特許第6690139号(P6690139)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウシオ電機株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6690139
(24)【登録日】2020年4月13日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】半導体発光素子及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/14 20100101AFI20200421BHJP
   H01L 33/10 20100101ALI20200421BHJP
   H01L 33/38 20100101ALI20200421BHJP
   H01L 33/40 20100101ALI20200421BHJP
【FI】
   H01L33/14
   H01L33/10
   H01L33/38
   H01L33/40
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-118918(P2015-118918)
(22)【出願日】2015年6月12日
(65)【公開番号】特開2017-5157(P2017-5157A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2018年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102212
【氏名又は名称】ウシオ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】月原 政志
(72)【発明者】
【氏名】中村 薫
【審査官】 小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−541218(JP,A)
【文献】 特表2014−525672(JP,A)
【文献】 特開2014−060294(JP,A)
【文献】 特開2013−251496(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
n型又はp型の第一半導体層、前記第一半導体層の上層に形成された活性層、及び前記活性層の上層に形成され前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層を含む半導体層が、基板上に形成されてなる半導体発光素子であって、
Agを含む金属材料からなり、前記第一半導体層の面のうち、前記活性層とは反対側の第一面の一部に接触して形成された第一電極と、
前記第一電極とは異なる金属材料であって、Ti又はNiの少なくとも一方を含む金属材料からなり、前記第一半導体層の前記第一面のうち、前記第一電極が接触していない領域の少なくとも一部に接触して形成された保護層と、
前記第二半導体層の面のうちの前記活性層とは反対側の面に接触して形成された第二電極と、
前記保護層の上層に形成され、一部が前記半導体層よりも外側に位置する絶縁層と
前記基板と前記保護層との間に形成された接合層とを備え、
前記保護層は、前記第一半導体層と接触する領域において、前記第一電極と前記第一半導体層との接触抵抗よりも高い接触抵抗を示す、電流遮断部を有し、
前記第二電極は、前記基板の面に直交する方向に関して、前記電流遮断部と対向する位置に形成されており、
前記保護層は、前記第一電極の面のうち、前記第一半導体層と接触している面以外の全ての面を同一の材料によって覆うように形成されていることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項2】
前記基板上に形成された前記半導体層は、前記基板に近づくに連れて前記基板の面に平行な方向に係る面積が広がるように、鉛直方向に対して傾斜を示す側面を有することを特徴とする、請求項1に記載の半導体発光素子。
【請求項3】
前記絶縁層は、前記基板の面に平行な方向に前記第一電極から離間した外側の位置に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
【請求項4】
請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法であって、
成長基板を準備する工程と、
前記成長基板の上層に、前記第二半導体層、前記活性層、及び前記第一半導体層の順に前記半導体層を形成する工程(a)と、
前記第一半導体層の上面の一部に、Agを含む金属材料を成膜して前記第一電極を形成する工程(b)と、
前記第一半導体層の上面であって、前記第一電極よりも外側の位置に前記絶縁層を形成する工程(f)と、
前記第一半導体層、前記第一電極、及び前記絶縁層の上面を同一の材料によって覆うように、前記第一電極とは異なる金属材料であって、Ti又はNiの少なくとも一方を含む金属材料を成膜して、前記第一電極よりも前記第一半導体層との接触抵抗の高い電流遮断部を含む保護層を形成する工程(c)と、
前記第一電極及び前記保護層の上層に前記基板を貼り合わせると共に、前記第二半導体層を露出させる工程(d)と、
