(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遠距離の外部の少なくとも1つのシンクロナイザによって送信された同期化信号を受信するように1つ以上のアドバタイザ(Advertiser)を制御するステップと、
前記同期化信号によって予め設定された時間区間である広告ウィンドウ内において広告パケットを送信するために、前記アドバタイザが前記同期化信号によって、前記広告ウィンドウ内の任意の時点を前記広告パケットの送信時間に設定する概略的な同期化(coarse synchronization)を行うステップと、
前記設定された送信時間に前記広告パケットを1つ以上のユーザ端末に送信するように前記アドバタイザを制御するステップと、を有し、
前記広告ウィンドウは、前記アドバタイザが前記広告パケットを送信することができる予め設定された時間区間に対応することを特徴とする位置情報サービス提供方法。
前記広告パケットを送信するように前記アドバタイザを制御するステップは、前記広告ウィンドウの予め設定された複数のスロットのうち任意のスロットに前記広告パケットを送信するステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の位置情報サービス提供方法。
広告パケットの選択のための予め設定された同一の時間区間を示す広告送信間隔のそれぞれは、前記アドバタイザを含む複数のアドバタイザのそれぞれに対して相異なるように設定され、
前記広告パケットを送信するように前記アドバタイザを制御するステップにおいて、前記設定された送信時間は、前記アドバタイザに対して設定された広告送信間隔にランダムジッタを加えることによって決定されることを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記同期化信号を受信するように前記アドバタイザを制御するステップは、前記シンクロナイザによって送信された前記同期化信号を間欠的に受信待機するか、又は前記シンクロナイザによって送信された全ての同期化信号を受信待機するように前記アドバタイザを制御するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記アドバタイザ及び前記シンクロナイザがそれ以上同期化されないか否かを示す前記概略的な同期の歪みを予測することによって、次の同期化信号を受信待機する時点を決定するステップと、
前記広告パケットを送信した後、予め設定された時間に直ちに前記アドバタイザの動作モードを活性化モードからスリープモードに切り替えるステップと、
前記次の同期化信号を受信する決定された時点に基づいて、前記アドバタイザの動作モードを前記スリープモードから前記活性化モードに切り替えるステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記次の同期化信号を受信待機すると決定された時点は、前記広告パケットの送信後、前記アドバタイザによって広告パケットのそれぞれが送信される前記予め設定された時間区間の間隔の所定の個数が経過するか否かに対する決定に基づくことを特徴とする請求項9に記載の位置情報サービス提供方法。
前記同期化信号のそれぞれは、前記広告パケットのための広告ウィンドウの間隔を示す情報、前記広告ウィンドウの期間を示す情報、及び前記広告パケットと関連する売り場に関する情報の内の少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記広告ウィンドウは、前記広告ウィンドウ内の広告パケットのそれぞれを提供するために、前記アドバタイザを含む複数のアドバタイザによって使用可能な予め設定された複数のスロットを含むことを特徴とする請求項11に記載の位置情報サービス提供方法。
前記複数のアドバタイザのそれぞれは、前記予め設定された複数のスロットの内のいずれか1つのスロットを用いて前記広告ウィンドウ内の前記広告パケットのそれぞれをランダムに送信することを特徴とする請求項12に記載の位置情報サービス提供方法。
関連する互いに異なる売り場を示す複数のアドバタイザのそれぞれに基づいて、1つのグループ化されたアドバタイザの集合としてグループ化された複数のアドバタイザのそれぞれが前記広告ウィンドウに対する広告パケットのそれぞれを送信するように制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項14に記載の位置情報サービス提供方法。
広告ウィンドウは、前記アドバタイザが前記広告パケットを送信する予め設定された時間区間に対応し、前記アドバタイザの送信カバレッジ内に位置する売り場のそれぞれに対して、前記アドバタイザによって送信された広告パケットのために個別的に提供される予め設定された複数のスロットを含むことを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記アドバタイザは、第1シンクロナイザとして、前記概略的な同期化を行い、前記広告パケットを送信するために、前記シンクロナイザから前記同期化信号を受信するように制御され、
前記アドバタイザは、前記広告パケットの送信後及び他の同期化信号の受信待機前に、前記第1シンクロナイザからの同期化信号に基づいて、送信された追加的な広告パケットを有する前記アドバタイザと共に、後の時間に後の広告パケットを送信するために、第2シンクロナイザから他の同期化信号を受信待機するように制御されることを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記広告パケットに含まれた情報は、前記シンクロナイザより送信される広告パケットと関連する情報と区別され、前記広告パケットと関連して、前記送信された広告パケットを受信するために前記シンクロナイザによってユーザ端末に提供されることを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記広告パケットに対応する次の広告パケットを送信する前記広告パケットのために予め設定された送信間隔に基づいて、前記予め設定された時間区間に対応する次の時間区間を予測するステップと、
調整された送信時間に前記次の広告パケットを送信して、前記次の広告パケットを前記予測された次の時間区間内に送信するように次の広告パケットの送信のための送信時間を調節するステップと、
前記次の広告パケットの送信後、予め設定された時間に直ちにスリープモードに移行するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
ユーザ端末が前記同期化信号を受信して、前記同期化信号に基づいて前記予め設定された時間区間を認知し、前記予め設定された時間区間内において前記アドバタイザから前記広告パケットを受信するように制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記予め設定された時間区間の間に前記ユーザ端末によって受信された広告パケット及び前記受信された広告パケットに対する付加的な情報を要求する接続要求パケットを前記アドバタイザに選択的に送信する前記ユーザ端末に基づいて、前記広告パケットの送信後の所定時間期間の間、前記アドバタイザが前記ユーザ端末からの接続要求パケットを受信待機するように制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項21に記載の位置情報サービス提供方法。
前記受信された広告パケットに含まれた情報に基づいて、選択的な受信待機の間に受信された前記広告パケットに関する情報を前記ユーザ端末の画面に表示するように前記ユーザ端末を制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項21に記載の位置情報サービス提供方法。
前記広告パケットの送信後直ちに、所定区間の間、前記送信された広告パケットに応答するユーザ端末からの接続要求パケットを受信待機するように前記アドバタイザを制御するステップと、
前記所定区間の間、前記ユーザ端末から前記アドバタイザによって受信される接続要求パケットがない場合、前記所定区間の間、スリープモードに移行するように前記アドバタイザを制御するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の位置情報サービス提供方法。
前記1つの広告パケットに関する情報を表示するステップは、前記受信された同期化信号に含まれた1つの広告パケットに関する情報を表示するステップを含むことを特徴とする請求項27に記載の位置情報サービス提供方法。
前記受信される1つの広告パケット又は前記受信される1つの広告パケットに関する受信された同期化信号に含まれた情報に対する付加的な情報を要求する前記受信される1つの広告パケットの接続要求パケットを前記アドバタイザに送信するように前記ユーザ端末を制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項27に記載の位置情報サービス提供方法。
