特許第6689957号(P6689957)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6689957シャンパンのような発泡性液体を収容する瓶の内容物の噴射装置および前記装置用に適合した閉塞兼拡散用ガスケット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6689957
(24)【登録日】2020年4月10日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】シャンパンのような発泡性液体を収容する瓶の内容物の噴射装置および前記装置用に適合した閉塞兼拡散用ガスケット
(51)【国際特許分類】
   F41B 9/00 20060101AFI20200421BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20200421BHJP
   B65D 25/42 20060101ALI20200421BHJP
   A63H 33/18 20060101ALI20200421BHJP
【FI】
   F41B9/00 J
   B65D23/00 S
   B65D25/42 A
   A63H33/18 D
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-506481(P2018-506481)
(86)(22)【出願日】2016年3月31日
(65)【公表番号】特表2018-521296(P2018-521296A)
(43)【公表日】2018年8月2日
(86)【国際出願番号】EP2016057074
(87)【国際公開番号】WO2016169742
(87)【国際公開日】20161027
【審査請求日】2019年3月26日
(31)【優先権主張番号】1553559
(32)【優先日】2015年4月21日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】517368626
【氏名又は名称】エクストラナイト
【氏名又は名称原語表記】EXTRANIGHT
(74)【代理人】
【識別番号】100080447
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】パプラール,フレデリック
【審査官】 長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−178889(JP,A)
【文献】 米国特許第05472122(US,A)
【文献】 特開2004−267627(JP,A)
【文献】 西独国実用新案公開第20116142(DE,U)
【文献】 西独国実用新案公開第09411980(DE,U)
【文献】 特開2001−276669(JP,A)
【文献】 特開2013−002515(JP,A)
【文献】 特開2003−161395(JP,A)
【文献】 特開2001−241891(JP,A)
【文献】 実開平07−022287(JP,U)
【文献】 ZARB:Unconventional Sparkling Wine,ZARB,フランス,2011年 1月 1日,URL,http://www.bollicinedivine.it/2011/01/zarb-unconventional-sparkling-wine/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F41B 9/00
A63H 33/18
B65D 23/00
B65D 25/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡性液体を収容する瓶(3)の内容物の噴射装置(1)であって、該装置が、
閉塞兼拡散用ガスケット(2)であって、少なくとも一つの拡散用開口部を備え、また前記瓶が栓を抜かれて噴射位置に配置されるとき瓶(3)の首(5)の周りに弾性的に締め付けられるのに適し、かつ前記閉塞兼拡散用ガスケットがこのように締め付けられるとき瓶の口(7)を塞ぐのに適した閉塞兼拡散用ガスケット、および、
閉塞兼拡散用ガスケット(2)と連動し、また瓶が噴射位置にあるときの瓶用の第一の把持手段(6)を含む、把持部を形成する少なくとも一つの第一の部分(8)を含み、
前記装置が、利用者による第一の把持部分(6)の動きを受けて、選択された大きさ、継続時間および距離の発泡性液体ジェットを生じさせることを可能にすることを特徴とする、発泡性液体を収容する瓶の内容物の噴射装置。
