(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6690828
(24)【登録日】2020年4月13日
(45)【発行日】2020年4月28日
(54)【発明の名称】キーワードに基づくテキスト検索の方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/33 20190101AFI20200421BHJP
【FI】
G06F16/33
【請求項の数】19
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-539230(P2017-539230)
(86)(22)【出願日】2016年1月28日
(65)【公表番号】特表2018-503917(P2018-503917A)
(43)【公表日】2018年2月8日
(86)【国際出願番号】CN2016072461
(87)【国際公開番号】WO2016124097
(87)【国際公開日】20160811
【審査請求日】2018年12月28日
(31)【優先権主張番号】201510054321.4
(32)【優先日】2015年2月2日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ウェイイー
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ、ドン
【審査官】
鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−124520(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0143223(US,A1)
【文献】
国際公開第2014/196063(WO,A1)
【文献】
特開2002−269138(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスが、ユーザから受け取った検索命令に応じて初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行する段階と、
前記コンピューティングデバイスが、前記ワードセグメンテーションに基づき、初期テキストに含まれるキーワードを取得する段階と、
前記コンピューティングデバイスが、前記ユーザに前記キーワードを表示する段階と、
前記コンピューティングデバイスが、前記ユーザから、少なくとも1つの選択されたキーワードに関連するキーワード検索命令を受け取る段階と、
前記コンピューティングデバイスが、前記選択されたキーワードに応じて検索を実行する段階と
を備え、
前記ワードセグメンテーションに基づき、前記初期テキストに含まれる前記キーワードを取得する段階は、前記キーワードのそれぞれに関連する人気度に従って、前記キーワードをランク付けする段階を更に有する、
方法。
【請求項2】
前記初期テキストは、検索ボックスを介して受け取られ、前記ユーザに前記キーワードを表示する段階は、前記検索ボックスに前記キーワードを表示する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザに前記キーワードを表示する段階は、前記キーワードのそれぞれを、前記キーワードのそれぞれに関連する1または複数の表示属性に従って、表示する段階であって、前記1または複数の表示属性は、フォント、色、ハイライトの色、背景、境界、及び明るさから成る群から選択される、表示される段階を有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ワードセグメンテーションに基づき、前記初期テキストに含まれる前記キーワードを取得する段階は、前記初期テキストに関連する検索結果に関連付けられるキーワードを識別する段階を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記初期テキストに関連する検索結果に関連付けられるキーワードを識別する段階は、前記初期テキストからストップワードをフィルタリングする段階を更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザから前記キーワード検索命令を受け取る段階は、複数のキーワードを選択するキーワード検索命令を受け取る段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザに前記キーワードを表示する段階は、前記キーワードのそれぞれと、それぞれのキーワードに対応するチェックボックスを表示する段階を有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
複数のキーワードを選択する前記キーワード検索命令を受け取る段階は、前記複数のキーワードに関連するチェックボックスの選択を受け取る段階を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、前記コンピューティングデバイスが、前記複数のキーワードのそれぞれに対応する削除オプションを生成する段階を更に備え、前記キーワード検索命令を受け取る段階は、対応する削除オプションにより、前記1または複数のキーワードを削除した後、入力されるキーワード検索命令を受け取る段階を更に有する、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
プロセッサと、
コンピュータ実行可能命令を格納する非一時的メモリとを備える装置であって、
前記プロセッサによりコンピュータ実行可能命令が実行される場合に、前記装置に
