(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、
診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、
を有し、
前記情報出力部は、患者別に診療代金の回収状況を表示する情報端末の画面において、現金で精算する患者のうち精算が終了していない患者に対応する未精算データエリアを、カード決済が選択された患者に対応する保留データエリアよりも上方に表示させる精算処理装置。
前記情報出力部は、前記情報端末に対して、カード決済対象患者のうちカード決済が終了していない患者とカード決済対象患者のうちカード決済が終了している患者とで、それぞれ異なる態様で前記回収状況を前記情報端末に表示させる、
請求項2に記載の精算処理装置。
前記情報出力部は、カード決済対象患者でない患者のうち精算が保留状態になっている患者と同一の態様で、カード決済対象患者の前記回収状況を前記情報端末に表示させる、
請求項2又は3に記載の精算処理装置。
前記情報取得部は、患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が可能であることを示していることを条件として、決済手段を選択するための決済手段選択画面を受付端末に表示させる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の精算処理装置。
前記情報出力部は、外部ネットワークを介して前記決済装置にデータを送信可能な通信端末に前記外部ネットワークを介さずに前記代金情報を送信することにより、前記決済装置に前記代金情報を出力する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の精算処理装置。
病院で診療を受けた患者の診療代金を精算するための精算処理装置と、前記精算処理装置からの要求に応じてクレジットカードにより診療代金を決済する決済装置に対して前記診療代金を示す代金情報を送信する中継装置と、を備え、
前記中継装置は、
病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けてクレジットカード番号を取得する番号取得部と、
前記番号取得部が取得した前記クレジットカード番号を前記決済装置に送信することにより、前記クレジットカードによる決済であるカード決済が可能であるか否かを示すカード決済可否情報を前記決済装置から取得する情報取得部と、
前記カード決済可否情報を前記患者識別情報に関連付けて前記精算処理装置に送信する送信部と、
を有し、
前記精算処理装置は、
前記患者識別情報に関連付けて、前記中継装置から受信した前記カード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、
診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、
を有し、
前記情報出力部は、患者別に診療代金の回収状況を表示する情報端末の画面において、現金で精算する患者のうち精算が終了していない患者に対応する未精算データエリアを、カード決済が選択された患者に対応する保留データエリアよりも上方に表示させる精算処理システム。
病院で診療を受けた患者の診療代金を自動的に精算するための自動精算装置と、前記病院で診療を受けた患者の診療代金をクレジットカードで精算するための精算処理装置と、を備え、
前記自動精算装置は、前記診療代金の精算が完了したことを示す所定のフォーマットの精算情報を、診療報酬明細書を作成するレセプト処理装置に送信し、
前記精算処理装置は、
病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、
診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、
を有し、
前記情報出力部は、
前記決済装置から決済が完了したことを示す通知を受けると、前記診療代金の精算が完了したことを示す前記所定のフォーマットの精算情報を前記レセプト処理装置に送信し、
患者別に診療代金の回収状況を表示する情報端末の画面において、現金で精算する患者のうち精算が終了していない患者に対応する未精算データエリアを、カード決済が選択された患者に対応する保留データエリアよりも上方に表示させる精算処理システム。
病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、
診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、
を有し、
前記情報取得部は、前記カード決済可否情報がカード決済可能であることを示し、かつ前記患者識別情報に関連付けられた回収情報が過去の診療時の診療代金が回収済であることを示している場合、受付票を受付端末に印刷させる精算処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術を用いる場合、病院が管理する医療費精算処理システムにおいて患者のクレジットカード番号を記憶する必要がある。クレジットカード番号を保持するためには、クレジットカード業界に置いて定められた情報セキュリティ規定を満たす体制を構築する必要があるので、病院にとっての負担が大きいという問題があった。一方、医療費精算処理システムにおいて患者のクレジットカード番号を記憶しないようにする場合、来院した患者が精算するたびにクレジットカードをスキャンする必要があり、精算のために要する時間が長くなるという問題があった。
【0005】
また、特許文献2に記載されているようにユーザが携帯端末において入力したクレジットカード番号を用いる場合、精算するたびにユーザが携帯端末を操作する必要がある。したがって、従来の方法はユーザにとって煩雑であり、診療代金の精算処理に費やす時間を短縮することが求められていた。
【0006】
そこで、本発明は、病院における診療代金の精算に要する時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様の精算処理装置は、病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、を有する。
