特許第6691917号(P6691917)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6691917
(24)【登録日】2020年4月15日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】駆動回路
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20200427BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20200427BHJP
   G11C 19/28 20060101ALI20200427BHJP
   H03K 19/0175 20060101ALI20200427BHJP
   G09G 3/3266 20160101ALN20200427BHJP
   H03K 19/096 20060101ALN20200427BHJP
【FI】
   G09G3/20 622E
   G09G3/20 622B
   G09G3/20 622R
   G09G3/36
   G09G3/20 670J
   G09G3/20 623U
   G11C19/28 230
   H03K19/0175 220
   !G09G3/3266
   !H03K19/096 210
【請求項の数】19
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-533285(P2017-533285)
(86)(22)【出願日】2014年12月29日
(65)【公表番号】特表2018-508804(P2018-508804A)
(43)【公表日】2018年3月29日
(86)【国際出願番号】CN2014095359
(87)【国際公開番号】WO2016101293
(87)【国際公開日】20160630
【審査請求日】2017年8月18日
(31)【優先権主張番号】201410813921.X
(32)【優先日】2014年12月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516010618
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】肖 軍城
【審査官】 越川 康弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−048186(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0320175(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0253424(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0079176(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0044423(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0062097(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0128180(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第103985353(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20
G09G 3/36
G11C 19/28
H03K 19/0175
G09G 3/3266
H03K 19/096
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動回路であって、
所定の順番で電気的に接続され、前記所定の順番または前記所定の順番と逆の順番で駆動信号を生成して出力する少なくとも4つのドライバを含み、
前記ドライバは、走査方向制御ユニットと、駆動信号出力ユニットと、第1制御ユニットと、第2制御ユニットと、第3制御ユニットと、信号出力インタフェースとを含み、
前記走査方向制御ユニットは、前記第2制御ユニットに電気的に接続され、
前記第2制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニット、前記第1制御ユニット及び前記第3制御ユニットにそれぞれ電気的に接続され、
前記駆動信号出力ユニットは、第1クロック信号を受信して前記駆動信号を出力し、
前記走査方向制御ユニットは、前記ドライバの少なくとも4つの前記ドライバ内における配列順番に従って、前記駆動信号を出力するように前記駆動信号出力ユニットを制御し、
前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニット及び前記第3制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニットを共に制御し、
前記走査方向制御ユニットは、第1制御信号、第2制御信号、第1入力信号及び第2入力信号を受信するとともに、前記第1制御信号及び前記第2制御信号に基づいて前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力し、
前記走査方向制御ユニットは、第1スイッチ及び第2スイッチを含み、
前記第1スイッチの第1制御端は、前記第1制御信号を受信するとともに、前記第1制御信号に基づいて前記第1スイッチの第1入力端と第1出力端との間の第1電流経路のオンオフを制御し、
前記第2スイッチの第2制御端は、前記第2制御信号を受信するとともに、前記第2制御信号に基づいて前記第2スイッチの第2入力端と第2出力端との間の第2電流経路のオンオフを制御し、
前記第1入力端は、前記第1入力信号を受信し、
前記第2入力端は、前記第2入力信号を受信し、
前記第1出力端は、前記第1電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号を出力し、
前記第2出力端は、前記第2電流経路がオンになった場合に前記第2入力信号を出力し、
前記第1スイッチの第1出力端は、前記第2スイッチの第2出力端に電気的に接続され、前記第2制御ユニットにも電気的に接続され、
前記第2制御ユニットは、第3スイッチを含み、
前記第3スイッチの第3制御端は、第2クロック信号を受信するとともに、前記第2クロック信号に基づいて第3入力端と前記第3スイッチの第3出力端との間の第3電流経路のオンオフを制御し、
前記第3入力端は、前記第1出力端に電気的に接続され、
前記第3出力端は、前記駆動信号出力ユニットに電気的に接続され、前記第3電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力し、
前記第3制御ユニットは、第5スイッチ、第6スイッチ、第7スイッチ、第8スイッチ及び第2キャパシタを含み、
前記第8スイッチの第8制御端は、第3クロック信号を受信するとともに、前記第3クロック信号に基づいて前記第8スイッチの第8入力端と第8出力端との間の第8電流経路のオンオフを制御し、
前記第8スイッチの前記第8入力端は、ローレベル信号を受信し、前記第8出力端は、前記第5スイッチの第5制御端に電気に接続され、前記第8電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力し、
