(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記放熱取付部材は、外部電源からの電力を入力する電源入力基板と、面発光パネルへの出力を制御する制御基板と、前記電源入力基板と前記制御基板を接続する内部配線部材を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の照明装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、面状光源である面発光パネルは、LED等の点光源に比べて発熱が抑えられる。しかしながら、面発光パネルを用いたとしても、長時間照らすと、点灯時の発光部分の発熱により、食料品や文化財に伝熱し、食料品や文化財が乾燥してしまい、味や品質が低下してしまうおそれがあり、更なる改善が望まれていた。
【0005】
そこで、本発明は、面発光パネルの点灯時の発熱を抑制できる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するための本発明の一つの様相は、面発光パネルと、放熱取付部材を有し、前記放熱取付部材は、前記面発光パネルを被取付部に対して取り付けるものであって、本体板部を有し、前記本体板部は、厚み方向に貫通した給電用貫通孔と、実質的に凸部を含まない取付側平滑領域を有し、前記面発光パネルは、パネル本体と、接続配線部を有し、前記接続配線部は、前記パネル本体と外部電源を電気的に接続するものであって、前記本体板部の前記パネル本体側から前記給電用貫通孔を通過して前記パネル本体とは反対側に至っており、前記面発光パネルは、点灯時に発光する発光領域を含む発光面が表面を構成するものであって、裏面に実質的に凸部を含まないパネル側平滑領域を有し、前記取付側平滑領域と前記パネル側平滑領域は、前記発光面を平面視したときの前記発光領域の面積の50パーセント以上の面積で面接触している照明装置である。
【0007】
ここでいう「被取付部」とは、照明装置の取付対象となる部位をいい、天井、壁、床、棚等の照明装置とは異なる構造物の部位をいう。
ここでいう「実質的に凸部を含まない」とは、中心線に対して高低差が10μm以上の凸部を含まないことをいう。ここでいう「中心線」とは、中心線から凹部分の面積の和が中心線から凸部分の面積の和と等しくなる線である。
【0008】
本様相によれば、接続配線部が本体板部のパネル本体側から給電用貫通孔を通過してパネル本体とは反対側に至っているので、面発光パネルのパネル本体に対して給電制御する給電素子をパネル本体と本体板部との間に介在させずに取り付けることができる。そのため、放熱取付部材からの厚みを薄くでき、また、給電素子の給電時の発熱がパネル本体に伝熱することを防止できる。
また本様相によれば、取付側平滑領域とパネル側平滑領域は、発光領域の面積の50パーセント以上の面積で面接触しているので、面発光パネルから放熱取付部材に伝熱する面積が大きく、発光領域で発生した熱を放熱取付部材に面で逃がすことができ、点灯時の面発光パネルの発光面の温度上昇を抑制できる。
【0009】
本発明の一つの様相は、面発光パネルと、放熱取付部材を有し、前記放熱取付部材は、前記面発光パネルを支持し被取付部に対して取り付けるものであって、本体板部と、給電素子を有し、前記本体板部は、厚み方向に貫通した給電用貫通孔と、実質的に凸部を含まない取付側平滑領域を有し、前記給電素子は、前記本体板部を挟んで前記面発光パネルとは反対側にあって、外部電源と電気的に接続されており、前記面発光パネルは、パネル本体と、接続配線部を有し、前記接続配線部は、前記パネル本体と前記給電素子を接続するものであって、前記給電用貫通孔を通過して前記給電素子と接続されており、前記面発光パネルは、点灯時に発光する発光領域を含む発光面が表面を構成するものであって、裏面に実質的に凸部を含まないパネル側平滑領域を有し、前記取付側平滑領域と前記パネル側平滑領域は、前記発光面を平面視したときの前記発光領域の面積の50パーセント以上の面積で面接触している照明装置である。
【0010】
本様相によれば、給電素子が本体板部を挟んで面発光パネルとは反対側にあるので、給電素子が面発光パネルから本体板部で隔離される。そのため、たとえ給電等により給電素子が発熱したとしても、本体板部で均熱されるので、面発光パネルに伝熱しにくく、面発光パネルの発光面の温度上昇を抑えることができる。
本様相によれば、取付側平滑領域とパネル側平滑領域は、発光領域の面積の50パーセント以上の面積で面接触しているので、面発光パネルから放熱取付部材に伝熱する面積が大きく、発光領域で発生した熱を放熱取付部材に面で逃がすことができ、面発光パネルの発光面の温度上昇を抑制できる。
【0011】
好ましい様相は、少なくとも2つの面発光パネルを有し、前記放熱取付部材は、前記2つの面発光パネルを所定の間隔を空けて保持するものであり、前記2つの面発光パネルの最短距離は、前記面発光パネルの長さよりも大きいことである。
【0012】
本様相によれば、各面発光パネル間で熱が干渉しにくく、一の面発光パネルに他の面発光パネルの発熱が伝熱しにくいので、他の面発光パネルの発熱により一の面発光パネルの発光面が高温になることを抑制できる。