【請求項2】
把持部を形成する第一の部分が、第一の嵌合手段(8)をそのうえ含み、また前記装置が、把持部を形成する第二の部分(12)をそのうえ含み、該把持部を形成する第二の部分が、瓶が噴射位置に配置されるとき第一の嵌合手段(8)と嵌合するように適合した第二の嵌合手段(12)と、第二の嵌合手段(12)と連動する第二の把持手段(16)とを具備するものであり、前記装置が、利用者による、互いにこのように嵌合される第一および/または第二の把持部分(6および16)の動きを受けて、選択された大きさ、継続時間および距離の発泡性液体ジェットを生じさせることを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
閉塞兼拡散用ガスケット(2)が、単一成型にまたエラストマータイプの柔軟材料で製作される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
閉塞兼拡散用ガスケット(2)が、瓶の栓抜き後の噴射位置にある前記瓶の首の周りに弾性的に締め付けられるように適合した取付け用部分(23)と、噴射位置に配置される瓶の口を閉じるように適合した閉塞/拡散用部分(21)とを含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載の装置。
【請求項5】
ガスケットが、複数の拡散用開口部(20)を含む、請求項1から4のいずれか一つに記載の装置。
【請求項6】
把持部を形成する第一の部分が、噴射位置にある瓶の首の周りへの閉塞兼拡散用ガスケットの取付けをきつく締め付けられた状態かつ密閉状態のままに保つための、締付け手段(28)をそのうえ含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
把持部を形成する第二の部分が、噴射位置にある瓶の胴部の保持手段(18)をそのうえ含むことを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項8】
第一の嵌合手段が、選択された長さおよび直径の管(8)を含む一方で、第二の嵌合手段が、瓶が噴射位置にあるとき互いに嵌合するために管と対になる形の補強棒(12)を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
第一および第二の把持手段(6および16)が、グリップの形である、請求項2に記載の装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一つに記載の噴射装置用に適合した閉塞兼拡散用ガスケット(2)であって、前記ガスケットが、瓶(3)の栓抜き後の噴射位置にある前記瓶の首(5)の周りに弾性的に締め付けられることができ、かつ噴射位置に配置される瓶の口(7)を閉じることができ、前記ガスケット(2)が、少なくとも一つの拡散用開口部(20)を備えることを特徴とする、閉塞兼拡散用ガスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャンパンのような発泡性液体を収容する瓶の内容物の噴射装置および前記装置用に適合した閉塞兼拡散用ガスケットに関するものである。
【0002】
本発明は、娯楽用小道具、またより詳細にはシャンパンのような液体ジェットと結びついた娯楽用小道具における一般的な用途を見出す。
【0003】
シャンパンシャワーまたはシャンパンジェットによって会食者に「水を撒く」余興は、伝統的に祝宴および祝賀の世界の一部を成すものである。この余興は、両手(ごく稀には、片手のみ)を使って瓶を激しく振ることによって、瓶の内部圧力が液体ジェットの噴射を引き起こすように、シャンパン(または他のあらゆる発泡性液体)の開いた瓶の口を、開いたままになっている口の領域を「つまむ」ような仕方で、親指を使って、部分的に塞ぐことによって通常は行われ、液体ジェットの長さおよび幅は、開いたままにされた口の領域の大きさおよび形にならびに「揺する」力に依ることになる。
【0004】
本出願人は、この水撒きの余興をさらによりお祭り的で、より確実で、またより楽しいものにするように、短機関銃のような小火器の形および作法を取り入れつつシャンパン(または他のあらゆる発泡性液体)の瓶を主体にした従来の水撒きの余興を再現する、娯楽用小道具を提案するという問題を自らに課したのである。
【0005】
本発明は、この問題にまさに一解決案をもたらすものである。
