(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記2つ以上の統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造のうちの少なくとも1つの統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造を形成する生体適合膜の前記平らなシートが、2つ以上の生体適合膜材料片を含む、請求項1に記載のカテーテルにより経皮的に埋め込み可能な人工心臓弁。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本明細書中に示される1つ以上の本発明の1つ以上の実施形態はフレームおよびそのフレームに取り付けられた2つ以上の心臓弁膜尖および弁尖構造を有する埋め込み可能な人工心臓弁を含む。そのフレームは好ましくは実質的に管状の合金金属網の格子を備える。その心臓弁膜尖および弁尖構造は、開閉するよう作動することができ、それによりフレーム内に取り付けられたとき機能的弁を提供する膜を含む。少なくとも1つの実施形態において、その膜は好ましくは平らな折り畳みパターンに従って実質的な円錐形に折り畳まれた処理された哺乳類組織膜の平らなシートを含む。
【0067】
以下の説明および引用される図において、乾燥シート膜に適用されたとき、折り畳みははじめに偏菱形の底部を有する逆ピラミッドの心臓弁膜尖の形をもたらすことが理解されるであろう。柔軟なおよびしなやかな膜で自然に起こるような折り畳みの弛緩に際して、特にその膜が水和されたとき、その心臓弁膜尖の形は実質的な円錐形になり、そしてそれは弁の作動における心臓弁膜尖の実施形態をよりよく表すことが以下の説明においてそのように示されるであろう。
【0068】
本明細書中に示されるような弁構築物の形成はカテーテルによる設置のために比較的小径を有する経皮デリバリー可能な心臓弁を提供する。すなわち、本明細書中に示されるような弁尖を形成するために使用される平らな折り畳みパターンに関連する実質的な円錐形はカテーテルへの導入前に有利な小径になるよう圧縮され得る弁の構築を可能にし、それにより患者内へのその弁のカテーテルによる経皮デリバリーを促進する。実質的な円錐形はその実質的な円錐形の縦軸に沿って向けられた縫合線に沿ってその実質的な円錐形の2つの軸方向に沿った側を接合することによりさらに形成される。2つ以上の統合された心臓弁膜尖および弁尖構造は弁の軸流動方向に沿って格子フレームの内部に添付され、そして実質的な円錐形の端の少なくとも外側半分に沿った実質的な円錐形の遠位の下流の端に沿ってさらに添付される。
【0069】
本明細書中に示される1つ以上のさまざまな実施形態は他の市販の入手可能な人工心臓弁に比較していくつかの異なる特徴および特質を有する。例えば、以下に示されるカテーテルにより経皮的に埋め込み可能な人工心臓弁の少なくとも1つの実施形態は4つ超の側面を有し、そして統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を形成する平らな多角形のシート膜を含む。
【0070】
さらに、以下に示されるカテーテルにより経皮的に埋め込み可能な人工心臓弁の少なくとも1つの実施形態は合わせ目に対応する外周外辺位置で格子フレームに結合された統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を含む。そのような位置で、心臓弁膜尖および統合された弁尖のフレームへの結合の共通線を形成する縫合線の長さはその弁の膜部分の軸長の1/2〜2/3未満である。
【0071】
カテーテルにより経皮的に埋め込み可能な人工心臓弁の少なくとも1つの実施形態において、その弁が開放位置にあるとき、可動弁尖層はその外側表面全体を、心臓弁膜尖壁層または格子フレームの内部表面のうちの少なくとも1つの如き、隣接した半径方向位置される外側構造に完全に、並列するまたは形状として自由に並列する。少なくとも1つの実施形態において、閉鎖位置において、可動弁尖層の横方向横断長および心臓弁膜尖/洞空間の横断領域はその弁の膜部分の遠位端から近位端まで単調に減少する。(それは一般的に円錐形および逆ピラミッドの特性である。)
少なくとも1つの実施形態において、可動弁尖層および弁尖の軸全長にとってすぐ外側の構造(心臓弁膜尖壁層、フレームまたはその他)は単一の連続した材料片である。
【0072】
少なくとも1つの実施形態において、各心臓弁膜尖の底部で(すなわち、弁尖の最も近位のところで)、フレームへの膜の結合の外周の大きさはその心臓弁膜尖の遠位端でのフレームへの膜の結合の外周の大きさより小さい。さらに、各心臓弁膜尖の底部で、フレームへの膜の横方向の(すなわち、一般的に弁の流動軸に対して垂直である折り畳みの外周の単一の平面曲線の線上または平面上の)折り畳みの外周の大きさはその心臓弁膜尖の遠位端での横方向の折り畳みの外周の大きさより小さい。
【0073】
少なくとも1つの実施形態において、本明細書中に示される人工弁は、心臓弁膜尖の並列側が1つ以上の、軸方向に沿った縫合線で接合される統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を備える。少なくとも1つの実施形態において、全ての折り畳みおよび縫合線は線分上に位置される。
【0074】
1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態は膜シートの1つ以上の部分を支持するよう弁内腔の内部に広がる支持部材の如き、フレーム構成要素を含まない。さらに、1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態は膜の可動弁尖部分のいずれかの部分の内側のまたはそれに結合された金属製品成形形態を含まない。
【0075】
さらに、1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態は合わせ目つまみより下の(より近位の)点でその合わせ目を分ける実質的な外周距離全長に沿ったフレームへの弁尖層の結合を利用しない。
【0076】
1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態は合わせ目つまみより下の(より近位の)点でその合わせ目を分ける実質的な外周距離全長に沿った弁尖層の横方向の折り畳みまたは反映を含まない。
【0077】
(専門用語)
本明細書中に示される全ての実施形態について、「膜」は心臓弁膜尖および弁尖を形成するために好適な材料を含むことが理解されるべきである。したがって、膜シートを形成するために使用され得る特定の材料型について、少なくとも1つの実施形態において、心臓弁膜尖または弁尖部分を形成する膜シートは固定された哺乳類心膜組織またはePTFEの如き合成生体適合材料の如き、生体適合膜の1片の単一層シートを含む。少なくとも1つの実施形態において、その膜シートは人工のカテーテルによりデリバリー可能な心臓弁における使用のために好適な強さおよび耐久性の弁尖材料を作出する組織調製プロセスから作出される。当該出願は2011年9月9日公開のWO2011/109450A2の内容についてその全体が援用される。その膜シートは好ましくは単一の材料片であるが、繋げられた2〜50以上の材料片の如き複数の材料片からなる膜シートが使用され得る。
【0078】
本明細書中で使用されるとき、「近位」は弁の上流または流動入口端の近くまたはそれに接近したところを意味し、そして「遠位」は弁の下流または流動出口端の近くまたはそれに接近したところを意味する。この慣例は、完了した折り畳まれた構造内のその構成要素の最終的な位置または向きが上記の定義を満たす場合、「近位」または「遠位」と言われるさまざまな折り畳まれた構造の構成要素(膜区画、端線分および折り畳み線)の記述においてさらに適用される。また、その構成要素の1つは完了した弁におけるその位置および向きを示すために「軸の」、「横方向の」または「外周の」と言われる。
【0079】
本明細書中で使用されるとき、「心臓弁膜尖」は、半径方向内側の可動弁尖部分および半径方向外側の心臓弁膜尖壁部分の接合されたおよび/または連続した構造により形成される、より下部の(近位の)方向に向かって閉じ、そしてより上部の(遠位の)方向に向かって開く空間を含む、単一の弁尖に関連する弁の構造部分を意味する。本発明における「心臓弁膜尖」は実質的な円錐形を有することが示される構造である。
【0080】
本明細書中で使用されるとき、「可動弁尖層」または「弁尖」は弁の作動中に動く心臓弁膜尖の半径方向内側部分を意味する。例えば、弁が閉じるとき、可動弁尖層は弁内腔の中心軸に向かって半径方向内側に動く。弁が開くとき、可動弁尖層は半径方向外側に動き、そして弁内腔の中心軸から遠のく。
【0081】
本明細書中で使用されるとき、「心臓弁膜尖壁層」は可動弁尖層の半径方向外側にある心臓弁膜尖の一部を意味する。いくつかの実施形態において、心臓弁膜尖壁層の一部は弁の作動中に動く。他の実施形態において、心臓弁膜尖壁層は弁の作動中に実質的に静止したままである。
【0082】
本明細書中で使用されるとき、「折り返し壁層」は心臓弁膜尖壁層および可動弁尖層の両方の半径方向外側にある、そして存在する場合、可動弁尖層、心臓弁膜尖壁層、および折り返し壁層を含む3つの層のフレームに半径方向最も接近する、折り畳まれた膜構造の一部を意味する。折り返し壁層は弁の作動中に実質的に静止したままである。
【0083】
本明細書中で使用されるとき、「フレーム」は複数の心臓弁膜尖および/または弁尖を有する実質的に管状の部材を意味する。例示のために、フレームは折り畳み可能であり、および拡張可能である、針金格子または単一の管状の金属合金片から切り出された格子であり得る。
【0084】
本明細書中で使用されるとき、「弁」はそれに結合された複数の心臓弁膜尖および/または弁尖を有するフレームを意味する。本発明において、その弁尖のそれぞれは折り畳まれた膜の心臓弁膜尖構造の一体化部分である。折り畳み可能であり、および拡張可能である金属格子であるフレームが使用される場合、そのような構築物はカテーテルを通して経皮で大動脈弁の如き患者内の標的部位までデリバリーされ得る。
【0085】
本明細書中で使用されるとき、「円錐形」または「円錐形の」はその構造の実質的な使用におけるいくつかの点で円錐形またはその部分に似ていることを意味する。
【0086】
本明細書中で使用されるとき、「実質的な円錐形の」は、機能的な閉鎖位置におけるその構造の横方向の(すなわち、弁の流動軸に対して概ね垂直な断面上の)断面外辺部または領域が、弁尖並列のレベルから弁の近位端に向けて単調に減少するという特定の特性を有する、その構造の実質的な使用におけるいくつかの点で円錐またはその一部に似ていることを意味する。
