特許第6689843号(P6689843)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6689843ジフルオロメチル−アミノピリジンおよびジフルオロメチル−アミノピリミジン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6689843
(24)【登録日】2020年4月10日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】ジフルオロメチル−アミノピリジンおよびジフルオロメチル−アミノピリミジン
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20200421BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20200421BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 498/08 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20200421BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 491/048 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 491/056 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 491/107 20060101ALI20200421BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20200421BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20200421BHJP
   C07D 491/08 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   C07D401/04CSP
   A61K31/5377
   C07D519/00
   A61K31/5386
   C07D498/08
   C07D413/14
   A61K31/541
   C07D403/04
   C07D491/048
   C07D491/056
   C07D491/107
   A61P35/00
   A61P43/00 111
   C07D491/08
【請求項の数】20
【全頁数】207
(21)【出願番号】特願2017-525032(P2017-525032)
(86)(22)【出願日】2015年11月10日
(65)【公表番号】特表2017-533246(P2017-533246A)
(43)【公表日】2017年11月9日
(86)【国際出願番号】EP2015076192
(87)【国際公開番号】WO2016075130
(87)【国際公開日】20160519
【審査請求日】2018年8月3日
(31)【優先権主張番号】14192617.0
(32)【優先日】2014年11月11日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516098487
【氏名又は名称】ピクール セラピューティクス アーゲー
(73)【特許権者】
【識別番号】510136264
【氏名又は名称】ウニヴェルズィテート バーゼル
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】クミルジャノヴィク, ヴラディミール
(72)【発明者】
【氏名】ハベイサン, ポール
(72)【発明者】
【氏名】ボーフィス, フロラン
(72)【発明者】
【氏名】ボーナッカー, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ラジョー, ドゥニーズ
(72)【発明者】
【氏名】セレ, アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイマン, マティーアス
(72)【発明者】
【氏名】ラングロワ, ジャン−バティスト
【審査官】 前田 憲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−508223(JP,A)
【文献】 特表2010−518107(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/090147(WO,A1)
【文献】 Journal of Medicinal Chemistry,2011年,54(20),p.7105-7126
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 401/00
A61K 31/00
C07D 403/00
C07D 413/00
C07D 491/00
C07D 498/00
C07D 519/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
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の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;
YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化2】
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のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化3】
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のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、
ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜つのヘテロ原子を含む〜6員の飽和複素環Zであって、はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
但しRおよびRのうちの少なくとも1つは式IIのモルホリニルである;
化合物、ならびにその互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩。
【請求項2】
、XおよびXがNである、請求項1に記載の式(I)の化合物、ならびにその互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩。
【請求項3】
前記Rおよび前記Rが互いに独立して
【化4】
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から選択される、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
前記Rおよび前記Rが互いに独立して
【化5】
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から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
およびRが互いに独立して
【化6】
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から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
およびRが互いに独立して
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
前記化合物が
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(2,6−ジモルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ジモルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−4,6−ジモルホリノ−[2,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
(4S,5R)−3−[6−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−2−モルホリノ−ピリミジン−4−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−エチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(8−オキサ−5−アザスピロ[3.5]ノナン−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
−[4,6−ビス[(3R)−3−イソプロピルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
−[4−[(3aR,6aS)−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[(4aS,7aR)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−モルホリノ−6−(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
3−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]オキサゾリジン−2−オン;
5−(4−((1R,2R,4S,5S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−6−((2R,4S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,6−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,7−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
前記化合物が
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(2,6−ジモルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ジモルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−4,6−ジモルホリノ−[2,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
前記化合物が
4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
(4S,5R)−3−[6−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−2−モルホリノ−ピリミジン−4−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−エチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(8−オキサ−5−アザスピロ[3.5]ノナン−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−イソプロピルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[(3aR,6aS)−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
−[4−[(4aS,7aR)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−モルホリノ−6−(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン
−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
3−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]オキサゾリジン−2−オン;
5−(4−((1R,2R,4S,5S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−6−((2R,4S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,6−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,7−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
前記化合物が
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;および
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
からなる群より選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、ならびにその互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩。
【請求項11】
前記化合物が、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、ならびにその互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩。
【請求項12】
前記化合物が
4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項13】
およびRが互いに独立して式(II)のモルホリニルである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項14】
がRと同じである、請求項13に記載の式(I)の化合物。
【請求項15】
がRと同じではない、請求項13に記載の式(I)の化合物。
【請求項16】
およびRが互いに独立して式(II)のモルホリニルおよび前記〜6員の飽和複素環Zである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物と、医薬的に許容される担体と、を含む医薬組成物。
【請求項18】
哺乳類における、PI3Kおよび/またはmTORおよび/またはPIKKによって調節される疾患または状態の処置または防止のための医薬の調製における請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項19】
哺乳類がヒトである、請求項18に記載の化合物の使用。
【請求項20】
前記疾患または障害が過剰増殖性障害である、請求項18に記載の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シグナル伝達、増殖、分化、細胞死、遊走、ならびに炎症メディエーターであるケモカインおよびサイトカインの制御、放出および作用などの細胞活動を調節するのに有用な治療剤および診断プローブとしての、新規のジフルオロメチル−アミノピリジルおよびジフルオロメチル−アミノピリミジニルで置換されたトリアジンおよびピリミジンに関する。本発明の化合物はキナーゼ活性を調節し、特に、ホスホイノシチド 3−キナーゼ(PI3K)、ホスホイノシチド 4−キナーゼ(PI4K)、哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mammalian target of rapamycin)(mTOR)、Vps34およびPI3K関連キナーゼ(PI3K−related kinases)(PIKK)のキナーゼ活性を調節する。
【背景技術】
【0002】
プロテインキナーゼはシグナル伝達現象に関与し、増殖因子、サイトカインまたはケモカインを含む細胞外のメディエーターまたは刺激に応答して細胞の活性化、増殖、分化、生存および遊走を制御する。一般に、これらのキナーゼは、チロシン残基を優先的にリン酸化するキナーゼならびにセリン残基および/またはトレオニン残基を優先的にリン酸化するキナーゼという2つのグループに分類される。チロシンキナーゼには、膜貫通型増殖因子受容体(例えば上皮増殖因子受容体(EGFR))および細胞質非受容体型キナーゼ(Srcファミリーキナーゼ、SykファミリーキナーゼおよびTecファミリーキナーゼが含まれる)が包含される。
【0003】
プロテインキナーゼ活性の増加は、癌、代謝疾患、免疫疾患および炎症性疾患を含む多くの疾患に関わる。これらは、変異(複数可)、過剰発現または酵素活性の不適切な制御に起因する制御機構の不全によって直接あるいは間接的に引き起こされ得る。
【0004】
タンパク質チロシンキナーゼ(受容体型チロシンキナーゼおよび非受容体型キナーゼの両方)は、免疫系の細胞の活性化および増殖に必須である。肥満細胞における免疫受容体の活性化の際に最初に検出可能な現象のうち、T細胞およびB細胞は、非受容体型チロシンキナーゼの刺激である。
【0005】
ホスホイノシチド 3−キナーゼ(PI3K)は、ウイルスの癌遺伝子に関連する脂質キナーゼとして早期に同定され(Whitman et al., Nature 315:239−242(1985))、過去20年にわたって、癌とPI3Kの関連性がさらに実証されてきた(Wymann et al., Curr.Opin.Cell Biol. 17:141−149(2005))。それ以来、PI3Kは、広範な細胞活動を調節し、増殖および代謝の制御の中心をなすと認識されている。PI3K経路を標的とする遺伝子改変マウス、ならびに、コーデン症候群、結節性硬化症、毛細血管拡張性運動失調症、X連鎖性筋細管ミオパチーおよびCharcot−Marie−Toothニューロパチーのようなヒトの遺伝性疾患の解明は、ホスホイノシチドシグナル伝達の細胞および全身での役割に対するさらなる見識をもたらした。ホスホイノシチドレベル(特にクラスIのPI3Kの生成物であるPtdIns(3,4,5)P)の脱制御は、癌、慢性炎症、アレルギー、代謝疾患、糖尿病および心血管障害の発病に関わる。
【0006】
PI3Kは、ホスホイノシチドのイノシトール環の3’−OH位をリン酸化する酵素のファミリーである。PI3Kは、構造的特徴およびインビトロでの脂質基質特異性に基づいて3つのクラスに分けられている(Marone et al., Biochimica et Biophysica Acta 1784:159−185(2008))。クラスIのPI3Kはヘテロ二量体を形成し、これは、約110kDaの密接に関連した4種の触媒サブユニットのうちの1つと、2つの異なるファミリーに属する関連調節サブユニットと、からなる。インビトロにおいて、クラスIのPI3Kは、PtdInsをPtdIns−3−Pに、PtdIns−4−PをPtdIns(3,4)Pに、およびPtdIns(4,5)PをPtdIns(3,4,5)Pに変換することができるが、インビボでの基質はPtdIns(4,5)Pである(Cantley et al., Science 296:1655−1657(2002))。クラスIのPI3Kは、増殖因子受容体ならびにGタンパク質共役型受容体を含む幅広い様々な細胞表面受容体によって活性化される。
【0007】
クラスIIのPI3KはインビトロにおいてPtdInsおよびPtdIns−4−Pをリン酸化することができるが、それらの妥当なインビボでの基質は依然として研究中である。大きな酵素(170〜200kDa)で構成されるこのクラスは3つのメンバーを有し、その全てがC末端のC2ホモロジードメインを特徴とする。クラスIIのPI3Kのアダプター分子はこれまで同定されていない。クラスIIIのPI3KはPtdInsをリン酸化できるだけであり、従って、PtdIns−3−Pしか生成しない。このクラスのただ一つのメンバーがVps34であり、このうち、S.cerevisiaeのVps34p(液胞タンパク質選別変異体34タンパク質(vacuolar protein sorting mutant 34 protein))がプロトタイプであり、新規に合成されたタンパク質のゴルジ体から酵母液胞(哺乳類のリソソームに相当するオルガネラ)への輸送において必須の役割を果たすことが示されている(Schu et al., Science 260:88−91(1993))。
【0008】
ホスホイノシチド 4−キナーゼ(PI4K)は、PtdInsのイノシトール環の4’−OH位をリン酸化し、それによりPtdIns−4−Pを生成する。この脂質は、その後、PtdIns−4−P 5−キナーゼによりさらにリン酸化されてPtdIns(4,5)Pを生成でき、これは、細胞膜におけるホスホリパーゼCとPI3Kのシグナル伝達のための主要供給源である。4種のPI4Kのアイソフォームが知られている:PI4KIIαおよびPI4KIIβならびにPI4KIIIαおよびPI4KIIIβ。PI4KIIIは、PI3Kと最も密接に関連している。
【0009】
クラスIVのPI3Kと呼称されるPI3K関連タンパク質のクラスは、PI3KおよびPI4Kに類似した触媒コアを有する高分子量の酵素で構成され、哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)(FRAPとしても知られている)、DNA依存性プロテインキナーゼ(DNA−PKcs)、毛細血管拡張性運動失調症変異遺伝子産物(ataxia telangiectasia mutated gene product)(ATM)、毛細血管拡張性運動失調症関連(ataxia telangiectasia related)(ATR)、SMG−1および形質転換/転写ドメイン関連タンパク質(transformation/transcription domain−associated protein)(TRRAP)を包含する。最初の5つのメンバーは、細胞増殖制御およびゲノム/トランスクリプトームサーベイランスに関与する、活性を有するタンパク質セリン−トレオニンキナーゼである(Marone et al., Biochimica et Biophysica Acta 1784:159−185(2008))。DNA−PKcs、ATM、ATRおよびSMG−1はDNA損傷応答に関与する。DNA損傷に関与しない唯一の活性キナーゼがmTORであり、これは、増殖因子および栄養素利用可能性によって調節され、タンパク質合成、細胞の成長および増殖を調和させる。ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)複合体1および2は、増殖因子シグナル伝達(PI3K/PKBおよびRas/MAPKカスケードを介する)、エネルギーの状態(LKB1およびAMPK)および栄養素の感知を統合する。TORはPKB/Aktによって正に調節され、PKB/Aktは、結節性硬化症複合体(tuberous sclerosis complex)(TSC)中の負の調節因子であるTSC2をリン酸化し、GTPase RhebおよびmTORの活性化を生じさせる。同時に、mTORは活性化を介してリボソームタンパク質の翻訳を、従ってリボソームの新生を、促す(Wullschleger et al., Cell 124:471(2006))。ラパマイシンならびにその誘導体であるRAD001およびCCI−779はFKBP12に結合し、その複合体がmTOR複合体1(mTORC1)の活性を極めて選択的に遮断する。主に、増大したPI3Kシグナル伝達および過剰活性のmTORを示す腫瘍を有する患者において、ラパマイシンおよび誘導体を用いて様々な臨床試験が開始された。
【0010】
PI3K経路は、細胞の成長、増殖、生存ならびに細胞遊走の調節を制御する重要なシグナル伝達カスケードである。PI3Kは、増殖因子、炎症メディエーター、ホルモン、神経伝達物質、ならびに免疫グロブリンおよび抗原を含む、幅広い様々な異なる刺激によって活性化される(Wymann et al., Trends Pharmacol. Sci. 24:366−376(2003))。クラスIAのPI3KアイソフォームであるPI3Kα、PI3KβおよびPI3Kδは全て、p85/p55/p50調節サブユニットのうちの1つに結合し、p85/p55/p50調節サブユニットは全て、リン酸化されたTyr−X−X−Metモチーフに高親和性で結合するSH2ドメインを2つ有する。これらのモチーフは、活性化された増殖因子受容体、それらの基質および多数のアダプタータンパク質に存在する。上述のように、PI3K/PKBシグナル伝達カスケードの活性化は、細胞の成長、生存および増殖に対して正の作用を有する。PI3Kシグナル伝達の恒常的なアップレギュレーションは、細胞に対して有害な作用を有し、無制御な増殖、遊走の亢進、および接着非依存性の成長を導く可能性がある。これらの現象は、悪性腫瘍の形成だけでなく、炎症性および自己免疫性の疾患の発症も生じやすくする。
【0011】
特許出願国際公開第WO2010/052569号、同第WO2007/084786号および同第WO2008/098058号には、PI3KおよびmTORを阻害する特性を有する特定の類似したトリアジンおよびピリミジンの誘導体、ならびに医薬としてのそれらの使用が記載されている。
【発明の概要】
【0012】
第一の態様では、本発明は、式(I)
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

の、ジフルオロメチルで置換されたヘテロ芳香族化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;
YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよいフェニルであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、フェニル、
(iii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
(iv)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
(v)OR12であって、R12はC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜CアルキレンC〜Cシクロアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、OR12、または
(vi)NR1516であって、R15およびR16は、互いに独立して、H、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、NR1516
であり;
但しRおよびRのうちの少なくとも1つは式IIのモルホリニルである;
化合物、ならびにそのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、に関する。
【0013】
さらなる態様では、本発明は、上記で定義されたような式(I)の化合物を含む医薬組成物に関し、ならびに、PI3K、mTORおよびPIKKによって調節される疾患または障害を防止または処置する(特に過剰増殖性障害(hyperproliferative disorder)を処置する)方法であって、そのような処置を必要とする哺乳類に上記で定義されたような式(I)の化合物の有効量を投与することを含む方法に関する。本発明のさらなる態様は、哺乳類におけるPI3K、mTORおよびPIKKによって調節される疾患または状態の処置または防止のための上記で定義されたような式(I)の化合物の使用、および哺乳類におけるPI3K、mTORおよびPIKKによって調節される疾患または状態の処置または防止のための医薬の調製における上記で定義されたような式(I)の化合物の使用である。
【0014】
さらに別の態様では、本発明は、PI3K、mTORおよびPIKKによって調節される疾患または障害(特に過剰増殖性障害)の化学療法、放射線療法、標的療法または免疫療法などの標準的処置と組み合わせた、上記で定義されたような式(I)の化合物の有効量の使用に関する。
【0015】
さらに、本発明は、上記で定義されたような式(I)の化合物の合成に関するが、これには前記化合物の互変異性体、溶媒和物、中間体、プロドラッグおよび塩の合成が包含される。
【0016】
本発明のさらなる態様および実施形態は、この説明が続くにつれて明らかとなるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、本発明の、提示される態様およびさらなる態様ならびに提示される実施形態およびさらなる実施形態について詳細に述べるが、これらの例は、添付の構造および式に示されている。列挙された実施形態に関連して本発明が説明されるが、列挙された実施形態は本発明をそれらの実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。それどころか、本発明は、本発明の態様、特に特許請求の範囲、によって定義されるような本発明の範囲内に含まれ得る代替物、改変物、および等価物を全て包含することが意図される。当業者であれば、本発明の実施において使用され得る、本明細書に記載されるものと類似または同等の多くの方法および材料を認識するであろう。本発明は決して、本明細書に記載される方法および材料に限定されない。
【0018】
定義
「処置する」および「処置」なる用語は、治療的処置および予防的または防止的な手段の両方を指し、ここで、その目的は、望ましくない病理学的な変化または障害(癌の発症または拡散など)を防止または緩徐化(軽減)することである。本発明の目的に関して、有益であるか望ましい臨床結果には、限定されるものではないが、検出可能であるか検出不能であるかによらず、症状の緩和、疾患の程度の減少、疾患の安定化(すなわち悪化しない)状態、疾患の進行の遅延または鈍化、疾患の状態の改善または緩和、および寛解(部分的か全体的かによらない)が包含される。「処置」はまた、処置を受けない場合に予想される生存期間と比較して、生存期間を延ばすことを意味してもよい。処置を必要とするものには、状態もしくは障害を既に有するものならびに状態もしくは障害を有しやすいものまたは状態もしくは障害が防止されるべきであるものが包含される。
【0019】
「有効量」なる表現は、(i)特定の疾患、状態、または障害を処置または防止するか、(ii)特定の疾患、状態、または障害の1つ以上の症状を軽減、改善、または排除するか、あるいは(iii)本明細書に記載される特定の疾患、状態、または障害の1つ以上の症状の発生を防止するか遅らせる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合には、薬物の有効量は、癌細胞の数を減少させる;腫瘍サイズを減少させる;末梢器官への癌細胞の浸潤を阻害する(すなわち、ある程度鈍化させ、好ましくは停止させる);腫瘍の転移を阻害する(すなわち、ある程度鈍化させ、好ましくは停止させる);腫瘍の成長を、ある程度、阻害する;および/または癌に付随する1つ以上の症状を、ある程度、緩和する、可能性がある。薬物が、存在する癌細胞の増殖を防止し、および/または存在する癌細胞を死滅させるのであれば、その薬物は細胞増殖抑制性および/または細胞傷害性である可能性がある。癌治療の場合、有効性は、例えば、疾患の無増悪期間(time to disease progression)(TIP)の評価および/または奏効率(response rate)(RR)の決定によって、測定できる。
【0020】
「癌」および「癌性」なる用語は、典型的には無制御の細胞増殖を特徴とする、哺乳類の生理的状態を指すか表す。「腫瘍」は、1つ以上の癌性細胞を含む。癌の例としては、限定されるものではないが、癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病またはリンパ性悪性腫瘍が挙げられる。このような癌のより具体的な例としては、扁平上皮癌(例えば上皮性扁平上皮癌)、肺癌(小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺の腺癌および肺の扁平上皮癌を含む)、腹膜癌、肝細胞癌、胃癌(gastric or stomach cancer)(胃腸癌を含む)、膵臓癌、グリア芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝細胞腫、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌または子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎癌、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、胆管癌、マントル細胞リンパ腫、CNSリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、非ホジキンリンパ腫、ならびに頭頸部がんが挙げられる。
【0021】