【0013】
好ましい様相は、複数の面発光パネルを有し、前記放熱取付部材は、長尺状であって、長手方向に前記面発光パネルを直線状に並設させて保持することである。
【0014】
本様相によれば、長尺灯具として機能できる。
【0015】
好ましい様相は、前記本体板部は、亜鉛めっき鋼板で形成されていることである。
【0016】
本様相によれば、安価で外観に優れ、例えば、食料品等の照明として使用したときに食料品等への汚染が少ない、無塵性の照明装置となる。
【0017】
ところで、照明装置を新たに付けたり、照明装置の種類を変えたりする場合、既存の陳列棚に対して照明装置を取り付けたい場合がある。このような場合、限られた空間で展示対象物の展示スペースを確保するためには、できる限り照明装置の厚みを薄くする必要がある。
【0018】
そこで、好ましい様相は、前記面発光パネルが前記放熱取付部材に取り付けられた部分の最大厚みが20mm以下であることである。
【0019】
本様相によれば、薄いので設置場所を選ばず、既存の展示棚等の被取付部に後付けが容易となる。
【0020】
好ましい様相は、前記面発光パネルは、前記パネル本体の裏面側を支持する裏面支持ケースを有し、前記裏面支持ケースは、前記パネル本体の裏面の一部を露出させる伝熱用貫通孔を有し、前記伝熱用貫通孔の大部分を閉塞する伝熱部材を備え、前記伝熱部材は、金属製の板体であって、一方の主面が前記パネル本体と面接触し、他方の主面が前記本体板部と面接触することである。
【0021】
本様相によれば、伝熱部材をパネル本体と本体板部の間に介在させ、伝熱部材がそれぞれと面接触するので、伝熱部材を介してパネル本体から本体板部に熱を逃がしやすい。
【0022】
好ましい様相は、前記面発光パネルは、前記パネル本体の裏面側を支持する裏面支持ケースを有し、前記裏面支持ケースは、本体部と、前記本体部から突出した突出部を有し、前記突出部は、突出方向の先端部から基端部に向かって深さをもった締結穴を有し、前記放熱取付部材の前記本体板部は、前記突出部を収容可能なパネル固定用貫通孔を有し、前記面発光パネルは、前記突出部が前記パネル固定用貫通孔に収容され、前記締結穴に第1締結要素が締結されることによって前記放熱取付部材に取り付けられることである。
【0023】
ここでいう「締結要素」とは、ねじ、釘、鋲等の上位概念である。
【0024】
本様相によれば、パネル固定用貫通孔に突出部が収まり、その状態で第1締結要素と締結穴が締結されるので、全体の厚みをさらに薄くできる。
【0025】
好ましい様相は、前記放熱取付部材は、外部電源と電気的に接続される給電素子を有し、前記給電素子は、前記本体板部を挟んで前記面発光パネルとは反対側にあり、前記放熱取付部材は、前記本体板部とともに、前記給電素子及び前記接続配線部の一部を覆って保護するカバー部材を有していることである。
【0026】
本様相によれば、給電素子及び接続配線部の一部がカバー部材によって保護されているので、例えば、木製の棚の被取付部に固定する場合でも、給電素子及び接続配線部の一部が棚の被取付部に直接接触することを防止でき、安全性が高い。
【0027】
より好ましい様相は、第2締結要素と、プッシュナットを有し、前記第2締結要素は、軸部と、前記軸部の周囲を囲繞する筒部を有し、前記プッシュナットは、環状のベース部と、前記ベース部から中心に向かって延びた爪部を有し、前記第2締結要素は、前記カバー部材と前記放熱取付部材に跨って設けられており、前記カバー部材は、前記爪部が前記筒部の外周面と係合することで前記放熱取付部材に対して固定されており、前記放熱取付部材は、前記第2締結要素の前記軸部が前記被取付部に挿入されて取り付けられていることである。
【0028】
本様相によれば、プッシュナットによってカバー部材を放熱取付部材に仮止めできるので、被取付部に対する取付作業が容易となる。
【0029】
好ましい様相は、前記放熱取付部材は、外部電源からの電力を入力する電源入力基板と、面発光パネルへの出力を制御する制御基板と、前記電源入力基板と前記制御基板を接続する内部配線部材を有することである。
【0030】
本様相によれば、電源入力基板と制御基板と内部配線部材が放熱取付部材に設けられているため、外部電源からの給電が容易となる。
【0031】
好ましい様相は、前記放熱取付部材は、外部電源から電源入力基板に電力を入力する外部配線部材と、前記外部配線部材を固定する配線固定部材を有し、前記外部配線部材は、少なくとも一部が折り曲げ可能であり、前記配線固定部材は、前記外部配線部材の一部を折れ曲がった状態で収容する折り曲げ溝を有し、前記折り曲げ溝は、前記外部配線部材の移動を係止する係止片を備えていることである。
【0032】
本様相によれば、配線固定部材によって外部配線部材の移動が制限されるので、外部配線部材に引っ張られて接続対象たる電源入力基板に過剰な負荷が加わることを防止できる。そのため、外部配線部材や外部配線部材と電源入力基板の接続部分の断線を防止できる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の照明装置によれば、面発光パネルの点灯時の発熱を抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、位置関係については、通常の設置位置を基準とし、発光面9側を表、被取付面200側を裏とする。