【0087】
本明細書中で使用されるとき、「2つ以上の弁尖」、「2つ以上の弁の弁尖」、「複数の弁尖」または同様の用語は2、3、4またはそれより多い弁の弁尖を意味する。したがって、「2つ以上の弁尖を有する弁」は2つの弁尖を有する弁、3つの弁尖を有する弁、4つの弁尖を有する弁、および4つ以上の弁尖を有する弁を含む。
【0088】
本明細書中で使用されるとき、「折り畳み」は折り畳みのはっきりした線または折り目に沿った材料の平らなシート区画の、それぞれ別々の平面上に存在する小区画への分割であるが、材料の連続性は妨げないことを意味する。
【0089】
本明細書中で使用されるとき、「完全な折り畳み」は折り畳み線での平面軸の角変化が約180度であり、そのためその小区画がおよそ平行の面上に存在し、そしてその小区画が少なくともいくつかの点で互いに隣接して重なり、接触する(上記のような)折り畳みを意味する。
【0090】
本明細書中で使用されるとき、「折り返し」はいくつかの部分において心臓弁膜尖構造の少なくとも一部を外周として含み、そしてその心臓弁膜尖の周囲で逆流し得る流動を制限するようはたらく、心臓弁膜尖壁部分の半径方向外側に存在する弁構造の部分を意味する。
【0091】
本明細書中で使用されるとき、「合わせ目」は近隣の心臓弁膜尖および/または弁尖の間の結合または接合の部位を意味し、拡大解釈すると、集合的に、完成した弁構造における結合または接合と同時に存在する近隣の統合された心臓弁膜尖および弁尖構造のそれらの部分を意味する。
【0092】
本明細書中で使用されるとき、「統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造」は本明細書中に示されるパターンのうちの1つに従って折り畳まれた膜を意味する。
【0093】
(折り畳まれた弁の統合された心臓弁膜尖および弁尖−折り畳みパターン1)
一般的に
図1A〜7Kについて、本明細書中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の各心臓弁膜尖の実施形態は円錐形の縦軸に実質的に垂直な軸に沿って折り畳まれた実質的に平らにされた円錐形である。1つ以上の実施形態において、統合された心臓弁膜尖および弁尖構造は、1つの膜片から形成されるとき、閉多角形パターンから膜の平らなシートを折り畳むことにより容易に実現される。パターンの折り畳みは縫合線をそれらの軸長に沿って整列させ、並列させる。これらは「背骨」を形成する接合された縫合線で一般的な円錐形の心臓弁膜尖を閉じるよう接合され、その「背骨」に沿って心臓弁膜尖が管状フレームの内面にぶつかる。乾燥シート膜から形成されたとき、パターンは偏菱形の底部を有する逆ピラミッドである心臓弁膜尖の形をはじめにもたらし、その形は柔軟な、しなやかな膜で、実質的な円錐形に一致することが理解され得る。実際の使用における折り畳みの弛緩に際して、弁尖の内部の可動性機能部分が心臓弁膜尖洞またはポケットの一体化した壁を形成する外側部分と連続する実質的な円錐形の心臓弁膜尖が実現される。
【0094】
図1Aについて、長方形の平らなシート膜テンプレート100の平面図は単一片の折り畳まれた弁の統合された心臓弁膜尖および弁尖の形成を示す。この平面図は一旦、折り畳まれ、そしてフレーム内に取り付けられたら半径方向内側に向くその弁尖表面の図と共に示される。
図1Gについても参照すると、遠位軸視野における弁の模式図が示され、そして一体化した弁尖を伴う3つの心臓弁膜尖が、集合的に弁を形成するフレーム内に示される。本出願中に示され、そして例示されるように、代替の多角形および他の閉鎖形が弁膜尖および弁尖、ならびに完成した弁の代替の形および機能的特徴を作出する代替の折り畳みパターンで使用され得る。
【0095】
再び
図1Aについて、および1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従って、点線101、116、117、126および127は弁尖構造130を形成するための1つの膜片に適用される折り畳みまたは折り目の位置を示す。より詳細には、線116、126および101での折り畳みは(表面の凸面が弁内腔の中心軸に向かって半径方向内側に配置されて)内側に開始され、一方で折り畳み117および127は(表面の凸面が弁内腔の中心軸から半径方向外側に配置されて)はじめに外側に折り畳まれる。折り畳みは互いにおよび弁の形状に関連したシートテンプレートのさまざまな区画の再定位を引き起こすので、弁尖の取付けおよび作動の際のその構造内の折り畳み線の最終的な向きは折り畳みの開始の際と同じ向きを必ずしも保持しないであろう。この定義による「内側に」および「外側に」は本明細書中に示されるさまざまな折り畳まれた形状の記述をとおして慣習的に使用されるであろう。
【0096】
再び
図1Aについて、切断による分割線は102で示される。102での切断は向かい合う端115および125をもたらし、それらは折り畳みにより分離されるであろう。その構造の他のフリーの端は、折り畳み段階をとおしてそれらの位置および向きが変化するのにあわせて識別される。折り畳み101は弁尖パターンの対称の中心軸を画定し、折り畳み101の凹側はフレームに向かって半径方向外側に向き、そして弁内腔の中心軸から遠のく。折り畳み101は折り畳まれた構築物の軸対称性の維持を助けるが、弁尖機能には必要でなく、そして弁の最終的な機能的形態において保持されない(
図7Aを参照のこと)。
【0097】
図1Bについて、実質的に完成した折り畳まれた弁尖構造130の斜視上面(遠位側)透視図が示される。(3つの完成した折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造130は典型的に機能的心臓弁を形成するようフレームに取り付けられる。)
図1Bの図はテンプレートの折り畳みの実行後の
図1Aの再定位された線分および区画を描写する、実質的に完成した折り畳まれた弁尖および心臓弁膜尖構造130を示す視野で、下方(近位方向)および半径方向外向きに見ている。線分111および121は弁尖の可動性機能部分の遠位のフリーの端の左および右半分を形成する。116および126での内側への折り畳みは膜の第1の層の外側の膜の第2の層を形成し、線分112および122は統合された心臓弁膜尖の外壁の遠位のフリーの縁を形成する。統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の半径方向に平らにされた形態(すなわち、弁尖の開放作動位置に近似する)において、線分111は112に並列するであろう、そして121は122に並列するであろう。
【0098】
左心臓弁膜尖壁区画161は折り畳み116および117ならびに端線分112により境界をつけられる。右心臓弁膜尖壁区画171は折り畳み126および127ならびに端線分122により境界をつけられる。
【0099】
左折り返し壁区画118は折り畳み117および端線分113、114および115により境界をつけられる。右折り返し壁区画128は折り畳み127および端線分123、124および125により境界をつけられる。117および127での内側への折り畳みはこれらの折り返し壁区画118および128をそれぞれ心臓弁膜尖壁区画161および171の外側に位置付ける。完成した折り畳まれた構造の半径方向に平らにされた形態(やはり、弁尖の開放作動位置に近似する)において、端線分113は112に並列するであろう、そして端線分123は122に並列するであろう。
【0100】
(折り畳まれた弁の折り畳み順)
図1Cおよび1Dについて、部分的に完成した折り畳まれた弁尖および心臓弁膜尖の斜視上面(遠位側)透視図が示される。
図1Cおよび1Dにより提供される図は、テンプレートの折り畳みの部分的な実行後の
図1Aの再定位された線分および区画を描写する視野で、下方(近位方向)および半径方向外向きに見ている。
【0101】
図1Cは、それぞれ左および右折り返し壁区画118および128をもたらす、折り畳みおよび102での切断の開始後のテンプレート100の内面の透視図を示す。切断されたフリーの端115および125はそれぞれ117および127での外側への折り畳みにより左および右折り返し壁区画118および128に沿って分離される。117および127での完了した折り畳みはそれぞれ折り返し壁区画118および128をもたらす。折り返し壁区画118および128の(血流方向について)遠位に位置される端区画113および123、ならびに折り返し壁区画118および128の近位に位置される端区画115および125は横方向に位置され、そして少なくとも1つの実施形態において、弁の中心軸に対して実質的に垂直である。
【0102】
図1Dは完成の中間段階での折り畳み116、126、117および127を伴う心臓弁膜尖および弁尖構造120を示す。三角の左および右可動弁尖区画119および129はそれぞれ左側で折り畳み101および116ならびにフリーの端区画111により、および右側で折り畳み101および126ならびにフリーの端区画121により境界をつけられる。折り畳み117および127はその後、縫合線132に沿って統合された心臓弁膜尖および弁尖の外面上で並列され、縫合線132において、その折り畳みは単一片の連続した円錐形の統合された心臓弁膜尖および弁尖の形を閉じるためにフレームに接合され、そして結合されるであろう。
【0103】
図1Eおよび1Fについて、実質的に完成した折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖の斜視上面(遠位側)透視図が示される。
図1Eおよび1Fにより提供される図は、テンプレートの折り畳みの実行後の
図1Aの再定位された線分および区画を描写する視野で、下方(近位方向)および半径方向外向きに見ている。
【0104】
図1Eは折り畳み117および127の並列により形成された縫合線132を伴う構造130の形成を実質的に完了し、したがって一般的に円錐形の心臓弁膜尖および洞空間131を形成する、心臓弁膜尖および弁尖の折り畳みを示す。折り畳み116および126の遠位端で形成された三角の角はそれぞれ折り返し壁区画118および128に並列され、そして結合される。複数の弁尖を有する弁における近隣の心臓弁膜尖と弁尖構造の間で、折り畳まれた角は可動弁尖部分の近隣のフリーの端を(例えば、弁尖Aの121を弁尖Bの111に)接合する接合を形成する。外周の弁フレームにさらに結合されたとき、これらの角は可動弁尖部分のフリーの端を一般的に円筒形の弁フレームの外周内部の境界に繋ぎ、そのようにしてそれぞれ同様の接合での弁尖の合わせ目を形成する。
