特許第6692401号(P6692401)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6692401ハブ装置ならびに関連する充電装置およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6692401
(24)【登録日】2020年4月16日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】ハブ装置ならびに関連する充電装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   B60K 1/04 20190101AFI20200427BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20200427BHJP
   B60K 7/00 20060101ALI20200427BHJP
   B62M 7/12 20060101ALI20200427BHJP
   B62J 99/00 20200101ALI20200427BHJP
   B62M 6/90 20100101ALI20200427BHJP
   B60K 6/26 20071001ALI20200427BHJP
   B60K 6/28 20071001ALI20200427BHJP
【FI】
   B60K1/04 Z
   H02J7/00 301A
   B60K7/00
   B62M7/12
   B62J99/00 K
   B62M6/90
   B60K6/26
   B60K6/28
【請求項の数】21
【外国語出願】
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2018-224713(P2018-224713)
(22)【出願日】2018年11月30日
(65)【公開番号】特開2019-131163(P2019-131163A)
(43)【公開日】2019年8月8日
【審査請求日】2018年11月30日
(31)【優先権主張番号】62/593,854
(32)【優先日】2017年12月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/650,895
(32)【優先日】2018年3月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514022545
【氏名又は名称】ゴゴロ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100179213
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 未知子
(74)【代理人】
【識別番号】100170542
【弁理士】
【氏名又は名称】桝田 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(72)【発明者】
【氏名】林 士源
(72)【発明者】
【氏名】劉 育瑟
(72)【発明者】
【氏名】洪 潤傑
(72)【発明者】
【氏名】許 良伊
【審査官】 米澤 篤
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/154046(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0090440(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0133253(US,A1)
【文献】 特開2017−105416(JP,A)
【文献】 特許第4009638(JP,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0298537(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/077300(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 1/04
B60K 6/26
B60K 6/28
B60K 7/00
B62J 99/00
B62M 6/90
B62M 7/12
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハブ装置であって、
内部空間を画定するハウジングアセンブリと、
前記ハウジングアセンブリを通って延伸するように位置決めされたシャフトであり、前記ハウジングアセンブリは、前記シャフトに回転可能に結合されている、シャフトと、
前記シャフトに固定的に結合され、前記内部空間内に位置決めされているステータアセンブリであり、前記ステータアセンブリは、複数のバッテリパックを含むバッテリアセンブリを備える、ステータアセンブリと、
前記シャフトに固定的に結合され、前記ハウジングアセンブリに回転可能に結合されているサイドカバーであり、基部と、前記基部から延伸する嵌合部分とを有前記嵌合部分はフランジである、サイドカバーと、
前記サイドカバーを通じて位置決めされている一対の第1のコネクタであり、前記第1のコネクタの各々は端子端部および接触部分を備え、前記端子端部は、前記サイドカバーに固定的に結合されたワイヤ束を介して前記バッテリアセンブリに電気的に接続されており、前記第1のコネクタの前記接触部分は前記嵌合部分の周囲に配置され、前記接触部分は、有線接続を介して前記バッテリアセンブリを充電するように外部電源に電気的に結合するように構成されている、一対の第1のコネクタと
を備える、ハブ装置。
【請求項2】
前記サイドカバーは、オイルシールまたはベアリングを介して前記ハウジングアセンブリに結合される、請求項1に記載のハブ装置。
【請求項3】
前記接触部分は、前記サイドカバーの前記嵌合部分の側面に位置し、前記端子端部は、前記嵌合部分の反対側の側面に位置する、請求項1に記載のハブ装置。
【請求項4】
前記端子端部は、前記サイドカバーの内面に結合された基板によって支持されたワイヤハブに電気的に接続され、前記ワイヤ束は、前記ワイヤハブを前記バッテリアセンブリと電気的に結合するように構成される、請求項1に記載のハブ装置。
【請求項5】
前記ワイヤ束は、ワイヤチャネル内に位置決めされ、前記ワイヤチャネルは、前記サイドカバーの内部間隙を通過するように構成される、請求項1に記載のハブ装置。
【請求項6】
前記サイドカバーと前記ハウジングアセンブリとの間に位置決めされた無線充電構成要素をさらに備え、前記無線充電構成要素は、前記サイドカバーによって担持され、前記無線充電構成要素は、無線接続を介して前記バッテリアセンブリを充電するように、外部無線充電器と通信するように構成されている、請求項1に記載のハブ装置。
【請求項7】
前記無線充電構成要素は、前記サイドカバーの内面に結合された基板によって担持されている、請求項6に記載のハブ装置。
【請求項8】
前記ハブ装置のコントローラに信号を送信するように構成された少なくとも1つの第2のコネクタをさらに備え、前記少なくとも1つの第2のコネクタが、前記サイドカバーを通じて位置決めされ、端子端部および接触部分を備える、請求項1に記載のハブ装置。
【請求項9】
前記サイドカバーと前記外部電源に結合された充電ヘッドとの間の接続を容易にするように構成された少なくとも1つの第3のコネクタをさらに備え、前記少なくとも1つの第3のコネクタが、前記サイドカバーを通じて位置決めされ、端子端部および接触部分を備える、請求項8に記載のハブ装置。
【請求項10】
前記第1のコネクタ、前記第2のコネクタ、および前記第3のコネクタの前記接触部分の少なくとも1つがピン接点を備え、前記ピン接点が、接続構造を介して前記端子端部の対応する1つに結合される、請求項9に記載のハブ装置。
【請求項11】
前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタの前記接触部分の少なくとも1つは、前記端子端部に直接接続されたばね接点を備える、請求項8に記載のハブ装置。
【請求項12】
前記ばね接点は、前記サイドカバーと前記充電ヘッドとの接続を容易にするように、充電ヘッドの突起を受け入れるように構成される凹部とともに形成されている、請求項11に記載のハブ装置。
【請求項13】
ハブ装置であって、
内部空間を画定するハウジングアセンブリと、
前記ハウジングアセンブリを通って延伸するように位置決めされたシャフトであり、前記ハウジングアセンブリは、前記シャフトに回転可能に結合されている、シャフトと、