前記アドバタイザに前記接続要求パケットを送信した前記ユーザ端末によって前記ユーザ端末と前記アドバタイザとの間に設定された通信の完了後、直ちに前記ユーザ端末の動作モードを活性モードからスリープモードに切り替えるステップをさらに有することを特徴とする請求項29に記載の位置情報サービス提供方法。
前記ユーザ端末で駆動されるアプリケーション又はプロセッサの電力要求事項及び前記ユーザ端末の決定された電池残量の内の少なくとも1つに基づいて、チャネルを受信する時間及び間隔を調節するステップをさらに有することを特徴とする請求項27に記載の位置情報サービス提供方法。
前記ユーザ端末に同期化信号をそれぞれ送信するように前記シンクロナイザを含む少なくとも1つのシンクロナイザを制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項27に記載の位置情報サービス提供方法。
前記少なくとも1つのシンクロナイザを制御するステップは、前記ユーザ端末によって第2シンクロナイザから任意の同期化信号を受信する前に、前記ユーザ端末の近接度及び第1シンクロナイザに基づいて、前記ユーザ端末に対する少なくとも前記予め設定された時間区間を定義して、初期同期化信号を送信するように第1シンクロナイザを制御するステップを含み、
複数の次の同期化信号を連続して選択的に受信待機するようにユーザ端末を制御するステップをさらに有し、
前記複数の次の同期化信号は、複数の次の同期化信号のそれぞれによって定義された少なくとも1つの広告ウィンドウ内においてアドバタイザが送信した広告パケットを前記ユーザ端末が選択的に受信待機する際、前記第2シンクロナイザによってそれぞれ送信され、それぞれ定義されることを特徴とする請求項32に記載の位置情報サービス提供方法。
前記同期化信号の受信に基づいて、前記ユーザ端末が近距離通信技術に基づいた位置情報サービスを提供され得ることを認知するステップをさらに有することを特徴とする請求項27に記載の位置情報サービス提供方法。
前記広告パケットを受信した後、直ちに前記ユーザ端末の動作モードを活性化モードからスリープモードに切り替えるステップをさらに有することを特徴とする請求項27に記載の位置情報サービス提供方法。
前記アドバタイザのプロセッサは、前記同期化信号に基づいて、前記広告パケットの送信時間として、前記広告パケットを送信する前記広告システムのユーザ端末によって予想される時間区間に対応する広告ウィンドウ内の任意の時点を設定することを特徴とする請求項36に記載の広告システム。
広告パケットの選択のために予め設定された時間区間の間の間隔を示す広告送信間隔のそれぞれは、前記アドバタイザを含む前記広告システムの複数のアドバタイザのそれぞれに対して互いに異なるように設定され、
前記アドバタイザの送信部は、前記広告パケットに対して設定された広告送信間隔にランダムジッタを加えた設定送信時点に前記広告パケットを送信することを特徴とする請求項36に記載の広告システム。
前記アドバタイザのプロセッサは、前記広告パケットに対応する次の広告パケットを送信する前記広告パケットの予め設定された送信間隔に基づいて、前記予め設定された時間区間に対応する次の時間区間を予測し、
前記予測された次の時間区間内において、前記次の広告パケットを送信するために前記次の広告パケットを送信する送信時間を調整し、前記調整された送信時間において、前記次の広告パケットを送信し、
前記次の広告パケットの送信後、予め設定された時間に直ちにスリープモードに移行することを特徴とする請求項36に記載の広告システム。
少なくとも1つの処理装置及び対応する通信装置を含む前記シンクロナイザとして、第1シンクロナイザは、前記ユーザ端末の近接性及び前記第1シンクロナイザに基づいて、前記ユーザ端末によって前記広告システムの第2シンクロナイザから同期化信号を受信される前に、少なくとも1つの予め設定された時間区間を定義する初期同期化信号を前記広告システムのユーザ端末に送信し、
少なくとも1つの処理装置及び対応する通信装置を含む前記第2シンクロナイザは、互いに異なる時間に次の同期化信号をそれぞれ送信し、
少なくとも1つの処理装置及び対応する通信装置を含む前記ユーザ端末は、前記アドバタイザが前記広告パケットを送信した際に、前記ユーザ端末の予想及び前記ユーザ端末の前記初期同期化信号の受信に基づいて、前記アドバタイザによって送信された広告パケットのための受信待機を含む前記広告パケットを選択的に受信待機し、前記アドバタイザによって広告パケットのそれぞれが送信された際に、前記ユーザ端末の予想及び送信された次の同期化信号のそれぞれを受信するユーザ端末に基づいて、前記アドバタイザによって送信された広告パケットのそれぞれを受信待機することを特徴とする請求項40に記載の広告システム。
前記ユーザ端末は、前記受信された広告パケットに含まれた情報に基づいて前記受信された1つの広告パケットに関する情報を表示するディスプレイをさらに含むことを特徴とする請求項42に記載の広告システム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明に係る位置情報サービス提供方法及び広告システムを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
各図面に提示された同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0014】
以下で説明する実施形態は様々な変更が加えられてもよい。以下で説明する実施形態は実施形態に対して限定しようとするものではなく、これに対する全ての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0015】
実施形態で用いる用語には、単に特定の実施形態を説明するために用いたもので、実施形態を限定しようとする意図はない。単数の表現は文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0016】
異なる定義がされない限り、技術的であるか科学的な用語を含み、ここで用いられる全ての用語は、実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義されているような用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈するべきであって、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか過度に形式的な意味と解釈されることはない。
【0017】
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく同一の構成要素は同一の参照符号を付与し、それに対する重複説明は省略することにする。実施形態を説明において関連の公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る位置情報サービスを提供するためのシステムの概略構成を示す図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るシステムは、シンクロナイザ110、アドバタイザ(Advertiser)130、及びユーザ端末150を含む。
【0019】
アドバタイザ130及びユーザ端末150は、単数であってもよく、
図1に示すように複数であってもよい。
すなわち、複数のユーザ端末150及び単数のアドバタイザ130、単数のユーザ端末150及び複数のアドバタイザ130、又は、複数のユーザ端末150及び複数のアドバタイザ130があってもよい。
【0020】
シンクロナイザ110は、1つ以上のユーザ端末150及び1つ以上のアドバタイザ130を含むシステム全体に対する同期化のような管理を担当し得る。
アドバタイザ130は、固定された位置を有したり、又は移動性があり、又は固定されたり、又は移動した位置を含んでもよい。
【0021】
本発明の一実施形態では、シンクロナイザ110は、エネルギーの消耗に対する制約がなかったり又は少ない。
シンクロナイザ110は、選択的に移動性のものであってもよく、電池動作に基づいて電力制限を有してもよい。
【0022】
実施形態に応じて、複数のシンクロナイザ110が、互いに連動して同期化されてもよく、例えば、それぞれがシステムを管理してもよく、1つのシンクロナイザ110がシステムにおいて全てのアドバタイザ130又はユーザ端末150を管理するのに十分な範囲又は機能を有することができない場合などに、システムで1つ以上のアドバタイザ130及びユーザ端末150を管理してもよい。
また、他の実施形態によれば、シンクロナイザ110は、それ自体でアドバタイザ130として動作するように構成されてもよい。
【0023】