【0036】
本発明の第1実施形態の照明装置1は、
図1のように、パン等の食料品201を並べて展示する展示棚の棚下の被取付面200(被取付部)に設けられるものである。すなわち、照明装置1は、食料品201の展示用の棚下照明として機能するものである。
照明装置1は、
図2のように、長尺状の放熱取付部材3に面発光パネル2が長手方向(以下、長さ方向Xともいう)に間隔を空けて取り付けられた長尺灯具である。
照明装置1は、
図3,
図4のように、面発光パネル2と、放熱取付部材3と、カバー部材4と、プッシュナット5と、第1締結要素6と、第2締結要素7と、第3締結要素8を備えている。
【0037】
面発光パネル2は、
図3のように、四角形状の板状パネルであり、片面が発光面9となる発光パネルである。具体的には、面発光パネル2は、有機ELパネルであり、
図9のように、パネル本体10と、接続配線部11と、第1ケース12(第1フレーム)と、第2ケース15(第2ケース)(裏面支持ケース,裏面支持フレーム)と、伝熱部材16を備えている。
【0038】
面発光パネル2は、
図5(a)のように、発光面9を正面視したときに中央部分に発光領域20が形成されており、発光領域20の周囲を囲むように額縁領域21が形成されている。
発光領域20は、点灯時に内蔵する発光素子の発光による光を放射する光放射領域であり、所望の発光色の光を放射可能となっている。発光領域20は、パネル本体10の縁部と相似形状をしており、具体的には四角形状をしている。
額縁領域21は、発光面9のうち発光領域20以外の領域であって、点灯時に非発光の非発光領域である。額縁領域21は、発光領域20の周囲を環状に連続しており、具体的には、四角環状となっている。
【0039】
パネル本体10は、
図6(b)のように、発光素子たる有機EL素子36を内蔵した有機ELタイルであり、外部からの給電することによって有機EL素子36が発光可能となっている。この有機EL素子36は、対向する2つの電極層で有機発光層を挟んだものであり、面状に広がりをもっている。
本実施形態のパネル本体10は、平均演色評価数Raが90以上の高演色性の有機ELタイルを採用している。
【0040】
パネル本体10は、
図6(b)のように、基板35上に有機EL素子36が積層され、封止層37で封止され、有機EL素子36の厚み方向の投影面上であって封止層37の外側に均熱シート38が積層された積層構造を備えている。すなわち、パネル本体10は、裏面側に均熱シート38が内蔵されており、発光部分の熱を面状に均熱化する構造となっている。言い換えると、有機EL素子36の裏面側を均熱シート38が覆っている。
均熱シート38は、点灯時に発生する熱を均熱できるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、グラファイトシートやアルミニウムシートなどが採用できる。
【0041】
接続配線部11は、
図9のように、パネル本体10の裏面に設けられ、パネル本体10の内部の有機EL素子36と電気的に接続されている部位である。
接続配線部11は、パネル本体10の端部近傍から舌状に延びた部位である。すなわち、接続配線部11は、帯状であってパネル本体10の縁近傍から片持ち状に支持されており、その先端部にパネル側コネクター部23を備えている。
【0042】
接続配線部11は、フレキシブル配線基板で構成されており、内部に図示しない金属配線が内蔵されており、弾性変形可能となっている。
接続配線部11は、照明装置1を組み立てたときに、一部が折り曲げられて段差が形成され、パネル本体10の厚み方向に高さが異なる第1配線部24及び第3配線部26と、第1配線部24と第3配線部26を接続する第2配線部25を備えている。そして、パネル側コネクター部23は、第1配線部24に比べて第2ケース15側の第3配線部26に設けられている。
【0043】
第1ケース12は、
図9のように、第2ケース15と対をなし、パネル本体10の発光面9側を覆う発光支持ケースであり、発光側覆部30と、端面側覆部31と、係合片32a〜32fを備えている。
発光側覆部30は、パネル本体10の発光面9の額縁領域21を覆う部位であり、中央にパネル本体10から照射される光を取り出す取出開口33を備えている。
端面側覆部31は、パネル本体10の端面を覆う部位であり、発光側覆部30の端部から立ち上がっている。
係合片32a〜32fは、第2ケース15と係合し、第2ケース15の第1ケース12からの離反を係止する係止片であり、端面側覆部31の立ち上がり方向の端部から折れ曲がった爪状部位である。
【0044】
第2ケース15は、パネル本体10の裏面側(放熱取付部材3側)を覆う裏面支持ケースであり、ポリカーボネート等の絶縁樹脂で形成された樹脂ケースである。
第2ケース15は、
図9のように、本体部40と、伝熱用貫通孔41と、ボス部42a〜42d(突出部)と、配線用貫通孔43と、係合切り欠き部45a〜45fを備えている。
