのためWi−Fiホットスポットへの接続速度が速まる。当然ながら、端末が格納されたIP構成情報を使用して再度Wi−Fiホットスポットに接続するときにネットワークが異常である場合には、端末は、新しいIP構成情報を取得するためにDHCP動作をやり直し、Wi−Fiホットスポットへの接続をさらに完了する必要がある。
【0104】
さらに、ユーザがすべてのターゲットWi−Fiホットスポットのタイプをはっきりと確認できるように、本発明では、各ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプが、以下のステップ304からステップ310を行うことによって検出される。ネットワークタイプには、インターネットアクセス可能、インターネットアクセス不能、ログイン認証必要、およびネットワーク輻輳が含まれうるが、これに限定されない。
【0105】
304.端末は、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されているかどうか判断する。
【0106】
端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていると判断した場合、端末は、以下のステップ305からステップ308を行ってよく、または端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断した場合、端末はステップ309を行いうる。
【0107】
305.端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信されたかどうか判断する。
【0108】
ターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続した後、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプを検出しうる。具体的には、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットを使用してサーバに検出要求を送信しうる。加えて、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが検出待機タイムアウト期間以内に受信されたかどうか判断するために検出待機タイムアウト期間が設定されうる。サーバは、ターゲットWi−Fiホットスポットによって送信された検出要求を受信した後、ターゲットWi−Fiホットスポットに応答コードを送信する。
【0109】
例えば、接続を確立するためのタイムアウト期間が10秒に設定され、データを読み取るためのタイムアウト期間が10秒に設定される場合、合計検出待機タイムアウト期間は2×12=24秒に設定されうる。すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットを使用してサーバに検出要求を送信した後、端末は、指定された検出待機タイムアウト期間24秒に従って、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信されたかどうか判断しうる。
【0110】
306.ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信され、応答コードが第1の応答コードである場合、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断する。
【0111】
インターネットアクセス可能ホットスポットは、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットに接続された後にインターネットに正常にアクセスできるWi−Fiホットスポットである。すなわち、応答コードが受信されたと判断し、応答コードが第1の応答コードである場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス可能であると判断しうる。
【0112】
例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(英語:Hyper Text Transport Protocol、略称:HTTP)標準プロトコルによれば、応答コード(英語:response code)が200である場合、それは、ネットワークタイプがインターネットアクセス可能であることを指示し、または応答コードが301、302、303、もしくは307である場合、それは、ネットワークタイプがログイン認証必要であることを指示する。別の応答コードは、ネットワークタイプがインターネットアクセス不能であることを指示する。加えて、ステップ306の例によれば、端末がターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを24秒以内に受信し、応答コードが200である場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断し、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス可能であると判断する。
【0113】
307.ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信され、応答コードが第2の応答コードである場合、ターゲットWi−Fiホットスポットは認証ホットスポットであると判断する。
【0114】
認証ホットスポットは、端末が、認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみインターネットに正常にアクセスできるWi−Fiホットスポットである。すなわち、応答コードが受信されたと判断し、応答コードが第2の応答コードである場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはログイン認証必要であると判断しうる。端末が認証ホットスポットを使用してインターネットにアクセスする具体的なプロセスは以下のとおりである。認証ホットスポットにパスワードが設定されていない場合、端末は、ホットスポットに直接接続し、ホットスポットに正常に接続された後、ログイン認証を行うことができ、ログイン認証を完了した後に初めてインターネットに正常にアクセスすることができる。あるいは、認証ホットスポットにパスワードが設定されている場合、端末はまず、認証フェーズでパスワードを入力する必要があり、ホットスポットへの接続を完了するために、認証に成功した後、関連付けプロセスおよびDHCPプロセスを行う。ホットスポットに正常に接続された後、端末は、引き続きログイン認証を行い、ログイン認証を完了した後、インターネットに正常にアクセスすることができる。
【0115】
例えば、ステップ305およびステップ306の例によれば、端末がターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを24秒以内に受信し、応答コードが303である場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットは認証ホットスポットであると判断し、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはログイン認証必要であると判断する。
【0116】
308.ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信されず、またはターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信され、応答コードが第3の応答コードである場合、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断する。
