特許第6693023号(P6693023)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6693023
(24)【登録日】2020年4月20日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】音を生成するための方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20200427BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20200427BHJP
   H04R 23/00 20060101ALI20200427BHJP
   B64C 39/00 20060101ALI20200427BHJP
【FI】
   G10K15/04 302A
   H04R3/00 310
   H04R23/00 310
   B64C39/00
【請求項の数】15
【全頁数】55
(21)【出願番号】特願2018-505646(P2018-505646)
(86)(22)【出願日】2015年9月16日
(65)【公表番号】特表2018-532136(P2018-532136A)
(43)【公表日】2018年11月1日
(86)【国際出願番号】CN2015089691
(87)【国際公開番号】WO2017045144
(87)【国際公開日】20170323
【審査請求日】2018年2月16日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ラン、チウ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ、ウェンロン
【審査官】 堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−341599(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0134058(US,A1)
【文献】 特開2012−076628(JP,A)
【文献】 特開平08−079896(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3199308(JP,U)
【文献】 特表2006−500887(JP,A)
【文献】 特開2007−067999(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/063823(WO,A1)
【文献】 特開2005−260510(JP,A)
【文献】 特開2011−035681(JP,A)
【文献】 特開2004−158141(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/04
B64C 39/00
H04R 3/00
H04R 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ駆動信号を、モバイルプラットフォームを駆動するモータに印加するステップと、
前記モータ駆動信号の第1のオーディオ信号の成分に対応する音を、前記モータで生成するステップと
を含み、
前記モータ駆動信号を前記モータに印加するステップは、第2のオーディオ信号によって前記モータ駆動信号を生成するステップを含み、
前記モータ駆動信号を生成するステップは、前記音の音量を変化させるステップを含み、
前記音の前記音量を変化させる前記ステップは、前記モータの固定子に対して前記モータの回転子の平衡位置を調整するステップを含み、
前記モータ駆動信号を生成するステップは、前記モータ駆動信号によって、前記モータの回転子の平衡位置に対して前記モータの回転子を前記モータの径方向に振動させるステップを含む、
音を生成する方法。
【請求項2】
前記モバイルプラットフォームは無人航空機であり、
前記モータは、前記無人航空機を動作させる推進機構に搭載されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記音を前記モータで生成するステップは、前記無人航空機が着陸、離陸、または飛行の動作中に前記音を前記モータで生成するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モータ駆動信号を生成するステップは、前記第2のオーディオ信号で前記モータ駆動信号を符号化するステップを含む、請求項1から3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記モータ駆動信号を符号化するステップは、前記第2のオーディオ信号でパルス性信号を変調して、前記モータ駆動信号を生成するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のオーディオ信号で前記パルス性信号を変調するステップは、パルス幅変調を使用して、前記第2のオーディオ信号で前記パルス性信号を変調するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記モータ駆動信号を生成するステップは、前記第2のオーディオ信号を低域通過フィルタリングするステップを含む、請求項から請求項の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
モバイルプラットフォームと連動する制御装置から前記第2のオーディオ信号を受信するステップを更に含む、請求項から請求項の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のオーディオ信号を受信するステップは、前記制御装置と前記モータに連動するモータ制御装置とを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、前記第2のオーディオ信号を受信するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
オーディオ・ファイルを復号化することによって、前記第1のオーディオ信号を生成するステップを更に含む、請求項から請求項の何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
モバイルプラットフォームと連動する制御装置から前記オーディオ・ファイルを受信するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のオーディオ信号を受信するステップは、前記制御装置と前記モータに連動するモータ制御装置とを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、前記オーディオ・ファイルを受信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記モータと連動する前記モータ制御装置のメモリから前記オーディオ・ファイルを受信するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記モータ駆動信号がフィルタリングされると駆動可能になり、スピーカを駆動して、前記モータによって生成される前記音と一致するオーディオ・コンテンツを提示するステップを更に含む、請求項1から請求項13の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1から請求項14の何れか1項に記載の音を生成する方法を実行するプロセッサを含む、音を生成するためのシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
著作権表示
この特許文献の開示の一部分は、著作権保護に従う内容を含んでいる。著作権者は、この特許文書又は特許開示が特許商標局の特許ファイル又は特許記録に記載されている通りに、それをいずれかの者が完全に複製することに異存はないが、さもなければ著作権を全て留保する。
【0002】
開示される実施形態は一般に、オーディオ信号処理に関し、より詳細には、それだけに限定されるものではないが、音を生成するためのシステム、装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
有人車両や無人車両などのモバイルプラットフォームを使用して、軍事用途及び民生用途において、監視、偵察、及び探査の任務を実行することができる。
【0004】
たとえば、無人航空機(UAV)には、周囲の環境からデータを収集するためのセンサ、又は目的地に送り届ける物資などの機能ペイロードを用意してもよい。UAV技術がかなり発達したとしても、さらなる改善が常に必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、音を生成するための装置及びシステム、並びに、そうした装置及びシステムを作製し、使用するための方法に関する。
【0006】
本明細書において開示される第1の態様によれば、音を生成するための方法が説明してあり、この方法は、
モータ駆動信号をモータに印加するステップと、
このモータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音をモータが生成できるようにするステップと
を含む。
【0007】
開示された方法の実施形態によっては、この印加するステップは、モバイルプラットフォームに連動するモータに、モータ駆動信号を印加するステップを含む。
【0008】
開示された方法の実施形態によっては、この印加するステップは、モバイルプラットフォームを移動させることができるモータ駆動信号を、モータに印加するステップを含む。
【0009】
開示された方法の実施形態によっては、この生成するステップは、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを生成するステップを含む。
【0010】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、オーディオ信号によってモータ駆動信号を生成するステップを含む。
【0011】
開示された方法の実施形態によっては、この生成するステップは、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するステップを含む。
【0012】
開示された方法の実施形態によっては、この符号化するステップは、オーディオ信号でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号を生成するステップを含む。
【0013】
開示された方法の実施形態によっては、この変調するステップは、パルス幅変調を使用して、オーディオ信号でパルス性信号を変調するステップを含む。
【0014】
開示された方法の実施形態によっては、生成するステップは、音量を変化させるステップを含む。
【0015】
開示された方法の実施形態によっては、音量を変化させるこのステップは、モータの固定子に対してモータの回転子の平衡位置を調整するステップを含む。
【0016】
開示された方法の実施形態によっては、生成するステップは、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するために、オーディオ信号に直流(DC)信号を印加するステップを含む。
【0017】
開示された方法の実施形態によっては、生成するステップは、オーディオ信号を低域通過フィルタリングするステップを含む。
【0018】
開示された方法の実施形態によっては、生成するステップは、モータ駆動信号によって、回転子の平衡位置に対してモータの回転子を振動させるステップを含む。
【0019】
開示された方法の実施形態によっては、この方法は更に、回転子を少なくとも部分的に囲繞するケーシングを振動させることによって音を増幅するステップを含む。
【0020】
開示された方法の実施形態によっては、この方法は更に、モバイルプラットフォームと連動する主制御装置からオーディオ信号を受信するステップを含む。