前記シャフトに固定的に結合され、前記内部空間内に位置決めされているステータアセンブリであり、前記ステータアセンブリは、前記シャフトの周りに周方向に位置決めされている複数のバッテリパックを含むバッテリアセンブリを備える、ステータアセンブリと、
前記シャフトに固定的に結合され、前記ハウジングアセンブリに回転可能に結合されているサイドカバーであり、基部と、前記基部から延伸する嵌合部分とを有する、サイドカバーと、
前記サイドカバーと前記ハウジングアセンブリとの間に位置決めされている無線充電構成要素であり、前記無線充電構成要素は前記サイドカバーによって担持され、前記無線充電構成要素は、無線接続を介して前記バッテリアセンブリを充電するように外部無線充電器と通信するように構成されている、無線充電構成要素と
を備える、ハブ装置。
【請求項14】
前記無線充電構成要素は、前記サイドカバーの内面に結合された基板によって担持されている、請求項13に記載のハブ装置。
【請求項15】
前記サイドカバーは、オイルシールまたはベアリングを介して前記ハウジングアセンブリに結合される、請求項13に記載のハブ装置。
【請求項16】
前記サイドカバーを通じて位置決めされた一対のコネクタをさらに備え、前記コネクタの各々は、端子端部および接触部分を備え、前記端子端部は、前記サイドカバーに固定的に結合されたワイヤ束を介して前記バッテリアセンブリに電気的に結合されており、前記接触部分は、有線接続を介して前記バッテリアセンブリを充電するように、外部電源に電気的に結合するように構成されている、請求項13に記載のハブ装置。
【請求項17】
前記一対のコネクタは、前記バッテリアセンブリの正ノードおよび負ノードにそれぞれ結合された第1のコネクタであり、
前記ハブ装置は、前記ハブ装置のコントローラに信号を送信するように構成された少なくとも1つの第2のコネクタをさらに備え、前記少なくとも1つの第2のコネクタは、前記サイドカバーを通じて位置決めされ、端部端子および接触部分を備え、
前記ハブ装置は、前記サイドカバーと、外部電源に結合された充電ヘッドとの間の接続を容易にするように構成された少なくとも1つの第3のコネクタをさらに備え、前記少なくとも1つの第3のコネクタは、前記サイドカバーを通じて位置決めされ、端子端部および接触部分を備える、請求項16に記載のハブ装置。
【請求項18】
前記第1のコネクタ、前記第2のコネクタ、および前記第3のコネクタの前記接触部分の少なくとも1つがピン接点を備え、前記ピン接点が、接続構造を介して前記端子端部の対応する1つに結合される、請求項17に記載のハブ装置。
【請求項19】
前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタの前記接触部分の少なくとも1つは、前記サイドカバーと前記外部電源に接続された充電ヘッドとの間の接続を容易にするように構成されたばね接点を備える、請求項17に記載のハブ装置。
【請求項20】
ハブ装置を充電する充電システムであって、
充電スタンドと、
前記充電スタンドに結合される充電ヘッドであり、前記充電ヘッドは、前記ハブ装置のサイドカバーの嵌合部分を受け入れるように構成されている開口とともに形成されている、充電ヘッドと
を備え、
前記ハブ装置のシャフトに車両フレームが固定的に結合されており、
前記充電ヘッドは、前記ハブ装置が無線接続および有線接続を介して前記充電ヘッドによって充電されることが可能であるように、前記車両フレームと前記ハブ装置の前記サイドカバーとの間に嵌合して位置決めされるように構成されている、充電システム。
【請求項21】
車輪であって、
タイヤと、
前記タイヤを支持するように構成されているリムと、
前記リムに結合するように構成されているハブ装置であり、
内部空間を画定するハウジングアセンブリと、
前記ハウジングアセンブリを通って延伸するように位置決めされたシャフトであり、前記ハウジングアセンブリは、前記シャフトに回転可能に結合されている、シャフトと、
前記シャフトに固定的に結合され、前記内部空間内に位置決めされているステータアセンブリであり、前記ステータアセンブリは、複数のバッテリパックを含むバッテリアセンブリを備える、ステータアセンブリと、
前記シャフトに固定的に結合され、前記ハウジングアセンブリに回転可能に結合されているサイドカバーであり、基部と、前記基部から延伸する嵌合部分とを有前記嵌合部分はフランジである、サイドカバーと、
前記サイドカバーを通じて位置決めされている一対の第1のコネクタであり、前記第1のコネクタの各々は端子端部および接触部分を備え、前記端子端部は、前記サイドカバーに固定的に結合されたワイヤ束を介して前記バッテリアセンブリに電気的に接続されており、前記第1のコネクタの前記接触部分は前記嵌合部分の周囲に配置され、前記接触部分は、有線接続を介して前記バッテリアセンブリを充電するように外部電源に電気的に結合するように構成されている、一対の第1のコネクタと
を備える、ハブ装置と
を備える、車輪。
【発明の詳細な説明】
【関連出願との相互参照】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国仮出願第62/593,854号(2017年12月1日出願)および同第62/650,895号(2018年3月30日出願)の利益および優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本技術は、ハブ装置(またはハブモータ)および関連する充電システムに関する。より詳細には、本技術は、有線充電システムおよび/または無線充電システムを介して充電されるように構成されたハブ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
充電プロセスは電気車両にとって重要である。いくつかの従来の充電システムでは、ユーザが指定の充電スタンドで電気車両を充電する必要がある。ユーザが利用可能な充電スタンドを見つけるのは面倒である場合がある。さらに、従来の充電システムは、電気車両と充電ステーションとの間の接続が偶発的に「破断」する(例えば、人が偶発的に電源コードにつまずいた場合に、電気車両と充電ステーションとの間の電源コードが切断される)ときに中断する可能性がある。したがって、電気車両を充電するための改善されたシステムおよび方法が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本技術の実施形態によるハブ装置を示す図である。
【0005】
図2a】本技術の実施形態によるハブ装置を示す部分分解図である。
図2b】本技術の実施形態によるハブ装置を示す部分分解図である。
【0006】
図3】本技術の実施形態によるハブ装置およびサイドカバーを示す図である。
【0007】
図4】本技術の一実施形態によるサイドカバーおよび関連構成要素の部分等角図である。
【0008】
図5】本技術の実施形態によるサイドカバーの部分等角図である。
【0009】
図6】本技術の実施形態によるサイドカバーの基部から外側に延伸する嵌合部分(またはフランジ)の側面図であり、 嵌合部分は、その中に複数の電気接触部分を含む、側面図である。
【0010】
図7】本技術の実施形態による接続構造またはクリップの部分等角図である。
【0011】
図8】本技術の実施形態による、クリップが嵌合部分内の接触部分にどのように接続されるかを示すサイドカバーの部分断面図である。
【0012】
図9】本技術の実施形態による接触部分およびサイドカバーの部分断面図である。
【0013】
図10】本技術の実施形態による充電ヘッドの部分等角図である。
【0014】
図11】本技術の実施形態によるハブ装置および充電ヘッドを支持する車両フレームの部分等角図である。
【0015】
図12】本技術の一実施形態による充電スタンドの部分等角図である。
【0016】
図13】ハブ装置が充電ヘッドにどのように結合され、充電スタンドによって支持されるかを示す図である。
図14】ハブ装置が充電ヘッドにどのように結合され、充電スタンドによって支持されるかを示す図である。
【0017】
図15】本技術の実施形態による充電ヘッドが充電スタンドにどのように組み込まれるかを示す図である。
【0018】
図16】本技術による無線充電システムの実施形態を示す図である。
図17】本技術による無線充電システムの実施形態を示す図である。
図18】本技術による無線充電システムの実施形態を示す図である。
【0019】
図19】本技術の実施形態によるコネクタの接触部分を示す図である。