前記第7スイッチの第7制御端は、前記第3出力端に電気に接続され、前記第7スイッチの第7出力端は、前記第5制御端に電気に接続され、前記第5スイッチの第5入力端は、前記第7スイッチの第7入力端に電気に接続され、前記第5スイッチの第5出力端は、前記駆動信号出力ユニットの第4スイッチの第4制御端に電気に接続され、前記第6スイッチの第6制御端は、前記第5制御端に電気に接続され、前記第6スイッチの第6入力端は、前記第7入力端に電気に接続され、前記第6スイッチの第6出力端は、前記信号出力インタフェースに電気に接続され、前記第2キャパシタの第3極板は、前記第6制御端に電気に接続され、前記第2キャパシタの第4極板は、前記第6入力端に電気に接続されることを特徴とする駆動回路。
【請求項2】
前記第1制御信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2制御信号は第2走査方向制御信号であり、前記第1入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であるか、または、
前記第1制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第1入力信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2入力信号は第2走査方向制御信号であることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項3】
前記駆動信号出力ユニットは、第4スイッチを含み、
前記第4スイッチの第4制御端は、前記第3出力端に電気的に接続され、前記第3出力端から前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第4スイッチの第4入力端と第4出力端との間の第4電流経路のオンオフを制御し、
前記第4入力端は、前記第1クロック信号を受信し、
前記第4出力端は、前記信号出力インタフェースに電気的に接続され、前記第4電流経路がオンになった場合に前記第1クロック信号を前記信号出力インタフェースに出力し、
前記第1制御ユニットは、第1極板が前記第4制御端に電気的に接続され、第2極板が前記第4出力端に電気的に接続される第1キャパシタを含み、
前記第1キャパシタは、前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信して記憶し、前記駆動信号を受信して前記第1入力信号または前記第2入力信号と結合することで、前記第4電流経路のオンオフを制御するための第3制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項4】
記第7スイッチの第7制御端は、前記第3出力端から出力される前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第7スイッチの第7入力端と第7出力端との間の第7電流経路のオンオフを制御し、
前記第7入力端は、ハイレベル信号を受信し、
前記第7出力端は、前記第7電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力し、
前記第5スイッチの第5制御端は、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第5スイッチの第5入力端と第5出力端との間の第5電流経路のオンオフを制御し、
前記第5入力端は、前記ハイレベル信号を受信し、
前記第5出力端は、前記第5電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力し、
前記第6スイッチの第6制御端は、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第6スイッチの第6入力端と第6出力端との間の第6電流経路のオンオフを制御し、
前記第6スイッチの第6入力端は、前記ハイレベル信号を受信し、
前記第6スイッチの第6出力端は、前記第6電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項5】
前記第3制御ユニットは、第9スイッチをさらに含み、
前記第9スイッチの第9制御端は、第4クロック信号を受信するとともに、前記第4クロック信号に基づいて前記第9スイッチの第9入力端と第9出力端との間の第9電流経路のオンオフを制御し、
前記第9入力端は、前記第8入力端に電気的に接続され、
前記第9出力端は、前記第8出力端に電気的に接続され、前記第9電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力し、
前記第2制御ユニットは、第10スイッチを含み、
前記第10スイッチは、第10入力端が前記第1出力端に電気的に接続され、第10制御端が前記第10入力端に電気的に接続され、第10出力端が前記第3スイッチの第3入力端に接続されるように構成されることを特徴とする請求項4に記載の駆動回路。
【請求項6】
駆動回路であって、
所定の順番で電気的に接続され、前記所定の順番または前記所定の順番と逆の順番で駆動信号を生成して出力する少なくとも4つのドライバを含み、
前記ドライバは、走査方向制御ユニットと、駆動信号出力ユニットと、第1制御ユニットと、第2制御ユニットと、第3制御ユニットと、信号出力インタフェースとを含み、
前記走査方向制御ユニットは、前記第2制御ユニットに電気的に接続され、
前記第2制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニット、前記第1制御ユニット及び前記第3制御ユニットにそれぞれ電気的に接続され、
前記駆動信号出力ユニットは、第1クロック信号を受信して前記駆動信号を出力し、
前記走査方向制御ユニットは、前記ドライバの少なくとも4つの前記ドライバ内における配列順番に従って、前記駆動信号を出力するように前記駆動信号出力ユニットを制御し、
前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニット及び前記第3制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニットを共に制御し、
前記第3制御ユニットは、第5スイッチ、第6スイッチ、第7スイッチ、第8スイッチ及び第2キャパシタを含み、
前記第8スイッチの第8制御端は、第3クロック信号を受信するとともに、前記第3クロック信号に基づいて前記第8スイッチの第8入力端と第8出力端との間の第8電流経路のオンオフを制御し、
前記第8スイッチの前記第8入力端は、ローレベル信号を受信し、前記第8出力端は、前記第5スイッチの第5制御端に電気に接続され、前記第8電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力し、
前記第7スイッチの第7制御端は、前記第2制御ユニットの第3スイッチの第3出力端に電気に接続され、前記第7スイッチの第7出力端は、前記第5制御端に電気に接続され、前記第5スイッチの第5入力端は、前記第7スイッチの第7入力端に電気に接続され、前記第5スイッチの第5出力端は、前記駆動信号出力ユニットの第4スイッチの第4制御端に電気に接続され、前記第6スイッチの第6制御端は、前記第5制御端に電気に接続され、前記第6スイッチの第6入力端は、前記第7入力端に電気に接続され、前記第6スイッチの第6出力端は、前記信号出力インタフェースに電気に接続され、前記第2キャパシタの第3極板は、前記第6制御端に電気に接続され、前記第2キャパシタの第4極板は、前記第6入力端に電気に接続されることを特徴とする駆動回路。
【請求項7】