【0021】
開示された方法の実施形態によっては、この受信するステップは、主制御装置とモータに連動するモータ制御装置とを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、オーディオ信号を受信するステップを含む。
【0022】
開示された方法の実施形態によっては、この方法は更に、オーディオ・ファイルを復号化することによってオーディオ信号を生成するステップを含む。
【0023】
開示された方法の実施形態によっては、この方法は更に、モバイルプラットフォームと連動する主制御装置からオーディオ・ファイルを受信するステップを含む。
【0024】
開示された方法の実施形態によっては、この受信するステップは、主制御装置とモータに連動するモータ制御装置とを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、オーディオ・ファイルを受信するステップを含む。
【0025】
開示された方法の実施形態によっては、この方法は更に、モータと連動するモータ制御装置のメモリからオーディオ・ファイルを取り出すステップを含む。
【0026】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号をモータに印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、フィルタリングされると駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを提示するようになる。
【0027】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号をモータに印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、20Hz〜20kHzの帯域幅にフィルタリングされると駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0028】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号を印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタを用いてフィルタリングされると、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成できるようになる。
【0029】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号をモータに印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、フィルタリングされると、スピーカを駆動して、フィルタリングされるとモータによって生成される音と一致する口述コンテンツを生成できるようになる。
【0030】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号をモータに印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、フィルタリングされると駆動可能になって、スピーカを駆動して、フィルタリングされるとモータによって生成される音と一致する音楽コンテンツを生成するようになる。
【0031】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号を印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、フィルタリングされると、低域通過フィルタによってフィルタリングされたときにDCバイアス信号を含む。
【0032】
開示された方法の実施形態によっては、印加するステップは、モータ駆動信号をモータに印加するステップを含み、このモータ駆動信号は、遮断周波数が20Hの低域通過フィルタによってフィルタリングされるとDCバイアス信号を含む。
【0033】
本明細書において開示される別の態様によれば、音を生成するためのシステムが説明してあり、このシステムは、モータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音をモータが生成できるようにモータを駆動するために、モータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のプロセッサを備える。
【0034】
開示されたシステムの実施形態によっては、モータは、モバイルプラットフォームと連動している。
【0035】
開示されたシステムの実施形態によっては、モータは、モバイルプラットフォームを移動できるように構成される。
【0036】
開示されたシステムの実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0037】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対してモータの回転子を振動させるように構成される。
【0038】
開示されたシステムの実施形態によっては、回転子は、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される。
【0039】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、オーディオ信号によってモータ駆動信号を生成するように構成される。
【0040】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するように構成される。
【0041】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、オーディオ信号でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号を生成するように構成される。
【0042】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、パルス幅変調を使用して、オーディオ信号でパルス性信号を変調するように構成される。
【0043】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、音量を変化させるように構成される。
【0044】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、モータ駆動信号に基づいて、モータの固定子に対してモータの回転子の平衡位置を調整するように構成される。
【0045】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、直流(DC)信号をオーディオ信号に重畳するように構成され、このDC信号は、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するように構成される。
【0046】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、低域通過フィルタを使用してオーディオ信号をフィルタリングするように構成される。
【0047】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、モバイルプラットフォームと連動する主制御装置からオーディオ信号を受信するように構成される。
【0048】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、主制御装置と1つ又は複数のプロセッサとを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、オーディオ信号を受信するように構成される。
【0049】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、オーディオ・ファイルを復号化することによってオーディオ信号を生成するように構成される。
【0050】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、モバイルプラットフォームと連動する主制御装置からオーディオ・ファイルを受信するように構成される。
【0051】
開示されたシステムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、主制御装置と1つ又は複数のプロセッサとを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、オーディオ・ファイルを受信するように構成される。
【0052】
開示されたシステムの実施形態によっては、このシステムは更に、オーディオ・ファイルを記憶するためのメモリを備え、1つ又は複数のプロセッサは、このメモリからオーディオ・ファイルを取り出すように構成される。
【0053】
開示されたシステムの実施形態によっては、フィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0054】
開示されたシステムの実施形態によっては、20Hz〜20kHzの帯域幅にフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0055】
開示されたシステムの実施形態によっては、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0056】
開示されたシステムの実施形態によっては、フィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、音と一致する口述コンテンツを生成するようになる。
【0057】
開示されたシステムの実施形態によっては、フィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、音と一致する音楽コンテンツを生成するようになる。
【0058】
開示されたシステムの実施形態によっては、遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号はDCバイアス信号を含む。
【0059】
開示されたシステムの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは無人航空機(UAV)である。
【0060】
本明細書において開示される別の態様によれば、推進システムが説明してあり、このシステムは、
モータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のモータ制御装置と、
このモータ制御装置に結合され、モータ駆動信号によって駆動されて、モータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音を生成するモータと
を備える。
【0061】
開示された推進システムの実施形態によっては、この音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0062】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータは回転子を備え、モータ制御装置は、モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対して回転子を振動させるように構成される。
【0063】
開示された推進システムの実施形態によっては、回転子は、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される。
【0064】
開示された推進システムの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、オーディオ信号によってモータ駆動信号を生成するように構成される。
