【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の検査残り時間表示装置及び検査残り時間表示方法は次のように構成されている。
【0009】
本発明は、2つの検体容器にそれぞれ収容された同一の検体について、第1検査所要時間及び第2検査所要時間をそれぞれ有する、相異なる第1の検査項目及び第2の検査項目についての検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示装置において、前記検体の、第1の検査項目について検査を行う第1検査部を有する第1検査装置と、前記第1検査装置において、前記検体が、検査が行われている第1検査状態、検査が終了した第1検査済状態のいずれであるかを検出する第1検出部と、前記第1検査装置において、前記検体が前記第1検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記第1検査所要時間に基づき、検査終了までの第1残り時間を算出する第1算出部と、前記第1検査装置において、前記第1検査状態である場合は、前記第1残り時間を示す第1検査項目第2情報を出力し、前記第1検査済状態である場合は、前
記第1検査済状態を示す第1検査項目第3情報を出力する第1出力部と、前記検体の、第2の検査項目について検査を行う第2検査部を有する第2検査装置と、前記第2検査装置において、前記検体が、検査が行われている第2検査状態、検査が終了した第2検査済状態のいずれであるかを検出する第2検出部と、前記第2検査装置において、前記検体が前記第2検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記第2検査所要時間に基づき、検査終了までの第2残り時間を算出する第2算出部と、前記第2検査装置において、前記検体が、前記第2検査状態である場合は、前記第2残り時間を示す第2検査項目第2情報を出力し、前記第2検査済状態である場合は、前記第2検査済状態を示す第2検査項目第3情報を出力する第2出力部と、前記第1出力部と前記第2出力部から出力された出力情報が、前記第1検査項目第2情報と前記第2検査項目第2情報である場合は、前記第1残り時間と前記第2残り時間の長い方の残り時間を示す情報を選択情報として選択し、前記第1検査項目第2情報と前記第2検査項目第3情報である場合は、前記第1検査項目第2情報を前記選択情報として選択し、前記第1検査項目第3情報と前記第2検査項目第2情報である場合は、前記第2検査項目第2情報を前記選択情報として選択し、前記第1検査項目第3情報と前記第2検査項目第3情報である場合は、前記第1検査項目第3情報と前記第2検査項目第3情報を前記選択情報として選択する選択部と、前記選択部で選択された前記選択情報を表示する表示部とを備える。
【0010】
本発明は、2以上の所定数の検体容器にそれぞれ収容された同一の検体について、検査所要時間をそれぞれ有する、前記所定数の相異なる検査項目についての、検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示装置におい
て、前記検体の検査を行う検査部をそれぞれ有し、前記所定数の前記検査項目の各々について検査を行う前記所定数の検査装置と、前記検査装置のそれぞれに設けられ、前記検体
が、検査が行われている検査状態、検査が終了した検査済状態のいずれであるかを検出する検出部と、前記検査装置のそれぞれに設けられ、前記検体が前記検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記検査所要時間に基づき、検査終了までの残り時間を算出する算出部と、前記検査装置のそれぞれに設けられ、前記検体
が、前記検査状態である場合は、前記残り時間を示す残り時間情報、及び、前
記検査項目を示す項目情報を含む第2情報を出力し、前記検査済状態である場合は、前記検査済状態を示す検査済情報、及び、前記項目情報を含む第3情報を出力する出力部と、前記出力部のそれぞれから出力された出力情報
が、前記第2情報のみ、又は、前記第2情報と前記第3情報のみである場合は、それぞれの前記第2情報の前記残り時間情報の内、前記残り時間が最大である前記残り時間情報と、この最大である前記残り時間情報と共に出力された前記項目情報
を選択情報として選択し、前記第3情報のみである場合は、前記検査済情報を前記選択情報として選択する選択部と、前記選択部で選択された前記選択情報を表示する表示部とを備え
る。
【0011】
本発明は、検体容器にそれぞれ収容された検体についての、検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示装置におい
て、前記検体の検査を行う検査部をそれぞれ有し、検査所要時間をそれぞれ要する2以上の所定数
の検査項目の各々について検査を行う前記所定数の検査装置と、前記所定数の相異なる検査項目の内、前記検体について行われる検査の検査項目を選択する項目選択部と、前記検査装置のそれぞれに設けられ、前記検体
が、検査が行われている検査状態、検査が終了した検査済状態のいずれであるか、及び、前記検体を特定する検体特定情報を検出する検出部と、前記検査装置のそれぞれに設けられ、前記検体が前記検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記検査所要時間に基づき、検査終了までの残り時間を算出する算出部と、前記検査装置のそれぞれに設けられ、前記検体