【0105】
図1Fについて、
図1Eの構造と同様の構造が示されるが、折り返し壁区画118Bおよび128Bは
図1E中に示される弁尖構造130の折り返し壁区画から外周長が、減少されている。より詳細には、弁の臨床適用によっては、全外周長の折り返し壁は不必要であり得る。そしてより少ない組織膜の大きさを有する限定された折り返し壁を有する弁は機能的利点を提供し得る。あるいは、追加の膜片は弁の逆流に対する障壁を形成するためのシーリング折り返しとしてはたらくように弁フレームの外側反管腔側表面の外周に設置され得る。
【0106】
再び
図1Eについて、円錐形の心臓弁膜尖および弁尖の頂点133(近位の先端)は縫合線132のより低い(近位の)端を形成する。少なくとも1つの実施形態において、頂点133はまた弁および弁フレームの外周の境界に結合される。
【0107】
図1Gについて、閉鎖作動位置における3つの弁尖を有する弁の遠位端の上面(遠位)断面図と共に、参照を容易にするために、
図1Eの構造が頁の上部で
図1G中で再び示される。折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造130の間の構成要素の配置ならびに3つの弁尖を有するフレームを取り付けられた弁内のその配置を示すために、格子フレーム内にある弁尖を有する3つの心臓弁膜尖が示される。縫合結合は明快にするために省略する。
【0108】
各折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造について、外軸縫合線132は折り畳み117の127への結合、および同じ結合による、例えば、縫合の単一の結び目または線による同時に存在するフレーム部材への結合を許容する様式で1つ以上のフレーム部材141と整列される。この目的のために有利に、フレームは好ましくは弁の軸全長の一部または全部について縫合線132に整列する軸方向に沿った部材を含む。さらに、その軸方向に沿った部材は縫合を固定するおよび結ぶための穴またはくぼみを有利に含み得る。
【0109】
図1Gの点Aにおいて、縫合の結び目を象徴する示されたループは、単一の結び目がフレーム部材および6つの層、すなわち、合わせ目のこの部位で同時に存在する各隣接する心臓弁膜尖および弁尖構造の可動弁尖区画、心臓弁膜尖壁区画、および折り返し壁区画を有利に通り抜けまたはそれらにかみ合い得ることを示すために示される。
【0110】
図1Gについて、折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造は、格子フレーム内に取り付けられ、および閉鎖作動位置に設置されたとき、以下の配置を明示する。(1)左弁尖のフリーの端区画111はそれぞれの場合、近隣の弁尖の右弁尖のフリーの端区画121に並列される。(2)フリーの端にすぐ近位の弁尖の部分もまたしたがって、有効な閉鎖作動を可能にし、それにより弁の逆流を避ける接触シールを形成するよう並列される。(3)心臓弁膜尖壁区画の遠位端112および122はそれぞれ折り返し壁区画113および123の遠位端に並列される。
【0111】
(折り畳まれた弁のパターン変形2)
図2について、および少なくとも1つの実施形態に従って、長方形よりむしろ多角形である平らなシート膜テンプレート200の平面図が示される。テンプレート200はそれぞれ折り畳み101、116、126、117および127に対応する、折り畳み201、216、226、217および227を含み、折り畳み201、216、226、217および227は、折り畳みの実行により同様の態様で配置され、これは列挙される線分についてもあてはまる。折り畳みパターンは弁尖接合のより遠位に配置される中点を達成する同じ直径のより長い円錐形を形成するよう設計され、そのより長い円錐形の機構は圧負荷に対してより耐性である。パターン寸法は弁の特定の臨床適用に合うように変えられ得る。本明細書中に開示されるテンプレートの実施例は使用可能にする目的のためであり、そして請求項の範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。実施例は一般的に円筒形の弁の形状の水平面(短軸)に対して約60度角に配置された心臓弁膜尖円錐壁について示され、一方、
図1A〜1Gの長方形のパターンについての角は約45度であった。
【0112】
(折り畳まれた弁のパターン変形3)
図3について、および少なくとも1つの実施形態に従って、テンプレート300の平面図が、折り畳みを完了したときその構造の遠位の外形を延長する追加の区画を伴って、
図2のパターン200を含む平らなシート膜について示される。より詳細には、可動弁尖区画のフリーの端は弁の閉鎖作動における弁尖並列の接触領域を増大させるために多角形のまたは曲がったフリーの端を有する区画を伴って遠位に拡張される。さらに、心臓弁膜尖壁区画および折り返し壁区画318および328の遠位の外形はそれぞれ「つまみ」区画318Tおよび328Tにより拡張される。これらの追加の「つまみ」拡張部分は、フレームに心臓弁膜尖および弁尖アセンブリの外壁を取り付けるためのおよび弁尖並列の面「より上の」(により遠位の)折り返し壁を上げるための領域を増大させ、それにより閉鎖作動における心臓弁膜尖の有効な体積をも増加させる。これらの「つまみ」拡張部分は折り畳みの完了および格子フレーム内への始めの取付け後に遠位に配置されまたはそれらの遠位部分は場合により、例えば、フレームの遠位端に巻きつくように312〜313および322〜323に沿って半径方向外側に折り畳まれ得るので、「つまみ」拡張領域318Tおよび328Tはフレームの外側反管腔側面に存在し、そこでそのフレームに結合されたとき、それらは心臓弁膜尖結合の強さを増加する可能性がある。
【0113】
図3について、テンプレート300はそれぞれ折り畳み101、116、126、117および127に対応する折り畳み301、316、326、317および327を含み、折り畳み301、316、326、317および327は、折り畳みの実行により同様の態様で配置され、これは同様に列挙される端線分についてもあてはまる。上記節において議論されるつまみの特徴に加えて、テンプレート200と同様に、テンプレート300は、弁尖接合のより遠位に配置される中点を達成する同じ直径のより長い円錐形を形成するよう設計される。再び、パターン寸法は弁の特定の臨床適用に合うように変えられ得る。実施例は一般的に円筒形の弁の形状の水平面(短軸)に対して約60度角に配置された心臓弁膜尖円錐壁について示される。
【0114】
(折り畳まれた弁のパターン変形4)
図4について、および少なくとも1つの実施形態に従って、パターン400の平面図が、延長部分「つまみ」区画412Tおよび422Tが心臓弁膜尖壁区画の遠位拡張部分のみであることを除いてはパターン300と同様の平らなシート膜について示される。この制限は完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の遠位端での膜の拡張部分の二重層を単層に減少し、それにより心臓弁における膜の大きさを減少させ、そうでなければその膜の大きさは経皮/経カテーテルデリバリー適用における使用のための弁の折り畳みおよび圧縮の有効性を不利に制限し得る。
【0115】
さらに、心臓弁膜尖円錐形パターンのより低い(近位の)頂点433で、折り返し壁区画418および428のより低い(近位の)広がりはそのパターンにおける円錐形の頂点を「暴露する」ように制限される。この特徴は、完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造上で、点UとVの間の線403での円錐形の心臓弁膜尖の先端の横方向の半径方向外側への折り畳みを許容する。(
図7を参照のこと。)頂点の折り畳みは心臓弁膜尖および弁尖構造の全軸長を減少させ、ある弁直径およびフレーム長についての心臓弁膜尖/洞の体積を増加させる。
【0116】
テンプレート400はそれぞれ折り畳み101、116、126、117および127に対応する折り畳み401、416、426、417および427を含み、折り畳み401、416、426、417および427は、折り畳みの実行により同様の態様で配置され、これは同様に列挙される端区画についてもあてはまる。上記に示されるテンプレート200および300と同様に、テンプレート400の寸法は弁の特定の臨床適用に合うように変えられ得る。実施例は一般的に円筒形の弁の形状の水平面(短軸)に対して約60度角に配置される心臓弁膜尖円錐壁について示される。
【0117】
(折り畳まれた弁のパターン変形5)
図5A〜5Fについて、テンプレートパターンのまた別の実施形態が示される。特に
図5Aについて、テンプレート500の平面図が平らなシート膜について示される。テンプレート500はそれぞれ折り畳み101、116、126、117および127に対応する折り畳み501、516、526、517および527を含み、折り畳み501、516、526、517および527は、折り畳みの実行により同様の態様で配置され、これは同様に列挙される端線分についてもあてはまる。
【0118】
テンプレート500は基本的に長方形であり、そして(a)遠位拡張領域512Tおよび522Tがテンプレート500の左および右縁で追加されること、および(b)テンプレート100の折り返し壁区画を形成する下部四分円が、広がりが切断502の長さにより画定される折り返し壁区画518および528を狭めるようテンプレート500において切り取られていることを除いては、
図1A〜1Gのテンプレート100の上部(遠位)部分と同様である平らなシート膜を示す。これらの制限された内部の折り返し区画は心臓弁膜尖および弁尖円錐形の中心縫合線532に沿ったフレーム結合についてまた使用され、そして遠位延長区画512Tおよび522Tはフレームの遠位端への外側心臓弁膜尖壁の結合についてもまた使用される。
【0119】
図5A〜5Fについて、角の折り畳み505および506が示される。テンプレート500について、折り畳み516および526が完全な折り畳みにより実行された後、区画512および522はそれぞれ区画511および521に並列され、そして整列され、そして重なっている層(可動弁尖層および心臓弁膜尖壁層)は562および572で三角の角区画を形成する。505および506でのこれらの角区画の半径方向外側への折り畳みは弁尖の合わせ目の軸の長さを画定するので、角の折り畳み505および506に沿って近隣の弁尖構造の角区画を接合することは弁尖並列を弁尖の半径方向縁での軸の長さにおいて少なくとも505の長さにする。(フレームに結合された複数の統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730を伴うフレーム920を備える弁の実施形態を例示する