【0020】
図20】本技術の別の実施形態による充電接触部分を有するハブモータのサイドカバーを示す図である。
【0021】
図21】本技術の実施形態による、図20に示すサイドカバーと嵌合する接触点を有する充電ヘッドを示す図である。
【0022】
図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、図面の要素のいくつかの寸法は、様々な実施形態の理解を向上させるのを助けるために拡大または縮小されている場合がある。同様に、いくつかの実施形態の論述の目的のために、いくつかの構成要素および/または動作を異なるブロックに分離してもよく、または単一のブロックに組み合わせてもよい。さらに、特定の実施形態が図面に例として示され、以下に詳細に説明されているが、当業者は、修正、均等物、および代替物が添付の特許請求の範囲内に入ることを認識するであろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本技術は、有線接続および無線接続の一方または両方を介してハブ装置(またはハブモータ)を充電することができる充電装置または充電システムに関する。本技術は、ハブ装置の充電プロセスを管理する方法にも関する。本技術のハブ装置は、車両(例えば、自転車、三輪車、スクータ、電動車椅子、カートなど)の車輪/リムを回転させるように構成されている。このハブ装置は、ロータアセンブリと、シャフトと、ステータアセンブリとを含む。ステータアセンブリはシャフトに固定的に結合され、シャフトはロータアセンブリを通って延伸する。ロータアセンブリは、ステータアセンブリおよびシャフトに対して回転することができる。いくつかの実施形態では、ハブ装置は電気モータと考えることができる。ハブ装置のロータアセンブリは車両の車輪/リムに結合され、シャフトは車両(例えば、フレームなどの車両構造)に固定的に結合される。ハブ装置は、人力の有無にかかわらず車輪を回転させて車両を動かす(または少なくとも動くように促す)ように構成されている。
【0024】
いくつかの実施形態では、ハブ装置のための本発明の有線/無線充電システムは、1つの構造内に実装することができる。例えば、有線/無線充電システムは、充電構造(例えば充電スタンドと充電ヘッドとを有する、例えば図12)として実装することができる。
【0025】
本開示の別の態様は、ハブ装置を充電するための充電システムである。充電システムは、(1)充電スタンドと、(2)充電スタンドに結合された充電ヘッドとを含む。充電ヘッドは、ハブ装置のサイドカバーの嵌合部分を受け入れるように構成される開口とともに形成されている。いくつかの実施形態では、車両フレームは、ハブ装置のシャフトに固定的に結合される。充電ヘッドは、ハブ装置が無線および有線接続の一方または両方を介して充電ヘッドによって充電され得るように、車両フレームとハブ装置のサイドカバーとの間に嵌合して位置決めされるように構成されている。
【0026】
本技術の利点は、例えば、(1)有線接続および無線接続の一方または両方によって充電することができるハブ装置を提供すること、(2)充電プロセス中にハブ装置を充電スタンドに堅固に取り付けることができること、および、(3)本技術が、(例えば、ハブ装置内のバッテリアセンブリの特性、充電プロセスをサポートするために利用可能な電力などに基づいて)ハブ装置を充電する最も効果的な方法を選択することによってハブ装置充電プロセスを効率的に管理することができることを含む。
【0027】
図1は、本技術の実施形態によるハブ装置またはハブアセンブリ100の等角図である。図1に示すように、ハブ装置100は、複数のスポーク105を収容するように構成された外側ハウジング(またはハウジング)およびハブフランジ(またはリング構造)103を含む(例えば、スポーク105の他端は、二輪車の前輪/後輪に結合することができる)。
【0028】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、複数のハウジング構成要素から組み立てることができる。いくつかの実施形態では、ハウジングは、互いに結合され、ともに、ハブ装置100の要素を収容するための内側/内方/内部空間を形成する第1のハウジング構成要素101および第2のハウジング構成要素201を含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、第1のハウジング構成要素101は、側壁101aと、側壁101aの外周の周りに延伸する外側リム101bとを含むことができる。外側リム101bは、第1のハウジング構成要素101の内方空間を画定する高さを有する。
【0029】
図1に示すように、第1のハウジング構成要素101は、その中央に側部開口が形成され、シャフト(例えば、図2aのシャフト209)が通過することを可能にする。開口は、サイドカバー321を収容するように構成される(例えば、図3参照)。サイドカバー321は、シャフト209に固定的に結合されており、したがって、ハウジングと共に回転しない。いくつかの実施形態では、サイドカバー321とハウジングとの間に、ハウジングがサイドカバー321(およびシャフト209)に対して回転することを可能にするベアリングを位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、ハウジングとサイドカバー321との間にオイルシールを位置決めすることができる。
【0030】
図1に示すように、ハブフランジ103またはリング構造は、側壁101aに結合されるか、または一体的に形成される。ハブフランジ103は、第1のハウジング構成要素101の中心点から半径方向外側の位置において、側壁101aの表面から外向きに延伸する。第2のハウジング構成要素201(例えば、蓋またはキャップ、図2a)は、第1のハウジング構成要素101の開放端を、第1のハウジング構成要素101の外側リム101bの下に適合する構造によって封止する。いくつかの実施形態では、第2のハウジング構成要素201は、その上に形成された挿入フランジ2011を含むことができる。挿入フランジ2011は、第2のハウジング構成要素201を第1のハウジング構成要素101に結合するように(例えば、図2bを参照して以下に説明する間隙に挿入されるように)構成される。いくつかの実施形態では、第2のハウジング構成要素201とシャフト209との間にベアリングまたはオイルシール214(図2a)を位置決めすることができる。ベアリング214は、第2のハウジング構成要素201とシャフト209との間の相対回転を容易にするように構成される。
【0031】
図2aに最もよく示されているように、ハウジングの内方空間には、ハブアセンブリ100の中心を通る車軸またはシャフト209に直接的または間接的に固定されている主回路基板203、バッテリアセンブリ205、およびコイルアセンブリ207が嵌め込まれている。そのような実施形態では、第1のハウジング構成要素101と、第1のハウジング構成要素101の内方の複数の磁石218(図1または図2aには見えない、例えば図2b参照)がともにロータアセンブリを形成する。さらに、主回路基板203、バッテリアセンブリ205、およびコイルアセンブリ207は、ともに、ステータアセンブリ208と考えることができる。
【0032】
バッテリアセンブリ205のバッテリパックによって供給される電流がステータアセンブリ208のコイル(またはコイルアセンブリ207)を通過すると、磁場が生成され、したがってロータアセンブリの磁石が動かされて、ロータアセンブリを軸R(またはシャフト209)を中心として回転する。いくつかの実施形態では、追加のバッテリパックが、バックアップの補助電源として、ハブ装置100の外部に位置決めされてもよい。その結果、ハウジング、および、スポーク105を介してハウジングに取り付けられた車輪も回転して、スクータ、自転車、または車両が動く。
【0033】
図示の実施形態では、ハブフランジ103またはリング構造および側壁101aは、同心円状に位置決めされている。ハブフランジ103は、側壁101aの中心点の周りに位置決めされている。他の実施形態では、ハブフランジ103は、側壁101aの異なる半径方向位置(例えば、第1のハウジング構成要素101の外縁に近い、または中心点に近い)に位置決めすることができる。図示のように、ハブフランジ103は、それぞれ複数のスポーク105の端部を受け入れるように構成された複数の開口107を含む。
【0034】