本体部40は、パネル本体10及び接続配線部11の一部を覆う板状部位であり、少なくとも裏面の一部にケース側平滑部44(フレーム側平滑部)を備えている。
ケース側平滑部44は、後述するパネル側平滑領域47を構成する部位であり、実質的に平滑となっている。
本体部40の裏面のケース側平滑部44のJIS B 0601:2013に準ずる表面粗さ(算術平均粗さ)Raは、10μm以下であることが好ましい。
この範囲であれば、コストを抑えつつ、十分に面接触させることができ、パネル本体10で発生した熱を放熱取付部材3に伝熱できる。
【0045】
伝熱用貫通孔41は、
図9のように本体部40の厚み方向に貫通した略四角形状の貫通孔であり、
図8のように伝熱部材16を収容する収容孔である。伝熱用貫通孔41は、伝熱部材16と実質的に同一形状をしており、伝熱部材16を実質的に隙間なく収めることが可能となっている。
伝熱用貫通孔41は、発光面9を正面視したときに、発光領域20の大部分又は全部が収まる大きさとなっている。
【0046】
ボス部42a〜42dは、
図8のように、パネル本体10の裏面に設けられ、本体部40から放熱取付部材3側に向かって突出した円筒状の突出部である。
ボス部42a〜42dは、中央に第1締結要素6と締結可能な締結穴48を備えている。
締結穴48は、ボス部42a〜42dの突出方向の先端部から基端部に向かって深さをもった有底穴又は貫通孔である。締結穴48は、内周面にねじ切りされており、第1締結要素6の軸部91(
図6(a)参照)と係合可能となっている。
【0047】
配線用貫通孔43は、
図8,
図9から読み取れるように、本体部40の厚み方向に貫通し、スリット状に横方向Y(放熱取付部材3の幅方向)に延びた貫通溝である。配線用貫通孔43は、接続配線部11の第2配線部25を挿通可能な挿通孔でもある。
【0048】
係合切り欠き部45a〜45fは、
図9のように、第1ケース12の係合片32a〜32fと係合可能な窪みであり、本体部40の各辺に沿って設けられ、厚み方向に深さをもった切り欠きである。
【0049】
伝熱部材16は、金属製であって、熱伝導率が第2ケース15の本体部40よりも高い板体であり、伝熱用貫通孔41を閉塞する閉塞部材でもある。
伝熱部材16は、後述するパネル側平滑領域47を構成する部位であり、少なくとも裏面が平滑で伝熱側平滑部46を構成している。
本実施形態では、伝熱部材16は、表裏の両面が平滑となっており、裏面のJIS B 0601:2013に準ずる表面粗さ(算術平均粗さ)Raは、10μm以下であることが好ましい。
【0050】
ここで、面発光パネル2の各部位の位置関係について説明する。
【0051】
面発光パネル2は、
図9のように、表面側(発光面9側)を第1ケース12が覆っており、裏面側(放熱取付部材3側)を第2ケース15が覆っている。第1ケース12の係合片32a〜32fは、第2ケース15の係合切り欠き部45a〜45fと係合している。
ボス部42a〜42dは、
図8のように、伝熱部材16の縦方向X(放熱取付部材3の長さ方向)の外側に位置しており、伝熱部材16の四隅近傍に設けられている。すなわち、ボス部42a,42bは、縦方向Xにおいてボス部42c,42dと伝熱部材16を挟んで対向しており、ボス部42a,42dは、横方向Yにおいてボス部42b,42cと伝熱部材16を挟んで対向している。
配線用貫通孔43は、背面視したときに、横方向Yにおいてボス部42c,42dの間に位置している。
【0052】
伝熱部材16は、
図8のように、本体部40の伝熱用貫通孔41に挿着されており、伝熱部材16の裏面と本体部40の裏面は、同一平面を形成し、面一となっている。すなわち、面発光パネル2は、ケース側平滑部44と伝熱側平滑部46によって、裏面に実質的に凸部を含まないパネル側平滑領域47が形成されている。
パネル側平滑領域47は、パネル本体10に内蔵される均熱部材の厚み方向の投影面上に位置している。すなわち、パネル側平滑領域47は、裏面視したときにパネル本体10に内蔵される均熱シート38(
図6(b)参照)と重なる位置に設けられている。パネル側平滑領域47は、発光面9を平面視したときの発光領域20の面積の50パーセント以上の面積を占めている。
パネル側平滑領域47の表面粗さ(算術平均粗さ)Raは10μm以下であることが好ましい。
この範囲であれば、コストを抑えつつ、十分に面接触させることができ、パネル本体10で発生した熱を放熱取付部材3に伝熱できる。
【0053】
放熱取付部材3は、面発光パネル2で発生した熱を均熱及び放熱する放熱部材であって、
図2のように、一又は複数の面発光パネル2を保持し、被取付面200に対して取り付ける取付部材でもある。
放熱取付部材3は、熱伝導率が高い材料で形成されるものであり、具体的には、金属製の部材である。本実施形態の放熱取付部材3は、亜鉛めっき鋼板で構成されており、具体的には、JIS G 3313:2010に準ずるSECCで構成されている。そのため、安価で、外観に優れ、食料品201に接触させても実質的に汚染が生じず、無塵性の照明装置を構成できる。
【0054】
放熱取付部材3は、
図3,
図4のように、本体部50と、制御基板51(給電素子)と、電源入力基板52(給電素子)と、配線固定部材53と、内部配線部材54と、外部配線部材55を備えている。