図9Eを参照のこと。構造730はテンプレート500の角区画562および572に対応する角区画762および772を含む。)さらに、これらの二重層三角角区画562および572はフレームへの合わせ目の結合のために使用される。ステントフレームは場合により結合のこの点で溝を含み得る。そしてその溝をとおしてこの三角の「つまみ」区画がフレームの反管腔側表面上に挿入され、そして結合され得る。(再び、
図9Eを参照のこと。)
特に
図5Bについて、テンプレート500に従って折り畳まれた始めに折り畳まれた構造510の内面の透視図(すなわち、半径方向外向きに見た図)が示される。501に沿った中心の折り畳みは、切断502が示されるように実行された後、開始される。501、516および526に沿った折り畳みは半径方向内側に(頁の外側へ)開始されることが示され、そして517および527に沿った折り畳みは半径方向外側に(頁の内側へ)開始されることが示される。
【0120】
図5Cは折り畳みの完了の中間段階での折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖520の急勾配の斜めから見た透視図を示す。この図は中心軸から外側におよび心臓弁膜尖空間へ向かって斜めに下側に見た図であり、この構造の外壁、すなわち、主題の心臓弁膜尖の心臓弁膜尖壁層の形成を示す。517および527に沿った折り畳みは拡張区画518および528をそれぞれ心臓弁膜尖壁区画561および571の外側に位置付けるようはたらく。折り畳みの完了はその後折り畳み517および527をそれらの長さに沿って互いに並列する軸に整列した向きに位置付けるであろう。516および526に沿った折り畳みは心臓弁膜尖壁区画561および571をそれぞれ可動弁尖区画519および529の外側に位置付けるようはたらく。折り畳まれた平らにされた構造を半径方向折り畳む折り畳みの完了は心臓弁膜尖壁区画561および571をそれぞれ可動弁尖区画519および529に並列して位置付ける。最終的な折り畳まれた配置において、この構造は開放作動位置における統合された心臓弁膜尖および弁尖を表す。
【0121】
さらに、516および526での完了した折り畳みは「合わせ目つまみ」と呼ばれる、三角の2層区画、562および572をそれぞれまた形成する。これらの合わせ目つまみは角の折り畳み505および506、折り畳み516および526、ならびに可動弁尖区画519および529のそれぞれフリーの端511および521により境界をつけられる。さらに
図5Dおよび5Eについて、これらの合わせ目つまみは、そのつまみの両方の層をそれぞれ心臓弁膜尖壁区画561および571の外側に位置付けるために、折り畳み505および506を弁の中心軸に対して平行に向けて、505および506で折り畳まれるであろう。複数の弁尖を有する弁について、心臓弁膜尖および弁尖構造がフレーム内に取り付けられたとき、この折り畳まれた合わせ目つまみは近隣の統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の近隣の相補的な合わせ目つまみの折り畳み506に並列する折り畳み505に沿って整列される。そのように取り付けられ、その合わせ目つまみは、折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の膜部分の外周縁を形成する合わせ目つまみの互いのおよびフレームへの縫合によるような、結合のために共通の縫合線を形成する505および506の両方と同時に存在する線に沿って、近隣の折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の可動弁尖層および心臓弁膜尖壁層を接合する。
【0122】
図5Dはテンプレートパターン500の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造530の内(内腔)面の平面図を示す。構造530は、合わせ目つまみ562および572がそれぞれ折り畳み線505および506に沿ってまだ外側に折り畳まれていないことを除いては、折り畳みの完了段階で示される。示される半径方向に平らにされた形態は心臓弁膜尖および弁尖の開放作動位置についての膜線分および区画の一般的な配置および向きを与える。
【0123】
図5Dについて、心臓弁膜尖壁層の最も上部の(遠位の)部分で、延長つまみ512Tおよび522Tは、それぞれ可動弁尖層のフリーの端511および521に並列し、および整列するそれぞれ(
図5Aおよび5B中に示される)線512および522より上に(またはそれらに対して遠位に)突出している。これらのつまみ512Tおよび522Tの一部または全部は場合によりフレームの外側(反管腔側)表面上に載るように、フレームの遠位端の周りでそれぞれ512および522に沿って外側に折り畳まれ得る。フレームの外側表面上で、それらはフレームの隙間をとおしてフレームおよび(心臓弁膜尖壁区画がフレームの内部表面に並列する)心臓弁膜尖壁区画の両方に結合され得る。この選択的配置は弁の閉鎖に関連して下向きの(近位に向けられた)作動負荷に耐えるための結合の強さを増加させる。
【0124】
テンプレートパターン500に関連する折り畳みの完了は折り畳み517および527を軸に整列させる。一旦、軸に整列したら、並列する折り畳み517および527は縫合線532を形成するようそれらの軸長に沿って接合され、そして縫合線532はそれぞれ心臓弁膜尖壁区画561および571の外側に位置される拡張区画518および528を伴う一般的に円錐形の心臓弁膜尖構造を閉鎖する。心臓弁膜尖壁区画561および571はしたがってそれぞれ可動弁尖区画519および529の外側に配置され、心臓弁膜尖壁区画は一般的に円筒形のフレームの内部表面に軸に沿っておよび外周方向に沿って並列される。有利に、取り付けられるべき各心臓弁膜尖および弁尖について、フレームは、フレームへの縫合によるような、結合のために縫合線532と整列させるために、軸方向に沿い、そしてフレームの軸長の顕著な部分にまたがる構成要素(単数または複数)を含み得る。
【0125】
図5Eについて、完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造530の合わせ目つまみ572配置の部分的に詳細な透視図が示され、折り畳み線506に沿った合わせ目つまみ572の半径方向外側への折り畳みが示される。
【0126】
図5Fについて、実質的に平らにされた形態のテンプレート500の(三角の合わせ目つまみがまだ折り畳まれていないことを除いては)完全に折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造530の外(反管腔側)面の透視図が示される。この図は同じ構造530の内面を示す
図5Dと相補的である。中心縫合線532は心臓弁膜尖壁区画561および571の外側面上に見られ、そして軸方向に向けられたフレーム部材への結合のために最終的な縫合線532を形成するであろう並列および整列に近いが、完全ではない状態で、不完全に平らにされた拡張区画518および528ならびに折り畳み517および527で部分的に分けられることが例示目的のために示される。この図において、折り畳み517と527の間にわずかな分離により、可動弁尖のフリーの端の中点が視認でき、この中点において、可動弁尖のフリーの端区画511および521が、それぞれ、心臓弁膜尖壁区画561および571の後ろで、図のように交わる。
【0127】
(折り畳まれた弁のパターン変形6)
少なくとも1つの実施形態に従って、
図6は、心臓弁膜尖円錐壁角aが一般的に長方形のテンプレート500の45度を超える点および可動弁尖区画がフリーの端の多角形のまたは曲がった拡張区画604により拡張される点を除いては、テンプレート500と同様である別のテンプレート600の平面図を示す。
【0128】
折り畳みが完全に実行されたとき、折り畳み線617および627ならびにそれらの間の縫合線が組み立てられた弁の中心軸に対して平行になるであろうように、心臓弁膜尖円錐壁角aにおける変化はテンプレートのより低い(近位の)縁ならびにテンプレートの中心線への折り畳み線617および627に関連する角における変化をもまたもたらす。さらに、心臓弁膜尖円錐壁角のさらなる形状は折り畳み線(選択)613および623をもたらすであろう、そして拡張つまみ612Tおよび622Tの長軸は組み立てられた弁の横軸に対して平行である。
【0129】
テンプレート600はそれぞれテンプレートパターン500の折り畳み501、516、526、517、527、選択折り畳み512および522、角折り畳み505および506、ならびに切断線502に対応する折り畳み601、616、626、617、627、選択折り畳み612および622、角折り畳み605および606、ならびに切断線602を含み、折り畳み601、616、626、617、627、選択折り畳み612および622、角折り畳み605および606、ならびに切断線602は、折り畳みの実行により同様の態様で配置され、これは同様に列挙されるテンプレート区画および端線分についてもあてはまる。
【0130】
(折り畳まれた弁のパターン変形7)
図7A〜7Fについて、テンプレートパターンのさらにまた別の実施形態が例示される。特に
図7Aについて、テンプレート600と同様であるが、折り畳まれたとき、円錐形の心臓弁膜尖の頂点を形成するであろう三角の区画の頂点733を暴露するためにテンプレートのより低い(近位の)中線部分の区画を切り取られた、別のテンプレート700の平面図が示される。有効に、拡張区画718および728の中線部分は線分U‐Vの所望の長さにより決定される長さまでテンプレート600に関連して除去され、線分U‐Vの所望の長さは、円錐形の心臓弁膜尖の頂点がU‐Vでの折り畳みにより切断され得る長さを決定する。
【0131】
心臓弁膜尖および弁尖の円錐形が折り畳みにより形成された後、その頂点は心臓弁膜尖および弁尖構造の全長を減少させるようその円錐形を切断するために線U‐V(703)で半径方向外側に折り畳まれ、ある弁直径およびフレーム長についての心臓弁膜尖/洞体積を増加させる。
【0132】