【0008】
前記情報出力部は、診療代金の精算を行う患者がカード決済対象患者である場合と診療代金の精算を行う患者がカード決済対象患者でない場合とで、患者別に診療代金の回収状況を表示する情報端末に、それぞれ異なる態様で前記回収状況を表示させてもよい。
【0009】
前記情報出力部は、前記情報端末に対して、カード決済対象患者のうちカード決済が終了していない患者とカード決済対象患者のうちカード決済が終了している患者とで、それぞれ異なる態様で前記回収状況を前記情報端末に表示させてもよい。
【0010】
前記情報出力部は、カード決済対象患者でない患者のうち精算が保留状態になっている患者と同一の態様で、カード決済対象患者の前記回収状況を前記情報端末に表示させてもよい。
【0011】
前記情報取得部は、患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が可能であることを示していることを条件として、決済手段を選択するための決済手段選択画面を受付端末に表示させてもよい。
【0012】
前記記憶制御部は、前記患者識別情報に関連付けて、過去の診療時の診療代金が回収済であるか否かを示す回収情報を前記記憶部に記憶させ、前記情報取得部は、前記患者識別情報に関連付けられた前記回収情報が過去の診療時の診療代金が回収済であることを示していることを条件として、前記決済手段選択画面を前記受付端末に表示させてもよい。
【0013】
前記情報取得部は、前記決済手段選択画面においてカード決済が選択された場合に、カード決済データにアクセスするためのアクセス情報を含む受付票を印刷させてもよい。
【0014】
前記情報出力部は、外部ネットワークを介して前記決済装置にデータを送信可能な通信端末に前記外部ネットワークを介さずに前記代金情報を送信することにより、前記決済装置に前記代金情報を出力してもよい。
【0015】
本発明の第2の態様の精算処理方法は、コンピュータが実行する、病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を取得するステップと、患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得するステップと、診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力するステップと、を有する。
【0016】
本発明の第3の態様のプログラムは、コンピュータを、病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部、及び診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部、として機能させる。
【0017】
本発明の第4の態様の精算処理システムは、病院で診療を受けた患者の診療代金を精算するための精算処理装置と、前記精算処理装置からの要求に応じてクレジットカードにより診療代金を決済する決済装置に対して前記診療代金を示す代金情報を送信する中継装置と、を備える。前記中継装置は、病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けてクレジットカード番号を取得する番号取得部と、前記番号取得部が取得した前記クレジットカード番号を前記決済装置に送信することにより、前記クレジットカードによる決済であるカード決済が可能であるか否かを示すカード決済可否情報を前記決済装置から取得する情報取得部と、前記カード決済可否情報を前記患者識別情報に関連付けて前記精算処理装置に送信する送信部と、を有する。前記精算処理装置は、前記患者識別情報に関連付けて、前記決済装置から受信した前記カード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、を有する。
【0018】
上記の精算処理システムにおいて、前記番号取得部は、前記患者識別情報に関連付けて、前記患者識別情報に対応する患者が使用する情報端末において入力された前記クレジットカード番号を取得してもよい。
【0019】
本発明の第5の態様の精算処理システムは、病院で診療を受けた患者の診療代金を自動的に精算するための自動精算装置と、前記病院で診療を受けた患者の診療代金をクレジットカードで精算するための精算処理装置と、を備える。前記自動精算装置は、前記診療代金の精算が完了したことを示す所定のフォーマットの精算情報を、診療報酬明細書を作成するレセプト処理装置に送信する。前記精算処理装置は、病院で診療を受ける患者に付与された患者識別情報に関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を前記患者識別情報に関連付けて取得する情報取得部と、診療代金の精算を行う患者の前記患者識別情報に関連付けられた前記カード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者識別情報に関連付けられた前記決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、カード決済を実行する決済装置に対して、前記患者識別情報及び前記患者識別情報に対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する情報出力部と、を有し、前記情報出力部は、前記決済装置から決済が完了したことを示す通知を受けると、前記診療代金の精算が完了したことを示す前記所定のフォーマットの精算情報を前記レセプト処理装置に送信する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、病院における診療代金の精算に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[精算処理システムSの概要]
