(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施の一形態について説明する。
【0010】
図1は、実施形態を適用する電子機器、例えばレコーダのシステムを構成するブロック図である。
【0011】
図1において、レコーダ1は、チューナ部10、例えばSoC(System on Chip)である主制御部11、ROM(Read Only Memory)部12、RAM(Randam Access Memory)部13、例えばHDD(Hard Disk Drive)あるいは半導体メモリ(SSD:Solid State Drive)である記憶部14、I/O IF(入出力インタフェース)部15、信号処理部16、フレームメモリ部17および表示部18、等を備える。これらの各部は、バス19で接続される。なお、主制御部11は、SoC部と記載する場合もある。
【0012】
チューナ部10は、図示しないアンテナが受信したTV(テレビジョン)放送信号から所定のチャンネルのコンテンツ及びコンテンツ情報を取り出し、SoC(主制御)部11へ供給する。なお、コンテンツは、番組と称することもある。また、コンテンツ情報は、コンテンツと一体的に送信される(放送信号においてコンテンツに付属している)ものとする。なお、コンテンツという記載について、記憶部14が保持するコンテンツを録画コンテンツと示し、放送信号から取り出したコンテンツ及び記憶部14から読み出したコンテンツを番組コンテンツと称することもある。
【0013】
SoC部11は、チューナ部10が取り出した所定のチャンネルの番組コンテンツのコンテンツ情報を分析し、番組コンテンツの「本編(第1のカテゴリ)」及び「本編以外(第2のカテゴリ)」を判別して、チャプタ情報を生成する。SoC部11はまた、番組コンテンツの記録時は、番組コンテンツのエンコード処理を行い、録画コンテンツとして、記憶部14へ記録する。SoC部11はまた、番組コンテンツの再生時は、記憶部14から読み出した録画コンテンツのデコード処理を行う。
【0014】
SoC部11は、ROM部12が保持する制御プログラムをRAM部13に展開して実行する。ROM部12は、SoC部11が各部を制御するOSや制御プログラムを保持する。
【0015】
記憶部14は、コンテンツ情報と番組コンテンツ、すなわちSoC部11が放送信号から取り出した映像データ、オーディオデータ及び制御情報を保持する。すなわち、記憶部14は、入力された番組コンテンツ及びコンテンツ情報を、録画コンテンツとして記憶する。記憶部14はまた、再生が指示された録画コンテンツをSoC部11が読み出し可能に保持する。なお、記憶部14に加え、以下に説明するI/O IF15を経由して、外部記憶部が接続されてもよい。この場合、録画コンテンツは、外部記憶部が保持し、コンテンツ情報を記憶部14が保持してもよい。もちろん、コンテンツ情報も、外部記憶部が保持してもよい。
【0016】
I/O IF部15は、例えばUSB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)、High-definition Digital Media Interface(HDMI(登録商標))、リモコン受信部、等の各種インタフェースを備え、制御信号、映像データ、音声データ、等の入出力制御を行う。
【0017】
信号処理部16は、コンテンツに対する画質調整、例えばホワイトバランス調整、コントラスト調整等の信号処理を行う。
【0018】
フレームメモリ部17は、再生するコンテンツをフレーム単位で展開するためのメモリであり、録画リスト画面の表示、字幕やグラフィックの重畳(OSD:On Screen Display)表示のための展開時にも利用される。フレームメモリ部17において、フレーム毎の映像情報は、図示しない表示処理部(映像処理部と称する場合もある)にて表示部18が表示可能なフォーマットに変換され、表示部18に供給される。
【0019】
表示部18は、例えばLCDパネルであるフロントパネル等とFL管やLED表示による照明とにより、現在の動作モードの情報や再生中、あるいは録画中のコンテンツのコンテンツ情報やコンテンツ全編、サムネイル動画、等を表示する。
【0020】
図2は、実施形態のレコーダにおいて、録画リストにおけるサムネイル動画のループ再生を行う録画リスト画面の表示の一例を示す。
【0021】