テンプレート700はそれぞれテンプレート600の折り畳み601、616、626、617、627、選択折り畳み612および622、ならびに角折り畳み605および606に対応する折り畳み701、716、726、717、727、選択折り畳み712および722、ならびに角折り畳み705および706を含み、折り畳み701、716、726、717、727、選択折り畳み712および722、ならびに角折り畳み705および706は、折り畳みの実行により同様の態様で配置され、これは同様に列挙されるテンプレート区画および端線分についてもあてはまる。
【0133】
図7Bは、第1の折り畳み716、726、717、727および701の開始後のテンプレート700の始めに折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造710の内(内腔)面の透視図を示す。701に沿った内側への折り畳みはその構造の左および右区画の整列を助けるが、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成にまたは弁の作動に必要でない。心臓弁膜尖の頂点733で収束する折り畳みの配置は、心臓弁膜尖壁区画761および771をそれぞれ可動弁尖区画719および729の外側におよびそれらに並列して位置付けるために、心臓弁膜尖壁区画761および771がそれぞれ線716および726に沿って外側に折り畳まれるとき、重なる2層の三角頂点を後に形成することとして理解され得る。
【0134】
図7Cは折り畳みの完了の中間段階での折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖720の急勾配の斜めから見た透視図を示す。この図は中心軸から心臓弁膜尖空間に向かって外側におよび斜めに下側に見ており、この構造の外壁の形成を示す。717および727に沿った折り畳みは拡張区画718および728をそれぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の外側に位置付けるようはたらく。折り畳みの完了はその後、折り畳み717および727をそれらの長さに沿って互いに並列して軸に整列した向きに位置付けるであろう。716および726に沿った折り畳みは心臓弁膜尖壁区画761および771をそれぞれ可動弁尖区画719および729の外側に位置付けるようはたらく。折り畳まれた平らにされた構造を半径方向に折り畳む折り畳みの完了は心臓弁膜尖壁区画761および771をそれぞれ可動弁尖区画719および729に並列するよう位置付ける。最終的な折り畳まれた配置において、この構造は開放作動位置における統合された心臓弁膜尖および弁尖を表す。
【0135】
図7Dについて、716および726での完了した折り畳みはそれぞれ「合わせ目つまみ」と呼ばれる三角の2層区画、762および772をもまた形成する。これらの合わせ目つまみは角折り畳み705および706、折り畳み716および726、ならびにそれぞれ可動弁尖区画719および729のフリーの端711および721により境界をつけられる。さらに
図7Dおよび7Eについて、これらの合わせ目つまみはそのつまみの両方の層をそれぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の外側に位置付けるために705および706で折り畳まれるであろう。そして折り畳み705および706は弁の中心軸に対して平行に向けられる。統合された心臓弁膜尖および弁尖構造がフレーム内に取り付けられたとき、この折り畳まれた合わせ目つまみは複数の弁を有する弁の近隣の統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の近隣の相補的な合わせ目つまみの折り畳み706に並列する折り畳み705に沿って整列される。そのように取り付けられて、その合わせ目つまみは、折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の膜部分の外周縁を形成する合わせ目つまみの互いのおよびフレームへの縫合によるような、結合のために共通の縫合線を形成する705および706の両方と同時に存在する線に沿って、近隣の折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の可動弁尖層および心臓弁膜尖壁層を接合する。
【0136】
図7Dはテンプレート700の部分的に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁構造720の内(内腔)面の透視図を示す。統合された心臓弁膜尖および弁尖構造720は、合わせ目つまみ762および772ならびに心臓弁膜尖頂点733がそれぞれ折り畳み線705、706および703に沿って外側にまだ折り畳まれていない点および軸縫合線732が折り畳み717および727の並列によりまだ形成されていない点を除いては、折り畳みのほとんど完了した状態で示される。
【0137】
心臓弁膜尖壁層の最も上部の(遠位の)部分で、拡張つまみ712Tおよび722Tは線712および722より上に(またはそれらに対して遠位に)突出している(
図7Aおよび7B中に示される)。これらのつまみ712Tおよび722Tの全てまたは一部は場合によりフレームの外側(反管腔側)表面上に載るようにフレームの遠位端の周りでそれぞれ712および722に沿って外側に折り畳まれ得る。フレームの外側表面上で、それらはフレームの隙間をとおしてフレームおよび(フレームの内部表面に並列する)心臓弁膜尖壁区画の両方に結合され得る。この選択的な配置は弁の閉鎖に関連する下向きの(近位に向けられた)作動負荷に耐えるための結合の強さを増加させる。
【0138】
テンプレートパターン700に関連する折り畳みの完了は折り畳み717および727を軸に整列させる。一旦、軸に整列したら、並列する折り畳み717および727はそれらの軸長に沿って接合され、それぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の外側に位置する拡張区画718および728を伴う一般的に円錐形の心臓弁膜尖構造を閉じる縫合線732を形成する。心臓弁膜尖壁区画761および771はその後それぞれ可動弁尖区画719および729の外側に配置され、心臓弁膜尖壁区画は一般的に円筒形のフレームの内部表面に軸に沿っておよび外周方向に沿って並列される。有利に、中に取り付けられるべき各統合された心臓弁膜尖および折り畳まれた弁尖構造について、フレームは、フレームへの縫合によるような結合のために縫合線732と並列するように、軸方向に向けられ、そしてフレームの軸長の顕著な部分にまたがる構成要素(単数または複数)を含み得る。
【0139】
図7Eは(三角の合わせ目つまみ762および772ならびに頂点733がまだ折り畳まれていない点および軸縫合線732がまだ接合されていない点を除いては)テンプレート700の部分的に折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造720の外(反管腔側)面の、浅い斜視上面透視図を示す。この図は同じ構造720の内面を示す
図7Dと相補的である。中心縫合線732は、折り畳み717および727が共に中線に沿って並列し、拡張区画718および728もまたしたがって並列するとき、心臓弁膜尖壁区画761および771の外側面上に形成されるであろう。可動弁尖区画719および729の外側(反管腔側)面は外側縫合線732に沿った一般的に円錐形の心臓弁膜尖の閉鎖前はまだ分けられている折り畳み717と727の間に示される。
【0140】
図7Fはテンプレートパターン700の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造720の内(内腔)面の平面図を示す。構造720は、合わせ目つまみ762および772がそれぞれ折り畳み線705および706に沿って外側にまだ折り畳まれていない点を除いては、折り畳みの完了した状態で示される。さらに、頂点733は外側に折り畳まれていない。示される半径方向に平らにされた形態は心臓弁膜尖および弁尖の開放作動位置についての膜線分および領域区画の一般的な配置および向き与える。
【0141】
心臓弁膜尖壁層の最も上部の(遠位の)部分で、拡張つまみ712Tおよび722Tはそれぞれ(
図7A、7Bおよび7G中に示される)線712および722より上に(遠位に)突出し、それより下に(近位に)心臓弁膜尖壁区画761および771が可動弁尖層のそれぞれ可動弁尖区画719および729に半径方向に並列して存在する。これらのつまみ712Tおよび722Tは場合によりフレームの外側(反管腔側)表面上に載るようにフレームの遠位端の周りで、それぞれ712および722に沿って外側に折り畳まれ得る。フレームの外側表面上で、それらはフレームの隙間をとおしてフレームおよび(フレームの内部表面に並列する)心臓弁膜尖壁区画の両方に結合され得る。この選択的な配置は弁の閉鎖の下向きの(近位に向けられた)負荷に耐えるための結合の強さを増加させる。
【0142】
テンプレートの折り畳みは、それらの軸長に沿って接合され、一般的に円錐形の心臓弁膜尖構造を閉じる縫合線を形成する折り畳み717および727を軸に並列させ、拡張区画718および728はそれぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の外側に折り返される。心臓弁膜尖壁区画761および771はその後それぞれ可動弁尖区画719および729の外側に配置され、心臓弁膜尖壁区画761および771は一般的に円筒形のフレームの内部表面に軸に沿っておよび外周方向に沿って並列する。有利に、中に取り付けられるべき各弁心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造について、フレームはフレームへの縫合によるような結合のために縫合線732と整列するように、軸に沿って向けられ、そしてフレームの軸長の顕著な部分にまたがる構成要素(単数または複数)を含み得る。
【0143】
図7Gはほとんど平らにされた形態のテンプレート700の(三角の合わせ目つまみ762および772ならびに頂点733がまだ折り畳まれていない点を除いては)完了した折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造720の外(反管腔側)面の透視図を示す。この図は同じ構造720の内面を示す
図7Fと相補的である。中心縫合線732は心臓弁膜尖壁区画761および771の外側面上に見られ、そして軸方向に向けられたフレーム部材への結合のための最終的な縫合線732を形成する有効に完全な並列および整列での、不完全に平らにされた拡張区画718および728ならびに折り畳み717および727で最小限に分けられることが例示の目的のために示される。折り畳み717と727の間に描写されるわずかな分離により、この図において、それぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の後ろに描写される可動弁尖のフリーの端区画711と721の間の中点が見えている。