図1は、精算処理システムSの概要を示す図である。精算処理システムSは、病院における診療代金を精算するためのシステムである。精算処理システムSは、会計システム1と、受付端末2と、医事サーバ3と、患者端末4と、ウェブサーバ5と、決済サーバ6とを備える。会計システム1、受付端末2及び医事サーバ3は、病院内に設置されていることが想定されているが、これらの一部が病院外に設置されていてもよい。会計システム1は、インターネット等のネットワークを介してウェブサーバ5との間でデータを送受信する。
【0023】
会計システム1は、病院における会計処理を行うためのシステムである。詳細については後述するが、会計システム1は、患者の診療代金の支払い状況を管理する。会計システム1は、支払い状況を管理するために、患者の識別情報(以下、患者IDという)に関連付けて、患者の氏名及び住所、患者の診療代金、患者の支払い状況、患者がクレジットカードによる決済(以下、カード決済という場合がある)が可能であるか否かを示すカード決済可否情報等の患者情報を記憶している。
【0024】
受付端末2は、病院に設置されており、来院した患者が自動受付をするための端末である。患者は、来院時に受付端末2において患者IDを入力することにより、診療を受けることが可能になる。受付端末2は、患者が診療代金を支払う手段を選択するための決済手段選択画面を表示することもできる。患者は、決済手段選択画面において、診療代金を現金で支払うかクレジットカードで後払いするかを選択することができる。
【0025】
医事サーバ3は、診療報酬明細書を発行するためのレセプト処理装置として機能するコンピュータであり、医事データを管理する。医事サーバ3は、患者IDに関連付けて、患者の診療内容、診療代金、及び支払い状況等の医事データを記憶している。医事サーバ3は、会計システム1から診療代金の支払い状況を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、記憶している医事データを更新する。
【0026】
患者端末4は、患者が使用可能な情報端末であり、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォンである。患者は、患者端末4を使用して、クレジットカードを用いて決済するための初期登録をしたり、クレジットカードによる決済額を確認したりすることができる。
【0027】
ウェブサーバ5は、患者がクレジットカードを用いて決済するための初期登録を行うための画面を患者端末4に表示させる。また、ウェブサーバ5は、決済サーバ6に対して患者の与信照会(以下、オーソリゼーションという)を行い、決済サーバ6から受信したオーソリゼーションの結果に基づいて、患者がクレジットカードで診療代金を支払うことができるか否かを示すカード決済可否情報を会計システム1に送信する中継装置として機能する。さらに、ウェブサーバ5は、会計システム1から送信された診療代金を示す代金情報に基づいて、診療代金に対応するオーソリゼーション要求を決済サーバ6に送信する。
【0028】
ウェブサーバ5は、患者の診療代金のオーソリゼーション要求をするために、患者IDと、カード決済を代行する会社との間で予め定められた顧客IDとを関連付けて記憶している。ウェブサーバ5は、例えば患者の初期登録時に取得したクレジットカード番号を決済サーバ6に送信したことに応じて決済サーバ6から顧客IDを取得する。ウェブサーバ5は、顧客IDを取得した時点で、クレジットカード番号を、ウェブサーバ5がアクセス可能な記憶媒体から消去する。ウェブサーバ5は、オーソリゼーション要求をする際に、与信照会及びカード決済の対象となる患者の患者IDに対応する顧客IDを特定し、特定した顧客IDを含むオーソリゼーション要求を決済サーバ6に送信する。このようにすることで、ウェブサーバ5は、クレジットカード番号を記憶することなく、会計システム1からの要求に応じてカード決済を実現することができる。
【0029】
ウェブサーバ5は、上記の処理をするために、番号取得部と、情報取得部と、送信部と、記憶部とを有する。番号取得部は、患者端末4に初期登録用の画面を表示させ、病院で診療を受ける患者に付与された患者IDに関連付けてクレジットカード番号を取得する。情報取得部は、番号取得部が取得したクレジットカード番号を決済サーバ6に送信することにより、カード決済が可能であるか否かを示すカード決済可否情報を決済サーバ6から取得する。そして、送信部は、カード決済可否情報を患者IDに関連付けて会計システム1に送信する。ウェブサーバ5の記憶部は、患者IDに関連付けて、顧客IDと、病院ID、患者氏名、患者の生年月日、患者の住所、患者のメールアドレス、及び支払方法等の情報を記憶する。ウェブサーバ5の送信部は、会計システム1からカード決済の要求を受けた場合に、カード決済の要求に含まれている患者IDに対応する顧客IDと診療代金を示す代金情報とを含むオーソリゼーション要求を決済サーバ6に送信することにより、カード決済を実現する。
【0030】
決済サーバ6は、カード決済を代行する会社が管理するサーバであり、決済装置として機能する。決済サーバ6は、クレジットカードを利用する顧客の識別情報である顧客IDに関連付けて、顧客のクレジットカード番号及び顧客の過去の支払い状況を記憶媒体に記憶させている。決済サーバ6は、内蔵するハードディスク等の記憶媒体又は外部サーバにこれらの情報を記憶させている。決済サーバ6は、ウェブサーバ5から受信したオーソリゼーション要求に含まれる顧客IDと診療代金とに基づいて、記憶媒体に記憶している顧客の過去の支払い状況を参照することにより、与信が可能か否かを判定し、判定結果をウェブサーバ5に通知する。
【0031】
[精算処理システムSにおける処理の流れ]
以下、
図1を参照しながら、患者がクレジットカードを用いて診療代金を決済するために行われる処理の流れの概要を説明する。
【0032】
まず、患者は、病院から通知されたURL(Uniform Resource Locator)のウェブサイトに患者端末4を用いてアクセスし、クレジットカードにより診療代金を支払うためのユーザ登録を行う(
図1の(1))。
図2は、ウェブサーバ5が提供するウェブサイトに患者がアクセスした際に患者端末4に表示される画面の一例を示す図である。
【0033】