前記走査方向制御ユニットは、第1制御信号、第2制御信号、第1入力信号及び第2入力信号を受信するとともに、前記第1制御信号及び前記第2制御信号に基づいて前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の駆動回路。
【請求項8】
前記走査方向制御ユニットは、第1スイッチ及び第2スイッチを含み、
前記第1スイッチの第1制御端は、前記第1制御信号を受信するとともに、前記第1制御信号に基づいて前記第1スイッチの第1入力端と第1出力端との間の第1電流経路のオンオフを制御し、
前記第2スイッチの第2制御端は、前記第2制御信号を受信するとともに、前記第2制御信号に基づいて前記第2スイッチの第2入力端と第2出力端との間の第2電流経路のオンオフを制御し、
前記第1入力端は、前記第1入力信号を受信し、
前記第2入力端は、前記第2入力信号を受信し、
前記第1出力端は、前記第1電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号を出力し、
前記第2出力端は、前記第2電流経路がオンになった場合に前記第2入力信号を出力し、
前記第1スイッチの第1出力端は、前記第2スイッチの第2出力端に電気的に接続され、前記第2制御ユニットにも電気的に接続されることを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
【請求項9】
前記第1制御信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2制御信号は第2走査方向制御信号であり、前記第1入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であるか、または、
前記第1制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第1入力信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2入力信号は第2走査方向制御信号であることを特徴とする請求項8に記載の駆動回路。
【請求項10】
前記第2制御ユニットは、第3スイッチを含み、
前記第3スイッチの第3制御端は、第2クロック信号を受信するとともに、前記第2クロック信号に基づいて第3入力端と前記第3スイッチの第3出力端との間の第3電流経路のオンオフを制御し、
前記第3入力端は、第1出力端に電気的に接続され、
前記第3出力端は、前記駆動信号出力ユニットに電気的に接続され、前記第3電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力することを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
【請求項11】
前記駆動信号出力ユニットは、第4スイッチを含み、
前記第4スイッチの第4制御端は、前記第3出力端に電気的に接続され、前記第3出力端から前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第4スイッチの第4入力端と第4出力端との間の第4電流経路のオンオフを制御し、
前記第4入力端は、前記第1クロック信号を受信し、
前記第4出力端は、前記信号出力インタフェースに電気的に接続され、前記第4電流経路がオンになった場合に前記第1クロック信号を前記信号出力インタフェースに出力することを特徴とする請求項10に記載の駆動回路。
【請求項12】
前記第1制御ユニットは、第1極板が前記第4制御端に電気的に接続され、第2極板が前記第4出力端に電気的に接続される第1キャパシタを含み、
前記第1キャパシタは、前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信して記憶し、前記駆動信号を受信して前記第1入力信号または前記第2入力信号と結合することで、前記第4電流経路のオンオフを制御するための第3制御信号を生成することを特徴とする請求項11に記載の駆動回路。
【請求項13】
記第7スイッチの第7制御端は、前記第3出力端から出力される前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第7スイッチの第7入力端と第7出力端との間の第7電流経路のオンオフを制御し、
前記第7入力端は、ハイレベル信号を受信し、
前記第7出力端は、前記第7電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力し、
前記第5スイッチの第5制御端は、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第5スイッチの第5入力端と第5出力端との間の第5電流経路のオンオフを制御し、
前記第5入力端は、前記ハイレベル信号を受信し、
前記第5出力端は、前記第5電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力し、
前記第6スイッチの第6制御端は、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第6スイッチの第6入力端と第6出力端との間の第6電流経路のオンオフを制御し、
前記第6スイッチの第6入力端は、前記ハイレベル信号を受信し、
前記第6スイッチの第6出力端は、前記第6電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力するように構成されることを特徴とする請求項10に記載の駆動回路。
【請求項14】
前記第1制御ユニットは、第1極板が前記第4制御端に電気的に接続され、第2極板が前記第4スイッチの第4出力端に電気的に接続される第1キャパシタを含み、
前記第2極板は、前記第6出力端にも電気的に接続され、前記第6出力端から前記ハイレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号に対応する電荷と、前記第1極板が受信する前記第1入力信号または前記第2入力信号に対応する電荷とを中和させることで、第3制御信号を生成し、前記駆動信号出力ユニットと前記走査方向制御ユニットとの接続線の第1所定位置における電位を制御することを特徴とする請求項13に記載の駆動回路。
【請求項15】
前記第3極板は、前記ローレベル信号に対応する電荷を受け、前記第4極板は、前記ハイレベル信号に対応する電荷を受け、前記第3極板上の電荷と前記第4極板上の電荷とを中和させた後、前記第6電流経路のオンオフを制御するための第4制御信号を生成することを特徴とする請求項13に記載の駆動回路。
【請求項16】
前記第2キャパシタは、前記第8スイッチから入力される前記ローレベル信号の電荷を蓄積し、蓄積されている電荷により前記第8出力端と前記第6制御端との間の第2所定位置における電位を補償することを特徴とする請求項13に記載の駆動回路。
【請求項17】
前記第8スイッチの前記第8制御端が受信しようとする信号と、前記第3スイッチの前記第3制御端が受信しようとする信号とを入れ替えることを特徴とする請求項13に記載の駆動回路。
【請求項18】
前記第3制御ユニットは、第9スイッチをさらに含み、
前記第9スイッチの第9制御端は、第4クロック信号を受信するとともに、前記第4クロック信号に基づいて前記第9スイッチの第9入力端と第9出力端との間の第9電流経路のオンオフを制御し、
前記第9入力端は、前記第8入力端に電気的に接続され、
前記第9出力端は、前記第8出力端に電気的に接続され、前記第9電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力することを特徴とする請求項13に記載の駆動回路。