本体部50は、断面形状が「コ」字状であり、開口が上方を向いた部材であり、本体板部60と、立壁部61,62を備えている。
本体板部60は、幅をもち所定の方向(長さ方向X)に延びた長板状の部位であり、給電用貫通孔64と、パネル固定用貫通孔65と、取付用貫通孔66と、配線固定用貫通孔67を備えている。
本体板部60は、表面が面発光パネル2を載置して取り付ける載置面を構成し、裏面が制御基板51等の給電素子を設置する給電面を構成する部材である。
本体板部60は、少なくとも表面(被取付面200とは反対側の面)に取付側平滑領域68が形成されている。
取付側平滑領域68は、載置面を構成する領域であり、実質的に平滑な領域である。
取付側平滑領域68の表面粗さRsは、10μm以下であることが好ましい。取付側平滑領域68の表面粗さ(算術平均粗さ)Raは、10μm以下であることが好ましい。
この範囲であれば、コストを抑えつつ、十分に面接触させることができ、パネル本体10で発生した熱を放熱取付部材3に伝熱できる。
【0055】
給電用貫通孔64は、
図3,
図4のように、本体板部60を厚み方向に貫通し、幅方向Yに延びたスリット状の貫通溝であり、載置面から給電面に至る貫通開口を形成するものである。給電用貫通孔64は、
図6(b)のように、面発光パネル2の接続配線部11の一部を挿通可能となっている。
パネル固定用貫通孔65は、
図3,
図4のように、本体板部60を厚み方向に貫通する貫通孔であり、第1締結要素6の軸部91を挿通可能となっている。また、パネル固定用貫通孔65は、
図6(a)のように、第2ケース15のボス部42a〜42dを収容可能となっている。
取付用貫通孔66は、
図3のように、本体板部60を厚み方向に貫通する貫通孔であり、第2締結要素7の筒部95を挿通可能となっている。
配線固定用貫通孔67は、
図4のように、本体板部60を厚み方向に貫通する貫通孔であり、第3締結要素8の軸部99を挿通可能となっている。
【0056】
立壁部61,62は、
図4のように本体板部60の幅方向Yの両端部から被取付面200側に向かって折れ曲がった壁部である。すなわち、立壁部61,62は、本体板部60に対して立ち上がっており、本体板部60の厚み方向の強度を補強する補強壁である。
【0057】
制御基板51は、面発光パネル2への出力を制御する基板であり、面発光パネル2を調光制御する基板である。
【0058】
電源入力基板52は、定電圧を定電流に変換する基板であり、定電流を面発光パネル2側に供給する基板である。
【0059】
配線固定部材53は、
図4のように外部配線部材55を位置決めし固定する固定部材であり、外部配線部材55の長さ方向Xへの移動を規制する規制部材でもある。
配線固定部材53は、
図10のように、折り曲げ溝70と、固定穴71a,71bを備えている。
折り曲げ溝70は、外部配線部材55の一部を折れ曲がった状態で収容する溝であり、厚み方向に深さをもち、「く」字状に折れ曲がって延びる溝である。すなわち、折り曲げ溝70は、
図10のように、第1溝部72と、第1溝部72に対して交差する方向に延びた第2溝部73を備えており、第1溝部72と第2溝部73との境界部分に係止片74が設けられている。
固定穴71a,71bは、第3締結要素8によって配線固定部材53を本体板部60に固定するための有底穴又は貫通孔であり、内部にねじ切りされており、第3締結要素8の軸部99と係合可能となっている。
【0060】
内部配線部材54は、
図5(b),
図11のように、長さ方向Xに隣接する制御基板51,51間又は制御基板51と電源入力基板52間を電気的に接続する接続配線である。
【0061】
外部配線部材55は、
図11のように、電源入力基板52を外部電源に電気的に接続する給電配線であり、
図4のように、線状の配線であって折り曲げ可能となっている。外部配線部材55は、本体部56と、分岐部57a,57bを備えている。
分岐部57a,57bは、電力の供給方向において本体部56よりも下流側にあり、本体部56から分岐した配線部である。
【0062】
カバー部材4は、
図12のように、制御基板51、電源入力基板52、及び内部配線部材54を保護する保護カバーであり、幅をもって所定の方向(長さ方向X)に延びた長尺状の部材である。
【0063】
カバー部材4は、
図3,
図12のように、ベース部80,81と、収容部82を備えている。
ベース部80,81は、
図3のように、厚み方向に貫通したカバー側貫通孔83を備えている。
カバー側貫通孔83は、第2締結要素7の筒部95を挿通可能な挿通孔である。
収容部82は、
図7のように、ベース部80,81に対して隆起し、円弧状に湾曲した部位であり、収容することで制御基板51、電源入力基板52、及び内部配線部材54を外部から保護可能となっている。
ベース部80,81は、
図3のように、長手方向(長さ方向X)の端部に配線固定部材53を挿入可能な切り欠き部85を備えている。
【0064】
プッシュナット5は、