各スポーク105は、車輪/リム構造(図1には示されていない)に結合するように構成された外端と、ハブフランジ103の内周に形成された対応する形状の凹部に着座する張り出し(または球状)内端109とを有する。一実施形態では、球状ワッシャ108がスポーク105の上に嵌め込まれ、スポーク105の張り出し端部に当接する。対応して成形された球状凹部が、ハブフランジ103内に形成されて、球状ワッシャ108を受け入れ、張力下でスポーク105に着座する。
【0035】
また、球状ワッシャ108は、スポーク105がハブフランジ103に種々の角度で接触することを可能にするため、本発明の構造は、(1)製造の自由度を改善し(例えば、嵌合が容易で誤差許容度が高い)、(2)少なくともスポーク105が端部においてハブフランジ103に剛直に固定されていないため、ハブ装置100を操作するときに付加的な耐久性を提供する。
【0036】
図2aは、本技術の実施形態によるハブ装置200を示す分解図である。ハブ装置200は、(側壁101aおよび外側リム101bを有する)第1のハウジング構成要素101と、蓋もしくはキャップまたは第2のハウジング構成要素201とを含む。その外面に、第1のハウジング構成要素101は、複数のスポークを介して車輪/リム構造に結合するように構成されたハブフランジ103を含む。第2のハウジング構成要素201は、その内面上に、(例えば、図7を参照して後述するロックデバイス700またはモータロックデバイスと協働することによって)第1のハウジング構成要素101とコイルアセンブリ207との間の相対回転を停止させるように構成された複数の突起または止めバンプ213を含む。複数の突起または止めバンプ213は、「係合部分」と名付けることができる。いくつかの実施形態では、第1のハウジング構成要素101および第2のハウジング構成要素201はともにハウジングアセンブリを形成する。
【0037】
いくつかの実施形態では、係合部分は、(例えば、ロックデバイス700を受け入れるように構成された)凹部、(例えば、ロックロックデバイス700に係合するように構成された)フック、および他の適切な構成要素として実施することができる。いくつかの実施形態では、係合部分は、第1のハウジング構成要素101の側壁101aの内面および/または第2のハウジング構成要素201の内面上に位置する。係合部分およびロックデバイス700は、共に、ハブ装置200のための「ロック機構」または「ロックシステム」を形成する。
【0038】
図示された実施形態では、複数の磁石218(例えば、図2b参照)が外側リム101bの内面上に周方向に位置決めされ、したがって、第1のハウジング構成要素101および磁石218は、ともに、この実施形態において「ロータアセンブリ」またはロータとして作用する。
【0039】
主回路基板203は、電流をコイルに印加するために、またはハウジングを回転させるのに必要な1つまたは複数のコントローラ、制御回路、ロジック、センサ、配線、および/または他の適切な構成要素を担持するように構成される。いくつかの実施形態では、主回路基板203は、車両の電気制御ユニット(ECU)を担持することができる。いくつかの実施形態では、主回路基板203は、ハブ装置200の出力を制御するように構成された動力コントローラ(図示せず)を担持することができる。出力は、ロータアセンブリ(内部またはその内面上に磁石218が位置決めされたハウジング)とステータアセンブリ208との間の回転トルク力の形態で、またはモータによって消費されるワットによって測定することができる。いくつかの実施形態では、主回路基板203は、(例えば、三相交流を供給するために)バッテリアセンブリ205からの電力を管理するように構成された駆動回路を担持することができる。いくつかの実施形態では、駆動回路および動力コントローラは、1つの構成要素(たとえば、モータ制御ユニット、MCU)に統合することができる。
【0040】
バッテリアセンブリ205は、複数のバッテリパックを含むことができる。図示の実施形態では、バッテリアセンブリ205は、主回路基板203に隣接して横方向に位置決めされた3つのバッテリパックを含む。他の実施形態では、バッテリアセンブリ205は、様々な方法で構成された異なる数のバッテリパックを有することができる。いくつかの実施形態では、バッテリアセンブリ205は、シャフト209に対して概ね垂直な基準面内に(例えば、このような実施形態では、バッテリパックの長手方向は基準面内にある)多角形(例えば、三角形、長方形、五角形、六角形など)を形成するように位置決めされた複数のバッテリパックを含むことができる。いくつかの実施形態では、バッテリパックは、シャフト209の周りに等角度で位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、バッテリパックは、コイルアセンブリ207に嵌め込まれるようにバッテリパックのサイズ/形状に基づいて構成され得る。例えば、バッテリパックは、図2aに示したものとは異なる向きを有することができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、バッテリアセンブリ205は、バッテリ管理システム(BMS)によって制御または管理することができる。BMSは、バッテリの状態を監視するように構成された1つまたは複数のセンサを含むことができる。いくつかの実施形態では、BMSを主回路基板203上に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、様々なニーズまたは実際の設計に応じて、バッテリパック(およびその中のバッテリセル)を直列または並列に接続することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、バッテリアセンブリ205は、主回路基板203上に位置決めされた1つまたは複数のバッテリメモリに結合され、バッテリ関連情報(例えば、バッテリ使用情報、バッテリ動作命令(例えば、バッテリによって異なる場合がある充電/放電レートまたは他の命令)、バッテリファームウェア、バッテリ状態など)を記憶するように構成することができる。いくつかの実施形態では、バッテリメモリは、車両情報(例えば、ハブ装置200内の動作温度)またはユーザ情報(例えば、運転/乗車履歴、習慣など)を格納するように構成することもできる。いくつかの実施形態では、バッテリメモリは、バッテリアセンブリ205のバッテリハウジング内に位置決めすることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、ハブ装置200がコンパクトな設計になることができるように、バッテリアセンブリ205をコイルアセンブリ207の内側に位置決めすることができる。バッテリアセンブリ205をコイルアセンブリ207内に位置決めする利点は、例えば、(1)コイルアセンブリ207が、例えば外部からの衝撃からバッテリアセンブリ205を保護することができること、および(2)この構成が、バッテリアセンブリ205がロータアセンブリの磁石によって生成される磁界の干渉/影響を受けるのを少なくとも部分的に防止または妨げることができることを含む。
【0044】
車軸またはシャフト209は、主回路基板203、バッテリアセンブリ205、およびコイルアセンブリ207に固定的に結合される。シャフト209は、車体(例えば、フレーム、シャーシ、構造部品など)に結合され、これらを支持することができる。作動中、ハウジングおよびそれに取り付けられた車輪(ハブフランジに結合されたスポークを介して)は、シャフト209に対して回転して車体を動かすことができる。いくつかの実施形態では、シャフト209は、前輪構成要素(例えば、前輪フォーク)または後輪構成要素(例えば、後輪フレーム)に結合することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、ハブ装置200は、ハブ装置200を防水にするように構成された1つまたは複数の防水構成要素(例えば、Oリング)を含むことができる。いくつかの実施形態では、防水構成要素は、シャフト209に隣接する位置、ハブ装置200の構成要素に隣接する位置などのような、1つまたは複数の位置に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、防水構成要素は、ハブ装置200全体の防水性を向上させるために、第1のハウジング構成要素101と第2のハウジング構成要素201との間、シャフト209の一方または両方の端部、サイドカバー321と第1のハウジング構成要素101および第2のハウジング構成要素201との間などに位置決めすることもできる。