「化学療法剤」は、癌の処置に有用な化合物である。公知の化学療法剤の例としては、トラスツズマブ、ペルツズマブ、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/Roche/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、スニチニブ(SUTENT(登録商標)、Pfizer/Sugen)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、フィナスネート(finasunate)(VATALANIB(登録商標)、Novartis)、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファルニブ(SCH 66336)、ソラフェニブ(NEXAVAR、Bayer Labs)、およびゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、AG1478、アルキル化剤(チオテパおよびCYTOXAN(登録商標)シクロホスファミド(cyclosphosphamide)など)、アルキルスルホネート(ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファンなど)、アジリジン(ベンゾドパ(benzodopa)、カルボコン、メトウレドパ(meturedopa)およびウレドパ(uredopa)など)、エチレンイミンおよびメラミン(アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびトリメチロメラミン(trimethylomelamine)を含む)、アセトゲニン、カンプトテシン(合成類似体トポテカンを含む)、ブリオスタチン、カリースタチン(callystatin)、CC−1065(そのアドゼレシン合成類似体、カルゼレシン合成類似体およびビゼレシン合成類似体を含む)、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成類似体であるKW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、サルコジクチン(sarcodictyin)、スポンジスタチン、ナイトロジェンマスタード(クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベムビチン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなど)、ニトロソウレア(nitrosurea)(カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムスチン(ranimnustine)など)、エンジイン抗生物質(例えば、カリチアマイシン、特にカリチアマイシンγ1およびカリチアマイシンω1)などの抗生物質、ダイネミシン(ダイネミシンAを含む)、ビスホスホネート(biphosphonate)(クロドロネートなど)、エスペラミシン、ならびにネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連する色素タンパク質エンジイン抗菌性クロモフォア、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン(carzinophillin)、クロモマイシン(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾール−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン(marcellomycin)、マイトマイシン(マイトマイシンCなど)、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、代謝拮抗剤(メトトレキサートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)など)、葉酸類似体(デノプテリン(denopterin)、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなど)、プリン類似体(フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなど)、ピリミジン類似体(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなど)、アンドロゲン(カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなど)、抗副腎剤(anti−adrenals)(アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなど)、葉酸補充剤(folic acid replenisher)(フォリン酸(frolinic acid)など)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル(bestrabucil)、ビスアントレン(bisantrene)、エダトレキサート(edatraxate)、デフォファミン(defofamine)、デメコルチン、ジアジクオン(diaziquone)、エフロルニチン(elfornithine)、酢酸エリプチニウム(elliptinium acetate)、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダミン(lonidainine)、マイタンシノイド(マイタンシンおよびアンサマイトシンなど)、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット(phenamet)、ピラルビシン、ロソキサントロン(losoxantrone)、ポドフィリン酸(podophyllinic acid)、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK(登録商標)多糖複合体、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム(spirogermanium)、テヌアゾン酸、トリアジコン、トリコテシン、ウレタン、ビンデシン(indesine)、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン(gacytosine)、アラビノシド、タキソイド(例えば、TAXOL(登録商標)(パクリタキセル、Bristol−Myers Squibb)、パクリタキセルのアルブミン加工ナノ粒子製剤であるABRAXANE(商標)(Cremophor非含有)、およびTAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル(docetaxel, doxetaxel)、Sanofi−Aventis))、クロラムブシル、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、白金類似体(シスプラチンおよびカルボプラチンなど)、ビンブラスチン、エトポシド、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、NAVELBINE(登録商標)(ビノレルビン)、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、カペシタビン(XELODA(登録商標))、イバンドロネート、CP−11、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO)、レチノイド(レチノイン酸など)、ならびに上記のもののうちのいずれかの医薬的に許容される塩、酸および誘導体、が挙げられる。
【0022】
「化学療法剤」の定義には、以下のものも包含される:(i)例えばタモキシフェン(クエン酸タモキシフェンであるNOLVADEX(登録商標)を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、およびFARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフェン(toremifine citrate))を含む、抗エストロゲン剤および選択的受容体モジュレーター(SERM)などの、腫瘍に対するホルモンの作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤;(ii)例えば4(5)−イミダゾール、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン、Pfizer)、ホルメスタン(formestanie)、ファドロゾール(fadrazole)、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール、Novartis)およびARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール、AstraZeneca)などの、副腎でのエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤;(iii)フルタミド、ニルタミドなどの抗アンドロゲン剤;(iv)プロテインキナーゼ阻害剤;(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異常な細胞増殖に関与するシグナル伝達経路中の遺伝子(例えばPKC−α、Raf IおよびH−Rasなど)の発現を阻害するもの;(vii)VEGF発現阻害剤(例えばANGIOZYME(登録商標))およびHER2発現阻害剤などのリボザイム;(viii)遺伝子治療ワクチンなどのワクチン、例えばALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、およびVAXID(登録商標);PROLEUKIN(登録商標)rll−2;LURTOTECANE(登録商標)などのトポイソメラーゼ1阻害剤;ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech/Roche)などの抗血管新生剤;ならびに(x)上記のもののうちのいずれかの医薬的に許容される塩、酸および誘導体。
【0023】
本願において使用される「プロドラッグ」なる用語は、親化合物または親薬物と比較して、より良好な溶解性、低下した細胞傷害性または増加したバイオアベイラビリティなど、改善された特性を有する可能性があり、活性化されるか、より活性の高い親形態に変換されることが可能である、本発明の化合物の前駆体形態または誘導体形態を指す。本発明のプロドラッグには、限定されるものではないが、1つまたは2つの水素が好適な置換基で置き換えられている、ピリジン核またはピリミジン核に結合したアミノ基の誘導体、あるいはRがピペラジン−1−イルの場合の環内アミノ官能基の誘導体が包含される。このようなプロドラッグの例は、20種の最も頻繁に存在する天然のL−α−アミノ酸から選択されるアミノ酸でアシル化された化合物、L−Ala−L−Alaなどのジペプチドでアシル化された化合物、炭酸、硫酸またはリン酸によるもの、ならびにそれらの医薬的に許容される塩である。
【0024】
「代謝物」は、特定の化合物またはその塩の、体内での代謝によって生成される生成物である。化合物の代謝物は、当技術分野で公知のありふれた手法を用いて同定される可能性があり、その活性は、本明細書に記載されるものなどの試験を用いて決定される。このような生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素による切断等から生じる可能性がある。特に、モルホリン環、ピペラジン環またはチオモルホリン環であるRおよび/またはR内の任意の1箇所が酸素添加またはヒドロキシル化されている、上記で定義されたような式(I)の化合物は、代謝物と考えられる。考えられるさらなる代謝物は、チオモルホリン S−オキシドおよびチオモルホリン S,S−ジオキシドである。従って、本発明はまた、本発明の化合物を哺乳類と、それらの代謝産物を産生するのに十分な時間、接触させることを含むプロセスによって生成される化合物を含む、本発明の化合物の代謝物も対象とする。
【0025】
「リポソーム」は、様々なタイプの脂質、リン脂質および/または界面活性剤で構成される小胞であり、哺乳類への薬物(本明細書に開示されるPI3KおよびmTORキナーゼの阻害剤、および任意選択で化学療法剤、など)の送達に有用である。リポソームの成分は通常、生体膜の脂質配置と同様に、二重層構造に配置される。
【0026】
「キラル」なる用語は、その鏡像パートナーを重ね合わせることができないという特性を有する分子を指すが、「アキラル」なる用語は、その鏡像パートナーに重ね合わせることができる分子を指す。
【0027】
「立体異性体」なる用語は、同一の化学組成を有するが、原子または基の空間配置に関して異なる化合物を指す。
【0028】
「ジアステレオマー」は、化合物が互いの鏡像とはならない、2つ以上のキラル中心を有する立体異性体を指す。ジアステレオマーは異なる物性(例えば融点、沸点、スペクトル特性、ならびに化学的反応性および生物学的反応性)を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動およびクロマトグラフィーなど、高分解能の分析手法の下で分離される可能性がある。
【0029】
「エナンチオマー」は、互いの鏡像を重ね合わせることができない、化合物の2つの立体異性体を指す。
【0030】
本明細書で使用される立体化学の定義および慣用表現は一般に、S.P.Parker, Ed., McRaw−Hiff Dictionary of Chemical Terms(1984), McGraw−Hill Book Company, New York;およびEliel,E. and Wilen,S.,「Stereochemistry of Organic Compounds」 John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は不斉中心またはキラル中心を含む可能性があり、従って、異なる立体異性体で存在する可能性がある。限定されるものではないがジアステレオマー、エナンチオマーおよびアトロプ異性体を含め、本発明の化合物の全ての立体異性体ならびにそれらの混合物(ラセミ混合物など)が本発明の一部をなすことが意図される。多くの有機化合物が光学活性形態で存在し、すなわち、それらは、平面偏光面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を記載する際に、接頭辞DおよびL、またはRおよびSは、分子の、そのキラル中心(複数可)についての絶対配置を示すために使用される。接頭辞dおよびlまたは(+)および(−)は、化合物による平面偏光の回転の符号を指定するために使用され、(−)またはlは、化合物が左旋性であることを意味する。接頭辞(+)またはdを伴う化合物は右旋性である。所与の化学構造に関して、これらの立体異性体は、それらが互いの鏡像であることを除き同一である。特定の立体異性体はエナンチオマーと呼称されることもあり、このような異性体の混合物は、エナンチオマー混合物またはスカレミック(scalemic)混合物と呼称されることがある。エナンチオマーの50:50の混合物はラセミ混合物またはラセミ体と呼称される。「互変異性体」または「互変異性形態」なる用語は、低いエネルギー障壁を介して相互変換可能である、異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体は、ケト−エノール異性化およびイミン−エナミン異性化など、プロトンの移動を介した相互変換を含む。
【0031】
本明細書で使用される「医薬的に許容される塩」なる表現は、本発明の化合物の医薬的に許容される有機塩または無機塩、特に酸付加塩、を指す。例示的な塩としては、限定されるものではないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、酸性リン酸塩(acid phosphate)、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩(acid citrate)、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩(saccharate)、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩(メシル酸塩)、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩が挙げられる。医薬的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオンまたは他の対イオンなどの別の分子の包含を伴う可能性がある。対イオンは、親化合物の電荷を安定化させる任意の有機部分または無機部分であってよい。さらに、医薬的に許容される塩は、その構造内に2つ以上の荷電原子を有してよい。複数の荷電原子が医薬的に許容される塩の一部である場合には、複数の対イオンを有し得る。従って、医薬的に許容される塩は、1つ以上の荷電原子および/または1つ以上の対イオンを有し得る。
【0032】
本発明の化合物が塩基である場合、望ましい医薬的に許容される塩は、当技術分野で利用可能な任意の好適な方法、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸等などの無機酸での遊離塩基の処理、または酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(pyranosidyl acid)(グルクロン酸またはガラクツロン酸など)、α−ヒドロキシ酸(クエン酸または酒石酸など)、アミノ酸(アスパラギン酸またはグルタミン酸など)、芳香族酸(安息香酸または桂皮酸など)、スルホン酸(p−トルエンスルホン酸またはエタンスルホン酸)等などの有機酸での遊離塩基の処理、によって調製されてよい。
【0033】
「医薬的に許容される」なる表現は、その物質または組成物が化学的および/または毒物学的に、製剤を含む他の成分、および/またはそれにより処置される哺乳類に適合していなければならないということを示す。
【0034】
「溶媒和物」は、1つ以上の溶媒分子と本発明の化合物との会合または複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例としては、限定されるものではないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸エチル、酢酸、およびエタノールアミンが挙げられる。「水和物」なる用語は、溶媒分子が水である複合体を指す。
【0035】
「保護基」なる用語は、化合物上の他の官能基の反応の間に特定の官能基をブロックまたは保護するために一般に利用される置換基を指す。例えば、「アミノ保護基」は、化合物中のアミノ官能基をブロックまたは保護する、アミノ基に結合された置換基である。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニルおよび9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が包含される。保護基およびその使用の一般的な説明については、T.W.Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, New York, 1991を参照のこと。
【0036】
「本発明の化合物(compound of this invention)」および「本発明の化合物(compounds of the present invention)」および「式(I)の化合物」なる用語には、それらの立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、医薬的に許容される塩、および塩の溶媒和物が包含される。
【0037】
「哺乳類」なる用語には、限定されるものではないが、ヒト、マウス、ラット、モルモット、サル、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、およびヒツジが包含される。本明細書で使用される場合、「哺乳類」なる用語は、好ましくは、ヒトを指す。
【0038】
本発明は、治療剤および新規の診断プローブとして有用である、新規のジフルオロメチル−アミノピリジルおよびジフルオロメチル−アミノピリミジニルで置換されたトリアジンおよびピリミジン、ならびにそれらの医薬製剤を提供する。さらに、これらの化合物は、プロテインキナーゼおよび脂質キナーゼによって調節される疾患、状態および/または障害の処置において潜在的に有用である。
【0039】
より具体的には、第一の態様において、本発明は、式(I)
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;
YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよいフェニルであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、フェニル、
(iii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
(iv)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
(v)OR12であって、R12はC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜CアルキレンC〜Cシクロアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、OR12、または
(vi)NR1516であって、R15およびR16は、互いに独立して、H、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、NR1516
であり;
但しRおよびRのうちの少なくとも1つは式IIのモルホリニルである;
化合物、ならびにそのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0040】
別の態様では、本発明は、式(I)
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;
YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化8】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよいフェニルであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、フェニル、
(iii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
(iv)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
(v)OR12であって、R12はC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜CアルキレンC〜Cシクロアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、OR12、または
(vi)NR1516であって、R15およびR16は、互いに独立して、H、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、NR1516
であり;
但しRおよびRのうちの少なくとも1つは式IIのモルホリニルである;
化合物、ならびにそのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ(octadeuterio)−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0041】
別の態様では、本発明は、式(I)
【化10】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;
YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(vii)式(II)
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化12】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、
(viii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよいフェニルであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、フェニル、
(ix)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
(x)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
(xi)OR12であって、R12はC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜CアルキレンC〜Cシクロアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、OR12、または
(xii)NR1516であって、R15およびR16は、互いに独立して、H、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜3つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である、NR1516
であり;
但しRおよびRのうちの少なくとも1つは式IIのモルホリニルである;
化合物、ならびにそのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供するが、但し、
は4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではなく、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではない。
【0042】
別の態様では、本発明は、式(I)
【化13】
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の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
は4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、
は4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである、
化合物を提供する。
【0043】
さらに別の態様では、本発明は、PI3K、mTORおよびPIKKのうちのいずれか1つによって個別に、あるいは任意の組み合わせで、調節される疾患または障害を防止または処置する方法における使用のための、本明細書で定義されるような式(I)の化合物を提供し、ここで前記方法は、そのような防止または処置を必要とする哺乳類に前記式(I)の化合物の有効量を投与することを含む。好ましくは、前記疾患または障害は過剰増殖性障害である。
【0044】
さらに別の態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)における、PI3K、mTORおよびPIKKのうちのいずれか1つによって個別に、あるいは任意の組み合わせで、調節される疾患または状態の処置または防止のための医薬の調製における、本明細書で定義されるような式(I)の化合物の使用を提供する。好ましくは、前記疾患または障害は過剰増殖性障害である。
【0045】
さらに別の態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)における、PI3K、mTORおよびPIKKのうちのいずれか1つによって個別に、あるいは任意の組み合わせで、調節される疾患または状態の処置または防止のための医薬の製造における、本明細書で定義されるような式(I)の化合物の使用を提供する。好ましくは、前記疾患または障害は過剰増殖性障害である。
【0046】
さらに別の態様では、本発明は、PI3K、mTORおよびPIKKのうちのいずれか1つによって個別に、あるいは任意の組み合わせで、調節される疾患または障害を防止または処置する方法を提供し、ここで前記方法は、そのような防止または処置を必要とする哺乳類に本明細書で定義されるような式(I)の化合物の有効量を投与することを含む。
【0047】
アルキル部分(単独のもの、あるいはアルコキシなどのより大きな基の一部としてのもの)はそれぞれ、直鎖または分枝鎖であり、好ましくはC〜Cアルキルであり、より好ましくはC〜Cアルキルである。例としては、特に、メチル、エチル、n−プロピルおよびプロパン−2−イル(イソプロピル)が挙げられる。アルコキシの例としては、特に、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシおよびイソプロポキシが挙げられる。本明細書で説明されるように、アルコキシは、ハロアルコキシ部分をもたらすハロゲン原子など、さらなる置換基を含んでよい。
【0048】
「アルコキシアルキル」なる用語はR−O−R’部分を指し、ここでR基およびR’基は、本明細書で定義されるようなアルキル基である。例としては、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチルおよびメトキシプロピルが挙げられる。
【0049】
アルキレン部分はそれぞれ、直鎖または分枝鎖であり、具体的には例えば、−CH−、−CH−CH−、−CH(CH)−、−CH−CH−CH−、−CH(CH)−CH−、または−CH(CHCH)−であり、好ましくは−CH−、−CH−CH−または−CH(CH)−である。
【0050】
ハロアルキル部分(単独のもの、あるいはハロアルコキシなどのより大きな基の一部としてのもの)はそれぞれ、1つ以上のハロゲン原子(同種または異種)で置換されたアルキル基である。ハロアルキル部分は、例えば、1〜5つのハロ置換基、または1〜3つのハロ置換基を含む。例としては、特に、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチルおよび2,2,2−トリフルオロ−エチルが挙げられる。
【0051】
ハロアルケニル部分(単独のもの、あるいはハロアルケニルオキシなどのより大きな基の一部としてのもの)はそれぞれ、1つ以上のハロゲン原子(同種または異種)で置換されたアルケニル基である。例としては、2−ジフルオロ−ビニルおよび1,2−ジクロロ−2−フルオロ−ビニルが挙げられる。ハロアルケニル部分は、例えば、1〜5つのハロ置換基、または1〜3つのハロ置換基を含む。
【0052】
シクロアルキル部分はそれぞれ、単環式または二環式であってよく、典型的には、および好ましくは、単環式であってよく、好ましくは、3〜6つの炭素原子を含む。好ましい単環式シクロアルキル基の例としては、特に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。
【0053】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素であり、好ましくはフッ素である。
【0054】
「ヘテロアリール」なる用語は、窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子、好ましくは最大4つのヘテロ原子、を環員として含む芳香族環系を指す。ヘテロアリール環は、隣り合った酸素原子、隣り合った硫黄原子、または隣り合った酸素原子と硫黄原子、を環内に含まない。好ましい例としては、特に、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、フラニル、およびチオフェニルが挙げられる。
【0055】
「複素環」なる用語は、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を環員として含む飽和または部分的に不飽和の炭素環式環を指す。このような環は、隣り合った酸素原子、隣り合った硫黄原子、または隣り合った酸素原子と硫黄原子、を環内に含まない。好ましい例としては、特に、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、オキサゾリジニルおよびイソオキサゾリジニルが挙げられる。
【0056】
基が任意に置換されていてもよいとされている場合、好ましくは任意選択で1〜3つの置換基、より好ましくは任意選択で1〜2つの置換基が存在してもよい。
【0057】
特定の式(I)の化合物は、1つまたは2つ以上のキラル中心を含むことがあり、このような化合物は、純粋なエナンチオマーまたは純粋なジアステレオ異性体ならびに任意の比率のそれらの混合物として提供されてよい。本発明の化合物はまた、式(I)の化合物の互変異性体を全て包含する。
【0058】
好ましい実施形態において、本発明は、本明細書で定義されるような式(I)の化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩を提供する。別の好ましい実施形態において、本発明は、X、XおよびXがNである式(I)の化合物を提供する。
【0059】
別の好ましい実施形態において、(i)前記Xおよび前記XはNであり、且つ前記XはCHであるか、(ii)前記Xおよび前記XはNであり、且つ前記XはCHであるか、(iii)前記Xおよび前記XはNであり、且つ前記XはCHであり、ならびに、好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。別の実施形態において、(i)前記Xおよび前記XはNであり、且つ前記XはCHであるか、(ii)前記Xおよび前記XはNであり、且つ前記XはCHであり、ならびに、好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。別の好ましい実施形態において、前記Xおよび前記XはNであり、且つ前記XはCHであり、ならびに、好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0060】
別の好ましい実施形態において、前記YはNであり、ならびに、好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。別の好ましい実施形態において、前記YはCHであり、ならびに、好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0061】
別の好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは互いに独立して、(i)式(II)のモルホリニル、(ii)前記5〜6員のヘテロアリール環W、(iii)前記4〜6員の飽和複素環Z、(iv)前記OR12、または(v)前記NR1516である。
【0062】
別の好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは互いに独立して、
【化14】
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から選択される。
【0063】
別の好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは互いに独立して、
【化15】
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から選択される。
【0064】
別の好ましい実施形態において、RおよびRは互いに独立して、
【化16】
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から選択される。
【0065】
別の好ましい実施形態において、RおよびRは互いに独立して、
【化17】
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から選択される。
【0066】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(2,6−ジモルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ジモルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−4,6−ジモルホリノ−[2,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
(4S,5R)−3−[6−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−2−モルホリノ−ピリミジン−4−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−エチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(8−オキサ−5−アザスピロ[3.5]ノナン−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−イソプロピルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−N−メチル−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−N−(シクロプロピルメチル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[(3aR,6aS)−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[(4aS,7aR)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−モルホリノ−6−(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(4−モルホリノ−1−ピペリジル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(4−モルホリノ−1−ピペリジル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
3−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]オキサゾリジン−2−オン;