【請求項19】
前記第2制御ユニットは、第10スイッチを含み、
前記第10スイッチは、第10入力端が前記第1出力端に電気的に接続され、第10制御端が前記第10入力端に電気的に接続され、第10出力端が前記第3スイッチの第3入力端に接続されるように構成されることを特徴とする請求項10に記載の駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動技術分野に関し、特に、表示パネルに適用される駆動回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のGOA(Gate driver On Array)技術では、通常、従来の薄膜トランジスタアレイ基板の製造工程において走査駆動回路を薄膜トランジスタアレイ基板上に形成することで、薄膜トランジスタアレイ基板上に配置された画素アレイを列ごとに走査することができる。
【0003】
また、上記技術において、従来の走査駆動回路は、通常、画素セルを一方向、すなわち、単一の順で走査するように制御する。
【0004】
しかしながら、従来の走査駆動回路による一方向走査により、走査駆動回路及び/又は薄膜トランジスタアレイ基板を傷つけやすくなり、さらに、走査駆動回路及び/又は薄膜トランジスタアレイ基板を傷つけた後に補修することが困難である。
【0005】
したがって、上記問題を解決するために、新たな技術的手段が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、正逆両方向の走査を実現し、駆動回路の長時間動作の安定性を確保可能な駆動回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る駆動回路は、所定の順番で電気的に接続され、前記所定の順番または前記所定の順番と逆の順番で駆動信号を生成して出力する少なくとも4つのドライバを含む。前記ドライバは、走査方向制御ユニットと、駆動信号出力ユニットと、第1制御ユニットと、第2制御ユニットと、第3制御ユニットと、信号出力インタフェースとを含む。前記走査方向制御ユニットは、前記第2制御ユニットに電気的に接続される。前記第2制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニット、前記第1制御ユニット及び前記第3制御ユニットにそれぞれ電気的に接続される。前記駆動信号出力ユニットは、第1クロック信号を受信して前記駆動信号を出力する。前記走査方向制御ユニットは、前記ドライバの少なくとも4つの前記ドライバ内における配列順番に従って、前記駆動信号を出力するように前記駆動信号出力ユニットを制御する。前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニット及び前記第3制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニットを共に制御する。前記走査方向制御ユニットは、第1制御信号、第2制御信号、第1入力信号及び第2入力信号を受信するとともに、前記第1制御信号及び前記第2制御信号に基づいて前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力する。前記走査方向制御ユニットは、第1スイッチ及び第2スイッチを含む。前記第1スイッチの第1制御端は、前記第1制御信号を受信するとともに、前記第1制御信号に基づいて前記第1スイッチの第1入力端と第1出力端との間の第1電流経路のオンオフを制御する。前記第2スイッチの第2制御端は、前記第2制御信号を受信するとともに、前記第2制御信号に基づいて前記第2スイッチの第2入力端と第2出力端との間の第2電流経路のオンオフを制御する。前記第1入力端は、前記第1入力信号を受信する。前記第2入力端は、前記第2入力信号を受信する。前記第1出力端は、前記第1電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号を出力する。前記第2出力端は、前記第2電流経路がオンになった場合に前記第2入力信号を出力する。前記第1スイッチの第1出力端は、前記第2スイッチの第2出力端に電気的に接続され、前記第2制御ユニットにも電気的に接続される。前記第2制御ユニットは、第3スイッチを含む。前記第3スイッチの第3制御端は、第2クロック信号を受信するとともに、前記第2クロック信号に基づいて前記第3入力端と前記第3スイッチの第3出力端との間の第3電流経路のオンオフを制御する。前記第3入力端は、前記第1出力端に電気的に接続される。前記第3出力端は、前記駆動信号出力ユニットに電気的に接続され、前記第3電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力する。
【0008】
一実施形態では、前記第1制御信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2制御信号は第2走査方向制御信号であり、前記第1入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であるか、または、前記第1制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第1入力信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2入力信号は第2走査方向制御信号である。
【0009】
一実施形態では、前記駆動信号出力ユニットは、第4スイッチを含む。前記第4スイッチの第4制御端は、前記第3出力端に電気的に接続され、前記第3出力端から前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第4スイッチの第4入力端と第4出力端との間の第4電流経路のオンオフを制御する。前記第4入力端は、前記第1クロック信号を受信する。前記第4出力端は、前記信号出力インタフェースに電気的に接続され、前記第4電流経路がオンになった場合に前記第1クロック信号を前記信号出力インタフェースに出力する。前記第1制御ユニットは、第1極板が前記第4制御端に電気的に接続され、第2極板が前記第4出力端に電気的に接続される第1キャパシタを含む。前記第1キャパシタは、前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信して記憶し、前記駆動信号を受信して前記第1入力信号または前記第2入力信号と結合することで、前記第4電流経路のオンオフを制御するための第3制御信号を生成する。
【0010】