【0046】
図2bは、ステータアセンブリ208が第1のハウジング構成要素101内にどのように嵌合されるかを示す。図示されているように、ステータアセンブリ208はシャフト209に結合され、シャフト209は(示されているようにX方向において)第1のハウジング構成要素101の中心開口216を通過するように位置決めされる。示されているように、複数の永久磁石218が、第1のハウジング構成要素101の内部または内面に位置決めされる。動作中、複数の永久磁石218および第1のハウジング構成要素101は、ステータアセンブリ208に対して(ロータアセンブリとして)回転することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、磁石218は、接続構造(例えば、金属リング)を介して第1のハウジング構成要素101に結合することができる。いくつかの実施形態では、磁石218は、第1のハウジング構成要素101の側壁101aに結合することができる。いくつかの実施形態では、磁石218は、第1のハウジング構成要素101の外側リム101bに結合することができる。
【0048】
図2bに示すように、間隙220が、磁石218と第1のハウジング構成要素101との間に形成される。間隙220は、第2のハウジング構成要素201と第1のハウジング構成要素101とが固定的に結合されるように、第2のハウジング構成要素201の挿入フランジ2011(図2a)を受け入れるように構成される。
【0049】
図3は、ハブ装置300に結合されたサイドカバー(またはサイドプラグ)321の等角図である。サイドカバー321は、シャフト209に固定的に結合されている(したがって、サイドカバー321は回転していない)。サイドカバー321は、ハウジングアセンブリ301内の構成要素を保護するように構成される。いくつかの実施形態では、サイドカバー321を使用して、無線通信/充電構成要素323を担持することができる。いくつかの実施形態では、無線通信構成要素323は、無線誘導充電構成要素(例えば、無線周波数(RF)構成要素)を含むことができる。いくつかの実施形態では、無線通信/充電構成要素323は、(外部電源にさらに結合された)外部無線充電器と通信することによって、バッテリアセンブリ(例えば、バッテリアセンブリ205)を充電するために使用することができる。図4図6を参照して以下に詳細に説明するように、サイドカバー321は、有線充電接続のための構成要素(例えば、接触部分337)を担持することもできる。
【0050】
サイドカバー321がハウジングアセンブリ301に対して回転しないため、サイドカバー321によって担持される無線通信/充電構成要素323も回転しない。したがって、無線通信/充電構成要素323の位置(例えば、サイドカバー321の底部)は変更されないままである。この構成により、無線通信/充電構成要素323は、充電/通信目的のために便利に配置またはアクセスすることができる。
【0051】
例えば、無線通信/充電構成要素323が車輪/ハウジングと共に回転する場合、少なくとも、無線通信/充電構成要素323が停止しているときに(例えば、無線通信/充電構成要素323は、車輪/ハウジングの上部、側部、または底部にあり得る)、無線通信/充電構成要素323の位置を予測することは困難であるため、ユーザが外部無線充電器を無線通信/充電構成要素323と位置整合させることは比較的困難である。したがって、本発明の構成は、ハブ装置300が外部充電デバイスと通信する、または外部充電デバイスによって充電される、簡便で使いやすい構成を提供する。
【0052】
サイドカバー321の利点は、例えば、ハウジングアセンブリ301の内部空間から独立した空間を提供することを含む。ハウジングアセンブリ301は回転するように構成されているため、Wi−FiまたはBluetoothモジュールなどの通信デバイス/構成要素/モジュールは、ハウジングアセンブリ301の内部空間で通信を中断する可能性がある。さらに、ハウジングアセンブリ301は、耐荷重デバイス/構成要素であるため、そのような通信モジュールの通信を遮断または妨害する可能性のある金属材料から作成されている場合がある。サイドカバー321によって形成される独立した空間は、通信デバイス/構成要素/モジュールがその中に設置され、固定されたまたは「回転しない」構成要素に取り付けられるかまたはそれによって担持されることを可能にする。いくつかの実施形態では、サイドカバーは、本システムに関連する無線通信を実質的に妨害または干渉しない材料から作成することができる。例えば、サイドカバー321はプラスチック製であってもよい。さらに、この構成により、ハウジングアセンブリ301は、十分な構造剛性(例えば、車両フレームまたは車両の荷重を支えるための)を有する「無傷の」外部構造を有することができる。
【0053】
図4は、本技術の一実施形態によるサイドカバー321および関連する構成要素の内部の等角図である。図示するように、サイドカバー321は、ワイヤハブ401を担持するように構成された補助基板325(例えば、RF基板、プリント回路基板など)に結合される。補助基板325は、サイドカバー321の内面に結合される。ワイヤハブ401は、ワイヤ、コネクタ、またはワイヤ束をバッテリアセンブリ205に電気的に接続するように構成される。
【0054】
図示されているように、サイドカバー321は、ワイヤチャネル329内のワイヤまたはワイヤ束が通過することを可能にするように構成される内部間隙327とともに形成することができる。ワイヤチャネル329は、ハブ装置300内のワイヤ/コネクタ(例えば、補助基板325と主回路基板203との間のワイヤ、構成要素間の電力/信号線など)を収容し保護するように構成される。いくつかの実施形態では、ワイヤチャネル329は、その中に位置決めされたワイヤが車輪(例えば、ロータアセンブリ)と共に回転することを防止するように構成される。いくつかの実施形態では、ワイヤチャネル329は、シャフト309の内側に位置決めすることができる。
【0055】
図4に示すように、サイドカバー321は、第1の端子端部331a、第2の端子端部331b、第3の端子端部331cまたはワイヤを含む。図示された実施形態では、第1の端子端部331aおよび第2の端子端部331bは、それぞれバッテリアセンブリ205の正(+)端子/ノードおよび負(−)端子/ノードに結合される。図示した実施形態では、第3の端子端部331cは、同じくバッテリアセンブリ205に結合され、バッテリアセンブリ205の状態(例えば、充電状態(SOC)、健康状態(SOH)など)を検出/測定するために信号を受信または送信するように構成される。いくつかの実施形態では、第3の端子端部331cは、ハブ装置300の他の構成要素に結合することができる。図4図7に示される端子端部331a、331bおよび331cまたはワイヤは、説明の目的のためだけに細長くされている。いくつかの実施形態では、端子端部331a、331bおよび331cまたはワイヤの長さは、図示されているよりも短くすることができる。いくつかの実施形態では、端子端部331a、331bおよび331cまたはワイヤは、ワイヤチャネル329内に位置決めすることができる。
【0056】
図5は、本技術の実施形態によるサイドカバー321の等角図である。サイドカバー321は、基部(またはディスク部分)333と、基部333から延伸する嵌合部分(または円形部分/フランジ)335とを含む。図示された実施形態では、第1の接触部分、第2の接触部分、第3の接触部分および第4の接触部分(またはピンコネクタ/コンタクト)337a−dが嵌合部分335の周囲に位置決めされる。第1の接触部分、第2の接触部分および第3の接触部分またはピンコネクタ337a−cは、それぞれ、端子端部331a−cに結合される。いくつかの実施形態では、「接触部分」および対応する「端子端部」は、「コネクタ」と総称される。
【0057】
いくつかの実施形態では、第1のコネクタ331a、331bは、ハブ装置(例えば、要素100、200または300)を充電するように構成された充電コネクタであってもよい。第2のコネクタ331cは信号コネクタであってもよい。第3のコネクタ331dは、サイドカバー321と充電ヘッド(例えば、図10または図11参照)との間の接続を容易にするためのコネクタとすることができる。各コネクタは、上述したように、接触部分と端子端部とを含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1の接触部分337aは、有線充電器の正(+)端子/ノードに結合するように構成される。第2の接触部分337bは、有線充電器の負(−)端子/ノードに結合するように構成される。第3の接触部分337cは、ハブ装置内の内部回路を、ハブ装置300を制御、維持、または構成するために使用できる外部デバイス(例えば、コンピュータ、スマートフォン、ワークステーションなど)に結合するように構成される。図示の実施形態では、第3の接触部分337cも外部デバイスに結合するように構成されている。
