【実施例1】
【0017】
まず、本実施例1に係る通訳サービスシステムの概要について説明する。
図1は、本実施例1に係る通訳サービスシステムの概要を説明するための説明図である。
図1に示すように、この通訳サービスシステムは、通訳を依頼する通訳依頼者である警備員Sが所持する携帯端末10と、通訳センタに所在する通訳者T1〜T3にそれぞれ設けられた通訳者用端末50と、携帯端末10と各通訳者用端末50との間に介在し、携帯端末10からの通訳依頼に応答して複数の通訳者用端末50のいずれかを選択して通話接続するサーバ装置20とを有する。
【0018】
ここで、通訳センタ内に十分な数の通訳者を待機させているならば、緊急事態が生じた場合であっても警備員Sが外国人Fと通訳者を介してリアルタイムで円滑な意思疎通を行うことができるが、外国人Fの言語に対応可能な全ての通訳者が他の通訳業務を行っているような場合には、緊急事態であっても警備員Sは該当する通訳者が他の通訳業務を終えるまでの間待たねばならず、緊急な警備を行う上で阻害要因が生ずる可能性がある。
【0019】
そこで、本実施例1では、通訳センタに所在する通訳者の数に制限があることに着目し、通訳依頼が生じた際にその緊急度を音声データに基づいて自動的に判定し、通常程度の緊急度(緊急度B)であれば、通訳依頼に対応する言語の通訳者T2又はT3に通訳させ、緊急度が低い場合(緊急度C)には機械翻訳で対応し、緊急度が高い場合(緊急度A)には各種言語に精通したスキルの高い通訳者T1に通訳させるよう構成している。なお、緊急度の高い通訳依頼が頻繁に発生し、緊急度Aに対応する通訳者T1の稼働率が上昇した場合には、上記緊急度Aを詳細判定し(例えば、緊急度A1〜A3)、最も緊急度が高い緊急度A1と判定された通訳依頼のみを通訳者T1に通訳させ、緊急度A2〜A3を通訳者T2に通訳させ、緊急度B及びCの通訳依頼を自動翻訳で対応するよう状況に応じた変更を行うこともできる。
【0020】
このため、本実施例1によれば、各種言語に精通したスキルの高い通訳者T1を確保することができるため、大規模なイベントが開催され、多種多様な言語の外国人が来訪する場合であっても、緊急を要する警備員Sに対して適切な通訳を行うことが可能となる。
【0021】
具体的には、本実施例1では、通訳依頼が発生したならば、携帯端末10とサーバ装置20の間で通話回線を確立し、警備員Sが携帯端末10を用いて発話した音声データをサーバ装置20上で解析し、解析した文字データに所定のキーワード(例えば、「VIP」等)がどの程度含まれるかによって、緊急度を判定することとしている。
【0022】
ここで、携帯端末10には、後述する通訳処理部15aが設けられており、警備員Sによって通訳依頼に係る所定の操作がなされると、サーバ装置20に割り当てられた電話番号に対して自動的に呼接続要求が行われ、サーバ装置20がオフフックしたならば、携帯端末10とサーバ装置20の間で通話回線が確立される。なお、この通訳処理部15aは、あらかじめ携帯端末10の記憶部14に記憶された通訳アプリ14aをインストールすることで制御部15上に実装される。
【0023】
また、サーバ装置20は、携帯端末10とサーバ装置20の間で通話回線が確立されたならば、あらかじめ登録された音声ガイダンス(例えば、「30秒間で状況を通知して下さい」)を携帯端末10に対して送信し、警備員Sに所定時間発話するよう促す。警備員Sがこの所定時間内に「緊急度を示す内容」や「言語種別を示す内容」等を発話したならば(
図1の(1))、発話された音声情報を解析して文字データ化し、この文字データにあらかじめ登録されたキーワードが含まれているか否かを照合する。この照合結果に基づいて、翻訳の緊急度及び言語種別を判定するとともに(
図1の(2)及び(3))、判定された翻訳の緊急度及び言語種別に応じて通訳者用端末50のいずれか又は機械翻訳サーバ60を選択する(
図1の(4))。なお、発話された音声データを解析して文字データを生成する際には、各種従来技術を用いることができる。
【0024】
ここで、緊急度が最も高い(緊急度A)と判定されたならば、その時点で通訳センタの通訳者T1が選択されることになる。例えば、警備員Sが外国人Fとの間で切迫する状況に陥っている場合や、外国人Fが政府高官等の要人である場合には、言語種別の判定を待つまでもなく、通訳者T1が選択される。
【0025】
一方、緊急度が低い(緊急度C)と判定されたならば、言語種別の判定を行った後に、通訳センタの機械翻訳サーバ60が選択される。機械翻訳サーバ60による機械翻訳であっても、警備員Sが外国人Fとの間の最低限の意思疎通を図る手助けを行うことができるためである。
【0026】
また、緊急度が中程度(緊急度B)であると判定されたならば、言語種別の判定を行った後に、通訳センタの通訳者T2〜T3のいずれかが選択される。かかる通訳者T2〜T3としては、各言語に対応できる高い通訳スキルを有する者を配置する必要はなく、特定の言語と日本語の間の通訳をできる人材を複数配置すれば良い。