5−(4−((1R,2R,4S,5S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−6−((2R,4S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,6−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,7−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(6−アミノ−3−ピリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−ピリジル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−ピラジン−2−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1H−ピラゾール−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン、
から選択される。
【0067】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(2,6−ジモルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ジモルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−4,6−ジモルホリノ−[2,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、
から選択される。
【0068】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、
4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
(4S,5R)−3−[6−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−2−モルホリノ−ピリミジン−4−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−エチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(8−オキサ−5−アザスピロ[3.5]ノナン−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−イソプロピルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−N−メチル−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−N−(シクロプロピルメチル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[(3aR,6aS)−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[(4aS,7aR)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−モルホリノ−6−(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(4−モルホリノ−1−ピペリジル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(4−モルホリノ−1−ピペリジル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
3−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]オキサゾリジン−2−オン;
5−(4−((1R,2R,4S,5S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−6−((2R,4S)−7−オキサ−9−アザトリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,6−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(6,7−ジフルオロ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(6−アミノ−3−ピリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−ピリジル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−ピラジン−2−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1H−ピラゾール−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン、
から選択される。
【0069】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;および
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、
からなる群より選択される。
【0070】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、
から選択される。
【0071】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミンである。
【0072】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0073】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミンである。
【0074】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0075】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミンである。
【0076】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0077】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、
4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン;
5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、
から選択される。
【0078】
別の非常に好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オンである。
【0079】
別の好ましい実施形態において、前記式(I)の化合物は、(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0080】
別の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、互いに独立して、式(II)のモルホリニルである。好ましい一実施形態において、前記RはRと同じである。別の好ましい実施形態において、前記RはRと同じではない。
【0081】
別の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、互いに独立して、式(II)のモルホリニルおよび前記5〜6員のヘテロアリール環Wである。
【0082】
別の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、互いに独立して、式(II)のモルホリニルおよび前記4〜6員の飽和複素環Zである。
【0083】
別の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、互いに独立して、式(II)のモルホリニルおよび前記OR12である。
【0084】
別の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、互いに独立して、式(II)のモルホリニルおよび前記NR1516である。
【0085】
別の好ましい実施形態では、前記式(II)
【化18】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニル中において、RおよびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化19】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0086】
およびRが、組み合わさって二価の残基を形成し、隣り合った炭素原子に結合している場合、環が形成された(annulated)モルホリニル置換基が形成されている。RおよびRが、組み合わさって二価の残基を形成し、モルホリン環をまたいでいる場合、架橋されたモルホリニル置換基が形成されている。RおよびRが、組み合わさって二価の残基を形成し、モルホリンの同一炭素原子に結合している場合、スピロモルホリニル置換基が形成されている。
【0087】
好ましい実施形態では、RおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化20】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか、から選択される二価の残基−R−であって、架橋されたモルホリニル置換基を形成する二価の残基−R−、を形成する。
【0088】
別の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、互いに独立して、式(II)のモルホリニルであり、ここでRおよびRは組み合わさって二価の残基を形成し、架橋されたモルホリニルをもたらし、ここでRおよびRは組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化21】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0089】
さらなる好ましい実施形態において、前記式(II)
【化22】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルであり、ここでRおよびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化23】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0090】
さらなる好ましい実施形態において、前記式(II)のモルホリニルは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルであり、ここでRおよびRは互いに独立してHまたはCHである。
【0091】
さらなる好ましい実施形態において、前記式(II)のモルホリニルは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルであり、ここでRおよびRは互いに独立してC〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、−CH−もしくはCアルキレン(好ましくは−CH−)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化24】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0092】
さらなる好ましい実施形態において、前記式(II)のモルホリニルは互いに独立して
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

から選択される。
【0093】
さらなる好ましい実施形態において、前記式(II)のモルホリニルは互いに独立して
【化26】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される。
【0094】
さらなる好ましい実施形態において、RまたはRは前記5〜6員のヘテロアリール環Wである。
【0095】
さらなる好ましい実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリール環Wの前記1〜4つのヘテロ原子はNだけであり、ここで前記6員のヘテロアリール環Wは1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。好ましくは、1〜4つのNを含む前記5〜6員のヘテロアリール環Wは、1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、ここでRはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0096】
さらなる好ましい実施形態において、前記ヘテロアリール環Wは、1〜4つのヘテロ原子を含む6員のヘテロアリール環であり、ここで前記ヘテロ原子はNだけであり、前記6員のヘテロアリール環Wは1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、Rはそれぞれ独立してハロゲン(好ましくはフッ素)、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0097】
さらなる好ましい実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリール環Wは、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される。
【0098】
非常に好ましいさらなる実施形態において、前記ヘテロアリール環Wは、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される6員のヘテロアリール環である。
【0099】
さらなる好ましい実施形態において、RまたはRは、前記4〜6員の複素環Zである。
【0100】
さらなる好ましい実施形態において、前記複素環Zは、1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員の飽和複素環Zであり、ここでRはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する。
【0101】
さらなる好ましい実施形態において、前記複素環Zは、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される5〜6員の飽和複素環Zである。
【0102】
さらに別の好ましい実施形態において、前記複素環Zは、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される5〜6員の飽和複素環Zである。
【0103】
好ましい実施形態において、前記複素環Zは、ハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHで任意に置換されていてもよいオキサゾリジニルである。
【0104】
さらなる好ましい実施形態において、前記複素環Zは、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]

である。
【0105】
さらなる好ましい実施形態において、RまたはRは前記OR12である。
【0106】
さらなる好ましい実施形態において、前記R12はC〜Cアルキル、CHF、CHF、CF、CHCHF、CHCHF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜CアルキレンC〜Cシクロアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜2つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜3つのR14で任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である。
【0107】
さらなる好ましい実施形態において、前記R12はC〜Cアルキル、CHF、CHF、CF、CHCHF、CHCHF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜CアルキレンC〜Cシクロアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜2つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してOおよびSから(好ましくはOから)選択される1〜2つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、前記ヘテロ原子はNであり、前記ヘテロアリール環は1〜3つのR14で任意に置換されていてもよく、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である。
【0108】
さらに別の好ましい実施形態において、前記OR12は、
【化32】
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から選択される。
【0109】
さらなる好ましい実施形態において、RまたはRは前記NR1516である。
【0110】
さらなる好ましい実施形態において、前記R15およびR16は、互いに独立して、H、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜2つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してOおよびSから(好ましくはOから)選択される1〜2つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、前記ヘテロ原子はNであり、前記ヘテロアリール環は1〜3つのR14で任意に置換されていてもよく、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である。
【0111】
さらなる好ましい実施形態において、前記R15およびR16は、互いに独立して、H、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、環PまたはC〜Cアルキレン環P(ここで環Pは、1〜2つのR13で任意に置換されていてもよい、独立してOおよびSから(好ましくはOから)選択される1〜2つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環を表し、R13はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)、環QまたはC〜Cアルキレン環Q(ここで環Qは、1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環を表し、前記ヘテロ原子はNであり、前記ヘテロアリール環は1〜3つのR14で任意に置換されていてもよく、R14はそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、−NH、NHCHまたはN(CH)である)である。
【0112】
さらに別の好ましい実施形態において、前記NR15およびR16は、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]

から選択される。
【0113】
本発明の別の好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは、互いに独立して、式(II)
【化34】
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のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化35】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0114】
本発明の別の好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは、互いに独立して、式(II)
【化36】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化37】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0115】
さらなる好ましい実施形態において、前記Rは前記Rと同じであり、前記Rおよび前記Rは、互いに独立して、式(II)
【化38】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化39】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0116】
さらなる好ましい実施形態において、前記Rは前記Rと同じであり、前記Rおよび前記Rは、互いに独立して、式(II)
【化40】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化41】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0117】
本発明のさらなる好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは、互いに独立して、式(II)
【化42】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化43】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0118】
本発明のさらなる好ましい実施形態において、前記Rおよび前記Rは、互いに独立して、式(II)
【化44】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化45】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0119】
本発明のさらなる好ましい実施形態において、RはRと同じであり、前記Rおよび前記Rは式(II)
【化46】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化47】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0120】
本発明のさらなる好ましい実施形態において、RはRと同じであり、前記Rおよび前記Rは式(II)
【化48】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、式中、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化49】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0121】
別の態様および好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化50】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物を提供し、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して式(II)
【化51】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、ここで矢印は式(I)中の結合を表し、RはRと同じではなく、前記Rおよび前記Rのうちの少なくとも1つは式(II)
【化52】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであり、ここでRおよびRは互いに独立してC〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、−CH−もしくはCアルキレン(好ましくは−CH−)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化53】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する。好ましくは、前記RおよびRは組み合わさって、−CH−もしくはCアルキレン(好ましくは−CH−)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化54】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか、から選択される二価の残基−R−を形成する。
【0122】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、RおよびRが互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記5〜6員のヘテロアリール環Wである式(I)の化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0123】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化55】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化56】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化57】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
である、
化合物、ならびにそれらのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩(好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩)、を提供する。
【0124】
好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化58】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化59】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化60】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、前記ヘテロ原子はNだけであり、前記6員のヘテロアリール環Wは1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。好ましくは、1〜4つのNを含む前記5〜6員のヘテロアリール環Wは、1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHであり;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0125】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化61】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化62】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化63】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、前記ヘテロ原子はNだけであり、前記5〜6員のヘテロアリール環Wは1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0126】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化64】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化65】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化66】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール環Wであって、前記ヘテロ原子はNだけであり、前記5〜6員のヘテロアリール環Wは1〜3つのRで任意に置換されていてもよく、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−NH、NHCHまたはN(CHである、ヘテロアリール環W、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0127】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化67】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;RおよびRは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記5〜6員のヘテロアリール環Wであり、前記Rおよび前記Rは互いに独立して
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

から選択される、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0128】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化69】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;RおよびRは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記5〜6員のヘテロアリール環Wであり、前記Rおよび前記Rは互いに独立して
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

から選択される、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0129】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、RおよびRが互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記4〜6員の飽和複素環Zである式(I)の化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0130】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化71】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化72】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化73】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
である、
化合物、ならびにそれらのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩(好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩)、を提供する。
【0131】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化74】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化75】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化76】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜3つのヘテロ原子を含む4〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
である、
化合物、ならびにそれらのプロドラッグ、代謝物、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩(好ましくはそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩)、を提供するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0132】
好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化77】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化78】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化79】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0133】
好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化80】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化81】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、1つまたは2つのOHで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化82】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0134】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化83】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化84】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化85】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供する。
【0135】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化86】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;
およびRは互いに独立して
(i)式(II)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]

のモルホリニルであって、
矢印は式(I)中の結合を表し、
およびRは互いに独立してH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、CN、またはC(O)O−C〜Cアルキルであるか、あるいはRおよびRが組み合わさって、C〜Cアルキレン(好ましくはC〜Cアルキレン)、−CHCF−、−CHFCHF−、−CHCFCH−、−CH−O−CH−、−CH−NH−CH−、または構造
【化88】
[この文献は図面を表示できません]

のうちのいずれか(式中、矢印は式(II)中の結合を表す)、から選択される二価の残基−R−を形成する、
モルホリニル、および
(ii)1〜3つのRで任意に置換されていてもよい、独立してN、OおよびSから選択される1〜2つのヘテロ原子を含む5〜6員の飽和複素環Zであって、Rはそれぞれ独立してハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、CHOH、CHCHOH、CHF、CHF、CF、CHCF、C〜Cアルコキシ、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、=O、−NH、NHCHまたはN(CHであるか、あるいは2つのR置換基が組み合わさって、1〜4つのFで任意に置換されていてもよいC〜Cアルキレン、−CH−O−CH−または−O−CHCH−O−から選択される二価の残基−R1011−を形成する、飽和複素環Z、
である、
化合物、ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、を提供するが、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない。