録画リスト画面2は、例えばリストタブ切替領域20、タイトル表示領域21、サムネイル動画表示領域22、再生コース切替領域23、再生コース表示領域24、等を、表示部18内の所定の位置に表示する。なお、それぞれの表示領域の大きさや位置は
図2が示す限りではなく、任意に変更可能である。また、それぞれの表示領域の1つ以上を含む画面表示内容であれば、1または任意数の表示領域が省略されるものであってもよい。
【0022】
リストタブ切替領域20は、録画コンテンツを分類した切替タブとなっており、タブの種類は、例えば「すべて」、「未分類」や「ジャンル」、等である。タブとしては、ユーザ設定可能な「フォルダ1」、等のタブを作成することもできる。
【0023】
タイトル表示領域21は、録画コンテンツのタイトル名および録画日時を表示する。
【0024】
サムネイル動画表示領域22は、リモコン、等によるユーザの選択指示(操作入力)に基づいて選択され、ハイライト表示もしくは表示色の反転、等により選択中であることが表示されている録画コンテンツのサムネイル動画を表示する。
【0025】
再生コース切替領域23は、録画コンテンツ毎に設定されている録画コンテンツの夫々の再生コースを明示する。なお、新規に録画された録画コンテンツについてはレコーダ1の初期設定メニューにて、デフォルトでどの再生コースにするかを1つの再生コースを設定するようにしてもよいし、また、録画コンテンツのジャンル(ドラマ、ニュース、スポーツ等)に応じて、デフォルトでどの再生コースにするかを設定するようにしてもよい。また、録画予約時や録画時にどの再生コースにするかを設定するようにしてもよい。選択中であることが表示されている録画コンテンツの再生コースは、図示しないリモコンの、「左矢印」キー、「右矢印」キー、等で切替えることができる。再生コースは、再生コース表示領域24に記載されている通り、例えば「通常再生」、「らく見」、「らく早見」、「飛ばし見」に分類される。「通常再生」は、例えば第1の再生モードと称する場合もある。「らく見」は、例えば第2の再生モードと称する場合もある。「らく早見」、「飛ばし見」は、それぞれ、例えば第3の再生モード、第4の再生モードと称される場合もある。
【0026】
「通常再生」は、録画コンテンツの先頭から末尾(終端)までの録画コンテンツ全てを再生するコースである。「らく見」は、以下に説明する第1の記録モード、例えば「おまかせプレイ設定」を有効にして記録された録画コンテンツについて、「本編」と「本編以外」とにチャプタを分割し、「本編」チャプタ(又はその逆で「本編以外」)のみを再生するコースである。「らく早見」は、「らく見」コースをn(nは正の数)倍速(例えば1.3倍速)で再生するコースである。「飛ばし見」は、「らく見」コースを分割数m(mは正の整数)に分割し、分割したそれぞれの区間を一定時間再生するコースである。分割数m(スキップ数)が20であるならば、1/20スキップ(例えば60分のコンテンツを20に分割し、分割されたそれぞれの例えば先頭の部分を1分間再生して次の分割領域へとスキップ)を繰り返す。これにより、60分の番組コンテンツを20分のダイジェストにまとめることができる。なお、スキップ間隔(分割数m)、再生時間は上述したものに限らず、例えば分割数を20、再生時間を15秒とした場合は、60分の番組コンテンツを5分で飛ばし見ができる。
【0027】
再生コース表示領域24は、現在選択中の録画コンテンツの再生コースをハイライト表示、あるいは表示色反転、もしくは非選択コースのグレーダウン等により、選択されたコースをユーザが視覚的に一瞥可能に、表示する。
【0028】
録画リスト画面2は、タイトル表示領域21が表示する録画コンテンツの再生を、ユーザの選択指示(操作入力)により選択可能なリストである。なお、録画リスト画面2においてタイトル表示領域21と再生コース切り替え領域23が表示している選択中の録画コンテンツが、「おまかせプレイ設定(マジックチャプター)」を有効にされ、チャプタ分割されて録画されているならば、選択中の現在の再生コースに関係無く、サムネイル動画表示領域22に表示されるサムネイル動画について、「本編」先頭から1分間のループ再生を行う。
【0029】
これにより、タイトル表示領域21内に示される録画コンテンツの中から、再生を開始する前に選択されている録画コンテンツの「本編」の概要を、事前にユーザに対して、知らしめる効果が期待できる。
【0030】
図3は、実施形態のレコーダ内のSoC(制御)部と記憶部とについて、詳細に説明するための図である。
【0031】
