【実施例】
【0031】
実施例1:銅金属またはその誘導体を混合材カソードに添加する効果を試験するために、2つの電極、すなわち、混合物中に銅が存在しない制御された電極および銅が存在する電極を製造した。両方の電極が電解二酸化マンガン(EMD)と添加剤として酸化ビスマスとを含有した。銅を有するカソードを製造するため、1.3gのMnO
2(Tronox)、0.26gのBi
2O
3、1.04gのカーボンナノチューブ(CNT)、およびバインダーとして0.29gのCMC−PVAを混合した。得られたペーストに2.82gの銅金属を添加した。したがって、カソード材料の最終組成は(質量で)22.8%のMnO
2、4.6%のBi
2O
3、18.2%のCNT、5.1%のバインダー、および49.3%の銅であった。カソード集電体である6in
2のニッケルメッシュ上に得られたカソード材料を加圧した。電極を乾燥させた。銅添加剤を有する電極は混合材カソードとして記載される。銅を有さない対照カソードを、銅以外は材料の同じ質量を使用して同様に製造した。
【0032】
角柱箱内で混合材カソードと対照カソードとをNiOOHアノードと共に圧縮した。セルロース系材料セパレーターを使用して、カソードとアノードとを隔てた。水銀/酸化水銀参照電極を使用して、カソードの電位をモニタした。電池に9M水酸化カリウムを入れた。C/3で参照電極に対してカソードを0.3V〜−1Vでサイクル反復した。
【0033】
カソードの最初の5サイクルの充放電曲線の比較を
図3Aに示す。対照カソード性能を
図3Bに示す。それは約500mAh/gの容量を初期に放電するが、第5サイクルにおいて約50mAh/gまで急速に低下する。ビスマス添加剤自体は、電極を定電流で再充電可能にするために有効な添加剤ではなく、これは、5サイクルのうちに電極の破局的不良を引き起こす。混合材カソードへの銅添加剤の有利な効果を
図3Aに示す。様々な混合材カソードに関するサイクリックボルタモグラム実験は、銅が約2mgの銅/平方インチ電極の程度まで電気化学的活性であることを示した。したがって、多量に存在している間、銅が添加剤として作用し、サイクル反復されたカソード容量の圧倒的大部分(>90%)はMnO
2のためである。混合材カソードは、全く劣化せずに第2の電子容量まで完全に再充電可能である。また、サイクル曲線の安定性は、それが非常に一定でありかつ信頼性の高いカソードであることを示す。第1の放電サイクルは典型的なEMD放電曲線を示し、その後にバーネサイト型MnO
2が第1の充電後に形成される。第2の放電サイクルに典型的なバーネサイト放電曲線が見られる。文献中で初めて、高添加量MnO
2を含有するカソードの、その完全な第2の電子容量まで再充電可能な定電流サイクルが示される。
【0034】
実施例2:この実施例は、様々な導電性炭素を使用して混合材カソードが製造され得ることを実証することを意図していた。黒鉛含有混合材カソードを製造するため、19.2mgのビスマス改質MnO
2、161.3mgのKS44黒鉛、およびバインダーとして88.2mgのCMC−PVAを混合した。得られたペーストに470mgの銅金属を添加した。したがって、カソード材料の最終組成は(質量で)2.6%のBi−MnO
2、21.8%の黒鉛、11.9%のバインダー、および63.6%の銅であった。バーネサイト型ビスマス−MnO
2を製造するために反応中で使用されるMn塩化物対Bi塩化物のモル比は8:1であった。CMC−PVAは電極混合物の10重量%を占めた。このカソード材料を1平方インチのニッケルメッシュ上に加圧し、電極を乾燥させた。比較のためにCNT含有混合材カソードを製造するため、135.9mgのMnO
2、27.2mgのBi
2O
3、108.7mgのCNT、およびバインダーとして30.2mgのCMC−PVAを混合した。得られたペーストに470mgの銅金属を添加した。したがって、カソード材料の最終組成は(質量で)17.6%のMnO
2、3.5%のBi
2O
3、14.1%のCNT、3.9%のバインダー、および60.9%の銅であった。黒鉛の場合と同様、このカソード材料を1平方インチのニッケルメッシュ上に加圧し、電極を乾燥させた。