図2(a)は、ウェブサイトにログインするための画面である。患者が、病院から通知されたユーザID及びパスワードを患者端末4に入力すると、患者端末4は、入力されたユーザID及びパスワードをウェブサーバ5に送信する。ウェブサーバ5は、患者端末4から受信したユーザID及びパスワードが予め会計システム1から通知されたユーザID及びパスワードと一致する場合に、
図2(b)の画面を患者端末4に表示させる。ウェブサーバ5は、患者端末4から受信したユーザID及びパスワードが予め会計システム1から通知されたユーザID及びパスワードと一致しない場合に、ユーザID又はパスワードが間違っていることを通知する画面を患者端末4に表示させる。
【0034】
図2(b)は、診療代金の決済に用いるクレジットカードの情報を登録するための画面である。患者が、患者ID、氏名、住所、メールアドレスを入力し、支払方法(すなわち決済手段)としてカードを選択すると、クレジットカード番号、セキュリティーコード、及びクレジットカードの有効期限等のクレジットカード情報を入力する欄が表示される。患者がこれらの情報を入力してから送信ボタンを押すと、患者端末4は、患者ID、氏名、住所、メールアドレス、及びクレジットカード情報を含むユーザ登録用情報をウェブサーバ5に送信する。
【0035】
ウェブサーバ5は、ユーザ登録用情報を患者端末4から受信すると、ユーザ登録用情報に含まれているクレジットカード番号により決済をすることが可能であるか否かを確認するために、決済額を0円とする登録用のオーソリゼーション要求を決済サーバ6に送信する(
図1の(2))。登録用のオーソリゼーションデータには、クレジットカードの名義人の氏名、クレジットカード番号、及びセキュリティーコードが含まれている。
【0036】
決済サーバ6は、受信したオーソリゼーション要求に含まれるクレジットカード番号に対応する患者の与信状況を記憶媒体から取得し、取得した与信状況をウェブサーバ5に通知する(
図1の(3))。決済サーバ6は、与信状況とともに、オーソリゼーション要求に含まれていたクレジットカード番号に対応する患者の顧客IDをウェブサーバ5に通知してもよい。
【0037】
ウェブサーバ5は、通知された与信状況に基づく内容のカード決済可否情報を会計システム1に送信する(
図1の(4))。カード決済可否情報は、カード決済が患者に認められているか否かを示す情報である。具体的には、ウェブサーバ5は、与信状況が、カード決済が可能であることを示している場合、カード決済が可能であることを示すカード決済可否情報を会計システム1に送信する。ウェブサーバ5は、カード決済ができないことを与信状況が示している場合、カード決済ができないことを示すカード決済可否情報を会計システム1に送信する。以上の処理により、患者がカード決済を行うためのユーザ登録が終了する。
【0038】
続いて、患者が診療を受けるために病院に到着してからの処理について説明する。患者が病院に到着して、受付端末2において患者IDを入力することにより、診療待ち患者として登録される。受付端末2は、患者IDが入力されると、診療代金の決済手段を選択するための決済手段選択画面を表示する。
【0039】
図3は、受付端末2が表示する決済手段選択画面の一例を示す図である。
図3(a)は、患者が患者IDを入力した後に表示される決済手段選択画面であり、現金による決済を選択するためのテキスト又は画像と、カード決済を選択するためのテキスト又は画像とが含まれている。
【0040】
患者がカード決済(
図3(a)における「カードでのお支払い」)を選択した場合、受付端末2は、カード決済が選択されたことを示すテキスト、及びカード決済の明細を確認できるウェブサイトにアクセスするためのアクセス情報を印刷した受付票を出力する。
図3(b)は、患者がカード決済を選択した場合に受付端末2が印刷する受付票の一例である。アクセス情報は、例えばQRコード(登録商標)である。患者は、診療が終了した後に受付票を持ち帰り、自身のスマートフォン等の情報端末でQRコードを読み取ることにより、カード決済の明細を容易に確認することができる。
【0041】
患者が現金決済(
図3(a)における「現金でのお支払い」)を選択した場合、受付端末2は受付票を印刷しない。受付端末2は、患者が決済手段選択画面において選択した決済手段を示す決済手段情報を会計システム1に送信する(
図1の(5))。決済手段情報は、患者が現金による決済を行うのか、カード決済を行うのかを示す情報である。
【0042】
続いて、患者が診療を終えた後の処理について説明する。現金決済を選択した患者は、会計窓口に診察券を提出する。病院の会計担当者は、診察券が提出された患者の患者IDに基づいて患者が受けた診療内容を特定し、特定した診療内容に基づいて診療代金を算出する。患者は、受付、又は病院で診療を受けた患者の診療代金を自動的に精算するための自動精算装置において診療代金を支払うことにより、精算が終了する。
【0043】
一方、カード決済を選択した患者は、会計窓口に立ち寄ることなく帰宅することができる。病院の会計担当者は、現金決済を選択した患者の精算処理が終了した後に、カード決済を選択した患者の診療代金を算出し、算出した診療代金を会計システム1に登録する。会計システム1は、登録された診療代金及び患者IDを含む請求データをウェブサーバ5に送信する(
図1の(6))。
【0044】
ウェブサーバ5は、請求データを会計システム1から受信すると、複数の決済代行会社が管理する複数の決済サーバ6のうち、患者IDに関連付けて記憶された決済代行会社を示す情報(例えば決済代行会社名)に対応する決済サーバ6に対して、請求データに含まれる診療代金のオーソリゼーションを要求する(
図1の(7))。ウェブサーバ5は、診療代金と顧客IDとを含む請求用のオーソリゼーション要求を決済サーバ6に送信する。
【0045】
決済サーバ6は、オーソリゼーション要求を受信すると、オーソリゼーション要求に含まれている顧客IDに対応する患者の過去の支払い履歴に基づいて、診療代金に対する与信が認められるか否かを判定し、判定結果をウェブサーバ5に通知する(
図1の(8))。決済サーバ6は、診療代金までの与信が認められると判定した場合、所定の決済日に患者の銀行口座から診療代金を引き落とすことにより決済を完了させる。