【0117】
インターネットアクセス不能ホットスポットは、端末がインターネットアクセス不能ホットスポットに接続された後にインターネットに正常にアクセスできないWi−Fiホットスポットである。すなわち、端末が、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードが受信されないと判断するか、または応答コードが受信され、応答コードが第3の応答コードであると判断した場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス不能であると判断しうる。
【0118】
例えば、ステップ305およびステップ306の例によれば、端末が、24秒以内に、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信し、応答コードが305である場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断し、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス不能であると判断し、または端末が、24秒以内に、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信しない場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス不能ホットスポットであると判断し、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはインターネットアクセス不能であると判断する。
【0119】
309.端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットはネットワーク輻輳ホットスポットであると判断する。
【0120】
ネットワーク輻輳ホットスポットは、端末が正常に接続できないWi−Fiホットスポット、または端末がネットワーク輻輳ホットスポットに接続された後に端末によってアクセスされるインターネットにジッタがあるWi−Fiホットスポットである。すなわち、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断した場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプはネットワーク輻輳であると判断しうる。
【0121】
具体的には、端末は、以下の態様のうちのいずれか1つで、端末はターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断しうる。
【0122】
態様1:ターゲットWi−Fiホットスポットに接続要求を送信した後、端末が、事前設定期間以内に、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答メッセージを受信しない。
【0123】
態様2:ターゲットWi−Fiホットスポットに接続要求を送信した後、端末が、事前設定期間以内に、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された拒絶メッセージを受信する。
【0124】
態様3:ターゲットWi−Fiホットスポットに接続された後、端末が強制的に切断される。
【0125】
当然ながら、端末は、複数回の試行によって、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続できないと判断しうる。例えば、ターゲットWi−Fiホットスポットに2回連続した接続要求を送信した後、端末が、事前設定期間以内に、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答メッセージを受信しないと判断した場合、端末は、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断しうる。端末が、3回連続してターゲットWi−Fiホットスポットに接続された後、強制的に切断されたと判断した場合、端末は、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていないと判断しうる。
【0126】
本発明の本実施形態では、検出結果が正しいかどうかさらに判断するために、端末は、検出精度を向上させるように、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプを判断した後、検出結果を履歴検出記録と比較しうる。加えて、現在の検出結果が正しくないと判断した場合、端末は、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプを再検出しうる。
【0127】
例えば、ターゲットWi−Fiホットスポットがインターネットアクセス可能ホットスポットであることが現在検出されている、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプは「インターネットアクセス可能」であるが、取得した履歴記録はターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプが「ログイン認証必要」であることを指示している場合、それは、現在の検出結果が正しくない可能性があることを指示している。ターゲットWi−Fiホットスポットが認証ホットスポットであることが現在検出されている、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプは「ログイン認証必要」であるが、取得した履歴記録はターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプが「インターネットアクセス可能」であることを指示している場合、それは、現在の検出結果が正しくない可能性があることを指示している。ターゲットWi−Fiホットスポットがインターネットアクセス不能ホットスポットであることが現在検出されている、すなわち、ターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプは「インターネットアクセス不能」であるが、取得した履歴記録はターゲットWi−Fiホットスポットのネットワークタイプが「インターネットアクセス可能」であることを指示している場合、それは、現在の検出結果が正しくない可能性があることを指示している。
【0128】