シンクロナイザ110は、アドバタイザ130がアドバタイザ130を1つ以上のユーザ端末150と区別する広告パケットを送信する時点を同期化させる。
実施形態に応じて、シンクロナイザ110は、システム内に予め設定、決定された時間間隔において同期化信号を送信することができる無線LANのアクセスポイント(Access Point;AP)であり得る。
【0024】
アドバタイザ130は、シンクロナイザ110から受信した同期化信号に基づいて行われた概略的な同期に基づいて、ユーザ端末150に広告パケットを送信することができる。
アドバタイザ130は、一定の距離内にあるユーザ端末150に近距離通信プロトコルによって広告パケットを送信し、自分の存在を知らせる様々な通信機器として理解されてよい。
【0025】
ここで、「概略的な同期を合わせる」又は「概略的な同期化」は、アドバタイザ130が常に広告パケットを正確に同一の時点に送信することを意味しない。
むしろ概略的な同期化は、アドバタイザ130が予め設定された時間区間内の任意の時間においてランダムに広告パケットを送信することを意味する。
ここで、予め設定された時間区間は、例えば、予め設定された広告ウィンドウであってもよい。
「広告ウィンドウ」は、アドバタイザ130が少なくとも1つのユーザ端末150に広告パケットを送信できるように許容され制御された、又は期待される時間区間として理解されてもよい。
広告ウィンドウに関しては、
図2を参照して説明する。
【0026】
より具体的には、アドバタイザ130によって行われる概略的な同期化は、アドバタイザ130がシンクロナイザ110の同期化信号によって、広告ウィンドウ内の任意の時点を広告パケットの送信時点に設定し、設定された任意の時点に広告パケットを送信することと理解されてもよい。
ここで、広告ウィンドウ内の任意の時点は、例えば、広告ウィンドウ内に含まれた複数のスロットのうち任意のスロットに該当し得る。
【0027】
例えば、アドバタイザ130もまた、連続的な電源供給によって動作したり、又は、電池と持続的な電源の内の1つを用いて動作することができるが、アドバタイザ130は、電池のような低電力によって動作することができる。
【0028】
アドバタイザ130は、例えば、広告パケットの送信間隔にランダムジッタを加えて次の広告パケットの送信時点を決定することができる。
「広告パケットの送信間隔」は、広告パケットが送信される時間間隔として理解してもよい。
例えば、広告パケットが全ての広告ウィンドウごとに送信されるように、広告パケットは、広告ウィンドウの1回ごとに送信したり、又は、広告ウィンドウの2回ごとに送信してもよい。広告パケットの送信間隔は、「広告ウィンドウ間隔(advertisement window interval)」と呼ぶこともできる。
【0029】
例えば、広告パケットの送信間隔が100msであり、ランダムジッタが±5ms内において毎回任意に選択される値であると仮定する。
アドバタイザ130は、次の広告パケットに対する次の送信時間を、ランダムジッタとして選択された3msを広告パケットの送信間隔の100msに加えることによって取得された、最後の広告パケット又は広告ウィンドウから満了した103ms後になるように決定することができる。
アドバタイザ130は、次の広告パケットの送信時点が次の広告ウィンドウの範囲を逸脱しないように調整することができる。
【0030】
本発明の一実施形態では、広告パケットの送信時点に対する無作為配分によって複数のアドバタイザ130が同一の空間内で共存する。
同一の領域は、WLAN又は1つ以上の接続されたAPが接続されたり又はシンクロナイザ110として動作するカバーエリアを示す。
シンクロナイザ110、アドバタイザ130、及びユーザ端末150との間のパケット送信工程は、
図2を参照して説明する。
【0031】
アドバタイザ130及びユーザ端末150は、シンクロナイザ110が送信する同期化信号を間欠的に受信したり、又は全ての広告ウィンドウごとに受信したり、又はシンクロナイザ110によって送信された全ての同期化信号ごとに受信することができる。同期化信号は、例えば、ビーコンパケット又はこれと類似の類型のパケットであってもよい。ここで、「同期化信号を間欠的に受信する」とは、例えばシンクロナイザ110が広告ウィンドウごとに規則的に同期化信号を送信すると仮定すると、3番目あるいは5番目の広告ウィンドウごとに一回ずつ同期化信号を受信することと理解されてもよい。
【0032】
本発明の一実施形態に係るアドバタイザ130は、例えば標準規格又は製造会社の規格によってクロックドリフトなどのような概略的な同期の歪みを予測する。
アドバタイザ130は、予測した概略的な同期の歪み又は同期の損失に備えて、例えば、5番目の広告ウィンドウごとに1回ずつ、あるいは3分ごとに1回ずつ同期化信号を間欠的に受信する。
【0033】
上述したように、広告情報を受信する典型的な非同期化方式は、広告パケットを受信するために、ユーザ端末がチャネルを持続的にスキャン又は受信待機したり、又は、ユーザ端末が例えば広告パケットをスキャン又は受信待機する時間を制御するための独立的なデューティサイクルで動作する。
【0034】
本発明の一実施形態では、ユーザ端末150が例えばシンクロナイザ110から同期化情報を取得した後に、ユーザ端末150がシンクロナイザ110によって送信される複数の同期化信号の内の間欠的にスキャン又は受信待機する同期化信号、又は、シンクロナイザ110が同期化信号をブロードキャストするものと期待又は予想される時間ごとにスキャン又は受信待機する同期化信号に基づいて、チャネルをスキャン又は受信待機するのに必要な時間間隔を最小化することによって電力消費を最小化することができる。
【0035】
ここで、チャネルに対するスキャン又は受信待機は、同一の意味を有する。
これと同様に、同期化信号のスキャン又は受信待機もまた、同一の意味を有する。
したがって、ユーザ端末150がアドバタイザ130によって送信された広告を検索するのに実際に必要となる時間又は時間のウィンドウは、例えばシンクロナイザ110によってユーザ端末150に提供される同期化情報に基づいて、広告がアドバタイザ130によって送信されると期待又は予想される時に従属され得る。
【0036】
したがって、本発明の一実施形態において、アドバタイザ130による広告の送信ウィンドウは、ユーザ端末150の検索時間に独立せず、これは、ユーザ端末150が活動的でなくなり、より効率的に電池寿命を保存するために作動する時を戦略的に選択するようにすることができる。
【0037】
最初又はその後の動作の一例は、シンクロナイザ110から送信された同期化信号の受信に応答して開始することができる。
ユーザ端末150は、シンクロナイザ110から送信された同期化信号に続いて開始する予め設定された時間区間の間に広告チャネルをスキャン又は受信待機して、検索されたアドバタイザ130がない場合、ユーザ端末150が再び広告チャネルをスキャンする予め設定された次の時間期間までスリープモード又は非検索モード(non−discovery mode)に移行することができる。
【0038】
もし、予め設定された時間区間の間で、ユーザ端末150がアドバタイザ130から広告を受信した場合、ユーザ端末150は、広告の受信に基づいてユーザ端末150の周辺にアドバタイザ130が位置していることを確認することができる。
ユーザ端末150は、同期化信号を受信して、チャネルをスキャンする周期をどのように設定するかによって、検索成功率、待ち時間、及びエネルギーの消耗量などが変わり得る。
そのため、ユーザ端末150は、アプリケーションの要求事項及び現在の電池残量に基づいて同期化信号を受信して、チャネルをスキャンする周期を適切に設定することができる。
【0039】
アドバタイザ130から広告パケットを受信したユーザ端末150は、アドバタイザ130に接続要求パケット(connection request packet)を送信してもよい。
例えば、自動で又はユーザ端末150に表示された受信された広告パケットからの情報に関する追加情報に対するユーザの指示に基づいて、ユーザ端末150は、追加情報のための接続要求パケットをアドバタイザ130に送信したり、及び/又は受信された広告パケットと関連してユーザに関する情報をアドバタイザ130に提供してもよい。
【0040】
接続要求パケットは、アドバタイザ130とユーザ端末150との間の接続を設定又は成立するためのものである。
アドバタイザ130とユーザ端末150との間の接続が成立されれば、アドバタイザ130とユーザ端末150は、広告チャネルでない他のデータチャネルを介して様々なデータ又は情報をやりとりすることができる。
アドバタイザ130とユーザ端末150は、低電力の近距離通信技術又はプロトコルを基にデータチャネルでデータをやりとりすることが可能である。
【0041】
広告チャネルの一例は、近距離低電力通信技術(short−range low power communication technology)、又は他の通信技術、又はプロトコルのように設定されたチャネルであってもよい。