【0027】
このようにして、緊急度及び言語種別に応じた通訳者グループが選択されたならば、携帯端末10との間の通話回線を一時保留した後に、サーバ装置20は、該当する通訳者T1〜T3に対応する通訳者用端末50のいずれか又は機械翻訳サーバ60に呼接続要求を行う。そして、サーバ装置20と通訳者用端末50のいずれか又は機械翻訳サーバ60との間の通話回線が確立したならば、一時保留した携帯端末10との間の通話回線と通訳者用端末50のいずれか又は機械翻訳サーバ60との間の通話回線を交換接続し、これにより携帯端末10と通訳者用端末50との間の通話回線若しくは携帯端末10と機械翻訳サーバ60との間の通話回線が確立されることになる。このようにすることで、緊急度C以外はあたかも通訳者が警備員Sと外国人Fとがいる現場に存在するかのような環境を提供することができる。
【0028】
このように、本実施例1に係る通訳サービスシステムは、サーバ装置20が、外国人Fの音声データに基づいて緊急度や言語種別を判定する。そして、緊急度又は緊急度及び言語種別の両方に基づき、サーバ装置20が、通訳者用端末50のいずれか又は機械翻訳サーバ60を選択して警備員Sの携帯端末10と通話接続する。このため、通訳を必要とする警備員Sの状況に応じて適切な通訳者を割り当てることができるので、緊急度の低い警備員Sに高いスキルを有する通訳者を割り当てるようなミスマッチを防止し、人的リソースを有効に活用し、通訳サービスを効率良く行うことができる。
【0029】
なお、ここでは説明の便宜上、緊急度Aの通訳者T1、緊急度Bの英語対応の通訳者T2、緊急度Bのフランス語対応の通訳者T3をそれぞれ1名のみ図示することとしたが、実際には多数の言語で会話できる複数の通訳者に対応させることになる。
【0030】
次に、本実施例1に係るサービスシステムのシステム構成について説明する。
図2は、本実施例1に係る通訳サービスシステムのシステム構成を示す図である。
図2に示すように、本実施例1に係る通訳サービスシステムは、複数の携帯端末10と、サーバ装置20とを有する。
【0031】
携帯端末10は、警備員Sが携帯する携帯電話、スマートホン又はタブレット等の通信端末装置である。具体的には、あらかじめ携帯端末10において通訳アプリ14aをインストールしておき、警備員Sが通訳依頼に係る所定の操作を行うと(例えば、携帯端末10の表示操作部12上に表示される通訳依頼のアイコンをクリックする等)、この携帯端末10は、無線基地局40及び公衆通信網を介してサーバ装置20に呼接続要求を行う。
【0032】
サーバ装置20は、携帯端末10上で警備員Sが発話した音声データを解析して文字データを抽出し、この文字データとあらかじめ登録されたキーワードとを比較して緊急度及び言語種別を判定し、この判定結果に応じて通訳者用端末50又は機械翻訳サーバ60を選択し、選択した通訳者用端末50又は機械翻訳サーバ60と携帯端末10との交換接続を行う装置である。なお、ここで言う交換接続とは、いわゆる回線接続方式での交換接続だけではなく、いわゆるパケット交換接続方式での交換接続であっても良い。
【0033】
通訳者用端末50は、通訳センタ内に配置された交換装置51と接続され、交換装置51がサーバ装置20から呼接続要求を受け付けると、配下の各通訳者用端末50に対して呼出信号を送出し、各通訳者用端末50に呼出音を鳴動させる。ある通訳者用端末50が最先にオフフックされたならば、この通訳者用端末50とサーバ装置20との間の通話回線を確立する。
【0034】
通訳センタ内に設置される機械翻訳サーバ60は、携帯端末10との間の通話回線が確立されたならば、その後に携帯端末10から受け付けた音声情報(発話される音声データ)を一時記憶し、この音声情報を解析して文字データ化し、この文字データを翻訳したものを携帯端末10に向けて音声出力する。なお、この機械翻訳サーバ60は、周知技術を用いれば良い。
【0035】
次に、
図2に示した携帯端末10の内部構成について説明する。
図3は、
図2に示した携帯端末10の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、携帯端末10は、無線通信部11、表示操作部12、音声入出力部13、記憶部14及び制御部15を有する。
【0036】
無線通信部11は、無線基地局40を介して無線通信を行うための通信部である。この無線通信部11により携帯端末10は、サーバ装置20、通訳者用端末50又は機械翻訳サーバ60との間で通話回線を確立する。
【0037】
表示操作部12は、タッチ式の液晶パネル等からなり、警備員Sからの通訳依頼に係る所定の操作を受け付けるとともに、操作に応じた表示等を行う。音声入出力部13は、話者である警備員S又は外国人Fの発話内容である音声情報を入力し、これをA/D変換して制御部15に出力する。また、音声入出力部13は、サーバ装置20及び通訳者T1〜T3から送信される音声情報をD/A変換して出力する。