【0065】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するように構成される。
【0066】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号を生成するように構成される。
【0067】
開示された推進ステムの実施形態によっては、モータ制御装置は、パルス幅変調を使用して、オーディオ信号でパルス性信号を変調するように構成される。
【0068】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータは、固定子、及びこの固定子を基準にして回転可能な回転子を備える。
【0069】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータ制御装置は、モータ駆動信号に基づいて、固定子に対して回転子の平衡位置を調整することによって音量を変化させるように構成される。
【0070】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータ制御装置は、直流(DC)信号をオーディオ信号に重畳するように構成される。
【0071】
開示された推進システムの実施形態によっては、このDC信号は、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するように構成される。
【0072】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータ制御装置は、低域通過フィルタを使用してオーディオ信号をフィルタリングするように構成される。
【0073】
開示された推進システムの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ・ファイルを復号化することによってオーディオ信号を生成するように構成される。
【0074】
開示された推進システムの実施形態によっては、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0075】
開示された推進システムの実施形態によっては、遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号はDCバイアス信号を含む。
【0076】
本明細書において開示される別の態様によれば、モバイルプラットフォームが説明してあり、このモバイルプラットフォームは、
モータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のモータ制御装置と、
このモータ制御装置に結合され、モータ駆動信号によって駆動されて、モータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音を生成する1つ又は複数のモータと
を備える。
【0077】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータは、モバイルプラットフォームを移動できるように構成される。
【0078】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0079】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータは回転子を備え、モータ制御装置は、モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対して回転子を振動させるように構成される。
【0080】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、回転子は、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される。
【0081】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、1つ又は複数のプロセッサは、オーディオ信号によってモータ駆動信号を生成するように構成される。
【0082】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するように構成される。
【0083】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号を生成するように構成される。
【0084】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、パルス幅変調を使用して、オーディオ信号でパルス性信号を変調するように構成される。
【0085】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータは、固定子、及びこの固定子を基準にして回転可能な回転子を備える。
【0086】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、モータ駆動信号に基づいて、固定子に対して回転子の平衡位置を調整することによって音量を変化させるように構成される。
【0087】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、直流(DC)信号をオーディオ信号に重畳するように構成される。
【0088】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、このDC信号は、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するように構成される。
【0089】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、低域通過フィルタを使用してオーディオ信号をフィルタリングするように構成される。
【0090】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは更に、
このモバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
主制御装置とモータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を備え、
モータ制御装置は、制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して主制御装置からオーディオ信号を受信するように構成される。
【0091】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ・ファイルを復号化することによってオーディオ信号を生成するように構成される。
【0092】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは更に、
このモバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
主制御装置とモータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を備え、モータ制御装置は、制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して主制御装置からオーディオ・ファイルを受信するように構成される。
【0093】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、このモバイルプラットフォームは更に、モータ制御装置に結合されたメモリを備え、このモータ制御装置は、メモリからオーディオ・ファイルを取り出すように構成される。
【0094】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0095】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、口述コンテンツを生成するようになり、音がスピーチを含み、このスピーチが口述コンテンツと一致する。
【0096】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、音楽コンテンツを生成するようになり、音が音楽を含み、この音楽が音楽コンテンツと一致する。
【0097】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号はDCバイアス信号を含む。
【0098】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは無人航空機(UAV)である。
【0099】
本明細書において開示される別の態様によれば、モバイルプラットフォームを組み立てるためのキットが説明してあり、このキットは、
オーディオ信号によってモータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のモータ制御装置と、
このモータ制御装置に結合され、モータ駆動信号によって駆動されて、オーディオ信号に対応する音を生成する1つ又は複数のモータと
を備える。
【0100】
キットの実施形態によっては、モータは、モバイルプラットフォームを移動できるように構成される。
【0101】
キットの実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0102】
キットの実施形態によっては、モータは回転子を備え、モータ制御装置は、モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対して回転子を振動させるように構成される。
【0103】
キットの実施形態によっては、回転子は、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞されるように構成される。
【0104】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号によってモータ駆動信号を生成するように構成される。
【0105】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するように構成される。
【0106】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ信号でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号を生成するように構成される。
【0107】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、パルス幅変調を使用して、オーディオ信号でパルス性信号を変調するように構成される。
【0108】
キットの実施形態によっては、モータは、固定子、及びこの固定子を基準にして回転可能な回転子を備える。
【0109】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、モータ駆動信号に基づいて、固定子に対して回転子の平衡位置を調整することによって音量を変化させるように構成される。
【0110】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、直流(DC)信号をオーディオ信号に重畳するように構成され、このDC信号は、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するように構成される。
【0111】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、低域通過フィルタを使用してオーディオ信号をフィルタリングするように構成される。
【0112】
キットの実施形態によっては、キットは更に、
モバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