ユーザから受け取った検索命令に応じて、初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行することと、
前記ワードセグメンテーションに基づき、前記初期テキストに含まれるキーワードを取得することと、
前記ユーザに前記キーワードを表示することと、
前記ユーザから、少なくとも1つの選択されたキーワードに関連するキーワード検索命令を受け取ることと、
前記選択されたキーワードに応じて検索を実行することと
のオペレーションを実行させ、
前記ワードセグメンテーションに基づき、前記初期テキストに含まれる前記キーワードを取得することは、前記キーワードのそれぞれに関連する人気度に従って、前記キーワードをランク付けすることを更に有する、
装置。
【請求項11】
前記初期テキストは、検索ボックスを介して受け取られ、前記ユーザに前記キーワードを表示することは、前記検索ボックスに前記キーワードを表示することを有する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ユーザに前記キーワードを表示することは、前記キーワードのそれぞれに関連する1または複数の表示属性に従って、前記キーワードのそれぞれを表示することを有し、前記1または複数の表示属性は、フォント、色、ハイライトの色、背景、境界、及び明るさから成る群から選択される、表示されることを有する、請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記ワードセグメンテーションに基づき、前記初期テキストに含まれる前記キーワードを取得することは、前記初期テキストに関連する検索結果に関連付けられるキーワードを識別することを有する、請求項10から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記初期テキストに関連する検索結果に関連付けられるキーワードを識別することは、前記初期テキストからストップワードをフィルタリングすることを更に含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記ユーザから前記キーワード検索命令を受け取ることは、複数のキーワードを選択するキーワード検索命令を受け取ることを有する、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記ユーザに前記キーワードを表示することは、前記キーワードのそれぞれと、それぞれキーワードに対応するチェックボックスを表示することを有する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
複数のキーワードを選択する前記キーワード検索命令を受け取ることは、前記複数のキーワードに関連するチェックボックスの選択を受け取ることを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記装置に、前記複数のキーワードのそれぞれに対応する削除オプションを生成するオペレーションを実行させる命令を更に含み、前記キーワード検索命令を受け取ることは、対応する削除オプションにより、前記キーワードのうち1または複数を削除した後、入力されるキーワード検索命令を受け取ることを更に含む、請求項16または17に記載の装置。
【請求項19】
コンピューティングデバイスに、請求項1から9のいずか一項の方法を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、「テキスト検索の方法及び装置」と題する、2015年2月2日に出願された、中国特許出願第201510054321.4号、及び「テキスト検索の方法及び装置」と題する、2016年1月28日に出願された、PCT出願第PCT/CN2016/072461号に基づく優先権の恩恵を主張し、それら全ての開示内容が、参照により、本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、情報検索分野、特にテキスト検索の方法及び装置に関する。
【0003】
インターネット技術の発展により、より多くの人が、ネットワークを介して情報を取得している。例えば、ユーザが、モバイル端末またはPC端末の検索エンジンにより情報を検索し得る。情報を探索する場合に、ユーザは知りたい情報を取得するために、複数の検索を実行する必要が生じることが多々ある。ユーザの検索効率及び検索体験を改善することは、解決されるべき緊急の課題となっている。
【発明の概要】
【0004】
これを考慮して、本開示はテキスト検索の方法及び装置を説明する。
【0005】
具体的には、本開示の実施形態は、以下の技術的な解決策によって実装される。
【0006】
本開示の実施形態では、テキスト検索の方法を提供し、方法は、ユーザから検索命令を受け取った後、検索のための初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、初期テキストに含まれるキーワードを取得することと、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示することと、ユーザから表示されたキーワードのうちの1つに対する検索命令を受け取った後、ユーザにより選択されるキーワードに基づく検索を実行することとを含む。
【0007】
更に、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、方法は、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応するチェックボックスを生成することを更に含み、表示されたキーワードに対する検索命令は、チェックボックスにより複数のキーワードを選択した後に入力される検索命令を更に含む。