図12のように、第2締結要素7の筒部95を挿着し固定する止め輪であり、環状のベース部87と、ベース部87から中心に向かって延びた複数の爪部88を備えている。そして、プッシュナット5は、第2締結要素7の筒部95を挿入すると、爪部88が第2締結要素7の筒部95の外周面に食い込み、第2締結要素7の筒部95の抜け落ちを防止可能となっている。
【0065】
第1締結要素6は、面発光パネル2を放熱取付部材3に取り付けるための一時締結要素であり、具体的には、ねじである。すなわち、第1締結要素6は、
図6(a)のように、頭部90と、軸部91を有し、軸部91が面発光パネル2のボス部42a〜42dの締結穴48と係合して締結可能となっている。
頭部90は、パネル固定用貫通孔65の開口面積よりも大きい。
【0066】
第2締結要素7は、放熱取付部材3を被取付面200に取り付けるための締結要素である。
第2締結要素7は、
図3の拡大図のように、頭部93と、軸部94と、筒部95を有し、筒部95が軸部94の周囲を囲繞し、軸部94の筒部95からの露出部分が被取付面200と係合可能となっている。
【0067】
第3締結要素8は、配線固定部材53を放熱取付部材3に取り付けるための一時締結要素であり、具体的には、ねじである。すなわち、第3締結要素8は、
図4のように、頭部98と、軸部99を有し、軸部99が配線固定部材53の固定穴71a,71b(
図10参照)と係合可能となっている。
【0068】
続いて、本発明の第1実施形態の照明装置1の各部位の位置関係について説明する。
【0069】
本実施形態の照明装置1は、
図2のように、3つの面発光パネル2がそれぞれ放熱取付部材3に取り付けられて保持されており、長さ方向Xに所定の間隔を空けて直線状に並設されている。本実施形態の面発光パネル2の長さ方向X(縦方向X)の大きさは、放熱取付部材3の長さ方向Xの長さの1/3以下である。
長さ方向Xにおける隣接する面発光パネル2,2の最短距離D1は、面発光パネル2の長さD2よりも大きいことが好ましい。
【0070】
照明装置1は、
図5(a)のように、発光面9を正面視したときに、面発光パネル2が放熱取付部材3と重なっており、幅方向Yにおいて放熱取付部材3内に収まっている。
照明装置1は、
図6(b)のように、第2ケース15の配線用貫通孔43と本体板部60の給電用貫通孔64が一つの連通孔を形成しており、第2配線部25が当該連通孔を通過し、第2ケース15及び本体板部60に対して、第1配線部24が発光面9側に位置し、第3配線部26が裏面側に位置している。すなわち、接続配線部11は、本体板部60において載置面側から給電用貫通孔64を貫通して給電面側に至っている。
面発光パネル2は、
図6(a)のように、ボス部42a〜42dが本体板部60のパネル固定用貫通孔65に挿通されている。第1締結要素6は、被取付面200側から面発光パネル2側に向かって挿入され、軸部91が面発光パネル2のボス部42a〜42dの締結穴48と係合している。
【0071】
照明装置1は、本体板部60の取付用貫通孔66とベース部80,81のカバー側貫通孔83が一つの連通孔を形成しており、第2締結要素7は、
図3のように、面発光パネル2側から被取付面200側に向かって挿入されており、軸部94が筒部95に挿通され、筒部95が当該連通孔を通過しプッシュナット5に挿入されている。すなわち、第2締結要素7の筒部95は、
図12のように、プッシュナット5の爪部88と係合している。そして、軸部94は、その先端部が筒部95から露出しており、被取付面200に挿入されている。
第3締結要素8は、
図4のように、面発光パネル2側から被取付面200側に向かって挿入されており、軸部99が配線固定用貫通孔67を通過し、固定穴71a,71bと係合している。
制御基板51や電源入力基板52は、本体板部60の面発光パネル2とは反対側の面に設けられている。各制御基板51は、
図5のように、発光面9を正面視したときに、各面発光パネル2と重なる位置に配されており、電源入力基板52は、長さ方向Xにおいて、面発光パネル2の外側の位置に配されている。
各制御基板51と電源入力基板52は、内部配線部材54によって接続されており、電源入力基板52は、外部配線部材55によって外部電源と接続可能となっている。
【0072】
照明装置1は、
図11のように、外部電源から外部配線部材55を介して電源入力基板52に接続され、電源入力基板52から内部配線部材54を介して各制御基板51に接続されている。各制御基板51は、接続配線部11を介して各パネル本体10に接続されている。また、隣接する制御基板51は、内部配線部材54によって接続されている。すなわち、照明装置1は、各面発光パネル2において外部電源から外部配線部材55及び制御基板51を介してパネル本体10に至る給電経路が形成されている。
【0073】
一つの面発光パネル2に注目すると、伝熱部材16は、
図6のように、面発光パネル2のパネル本体10と放熱取付部材3の本体板部60の間に介在しており、一方の主面がパネル本体10の均熱シート38と直接又は他のフィルムを介して面接触して密着しており、他方の主面が本体板部60と面接触して密着している。
図8に示される面発光パネル2のパネル側平滑領域47は、
図3に示される放熱取付部材3の本体板部60の取付側平滑領域68と当接し、面接触している。すなわち、パネル側平滑領域47と取付側平滑領域68は、発光面9を平面視したときの発光領域20の面積の50パーセント以上の面積で面接触している。