が、前記検査装置の検査項目を示す項目情報、及び、前記検体特定情報を含む第1情報を出力し、前記検査状態である場合は、前記残り時間を示す残り時間情報、前記項目情報、及び、前記検体特定情報を含む第2情報を出力し、前記検査済状態である場合は、前記検査済状態を示す検査済情報、前記項目情報、及び、前記検体特定情報を含む第3情報を出力する出力部と、前記出力部のそれぞれから出力された、同一の前記検体特定情報を含む出力情報が、前記第1情報を含む場合
は、前記検体特定情報を選択情報として選択し、前記第2情報のみ、又は、前記第2情報と前記第3情報のみである場合は、それぞれの前記第2情報の前記残り時間情報の内、前記残り時間が最大である前記残り時間情報、この最大である前記残り時間情報と共に出力された前記項目情報、及び、前記検体特定情報を前記選択情報として選択し、前記第3情報のみである場合は、前記検査済情報及び前記検体特定情報を前記選択情報として選択する選択部と、前記選択部で選択された前記選択情報を表示する表示部とを備え
る。
【0012】
本発明は、1つの検体容器中の検体について、第1の検査項目、前記第1の検査項目とは異なる第2の検査項目の順で行う検査の、検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示装置において、前記検体の、前記第1の検査項目について検査を行う第1検査装置と、前記検体が前記第1検査装置に位置している事を検出する第1検出部と、前記検体が前記第1検査装置に位置している場合は、前記検体が前記第1検査装置に位置している事を示す第1検査項目検査情報を出力する第1出力部
と、前記検体の、第2の検査項目について検査を行う検査部を有する第2検査装置と、前記第2検査装置において、前記検体
が、検査が行われている検査状態、検査が終了した検査済状態のいずれであるかを検出する第2検出部と、前記第2検査装置において、前記検体が前記検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記第2の検査項目の、検査開始から終了までの検査所要時間に基づき、検査終了までの検査残り時間を算出する算出部と、前記第2検査装置において、前記検体
が、前記検査状態である場合は、前記検査残り時間を示す第2検査項目第2情報を出力し、前記検査済状態である場合
は、第2検査済状態を示す第2検査項目第3情報を出力する第2出力部と、前記第1出力部と前記第2出力部から出力された出力情報
が、前記第2検査項目第2情報である場合は、前記第2検査項目第2情報
を選択情報として選択し、前記第2検査項目第3情報である場合は、前記第2検査項目第3情報を前記選択情報として選択する選択部と、前記選択部で選択された前記選択情報を表示する表示部とを備え
る。
【0013】
本発明は、2つの検体容器にそれぞれ収容された同一の検体について、第1検査所要時間及び第2検査所要時間をそれぞれ有する、相異なる第1の検査項目及び第2の検査項目についての、検査終了までの時間を表示する検
査残り時間表示方法において、
第1検査装置により、前記第1の検査項目について、前記検体の検査を行う第1検査工程と、
第1検出部により、前記第1検査装置において、前記検体が、第1検査工程中である第1検査状態、前記第1の検査項目についての検査が終了した第1検査済状態のいずれであるかを検出する第1検出工程と、
第1算出部により、前記第1検査装置において、前記検体が前記第1検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記第1検査所要時間に基づき、検査終了までの第1残り時間を算出する第1算出工程と、
第1出力部により、前記第1検査装置において、前記検体が、前記第1検査状態である場合は、前記第1残り時間を示す第1検査項目第2情報を出力し、前記第1検査済状態である場合は、前記第1検査済状態を示す第1検査項目第3情報を出力する第1出力工程と、
第2検査装置により、前記第2の検査項目について、前記検体の検査を行う第2検査工程と、
第2検出部により、前記第2検査装置において、前記検体が、第2検査工程中である第2検査状態、前記第2の検査項目についての検査が終了した第2検査済状態のいずれであるかを検出する第2検出工程と、
第2算出部により、前記第2検査装置において、前記第2検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記第2検査所要時間に基づき、検査終了までの第2残り時間を算出する第2算出工程と、
第2出力部により、前記第2検査装置において、前記検体が、前記第2検査状態である場合は、前記第2残り時間を示す第2検査項目第2情報を出力し、前記第2検査済状態である場合は、前記第2検査済状態を示す第2検査項目第3情報を出力する第2出力工程と、
選択部により、前記第1出力工程と前記第2出力工程により出力された出力情報が、前記第1検査項目第2情報と前記第2検査項目第2情報である場合は、前記第1残り時間と前記第2残り時間の長い方の残り時間を示す情報を選択情報として選択し、前記第1検査項目第2情報と前記第2検査項目第3情報である場合は、前記第1検査項目第2情報を前記選択情報として選択し、前記第1検査項目第3情報と前記第2検査項目第2情報である場合は、前記第2検査項目第2情報を前記選択情報として選択し、前記第1検査項目第3情報と前記第2検査項目第3情報である場合は、前記第1検査項目第3情報と前記第2検査項目第3情報を前記選択情報として選択する選択工程と、
表示部により、前記選択工程で選択された前記選択情報を表示する表示工程とを備える。
【0014】
本発明は、2以上の所定数の検体容器にそれぞれ収容された同一の検体について、検査所要時間をそれぞれ有する、相異なる前記所定数の検査項目についての検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示方法において、