【0008】
更に、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、方法は、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応する削除オプションを生成することを更に含み、表示されたキーワードに対する検索命令は、1または複数のキーワードを削除オプションにより削除した後に入力される検索命令を更に含む。
【0009】
更に、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示することは、キーワードが、検索結果に関連付けられるワードであると判断される場合に、キーワードを表示することを含む。
【0010】
更に、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示することは、予め設定されたルールに従って、初期テキストのキーワードのそれぞれをランク付けすることと、ランク付けの結果に従ってキーワードを表示することを含む。
【0011】
更に、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示することは、初期テキストのキーワードのそれぞれを様々な表示属性で表示することを含む。
【0012】
更に、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示することは、初期テキストのキーワードのそれぞれを、様々な色でハイライトすることを含む。
【0013】
更に、表示属性は、フォント、色、背景、境界、及び明るさのうち1または複数を含む。
【0014】
本開示は、テキスト検索の装置を更に提供し、装置は、ユーザから検索命令を受け取った後、検索のために初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、初期テキストに含まれるキーワードを取得するために用いられるセグメンテーションユニットと、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示するために用いられるディスプレイユニットと、ユーザから表示されたキーワードのうちの1つに対する検索命令を受け取った後、ユーザにより選択されるキーワードに基づく検索を実行するために用いられる検索ユニットとを含む。
【0015】
更に、装置は、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応するチェックボックスを生成するために用いられる第1の生成ユニットを更に含み、表示されたキーワードに対する検索命令は、チェックボックスにより複数のキーワードを選択した後に入力される検索命令を更に含む。
【0016】
更に、装置は、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応する削除オプションを生成するために用いられる第2の生成ユニットを更に含み、表示されたキーワードに対する検索命令は、1または複数のキーワードを削除オプションにより削除した後に入力される検索命令を更に含む。
【0017】
更に、ディスプレイユニットは、キーワードが検索結果に関連付けられるワードであると判断される場合に、キーワードを具体的に表示する。
【0018】
更に、ディスプレイユニットは、予め設定されたルールに従って、初期テキストのキーワードのそれぞれを具体的にランク付けし、ランク付けの結果に従ってキーワードを表示する。
【0019】
更に、ディスプレイユニットは、初期テキストのキーワードのそれぞれを様々な表示属性で具体的に表示する。
【0020】
更に、ディスプレイユニットは、初期テキストのキーワードのそれぞれを様々な色で具体的にハイライトする。
【0021】
更に、表示属性は、フォント、色、背景、境界、及び明るさのうち1または複数を含む。
【0022】
上記の説明から、端末が、ユーザからの検索のための初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、初期テキストに含まれるキーワードを取得し、ユーザが選択するためのキーワードを表示し、ユーザにより選択される1または複数のキーワードに基づく更なる検索を実行してもよいことは明らかである。ユーザは、全てのプロセスの間、キーワードを再入力する必要はなく、それによりユーザの検索効率及び検索体験は効率的に改善される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態に係るテキスト検索の方法を図示するフロー図である。
【0024】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態に係る検索インターフェイスのインターフェイス図である。
【0025】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態に係る別の検索インターフェイスのインターフェイス図である。
【0026】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態に係る別の検索インターフェイスのインターフェイス図である。
【0027】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態に係る別の検索インターフェイスのインターフェイス図である。