露出された前記第二半導体層の上面のうち、前記基板の面に直交する方向に関して前記電流遮断部と対向する位置に第二電極を形成する工程(e)とを有し、
前記工程(d)は、
前記保護層の上層に接合層を形成する工程(d1)と、
前記接合層の上層に、当該接合層を介して前記成長基板とは異なる基板を貼り合わせる工程(d2)と、
前記第二半導体層側から前記成長基板を剥離して、前記第二半導体層を露出させる工程(d3)とを有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、窒化物半導体を用いた発光素子の開発が進められている。この発光素子は、n型半導体層と、p型半導体層と、これらn型半導体層及びp型半導体層に挟まれるように形成された活性層とを含んで構成される。n型半導体層とp型半導体層の間に電位差が設けられることで両者間に電流が流れ、活性層内で電子と正孔が再結合して発光する。活性層内で生成されたこの光を有効に利用すべく、種々の研究開発が進められている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、いわゆる「縦型構造」を有する発光素子が開示されている。縦型構造の素子とは、活性層に対して基板に直交する方向に電圧が印加されることで、活性層が発光する素子を指す。
【0004】
図4は、特許文献1に開示された発光素子の断面図を模式的に示したものである。従来の発光素子90は、基板91上に導電層92、反射膜93、絶縁層94、反射電極95、半導体層99、及びn側電極100を備えて構成される。半導体層99は、p型半導体層96、活性層97、及びn型半導体層98が基板91側から順に積層されて構成される。
【0005】
絶縁層94の下層には金属材料からなる反射膜93が形成されているが、この反射膜93はオーミック性を有さず電極としての機能を奏さない。一方、反射電極95は金属材料からなり、p型半導体層96の間でオーミック接触が実現されることで電極(p側電極)として機能している。
【0006】
反射電極95は、活性層97で生成された光のうち、基板91に向かう方向(図面下向き)に放射された光を反射させてn側半導体層98側(図面上向き)に取り出すことで、光の取り出し効率を高める目的を兼ねている。反射膜93も同様の目的で形成されており、反射電極95が形成されていない箇所を通過して下向きに進行した光を反射させてn側半導体層98側に進行方向を変えることで、光の取り出し効率が高められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4207781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者の鋭意研究により、図4に示す従来の発光素子90によれば、点灯を開始してから所定の時間が経過すると、急激に出力が低下し始め、場合によっては消灯してしまう素子の存在が確認された。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑み、寿命特性を改善した半導体発光素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る半導体発光素子は、n型又はp型の第一半導体層、前記第一半導体層の上層に形成された活性層、及び前記活性層の上層に形成され前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層を含む半導体層が、基板上に形成されてなり、
金属材料からなり、前記第一半導体層の面のうち、前記活性層とは反対側の第一面の一部に接触して形成された第一電極と、
前記第一電極とは異なる金属材料からなり、前記第一半導体層の前記第一面のうち、前記第一電極が接触していない領域の少なくとも一部に接触して形成された保護層と、
前記第二半導体層の面のうちの前記活性層とは反対側の面に接触して形成された第二電極とを備え、
前記保護層は、前記第一半導体層と接触する領域において、前記第一電極と前記第一半導体層との接触抵抗よりも高い接触抵抗を示す、電流遮断部を有し、
前記第二電極は、前記基板の面に直交する方向に関して、前記電流遮断部と対向する位置に形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明者は、図4に示した従来の発光素子90において、点灯を開始してから所定の時間が経過すると、急激に出力が低下し始めた理由を以下のように推察している。
【0012】
図4の発光素子90が備える反射電極95としては、活性層97から放射される光に対して高い反射率を示す材料が用いられる。上記特許文献1には、この電極の材料としてAgが例示されている。
【0013】
しかし、このAgを初めとして反射電極として利用される金属材料は、イオンマイグレーションを生じやすい。マイグレーションが生じたにもかかわらず、点灯状態が継続されると、上記のマイグレーションが進行し、析出した反射電極の構成材料によってp型半導体層96とn型半導体層98とを短絡する場合がある。この場合、もはや通電しても点灯しなくなってしまう。また、p型半導体層96とn型半導体層98とが短絡するまでには至らなくとも、反射電極の構成材料が半導体層内で析出する結果、意図しない電流経路が形成されることで発光効率が低下する場合がある。
