(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記注射装置は、患者の皮膚への前記注射装置の取り付けにおいて、前記接着剤を自動的に適用させるためにテーパー形状である下側または皮膚対向面を有する、請求項2に記載の注射装置。
さらに、弓状に拡張可能な弾性の前記空気袋内に配置されて、前記空気袋内に、空のとき、または、液体の全てが放出されたとき、プレストレスを与えるための心棒を備える、請求項1に記載の注射装置。
前記服用量指示器の一端は、弓状に拡張可能な弾性体の前記空気袋が空のとき、作動装置を射出後位置に促すために弓状に拡張可能な弾性の前記空気袋と協働する、請求項10に記載の注射装置。
前記作動装置は、前記注射カニューレの第1の位置に対応する第1の位置または射出前位置と、前記注射カニューレの第2の位置に対応する第2の位置または投与位置を有する、請求項12に記載の注射装置。
前記第2の位置または投与位置において、前記カニューレの皮膚中の距離を制御するために、皮膚を拡張部の周囲に配置するために、投与ポートまたはその周囲に拡張部を有するように構成されたハウジング表面を含む、請求項1に記載の注射装置。
前記注射カニューレが第1の位置または深さにある間、血液の存在を示す注射カニューレの末端と流体連通にある視認窓を含むカニューレ作動装置を備える、請求項1に記載の注射装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1と
図2に示すように、より詳細には以下に記載されるように、
図1に示す使い捨ての一回使用の単一バイアル
の移送と注射
のシステム1は、単一
のバイアルホルダー2、移送器具3と注射装置7を備え得る。
図2に示す、使い捨ての一回使用の二連バイアルの混合、移送と注射
のシステム4は、二連
のバイアルホルダー5、移送器具6と注射装置7を備え得る。先に言及したように、それぞれの局面は別個の有用性を有し、別々におよび/または組み合わせて、または下位の組合せで特許請求され得る。
【0017】
図3と
図4に示すように、単一のバイアルホルダー2は、側壁9、端壁10と開口または視認窓11を含むハウジング8を含む。あるいは、バイアル12の内容物の視覚化を考慮に入れるために、バイアルホルダー2の材料は、透明である場合がある。
図4に示すように、各々の
空洞13でバイアル12を確実に持つために少なくとも1つまたは2つ以上のバイアル収容
のための空洞13または領域を規定するようにハウジング8は形成される。例えば1〜30mlまでの異なるサイズの標準的な注射可能なバイアル12を受容するために、バイアルホルダー5の空洞13は大きさを設定される場合がある。バイアル12は同じサイズまたは異なるサイズであり得、いかなる望ましい
内容物(流体、液体、注射可能な薬物、薬剤、または、混合物)14でも収容され得る。
図4に図示される二連
のバイアルホルダー5において、バイアルは粉末、凍結乾燥、または液体の
薬のバイアル
15と、液体または希釈
剤のバイアル
16を含み得る。バイアルホルダー5は、例えば製薬製造社によって予め包装され組み立てられたバイアルをその中に有し、または、エンドユーザーまたは薬剤師や看護師のような医学の専門家によってバイアルホルダー5に挿入されたバイアルを有する場合がある。特定の空洞13に特定のバイアルを組み立みことだけを許すために、バイアルホルダー5には、適切な模様および/または特徴がある場合がある。例えば、粉末剤
のバイアル15は、バイアルホルダー5の特定の空洞13に、希釈剤
のバイアル16はバイアルホルダー5の別の空洞13に挿入される場合がある。バイアルホルダー5の開口または視認窓11は、バイアルの内容物14の直接可視化を可能にする。
【0018】
図3と
図4に示すように、更なる選択肢として、バイアルホルダー5は個々のバイアルホルダー2の集合体であり得、それぞれは単一のバイアル12を有する。例えば、必要であれば、注射可能な薬剤の製造者は、バイアル12を、必要があれば注射時に別のバイアル12のバイアルホルダ
ー2と結合され得る、独立したバイアルホルダー2内に予め組み立てる場合がある。例えば、製薬製造者は、バイアルホルダー2内にある凍結乾燥された薬
剤と、別個のバイアルホルダー内にある滅菌水や食塩水のような希釈
剤とを提供する場合がある。使用者または医学専門家は、必要に応じて、
図2に示す移送器具6に結合するために個々のバイアルホルダー2を結合させてバイアルホルダーアセンブリ
(バイアルホルダー5)を形成することができる。
【0019】
図3に戻り、バイアルホルダー2は、通常、輸送と貯蔵の間、バイア
ルの端部
18を覆って保護する取り外し可能なカバー17を含み得る。典型的で標準的な商業的なバイアル12は、バイアルの内容物14にアクセスするためにバイアルの首部に位置する突き刺すことのできる隔壁19を含み、それは取り外し可能なバイアルキャップ
(または閉鎖
)20によって覆われる。カバーの取り外しは同時にバイアルキャップ20を取り外し、使用者によって必要であると考えられる得る隔壁19の消毒的な塗布の後に内容物14にアクセスするためにバイアル
の隔壁19を露出させるように、取り外し可能なカバー17はバイアルキャップ20と係合するように構成され得る。バイアルキャップ20がカバー17で取り外された後、バイアルホルダー2はその中のバイアル12を窪ませる場合があり、バイアルホルダー2の移送器具3への挿入の前に使用者によって汚染される機会を減らすために、
図1に示すように、突き刺すことのできる隔壁19はバイアルホルダー2の範囲内にはめ込まれている。このシステムは、単一
のバイアルホルダー2と二連
のバイアルホルダー5に適用できる。
【0020】
図3に示すように、バイアルホルダー2は、一旦バイアル12がバイアルホルダー2に挿入されたらバイアル12が取り除かれることを防ぐために、連結装置27を含み得る。これは、取扱いの間、バイアル12が抜けたり、不注意に取り除かれるのを防ぐのに役立つ。
【0021】
図5に示すように、バイアルホルダー5は、装置製造者によって、バイアルキャップを取り外した状態で、バイアルホルダー5に入った状態で移送器具6に組み付けられる場合がある。露出されたバイアル
の隔壁19は、起動の前にバイアルアクセス部材21、52に隣接して保持される。使用者がバイアルキャップを取り外して、バイアルの
頂部の隔壁19を拭いて、システム4の使用の前にバイアルホルダー5を移送器具6に組み付ける必要を除くことによって、この構成は、便宜を提供する。
【0022】
図6に示すように、バイアルホルダー2は、移送器具3とは別に包装される場合がある。この場合、使用者は取り外し可能なカバー17でバイアルキャップを取り外して、バイアルの頂部
の隔壁19を(必要に応じて)拭いて、移送器具3にバイアルホルダー2を組み入れる。
図6に示すように、バイアルホルダー2は、バイアルホルダー2が使用者によって起動された後、移送器具3から不注意に引き抜かれるのを防ぐために、移送器具3と相互作用するロックアウト機能22を含み得る。
【0023】
図5に示すように、バイアルホルダー5は好ましくは、バイアル15,16を垂直位置でさかさまに構成するように、移送器具6に組み付けられる。これは、バイアルの中のどんな
内容物(または流体、液体、混合物)23でもバイアルホルダー5の挿入の後、バイアルアクセス部材21,52と直接連通されることを許す。これはまた、空気24をバイアルのこの配置における頂部に移送する。バイアルキャップの除去の後、そして、バイアルホルダー5の挿入の前に隔壁19を汚されていないままでいさせるために、露出されたバイアル
の隔壁19は、
図4で示すように不注意な接触を妨げるために、バイアルホルダー5にはめ込まれている場合がある。この構成は、単一バイアルホルダーと二連バイアルホルダー構成に適用できる。
【0024】
図6に示すように、バイアルホルダー2は好ましくは、オン/オフスイッチのように動作させるために、すなわち、照明スイッチのように開放と閉鎖の2つの状態だけを有するように、挿入機能25とともに移送器具3内において機械的に構成される。このことは、使用者が、バイアルホルダー2を移送器具
3内に半分押し込んで、バイアルアクセス部材21が隔壁19を突き破らず、バイアル12の内容物14と移送器具3との連通をさせないことを防ぎ得る。さらに、バイアルホルダー2は、バイアルホルダー2が挿入後に移送器具3から取り除かれることを防ぐために、移送器具3内でバイアルホルダー2が完全に挿入された後にバイアルホルダー2を閉鎖位置にロックするために結合装置26と結びつけられる場合がある。
【0025】
図7に示すように、移送器具3は外側ハウジング28を備え、バイアルホルダードッキング領域
(または第1の受容ステーション
、バイアルホルダードッキングステーション、ドッキングステーション)29と、(取り外し可能な注射装置のために)注射装置ドッキングステーション
(または第2の受容ステーション
)30を規定する。図示された構造では、
バイアルホルダードッキング領域29と注射装置ドッキングステーション30は、移送器具
の外側ハウジング28の反対側にある。
【0026】
図7に示すように、移送器具3は、システムの包装31と一体化される外側ハウジング28を備える場合がある。外側の包装31は基本的に、移送器具の外側ハウジング28の底と側壁を形成し得る。注射装置の除去までのシステムの使用におけるすべての操作工程は、この包装31内で起きる。これは費用を削減し得、使用者の使いやすさを向上させ得る。さらに、全ての移送器具3を包装31に取り込むことで、使用者が包装31から移送器具3を取り出すことを要求される場合に発生し得る使用者の誤りを除去することができる。包装31は、システムを含むプラスチック・タブまたはトレイを含み得る。さらにまた、包装31は、全システムを収納する輸送カートン32の範囲内にすべてを含み得る。
【0027】
図7に示すように、移送器具3は、拡張されたバイアルアクセス部材
(または突き刺し部材
)21を含み得るバイアルホルダードッキング領域29を備える。この
バイアルアクセス部
材21は、とがっている、または、鈍いカニューレまたは針として構成され得る。
図8に示すように、バイアル12が取り付けられたバイアルホルダー5は、
バイアルホルダードッキング領域29に挿入されて、バイアルアクセス部材21がバイアル
の隔壁1
9を突き刺し、バイアル12の内容物1
4へのアクセスを許していることが示されている。バイアルアクセス部材21は、起動の前にバイアルアクセス部材21と流体流路の無菌性を維持するために、折りたたみ可能なシール33を含める場合がある。折りたたみ可能なシール33はバイアル12の外側に取り付けられて、バイアルアクセス部材21に対して起動前に無菌性を維持するためにシールし得る。
【0028】
図8に示すように、移送器具3のバイアルアクセス部材21は、移送器具3の内部
の流体流路35と連通するための多内腔管34を備え得る。バイアルアクセス部材21は、好ましくは、1つの入口管36と、空気または流体がバイアル12から出るのを許す1本の出口管37を備える。これらの入口管36と出口管37は、別々であり得、区別され得、移送器具3において異なる流体流路に通じ得る。バイアル12は垂直方向において上下逆の位置にあるので、バイアルアクセス部材21の内
腔開口38は、入口管
36の開口が出口管
37の開口より上にあるように、指向され得る。この方位は、上部
の入口管36通した圧縮空気または液体の導入と、下部の出
口管37を通したバイアル内容物14の排出を許す。さらに、出口
管37の開口は、バイアル12の全
ての内容物14を出口
管37に入れてバイアル12から取り出すために、バイアル12の底の近傍で隔壁19に隣接して位置し得る。
【0029】
図9と
図10に示すように、移送器具6は、使用者による手順の開始の後、好ましくは自動的に、バイアル15,16内に含まれる
内容物14を移して、(必要に応じて)再構成し、混合物を注射装置7へ移すために必要なステップの全てを実行するように構成される。移送器具6は、希釈剤を希釈剤バイアル16から注射可能な粉末剤
のバイアル15内に向け、
内容物14を移送器具6を通して注射装置7に向けるように、(例えば電池で駆動される)電気的な、または(例えばばねが装備される)機械的に駆動されるポンプのような推進システムまたは複数の推進システムを好ましくは含むように構成される。
【0030】
図9と
図10に示すように、移送器具6はまた、
内容物14の移送、再構成、混合、希釈または他の手順と、バイアルホルダー5内のバイアル15,16から注射装置7への移送を実行することを要求される場合に内部
の流体流路35の列を含み得る。流体流路35は、柔軟または固いパイプまたは管を含み得る。これらの流体流路35は、バイアル15,16から移送器具6まで薬を向かわせるための逆止弁
(フィルタ、流れ絞りまたは他の手段
)40も含み得る。
【0031】
図9と
図10に示すように、移送器具6は、内部に可動ばね式ピストンを備えて直接内部の流体流路35に通じている容積可変の圧力室またはシリンダーを含み得る。容積可変室の室ごとの容積は、室の直径とピストンの位置によって定義され得る。移送器具6内の第1の圧力室41は、好ましくは、1〜30ミリリットルの範囲内で製造者によって当初の容積を設定され得る。第1の圧力室41の当初の内容物は、好ましくは空気45を含み得る。容積が製造者によって定められて設定された第1の圧力室41において、ピストン43は
ばね(圧縮ばね
)44で動かされ得る。ばね式
のピストン43は、第1の圧力室41で1〜50psiの静的気圧を発生するために十分な大きさと構成であり得る。空気45の体積は、動作中、
第1の圧力室41の直径とピストン43のストローク位置に依存する。この圧力はピストン43によって変位する空気45の相対的な体積とばね44によって及ぼされる力に依存する。換言すれば、ばね44によって及ぼされる力と