【0038】
記憶部14は、ハードディスク装置や不揮発性メモリなどからなる記憶デバイスであり、通訳アプリ14aを記憶する。この記憶部14に記憶された通訳アプリ14aを携帯端末10にインストールすることで、後述する通訳処理部15aが生成される。すでに説明した通訳依頼に係る所定の操作が行われると、通訳処理部15aによる通訳依頼に関する処理が行われる。
【0039】
制御部15は、携帯端末10の全体制御を行う制御部であり、通訳処理部15a、音声処理部15b及び通信処理部15cを有する。
【0040】
通訳処理部15aは、通訳依頼に係る所定の操作を受け付けた際に、通信処理部15cに対してサーバ装置20との呼接続を行うよう指示する処理部である。また、この通訳処理部15aは、サーバ装置20により携帯端末10と通訳者用端末50との間に通話接続が確立された場合に、通訳者との通信が可能である旨を操作者に通知することもできる。
【0041】
音声処理部15bは、種々の音声メッセージを通話回線上に出力させる処理部であり、具体的には、緊急度判定及び言語判定を含む接続処理並びにサーバ装置20で通話回線が一時保留されている間は、接続処理中である旨を警備員Sに対して音声出力する。
【0042】
通信処理部15cは、サーバ装置20との間で通話接続処理を行う処理部である。具体的には、この通信処理部15cは、通訳処理部15aから通話接続の指示を受け付けた場合に、サーバ装置20に対して呼接続要求を行って該サーバ装置20との間で通話回線を確立する。
【0043】
次に、
図2に示したサーバ装置20の内部構成について説明する。
図4は、
図2に示したサーバ装置20の内部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ装置20は、操作部23a及び表示部23bと接続される。操作部23aは、サーバ装置20の各種の設定操作を行う場合に用いられ、表示部23bには、操作部23aの操作に応答する表示並びにサーバ装置20の動作状況等の表示が行われる。
【0044】
サーバ装置20は、通信部21、音声出力部22、記憶部24及び制御部25を有する。通信部21は、公衆通信網及び無線基地局40を介して携帯端末10との通話接続を行うためのインタフェース部である。音声出力部22は、あらかじめ記憶したガイダンス用の音声データを出力する処理部である。
【0045】
記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリなどからなる記憶デバイスであり、通信管理データ24a、通訳管理データ24b、緊急度判定用キーワード24c及び言語種別判定用キーワード24dを記憶する。
【0046】
通信管理データ24aは、サーバ装置20が呼接続要求を受け付けた場合に、緊急度に応じて選択される通訳者用端末50若しくは緊急度及び言語種別に応じて選択される通訳者用端末50又は機械翻訳サーバ60と通信を行うための設定データである。この通信管理データ24aには、緊急度及び言語種別に応じた通訳者用端末50の電話番号が含まれる。
【0047】
通訳管理データ24bは、通訳センタに所在する通訳者の状況を管理するデータであり、この通訳管理データ24bを参照することで、各緊急度に対応する通訳が可能な通訳者が存在するか否かが判明する。なお、交換装置30と各交換装置51との間で同時に接続可能な回線数が該交換装置51に接続される通訳者用端末50の数よりも少ない場合には、この通訳者の状況だけではなく併せて回線の使用状況を管理することが望ましい。
【0048】
緊急度判定用キーワード24cは、あらかじめ緊急度A〜Cごとに登録されるキーワードであり、緊急度を判定する際に利用される。言語種別判定用キーワード24dは、あらかじめ言語種別ごとに登録されるキーワードである。
【0049】
制御部25は、サーバ装置20を全体制御する制御部であり、音声解析処理部25g、緊急度判定処理部25a、言語種別判定処理部25b、通訳者グループ選択処理部25c、呼制御処理部25d及び音声処理部25eを有する。
【0050】
音声解析処理部25gは、携帯端末10上で発話された音声データを解析して文字データ化する処理部である。この処理には、任意の従来技術を用いることができる。
【0051】
緊急度判定処理部25aは、警備員Sが発話した音声から通訳依頼の緊急度を判定する処理部であり、具体的には、音声解析処理部25gから出力される文字データ内に記憶部24にあらかじめ記憶された緊急度判定用キーワード24cが含まれているか否かによって緊急度を判定する。なお、緊急度Aと判定した場合には、通訳者グループ選択処理部25cにその判定結果を通知し、通訳者グループ「緊急度A」との接続を行わせる。
【0052】