【0046】
ウェブサーバ5は、決済サーバ6から受信したオーソリゼーションの判定結果の通知を受信すると、判定結果通知に含まれる顧客IDに対応する患者IDに関連付けて判定結果を会計システム1に送信する(
図1の(9))。会計システム1は、判定結果が、診療代金に対する与信が認められたことを示している場合、診療代金の支払いが完了したと判定し、会計用データベースに記憶されている患者の支払い状況を示すデータを更新する。具体的には、会計システム1は、受信した判定結果通知に含まれる患者IDに関連付けられた診療代金の決済状況を示す回収済フラグを、未回収状態を示す値から回収済状態を示す値に変更する。会計システム1は、診療代金に対する与信が認められたことを示している場合、患者IDに関連付けられた診療代金の決済状況を示す回収済フラグを未回収状態に対応する値のまま維持する。
【0047】
また、会計システム1は、判定結果が、診療代金に対する与信が認められたことを示している場合、患者IDに関連付けて、支払われた診療代金を示す精算結果データを医事サーバ3に送信する(
図1の(10))。医事サーバ3は、精算結果データを受信すると、患者IDに関連付けて記憶している診療代金の支払い状況を示すデータを更新する。
【0048】
精算処理システムSが以上の手順で各種の処理を実行することにより、患者は、病院においてクレジットカードを提示することなく診療代金を精算できるので、診療が終了した後に会計窓口で待つ必要がなくなる。また、会計窓口においては、クレジットカードで診療代金を支払う患者の診療代金の計算を後回しにすることができる。その結果、会計担当者が、会計窓口で診療代金を支払う患者の診療代金の計算を優先的に進められるので、会計窓口で診療代金を支払う患者の待ち時間を短縮することもできる。
【0049】
[会計システム1の構成及び動作]
続いて、会計システム1の構成及び動作の詳細について説明する。
図4は、会計システム1の構成を模式的に示す図である。
図4に示すように、会計システム1は、会計サーバ11と、会計用端末12と、自動精算機13と、アクセス端末14とを有する。
【0050】
会計サーバ11は、病院における会計処理を司る精算処理装置であり、例えば精算処理を実行するためのプログラムがインストールされたコンピュータである。当該プログラムは、ハードディスク等のように会計サーバ11のプロセッサが読み取ることができる記憶媒体に格納されている。会計サーバ11は、会計処理に必要な各種のデータを記憶しており、会計用端末12、自動精算機13及びアクセス端末14との間で各種のデータを送受信する。会計サーバ11の詳細については後述する。
【0051】
会計用端末12は、会計窓口の職員が使用するコンピュータである。会計用端末12は、会計サーバ11から取得したデータに基づいて、診療を受けた患者に請求する診療代金、患者の支払い状況等のデータを表示する。会計用端末12は、会計窓口において患者の精算が終了した時点で会計窓口の職員が所定の操作をした場合に、当該患者の患者IDに関連付けて、精算が終了した旨を医事サーバ3に通知する。
【0052】
自動精算機13は、診療を受けた患者が診療代金を精算するための装置である。自動精算機13は、操作画面を介して、精算を希望する患者の患者IDを取得すると、患者IDに関連付けて会計サーバ11が記憶している診療代金を会計サーバ11から取得する。自動精算機13は、会計サーバ11から取得した診療代金の現金が入金されると精算が終了したと判定し、精算をした患者の患者IDに関連付けて、精算が終了した旨を医事サーバ3に通知する。
【0053】
アクセス端末14は、外部ネットワーク(例えばインターネット)及びウェブサーバ5を介して決済サーバ6にデータを送信可能な通信端末である。アクセス端末14は、例えば会計サーバ11との間で、病院内で閉じたローカル通信インターフェース(例えばRS−232C)により接続されている。アクセス端末14は、例えばローカル通信インターフェースを介して会計サーバ11から受信したCSV形式のファイルから抽出した診療代金及び顧客IDを含む決済データを、インターネットを介してウェブサーバ5に送信する。また、アクセス端末14は、インターネットを介してウェブサーバ5から受信した与信照会結果を含むCSV形式のファイルを作成し、ローカル通信インターフェースを介して、作成したファイルを会計サーバ11に送信する。
【0054】
以下、会計サーバ11の詳細について説明する。会計サーバ11は、記憶部111と、記憶制御部112と、情報取得部113と、情報出力部114とを有する。
【0055】
記憶部111は、会計処理に必要な各種のデータを含む会計用データベースを記憶している記憶媒体(例えばハードディスク)を有する。記憶部111は、患者IDに関連付けて、カード決済可否情報、決済手段情報、回収情報、及び診療代金等を記憶している。回収情報は、過去の診療時(例えば前回の診療時)に発生した診療代金の決済が完了しているか否かを示す情報である。記憶部111は、患者IDに関連付けて顧客IDを記憶していてもよい。また、記憶部111は、会計サーバ11が有するプロセッサが実行するプログラムを記憶している。プロセッサは、当該プログラムを実行することにより、記憶制御部112、情報取得部113及び情報出力部114として機能する。
【0056】
記憶制御部112は、情報取得部113及び情報出力部114と記憶部111との間でのデータの授受を制御する。記憶制御部112は、病院で診療を受ける患者に付与された患者IDに関連付けてカード決済可否情報を記憶部111に記憶させる。記憶制御部112は、例えばアクセス端末14を介して情報取得部113がウェブサーバ5からカード決済可否情報を取得した場合に、カード決済可否情報を記憶部111に記憶させる。
【0057】
また、記憶制御部112は、患者IDに関連付けて回収情報を記憶部111に記憶させてもよい。回収情報は、例えば患者IDに関連付けて記憶部111に記憶された回収済フラグの値である。記憶制御部112は、例えば情報出力部114を介して診療代金の決済が終了したことを示す情報を取得した場合に、患者IDに関連付けて記憶部111に記憶された回収済フラグの値を変化させる。記憶制御部112は、定期的に決済状況をウェブサーバ5に問い合わせた結果に基づいて回収済フラグの値を更新してもよい。