【0059】
第3の接触部分337cは、ハブ装置に関連するプロセス(例えば充電プロセス)を制御するための信号を外部装置から受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、信号は、外部デバイス(例えば、スマートフォン、ポータブルデバイスなど)からの制御信号であってもよい。この信号は、ハブ装置を制御、維持、または構成するために使用することができる。いくつかの実施形態では、信号は、他のコネクタが適切に接続されているか否かを示すことができる。例えば、第3の接触部分337cは、(1)バッテリアセンブリ205の充電状態(SoC)に基づいて充電速度を制御するための、および/または(2)バッテリアセンブリ205が完全に充電されている場合もしくは第3の接触部分337cが適切に接続されていない場合に電気供給を中断するための信号を受信することができる
【0060】
いくつかの実施形態では、ハブ装置は、補助基板325上に位置決めされたWi−Fiおよび/またはBluetoothモジュールを介して、1つまたは複数の外部デバイスに結合することができる。このようにして、外部デバイス(例えば、スマートフォン、モバイルデバイス、コンピュータ、ワークステーションなど)を使用して、ハブ装置を制御、維持、または構成することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、第4の接触部分337dは、サイドカバー321と充電器(または充電ヘッド)との間の接続を容易にするように構成される。例えば、第4の接触部分337dは、充電器の金属部分を引き付ける磁石を含むことができる。いくつかの実施形態では、第4の接触部分337dは、充電器の磁石によって引き付けられることができる金属部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、接触部分337は、サイドカバー321と充電器との間の接続を容易にするように構成された弾性構成要素/構造またはバネを含むことができる。そのような実施形態は、図19図21を参照して以下に説明される。
【0062】
図示された実施形態では、第1の接触部分、第2の接触部分、第3の接触部分および第4の接触部分337a〜dは、サイドカバー321のフランジ335上に位置決めされる。しかし、他の実施形態では、第1の接触部分、第2の接触部分、第3の接触部分および第4の接触部分337a〜dは、様々な方法で構成/位置決めすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、第3の接触部分337cは、第1の接触部分337aと第2の接触部分337bとの間の位置に位置決めすることができる。
【0063】
図6は、本技術の実施形態によるサイドカバー321から外向きに延伸する嵌合部分335の側面図である。図示のように、基部333は、嵌合部分335の縁から基部333の縁までの傾斜S(S=Y/X)を有するように形成されている。図示の実施形態では、基部333は、湾曲したまたは傾斜した表面を有するように形成される。他の実施形態では、基部333は、概して平坦な表面を有するように形成することができる。
【0064】
図7は、接触部分337と、本技術の実施形態によるバッテリに接続された端子端部331との間を電気的に接続する接続構造339またはクリップ(図7には339aおよび339bとして示す)の等角図である。図示された実施形態では、各接触部分337は、端部キャップ3372(図7には3372aと3372bとして示す)を有する一端に環状スロットを有する丸いポストとして形成される。クリップまたは接続構造339は、両部分の間の電気的接続を形成するために、接触部分337のスロットに合うように成形されている半円形の凹部を含む。端子端部331は、接続構造339の他端の穴にはんだ付けされるか、または他の様態で固定される。
【0065】
接続構造339は、端子端部331の対応する1つと接触部分337の対応する1つを接続するように構成される。図示されるように、第1の端子端部331aは、第1の接続構造339aの端部に結合される。第1の接続構造339aの反対側の端部には、第1の接触部分337aの首部3371aを収容するための第1のピン開口3391a(または第1のピン凹部)が形成されている。第1の接触部分337aは、第1の接触部分337aが軸方向に移動するのを妨げるように(または少なくとも部分的に拘束するように)、第1の接続構造339aの(平)面に接触するように構成されたキャップ部分3372aを含む(例えば、方向T1)。
【0066】
図7にも示されているように、第2の端子端部331bは、第2の接続構造339bの端部に結合されている。第2の接続構造339bの反対側の端部には、第2の接触部分337bの首部3371bを収容するための第2のピン開口3391bが形成されている。第2の接触部分337bは、第2の接触部分337bが軸方向に移動するのを妨げるように(または少なくとも部分的に抑えるように)、第2の接続構造339bの(平)面に接触するように構成されたキャップ部分3372bを含む(例えば、方向T2)。
【0067】
図示されている実施形態では、上述したように、第4の接触部分337dは、サイドカバー321の充電器への接続を容易にするように構成される。例えば、第4の接触部分337dは、充電器の金属部分を引き付けることができる磁石を含むことができる。したがって、第4の接触部分337dは、いずれの端子端部331にも結合されない。いくつかの実施形態では、接触部分337は、製造またはメンテナンスを容易にするために実質的に同じ形状に形成することができる。いくつかの実施形態では、接触部分337は、個々の接触部分が異なる特性または機能を有することができるように、異なる導電性材料から作成することができる。
【0068】
図8は、本技術の実施形態によるサイドカバー321の断面図(例えば、図6に示す断面A−A')である。図8には、接触部分337(例えば、第2の接触部分337b)、
端子端部331(例えば、第2の端子端部331b)、接続構造339(例えば、第2の接続構造339b)が示されている。接触部分337は、(サイドカバー321の)嵌合部分335の穴の中に位置している。サイドカバー321の内壁が、接触部分337がサイドカバー321の中心にさらに押し込まれることを防止する。接続構造339内の凹部(例えば、図7のピン凹部3391)は、接触部分337の頭部(例えば、キャップ部分3372)が接続構造339を通じて引っ張られることがないように、接触部分337内のスロットを覆ってスナップ嵌めする。したがって、接触部分337は、サイドカバー321の穴に保持される。
【0069】
図示した実施形態では、端子端部331は接続構造339に結合され、嵌合部分335の内面3351と接触している。嵌合部分335に接触することにより、端子端部331および接続構造339の構造的支持がもたらされ、したがって、構成要素の全体的な剛性が高まる。
【0070】
図8に示すように、接触部分337は、サイドカバー321の嵌合部分335の側周面3352に位置している。同様に示されるように、端子端部331は、嵌合部分335の反対側の側面(例えば、内面3351)に位置決めされる。
【0071】
図9は、本技術の実施形態による接触部分337a〜dおよびサイドカバー321の断面図(例えば、図6に示す断面B−B')である。図示のように、接触部分337a〜d
は、充電ヘッド901に結合されるように位置決めされる。充電ヘッド901は、所定の機能(例えば、充電電力の供給、データ伝送、2つの構成要素の電気的結合など)を行うように、接触部分337a〜337dの対応する1つに結合するように構成された4つの接触点903a〜dを含む。
【0072】