具体的には、「緊急」、「最優先」等の日本語や「emergency」、「urgent」、「hurry」、「hospital」、「injury」、「wound」等の英語が緊急度Aに対応付けて緊急度判定用キーワード24cに登録されている場合に、これらのキーワードが音声解析処理部25gから出力される文字データ内に含まれているならば、通訳依頼の緊急度を緊急度Aと判定する。同様に、「普通」等のキーワードを緊急度Bを対応付け、「機械翻訳」等のキーワードを緊急度Cに対応付け、これらのキーワードが音声解析処理部25gから出力される文字データ内に含まれているか否かによって緊急度B又はCを判定する。なお、何らのキーワードも含まれていない場合には、緊急度Cと判定する。ただし、キーワード漏れを無くすように、キーワードは都度学習して更新する必要がある。
【0053】
なお、緊急度を判定する際に音声データの波形の分析結果を利用することもできる。具体的には、音声の振幅と周波数を分析し、「声が大きくなる」、「口調が早くなる」等の緊急時に現れる特徴が存在するか否かを判定する。これらの特徴が存在する場合には、緊急度判定処理部25aは、緊急度が高い(緊急度A)と判定する。この他、体調不良時の呼吸音など、緊急事態を示唆する音声の特徴を利用することもできる。
【0054】
言語種別判定処理部25bは、警備員S又は外国人Fが発話した音声から通訳依頼の言語種別を判定する処理部であり、具体的には、音声解析処理部25gから出力される文字データ内に記憶部24にあらかじめ記憶された言語種別判定用キーワード24dが含まれているか否かによって緊急度を判定する。
【0055】
すなわち、言語種別判定用キーワード24dに「英語」又は「フランス語」等のキーワードを言語種別毎に登録しておき、警備員Sが「英語」又は「フランス語」等と発話したならば、対応する言語種別を特定する。ただし、警備員Sが外国人Fの言語種別を全く理解できない場合には、外国人F自身に発話させて言語種別を特定する必要がある。このため、その言語種別において一般的に使用頻度が高いキーワード(例えば、英語の場合の「I」、「what」等)を言語種別ごとに言語種別判定用キーワード24dに登録する必要がある。
【0056】
また、言語種別判定処理部25bは、言語種別による音素体系・発音の相違、音韻配列構造の相違、単語・文法の相違等を利用して、言語種別を判定することもできる。なお、本実施例1においては、最も緊急度が高い「緊急度A」である場合には、言語種別の判定を待つことなく緊急度Aの通訳グループに通話接続するため、通訳依頼の緊急度が緊急度Aでない場合に言語種別が判定されることになるが、緊急度の如何を問わず、全ての通訳依頼について言語種別を判定することもできる。
【0057】
通訳者グループ選択処理部25cは、緊急度及び言語種別に応じて通訳者グループを選択する処理部である。通訳者グループ選択処理部25cは、緊急度判定処理部25a及び言語種別判定処理部25bから緊急度及び言語種別の判定結果の通知を受け、通訳者グループを選択し、呼制御処理部25dに通知する。
【0058】
また、通訳者グループ選択処理部25cは、緊急度判定処理部25aから緊急度Aと判定した結果の通知を受けた場合には、言語種別の判定結果を待つことなく通訳センタの通訳者グループ「緊急度A」を選択し、呼制御処理部25dに通知する。ただし、最も緊急度が高い「緊急度A」の場合であっても、言語種別の判定結果を踏まえて通訳センタの通訳者グループを選択することもできる。通訳者グループ「緊急度A」が言語種別に応じて複数のサブグループに区分されている場合があるからである。
【0059】
一方、通訳者グループ選択処理部25cは、緊急度判定処理部25aが「緊急度A」ではないと判定した場合には、言語種別判定処理部25bの言語種別の判定結果を受けて、優先度及び言語種別に応じた通訳者グループ又は機械翻訳サーバ60を選択し、呼制御処理部25dに通知する。
【0060】
呼制御処理部25dは、携帯端末10と各通訳者グループの通訳者用端末50との間の通信接続の処理を行う処理部である。呼制御処理部25dは、交換装置30に対して、通訳者グループ選択処理部25cが選択した通訳者グループの通訳者用端末50と携帯端末10との間に通話回線を確立させる。この場合に、事前にサーバ装置20と携帯端末10との間には通話回線が確立されているため、一旦この通話回線を一時保留する。あるいは交換装置30に一時保留させてもよい。この際、音声又はテキスト情報により携帯端末10にその旨を報知することもできる。
【0061】
また、呼制御処理部25dは、サーバ装置20と通訳者用端末50との間の通話回線が確立されたならば、サーバ装置20と通訳者用端末50との間の通話回線を交換装置30に戻し、通訳者用端末50と携帯端末10との間の通話回線の交換接続を行うように交換装置30に指示することにより、携帯端末10と通訳者用端末50との間の通話接続を行わせる。