履歴記録は、以下のように特に決定されうる。認証ホットスポット、すなわち、そのネットワークタイプがログイン認証必要であるWi−Fiホットスポットでは、履歴記録が、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプがログイン認証必要である1つの記録を含む場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はログイン認証必要であることが分かる。インターネットアクセス可能ホットスポット、すなわち、そのネットワークタイプがインターネットアクセス可能であるWi−Fiホットスポットでは、ネットワークタイプが履歴記録に1回だけ記録されており、Wi−Fiホットスポットの記録されたネットワークタイプがインターネットアクセス可能である場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はインターネットアクセス可能であることが分かり、ネットワークタイプが履歴記録に2回記録されており、履歴記録が、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプがインターネットアクセス可能である1つの記録を含む場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はインターネットアクセス可能であることが分かり、またはネットワークタイプが履歴記録に3回以上記録されており、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプがインターネットアクセス可能であることが、50%以上の率で記録されている場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はインターネットアクセス可能であることが分かる。インターネットアクセス不能ホットスポット、すなわち、そのネットワークタイプがインターネットアクセス不能であるWi−Fiホットスポットでは、ネットワークタイプが履歴記録に1回だけ記録されており、Wi−Fiホットスポットの記録されたネットワークタイプがインターネットアクセス不能である場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はインターネットアクセス不能であることが分かり、ネットワークタイプが履歴記録に2回記録されており、履歴記録が、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプがインターネットアクセス不能である1つの記録を含む場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はインターネットアクセス不能であることが分かり、またはネットワークタイプが履歴記録に3回以上記録されており、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプがインターネットアクセス不能であることが、50%以上の率で記録されている場合、Wi−Fiホットスポットのネットワークタイプの履歴記録はインターネットアクセス不能であることが分かる。
【0129】
さらに、ステップ306で判断されたインターネットアクセス可能ホットスポットについて、端末は、ネットワーク品質に従ってユーザにWi−Fiホットスポットを推奨するために、ステップ310を行うことによって、インターネットアクセス可能Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質をさらに判断する必要がある。
【0130】
310.端末は、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する。
【0131】
具体的には、端末は、以下のステップを行うことによって、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断しうる。
【0132】
ステップ1:インターネットアクセス可能ホットスポットにネットワーク・データ・ロード要求を送信する。
【0133】
ステップ2:インターネットアクセス可能ホットスポットによって返された、ネットワーク・データ・ロード要求に対応するネットワークデータを取得する。
【0134】
ステップ3:ネットワーク・データ・ロード・プロセスでデータ・ロード・パラメータを収集し、データ・ロード・パラメータは、TCPデータまたはWi−Fi OTAデータのうちの少なくとも1つを含む。
【0135】
ステップ4:データ・ロード・パラメータおよび事前設定された格付け条件に従って、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する。
【0136】
例えば、格付けデータがTCPデータおよびOTAデータを含むものとする。端末のサービスエンジン品質(英語:Quality of Service Engine、略称:QoS Engine)が、バックグラウンドである期間にわたって、ローカル・ポータル・サイトをロードし、指定されたファイルをダウンロードし、または指定されたファイルをアップロードするよう求めるホットスポット格付け要求を開始することができ、そのため、ローカル・ポータル・サイトがロードされ、指定されたファイルがダウンロードされ、または指定されたファイルをアップロードされる期間におけるTCPデータおよびOTAデータが取得される。次いで、端末は、取得したTCPデータ、取得したOTAデータ、および事前設定された格付け条件に従って、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断しうる。
【0137】
TCPデータは、TCPラウンドトリップ時間(英語:Round−Trip Time、略称:RTT)、TCP再送率、またはTCP輻輳状況のうちの少なくとも1つを含みうる。TCP RTTは、期間におけるすべてのソケット(英語:socket)のRTT平均値である。TCP再送率は、期間におけるすべてのsocketにおける送信パケットの再送率である。TCP輻輳状況は、期間におけるすべてのsocketの輻輳(順序入れ替わり(英語:disorder)、回復(英語:recovery)、または輻輳ウィンドウ縮小(英語:Congestion Window Reduced、略称:CWR)のうちの少なくとも1つを含みうるがこれに限定されない)の発生率である。OTAデータは、Wi−Fiパケット損失率または送信(英語:transmit、略称:TX)および受信(英語:receive、略称:RX)速度のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0138】
例えば、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質が、TCP RTTに従って得られるものとする。この場合には、TCP RTTが100ms未満であると指定される場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は高いとみなされ、TCP RTTが100ms超500ms未満である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は中程度とみなされ、またはTCP RTTが500ms超である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は低いとみなされる。端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質が、TCP再送率に従って得られるものとする。この場合には、TCP再送率が10%未満であると指定される場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は高いとみなされ、TCP再送率が10%超40%未満である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は中程度とみなされ、またはTCP再送率が40%超である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は低いとみなされる。端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質が、TCP輻輳状況に従って得られるものとする。