例えば、第1の接触部分337aおよび第2の接触部分337bは、接触点903a、903bにそれぞれ結合され、結果、ハブ装置300内部のバッテリアセンブリ(例えば、バッテリアセンブリ205)を充電することができる。接触点903dは、充電ヘッド901をサイドカバー321に動作可能に取り付けることができるように、磁力によって第4の接触部分337dに結合される。接触点903cは、充電ヘッド901を介してハブ装置300と外部デバイスとの間で通信(例えば、信号を送信することによって)を可能にするために、第3の接触部分337cに結合される。
【0073】
図10は、本技術の一実施形態による充電ヘッド901の等角図である。図示されているように、充電ヘッド901は、ワイヤチャネル904(例えば、内部に位置決めされたワイヤ束を有する)を介して外部電源または外部デバイスに結合される。ワイヤチャネル904は、ハブ装置300に結合されたワイヤ(例えば、接触点903a〜cおよび接触部分337a〜cに結合されたワイヤ)を収容または保護するように構成される。
【0074】
図示するように、充電ヘッド901は、サイドカバー321の形状に対応する半円形の開口1509とともに形成されている。図示の実施形態では、充電ヘッド901は、サイドカバー321の接触部分337a〜dと充電ヘッド901の接触点903a〜dとの接触を可能にするように構成された2つの楕円形の開口905a、905bを含むことができる。図示された実施形態では、第1の接触部分337aおよび第2の接触部分337b(充電電力を受け取るように構成されている)は、同じ開口(例えば、開口905a)内に位置決めされ、一方、残りの接触部分337c、337dは、他の開口(開口905b)内に位置決めされる。理論に縛られることなく、このような構成は、充電プロセス中に充電ヘッド901を介して送信されるデータまたは信号に対する通信干渉を効果的に防止または低減することができる。
【0075】
また、図10に示すように、充電ヘッド901は、2つの受け入れ開口907a、907bとともに形成されている。受け入れ開口907a、907bの各々は、充電ヘッド901が充電スタンド(例えば、図13参照)に結合され得るように接続部材を受け入れるように構成される。
【0076】
図11は、本技術の実施形態によるハブ装置300および充電ヘッド901を支持する車両フレーム1101の等角図である。図示するように、ハブ装置300のシャフト309は、車両フレーム1101に固定的に結合されている。ハブ装置300のハウジングアセンブリ301は、スポーク105およびリング構造103を介して車輪1103に結合される。車輪1103は、ハブ装置300によって回転されて、車両フレーム1101を動かすことができる。車輪1103が回転していないときには、充電ヘッド901をハブ装置300に結合してこれを充電することができる。いくつかの実施形態では、充電ヘッド901は、磁力(例えば、上述のように接触点903dと第4の接触部分337dとの間に生成される)によってハブ装置300に結合され得る。図示のように、充電ヘッド901は、ワイヤ1105を介して外部電源に接続することができる。
【0077】
図12は、本技術の一実施形態による充電スタンド1201の等角図である。充電スタンド1201は、充電ヘッド901と、車両構造(例えば、車両フレーム1101)に結合されているハブ装置(例えば、ハブ装置300)とを支持/位置決めするように構成されている。いくつかの実施形態では、充電ヘッド901によってハブ装置が充電されるとき、充電スタンド1201は、ハブ装置を適切な位置で支持する。例えば、充電スタンド1201によってハブ装置を持ち上げることができ、したがって、ハブ装置に結合された車輪は地面に接触しない。
【0078】
充電スタンド1201は、ベースまたは足部1203と、傾斜部分または首部1205と、首部1205から延伸する垂直部分または頭部1207とを含む。ベース1203は、充電スタンド1201を床または地面上に位置決めするように構成されている。いくつかの実施形態では、ベース1203は、底面1203aと床面FSとの間に十分な摩擦(例えば、底面1203aを「粗い」面とする)を提供する材料を含むことができる。傾斜部分1205は、ベース1203を垂直部分1207に結合するように構成される。
【0079】
充電スタンド1201は、垂直部分1207と充電ヘッド901とを結合する中空アーム1209を含む。中空アーム1209はまた、充電ヘッド901に結合された1つまたは複数のワイヤを収容するように構成されている。いくつかの実施形態では、ワイヤは、傾斜部分1205の内部の空間および/または垂直部分1207の内部の空間にさらに位置決めすることができる。
【0080】
図示のように、充電スタンド1201は、傾斜部分1205を支持するように位置決めされた傾斜支持構造1211を含むことができる。いくつかの実施形態では、傾斜支持構造1211は、傾斜部分1205がベース1203に対して動かされたときに衝撃吸収材またはダンパとして作用するように構成される間隙1211aとともに形成することができる。いくつかの実施形態では、間隙1211aは、充電スタンド1201に加えられる衝撃を吸収するために、弾性材料(例えばゴムバンパを形成する)で充填することができる。いくつかの実施形態では、間隙1211aは、首部1205の内側に位置決めされた1つまたは複数のワイヤの出口として使用することができる。図12に示すように、ベース1203は、車輪を位置決めまたは収容するように構成されるスロット1213とともに形成することができる(例えば、図14参照)。
【0081】
図13および図14は、ハブ装置300が充電ヘッド901にどのように結合され、充電スタンド1201によってどのように支持されるかを示している。図13において、ハブ装置300のサイドカバー321は、充電ヘッド901によって形成された半円形の開口1509と位置整合される。図14において、ハブ装置300は、下方に(例えば、方向Dに)動かされ、次いでサイドカバー321は、半円形開口1509内に位置決めされ、嵌め込まれる。充電ヘッド901は、車両が充電スタンド1201から脱落しないように、ハブと車両のフレーム(例えば、車両フレーム1101)との間に嵌め込まれる。
【0082】
結果として、充電ヘッド901とハブ装置300とが結合され、その後、充電ヘッド901を介してハブ装置300を充電することができる。図14に示すように、車輪1103は、ハブ装置300が充電されるときに車輪1103を適切な位置に位置決めするのを容易にするために、スロット1213内に位置決めすることができる。
【0083】
図15は、本技術の別の実施形態による無線充電システム1500を示す。無線充電システム1500は、送電デバイス/構成要素1501と、受電デバイス/構成要素1503とを含む。いくつかの実施形態では、送電デバイス1501は、電力波(例えば、RF波)を伝送するように構成されている送信機(TX)、または、交番磁界を生成するための一次コイルを含む。受電デバイス1503は、送信機から送信される電力波を受け取り、または、生成されている磁界に応答するように構成されている受信機(RX)または二次コイルを含む。RXは、受け取った電力をさらに使用してバッテリを充電することができる。
【0084】
いくつかの実施形態では、無線充電システム1500は、同じ共振周波数で共振するように回転される一対の共振回路を含む。共振回路の1つはTX内に位置決めされ、もう1つはRX内に位置決めされる。TXは、TXにおいて共振回路によって共振周波数にあるRF波を生成する発振器を含む。生成されたRF波は、RXの共振回路によって受け取ることができる。RXは、RXの共振回路に結合された整流器を含む。整流器は、受け取ったRF波を電流に変換してバッテリを充電するように構成される。いくつかの実施形態では、TXおよびRXは異なる設計または構成を有することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、送電デバイス1501は、(1)受電デバイス1503の存在を検出し、(2)検出された受電デバイス1503に基づいて、充電プロセスを実行するための適切な無線/非接触/誘導充電プロトコル(例えば、「Qi」規格、「AirFuel Alliance」規格、「Magne Charge」規格など)を決定し、(3)決定された充電プロトコルに基づいて充電プロセスを開始するように構成されたコントローラ(例えば、チップ、制御ロジック、プロセッサなど)を含むことができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、コントローラは、(1)ハブ装置300またはその中の構成要素(例えば、受電デバイス1503)を認証し、 (2)認証結果に基づいて、充電プロセスを行うか否かを決定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、コントローラは、信号を生成し、生成された信号をサーバまたはユーザデバイスに送信して、認証の結果を示すようにさらに構成することができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、コントローラは、(1)ハブ装置300に位置決めされたバッテリに取り付けられたバッテリメモリに記憶された情報(例えば、バッテリ使用情報、バッテリ状態情報など)を受信し、(2)受信した情報をサーバまたはユーザデバイスに送信するようにさらに構成することができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、コントローラは、ハブ装置300の主回路基板203によって担持されるECUと通信するようにさらに構成され得る。例えば、コントローラは、ハブ装置300の構成要素(例えば、バッテリアセンブリ205)のファームウェア/ソフトウェア更新を提供することができる。