一実施形態では、前記第3制御ユニットは、第5スイッチ、第6スイッチ、第7スイッチ、第8スイッチ及び第2キャパシタを含む。前記第8スイッチの第8制御端は、第3クロック信号を受信するとともに、前記第3クロック信号に基づいて前記第8スイッチの第8入力端と第8出力端との間の第8電流経路のオンオフを制御する。前記第8入力端は、ローレベル信号を受信する。前記第8出力端は、前記第5スイッチの第5制御端に電気的に接続され、前記第8電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力する。前記第7スイッチの第7制御端は、前記第3出力端に電気的に接続され、前記第3出力端から出力される前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第7スイッチの第7入力端と第7出力端との間の第7電流経路のオンオフを制御する。前記第7入力端は、ハイレベル信号を受信する。前記第7出力端は、前記第5制御端に電気的に接続され、前記第7電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力する。前記第5スイッチの第5制御端は、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第5スイッチの第5入力端と第5出力端との間の第5電流経路のオンオフを制御する。前記第5入力端は、前記第7入力端に電気的に接続され、前記ハイレベル信号を受信する。前記第5出力端は、前記第4制御端に電気的に接続され、前記第5電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力する。前記第6スイッチの第6制御端は、前記第5制御端に電気的に接続され、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第6スイッチの第6入力端と第6出力端との間の第6電流経路のオンオフを制御する。前記第6スイッチの第6入力端は、前記第7入力端に電気的に接続され、前記ハイレベル信号を受信する。前記第6スイッチの第6出力端は、前記信号出力インタフェースに電気的に接続され、前記第6電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力する。前記第2キャパシタは、第3極板が前記第6制御端に電気的に接続され、第4極板が前記第6入力端に電気的に接続されるように構成される。
【0011】
一実施形態では、前記第3制御ユニットは、第9スイッチをさらに含む。前記第9スイッチの第9制御端は、第4クロック信号を受信するとともに、前記第4クロック信号に基づいて前記第9スイッチの第9入力端と第9出力端との間の第9電流経路のオンオフを制御する。前記第9入力端は、前記第8入力端に電気的に接続される。前記第9出力端は、前記第8出力端に電気的に接続され、前記第9電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力する。前記第2制御ユニットは、第10スイッチを含む。前記第10スイッチは、第10入力端が前記第1出力端に電気的に接続され、第10制御端が前記第10入力端に電気的に接続され、第10出力端が前記第3スイッチの第3入力端に接続されるように構成される。
【0012】
本発明の他の実施形態に係る駆動回路は、所定の順番で電気的に接続され、前記所定の順番または前記所定の順番と逆の順番で駆動信号を生成して出力する少なくとも4つのドライバを含む。前記ドライバは、走査方向制御ユニットと、駆動信号出力ユニットと、第1制御ユニットと、第2制御ユニットと、第3制御ユニットと、信号出力インタフェースとを含む。前記走査方向制御ユニットは、前記第2制御ユニットに電気的に接続される。前記第2制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニット、前記第1制御ユニット及び前記第3制御ユニットにそれぞれ電気的に接続される。前記駆動信号出力ユニットは、第1クロック信号を受信して前記駆動信号を出力する。前記走査方向制御ユニットは、前記ドライバの少なくとも4つの前記ドライバ内における配列順番に従って、前記駆動信号を出力するように前記駆動信号出力ユニットを制御する。前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニット及び前記第3制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニットを共に制御する。
【0013】
一実施形態では、前記走査方向制御ユニットは、第1制御信号、第2制御信号、第1入力信号及び第2入力信号を受信するとともに、前記第1制御信号及び前記第2制御信号に基づいて前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力する。
【0014】
一実施形態では、前記走査方向制御ユニットは、第1スイッチ及び第2スイッチを含む。前記第1スイッチの第1制御端は、前記第1制御信号を受信するとともに、前記第1制御信号に基づいて前記第1スイッチの第1入力端と第1出力端との間の第1電流経路のオンオフを制御する。前記第2スイッチの第2制御端は、前記第2制御信号を受信するとともに、前記第2制御信号に基づいて前記第2スイッチの第2入力端と第2出力端との間の第2電流経路のオンオフを制御する。前記第1入力端は、前記第1入力信号を受信する。前記第2入力端は、前記第2入力信号を受信する。前記第1出力端は、前記第1電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号を出力する。前記第2出力端は、前記第2電流経路がオンになった場合に前記第2入力信号を出力する。前記第1スイッチの第1出力端は、前記第2スイッチの第2出力端に電気的に接続され、前記第2制御ユニットにも電気的に接続される。
【0015】
一実施形態では、前記第1制御信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2制御信号は第2走査方向制御信号であり、前記第1入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2入力信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であるか、または、前記第1制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第2制御信号は、前記所定の順番において前記ドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号であり、前記第1入力信号は第1走査方向制御信号であり、前記第2入力信号は第2走査方向制御信号である。
【0016】
一実施形態では、前記第2制御ユニットは、第3スイッチを含む。前記第3スイッチの第3制御端は、第2クロック信号を受信するとともに、前記第2クロック信号に基づいて前記第3入力端と前記第3スイッチの第3出力端との間の第3電流経路のオンオフを制御する。前記第3入力端は、前記第1出力端に電気的に接続される。前記第3出力端は、前記駆動信号出力ユニットに電気的に接続され、前記第3電流経路がオンになった場合に前記第1入力信号または前記第2入力信号を出力する。
【0017】
一実施形態では、前記駆動信号出力ユニットは、第4スイッチを含む。前記第4スイッチの第4制御端は、前記第3出力端に電気的に接続され、前記第3出力端から前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第4スイッチの第4入力端と第4出力端との間の第4電流経路のオンオフを制御する。前記第4入力端は、前記第1クロック信号を受信する。前記第4出力端は、前記信号出力インタフェースに電気的に接続され、前記第4電流経路がオンになった場合に前記第1クロック信号を前記信号出力インタフェースに出力する。
【0018】
一実施形態では、前記第1制御ユニットは、第1極板が前記第4制御端に電気的に接続され、第2極板が前記第4出力端に接続される第1キャパシタを含む。前記第1キャパシタは、前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信して記憶し、前記駆動信号を受信して前記第1入力信号または前記第2入力信号と結合することで、前記第4電流経路のオンオフを制御するための第3制御信号を生成する。
【0019】