パネル側平滑領域47と取付側平滑領域68は、発光領域20の面積の70パーセント以上の面積で面接触していることが好ましく、発光領域20の面積の80パーセント以上の面積で面接触していることがより好ましい。本実施形態の照明装置1は、パネル側平滑領域47と取付側平滑領域68がともに発光領域20よりも大きく、発光領域20の面積以上の面積で面接触している。
【0074】
本実施形態の照明装置1は、面発光パネル2が放熱取付部材3に取り付けられた部分の最大厚みが20mm以下であることが好ましく、10mm以下であることがより好ましい。この範囲であれば、設置場所の制約が少なく、既存の空間に設置しやすい。
【0075】
本実施形態の照明装置1によれば、点灯時に面発光パネル2が発熱しても、パネル側平滑領域47を介して放熱取付部材3に熱伝導し、均熱及び放熱され、面発光パネル2が高温になりにくい。
また、何等かの影響により過剰な電流が給電素子たる制御基板51や電源入力基板52に流れて発熱したとしても、放熱取付部材3上に載置されているので、放熱取付部材3により均熱及び放熱され、制御基板51や電源入力基板52が高温になりにくい。
このように、照明装置1全体が高温になりにくいため、面発光パネル2の輻射熱により、食料品201が乾燥しにくい。
【0076】
本実施形態の照明装置1によれば、制御基板51等の給電素子が本体板部60を挟んで面発光パネル2と対向するので、給電素子が本体板部60によって面発光パネル2から隔離され、給電素子が発熱したとしても、発光面9の温度上昇を抑制できる。
【0077】
本実施形態の照明装置1によれば、高演色性の有機ELタイルをパネル本体10に使用しているため、自然光に近い光を照射でき、食料品201を美味しそうに美しく照明できる。
【0078】
本実施形態の照明装置1によれば、放熱取付部材3の本体部50は、本体板部60の幅方向Yの端部から織り上げられた立壁部61,62を備えているので、低コストで強度を向上できる。
【0079】
本実施形態の照明装置1によれば、放熱取付部材3の制御基板51、電源入力基板52、及び内部配線部材54をカバー部材4が保護している。そのため、制御基板51、電源入力基板52、及び内部配線部材54が見えにくく、外観を向上でき、さらに、制御基板51、電源入力基板52、及び内部配線部材54に接触することによる感電等を防止でき、信頼性も向上できる。
【0080】
本実施形態の照明装置1によれば、接続配線部11としてフレキシブル配線基板を使用しているため、照明装置1全体の厚みを薄くでき、また組み立ても容易となる。
【0081】
本実施形態の照明装置1によれば、複数の面発光パネル2が放熱取付部材3の載置面に一直線上に取り付けられているため、幅の制約が少なく、容易かつ安価に棚下の被取付面200に取り付けることができる。
【0082】
上記した実施形態では、本体部40の伝熱用貫通孔41に伝熱部材16を挿入し、本体部40と伝熱部材16によってパネル側平滑領域47を設けていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
図13のように、本体部40に伝熱用貫通孔41を設けずに本体部40のみでパネル側平滑領域47を形成してもよい。すなわち、必ずしも伝熱部材16を設けなくてもよい。
【0083】
上記した実施形態では、電源入力基板52を本体板部60の裏面側に設けていたが、本発明はこれに限定されるものではない。電源入力基板52を放熱取付部材3の外部に設けてもよい。
【0084】
上記した実施形態では、面発光パネル2は、発光面9を正面視したときに放熱取付部材3に収まる大きさであったが、本発明はこれに限定されるものではない。面発光パネル2は、
図14のように、発光面9を正面視したときに、幅方向Yにおいて対向する2辺101,102と重なり、当該2辺101,102よりも外側に張り出る大きさであってもよい。すなわち、面発光パネル2の幅方向Yの端部が放熱取付部材3から幅方向Yに張り出していてもよい。この場合、面発光パネル2の幅方向Yの大きさを放熱取付部材3の幅方向Yの長さよりも大きくすることが好ましい。こうすることで、放熱取付部材3の本体板部60の幅方向Yに対向する2辺101,102は、面発光パネル2によって隠れ、より放熱取付部材3が見えにくくなり、見栄えが良い。
【0085】
上記した実施形態では、放熱取付部材3の本体板部60の表面の全面に取付側平滑領域68を形成していたが、本発明はこれに限定されるものではない。表面の一部に取付側平滑領域68を形成してもよい。例えば、面発光パネル2に対応する位置にそれぞれ個別に取付側平滑領域68を設けてもよい。こうすることで、表面の全面に取付側平滑領域68を設けた場合と同様の伝熱性を確保できる。
【0086】
上記した実施形態では、食料品201を展示する展示棚に照明装置1を取り付けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。巻物や文化財等の文化品を展示する展示棚に照明装置1を取り付けてもよい。
【0087】