【0089】
図15に示すように、送電デバイス1501は充電ヘッド901内に位置決めされ、受電デバイス1503はハブ装置300内に位置決めされる。いくつかの実施形態では、受電デバイス1503は、ハブ装置300のサイドカバー321に結合された基板(例えば、補助基板325)上に位置決めすることができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、サイドカバー321は、送電デバイス1501と受電デバイス1503との間の伝送に実質的に干渉しない材料(例えば、プラスチック)から作成される。いくつかの実施形態では、充電ヘッド901は、送電デバイス1501と受電デバイス1503との間の伝送に実質的に干渉しない材料(例えば、プラスチック、樹脂など)から作成されるハウジングを含むことができる。上述したように、サイドカバー321は、外部デバイスとの通信のためにサイドカバー321に結合され、または、サイドカバー321によって担持される、Wi−Fiおよび/またはBluetoothモジュールによる信号伝送/通信を可能にする。
【0091】
いくつかの実施形態では、送電デバイス1501は、充電スタンド1201の垂直部分1207または中空アーム1209の内側などの他の場所で、充電ヘッド901の表面に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、受電デバイス1503は、ハブ装置300の表面上に位置決めされてもよく、ハブ装置300のハウジングアセンブリ301または他の適切な場所に組み込まれてもよい。
【0092】
図16は、送電デバイス1501の一実施形態の等角図である。図示されるように、送電デバイス1501は、平らな構造を有し、ハブ装置300の補助基板325(実施形態によっては、受電デバイス1503が位置決めされる)に隣接して位置決めされるように構成される。いくつかの実施形態では、送電デバイス1501は、補助基板325に従って成形することができる。いくつかの実施形態では、送電デバイス1501は、部分的に円形の平坦な構造を有する。いくつかの実施形態では、送電デバイス1501は、三日月形の平坦な構造を有することができる。受電構成要素1503は、補助基板325上に位置決めされるか、または補助基板325によって担持され得る。
【0093】
図17は、本技術の実施形態による受電デバイス1503を示す概略図である。図示するように、受電デバイス1503は、補助基板325の下部に位置する。いくつかの実施形態では、受電デバイス1503は、補助基板325の別の部分(例えば、上側または側部)に位置決めすることができる。補助基板325は、シャフト(例えば、シャフト309)を通過させるための開口2031とともに形成されている。一部の実施形態では、受電デバイス1503は、開口2031に対応する形状で形成することができる。いくつかの実施形態では、受電デバイス1503は、補助基板325に対応する形状で形成することができる。いくつかの実施形態では、受電デバイス1503は、送電デバイス1501に対応する形状で形成することができる。
【0094】
図18は、本技術の実施形態による送電構成要素1501および受電デバイス1503を示す概略断面図である。図示のように、送電構成要素1501と受電デバイス1503とは、一般的に互いに平行に位置決めされている。いくつかの実施形態では、送電構成要素1501および受電デバイス1503は、一定の角度を形成するように位置決めすることができる。
【0095】
本発明の無線充電器および有線充電器の利点は、例えば、(1)ユーザが有線充電器または無線充電器のいずれかによって充電するための便利な方法を選択できるようにすること、ならびに、(2)(充電中および充電後にハブ装置を依然として水密性、防水性、気密性などにできるように)ハブ装置を開放または調整することなく使用準備ができた充電器を提供することを含む。
【0096】
図19は、本技術の一実施形態によるコネクタ1901a〜dを示す。図示のように、コネクタ1901a〜dは、それぞれ接触部分1937a〜dおよび端子端部(例えば、ワイヤ)1933a〜dを含む。端子端部1933a〜dは、ハブ装置(例えば、要素100、200、300)の主回路基板(例えば、要素203)によって担持されるバッテリアセンブリ(例えば、要素205)またはコントローラに結合される。いくつかの実施形態では、端子端部1933a、1933dはバッテリアセンブリに結合され、端子端部1933b、1933cはコントローラに接続される(試験、情報交換などのため)。
【0097】
いくつかの実施形態では、接触部分1937a〜dの1つまたは複数は、対応する接点に電気的に結合するように構成されたばね接点であってもよい。いくつかの実施形態では、ばね接点は、電気的接続を容易にするようにされた弾性力を提供するような形状にすることができる。例えば、図19に示すように、接触部分1937aは、充電ヘッド(図21)の雄型位置決め構造(例えば、突起)を受け入れるように構成される雌型位置決め構造(または凹部)1903aとともに形成されている。同様に、接触部分1937dも、充電ヘッドの雄型位置決め構造(例えば、突起)を受け入れるように構成される雌型位置決め構造(または凹部)1903dとともに形成されている。雄/雌型位置決め構造は、接触部分1937a、1937dと充電ヘッド(図21)との間の接続を容易にするように構成されている。
【0098】
図20は、本技術の実施形態によるサイドカバー321を示す。図示されているように、サイドカバー321は、基部333と、基部333から延伸する嵌合部分335とを含む。嵌合部分335は、対応する接触点2103aに結合することができるように、接触部分1937aが通過することを可能にする開口とともに形成されている。
【0099】
ここで図21を参照すると、充電ヘッド2101は、接触部分1937a〜dとそれぞれ結合するように構成される4つの接触点2103a〜dとともに形成されている。図21に示すように、接触点2103a、2103dは、雄型位置決め構造(または突起)2105a、2105bとともに形成されている。雄型位置決め構造2105a、2105bは、それぞれ、雌型位置決め構造1903a、1903d内に受け入れられ/位置決めされるように構成され、結果、充電コネクタ1901a、1901dが接触点2103a、2103dに嵌合して固定的に結合される。
【0100】
図21に示すように、接触点2103b、2103cは、接触部分1937b、1937cに接触するように構成される雄型位置決め構造(または突起)2105b、2105cとともに形成することもできる。雄型位置決め構造2105b、2105cは、接触点2103b、2103cが接触部分1937b、1937cと適切に接触していることを確実にすることができる。
【0101】
本技術は、特定の例示的な実施形態を参照して説明されているが、本技術は、記載された実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の主旨および範囲内で修正および改変されて実施され得ることが認識されよう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味において考えられるべきである。
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21