【0006】
本発明は、発泡性液体を収容する瓶の内容物の噴射装置を対象とする。
【0007】
本発明の全体的な説明によると、噴射装置は、閉塞兼拡散用ガスケットであって、少なくとも一つの拡散用開口部を備え、また瓶が栓を抜かれて噴射位置に配置されるとき前記瓶の首の周りに弾性的に締め付けられるのに適し、かつ前記閉塞兼拡散用ガスケットがこのように締め付けられるとき瓶の口を塞ぐのに適した閉塞兼拡散用ガスケット、および、閉塞兼拡散用ガスケットと連動し、また瓶が噴射位置にあるときの瓶の第一の把持手段を含む、把持部を形成する少なくとも一つの第一の部分を含み、前記装置は、利用者による第一の把持部分の動きを受けて、選択された大きさ、継続時間および距離の発泡性液体ジェットを生じさせることを可能にする。
【0008】
一実施形態によると、把持部を形成する第一の部分は、第一の嵌合手段をそのうえ含み、また前記装置は、把持部を形成する第二の部分をそのうえ含み、該把持部を形成する第二の部分は、瓶が噴射位置に配置されるとき第一の嵌合手段と嵌合するように適合した第二の嵌合手段と、第二の嵌合手段と連動する第二の把持手段とを具備するものであり、前記装置は、利用者による、互いにこのように嵌合される第一および/または第二の把持部分の動きを受けて、選択された大きさ、継続時間および距離の発泡性液体ジェットを生じさせることを可能にする。
【0009】
噴射装置は、口のところでの閉鎖による密閉性を保証しつつ、ならびに利用者および周囲の人達にとって危険のない、数メートル(例えば5m)の距離で数秒(例えば10秒)の継続時間のジェット状の液体の噴射を保証しつつ、瓶を挿入しまた強固に保持することをこのように可能にする。
【0010】
一実施形態によると、閉塞兼拡散用ガスケットは、単一成型にまたエラストマータイプの柔軟材料で製作される。
【0011】
実際には、閉塞兼拡散用ガスケットは、瓶の栓抜き後の噴射位置にある前記瓶の首の周りに弾性的に締め付けられるように適合した取付け用部分と、噴射位置に配置される瓶の口を閉じるように適合した閉塞/拡散用部分とを含む。
【0012】
代案として、ガスケットは、複数の拡散用開口部を含む。
【0013】
別の一実施形態によると、把持部を形成する第一の部分は、噴射位置にある瓶の首の周りへの閉塞兼拡散用ガスケットの取付けをきつく締め付けられた状態かつ密閉状態のままに保つための、締付け手段をそのうえ含む。
【0014】
さらに別の一実施形態によると、把持部を形成する第二の部分は、噴射位置にある瓶の胴部の保持手段をそのうえ含む。
【0015】
実際には、第一の嵌合手段は、選択された長さおよび直径の管を含む一方で、第二の嵌合手段は、瓶が噴射位置にあるとき互いに嵌合するために管と対になる形の補強棒を含む。
【0016】
さらに別の一実施形態によると、第一の嵌合手段は、第一の把持手段と連動する一方で、第二の嵌合手段は、第二の把持手段と連動する。
【0017】
例えば、第一および第二の把持手段は、グリップの形である。
【0018】
本発明はまた、本発明に従った噴射装置用に適合した閉塞兼拡散用ガスケットも目的としている。本発明の別の見地によると、前記ガスケットは、瓶の栓抜き後の噴射位置にある前記瓶の首の周りに弾性的に締め付けられることができ、かつ噴射位置に配置される瓶の口を閉じることができ、前記ガスケットは、少なくとも一つの拡散用開口部を備える。
【0019】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および次のような図面を手懸りとして明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】瓶が配置されて閉鎖位置にある噴射装置の3Dでの全体図である。
図2】本発明に従った噴射装置を構成する主要要素の分解組立図である。
図3】瓶が配置されて閉鎖位置にある噴射装置の断面図である。
図4A.4B.4C】本発明に従った閉塞兼拡散用ガスケットの詳細図である。
図5】瓶の上への、噴射装置の閉鎖ステップを示している。
図6】本発明による第一の把持部分に収められる嵌合用ガイドレールを概略的に示している。
図7】閉鎖位置にある噴射装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1図2および図3を参照して、噴射装置1は、閉塞兼拡散用ガスケット2、および、閉塞兼拡散用ガスケット2と連動する、把持部を形成する少なくとも一つの第一の部分4を含む(片手だけで把持する形態)。有利には、噴射装置は、瓶3が配置されるとき閉鎖位置にある把持用第一の部分4の中に嵌合する、把持部を形成する第二の部分10をそのうえ含む(両手で把持する形態)。