主制御装置とモータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を備え、モータ制御装置は、制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して主制御装置からオーディオ信号を受信するように構成される。
【0113】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、オーディオ・ファイルを復号化することによってオーディオ信号を生成するように構成される。
【0114】
キットの実施形態によっては、キットは更に、
モバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
主制御装置とモータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つとを備え、モータ制御装置は、制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して主制御装置からオーディオ・ファイルを受信するように構成される。
【0115】
キットの実施形態によっては、このキットは更に、モータ制御装置に結合されたメモリを備え、このモータ制御装置は、メモリからオーディオ・ファイルを取り出すように構成される。
【0116】
キットの実施形態によっては、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0117】
キットの実施形態によっては、帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、口述コンテンツを生成するようになり、音がスピーチを含み、このスピーチが口述コンテンツと一致する。
【0118】
キットの実施形態によっては、帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、音楽コンテンツを生成するようになり、音が音楽を含み、この音楽が音楽コンテンツと一致する。
【0119】
キットの実施形態によっては、遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号はDCバイアス信号を含む。
【0120】
キットの実施形態によっては、モータ制御装置は、電子速度調節装置である。
【0121】
開示されたモバイルプラットフォームの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは無人航空機(UAV)である。
【0122】
本明細書において開示される別の態様によれば、モバイルプラットフォームを使用して音を生成する方法のための命令を含むコンピュータ・プログラム製品が説明してある。
【0123】
本明細書において開示される別の態様によれば、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するように構成されたエンコーダであって、このモータ駆動信号が駆動可能になって、モータを駆動して、オーディオ信号に対応する音を生成するエンコーダを備える、モータを制御するための装置が説明してある。
【0124】
装置の実施形態によっては、モータは、モバイルプラットフォームを移動できるように構成される。
【0125】
装置の実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、又はそれらの組合せを含む。
【0126】
装置の実施形態によっては、エンコーダは、モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対してモータの回転子を振動させるように構成される。
【0127】
装置の実施形態によっては、回転子は、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される。
【0128】
装置の実施形態によっては、エンコーダは、デジタル信号でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号を生成するように構成される。
【0129】
装置の実施形態によっては、エンコーダは、パルス幅変調を使用して、オーディオ信号でパルス性信号を変調するように構成される。
【0130】
装置の実施形態によっては、この装置は更に、モータ駆動信号に基づいて、モータの固定子に対してモータの回転子の平衡位置を調整することによって、音量を変化させるように構成された直流(DC)信号ユニットを備える。
【0131】
装置の実施形態によっては、DC信号ユニットは、DC信号をオーディオ信号に重畳するように構成され、このDC信号は、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するように構成される。
【0132】
装置の実施形態によっては、装置は更に、オーディオ信号を低域通過フィルタリングするように構成されたフィルタを備える。
【0133】
装置の実施形態によっては、装置は更に、オーディオ信号を増幅するように構成された増幅器を備える。
【0134】
装置の実施形態によっては、オーディオ信号はデジタル・オーディオ信号を含み、装置は更に、アナログ・オーディオ信号をデジタル・オーディオ信号に変換するように構成された信号変換器を備える。
【0135】
装置の実施形態によっては、装置は更に、主制御装置とこの装置を結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、モバイルプラットフォームと連動する主制御装置からオーディオ信号を受信するように構成された通信モジュールを備える。
【0136】
装置の実施形態によっては、装置は更に、オーディオ・ファイルを復号化することによってオーディオ信号を生成するように構成されたオーディオ信号デコーダを備える。
【0137】
装置の実施形態によっては、装置は更に、主制御装置とこの装置を結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、モバイルプラットフォームと連動する主制御装置からオーディオ・ファイルを受信するように構成された通信モジュールを備える。
【0138】
装置の実施形態によっては、装置は更に、オーディオ・ファイルを記憶するためのメモリを備え、オーディオ信号デコーダは、このメモリからオーディオ・ファイルを取り出すように構成される。
【0139】
装置の実施形態によっては、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる。
【0140】
装置の実施形態によっては、帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、口述コンテンツを生成するようになり、音がスピーチを含み、このスピーチが口述コンテンツと一致する。
【0141】
装置の実施形態によっては、帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、音楽コンテンツを生成するようになり、音が音楽を含み、この音楽が音楽コンテンツと一致する。
【0142】
装置の実施形態によっては、遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号はDCバイアス信号を含む。
【0143】
装置の実施形態によっては、モバイルプラットフォームには無人航空機(UAV)が含まれる。
【0144】
本明細書において開示される別の態様によれば、
モータ駆動信号でモータを駆動するステップであって、モータが、固定子、及び中心軸に対して回転するように構成された回転子を備えるステップと、
回転子を制御して、モータ駆動信号によって回転子の平衡位置に対して振動させて、音を生成するステップと
を含む、音を生成するための方法が説明してある。
【0145】
方法の実施形態によっては、駆動するステップは、モバイルプラットフォームを移動できるように構成されたモータを駆動するステップを含む。
【0146】
方法の実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0147】
方法の実施形態によっては、制御するステップは、回転子を制御して、モータの半径方向に沿って振動させるステップを含む。
【0148】
方法の実施形態によっては、この方法は更に、モータを少なくとも部分的に囲繞するケーシングを使用して音を増幅するステップを含む。
【0149】
方法の実施形態によっては、駆動するステップは、オーディオ信号で変調されたパルス波を含むモータ駆動信号でモータを駆動するステップを含む。
【0150】
方法の実施形態によっては、駆動するステップは、パルス幅変調を使用してオーディオ信号で変調されたパルス波を含むモータ駆動信号でモータを駆動するステップを含む。
【0151】
方法の実施形態によっては、方法は更に、固定子に対して回転子の平衡位置を調整することによって、音量を変化させるステップを含む。
【0152】
方法の実施形態によっては、方法は更に、モータ駆動信号内のDC信号によって、固定子に対して回転子の平衡位置を調整するステップを含む。
【0153】
方法の実施形態によっては、方法は更に、モータとモータ制御装置を結合するモータ駆動信号ラインを介して、モータ制御装置からモータ駆動信号を受信するステップを含む。
【0154】
本明細書において開示される別の態様によれば、
オーディオ信号によってモータ駆動信号を供給するように構成されたモータ制御装置と、
このモータ制御装置に結合され、固定子、及び中心軸に対して回転するように構成された回転子を備えるモータと
を備えるモバイルプラットフォームであって、回転子が、モータ駆動信号によって回転子の平衡位置に対して振動して、音を生成するように構成されたモバイルプラットフォームが説明してある。
【0155】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0156】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、回転子は、モータの半径方向に沿って振動して音を生成するように構成される。
【0157】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータは、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される。
【0158】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ駆動信号は、オーディオ信号で変調されたパルス波を含む。
【0159】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータ駆動信号は、パルス幅変調を使用してオーディオ信号で変調されたパルス波を含む。
【0160】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータは、モータの固定装置に対して可動装置の平衡位置を調整することによって音量を変化させるように構成される。
【0161】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モータは、オーディオ信号に重畳されたDC信号によって、モータの固定装置に対して可動装置の平衡位置を調整するように構成される。
【0162】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは更に、モータとモータ制御装置を結合するモータ駆動信号ラインを備え、モータは、モータ駆動信号ラインを介してモータ制御装置からモータ駆動信号を受信するように構成される。
【0163】
モバイルプラットフォームの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは無人航空機(UAV)である。
【0164】