【0058】
また、記憶制御部112は、情報取得部113又は情報出力部114からの要求に応じて、顧客IDに関連付けて記憶部111に記憶された情報を情報取得部113又は情報出力部114に提供する。記憶制御部112は、例えば、カード決済可否情報及び回収情報を情報取得部113に提供したり、決済手段情報及び診療代金を示す情報を情報出力部114に提供したりする。
【0059】
情報取得部113は、受付端末2及びアクセス端末14等の外部装置から情報を取得する。情報取得部113は、例えばRS−232Cインターフェースで接続されたアクセス端末14を介して、病院外の装置から情報を取得する。情報取得部113は、例えばウェブサーバ5からカード決済可否情報を取得し、取得したカード決済可否情報を記憶部111に記憶させる。
【0060】
また、情報取得部113は、例えばLAN(Local Area Network)インターフェースを介して、病院内のLANで接続された受付端末2から、来院した患者により入力された情報を取得する。情報取得部113は、例えば、患者が診療代金を支払う前に、患者が診療代金をカード決済するか現金決済するかを示す決済手段情報を患者IDに関連付けて取得する。
【0061】
具体的には、情報取得部113は、
図3(a)に示したような受付画面を受付端末2に表示させ、受付端末2において患者が選択した決済手段を示す決済手段情報を患者IDとともに取得する。情報取得部113は、記憶部111を参照し、受付端末2を使用中の患者の患者IDに関連付けられたカード決済可否情報が、カード決済が可能であることを示していること条件として、決済手段を選択するための決済手段選択画面を受付端末2に表示させてもよい。このようにすることで、カード決済が認められていない患者が受付端末2で受付操作をする際に決済手段選択画面が表示されないので、カード決済が認められていない患者がカード決済を選択してしまったり、患者が困惑して病院の職員が呼び出されたりすることを防止できる。
【0062】
また、情報取得部113は、患者IDに関連付けられた回収情報が過去の診療時の診療代金が回収済であることを示していることを条件として、決済手段選択画面を受付端末2に表示させてもよい。情報取得部113は、過去の診療時にカード決済が選択されており、かつカード決済により過去の診療時の診療代金を支払うことができていることを条件として、決済手段選択画面を受付端末2に表示させてもよい。そして、情報取得部113は、カード決済により過去の診療時の診療代金を支払うことができていない場合に、決済手段選択画面を受付端末2に表示させないようにしてもよい。このように、情報取得部113が、患者が過去の診療時の診療代金を支払っていない場合にカード決済を選択することをできないようにすることで、未払いの診療代金が増えることを防止できる。
【0063】
また、情報取得部113は、決済手段選択画面においてカード決済が選択された場合に、カード決済データにアクセスするためのアクセス情報を含む受付票を受付端末2に印刷させてもよい。アクセス情報は、例えばウェブサーバ5が提供する、決済状況や決済額を表示するウェブサイトのURLを示す情報を含むQRコードである。このように受付端末2がアクセス情報を含む受付票を印刷することで、カード決済をする患者は、診療が終了した後にアクセス情報を用いて決済状況や決済額を容易に確認することができる。
【0064】
情報取得部113は、決済手段選択画面においてカード決済が選択されず現金による決済が選択された場合、アクセス情報を含む受付票を受付端末2に印刷させない。情報取得部113は、現金による決済が選択された場合、受付端末2に受付票自体を印刷させないようにしてもよい。このようにすることで、アクセス情報が不要な患者に対して受付票が印刷されないので、受付端末2において受付の処理をする時間を短縮することができる。
【0065】
情報出力部114は、カード決済をするために、患者の診療代金を示す代金情報を決済サーバ6に送信したり、患者別に診療代金の回収状況を表示する情報端末である会計用端末12に代金情報を送信したりする。情報出力部114は、代金情報を決済サーバ6に送信する際、外部ネットワークを介してウェブサーバ5にデータを送信可能なアクセス端末14に対して、外部ネットワークを介さずに代金情報を送信することにより、決済サーバ6に代金情報を出力する。情報出力部114が、アクセス端末14及びウェブサーバ5を介して代金情報を決済サーバ6に送信することで、会計サーバ11が外部ネットワークに直接接続されないので、外部から不正なアクセスを受けるリスクを低減させることができる。
【0066】
情報出力部114は、診療代金の精算を行う患者の患者IDに関連付けられた決済許可情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者IDに関連付けられた決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、当該患者IDに対応する患者をカード決済対象患者であると判定する。情報出力部114は、患者がカード決済対象患者であると判定した場合、ウェブサーバ5を介して、カード決済を実行する決済サーバ6に対して、患者ID及び患者IDに対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する。情報出力部114は、ウェブサーバ5を介して、診療代金に対するオーソリゼーションが認められたという通知を受けると、患者IDに関連付けられて記憶部111に記憶されている回収済フラグの値を、回収済を示す値に変更する。
【0067】
また、情報出力部114は、会計用端末12に対して、顧客ID、顧客の氏名、診療代金等のように精算に必要な情報を含む会計入力画面を表示させる。情報出力部114は、例えば、診療代金の精算を行う患者がカード決済対象患者である場合と診療代金の精算を行う患者がカード決済対象患者でない場合とで、それぞれ異なる態様で回収状況を会計用端末12に表示させる。