【0028】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態に係る端末のブロック図である。
【0029】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態に従って図示されるテキスト検索の装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施形態が以下に詳細に説明され、例が添付図面に示されるだろう。添付図面が以下の説明で参照される場合に、特に指示のない限り、異なる添付図面における同じ参照番号は、同じ、または同様の要素を参照する。以下の実施形態において説明される複数の実装は、本開示と矛盾しない全ての実施形態を表すものではない。そうではなく、添付の特許請求の範囲に記載される本開示に関連付けられるいくつかの態様と矛盾しない装置及び方法の単なる例に過ぎない。
【0031】
本開示で用いられている用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、開示されている実施形態を限定することを意図するものではない。本開示、及び特許請求の範囲において用いられている単数形、「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈上明らかにそうでないと指示されない限り、複数形を含むことも意図される。本明細書で用いられる「及び/または」という用語は、関連するアイテムのうち1または複数のありとあらゆる可能な組み合わせに言及し、それらを包含する。
【0032】
様々な情報が、第1の、第2の、及び第3などを用いて説明され得るが、そのような情報は、これらの用語により限定されるべきではない。これらの用語は、1つの情報を、同様の別の情報と互いに区別するために用いられるに過ぎない。例えば、本開示の範囲から逸脱することがなければ、第1情報が第2情報とも呼ばれてもよく、同様に、第2情報が第1情報と呼ばれてもよい。文脈により、本明細書で用いられている「場合」という単語は、「場合に」、「すると」、または「判断に応じて」を意味すると解釈されてもよい。
【0033】
図1は、本開示のいくつかの実施形態に係るテキスト検索の方法を図示するフロー図である。
【0034】
図1で図示されているテキスト検索の方法は、モバイル端末またはPC端末を含む端末で用いられ得る。方法は、以下のステップを含む。
【0035】
ステップ101において、方法は、ユーザから検索命令を受け取った後、検索のために初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、初期テキストに含まれるキーワードを取得する。
【0036】
一実施形態において、ユーザは端末に搭載されるブラウザにより様々なタイプの検索エンジンにアクセスしてよい。ユーザは、携帯可能なモバイル端末に搭載される検索エンジンタイプのアプリケーション、すなわち「アプリ」により検索エンジンにアクセスしてもよい。検索エンジンにアクセスする当該具体的なメカニズムは、限定されることを意図するものではない。ユーザは、検索エンジンにより提供される検索ボックスに検索対象となるテキストを入力し、検索ボタンをクリックすることで結果を検索し得る。本明細書で用いられているように、ユーザが最初に検索する間の入力テキストが、初期テキストと呼ばれる。
【0037】
図2は、本開示のいくつかの実施形態に係る検索インターフェイスのインターフェイス図である。ユーザは、「2014中国におけるネットワークマーケティングメガトレンドに関する白書」と入力し、「検索」ボタンをクリックすることで、語句の検索を開始し得る。「2014中国におけるネットワークマーケティングメガトレンドに関する白書」というテキストが、初期テキストである。
【0038】
このステップにおいて、ユーザから初期テキストに対する検索命令を受け取った後、初期テキストに対してワードセグメンテーションが実行され、初期テキストに含まれるキーワードを取得する。具体的には、初期テキストに対してワードセグメンテーションは、予め記憶されたシソーラスに従って実行され得る。確かに、関連技術において提供されるICTCLASやSCWSなどのワードセグメンテーションのためのオープンソースツールも採用され得るが、本開示内容によって特別に限定されるものではない。
【0039】
図2に示される初期テキストを、一例としてさらに取りあげる。このステップにおいて、「2014中国におけるネットワークマーケティングメガトレンドに関する白書」という初期テキストは、「2014」、「白書」、「ネットワーク」、「マーケティング」、「メガトレンド」、及び「中国」のそれぞれ6つのキーワードにセグメント化され得る。
【0040】
ステップ102において、方法は、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示する。
【0041】
ステップ101に基づき、ワードセグメンテーションにより、初期テキストに含まれるキーワードを取得した後、初期テキストのキーワードのそれぞれが、このステップにおいてユーザが選択するために表示される。好ましくは、このステップにおいて、キーワードのそれぞれは、ユーザにとって識別を容易にするために、様々な表示属性で表示され得る。表示属性は、フォント、色、背景、境界、及び明るさのうち1または複数を含み得る。例えば、初期テキストのキーワードのそれぞれは、様々なフォントで表示されてもよく、または、初期テキストのキーワードのそれぞれは、様々な背景で表示されてもよく、特別に本開示内容において限定されない。
【0042】
代替的な実施形態において、初期テキストのキーワードのそれぞれは、様々な色でハイライトされてよい。