【0035】
黒鉛またはCNTのいずれでも良好な結果を観察することができるが、導電性炭素としてCNTを使用してより高いMnO
2質量添加量を達成できることをこれらの混合材カソードは実証した。したがって、黒鉛含有カソードを「低添加量」と呼ぶことができ、CNT含有カソードを「高添加量」と呼ぶことができる。角柱箱内で混合材カソードをNiOOHアノードと共に圧縮した。水銀/酸化水銀参照電極を使用して、カソードの電位をモニタした。電池に9M水酸化カリウムを入れた。1Cで参照電極に対してカソードを0.3V〜−1Vでサイクル反復した。
【0036】
混合材カソードの性能を
図4A、
図4B、
図4Cおよび
図4Dに示す。これらのカソードの長いサイクル寿命を
図4Aに示し、そこで、低添加量では4000サイクル後でも、および高添加量カソードでは約3700サイクル後にそれぞれ容量の低下はない。クーロン効率はこれらの電池について同様に約100%である。
図4Cおよび
図4Dは、低添加量電極および高添加量電極それぞれについての充放電曲線を示す。曲線が示す重要な特徴は、同じ電位での容量曲線の維持および完全な第2の電子容量である。これは、質量添加量のパーセンテージに関係なく、MnO
2含有カソードについて文献には全く報告されていない。
【0037】
実施例3:混合材カソードの性能は、バッテリー内の亜鉛電極に対して試験された。混合材カソードを製造するため、0.55gのMnO
2(Tronox)、0.11gのBi
2O
3、および0.44gのカーボンナノチューブ(CNT)を混合したが、バインダーを使用しなかった。バインダーの代わりに数滴の水を使用して初期ペーストを形成した。このペーストに0.47gの銅金属を添加した。したがって、カソード材料の最終組成は(質量で)35%のMnO
2、7%のBi
2O
3、28%のCNT、および30%の銅であった。得られたカソード材料を6in
2のニッケルメッシュ上に加圧し、その場合にそれはカソード材料の周りに巻き付けられた。亜鉛電極は、13.6gの亜鉛粉末、1.6gの酸化亜鉛、および0.8gのテフロン(登録商標)からなった。亜鉛アノードを銅メッシュ上に付着させ、加圧した。両方の電極を乾燥させた。
【0038】
角柱箱内で混合材カソードを亜鉛アノードと共に圧縮した。電池に6M水酸化カリウムを入れた。C/3で亜鉛に対してカソードを0.4〜1.75Vでサイクル反復した。
【0039】
図5は、(混合材カソード)MnO
2−Znバッテリーの充放電容量曲線を示す。このバッテリーの再充電可能な特有の特徴は101回目のサイクルにおいて明らかに見られる。これは、混合材カソードMnO
2−Znバッテリーが著しい低下がなく数千サイクルまで再充電可能であり得ることを示す。
【0040】
実施例4:銅の質量添加量を低減させ、MnO2の質量添加量を増加させるために、高添加量混合材カソードを製造した。カソードを製造するため、7.84gのMnO
2(Tronox)、0.9gのBi
2O
3、および2.82gのカーボンナノチューブ(CNT)を混合した。得られたペーストに2.82gの銅金属を添加した。したがって、カソード材料の最終組成は(質量で)55.9%のMnO
2、6.4%のBi
2O
3、17.6%のCNT、および20.1%の銅であった。得られたカソード材料をカソード集電体である6in
2のニッケルメッシュ上に加圧した。電極を乾燥させた。
【0041】
角柱箱内でこの混合材カソードをNiOOHアノードと共に圧縮した。セルロース系材料セパレーターを使用してカソードとアノードとを隔てた。水銀/酸化水銀参照電極を使用して、カソードの電位をモニタした。電池に9M水酸化カリウムを入れた。C/3で参照電極に対してカソードを0.3V〜−1Vでサイクル反復した。
【0042】
実施例5:バインダーの効果を試験するために、2つの異なった混合物、すなわち一方はバインダーとしてCMC−PVAを含有するものと、他方はテフロン(登録商標)を含有するものとを製造した。この実施例はCMC−PVAバインダーの有効性を実証することを意図していたため、この電極では銅を使用しなかった。電極を製造するため、64.5mgのバーネサイト型ビスマス−MnO