コンテンツ情報判定部110は、チューナ部10からSoC部11へ供給されたコンテンツ情報について、その番組コンテンツ区間が「本編」か「本編以外(例えば、番組宣伝やCM等)」かを判定する。
【0032】
チャプタ情報生成部111は、判定された番組コンテンツ区間の夫々が「本編」か「本編以外」かを示す情報とともに、夫々の先頭位置を示す情報を同時に生成する。
【0033】
システム制御部112は、OS(Operation System)や制御プログラムに従って、レコーダ1のシステム全体を制御する。
【0034】
AVエンコーダ部113は、番組コンテンツを所定の圧縮方式(例えば、MPEG−4 AVC等)でエンコードする。
【0035】
コンテンツ構築部114は、番組コンテンツ情報及びエンコードされた番組コンテンツを所定のAVフォーマットへ構築し、録画コンテンツを記憶部14へ格納する。
【0036】
AVデコーダ部115は、記憶部14から取り出した録画コンテンツを番組コンテンツとして再生できるようにデコードする。AVデコーダ部115は、フレームメモリ17部においてフレーム毎の映像情報(番組コンテンツ)を、表示部18が表示可能なフォーマットの表示信号に変換して表示部18に出力する表示処理部(映像出力部)の機能を備えるものであってもよい。
【0037】
記憶部14は、バス19を介して、SoC部11から書き込みが指示され、コンテンツ構築部114(SoC部11)が生成した録画コンテンツデータをコンテンツ記録部140の所定の記憶領域に保持する。チャプタ情報記録部141は、チャプタ情報生成部111(SoC部11)で生成された、例えば「本編」と「本編以外」のそれぞれのチャプタの情報を記録する。また、記憶部14は、SoC部11からデータの読みだし要求があった場合、コンテンツ記録部140が保持する読みだし対象の番組コンテンツのSoC部11への読みだし(移動(move)または複製(copy))を許可する。
【0038】
図4(a)は、実施形態の第1〜第4の再生モードを実行可能に、記憶部14に録画コンテンツを記憶する第1の記録モード、すなわち「おまかせプレイ設定(マジックチャプター)」を有効にした場合の(記憶部14内の)録画コンテンツのチャプタイメージを示す。
図4(b)は、
図4(a)が示す第1の記録モードで記録された録画コンテンツを再生する際の再生イメージを示す。
【0039】
図4(a)に示すように、再生モードが「通常再生」である場合、上段にチャプタイメージを示すように、「本編」と「本編以外」とが混在した録画コンテンツそのままを再生する。再生モードが「らく見」である場合、下段にチャプタイメージを示すように、録画コンテンツの中から「本編」だけを抜き出して再生する。
【0040】
第1の記録モード(「おまかせプレイ設定(マジックチャプター)」)を有効にして番組コンテンツを録画すると、「本編」部分4a2、4a4及び4a6と「本編以外」の部分4a1、4a3及び4a5とに録画コンテンツの区分けが行われる。また、「本編」の夫々の録画コンテンツ先頭にチャプタ管理符号C2、C4及びC6が付与され、「本編以外」の夫々の録画コンテンツ先頭にチャプタ管理符号C1、C3及びC5が付与される。「本編以外」の夫々の録画コンテンツ先頭に付与されるチャプタ管理符号C1、C3及びC5は、「本編」のチャプタ管理符号とは区別されて、チャプタ情報記録部141に格納される。
【0041】
図4(b)に示すように、再生モードが「通常再生」である場合、再生パス4b1が示すように、録画コンテンツをそのまま再生する。再生モードが「らく見」である場合、再生パス4b2が示すように、録画コンテンツの「本編」部分を再生し、「本編以外」の部分はスキップする。
【0042】
チャプタ分割されている録画コンテンツの場合のチャプタイメージは、「通常再生」の再生コースが選択されている場合は、録画コンテンツの先頭から末尾(終端)までの全てを再生する。また、「らく見」の再生コースが選択されているときは、「本編」のみのチャプタ(本編1+本編2+本編3)を再生する。
【0043】
なお、
図2が示す録画リスト画面2において任意の再生モードによる録画コンテンツの再生が指示された場合であっても、録画コンテンツが第1の記録モードで記録されている場合は、録画リスト画面2のサムネイル動画表示領域22が表示するサムネイル動画表示は、録画コンテンツの「本編」の先頭から所定時間、例えば1分間のループ再生を行う。録画コンテンツが第1の記録モードで記録されていない(「おまかせプレイ設定」が無効の)場合、録画リスト画面2のサムネイル動画表示領域22が表示するサムネイル動画表示は、「通常再生」の再生コースによる再生と同様に、録画コンテンツ先頭から1分間のループ再生を行う。この場合は、仮に「おまかせプレイ設定」が有効であったときに「本編以外」となる部分が再生される可能性がある(録画コンテンツ先頭から1分間に「本編以外」が存在すると「本編以外」が再生される)。