【0144】
図7Hはテンプレート700の完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730の内面の平面図を示す。この図は三角の合わせ目つまみ762および772がそれぞれ角折り畳み705および706に沿って心臓弁膜尖壁区画761および771の外側に半径方向に折り畳まれる点を除いては、実質的に
図7Fの図である。さらに、円錐形心臓弁膜尖の頂点(最も近位の)部分は接合された拡張区画718および728の半径方向外側の位置まで(点UとVの間の)折り畳み線703に沿って半径方向外側に折り畳まれるので、頂点733はその後縫合線732上に載る。
【0145】
図7Iはテンプレート700の完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730の半径方向外面の平面図を示す。三角の合わせ目つまみ762および772の外側に折り畳まれた部分は見られ得るので、それらはそれぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の外側表面に並列して存在する。それらは下にある心臓弁膜尖壁層におよびフレームにこの位置で結合され得る。あるいは、合わせ目つまみ762および772はフレームの外側(反管腔側)表面に固定され、および結合されるように、フレーム内の溝または空間を通るよう(この図において頁の外へ)半径方向外側に向くように位置付けられ得る。
【0146】
さらに、円錐形心臓弁膜尖の頂点(最も近位の)部分は接合された拡張区画718および728の半径方向外側の位置まで(点UとVの間の)折り畳み線703に沿って半径方向外側に折り畳まれるので、頂点733はその後縫合線732上に載る。
【0147】
円錐形の心臓弁膜尖の頂点部分はしたがって縫合によるようにこの位置で結合されるべきであり、そして折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造のこの部分をフレームに結合するまたは縫合する行為においてこの位置へ同様に結合され得る。
【0148】
図7Jは半径方向外側におよび下向き(近位)に向けられた視野での、完全に折り畳まれたおよび形成された心臓弁膜尖および弁尖構造730の斜視上面透視図を示す。心臓弁膜尖および弁尖構造は弁尖の実質的な閉鎖作動位置に対応する内側の中心位置内の可動弁尖層のフリーの端と共に示される。
【0149】
合わせ目つまみ762および772は好適に設計されたフレーム内の溝または空間にそれらを通すために必要とされ得るので、外側に向けられた半径方向に整列した位置で示される。
【0150】
図7Kは、心臓弁膜尖空間に向かって下向き(近位)に向けられた視野での、単一片の完全に折り畳まれたおよび形成された心臓弁膜尖および弁尖構造730の上面透視図を示す。心臓弁膜尖および弁尖構造は弁尖の部分的に閉鎖された作動位置に対応する中間内側位置における可動弁尖層区画719および729のフリーの端と共に示される。
【0151】
膜構造が、体内に埋め込まれたときのように水和されたときの、組織膜の典型的なふるまいに対応する弛緩状態におけるフリーの端と共に示される。
【0152】
合わせ目つまみ762および772は好適に設計されたフレーム内の溝または空間にそれらを通すために必要とされ得るので、外側に向けられた半径方向に整列した位置で示される。
【0153】
(金属格子フレーム)
図8Aは3つの弁尖を有する弁を形成するために以下の説明の3つの単一片の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を取り付けるための金属格子フレーム910の斜視上面透視図である。そのフレームは複数の支柱部材911ならびにそれぞれ縫合および/または折り畳まれた膜構造の部分を通すための穴および/または溝を有する3つの軸方向に向いた取り付け棒912を備える。各取り付け棒912は1つの単一片の完全に折り畳まれたおよび形成された心臓弁膜尖および弁尖構造730の軸の外側縫合と並列し、およびそれに結合するためのものである。開放フレームの直径D、例えば、19〜35mmは体内への埋め込み後に弁のアセンブリの配置されたおよび機能的な直径を自然に画定する。支柱部材911はフレームの小直径、例えば、3〜7mmへの半径方向の折り畳みおよび圧縮を許容する特定の長さおよび向きのものである。取り付け棒912はフレームの外周長の周りにほぼ等間隔に存在し、そして取り付け棒912の中心から最も近い取り付け棒912の中心までの弧の長さLはおよそ(π×D)/3に等しい。そのように画定され、Lは折り畳み705と706の間の横方向の外周距離をもまた画定し、フレーム910内に取り付けられたとき、適切な大きさの折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の705と706の間に延びる接合された心臓弁膜尖壁区画761および771の部分の外周長に近似する。
【0154】
図8Bは軸の取り付け棒912を中心にした視野での、フレーム910の側面透視図を示す。フレーム内の折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の固定取り付けを可能にするために縫合および/または折り畳まれた膜構造の部分を通すための穴および/または溝を有する軸棒が示される。
【0155】
図8Cは、
図7I中に示されるような完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の半径方向外面の重ね合わせた平面図を伴う、
図8Bのフレームの側面図を示す。心臓弁膜尖壁縫合線732はフレームの取り付け棒の内部表面上に整列され、そしてこの実施例中で縫合により結合される。(実施例の縫合位置は
図8C、9Cおよび9D中に「x」で示されるが、示される位置は例示であり、そして限定ではないことが理解されるべきである。)当業者は、折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造をフレームに結合するための縫合以外の手段が使用され得ることを理解するであろう。
【0156】
合わせ目つまみ762および772はフレーム910内に完全に取り付けるために角折り畳み705および706に沿って心臓弁膜尖壁層の外側表面に対して平らに折り畳まれる。各折り畳み705はその後近隣の折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造730の相補的な折り畳み706と共に、その長さに沿って軸方向に向いた縫合線を形成する。(近隣の相補的な合わせ目つまみは明快にするために省略されている。)その縫合線は、例えば、フレーム910の半径方向に重なる支柱部材911にも結合する一方で、縫合により閉じられ、および結合され、そしてそれにより心臓弁膜尖壁区画761および771ならびに可動弁尖区画(この図の表側)の遠位縁をフレーム910に添付する。示される他の縫合点は心臓弁膜尖壁層761+771のみを重なるフレーム支柱部材911に結合する。弁の内部作動容量内のどの点でも可動弁尖層719+729は縫合により貫通されていない。統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の折り畳まれた設計により提供されるこの機能的弁尖材料の妨害のない連続性はその弁およびその弁尖に縫合穴での圧力損傷に対する強さ、耐性および抵抗性を与える。
【0157】
図8Dは、軸取り付け棒912Aを中心にした視野での、フレーム910およびフレーム内に結合された3つの同一の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730A、730Bおよび730Cを備える組み立てられた3つの弁尖を有する弁の斜視(上面/遠位)透視図を示す。縫合結合は明快にするために省略されている。視野において最も近い心臓弁膜尖および弁尖構造730Aはフレーム910内に見られ、縫合線732Aの外面、折り返し壁拡張区画718Aおよび728A、ならびに心臓弁膜尖壁区画761Aおよび771Aはフレーム910の空間を通して見られる。縫合線732Aはそれがその長さに沿って結合される重なる軸取り付け棒912Aと整列される。他の2つの折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造730Bおよび730Cそれぞれの縫合線732Bおよび732Cならびに心臓弁膜尖壁区画761B、771B、761Cおよび771Cの内(内腔)面は図の遠い側に見られる。合わせ目つまみ772Bおよび762Cの膜部分の隣り合う折り畳まれた端は近位視野における軸取り付け棒912Aと反対の位置で遠位視野で示される。折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造730Aの可動弁尖区画719Aおよび729Aの半径方向外側表面が近位視野で示される。全ての3つの可動弁尖の遠位のフリーの端は弁の閉鎖作動位置に対応する中心に並列された(接合された)位置で示される。
図8Dは、心臓弁膜尖のより下部(近位)の境界を形成するときの、心臓弁膜尖の内面、心臓弁膜尖および弁尖構造730Bの折り畳み726Bならびに心臓弁膜尖および弁尖構造730Cの716Cをまた示す。
【0158】
(溝をつけられた格子フレーム)
図9Aは、つまみがフレームの外(反管腔側)面に固定され、そして結合されるために、溝を付けられた部材923における溝924を通して合わせ目つまみ762および772を受けるような設計のフレーム920の斜視(上面/遠位)透視図を示す。合わせ目つまみを取り付けるおよび結合するためのこのアプローチは弁作動中の弁尖の合わせ目に対する負荷力を、弁尖を直接繋ぐ縫合上にではなく、有利に部材923の長さに沿ってフレームに溝を付けられた部材923上に分布させ、それにより縫合貫通点で材料が破れる危険性を大いに減少させる。フレームは折り畳み717および727に沿って心臓弁膜尖壁区画761および771を接合する中心縫合線732を取り付けるための軸取り付け棒922をさらに備える。フレームは別のようにフレームの金属格子を形成する複数の支柱部材921をさらに備える。
【0159】