第1の圧力室41内のピストン43の面積の積が
第1の圧力室41内の静圧力を決定する。密着高さまたはストロークの開始においてばね44によって及ぼされる力は、移動の最後にばね44によって及ぼされる力よりもずっと大きい場合がある。ばね44は、空気が
第1の圧力室41から排出される速度とそして移送器具6内の流体の移送の速度を制御するために、適切な大きさであり得る。第1の圧力室41は、好ましくは、第1の圧力室41から空気45の全てを放出するように構成される。あるいは、
第1の圧力室41の流体流路
(または出力通路
)35の流れ絞り55は、空気45が
第1の圧力室41から噴出される速度を制御するのに用いられ得る。
【0032】
図9と
図10に示すように、第2の圧力室42の容積は、製造者によって設定され得る。あるいは、第2の圧力室42のための満たされる容積は、0.5〜30ミリリットルの範囲であり、服用量選択部
(または容積制御部
、服用量指標)48を用いる使用時に、使用者によって設定され得る。第2の圧力室42のばね式
のピストン46は、第2の圧力室42で1〜200psiの圧力を発生するために十分な大きさと構成であり得る。服用選択
部48は使用者に、満たされる
第2の圧力室42の容積を設定することによって注射装置7で射出されるのに定められた投薬量を選ばせる。服用
量選択部48は、いかなる適切な構成でもあり得る。服用
量選択部48は、
第2の圧力室42内で動かせる
プランジャー(または圧力プランジャー・アセンブリ
、圧力室プランジャー・アセンブリ)93に直接結合する場合がある。一旦ピストンが満容積設定と一致している位置に達するならば、圧力プランジャー・アセンブリ93の範囲内のトリガー49は第2の圧力室42でピストン46を開放する。望ましい注射投薬量に等しい満容積を定めるために、
プランジャー93の位置を決める服用
量選択部48を動かすことによって、使用者は2回目の
第2の圧力室42における望ましい投薬量を選ぶ。あるいは、
プランジャー93の位置は送達服用量と一致している製品ですでに決められており使用者は服用調整をすることなく装置を操作する場合がある。
【0033】
図9と
図10に示すように、混合と移送を提供する二連バイアル
のシステム4のための移送のための移送器具6は、第1のバイアル16と第2のバイアル15を有するバイアルホルダー5
、容積可変の
第1の圧力室41
、容積可変の
第2の圧力室42、流体流路35、空気を第1の圧力室41から第1のバイアル16に向けて第1のバイアル16の内容物23を第2の圧力室42に向けその後注射装置7に向けるための逆止弁40を含む。
【0034】
図8に示すように、使用者によるバイアルホルダー5の移送器具6への完全な挿入と、それに続くバイアルアクセス部材21の隔壁19を通してバイアル
12の室内への導入は、
図10に示すように、圧力室
のトリガー50の開放を許す。
【0035】
図9と
図10に示すように、トリガー50の解放は、第1の圧力室
のばね44を解放し、第1の圧力室41内で第1の圧力室
のピストン43を前進させ、第1の圧力室41内の空気45が、移送器具6の内部
の流体流路35を通って、第1のバイアルアクセス部材21の入口管36を通って第1のバイアル16に入るように強制する。より多くの空気45が第1の圧力室41から、そして、入口管36による第1のバイアル16に強制されて、空気45はバイアルホルダー5内にその垂直配置のために第1のバイアル16の頂部まで上がる。第1のバイアル16の増加している気圧は、バイアル16の中の
内容物23が第1のバイアルアクセス部材21の出口管37によって、そして、第2のバイアルアクセス部材52の入口管51によって噴出される原因になる。第1のバイアル16から第2のバイアル15に入る
内容物23は、液体または粉末薬剤を含む第2のバイアル15の内容物と混合し、第2のバイアルアクセス部材52の出口管53を通って第2の圧力室42内に出る。同様に、再構成の構造でも、第1の圧力室41の
ピストン(またはプランジャー、送給プランジャー
)43は、第2のバイアル15に第1のバイアル16を通して、第1の
内容物23と空気45の混合物を押し流し続ける。第2のバイアル15の頂部の増加している気圧は、第2のバイアル15の底の再構成された
内容物14が第2の圧力室42へ外に放出される原因になる。第2のバイアル15の内容物14が第2の圧力室42へ外に放出される前に、第1のバイアル16の内容物23の全てを第2のバイアル15に入らせるために、「ポップオフ」または逆止弁40または他のタイプの弁が第2のバイアルアクセス部材52の出口管53に存在する場合がある。第1の圧力室41から実質的に全部の空気45を押している
ピストン43と一致している圧力まで、弁は開かない。第2のバイアル15の内容物54が
内容物14が第2のバイアル15を出る前に第1のバイアル16の内容物23を完全に混ぜ合わせ得、第2の
圧力室42に圧力をかけることを、これは確実とする。あるいは、流れ絞り55が、移送を延ばして、混合時間を増やすために、流体流路35で使われる場合がある。
【0036】
図9と
図10に示すように、注射可能な
内容物14は再構成の後第2のバイアル15から第2の圧力室42に流れ、使用者または製造者によって服用量
選択部48を用いて選択された望ましい投薬量に一致する、ピストン46に許される限度まで
第2の圧力室42を充填する。第2の圧力室42の望ましい体積が達成された時、第2の圧力室
のトリガー49はばね47を解放し、ピストン46を進めるよう強制し、選択された量の
内容物14を加圧下で注射装置7内に放出する。服用
量選択部48で示される服用量の較正と使用者によって受け取られる実際の服用量は、移送器具6の内部の
流体流路35で流体の損失を考慮に入れることを要求され得る。注射装置7は、現在充填され、移送
器具6
から取り外す準備ができている。
【0037】
図11と
図12に示すように、混合を実行せずに1つのバイアル15から注射装置7へ
内容物14を移送するだけである、単一
のバイアル
のシステム1内の別の移送器具3が提供される。この別の移送器具3は、注射装置7にバイアル15から内容物14を向けるために、単一のバイアル15を有するバイアルホルダー2、容積可変の圧力室56、流体流路35と逆止弁40を含む。バイアルアクセス部材21の入口管36は、空気58をバイアル1
5に入らせるために、環境57に出される。バイアルアクセス部材21の出口管37は、圧力室56に接続されている。
【0038】
図11と
図12に示すように、使用者による移送器具3へのバイアルホルダー2の完全な挿入は、バイアル15の隔壁19を通して、バイアルアクセス部材21の導入がバイアル15の内容物14にアクセスさせる。これも圧力室
のトリガ
ー49の解放を誘発する。
トリガー(圧力解放トリガー)49は、引き込みばね61に接続された圧力室56内でプランジャー60を解放する。引き込みばね61はプランジャー60が
内容物14をバイアル15から引き込み納め、圧力室56を充填するように強制する。
圧力室56によって引き込まれる
内容物14の特定の量は、プランジャー60の引き込みを制限することによって、製造者によって設定され得る。さらに、
圧力室56は、プランジャー60を最大移動距離まで引き込むことによって、全ての
内容物14をバイアル15から引き込むように構成され得る。一旦プランジャー60が圧力室56の中で設定ポジションに着くと、それは、
内容物14を圧力室56から出て注射装置7内に強制するように投与ばね63を解放する投与トリガー62と相互作用する。逆止弁40は、
内容物14がバイアル15に戻るのを防ぐために使用され得る。
【0039】
図13に示すように、混合と移送を提供する二連バイアル
のシステム4のための別の移送器具6は、第1のバイアル16と第2のバイアル15を含むバイアルホルダー5と、可変容積
の圧力室56と、流体流路35と、第1のバイアル16の内容物23を第2のバイアル15内に向けてその結果の
内容物14を圧力室56に向けるための逆止弁40とを含む。この
内容物14はその後、第2のバイアル15に移送し戻され、その後、注射装置7に移送される。この実施の形態では、第1のバイアルアクセス部材21の入口管36は、空気58をバイアル16に入らせるために、環境57に出される。第1のバイアルアクセス部材21の出口管37は、第2
のバイアルアクセス部材52の入口管51に接続している。第2
のバイアルアクセス部材52の出口管53は、容積可変の圧力室56に接続している。流体流路35は、第1のバイアルアクセス部材21、第2のバイアルアクセス部材52と注射装置7の間に位置する逆止弁40を含む。
【0040】
図13に示すように、使用者による移送器具6へのバイアルホルダー5の完全な挿入は、バイアル15、16の隔壁19を通して、バイアルアクセス部材21,52の導入によって各々のバイアル15、16の内容物23,54にアクセスさせる。これも、圧力室トリガーの解放を誘発する。引き込みばねに接続された圧力室56内でプランジャー60を解放する。引き込みばねは、第1のバイアル16から
内容物23を引き込み納め、第2のバイアル15を充填するようにプランジャー60を強制する。この充填によって、第1のバイアル16からの
内容物23と第2のバイアル15の内容物54との混合が起きる。
内容物23の全てが第1のバイアル16から取り出されるまで、第2のバイアル15からの結果として生じる
内容物14は圧力室56を充填する。第1のバイアル16が第2のバイアル15を満たす速度は、逆止弁40または流れ絞り55で調整され得る。第1のバイアル16から引き込まれる
内容物23の量は、製造者によって
圧力室56で設定され得る。一旦
圧力室56のプランジャー60が圧力室56内で設定位置に着くと、それは、
内容物14を圧力室56から出して第2のバイアル15に戻すように強制するように投与ばねを解放する投与トリガーと相互作用する。これは第1のバイアル16からの
内容物23と第2のバイアル15からの内容物14とをさらに混合させるために有利である。
圧力室56からの全ての
内容物14が投与されると、
内容物14が注射装置7に移送される。圧力室56の容積は、追加の空気58が
圧力室56内に引き込まれるように、全流体体積よりも大きく設定され得る。追加の空気58は、全ての
内容物14が注射装置7に移送されるか、そうでなければ流体流路35内にあることを保証するために役立ち得る。逆止弁40は、第2のバイアル15から注射装置7への
内容物14の移送の間に
内容物14が第1のバイアルに戻るのを防ぐために、流体流路35内のどこにでも使用され得る。注射装置7への
内容物14の移送の前に、第2のバイアル15内での混合時間を制御するために、流体流路35のどこにでも流れ絞り55は使用され得る。
【0041】
図14に示すように、混合と移送を提供する二連バイアル
のシステム4のための別の移送器具6は、第1のバイアル16と第2のバイアル15とを有するバイアルホルダー5と、第1の可変容積
の圧力室56と
、可変容積
の第2の圧力室42と、流体流路35と、第1のバイアル16の内容物を第2のバイアル15に向けてその結果の
内容物14を圧力室56に向ける逆止弁40とを含む。
内容物14はその後、第1の圧力室56から第2の圧力室42へ移送され、その後注射装置7に移送される。この実施の形態では、第1のバイアルアクセス部材21の入口管36は、空気58をバイアル16に入らせるために、環境57に出されている。第1のバイアルアクセス部材21の出口管37は、第2
のバイアルアクセス部材52の入口管51に接続されている。第2のバイアルアクセス部材52の出口管53は、第1の容積可変の圧力室56に接続している。流体流路35は、第1のバイアルアクセス部材21と第2のバイアルアクセス部材52と第2の圧力室42と注射装置7の間に存在する逆止弁40を含む。
【0042】
図14に示すように、使用者による移送器具6へのバイアルホルダー5の完全な挿入は、バイアル15、16の隔壁19を通して、バイアルアクセス部材21,52の導入によって各々のバイアル15、16の内容物23,54にアクセスさせる。これも圧力室トリガーの解放を誘発する。圧力室トリガーは、引き込みばねに接続された圧力室56内でプランジャー60を解放する。引き込みばねは、第1のバイアル16から
内容物23を引き込み納め、第2のバイアル15を充填するようにプランジャー60を強制する。この充填によっても、第1のバイアル16からの
内容物23と第2のバイアル15の内容物54とを混合させる。
内容物23の全てが第1のバイアル16から取り出されるまで、第2のバイアル15からの結果として生じる
内容物14は圧力室56を充填する。第1のバイアル16が第2のバイアル15を満たす速度は、逆止弁40または流れ絞り55で調整され得る。第1のバイアル16から引き込まれる
内容物23の量は、製造者によって
圧力室56で設定され得る。一旦
圧力室56のプランジャー60が圧力室56内で設定位置に着くと、それは、
内容物14を圧力室56から出して第2のバイアル15に戻すように強制するように投与ばねを解放する投与トリガーと相互作用する。
圧力室56からすべての
内容物14が第2
のバイアル15に投与されると、
内容物14が第2の圧力室42に移送され、望ましい服用量に一致する、使用者または製造者によって選択されたピストン46によって許される限度まで
第2の圧力室42を充填する。第2の圧力室の所望の体積が達成されると、第2の圧力室のトリガーが第2の圧力室ばねを解放し、ピストン46を進めるよう強制し、選択された体積の注射可能な
内容物14を加圧下で注射装置に放出する。逆止弁40は、第2のバイアル15から第2の圧力室42と注射装置7への
内容物14の移送の間に
内容物14が第1のバイアルに戻るのを防ぐために、流体流路35内のどこにでも使用され得る。第2の圧力室42への