【0044】
なお、再生コースは、1つであってもよい(再生コースを選択することを、必ず求めるものではない)。また、「本編」と「本編以外」との区別は、任意のルールに基づいて決められる。従い、「本編」と「本編以外」とを区別した場合であっても「本編以外」が、例えばCMを区別しない場合もある。
【0045】
図5は、実施形態のコンテンツ情報に基づいて、「本編」と「本編以外」のそれぞれにチャプタ情報を記録する記録方法に関するフローチャートの一例を示す。
【0046】
記録動作(記録ステップ)の開始が指示される(S50)と、SoC部11に供給されるコンテンツ情報を取得する(コンテンツ情報取得ブロック(S51))。
【0047】
コンテンツ情報判定部110が、コンテンツ情報取得ブロック(S51)で取得したコンテンツ情報に基づい、「本編」か否かを判定する(コンテンツ情報判定ブロック(S52))。
【0048】
コンテンツ情報判定ブロック(S52)の判定結果が、「はい(本編)」の場合、チャプタ情報生成部111が、チャプタ情報に「本編」を設定する(チャプタ情報生成ブロック(S53))。コンテンツ情報判定ブロック(S52)の判定結果が、「いいえ(本編以外)」の場合、チャプタ情報に「本編以外」設定する(チャプタ情報生成ブロック(S54))。
【0049】
以下、記録動作の継続か否かを判定するために、ブロック(S51)同様に再度コンテンツ情報の取得を行う(コンテンツ情報取得ブロック(S55))。
【0050】
コンテンツ情報取得ブロック(S55)で取得した情報を基に、コンテンツ情報が更新されたか否かを判定する(コンテンツ情報更新判定ブロック(S56))。
【0051】
コンテンツ情報更新判定ブロック(ブロックS56)の判定結果が「はい(更新)」の場合、ブロック(S52)に戻り、記録動作を継続する。コンテンツ情報更新判定ブロック(S56)の判定結果が「いいえ(更新なし)」の場合、コンテンツ情報が終了か否かを判定する(コンテンツ情報終了判定ブロック(S57))。
【0052】
コンテンツ情報終了判定ブロック(S57)の判定結果が「いいえ(終了しない)」の場合、ブロック(S55)に戻り記録動作を継続する。コンテンツ情報終了判定ブロック(S57)の判定結果が「はい(終了)」の場合、「本編」と「本編以外」のそれぞれにチャプタ情報を記録する記録動作を終了する(S58)。
【0053】
図6は、実施形態のコンテンツ情報に基づいて「本編」と「本編以外」のそれぞれに記録されたチャプタ情報を利用してコンテンツのサムネイル動画を再生する再生方法に関するフローチャートの一例を示す。
【0054】
再生動作(再生ステップ)の開始が指示される(S60)と、記憶部14のチャプタ情報記録部141から読み出したチャプタ情報の取得を行う(チャプタ情報取得ブロック(S61))。
【0055】
システム制御部112において、チャプタ情報取得ブロックS61で取得したチャプタ情報が「本編」か否かを判定する(チャプタ情報判定ブロック(S62))。
【0056】
チャプタ情報判定ブロックS62の判定結果が「はい(本編チャプタ)」の場合、再生すべき本編チャプタ群として登録する(チャプタ群登録ブロック(S63))。続いて、次のチャプタ情報があるか否かを確認する(チャプタ情報有無確認ブロック(S64))。
【0057】
チャプタ情報判定ブロックS62の判定結果が「いいえ(本編以外チャプタ)」の場合、引き続いて次のチャプタ情報があるか否かを確認する(チャプタ情報有無確認ブロック(S64))。
【0058】
チャプタ情報有無確認ブロック(S64)の判定結果が「はい(有り)」の場合、ブロック(S61)に戻り、次のチャプタのチャプタ情報を取得する。
【0059】
チャプタ情報有無確認ブロック(S64)の判定結果が「いいえ(無し)」の場合、チャプタ群登録ブロック(S63)で登録した本編チャプタ群の先頭から「ループ再生」によりコンテンツの再生を開始する(チャプタ群再生ブロック(S65))。
【0060】
ブロック(S65)における「ループ再生」による再生動作開始後、録画リスト画面2において、コンテンツの選択が外れたか否か(ハイライト選択の解消の有無、すなわち他の録画コンテンツがハイライト選択されたか否か)を確認する(ハイライト選択から外れ判定ブロック(S66))。