一実施形態では、前記第3制御ユニットは、第5スイッチ、第6スイッチ、第7スイッチ、第8スイッチ及び第2キャパシタを含む。前記第8スイッチの第8制御端は、第3クロック信号を受信するとともに、前記第3クロック信号に基づいて前記第8スイッチの第8入力端と第8出力端との間の第8電流経路のオンオフを制御する。前記第8入力端は、ローレベル信号を受信する。前記第8出力端は、前記第5スイッチの第5制御端に電気的に接続され、前記第8電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力する。前記第7スイッチの第7制御端は、前記第3出力端に電気的に接続され、前記第3出力端から出力される前記第1入力信号または前記第2入力信号を受信するとともに、前記第1入力信号または前記第2入力信号に基づいて前記第7スイッチの第7入力端と第7出力端との間の第7電流経路のオンオフを制御する。前記第7入力端は、ハイレベル信号を受信する。前記第7出力端は、前記第5制御端に電気的に接続され、前記第7電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力する。前記第5スイッチの第5制御端は、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第5スイッチの第5入力端と第5出力端との間の第5電流経路のオンオフを制御する。前記第5入力端は、前記第7入力端に電気的に接続され、前記ハイレベル信号を受信する。前記第5出力端は、前記第4制御端に電気的に接続され、前記第5電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力する。前記第6スイッチの第6制御端は、前記第5制御端に電気的に接続され、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号または前記ローレベル信号に基づいて前記第6スイッチの第6入力端と第6出力端との間の第6電流経路のオンオフを制御する。前記第6スイッチの第6入力端は、前記第7入力端に電気的に接続され、前記ハイレベル信号を受信する。前記第6スイッチの第6出力端は、前記信号出力インタフェースに電気的に接続され、前記第6電流経路がオンになった場合に前記ハイレベル信号を出力する。前記第2キャパシタは、第3極板が前記第6制御端に電気的に接続され、第4極板が前記第6入力端に電気的に接続されるように構成される。
【0020】
一実施形態では、前記第2極板は、前記第6出力端にも電気的に接続され、前記第6出力端から前記ハイレベル信号を受信するとともに、前記ハイレベル信号に対応する電荷と、前記第1極板が受信する前記第1入力信号または前記第2入力信号に対応する電荷とを中和させることで、前記第3制御信号を生成し、前記駆動信号出力ユニットと前記走査方向制御ユニットとの接続線の第1所定位置における電位を制御する。
【0021】
一実施形態では、前記第3極板は、前記ローレベル信号に対応する電荷を受け、前記第4極板は、前記ハイレベル信号に対応する電荷を受け、前記第3極板上の電荷と前記第4極板上の電荷とを中和させた後、前記第6電流経路のオンオフを制御するための第4制御信号を生成する。
【0022】
一実施形態では、前記第2キャパシタは、前記第8スイッチから入力される前記ローレベル信号の電荷を蓄積し、蓄積されている電荷により前記第8出力端と前記第6制御端との間の第2所定位置における電位を補償する。
【0023】
一実施形態では、前記第8スイッチの前記第8制御端が受信しようとする信号と、前記第3スイッチの前記第3制御端が受信しようとする信号とを入れ替える。
【0024】
一実施形態では、前記第3制御ユニットは、第9スイッチをさらに含む。前記第9スイッチの第9制御端は、第4クロック信号を受信するとともに、前記第4クロック信号に基づいて前記第9スイッチの第9入力端と第9出力端との間の第9電流経路のオンオフを制御する。前記第9入力端は、前記第8入力端に電気的に接続される。前記第9出力端は、前記第8出力端に電気的に接続され、前記第9電流経路がオンになった場合に前記ローレベル信号を出力する。
【0025】
一実施形態では、前記第2制御ユニットは、第10スイッチを含む。前記第10スイッチは、第10入力端が前記第1出力端に電気的に接続され、第10制御端が前記第10入力端に電気的に接続され、第10出力端が前記第3スイッチの第3入力端に接続されるように構成される。
【0026】
一実施形態では、前記第2制御ユニットは、前記駆動信号出力ユニットと前記走査方向制御ユニットとの接続線の第1所定位置における漏電を防止したり減少したりする。
【発明の効果】
【0027】
従来技術と比べて、本発明は正逆両方向の走査を実現することができるほか、駆動回路の長時間動作の安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明に係る駆動回路を示すブロック図である。
図2図1における駆動回路の第1実施形態を示す回路図である。
図3図1における駆動回路の第3実施形態を示す回路図である。
図4図1における駆動回路の第4実施形態を示す回路図である。
図5】本発明に係る駆動回路の第1〜第4実施形態に対応する波形図である。
図6】本発明に係る駆動回路の第5実施形態に対応する波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明における「実施形態」という用語は、実施例、表示例または例示したものを意味している。
【0030】
また、本発明の明細書及び特許請求の範囲における「一」という用語は、他に特に指定された場合及び前後の文脈から明らかに単数形だと分かる場合以外、一般的に「1つまたは複数」を意味している。
【0031】
本発明に係る駆動回路は、表示パネル、例えば、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display,薄膜トランジスタ液晶表示パネル)、OLED(Organic Light Emitting Diode,有機発光ダイオード表示パネル)などに適用され、表示パネルに駆動信号(走査信号)を供給する。
【0032】
本発明に係る駆動回路は、少なくとも4つのドライバを含む。少なくとも4つのドライバは、所定の順番で電気的に接続され、所定の順番または所定の順番と逆の順番で駆動信号を生成して出力する。ドライバは、表示パネル内における1列の画素の走査線に電気的に接続される。ドライバから出力される駆動信号は、走査線により対応する画素を走査(駆動)する。
【0033】
例えば、少なくとも4つのドライバは、第1ドライバ、第2ドライバ、第3ドライバ及び第4ドライバを含む。所定の順番とは、少なくとも4つのドライバの第1ドライバ、第2ドライバ、第3ドライバ及び第4ドライバが配列される順番である。
【0034】
少なくとも4つのドライバの第1ドライバ、第2ドライバ、第3ドライバ及び第4ドライバのうちの隣接するいずれか2つのドライバは電気的に接続される。また、第1ドライバ、第2ドライバ、第3ドライバ及び第4ドライバのうちの、1つまたは2つのドライバを置いて配置されるいずれか2つのドライバは電気的に接続される。例えば、第3ドライバは、それに隣接する第2ドライバ及び第4ドライバに電気的に接続されるとともに、1つのドライバを置いて配置される第1ドライバに電気的に接続される。
【0035】
図1は、本発明に係る駆動回路を示すブロック図である。図2は、図1における駆動回路の第1実施形態を示す回路図である。図5は、本発明に係る駆動回路の第1〜第4実施形態に対応する波形図である。
【0036】