【0014】
これに対し、上記の構成によれば、基板の面に直交する方向に関して、第二電極と対向する位置には、絶縁層ではなく、金属材料からなる保護層(より厳密には電流遮断部を構成する部分)が形成されている。保護層は金属材料で構成されているため、絶縁層に比べると、第一半導体層との間の密着性を高めることができる。これにより、マイグレーションの進行が抑制されるため、寿命特性が向上する。
【0015】
なお、この保護層は、第一半導体層との接触箇所において、第一電極と比べて第一半導体層との接触抵抗が高い、電流遮断部を有している。このため、通電時に第二電極から基板の面に直交する方向に電流が集中して流れるのが抑制され、活性層内を流れる電流を基板の面に平行な方向に拡げることができる。これにより、光取り出し効率の低下が抑制される。
【0016】
すなわち、本構成によれば、光取り出し効率の低下を抑制しながらも、寿命特性を向上した半導体発光素子が実現できる。
【0017】
前記電流遮断部を構成する金属材料、すなわち、保護層のうち、第一半導体層と接触する領域に形成された金属材料は、前記第一電極を構成する金属材料と比較して、前記第一半導体層を構成する材料との間の密着性が高いものとするのが好適である。一例として、前記電流遮断部を構成する金属材料は、Ti、Ni、Crの少なくともいずれか一つを含むものとすることができる。
【0018】
保護層と第一半導体層の間が密着されることで、第一電極の構成材料のマイグレーションの進行が抑制される。
【0019】
また、前記半導体発光素子は、
前記基板と前記保護層との間に形成された接合層を有し、
前記保護層が、前記第一電極の面のうち、前記第一半導体層と接触している面以外の面を覆うように形成されているものとしても構わない。
【0020】
半導体発光素子においては、前記基板とは別の成長基板上に半導体層を成長させ、この半導体層が形成された成長基板を前記基板(ここでは、「成長基板」と区別するために「支持基板」と呼ぶ。)に貼り合わせた後に前記成長基板を剥離することで形成されるものが存在する。このような半導体発光素子は、「縦型構造」と呼ばれることがある。かかる構成においては、成長基板と支持基板を貼り合わせる際に接合層を介在させる。しかし、この接合層を構成する材料が第一電極側に拡散すると、光取り出し効率が低下してしまう。
【0021】
ところが、上記の半導体発光素子の構成によれば、保護層が、前記第一電極の面のうち、前記第一半導体層と接触している面以外の面を覆うように形成されている。このため、保護層によって、接合層を構成する材料が第一電極側に拡散するのを抑制できる。すなわち、本構成においては、保護層は、第一電極を構成する材料のマイグレーションの進行を抑制する第一の機能、活性層内を流れる電流を基板の面に平行な方向に拡げる第二の機能に加えて、接合層を構成する材料の拡散を抑制する第三の機能を兼ねる。
【0022】
前記第一電極を構成する金属材料は、前記保護層を構成する金属材料と比較して、前記活性層から放射される光の反射率が高いものとしても構わない。一例として、前記第一電極を構成する金属材料は、Ag、Alの少なくともいずれか一つを含むものとすることができる。
【0023】
なお、この金属材料としてAgを利用する場合、上記の構成によれば、第一電極の体積を減らすことができるため、生産時の低コスト化に寄与されるという効果もある。
【0024】
また、本発明は、
n型又はp型の第一半導体層、前記第一半導体層の上層に形成された活性層、及び前記活性層の上層に形成され前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層を含む半導体層が、基板上に形成されてなる半導体発光素子の製造方法であって、
前記第二半導体層、前記活性層、及び前記第一半導体層の順に前記半導体層を形成する
工程(a)と、
前記第一半導体層の上面の一部に、金属材料を成膜して第一電極を形成する工程(b)と、
前記第一半導体層の上面であって、前記第一電極が形成されていない領域の少なくとも一部に、前記第一電極とは異なる金属材料を成膜して、前記第一電極よりも前記第一半導体層との接触抵抗の高い電流遮断部を含む保護層を形成する工程(c)と、
前記第一電極及び前記保護層の上層に前記基板を貼り合わせると共に、前記第二半導体層を露出させる工程(d)と、
露出された前記第二半導体層の上面のうち、前記基板の面に直交する方向に関して前記電流遮断部と対向する位置に第二電極を形成する工程(e)とを有することを特徴とする。
【0025】
また、前記製造方法は、成長基板を準備する工程を有し、
前記工程(a)は、前記成長基板の上層に前記半導体層を形成する工程であって、
前記工程(d)は、
前記保護層の上層に接合層を形成する工程(d1)と、
前記接合層の上層に、当該接合層を介して前記成長基板とは異なる基板を貼り合わせる工程(d2)と、
前記第二半導体層側から前記成長基板を剥離して、前記第二半導体層を露出させる工程(d3)とを有するものとしても構わない。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、光取り出し効率の低下を抑制しながらも、寿命特性を向上した半導体発光素子が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。