内容物14の移送の前に、第2のバイアル15内での混合時間を制御するために、流体流路35のどこにでも流れ絞り55は使用され得る。
【0043】
図15に示すように、混合と移送を提供する二連バイアル
のシステム4のための別の移送器具6は、第1のバイアル16と第2のバイアル15とを有するバイアルホルダー5と、可変容積圧力室56と、二連内腔接続具94と、入口流路95と、出口流路96と、プランジャー60の圧力室56内での引き込みの間に第1のバイアル16の内容物23を、入口
流路95を通って圧力室56に向けるための逆止弁40とを含む。圧力室56内で最大に引き込んだ後のプランジャー60の前進は、流体
の内容物23を圧力室56から第2のバイアル15内に流し、第2のバイアル15の内容物と混合させ、その結果の
内容物14は注射装置7内に流れる。出口流路96内の逆止弁40は、引き込み相の間に第2のバイアル15の内容物56が圧力室56に引かれるのを妨げるであろう。プランジャー60の前進の間、入口流路95内の逆止弁40は、圧力室56内の流体
の内容物23が第1のバイアル16へ移送し戻されることを防ぐ。第2のバイアル15と注射装置7からの流体流路35内の逆止弁は、混合物が注射装置7から第2のバイアルに移送し戻されることを防ぐ。流れ絞り55は、流体の移送速度を制御するために、流体流路35,95,96のどこにでも使用され得る。あるいは、二連内腔接続具94の使用は、流体を異なる流体流路から取り出し、進めるために、単一バイアル
の移送
のシステム1にも同様に使用され得る。
【0044】
図16に示すように、上述の実施の形態における圧力室は、重力を利用するために、通常の注射器と比較して、偏向させる、または、中心をずらす出口ポート64とともに構成され得る。圧力室59が移送過程の間に
内容物14で満たされると、
内容物14に加えて
圧力室59にもたらされる若干の空気58がある場合がある。
内容物14を圧力室59から放出する過程の間に、空気58または
内容物14がいつ圧力室59から放出されるかという順序を制御することが有利であり得る。例えば、圧力室59からの
内容物14の放出の間に圧力室59の出口ポート64が下向きにされると、気泡は圧力室59の上に方向づけられるので、全ての
内容物14は放出され、その後、残っている空気58が最後に放出される。逆に、圧力室59からの
内容物14の放出の間に圧力室59の出口ポート64が上向きにされると、全ての空気58がまず放出され、その後、残っている
内容物14が最後に放出される。これは注射装置7への
内容物14の移送の間に、望まれない空気58をラインから取り除くために親水または疎水フィルタを用いる場合に、特に有利である。
【0045】
移送器具は、混合を強化するために、いろいろな装置または手順を使用する場合がある。例えば、移送器具は希釈剤を渦を巻くように薬剤含有バイアルに注射し得、および/または、例えば混合ボール、ボート錐またはプロペラ、振動している注射管といった、動的または静的混合器のような混合強化部材を使用または導入し得る。これらの技術は第2のバイアルまたは注射器の1つにおいて使用され得る。さらに、移送器具は第2のバイアルアクセス部材と出口管と圧力室との間に、上述の混合の強化の技術と手順をさせるための中間室を有し得る。移送器具はまた、例えば注射可能なバイアルを回すことによって、乱気流を誘発して、混合を強化するために注射可能な薬のバイアルを導入するように動かすように構成され得る。より大きな混合のために移送時間を増やすために、流れ絞りは、空気または薬の流路で用いられる場合がある。
【0046】
図16と
図17に示すように、移送器具3の任意の別の特徴は、注射装置7に導入される前に粒子を取り除くために注射可能な
内容物14をろ過するための、注射可能な薬の流体流路35内のフィルタ65である。フィルタ65は好ましくない微粒子を除去するために十分に小さい孔の大きさまたは効果的な孔の大きさである膜、深さフィルタまたは他の適当なろ過媒体であり得、好ましくない微粒子は、限定でないが、移送器具3によって注射可能な薬が再構成される状況における溶解されていない注射可能な
薬を含み得る。
【0047】
図16と
図17に示すように、注射可能薬物のバイアル15からの回収は、バイアル15への
空気(置換空気)58の導入が要求されるか強化する場合がある。本主題の別の局面においては、移送器具3は、注射可能な
内容物14が引き込まれる時に
空気(置換空気)58のバイアル15内部への導入をさせるようにバイアルの内部と連通する置換空気流路または穴66を含み得る。先に議論したように、バイアル
の隔壁19を突き刺すバイアルアクセス部材
21は、入口管36と出口管37を有し得、1つは注射可能な
内容物14がバイアル15から流れるためであり、1つはバイアル15内に
空気(置換空気)58が流れるためである。
空気(置換空気)58は、移送器具3内の、
空気(置換空気)58をろ過するための、実際のまたは実効の孔の大きさが約0.22μm以下である膜または
フィルタ(深さフィルタ、無菌フィルタ
)65のような
フィルタ65を含み得る
流体流路35を流れる。そのような孔の大きさは、
空気(置換空気)58によってバイアル15に病原体が導入されることを防ぐために十分に小さく、注射可能な
内容物14の汚染の危険性を低減する。
【0048】
図16と
図17に示すように、移送器具3は、バイアル15から注射装置7まで延びる注射可能な
内容物14の流体流路35と連通する空気除去具67を含み得る。空気除去具67のようなものは、注射可能な
内容物14が注射装置7に導入される前に注射可能な
内容物14の流体流路35から空気58を除去する、注射可能な
内容物14の流体流路35の他の構成の気泡トラップ、エアギャップを含み得る。空気除去具67は、疎水フィルタ6または疎水フィルタ68と親水フィルタ69との組合せで構成され得る。疎水フィルタ68は、
内容物14の通路ではなく移送器具3からの空気の排出をさせる。親水フィルタ69は、粒子または空気58ではなく
内容物14の通過を許す。流体流路35内の
親水フィルタ69の位置の組合せは、好ましくは、全ての空気58を移送過程で除去する。
【0049】
図18と
図19に示すように、移送器具6には、上述のものだけでなくさらなる特徴も有する場合がある。そのような特徴の1つは、服用量選択部48とバイアル
ホルダードッキング
領域29の間の連結装置70である。これは、例えば、投薬量が選ばれるまで、使用者がバイアルを
バイアルホルダードッキング領域29に詰めるのを防ぐ機械な干渉部材97でありえる。機械的に、服用量選択部48は、服用量
選択部48が服用量選択位置に動かされて積載許可位置に動くまでバイアル
ホルダー5のバイアルホルダー
ドッキング領域29への挿入を防止するために通常、積載防止位置にある
バイアルホルダードッキング領域29において干渉部材97に連結さえ得る。当然のことながら、注射可能薬物のすべてが注射されるべき一回の服用量が入っているバイアルまたは単一のバイアルから注射可能な薬を投与するためには、移送器具は服用量選択の能力を含む必要はない。
【0050】
図18と
図19に示すように、移送器具6は、移送器具6と注射装置7との間に、充填される前に注射装置が取り外されることを防止し、注射装置7が移送器具6から取り外される準備できたことを示すために連結部材71を含み得る。機械的には、ロックピン72は移送器具6によって注射装置7が完全に充填される前
の取り外しを防止するために注射装置7に連結され得る。ロックピン72は、移送器具6の部分であり得、
第2の圧力室42においてピストンと連通し得る。
第2の圧力室42が全ての注射可能な
内容物14を放出すると、これは機械的にロックピン72が注射装置7から遠ざかるように動くように誘発し、使用者による移送器具6からの注射装置7の取り外しを許可する。
【0051】
図18に示すように、移送器具6は移送器具6と注射装置7との間に注射装置7をどのように移送器具6から取り外すかを制御するための連結装置を含み得る。機械的には、注射装置7上のフランジや他の突起73は移送器具6の切り込みと機械的に連結し得る。この構成は、使用者による取り外しにおいて、移送器具6に対する注射装置7の一方向の回転を許す。
【0052】
図18と
図19に示すように、移送器具6は、注射装置7が起動されることを防ぐロックするための特徴を含み得る。例えば、ロックピン
72やアーチや他の手
段のような機械的な干渉部材は、移送器具6の外に拡張し、上の位置で作動装置またはボタンで機械的に注射装置7をロックし得る。あるいは、機械的
な干渉部材72は、移送器具6上で注射装置7へのアクセスを防ぐために注射装置7全体を覆う遮蔽部材であり得る。アーチまたは遮蔽部材
(機械的な干渉部材72)は、移送器具6の一部である得、
第2の圧力室42に連通し得る。
第2の圧力室42が注射装置7に
内容物14の全てを放出したとき、機械的にアーチまたは遮蔽
部材(機械的な干渉部材72)のロックを外すことを誘発し、注射装置7から離れさせることを誘発し得る。これは、使用者による注射
装置7へのアクセスと移送器具6からの除去を許す。
【0053】
移送器具の別の任意の特徴は、注射装置の移送器具からの急速な解放を許し注射装置が移送器具に再度接触することを防止するための、充填ポートまたは移送器具と注射装置の間のアクセス部材の急速な解放である。注射装置が充填され、移送器具から装置を取り外す準備ができた後、使用者は注射装置を取り外し得る。移送器具の充填管
(またはアクセス部材
)83は、注射装置が移送器具から取り外される時に負荷を掛けられるばねであり得、充填管83はばねで移送器具に下ろされる。このことは、充填ポート81において注射装置の不注意な漏れを防ぎ、注射装置の充填ポート81からの
充填管83の急速な解放を許す。これはまた、使用者にとって充填管83にアクセスできないようにし、注射装置が移送器具に再度接触することを防ぐ。
【0054】
図18に示すように、注射装置7と移送器具6は、好ましくは、注射装置7の取り外し可能な取り付けのために構成される。現在の実施形態では、移送器具6内での注射可能な
内容物14の第2の圧力室42から注射装置7への移送と移送器具6上の連結部材71の解放の後、注射装置7は、対象の皮膚への適用のために、移送器具6の注射装置ドッキングステーション30から分離するように準備される。上述のように、ここの記載された別の実施形態は、注射可能な流体の単一圧力室から注射装置への直接の移送を含む。
【0055】
図20に示すように、注射装置7は、いかなる適切な構成でも有り得る。先に説明したように、注射装置は、全体がここに参照として組み込まれる2010年4月21日出願の米国特許出願第61/326,492、2012年9月27日出願の米国特許出願第13/637,756、2012年9月24日出願の米国特許出願第61/704,922で記述される注射装置の特徴の一つ以上を有利に使用し得る。
【0056】
図20〜22に示すように、注射装置7は、上面75と下面76とを有し、使用者によって作動された時に注射針またはカニューレを突き出す、一般的に、偏平な、皿状の
ハウジング74を備える。注射を開始するための上面75は作動装置またはボタン77と、
注射装置7内の注射可能な流体
(薬、注射可能な薬物)79の量を確認するために対象者または医療専門家が拡張可能部材78を視認するためのハウジング74の透明部分80を有する。例えば、使用者は、注射が開始されたか、完結されたかを決定し得る。より好ましくは、拡張可能部材78および/またはハウジング74の透明部分80は、患者や医療専門家が残っている注射可能な流体79の量をよいよい精度で、例えば約50%完了または約75%完了のように視覚的に決定できるように線の印127等によって目盛を付けられ得る。さらに、拡張可能部材78は、残っている注射可能な流体79の量を示すために、それ自身、他のハウジング74の特徴を含み得、または、相互作用し得る。例えば、注射装置7が
流体79で充填されると、透明部分80は、限定されないが、例えば緑のような1つの色を示す。注射装置7の
流体79が空になると、透明部分80は、限定されないが赤のような別の色を示し得る。投与の途中には、透明部分80は色の組合せを示し得る。
【0057】
図23〜25に示すように、注射装置7の下面76は充填ポート81と投与ポート82を含む。充填ポート81は、
流体79を注射装置7へ移すために移送器具が
充填管83を充填することを許す境界面である。投与ポート82も拡張可能部材78から放出された注射可能な
流体79と針
(投与針、注射針)85の間に
流体チャンネル(内部
流路8
6)を含む。充填ポート81と投与ポート
82は
流体チャンネル(内部流路86
)を通して直接、連通し得、または単一のポートに結合され得る。
【0058】
図23〜25に示すように、注射装置7が移送器具6から取り外され、充填ポート81は充填管83から取り除かれるとき、注射装置は、好ましくは、加圧された注射可能な
流体79が注射装置7から漏れるのを防ぐための逆止弁87を含む充填ポート81を含み得る。
【0059】
図23〜25に示すように、注射装置7は、注射器の挿入を受け入れるように構成される充填ポート81も有し得る。この注射器は、ルアー取り付け具または針で構成され得る。充填ポート81の構成は、使用者による注射装置の手動の充填を許す。移送器具6はまだ使用され得るが、この構成では必要とされないであろう。
【0060】
図23〜25に示すように、注射装置7は取り付けられた管または標準的な針ポートを経由して静脈カニューレに直接接続されるように構成される投与ポート82も有し得る。
【0061】
図23〜25に示すように、注射が完了するまで一時的に注射装置7を対象の皮膚に固定するために、注射装置7の下面76は接着剤88を運ぶ。注射装置7の取り外しの間、注射装置7を患者の皮膚に接着するために使用し得るように、注射装置7の下面76に接着