【0043】
図3は、本開示のいくつかの実施形態に係る別の検索インターフェイスのインターフェイス図である。
図3で示されているように、初期テキストである「2014中国におけるネットワークマーケティングメガトレンドに関する白書」に含まれる6つのキーワードは、様々な色でハイライトされてよい。
【0044】
更に、代替的な実施形態において、初期テキストに含まれるキーワードを取得した後、キーワードが、検索結果に関連付けられるワードであるかどうかについての判断がまず行われてもよい。キーワードが、検索結果と関連付けられるワードであると判断された場合、キーワードが表示される。検索結果に関連付けられるこれらのワードは、検索結果に大きなインパクトを与える。例えば、初期テキストが、「万里の長城に行くことのルート(routes of going to the Great Wall)」であると仮定する。ステップ101に基づいて、初期テキストは、「ルート(routes)」、「の(of)」、「行くこと(going to)」、及び「万里の長城(the Great Wall)」の4つのキーワードにそれぞれ分割され得る。とりわけ、キーワード「の(of)」(つまり、ストップワード)は、実質的な内容を持たず、その存在は、検索結果に影響を及ぼさない。したがって、キーワード「の(of)」は、検索結果に関連付けられるワードではない。本実施形態において、キーワード「ルート(routes)」、「行くこと(going to)」、及び「万里の長城(the Great Wall)」が表示され得、これに対して、キーワード「の(of)」は、初期テキストである「万里の長城に行くことのルート(routes of going to the Great Wall)」に対して、ステップ102において省略され得る。
【0045】
一実施形態において、検索結果に関連付けられるワードの数は、「の(of)」のような検索結果に関連付けられないワードの数よりもはるかに多いため、開発者は、プロセスの簡略化のために、検索結果に関連付けられないストップワードの一覧を予め定めてもよい。初期テキストに含まれるキーワードを取得した後、キーワードが、検索結果に関連付けられない予め定められたストップワードの一覧におけるいずれかのワードに合致するかどうかに関して、判断が行われる。検索結果に関連付けられないワードの一覧におけるいずれのワードにも合致しないと判断されたキーワードが、次に表示されるだろう。一実施形態において、キーワードを判断する追加のステップが実行される。キーワードが、検索結果に関連付けられるワードであると判断した後、そのキーワードは表示され、それによりユーザの検索体験が更に改善される。
【0046】
更に、代替的な実施形態において、初期テキストに含まれるキーワードを取得した後、キーワードは、予め設定されたルールに従ってランク付けされ、次に、キーワードはランク付けの結果に従って表示される。例えば、キーワードは、最も人気のあるものから、最も人気のないものへ、検索の人気度によってランク付けされ得る。次に、キーワードは、ランク付けの結果に従って表示される。もちろん、当業者は、キーワードをランク付けする他のルールも採用し得、特別に本開示において限定されない。
【0047】
ステップ103において、ユーザから表示された1または複数のキーワードに対するキーワード検索命令を受け取った後、方法は、ユーザにより選択されるキーワードに基づく検索を実行する。
【0048】
ステップ102に基づいて、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、ユーザは、更なる検索の必要に応じて、初期テキストの1または複数のキーワードを選択してよい。
【0049】
一実施形態において、キーワードに対する検索命令は、1つの特定のキーワードを選択することを含む。具体的には、ユーザが初期テキストの特定のキーワードを検索する必要がある場合、ユーザは、キーワードを選択してもよく、端末は、次に、ユーザにより選択されるキーワードに基づいて、検索を実行するだろう。例えば、PC端末に関して、ユーザは、キーワードに対する検索を実行するために、マウスのような外部デバイスを用いてキーワードをクリックしてもよい。モバイル端末に関して、ユーザは、キーワードに対する検索を実行するために、タッチスクリーンを用いてキーワードをクリックしてもよい。言うまでもなく、ユーザは、音声などを用いてキーワードを選択してもよく、本開示において特別に限定されない。
図3に示されるキーワードを、一例としてさらに取りあげる。ユーザが、「マーケティング」というキーワードを選択する場合、端末は「マーケティング」というキーワードに基づいて、再度検索を実行するだろう。
【0050】
代替的な実施形態において、キーワードに対する検索命令は、複数のキーワードを選択した後の検索命令入力を含む。具体的には、ユーザが、初期テキストの2または複数のキーワードを検索する必要がある場合、ユーザは、2つまたは2つより多くのキーワードを選択する必要がある。
【0051】
図4は、本開示のいくつかの実施形態に係る別の検索インターフェイスのインターフェイス図である。
【0052】
初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、ユーザが選択するためのキーワードに対応するチェックボックスが生成される。ユーザは、クリックすることなどにより、再度検索される必要があるキーワードを選択し得る。ユーザは、選択後、検索ボタンを次にクリックし得、検索命令を入力するステップを完了する。ユーザが、「ネットワーク」及び「マーケティング」というキーワードを再度検索する必要があると仮定すると、次に、ユーザが「ネットワーク」及び「マーケティング」というキーワードを選択した後、