各取り付け棒922は1つの単一片の完全に折り畳まれたおよび形成された心臓弁膜尖および弁尖構造730の軸に沿う外側縫合線と並列し、およびそれに結合するためのものである。開放フレームの内径D、例えば、19〜35mmは体内への埋め込み後に弁のアセンブリの配置されたおよび機能的直径を自然に画定する。支柱部材921はフレームの小直径、例えば、3〜7mmへの半径方向の折り畳みおよび圧縮を許容する特定の長さおよび向きのものである。取り付け棒922はフレームの内側外周長の周りにほぼ等間隔に置かれる。取り付け棒922の中心から最も近い取り付け棒922の中心までのフレームの内側外周に沿った弧の長さLはおよそ(π×D)/3に等しい。そのように画定され、Lは折り畳み705と706の間の横方向の外周距離をも画定し、フレーム920内に取り付けられたとき、適切な大きさの折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の705と706の間に延びる接合された心臓弁膜尖壁区画761および771の部分の外周長に近似する。
【0160】
軸取り付け棒922は場合により折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730の縫合結合を促進するための穴および/または溝を含む。折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の頂点(最も近位)部分の縫合結合を促進するためにそれぞれ近位端近くに穴を有する軸取り付け棒922を有するフレームが
図9A〜9E中に示される。
【0161】
図9Bは同じ透視であるが、溝を付けられたフレーム部材923を中心にした視野での、
図9Aの金属格子フレームを示す。
【0162】
図9Cはフレーム920内に取り付けられたときの(
図7Iの)完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730の外面の重ね合わせた平面図を伴う、軸取り付け棒922を中心にしたフレーム920の側面透視図を示し、それら2つの関係を示す。結合のための例の縫合パターンが示される。心臓弁膜尖壁縫合線732はフレーム920の取り付け棒922の内部表面上に整列され、そしてこの実施例において縫合により結合される。
【0163】
合わせ目つまみ762および772はフレームの中心空間内から外側(反管腔側)へフレーム溝924を通り、心臓弁膜尖および弁尖構造の外側表面上にそれぞれ705および706に沿って折り畳まれ、そこでそれらはそれらの共通の長さに沿ってフレーム部材923に、およびフレーム920の内部空間を通ってそれぞれ心臓弁膜尖壁区画761および771の半径方向に重なる外面にも結合されるものと理解されるべきである。3つの弁尖を有する弁の近隣の心臓弁膜尖および弁尖構造は明快にするために示されていない。溝を付けられた部材923での近隣の合わせ目つまみの接合は
図9D中に示される。
【0164】
完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730の頂点の(最も近位の)広がりで、折り畳み703に沿って半径方向外側に折り畳まれた頂点部分は軸取り付け棒922のより下部の(最も近位の)端に結合される。存在するとき、軸取り付け棒922の端の近くの穴はこの点での縫合結合を促進する。
【0165】
図9Dは、(
図7Iの)2つの外周が隣り合う完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730Aおよび730Bの外面の重ね合わせた透視図を伴う、溝を付けられたフレーム部材923ABを中心にしたフレーム920の側面透視図を示し、フレーム920内に取り付けられたときのそれらの関係を示す。結合のための例の縫合パターンが示される。溝のレベルでの合わせ目の折り畳み705および706の縫合結合は明らかに存在しない。むしろ、材料のフリーの端および折り畳み以外の点での合わせ目つまみ762Aおよび772Bの本体のフレームの外面への結合はその溝内の牽引線に沿った縫合貫通を避け、そしてそのような縫合結合でのその構造の破れに対する抵抗性を高める。心臓弁膜尖壁縫合線732Aおよび732Bはそれぞれフレーム920の取り付け棒922Aおよび922Bの内部表面上に整列され、そしてこの実施例において縫合により結合される。
【0166】
合わせ目つまみ762Aおよび772Bはフレームの中心空間内から外側(反管腔側)へフレーム溝924を通り、そして心臓弁膜尖および弁尖構造の外側表面上へそれぞれ705Aおよび706Bに沿って折り畳まれ、そこでそれらはそれらの共通の長さに沿ってフレーム部材923ABに、およびフレーム920の内部空間を通って、それぞれ心臓弁膜尖壁区画761Aおよび771Bの半径方向に重なる外面にも結合されるものと理解されるべきである。
【0167】
図9Eはフレーム920およびフレームの中心空間内に主に結合された3つの同一の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造730A、730Bおよび730Cを備えるが、それぞれ溝を付けられたフレーム部材923AB、923BC、および923CAの溝924AB、924BCおよび924CAを通って、相補的な隣り合う左右ペア、762A‐772B、762B‐772Cおよび762C‐772A中を通る合わせ目つまみを伴う、組み立てられた3つの弁尖を有する弁の斜視(上面/遠位)透視図を示す。この図は溝を付けられた部材923ABを中心にする。縫合結合は明快にするために省略されている。
【0168】
図中で最も遠い心臓弁膜尖および弁尖構造730Cは、遠位視野における縫合線732Cの内面および心臓弁膜尖壁区画761Cおよび771Cを伴って、フレーム920内に見られる。折り返し壁拡張区画718Cおよび728Cはそれぞれ心臓弁膜尖壁区画761Cおよび771Cの外面上にあるが、フレーム920の中心空間内に折り畳まれ、そしてフレームの内部表面に並列されることが示される。縫合線732Cの内(内腔)面は、それがその長さに沿って結合される外側に重なる軸取り付け棒922Cに並列して示される。他の2つの折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造730Aおよび730Bの縫合線732Aおよび732Bの頂点(最も遠位)部分ならびに心臓弁膜尖壁区画761Aおよび771Bの外(反管腔側)面もまた近位視野のいずれかの側のフレームの内部空間を通して示される。
【0169】
それぞれ折り畳み705Aおよび706Bに沿って整列され、および並列される合わせ目つまみ762Aおよび772Bは、遠位視野における軸取り付け棒922Cおよび心臓弁膜尖壁縫合線732Cと反対の位置で近位視野において中心に示される。弁の合わせ目の溝を付けられたフレーム部材への鍵となる取り付け配置がここで示される。三角の合わせ目つまみが折り畳み716および726に沿った膜テンプレートの折り畳みの結果として形成され、そして心臓弁膜尖壁区画および可動弁尖区画の重なる層からなる。したがって、フレームの内部空間内からフレームの溝に合わせ目つまみを通し、心臓弁膜尖壁層および可動弁尖層の両方はフレームの外面に共に運ばれ、そこでそれらは結合される。さらに、心臓弁膜尖および弁尖構造730Aの合わせ目の折り畳み706Aならびに心臓弁膜尖および弁尖構造730Bの705Bの内面が示され、そこでそれらは、合わせ目つまみ772Aおよび762Bがそれぞれ溝を付けられた部材923CAおよび923BCのフレーム溝924CAおよび924BCを通り、そしてそこに繋がれる線分を示す。
【0170】
近位視野の、折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造730Aの可動弁尖区画719A、729Aならびに折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造730Bの区画719B、729Bの半径方向外側の表面がそれぞれ左および右側に示される。(これらのラベルは明快にするために省略されている。)
全ての3つの可動弁尖の遠位のフリーの端が弁の閉鎖作動位置に対応する中心に並列された(接合された)位置で示される。
図9Eは、心臓弁膜尖および弁尖構造730Aの折り畳み726Aならびに心臓弁膜尖および弁尖構造730Bの716Bの一部が心臓弁膜尖のより下部の(近位の)境界を形成するときの心臓弁膜尖の内面をまた示す。
【0171】
本明細書中に開示されるテンプレートの実施例は実行可能にする目的のために提供され、そして請求項の範囲の限定として解釈されるべきでない。例えば、本明細書中に示されおよび/または記載される角の値はある請求項中に含まれない限り、請求項の範囲の限定として解釈されるべきでない。
【0172】
当業者は、外周長はその中に外接された直径と共に変化することを理解するであろう。したがって、弁製造プロセスにおける洗練は弁尖のフリーの端の長さを心臓弁膜尖壁の端の長さよりわずかに短くなるよう、すなわち、合わせ目の間の外周弧長よりわずかに短くなるよう調節することに注力し得る。この調節は生産におけるある弁の寸法、およびそのある弁の構成要素の寸法による。
【0173】
1つ以上の本発明のまた他の実施形態において、経皮的にデリバリー可能な心臓弁は、例えば、弁尖構造それ自体と連続し、および一体化した弁のための内部シーリング折り返しを含むよう、多角形パターンの異なる変形を用いることによりさまざまな他の配置を含み得る。また他の実施形態において、経皮的にデリバリー可能な心臓弁は円錐形の角およびその表面領域の如き、パターンおよび折り畳み技術を調節することにより異なる配置を含み得るまたは弁尖の間の並列の距離もまた特定され得る。
【0174】
本発明はその精神または本質的な特徴から離れることなく、他の特定の形態において表され得る。示される実施形態は全ての点において単に例示としてであり、そして限定ではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、それゆえ、上記の説明によってではなく、付属の請求項により示される。請求項の均等物の意味および範囲内に合う全ての変化はそれらの範囲内に包含されるべきである。
【0175】
1つ以上の本発明は、さまざまな実施形態において、そのさまざまな実施形態、部分的組み合わせおよび部分集合を含む、実質的に本明細書中に描写され、および記述される構成成分、方法、プロセス、システムおよび/または装置を含む。当業者は本開示を理解した後にどのように本発明を作出し、および使用するかを理解するであろう。
【0176】
本発明は、さまざまな実施形態において、本明細書中に描写されていないおよび/または記述されていない項目の不在下でのまたはそこでのさまざまな実施形態における装置およびプロセスを提供することを含み、そのことは(例えば、パフォーマンスを改善する、容易にするおよび/または実行コストを減少させるための)先の装置またはプロセスにおいて使用されてきた項目の不在下を含む。