2、1.097gのKS−44黒鉛、および130mgの各バインダーを混合した。混合物をニッケルメッシュ上に付着させ、加圧した。電極を乾燥させた。
【0043】
角柱箱内でバーネサイト型ビスマス−MnO
2電極をNiOOHアノードと共に圧縮した。水銀/酸化水銀参照電極を使用してバーネサイト電極の電位をモニタした。電池に9M水酸化カリウムを入れた。1mV/secで参照電極に対してバーネサイト電極を0.3V〜−1Vでサイクル反復した。
【0044】
図6Aおよび
図6Bは、それぞれCMC−PVAおよびテフロン(登録商標)を使用して製造された電極の最初の10サイクルの動電位走査を示す。それぞれの走査は、サイクル数の増加と共にピーク高さおよび幅の増加を示す。バインダーの性能の主な差をピークの電流密度に見ることができる。CMC−PVAを含有する電極は、テフロン(登録商標)を含有する電極と比べてはるかに高い電流密度を明らかに示す。4つのピークを走査の下半分に見ることができる(負の電流密度)。−0.2V付近の最初のピークはMn
4+イオンからMn
3+イオンへの小さい変換を表す。両方の走査について−0.4V〜−0.7Vの2つのピークは第1および第2の電子反応を表し、そこでMn
4+のバルクがMn
2+に変換される。最後のピークは酸化ビスマスの還元を表す。サイクル数の増加に伴うピークの位置は、CMC−PVA電極について安定しているように見えるが、他方、テフロン(登録商標)を含有する電極はより負側の電位にシフトするように見える。テフロン(登録商標)を含有する電極の第2の電子反応の終了は、CMC−PVAを含有する電極の場合よりもはるかに低い負電位である。ピークの位置の安定性は、サイクルの増加に伴い同じ電位での一定したエネルギー供給を示すため、放電中に重要である。走査の上半分の部分において、両方の電極について3つのピークが初期に観察される。最初の2つのピークは−0.6Vおよび−0.5V付近であり、それはビスマスの酸化を示す。主ピークが−0.1V付近であり、それはMn
2+からMn
4+への酸化を示す。しかしながら、
図6Bにおいて、テフロン(登録商標)を含有する電極について、第4のピークの開始は第4のサイクルで現われる。これは、おそらくMn
2+からMn
4+へが2段階酸化プロセスであることを示す。
図6Cおよび
図6Dは、それぞれCMC−PVAおよびテフロン(登録商標)を含有する電極への長期のサイクル反復の効果を示す。プロットは、テフロン(登録商標)よりもCMC−PVAを使用する利点を明らかに示す。350サイクル後、主な第1および第2電子反応ピークは、それぞれCMC−PVAを含有する電極について、およびより重要なことには、−0.4V〜−0.6Vの同じ範囲において可視的である。過電位の小さい増加のためにピーク位置のわずかなシフトがある。テフロン(登録商標)の有害な効果を最初の50サイクルにおいて見ることができ、そこで放電プロセスにおいてピークがより低い電位に劇的にシフトする。320サイクル後、テフロン(登録商標)を含有する電極に起こる反応はほぼ完全に減少し、非常にわずかにのみ容量を与える。テフロン(登録商標)の好ましくない効果は非常に甚だしく、10倍の黒鉛を含有する電極の導電率を打ち消すのに十分であることに留意されたい。
【0045】
図7Aおよび
図7Bは、それぞれCMC−PVAおよびテフロン(登録商標)を含有する電極の比容量の低下を示す。両方の電極について容量の増加が最初の50サイクルに観察される。しかしながら、テフロン(登録商標)を含有する電極について、この電極から得ることができる容量は、CMC−PVAを含有する電極と比べた容量よりもはるかに低い。350サイクル後、CMC−PVAを含有する電極は約300mAh/gの容量を有し、他方、テフロン(登録商標)を含有する電極は約50mAh/gまで劇的に低下した。
図7Bは、2つの電極間の容量低下の良好な比較、およびテフロン(登録商標)よりもバインダーとしてCMC−PVAを使用する利点の1つを示す。