【0062】
音声処理部25eは、緊急度及び言語種別を判定するために音声情報を処理する処理部である。音声処理部25eは、外国人Fに対して携帯端末10に通話を促す音声メッセージや通訳者用端末50に対して通訳を依頼する音声メッセージ等を送信する。
【0063】
また、音声処理部25eは、音声データの波形を利用して緊急度及び言語種別を判定する場合には、その前処理として音素分析や高速フーリエ変換等を利用した周波数分析、音声情報や分析結果の記憶部24への記憶を行う。具体的には、音声処理部25eは、携帯端末10からの所定時間の音声データを一旦記憶部24に記憶する。その後、この音声データを読み出し、音素分析や周波数分析を行なって、記憶部24に記憶する。緊急度判定処理部25aは、音声処理部25eによる分析結果を読み出して緊急度の判定に使用し、言語種別判定処理部25bは、音声処理部25eによる分析結果を読み出して言語種別の判定に使用することになる。
【0064】
次に、サーバ装置20の記憶部24に記憶される通信管理データ24a及び通訳管理データ24bについて説明する。
図5は、サーバ装置20の記憶部24に記憶された通信管理データ24a及び通訳管理データ24bの一例を示す図である。
【0065】
図5(a)に示す通信管理データ24aは、通訳者グループ「緊急度A」の対応言語が「全言語対応」であり、その電話番号が「03−xxxx−xxxv」であることを示している。ここで、全言語対応とは主要な国際的公用語に全て対応できることを意味している。
【0066】
また、通信管理データ24aは、通訳者グループ「緊急度B(英語対応)」の対応言語が「英語」であり、その電話番号が「03−xxxx−xxxw」であることを示しており、通訳者グループ「緊急度B(フランス語対応)」の対応言語が「フランス語」であり、その電話番号が「03−xxx−xxxx」であることを示している。また、通信管理データ24aは、機械翻訳サーバ60により対応可能な言語が「全言語」であり、その電話番号が「03−xxxx−xxxy」であることを示している。
【0067】
図5(b)に示す通訳管理データ24bは、通訳者グループごとの通訳者数、通訳中の人数、待機中の人数が含まれたデータであり、ここでは、通訳者グループ「緊急度A」の通訳者数が「24人」であり、通訳中の人数が「16人」であり、待機中の人数が「8人」である場合を示している。また、通訳者グループ「緊急度B(英語対応)」の通訳者数が「30人」であり、通訳中の人数が「18人」であり、待機中の人数が「12人」であり、通訳者グループ「緊急度B(フランス語対応)」の通訳者数が「12人」であり、通訳中の人数が「8人」であり、待機中の人数が「4人」である場合を示している。また、通訳者グループ「緊急度C(機械翻訳サーバ)」については、通訳者が対応する訳ではないが、同時処理できるプロセス数を通訳者数とみなして示している。なお、通訳中の通訳者について、過去実績から算定した通訳終了予定時刻を含めることもできる。
【0068】
次に、本実施例1に係る通訳依頼から通訳者対応までのシーケンスについて説明する。
図6は、本実施例1に係る通訳依頼から通訳者対応までのシーケンスについて説明するための説明図である。
【0069】
携帯端末10は、警備員Sからの通訳依頼に係る所定の操作を受け付けると(ステップS1)、サーバ装置20に対して呼接続要求を行って該サーバ装置20との間に通話回線を確立する。サーバ装置20は、この呼接続要求により通訳依頼を受け付けると(ステップS21)、音声案内を行い、所定時間(例えば「30秒」)通話を促して音声データを要求する。なお、この音声案内は、音声メッセージ用としてデフォルトの言語(例えば日本語)で「30秒間お話し下さい」等の音声を通話回線上に出力するようにしてもよいし、幾つかの主要な国際的言語を循環させながら同じ趣旨の音声を通話回線上に出力してもよい。
【0070】
携帯端末10は、警備員S及び外国人Fを含む話者の発話内容(音声データ)が通話回線を介してサーバ装置20に通知される(ステップS2)。サーバ装置20は、音声データを解析して文字データに変換し(ステップS22)、この文字データ内に緊急度判定用キーワード24cとしてあらかじめ登録されたキーワードが存在するか否かによって緊急度を判定する(ステップS23)。その結果、緊急度Aと判定された場合には(ステップS24;Yes)、言語種別の判定を行わず、直ちに緊急度Aに対応する通訳者グループを選択する(ステップS29)。すなわち、通訳者グループ「緊急度A」を選択し、ステップS27に移行する。
【0071】