剤88の面を露出させて、接着テープ裏地89が自動的に取り外され得る。あるいは、
接着テープ裏地89は、注射装置7の皮膚への接着前に使用者が手で取り外すために引くためのタブ90を有し得る。あるいは、このタブは、注射装置7の取り外し時にテープ裏地が自動的に取り外されるように移送
器具6
の表面に取り付けられ得る。
【0062】
図23〜25に示すように、注射装置7は、下面(基部
)76の下面を超えて延びる接着テープ
の接着フランジ91を有し得る。
接着剤(接着テープ
)88の
接着フランジ91は、注射装置7と皮膚表面との間で歪みの緩和の働きをし得、注射装置7が皮膚から偶然取り外される危険を低減する。換言すれば、接続部内に入るワイヤ上の同様の接着性の歪み緩和と同様、延ばされた接着フランジ91は、
接着剤88と皮膚の境界面において応力集中を低減するために、
接着剤88と注射装置7の下面
(基部
)76との接続点の両側に荷重を分配するように働く。
【0063】
図23〜25に示すように、注射装置は、使用者がさらなる使用者の干渉なしに、注射装置7を皮膚にしっかり固定するように、接着フランジ91を、
接着剤88を皮膚にしっかり付けるように押すテーパー形状の下面98を有するように構成し得る。注射装置7を皮膚に押し付ける時、人の皮膚の迎合性を用いて、注射装置7のテーパー形状の下側表面98は
接着剤88のフランジ91を皮膚に効果的に押しつけるが、フランジ91の上側の露出された面は露出された接着性を有さず、従ってテーパー形状の下面98のその部分には取り付けられない。使用者は、注射装置7を皮膚に確実に付けるためにフランジ91の周囲で指を走らせる必要がなく、
接着剤88の付着方法を相当簡単にする。
【0064】
図23〜25に示すように、注射装置7は、適用の間、注射装置7の改良された取り付けを許すために、剛性である代わりに、柔軟または追随性のある
下面76を有し得る。
【0065】
図26〜28に示すように、注射装置7が皮膚99に押しつけられるか接着された後、安全機構またはロックアウト機構は自動的に解放され得、注射装置7は射出(注射)の準備がされる。換言すれば、注射装置7は、皮膚上に配置されるまでは起動される(ロックアウトされる)ことを防がれる。あるいは、使用者は注射装置が射出(注射)の準備をするように、手動で安全ピン、安全スリーブやカラーのような
安全機構(安全装置
)100を取り外し得る。安全機構100は受動的または能動的に、使用者によって手動でまたは注射装置7によって自動で誘発され得る。
【0066】
図26〜28に示すように、注射装置7は作動装置またはボタン77と視覚的指示器101を組み合わせて、移送器具から取り外された後に注射装置7の状態を定義するために使用し得る。例えば、ボタン77が上の位置にあり指示器101が限定されないが緑のような1色を有する時には、注射装置7は注射開始の準備ができている状態であることを示し得る。さらに、ボタン77が
ボタン頂部103とは異なる色を有する側壁102を有し得る。ボタン77が押されていると、使用者はボタン77の側壁102を見ることができない。これは、注射装置7が使用中であることを示し得る。薬の注射が完了すると、注射装置7は使用者に警戒を促す場合がある。この警報は、視覚的な指標、聞き取れる音、機械の運動または組合せの形であり得る。ボタン77は、理想的には、ロックアウト位置に現れる時、使用者に聞きとれる、視認できる、触角型のフィードバックを与えるように設計されている。注射装置7は、ボタン77が上の位置にあり
指示器(指示窓
)101が注射装置が空であることを示すことによって、投与が完了し、満量が患者に送達されたことを使用者に示し得る。例えば、ボタン77が上の位置にあり、指示器101が限定されないが赤のような異なる色を示す時、注射装置7は注射を完了したことを示し得る。
【0067】
図29〜31に示すように、注射装置7は、作動装置または使用者が注射を始めるために注射装置7で押すボタン77を備え得る。ボタン77は、オン/オフ動作のスイッチであるように、すなわち、照明スイッチのように開と閉の2つの状態のみを有するように構成され得る。これは、使用者がボタン77を途中まで押して注射装置7を起動させないことを防ぎ得る。一旦起動されると、この「照明スイッチ」型のボタン77は、使用者のボタン77の操作とは独立して、針85を皮膚99にすばやく挿入するであろう。あるいは、ボタン77は使用者がゆっくりと針85を皮膚99に挿入することを許すよう、連続運動を有し得る。ボタン77はボタン77と針85を作製している接着剤104を用いて、好ましくは直接、針85に結合され得る。
【0068】
図29〜31に示すように、注射装置7は、
図30に示すように最初の位置または深さに進むようにボタン77が起動されると、針85に皮膚99中へ移動させ、
図31に示すように、自動的に第2の深さの位置にわずかに引き込む。
図30に示す第1の深さは、作動の間、ボタン77の移動によって到達される。第1の深さは、ボタン77内の構成105によって、注射装置7の基部106と直接接触して制御され得る。針85の最終的な深さは、皮下注射にふさわしい。あるいは、針85の最終的な深さは、皮内注射のために減らされる場合がある。あるいは、針85の最終的な深さは、筋肉注射のために増やされる場合がある。最初の深さに達すると、即座に、針85は
図31で示すように第2の深さへ引き込まれる。第2の深さへの針の引き込み距離は、0.1〜2mmの範囲内である。この引き込み機能は、針85が最初の挿入過程の間に組織によってブロックされるのを防ぐために好ましい。この組織の妨害は、克服するために非常に高い圧力を要求し得、注射装置7が薬を送達するのを妨害し得る。第1の位置から第2の位置への針85の引き込みは、針先端107よりも前方に空いたポケットを作り出し、針85からの薬剤の流れを開始する圧力を低減することを可能にする。針からの薬の流れの開始のためのこの減圧は、注射の間、比較的恒常的な圧力を維持するために、注射装置7のために好ましい。
【0069】
図29〜31に示すように、注射装置7は、横穴108のある針85を含み得る。
図31に示すように、一旦、注射装置7のボタン77が完全に押されると、針85は投与ポート82を通って終わりまで皮膚99に完全に挿入され、注射装置7は注射可能薬物の投与を開始する。ボタン77が完全に押されるまでは、横穴108と、従って針85の内腔は投与ポート82の流体チャンネル86とは連通していない。横穴108と針先端107の両方は隔壁109内に保持される。隔壁109内で保持されている横穴108と針先端107において、全ての薬経路は、使用の時まで無菌にしておかれる。ボタン77は完全に押されて針85が投与位置にあると、針85の横穴108は投与ポート82の流体チャンネル86と連通し、液体の注射が始まる。
【0070】
図29〜31に示すように、隔壁109は、針先端107と横穴108が投与の前後において注射可能な薬から封止されることの利点を提供する。針85の針先端107と横穴108を注射の最後に封止することは、特に、投与の最後および/または皮膚表面からの取り外しの後に、注射可能な薬が注射装置7から滴ることを防ぐために有利である。また、皮膚内に入る前に針の穴に汚物が入ることを防ぐ。隔壁109は、一旦針85が穴を開けた時に封止することを可能にするいかなる適切な材質によっても作製され得る。隔壁109の材質は好ましくはシリコーンである。あるいは、隔壁の具体的な構成は、ブロモブチル、クロロブチル、イソプレン、ポリイソプレン、SBR、ポリブタジエン、EPDM、天然ゴムとシリコーンを含むがこれに限らず異なる材料の混合物である場合もある。あるいは、投与ポート82を含む流体流路86は、シリコーンを有する上述の隔壁を生成するために射出成型される硬質プラスチックであり得る。
【0071】
図29〜31に示すように、投与ポート82の隔壁109は、注射領域で皮膚99の表
面上で加圧するために、注射装置7の下面からわずかに皮膚
99の表
面内に突出し得る。針が引き込まれた後の投与ポート82による皮膚
99の表
面へのこの圧力は、一般に反動と呼ばれる、注射可能な薬が注射領域から出てくることを除去し得る。
【0072】
図29〜31に示すように、注射装置7は、ロック機能を実行するためのボタン77に係合するばねタブ110のセットを含み得る。
図29に示すように、ボタン77を第1の上の位置または射出前位置に配置するために、ボタン77内の切り込み111内にロックするために、ばねタブ110は偏向している。切り込み111の形状とばねタブ110は、上述の照明スイッチの動作を生みだすために役立つ。この照明スイッチの動作はばねタブ110に対するボタン77の置き換えと、切り込み111の表面の嵌合によって達成される。
【0073】
図29〜31に示すように、注射装置7はロック機能を実行するために、注射装置7内でボタン77と相互作用するばねタブ112を含み得、ボタン77が第1の深さに作動して、第2の深さまたは投与位置に戻るようにわずかに引き込まれるとき、ボタン77内の切り込み
機能113はばねタブ112に、注射装置7が投与を完了するまでボタン77を投与位置に保持することを許す。
【0074】
図32〜33に示すように、いつ流体79の全てが拡張可能部材78から放出されて注射装置7が投与を完了したか感知するために、注射装置7は、送達指示または空指示器114の端部を含み得る。空指示器114は、流体の全てが放出された後、拡張可能部材78が空気を抜かれた状態にある時、出口ポートにおいて拡張可能部材78が滑るスロットまたは他の開口115を有
するように構成され得る。空指示器には2つの状態があり得る。
図32に示すように、拡張可能部材78が流体79で充填され、スロットまたは開口115の中に収容されない、空指示器は第1の位置または外に偏向された状態にあり得る。第1の状態は、拡張可能部材78の直径が、内部に含まれる残留する流体79によってその最低限より大きいとき、空でない状態に言い換えられる。
図33に示すように、拡張可能部材78がスロットまたは開口115の中に部分的に、または、完全に含まれるとき、空指示器114は第2の位置または中に偏向された状態にあり得る。直径が最低限であるとき、第2の位置は拡張可能部材78の空の状態に言い換えられる。
【0075】
図32〜33に示すように、注射装置7は、投与の最後に自動で針を引き込む機構を含み得る。この機構は、上述のように、ばねタブ112、ボタン
の切り込み機能113と空指示器114の間で直接の結合を含む。拡張可能部材78が
流体79で満たされ、そして、
図33に示すようにボタン77が第1の射出前位置から第2の投与位置に押し込まれる時、ボタン77の切り込み機能113はばねタブ112に、注射装置7が投与を完了するまでボタン77を投与位置に保持することを許す。ばねタブ112も直接、当然第1の位置または外に偏向した位置にある空指示器114に結合され得る。ボタン77を
第2の位置または投与位置に押す動きは、ボタン77内のポスト機能116に、空指示器114に第2の位置または中に偏向することを促すように、ばねタブ112に偏向または初荷重を与えることを許す。しかしながら、拡張可能部材78は注射可能な
流体79で当初充填されており、直径が大きいので、
図32に示すように、空指示器114は第2の位置または中に偏向した状態に動くことはできない。ボタン77が押されたあと、前述のように拡張可能部材78から針を通って流体79が放出し始める。一旦、拡張可能部材78が流体79の全てを放出して、最小限の直径でいるならば、空指示器114(ばねタブ112からの初荷重下で)は
図33に示すように第2の位置または中に偏向した状態へ移る。直接、空指示器114にも結合するばねタブ112は、空指示器114とともに動く。この動きは、
図34に示すように、投与が完了した後にボタン77(と針)を採集位置または射出後位置に上げるために、ばねタブ112をボタン77内の切り込み機能113から解放する。
【0076】
図34に示すように、ロックアウトばねタブ117は、注射が完了しボタン77が解放されてボタン77が戻りばね118によって最終位置または射出後位置に戻るように促されるとき、ロック機能を実行するために、ボタン77と注射装置7内で相互作用し得る。最終位置または射出後位置(
図34)における注射装置7の頂部に対するボタン77の高さは、射出前位置(
図29)よりも高い場合がある。ロックアウトばねタブ117の端部は
ハウジング7
4内で、ボタン77を上の位置または射出後位置にロックしてボタン77が再び作動し始めないように、ボタン77の外径表面119に向かって動く。
【0077】
図34に示すように、注射装置7は、第1の上の位置または射出後位置にボタンを偏向させるために、ボタン77と相互作用する戻りばね118を含み得る。ボタンが第2の深さまたは投与位置に下げられる時、戻りばね118は圧縮されて、さらに偏向または予荷重を引き起こす。投与期間の最後に、上述のように投与が完了した後、ボタン77は第2の深さまたは投与位置(
図31)からロック解除されて、最終位置または射出後位置に上げられる。ボタン77を最終位置または射出後位置に上がるように強制するものは戻りばね118の偏向である。
【0078】
図34〜35に示すように、皮膚99からの注射装置7の除去と同時に、注射装置7は好ましくはロックアウトされる。そして、針への破壊的でない接近または注射装置7の再利用を妨げる。注射装置7は、完全な服用量が送達されたことを使用者に知らせ得る。この指示は、視覚的な指示器、聞き取れる音、機械の運動または組合せの形であり得る。
【0079】
図35に示すように、皮膚
99からの注射装置7の除去と同時に、包帯120は注射装置7から解放され、皮膚
99の表面で残る場合がある。包帯