アドバタイザ130との接続の間、ユーザ端末150は、アドバタイザ130との接続から誘導された情報を表示してもよい。
【0042】
データ送受信が終了したり、通信範囲を逸脱して接続が切れた場合、アドバタイザ130とユーザ端末150は、再び全体システムとの同期を合わせるために、シンクロナイザ110から同期化信号を受信することができ、その後、アドバタイザ130から受信された次の広告の受信によってアドバタイザ130との通信を再び試みることができる。
アドバタイザ130とユーザ端末150との間の分離によって、アドバタイザ130及びユーザ端末150は、同期化信号を受信するために常時スキャン(always−on scanning)を行ったり、デューティサイクルスキャン(duty−cycled scanning)を行い、アドバタイザ130とユーザ端末150との間のよりはやい接続を再設定することができる。
【0043】
ユーザ端末150は、例えばターミナルデバイス、パーソナルコンピュータ、タブレットPC、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス、ハブ(Hub)などで実現してもよい。
【0044】
シンクロナイザ110、アドバタイザ130、及びユーザ端末150は、例えば、WLAN(Wireless LAN)、WiFi(Wireless Fidelity)Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などの無線インターネットインターフェース及び/又はブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離通信インターフェースを含んでもよい。
【0045】
図2は、本発明の一実施形態に係るシステムにおいて、シンクロナイザ、アドバタイザ、及びユーザ端末との間のパケット送信工程を示す図である。
図2を参照すると、8つのスロットで構成された広告ウィンドウ(210、220、230、240、250)が示されている。
広告ウィンドウ(210、220、230、240、250)は、アドバタイザ203がユーザ端末205に広告パケットを送信できる時間区間として理解してよい。
【0046】
広告ウィンドウ(210、220、230、240、250)の一番前に表示されている四角形[S]は、シンクロナイザ201がアドバタイザ203及びユーザ端末205に一定の時間間隔に送信する同期化信号を示す。
同期化信号は、例えばビーコンパケットであってもよい。
一定の時間間隔は、例えば他の広告ウィンドウ間の開始の間の間隔、又は、互いに異なる広告ウィンドウの終了の間の間隔のような広告ウィンドウ210と広告ウィンドウ220との間の間隔、すなわち広告ウィンドウ間隔であってもよい。
【0047】
一例として、シンクロナイザ201によって送信された同期化信号のうちの1つは、予想された広告ウィンドウ直前の所定時間のチャネルスキャン又は受信待機の開始、又はアドバタイザ203及びユーザ端末205が決定したり、又は認識できる他の期待又は予想時間又は期間にアドバタイザ203又はユーザ端末205によるスキャン又は受信待機によって選択的に受信してもよい。
【0048】
アドバタイザ203は、シンクロナイザ201から間欠的に同期化信号[S]を受信して概略的な同期を合わせ、ユーザ端末205によって受信された広告ウィンドウ内において、例えばシンクロナイザ201からの同期化信号[S]の間欠的受信に基づいて、ランダムに広告パケットを送信する。
同期化信号の間欠的受信は、アドバタイザがシンクロナイザ201から送信された同期化信号を、例えば、送信された同期化信号を2回ごとに1回ずつ、3回ごとに1回ずつ、又は、4回ごとに1回ずつ受信待機するように選択的に受信待機することができることを示す。
【0049】
各広告ウィンドウ内において構成されているいずれか1つのスロットは、複数のアドバタイザの内のいずれか1つのアドバタイザ203が各広告ウィンドウの任意に選択されたスロットに送信する広告パケットを示す。
例えば、広告パケットを送信しようとする8つのアドバタイザがあると仮定する。
広告ウィンドウ210において、6番目のスロットでは2番目のアドバタイザの広告パケットが送信され、広告ウィンドウ220の4番目のスロットでは1番目のアドバタイザの広告パケットが送信され得る。
広告ウィンドウ及び予め設定されたスロットに対する追加的な実施形態は、
図7〜
図9を参照して説明する。
【0050】
また、8つのアドバタイザのうち1番目のアドバタイザと4番目のアドバタイザが概略的な同期に合わせて送信した広告パケットが偶然に1つの広告ウィンドウ内の5番目のスロットに同時に送信され得る。
この場合、5番目のスロットでは、1番目のアドバタイザと4番目のアドバタイザが送信した広告パケット間で衝突が発生し得る。
ここで、1番目のアドバタイザと4番目のアドバタイザは、衝突の発生の有無は考慮せずに、自分に合うように設定された広告パケットの送信間隔によって概略的な同期に合わせて、次あるいはその次の広告ウィンドウにおいて、ユーザ端末に広告パケットを送信することができる。
【0051】
実施形態に応じて、複数のアドバタイザは、販売商品、テーマなどのような様々な分類基準によって1つのグループにグループ化することができる。
複数のアドバタイザがグループ化された実施形態に関しては、
図8を参照して説明する。
【0052】
シンクロナイザ201及びユーザ端末205を含む全体システムとの同期化のために、アドバタイザ203は、広告ウィンドウ210及び広告ウィンドウ240のように間欠的に同期化信号を受信する。
図2において、アドバタイザ203と関連して点線で表示された部分は、アドバタイザ203が同期化信号の受信、広告パケットの送信、及びユーザ端末205から受信された接続要求パケットの受信などのために解除されている時間を意味する。
一例として、
図2は、広告パケットのそれぞれが送信された後に、アドバタイザ203が解除を維持したり、又は、例えば、広告パケットを受信したユーザ端末からの接続要求パケットを受信するために十分な所定時間の間、検索モードを維持することを示す。
【0053】
アドバタイザ203は、例えば同期化信号を受信する時間区間又は広告パケットを送信する時間区間のように点線で表示された部分以外の時間区間では、スリープモードに移行することによってエネルギー消費を節減することができる。
【0054】
広告ウィンドウ230は、シンクロナイザ201とアドバタイザ203との間の同期が取られる状況を示す。
また、アドバタイザ203は、クロックドリフトによって時間が経つほどシンクロナイザ201と同期が取られる可能性がある。取られる同期を補正するために、アドバタイザ203は、毎回又は間欠的にシンクロナイザ201の同期化信号を受信して再び同期を合わせてもよい。
【0055】
一般的な同期化システムにおいて、広告ウィンドウ230と共にクロックドリフトが発生した場合、アドバタイザは、取られる同期によって広告パケットを正常に送信できず、ユーザ端末もまた、広告パケットを正常に受信することができない。
本発明の一実施形態に係るユーザ端末205は、アドバタイザ203によって設定された概略的な同期に基づいて送信された広告パケットを広告ウィンドウ内から受信することによって、シンクロナイザ201とアドバタイザ203との間で同期が取られるか否かとは関係なく広告パケットを正常に受信することができる。
【0056】
広告ウィンドウ230において、例えば、5番目のアドバタイザが概略的な同期に基づいて送信した広告パケットは、広告ウィンドウ230内の3番目のスロットによって送信され得る。
広告パケットが広告ウィンドウ230内に送信されるため、ユーザ端末205は、シンクロナイザ201とアドバタイザ203との間の同期のずれには関係なく正常に広告パケットを受信することができる。
【0057】
本発明の一実施形態に係るアドバタイザ203は、例えば標準規格又は製造会社の規格によってクロックドリフトなどのような概略的な同期の歪みを予測することにより、次の同期化信号を受信する時点を決定する。
一例として、複数の広告ウィンドウ又は広告パケットの送信が発生した後までこのような歪みが発生しない、又は、概略的な同期に充分に影響を与えると予想してもよい。
【0058】
ここで、例えば、次の同期化信号を受信する時点は、広告ウィンドウ210における同期化から複数の広告ウィンドウ間隔後の時点(例えば、広告ウィンドウ240の開始時点)であってもよい。
アドバタイザ203は、広告パケットを送信した後、動作モードを活性化モードからスリープモードに切り替える。
その後、アドバタイザ203は、前もって決定した次の同期化信号を受信する時点(広告ウィンドウ240の開始時点)で動作モードをスリープモードから活性化モードに切り替える。