この場合には、TCP輻輳状況が5%未満であると指定される場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は高いとみなされ、TCP輻輳状況が5%超10%未満である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は中程度とみなされ、またはTCP輻輳状況が10%超である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は低いとみなされる。端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質が、Wi−Fiパケット損失率に従って得られるものとする。この場合には、Wi−Fiパケット損失率が10%未満であると指定される場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は高いとみなされ、Wi−Fiパケット損失率が10%超30%未満である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は中程度とみなされ、またはWi−Fiパケット損失率が30%超である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は低いとみなされる。端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質が、TXおよびRX速度に従って得られるものとする。この場合には、TXおよびRX速度が350KB/s超であると指定される場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は高いとみなされ、TXおよびRX速度が20KB/s超350KB/s未満である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は中程度とみなされ、またはTXおよびRX速度が20KB/s未満である場合、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は低いとみなされる。
【0139】
当然ながら、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質は、以下のパラメータのうちの1つまたは複数の組み合わせを使用して得ることができる。具体的な規則は、実際の適用シナリオにおける要件に従って設定されうる。これについては本発明の本実施形態では特に限定されない。
【0140】
本発明の本実施形態では、ネットワークがWi−Fiホットスポットを使用してアクセスされるときに得られるネットワーク品質の格付け条件を評価するための例が説明されているにすぎないことに留意されたい。格付け条件は、実際の適用シナリオにおける要件に従って特に設定されうる。これについては本発明の本実施形態では特に限定されない。
【0141】
311.端末は、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子、およびインターネットアクセス可能ホットスポットのネットワークタイプを表示する。
【0142】
例えば、図6を参照すると、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質に印を付けるのに、星印が使用されてもよい(すなわち、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子は、星印である)。星印の数が大きいほど、端末が対応するインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質が高いことを示す。当然ながら、本発明の本実施形態では、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子の形を記述するために例が使用されているにすぎない。実際の適用シナリオでは、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の識別子を指示するために別の形が使用されてもよい。これについては本発明の本実施形態では特に限定されない。
【0143】
312.端末は、認証ホットスポットの識別子および認証ホットスポットのネットワークタイプを表示し、インターネットアクセス不能ホットスポットの識別子およびインターネットアクセス不能ホットスポットのネットワークタイプを表示し、ネットワーク輻輳ホットスポットの識別子およびネットワーク輻輳ホットスポットのネットワークタイプを表示する。
【0144】
端末は、事前の警告を発することができるように、そのネットワークタイプが、ログイン認証必要、インターネットアクセス不能、またはネットワーク輻輳であるWi−Fiホットスポットをさらに提示し、それに印を付けることができる。例えば、Wi−Fiホットスポットは、図7に関連して印を付けられてもよい。当然ながら、本発明の本実施形態では、ネットワークタイプの印の形を説明するために例が使用されているにすぎない。実際の適用シナリオでは、ネットワークタイプに印を付けるのに別の形が使用されてもよい。これについては本発明の本実施形態では特に限定されない。
【0145】
さらに、ステップ304を行った後、端末が、端末はターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていると判断した場合、本発明の本実施形態では、好ましくは、端末は、端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを保持することをさらに決定することができ、そのため、端末がすべてのターゲットWi−Fiホットスポットを分類し、端末が各ターゲットWi−Fiホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を取得するプロセスをユーザが感知するのを防ぐことができる。さらに、端末は、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに接続されている状態を提示しないことを決定してもよい(例えば、ターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続された後、端末は、端末のステータス通知バーに接続されたターゲットWi−Fiホットスポットの識別子を表示しない)。
【0146】
例えば、単一周波数モードのみ、または多周波数モードをサポートする端末では、端末が評価前にWi−Fiホットスポットに接続されていない場合、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続した後、端末は、端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを保持することを決定しうる。すなわち、ユーザおよびサードパーティアプリケーションは、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていることを感知できない。加えて、端末は、端末のユーザインターフェース(英語:user interface、略称:UI)上で、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに接続されている状態を提示しないことを決定する。