上記した実施形態では、1枚の放熱取付部材3に対して3枚の面発光パネル2が取り付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。1枚の放熱取付部材3に対して1枚又は2枚の面発光パネル2が取り付けられていてもよいし、1枚の放熱取付部材3に対して4枚以上の面発光パネル2が取り付けられていてもよい。
【0088】
上記した実施形態では、照明装置1は、展示棚の天面部を構成する被取付面200に取り付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。照明装置1の取付場所は特に限定されない。展示棚の展示空間に面する底面部や側面部に取り付けてもよい。また、展示棚以外のものに取り付けられていてもよい。通常の照明装置のように、天井や壁、床といった固定構造物に取り付けられてもよい。
【0089】
上記した実施形態では、発光面9が下方を向いていたが、本発明はこれに限定されるものではない。発光面9の向きは特に限定されない。例えば、発光面9を直接食料品201に対向する方向に向けて直接照明としてもよいし、発光面9を棚の内壁に向けて当該内壁での反射を利用する間接照明としてもよい。
【0090】
上記した実施形態では、放熱取付部材3に対して面発光パネル2は、長さ方向Xに一直線上に並んでいたが、本発明はこれに限定されるものではない。各面発光パネル2は、適宜、幅方向Yにずれていてもよい。
【0091】
上記した実施形態は、本発明の技術的範囲に含まれる限り、各実施形態間で各構成部材を自由に置換や付加できる。
【実施例】
【0092】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できる。
【0093】
(実施例1)
実施例1では、面発光パネル2のパネル本体10として、外形寸法が90mm×90mmで発光領域のサイズが80mm×80mmであり、裏面にグラファイトシートが露出した有機ELタイルを使用した。有機ELタイルの裏面のグラファイトシートにアルミニウム板(50mm×60mm)を面接触させて有機ELパネルを形成した。さらに、有機ELパネルのアルミニウム板を放熱取付部材たる亜鉛めっき鋼板(厚み1.0mm)に面接触させて、照明装置を形成した。
そして、温度上昇測定として、側面が開放された300mm×300mm×900mmの木製の測定箱を用い、当該測定箱の天面部の内壁面に発光面が下方を向くように照明装置を固定し、220mAの定電流を流し、照明装置を点灯させた。そして、30分後の発光面において
図15に示される5点(A〜E)の温度を熱電対で測定した。すなわち、発光領域の四隅と中央の温度を測定した。
【0094】
(実施例2)
実施例2では、実施例1の照明装置において、アルミニウム板の代わりに、同寸法のプラスチック板を用いたこと以外は同様にして照明装置を形成し、これに対して実施例1と同様にして温度上昇測定を行った。
【0095】
(比較例1)
比較例1では、実施例1の照明装置において、放熱取付部材に有機ELタイルのグラファイトシートを接触させずに取り付けたこと以外は同様にして照明装置を形成した。
このようにして得られた照明装置に対して実施例1と同様にして温度上昇測定を行った。
【0096】
(比較例2)
比較例2では、実施例1と同様の有機ELタイルを直接天面部に固定し、実施例1と同様にして温度上昇測定を行った。
【0097】
実施例1,2及び比較例1,2の温度上昇測定の結果を表1に示す。なお、各数値は、測定時の温度の数値を摂氏25度での数値に換算した値である。
【0098】
【表1】
【0099】
表1の結果から、放熱取付部材を介して天面部に固定した実施例1,2及び比較例1では、直接天面部に有機ELタイルを固定した比較例2に比べて平均温度が低くなった。このことから、放熱取付部材を設けることによって発光面の温度を抑制できることがわかった。
また、表1の結果から、伝熱部材を介して有機ELタイルのグラファイトシートを放熱取付部材に面接触させた実施例1,2では、有機ELタイルのグラファイトシートを放熱取付部材に面接触させていない比較例1に比べて平均温度が低くなった。このことから、発光面の熱が放熱取付部材に面接触することによって面で伝熱し、放熱取付部材で均熱及び放熱されたためと考えらえる。
【0100】
このように、放熱取付部材3に有機ELパネルを面接触させることで有機ELタイル単体に比べて発光面9の温度上昇を抑制できることがわかった。
面発光パネルと、放熱取付部材を有し、放熱取付部材は、面発光パネルを被取付部に対して取り付けるものであって、本体板部を有し、本体板部は、厚み方向に貫通した給電用貫通孔と、実質的に凸部を含まない取付側平滑領域を有し、面発光パネルは、パネル本体と、接続配線部を有し、接続配線部は、パネル本体と外部電源を電気的に接続するものであって、本体板部のパネル本体側から給電用貫通孔を通過してパネル本体とは反対側に至っており、面発光パネルは、点灯時に発光する発光領域を含む発光面が表面を構成するものであって、裏面に実質的に凸部を含まないパネル側平滑領域を有し、取付側平滑領域とパネル側平滑領域は、発光面を平面視したときの発光領域の面積の50パーセント以上の面積で面接触している構成とする。