図5に示されるような検索インターフェイスが生成され得る。ユーザは、「検索」ボタンを次にクリックしてよい。端末は、「ネットワーク」及び「マーケティング」というキーワードに基づいて再度検索を実行するだろう。
【0053】
必要に応じて、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応する削除オプションも、生成され得る。ユーザは、削除オプションにより必要とされないキーワードを削除し得、これにより、再度クエリが必要となるキーワードを保持する。
図3に戻ると、一例として、ユーザが「中国」、「ネットワーク」、「マーケティング」及び「白書」というキーワードを再度検索する必要があると仮定すると、次に、ユーザは、「2014」及び「メガトレンド」というキーワードを削除し、「検索」ボタンを次にクリックしてもよい。もちろん、当業者は、ユーザのために、複数のキーワードを選択する他の方法も提供してよく、本開示において限定されない。
【0054】
上記の説明から、開示されている実施形態の端末は、ユーザからの検索のための初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、初期テキストに含まれるキーワードを取得し、ユーザが選択するためのキーワードを表示し、ユーザにより選択される1または複数のキーワードに基づく更なる検索を実行し得る。ユーザは、全てのプロセスの間、キーワードを再入力する必要はなく、それにより、ユーザの検索効率及び検索体験は、効率的に改善される。
【0055】
本開示は、テキスト検索の方法の実施形態に対応する、テキスト検索の装置を更に提供する。装置は、ソフトウェアによって実装されてもよく、ハードウェア、または、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実装されてもよい。テキスト検索の装置は、論理的な意味における装置であってよい。つまり、ソフトウェア実装を一例に取りあげると、装置は、不揮発性メモリにおける対応するコンピュータプログラム命令を、そのデバイスのプロセッサを介して実行するためにメモリに読み込むことによって形成され得る。
【0056】
図6及び
図7を参照すると、本開示において、テキスト検索の装置600が提供され、装置600は、セグメンテーションユニット601、ディスプレイユニット602、検索ユニット603、第1の生成ユニット604、及び第2の生成ユニット605を含み、端末に適用され得る。
【0057】
セグメンテーションユニット601は、ユーザから検索命令を受け取った後、検索のために初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、初期テキストに含まれるキーワードを取得する。
【0058】
ディスプレイユニット602は、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示する。
【0059】
検索ユニット603は、ユーザから表示された1または複数のキーワードに対する検索命令を受け取った後、ユーザにより選択されるキーワードに基づく検索を実行する。
【0060】
第1の生成ユニットは、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応するチェックボックスを生成する。
【0061】
一実施形態において、複数の表示されたキーワードに対する検索命令は、チェックボックスにより複数のキーワードを選択した後に入力される検索命令を更に含む。
【0062】
第2の生成ユニット605は、初期テキストのキーワードのそれぞれを表示した後、ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応する削除オプションを生成する。
【0063】
一実施形態において、複数の表示されたキーワードに対する検索命令は、削除オプションにより、1または複数のキーワードを削除した後に入力される検索命令を更に含む。
【0064】
更に、ディスプレイユニット602は、キーワードが検索結果に関連付けられるワードであると判断される場合に、キーワードを具体的に表示する。
【0065】
更に、ディスプレイユニット602は、予め設定されたルールに従って、初期テキストのキーワードのそれぞれを具体的にランク付けし、ランク付けの結果に従ってキーワードを表示する。
【0066】
更に、ディスプレイユニット602は、初期テキストのキーワードのそれぞれを様々な表示属性で具体的に表示する。
【0067】
更に、ディスプレイユニット602は、初期テキストのキーワードのそれぞれを様々な色で具体的にハイライトする。
【0068】
更に、表示属性は、フォント、色、背景、境界、及び明るさのうち1または複数を含む。
【0069】
上記の装置のユニットのそれぞれの機能、及び効果に関する実装プロセスの詳細は、上記の方法の実装プロセスにおいて、対応するステップを参照することで理解され得ることから、本明細書では繰り返さない。
【0070】
上記の説明には、開示されている実施形態の好ましい実施形態のみが含まれ、開示されている実施形態を限定することを意図するものではない。本開示の精神及び原理内にある、いかなる変更、同等の置き換えや改良などは、本開示の範囲内に含まれるべきである。
(項目1)
テキスト検索の方法であって、
ユーザから検索命令を受け取った後、検索のための初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、上記初期テキストに含まれるキーワードを取得する段階と、