を注射装置7に付ける接着剤より皮膚により強く付ける包帯部の接着剤の使用によって影響され得る。このようにハウジングが皮膚から持ち上げられるとき、包帯120は、ここに参照によって全体が組み込まれる米国特許第7,637,891号と2009年12月4日出願の米国特許出願第12/630,996に記載されるように、注射領域の上に残る。
【0080】
図36〜39に示すように、注射装置7は、好ましくは拡張可能部材78と充填ポート81と投与ポート82に組み付けられるマニホールド121を含み得、注射装置7の拡張可能部材78と充填ポート81と投与ポート82の間の直接的な流体連通を提供する。上述のように、拡張可能部材78が充填と全流体79の拡張可能部材78の外への放出を容易にするように大きな直径であるように、マニホールド121は拡張可能部材78に組み付けられて端部に構成され得る。拡張可能部材78の中と外に流体を流れさせるために、マニホールド121は内部の
流路122を望ましくは含み得る。マニホールド121は注射可能な流体の流路122内で、拡張可能部材78に導入される前後で粒子を除去するために注射可能な
流体79をろ過するためにフィル
タ123とともに構成され得る。フィルタ123は好ましくない微粒子を除去するために十分に少ない孔の大きさまたは効果的な孔の大きさである膜、深さフィルタまたは他の適当なろ過媒体で有り得る。限定ではないが好ましくない微粒子は、注射可能な
流体79が移送器具によって再構成される状況では、溶解していない注射可能な
流体79を含み得る。マニホールド121はまた、除去または空気のためにフィルタ123で構成され得る。そのような
フィルタ(空気除去フィルタ)123は、拡張可能部材78に導入される前に、注射可能な流体の流路122から空気を除去する気泡トラップ、他の構成のエアギャップを注射可能な流体の流路122内に含み得る。この
フィルタ123は、疎水性フィルタまたは疎水性フィルタと親水性フィルタの組合せで構成され得る。疎水性フィルタは、液体を通過させず空気を移送器具から排出させる。親水性フィルタは、微粒子または空気を通過させず液体の通過を可能にする。閉じ込められた空気を排出させるために、
フィルタ123は、逆止弁も備えている場合がある。あるいは、
フィルタ123は、流体流路内で充填ポート81から針85までいかなる位置にもあり得る。例えば、流体流路で最も下流の点は、拡張可能部材78の末
端128である。内部の心棒124は、拡張可能部材78の末
端128に接続している場合がある。注射装置7を充填する間、閉じ込められた空気の排出をするために、
フィルタ123はこの下流の点に一体化され得る。さらにまた、心棒124は、充填過程の間、空気を排出するのを助ける下流のフィルタ123と連通する、その長さに沿ったスロットを含み得る。
【0081】
図36-39に示すように、注射装置7は、弾性な風船または空気袋のような強い拡張可能部材78を含み得る。拡張可能部材78の具体的な構成は、望ましくはシリコーンであり得る。あるいは、拡張可能部材78の具体的な構成は、ブロモブチル、クロロブチル、イソプレン、ポリイソプレン、SBR、ポリブタジエン、EPDM、天然ゴムとシリコーンを含むがこれに限らず異なる材料の混合物である場合もある。これに加えて、拡張可能部材78は、表面特性を改善するために被覆されている場合がある。コーティングは、パリレン、シリコーン、テフロンとフッ素ガス処置を含み得る。あるいは、拡張可能部材78は、熱可塑性エラストマーから作られる場合がある。
【0082】
図36-39に示すように、注射装置7は、
流体79が加圧下に移送される、強い拡張可能部材78を含み得る。これは拡張可能部材78を大きくし、そして、拡張可能部材78の反発力は
流体79を放出する傾向を有する圧力をつくる。上述のように、移送器具の圧力室(または移送器具に用いられる他のポンプまたは加圧手段)は、加圧下で
流体79を注射装置7へ移送する。加圧下で
流体79を拡張可能部材78に導入することは、それが伸びて、直径と長さにおいて拡大する原因になる。この例は、長い、細い風船をふくらませることである。注射装置7の容積範囲は、0.5〜30ミリリットルであり得る。拡大されるとき、前述のとおり、ボタンの押し込みによって使用者によって誘発されて注射装置7が自動的に
流体79を投与する準備ができるように、拡張可能部材78に含まれる
流体79によって、強い拡張可能部材78は1〜200psiの範囲で追放圧を振るう。このように、移送器具は、前述のとおり、注射装置7に移送のためだけに測定された量の
流体79(必要に応じて、それを混ぜて、薄めて、濾過する)を移送するのではなく、使用者によって起動されるとき注射装置7が強力な拡張可能部材78によって振るわれる圧力の下で自動的に
流体79を出す準備ができるように、同時に注射装置7に(強い拡張可能部材78を拡大することによって)動かす力のある圧力を負わせるか、提供する。
【0083】
移送器具(同時移送と荷重)のこの局面は特に有益である。上述の応用が、注射装置7が起動された時に、
流体79の注射のための充填前または荷重された状態の注射装置7を示す一方、本開示では、注射可能な
流体79の投与が要求されるまでは、注射装置7は空のままで、拡張可能部材78はより緩和て充填されていない状態、すなわち、非荷重、または、非充填状態であり得る。その後のみ、注射可能な
流体79は必要に応じて混合または処理され、注射装置7に導入され、拡張可能部材78を充填された(荷重された)状態に膨張させる。本開示では、薬は使用時まで最初の密封容器(バイアル)に保管される。
流体79は、バイアルから注射装置7に移送された後、典型的には数秒から数時間で注射されるので、薬の貯蔵寿命と注射装置7内の流体流路における材質の互換性は大きな問題ではない。注射装置7を設計して、予め満たされた注射装置7の長期の貯蔵寿命のための材料を選ぼうとする挑戦と出費は、かなり減らされる。
【0084】
図36〜39に示すように、本主題は、前述のとおり、ここに参照によって取り入れられる特許出願で記述される注射装置7の特徴を働かせ得る。しかし、例示されるように、ここの注射装置7に使用されている拡張可能部材78は、例えば、平面螺旋形であるか螺旋構成で配置される細長い風船または空気袋の形も望ましくはとる場合がある。前述のように、注射装置7は、螺旋スロットまたは凹部
(またはスロット、らせんチャンネル)125がその中で作られる円形の
ハウジング(外側ハウジングまたは注射ハウジング
)74を含む。
拡張可能部材(細長い風船または空気袋
)78は
凹部125内に置かれ、一方の端部は直接または間接に
針85と流体
の流路122を通して連通し、他端は直接または間接的に投与
の指示器101に連通する。注射装置7の目立たない構成にも貢献する間、細長い螺旋構成は
拡張可能部材78を
流体79の所望の量のために相当な容積を持たせる。換言すると、かなりの長さ対直径比で比較的長い拡張可能部材78を利用することによって、非常に高い圧力と容積が必要とされる最小下の力で成し遂げる。その上、充填長さを変えることによって、拡張可能部材78の圧力/容積曲線を大きく変えることなく、拡張可能部材78の容積を変えられる。
【0085】
図36〜39に示すように、2012年9月24日出願の米国特許出願第61/704,922に記述された他の本主題で使用される他の局面の1つは、拡張可能部材78内での、非充填時にわずかに膨張させた位置への拡張可能部材78のプレストレスのための挿入物またはプラグまたは心棒124の使用である。そのため、
図38と
図39に示すように、拡張可能部材78が
流体79を放出するとき、まだ延ばされているか圧力を受けていて、内部の液体に圧力を及ぼされ続けている状態に縮むかしぼむ。
流体79の全部または実質的に全部が注射装置7から完全に放出されることを、これはよりよく保証する。
シャフトまたは心棒124は、必要に応じて流体が満たされた拡張可能部材であり得る。これは、可変サイズ
の心棒124を考慮に入れる。あるいは、実質的にすべての
流体79が内部
のシャフト
または心棒124の必要なしに放出されるように、拡張可能部材78は圧力を受けていない時には十分に少ない内部の容積(小さい直径)を有し得る。その上、拡張可能部材78は注射装置内で円筒形の壁134のように表面を「くるむ」ことによって平らにされ/引っ張られ得る。拡張可能部材78内で生み出されるプレストレスは、内部に残っているいかなる残りの流体体積も除去するように働くであろう。
【0086】
上述のように、拡張可能部材78を拡大および/または弓状にするいくつかの異なる方法がある。
図34に戻ると、1つの方法は、拡張可能部材78に循環するように拡大させる拡張可能部材78の円周のまわりの1つの領域により厚い壁
の領域126を有する拡張可能部材78を設計することである。あるいは、拡張可能部材78を円弧状に拡大させる円周部分で効果的に拡張可能部材78を堅くするために、
領域(分離要素
)126を拡張可能部材78の長さに沿って添付させ得る。
図36に戻ると、もう一つの方法は、例えば円形または螺旋の通路の周囲で拡張可能部材78を案内する注射装置7のハウジング74のスロットまたは凹部125のような内部の機能を使用することである。これらの機
能はいくつかの方法で拡張可能部材78と相互作用することができ、最も単純には、拡張可能部材の外形は注射装置7のハウジング74の
凹部125によって束縛される。拡張可能部材78の外面に油をさすことによって、または、摩擦と拡張可能部材78の外径を制限するが長さを束縛しない低いばね率のばね内に拡張可能部材78を挿入することによって、拡張可能部材78とハウジング74の内面
の凹部125の間の摩擦は、減らされ得る。
【0087】
図36〜39に示すように、細長い拡張可能部材78は、注射装置の範囲内で壁またはガイドの助けを借りずに予め定められた管直径で弧に沿って拡大するように望ましくは構成される場合がある。細長い拡張可能部材78の断面図を見て、
図34に戻り、細長い拡張可能部材78に前述のとおり、弧状に拡大させるために、拡張可能部材78の円周の小さな部分のより厚い壁の
領域126は、加えられる場合がある。弓状の拡張可能部材78は、内部の圧力と体積の増加によって長さが増し、より厚い
領域126は薄い区域よりも偏向が少ない。
【0088】
図36に示すように、その重い壁厚
の領域126以下を指向するために円の内部に領域をそらすように、円弧状
の拡張可能部材78は弧形に、長さにおいて拡大する。円周のまわりで小さな領域126の中で拡張可能部材78の壁厚
の領域126を増やすことは、効果的に拡張可能部材78の弧の半径を減少させ続ける。円弧状の拡張可能部材78に、または、壁
の領域126のその部分がより遅い速度で延びる原因になるために拡張可能部材の一方
側の領域126に材料の小片を結合することによってそれを形作るか、押し出すことによって、壁厚
の領域126の増大は成し遂げられ得る。そして、それによって、前に述べたように、拡張可能部材78に弧形に拡大させる。
【0089】
図37に示すように、拡張可能部材78の末端部は指示器101のような要素を取りつけられ得る。そして、それはハウジング74の内面
の凹部125の中でガイド経路をたどることを強制される。あるいは、拡張可能部材の長さの変化がないように、拡張可能部材78は壁134のような注射装置7の中で円形の直径のまわりでプレストレッチされ、平らにされ得る。あるいは、延ばされていない拡張可能部材以上の長さである、まっすぐであるか曲がった心棒124は、充填前に注射装置7内で円形の形に拡張可能部材を引っ張るのに用いられ得る。あるいは、注射装置7の状態と注射の進捗を示す視覚的な指標として、心棒124が使用され得る。心棒124は、それがハウジングによって簡単に見られるのを許すために色付きであり得る。
【0090】
図36〜39に示すように、
流体79は移送器具で拡張可能部材78に注射され、そして、ハウジング74の内面
の凹部125の構成によって制御される特定の外径に、拡張可能部材78は拡大される。このように、拡張可能部材78の全ての体長は既知の薬量で満たされることができ、そして、外径は拡張可能部材78に沿って各々の縦の場所で既知である。拡張可能部材78を、制御された方法で、一方の端部から他方の端部へ、拡張可能部材78を完全に空にするように、そして拡張可能部材内の流体79を容易に正確に測定させるように、長さに沿って端から充填し空にすることが望ましい。視覚的に、拡張可能部材78内の流体79がいくらかについて決定するのを助けるために、拡張可能部材78の中に残っている容積を示すために、目盛の印は、注射器のような拡張可能部材78に印刷され得る。前述のとおり、そして、
図21〜22に示すように、使用者が
流体79と容積が注射装置7の中に残っているのを見るのを許すために、拡張可能部材78とハウジング74は透明であり得る。あるいは、目盛の印127は、拡張可能部材78の中に残っている容積を示すために、ハウジング74に印刷され得る。
【0091】
図36〜
図39に示すように、上述の本主題の局面に従えば、注射可能な
流体79は好ましくは段階的に、延ばされた拡張可能部材78の末端128から、近位端
(近位出口ポート端)129に向かって放出される。拡張可能部材の近位端129は、
針85またはカニューレに最も近い。このことは、使用者に、
ハウジング74上、
透明部分(窓
、指示窓、透明な領域または他の指標)80または拡張
可能部材78上の目盛の印127の助けを得てまたは単独で、注射状態を視覚的に確認または見積もらせる。段階的な放出は、様々な方法で達成され得る。例えば、注射可能な
流体79は、近位出口ポート
の区域130において、好ましくは延ばされた拡張可能部材(例えば、風船または空気袋)の近位端129に配置されているマニホールド121において拡張可能部材78から出る。拡張可能部材78の壁の厚みは様々であり、一定で、末端128から近位端129に向かって長さに沿って、または段階的に増加し得る。拡張可能部材78が置かれている