【0177】
本発明の上記議論は例示および説明の目的のために提示されている。上記は本明細書中に開示される形態(単数または複数)に本発明を限定するとは意図されない。例えば、上記の詳細な説明において、本発明のさまざまな特徴が本開示を能率化する目的のために1つ以上の実施形態において分類されている。この開示方法は請求される発明が各請求項中に明白に列挙されるより多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきでない。むしろ、以下の請求項が反映するように、発明の態様は単一の上記に開示された実施形態の全ての特徴より少ないところに存する。したがって、以下の請求項はこの詳細な説明に援用され、各請求項は本発明の別々の好ましい実施形態としてそれのみで存する。
【0178】
さらに、本発明の記述は1つ以上の実施形態およびある変形および改変の記述を含むが、他の変形および改変は本発明の範囲内である(例えば、本開示の理解後は当業者の技術および知識の範囲内でありうる)。代替の、相互交換可能なおよび/または均等な構造、機能、範囲またはステップが本明細書中に開示されているかどうかに関わらず、請求されるものに対して代替の、相互交換可能なおよび/または均等な構造、機能、範囲またはステップを含む、許容される程度までの代替の実施形態を含む権利を得ることが意図され、特許された主題を公共の用に供することは意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【
図1A】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のための平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図1B】
図1A中に示されるテンプレートの折り畳みを行い、それにより完全な統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造を作出した後の、折り畳まれた膜シートの、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図1C】
図1A中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖のテンプレートのはじめに折り畳まれた変形の内面の半径方向外向きに見た、側面透視図を示す。
【
図1D】
図1C中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造のさらに部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図1E】
図1D中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造のさらに部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、別の斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図1F】
図1E中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の改変された変形を示す。
【
図1G】閉鎖作動位置における3つの弁尖を有する弁の遠位端の上方(遠位)断面模式図に沿った、
図1E中に示される同じ構造および図を示す。
【
図2】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のための別の平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図3】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のためのまた別の平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図4】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のためのさらにまた別の平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図5A】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のための別の平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図5B】
図5A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図5C】
図5B中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造のさらに部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図5D】(折り畳まれていない合わせ目つまみを除く)
図5A中に示されるテンプレートに従って調製された完成された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造を作出するための、
図5Cの構造の完全に折り畳まれた変形の内(内腔)面の平面図を示す。
【
図5E】折り畳まれた合わせ目つまみの詳細な透視図を示す。
【
図5F】
図5D中に示される装置の外(反管腔側)面の透視図を示す。
【
図6】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のためのまた別の平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図7A】1つ以上の本発明の少なくとも1つの実施形態に従う、統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の形成のためのまたさらに別の平らなシート膜テンプレートの平面図を示す。
【
図7B】
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図7C】
図7B中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造のさらに部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図7D】
図7C中に示される統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造のまたさらに部分的に折り畳まれた変形の、下方(近位方向)および半径方向外向きに見た、斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図7E】
図7Dの部分的に折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖の構造の外(反管腔側)面の浅い斜視上面透視図を示す。
【
図7F】(合わせ目つまみおよび頂点はまだ外側に折り畳まれていないことを除く)
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造を作出する、
図7Dの構造の完全に折り畳まれた変形の内(内腔)面の平面図を示す。
【
図7G】(合わせ目つまみおよび頂点はまだ外側に折り畳まれていないことを除く)
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の完全に折り畳まれた変形を示す、
図7Fの構造の外(反管腔側)面の側面透視図を示す。
【
図7H】
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の完全に折り畳まれた変形の内(内腔)面の平面図を示す。
【
図7I】
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の完全に折り畳まれた変形の外(反管腔側)面の平面図を示す。
【
図7J】
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の完全に折り畳まれた変形の斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図7K】
図7A中に示されるテンプレートに従って調製された統合された心臓弁膜尖および弁尖の折り畳まれた構造の心臓弁膜尖空間へ下方(近位方向)に見た、上面透視図を示す。
【
図8A】本明細書中に示されるような3つの単一片の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を取り付けるための格子フレームの実施形態の斜視上面(遠位側)透視図を示す。
【
図8B】
図8A中に示される格子フレームの側面立面図を示す。
【
図8C】
図7Iの完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の半径方向外面の重ね合わせた平面図を伴う
図8Aの格子フレームの側面立面図を示す。
【
図8D】少なくとも1つの実施形態に従う、組み立てられた3つの弁尖を有する弁の斜視(上面/遠位側)透視図を示す。
【
図9A】合わせ目つまみを含む、3つの単一片の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を取り付けるための格子フレームの別の実施形態の2つの異なる斜視(上面/遠位側)透視図を示す。
【
図9B】合わせ目つまみを含む、3つの単一片の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を取り付けるための格子フレームの別の実施形態の2つの異なる斜視(上面/遠位側)透視図を示す。
【
図9C】
図7Iの完全に折り畳まれた心臓弁膜尖および弁尖構造の外面の重ね合わせた平面図を伴う
図9Aおよび9B中に示される格子フレームの側面透視図を示す。
【
図9D】2つの外周が隣り合う完全に折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造の外面の重ね合わせた図を伴う、
図9Aおよび9B中に示される格子フレームの側面図を示す。
【
図9E】
図9Aおよび9B中に示される格子フレームおよび3つの同一の折り畳まれた統合された心臓弁膜尖および弁尖構造を備える、組み立てられた3つの弁尖を有する弁の斜視上面(遠位側)透視図を示す。