【0136】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化89】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;RおよびRは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記4〜6員の飽和複素環Zであり、前記Rおよび前記Rは互いに独立して
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

から選択される、
化合物を提供する。
【0137】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化91】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;RおよびRは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記4〜6員の飽和複素環Zであり、前記Rおよび前記Rは互いに独立して
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

から選択され、但し、
(a)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルではなく、
(b)Rが4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである場合には、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルではない、
化合物を提供する。
【0138】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、式(I)
【化93】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物であって、式中、
、XおよびXは、互いに独立して、NまたはCHであり、但しX、XおよびXのうちの少なくとも2つはNであり;YはNまたはCHであり;RおよびRは互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記4〜6員の飽和複素環Zであり、前記Rおよび前記Rは互いに独立して
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

から選択される、
化合物を提供する。
【0139】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、RおよびRが互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記OR12である式(I)の化合物を提供する。
【0140】
さらなる態様および好ましい実施形態において、本発明は、RおよびRが互いに独立して前記式(II)のモルホリニルおよび前記NR1516である式(I)の化合物を提供する。
【0141】
別の好ましい実施形態において、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルである。
【0142】
別の好ましい実施形態において、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり、X、XおよびXはNであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。好ましくは、YはNまたはCHであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0143】
さらなる好ましい実施形態において、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり、XおよびXはNであり、XはCHであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。好ましくは、YはNまたはCHであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0144】
好ましい実施形態において、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり、XおよびXはNであり、XはCHであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。好ましくは、YはNまたはCHであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0145】
好ましい実施形態において、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり、XおよびXはNであり、XはCHであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。好ましくは、YはNまたはCHであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イルまたは3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、Rは4−モルホリニル、2−メチル−4−モルホリニル、3−メチル−4−モルホリニル、オクタデューテリオ−4−モルホリニル、8−アザ−3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−チオモルホリニルであり;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩である。
【0146】
好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;および
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、
からなる群より選択される。
【0147】
好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(2,6−ジモルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ジモルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
5−(2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン;および
(S)−4’−(ジフルオロメチル)−2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、
からなる群より選択される。
【0148】
好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、4−(ジフルオロメチル)−5−(6−モルホリノ−2−(ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミンおよび4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−2−(ピペラジン−1−イル)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、からなる群より選択される。
【0149】
好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミンおよび4’−(ジフルオロメチル)−4,6−ジモルホリノ−[2,5’−ビピリミジン]−2’−アミン;ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、からなる群より選択される。
【0150】
好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン;
5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン;
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン;および
(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン;
ならびにそれらの互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、
からなる群より選択される。
【0151】
好ましいのは、RおよびRが4−モルホリニルである化合物である。
【0152】
同様に好ましいのは、RおよびRが3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである化合物である。
【0153】
同様に好ましいのは、RおよびRが(S)−3−メチル−4−モルホリニルである化合物である。
【0154】
同様に好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが(S)−3−メチル−4−モルホリニルである化合物である。
【0155】
同様に好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルである化合物である。
【0156】
同様に好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが4−ピペラジン−1−イルである化合物である。
【0157】
同様に好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが4−チオモルホリニルである化合物である。
【0158】
より好ましいのは、RおよびRが4−モルホリニルであり、且つYがCHである、式(I)の化合物である。
【0159】
同様に好ましいのは、RおよびRが4−モルホリニルであり、且つYがNである、式(I)の化合物である。
【0160】
より好ましいのは、RおよびRが3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、且つYがCHである、式(I)の化合物である。
【0161】
より好ましいのは、RおよびRが(S)−3−メチル4−モルホリニルであり、且つYがNである、式(I)の化合物である。
【0162】
より好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが4−ピペラジン−1−イルであり、且つYがNである、式(I)の化合物である。
【0163】
より好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが(S)−3−メチル−4−モルホリニルであり、且つYがCHである、式(I)の化合物である。
【0164】
より好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、且つYがNである、式(I)の化合物である。
【0165】
より好ましいのは、Rが(S)−3−メチル−4−モルホリニルであり、且つRが3−アザ−8−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルであり、且つYがCHである、式(I)の化合物である。
【0166】
より好ましいのは、Rが(S)−3−メチル−4−モルホリニルであり、且つRが4−ピペラジン−1−イルであり、且つYがCHである、式(I)の化合物である。
【0167】
同様に好ましいのは、Rが(S)−3−メチル−4−モルホリニルであり、且つRが4−ピペラジン−1−イルであり、且つYがNである、式(I)の化合物である。
【0168】
より好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが4−チオモルホリニルであり、且つYがCHである、式(I)の化合物である。
【0169】
同様に好ましいのは、Rが4−モルホリニルであり、且つRが4−チオモルホリニルであり、且つYがNである、式(I)の化合物である。
【0170】
さらにより好ましいのは、X、XおよびXがNである式(I)の化合物である。
【0171】
同様に好ましいのは、XおよびXがNであり、且つXがCHである、式(I)の化合物である。
【0172】
最も好ましいのは、以下の式で示される化合物である(対応する構造の名称は、ChemDraw Ultra(バージョン 13.0.1ならびにその下位および上位のソフトウェアバージョン、CambridgeSoft Corp., Cambridge MA)を使用して作成された):
【0173】
【化95】
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【0174】
さらに好ましいのは以下の化合物である:
【0175】
【化96】
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【0176】
さらなる好ましい化合物は以下のものである:
【0177】
【化97】
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【0178】
本発明の化合物の調製
【0179】
本発明の化合物は、特に本明細書に含まれる記載に照らして、化学分野で周知の方法と類似の方法を含む合成経路によって合成されてよい。出発物質は一般に、商業的供給元から入手可能であるか、当業者に周知の方法を用いて容易に調製される。
【0180】
本発明の化合物を調製する際に、中間体の遠隔官能基(例えば、第一級アミンまたは第二級アミン)の保護が必要なことがある。このような保護の必要性は、その遠隔官能基の性質および調製方法の条件に応じて異なるであろう。好適なアミノ−保護基には、tert−ブチルオキシカルボニル(BOC)、ビス−tert−ブチルオキシカルボニルまたはジメチルアミノメチレニルが包含される。このような保護の必要性は、当業者によって容易に決定される。保護基およびその使用の一般的な説明については、T.W.Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, New York, 1991を参照のこと。
【0181】
分離の方法
【0182】
本発明の化合物を調製する方法において、反応生成物を互いに、および/または出発物質から、分離することが有利であることがある。各工程または一連の工程の所望の生成物は、当技術分野で一般的な手法によって所望の均質度に分離および/または精製される。典型的には、このような分離は、多相抽出、溶媒または溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華、またはクロマトグラフィーを含む。クロマトグラフィーは、例えば逆相および順相;高圧、中圧および低圧液体クロマトグラフィーの方法および装置;小規模分析のもの;および調製用の薄層クロマトグラフィーまたは厚層クロマトグラフィー、ならびに小規模薄層フラッシュクロマトグラフィーの手法を含め、任意の数の方法を含み得る。
【0183】
適切な分離方法の選択は、関与する材料の性質、例えば、クロマトグラフィーにおける極性官能基の有無、多相抽出における酸性媒体および塩基性媒体中での材料の安定性等に依存する。当業者であれば、所望の分離を達成する可能性が最も高い手法を適用するであろう。
【0184】
実施例
【0185】
実施例は、本発明を限定することなく本発明を説明することが意図される。
【0186】
実施例に記載される化学反応は、本発明のいくつかの他の脂質キナーゼ阻害剤を調製するために容易に適合される可能性があり、本発明の化合物を調製するための代替的な方法は、本発明の範囲内に属するとみなされる。例えば、本発明に従う化合物であって例示されていない化合物の合成は、当業者には明白な改変によって(例えば、干渉基を適切に保護することによって、記載された試薬以外の当技術分野で公知の好適な他の試薬を利用することによって、および/または反応条件のありふれた改変を行うことによって)成功裏に実施される可能性がある。あるいは、本明細書に開示されるか当技術分野において公知である他の反応が、本発明の他の化合物の調製に適用可能であると認識されるであろう。
【0187】
原則として、調製された化合物についてH NMRスペクトルおよび質量スペクトルを取得した。以下に記載される実施例では、特に断りのない限り、温度は全て、摂氏度(℃)で記載されている。試薬は、Sigma Aldrich、Fluorochem、Acros、Lancaster、TCIまたはMaybridgeなどの商業的供給元から購入し、特に断りのない限り、さらに精製することなく使用した。以下に記載される反応は概して、窒素の陽圧下で、または無水溶媒中の乾燥管(特に明記しない限り)を用いて、実施し、反応フラスコは、典型的には、シリンジによる基質および試薬の導入のためのゴム隔壁を装着されていた。ガラス器具はオーブン乾燥した。カラムクロマトグラフィーは、Merckのシリカゲルを用いて実施した。H NMRスペクトルは、400MHzで稼働するBrukerの装置上で記録した。様々な重水素化溶媒(CDCl、(CDSO、CDODまたは(CDCOなど)中の溶液についてH NMRスペクトルを取得した。化学シフトのδ値はppmで報告され、重水素化溶媒のシグナル(CDClでは7.26ppm)またはTMSのシグナル(0ppm)に対して補正された。19F NMRスペクトルは、外部標準としてのCFCl(δ=0ppm)に対して較正された。19F NMRスペクトルは、Hデカップルして記録した。ピークの多重度が報告される場合、以下の略号が使用される:s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、m(多重線)、quint(五重線)、br(広幅)。結合定数がある場合、ヘルツ(Hz)で報告される。MALDI−ToF質量スペクトル(MS)は、Voyager−DeTM Pro上で取得し、m/zで測定した。
【0188】
以下では次の略号が使用される:BSA(ウシ血清アルブミン)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、ESI(エレクトロスプレーイオン化)、HCl(塩酸)、M(モル濃度)、MALDI(マトリックス支援レーザー脱離/イオン化)、MS(質量分析)、PBS(リン酸緩衝食塩水)、TLC(薄層クロマトグラフィー)。
【0189】
中間体化合物の調製
【0190】
式(I)の化合物を作製するために使用される中間体化合物を調製するために以下の方法を用いた。
【0191】
方法1:8−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(i1)
【化98】
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【0192】
3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン HCl(Advanced ChemBlocks Inc、製品番号A−861、2.00g、13.4mmol、2.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.80mL、27.6mmol、4.1当量)をフラスコに入れ、ジクロロメタン(20mL)に溶解させる。フラスコを氷浴中に配置した後、溶液を0℃に冷却する。次に、この溶液を0℃でシアヌル酸クロリドのジクロロメタン(20mL)溶液に滴下する。得られた反応混合物を室温まで温めながら一晩撹拌する。追加のジクロロメタン(100mL)を添加し、有機層を硫酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄する。次に、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル4:1)による精製によって、所望の中間体i1が無色固体として得られる(収率79%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.70−4.54(m,4H),3.80−3.58(m,8H),2.14−1.89(m,8H);MS(MALDI):m/z=338.4([M+H])。
【0193】
方法1はまた、以下の中間体化合物i2〜i10および中間体i79〜i81の調製にも用いられる。
【0194】
【表1】
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【0195】
方法2:2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン(i11)
【化99】
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【0196】
シアヌル酸クロリド(18.1g、0.100mol、1.0当量)のジクロロメタン(200mL)溶液にモルホリン(17.4g、0.200mol、2.0当量)の冷溶液を−78℃で2時間かけて滴下する。得られた混合物を攪拌しながら0℃まで温め、硫酸水素ナトリウムの氷冷飽和水溶液と混合する。相を分離し、有機相を半濃縮ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させると、表題の化合物i11が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 3.90−3.86(m,4H),3.77−3.72(m,4H)。
【0197】
方法3:8−(4−クロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(i12)
【化100】
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【0198】
3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン HCl(Advanced ChemBlocks Inc、製品番号A−861、200mg、1.34mmol、1.1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(470μL、2.69mmol、2.1当量)をフラスコに入れ、エタノール(3mL)に溶解させる。フラスコを氷浴中に配置する。化合物i11(300mg、1.28mmol、1.0当量)のエタノール(2mL)溶液を上記の溶液に0℃で添加する。得られた混合物を室温まで温めながら一晩撹拌する。脱イオン水(20mL)を添加し、水層を酢酸エチルで抽出する(3×30mL)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル9:1→8:2)による精製によって、所望の中間体i12が無色固体として得られる(収率78%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.69−4.56(m,2H),3.86−3.59(m,12H),2.12−1.91(m,4H);MS(MALDI):m/z=312.7([M+H])。
【0199】
方法3はまた、以下の中間体化合物i13〜i16の調製にも用いられる。
【0200】
【表2】
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【0201】
方法4:(S)−4−(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−メチルモルホリン(i17)
【化101】
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【0202】
シアヌル酸クロリド(450mg、2.44mol、1.0当量)のジクロロメタン(4mL)溶液に(S)−3−メチルモルホリン(Activate Scientific、製品番号AS3424、0.28mL、2.44mol、1.0当量)およびトリエチルアミン(0.35mL、2.51mol、1.02当量)のジクロロメタン(2mL)溶液を−50℃でゆっくりと添加する。得られた混合物を−50℃で2時間攪拌した後、攪拌しながら0℃まで温め、硫酸水素ナトリウムの氷冷飽和水溶液と混合する。相を分離し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させると、表題の化合物i17が無色固体として得られる(収率95%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.78−4.69(m,1H),4.43−4.39(m,1H),3.98−3.96(m,1H),3.78−3.76(m,1H),3.67−3.65(m,1H),3.51−3.47(m,1H),3.40−3.37(m,1H),1.36(m,3H)。
【0203】
方法5:8−(4−クロロ−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(i18)
【化102】
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【0204】
3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン HCl(Advanced ChemBlocks Inc、製品番号A−861、383mg、2.55mmol、1.1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.60mmol、2.4当量)をフラスコに入れ、エタノール(4mL)に溶解させる。フラスコを氷浴中に配置する。化合物i17(580mg、2.33mmol、1.0当量)のエタノール(2mL)溶液を上記の溶液に0℃で添加する。得られた混合物を室温まで温めながら4時間攪拌する。脱イオン水(20mL)を添加し、水層を酢酸エチルで抽出する(3×30mL)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル9:1→8:2)による精製によって、所望の中間体i18が無色固体として得られる(収率88%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.75−4.52(m,3H),4.37−4.24(m,1H),3.95−3.92(m,1H),3.73−3.70(m,3H),3.64−3.61(m,3H),3.52−3.42(m,1H),3.29−3.17(m,1H),2.11−1.89(m,4H),1.31(m,3H)。
【0205】
方法6:tert−ブチル 4−(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(i19)
【化103】
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【0206】
冷却した(−50℃)シアヌル酸クロリド(1.0g、5.42mmol、1.0当量)のジクロロメタン(4mL)溶液にtert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート(Sigma、製品番号343536、1.02g、5.48mmol1.01当量)およびトリエチルアミン(0.767mL、5.53mmol、1.02当量)のジクロロメタン(2mL)溶液を滴下する。得られた反応混合物を−50℃で4時間攪拌する。硫酸水素ナトリウムの飽和水溶液(10mL)およびジクロロメタン(20mL)を添加する。混合物を分液漏斗に移す。有機層を分離し、硫酸水素ナトリウムの飽和水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、溶媒を減圧下で蒸発させると、純粋な中間体i19が得られる(収率80%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 3.88−3.85(m,4H),3.53−3.51(m,4H),1.49(m,9H)。
【0207】
方法7:tert−ブチル 4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(i20)
【化104】
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【0208】
3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン HCl(Advanced ChemBlocks Inc、製品番号A−861、235mg、1.57mmol、1.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(592μL、3.14mmol、2.1当量)をフラスコに入れ、エタノール(6mL)に溶解させる。フラスコを氷浴中に配置する。化合物i19(500mg、1.5mmol、1.0当量)のエタノール(2mL)溶液を上記の溶液に0℃で添加する。得られた混合物を室温まで温めながら一晩撹拌する。脱イオン水(10mL)を添加し、水層を酢酸エチルで抽出する(3×30mL)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル8:2)による精製によって、所望の中間体i20が無色固体として得られた(収率77%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.68−4.60(m,2H),3.76−3.70(m,6H),3.64−3.62(m,2H),3.47−3.45(m,4H),2.08−1.95(m,4H),1.48(br s,9H);MS(MALDI):m/z=411.8([M+H])。
【0209】
方法7はまた、以下の中間体化合物i21の調製にも用いられる。
【0210】
【表3】
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【0211】
方法8:4,4’−(6−クロロピリミジン−2,4−ジイル)ジモルホリン(i22)および4,4’−(2−クロロピリミジン−4,6−ジイル)ジモルホリン(i23)
【化105】
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【0212】
2,4,6−トリクロロピリミジン(Manchester Organics、製品番号Y17832、11.2g、61mmol、1.0当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23.3mL、134.2mmol、2.2当量)およびモルホリン(11.7mL、134.2mmol、2.2当量)をフラスコに入れ、エタノール(120mL)に溶解させる。フラスコに還流冷却器を取り付け、100℃に予熱した油浴中に配置する。この温度で、反応混合物を18時間撹拌する。この後、反応混合物を室温まで冷却し、揮発性物質を減圧下で除去する。得られた混合物をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、硫酸水素ナトリウムの水溶液で2回洗浄する(2×80mL)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下で濃縮する。生成物i22およびi23をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで分離する(シクロヘキサン/酢酸エチル3:1→1:1)。生成物画分をプールし、蒸発させると、i22(13.8g、80%)が無色の粉末として、およびi23(2.2g、収率13%)が無色の粉末として得られる。
4,4’−(6−クロロピリミジン−2,4−ジイル)ジモルホリン(i22):H NMR(400MHz,CDCl):δ 5.85(s,1H),3.71−3.75(m,12H),3.52−3.55(m,4H);MS(MALDI):m/z:285.4([M+H])。
4,4’−(2−クロロピリミジン−4,6−ジイル)ジモルホリン(i23):H NMR(400MHz,CDCl):δ 5.38(s,1H),3.73−3.76(m,8H),3.52−3.54(m,8H);MS(MALDI):m/z:285.2([M+H])。
【0213】
方法9:8−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−クロロピリミジン−2−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(i24)
【化106】
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【0214】
2,4,6−トリクロロピリミジン(0.676mL、5.88mmol、1.0当量)、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(1.76g、11.8mmol、2.0当量)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.10mL、23.5mmol、4.0当量)の酢酸エチル(18容量)溶液を16時間加熱する(100℃)。その後、減圧下で溶媒を除去し、残渣をジクロロメタン(60容量)に溶解させ、硫酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する(3×60容量)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル3:1→1:1)による精製によって、所望の中間体i24が無色固体として得られる(1.23g、62%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 5.80(s,1H),4.59(s,2H),4.35(m,2H),3.76(t,H,H=10.8Hz,4H),3.59(d,H,H=10.8Hz,4H),2.03(m,8H);MS(MALDI):m/z=337.7([M+H])。
【0215】
方法9はまた、以下の中間体化合物i25の調製にも用いられる。
【0216】
【表4】
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【0217】
方法10:4−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)モルホリン(i26)および4−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)モルホリン(i27)
【化107】
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【0218】
2,4,6−トリクロロピリミジン(14.0mL、122mmol、1.0当量)のEtOH(150mL)溶液にモルホリン(11.2mL、256mmol、2.1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(44.6mL、256mmol、2.1当量)のEtOH(150mL)溶液を0℃で滴下する。反応混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で溶媒を除去する。粗生成物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出し、有機相を硫酸水素ナトリウム飽和水溶液(3×400mL)で連続的に洗浄する。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、シクロヘキサン/酢酸エチル9:1→3:1)で粗混合物を精製すると、i26(5.02g、18%)およびi27(16.7g、59%)が共に無色固体として得られる。
4−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)モルホリン(i26):H NMR(400MHz,CDCl):δ 6.56(s,1H),3.78(m,4H)3.74(m,4H)。
4−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)モルホリン(i27):H NMR(400MHz,CDCl):δ 6.41(s,1H),3.78(m,4H),3.65(m,4H)。