【0068】
図5は、会計用端末12に表示される会計入力画面の一例を示す図である。
図5(a)に示すように、会計入力画面は、診療代金の精算が必要な複数の患者への請求状況を一覧表示する請求状況表示エリア、請求状況表示エリアで選択された患者の患者ID、氏名、保険証番号等の患者情報を表示する患者情報表示エリア、及び請求状況表示エリアで選択された患者の会計状況の詳細を表示する会計情報表示エリアを含んでいる。
【0069】
図5(b)は、請求状況表示エリアの詳細を示す図である。請求状況表示エリアには、診療が終了した時刻、患者ID、患者名、診療代金、決済手段を示す欄が設けられている。また、請求状況表示エリアは、現金で精算する患者のうち精算が終了していない患者に対応する未精算データエリア、すぐに精算を行わない患者に対応する保留データエリア、及び精算済の患者に対応する精算済データエリアに分かれている。そして、情報出力部114は、優先的に精算処理を行う必要がある未精算データエリアを、保留データエリアよりも画面の上方に表示させる。
【0070】
情報出力部114は、請求状況表示エリアにおける未精算データエリア、保留データエリア及び精算済データエリアのそれぞれを異なる態様(例えば異なる色又は模様)で表示させる。このように情報出力部114がそれぞれのエリアを異なる態様で異なる位置に表示させることで、会計窓口の職員が現金で精算する患者のデータを特定しやすいので、現金で精算する患者の診療代金の精算に要する時間を短縮することができる。
【0071】
情報出力部114は、カード決済対象患者でない患者のうち精算が保留状態になっている患者と同一の態様で、カード決済対象患者の回収状況を会計用端末12に表示させてもよい。情報出力部114は、例えば、現金で精算する患者のうちすぐに精算ができない患者のデータと、カード決済を選択した患者のデータとを保留データエリアに表示させる。このようにすることで、会計窓口の職員は、後で処理するべき患者の数を容易に把握することが可能になる。
【0072】
情報出力部114は、会計用端末12に対して、カード決済対象患者のうちカード決済が終了していない患者とカード決済対象患者のうちカード決済が終了している患者とで、それぞれ異なる態様で回収状況を会計用端末12に表示させてもよい。具体的には、情報出力部114は、カード決済対象患者のうちカード決済が終了していない患者を保留データエリアに表示させ、カード決済対象患者のうちカード決済が終了している患者を精算済データエリアに表示させる。このようにすることで、会計窓口の職員は、カード決済ができていない患者を容易に把握することができる。
【0073】
さらに、情報出力部114は、カード決済対象患者のうち、決済サーバ6によってカード決済が認められなかった患者を、オーソリゼーション要求をまだ行っていない患者と異なる態様で表示させてもよい。このようにすることで、会計窓口の職員は、カード決済を選択したにもかかわらずカード決済ができなかった患者を早期に把握して、請求書を送付するといった対処を速やかに行うことができる。
【0074】
[受付処理のフローチャート]
図6は、来院した患者の受付処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートは、受付端末2に受付画面が表示されている時点から開始している。
【0075】
受付端末2は、受付画面において入力された患者IDを取得して、取得した患者IDを情報取得部113に送信する。受付端末2は、受付画面において患者が入力した患者IDを取得してもよく、診察券に印刷又は貼付された患者IDをスキャナで読み取ることにより患者IDを取得してもよい。情報取得部113は、受付端末2から送信された患者IDを取得すると(S11)、患者IDに関連付けて記憶部111に記憶されたカード決済可否情報及び回収情報を確認し、カード決済が可能な患者であるか否かを判定する(S12)。
【0076】
情報取得部113は、カード決済が可能であると判定すると(S12においてYES)、決済手段選択画面を受付端末2に表示させる(S13)。続いて、情報取得部113は、決済手段選択画面においてカード決済が選択されたか現金決済が選択されたかを判定する(S14)。
【0077】
情報取得部113は、カード決済が選択されたと判定した場合(S14においてYES)、患者IDに関連付けて、カード決済対象の患者であることを記憶部111に記憶させる(S15)。情報取得部113は、S12においてカード決済が可能でないと判定した場合(S12においてNO)、決済手段選択画面を受付端末2に表示させず、カード決済対象の患者でないことを記憶部111に記憶させる(S16)。情報取得部113は、S14において現金決済が選択されたと判定した場合にも(S14においてNO)、カード決済対象の患者でないことを記憶部111に記憶させる(S16)。
【0078】
[会計処理のフローチャート]
図7は、診療を終えた患者の会計処理の流れを示すフローチャートである。情報出力部114は、診療を終えた患者の会計用データを会計用端末12に表示させる。情報出力部114が診療を終えた患者を特定する方法は任意であるが、例えば医師が使用するコンピュータにおいて診療が終えたことが入力されると、当該コンピュータから会計サーバ11に対して、患者IDに関連付けて診療終了通知が送信されることにより、情報出力部114が診療を終えた患者を特定することができる。
【0079】
情報出力部114は、記憶部111に記憶された決済手段情報を参照することにより、診療を終えた患者がカード決済対象の患者であるか否かを判定する(S21)。情報出力部114は、カード決済対象の患者でないと判定した場合(S21においてNO)、当該患者のデータを第1の態様で会計用端末12に表示させる(S22)。
図5に示した例の場合、情報出力部114は、当該患者のデータを未精算データエリアに表示させる。
【0080】