【0046】
実施例6:この実施例の目的は、導電性炭素のある部分の代用となる、電極内の添加された導電性金属の有効性を示すことであった。電極を製造するため、混合物が均質になるまで52mgのバーネサイト型ビスマス−MnO
2、312mgのKS−44黒鉛、および208mgのニッケル粉末を混合した。混合物の残余はバインダーとして使用される470mgのCMC−PVAであった。混合物をニッケルメッシュ上に付着させ、加圧した。電極を乾燥させた。
【0047】
角柱箱内でバーネサイト型ビスマス−MnO
2電極をNiOOHアノードと共に圧縮した。水銀/酸化水銀参照電極を使用してバーネサイト電極の電位をモニタした。電池に9M水酸化カリウムを入れた。1mV/secで参照電極に対してバーネサイト電極を0.3V〜−1Vでサイクル反復した。
【0048】
図8Aおよび
図8Bは、それぞれCMC−PVAとNiを含有する電極およびCMC−PVAのみを含有する電極の最初の10サイクルの動電位走査を示す。それぞれの走査は、サイクル数の増加と共にピーク高さおよび幅の増加を示す。4つのピークを走査の下半分に見ることができる(負の電流密度)。−0.2V付近の最初のピークはMn
4+イオンからMn
3+イオンへの小さい変換を表す。両方の走査について−0.4V〜−0.7Vの2つのピークは第1および第2の電子反応を表し、そこでMn
4+のバルクがMn
2+に変換される。最後のピークは酸化ビスマスの還元を表す。サイクル数の増加に伴うピークの位置は、CMC−PVAとNiとを有する電極について安定しているように見えるが、他方、CMC−PVAのみを含有する電子はより負側の電位にわずかにシフトするように見える。走査の上半分の部分において、CMC−PVAのみを含有する電極について3つのピークが観察されるが、他方、CMC−PVAとNiとを含有する電極について、初期に4つのピークが観察される。最初の2つのピークは−0.6および−0.5V付近にあり、それはビスマスの酸化を示す。CMC−PVAのみを含有する電極について、主ピークが−0.1V付近にあり、それはMn
2+からMn
4+への酸化を示す。しかしながら、
図8Aにおいて、CMC−PVAとNiとを含有する電極について、マンガン酸化工程は二段階プロセスであると思われるが、−0.1V付近の主ピーク上のショルダーピークの形成は、導電率に依存しているさらにより複雑な酸化プロセスを示す。
図8Cおよび
図8Dは、それぞれCMC−PVAとNiとを含有する電極およびCMC−PVAのみを含有する電極に及ぼす長期のサイクル反復の効果を示す。プロットは第2の導電性金属添加剤を使用する利点を明らかに示す。350サイクル後、CMC−PVAとNiとを含有する電極について、主な第1および第2電子反応ピークは同じ電位のままであるが、他方、CMC−PVAのみを含有する電極は過電位の増加のためにシフトがある。また、CMC−PVAのみを含有する電極の電流密度ピーク高さの低下に留意されたい(
図8D)。ピーク高さの低下は容量の損失に相当し、それはCMC−PVAのみを含有する電極について非常に急速である。
【0049】
実施例7:第1の電極を作るため、混合物が均質になるまで0.7gのバーネサイト型MnO
2を0.7gのカーボンナノチューブと混合した。混合物の残余は0.16gのCMC−PVAであった。電極混合物を銅メッシュ上に付着させ、加圧し、乾燥させた。この電極を1Cレートで定電流でサイクル反復した。
【0050】
第2の電極を作るため、混合物が均質になるまで0.7gのEMD型MnO
2(Tronox)を0.56gのカーボンナノチューブおよび0.14gのBi
2O
3と混合した。混合物の残余は0.16gのCMC−PVAであった。電極混合物を銅メッシュ上に付着させ、加圧し、乾燥させた。この電極を1Cレートで定電流でサイクル反復した。
【0051】
第3の電極を作るため、0.7gのバーネサイト型MnO
2を0.62gの黒鉛(KS44)および0.08gのカーボンナノチューブと混合した。残余は0.16gのCMC−PVAであった。混合物を銅メッシュ上に付着させ、加圧した。電極を乾燥させた。この電極をC/3レートで定電流でサイクル反復した。