【0219】
方法11:(S)−4−(2−クロロ−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−3−メチルモルホリン(i28)
【化108】
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【0220】
i27(694mg、2.97mmol、1.0当量)、(S)−3−メチルモルホリン(0.500mL、4.46mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.29mL、7.43mmol、2.5当量)のEtOH(5.0mL)溶液を3日間加熱還流する。その後、減圧下で溶媒を除去する。残渣をジクロロメタン(60容量)に溶解させ、硫酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する(3×60容量)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、シクロヘキサン/酢酸エチル3:1→1:1)で精製すると、表題の化合物(S)−4−(2−クロロ−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−3−メチルモルホリン(i28)が無色固体として得られる(425mg、48%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 5.85(s,1H),4.62(dd,H,H=13.6Hz,H,H=2.9Hz,1H),4.25(dd,H,H=13.6Hz,H,H=2.9Hz,1H),3.93(dd,H,H=11.4Hz,H,H=3.8Hz,1H),3.75,(t,H,H=5.0Hz,4H),3.71(s,1H),3.66(dd,H,H=11.3Hz,H,H=3.2Hz,1H),3.53(m,5H),3.23(m,1H),1.26(d,H,H=11.3Hz,3H);MS(MALDI):m/z=299.4([M+H])。
【0221】
方法11はまた、以下の中間体化合物i29の調製にも用いられる。
【0222】
【表5】
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【0223】
方法12:(S)−4−(6−クロロ−2−モルホリノピリミジン−4−イル)−3−メチルモルホリン(i30)
【化109】
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【0224】
(S)−3−メチルモルホリン(194mg、1.32mmol、1.5当量)、i26(300mg、1.28mmol、1.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.0当量)のDMF(17容量)溶液を16時間加熱する(130℃)。その後、減圧下で溶媒を除去する。残渣をジクロロメタン(100容量)に溶解させ、硫酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する(3×100容量)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、シクロヘキサン/酢酸エチル5:1)で精製すると、表題の化合物i30が無色固体として得られる(257mg、67%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 5.84(s,1H),4.18(m,1H),3.94(m,2H),3.71(m,10H),3.53,(dt,H,H=12.0Hz,H,H=3.1Hz,1H),3.20(dt,H,H=12.8Hz,H,H=3.8Hz,1H),1.27(d,H,H=6.8Hz,3H);MS(MALDI):m/z=298.4([M])。
【0225】
方法13:4−(4−クロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン−3−オン(i31)
【化110】
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【0226】
丸底フラスコに化合物i11(5.37g、22.9mmol、1.5当量)、モルホリン−3−オン(1.54g、15.3mmol、1.0当量)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(530mg、0.915mmol、0.06当量)、炭酸セシウム(9.95g、30.5mmol、2.0当量)および酢酸パラジウム(II)(383mg、0.170mmol、0.04当量)を入れた。反応混合物に窒素を当て、1,4−ジオキサン(100mL)を添加した。反応混合物を4時間、還流しながら撹拌した(100℃)。反応混合物を室温まで冷却し、ろ過した。ろ過ケーキをジクロロメタンで洗浄した(2×30mL)。減圧下で溶媒を除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→1:3)を用いて粗生成物を精製すると、表題の化合物i31が無色固体として得られた(390mg、31%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.32(s,2H),4.03−3.97(m,4H),3.93−3.86(m,4H),3.75−3.73(m,4H);MS(MALDI):m/z=299.6([M+H])。
【0227】
方法14:8−(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(i32)
【化111】
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【0228】
シアヌル酸クロリド(1.97g、10.7mmol、1.0当量)のジクロロメタン(10mL)溶液を−50℃まで冷却する。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(1.60g、10.7mmol、1.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.73mL、21.4mmol、2.0当量)のジクロロメタン溶液(40mL)を5時間かけてゆっくりと添加する。この温度でさらに5時間、混合物を撹拌する。その後、ジクロロメタン(20mL)および硫酸水素ナトリウム飽和水溶液(50mL)を添加し、混合物を室温まで温める。層を分離し、有機層を硫酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する(2×50mL)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去する。粗混合物をn−ヘプタン/ジクロロメタン(20mL/13mL)から再結晶させると、表題の化合物8−(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(i32)が無色固体として得られる(2.47g、47%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 4.74(m,2H),3.72(d,H,H=1.5Hz,4H),2.08(m,4H)。
【0229】
方法14はまた、以下の中間体化合物i33およびi34の調製にも用いられる。
【0230】
【表6】
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【0231】
方法15:9−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(i35)
【化112】
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【0232】
3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(184mg、0.700mmol、1.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.170mL、0.970mmol、1.4当量)の1,4−ジオキサン(1.0mL)溶液にi32(100mg、0.770mmol、1.1当量)の1,4−ジオキサン(2.0mL)溶液を添加する。得られた混合物を70℃で1時間加熱する。その後、ジクロロメタン(50mL)および水(50mL)を添加する。水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させる。粗混合物を自動シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル2:1→0:1)で精製すると、表題の化合物9−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(i35)が無色固体として得られる(192mg、77%)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 4.70(m,1H),4.55(m,2H),4.44(m,1H),4.12(m,4H),3.90(m,4H),3.72(m,2H),3.64(m,2H),2.08(m,2H),1.97(m,2H);MS(MALDI):m/z=354.3([M])。
【0233】
方法16:9−(4−クロロ−6−((R)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(i36)
【化113】
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【0234】
3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(173mg、1.27mmol、1.05当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.50mL、2.52mmol、2.1当量)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液にi33(300mg、2.52mmol、2.1当量)の1,4−ジオキサン(2.0mL)溶液を添加する。得られた混合物を2時間加熱する(70℃)。その後、酢酸エチル(20mL)および硫酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)を添加する。相を分離し、有機層を硫酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する(2×20mL)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去する。粗混合物を自動フラッシュクロマトグラフィー(SiO、シクロヘキサン/酢酸エチル2:1→0:1)で精製すると、表題の化合物i36が無色固体として得られる(316mg、76%)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 4.55−4.53(m,1H),4.42(m,1H),4.32(m,1H),4.25−4.16(m,1H),4.01−3.97(m,4H),3.87(dd,H,H=3.8Hz,H,H=11.2Hz,1H),3.73−3.65(m,5H),3.53(dd,H,H=3.0Hz,H,H=11.6Hz,1H),3.38(m,1H),3.15(m,1H),1.20(d,H,H=6.9Hz,3H)。
【0235】
方法16はまた、以下の中間体化合物i37〜i53および中間体i82の調製にも用いられる。
【0236】
【表7】
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【0237】
方法17:9−(4−クロロ−6−(3,3−ジメチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(i54)
【化114】
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【0238】
3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(155mg、1.20mmol、1.05当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.42mL、2.40mmol、2.1当量)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液にi34(300mg、1.14mmol、1当量)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液を添加する。得られた混合物を2時間加熱する(70℃)。その後、酢酸エチル(20mL)および硫酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)を添加する。相を分離し、有機層を硫酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する(2×20mL)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去する。粗混合物を自動フラッシュクロマトグラフィー(SiO、シクロヘキサン/酢酸エチル2:1→0:1)で精製すると、表題の化合物i54が無色固体として得られる(178mg、44%)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 4.32(m,2H),4.05−3.98(m,4H),3.77(m,4H),3.71(m,4H),3.44(m,2H),1.41(s,6H).MS(MALDI):m/z=356.3([M+H])。
【0239】
方法17はまた、以下の中間体化合物i55〜i64の調製にも用いられる。
【0240】
【表8】
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【0241】
方法18:4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(i65)
【化115】
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【0242】
酢酸パラジウム(275mg、1.22mmol、0.05当量)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(Sigma−Aldrich、製品番号638064、1.17g、2.45mmol、0.10当量)を窒素雰囲気下で1,4−ジオキサン(10mL)に溶解させ、得られた混合物を室温で45分間撹拌する。次に、この溶液を、1,4−ジオキサン(80mL)中のtert−ブチルカルバメート(Sigma、製品番号167398、4.30g、36.7mmol、1.5当量)、CsCO(15.9g、48.8mmol、2.0当量)および2−クロロ−4−ジフルオロメチル−ピリジン(Manchester Organics、製品番号U15343、4.00g、24.5mmol、1.0当量)の混合物に窒素雰囲気下で添加する。次に、得られた反応混合物を90℃で3時間加熱するが、その間に褐色になる。この後、混合物を室温まで冷却する。次に、混合物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(2×30mL)および脱イオン水で洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。褐色の残渣をジオキサン中の4MのHCl(50mL、過剰量)およびメタノール(20mL)と混合した後、80℃で45分間加熱する。脱イオン水を添加し、水層を酢酸エチルで洗浄する(3×)。次に、水層を固体の水酸化ナトリウムでpH=9に塩基性化する。水層を酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。所望の生成物i65は無色固体として得られ、さらに精製されることなく次の工程で使用される(収率98%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.16(d,H,H=5.2Hz,1H),6.74(d,H,H=4.8Hz,1H),6.59(s,1H),6.51(t,H,F=56Hz,1H),4.61(br s,2H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −116.0(s,2F)。
【0243】
方法19:5−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(i66)
【化116】
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【0244】
氷浴中において0℃で化合物i65(3.00g、20.8mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液にN−ブロモスクシンイミド(3.89g、21.9mmol、1.05当量)を添加する。得られた混合物を室温まで温めながら一晩撹拌する。酢酸エチルを添加し、有機層を炭酸ナトリウム水溶液(8%)で洗浄する。次に、有機層を分離し、3MのHCl水溶液で酸性化する。水層を酢酸エチル(3×50mL)で洗浄した後、固体の水酸化ナトリウムでpH=10に塩基性化する。水層を酢酸エチルで抽出する(3×50mL)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。所望の生成物i66は褐色固体として得られ、さらに精製されることなく次の工程で使用される(収率79%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.20(s,1H),6.75(s,1H),6.71(t,H,F=54Hz,1H);4.62(br s,2H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −118.9 (s,2F)。
【0245】
方法20:N’−(5−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミド(i67)
【化117】
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【0246】
化合物i66(3.68g、16.5mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(Manchester Organics、製品番号005030、3.30mL、24.8mmol、1.5当量)を添加し、得られた混合物を60℃で3時間攪拌する。混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)で粗生成物を精製すると、所望の生成物i67が黄色固体として得られる(収率82%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.43(s,1H),8.34(br s,1H),7.17(s,1H),6.73(t,H,F=54Hz,1H),3.12(s,3H),3.10(s,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −118.6(s,2F);MS(MALDI):m/z=278.5([M+H])。
【0247】
方法21:N’−(4−(ジフルオロメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミド(i68)
【化118】
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【0248】
2Mの塩化イソプロピルマグネシウム(Sigma、製品番号230111、3.10mL、6.20mmol、1.15当量)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液に化合物i67(1.50g、5.39mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を0℃でゆっくりと添加する。得られた褐色の混合物を0℃で45分間、次いで室温で15分間、攪拌する。この後、TLCによるモニタリング(シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)によって、出発物質の完全消費が示された。2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(Manchester Organics、製品番号W23343、1.43mL、7.00mmol、1.3当量)を添加し、混合物を60℃で3時間加熱する。次に、混合物を三角フラスコに入れ、氷浴により0℃まで冷却し、15%の塩化アンモニウム水溶液でクエンチする。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出する(3×40mL)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。ヘプタンを添加し、有機層を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮乾固する。所望の生成物i68は褐色の油状物質として得られ、さらに精製されることなく次の工程で使用される(収率94%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.66(s,1H),8.51(s,1H),7.34−7.04(m,2H),3.12(s,3H),3.12(s,3H),1.34(s,12H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.6(s,2F);MS(MALDI):m/z=326.0([M+H])。
【0249】
方法22:4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(i69)
【化119】
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【0250】
ピリジン(4.10mL、50.7mmol、1.2当量)とジクロロメタン(40mL)との混合物中のエチルビニルエーテル(4.00mL、41.8mmol、1.0当量)の溶液に2,2−ジフルオロ酢酸無水物(Manchester Organics(製品番号L24754)、5.90mL、50.1mmol、1.2当量)のジクロロメタン(5mL)溶液をドライアイス/イソプロパノール浴中において−70℃で滴下する。得られた溶液を室温まで一晩温める。次に、混合物を脱イオン水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させると、オレンジ色の油状物質が得られる。
【0251】
グアニジンHCl(Sigma、製品番号50940、4.80g、50.2mmol、1.2当量)のエタノール(20mL)溶液を室温で1時間攪拌する。この溶液に水酸化ナトリウムのペレット(2.00g、50.0mmol、1.2当量)を一度に添加する。得られた懸濁液を室温で一晩攪拌する。
【0252】
得られた混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1時間かけて滴下する。得られた懸濁液を室温で2時間攪拌する。減圧下でジクロロメタンを蒸発させる。脱イオン水(25mL)を残渣に添加する。得られた混合物を2時間激しく攪拌した後、室温で一晩放置する。形成した固体をろ別し、脱イオン水(2×)およびヘプタン(1×)で洗浄した後、真空乾燥する。所望の生成物i69は無色固体として得られる(収率65%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.43(d,H,H=4.8Hz,1H),7.02(br s,2H),6.76(d,H,H=5.2Hz,1H),6.67(t,H,F=55Hz,1H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −120.5(s,2F)。
【0253】
方法23:5−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(i70)
【化120】
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【0254】
0℃で化合物i69(3.00g、20.7mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(90mL)溶液にN−ブロモスクシンイミド(3.86g、21.7mmol、1.0当量)を小分けにして添加する。反応混合物を室温まで一晩温める。この後、減圧下で溶媒を蒸発させる。残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解させ、炭酸ナトリウムの飽和水溶液(4×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮乾固する。所望の生成物i70は黄色固体として得られ、さらに精製されることなく次の工程で使用される(収率98%)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.50(s,1H),7.30(br s,2H),6.87(t,H,F=53Hz,1H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −121.4(s,2F)。
【0255】
方法24:N−tert−ブチル カルボキシレート−N−(5−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)カルバメート(i71)
【化121】
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【0256】
化合物i70(4.35g、19.4mmol、1.0当量)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(480mg、3.92mmol、0.20当量)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解させる。次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.50mL、42.1mmol、2.2当量)およびジ−tert−ブチル ジカーボネート(9.33g、42.7mmol、2.2当量)を0℃で添加し、得られた溶液を室温まで一晩温める。減圧下で溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル9:1→4:1)で粗生成物を精製すると、所望の生成物i71が無色固体として得られる(収率85%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.92(s,1H),6.73(t,H,F=53Hz,1H),1.47(s,18H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −120.4(s,2F)。
【0257】
方法25:メチル (4R,5R)−5−メチル−2−オキソ−オキサゾリジン−4−カルボキシレート(i72)
【化122】
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【0258】
還流冷却器を備えた、オーブン乾燥したフラスコに窒素雰囲気下でH−D−アロ−トレオニン メチルエステル HCl(Bachem、製品番号4044567、2.00g、11.8mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(1.16g、3.91mmol、0.33当量)を入れる。テトラヒドロフラン(20mL)を添加し、得られた混合物を1時間、加熱還流する。次に、混合物を室温まで冷却し、NHCl水溶液(15%)を添加し、水層をジクロロメタンで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)による精製によって、所望の中間体i72が無色の油状物質として得られる(収率66%)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 7.98(br s,1H),4.91−4.82(m,1H),4.42(d,H,H=8.4Hz,1H),3.71(s,3H),1.17(d,H,H=6.5Hz,3H)。
【0259】
方法26:(4S,5R)−4−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン(i73)
【化123】
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【0260】
窒素雰囲気下において0℃でメチル (4R,5R)−5−メチル−2−オキソ−オキサゾリジン−4−カルボキシレート(i72、1.18g、7.41mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液にLiBH(200mg、9.18mmol、1.2当量)を小分けにして添加する。反応混合物を0℃で10分間、次いで室温で1.5時間、攪拌する。NHCl飽和水溶液の添加により反応混合物をクエンチし、室温でさらに1時間攪拌した後、減圧下で乾固させる。得られた残渣を酢酸エチルとジクロロメタンの混合物(1:1)と共にすりつぶし、固体をろ別し、酢酸エチル/ジクロロメタン(1:1)で洗浄し、ろ液を減圧下で乾固させる。次に、上記の残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させる。イミダゾール(581mg、8.53mmol、1.2当量)およびtert−ブチルジメチルシリルクロリド(1.23g、8.16mmol、1.1当量)を添加し、得られた反応混合物を室温で一晩攪拌する。ブラインを添加し、水層を酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル3:1)による精製によって、所望の中間体i73が無色固体として得られる(収率64%)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 7.41(br s,1H),4.72−4.63(m,1H),3.66−3.61(m,1H),3.58(br d,H,H=4.4Hz,2H),1.32(d,H,H=6.6Hz,3H),0.86(s,9H),0.05(d,H,H=2.6Hz,6H)。
【0261】
一般的手順1:
【化124】
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【0262】
置換されたモノクロロ−トリアジンまたは置換されたモノクロロ−ピリミジン(1.0当量)、化合物i68(1.1当量)、三塩基性リン酸カリウム(2.0当量)およびクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]−パラジウム(II)(Sigma−Aldrich、製品番号741825、0.05当量)をフラスコに入れる。窒素雰囲気下で1,4−ジオキサン(30容量)および脱イオン水(1.5容量)を添加した後、得られた混合物を直ちに、95℃に予熱した油浴中に配置する。この温度で反応混合物を2時間攪拌する。5MのHCl水溶液(20当量)を添加する。得られた混合物を一晩60℃に加熱する。得られた混合物のpHを、2Mの水酸化ナトリウム水溶液を添加することで8〜9に調整した後、混合物を酢酸エチルで抽出する(3×20容量)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、所望の構造(I)の生成物が得られる。
【0263】
一般的手順2:
【化125】
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【0264】
窒素雰囲気下で化合物i71(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(Manchester Organics、製品番号M23170、1.5当量)、酢酸カリウム(3.0当量)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(Sigma−Aldrich、製品番号697230、0.099当量)を1,4−ジオキサン(12.5容量)に溶解させる。得られた混合物を100℃で15分間加熱する(溶液が黒くなった)。TLCによるモニタリング(シクロヘキサン/酢酸エチル3:1)を用いて出発物質の完全消費を示す。
【0265】
得られた混合物に、置換されたクロロ−トリアジンまたは置換されたクロロ−ピリミジン(1.1当量)、炭酸カリウムの水溶液(2M、3.0当量)および、予め混合されたトリフェニルホスフィン(0.12当量)と酢酸パラジウム(0.04当量)のテトラヒドロフラン(100容量)溶液を添加する。得られた混合物を60℃で2時間加熱し、その後、室温まで冷却する。5MのHCl水溶液(20当量)を添加する。得られた混合物を一晩60℃に加熱する。得られた混合物のpHを、2Mの水酸化ナトリウム水溶液を添加することで8〜9に調整した後、混合物を酢酸エチルで抽出する。(3×20容量)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、所望の生成物が得られる。
【0266】
方法27:tert−ブチル N−tert−ブトキシカルボニル−N−(5−(4−クロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)カルバメート(i74)
【化126】
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【0267】
中間体i71(2.00g、4.71mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.80g、7.09mmol、1.5当量)、KOAc(1.60g、16.3mmol、3.4当量)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(350mg、478μmol、0.10当量)を窒素雰囲気下において1,4−ジオキサン中で混合し、95℃で45分間加熱する。また、テトラヒドロフラン(2mL)中の酢酸パラジウム(II)(43.0mg、192μmol、0.04当量)およびトリフェニルホスフィン(148mg、564μmol、0.12当量)の前触媒溶液(pre−catalyst solution)も調製し、室温で1時間攪拌する。次に、この溶液を、冷却した上記の溶液に室温で添加した後、4−(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリンi11(1.65g、7.05mmol、1.5当量)およびKCO水溶液(2.4M、5.90mL、14.2mmol、3.0当量)を添加する。得られた混合物を55℃で一晩加熱する。この後、混合物をNHCl水溶液(15%)に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→4:1)による精製によって、生成物i74が無色固体として得られる(収率36%)。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.57(s,1H),7.55(t,H,F=54Hz,1H),3.99−3.91(m,4H),3.84−3.76(m,4H),1.49(s,18H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −121.0(s,2F).
