【実施例】
【0054】
(光変動物質の確認試験)
光変動物質の確認試験を行うため、市販のオレンジ果汁100%入りペットボトル飲料を、以下の条件下で所定期間保存した。
【0055】
【表1】
【0056】
上記各試料について、LC−MS(液体クロマトグラフ質量分析計)を用いて、以下の条件に従って分析した。
LC装置として、1260Infinity Seriies(アジレントテクノロジー社製)を使用した。
LC条件は、カラムとしてSynergi Hydro−RP−100A(100mm×3mm、φ2.5μm、Phenomenex社製)を使用した。また移動相は、I液として2%酢酸水溶液、II液として0.5%酢酸水溶液:アセトニトリル=1:1(v/v)を使用して、流速:0.4mL/minとして、以下の表2のグラジエント条件で流した。
【0057】
【表2】
【0058】
MS装置として、アジレントLCMS6430(アジレントテクノロジー社製)を使用した。
【0059】
MS条件は、フラグメンター電圧を100V、乾燥窒素ガス(350℃)を毎分12L、ネブライザー圧を60psi(0.4138MPa)、キャピラリー電圧を3500Vとした。カラムオーブン温度は40℃とした。イオン化はESI法(Positiveモード)で検出した。
【0060】
図1のLC−MS抽出イオンクロマトグラム(m/z265)に示すように、保持時間約5分に検出されたピーク(成分A)は、暗所保存ではほとんど検出されなかったのに対して(試料D参照)、光照射された場合はその期間が長くなるほどピーク面積が増加した(試料LW1、LW2、LW4参照)。
【0061】
また、保持時間約7分に検出されたピーク(成分B)は、暗所保存では、1週間、2週間、4週間と経過しても、そのピーク面積がほとんど変化しなかったのに対して(試料D参照)、光照射された場合はその期間が長くなるほどピーク面積が減少した(試料LW1、LW2、LW4参照)。
【0062】
以上より、成分A及び成分Bはいずれも光変動物質であり、特に成分Aは光照射によって含有量が増加する光増量物質であり、成分Bは光照射によって含有量が減少する光減量物質であることが確認された。また分析の結果、上記成分A及び成分Bのいずれについても[M+H]
+=265が検出された。
【0063】
(光変動物質の定量試験)
上記成分A及び成分Bのそれぞれについて、内部標準法による定量操作を行った。
定量操作は、成分A及び成分Bに保持時間が近く、質量も目的成分と同程度のカテキン(組成式:C
15H
14O
6)を内標準物質とする内標準分析法で定量した。標準原液として0.5%カテキンのエタノール溶液を調製し、それを超純水で50倍希釈し100ppmの標準溶液を調製した。100ppmカテキン標準溶液5mLと、上記表1の各試料(D、LW1、LW2、LW4)5mLとを混合し、超純水で50mL定容とした。これにより、LC/MS測定時のカテキン濃度を10ppm、各試料を10倍希釈とした。これをLC/MSで測定し、カテキンの[M+H]
+=291の測定結果から、各試料における成分A及び成分Bのそれぞれの濃度をカテキン濃度(ppm)として換算した。
【0064】
図2に示されるように、成分A及び成分Bのいずれも、内部標準法による定量を行うことが可能であり、従って、これらのグラフを多点検量線として使用できることも明らかとなった。また、蛍光灯、約4000lxという光条件下において、成分Aは2週間で38%増加という変動度を示し、成分Bは4週間で52%減少という変動度を示すことが、
図2から読み取れることから、これらの変動度を一点検量線として使用することも可能であると考えられた。
【0065】
(他の果実・野菜における光変動物質の確認)
オレンジ以外のその他の果実、及び野菜について、光変動物質(成分A及び成分B)が含まれているかどうか確認した。果実として、グレープフルーツ、レモン、ミカン、ブルーベリー、ユズ、パインアップル、クランベリーを使用した。野菜として、トマトを使用した。これらの果実及び野菜のそれぞれの果汁について上述の光変動物質の確認試験と同様の試験を実施した。
【0066】
その結果、グレープフルーツとトマトには、成分A及び成分Bの両方が含まれていることが確認された。ユズ、パインアップル、クランベリーには、成分Bのみが含まれていることが確認された。ミカン、レモン、ブルーベリーには成分A及び成分Bのいずれも含まれていないことが確認された。
【0067】
(光変動物質の精密質量測定)
上記成分A及び成分Bのそれぞれについて、四重極−飛行時間型質量分析計(LC−qTOFMS)による精密質量測定を2回行った。
【0068】
LC装置として、LC20A(島津製作所社製)を使用した。