本明細書において開示される別の態様によれば、
オーディオ信号によってモータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のモータ制御装置と、
このモータ制御装置に結合され、固定子、及び中心軸に対して回転するように構成された回転子を備える1つ又は複数のモータと
を備える、モバイルプラットフォームを組み立てるためのキットであって、回転子が、モータ駆動信号によって回転子の平衡位置に対して振動して、音を生成するように構成されたキットが説明してある。
【0165】
キットの実施形態によっては、音は、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む。
【0166】
キットの実施形態によっては、回転子は、モータの半径方向に沿って振動して音を生成するように構成される。
【0167】
キットの実施形態によっては、モータは、音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞されるように構成される。
【0168】
キットの実施形態によっては、モータ駆動信号は、オーディオ信号で変調されたパルス波を含む。
【0169】
キットの実施形態によっては、モータ駆動信号は、パルス幅変調を使用してオーディオ信号で変調されたパルス波を含む。
【0170】
キットの実施形態によっては、モータは、モータの固定装置に対して可動装置の平衡位置を調整することによって音量を変化させるように構成される。
【0171】
キットの実施形態によっては、モータは、オーディオ信号に重畳されたDC信号によって、モータの固定装置に対して可動装置の平衡位置を調整するように構成される。
【0172】
キットの実施形態によっては、キットは更に、モータとモータ制御装置を結合するモータ駆動信号ラインを備え、モータは、モータ駆動信号ラインを介してモータ制御装置からモータ駆動信号を受信するように構成される。
【0173】
キットの実施形態によっては、モバイルプラットフォームは無人航空機(UAV)である。
【図面の簡単な説明】
【0174】
図1】モータを用いて音を生成するためのシステムの一実施形態を示す、例示的な最上位の図である。
図2図1のモータを使用して音を生成するための方法の一実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。
図3】モータ駆動信号が供給される図2の方法の代替実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。
図4】オーディオ信号成分を有するモータ駆動信号を生成するステップを更に含む、図2の方法の別の代替実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。
図5】モータ駆動信号がメモリから取り出される図2の方法の別の代替実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。
図6】モバイルプラットフォームにモータが設置された、図1のシステムの代替実施形態を示す例示的な図である。
図7図1のモータの一実施形態を示す例示的な図である。
図8】回転運動を生成するようにモータが構成される、図1のモータの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図9】平衡位置を想定するようにモータの回転子が構成される、図1のモータのそれぞれ他の代替実施形態を示す、例示的な詳細図である。
図10】平衡位置を想定するようにモータの回転子が構成される、図1のモータのそれぞれ他の代替実施形態を示す、例示的な詳細図である。
図11】振動動作を生成するようにモータが構成される、図1のモータのそれぞれ更に他の代替実施形態を示す、例示的な詳細図である。
図12】振動動作を生成するようにモータが構成される、図1のモータのそれぞれ更に他の代替実施形態を示す、例示的な詳細図である。
図13】モータを少なくとも部分的に囲繞するケーシングをシステムが備える、図1のシステムの別の代替実施形態を示す例示的な図である。
図14図1のモータ用のモータ制御装置の一実施形態を示す例示的な図である。
図15図14のモータ制御装置を使用してパルス性信号を変調するための、正弦波の波形を示す例示的な図である。
図16】モータ制御装置が1つ又は複数のモータ駆動信号を生成する、図14のモータ制御装置のそれぞれの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図17】モータ制御装置が1つ又は複数のモータ駆動信号を生成する、図14のモータ制御装置のそれぞれの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図18】モータ制御装置が1つ又は複数のモータ駆動信号を生成する、図14のモータ制御装置のそれぞれの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図19】モータ制御装置が1つ又は複数のモータ駆動信号を生成する、図14のモータ制御装置のそれぞれの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図20】モータ制御装置が1つ又は複数のモータ駆動信号を生成する、図14のモータ制御装置のそれぞれの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図21】モータ制御装置が1つ又は複数のモータ駆動信号を生成する、図14のモータ制御装置のそれぞれの代替実施形態を示す例示的な詳細図である。
図22】主制御装置がオーディオ信号をモータ制御装置に送信する、図6のシステムの代替実施形態を示す例示的な図である。
図23】システムのモータ制御装置がデコーダを備える、図1のシステムのそれぞれの代替実施形態を示す例示的な図である。
図24】システムのモータ制御装置がデコーダを備える、図1のシステムのそれぞれの代替実施形態を示す例示的な図である。
図25】システムのモータ制御装置が信号変換器を備える、図1のシステムのそれぞれの代替実施形態を示す例示的な図である。
図26】システムのモータ制御装置が信号変換器を備える、図1のシステムのそれぞれの代替実施形態を示す例示的な図である。
図27】モータ駆動信号が復調される、図1のシステムの別の代替実施形態を示す例示的な図である。
図28】モータ駆動信号がフィルタリングされる、図1のシステムの別の代替実施形態を示す例示的な図である。
図29図1のモータを制御するための装置の一実施形態を示す例示的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0175】
各図は一定の縮尺で描かれたものではなく、図全体を通して説明するために、同様の構造又は機能の各要素が概ね同じ参照番号によって表されることに留意されたい。各図はもっぱら、好ましい実施形態の説明を容易にすることを意図していることにも留意されたい。各図は、説明する実施形態のあらゆる態様を示すものでもなく、本開示の範囲を限定するものでもない。
【0176】
UAVは通常、オンボード・コンピュータ、又は地上にいる操縦者の遠隔制御によって、自律的に制御される。UAVの状況、及びオンボード・コンピュータやセンサなどUAVの構成要素に関連するエラー・メッセージを、UAVが人間に通知する必要がある。
【0177】
開示されたシステム、装置、及び方法を使用しないと、モバイルプラットフォームと人間の間の通信は容易でないことが多い。たとえば、UAVは、表示灯を用いて人間に情報を提示する。通電されている表示灯の数、及び表示灯の色の組合せで、メッセージに対応することができる。人間は、対応するメッセージをユーザ・マニュアルで調べる必要があり、それには時間と労力が必要になる。UAVはまた、単一ピッチのビープ音を用いて人間に情報を提示してもよい。しかし、人間は依然として、このビープ音に対応するメッセージをユーザ・マニュアルで調べる必要がある。更に、このビープ音は単調な音であり、したがって、このような音で伝達できる情報の量は著しく限られる。
【0178】
モバイルプラットフォームと人間の間で現在利用可能な視覚及び聴覚での通信方法は、人間にとって自然に理解できる形での十分な情報を提示していないので、追加のハードウェアを装備する必要なくモバイルプラットフォームを使用して高品質の音を生成するためのシステム及び方法が望ましいことが分かり、広範囲のシステム応用例にとっての基礎をなすことができる。例示的な用途には、警告、エラー・メッセージ、及び/又は娯楽コンテンツを、モバイルプラットフォームの操作者又は他のユーザに伝達することが含まれ得る。
【0179】
本開示は、音を生成し、従来のシステム及び方法の欠点を克服するための、システム、装置、並びに方法を説明する。したがって、本明細書で説明する開示は、モバイルプラットフォームと他の構成要素との間の効率的な通信についての技術的問題に対して解決策を提示し、更には、モバイルプラットフォーム技術並びにオーディオ信号処理技術の進歩に寄与する。
【0180】
この上記解決策は、図1に示したシステム100により、本明細書において開示される一実施形態に従って実現することができる。
【0181】
図1に移ると、モータ制御装置200を備えるシステム100が示してある。モータ制御装置200は、データ取得、データ処理、並びに、モータ制御装置200の動作を制御するための本明細書に記載の他の任意の機能及び動作を実行するためのプロセッサ210を備えることができる。モータ制御装置200には、それだけには限らないが、1つ又は複数の汎用マイクロプロセッサ(たとえば、シングルコア・プロセッサ若しくはマルチコア・プロセッサ)、特定用途向け集積回路、特定用途向け命令セット・プロセッサ、グラフィックス処理装置、物理処理装置、デジタル信号処理装置、コプロセッサ、ネットワーク処理装置、オーディオ処理装置、暗号化処理装置などが含まれ得る。もっぱら例示するために、単一のプロセッサ210を備える様子が説明してあるが、モータ制御装置200は、任意の適切な数の均一且つ/又は様々なプロセッサ210を備えることができる。
【0182】
任意選択的に、モータ制御装置200は更に、1つ又は複数のディスクリート回路(図示せず)を備えることができる。ディスクリート回路は、相互接続された個々の抵抗器、キャパシタ、ダイオード、トランジスタ、及び回路機能を実現するための他の構成部品を使用することができる。たとえば、モータ制御装置200は、プロセッサ210、及び/又はモータ制御装置200の開示された機能の少なくとも一部分若しくはその全てを実行するためのディスクリート回路を備えることができる。
【0183】
モータ制御装置200は、オーディオ信号(図示せず)によってモータ駆動信号240を生成するように構成することができる。したがって、オーディオ信号によって生成されるモータ駆動信号240は、このオーディオ信号に基づくオーディオ信号成分を含むことができる。オーディオ信号は、音320の記号を指すことができる。例示的なオーディオ信号には、電圧信号及び/又は電流信号が含まれ得る。
【0184】
オーディオ信号によって示した音320には、媒体を通した圧力及び変位の機械的波動として伝播する振動が含まれ得る。例示的な媒体には、固体、気体(空気など)、液体(水など)、及び/又は同様のものが含まれ得る。音320には、人間の可聴限界内の周波数、すなわち20Hz〜20kHzの範囲の周波数を有する可聴音が含まれ得る。或いは、且つ/又は更に、音320には、人間の可聴限界を超える周波数を有する機械的波動が含まれ得る。すなわち、音320は、20Hzよりも低く、且つ/又は20kHzよりも高い周波数を有することができる。たとえば、音320には、超音波及び/又は超低周波不可聴音が含まれ得る。
【0185】