端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されており、デフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを保持するときに、端末のモバイル・データ・サービスが現在有効である場合には、端末がWi−Fiホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質に必要なデータ・ロード・パラメータを取得することを除いて、他のサービスのすべてのトラフィックはモバイル・データ・サービスを使用する。すなわち、現在端末は、モバイル・データ・サービスを使用してネットワークに正常にアクセスできるのみならず、ネットワークがWi−Fiホットスポットを使用してアクセスされるときに得られるネットワーク品質を知るために、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質を取得することもできる。当然ながら、端末のモバイル・データ・サービスが現在有効でない場合、ユーザおよびサードパーティアプリケーションは、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続された後で端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートが変わらないため、ネットワークにアクセスすることができない。
【0147】
多周波数モードをサポートする端末が評価前にWi−Fiホットスポットに接続されている場合、端末は、Wi−Fiホットスポットへの現在の接続を保持し、バックグラウンドでターゲットWi−Fiホットスポットに接続する。ターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続された後、端末は、端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを保持することを決定しうる。すなわち、ユーザおよびサードパーティアプリケーションは、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されていることを感知できない。加えて、端末は、端末のUI上で、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに接続されている状態を提示せず、最初に接続されたWi−Fiホットスポットの状態のみを提示することを決定する。加えて、端末がWi−Fiホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質に必要なデータ・ロード・パラメータを取得することを除いて、他のサービスのすべてのトラフィックは最初に接続されたWi−Fiホットスポットを使用する。
【0148】
本発明の本実施形態で提供されるWi−Fiホットスポット推奨方法によれば、端末は、エリア内のすべてのWi−Fiホットスポットを取得するために端末が位置するエリア内のWi−Fiホットスポットをスキャンし、次いで、スキャンによって取得されたWi−Fiホットスポットからインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断し、最後に、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質の判断を表示する。このようにして、ユーザは、端末のWLAN設定ページを開いたときに、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られる実際のインターネットサーフィン体験を確認し、接続のために表示されたWi−Fiホットスポットの中から最適なインターネットサーフィン体験を有するWi−Fiホットスポットをさらに選択することができ、それによってユーザ体験が向上する。
【0149】
加えて、そのネットワークタイプが、ログイン認証必要、インターネットアクセス不能、またはネットワーク輻輳であるWi−Fiホットスポットが、ユーザが、前述のタイプのWi−Fiホットスポットにアクセスした後でネットワークに正常にアクセスできない事態が回避されるように、ユーザに事前に提示される。ターゲットWi−Fiホットスポットは、ターゲットWi−Fiホットスポットが以前に接続されたときに格納されたIP構成情報を使用して接続され、そのため、ターゲットWi−Fiホットスポットへの接続速度が速まり、端末の電力消費が削減される。加えて、Wi−Fiホットスポットを使用してネットワークがアクセスされるときに得られるネットワーク品質が、バックグラウンドでネットワークデータをロードすることによって得られる。さらに、ターゲットWi−Fiホットスポットが正常に接続された後、端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートは保持され、端末のUIには端末接続状況が提示されず、そのため、ユーザおよびサードパーティアプリケーションがその状況を感知するのを防ぐことができ、ユーザ体験がさらに向上する。
【0150】
本発明の別の実施形態は端末を提供する。図8に示すように、本端末は、スキャン部41と、判断部42と、表示部43とを含みうる。
【0151】
スキャン部41は、Wi−Fiホットスポットをスキャンするように構成される。
【0152】
判断部42は、スキャンによってスキャン部41が取得したWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス可能ホットスポットを判断し、端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する、ように構成される。
【0153】
表示部43は、インターネットアクセス可能ホットスポットの識別子および端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を指示する識別子を表示するように構成される。
【0154】
本発明の本実施形態では、判断部42は、スキャンによってスキャン部41が取得したWi−Fiホットスポット内の認証ホットスポットを判断するようにさらに構成される。認証ホットスポットは、端末が、認証ホットスポットに接続された後でログイン認証を行うことによってのみインターネットに正常にアクセスできるWi−Fiホットスポットである。
【0155】
本発明の本実施形態では、さらに、判断部42は、Wi−Fiホットスポットに接続し、Wi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信し、応答コードが第1の応答コードである場合、Wi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断する、ように特に構成される。
【0156】
本発明の本実施形態では、判断部42は、Wi−Fiホットスポットに接続する前に、Wi−Fiホットスポット内のターゲットWi−Fiホットスポットを決定するようにさらに構成される。ターゲットWi−Fiホットスポットは、その識別情報が端末に格納されているWi−Fiホットスポットまたは識別される必要がないオープンWi−Fiホットスポットのうちの少なくとも1つを含む。
【0157】
判断部42は、ターゲットWi−Fiホットスポットに接続し、ターゲットWi−Fiホットスポットによって返された応答コードを受信し、応答コードが第1の応答コードである場合、ターゲットWi−Fiホットスポットはインターネットアクセス可能ホットスポットであると判断する、ように特に構成される。
【0158】