凹部125の壁による制約のため、拡張可能部材78は注射可能な
流体79とともに長さに沿って実質的に単一の直径に膨らむ。しかしながら、拡張可能部材78の末端128のより厚い壁はより大きい制約を注射可能な
流体79に及ぼし、近位端129のより薄い壁は、注射可能な
流体79の放出の間に直径が折り畳まれまたは縮まる。拡張可能部材78は、拡張可能部材78の壁が長さに沿って末端128から近位端129に向かってより厚くなると、末端128から近位端129に向かって次第に折り畳まれる。拡張可能部材78の厚みは好ましくは近位端129から末端
(または閉鎖端
)128に向かって実質的に単一に増加するので、拡張可能部材78
の壁の緊縮力は膨張した時に増大し、拡張可能部材78の近位端129から末
端128に向かって長さに沿って実質的に単一に増加する。したがって、注射可能な
流体79が対象に放出されると、拡張可能部材78は次第に直径が折り畳まれて長さも縮み、直径方向の折り畳みと長さの縮みは好ましくは使用者によって上述のように視認可能である。拡張可能部材の末端128は延ばされた拡張可能部材78の長さの縮みに追随する注射装置7の
指示器(可動指示器要素
)101に接続され得る。この指示器101は好ましくは使用者によって
ハウジング74を通して視認可能であり、注射装置7の状態と注射の進捗を示す。あるいは、拡張可能部材78は一定の壁厚で構成され、近位端129から末端128まで充填し、先に述べたように末端128から近位端129に段階的な方法で折り畳みまたは空になるように偏向させるために製造時にプレストレスを与えられる。
【0092】
図36〜39に示すように、注射装置7の延ばされた拡張可能部材78は、注射装置7からの注射可能な
流体79の充填と放出の間、最初に充填し最後に折り畳む
近位端129に隣接した拡張可能部材7
8の区域130を有するように構成され得る。換言すれば、移送器具による注射装置7の充填の間、注射可能な薬を最初に充填する拡張可能部材7
8の最も近位の出口ポート端
の区域130を有することは有利である。さらに、注射可能な
流体79の注射装置7からの投与の間、最後まで残る注射可能な
流体79の体積を拡張可能部材の最も近位出口ポート
の区域130に有することは、有利である。上述の構成には、いくつかの有利さがある。拡張可能部材78の近位端
の区域130は、残りの拡張可能部材78よりも低い圧力下でも膨らませられたままにする薄い壁を有し得る。拡張可能部材78の区域130は確実に、拡張可能部材78の他の部分から注射可能な
流体79がすべて放出されるまで、膨らんだままであろう。先に議論したように、区域130は、充填または空指示を与えるために、直接、空指示器に結合され得る。さらに、先に議論したように、この区域130は、注射可能な
流体79の放出完了時にはボタン77と針8
5の自動的な引き込みをさせるために、空指示器に機械的に結合され得る。
【0093】
図36〜
図39に示すように、拡張可能部材78の壁厚
の領域126の別のまたはさらなる変形例では、拡張可能部材78内の延ばされた内部
のシャフト
または心棒124は、次第に(一定にまたは段階的に)拡張可能部材78の断面積と長さを、拡張可能部材78の近位
端129から末端(閉鎖端)128に沿って減少させる。さらに、注射装置7に拡張可能部材78を取り付けさせるマニホールド121は、拡張可能部材78の近位端129で、大きな直径
の区域130を有するように構成されもする場合がある。拡張可能部材78の近位
端129における心棒124またはマニホールド121の大きな直径
の区域130は、拡張可能部材78が、まずこの領域129を注射可能な
流体79で充填することを確実にする。換言すれば、拡張可能部材78は、心棒12
4またはマニホールド121の大きな直径
の区域130によって、近位
端129では、ほとんど充填された直径で保持される。流体79はまず拡張可能部材78を充填し、まず大きな直径
の区域130の直径にまず到達し、上述のように、次第に、拡張可能部材78の長さに沿って近位
端129から末端128に向かって満たす。
【0094】
図36〜39に示すように、前に述べたように、注射可能な
流体79の拡張可能部材78からの投与の間、拡張可能部材78の直径は、末端128から近位端129に向かって、全ての流体が拡張可能部材78から放出されるまで、(長い薄い風船が縮むように)次第に末端において折り畳まれ続ける。拡張可能部材78の近位
端129における心棒1
24またはマニホールド121の大きな直径
の区域130は、注射可能な
流体79の投与時にも(充填について上述したように)同じ利益を与える。この大きな直径
の区
域130は、拡張可能部材78内に最後に残る流体79は、この
区域130に含まれここから投与されることを確実にする。先に議論したように、区域130は、注射可能な
流体79の放出完了時のボタン77と針8
5の自動的な引き込みに対しても充填または空の指示を提供するために、空指示器に直接結合される。
【0095】
[操作と方法]
図40〜42に示すように、無菌
の注射装置7はカバーされたトレイ132内で移送器具3に付けられ、そして、満たされたバイアルをもつ別に包装されたバイアルホルダー2はカートン131で提供される。使用者は、カートン131をきれいな、平らな表面に置く。移送器具3とバイアルホルダー
2のアセンブ
リを露出させるために、使用者はふた133をカートン131に開ける。使用者は、移送器具3と注射装置7を露出させるために、移送器具
3のトレイ
132から、カバ
ーを取り外す。使用者は、注意される時には、移送器具3をカートン131に残して、注射装置7だけを取り外すように指示される。
【0096】
図43〜44に示すように、使用の時に、使用者はカートン131からバイアルホルダー
2のアセンブ
リを取り出す。それから、取付けられたキャップ・リムーバーを使っているバイアルから、使用者はバイアルキャップを取り外す。使用者は、バイアルホルダー2を移送器具3に挿入する。使用者は、システム1を動かすために、移送器具3に取付けられたバイアル16でバイアルホルダー2を押す。これは、図示した実施形態では3つのことをする。まず、それは移送器具3の範囲内で下の位置に取付けられたバイアル16でバイアルホルダー2を捕える。それから、バイアルの隔壁を通してアクセス部材を紹介することによって、それはバイアル16と移送器具3の内容
物23の間の流体連通を自動的に開始する。第3には、それは混合(必要ならば)を始めて、移送器具3のシーケンスを移す。この連続が、自動的に起こって、進行させるために使用者によるさらなる入力を要求しない。
【0097】
図45〜47に示すように、混合が必要である二連バイアル
のシステム4で、使用者には、送達服用を調節する能力がある場合がある。
図46に示される最初の位置から
図47の最終的な送達量位置まで、服用
量選択部48が動かされる。ここで、バイアルホルダー5は、混合と移送を開始するために使用者によって自由に押し込まれることになっている。まず、希釈剤流体は希釈剤バイアルから移されて、粉末状の凍結乾燥された注射可能なバイアルにもたらされる。流体がバイアルから移されるとき、すべての粉が同様に除去されるそのような方法で、流体は粉末のバイアルにもたらされる。希釈剤と粉を混ぜることは、粉末のバイアルで完全に起こる場合があるか、移送器具で完成される場合がある。静的または動的な混合要素は、移送器具に取り込まれる場合があるか、粉末薬または他の注射可能薬物を十分に調合させる移送器具での粉バイアルと希釈剤にもたらされる場合がある。混合は、完了するまで最高数分がかかる場合がある。泡/発泡と剪断応力を最小にするためにできるだけ穏やかな方向で、混合はされる。混合は粉を完全に混ぜられ、小片は存在しないような方法でされる。インライン・フィルタ、弁または他の手段は、小片または空気を除去するために使用される場合がある。指示器は、混合が進歩していることを示すように移送器具の上にある場合がある。
【0098】
図45〜47に示すように、二連
のバイアル
ホルダー5のシステムでは、再構成された溶液は粉末バイアルまたは移送器具6に加えられ、製造者によって定められる溶液の設定された量または使用者による設定は圧力服用室で自動的に変えられる。それから、この設定された容積は、注射装置7へ自動的に移される。注射装置7に薬の最大パーセンテージの移送を促すために、管、パイプ弁と他のどのバイアルと移送器具6の間の流体流路量も最小にされる。
【0099】
図48〜50に示すように、一旦必須の服用量が注射装置7に送達されると、注射装置7の
透明部分80,101は、使用者が完全な混合を確かめるために混合された溶液を見るのを許す。理想的には、使用者は注射装置7の範囲内で全ての薬容積を視認し得る。正しい服用が注射装置7に送達されたことを示すために、
指示器(指標
)101(相対的な充填ゲージのような)もあり得る。それから、混合の完成と注射装置7への移送は注射装置7の「錠を開けて」、それが移送器具3、6または注射装置ドッキングステーションから取り除かれるのを許す。注射装置7は、ボタン77が上または準備位置にあり、
透明部分80,101が注射装置が充填されていることにより、準備状態にあることを使用者に示し得る。
【0100】
図50に示すように、ねじれるか、移送器具3の注射装置7を取りはずすことによって、使用者は注射装置7を移送器具3から切り離す場合がある。注射装置7の除去の間、接着テープ裏地は自動的に取り除かれ、装置を患者の皮膚に接着するのに用いられる注射装置の底に接着面を露出し得る。あるいは、使用者が付着する前に手で装置を皮膚へ移すために引くタブを、テープ・ライナーは持っている場合がある。
【0101】
図51に示すように、使用者は注射装置7を皮膚99に付ける。皮膚99表面への接着とハンズフリーの操作を可能にするために、注射装置7の底に接着剤がある場合がある。接着剤は、使用者がテープを皮膚にしっかりと付着するのを許すために、注射装置の輪郭を過ぎて広がり得る。あるいは、使用者は注射の間、注射装置7を皮膚99に対して固守する場合がある。
【0102】
図51〜53に示すように、使用者は
安全機構(安全装置
)100を取り外して、注射を始めるために、注射装置7のボタン77を押す。一旦注射装置7のボタン77が完全に押されるならば、それはきちんとロックされ、そして、針は患者に完全に挿入され、そして、注射装置7は注射可能な薬を出し始める。注射装置7は、薬の注射が始まったという警報を使用者に出す場合がある。この警報は、視覚的な指示、聞き取れる音、機械の運動または組合せの形であり得る。注射の時間は、数秒から数時間までの範囲で有り得る。注射装置7は、下の位置にあるロックされたボタン77と
指示器(指示窓
)101が注射装置7が満量よりも少ないことを示すことによって、投与されていることを使用者に指示し得る。注射装置7は、使用者が簡単に、注射装置7の中に残っている薬の量を測定するのを許す透明
部分80を望ましくは持っている。
【0103】
図54に示すように、薬の注射が完了するとき、使用者は警告される。この警報は、視覚の指標、聞き取れる音、機械の運動または組合せの形であり得る。注射装置7は、使用者に、投与が完了したことを、ボタン77がロックアップ位置に動くことで、触覚的に、聞きとれる音とともに示し得、
指示器(指示窓
)101が注射装置が空であることを示すことによって示し得る。投与の最後に、針は自動的に注射装置7内のロック位置に引き込まれる。
【0104】
図54に示すように、皮膚99からの注射装置7の除去と同時に、包帯120
は注射装置
7から解放されて、皮膚面99で残り得る。皮膚99からの除去と同時に、注射装置7は望ましくはロックアウトされ、そして、針への破壊的でない接近または注射装置7の再利用を妨げる。注射装置7は、完全な服用量が送達されたことを使用者に知らせ得る。この指示は、視覚的な指示、聞き取れる音、機械の運動または組合せの形であり得る。
【0105】
本主題の更なる局面に従えば、皮膚の下で注射されるはずである注射器と針で注射を行うとき、針がきちんと皮膚の範囲内で置かれているか、血管の範囲内で不適当に置かれているかを知ることが望ましい。皮内(ID)か、皮下(SC)か、筋肉内(IM)注射を行っている使用者にとって、見える血が注射器に針の上に来るかどうか見るために注射器の範囲内で圧力低下を引き起こすためにプランジャーの上で退くことによって注射器を引くことは一般的である。血が視覚化されるならば、これは針の先端が血管にあることを意味する。皮膚の下で注入のための注射可能な薬は、特に静脈に注射しないために、特に指示する。注射器と針を使う血液吸引は、一般の技術で、十分なトレーニングで誰によってでも行われることができる。しかし、より多くの薬が自動注射装置で示されていて、この種のシステムで手動で吸引する能力は存在しない。注射装置が皮膚に置かれる、そして、一旦針が焼かれるならば、針がきちんと皮膚の範囲内で置かれるか、血管の範囲内で不適当に置かれるかどうかについて、使用者がわかっている方法がない。したがって、自動注射装置内の血液吸引装置と方法の必要が存在する。
【0106】
図55〜56に示すように、注射装置7は、ボタン77との働いている関わりの横穴108のある針85を皮膚99に進んでいる隔壁109の範囲内でスライド可能にする場合がある。ボタン77は、針85の近位端161で流体連通にあるボタン頂部103の視認窓160を持っている場合がある。血
液159がたまって、使用者によって
視認窓(ボタン窓
)160で見られるために、ボタン頂部103は、空洞162を含み得る。空洞162は、
内腔(針内腔
)165を通して針85の近位端161で流体連通を許す中心の穴163を含み得る。空洞162の外壁164は、ボタン頂部103によって作られる。さらに、一部の外壁164は、疎水性フィルタ166を含み得る。この構成の場合、針85の近位端161は、大気圧である。