一方では、オーディオ信号は、変換器において直接合成してもよく、又はそこで発生してもよい。例示的な変換器には、マイクロホン、楽器のピックアップ、蓄音機のピックアップ、又はテープ・ヘッドが含まれ得る。たとえば、マイクロホンは、音響/電気変換器、及び/又は音をオーディオ信号に変換できるセンサとすることができる。一方では、スピーカ及び/又はヘッドホンが、オーディオ信号を音に変換することができる。オーディオ信号は、アナログ信号及び/又はデジタル信号とすることができる。
【0186】
図1に示すように、システム100は更に、モータ制御装置200に結合されたモータ300を備えることができる。モータ300には、エネルギーの一形態を機械エネルギーに変換するように構成された任意の機械が含まれ得る。例示的なモータ300には、ブラシレス・モータ、直流(DC)モータ、ステッピング・モータ、交流(AC)モータ、及び/又はブラシ・モータが含まれ得るが、それだけには限定されない。
【0187】
モータ制御装置200は、モータ駆動信号240でモータ300を駆動して、オーディオ信号に対応する音320を生成するように構成することができる。モータ300は、オーディオ信号に対応する音320を生成することができる。少々別の言い方をすれば、オーディオ信号成分を有するモータ駆動信号240をモータ300に印加することができる。それにより、モータ駆動信号240によって駆動されると、モータ300は、オーディオ信号成分に対応する音320を生成することができる。
【0188】
モータ駆動信号240には、モータ300が機械的な動きを生成できるようにする任意の信号が含まれ得る。例示的なモータ駆動信号240には、電圧信号、電流信号、磁気信号、及び/又は光信号が含まれ得るが、それだけには限定されない。実施形態によっては、モータ駆動信号240にはパルス性信号が含まれ得る。例示的なパルス性信号には、パルス性電圧信号及び/又はパルス性電流信号が含まれ得る。
【0189】
図2は、図1のモータ300を使用して音を生成するための方法1000の一実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。図2によれば、1100において、モータ駆動信号240がモータ300に印加される。モータ制御装置200(図1に示す)は、モータ駆動信号240をモータ300に印加することができる。
【0190】
たとえば、モータ制御装置200を、モータ駆動信号ライン230(図6に示す)を介してモータ300と結合することができ、且つ/又は他の任意の適切な駆動回路(図示せず)と結合することができる。モータ300は、固定子コイル(図8〜12に示す)を備えることができる。固定子コイルを通過する電流が磁界を生成する。モータ駆動信号ライン230は、固定子コイルと結合することができる。したがって、モータ駆動信号240をモータ300に印加するステップは、モータ駆動信号ライン230を介してモータ駆動信号240を固定子コイルに伝送するステップを含むことができる。固定子コイルは、モータ駆動信号240に対応する磁界を生成することができる。
【0191】
図2に示すように、1200において、モータ300が駆動可能になって、モータ駆動信号240のオーディオ信号成分に対応する音320を生成する。モータ駆動信号240は、モータ300を駆動して、機械的な動きを生成することができる。機械的な動きは、モータ300を囲繞する媒体に音波を供給し、人間(図示せず)及び/又は波動検知機器(図示せず)に向けて音波を伝達する。音320が人間の可聴限界内の可聴音を含むとき、人間の耳はその音を感知することができる。
【0192】
図3は、モータ駆動信号が供給される図2の方法1000の代替実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。図2によれば、1010において、オーディオ信号によってモータ駆動信号240を供給することができる。モータ制御装置200(図1に示す)は、任意の適切なプロセスを使用してモータ駆動信号240を供給することができる。
【0193】
図4は、オーディオ信号成分を有するモータ駆動信号240を生成するステップを更に含む、図2の方法の別の代替実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。図4によれば、1012において、オーディオ信号によってモータ駆動信号240を生成することができる。すなわち、モータ駆動信号240(図3に示す)を供給するステップは、オーディオ信号を生成するステップを含むことができる。たとえば、モータ制御装置200(図1に示す)は、任意の適切なプロセスを使用してモータ駆動信号240を供給することができる。モータ制御装置200の例示的な構造が、図14図16〜21、及び/又は図29に示してある。
【0194】
図5は、モータ駆動信号240がメモリから取り出される図2の方法の別の代替実施形態を示す、例示的な最上位のフローチャートである。図5によれば、1014において、メモリ(図示せず)からモータ駆動信号240を取り出すことができる。すなわち、モータ駆動信号240(図3に示す)を供給するステップは、メモリからモータ駆動信号240を取り出すステップを含むことができる。たとえば、モータ制御装置200(図1に示す)は、メモリ220及び/又はメモリ420(図6に示す)からモータ駆動信号240を取り出すことができる。
【0195】
モータ駆動信号240は、オーディオ信号によって生成することができる。たとえば、モータ駆動信号240は、オーディオ信号をキャリア信号に符号化することによって生成することができる。実施形態によっては、符号化には、キャリア信号をオーディオ信号で変調するステップが含まれ得る。
【0196】
たとえば、キャリア信号にはパルス性信号が含まれ得る。キャリア信号は、任意のパルス変調技法を使用して、オーディオ信号で変調することができる。例示的な変調技法には、パルス幅変調(PWM)(すなわちパルス幅変調(PDM))、パルス振幅変調(PAM)、パルス・コード変調(PCM)、パルス密度変調(PDM)、及び/又はパルス位置変調(PPM)が含まれ得る。
【0197】
図6は、図1のシステム100の代替実施形態を示す例示的な図である。例示的なシステム100は、モバイルプラットフォーム900上に設置することができ、且つ/又はそれと一体化することができる。少々別の言い方をすれば、モータ300及び/又はモータ制御装置200は、モバイルプラットフォーム900内に設置することができる。それにより、システム100は、モバイルプラットフォーム900内に少なくとも部分的に配置することができる。
【0198】
モバイルプラットフォーム900の例には、それだけには限らないが、自転車、自動車、トラック、船、ボート、列車、ヘリコプタ、航空機、それらの様々な複合体などが含まれ得る。実施形態によっては、モバイルプラットフォーム900は無人航空機(UAV)である。通称「ドローン」と呼ばれるが、UAVは、機内に人間のパイロット(又は操縦者)が搭乗していない航空機であり、その飛行は、自律的に、又は遠隔パイロット(又は、時にはその両方)によって制御される。ここでUAVは、データ収集又は配達などの様々な空中作業を含め、民生用途で増加する使用法を開拓している。このシステム及び方法は、それだけには限らないが、クアッドコプタ(クワッドロータ・ヘリコプタ又はクワッドロータとも呼ばれる)、シングルロータ、デュアルロータ、トライロータ、ヘキサロータ、及びオクトロータ回転翼UAV、固定翼UAV、並びにハイブリッド回転翼/固定翼UAVを含め、多くのタイプのUAVに適している。
【0199】
図6に示すように、モータ制御装置200は、任意選択的に、プロセッサ210と結合されたメモリ220を備えることができる。例示的なメモリ220には、それだけには限定されないが、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、スタティックRAM、ダイナミックRAM、リードオンリ・メモリ(ROM)、プログラマブルROM、消去可能なプログラマブルROM、電気的に消去可能なプログラマブルROM、フラッシュ・メモリ、セキュア・デジタル(SD)カードなどが含まれ得る。メモリ220は、データ・ファイル及び符号化命令を記憶するように構成することができる。たとえば、データ・ファイルには、コンピュータ読取り可能な形式でオーディオ信号を記憶するためのオーディオ・ファイルが含まれ得る。符号化命令には、プロセッサ210によって実行されるとモータを動作させるための命令が含まれ得る。
【0200】
プロセッサ210は、本明細書において開示される方法を実施するための、符号化命令を実行するように構成することができる。もっぱら例示するために、単一のメモリ220を備える様子が説明してあるが、モータ制御装置200は、任意の適切な数の均一且つ/又は様々なメモリ220を備えることができる。
【0201】
モータ制御装置200は、プロセッサ210及び/又はメモリ220と結合された通信モジュール260を備えることができる。通信モジュール260は、デジタル通信インターフェース及び/又はアナログ通信インターフェースを備えることができる。通信モジュール260は、モータ制御装置200からデータ及び/若しくは制御信号を受信し、且つ/又はモータ駆動信号240をモータ300に送信するように構成することができる。更に、通信モジュール260は、送受信機、すなわち無線周波数(すなわちRF)の回路若しくは他の任意の適切なハードウェア、並びに電子装置との有線接続若しくは無線接続を介してデータを受信及び/若しくは送信するようハードウェアに命令する任意の適切なソフトウェアを含むことができる、送信機並びに/又は受信機を備えることができる。もっぱら例示するために、単一の通信モジュール260を備える様子が説明してあるが、モータ制御装置200は、任意の適切な数の均一且つ/又は様々な通信モジュール260を備えることができる。
【0202】
図6は、システム100が、主制御装置400を更に備える様子を示している。主制御装置400は、データ取得、データ処理、並びに、モバイルプラットフォーム900の動作を制御するための他の任意の機能及び動作を実行するように構成することができる。主制御装置400は、モバイルプラットフォーム900に搭載することができる。更に、且つ/又は代替的に、主制御装置400は、モバイルプラットフォーム900を遠隔で制御するように構成された遠隔制御装置(図示せず)を備える。
【0203】
主制御装置400は、プロセッサ410、このプロセッサ410と結合するメモリ420、並びに/又は、このプロセッサ410及び/若しくはメモリ420と結合する通信モジュール460を備えることができる。通信モジュール460は、デジタル通信インターフェース及び/又はアナログ通信インターフェースを備えることができる。通信モジュール460は、データ及び/又は制御信号をモータ制御装置200に伝送するように構成することができる。更に、通信インターフェース460は、送受信機、すなわちRF回路若しくは他の任意の適切なハードウェア、並びに電子装置との有線接続及び/若しくは無線接続を介してデータを受信及び/若しくは送信するようハードウェアに命令する任意の適切なソフトウェアを含むことができる、送信機並びに/又は受信機を備えることができる。有利には、主制御装置400の通信インターフェース460は、モータ制御装置200の通信モジュール260と互換性があり、またそれと通信できることが好ましい。
【0204】
もっぱら例示するために、単一のプロセッサ410、単一のメモリ420、及び単一の通信モジュール460を備える様子を図に示し、説明してあるが、主制御装置400は、任意の適切な数の均一且つ/又は様々なプロセッサ410、任意の適切な数の均一且つ/又は様々なメモリ420、並びに任意の適切な数の通信モジュール460を備えることができる。
【0205】
主制御装置400は、制御信号ライン430及び/又はデータ通信ライン440を介して、モータ制御装置200と結合することができる。図6は更に、モータ制御装置200が、モータ駆動信号ライン230を介してモータ300と結合している様子を示している。モータ駆動信号240は、モータ駆動信号ライン230を介して、モータ制御装置200からモータ300に伝送することができる。モータ駆動信号ライン230、制御信号ライン430、及び/又はデータ通信ライン440は、従来の無線及び/又は有線の通信入力/出力インターフェース、回路、及び/又は配線をどれでも備えることができる。