図1B】半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。
図2】比較例の発光素子の構成を模式的に示す図面である。
図3A】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3B】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3C】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3D】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3E】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3F】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3G】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3H】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3I】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図3J】半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。
図4】従来の半導体発光素子の構成を模式的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の半導体発光素子につき、図面を参照して説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しない。また、以下において、「AlGaN」という記述は、AlGa1−mN(0<m<1)という記述と同義であり、AlとGaの組成比の記述を単に省略して記載したものであって、AlとGaの組成比が1:1である場合に限定する趣旨ではない。「InGaN」という記述についても同様である。
【0029】
[構成]
図1A及び図1Bは、本発明の半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。図1Bは光取り出し方向から見たときの平面図に対応し、図1A図1B内におけるX−X線で切断したときの断面図に対応する。半導体発光素子1は、基板3、半導体層5、第一電極13、第二電極15、及び保護層17を含んで構成される。以下では、半導体発光素子1を単に「発光素子1」と適宜略記する。
【0030】
(基板3)
基板3は、例えばCuW、W、Moなどの導電性基板、又はSiなどの半導体基板で構成される。
【0031】
(半導体層5)
本実施形態では、半導体層5は、基板3に近い側からp型半導体層11、活性層9及びn型半導体層7が順に積層されて形成されている。本実施形態では、p型半導体層11が「第一半導体層」に対応し、n型半導体層7が「第二半導体層」に対応する。
【0032】
p型半導体層11は、例えばMg、Be、Zn、又はCなどのp型不純物がドープされた窒化物半導体層で構成される。窒化物半導体層としては、例えばGaN、AlGaN、AlInGaN等を利用することができる。
【0033】
活性層9は、例えばInGaNで構成される発光層及びn型AlGaNで構成される障壁層が周期的に繰り返されてなる半導体層で形成される。これらの層はアンドープでもp型又はn型にドープされていても構わない。活性層9は、少なくともエネルギーバンドギャップの異なる2種類の材料からなる層が積層されて構成されていればよい。活性層9の構成材料は、生成したい光の波長に応じて適宜選択される。
【0034】
n型半導体層7は、例えばSi、Ge、S、Se、Sn、又はTeなどのn型不純物がドープされた窒化物半導体層で構成される。この窒化物半導体層としては、例えばGaN、AlGaN、AlInGaN等を利用することができる。なお、n型半導体層7は、p型半導体層11と異なる組成の材料で構成されているものとしても構わない。また、図1Aに示す構造においては、n型半導体層7の上面に微細な凹凸が形成されている。
【0035】
(第一電極13)
第一電極13は、p型半導体層11に接触して形成されており、p型半導体層11との間でオーミック接触が形成されている。本実施形態では、第一電極13はp側電極を構成する。
【0036】
第一電極13は、活性層9から射出される光に対して高い反射率(例えば80%以上であり、より好ましくは90%以上)を示す導電性の材料で構成されるのが好ましい。これにより、光取り出し効率が向上する。具体的には、第一電極13は、例えばAg、Al、又はRhを含む材料で構成される。
【0037】
(第二電極15)
第二電極15は、n型半導体層7の上面に形成されており、例えばCu−Auで構成される。本実施形態では、第二電極15はn側電極を構成する。
【0038】