内容物14または血
液159が針85の内部の内腔165の上に移動するならば、それは針85の近位端161を出て、空洞162を充填する。空気167の全てが空洞162から移されるまで、空洞162の空気167は疎水
性フィルタ166によって簡単に置換され、そして、それは
内容物14または血
液159で充填される。ここで、
内容物14または血
液159は疎水性フィルタ166を透過することができず、
内容物14または血
液159の流れは止まり、使用者によってボタン頂部103の
視認窓160で簡単に見られることができる。
【0107】
図56に示すように、ボタン77の作動(または押し込み)と同時に、針85とボタン77は、
図56で示すように最初の位置または深さへ移動する。この最初の位置または深さでは、横穴108は隔壁109で覆われ、従って、針85の内腔165は投与ポート82の流体チャンネルと連通しない。第1の位置または深さにおいて針先端107が静脈158内にあれば、静脈158内の圧力は内腔165を通って針85の近位端161に向かって血液159を上昇させ、空洞162を血液159で充填し、これはボタン77の
ボタン頂部103の
視認窓160を通して見えるので、注射装置7の針85が静脈158内にあるかどうかを決定する方法を提供する。
【0108】
図57に示すように、組織への針挿入は、一般的に4つの段階に分けられることができる。これらは、非接触、境界置換、先端挿入、シャフト挿入を含む。境界置換の間、接触域の組織境界は針先端によって適用される荷重に影響されて反るが、針先端は組織に侵入していない。皮膚の境界は、接触域において、針先端が皮膚に侵入し始める最大の境界置換点まで針の先端に追随する。針先端が皮膚に侵入した後、シャフトが組織に挿入される。先端とシャフトの挿入の後でさえ、接触領域における皮膚の境界表面は元の非接触状態には戻らないが距離xだけ変位したままである。境界変位量xは限定されないが針の直径、針先端の形状、針のシャフトの摩擦、針の挿入速度と物理的な皮膚特性を含むいくつかのパラメータの関数である。接触領域における皮膚の境界変位xは、針を基本とする注射装置において特徴づけられる。それは針が皮膚にいくら侵入するかということに影響があり、従って、実際に針の侵入深さを境界変位xの大きさによって低減できるからである。針先端に先立って接触領域の外で皮膚を押すように、伸ばすまたはプレロードすることによって、もし境界変位xが意図的に誘起されるのであれば、挿入中、針先端またはシャフトによるさらなる境界変位はなく、針先端深さは予想通り規定されるであろう。この意図的な変位は、組織への針の侵入の量が境界変位の変化によって影響を受けないことにおいて有利である。針先端の挿入前に皮膚表面において境界変位を意図的に誘起しなければ、実際の皮膚への針侵入深さは具体的には知られない。
図57に示すように、針の長さのいくらかは(上述のパラメータによる)自然に発生する境界変位xによって皮膚の外にあるためである。一方、最大境界変位が接触領域で誘起されると、実際の針侵入深さは針の直径、針の形状、針のシャフトの摩擦、針の挿入速度と皮膚の物理的な特性を含む上述のパラメータの変化によっては変わらないであろう。
【0109】
図58に示すように、注射装置7は、投与ポート82において、またはその周りで、または投与ポート82の一部として拡張138を含む下面76のような皮膚境界線置換拡張または構造を備え得る。注射装置7が皮膚99に付けられるとき、拡張138は皮膚99表面に突き出て、この接触
領域139で皮膜99の変位を起こす。射出前状態から第1の位置へのボタン77の作動の間、針85は薬の投与を開始するために、注射装置7から投与ポート82および/または拡張138を通って、皮膚99内に進む。上述の理由で、針85が注射装置7から進むとき、針
先端10
7は皮膚99の接触領域1
39でさらなる境界変位141(すでに故意に拡張138によって誘導されている)を生じさせない。このように、皮膚99の実際の針侵入深さ140は、よりよく特徴づけられ、制御される。
【0110】
図60に示すように、移送器具3のバイアルアクセス部材21は、移送器具3の内部の流体流路35に連通するために、複数の内腔、例えば
多内腔管34を備え得る。バイアルアクセス部材21は、好ましくは、
空気または流体がバイアル12に入る1つの入口管36と、空気または流体がバイアル12から出る1つの出口管37を備える。
図59に示すように、例えば、バイアルが上下逆にされるときには、バイアルアクセス部材21の内腔開口38は、入口管
36の開口が出口管
37の開口の上方にあるように指向され得る。この指向は、空気または液体を、上部の入口管36
を通してバイアルに導入させ、下部の出口管37を通してバイアルから出させる。さらに、バイアル12の全ての内容物14が出口
管37に入ってバイアル12から取り除かれるように、出口
管37の開
口は逆にされたバイアル12の下端付近に、隔壁19に隣接して位置し得る。バイアル12が移送器具3のバイアルホルダードッキング領域29に搭載されると、バイアルアクセス部材21はバイアル12の内容物14にアクセスすることができる。移送器具3がバイアル12から出口管37まで内容物14を引き込むとき、バイアル12で圧力低下154が生じる。この圧力低下154は、引き込まれる
内容物14を
空気(置換空気)58が置き換えるようにバイアルアクセス部材21の入口管
36の開口を通ってバイアル12に吸い込まれる原因になる。バイアル12の
内容物14の量によるいくつかの場合には、バイアル12の液面153は、バイアルアクセス部材21の上方に、そして、具体的には入口管
36の開口より上にある場合がある。空気58が入口管
36の開口からをバイアル12に吸い込まれると、それは
内容物14中に泡155をつくる。浮力は、泡155が既存の空気58とともにバイアル12の頂部に移動する原因になる。いくつかの
内容物14において、
泡(気泡
)155を溶液に導入することは好ましくない。これはより泡立たせ、
内容物14内で泡、泡立ち、発泡を引き起こす。
【0111】
図61に示すように、拡張可能部材156は、バイアルアクセス部材21の入口
管36の開口内で、スライド可能に動かされ得る。拡張可能部材156の外径は、入口管
36の開口の内径に密接し得る。拡張可能部材156は、空気58を通過させる内径を有し得る。空気58がバイアル12の圧力低下154により入口
管36の開口を通してバイアル12に吸い込まれるとき、空気58は入口
管36の開口中でピストンのような拡張可能部材156を最初に押す。拡張
可能部材156は十分に長く、入口
管36の開口からは外に出ない。拡張可能部材156の端がバイアル内で液面153を上回って、バイアル12の頂部157で止まるまで、拡張可能部材156は入口
管36の開口を通ってスライドし続ける。逆にされたバイアル12のふたは、拡張可能部材156を停止させる働きをする。拡張歩合156の先端は、逆にされたバイアル12の頂部に接触した時に内径を通る流れを閉塞しないように、テーパー形状であり得る。バイアル12の中の
内容物14の全てがバイアル12から出口管37まで取り出されるまで、空気58は拡張可能部材156の内径中を移動し続ける。上述のように、拡張
可能部材156の外径は、入口
管36の開口の内径と密着し、この接触面において空気を漏らさない。拡張可能部材156は、バイアル12に空気58が入って
泡(気泡
)155を引き起こすことをがないことを確実にする。
【0112】
図62に示すように、圧力室59は、
内容物14と空気58を室内にもたらす入口ポート168とともに構成され得る。さらに、圧力室59は
圧力室59から
内容物14や空気58を噴出するのに出口ポート64を有するように構成され得る。これらのポート168,64は、圧力室59の中に導入する、および/または、圧力室59から放出される
内容物14と空気58の流れの制御を助けるために、圧力室59の中心からずらして配置され得る。前述のように、圧力室59の出口ポート64は入口ポートの下方に配置され、圧力室59からの
内容物14の放出の間、まず全ての
内容物14が放出されて、その後残った空気58が最後に放出される。
圧力室59内の全ての空気は圧力室59の頂部に向かって、上向きに方向づけられる。さらに、
図62に示すように、圧力室59から空気を取り除く前に圧力室59内の全
ての液体
の内容物14を出口ポート64に出させて圧力室59から取り出すために、出口ポートの外形は非円形の形状であり得る。さらに、
図62に示すように、出口
ポート64の部分170は、圧力室59の表面171の下に置かれ得る。これは、さらに全
ての液体
の内容物を圧力室59から出口ポート64に入れて、圧力室59から空気58が取り除かれるのに先立って圧力室59から取り除くために、トラップとして働き得る。
【0113】
図63に示すように、バイアルアクセス部材21を使用して
内容物14がバイアル12から取り除かれるとき、液面153が出口
管37の開口の頂上よりも落ち込むまで、
内容物14のみが出口
管37の開口を通って取り除かれる。このとき、
内容物14と空気58の混合物は取り除かれる。
図63に示すように、バイアルアクセス部材21は、開口の高さを小さくし、開口の幅を大きくして、バイアル12のより多くの液体
の内容物14を出口
管37に入れて、バイアル12から空気を除去する前に除去するために、さらに非円形の形状に構成された出口
管37の開口を有し得る。
【0114】
図64と
図65に示すように、バイアル15と注射装置7との間の流体流路35における疎
水フィルタ68と親
水フィルタ69の組み合わせは、好ましくは、移送過程中に
内容物14のろ過と空気58の除去をさせ得る。このフィルタは、別個の要素であるか、1つの要素に組み合わされている場合がある。それぞれのフィルタは、限定ではないが混合セルロース・エステル(MCE)、重合ビニリデン・ジフルオリド(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ナイロンとポリエーテルサルホン(PES)を含む異なる材料で構成され得る。それぞれのフィルタは、孔径が0.22〜3μmの範囲であり得る。それぞれのフィルタは疎水性または親水性にするためにコーティングされている。
【0115】
皮膚の下で注入されるはずの注射をするとき、一般的な反応は注入領域の膨張である。特に、注入量が高い、および/または、注入速度が速い皮下場所で、この反応が言われる。注入が、注射器と針と投与セットによってなされているのであれば、注入領域の膨張は注射装置に何等影響を与えない。しかしながら、注入の間、体に付着され着けられる自動注射装置においてより多くの薬が用いられており、領域の膨張は、自動注射装置を確実に体の上に保つにあたって困難を提示している。特に、注射装置の接着剤が適切に設計されなければ、皮膚面に注入された溶液によって形成されるかたまりまたはふくらみが、自動注射装置が注入領域から取り除く場合がある。従って、装置の患者への接着を危うくすることなく注射領域でふくらむようにする、適切に設計された接着剤を有する自動注射装置の必要が存在する。
【0116】
図66に示すように、注射装置7を皮膚99に接着させることに関して、2つの境界面がある。第1は接着剤/装
置境界
面173であり、第2は接着剤/皮
膚境界面174である。
【0117】
図67に示すように、接着剤88は少なくとも2つの領域を有する注射装置7に構成され得る。第1の領域175は、接着剤88と注射装置7との間で機械的又は科学的な手段を用いる永久接着剤を含み得、好ましくは注射装置7の周辺内に配置され得る。第2の領域176は、注射装置7から剥がすまたは取り外すことができるように、好ましくは領域1の外側に隣接して(例えば放射状に外向きに)構成され得る。
【0118】
図68に示すように、接着剤88が
注射装置7の
下面(底
)76に完全に付けられるならば、この
接着剤/皮膚境界面174は接着剤/装置境界面173より弱いので、組織のふくらみ177の間、接着剤/皮膚境界面174の接着剤は皮膚99からはがれ始めるであろう。このことは
図68に示す膨らんだ表面に示されている。これは、注射装置7が皮膚
99の表
面からはがれて患者から落ちることになる。
【0119】
図67と
図69に示すように、
図68に示すように完全に永久的に接着剤88を注射装置7の
下面(底
)76に取り付ける代わりに、接着剤88が注射
装置7の上述の領域175,176において構成され得る。この構成では、組織のふくらみ177が起きている間、
第2の領域176の接着剤88は注射装置7からはがれ、そして接着剤/皮膚
境界面174においてしっかりと皮膚99に接着される。これは、接着剤
/皮膚境界面174から
接着剤/装置境界面173への皮端部178の移送をさせ、接着剤/皮膚境界面において、効果的にゆがみを緩和する。接着剤/装置境界面173は、より強く、注射装置7が皮膚
99の表
面から離れることを防ぐように設計され得る。
【0120】
自動注射装置を用いて自己注射をする時、使用者を針差し事故から保護することは、装置に対する有益な要求である。一般的に、針は使用の前後に装置の範囲内に格納される。そして、使用者が針にアクセスするのを防ぐ。しかし、注射の間、針は装置の外側に延ばされる。自動注射装置を身に付けている状態で、注射の間、不注意に使用者が転ぶと、針は使用者にとって針差しの危険の可能性を生じる。従って、自動注射装置には、注射の間にもし装置が皮膚から外れたら自動的に針を引き込む皮膚除去センサの必要が存在する。
【0121】
図70〜72に示すように、皮膚除去セン
サ179は、ボタン77の柔軟なラッチ181に操作可能に係合し、注射装置7の下部ハウジング180内でスライド可能である。
図71に示すように、注射装置7が皮膚
99の表