LC条件は、カラムとしてSenergi Hydro−RP−100A(100mm×3mm、φ2.5μm、Phenomenex社製)を使用した。試料注入量を5μLとした。また移動相は、I液として2%酢酸水溶液、II液として0.5%酢酸水溶液:アセトニトリル=1:1(v/v)を使用して、流速:0.4mL/minとして、以下の表3のグラジエント条件で流した。
【0069】
【表3】
【0070】
MS装置として、micrOTOF−QII(ブルカーダルトニクス社製)を使用した。
MS条件は、乾燥窒素ガス(200℃)を毎分8L、ネブライザー圧を1.6bar、キャピラリー電圧を−4500V、カラムオーブン温度を40℃とした。イオン化はESI法(Positiveモード)で検出した。自動MS/MS測定を行った。
【0071】
上記四重極−飛行時間型質量分析計(LC−qTOFMS)によって得られた質量スペクトルについて、解析ソフト(Data Analysis(Bruker社製))を使用して解析した。成分A及び成分Bのそれぞれのプロトン付加分子質量[M+H]
+(m/z)の精密質量測定結果を以下の表4に示す。
【0072】
【表4】
【0073】
以上より、成分A及び成分Bのそれぞれの組成式[M]
+はいずれも、C
14H
20N
2O
3(分子量:264.15)であることが確認された。
【0074】
(成分Bの同定)
上述の光変動物質の組成式の推定及び精密質量測定の結果から、成分Bの候補物質の一つとして、フェルロイルプトレシン(Feruloylputrescine)が挙げられた。そこで、三連四重極型液体クロマトグラフ質量分析計により、フェルロイルプトレシンと成分Bとの照合分析試験を行った。
【0075】
LC/MS装置として、アジレントLCMS6430(アジレントテクノロジー社製)を使用した。
【0076】
LC条件は、カラムとしてSenergi Hydro−RP−100A(100mm×3mm、φ2.5μm、Phenomenex社製)を使用した。試料注入量を5μLとした。また移動相は、I液として2%酢酸水溶液、II液として0.5%酢酸水溶液:アセトニトリル=1:1(v/v)を使用して、流速:0.4mL/minとして、以下の表5のグラジエント条件で流した。
【0077】
【表5】
【0078】
MS条件は、乾燥窒素ガス(350℃)を毎分12L、ネブライザー圧を60psi、キャピラリー電圧を−3500V、フラグメンター電圧を100V、カラムオーブン温度を40℃とした。イオン化はESI法(Positiveモード)で検出した。
【0079】
測定試料として、上記試料D(光条件:暗室)、市販のフェルロイルプトレシン標準品、及び試料Dとフェルロイルプトレシン標準品との混合物の3種類を用意し、それぞれの試料について液体クロマトグラフ質量分析を行った。結果を
図3〜
図5に示す。
【0080】
図3〜
図5に示されるように、成分Bの保持時間は、フェルロイルプトレシンの保持時間と略一致した。
【0081】
また、上記三連四重極型液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、試料D及びフェルロイルプトレシン標準品のそれぞれについてプロダクトイオンスキャン測定を行った。尚、LC条件及びMS条件は上記と同様であり、プロダクトイオンスキャン測定は、プリカーサーイオン:m/z265、コリジョンエネルギー:5eVとした。結果を
図6及び
図7に示す。
【0082】
図6及び
図7に示されるように、成分Bの質量スペクトルは、フェルロイルプトレシンの質量スペクトルと略一致した。
【0083】
次いで、フェルロイルプトレシン標準品に光を照射して、成分Aが生成されるか否かを確認した。測定試料として、50mgのフェルロイルプトレシン標準品を30mLの70%エタノール溶液(v/v)に溶かして調製した。そのフェルロイルプトレシン溶液を室温25℃において蛍光灯6000lx下で1週間及び2週間保存した。
【0084】
光照射前のフェルロイルプトレシン溶液、光照射1週間のフェルロイルプトレシン溶液、及び光照射2週間のフェルロイルプトレシン溶液のそれぞれについて、上記三連四重極型液体クロマトグラフ質量分析計を使用して同様の液体クロマトグラフ質量分析を行った。結果を
図8〜
図10に示す。
【0085】
図8〜
図10に示されるように、フェルロイルプトレシン標準品への光照射によって成分Aの生成が確認された。
【0086】
以上より、液体クロマトグラフ質量分析における成分Bとフェルロイルプトレシンの保持時間が略一致し、さらに成分Bとフェルロイルプトレシンの質量スペクトルが略一致し、また、フェルロイルプトレシン標準品の光照射によって成分Aが生成されたことから、成分Bをフェルロイルプトレシンと同定した。
【0087】
(成分Aの同定)
上記三連四重極型液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、試料LW4及びフェルロイルプトレシン標準品のそれぞれについてプロダクトイオンスキャン測定を行った。尚、LC条件及びMS条件は上記と同様であり、プロダクトイオンスキャン測定は、プリカーサーイオン:m/z265、コリジョンエネルギー:5eV、10eV、15eV、20eVの4段階とした。結果を