【0268】
方法28:(2R,3S)−3−アミノ−4−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ブタン−2−オール(i75)
【化127】
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【0269】
D−アロ−トレオニノール(307mg、2.92mmol、1.0当量)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、イミダゾール(597mg、8.77mmol、3.0当量)を添加する。5分後、TBDPSCI(760μL、2.92mmol、1.0当量)をゆっくりと添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌する。この後、減圧下で溶媒を蒸発させる。得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(1×)およびブライン(1×)で洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%酢酸エチル)による精製によって、所望の中間体i75が無色の半固体として得られる(収率50%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.70−7.61(m,4H),7.47−7.36(m,6H),3.82−3.73(m,1H),3.69(d,H,H=5.8Hz,2H),2.58(q,H,H=5.8Hz,1H),1.12(d,H,H=6.5Hz,3H),1.07(s,9H)。
【0270】
方法29:(4S,5R)−4−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−5−メチルオキサゾリジン−2−オン(i76)
【化128】
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【0271】
還流冷却器を備えた、オーブン乾燥したフラスコ内において窒素雰囲気下で中間体i75(433mg、1.26mmol、1.0当量)およびトリエチルアミン(440μL、3.15mmol、2.5当量)をジクロロメタン(5mL)に溶解させる。次に、氷浴中で0℃にてトリホスゲンを添加する(187mg、630μmol、0.5当量)。得られた混合物を室温まで温めながら一晩撹拌する。次に、NHCl水溶液(15%)を添加することで反応をクエンチし、水性混合物をジクロロメタンで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→3:2)による精製によって、所望の中間体i76が無色固体として得られる(収率73%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.66−7.61(m,4H),7.47−7.38(m,6H),4.99(br s,1H),4.82−4.74(m,1H),3.85−3.79(m,1H),3.68−3.65(m,2H),1.34(d,H,H=6.7Hz,3H),1.06(s,9H)。
【0272】
方法30:(4S,5R)−4−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(2,6−ジブロモピリミジン−4−イル)−5−メチルオキサゾリジン−2−オン(i77)
【化129】
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【0273】
窒素雰囲気下で(4S,5R)−4−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−5−メチルオキサゾリジン−2−オン(i76、681mg、1.84mmol、1.0当量)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、氷浴中において0℃にてNaH(鉱油中60%分散系、155mg、3.88mmol、2.1当量)を小分けにして添加する。5分後、2,4,6−トリブロモピリミジン(583mg、1.84mmol、1.0当量)を添加する。得られた混合物を室温まで温めながら一晩撹拌する。次に、NHCl水溶液(15%)を添加することで反応をクエンチし、水性混合物を酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→9:1)による精製によって、所望の生成物i77が無色の泡状物質として得られる(収率55%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.25(s,1H),7.54−7.50(m,2H),7.45−7.33(m,6H),7.26−7.21(m,2H),4.85(quint,H,H=6.9Hz,1H),4.56−4.52(m,1H),4.14(dd,H,H=12Hz,H,H=2.8Hz,1H),3.98(dd,H,H=12Hz,H,H=1.4Hz,1H),1.77(d,H,H=6.5Hz,3H),1.04(s,9H)。
【0274】
方法31:(4S,5R)−3−(6−ブロモ−2−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−5−メチルオキサゾリジン−2−オン(i78)
【化130】
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【0275】
中間体i77(530mg、876μmol、1当量)、モルホリン(80.0μL、915μmol、1.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.15mmol、1.3当量)をアセトニトリル(7mL)中で混合し、得られた混合物を85℃で一晩加熱する。その後、混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させる。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→85:15)による精製の後に、所望の生成物i78が無色固体として得られる(収率12%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.70(s,1H),7.59−7.55(m,2H),7.46−7.31(m,6H),7.22−7.16(m,2H),4.82(quint,H,H=6.2Hz,1H),4.50−4.44(m,1H),4.09(dd,H,H=11Hz,H,H=3.1Hz,1H),3.88(dd,H,H=11Hz,H,H=1.3Hz,1H),3.69−3.33(m,8H),1.74(d,H,H=6.6Hz,3H),1.01(s,9H)。
【0276】
方法32:(E)−4−エトキシ−1,1−ジフルオロ−ブタン−3−エン−2−オン(i83)
【化131】
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【0277】
冷却した(−70℃)ピリジン(61.5mL、760.5mmol、1.2当量)のジクロロメタン(500mL)溶液にエチルビニルエーテル(60mL、626.5mmol、1当量)を添加した後、ジフルオロ酢酸無水物(88.5mL、760.5mmol、1.2当量)のジクロロメタン(75mL)溶液を添加する。その後、混合物を一晩かけて室温までゆっくりと温める。混合物を分液漏斗に移し、有機層を水(6×800mL)で、水層のpHが中性になるまで洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去すると、所望の生成物i83がオレンジ色の油状物質として得られる(76.7g、81%)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.92(d,H,H=12.5Hz,1H),6.34(t,H,F=53.6Hz,1H),5.87(d,H,H=12.5Hz,1H),4.14(q,H,H=7,1Hz,2H),1.28(t,H,H=7.1Hz,3H);19F{1H} NMR(400MHz,DMSO−d):δ−127.39(s,2F)。
【0278】
方法33:(E)−3−(ジフルオロメチル)−5−エトキシ−3−ヒドロキシ−ペンタン−4−エンニトリル(i84)
【化132】
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【0279】
冷却した(−70℃)n−ブチルリチウム2.5M(102.9mL、256.7mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(435mL)溶液にアセトニトリル(13.4mL、256.7mmol、1当量)を添加する。白色懸濁液が形成され、これを−70℃で1時間30分撹拌する。(E)−4−エトキシ−1,1−ジフルオロ−ブタン−3−エン−2−オン(i83)(38.5g、256.7mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(65mL)溶液を白色懸濁液に添加する(混合物はオレンジ色の溶液になる)。混合物を−70℃で1時間撹拌し、室温までゆっくりと温める。水(400mL)を添加する。その後、酢酸エチル(600mL)を添加する。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出する(3×600mL)。まとめた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発させる。溶離剤としてシクロヘキサン/酢酸エチル(3:1)の混合物を用いた短いシリカゲルパッドでのろ過により、所望の生成物i84が暗いオレンジ色の油状物質として得られる(43.4g、88%)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.66(d,H,H=12.8Hz,1H),6.20(s,1H),5.79(t,H,F=55.8Hz,1H),4.75(d,H,H=12.8Hz,1H),3.74(q,H,H=7.0Hz,2H),2.88(d,H,H=16.8Hz,1H),2.81(d,H,H=16.8Hz,1H),1.21(t,H,H=7.0Hz,1H);19F{1H} NMR(400MHz,DMSO−d):δ−129.32(d,F,F=311.2Hz,1F),−130.05(d,F,F=311.2Hz,1F)。
【0280】
方法34:4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(i65)
【化133】
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【0281】
(E)−3−(ジフルオロメチル)−5−エトキシ−3−ヒドロキシ−ペンタン−4−エンニトリル(i84)(8.1g、42.4mmol、1当量)の酢酸(80mL)溶液にO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(Fluorochem、製品番号078603)(10.6g、127.2mmol、3当量)を添加する。混合物を50℃で7時間撹拌する。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸中の臭化水素酸(33%)(14.2mL、84.8mmol、2当量)を添加する。反応混合物を90℃で一晩撹拌する。反応混合物を脱気し、窒素下に置く。氷を含む水浴を用いて反応混合物を室温に維持しながら亜鉛粉末(8.12g、127.2mmol、3当量)を小分けにして添加する。反応混合物を室温で3時間撹拌する。混合物を短いセライトパッドでろ過し、ケーキを酢酸エチルで洗浄する。その後、減圧下で溶媒の大部分を除去する。60mLの水酸化アンモニウム水溶液(28%)を添加する。水層をジクロロメタンで抽出する(3×150mL)。まとめた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥する。ジクロロメタンおよび反溶媒(anti−solvent)としてのヘプタンから化合物i65を再結晶させる(ロータリーエバポレーターでの溶媒切り替え)。ろ過によって化合物i65を淡黄色固体として回収する(5.12g、84%)。
【0282】
本発明の化合物の調製
【0283】
実施例1:4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1)
【化134】
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【0284】
一般的手順1に従えば、出発物質i2およびi68から収率73%で化合物1が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.02(s,1H),7.65(t,H,F=55Hz,1H),6.83(s,1H),4.85(br s,2H),3.89−3.79(m,8H),3.77−3.72(m,8H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.9(s,2F);MS(MALDI):m/z=393.9([M+H])。
【0285】
実施例2:4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(2)
【化135】
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【0286】
一般的手順2に従えば、出発物質i2およびi71から収率74%で化合物2が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.20(s,1H),7.62(t,H,F=54Hz,1H),5.97(br s,2H),3.91−3.68(m,16H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −121.5(s,2F);MS(MALDI):m/z=395.2([M+H])。
【0287】
実施例3:5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(3)
【化136】
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【0288】
一般的手順1に従えば、出発物質i1およびi68から収率75%で化合物3が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.04(s,1H),7.71(t,H,F=55Hz,1H),6.83(s,1H),4.89(br s,2H),4.71−4.64(m,4H),3.79−3.76(m,4H),3.67−3.62(m,4H),2.09−1.98(m,8H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.4−(−117.3)(m,2F);MS(MALDI):m/z=446.3([M+H])。
【0289】
実施例4:5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(4)
【化137】
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【0290】
一般的手順1に従えば、出発物質i12およびi68から収率57%で化合物4が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.03(s,1H),7.68(m,1H),6.83(s,1H),4.94(br s,2H),4.70−4.65(m,2H),3.93−3.57(m,12H),2.14−1.92(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −116.0−(−116.2)(m,2F);MS(MALDI):m/z=420.6([M+H])。
【0291】
実施例5:5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(5)
【化138】
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【0292】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi12から収率50%で化合物5が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.23(s,1H),7.65(t,H,F=54Hz,1H),5.66(br s,2H),4.68(m,2H),3.90−3.61(m,12H),2.13−1.92(4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −120.4−(−121.5)(m,2F);MS(MALDI):m/z=420.9([M+H])。
【0293】
実施例6:5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(6)
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
一般的手順1に従えば、出発物質i3およびi68から収率79%で化合物6が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.87(s,1H),7.70(t,H,F=55Hz,1H),6.86(s,1H),5.48(br s,2H),4.73−4.72(m,2H),4.41−4.38(m,2H),3.98(dd,JH,H=11.6,3.8Hz,2H),3.78(d,JH,H=12Hz,2H),3.67(dd,JH,H=12,3.2Hz,2H),3.52(td,JH,H=12,3.0Hz,2H),3.27(td,JH,H=13,3.8Hz,2H),1.33(d,H,H=6.8Hz,6H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.4−(−116.2)(m,2F);MS(MALDI):m/z=421.9([M+H])。
【0295】
実施例7:5−(4,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(7)
【化140】
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【0296】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi3から収率52%で化合物7が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.24(s,1H),7.66(t,H,F=54Hz,1H),5.77(br s,2H),4.73(br s,2H),4.45−4.32(m,2H),3.98(dd,JH,H=12,3.6Hz,2H),3.78(d,JH,H=12Hz,2H),3.67(dd,JH,H=11,2.8Hz,2H),3.52(td,JH,H=12,2.8Hz,2H),3.27(td,JH,H=13,3.2Hz,2H),1.33(d,H,H=6.8Hz,6H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −120.5−(−122.7)(m,2F);MS(MALDI):m/z=423.3([M+H])。
【0297】
実施例8:(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(8)
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
一般的手順1に従えば、出発物質i13およびi68から収率47%で化合物8が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.03(s,1H),7.70(t,H,F=55Hz,1H),6.84(s,1H),4.78(br s,2H),4.75(m,1H),4.42−4.38(m,1H),4.00−3.96(m,1H),3.84−3−366(m,10H),3.55−3.50(m,1H),3.30−3.25(m,1H),1.33(d,H,H=6.8Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −116.1−(−115.9)(m,2F);MS(MALDI):m/z=408.9([M+H])。
【0299】
実施例9:(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(9)
【化142】
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【0300】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi13から収率60%で化合物9が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.24(s,1H),7.66(t,H,F=54Hz,1H),5.67(br s,2H),4.74(m,1H),4.41−4.38(m,1H),4.00−3.97(m,1H),3.90−3.72(m,9H),3.68−3.36(m,1H),3.56−3.49(m,1H),3.32−3.25(m,1H),1.33(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −121.3−(−121.6)(m,2 F);MS(MALDI):m/z=409.4([M+H])。
【0301】
実施例10:5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(10)
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
一般的手順1に従えば、出発物質i18およびi68から収率42%で化合物10が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.04(s,1H),7.69(t,H,F=55Hz,1H),6.84(s,1H),4.85(br s,2H),4.71−4.65(m,3H),4.42−4.39(m,1H),3.98−3.95(m,1H),3.79−3.76(m,3H),3.70−3.65(m,3H),3.56−3.53(m,1H),3.30−3.27(m,1H),2.10−1.99(m,4H),1.33(m,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.9−(−116.2)(m,2F);MS(MALDI):m/z=434.2([M+H])。
【0303】
実施例11:5−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((S)−3−メチルモルホリノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(11)
【化144】
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【0304】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi18から収率46%で化合物11が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.25(s,1H),7.68(t,H,F=55Hz,1H),5.81(br s,2H),4.71−4.65(m,3H),4.42−4.38(m,1H),4.00−3.96(m,1H),3.81−3.60(m,6H),3.55−3.50(m,1H),3.31−3.24(m,1H),2.11−2.00(m,4H),1.37−1.28(m,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −121.5−(−121.7)(m,2F);MS(MALDI):m/z=434.6([M+H])。
【0305】
実施例12:4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(12)
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
一般的手順1に従えば、出発物質i68およびi14から収率86%で化合物12が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.85(s,1H),7.74(t,H,F=55Hz,1H),6.84(s,2H),6.75(s,1H),3.82−3.70(m,8H),3.69−3.60(m,4H),2.88−2.80(m,4H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.4(s,2F);MS(MALDI):m/z=393.8([M+H])。
【0307】
実施例13:4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(13)
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi14から収率55%で化合物13が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.23(s,1H),7.64(t,H,F=55Hz,1H),5.60(br s,2H),3.83−3.75(m,12H),2.94−2.88(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −111.4(s,2F);MS(MALDI):m/z=395.1([M+H])。
【0309】
実施例14:(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(14)
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
一般的手順1に従えば、出発物質i21およびi68から収率47%で化合物14が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.02(s,1H),7.67(t,H,F=56Hz,1H),6.84(s,1H),4.90(br s,2H),4.74(s,1H),4.40(d,JH,H=16Hz,1H),3.98(dd,JH,H=4.0Hz,12Hz,1H),3.91(m,4H),3.78(d,JH,H=12Hz,1H),3.68(dd,JH,H=4.0,12Hz,1H),3.56(t,JH,H=4.0Hz,1H),3.26(dt,JH,H=4.0,12Hz,1H),2.99(t,JH,H=4.0Hz,4H),1.32(d,JH,H=8.0Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.9(s,2F);MS(MALDI):m/z=407.2([M+H])。
【0311】
実施例15:(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(4−(3−メチルモルホリノ)−6−(ピペラジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(15)
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi21から収率30%で化合物15が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.24(s,1H),7.66(t,H,F=56Hz,1H),5.69(br s,2H),4.74(s,1H),4.40(d,JH,H=16Hz,1H),4.38(dd,JH,H=4.0,12Hz,1H),3.83(m,4H),3.78(d,JH,H=12Hz,1H),3.68(dd,JH,H=4.0,12Hz,1H),3.54(dt,JH,H=4.0,12Hz,1H),3.28(dt,JH,H=4.0,12Hz,1H),2.92(t,JH,H=8.0Hz,4H),1.33(t,JH,H=8.0Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −121.4(s,2F);MS(MALDI):m/z=408.7([M+H])。
【0313】
実施例16:4−(ジフルオロメチル)−5−(2,6−ジモルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン(16)
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
一般的手順1に従えば、出発物質i22およびi68から収率73%で化合物16が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.31(s,1H),7.30(t,H,F=55Hz,1H),6.85(s,1H),6.04(s,1H),4.73(br s,2H),3.81−3.72(m,12H),3.65−3.59(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.1(s,2F);MS(MALDI):m/z=394.3([M+H])。
【0315】
実施例17:4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ジモルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン(17)
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi22から収率7%で化合物17が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.60(s,1H),7.11(t,H,F=55Hz,1H),6.02(s,1H),5.46(br s,2H),3.80−3.74(m,12H),3.64−3.60(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −119.5(s,2F);MS(MALDI):m/z=394.3([M+H])。
【0317】
実施例18:4−(ジフルオロメチル)−5−(4,6−ジモルホリノピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(18)
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
一般的手順1に従えば、出発物質i23およびi68から収率89%で化合物18が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.94(s,1H),7.61(t,H,F=55Hz,1H),6.83(s,1H),5.50(s,1H),4.74(br s,2H),3.82−3.78(m,8H),3.61−3.57(m,8H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.4(s,2F);MS(MALDI):m/z=393.3([M+H])。
【0319】
実施例19:4’−(ジフルオロメチル)−4,6−ジモルホリノ−[2,5’−ビピリミジン]−2’−アミン(19)
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi23から収率7%で化合物19が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.16(s,1H),7.58(t,H,F=55Hz,1H),5.75(br s,2H),5.50(s,1H),3.82−3.79(m,8H),3.61−3.58(m,8H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −121.1(s,2F);MS(MALDI):m/z=395.3([M+H])。
【0321】
実施例20:4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(20)
【化153】
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【0322】
一般的手順1に従えば、出発物質i15およびi68から収率77%で化合物20が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.02(s,1H),7.65(t,J=55Hz,1H),6.84(s,1H),4.83(br s,2H),4.23−4.07(m,4H),3.90−3.79(m,4H),3.79−3.71(m,4H),2.71−2.62(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −116.0(s,2F);MS(MALDI):m/z=410.3([M+H])。
【0323】
実施例21:4−(ジフルオロメチル)−5−(4−モルホリノ−6−チオモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(21)
【化154】
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【0324】
一般的手順2に従えば、出発物質i71およびi15から収率70%で化合物21が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.21(s,1H),7.60(t,H,F=54Hz,1H),5.90(br s,2H),4.22−4.06(m,4H),3.91−3.78(m,4H),3.78−3.71(m,4H),2.71−2.62(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −120.5−(−121.5)(m,2F);MS(MALDI):m/z=411.2([M+H])。
【0325】
実施例22:5−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(22)
【化155】
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【0326】