【0022】
瓶3は、シャンパンのような発泡性液体を収容する。瓶3の容量は、25cl、33cl、37.5cl、75cl、150clまたはそれ以上であり得る。
【0023】
以下でより詳細に記述されるように、ガスケット2は、瓶の栓抜き後の噴射位置に配置される前記瓶3の首5の周りに弾性的に締め付けられるように適合している。ガスケット2はそのとき、噴射位置にこのように配置される瓶3の口7を閉じる。
【0024】
把持部を形成する第一の部分4は、噴射位置に配置される瓶用の第一の把持手段6(短機関銃の形の装置の場合における前部グリップ)、および第一の嵌合手段8を含む。把持部を形成する第二の部分10は、瓶が噴射位置に配置されるとき閉鎖位置で第一の嵌合手段8と嵌合するように適合した第二の嵌合手段(補強パイプ)12、および第二の嵌合手段12と連動する第二の把持手段16(後部グリップ)を含む。
【0025】
瓶が噴射位置に配置されると閉鎖位置にこのように組み立てられる装置は(図1)、利用者によって把持される前部グリップ6および/または後部グリップ16の動きを受けて、選択された大きさ、継続時間および距離の発泡性液体ジェットを生じさせることを可能にする。
【0026】
中央環を有する短機関銃の姿で、装置1の後部部分は、後部グリップ16と、瓶の保持用の中央環18と、補強棒12とから成り、一方、装置1の前部部分は、前部グリップ6と、銃身または中空管8とから成る。
【0027】
図3を参照して装置1は、閉鎖位置である。パイプ12は、装置1を補強することを可能にする。例えば、硬いパイプ12は、鋼鉄で製作され、該パイプは、中空または中実であり得る。瓶は、瓶の底部9と対になる形の隆起部分17を有する後部グリップ16を使用して機械的に保持される。
【0028】
図4A図4Bおよび図4Cを参照して、閉塞兼拡散用ガスケット2は、単一成型に製作される。それは、噴射装置の主要部品である。好ましくは、ガスケットは、閉鎖の時に瓶の首5の上に入り込んで「締まる」ように柔軟材料で製作される。材料の柔軟性と剛性との妥協もまた、圧力下の液体の噴射の際の部品の変形を制御するために重大である。この観点で、ガスケット2のところの構造は、変形の場所に、補強として、ガスケットの上または中に配置される単数または複数の保持用部品(例えば、図4Bおよび図4Cの締付けリング28)を用いて補強されることができる。
【0029】
例えば、ガスケット2は、エラストマー製であり、首5および口3に圧力をかけた状態に維持される。液体ジェットは、瓶3の口7の出口と向かい合うガスケット2の前部表面21に作り出される単数または複数の開口部20を通ってのみガスケットから外に出ることができる。エラストマー製品は、密閉することを目的とした口のガラスと密着するその性質のために選択された。突き出た構成要素22は、ガスケットと把持用第一の部分4との連動を容易にするように、ガスケット2の取付け用部分23の上に設けられることができる。これらの構成要素22は、ガスケットを外して、該ガスケットを、例えばジェットの異なる特徴(幅がより広くて継続時間がより短いジェット、または幅がより狭くて継続時間がより長いジェット)を得るための別のバージョンのガスケットと、または注入装置タイプのバージョンと交換するのに役立つこともできる。
【0030】
ガスケット2の前部面(閉塞用部分)21にある開口部20は、液体ジェットの強さおよび方向を制御することを可能にする。ジェットの距離および全体の形、ならびに余興の継続時間は、口のところの密閉性に加えて、該開口部の特徴(数、直径、配列)に依る。例として、「標準の」利用条件において、5〜6メートルの距離を超えるジェットのために、また最低15秒の連続ジェットの余興継続時間のために、開口部20は、ただ一つかつ1.5mm以下の直径であり得る。
【0031】
一実施変形例において、より短い、より幅の広い、またより拡散するジェットが、単数または複数の孔20を付け加えることによって得られることができるが、該孔は、中心の孔以下の直径であり、また中心の孔の周囲に並べられる。
【0032】