図11〜
図13に示す。
【0088】
図11〜
図13に示されるように、成分Aと成分Bとは組成式が同じであり、且つその基本骨格も同じである可能性が高いと考えられた。
【0089】
次に、成分Aの単離・精製作業を行った。50mgのフェルロイルプトレシン標準品を30mLの70%エタノール溶液に溶かし、そのフェルロイルプトレシン溶液を室温25℃において蛍光灯6000lx下で2週間保存した。そして、当該光照射したフェルロイルプトレシン溶液を分取精製クロマトグラフィーにかけて、成分Aを分取した。
【0090】
次に、フェルロイルプトレシン標準品及び単離した成分Aについて、
13C−NMR及び
1H−NMRを行った。
13C−NMRの結果を
図14〜
図17に示し、
1H−NMRの結果を
図18〜
図20に示す。尚、
図16における各番号は、
図17及び
図20における番号(No.)に対応する。
【0091】
図14〜
図17に示されるように、二重結合由来のC10及びC11のピークが移動していた。さらに、
図18〜
図20に示されるように、二重結合由来のプロトンであるH10及びH11のピークも大きく移動していた。また、フェルロイルプトレシン標準品におけるH10−H11のJ値は、15.9Hzであり、単離した成分AにおけるH10−H11のJ値は、12.4Hzであった。
【0092】
上述の光変動物質の精密質量測定の結果から成分A及び成分Bのそれぞれの組成式[M]
+はいずれも、C
14H
20N
2O
3(分子量:264.15)であることが確認されたこと、そして、上述のプロダクトイオンスキャン測定の結果から成分Aと成分Bとはその基本骨格が同じである可能性が高いこと、さらに上述の
13C−NMR及び
1H−NMRの測定結果を踏まえると、成分A及び成分Bは、
図21に示すように、二重結合のシス−トランス異性の関係にあると結論付けられた。
【0093】
以上より、成分Bは、オレンジ果汁に元々含まれており、以下の化学構造式(2)に示されるフェルロイルプトレシン(CAS番号:501−13−3、分子式:C
14H
20N
2O
3、化学名:N−(4−アミノブチル)−3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロペンアミド、英語化学名:Feruloylputrescine)のトランス体であることが判明した。
化学構造式(2)
【化13】
【0094】
そして、成分Aは、光照射によって生成される、以下の化学構造式(1)に示されるフェルロイルプトレシンのシス体であることが判明した。
化学構造式(1)
【化14】
【0095】
(成分Aの生成及び単離)
50mgのフェルロイルプトレシン標準品を30mLの70%エタノール溶液(v/v)に溶かし、そのフェルロイルプトレシン溶液を室温25℃において蛍光灯6000lx下で1週間及び2週間保存して成分Aを生成した。そして、当該光照射したフェルロイルプトレシン溶液を以下に示す分取精製クロマトグラフィーにかけて、成分Aを分取した。
【0096】
LC条件は、LC装置として、Delta600,Fraction CollectorIII(Waters社製)を使用した。カラムとしてDiscovery HSF5−5(250mm×10mm(i.d.)、粒径5μm、SUPELCO社製)を使用した。試料注入量を250μLとした。また移動相は、I液として0.1%ギ酸水溶液、II液としてアセトニトリルを使用して、流速を8mL/minとして、以下の表6のグラジエント条件で流した。カラム温度を40℃とし、分画溶液をLC−MS測定し単離画分を得た。
【0097】
【表6】
【0098】
分取した成分Aを含む画分について、有機溶媒を低温で遠心濃縮した後、凍結乾燥によって水分を留去した。
【0099】
(成分Aの加熱試験(1))
単離した成分Aについて、(1)単離直後のもの、(2)アルミホイルに包んで80℃にて乾燥させたものをそれぞれ用意した。そして、以下に示す三連四重極型液体クロマトグラフ質量分析計によって、それぞれの試料について液体クロマトグラフ質量分析を行った。
【0100】
LC/MS装置として、アジレントLCMS6430(アジレントテクノロジー社製)を使用した。
【0101】
LC条件は、カラムとしてSenergi Hydro−RP−100A(100mm×3mm(i.d.)、粒子径2.5μm、Phenomenex社製)を使用した。試料注入量を5μLとした。また移動相は、I液として2%酢酸水溶液、II液として0.5%酢酸水溶液:アセトニトリル=1:1(v/v)を使用して、流速を0.4mL/minとして、以下の表7のグラジエント条件で流した。