本実施形態では、ドライバは、走査方向制御ユニット100、駆動信号出力ユニット200、第1制御ユニット300、第2制御ユニット400、第3制御ユニット500及び信号出力インタフェース600を含む。
【0037】
また、走査方向制御ユニット100は、第2制御ユニット400に電気的に接続される。第2制御ユニット400は、駆動信号出力ユニット200、第1制御ユニット300及び第3制御ユニット500にそれぞれ電気的に接続される。駆動信号出力ユニット200は、第1クロック信号CK(N)を受信して駆動信号G(N)を出力する。走査方向制御ユニット100は、ドライバの少なくとも4つのドライバ内における配列順番に従って、駆動信号G(N)を出力するように駆動信号出力ユニット200を制御する。第1制御ユニット300、第2制御ユニット400及び第3制御ユニット500は、駆動信号出力ユニット200を共に制御する。
【0038】
詳細には、本実施形態では、走査方向制御ユニット100は、第1制御信号、第2制御信号、第1入力信号及び第2入力信号を受信し、第1制御信号及び第2制御信号に基づいて第1入力信号及び第2入力信号を出力する。
【0039】
駆動回路において、第N−2ドライバ(例えば、第1ドライバ)、第N−1ドライバ(例えば、第2ドライバ)、第Nドライバ(例えば、第3ドライバ)及び第N+1ドライバ(例えば、第4ドライバ)は、所定の順番で配列される。以下、第Nドライバを例示して説明する。図5において、CK1、CK2、CK3及びCK4は、サイクルが同一の4つのクロック信号であり、CK(N−3)、CK(N−2)、CK(N−1)及びCK(N)は、CK1、CK2、CK3及びCK4のいずれかであってもよい。
【0040】
本実施形態では、走査方向制御ユニット100は、第1スイッチ101及び第2スイッチ102を含む。
【0041】
第1スイッチ101の第1制御端1011は、第1制御信号を受信するとともに、第1制御信号に基づいて第1スイッチ101の第1入力端1012と第1出力端1013との間の第1電流経路のオンオフを制御する。第2スイッチ102の第2制御端1021は、第2制御信号を受信するとともに、第2制御信号に基づいて第2スイッチ102の第2入力端1022と第2出力端1023との間の第2電流経路のオンオフを制御する。
【0042】
また、第1入力端1012は、第1入力信号を受信し、第2入力端1022は、第2入力信号を受信する。
【0043】
第1出力端1013は、第1電流経路がオンになった場合に第1入力信号を出力する。第2出力端1023は、第2電流経路がオンになった場合に第2入力信号を出力する。
【0044】
第1出力端1013は、第2出力端1023と電気的に接続されるとともに、第2制御ユニット400にも電気的に接続される。
【0045】
本実施形態では、第1制御信号は、第1走査方向制御信号U2Dであり、第2制御信号は、第2走査方向制御信号D2Uであり、第1入力信号は、所定の順番においてドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号、すなわち、第N−1ドライバから出力される駆動信号G(N−1)であり、第2入力信号は、所定の順番においてドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号、すなわち、第N+1ドライバから出力される駆動信号G(N+1)である。
【0046】
本実施形態では、駆動信号出力ユニット200は、第4スイッチ201を含む。第4スイッチ201の第4制御端2011は、第3スイッチ401の第3出力端4013に電気的に接続され、第3出力端4013から第1入力信号または第2入力信号を受信するとともに、第1入力信号または第2入力信号に基づいて第4スイッチ201の第4入力端2012と第4出力端2013との間の第4電流経路のオンオフを制御する。
【0047】
第4入力端2012は、第Nドライバに対応するクロック信号である第1クロック信号CK(N)を受信する。
【0048】
第4出力端2013は、信号出力インタフェース600に電気的に接続され、第4電流経路がオンになった場合に第1クロック信号CK(N)を信号出力インタフェース600に出力する。
【0049】
本実施形態では、第2制御ユニット400は、第3スイッチ401を含む。第3スイッチ401の第3制御端4011は、第2クロック信号CK(N−1)を受信するとともに、第2クロック信号CK(N−1)に基づいて第3入力端4012と第3出力端4013との間の第3電流経路のオンオフを制御する。なお、第2クロック信号CK(N−1)は、第N−1ドライバに対応するクロック信号である。
【0050】
第3入力端4012は、第1出力端1013に電気的に接続される。第3出力端4013は、駆動信号出力ユニット200に電気的に接続され、第3電流経路がオンになった場合に第1入力信号または第2入力信号を出力する。
【0051】
本実施形態では、第2制御ユニット400は、駆動信号出力ユニット200と走査方向制御ユニット100との接続線の第1所定位置(例えば、図2のQ(N)点)における漏電を防止したり減少したりする。
【0052】
本実施形態では、第1制御ユニット300は、第1キャパシタ301を含む。第1キャパシタ301は、第1極板3011が第4制御端2011に電気的に接続され、第2極板3012が第4出力端2013に電気的に接続されるように構成される。
【0053】
第1キャパシタ301は、第1入力信号または第2入力信号を受信して記憶する。また、第1キャパシタ301は、駆動信号G(N)を受信して第1入力信号または第2入力信号と結合することで、第4電流経路のオンオフを制御するための第3制御信号を生成する。
【0054】
本実施形態では、第3制御ユニット500は、第5スイッチ501、第6スイッチ502、第7スイッチ503、第8スイッチ504及び第2キャパシタ505を含む。
【0055】
第8スイッチ504の第8制御端5041は、第3クロック信号CK(N−2)を受信するとともに、第3クロック信号CK(N−2)に基づいて第8スイッチ504の第8入力端5042と第8出力端5043との間の第8電流経路のオンオフを制御する。第8入力端5042は、ローレベル信号VGLを受信する。第8出力端5043は、第5スイッチ501の第5制御端5011に電気的に接続され、第8電流経路がオンになった場合にローレベル信号VGLを出力する。なお、第3クロック信号CK(N−2)は、第N−2ドライバに対応するクロック信号である。
【0056】
第7スイッチ503の第7制御端5031は、第3出力端4013に電気的に接続され、第3出力端4013から出力される第1入力信号または第2入力信号を受信するとともに、第1入力信号または第2入力信号に基づいて第7スイッチ503の第7入力端5032と第7出力端5033との間の第7電流経路のオンオフを制御する。第7入力端5032は、ハイレベル信号VGHを受信する。
【0057】
第7出力端5033は、第5制御端5011に電気的に接続され、第7電流経路がオンになった場合にハイレベル信号VGHを出力する。
【0058】
第5スイッチ501の第5制御端5011は、ハイレベル信号VGHまたはローレベル信号VGLを受信するとともに、ハイレベル信号VGHまたはローレベル信号VGLに基づいて第5スイッチ501の第5入力端5012と第5出力端5013との間の第5電流経路のオンオフを制御する。第5入力端5012は、第7入力端5032に電気的に接続され、ハイレベル信号VGHを受信する。第5出力端5013は、第4制御端2011に電気的に接続され、第5電流経路がオンになった場合にハイレベル信号VGHを出力する。
【0059】