アドバタイザ203は、広告ウィンドウ240の開始時点より少し早く活性化モードに切り替えて同期化信号を受信して、再び同期化を行う。
【0059】
アドバタイザ203から送信された広告パケットを受信したユーザ端末205は、広告パケットと関連する接続を要求しようとする場合、広告パケットの受信後、一定の時間内にアドバタイザ203に接続要求パケットを送信することができる。
【0060】
アドバタイザ203は、予め設定された広告パケットの送信間隔に基づいて、予め設定された時間区間の次の時間区間、すなわち、広告ウィンドウ250を予測してもよい。
アドバタイザ203は、次の広告パケットの送信時点が次の時間区間(広告ウィンドウ250)を逸脱しないように調節してもよい。
アドバタイザ203は、例えば、広告ウィンドウ250の時間区間の中間程度に該当する時間、又は、広告ウィンドウ250の開始時点にランダムジッタを加えた時間に次の広告パケットを送信することによって、次の広告パケットの送信時点が広告ウィンドウ250を逸脱しないように調節することができる。
アドバタイザ203は、調節された送信時点において広告パケットを送信した後、スリープモードに移行してもよい。
【0061】
ユーザ端末205は、シンクロナイザ201から送信された同期化信号[S]を受信し、同期化信号[S]に合わせてチャネルをスキャンして、広告パケットを受信する。
ユーザ端末205もまた、ユーザ端末205と関連して点線で表示された広告ウィンドウ以外の時間区間では、スリープモードに移行することによってエネルギー消費を節減することができる。
【0062】
また、
図2に示しているように、ユーザ端末205は、同期化信号を受信するために、広告ウィンドウの前の所定時間にこのようなスリープモードから選択的に解除、又は対応する検索モードに移行する。
送信された全ての同期化信号がユーザ端末205によって受信されるものと図では示しているが、ユーザ端末205は、同期化信号に対するこのような追加的なスキャン又は受信待機を、例えば、送信された同期化信号を2回ごとに1回ずつ、又は3回ごとに1回ずつ受信するように選択的に行ってもよい。
【0063】
図3は、本発明の一実施形態に係るアドバタイザの動作方法を説明するためのフローチャートである。
図3を参照すると、本発明の一実施形態に係るアドバタイザは、シンクロナイザから同期化信号を受信する(ステップS310)。
【0064】
同期化信号は、アドバタイザが送信する広告パケットの送信時点を概略的に同期化するためのものであってもよい。
同期化信号は、ビーコンパケット又はこれと類似の機能を行う信号であって、例えば、広告ウィンドウの周期、広告ウィンドウの長さ、及び広告パケットと関連する売り場に関する情報などを含んでもよい。
広告パケットと関連する売り場に関する情報は、例えば、広告パケットを送信する売り場がいかなる物品を販売又は提供する売り場であって、位置がどこで、現在の当該売り場において進行する行事としていかなるものがあるのかなどを含んでもよい。
アドバタイザは、シンクロナイザから周期的又は間欠的に同期化信号を受信し得る。
【0065】
アドバタイザは、同期化信号によって、予め設定された時間区間内において、広告パケットの送信のための概略的な同期を合わせる(ステップS320)。
ここで、予め設定された時間区間は、複数のスロットを含み、複数のスロットは、互いに異なるアドバタイザの任意の広告パケットの送信のために設けられ得る。
予め設定された時間区間は、例えば、アドバタイザがユーザ端末に広告パケットを送信することができる時間区間の広告ウィンドウであってもよい。
【0066】
アドバタイザは、複数のスロットを用いて広告パケットをランダムに送信してもよい。
ステップS320において、アドバタイザは、同期化信号によって、広告ウィンドウ内の任意の時点を広告パケットの送信時点に設定する。
ここで、広告ウィンドウ内の任意の時点は、例えば、広告ウィンドウ内に含まれた複数のスロットのうちいずれか1つの任意のスロットであってもよい。
【0067】
アドバタイザは、概略的な同期に基づいて、広告パケットを送信する(ステップS330)。
ステップS330において、アドバタイザは、広告ウィンドウ内に含まれた複数のスロットのうち任意のスロットに広告パケットを送信する。
アドバタイザは、例えば、広告パケットの送信間隔にランダムジッタを加えた時点に広告パケットを送信してもよい。
広告パケットの送信間隔は、アドバタイザごとに異なるように設定されてもよい。
【0068】
図4は、本発明の他の実施形態に係るアドバタイザの動作方法を説明するためのフローチャートである。
図4を参照すると、本発明の他の実施形態に係るアドバタイザは、近距離通信技術に基づいて低電力で位置情報サービスを提供することができるかを確認するために、シンクロナイザから送信される同期化信号をスキャンする(ステップS410)。
次に、アドバタイザは、スキャンの結果、同期化信号が検索されたか否かを確認する(ステップS420)。
【0069】
ステップS420の確認の結果、同期化信号が検索されなかった場合、アドバタイザは、一般的な広告動作を行う(ステップS430)。
一般的な広告動作とは、例えば、同期化を行わずに広告パケットを送信して接続要求パケットを受信することであってもよい。
【0070】
ステップS420の確認の結果、同期化信号が検索された場合、アドバタイザは、まず同期化を行い(ステップS440)、与えられた広告ウィンドウにおいて、ランダム遅延後に広告パケットを送信する(ステップS450)。
【0071】
アドバタイザは、ユーザ端末から、アドバタイザとユーザ端末との間の接続を要求する接続要求パケットが受信されたか否かを判断する(ステップS460)。
ステップS460の判断の結果、接続要求パケットが受信された場合、アドバタイザは、ユーザ端末と接続してデータを送受信する(ステップS470)。
データ送受信が完了して、接続が終了すると、アドバタイザは、再び同期化を行う(ステップS440)。
【0072】
ステップS460の判断の結果、接続要求パケットが受信されなかった場合、アドバタイザは、次の広告ウィンドウまで活性化モードからスリープモードに切り替わる(ステップS480)。
次に、アドバタイザは、例えば所定時間の満了、又は前の同期化後の経過した広告ウィンドウの個数に基づいて、新しく同期化する必要又は要求があるか否かを判断する(ステップS490)。
【0073】
ステップS490の判断の結果、同期化する必要がある場合、アドバタイザは、同期化を行う(ステップS440に戻る)。
ここで、アドバタイザは、次の広告ウィンドウの開始時点(例えば、連続的な広告ウィンドウの同期化信号)より少し早く解除され、同期化信号を受信して、シンクロナイザとアドバタイザとの間のクロックを再び同期化してもよい。
【0074】
図5は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の動作方法を説明するためのフローチャートである。
図5を参照すると、本発明の一実施形態に係るユーザ端末は、シンクロナイザから同期化信号を受信する(ステップS510)。
ユーザ端末は、ステップS510において受信した同期化信号に基づいて、ユーザ端末が近距離通信技術に基づいた位置情報サービスを提供され得ることを認知する。
【0075】
ユーザ端末は、ステップS510において受信した同期化信号によって、予め設定された時間区間の間にチャネルをスキャンする(ステップS520)。
ここで、予め設定された時間区間は、広告ウィンドウであってもよい。
ユーザ端末は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションの要求事項及び電池残量に基づいてチャネルをスキャンする時間及び周期の内の少なくとも1つを調節することができる。
【0076】
ユーザ端末は、ステップS520のスキャン中に検出された広告パケットを受信する(ステップS530)。
広告パケットは、アドバタイザによって設定された概略的な同期に基づいて送信されたものであってもよい。
ユーザ端末は、広告パケットを受信した後、動作モードを活性化モードからスリープモードに切り替える。
【0077】
本発明の一実施形態によれば、システムと比較する際、例えば、ユーザ端末は、このような同期化信号及び/又は広告パケットをいつ期待しなければならないか分からない場合もあるため、ユーザ端末は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションの要求事項及び電池残量に基づいて同期化信号及びチャネルをスキャンする時間及び/又は周期などを調節することによってエネルギーの消耗を減らすと同時に、アドバタイザの検索時間、検索成功率もまた、向上させることができる。
【0078】
図6は、本発明の他の実施形態に係るユーザ端末の動作方法を説明するためのフローチャートである。