一般的手順1に従えば、出発物質i24およびi68から収率61%で化合物22が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.34(s,1H),7.55(t,H,F=55Hz,1H),6.76(s,1H),6.60(br s,2H),6.36(s,1H),4.64−4.47(m,4H),3.67−3.49(m,4H),3.56−3.49(m,4H),1.98−1.79(m,8H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −114.9−(−115.2)(m,2F);MS(MALDI):m/z=445.3([M+H])。
【0327】
実施例23:5−(2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(23)
【化156】
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【0328】
一般的手順1に従えば、出発物質i29およびi68から収率54%で化合物23が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.30(s,1H),7.30(t,H,F=55Hz,1H),6.84(s,1H),6.04(s,1H),4.85(br s,2H),4.62(br s,2H),3.82−3.74(m,6H),3.65−3.56(m,6H),2.09−2.00(m,2H),2.00−1.91(m,2H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.2−(−116.2)(m,2F);MS(MALDI):m/z=419.0([M+H])。
【0329】
実施例24:2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4’−(ジフルオロメチル)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン(24)
【化157】
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【0330】
一般的手順2に従えば、出発物質i29およびi71から収率72%で化合物24が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.71(s,1H),7.35(s,2H),7.32(t,H,F=54Hz,1H),6.45(s,1H),4.54(br s,2H),3.71−3.50(m,12H),1.95−1.78(m,4H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −119.2(s,2F);MS(MALDI):m/z=420.6([M+H])。
【0331】
実施例25:5−(2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)ピリミジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(25)
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
一般的手順1に従えば、出発物質i25およびi68から収率57%で化合物25が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.31(s,1H),7.52(t,H,F=55Hz,1H),6.76(s,1H),6.59(br s,2H),6.30(s,1H),4.60−4.50(m,1H),4.44−4.33(m,1H),4.24−4.15(m,1H),4.12−4.04(m,1H),3.94−3.83(m,2H),3.74−3.64(m,2H),3.59−3.51(m,2H),3.45−3.35(m,2H),3.14−3.02(m,2H),1.18(t,H,H=7.2Hz,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −113.7−(−115.9)(m,2F);MS(MALDI):m/z=421.1([M+H])。
【0333】
実施例26:4’−(ジフルオロメチル)−2,6−ビス((S)−3−メチルモルホリノ)−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン(26)
【化159】
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【0334】
一般的手順2に従えば、出発物質i25およびi71から収率56%で化合物26が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.60(s,1H),7.14(t,H,F=54Hz,1H),5.98(s,1H),5.48(br s,2H),4.71−4.62(m,1H),4.34−4.23(m,2H),4.08−3.92(m,3H),3.83−3.65(m,4H),3.61−3.49(m,2H),3.25(dt,H,H=13Hz,H,H=3.6Hz,2H),1.33−1.27(m,6H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −119.5(s,1F),119.7(m,1F);MS(MALDI):m/z=423.0([M+H])。
【0335】
実施例27:(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン(27)
【化160】
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【0336】
一般的手順1に従えば、出発物質i30およびi68から収率74%で化合物27が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.31(s,1H),7.30(t,H,F=55Hz,1H),6.85(s,1H),6.02(s,1H),4.75(br s,2H),4.35−4.25(m,1H),4.06−3.96(m,2H),3.83−3.69(m,10H),3.58(dt,H,H=12Hz,H,H=3.2Hz,1H),3.25(dt,H,H=13Hz,H,H=3.8Hz,1H),1.31(d,H,H=6.8Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −114.9−(−115.0)(m,2F);MS(MALDI):m/z=407.1([M+H])。
【0337】
実施例28:(S)−4’−(ジフルオロメチル)−6−(3−メチルモルホリノ)−2−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン(28)
【化161】
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【0338】
一般的手順2に従えば、出発物質i30およびi71から収率53%で化合物28が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.60(s,1H),7.13(t,H,F=54Hz,1H),6.01(s,1H),5.47(br s,2H),4.71−4.63(m,1H),4.31(dd,H,H=14Hz,H,H=2.4Hz,1H),3.97(dd,H,H=11Hz,H,H=3.4Hz,1H),3.79(t,H,H=4.6Hz,4H),3.72−3.66(m,2H),3.65−3.58(m,3H),3.58−3.50(m,2H),3.30−3.21(m,1H),1.30(d,H,H=6.8Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −119.7(br s,2F);MS(MALDI):m/z=408.9([M+H])。
【0339】
実施例29:5−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン 29
【化162】
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【0340】
一般的手順1に従えば、出発物質i68およびi81から収率89%で化合物29が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.03(s,1H),7.69(t,H,F=55Hz,1H),6.83(s,1H),4.85(br s,2H),4.50−4.24(m,8H),3.28−3.12(m,4H),1.94(br s,4H),1.86−1.71(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.1−(−117.2)(m,2F);MS(MALDI):m/z=446.3([M+H])。
【0341】
実施例30:5−[4,6−ビス(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン 30
【化163】
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【0342】
一般的手順1に従えば、出発物質i68およびi80から収率63%で化合物30が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.86(s,1H),7.71(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),3.81−3.56(m,12H),1.14(s,12H);MS(MALDI):m/z=451.2([M+H])。
【0343】
実施例31:(S)−4−(ジフルオロメチル)−5−(2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノピリミジン−4−イル)ピリジン−2−アミン(31)
【化164】
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【0344】
一般的手順1に従えば、出発物質i28およびi68から収率58%で化合物31が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.31(s,1H),7.52(t,H,F=55Hz,1H),6.74(s,1H),6.59(br s,2H),6.35(s,1H),4.59−4.51(m,1H),4.22−4.14(m,1H),3.91−3.84(m,1H),3.72−3.50(m,10H),3.44−3.35(m,1H),3.14−3.03(m,1H),1.16(d,H,H=6.7Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −113.7−(−115.3)(m,2F);MS(MALDI):m/z=407.1([M+H])。
【0345】
実施例32:(S)−4’−(ジフルオロメチル)−2−(3−メチルモルホリノ)−6−モルホリノ−[4,5’−ビピリミジン]−2’−アミン(32)
【化165】
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【0346】
一般的手順2に従えば、出発物質i28およびi71から収率63%で化合物32が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.60(s,1H),7.13(t,H,F=54Hz,1H),5.99(s,1H),5.46(br s,2H),4.34−4.25(m,1H),4.06−3.97(m,2H),3.82−3.68(m,10H),3.58(dt,H,H=12Hz,H,H=3.2Hz,1H),3.26(dt,H,H=13Hz,H,H=3.7Hz,1H),1.31(d,H,H=6.8Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −119.5(s,2F);MS(MALDI):m/z=408.7([M+H])。
【0347】
実施例33:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン 33
【化166】
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【0348】
一般的手順1に従えば、出発物質i68およびi82から収率71%で化合物33が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.74(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.71−4.62(m,1H),4.45−4.34(m,2H),4.31−4.09(m,1H),3.90(m,1H),3.71(m,1H),3.55(m,3H),3.38(m,1H),3.13(m,1H),2.55(m,2H),1.20(d,H,H=6.9Hz,3H),1.19(d,H,H=6.9Hz,6H);MS(MALDI):m/z=436.1([M+H])。
【0349】
実施例34:5−[4,6−ビス[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン 34
【化167】
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【0350】
一般的手順1に従えば、出発物質i68およびi79から収率75%で化合物34が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.86(s,1H),7.71(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.64−4.46(m,4H),3.60−3.48(m,4H),2.63(m,4H),1.14(m,12H);MS(MALDI):m/z=450.0([M+H])。
【0351】
実施例35:4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン(35)
【化168】
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【0352】
一般的手順1に従えば、出発物質i31およびi68から収率10%で化合物35が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.08(s,1H),7.96(t,H,F=56Hz,1H),6.86(s,1H),4.98(br s,2H),4.35(s,2H),4.07−4.00(m,4H),3.95(br s,2H),3.90(br s,2H),3.78(br s,4H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −117.4(s,2F)。
【0353】
実施例36:4−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−オン(36)
【化169】
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【0354】
一般的手順2に従えば、出発物質i31およびi71から収率6%で化合物36が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 9.22(s,1H),8.10(t,H,F=56Hz,1H),7.97(br s,2H),4.28(s,2H),3.98(s,4H),3.90(br s,2H),3.81(br s,2H),3.70(br s,4H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −121.1(s,2F);MS(MALDI):m/z=408.7([M+H])。
【0355】
実施例37:5−[4,6−ビス(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(37)
【化170】
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【0356】
一般的手順1に従えば、出発物質i7およびi68から収率39%で化合物37が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.85(s,1H),7.68(t,H,F=55Hz,1H),6.87(br s,2H),6.74(s,1H),4.51(br s,2H),4.45(br s,2H),4.07−3.93(m,8H),3.79−3.67(m,8H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.8(s,2F);MS(MALDI):m/z=478.1([M+H])。
【0357】
実施例38:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(38)
【化171】
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【0358】
一般的手順1に従えば、出発物質i35およびi68から収率67%で化合物38が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.73(t,H,F=55Hz,1H),6.87(br s,2H),6.75(s,1H),4.70−4.54(m,2H),4.53−4.43(m,2H),4.05−3.97(m,4H),3.79−3.67(m,4H),3.63−3.55(m,4H)2.00−1.83(m,4H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.8(s,1F),−115.9(s,1F);MS(MALDI):m/z=462.1([M+H])。
【0359】
実施例39:5−[4,6−ビス(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(39)
【化172】
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【0360】
一般的手順1に従えば、出発物質i4およびi68から収率28%で化合物39が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.78(s,1H),7.70(t,H,F=55Hz,1H),6.82(br s,2H),6.77(s,1H),3.87−3.75(m,8H),3.45(br s,4H),1.49(s,12H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −114.9−(−115.1)(m,2F);MS(MALDI):m/z=450.1([M+H])。
【0361】
実施例40:5−[4,6−ビス[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(40)
【化173】
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【0362】
一般的手順1に従えば、出発物質i6およびi68から収率42%で化合物40が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.90(s,1H),7.82(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.77(s,1H),4.59−4.43(m,4H),3.82−3.73(m,4H),3.60−3.51(m,4H),1.29(d,H,H=6.9Hz,12H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −114.9−(−115.0)(m,2F);MS(MALDI):m/z=450.2([M+H])。
【0363】
実施例41:5−[4,6−ビス[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(41)
【化174】
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【0364】
一般的手順1に従えば、出発物質i5およびi68から収率98%で化合物41が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.04(s,1H),7.70(t,H,F=52.0Hz,1H),6.84(s,1H),4.88(br s,2H),4.77−4.72(m,2H),4.41(d,H,H=12.0Hz,2H),3.98(dd,H,H=12.0Hz,H,H=4.0Hz,2H),3.78(d,H,H=12.0Hz,2H),3.68(dd,H,H=12.0Hz,H,H=4.0Hz,2H),3.53(dt,H,H=12.0Hz,H,H=4.0Hz,2H),3.28(dt,H,H=12.0Hz,H,H=4.0Hz,2H),1.33(d,H,H=8.0Hz,6H);19F NMR(376MHz,CDCl):δ −115.9(s,1F),−116.0(s,1F);MS(MALDI):m/z=421.7([M+H])。
【0365】
実施例42:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(42)
【化175】
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【0366】
一般的手順1に従えば、出発物質i16およびi68から収率35%で化合物42が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.83(s,1H),7.73(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),3.85−3.76(m,4H),3.76−3.63(m,8H),3.45(br s,2H),1.49(s,6 H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0/−116.3(s,2F);MS(MALDI):m/z=423.2([M+H])。
【0367】
実施例43:5−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(43)
【化176】
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【0368】
一般的手順1に従えば、出発物質i33およびi68から収率43%で化合物43が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 9.01(s,2H),7.81(t,H,F=55Hz,2H),7.00(br s,4H),6.82(s,2H),4.78−4.66(m,1H),4.44−4.35(m,1H),4.01−3.91(m,1H),3.81−3.72(m,1H),3.65−3.58(m,1H),3.52−3.42(m,1H),3.38−3.23(m,1H),1.30(d,H,H=6.7Hz,3 H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −114.3−(−117.2)(m,4F);MS(MALDI):m/z=465.1([M+H])。
【0369】
実施例44:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(44)
【化177】
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【0370】
一般的手順1に従えば、出発物質i37およびi68から収率75%で化合物44が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.89(s,1H),7.79(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.65(br s,1H),4.50(br s,2H),4.37−4.25(m,1H),3.93(dd,H,H=11Hz,H,H=3.2Hz,1H),3.79−3.67(m,3H),3.59−3.51(m,3H),3.45−3.36(m,1H),3.22−3.11(m,1H),1.30(d,H,H=6.7Hz,6H),1.24(d,H,H=6.7Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=436.1([M+H])。
【0371】
実施例45:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(45)
【化178】
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【0372】
一般的手順1に従えば、出発物質i38およびi68から収率71%で化合物45が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.84(s,1H),7.74(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.58(br s,1H),4.31−4.19(m,1H),3.93(dd,H,H=12Hz,H,H=3.9Hz,1H),3.84−3.81(m,4H),3.76−3.69(m,1H),3.58(dd,H,H=11Hz,H,H=3.2Hz,1H),3.46−3.38(m,3H),3.23−3.13(m,1H),1.50(br s,6H),1.23(d,H,H=6.7Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −114.8−(−115.5)(m,2F);MS(MALDI):m/z=436.0([M+H])。
【0373】
実施例46:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(46)
【化179】
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【0374】
一般的手順1に従えば、出発物質i39およびi68から収率67%で化合物46が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.77(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),4.67(br s,2H),4.44−4.24(m,2H),3.96−3.83(m,3H),3.75−3.63(m,2H),3.60−3.36(m,5H),3.31(s,3H),3.21−3.04(m,2H),1.23(d,H,H=6.7Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=452.3([M+H])。
【0375】
実施例47:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(47)
【化180】
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【0376】
一般的手順1に従えば、出発物質i36およびi68から収率85%で化合物47が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.86(s,1H),7.72(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.75(s,1H),4.64(br s,1H),4.53−4.42(m,2H),4.37−4.25(m,1H),4.05−3.96(m,4H),3.92−3.84(m,1H),3.77−3.66(m,5H),3.60−3.52(m,1H),3.44−3.35(m,1H),3.22−3.10(m,1H),1.23(d,H,H=6.7Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −114.9−(−117.1)(m,2F);MS(MALDI):m/z=450.0([M+H])。
【0377】
実施例48:(4S,5R)−3−[4−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン(48)
【化181】
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【0378】
tert−ブチル N−tert−ブトキシカルボニル−N−(5−(4−クロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)カルバメート(i74、350mg、643μmol、1.0当量)、(4S,5R)−4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−5−メチルオキサゾリジン−2−オン(i73、174mg、709μmol、1.1当量)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(22.3mg、38.5μmol、0.06当量)、炭酸セシウム(419mg、1.29mmol、2.0当量)および酢酸パラジウム(II)(5.80mg、25.8μmol、0.04当量)を窒素雰囲気下において1,4−ジオキサン(5mL)中で混合し、95℃で2時間加熱する。この後、反応混合物を室温まで冷却し、脱イオン水を添加し、水層を分離し、酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。
上記の残渣をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、HCl水溶液(3M、2.00mL、6.00mmol、14当量)を添加する。得られた混合物を60℃で一晩加熱する。その後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および酢酸エチルを添加する。水層を分離し、酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%酢酸エチル)による精製によって、生成物48が無色固体として得られる(収率55%)。
H NMR(400MHz,(CDSO):δ 9.23(s,1H),8.23(t,H,F=54Hz,1H),7.81−7.53(m,2H),4.99(t,H,F=5.2Hz,1H),4.82(q,H,F=6.5Hz,1H),4.56−4.51(m,1H),4.03−3.97(m,1H),3.95−3.60(m,9H),1.50(d,H,F=6.5Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −121.3(s,1F),−121.4(s,1F);MS(MALDI):m/z=439.1([M+H])。
【0379】
実施例49:(4S,5R)−3−[6−[2−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−2−モルホリノ−ピリミジン−4−イル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−オキサゾリジン−2−オン(49)
【化182】
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【0380】
tert−ブチル N−[5−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート(i71、44.0mg、104μmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(27.0g、106μmol、1.0当量)、KOAc(31.0mg、316μmol、3.0当量)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(7.70mg、10.5μmol、0.10当量)を窒素雰囲気下において1,4−ジオキサン(2mL)中で混合し、95℃で55分間加熱する。
この後、上記の反応混合物を室温まで冷却する。その後、化合物i78(64.0mg、105μmol、1.0当量)、三塩基性リン酸カリウム(44.0mg、207μmol、2.0当量)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]−パラジウム(II)(Sigma−Aldrich、製品番号741825、8.20mg、10.4μmol、0.10当量)、1,4−ジオキサン(2mL)および脱イオン水(0.5mL)を添加し、得られた暗色の混合物を95℃に予熱した油浴中に16時間配置する。この後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液およびジクロロメタンを添加する。水層を分離し、ジクロロメタンで抽出する(3×)。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。この中間体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→1:1)で精製すると、無色の半固体が得られる。
次に、上記で得られた半固体をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、HClのジオキサン溶液(1M、100μL、100μmol、1.0当量)を添加する。得られた混合物を室温で一晩撹拌する。この後、溶媒を蒸発させ、残渣を真空乾燥する。
次に、上記の塩をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウム水和物のテトラヒドロフラン溶液(1M、100μL、100μmol、1.0当量)を添加する。反応混合物を室温で2日間撹拌する。この後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を添加し、生成物を酢酸エチルで抽出する(3×)。まとめた有機層をNHCl飽和水溶液で洗浄し(3×)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮すると、黄色の固体が得られる。この固体をジエチルエーテルと共にすりつぶし(5×)、真空乾燥する。所望の生成物49は無色固体として単離される(収率5.5%)。
H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.64(s,1H),7.69(s,1H),7.15(t,H,F=54Hz,1H),4.82−4.76(m,1H),4.66−4.61(m,1H),4.17(dd,H,H=12Hz,H,H=4.1Hz,1H),3.78(dd,H,H=12Hz,H,H=1.5Hz,1H),3.72−3.61(m,8H),1.61(d,H,H=6.6Hz,3H);19F NMR(376MHz,CDOD):δ −121.4(s,1F),−121.5(s,1F);MS(MALDI):m/z=438.4([M+H])。