図5を参照して、第一の部分4および第二の部分10は、硬いパイプ12が銃身(中空管)8の中に挿入されて嵌合されるところである。瓶3の胴部11は、保持用の中央環18の中に挿入される。瓶は、あらかじめ開いている(栓を抜かれている)。噴射装置の閉鎖は、装置の後部部分10において、銃身8が、鋼鉄製の補強パイプ12の上を、保持用クリップ13までスライドすることによって行われる。「クリップで留められた」位置で、瓶3は、中央で保持用の環18によって、下部で後部グリップ16の原型上にあるストッパ17によって、そして上部で、前部の銃身12が装置を保持するために閉じられるとき瓶3を密閉するようになる拡散用ガスケット2の中で強固に保持されている。
【0033】
図6および図7を参照して、並進運動30および回転運動32のガイドレールシステムが、補強パイプ12において加工されている。ガイドレールシステムは、前部部分の回転運動32と組み合わされる、前部部分8の前/後ろへの並進運動30によって装置の開放および閉鎖を可能にするものであり、瓶の挿入のために後部部分10の保持用の環18を完全に解放すること、また瓶3がひとたび配置されると閉鎖軸上に戻ることを可能にする。案内突起34は、前部部分12の内部面に取り付けられる。前部部分が噴射装置を開ける/閉じるために手で扱われるとき、案内突起34は、前/後ろに向かってガイドレール30を、またパイプ12の軸を中心に回転して動く。
【0034】
図7を参照して、装置1は、瓶3が噴射位置に配置されて閉鎖位置にある。
【0035】
このような装置「シャンパン短機関銃」の実施は、次のように成される。
【0036】
まず初めに、パイプ12の上で前に向かって前部部分8を並進運動によりストッパ34までスライドさせることによって、次いで該前部部分をパイプ12の軸を中心に十分な角度だけ(およそ60度)回転させることによって装置1を開ける。並進運動/回転運動のこの動きは、あらかじめ開けられた瓶を、口を上の方にして垂直(またはほぼ垂直)に降ろしながら、保持用の中央環の中に挿入することができるように、保持用の中央環18を解放することを可能にする。瓶は、ひとたび配置されると、後部グリップ16の上に載置され、また中央環18によって保持されている。閉鎖は、後部グリップ16の軸上に前部グリップ6を戻すように、前部部分8を回転させることによって行われる。この位置は、前部部分8および後部部分12に配置される誤操作防止装置(非表示)によって容易になり得るものであり、該誤操作防止装置は、二つの部分12および8の嵌合による閉鎖を、正確な整列がひとたび成されてからしか許可しないものである。ひとたびこの整列が得られると、あとは前部部分8を、補強パイプ12の後ろに向かって(または内側に向かって)、前部部分8および後部部分12の完全な嵌合までスライドさせるだけである。この完全な閉鎖は、例えば、元のように閉じる単数または複数のクリップ13によって具現され得る。良好な閉鎖はそのとき、瓶の口7への拡散用ガスケット2の適正な位置決め、および装置の機械的保持を意味する。ひとたび閉じられると、利用者は、液体ジェットの形成まで装置を力強く一回または数回振ることにより余興を始めるが、また必要であれば、振り続けることにより、瓶の内部圧力が弱すぎて液体ジェットを適切に維持することができなくなるまで継続することができる。
【0037】
変形例として、後部部分12から切り離される、装置1の前部部分8を準備することができる。あらかじめ開けられた瓶はそのとき、先の場合と同じように、垂直に降ろされて挿入されることができる。瓶がひとたび配置されると、閉鎖は、後部部分の補強パイプ12の上に前部部分8を通すことによって、次いで、前に説明されたように、装置を整列させそして元のように閉じることによって成されることができる。
【0038】
本発明の別の一変形実施例において、保持用の環18の解放は、後部部分12の「銃身」部分によって定義される軸と直交しかつ前部部分8と後部部分12との間の合流点に位置する軸を中心にした、外側の方への前部部分8の回転によって実現され得る。先に記述されたように瓶がひとたび挿入されると、装置の閉鎖は、同じ軸を中心にして、逆方向に(内側の方へ)、前部部分8が瓶3の口7を閉じるまで前部部分8を回転させることによって行われ得る。
【0039】
本発明は、上述された実施形態に限定されることなく、このように記述された発明概念に含まれるすべての実施形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0040】
1 噴射装置
2 閉塞兼拡散用ガスケット
3 瓶
4 第一の部分
5 首
6 第一の把持手段
7 口
8 第一の嵌合手段
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7