図6を参照すると、本発明の一実施形態に係るユーザ端末は、近距離通信技術に基づいて低電力で位置情報サービスを提供することができるかを確認するために、シンクロナイザから送信される同期化信号をスキャンする(ステップS610)。
【0079】
アドバタイザは、スキャンの結果、同期化信号が検索されたか否かを確認する(ステップS620)。
ステップS620の確認の結果、同期化信号が検索されなかった場合、ユーザ端末は、一般的な検索動作を行い(ステップS630)、動作を終了する。
一般的な検索動作とは、例えば、同期化を行わずに常時スキャンをしたり、デューティサイクルスキャンをすることであってもよい。
【0080】
ステップS620の確認の結果、同期化信号が検索された場合、ユーザ端末は、同期化を行い(ステップS640)、
例えば、周辺領域又は実現される通信プロトコルのタイプに基づいた範囲にあるアドバタイザによって送信された広告パケットがあるかチャネルをスキャン又は受信待機する(ステップS650)。
【0081】
ステップS650のスキャンの結果、周辺のアドバタイザから広告パケットが受信されれば、ユーザ端末は、広告パケットを送信したアドバタイザとの接続が必要であるかを判断する(ステップS660)。
ユーザ端末は、例えば、ユーザが広告パケットによって伝えられた割引クーポン、広告文などを選択した場合にアドバタイザとの接続が必要であると判断してもよい。
【0082】
ステップS660において接続が必要であると判断される場合、ユーザ端末は、アドバタイザと接続して、データを送受信する(ステップS670)。
ユーザ端末は、ステップS670におけるデータ送受信及び接続が終了する場合、再び同期化を行う(ステップS640に戻る)。
【0083】
ステップS660において接続が必要でないと判断される場合、ユーザ端末は、次の広告ウィンドウまでスリープモードに切り替わる(ステップS680)。
所定時間が経過した場合、前の同期化後に経過した広告ウィンドウの所定個数又は1つ以上の広告パケットが1つ以上の広告パケットの重複スロットから受信されたものと同様にスリープモードの後、同期化する必要があるか又は要求される場合、ユーザ端末は、同期化を行う(ステップS640に戻る)。
ここで、ユーザ端末もまた、次の広告ウィンドウの開始時点より少し早く解除され、同期化信号を受信してシンクロナイザとユーザ端末との間のクロックを再び同期化してもよい。
【0084】
図7は、本発明の一実施形態に係る位置情報サービスを提供する方法を説明するための図である。
図7を参照すると、ユーザ端末705、シンクロナイザ710、及びアドバタイザ(721、722、723、724、741、742、743、744、745、761、762、763、764、765)を用いてデパートで位置情報サービスが提供される環境700を示している。
図7では、一例として、近距離通信技術又はプロトコルに基づいて低電力を用いる位置情報サービスを説明する。
【0085】
シンクロナイザ710は、ユーザ端末705、アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)、及び出入口シンクロナイザ(entrance synchronizer)770を同期化するための同期化信号を送信する。
アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)は、シンクロナイザ710から同期化信号を毎回又は間欠的に受信して概略的な同期を合わせて、自分に設定された広告ウィンドウ内においてランダムに広告パケットを送信する。
【0086】
ここで、シンクロナイザ710から送信される同期化信号には、例えば、当該空間(デパート)において近距離通信技術に基づいて低電力で位置情報サービスを提供することができることを知らせる情報、デパート内で用いられる広告ウィンドウの周期、広告ウィンドウの長さ、及び広告パケットと関連する売り場に関する情報が含まれてもよい。
ここで、
図7に示すように、シンクロナイザは、遠距離にあって、ユーザ端末705及びアドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)のそれぞれの外部にあるものと考慮され得る。
【0087】
シンクロナイザ710は、広告パケットに含まれた情報と互いに異なる情報をユーザ端末705に提供してもよい。
シンクロナイザ710は、広告パケットと関連する情報をユーザ端末705に提供することができる。
広告パケットと関連する情報は、例えば、広告パケットによって提供されるセール情報、商品情報、広告パケットを送信した売り場の位置などを含んでもよい。
シンクロナイザ710は、広告パケットと関連する情報を同期化信号に含ませて送信してもよく、個別的に送信してもよい。
【0088】
ユーザ端末705を所持しているユーザがデパートの出入口を通過する場合、ユーザ端末705は、シンクロナイザ710から同期化信号を受信する。
同期化信号は、例えば、ビーコンパケットであってもよい。
【0089】
ユーザ端末705は、例えば、常時スキャン又はデューティサイクルスキャンによって、デパート付近にあるユーザのおよその位置が分かっているユーザ端末705に基づいて、シンクロナイザ710から同期化信号を受信する。
ユーザ端末705は、同期化信号に含まれた情報によって、当該空間において近距離通信技術に基づいて低電力で位置情報サービスが提供され得ることを認知することができる。
ユーザ端末705は、例えば、常時スキャン又はデューティサイクルスキャンによる同期化信号の受信後に、動作を活性化モードからスリープモードに切り替える。
【0090】
ユーザ端末705は、同期化信号によって把握した広告ウィンドウに合わせて動作モードをスリープモードから活性化モードに切り替え、活性化モードの間のみ、例えば、広告チャネルなどのチャネルのスキャンを行うことによって、エネルギーの消耗を減らしつつも大きな遅延なく周辺のアドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)を検索する。
【0091】
ユーザ端末705は、アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)のそれぞれとの接続を成立させ、アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)から様々な位置情報サービス(例えば、割引情報、クーポン情報など)が提供される。
【0092】
実施形態に応じて、デパートの出入口に別の出入口シンクロナイザ770が設けられてもよい。
出入口シンクロナイザ770がインストールされる場合、ユーザ端末705を所持しているユーザがデパートの出入口を通過する際に、出入口シンクロナイザ770がユーザ端末705に同期化信号を送信する。
この場合、ユーザ端末705は、出入口シンクロナイザ770から送信された同期化信号によって当該空間において近距離通信技術に基づいて低電力で位置情報サービスを提供され得ることを認知することができる。
【0093】
実施形態に応じて、シンクロナイザ710と出入口シンクロナイザ770とが別々に機能してもよく、シンクロナイザ710が出入口シンクロナイザ770の機能をも行ってもよい。
シンクロナイザ710及び出入口シンクロナイザ770のようにシンクロナイザが複数の場合、複数のシンクロナイザ(710,770)は、互いに連動して動作することができる。
例えば、シンクロナイザのそれぞれのクロックは同期化されて、ユーザ端末705が広告パケット及びいつ追加的な同期化信号が可能になるかを期待させるようにしてもよい。
【0094】
ユーザ端末705は、シンクロナイザ710から同期化信号を受信する前までは常時スキャンを行う。
ユーザ端末705は、常時スキャンを行って同期化信号に含まれた情報を受信した後に、広告ウィンドウの区間においてのみスキャンを行う。
【0095】
アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)は、複数のスロットを用いて広告パケットをユーザ端末705にランダムに送信する。
ここで、アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)は、予め設定された基準によってグループ化してもよい。
アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)は、広告ウィンドウ内において、予め設定された基準によってグループ化された各売り場のための広告パケットを送信することができる。
【0096】
例えば、アウトドア用品を販売する売り場、スポーツ用品を販売する売り場、及び化粧品を販売する売り場がデパートの1階に位置すると仮定する。
そこで、アドバタイザ(721〜724)は、アウトドア用品を販売する売り場のための広告パケットを送信し、アドバタイザ(741〜745)は、スポーツ用品を販売する売り場のための広告パケットを送信し、アドバタイザ(761〜765)は、化粧品を販売する売り場のための広告パケットを送信するとする。