【0381】
実施例50:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(50)
【化183】
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【0382】
一般的手順1に従えば、出発物質i40およびi68から収率52%で化合物50が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.90(s,1H),7.82(t,H,F=55Hz,1H),6.87(br s,2H),6.76(s,1H),4.55−4.51(m,1H),4.34−4.14(m,3H),4.12−4.25(m,2H),3.92−3.80(m,1H),3.76−3.68(m,3H),3.55−3.51(m,1H),3.38(m,1H),3.20−3.13(m,1H),2.68(m,1H),1.78(m,1H),1.20(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=420.6([M+H])。
【0383】
実施例51:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(51)
【化184】
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【0384】
一般的手順1に従えば、出発物質i41およびi68から収率36%で化合物51が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.99(s,1H),7.89(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.77(s,1H),4.69(m,3H),4.37(m,1H),3.91−3.85(m,3H),3.75−3.53(m,4H),3.42−3.35(m,1H),3.22−3.15(m,1H),3.12−3.08(m,1H),1.85(m,1H),1.24(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −116.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=420.6([M+H])。
【0385】
実施例52:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(52)
【化185】
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【0386】
一般的手順1に従えば、出発物質i42およびi68から収率44%で化合物52が無色固体として得られる(回転異性体の1:1混合物)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.89(m,1H),7.77(m,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),5.02−4.97(m,1H),4.68−4.66(m,2H),4.31(m,1H),3.89−3.85(m,1H),3.79−3.57(m,3H),3.57−3.44(m,4H),3.22(m,1H),1.90−1.83(m,2H),1.21(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.5(br s,2F);MS(MALDI):m/z=420.2([M+H])。
【0387】
実施例53:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(53)
【化186】
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【0388】
一般的手順1に従えば、出発物質i43およびi68から収率53%で化合物53が無色固体として得られる(回転異性体の1:1混合物)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.90(m,1H),7.77(m,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),5.02−4.96(m,1H),4.68−4.62(m,2H),3.90(m,1H),3.80(m,1H),3.70(m,2H),3.57(m,2H),3.45(m,3H),3.20(m,1H),1.90−1.83(m,2H),1.21(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=420.2([M+H])。
【0389】
実施例54:5−[4,6−ビス[(3R)−3−エチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(54)
【化187】
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【0390】
一般的手順1に従えば、出発物質i8およびi68から収率61%で化合物54が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.77(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.47(m,4H),3.89−3.81(m,4H),3.51−3.34(m,4H),3.12(m,2H),1.71(m,4H),0.86(m,6H).19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=450.3([M+H])。
【0391】
実施例55:5−[4,6−ビス(8−オキサ−5−アザスピロ[3.5]ノナン−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(55)
【化188】
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【0392】
一般的手順1に従えば、出発物質i9およびi68から収率59%で化合物55が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.74(s,1H),7.65(t,H,F=55Hz,1H),6.81(br s,2H),6.75(s,1H),3.68(m,8H),3.49(m,4H),2.46−2.38(m,4H),2.25−2.16(m,4H),1.72−1.66(m,4H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.5(br s,2F);MS(MALDI):m/z=474.3([M+H])。
【0393】
実施例56:5−[4,6−ビス[(3R)−3−イソプロピルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(56)
【化189】
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【0394】
一般的手順1に従えば、出発物質i10およびi68から収率59%で化合物56が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.76(t,H,F=55Hz,1H),6.82(br s,2H),6.76(s,1H),4.50(m,2H),4.29(m,2H),4.02−3.84(m,4H),3.40(m,4H),3.08(m,2H),2.34(m,2H),1.02(m,6H),0.77(m,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=478.4([M+H])。
【0395】
実施例57:4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−N−メチル−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(57)
【化190】
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【0396】
一般的手順1に従えば、出発物質i44およびi68から収率45%で化合物57が無色固体として得られる(回転異性体の1:1混合物)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(m,1H),7.77(m,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),4.71−4.35(m,4H),3.92(m,1H),3.72(m,1H),3.56(m,1H),3.42(m,1H),3.23−3.18(m,4H),1.24(m,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −69,−115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=435.1([M+H])。
【0397】
実施例58:4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(58)
【化191】
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【0398】
一般的手順1に従えば、出発物質i45およびi68から収率41%で化合物58が無色固体として得られる(回転異性体の1:1混合物)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(m,1H),8.07(m,1H),7.77(m,1H),6.86(br s,2H),6.76(s,1H),4.65−4.77(m,1H),4.36−4.01(m,3H),3.83(m,1H),3.62(m,1H),3.52(m,1H),3.35(m,1H),3.10(m,1H),1.18(d,H,H=6.9Hz,3H);MS(MALDI):m/z=421.1([M+H])。
【0399】
実施例59:4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−N−(シクロプロピルメチル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−アミン(59)
【化192】
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【0400】
一般的手順1に従えば、出発物質i46およびi68から収率32%で化合物59が無色固体として得られる(回転異性体の1:1混合物)。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.89−8.84(m,1H),8.12−7.37(m,2H),6.81−6.75(m,3H),4.64(m,1H),4.30(m,1H),3.90(m,1H),3.72(m,1H),3.56(m,1H),3.39(m,2H),3.14(m,2H),1.20(d,H,H=6.9Hz,3H),1.04(m,1H),0.42(m,2H),0.22(m,2H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=393.0([M+H])。
【0401】
実施例60:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(60)
【化193】
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【0402】
一般的手順1に従えば、出発物質i47およびi68から収率41%で化合物60が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.96(s,1H),7.75(t,H,F=55Hz,1H),7.07(br s,2H),6.80(s,1H),5.10−4.97(m,2H),4.78−4.54(m,1H),4.33(m,1H),3.91(m,1H),3.71(m,1H),3.57(m,1H),3.41(m,1H),3.29(m,1H),1.27(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −69,−115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=422.3([M+H])。
【0403】
実施例61:5−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(61)
【化194】
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【0404】
一般的手順1に従えば、出発物質i48およびi68から収率60%で化合物61が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.95(s,1H),7.89(t,H,F=55Hz,1H),7.04(br s,2H),6.80(s,1H),6.37(m,1H),4.68−4.53(m,3H),4.25(m,1H),3.90(m,1H),3.70(m,1H),3.55(m,1H),3.41(m,1H),3.25(m,1H),1.26(d,H,H=6.9Hz,3H).;19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F),−126;MS(MALDI):m/z=404.1([M+H])。
【0405】
実施例62:5−[4−[(3aR,6aS)−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(62)
【化195】
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【0406】
一般的手順1に従えば、出発物質i49およびi68から収率20%で化合物62が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.90(s,1H),7.86(t,H,F=55Hz,1H),6.82(br s,2H),6.76(s,1H),4.67(m,1H),4.35(m,1H),3.93−3.43(m,14H),3.16(m,1H),2.99(m,2H),1.21(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=435.2([M+H])。
【0407】
実施例63:5−[4−[(4aS,7aR)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(63)
【化196】
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【0408】
一般的手順1に従えば、出発物質i50およびi68から収率25%で化合物63が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.92(s,1H),7.88(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),4.70(m,1H),4.36−4.26(m,3H),3.88(m,1H),3.79−3.53(m,12H),3.41(m,1H),3.09(m,1H),1.21(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=451.2([M+H])。
【0409】
実施例64:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(64)
【化197】
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【0410】
一般的手順1に従えば、出発物質i51およびi68から収率61%で化合物64が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.88(s,1H),7.74(t,H,F=55Hz,1H),6.85(br s,2H),6.77(s,1H),4.70(m,1H),4.32(m,1H),3.99(m,5H),3.72(m,1H),3.56(m,1H),3.41(m,1H),3.18(m,1H),2.01(m,4H),1.21(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −95.5,−115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=442.0([M+H])。
【0411】
実施例65:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(65)
【化198】
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【0412】
一般的手順1に従えば、出発物質i52およびi68から収率49%で化合物65が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.86(s,1H),7.75(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.65(m,1H),4.35(m,5H),3.87(m,1H),3.70(m,5H),3.57(m,1H),3.43(m,1H),3.16(m,1H),1.79(m,4H),1.20(d,H,H=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.5(br s,2F);MS(MALDI):m/z=449.3([M+H])。
【0413】
実施例66:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(66)
【化199】
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【0414】
一般的手順1に従えば、出発物質i55およびi68から収率61%で化合物66が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.77(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),4.46(m,2H),3.81−3.77(m,6H),3.55(m,2H),3.44(m,2H),1.49(s,6H),1.28(d,H,H=6.9Hz,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.0(br s,2F);MS(MALDI):m/z=450.4([M+H])。
【0415】
実施例67:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−3−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(67)
【化200】
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【0416】
一般的手順1に従えば、出発物質i56およびi68から収率37%で化合物67が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.84(s,1H),7.89(t,H,F=55Hz,1H),6.85(br s,2H),6.76(s,1H),4.60(m,1H),4.31(m,1H),3.92(m,2H),3.83(m,4H),3.65(m,1H),3.51−3.41(m,5H),3.28(s,3H),3.12(m,1H),1.49(s,3H),1.48(s,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.5(br s,2F);MS(MALDI):m/z=466.4([M+H])。
【0417】
実施例68:[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール(68)
【化201】
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【0418】
一般的手順1に従えば、出発物質i57およびi68から収率58%で化合物68が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.83(s,1H),7.77(m,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),4.91(m,1H),4.35(m,2H),4.05(m,1H),3.97−3.70(m,6H),3.54−3.38(m,5H),3.12(m,1H),1.49(s,3H),1.48(s,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.5(br s,2F);MS(MALDI):m/z=453.2([M+H])。
【0419】
実施例69:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(69)
【化202】
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【0420】
一般的手順1に従えば、出発物質i54およびi68から収率57%で化合物69が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.83(s,1H),7.69(t,H,F=55Hz,1H),6.85(br s,2H),6.76(s,1H),4.47−4.37(m,2H),4.01(m,4H),3.80−3.71(m,8H),3.45(m,2H),1.48(s,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.7(br s,2F);MS(MALDI):m/z=464.3([M+H])。
【0421】
実施例70:5−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−6−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(70)
【化203】
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【0422】
一般的手順1に従えば、出発物質i58およびi68から収率12%で化合物70が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.82(s,1H),7.72(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),3.82(m,4H),3.71(m,4H),3.44(m,2H),2.58(m,4H),1.64(m,1H),1.44(s,6H),0.45(m,2H),0.36(m,2H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.4(br s,2F);MS(MALDI):m/z=460.4([M+H])。
【0423】
実施例71:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(71)
【化204】
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【0424】
一般的手順1に従えば、出発物質i59およびi68から収率42%で化合物71が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.82(s,1H),7.73(t,H,F=55Hz,1H),6.83(br s,2H),6.76(s,1H),3.88−3.69(m,10H),3.47−3.44(m,4H),3.24(m,3H),2.52−2.45(m,4H),1.44(s,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.4(br s,2F);MS(MALDI):m/z=478.4([M+H])。
【0425】
実施例72:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(オキセタン−3−イルオキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(72)
【化205】
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【0426】
一般的手順1に従えば、出発物質i60およびi68から収率41%で化合物72が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.86(s,1H),7.73(t,H,F=55Hz,1H),7.02(br s,2H),6.78(s,1H),5.62(m,1H),4.90(m,2H),4.63(m,2H),3.85(m,4H),3.49(m,2H),3.13(s,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.7(br s,2F);MS(MALDI):m/z=409.3([M+H])。
【0427】
実施例73:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(73)
【化206】
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【0428】
一般的手順1に従えば、出発物質i61およびi68から収率44%で化合物73が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.76(t,H,F=55Hz,1H),6.99(br s,2H),6.78(s,1H),5.48(m,1H),3.84−3.73(m,8H),3.49(m,2H),2.21(m,1H),2.05(m,1H),1.52(s,3H),1.51(s,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.7(br s,2F);MS(MALDI):m/z=423.3([M+H])。
【0429】
実施例74:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(74)
【化207】
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【0430】
一般的手順1に従えば、出発物質i62およびi68から収率37%で化合物74が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.76(t,H,F=55Hz,1H),6.99(br s,2H),6.78(s,1H),5.48(m,1H),3.84−3.73(m,8H),3.49(m,2H),2.21(m,1H),2.05(m,1H),1.52(s,3H).1.51(s,3H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.6(br s,2F);MS(MALDI):m/z=423.3([M+H])。
【0431】
実施例75:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−テトラヒドロピラン−4−イルオキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(75)
【化208】
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【0432】
一般的手順1に従えば、出発物質i63およびi68から収率61%で化合物75が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.87(s,1H),7.76(t,H,F=55Hz,1H),6.99(br s,2H),6.78(s,1H),5.15(m,1H),3.82(m,6H),3.48(m,4H),2.07−2.00(m,2H),1.74(m,2H),1.51(s,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.7(br s,2F);MS(MALDI):m/z=437.4([M+H])。
【0433】
実施例76:4−(ジフルオロメチル)−5−[4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]ピリジン−2−アミン(76)
【化209】
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【0434】
一般的手順1に従えば、出発物質i64およびi68から収率56%で化合物76が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.83(s,1H),7.68(t,H,F=55Hz,1H),6.88(br s,2H),6.77(s,1H),4.19(m,4H),3.83(m,4H),3.47(m,2H),3.22(m,4H),1.52(s,6H);19F NMR(376MHz,(CDSO):δ −115.3(br s,2F);MS(MALDI):m/z=470.2([M+H])。
【0435】
実施例77:[(3R)−4−[4−[6−アミノ−4−(ジフルオロメチル)−3−ピリジル]−6−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル]モルホリン−3−イル]メタノール(77)
【化210】
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【0436】
一般的手順1に従えば、出発物質i53およびi68から収率31%で化合物77が無色固体として得られる。H NMR(400MHz,(CDSO):δ 8.88(s,1H),7.78(t,H,F=55Hz,1H),6.84(br s,2H),6.76(s,1H),4.96(m,1H),4.73(m,1H),4.58−4.24(m,3H),4.05(m,1H),3.90(m,2H),3.72(m,2H),3.59(m,1H),3.51−3.36(m,4H),3.23−3.02(m,2H),1.23(d,H,H=6.9Hz,3H);MS(MALDI):m/z=438.3([M+H])。
【0437】
細胞内ウェスタンブロット(In−cell Western Blot)
【0438】
A2058細胞を20,000細胞/ウェルで96ウェルプレート(Perkin Elmer、カタログ番号6005558)に播種し、24時間後に種々の化合物で1時間処理する。各化合物につき7種の異なる濃度を細胞に適用する(5μM、1.25μM、0.625μM、0.3125μM、0.155μM、0.08μMおよび0.04μM)。細胞を4%パラホルムアルデヒドで室温にて30分間固定し、PBS中1%BSAで2回洗浄し、PBS/1%BSA中0.1%Triton X−100で室温にて30分間透過処理し、PBS/1%BSA/0.1%Triton X−100中5%ヤギ血清で室温にて30分間ブロッキングする。マウス抗α−チューブリン(1:2000;標準化のために使用;Sigma、カタログ番号T9026)と組み合わせたウサギ抗pPKB S473(1:500;Cell Signaling Technology、カタログ番号4058)またはマウス抗α−チューブリン(1:2000;標準化のために使用)と組み合わせたウサギ抗pS6 S235/S236(1:500;Cell Signaling Technology、カタログ番号4856)のいずれかを用いて、4℃にて一晩、細胞を一次抗体で染色する。PBS/1%BSA/0.1%Tritonで5分ずつ3回洗浄した後、二次抗体であるヤギ抗マウスIRDye680(LICOR、カタログ番号926−68070)およびヤギ抗ウサギIRDye800(LICOR、カタログ番号926−32211)(それぞれPBS/1%BSA/0.1%Tritonで1:500に希釈)を用いて細胞を暗所で振盪しながら1時間処理する。細胞をPBS/1%BSA/0.1%Tritonで5分ずつ3回洗浄し、700nmおよび800nmのチャネルの両方を使用してOdyssey Infrared Scanning systemでプレートをスキャンする。0%阻害の対照としてビヒクル(0.2%DMSO)を細胞に添加する。データ解析においてバックグラウンド染色を補正するために、ウェルを二次抗体のみで処理する。
【0439】
データ解析のために、700nmおよび800nmのチャネルからの平均バックグラウンドシグナルを700nmおよび800nmのチャネルからの各シグナルからそれぞれ減算する。各チャネルにおけるシグナルを0%阻害に対して標準化した後、800nm対700nmのシグナル比を演算して、α−チューブリンに対して標準化したpPKB S473またはpS6 S235/S236のいずれかについての値を得る。
【0440】
標準化したpPBK S473およびpS6 S235/S236のシグナルを化合物の濃度(対数目盛り)に対してそれぞれプロットした後、GraphPad(商標) Prismを用いて、可変の勾配を有するS字形用量反応曲線をデータにフィッティングすることによって、各化合物のIC50値を決定する。
【0441】
【表9】
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【0442】
【表10】
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【0443】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
【表13】
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【0446】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
【表18】
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【0451】
【表19】
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【0452】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
【表21】
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