その後、情報出力部114は、当該患者の精算が終了したことが会計用端末12において入力されたか否かを判定する(S23)。情報出力部114は、精算が終了したと判定すると(S23においてYES)、会計用端末12に表示させる患者のデータを未精算データエリアから精算済データエリアに移動させるとともに、患者IDと精算額とを関連付けた所定のフォーマット(例えば精算機インターフェースとして規定されたフォーマット)の精算情報を医事サーバ3に送信する(S24)。この際、情報出力部114は、自動精算機13から医事サーバ3にデータを送信する際に用いられるフォーマットと同一のフォーマットで患者ID及び精算額を医事サーバ3に送信する。
【0081】
情報出力部114は、S21において、カード決済対象の患者であると判定した場合(S21においてYES)、当該患者のデータを第1の態様と異なる第2の態様で会計用端末12に表示させる(S25)。
図5に示した例の場合、情報出力部114は、当該患者のデータを保留データエリアに表示させる。
【0082】
その後、情報出力部114は、オーソリゼーション要求が承認されたという通知を受けたか否かにより、患者のカード決済が終了したか否かを判定する(S26)。情報出力部114は、例えば診療が行われた日の翌日以降に、ウェブサーバ5に決済状況を問い合わせることにより、カード決済が終了した否かを判定する。情報出力部114は、カード決済が終了したと判定すると(S26においてYES)、回収済フラグの値を変更し、会計用端末12に表示させる当該患者のデータを保留データエリアから精算済データエリアに移動させるとともに、患者IDと決済額とを関連付けて医事サーバ3に送信する(S27)。
【0083】
具体的には、情報出力部114は、ウェブサーバ5を介して、決済サーバ6から診療代金のオーソリゼーションが完了したことを示す通知を受けると、診療代金の精算が完了したことを示す所定のフォーマットの精算情報を医事サーバ3に送信する。情報出力部114が送信する精算情報は、自動精算機13から自動精算機13にデータを送信する際に用いられるフォーマットと同一のフォーマットの精算情報であり、患者IDと決済額とが関連付けられた情報である。情報出力部114は、所定の期間が経過した後にもカード決済が終了していない場合、カード決済が認められなかったことを患者IDに関連付けて記憶部111に記憶させる(S28)。
【0084】
[第1変形例]
以上の説明においては、決済手段として現金決済とカード決済とを例示したが、精算処理システムSは、これらの決済手段に加えて、口座振替による決済又はコンビニエンスストアでの決済等の他の決済に対応してもよい。この場合、決済サーバ6は、カード決済ができなかった場合に、例えばコンビニエンスストアで決済するための請求書を発行するとともに、請求書を発行した旨を会計システム1に通知する。会計システム1においては、記憶制御部112が、患者IDに関連付けて、コンビニエンスストアで決済するための請求書が発行された旨を記憶部111に記憶させる。
【0085】
[第2変形例]
以上の説明においては、情報取得部113が、受付端末2において患者が選択した決済手段を示す決済手段情報を取得するという例を示したが、情報取得部113が決済手段情報を取得する方法はこれに限らない。情報取得部113は、病院の受付窓口の職員が使用するコンピュータにおいて入力又は選択された決済手段情報を患者IDに関連付けて取得してもよい。また、情報取得部113は、予め患者IDに関連付けて決済手段情報を記憶した記憶媒体から決済手段情報を読み出すことにより、決済手段情報を取得してもよい。
【0086】
[第3変形例]
以上の説明においては、情報出力部114が、アクセス端末14及びウェブサーバ5を介して代金情報を決済サーバ6に送信するという例を示したが、情報出力部114が代金情報を送信する方法はこれに限らない。情報出力部114は、アクセス端末14及びウェブサーバ5のうち少なくとも一方を介することなく代金情報を決済サーバ6に送信してもよい。
【0087】
[精算処理システムSによる効果]
以上説明したように、会計サーバ11の記憶制御部112は、病院で診療を受ける患者に付与された患者IDに関連付けて、クレジットカードによる診療代金の決済であるカード決済が患者に認められているか否かを示すカード決済可否情報を記憶部111に記憶させる。また、会計サーバ11の情報出力部114は、診療代金の精算を行う患者の患者IDに関連付けられたカード決済可否情報が、カード決済が認められていることを示しており、かつ当該患者IDに関連付けられた決済手段情報が、カード決済が選択されたことを示している場合に、患者IDに対応する患者をカード決済対象患者であると判定する。そして、情報出力部114は、患者がカード決済対象患者であると判定した場合、ウェブサーバ5を介して、カード決済を実行する決済サーバ6に対して、患者ID及び患者IDに対応する患者の診療代金を示す代金情報を出力する。
【0088】
会計サーバ11がこのような構成を有することで、病院が患者のクレジットカード番号を保持することなく、クレジットカードを用いた診療代金の決済が可能になり、病院における診療代金の精算に要する時間を短縮することができる。さらに、患者は、診療を受ける度にクレジットカードを提示する必要がないので、患者がクレジットカードを持参しないで診療を受けた場合であっても、クレジットカードを用いて診療代金を支払うことが可能になる。
【0089】
また、情報出力部114は、診療代金の精算を行う患者がカード決済対象患者である場合と診療代金の精算を行う患者がカード決済対象患者でない場合とで、それぞれ異なる態様で会計用端末12に代金回収状況を表示させる。このようにすることで、会計窓口の職員が、どの患者の精算を優先的に処理するべきかを把握しやすくなり、会計処理の効率が高まり、診療代金の精算に要する時間をさらに短縮することが可能になる。
【0090】
また、情報取得部113は、患者IDに関連付けられたカード決済可否情報が、カード決済が可能であることを示していること条件として、決済手段選択画面を受付端末に表示させる。このようにすることで、カード決済ができない患者がカード決済をすることを選択し、会計窓口で混乱を招くことを未然に防ぐことができるので、診療代金の精算に要する時間が延びることを予防できる。
【0091】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。