【0097】
ここで、アドバタイザ(721〜724、741〜745、761〜765)は、該当するテーマあるいは販売物品ごとにグループ化することができる。
アウトドア用品を販売する売り場のための広告パケットを送信するアドバタイザ(721〜724)は、第1グループ720としてグループ化する。
スポーツ用品を販売する売り場のための広告パケットを送信するアドバタイザ(741〜745)は、第2グループ740としてグループ化する。
また、化粧品を販売する売り場のための広告パケットを送信するアドバタイザ(761〜765)は、第3グループ760としてグループ化する。
また、広告ウィンドウは、グループ化されたアドバタイザごとに対して指定される。
【0098】
例えば、符号790で示した広告ウィンドウのうち1番目の広告ウィンドウは、第1グループ720に含まれたアドバタイザ(721〜724)に対して指定され、2番目の広告ウィンドウは、第2グループ740に含まれたアドバタイザ(741〜745)に対して指定される。
また、3番目の広告ウィンドウは、第3グループ760に含まれたアドバタイザ(761〜765)に対して指定される。
第1グループ720に含まれたアドバタイザ(721〜724)は、自分たちに指定された1番目の広告ウィンドウ内において、第2グループ740に含まれたアドバタイザ(741〜745)は、自分たちに指定された2番目の広告ウィンドウ内において、第3グループ760に含まれたアドバタイザ(761〜765)は、自分たちに指定された3番目の広告ウィンドウ内において、概略的な同期を合わせて広告パケットを送信する。
【0099】
図8は、本発明の他の実施形態に係る位置情報サービスを提供する方法を説明するための図である。
図8を参照すると、ユーザ端末805、シンクロナイザ810、及びアドバタイザ(825、845、865)を用いてデパートで位置情報サービスが提供される環境800を示す。
図8は、例えば、近距離通信技術又はプロトコルに基づいて低電力を用いる位置情報サービスを説明する。
【0100】
各売り場ごとに広告パケットを送信するアドバタイザが備わった
図7の場合とは異なり、アドバタイザ(825、845、865)は、1つのグループごとに備えられている。
アドバタイザ(825、845、865)は、各テーマ別にグループ化された売り場の広告パケットを送信することができる。
【0101】
シンクロナイザ810は、ユーザ端末805、アドバタイザ(825、845、865)、及び出入口シンクロナイザ870を同期化するための同期化信号を送信する。
アドバタイザ(825、845、865)は、シンクロナイザ810から同期化信号を間欠的に受信して概略的な同期を合わせたり、又は、シンクロナイザ810から送信された全ての広告ウィンドウ又は全ての同期化信号ごとに同期を合わせて、設定された広告ウィンドウ内においてランダムに広告パケットを送信する。
【0102】
デパートの出入口に別途の出入口シンクロナイザ870が設けられてもよい。
ユーザ端末805を所持しているユーザがデパートの出入口を通過する時、出入口シンクロナイザ870がユーザ端末805に同期化信号を送信することもできる。
【0103】
図7と同様に、
図8もまた、アウトドア用品を販売する売り場、スポーツ用品を販売する売り場、及び化粧品を販売する売り場が位置すると仮定する。
ここで、各テーマ別にグループ化された売り場の広告パケットが各グループに含まれた1つのアドバタイザによって送信される。
【0104】
例えば、符号890に示すように、アドバタイザ825は、アウトドア用品を販売する売り場のグループ820のための広告パケットを1番目の広告ウィンドウ及び4番目の広告ウィンドウに送信する。
アドバタイザ845は、スポーツ用品を販売する売り場のグループ840のための広告パケットを2番目広告ウィンドウ及び5番目の広告ウィンドウに送信する。
アドバタイザ865は、化粧品を販売する売り場のグループ860のための広告パケットを3番目の広告ウィンドウ及び6番目の広告ウィンドウに送信する。
【0105】
ここで、各広告ウィンドウは、当該グループに含まれたアドバタイザのカバレッジ内に位置する売り場のそれぞれの広告パケットのために備えられた複数のスロットを含むことができる。
例えば、1番目の広告ウィンドウは、アドバタイザ825のカバレッジ内に位置するアウトドア用品を販売する4つの売り場のそれぞれの広告パケットのために備えられた4つのスロットを含んでもよい。
また、3番目の広告ウィンドウは、アドバタイザ865のカバレッジ内に位置する化粧品を販売する5つの売り場のそれぞれの広告パケットのために備えられた5つのスロットを含んでもよい。
【0106】
例えば、ユーザ端末805は、シンクロナイザ810又は出入口シンクロナイザ870から受信した同期化信号に基づいて化粧品を販売する売り場に対応する広告パケットを受信することができる時間区間(例えば、3番目の広告ウィンドウ)を認知する。
ユーザ端末805は、予め設定された時間区間(3番目の広告ウィンドウ)内において、アドバタイザ865が送信する広告パケットを受信する。
ここで、アドバタイザ865は、広告パケットの送信後の一定時間の間、ユーザ端末805から送信される接続要求パケットを受信待機してもよい。
【0107】
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る位置情報サービスを提供する方法を説明するための図である。
図9を参照すると、ユーザ端末905、シンクロナイザ910、及びアドバタイザ(925、941、942、943、944、945、961、962、963、964、965)を用いて位置情報サービスが提供される環境900を示す。
【0108】
図9は、例えば、近距離通信技術又はプロトコルに基づいて低電力を用いる位置情報サービスを説明する。
シンクロナイザ910は、ユーザ端末905、アドバタイザ(925、941〜945、961〜965)、及び出入口シンクロナイザ970を同期化するための同期化信号を送信する。
アドバタイザ(925、941〜945、961〜965)のそれぞれは、シンクロナイザ910から同期化信号を間欠的に受信したり、又は、シンクロナイザ910から送信された全ての同期化信号又は全ての広告ウィンドウごとに受信された同期化信号を受信して、概略的な同期を合わせて広告ウィンドウ内の任意の時点において広告パケットを送信する。
【0109】
符号990に示すように、アドバタイザ925は、グループ化された第1グループ920に含まれた売り場のための広告パケットを1番目及び4番目の広告ウィンドウに送信することができる。
ここで、アドバタイザ925は、1番目の広告ウィンドウ及び4番目の広告ウィンドウ内においてランダムに第1グループ920に含まれた4つのアウトドア用品の売り場のための広告パケットを送信することができる。
【0110】
アドバタイザ(941〜945)は、第2グループ940に含まれた5つの売り場に対応して、各売り場に対応する広告パケットを送信する。
アドバタイザ(941〜945)は、第2グループ940に含まれた5つの売り場のための広告パケットを2番目及び5番目の広告ウィンドウに送信する。
【0111】
また、アドバタイザ(961〜965)は、第3グループ960に含まれた5つの売り場のそれぞれに対応して、各売り場に対応する広告パケットを送信する。
アドバタイザ(961〜965)は、第3グループ960に含まれた5つの売り場のための広告パケットを3番目及び6番目の広告ウィンドウに送信することができる。
【0112】
図10は、本発明の一実施形態に係るシンクロナイザ及びアドバタイザが例えば近距離通信技術に基づいてユーザ端末に提供する情報を説明するための図である。
図10を参照すると、シンクロナイザ1010及びアドバタイザ(1020、1030、1040)を示す。
【0113】
例えば、シンクロナイザ1010がデパートに位置する場合、シンクロナイザ1010は、当該デパートに関する情報と共にデパートに入店している売り場に関する情報をユーザ端末に提供する。
この他にも、シンクロナイザ1010は、アドバタイザ(1020、1030、1040)がユーザ端末に送信する広告パケットと関連する情報をユーザ端末に提供してもよい。
シンクロナイザ1010は、上述した情報を同期化信号に含ませてユーザ端末に送信してもよく、同期化信号とは別途にユーザ端末に送信してもよい。
【0114】
アドバタイザ(1020、1030、1040)は、各売り場と関連する情報を各アドバタイザのカバレッジ内に移動したユーザ端末に提供する。
例えば、アドバタイザ1020は、アイスクリーム売り場(売り場1)に対する広告パケットを、アドバタイザ1030は、靴売り場(売り場2)に対する広告パケットを、アドバタイザ1040は、カバン売り場(売り場3)に対する広告パケットを送信してもよい。
【0115】