一方、緊急度Aと判定されない場合には(ステップS24;No)、音声データを解析して得られた文字データ内に言語種別判定用キーワード24dとしてあらかじめ登録されたキーワードが存在するか否かによって言語種別の判定を行う(ステップS25)。その結果、言語種別が判定されたならば、サーバ装置20は、緊急度及び言語種別に応じて最適な通訳者グループを選択し(ステップS26)、選択した通訳者グループの通訳者用端末50に発呼する(ステップS27)。通訳者用端末50からの応答を受けて(ステップS31)、サーバ装置20は通訳者用端末50と携帯端末10の間の通話回線を確立する(ステップS28)。この状態から通常の電話と同じように、外国人F又は警備員Sと通訳者の会話が電話により開始されることになる。
【0072】
上述したように、本実施例1では、まず警備員Sが発する音声データから緊急度を判定し、緊急度Aであると判定された場合には、言語種別を問わず通訳者グループ「緊急度A」が選択され、携帯端末10と通訳者用端末50との間で通話接続がなされる。通訳者グループ「緊急度A」は、各種の言語種別に対応できる語学スキルを有した通訳者を有するグループであり、かつ、緊急度が低い通訳依頼を緊急度Aの通訳グループに対応させないこととしているため、どの言語種別の場合でも、警備員Sの即応性を高めることが可能となる。
【0073】
また、緊急度Bの場合には、警備員S又は外国人Fが発する音声データから言語種別を判定し、当該言語種別に対応した通訳者グループと接続を行なう。このため、外国人Fが使用する言語に合わせた通訳者を効率的に割り当てることが可能となる。
【0074】
このように、通訳を必要とする警備員Sの状況に応じて適切な通訳者を割り当てることができるので、緊急度の低い警備員Sに高いスキルを有する通訳者を割り当てるようなミスマッチを防止し、人的リソースを有効に活用し、通訳サービスを効率良く行うことができる。
【実施例2】
【0075】
上記実施例1では警備員Sが発する音声データから緊急度を判定する構成を示したが、緊急度の判定に利用できるのは警備員Sが発する音声データに限定されるものではない。例えば、外国人Fを撮像した映像データをさらに用いて緊急度を判定すればさらに確実な緊急度判定を行うことが可能となる。そこで、実施例2では、警備員Sがカメラを装着し、外国人Fの映像データをサーバ装置20に送信することにより、音声データと映像データから緊急度を判定する場合について説明する。
【0076】
まず、本実施例2の場合における通訳サービスの概要について説明する。
図7は、本実施例2に係る通訳サービスシステムの概要を説明するための説明図である。
図7に示すように、この通訳サービスシステムは、通訳を依頼する通訳依頼者である警備員Sが所持する携帯端末10と、警備員Sに装着されて携帯端末10に接続されたカメラ16と、通訳センタに所在する通訳者T1〜T3にそれぞれ設けられた通訳者用端末50と、携帯端末10と各通訳者用端末50との間に介在し、携帯端末10からの通訳依頼に応答して複数の通訳者用端末50のいずれかを選択して通話接続するサーバ装置20とを有する。
【0077】
本実施例2では、通訳依頼が生じた際にその緊急度を音声データ及び映像データに基づいて自動的に判定する。そして、実施例1と同様に、判定された緊急度A〜Cに応じて通訳者T1〜T3又は機械翻訳サーバ60を選択する。
【0078】
具体的には、本実施例2では、通訳依頼が発生したならば、携帯端末10とサーバ装置20の間で通話回線を確立するとともに、カメラ16による外国人Fの撮像を開始する。そして、通話回線を介して警備員Sの音声データをサーバ装置20に送信し(
図7の(1))、外国人Fを撮像した映像データは携帯端末10内部に記憶する。
【0079】
通話回線を介して警備員Sの音声データをサーバ装置20に送信した後、携帯端末10は一旦通話を終了し、携帯端末10内部に記憶していた映像データをサーバ装置20に送信する(
図7の(2))。
【0080】
サーバ装置20は、同一の携帯端末10から取得した音声データと映像データとを対応付け、これらのデータを解析して緊急度及び言語種別を判定する(
図7の(3)及び(4))。以降、判定された緊急度及び言語種別に応じて通訳者用端末50のいずれか又は機械翻訳サーバ60を選択し(
図7の(5))、通話接続を行なう点については実施例1と同様である。
【0081】
映像データによる緊急度の解析では、映像データから外国人Fの像を検知し、その動作を識別し、識別した動きに対応する緊急度を判定する。映像データからの人物像の検知や動作の識別には各種従来技術を用いることができる。また、人物の動作と緊急度の対応関係については、動作のパターンと緊急度とを対応付けるデータを予め用意してもよいし、識別した動作の動きの大きさや速さを緊急度の判定に用いてもよい。
【0082】
なお、映像データの録画時間は、音声データよりも短くてもよい。例えば、録画時間が5秒程度の映像データであっても身振り手振りなどの動作は識別可能であり、緊急度の判定に用いる事ができる。
【0083】