【0206】
モータ制御装置200と、モータ300と、主制御装置400との間の通信は、有線及び/又は無線とすることができる。更に、モータ制御装置200が主制御装置400から分離されている様子を図6に示してあるが、このモータ制御装置200は、主制御装置400と少なくとも部分的に一体化することができる。
【0207】
システム100がモバイルプラットフォーム900に設置されると、モータ300は、モバイルプラットフォーム900を移動できるように構成することができる。たとえば、モータ300は、推進機構310と結合することができる。推進機構310は、モバイルプラットフォーム900を移動させる元になる力を生成するための任意の構造体を備えることができる。たとえば、推進機構310は、1つ又は複数のプロペラを備えることができ、これがモータ300によって駆動されて回転し、モバイルプラットフォーム900を推進するための推力を生成する。したがって、推進機構310と結合していることによって、モータ300は、モバイルプラットフォーム900を移動できるように構成することができる。
【0208】
モバイルプラットフォーム900を移動できるようにすること加えて、モータ制御装置200によってモータ300を駆動して、音320を生成することができる。音320は、人間の可聴周波数範囲内の音波及び/又はその範囲外の音波が含むことができ、1つ又は複数の周波数成分を含むことができる。たとえば、音320には、音楽、スピーチ、又はその組合せが含まれ得る。更に、且つ/又は代替的に、例示的な音320には、動物、機械、及び/又は自然現象が発する音(すなわち、動物の鳴き声、機械音、自然音)が含まれ得るが、それだけには限らない。
【0209】
更に、且つ/又は代替的に、システム100は、動きを生成するための任意の他の機械又は他の機構を備えることができるが、これはモバイルプラットフォーム900に限定されるものではない。たとえば、システム100は、クロック、タイマ、ダイヤル・インジケータ、ぜんまい仕掛けのおもちゃ、オルゴールなどを備えることができる。したがって、推進機構310は、1つ若しくは複数のプロペラ、及び/又は1つ若しくは複数のギアを備えることができ、このギアをモータ300で駆動して、システム100の動きを生成する。
【0210】
図7は、図1のモータ300の一実施形態を示す例示的な図である。図7は、モータ300が、可動装置330、及び/又は相互作用350を介して可動装置330に結合された固定装置340を備える様子を示している。この相互作用350は、モータ駆動信号240によって生成及び/又は調整することができる。相互作用350には、可動装置330の動きを生成するように構成された、機械的、電気的、磁気的、光的、化学的、及び/又は生物学的な力が含まれ得る。
【0211】
相互作用350により、固定装置340に対して平衡位置380に、可動装置330を配置できるようにすることができる。更に、相互作用350は、モータ駆動信号240(図1に示す)を介して、モータ制御装置200(図1に示す)から生成及び/又は変更することができる。相互作用350は、たとえば、平衡位置380に対して可動装置330の振動370を生成するように生成及び/又は変更することができる。すなわち、モータ制御装置200は、モータ駆動信号240に基づいて、平衡位置380に対して可動装置330を振動させるように構成することができる。この振動は、可動装置330(又はモータ300)の1つ又は複数の軸に沿って送ることができる。
【0212】
相互作用350を更に説明するため、図8には、図1のモータ300の代替実施形態を示す例示的な詳細図が示してある。モータ300は、回転運動を生成するように構成することができる。説明するため、図8には、3相ブラシレス直流(BLDC)モータとしてモータ300が示してある。しかし、モータ300は、3相BLDCモータに限定されない。
【0213】
図8には、固定装置340が、固定子341を備える様子を示している、固定子341は、3つの固定子コイル対であるA1/A2、B1/B2、C1/C2を備えることができる。固定子コイル対A1/A2は、コイルA1、A2を備える。固定子コイル対B1/B2は、コイルB1、B2を備える。固定子コイル対C1/C2は、コイルC1、C2を備える。固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2のそれぞれは、電流がコイルA1、A2、B1、B2、C1、C2を通過するときに、磁極対の役割を果たすことができる。任意選択的に、コイルA1、A2、B1、B2、C1、C2のそれぞれは、鋼などの軟質強磁性材料のコアの周囲に配置して、コイルが生成する磁界を増大させることができる。
【0214】
可動装置330は、固定子341に対して回転可能な回転子331を備えることができる。回転子331は、永久磁石など少なくとも1つの磁石を備えることができる。更に、図8には、内部回転子を有する、すなわち回転子331が固定子341によって囲繞されているモータ300が示してあるが、モータ300は、更に、且つ/又は代替的に、外部回転子を備えることができる。外部回転子は、固定子を囲繞する回転子を指してもよい。モータ300が外部回転子を有するとき、開示された方法、装置、及び/又はシステムを、同等及び/又は同様に実施することができる。
【0215】
図8には、可動装置330が回転子として示してあるが、この可動装置330は、回転以外の動きを生成できる可動構成要素を備えることができる。たとえば、代替的に、且つ/又は更に、モータ300は、リニア・モータを備えることができる。可動装置330は、直線運動を生成することができる。
【0216】
同期速度(又は率)で、固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2にパルス性DC電流を供給して、回転磁界を生成することができる。各固定子コイル対の磁界は、同期速度で生成することができる。
【0217】
たとえば、図8の電流図360に示すように、固定子コイル対A1/A2には、最初にDCパルス361Aが供給され、これによって、コイルA1がN極に、またコイルA2がS極に磁化され、回転子331を初期位置にまで引っ張る。回転子331が第1の磁極対、この場合には固定子コイル対A1/A2を通過するとき、コイル対A1/A2への電流/電圧をオフにすることができる。次の固定子コイル対C1/C2にDCパルス361Cを供給し、それによってコイルC1をS極に、またコイルC2をN極に磁化することができる。次いで、回転子331は、時計回りに回転して、固定子コイル対B1/B2と位置を揃えることができる。回転子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2を順々にパルス駆動することにより、回転子331が時計回りに回転を継続して、固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2と位置が揃った状態を保つことができる。回転の速度(又は率)は、パルスの周波数、並びにパルスの電流及び/又は電圧によるトルクによって制御することができる。
【0218】
固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2に電気信号が印加されないとき、回転子331は、固定子341に対する所定の向きを想定することができ、固定子341と位置が合っていてもよく、且つ/又は固定子341と位置が合っていなくてもよい。しかし、一定磁界が形成されると、回転子331は、この一定磁界と位置を揃えることができる。一定磁界と位置が揃っている回転子331の位置は、回転子331の平衡位置380(図7に示す)と呼ぶことができる。更に、有効磁界の方向が一定磁界の方向に対して変動すると、回転子331は、平衡位置380に対して振動することができる。
【0219】
図9は、図1のモータ300の別の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図9は、モータ300の回転子331が、平衡位置380を想定する様子を示している。
【0220】
図9では、固定子コイル対A1/A2に、まずDC信号362Aを印加することができ、この信号がコイルA1をN極に、またコイルA2をS極に磁化する。固定子コイル対A1/A2に供給されるDC信号362Aは、絶えずオン状態のままとすることができる。固定子コイル対B1/B2、C1/C2には信号が供給されない。したがって、一定磁界351を確立することができ、回転子331は、平衡位置380を想定して、一定磁界351と位置を合わせることができる。図9に示す例では、回転子331は、固定子コイル対A1/A2と位置が合っている。
【0221】
図10は、図1のモータ300の別の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図10は、モータ300の回転子331が、平衡位置380を想定する様子を示している。
【0222】
図10では、固定子コイル対A1/A2に供給される第1のDC信号362Aに加えて、第2のDC信号362Bを固定子コイル対B1/B2に供給することができる。固定子コイル対A1/A2及び固定子コイル対B1/B2によってそれぞれ形成される磁界351、352を加算して、一定磁界354を作り出すことができる。回転子331は、平衡位置380を想定して、一定磁界354と位置を合わせることができる。図7に示す例では、回転子331は、固定子コイル対A1/A2と固定子コイル対B1/B2との中間で位置が合っている。
【0223】
図9〜10には示していないが、第3のDC信号を、それぞれの固定子コイル対C1/C2に更に印加することができる。したがって、様々且つ/又は均一なDC信号をそれぞれの固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2に印加して回転子331を制御し、このDC信号に対応する平衡位置380を想定することができるが、それに限定されるものではない。
【0224】
図11は、振動動作を生成するようにモータ300が構成される、図1のモータ300の別の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図11では、振動信号363Aが、第1のDC信号362Aに重畳され、且つ/又はそれと結合される。更に、振動信号363Aを反転して、振動信号363Bを形成することができる。振動信号363Bは、第2のDC信号362Bに重畳し、且つ/又はそれと結合することができ、振動信号363Aと同期することができる。したがって、固定子コイル対A1/A2及び固定子コイル対B1/B2によって形成される磁界を加算して、有効磁界355を作り出すことができる。
【0225】
固定子コイル対A1/A2及び固定子コイル対B1/B2によってそれぞれ形成される磁界の方向は、互いに異なっていてもよい。更に、固定子コイル対A1/A2及び固定子コイル対B1/B2によって形成される磁界の各振幅間の差は、負の値と正の値の間で振動することができる。したがって、有効磁界355方向は、一定磁界354の方向に対して振動することができる。したがって、回転子331は、平衡位置380に対して振動することができる。
【0226】
図8〜11での、磁界及び信号の方法及び振幅は、例示的なものに過ぎない。振動信号363A、363Bの振幅及び/又は極性は、均一でもよく、且つ/又は互いに異なっていてもよい。DC信号362A、362Bの振幅及び/又は極性は、均一でもよく、且つ/又は互いに異なっていてもよい。図11に示すように、有効磁界355方向は、一定磁界354の方向に対して振動することができる。
【0227】