アドバタイザ1020は、広告パケットによってアイスクリーム売り場で進行中であったり進行予定のセール情報、アイスクリーム売り場で販売中の商品情報をユーザに提供する。
また、アドバタイザ1020は、セール情報及び商品情報と共に特定の顧客に関する情報をユーザ端末に提供することもできる。
例えば、アイスクリーム売り場で得意客として登録された顧客Aがアドバタイザ1020のカバレッジ内に移動した場合、アドバタイザ1020は「A様、4回目のご送訪問、ありがとうございます。本日は、A様のための20%割引クーポンがございます。」等のように顧客情報と結合したセール情報を顧客Aのユーザ端末に提供することができる。
【0116】
ユーザがいかなる提案を受諾することを所望したり、又は、追加情報を所望する場合、本発明の一実施形態におけるユーザのユーザ端末は、ユーザインターフェースと相互作用し、これを示す。
これは、ユーザ端末からの選択的情報をアドバタイザ1020と共有するようにするだけでなく、ユーザ端末からアドバタイザ1020に送信された接続要求及び付加情報、又はユーザ端末に送信される追加セール、又は宣伝製品のために、アドバタイザ1020と成立する接続を初期化する。
【0117】
図11は、本発明の一実施形態に係るアドバタイザの概略構成を示すブロック図である。
図11を参照すると、本発明の一実施形態に係るアドバタイザ1100は、受信部1110、プロセッサ1130、及び送信部1150を含む。
【0118】
受信部1110は、シンクロナイザから同期化信号を受信する。
受信部1110は、毎回又は間欠的に同期化信号を受信することができる。
受信部1110は、アンテナを含んでもよく、例えば、シンクロナイザから同期化信号を受信し、成立した接続の間、ユーザ端末と情報を共有するなどのように信号を受信してもよい。
【0119】
プロセッサ1130は、同期化信号によって、予め設定された時間区間内において広告パケットの送信のための概略的な同期を合わせる。
予め設定された時間区間は、複数のスロットを含み、複数のスロットは、互いに異なるアドバタイザのために設けられてもよい。
プロセッサ1130は、同期化信号によって、広告ウィンドウ内の任意の時点を広告パケットの送信時点に設定することができる。
【0120】
プロセッサ1130は、予め設定された広告パケットの送信間隔、例えば、広告ウィンドウ間の既知の間隔、又は互いに異なるアドバタイザ、又はグループに対する広告ウィンドウ間の既知の互いに異なる間隔時間に基づいて、予め設定された時間区間の次の時間区間を予測してもよい。
プロセッサ1130は、次の広告パケットの送信時点が次の時間区間を逸脱しないように調節し得る。
【0121】
プロセッサ1130は、調節された次の時間区間において広告パケットを送信した後、スリープモードに移行させ得る。
プロセッサ1130は、ユーザ端末が送信された広告パケットの受信に応答してアドバタイザ1100の接続要求を送信する場合、広告パケットの送信後の所定時間後にスリープモードに移行させ得る。
【0122】
送信部1150は、概略的な同期に基づいて、広告パケットを送信する。
送信部1150は、広告パケットの送信間隔にランダムジッタを加えた時点に広告パケットを送信することができる。
広告パケットの送信間隔は、アドバタイザごとに異なるように設定してもよい。
送信部1150は、アンテナを含んだり、又は、受信部1110のアンテナを共有してもよい。
送信部1150は、広告ウィンドウ内に含まれた複数のスロットのうち任意のスロットに広告パケットを送信してもよい。
【0123】
図12は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。
図12を参照すると、本発明の一実施形態に係るユーザ端末1200は、プロセッサ1210及び受信部1230を含む。
【0124】
プロセッサ1210は、シンクロナイザから受信された同期化信号によって予め設定された時間区間の間にチャネルをスキャンする。
【0125】
受信部1230は、アンテナを含んでもよく、シンクロナイザから同期化信号を受信し、アドバタイザから広告パケットを受信し、アドバタイザとユーザ端末1200との間に接続が成立する間、アドバタイザから付加情報を受信するように、信号を受信する。
【0126】
プロセッサ1210は、ユーザ端末1200の電池残量及びユーザ端末1200で駆動及び/又はインストールされたアプリケーションの要求事項を決定する。
プロセッサ1210は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションの要求事項及び決定された電池残量に基づいて同期化信号をスキャンする時間及び周期、チャネルをスキャンする時間及び周期などを調節し得る。
【0127】
受信部1230は、同期化信号及びスキャン中に検出された広告パケットを受信する。
ここで、広告パケットは、アドバタイザによって設定された概略的な同期に基づいて送信されたものであってもよい。
ユーザ端末1200も同様に、例えば、アドバタイザと通信する送信部を含んでもよい。
【0128】
図1〜
図10によって前述で説明した事項は、
図11のアドバタイザ及び
図12のユーザ端末にそのまま適用され得るため、より詳細な説明は省略する。
【0129】
以上で説明した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合わせで実現し得る。
例えば、実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、又は、命令(instruction)を実行して応答できる異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて実現してもよい。
【0130】
処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及びオペレーティングシステム上で行われる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行し得る。
また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理及び生成してもよい。
理解の便宜のために、処理装置は1つのものとして使用されるものと説明される場合もあるが、当該の技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含んでいることが分かる。
例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含んでもよい。
また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成も可能である。
【0131】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又は、これらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望通りに動作するように処理装置を構成したり独立的又は結合的に処理装置を命令してもよい。
ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するためどのような類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的に又は一時的に具体化できる。
ソフトウェアは、ネットワークに接続されたコンピュータシステム上に分散し、分散された方法で格納されたり実行されてもよい。
ソフトウェア及びデータは、1つ以上のコンピュータ読取可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0132】
本発明の実施形態に係る位置情報サービス提供方法は、多様なコンピュータ手段を介して実施することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータで読取可能な媒体に記録してもよい。
記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含んでもよい。
記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり、使用可能なものであってもよい。
【0133】
コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれ得る。
プログラム命令の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行できる高級言語コードが含まれる。
上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同様である。
【0134】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。