このように、本実施例2に係る通訳サービスシステムは、サーバ装置20が外国人Fの映像データをさらに用いて緊急度を判定する。これにより、緊急度を精度良く判定することができるので、通訳を必要とする警備員Sの状況をより正確に判定し、通訳サービスを効率良く行うことができる。
【0084】
次に、
図7に示した携帯端末10の内部構成について説明する。
図8は、
図7に示した携帯端末10の内部構成を示すブロック図である。
図8に示すように、本実施例2に係る携帯端末10は、カメラ16が接続されることと、制御部15の通信処理部115cの動作とが実施例1とは異なる。また、制御部15は映像処理部115dをさらに備え、記憶部14には映像データ114bがさらに格納される。その他の構成及び動作については
図3に示した携帯端末10と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】
カメラ16は、例えば警備員Sの頭部に装着され、警備員Sの顔と同一方向を撮像可能である。映像処理部115dは、通訳処理部15aが通訳依頼に係る所定の操作を受け付けた際に、カメラ16の撮像を開始させ、カメラ16が撮像した映像を映像データ114bとして記憶部14に格納する。
【0086】
通信処理部115cは、通訳処理部15aから通話接続の指示を受け付けた場合に、サーバ装置20に対して呼接続要求を行って該サーバ装置20との間で通話回線を確立する。さらに、当該通話の終了後、通信処理部115cは、記憶部14から映像データ114bを読み出してサーバ装置20に送信する。
【0087】
次に、
図7に示したサーバ装置20の内部構成について説明する。
図9は、
図7に示したサーバ装置20の内部構成を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施例2に係るサーバ装置20は、制御部25に映像解析処理部125bをさらに備え、緊急度判定処理部125aの動作が実施例1と異なる。その他の構成及び動作については
図4に示したサーバ装置20と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0088】
映像解析処理部125bは、カメラ16により撮像された映像データを解析し、人物の動作を識別する処理部である。具体的には、映像解析処理部125bは、映像データに含まれる外国人Fの像を検知する。カメラ16の撮像範囲が警備員Sの視界となるべく重複するようカメラ16を装着すれば、映像データに含まれる人物像のうち、中央部に所在する大きい像が外国人Fであると推定可能である。そして、当該人物の像を時系列で追跡することにより、その動作を識別することができる。
【0089】
緊急度判定処理部125aは、警備員Sが発話した音声と外国人Fの動作から通訳依頼の緊急度を判定する処理部である。警備員Sが発話した音声からの緊急度の判定では、実施例1と同様に、音声解析処理部25gから出力される文字データ内に記憶部24にあらかじめ記憶された緊急度判定用キーワード24cが含まれているか否かによって緊急度を判定する。そして、外国人Fの動作からの緊急度の判定では、動作のパターンと緊急度とを対応付けたデータとの照合や、識別した動作の動きの大きさや速さの分析により判定を行なう。
【0090】
なお、音声からの判定結果と動作からの判定結果とが異なる場合、「いずれの判定結果を優先するかを予め定める」、「緊急度が高いと判定した方の結果を用いる」、「緊急度が低いと判定した方の結果を用いる」など、任意の方法により総合して緊急度を定めればよい。
【0091】
次に、本実施例2に係る通訳依頼から通訳者対応までのシーケンスについて説明する。
図10は、本実施例2に係る通訳依頼から通訳者対応までのシーケンスについて説明するための説明図である。
【0092】
携帯端末10は、警備員Sからの通訳依頼に係る所定の操作を受け付けると(ステップS1)、サーバ装置20に対して呼接続要求を行って該サーバ装置20との間に通話回線を確立する。サーバ装置20は、この呼接続要求により通訳依頼を受け付けると(ステップS21)、音声案内を行い、所定時間(例えば「30秒」)通話を促して音声データを要求する。なお、この音声案内は、音声メッセージ用としてデフォルトの言語(例えば日本語)で「30秒間お話し下さい」等の音声を通話回線上に出力するようにしてもよいし、幾つかの主要な国際的言語を循環させながら同じ趣旨の音声を通話回線上に出力してもよい。
【0093】
携帯端末10は、警備員S及び外国人Fを含む話者の発話内容(音声データ)を通話回線を介してサーバ装置20に送信する(ステップS2)。その後、携帯端末10は、カメラ16が撮像した映像データをサーバ装置20に送信する(ステップS3)。
【0094】