本発明の本実施形態では、さらに、判断部42は、インターネットアクセス可能ホットスポットに接続し、インターネットアクセス可能ホットスポットにネットワーク・データ・ロード要求を送信し、インターネットアクセス可能ホットスポットによって返された、ネットワーク・データ・ロード要求に対応するネットワークデータを取得し、ネットワーク・データ・ロード・プロセスでデータ・ロード・パラメータを収集し、データ・ロード・パラメータが伝送制御プロトコルTCPデータまたはWi−Fi over the air OTAデータのうちの少なくとも1つを含み、データ・ロード・パラメータおよび事前設定された格付け条件に従って端末がインターネットアクセス可能ホットスポットを使用してネットワークにアクセスするときに得られるネットワーク品質を判断する、ように特に構成される。
【0159】
本発明の本実施形態では、判断部42は、スキャンによってスキャン部41が取得したWi−Fiホットスポット内のインターネットアクセス不能ホットスポットを判断するようにさらに構成される。インターネットアクセス不能ホットスポットは、端末がインターネットアクセス不能ホットスポットに接続された後にインターネットに正常にアクセスできないWi−Fiホットスポットである。
【0160】
本発明の本実施形態では、判断部42は、スキャンによってスキャン部41が取得したWi−Fiホットスポット内のネットワーク輻輳ホットスポットを判断するようにさらに構成される。ネットワーク輻輳ホットスポットは、端末が正常に接続できないWi−Fiホットスポット、または端末がネットワーク輻輳ホットスポットに接続された後に端末によってアクセスされるインターネットにジッタがあるWi−Fiホットスポットである。
【0161】
本発明の本実施形態では、判断部42は、端末がWi−Fiホットスポットに正常に接続された場合、端末のデフォルト・ルーティング・ネットワーク・ポートを保持することを決定する、ようにさらに構成される。
【0162】
本発明の本実施形態では、判断部42は、端末がWi−Fiホットスポットに正常に接続された場合、端末がターゲットWi−Fiホットスポットに正常に接続されている状態を表示しないことを決定する、ようにさらに構成される。
【0163】
本発明の本実施形態では、さらに、判断部42は、Wi−Fiホットスポットに接続するのに必要とされるインターネットプロトコルIP構成情報が格納されているかどうか判断し、IP構成情報が存在する場合、IP構成情報に従ってターゲットWi−Fiホットスポットに接続する、ように特に構成される。
【0164】
IP構成情報は、端末が以前にWi−Fiホットスポットに接続されたときに動的に割り振られたIP構成情報である。
【0165】
本発明の本実施形態では、さらに、判断部42は、IP構成情報が存在しない場合、ダイナミックホスト構成プロトコルDHCP動作を行うことによってIP構成情報を取得し、IP構成情報を保存し、IP構成情報に従ってWi−Fiホットスポットに接続する、ように特に構成される。
【0166】
本発明の本実施形態で提供される端末内の各機能モジュールの具体的な動作プロセスについては、方法実施形態における対応するプロセスの詳細な説明が参照されることに留意されたい。本発明の本実施形態では詳細を繰り返さない。
【0167】
本発明の本実施形態で提供される端末は、Wi−Fiホットスポット推奨方法を行うように構成され、そのため、Wi−Fiホットスポット推奨方法と同じ効果を達成することができる。
【0168】
実施態様に関する以上の説明を読めば、当業者は、説明を簡便にすることを目的とした前述の機能モジュールの分割が例示とみなされるものであることを理解することができる。実際の適用においては、前述の各機能を異なるモジュールに割り振り、要件に従って実装することができ、すなわち、装置の内部構造が上述の各機能の全部または一部を実装する異なる機能モジュールに分割される。
【0169】
本出願で提供するいくつかの実施形態においては、開示の装置および方法が他のやり方で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、前述の装置実施形態は単なる例にすぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別の装置になる場合もあり、ある機能が無視され、または実行されない場合もある。加えて、図示され、または記述された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実現されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態として実現されてもよい。
【0170】
別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離している場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示された部品は1つまたは複数の物理的ユニットであってよく、一箇所に位置していてもよく、異なる場所に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部が、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に従って選択されてもよい。
【0171】
加えて、本発明の各実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されていてもよく、ユニットの各々が物理的に独立して存在していてもよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。統合ユニットはハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
【0172】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売され、または使用される場合に、その統合ユニットは可読記憶媒体に格納されていてよい。そうした理解に基づき、本発明の技術解決策を本質的に、または先行技術に寄与する部分を、または技術解決策の全部もしくは一部を、ソフトウェア製品の形態で実現することができる。ソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、(シングルチップマイクロコンピュータやチップなどとすることができる)デバイスまたはプロセッサ(processor)に、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、読取り専用メモリ(英語:Read−Only Memory、略称:ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(英語:Random Access Memory、略称:RAM)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
【0173】
以上の説明は、単に、本発明の具体的実施態様であるにすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案されるいかなる変形も置換も、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものとする。
【符号の説明】
【0174】
01 端末
02 Wi−Fiホットスポット
03 Wi−Fiホットスポット
04 Wi−Fiホットスポット
05 Wi−Fiホットスポット
06 サーバ
101 プロセッサ
102 ディスプレイ
1021 表示パネル
103 メモリ
104 Wi−Fiモジュール
105 プロセッサ
41 スキャン部
42 判断部
43 表示部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8