図1Bに示すように、本実施形態の発光素子1では、基板3とは反対側から、すなわち光取り出し方向から見たときに、第二電極15がn型半導体層7の周囲を取り囲むように形成されている。より詳細には、第二電極15は、離間した3箇所において、所定の方向に延伸するように構成されている。ただし、この第二電極15の延伸する本数については、3本に限られるものではなく4本以上であっても構わない。
【0039】
なお、図1Bに示す例では、第二電極15が、一部の箇所において光取り出し方向から見て幅広な領域15aを有している。この領域15aは、例えばAu、Cuなどで構成されるワイヤ(不図示)が連絡されることで、パッド電極を構成するものとしても構わない。このとき、ワイヤの他端はパッケージ基板の給電パターンなどに接続されるものとして構わない。
【0040】
上述したように、図1A及び図1Bに示す発光素子1においては、n型半導体層7が光取り出し面を構成する。第一電極13と第二電極15の間に電圧を印加することで、活性層9内を電流が流れ、活性層9が発光する。発光素子1は、活性層9から放射された光をn型半導体層7側に取り出すことが想定されている。第一電極13は、活性層9から基板3側に向けて放射された光をn型半導体層7側に向けて反射させることで、光取り出し効率を高める機能を果たしている。
【0041】
(導電層20)
導電層20は、基板3の上層に形成されている。本実施形態では、導電層20は、保護層17、接合層19、接合層21及び保護層23の多層構造で構成されている。
【0042】
接合層19及び接合層21は、例えばAu−Sn、Au−In、Au−Cu−Sn、Cu−Sn、Pd−Sn、Snなどで構成される。後述するように、これらの接合層19と接合層21は、基板3上に形成された接合層21と、別の基板(後述する成長基板25)上に形成された接合層19を対向させた後に、両者を貼り合わせることで形成されたものである。これらの接合層19及び接合層21は、単一の層として一体化されているものとしても構わない。
【0043】
図1Aに示すように、保護層17は、一部の領域においてp型半導体層11と接触している。以下では、保護層17のうち、p型半導体層11と接触している箇所を「電流遮断部17a」と称する。保護層17は、電流遮断部17aとp型半導体層11との接触抵抗が、第一電極13とp型半導体層11との接触抵抗よりも高くなるように、構成されている。一例として、電流遮断部17aは、p型半導体層11との間でショットキー接触が実現される保護層17の領域である。そして、この電流遮断部17aが形成される領域は、基板3の面に直交する方向に関して、第二電極15と対向している。
【0044】
また、この保護層17は、特にp型半導体層11と接触する箇所において、第一電極13よりもp型半導体層11との密着性の高い材料で構成されている。例えば、p型半導体層11との接触する箇所においては、NiやTi、又はこれらを含む合金で構成される。
【0045】
なお、保護層17としては、例えばNi、Ti、Pt、Cr、Ru、Ir、W、Al、Rh等を含む金属材料又は合金が、一周期又は多周期にわたって積層される構成を採用することができる。保護層17を上記の材料で構成することで、接合層19を構成する材料が第一電極13側に拡散するのを抑制できる。
【0046】
保護層23は、例えば保護層17と同一の材料で構成され、接合層(19,21)を構成する材料が基板3側に拡散するのを抑制する目的で設けられている。ただし、保護層23は必ずしも備えられていなくても構わない。
【0047】
(絶縁層24)
本実施形態において、発光素子1は、半導体層5の端部領域において、p型半導体層11の一部と接触して形成された絶縁層24を備えている。絶縁層24は、例えばSiO2、SiN、Zr23、AlN、Al23などで構成される。この絶縁層24は、製造方法の項で後述するように、素子分離時におけるエッチングストッパとして機能させる目的で設けられている。
【0048】
なお、図1Aでは図示していないが、半導体層5の側面に保護膜としての絶縁層を形成しても構わない。
【0049】
[作用]
図1に示す発光素子1によれば、基板3の面に直交する方向に関して、第二電極15と対向する位置に電流遮断部17aが形成されているため、活性層9内の広い範囲に電流を流すことができ、発光効率が高められる。そして、この保護層17aによって電流を拡げる効果が実現できるため、図4に示す発光素子90のように、電流を拡げる目的で絶縁層94を設ける必要がない。
【0050】
また、保護層17は、少なくともp型半導体層11との接触領域においては、絶縁層と比較してp型半導体層11との密着性の高い金属材料で構成されている。このため、従来の構成と比較して、第一電極13を構成する材料(例えばAg)のマイグレーションの進行が抑制される。
【0051】
更に、本実施形態の構成では、図1Aに示すように、保護層17は、第一電極13の面のうち、p型半導体層11と接触している面以外の面を覆うように形成されている。よって、密着性の高い保護層17によって第一電極13を抑え込むことができるため、第一電極13が安定化されることで、マイグレーションの進行を抑制する効果が更に高められる。
【0052】
(実施例)