サーバ装置20は、音声データを解析して文字データに変換するとともに、映像データを解析して外国人Fの動作を識別する(ステップS22a)。そして、文字データ内に緊急度判定用キーワード24cとしてあらかじめ登録されたキーワードが存在するか否か、外国人Fの動作が緊急性を示しているか等によって緊急度を判定する(ステップS23)。その結果、緊急度Aと判定された場合には(ステップS24;Yes)、言語種別の判定を行わず、直ちに緊急度Aに対応する通訳者グループを選択する(ステップS29)。すなわち、通訳者グループ「緊急度A」を選択し、ステップS27に移行する。
【0095】
一方、緊急度Aと判定されない場合には(ステップS24;No)、音声データを解析して得られた文字データ内に言語種別判定用キーワード24dとしてあらかじめ登録されたキーワードが存在するか否かによって言語種別の判定を行う(ステップS25)。その結果、言語種別が判定されたならば、サーバ装置20は、緊急度及び言語種別に応じて最適な通訳者グループを選択し(ステップS26)、選択した通訳者グループの通訳者用端末50に発呼する(ステップS27)。通訳者用端末50からの応答を受けて(ステップS31)、サーバ装置20は通訳者用端末50と携帯端末10の間の通話回線を確立する(ステップS28)。この状態から通常の電話と同じように、外国人F又は警備員Sと通訳者の会話が電話により開始されることになる。
【0096】
上述したように、本実施例2では音声データと外国人Fの映像データを使って、警備員Sが応対する外国人Fの緊急度を判定することとしたので、確度の高い判定結果を得られる。このため、通訳サービスをさらに効率良く行うことができる。
【0097】
また、本実施例2では、自分の言語が通じないと承知している外国人がジェスチャで意図を通じさせようとする場合には、音声データよりも映像データを先に送信し、緊急度を判定するようにしてもよい。
【0098】
また、本実施例2では、重要地域等の警備員が映像データを取得することができるので、映像データを所定のコントロールセンタに送信し、コントロールセンタからの指示で、警備員が通訳する現場に赴くようにすることにしてもよい。
【0099】
また、本実施例2では、音声データと映像データを通訳者に送信することが可能であり、通訳者が現場に即した通訳を行うことが可能となる。特に、外国人要人が訪問することが既知の場合には、外国人要人らしき人物を警備員が確認できたならば、映像データを先にサーバ装置20に送信し、サーバ装置20が事前に通訳者用端末50等との間に通信を確立し、通訳の準備をしておくことにしてもよい。
【0100】
ところで、上記実施例1及び2では、携帯端末10とサーバ装置20との間で通話接続を行い、携帯端末10を用いて発話される音声データをサーバ装置20上で解析する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯端末10からサーバ装置20に対して通訳依頼データ(音声データではない)を送信し、サーバ装置20がこの通訳依頼データに基づいて緊急度及び言語種別を判定し、該当する通訳者を選択し、選択した通訳者の通訳者用端末50から携帯端末10に電話を掛ける場合に適用することもできる。
【0101】
具体的には、携帯端末10は、通訳依頼に関する所定の操作がなされてから所定の期間の音声データを装置内部で解析して文字データ化し、この文字データ及び携帯端末10の電話番号を含む通訳依頼データをサーバ装置20に送信して通訳依頼を行う。一方、サーバ装置20は、携帯端末10からデータ送信される通訳依頼データを受信したならば、この通訳依頼データに含まれる文字データ及び緊急度判定用キーワード24cに登録されたキーワードに基づいて該通訳依頼の緊急度を判定するとともに、通訳依頼データに含まれる文字データ及び言語種別判定用キーワード24dに登録されたキーワードに基づいて該通訳依頼の言語種別を判定する。そして、緊急度及び言語種別に基づいて通訳者用端末50を選択し、選択した通訳者用端末50に対して携帯端末10に通話するよう指示することになる。なお、かかる指示には、携帯端末10の電話番号が含まれる。
【0102】
また、上記の実施例1及び2では、警備員Sが話す母国語を日本語として説明したが、警備員Sの母国語が日本語に限定されるわけではない。任意の言語種別を警備員Sの母国語にすることが可能である。
【0103】
また、上記実施例1及び2では、緊急度をA、B、Cの3段階で説明したが、これに限定されるわけではない。通訳者や通訳する状況に応じて、2段階でもよいし、4段階、5段階に設定してもよい。
【0104】
また、実施例1及び2では、緊急度の変更について言及しなかったが、緊急度の変更を要する場合には、通訳者グループの変更を行うようにしてもよい。例えば、緊急度Aから緊急度Bに変更する場合に、携帯端末10との間の通信を通訳者グループ「緊急度A」から通訳者グループ「緊急度B(英語対応)」に切り替えるようにする。
【0105】
また、上記実施例1及び2で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。