【0061】
ハイライト選択から外れ判定ブロック(S66)の判定結果が「はい(選択から外れた)」の場合、再生動作を終了する(S68)。すなわち、ブロック(S60)へ戻り、次に選択されている(ハイライト選択中の)録画コンテンツのサムネイル動画の再生を行う。
【0062】
ハイライト選択から外れ判定ブロック(S66)の判定結果が「いいえ(選択継続中)」の場合、コンテンツの再生時間が所定の有限時間(例えば、1分)を超えたか否かを判定する(再生時間判定ブロック(S67))。再生時間判定ブロック(S67)の判定結果が「いいえ(時間内)」の場合、ハイライト選択から外れ判定ブロック(S66)に戻り、コンテンツの選択が外れたか否かを確認する。再生時間判定ブロック(S67)の判定結果が「はい(時間外)」の場合、ブロック(S65)に戻り、本編チャプタ群の先頭から「ループ再生」によりコンテンツの再生を開始する(S65)。
【0063】
これにより、視聴者に、記憶した録画コンテンツの視聴(再生)を促すことができる。また、サムネイル動画によりコンテンツ全編を再生してしまい、画面全体(フルサイズ画面)でのコンテンツの視聴の機会を逃してしまうことを抑止できる。
【0064】
なお、ブロック(S67)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間が終了する際に、例えばフェードアウトあるいはワイプ等の特殊効果を付加することにより、サムネイル動画でループ再生されていることを視聴者に認識し易くさせることで、早めに上述の画面全体でのコンテンツの視聴の機会を高めることができる。
【0065】
また、ブロック(S67)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間の開始時に、例えばフェードインあるいはワイプ等の特殊効果を付加してサムネイル動画のループ再生を開始することを視聴者に認識させることで、上述の画面全体でのコンテンツの視聴の機会を高めることができる。なお、上述のサムネイル動画の再生開始時のフェードインと再生終了時のフェードアウトとを併用してもよいことはもちろんである。これにより、視聴者は、サムネイル動画が、コンテンツの同じ部分(例えば1分間の映像)を繰り返し再生していることを容易に判断できる効果が期待できる。
【0066】
なお、ブロック(S67)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間が終了した場合、例えば現在放送中の番組(コンテンツ)を再生してもよい。この場合、サムネイル動画をループ再生していたコンテンツに対する再生意欲(サムネイル動画により再生されていたコンテンツをもう一度再生したい、という思い)を高める効果が期待できる。
【0067】
上記では、再生動作(再生ステップ)として本編チャプタ群として登録する例を示したが、本編チャプタ群として登録せずにその都度チャプタ情報を判定して、「本編」のみを再生することも可能である。
【0068】
また、上記
図6の説明では、「本編チャプタ群」のチャプタをサムネイル動画として再生する例を示したが、チャプタを用いずに、録画コンテンツを、その先頭から所定時間、例えば1分間の間、サムネイル動画により「ループ再生」してもよい。
【0069】
図7は、コンテンツ情報に基づいて「本編」と「本編以外」のそれぞれに記録されたチャプタ情報を利用してコンテンツのサムネイル動画を再生する再生方法の別の実施形態のフローチャートを示す。
【0070】
再生動作(再生ステップ)の開始が指示される(S70)と、
図6により説明したブロック(S61)〜ブロック(S65)の各ブロックを行う(S71)。
【0071】
ブロック(S71)による再生動作開始後、録画リスト画面2において、コンテンツの選択が外れたか否か(ハイライト選択の解消の有無、すなわち他の録画コンテンツがハイライト選択されたか否か)を確認する(ハイライト選択から外れ判定ブロック(S72))。
【0072】
ハイライト選択から外れ判定ブロック(S72)の判定結果が「はい(選択から外れた)」の場合、再生動作を終了する(S75)。ブロック(S70)へ戻り、次に選択されている(ハイライト選択中の)録画コンテンツのサムネイル再生を行う。
【0073】