前記所定数の検査装置により、前記検査項目のそれぞれについて前記検体の検査を行う検査工程と、
前記検査装置のそれぞれに設けられた検出部により、前記検査項目のそれぞれについて、前記検体が、前記検査工程中である検査状態、検査が終了した検査済状態のいずれであるか、及び、それぞれの前記検査項目を検出する検出工程と、
前記検査装置のそれぞれに設けられた算出部により、前記検査項目のそれぞれについて、前記検体が前記検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記検査所要時間に基づき、検査終了までの残り時間を算出する算出工程と、
前記検査装置のそれぞれに設けられた出力部により、前記検査項目のそれぞれについて、前記検体が、前記検査状態である場合は、前記残り時間を示す残り時間情報、及び、前記検査項目を示す項目情報を含む第2情報を出力し、前記検査済状態である場合は、前記検査済状態を示す検査済情報、及び、前記項目情報を含む第3情報を出力する出力工程と、
選択部により、前記出力工程により、前記検査項目のそれぞれについて出力された出力情報が、前記第2情報のみ、又は、前記第2情報と前記第3情報のみである場合は、それぞれの前記第2情報の前記残り時間情報の内、前記残り時間が最大である前記残り時間情報と、この最大である前記残り時間情報と共に出力された前記項目情報を選択情報として選択し、前記第3情報のみである場合は、前記検査済情報を前記選択情報として選択する選択工程と、
表示部により、前記選択工程で選択された前記選択情報を表示する表示工程とを備える。
【0015】
本発明は、検査前の検体の検査を行う検査部を有し、検査所要時間をそれぞれ要する2以上の所定数の相異なる検査項目の各々について検査を行う前記所定数の検査装置の、検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示方法において、
項目選択部により、前記所定数の検査項目の内、前記検体について行われる検査の前記検査項目を選択する項目選択工程と、
前記検査装置により、前記項目選択工程で選択された前記検査項目のそれぞれについて検査を行う検査工程と、
検出部により、前記項目選択工程で選択された前記検査項目のそれぞれについて、前記検体が、前記検査工程中である検査状態、検査が終了した検査済状態のいずれであるか、及び、前記検体を特定する検体特定情報を検出する検出工程と、
前記検査装置にそれぞれ設けられた算出部により、前記項目選択工程で選択された前記検査項目のそれぞれについて、前記検体が前記検査状態である場合は、検査が開始されてからの経過時間と、前記検査所要時間に基づき、検査終了までの残り時間を算出する算出工程と、
前記検査装置にそれぞれ設けられた出力部により、前記項目選択工程で選択された前記検査項目のそれぞれについて、前記検体が、前記検査状態である場合は、前記残り時間を示す残り時間情報、前記検査項目を示す項目情報を含む第2情報、及び、前記検体特定情報を出力し、前記検査済状態である場合は、前記検査済状態を示す検査済情報、前記項目情報、及び、前記検体特定情報を含む第3情報を出力する出力工程と、
選択部により、前記出力工程において出力された、同一の前記検体特定情報を含む出力情報が、前記第2情報のみ、又は、前記第2情報と前記第3情報のみである場合は、それぞれの前記第2情報の前記残り時間情報の内、前記残り時間が最大である前記残り時間情報と、この最大である前記残り時間情報と共に出力された前記項目情報を選択情報として選択し、前記第3情報のみである場合は、前記検査済情報を前記選択情報として選択する選択工程と、
表示部により、前記選択工程で選択された前記選択情報を表示する表示工程とを備える。
【0016】
本発明は、1つの検体容器中の検体について、第1の検査項目、前記第1の検査項目とは異なる第2の検査項目の順で行う検査の、検査終了までの時間を表示する検査残り時間表示方法において、
第1検査装置により、前記検体の、前記第1の検査項目について検査を行う第1検査工程と、
第1検出部により、前記検体が前記第1検査工程中である事を検出する第1検出工程と、
第1出力部により、前記検体が前記第1検査工程中である場合は、前記検体が前記第1検査工程中である事を示す第1検査項目検査情報を出力する第1出力工程と、
第2検査装置により、前記検体の、第2の検査項目について検査を行う第2検査工程と、
第2検出部により、前記第2検査装置において、前記検体が、前記第2検査工程中である第2検査状態、前記第2の検査項目についての検査が終了した検査済状態のいずれであるかを検出する第2検出工程と、
算出部により、前記第2検査状態である場合は、前記第2の検査項目の検査が開始されてからの経過時間と、前記第2の検査項目の、検査開始から終了までの検査所要時間に基づき、検査終了までの検査残り時間を算出する算出工程と、
第2出力部により、前記第2検査装置において、前記検体
が、前記第2検査状態である場合は、前記検査残り時間を示す第2検査項目第2情報を出力し、前記検査済状態である場合は、前記検査済状態を示す第2検査項目第3情報を出力する第2出力工程と、
選択部により、前記第1出力工程と前記第2出力工程により出力された出力情報が、前記第2検査項目第2情報である場合は、前記第2検査項目第2情報を選択し、前記第2検査項目第3情報である場合は、前記第2検査項目第3情報を選択情報として選択する選択工程と、
表示部により、前記選択工程で選択された前記選択情報を表示する表示工程とを備える。