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示する段階と、
上記ユーザから上記表示されたキーワードのうちの1つに対するキーワード検索命令を受け取った後、上記ユーザにより選択されるキーワードに基づく検索を実行する段階と
を備える、方法。
(項目2)
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示した後、上記方法は、上記ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応するチェックボックスを生成する段階を更に備え、上記複数の表示されたキーワードに対する上記キーワード検索命令は、上記チェックボックスにより複数のキーワードを選択した後に入力される検索命令を更に含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示する段階の後、上記方法は、上記ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応する削除オプションを生成する段階を更に備え、上記表示されたキーワードに対する上記キーワード検索命令は、1または複数のキーワードを上記削除オプションにより削除した後に入力される検索命令を更に含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示する上記段階は、キーワードが、上記検索結果に関連付けられるワードであると判断される場合に、上記キーワードを表示する段階を備える、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを上記表示する段階は、
予め設定されたルールに従って、上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれをランク付けする段階と、
ランク付けの結果に従って上記キーワードを表示する段階と
を備える、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを上記表示する段階は、上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを様々な表示属性で表示する段階を備える、項目1に記載の方法。
(項目7)
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを上記表示する段階は、上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを、様々な色でハイライトする段階を備える、項目6に記載の方法。
(項目8)
上記表示属性は、フォント、色、背景、境界、及び明るさのうち1または複数を含む、項目6に記載の方法。
(項目9)
テキスト検索の装置であって、
ユーザから検索命令を受け取った後、検索のために初期テキストに対してワードセグメンテーションを実行し、上記初期テキストに含まれるキーワードを取得するために用いられるセグメンテーションユニットと、
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示するために用いられるディスプレイユニットと、
上記ユーザから上記表示されたキーワードのうちの1つに対するキーワード検索命令を受け取った後、上記ユーザにより選択されるキーワードに基づく検索を実行するために用いられる検索ユニットと
を備える、装置。
(項目10)
上記装置は、
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示した後、上記ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応するチェックボックスを生成するために用いられる第1の生成ユニットを更に備え、上記表示されたキーワードに対する上記キーワード検索命令は、上記チェックボックスにより複数のキーワードを選択した後に入力される検索命令を更に含む、項目9に記載の装置。
(項目11)
上記装置は、
上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを表示した後、上記ユーザから未入力の検索ボックスへのクリック操作を受け取った場合に、キーワードに対応する削除オプションを生成するために用いられる第2の生成ユニットを更に備え、上記表示されたキーワードに対する上記キーワード検索命令は、1または複数のキーワードを削除オプションにより削除した後に入力される検索命令を更に含む、項目9に記載の装置。
(項目12)
上記ディスプレイユニットは、上記キーワードが上記検索結果に関連付けられるワードであると判断される場合に、キーワードを具体的に表示する、項目9に記載の装置。
(項目13)
上記ディスプレイユニットは、予め設定されたルールに従って、上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを具体的にランク付けし、ランク付けの結果に従って上記キーワードを表示する、項目9に記載の装置。
(項目14)
上記ディスプレイユニットは、上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを様々な表示属性で具体的に表示する、項目9に記載の装置。
(項目15)
上記ディスプレイユニットは、上記初期テキストの上記キーワードのそれぞれを様々な色で具体的にハイライトする、項目14に記載の装置。
(項目16)
上記表示属性は、フォント、色、背景、境界、及び明るさのうち1または複数を含む、項目14に記載の装置。