第6スイッチ502の第6制御端5021は、第5制御端5011に電気的に接続され、ハイレベル信号VGHまたはローレベル信号VGLを受信するとともに、ハイレベル信号VGHまたはローレベル信号VGLに基づいて第6スイッチ502の第6入力端5022と第6出力端5023との間の第6電流経路のオンオフを制御する。
【0060】
第6入力端5022は、第7入力端5032に電気的に接続され、ハイレベル信号VGHを受信する。第6スイッチ502の第6出力端5023は、信号出力インタフェース600に電気的に接続され、第6電流経路がオンになった場合にハイレベル信号VGHを出力する。
【0061】
第2キャパシタ505は、第3極板5051が第6制御端5021に電気的に接続され、第4極板5052が第6入力端5022に電気的に接続されるように構成される。第2キャパシタ505は、第8スイッチ504から入力されるローレベル信号VGLの電荷を蓄積する。詳細には、第3極板5051は、ローレベル信号VGLに対応する電荷を受け、第4極板5052は、ハイレベル信号VGHに対応する電荷を受け、第3極板5051上の電荷と第4極板5052上の電荷とを中和させた後、第6電流経路のオンオフを制御するための第4制御信号を生成する。第2キャパシタ505は、蓄積されている電荷により、第8出力端5043と第6制御端5021との間の第2所定位置(例えば、P(N)点)における電位を補償する。
【0062】
本実施形態では、信号出力インタフェース600は、表示パネル内における走査線に電気的に接続され、走査線に駆動信号G(N)を供給する。信号出力インタフェース600は、第N+1ドライバ及び第N−1ドライバにも電気的に接続される。
【0063】
本実施形態では、第1スイッチ101、第2スイッチ102、第3スイッチ401、第4スイッチ201、第5スイッチ501、第6スイッチ502、第7スイッチ503及び第8スイッチ504は、いずれもトランジスタ、例えば、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor,Pチャネル金属酸化膜半導体)トランジスタであってもよい。
【0064】
本実施形態では、第6出力端5023は、信号出力インタフェース600に電気的に接続される。このため、第2極板3012は、第6出力端5023に電気的に接続される。また、第2極板3012は、第6出力端5023からハイレベル信号VGHを受信するとともに、ハイレベル信号VGHに対応する電荷と、第1極板3011が受信する第1入力信号または第2入力信号に対応する電荷とを中和させることで、第3制御信号を生成して第1所定位置(例えば、Q(N)点)における電位を制御する。
【0065】
上記方法により、表示パネルに対して正逆両方向で走査することができるほか、駆動回路の長時間動作の安定性を確保することができる。
【0066】
また、第1スイッチ101の第1電流経路及び第2スイッチ102の第2電流経路をオンにする頻度を減少させることもできる。すなわち、第1電流経路及び第2電流経路を長時間に亘ってオフにすることで、第1所定位置(例えば、Q(N)点)における漏電を減少することができる。
【0067】
本発明に係る駆動回路の第2実施形態は、上記第1実施形態と類似するが、第1制御信号が所定の順番においてドライバに隣接する前段のドライバから出力される駆動信号G(N−1)である点、第2制御信号が所定の順番においてドライバに隣接する次段のドライバから出力される駆動信号G(N+1)である点、第1入力信号が第1走査方向制御信号U2Dである点、及び、第2入力信号が第2走査方向制御信号D2Uである点で第1実施形態と相違している。
【0068】
図3は、図1における駆動回路の第3実施形態を示す回路図である。本発明に係る駆動回路の第3実施形態は、上記第1実施形態または第2実施形態と類似するが、第3制御ユニット500が第9スイッチ506をさらに含む点で第1実施形態または第2実施形態と相違している。本実施形態では、第9スイッチ506の第9制御端5061は、第4クロック信号CK(N−3)を受信するとともに、第4クロック信号CK(N−3)に基づいて第9スイッチ506の第9入力端5062と第9出力端5063との間の第9電流経路のオンオフを制御する。第4クロック信号CK(N−3)は、第N−3ドライバに対応するクロック信号である。
【0069】
第9入力端5062は、第8入力端5042に電気的に接続される。第9出力端5063は、第8出力端5043に電気的に接続され、第9電流経路がオンになった場合にローレベル信号VGLを出力する。
【0070】
また、第9スイッチ506は、トランジスタ、例えば、PMOSトランジスタであってもよい。
【0071】
図4は、図1における駆動回路の第4実施形態を示す回路図である。第4実施形態は、上記第1〜第3実施形態のいずれかと類似するが、第2制御ユニット400が第10スイッチ402をさらに含む点で第1〜第3実施形態のいずれかと相違している。本実施形態では、第10スイッチ402は、第10入力端4022が第1出力端に電気的に接続され、第10制御端4021が第10入力端4022に電気的に接続され、第10出力端4023が第3スイッチ401の第3入力端4012に接続されるように構成される。
【0072】
本発明に係る駆動回路の第5実施形態は、上記第1〜第4実施形態のいずれかと類似するが、第8スイッチ504の第8制御端5041が受信しようとする信号と、第3スイッチ401の第3制御端4011が受信しようとする信号とを入れ替える点で第1〜第4実施形態のいずれかと相違している。
【0073】
すなわち、第8スイッチ504の第8制御端5041は、第2クロック信号CK(N−1)を受信するとともに、第2クロック信号CK(N−1)に基づいて第3電流経路のオンオフを制御する。第3スイッチ401の第3制御端4011は、第3クロック信号CK(N−2)を受信するとともに、第3クロック信号CK(N−2)に基づいて第3スイッチ401の第8電流経路のオンオフを制御する。本実施形態に係る駆動回路に対応する波形は図6に示される。
【0074】
上記1つ以上の実施形態を例示して本発明を詳細に説明したが、当業者は本明細書や図面を読み理解した時点で均等な代替例及び変形例を想到するであろうことは自明である。本発明の保護範囲は、このような代替例及び変形例を含み、特許請求の範囲のみによって限定される。特に、上記構成要素が果たすさまざまな機能に関して、このような構成要素を説明するために使用されている用語は、他に特に指定がない限り、たとえ所望の構成要素が、本明細書に開示された本発明の代表的な実施形態の機能を果たす構成要素と構造的には均等でなくても、上記所望の構成要素の指定された機能(例えば、機能的に均等である)を果たす任意の構成要素に対応することが、意図されている。さらに、本発明の具体的な特徴は複数の実施形態うちの1つのみと関連付けて開示されているかもしれないが、このような特徴を、所望される通りに、所与または特定の応用例にとって有利になるように、1つ以上のその他の特徴と組み合わせてもよい。しかも、本発明の具体的な実施形態または特許請求の範囲において記載された「含む」、「有する」、「含有」またはその変形例という用語は、「包含」という用語と類似する態様を含む。
【0075】
以上より、本発明の最良の実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の精神及び範囲を含む各種の変動や潤色は、本発明の保護を求める範囲内に属するものであることを理解されたい。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従う。
図1
図2
図3
図4
図5
図6