図1Aに示す発光素子1を実施例とした。また、図2に示す発光素子50を比較例とした。比較例の発光素子50は、図1Aに示す発光素子1と比較して、基板3の面に直交する方向に関して第二電極15に対向する位置には絶縁層51が形成されている点が異なる。
【0053】
実施例の素子と比較例の素子をそれぞれ100個準備し、各素子に対してそれぞれ500mAの電流を連続的に印加して出力の変化を調べた。すると、比較例においては、1000時間が経過する迄に1個の素子が非発光状態となり、2個の素子の光出力が70%程度に低下した。これに対し、実施例については、1000時間経過後であっても、100個全ての素子がほぼ初期と同等の光出力を示した。
【0054】
この結果からも、上述したように、保護層17によってp型半導体層11との接触面での密着性が高められたことで、第一電極13を構成する材料のマイグレーションが抑制されていることが確認できる。
【0055】
[製造方法]
次に、発光素子1の製造方法の一例につき、図3A図3Jに模式的に示す工程断面図を参照して説明する。なお、以下で説明する製造条件や膜厚等の寸法はあくまで一例である。
【0056】
(ステップS1)
図3Aに示すように、成長基板25を準備する。成長基板25としては、一例としてC面を有するサファイア基板を用いることができる。
【0057】
準備工程として、成長基板25のクリーニングを行う。このクリーニングは、より具体的な一例としては、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相蒸着)装置の処理炉内に成長基板25を配置し、処理炉内に水素ガスを流しながら、炉内温度を昇温することにより行われる。
【0058】
(ステップS2)
図3Bに示すように、成長基板25の上層に、アンドープ層27、n型半導体層7、活性層9、及びp型半導体層11を順に形成する。このステップS2は、例えば以下の手順で行われる。
【0059】
まず、成長基板25の上面に、GaNよりなる低温バッファ層を形成し、その上層にGaNよりなる下地層を形成する。これらの低温バッファ層及び下地層がアンドープ層27に対応する。具体的なアンドープ層27の形成方法は、例えば以下の通りである
【0060】
まず、МОCVD装置の炉内圧力、及び炉内温度を所定の条件とし、処理炉内にキャリアガスとして窒素ガス及び水素ガスを流しながら、原料ガスとして、所定の流量でトリメチルガリウム(TMG)及びアンモニアを処理炉内に供給する。これにより、成長基板25の表面に、GaNよりなる低温バッファ層を形成する。
【0061】
次に、MOCVD装置の炉内温度及び炉内に供給するガスの流量を変更することで、低温バッファ層の表面にGaNよりなる下地層を形成する。
【0062】
次に、アンドープ層27の上層にn型半導体層7を形成する。n型半導体層7の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
【0063】
МОCVD装置の炉内圧力、及び炉内温度を所定の条件とし、処理炉内にキャリアガスとして窒素ガス及び水素ガスを流しながら、原料ガスとして、所定の流量でTMG、トリメチルアルミニウム(TMA)、アンモニア、及びn型不純物をドープするためのテトラエチルシランを供給する。これにより、例えばAl0.06Ga0.94Nの組成を示すn型半導体層7がアンドープ層27の上層に形成される。
【0064】
なお、この後、TMAの供給を停止すると共に、それ以外の原料ガスを所定時間供給することにより、n型AlGaN層の上層に、薄膜(例えば厚みが5nm程度)のn型GaNよりなる保護層を有してなるn型半導体層7を実現してもよい。なお、n型半導体層7を構成する窒化物半導体の組成は適宜設定されるものとして構わない。
【0065】
上記の説明では、n型半導体層7に含まれるn型不純物をSiとする場合について説明したが、n型不純物としては、Si以外にGe、S、Se、Sn又はTe等を用いることができる。
【0066】
次に、n型半導体層7の上層に活性層9を形成する。活性層9の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
【0067】
МОCVD装置の炉内圧力、及び炉内温度を所定の条件とし、処理炉内にキャリアガスとして窒素ガス及び水素ガスを流しながら、原料ガスとして、所定の流量でTMG、トリメチルインジウム(TMI)、アンモニアを供給するステップと、TMG、TMA、アンモニア、及びテトラエチルシランを供給するステップとを繰り返し行う。これにより、InGaNよりなる発光層、及びn型AlGaNよりなる障壁層が複数周期積層されてなる活性層9が、n型半導体層7の上層に形成される。なお、活性層9を構成する窒化物半導体の組成は適宜設定されるものとして構わない。
【0068】
次に、活性層9の上層にp型半導体層11を形成する。p型半導体層11の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
【0069】