面に取り付けられている時、皮膚除去センサ179は注射装置7の第1または上の位置182にあるよう強制される。ボタン77が射出状態または第2の位置または投与位置に(針85を露出して)作動されると、柔軟なラッチ181は皮膚除去センサ179によって、ラッチ板183の下のロック位置187にあるように強制される。ラッチ板183は、ボタン77をラッチ板表面84に、ボタン77が射出状態に押された状態で、または投与終わるまで投与位置で保持する。投与の終わりに、ラッチ板183はボタン77上のラッチ板表面184から離され、ボタン77と針85は射出後位置に引き込まれ、針は注射装置7内に収容される。
図72に示すように、注射装置7が注射の間に皮膚
99の表
面から取り除かれた場合には、皮膚除去センサ179が注射装置7の外の第2の位置または下位置185まで延びる。これは、柔軟なラッチ181にロック解除位置へばねで戻らせてラッチ板183から離れさせる。これはまたボタン77と針85を発射後位置に引き込ませ、針85は注射装置7内に収容されている。
【0122】
注射器と針で自己注射を実行するとき、使用者には一時的に注射領域で激痛または刺激により注射を止めるか、中断する必要があり得る。注射領域への注射可能な薬の流れのこの中断は、注射器のプランジャーロッドへの圧力を取り除くことによって達成され、注射可能な薬の流体の大量投与を許し、周囲の組織に拡散するためのより長い時間を許し、局所的な圧力を低減し、それに伴う痛みと炎症を低減することができる。しかしながら、より多くの薬が自動注射装置で示されていて、手動でこの種の自動のシステムを中断することができない。自動注射装置が皮膚に置かれ、一旦カニューレが持ち出されると、使用者が、注射領域の痛みまたは刺激によって注射を休止させる方法がない。したがって、使用者が自動注射システムを休止させられる必要が存在する。
【0123】
図73〜74に示すように、ボタン77の作動と同時に、針85とボタン77は、
図73で示すように第1の位置または深さへ移動する。この第1の位置または深さでは、横穴108は隔壁109によって覆われている。したがって針85の内腔165は投与ポート82の流体チャンネル86と連通していない。ボタン77は、流体チャンネル86を通って針85の横穴108にそして皮膚99に注射可能な
内容物14が流れることを防ぐために、意図的に第1の位置または深さに保持されている。
図74に示すように、ボタン77が解放されると、針85とボタン77は第2の位置または投与位置に戻り、横孔108は流体チャンネル86に露出され、注射可能な
内容物14は注射の最後まで、流体チャンネル86から針85の横穴108にそして皮膚99に流れされられる。ボタン77を第1の位置または深さに押すこの動作は、注射全体の間、必要な回数だけ実行され得る。
【0124】
図75〜76に示すように、ボタン77の
力(作動力
、荷重)186は、ボタン77と針85の射出前位置から射出状態または投与位置まで変位の開始を要求されたボタン77に適用される荷重の移行である。この移行荷重が応じられるまで、ボタン77への力186は直接注射装置7に移行される。特に、この
力186は接着剤
/皮膚境界面174および/または接着剤
/装置境界面173に移行され得、注射装置7を作動させる前に、結果として注射装置7の皮膚
99の表
面へのよりよい確実性をもたらす。
【0125】
図77に示すように、移送器具3の指示窓172は、
内容物14の移送および/または混合が進行していることを示すために存在し得る。指示窓172は、移送器具3の基台中に構成され得、移送装置3内で圧力室56のプランジャー93の動きを追跡し得る。指示窓172は、スケールまたはプランジャー93の動きを追跡する他の方法で構成され得る。あるいは、プランジャー93は、指示窓172内で動きを追跡することが容易にするよう異なる色で構成され得る。指示窓172とプランジャー93の組み合わせは、バイアル12からの
内容物14の引き込みと
圧力室56の充填の進捗を提供し得る。指示窓172とプランジャー93との組合せは、
内容物14の
圧力室56から注射装置7への移送の進捗をも提供し得る。
【0126】
図78〜79に示すように、弓状
の拡張可能部材78は、長さにおいて弓形状に配置され、および/または、好ましくは延ばされている。図示した実施形態においては、弓型は、例えばより厚いまたは重い壁
の厚い領域126のような強さが少ない領域を与えることによって誘起される。その領域では拡張可能部材はより少なく反り、拡張された弓型を形成することになる。重い壁
の厚い領域126は、膨張の間、拡張可能部材78を弓状にさせる、いかなる形状にも構成され得る。重い壁
の厚い領域126のより好ましい構造は、その厚みまたは拡張可能部材78の壁上の周方向における取付具150を最小化すること、そして、放射方向の厚みまたは拡張
可能部材78から離れる突起151を最小限にすることである。これは、拡張可能部材78が弓形に膨張することを促すために役立つが、膨張のために重い壁
の厚い領域126によって影響されない周囲の材料の量を最小にする。限定ではないがT字型の構成は、拡張可能部材78が弓状に膨張することを助けるために、放射状の突起152の端部に構成され得る。
【0127】
図80に示すように、圧力室56の容積は、追加の空気58がバイアル15から
圧力室56内に引き込まれるために、バイアル15中の全流体の体
積より大きく設定され得る。この追加の空気は、全
ての内容物14がバイアル15から取り除かれ、バイアル15と
圧力室56の間の流体流路35中の残りの
内容物14の除去と清掃を確認するために役立ち得る。さらに、
圧力室56から注射装置7への
内容物14の移送の間、
圧力室56と注射装置7の間の流体流路35の中の残留する
内容物14の除去または清掃に、さらなる空気が役立つ場合がある。
【0128】
図81に示すように、移送器具3は、細長いバイアルアクセス部
材21を含み得るバイアルホルダードッキング領域29を備える。バイアルホルダードッキング領域29は、バイアルアクセス保護部136を含み得る。バイアルアクセス保護部136は、バイアル12またはバイアルホルダーの挿入に先立って、バイアルアクセス部材21を覆ってバイアルアクセス部材が不注意に使用者に刺さることを防止するために、バイアルホルダードッキング領域29において、バイアルアクセス部材21の上方の第1の位置に、ロック指137によってロックされ保持されている。バイアル12またはバイアルホルダーがバイアルホルダードッキング領域29に挿入されると、バイアル12またはバイアルホルダーはロック指137を変位させて、バイアルアクセス保護部136のロックを解除する。ロックが解除されると、バイアルアクセス保護部136は、バイアルホルダードッキング領域29内でバイアル12またはバイアルホルダーとともにスライドして動くことが可能である。
【0129】
図82に示すように、流れ絞り55が流体流路35内で制御および/または移送時間を遅らせるために、および/または混合時間を増加させるために、使用され得る。小さい内腔管は、流体流路35のいかなる点においても流れを制限し、混合/移送時間を1時間以上に増加させるために使用され得る。制御する、および/または、移送時間を送らせる、および/または、第2の圧力室42と注射装置7との間で混同時間を増加させる、1つの方法は、多数内腔
の流体流路142を第2の圧力室42と注射装置7との間で使用することである。流体流路142のそれぞれの内腔143,144は、第2の圧力室42において、好ましくはピストンの移動距離だけ間隔を空けて、内径147,148は第2の圧力室42内の圧力に基づいて内腔
143,144を通過する特定の流速を与える大きさであり、特定の位置145,146に取り付けられている。初めに、第2の圧力室
のピストン46が、
第2の圧力室42内で前進を開始する時、流体
の内容物14は、全内腔143,144を通して流体流路142内に、注射装置7に向かって投与される。ピストンが内腔143と
第2の圧力室42の間の取付点145を通過すると、その内腔143を通過する流体の流れは、停止し、
内容物14は、残りの内腔144を流れるように強制される。多数の内腔と取付点は、圧力室に沿って配置され得る。
内容物14の流れから利用可能な最終
の内腔144は、内径が非常に小さくされるであろう。従って流速は非常に遅く、
内容物14を
第2の圧力室42から注射装置7に移送する時間は増大するであろう。この移送の遅れは、混合時間を増加させる。
【0130】
図83に示すように、安全ピンや安全スリー
ブのような
安全機構(安全装置
)100は、射出(注射)の準備のために注射装置7を解放するために、いかなる方向への解放においても、注射装置7から取り外させるように構成され得る。
【0131】
図84に示すように、注射装置7のボタン77が完全に押されると、流体チャンネル86と皮膚99の間の流体連通を可能にする横穴108のある針85を、注射装置7は含む。この開始は、注射可能な
内容物14を投与する。針85の内
腔165は、注射装置7から投与する速度を制御する際に重要である。管内の流体流れについてのハーゲン−ポアズイユ方程式を参照して、管を通る流速は管の半径の4乗に比例する。従って、特に内
腔165が小さくなる場合には、針85の内径を少し変えることで、針85を通過する流れは大きく変わる。注射装置7内の針85は様々な壁の厚みにおいて、21Gから34G(Stubs Iron Wire Gauge System)の範囲であり得る。この範囲は、いかなる与えられた針の大きさついても、針
の内腔165
の内径には製造によるばらつきと許容があり、
内腔165
の内径の0.021”から0.003”の範囲に一致する。これは針サイズに基づいており、内径は±0.00075”程度のばらつきである。どのような針サイズであっても
内腔165
の内径の範囲を限定し、その結果流れのばらつきを限定するために、針85は注射装置7に組付けられる前に修正され得る。この修正は、針を長さの一部分以上、新しい定められた効果的
な内腔165
の内径に、円形から非円形に、針を折るか、平らにするか、転がすことを含み得る。これは、注射装置7から特定の送達速度の制御を可能にする利点がある。
【0132】
図85〜86に示すように、バイアルアクセス部材21の内腔開口38は、加圧された空気または液体を、上部の入口管36を通って導入させ、下部の出
口管37を通ってバイアルの内容物14を出力するように指向され得る。さらに、出口管
37の開口は、バイアル12の全内容物14が出口
管37に入ってバイアル12から取り出されるように、逆さにされたバイアル12の底近傍に、隔壁19に隣接して配置され得る。バイアル12からの内容物1
4の取り出しの好ましい順序は、まず、バイアル12中の全ての
内容物14、その後、バイアル12からの空気58である。これは現在の実施の形態において、移送器具3の方向が、
図85〜86のように指向されている時、達成されている。バイアル12内のバイアルアクセス部材21の形状に基づいて、全ての
内容物23その後空気58の除去というこの順序は、移送器具3の角度が水平から±45°まで達成される。この角度を超えると、空気58が、
内容物14のバイアル12からの除去の間に導入されることを引き起こす。
センサ(角度センサ
)149は、移送器具3の角度を感知するために、バイアルアクセス部材21の中または周囲に配置される。それぞれまたはいずれもの内腔開口38、および/または、それぞれまたはいずれもの入口管3
6と出口管3
7との間に直接、連通を有し得る。
図85に示す現在の実施形態では、移送器具3が45°よりも小さい角度にあると、センサ149が出口
管37と流体流路35との間で流体連通させる。
図86に示すように、移送器具3が45°よりも大きく傾いていれば、センサ149は、
出口管37と流体流路35との間の流体連通を遮断するために、新しい位置に回転または移動する。
【0133】
図87に示すように、混合を実行しないが、
内容物14を単一
のバイアル12から注射装置7に移す、単一バイアルシステム内の別の移送器具3が提供される。この別の移送器具3は、内容物14を、バイアル12から注射装置7に向けるために、バイアル12と、可変容積
の圧力室56と、流体流路35とを含む。バイアルアクセス部材21の入口管36は、流体流路35を有する可変容積
の圧力室56に接続されている。バイアルアクセス部材21の
出口管37は、流体流路
の圧力室56を通って注射装置7に接続されている。
【0134】
図87に示すように、使用者による移送器具3へのバイアル12の完全な挿入は、バイアル12の隔壁19を通して、バイアルアクセス部材21の導入がバイアル12の内容物14にアクセスすることを引き起こす。これも、圧力室
のトリガー
49の解放を誘発する。引込位置にあるプランジャー60と、圧力室56は、空気135で満たされている。
トリガー49は、プランジャー60を、投与ばね63に接続されている圧力室56内で解放する。投与ばね63はプランジャー60を前進させ、入口管36を通って圧力室56から単一
のバイアル12内に空気135を置換させる。バイアル12に入る空気135は、出口管37を通って、
内容物14をバイアル12の外部に注射装置7内に置換する。これは、すべての
内容物14がバイアル12の外へ、注射装置7の中に置き換えられるまで続く。逆止弁40は、
内容物14がバイアル12に戻ることを防ぐために、または、
内容物14が圧力室56に戻ることを防ぐために用いられ得る。
【0135】
本主題は、説明のためにのみ、制限ためでなく、特定の具体例に関して記述された。
主題の範囲は、図示した実施の形態またはその均等物だけに限られず、いくつかはこの説明と他を読むとすぐに明らかであり、他は若干の研究および/または発展の後明らかである、変形された構成と使用においてより広い実施の形態の適用を有すると理解されるべきである。