ハイライト選択から外れ判定ブロック(S72)の判定結果が「いいえ(選択継続中)」の場合、再生時間が所定の有限時間(例えば、1分)を超えたか否かを判定する(再生時間判定ブロック(S73))。再生時間判定ブロック(S73)の判定結果が「いいえ(時間内)」の場合、ハイライト選択から外れ判定ブロック(S72)に戻り、再生動作を継続する。再生時間判定ブロック(S73)の判定結果が「はい(時間外)」の場合、本編チャプタ群の先頭から表示部18にフルサイズ画面で「通常再生」(または「らく見」再生)を開始する(ブロック(S74))。
【0074】
これにより、視聴者に、記憶した録画コンテンツの視聴(再生)を促すことができる。また、サムネイル動画によりコンテンツ全編を再生してしまい、フルサイズ画面でのコンテンツの視聴の機会を逃してしまうことを抑止できる。
【0075】
なお、ブロック(S73)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間が終了する際に、例えばフェードアウト、あるいはワイプ等の特殊効果を付加することにより、サムネイル動画のループ再生が終了したことを視聴者に認識させることで、上述の画面全体でのコンテンツの視聴の機会を高めることができる。
【0076】
また、ブロック(S73)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間の開始時に、例えばフェードイン、あるいはワイプ等の特殊効果を付加してサムネイル動画のループ再生を開始することを、視聴者に認識させることで、上述の画面全体でのコンテンツの視聴の機会を高めることができる。なお、上述のサムネイル動画の再生開始時のフェードインと再生終了時のフェードアウトとを併用してもよいことはもちろんである。これにより、視聴者は、サムネイル動画が、コンテンツの同じ部分(例えば1分間の映像)を、繰り返し再生していることを容易に判断できる効果が期待できる。
【0077】
また、ブロック(S73)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間が終了した場合、例えば現在放送中の番組(コンテンツ)を再生し、サムネイル動画をループ再生していたコンテンツに対する再生意欲(サムネイル動画により再生されていたコンテンツをもう一度再生したい、という思い)を高める効果が期待できる。
【0078】
なお、上記では、再生動作(再生ステップ)として本編チャプタ群として登録する例を示したが、本編チャプタ群として登録せずにその都度チャプタ情報を判定して、「本編」のみを再生することも可能である。
【0079】
図8は、コンテンツ情報に基づいて「本編」と「本編以外」のそれぞれに記録されたチャプタ情報を利用してコンテンツのサムネイル動画を再生する実施形態の再生方法に関するフローチャートの一例を示す。
【0080】
再生動作(再生ステップ)の開始が指示される(ブロックS80)と、
図6により説明したブロック(S61)〜ブロック(S65)の各ブロックを行う(S81)。
【0081】
ブロック(S81)による再生開始後、録画リスト画面2においてコンテンツの選択が外れたか否か(ハイライト選択の解消の有無、すなわち他の録画コンテンツがハイライト選択されたか否か)を確認する(ハイライト選択から外れ判定ブロック(S82))。
【0082】
ハイライト選択から外れ判定ブロック(S82)の判定結果が「はい(選択から外れた)」の場合、再生動作(再生ステップ)を終了する(S87)。ブロック(S80)へ戻り、次に選択されている(ハイライト選択中の)録画コンテンツのサムネイル再生を行う。
【0083】
ハイライト選択から外れ判定ブロック(S82)の判定結果が「いいえ(選択継続中)」の場合、再生時間が所定の有限時間(例えば、1分)の10秒前か否かを判定する(カウントダウン判定ブロック(S83))。
【0084】
カウントダウン判定ブロック(S83)の判定結果が「はい(10秒前)」の場合、カウントダウン画面表示を実行して、ユーザにフルサイズ画面への切替を事前通知する(カウントダウン実行ブロック(S84))。カウントダウン画面表示は、例えばサムネイル動画の表示全体に表示してもよいし、例えばカウントダウン中であることを示す文字列や数字を、透過率を一定以上確保した半透過状態でOSD表示してもよい。
【0085】
カウントダウン判定ブロック(S83)の判定結果が「いいえ(非10秒前)」の場合、再生時間が所定の有限時間(例えば、1分)を超えたか否かを判定する(再生時間判定ブロック(S85))。
【0086】