【0052】
第4の電極を作るため、0.94gのEMD型MnO
2を0.19gのBi
2O
3および0.07gのカーボンナノチューブと混合した。残余は0.36gのCMC−PVAバインダーであった。電極混合物を銅メッシュ上に付着させ、加圧し、乾燥させた。電極を1Cレートで定電流でサイクル反復した。
【0053】
第5の電極を作るため、1.16gのEMD型MnO
2、0.16gのBi
2O
3、および0.16gのカーボンナノチューブを混合した。残余は0.08gのCMC−PVAバインダーであった。電極混合物を銅メッシュ上に付着させ、加圧し、乾燥させた。この75重量%の電極をC/3およびC/5レートの両方でサイクル反復した。
【0054】
角柱箱内で電極をニッケルアノードと共に圧縮した。水銀/酸化水銀参照電極を使用して電位をモニタした。電池に9M水酸化カリウムを入れた。参照電極に対してバーネサイト電極を0.3V〜−1Vで定電流でサイクル反復した。
【0055】
図9A、
図9B、
図9Cおよび
図9Dは、異なった電極およびそれぞれの添加量およびレートの定電流サイクル反復のデータを示す。
図9Aは、45重量%の添加量のバーネサイト型MnO
2と45重量%のカーボンナノチューブ(第1の電極)のサイクル反復を示し、そこで初期に高い容量が得られ、それが約20サイクルまで着実に増加し、その後、完全な第2の電子容量が得られた。
図9Bは、40重量%の黒鉛および5重量%のカーボンナノチューブと混合された45重量%の添加量のバーネサイト型MnO
2の、C/3でのサイクル反復の結果を示す(第3の電極)。また、
図9Bに見られるように、高容量が得られ、70サイクル後、容量は依然として約450mAh/gであった。
図9Aおよび
図9Bは、電極の導電率を増加させることおよびサイクル反復中に最大容量を達成することにおいてカーボンナノチューブの重要な役割を実証する。
【0056】
図9Cは、カーボンナノチューブと混合されたより高添加量のEMD型MnO
2電極の、1Cでのサイクル反復の結果を示す。45重量%のEMD型MnO
2と36重量%のカーボンナノチューブ(第2の電極)は、第1サイクルにおいて完全な容量を達成し、後続サイクルにおいて安定したままである。サイクル反復中にEMD型MnO
2がバーネサイト型MnO
2に変化する。この挙動は、
図9Aに示されるバーネサイト型MnO
2に非常に類似している。また、60重量%のEMD型MnO
2が18重量%のカーボンナノチューブと混合されたもの(第4の電極)は、充放電のために1Cの非常に高いレートで120サイクル後に約420mAh/gの非常に高い容量を示す。
図9Dは、75重量%の添加量のEMD型MnO
2と10重量%のカーボンナノチューブ(第5の電極)の、C/3およびC/5レートでのサイクル反復の結果を示す。C/3で運転する電池は、約30サイクル後に約350mAh/gの容量を有し、C/5で運転する電池は、16サイクル後に約400mAh/gの容量を有する。
図9A〜9Dに示される結果は、バッテリー社会で目的のレートでサイクル反復中により高添加量のMnO
2の高容量を達成する際の高導電性炭素源の重要性を示す。
【0057】
本明細書は、最良の態様を含めて本発明を開示すると共に、任意のデバイスまたはシステムの製造および使用ならびに任意の導入される方法の実装形態など、いかなる当業者も本発明を実施することができる実施例を使用する。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって画定され、当業者が想到する他の実施例を含めてもよい。このような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の字義通りの言語と異ならない構造要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の字義通りの言語と実質的に異ならない均等な構造要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。