【0102】
【表7】
【0103】
MS条件は、乾燥窒素ガス(350℃)を毎分12L、ネブライザー圧を60psi、キャピラリー電圧を−3500V、フラグメンター電圧を100V、カラムオーブン温度を40℃とした。イオン化はESI法(Positiveモード)で検出した。結果を
図22に示す。
【0104】
図22に示されるように、加熱により成分Aが成分Bに変換され減少することが示された。
【0105】
(成分Aの加熱試験(2))
成分Aについて、以下の加熱条件において、より詳しい加熱試験を実施した。
<加熱条件>
加熱温度:30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、80℃
加熱時間:1時間、2時間、4時間、23時間
加熱装置:マイクロチューブ用ヒートブロック
【0106】
約5ppmの成分Aの水溶液を調製し、2mL容量のマイクロチューブに1mLずつ分注して上記加熱条件にて加熱した。
【0107】
上述の成分Aの加熱試験(1)のときと同様に液体クロマトグラフ質量分析を行って成分A及び成分Bのそれぞれの濃度(ppm)を測定した。成分Aから成分Bに変換される進行度を、成分Aの濃度/(成分Aの濃度+成分Bの濃度)×100として、成分Aの割合(%)で示した。尚、(成分Aの濃度+成分Bの濃度)は、加熱前の成分Aの濃度と同じである。結果を
図23に示す。
【0108】
図23によれば、成分Aの残存率が例えば90%となる加熱条件は、70℃ではおよそ4時間であり、80℃ではおよそ0.5時間となることが示された。ただし、本加熱試験は水溶液における結果であり、溶媒が変われば反応速度も変わるため、使用される溶媒の種類によって加熱条件もまた異なるものとなると考えられる。
【0109】
(成分Aの加熱試験(3))
具体的な実施例として、コンビニエンスストアなどの店頭販売で用いられるホットウォーマーを想定し、以下の保存条件において加熱試験を実施した。
【0110】
<保存条件>
保存温度:4℃、25℃、40℃、60℃、80℃
保存期間:1日間、4日間、7日間
加熱装置:器具乾燥用オーブン
【0111】
約3ppmの成分Aの水溶液を調製し、スクリューキャップ付き試験管に1mLずつ分注して上記保存条件にて試験した。
【0112】
上述の成分Aの加熱試験(1)のときと同様に液体クロマトグラフ質量分析を行って成分A及び成分Bのそれぞれの濃度(ppm)を測定した。成分Aから成分Bに変換される進行度を、成分Aの濃度/(成分Aの濃度+成分Bの濃度)×100として、成分Aの割合(%)で示した。尚、(成分Aの濃度+成分Bの濃度)は、加熱前の成分Aの濃度と同じである。結果を
図24に示す。
【0113】
図24に示されるように、7日間の加熱試験において、成分Aから成分Bへの変換が、40℃以下では徐々に進む傾向が認められ、60℃以上で進行が加速することを確認した。また、成分Aが3割程度減じるのに必要な時間は、上記加熱試験(2)においては80℃で4時間であったが、今回の試験では80℃で3日程度必要であった。これは用いた容器や加熱装置の違いによる加熱度合いのばらつき、および溶媒の違いによる物質の安定性の影響と推定された。
【0114】
(成分Aの加熱試験(4))
さらなる具体的な実施例として、レトルト殺菌などの高温処理を想定し、以下の加熱条件において加熱試験を実施した。
【0115】
<加熱条件>
加熱温度:100℃、110℃、120℃、130℃
保存期間:10分間、30分間、60分間
加熱装置:オイルバス
【0116】
約3ppmの成分Aの水溶液を調製し、ガラス管に1mLずつ分注した後、バーナーで封入して上記加熱条件にて試験した。
【0117】
上述の成分Aの加熱試験(1)のときと同様に液体クロマトグラフ質量分析を行って成分A及び成分Bのそれぞれの濃度(ppm)を測定した。成分Aから成分Bに変換される進行度を、成分Aの濃度/(成分Aの濃度+成分Bの濃度)×100として、成分Aの割合(%)で示した。尚、(成分Aの濃度+成分Bの濃度)は、加熱前の成分Aの濃度と同じである。結果を
図25に示す。
【0118】
図25に示されるように、130℃の加熱処理によって、成分Aが10分で40%、30分で90%、60分でほぼ100%が減じることが確認できた。また、
図26に示されるように、130℃で加熱しても、成分Aのベースピーククロマトグラムからは、成分Aの分解物らしきピークは確認されなかった。
【0119】
(生成速度の計算)
上述の成分Aの加熱試験(2)で得られたデータを基に、各温度における成分Bの生成速度をアレニウスプロットにより算出した。結果を
図27〜
図29に示す。
【0120】
図27〜
図29に示されるように、加熱温度が30℃〜50℃では、成分Bの生成速度にほとんど変化はないが、加熱温度60℃〜80℃では、温度が高くなるほど、成分Bの生成速度が増加することが確認された。