再生時間判定ブロック(S85)の判定結果が「いいえ(時間内)」の場合、ブロック(S82)に戻り、再生動作(再生ステップ)を継続する。
【0087】
再生時間判定ブロック(S85)の判定結果が「はい(時間外)」の場合、本編チャプタ群の先頭から表示部18にフルサイズ画面で「通常再生」(または「らく見」再生)を開始する(ブロック(S86))。すなわち、例えば10秒間のカウントダウン表示ののち、例えば1分間経過してもユーザ操作(指示入力)が無い場合、「本編」について、そのチャプタ群の先頭のチャプタから録画コンテンツを表示部18にフルサイズ画面で再生する。
【0088】
なお、ブロック(S85)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間が終了する際に、例えばフェードアウト、あるいはワイプ等の特殊効果を付加することにより、サムネイル動画のループ再生が終了したことを視聴者に認識させることで、上述の画面全体でのコンテンツの視聴の機会を高めることができる。
【0089】
また、ブロック(S85)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間の開始時に、例えばフェードイン、あるいはワイプ等の特殊効果を付加してサムネイル動画のループ再生を開始することを、視聴者に認識させることで、上述の画面全体でのコンテンツの視聴の機会を高めることができる。なお、上述のサムネイル動画の再生開始時のフェードインと再生終了時のフェードアウトとを併用してもよいことはもちろんである。これにより、視聴者は、サムネイル動画が、コンテンツの同じ部分(例えば1分間の映像)を、繰り返し再生していることを容易に判断できる効果が期待できる。
【0090】
また、ブロック(S85)における所定の有限時間内のコンテンツの再生時間が終了した場合、例えば現在放送中の番組(コンテンツ)を再生し、サムネイル動画をループ再生していたコンテンツに対する再生意欲(サムネイル動画により再生されていたコンテンツをもう一度再生したい、という思い)を高める効果が期待できる。
【0091】
上記では、再生動作(再生ステップ)として本編チャプタ群として登録する例を示したが、本編チャプタ群として登録せずにその都度チャプタ情報を判定して、「本編」のみを再生することも可能である。
【0092】
これにより、視聴者に、記憶した録画コンテンツの視聴(再生)を促すことができる。また、サムネイル動画によりコンテンツ全編を再生してしまい、フルサイズ画面でのコンテンツの視聴の機会を逃してしまうことを抑止できる。
【0093】
このように、実施形態においては、
図4(a)のチャプタイメージに示すように、録画コンテンツを、「本編」のチャプタ4a2、4a4及び4a6と「本編以外のチャプタ」4a1、4a3及び4a5とに分割し、
図4(b)が示すように、ループ再生に際して、録画コンテンツの「本編」部分の先頭からを再生することにより、ユーザが、瞬時に録画コンテンツの概要を把握でき、その後のフルサイズ画面による同コンテンツの視聴の要求が高まることが期待できる。
【0094】
また、自動的に最初の本編部分の番組先頭から指定された有限時間(例えば、1分間)をループ再生するため、サムネイル状態でコンテンツ全編が動画表示されることが無く、ユーザを、サムネイル動作による再生からフルサイズ画面による通常再生へと誘導でき、ユーザの視聴意欲を向上させることができる。
【0095】
なお、実施形態は、以下のようにして実施することも可能である。
【0096】
例えば、本編である第1映像データと前記本編と異なる第2映像データとを含む録画コンテンツと、前記録画コンテンツの制御データが入力する入力部(19)と、
前記入力部(19)から入力する複数の録画コンテンツに対応した複数のタイトルを表示用リストとして出力する出力部(19)と、
前記リストの中から、任意のタイトルが選択され、所定の再生コースが指定されているとき、前記タイトルに対応した録画コンテンツの第1又は第2映像データの何れか一方の映像データを有限の時間ループ再生し、前記表示部の前記リストの表示領域の隣に前記映像を表示させるシステムオンチップ部(11)を備えるものであってもよい。
【0097】
その場合、前記入力部(19)に記憶部(14)が接続されることができる。
【0098】
また、前記入力部(19)が電子機器の記憶部(14)に接続されることができる。
【0099】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。