МОCVD装置の炉内圧力、及び炉内温度を所定の条件とし、処理炉内にキャリアガスとして窒素ガス及び水素ガスを流しながら、原料ガスとして、所定の流量でTMG、TMA、アンモニア及びp型不純物をドープするためのビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を供給する。これにより、活性層9の表面に、Al0.3Ga0.7Nの組成を有する正孔供給層を形成する。その後、TMAの流量を変更して原料ガスを供給することにより、Al0.13Ga0.87Nの組成を有する正孔供給層を形成する。これらの正孔供給層によりp型半導体層11が形成される。
【0070】
なお、この工程の後、TMAの供給を停止すると共に、CP2Mgの流量を変更して原料ガスを供給することにより、p型不純物濃度が1×1020/cm3程度のp型GaN層を有してなるp型半導体層11を実現してもよい。なお、活性層9を構成する窒化物半導体の組成は適宜設定されるものとして構わない。
【0071】
このステップS2が工程(a)に対応する。
【0072】
(ステップS3)
ステップS2で得られたウェハに対して活性化処理を行う。具体的な一例としては、RTA(Rapid Thermal Anneal:急速加熱)装置を用いて、窒素雰囲気下中650℃で15分間の活性化処理を行う。
【0073】
(ステップS4)
p型半導体層11の上面の所定箇所に絶縁層24を形成する(図3C参照)。
【0074】
より具体的には、隣接する素子との境界となる領域内におけるp型半導体層11の上面に、例えばAl23をスパッタリング法によって200nm程度の膜厚で成膜することで絶縁層24を形成する。なお、成膜する材料は絶縁性材料であればよく、Al23の他、SiNやSiO2でも構わない。
【0075】
(ステップS5)
p型半導体層11の上面の所定領域に第一電極13を形成する(図3C参照)。第一電極13の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
【0076】
p型半導体層11の上面の所定領域に、導電性材料で構成された材料膜を成膜する。一例としては、スパッタリング法によってp型半導体層11の上面の所定の領域に、膜厚120nm程度のAgを成膜する。
【0077】
ここで、材料膜に含まれるAgは、発光素子1が備える活性層9から射出される光に対して高い反射率(90%以上)を示す材料の例である。活性層9から射出される光に対して高い反射率を示す材料であれば、Ag以外の材料(例えばAlやRhなど)が含まれるものとしても構わない。また、これらの高反射率を示す材料を含む合金で構成されていても構わない。
【0078】
上記の材料膜を成膜した後に、RTA装置等を用いてドライエア又は不活性ガス雰囲気中でコンタクトアニール処理を行う。これにより、p型半導体層11との間でオーミック接触が形成された、第一電極13が形成される。
【0079】
ステップS5は、工程(b)に対応する。このステップS5を、ステップS4の前に行っても構わない。
【0080】
(ステップS6)
次に、図3Dに示すように、p型半導体層11が露出している領域の上面、並びに第一電極13及び絶縁層24の上面に保護層17を形成する(図3D参照)。
【0081】
より具体的には、例えば電子線蒸着装置(EB装置)を用いて、Ni/Ti/Ptの多層膜を成膜する。少なくともp型半導体層11と接触する領域には、特にp型半導体層11との密着性の高い金属材料である、NiやTi、又は少なくともこれらの一方を含む合金を成膜するのが好ましい。また、Niを成膜した後、Ti/Ptの多層膜を複数周期成膜するものとしても構わない。その他、本ステップで成膜する金属材料としては、Ti,Pt,Niの他、Cr、Al、Rh、Ru、Ir、Wなどを用いることもできる。
【0082】
なお、本ステップS6においては、ステップS5とは異なり、金属材料の成膜後に、アニール処理を行わないか、又は密着性の確保のために、ステップS5よりも低温でアニール処理を行う。上述したように、本ステップS6で成膜される材料は、ステップS5で成膜される材料とは異なる金属である。
【0083】
これにより、本ステップS6で成膜された金属材料膜(保護層17)とp型半導体層11との間ではショットキー接触が形成され、当該箇所には電流遮断部17aが形成される。
【0084】
図3Dに示すように、本ステップS6により、第一電極13の面のうち、p型半導体層11と接触していない面が保護層17で覆われる。
【0085】
このステップS6は、工程(c)に対応する。
【0086】
(ステップS7)
図3Eに示すように、保護層17の上面に接合層19を形成する。具体的な方法の一例は、保護層17の上面に、膜厚10nmのTiを蒸着させた後、Au80%Sn20%で構成されるAu−Snハンダを膜厚3μm蒸着させることで接合層19を形成する。
【0087】
本ステップS7は、工程(d1)に対応する。
【0088】
(ステップS8)
図3Fに示すように、成長基板25とは別に準備された基板3の上面に、保護層23及び接合層21を形成する。基板3としては、上述したようにCuW、W、Mo等の導電性基板、又はSi等の半導体基板を利用することができる。
【0089】
保護層23は、例えばPt層、Ti/Ptの多層構造などを採用することができ、保護層23は保護層17と同じ材料で構成してもよい。なお、保護層23については形成しないものとしても構わない。接合層21は、ステップS7で形成された接合層19と同一の材料で実現することができる。
【0090】
(ステップS9)
図3Gに示すように、成長基板25の上層に形成された接合層19と、基板3の上層に形成された接合層21を貼り合わせることで、成長基板25と基板3の貼り合わせを行う。具体的な一例としては、280℃の温度、0.2MPaの圧力下で、貼り合わせ処理が行われる。
【0091】
この工程により、接合層19及び接合層21が溶融して接合されることで、基板3と成長基板25が表裏面に貼り合わされた構造が形成される。つまり、接合層19と接合層21は、本ステップ以後においては一体化されているものとして構わない。そして、本ステップS9の実行前の段階で保護層23及び保護層17が形成されていることで、接合層(19,21)の構成材料の拡散が抑制されている。
【0092】
本ステップS9は、工程(d2)に対応する。
【0093】
(ステップS10)
次に、成長基板25を剥離する(図3H参照)。より具体的には、成長基板25を上に向け、基板3を下に向けた状態で、成長基板25側からレーザ光を照射する。ここで、照射するレーザ光を、成長基板25の構成材料(本実施形態ではサファイア)を透過し、アンドープ層27の構成材料(本実施形態ではGaN)によって吸収されるような波長の光とする。これにより、アンドープ層27でレーザ光が吸収されるため、成長基板25とアンドープ層27の界面が高温化してGaNが分解され、成長基板25が剥離される。
【0094】
その後、ウェハ上に残存しているGaN(アンドープ層27)を、塩酸等を用いたウェットエッチング、又はICP装置を用いたドライエッチングによって除去し、n型半導体層7を露出させる。なお、本ステップS10においてアンドープ層27が除去されて、p型半導体層11、活性層9、及びn型半導体層7が、基板3側からこの順に積層されてなる半導体層5が残存する(図3I参照)。
【0095】
ステップS10は、工程(d3)に対応する。なお、ステップS7〜S10が、工程(d)に対応する。
【0096】
(ステップS11)
次に、図3Jに示すように、隣接する素子同士を分離する。具体的には、隣接素子との境界領域に対し、ICP装置を用いて絶縁層24の上面が露出するまで半導体層5をエッチングする。このとき、上述したように絶縁層24はエッチングストッパーとして機能する。
【0097】
なお、図3Jでは、半導体層5の側面が鉛直方向に対して傾斜を有するように図示しているが、これは一例であって、このような形状に限定する趣旨ではない。
【0098】
(ステップS12)
次に、KOH等のアルカリ溶液を用いてn型半導体層7の上面をウェットエッチングし、微細な凹凸を形成する。
【0099】
(ステップS13)
n型半導体層7の上面の所定の領域、より詳細には、n型半導体層7の上面のうち、第一電極13に対して鉛直方向に対向しない領域の一部、すなわち保護層17の電流遮断部17aに対して鉛直方向に対向する領域の一部に、第二電極15を形成する。具体的な方法の一例としては、n型半導体層7の上面のうち、第二電極15を形成する予定の領域以外をレジスト等でマスクした状態で、n型半導体層7の上面に膜厚100nmのCrと膜厚3μmのAuを蒸着する。その後、マスクを剥離して、窒素雰囲気中で250℃、1分間程度のアニール処理を行う。
【0100】
このステップS13が工程(e)に対応する。
【0101】
(ステップS14)
次に、各素子同士を例えばレーザダイシング装置によって分離し、基板3の裏面を例えばAgペーストにてパッケージと接合する。その後は、第二電極15の一部領域に対してワイヤボンディングを行う。以上の工程を経て、図1Aに示す発光素子1が製造される。
【0102】
[別実施形態]
以下、別の実施形態について説明する。
【0103】
〈1〉 図1Aに示した半導体発光素子1は、n型半導体層7の面、すなわち光取り出し面に凹凸面を有していた。これは、活性層9からn型半導体層7の表面に対して臨界角以上の角度で入射される光の量を低減させることで、光取り出し効率を向上させる狙いがある。しかし、n型半導体層7の表面には必ずしもかかる凹凸が形成されていなくても構わない。この場合、製造に際して、上記ステップS12が不要となる。
【0104】
〈2〉 上記の実施形態では、半導体層5を構成する層のうち、基板3に近い側をp型半導体層11、基板3から遠い側をn型半導体層7として説明したが、これらの導電型を反転させても構わない
【符号の説明】
【0105】
1 : 本発明の半導体発光素子
3 : 基板
5 : 半導体層
7 : n型半導体層
9 : 活性層
11 : p型半導体層
13 : 第一電極
15 : 第二電極
15a : 第二電極の幅広領域
17 : 保護層
17a : 電流遮断部
19 : 接合層
20 : 導電層
21 : 接合層
23 : 保護層
24 : 絶縁層
25 : 成長基板
27 : アンドープ層
50 : 比較例の発光素子
51 : 絶縁層
90 : 従来の発光素子
91 : 基板
92 : 導電層
93 : 反射膜
94 : 絶縁層
95 : 反射電極
96 : p型半導体層
97 : 活性層
98 : n型半導体層
99 : 半導体層
100 : n側電極
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図4