有効磁界355の下で、回転子331は、円周上で(すなわち、逆時計回り及び/又は時計回りに)揺動することができる。説明するため、図11には、有効磁界355が一定磁界354の両側に分布している様子が示してある。しかし、有効磁界355は、一定磁界354の片側に配置することができる。一定磁界354に対する有効磁界355の位置は、信号363A、363B、362A、362Bの振幅及び/又は極性に基づいて調整することができる。一定磁界354は、平衡位置380を確定することができる。したがって、「平衡位置380に対して振動する」回転子331は、一定磁界354の互いに異なる側及び/又は同じ側の2つの位置の間で振動する回転子331を指すことができる。
【0228】
更に、且つ/又は代替的に、有効磁界355の下で、回転子331は、径方向、すなわち有効磁界355の方向に振動することができる。瞬間における有効磁界355の振幅は、信号363A、363B、362A、362Bのそれぞれの時点での振幅及び/又は極性に基づいて変化することができる。回転子331は、磁気ひずみによって形状及び/又は寸法を変化させることができる。磁気ひずみは、磁化のプロセス中に強磁性材料の特性によって形状及び/又は寸法が変化することを指してもよい。回転子331は、強磁性材料から作製されると、形状及び/又は寸法を変化させることができる。このような変化の結果として、回転子331が径方向に振動することになり、放射状に回転子331を効果的に引いたり押したりすることができる。一例では、回転子331が磁気ヨーク(図示せず)に固定された外部ロータ(図示せず)であるとき、この回転子331は、磁気ヨークに応力を加えることができる。放射状に回転子331及び/又は磁気ヨークを効果的に引いたり押したりすることができ、その結果、回転子331及び/又は磁気ヨークの形状が変化することになる。
【0229】
図11は、回転子331が、2つ以上の固定子コイル対に電気信号を印加することによって振動する様子を示しているが、回転子331を振動させるには、必ずしも2つ以上の固定子コイル対を備える必要はない。たとえば、図12は、振動動作を生成するようにモータ300が構成される、図1のモータ300の別の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図12では、振動信号363Aが、固定子コイル対A1/A2に供給されるDC信号362Aに重畳され、且つ/又はそれと結合される。振動信号363AとDC信号362Aを加算して、負の値と正の値の間で振動する信号を形成することができる。したがって、固定子コイル対B1/B2、C1/C2に信号を供給しなくても、固定子コイル対A1/A2によって形成される磁界は、一定磁界351と逆向きの磁界356の間で振動することができる。したがって、回転子331は、一定磁界351と逆向きの磁界356の間の方向に対して振動することができる。たとえば、回転子331は、図12に示す平衡位置381に対して振動することができる。位置381は例示的なものに過ぎず、図12に示した向きとは異なる向きを有してもよい。
【0230】
したがって、モータ制御装置200は、モータ駆動信号240に基づいて、平衡位置380に対して回転子331を振動させるように構成することができる。更に、システム100は、音320を増幅するための音増幅器(図示せず)を備えることができる。例示的な音増幅器は、ケーシング、又は回転子331及び/若しくはモータ300を囲繞する他の格納容器を備えることができる。図13は、モータ300を少なくとも部分的に囲繞するケーシング390をシステム100が備える、図1のシステム100の別の代替実施形態を示す例示的な図である。
【0231】
図13は、ケーシング390が、主制御装置400及びモータ制御装置200を完全に囲繞する様子を示している。しかし、ある例では、主制御装置400及び/又はモータ制御装置200のうちの少なくとも一方を、ケーシング390の外側に少なくとも部分的に配置することができるが、それに限定されるものではない。回転子331が振動すると、それに応じてケーシング390は振動することができる。モータ330はケーシング390と機械的に連結しているので、ケーシング390は振動してもよい。それにより、回転子331の振動370(図7の場合)によって、ケーシング390を機械的に駆動して振動させることができる。
【0232】
場合によっては、モータ330は、ケーシング390に直接且つ/又は機械的に連結することなく、ケーシング390内で自由に動くように取り付けてもよく、またケーシング390内の空きスペースで囲繞してもよい。モータ300の振動370は、空気など周囲媒体を送り込み、したがってケーシング390を駆動して振動させるための力を加えてもよい。
【0233】
ケーシング390は、取付け基台(図示せず)を備えることができ、これによってモータ300をモバイルプラットフォーム900に連結することができる。ケーシング390は、スピーカ内の振動板及び/又はコーンの効果と同様の効果を実現することができる。すなわち、ケーシング390の振動により、モータ300の振動370を増幅することができ、したがって音320を増幅することができる。更に、且つ/又は代替的に、モータ300の振動370は、空気など周囲媒体を送り込み、したがって固定子340を駆動して振動させるための力を加えてもよい。
【0234】
回転子330は、モータ駆動信号240に基づいて振動して、音320を生成することができる。音320を生成するためのモータ駆動信号240を生成するために、モータ制御装置200は、モータ駆動信号240をオーディオ信号で符号化することができる。
【0235】
図14は、図1のモータ300用のモータ制御装置の一実施形態を示す例示的な図である。図14に示すように、モータ制御装置200は、オーディオ信号241を得ることができる。オーディオ信号241を得るための例示的なプロセスが、図22〜23に示してある。
【0236】
モータ制御装置200は、任意選択の増幅器212を備えることができる。増幅器212は、オーディオ信号241を増幅するための利得Gを有する。それにより、増幅器212は、モータ300の振動370(図7に示す)の振幅を増大させることができる。したがって、音320の音量を増大させることができる。
【0237】
更に、且つ/又は代替的に、モータ制御装置200は、DC信号2130をオーディオ信号241に重畳するための、DC信号ユニット213を備えることができる。DC信号2130は、固定子340に対して回転子330の平衡位置380(図9〜10に示す)を調整するように構成されたオフセットの役割を果たすことができる。
【0238】
モータ制御装置200は、モータ330の固定子340に対してモータ300の回転子330の平衡位置380を調整することによって、音320の音量を変更及び/又は調整することができる。オーディオ信号241が同じままでも、平衡位置380が互いに異なる結果として、固定子340によって回転子330に加えられるトルクは異なることがある。したがって、固定子340に対して平衡位置380を変化させることによって、回転子330の振動370(図7に示す)の振幅を変化させることができる。
【0239】
実施形態によっては、回転子330の振動は、固定子コイル対A1/A2(図9に示す)と位置が合っている平衡位置380での振幅が、固定子コイル対A1/A2(図7に示す)と位置がずれている平衡位置380での振幅よりも大きくてよい。他の実施形態では、回転子330の振動は、固定子コイル対A1/A2(図9に示す)と位置が合っている平衡位置380での振幅が、固定子コイル対A1/A2(図7に示す)と位置がずれている平衡位置380での振幅よりも小さくてよい。平衡位置380が振幅とどのように関連するかは、モータ300の具体的な設計に依存してもよく、本開示で限定するものではない。たとえば、DC信号362A、362Bは、それぞれ調整することができる。音320(図7に示す)の音量が最大に達すると、DC信号362A、362Bは、それぞれの最適値にある。
【0240】
更に、且つ/又は代替的に、モータ制御装置200は、フィルタ214を備えることができる。例示的なフィルタ214には、オーディオ信号241の高周波成分をフィルタリング及び/又は除去するように構成された、低域通過フィルタが含まれ得る。低域通過フィルタの遮断周波数は、音320の質の要求事項に基づいて選択することができるが、それに限定されるものではない。低域通過フィルタの例示的な遮断周波数は、20kHzよりも高くすることができ、したがって、高いピッチの可聴雑音を音320から除去することができる。音320は、人間の耳に優しくなり、音質を改善することができる。
【0241】
更に、且つ/又は代替的に、モータ制御装置200は、音320の音質を改善するようにオーディオ信号241を処理するための、調整部材215を備えることができる。例示的な調整部材215には、オーディオ信号241の選択された周波数成分の振幅を変化させるための等化器、音320のエコー効果を生成するための残響装置、及び/又はオーディオ信号241の低周波成分を強調するためのバス・ブースト装置が含まれ得る。
【0242】
更に、且つ/又は代替的に、モータ制御装置200は、エンコーダ216を備えることができる。エンコーダ216は、オーディオ信号241で変調されたモータ駆動信号240を生成し、モータ300を駆動して、音320を生成するように構成することができる。例示的なモータ駆動信号240には、パルス性信号が含まれ得る。実施形態によっては、パルス性信号には、振幅範囲が0.1Amp〜0.5Ampのパルス性電流信号が含まれ得る。実施形態によっては、パルス性信号には、振幅範囲が5V〜100Vのパルス性電圧信号が含まれ得る。
【0243】
振動370を生成し、且つ/又は回転子330が回転できるようにするため、モータ制御装置200は、ある種の適切な制御パラメータを用いてモータ駆動信号240を生成することができる。ある種の例示的な例では、オーディオ信号241の周波数範囲は、20Hz〜20kHzとすることができる。パルス性信号は、周波数が40kHzよりも高く、パルス幅(及び/若しくはデューティ・サイクル)の範囲が0%〜100%であり、且つ/又は分解能の範囲が8ビット〜14ビットとすることができる。
【0244】
回転子330を回転できるようにし、且つ/又は推進機構310を駆動するため、モータ制御装置200は、ある種の適切な制御パラメータを用いてモータ駆動信号240を生成することができる。ある種の例示的な例では、パルス性信号は、周波数の範囲が10kHz〜40kHzであり、パルス幅(及び/若しくはデューティ・サイクル)の範囲が0%〜100%であり、且つ/又は分解能の範囲が8ビット〜16ビットとすることができる。
【0245】
オーディオ信号241で変調されたモータ駆動信号240を生成するための例示的な技法には、パルス幅変調(PWM)が含まれ得る。パルス幅変調は、スイッチ・オン及びスイッチ・オフになって、モータ駆動信号240が所与の時点で高く又は低くなる出力波形(すなわちモータ駆動信号240)を生成できる技法である。次いで、出力波形をモータ300内のインダクタンスでフィルタリングして、出力波形を平均化することができる。モータ駆動信号240の平均値は、デューティ・サイクルを調整することによって変化させることができる。デューティ・サイクルとは、波形のオン部分の時間と、波形のオフ部分の時間との比を指してもよい。PWMを使用して符号化される正弦波の例が、図15に示してある。
【0246】
任意のPWM法を使用して、モータ駆動信号240を生成することができる。例示的なPWM法では、デューティ・サイクルDは次式で計算することができる。
【数1】
式(1)
ここで、Vinはオーディオ信号241の入力電圧であり、Gは増幅器212の利得であり、OffsetはDC信号2130の値であり、Filterはフィルタ214の利得であり、Vmaxはオーディオ信号241のピークトゥピークの振幅である。
【0247】
図15は、図14のモータ制御装置200を使用してパルス性信号を変調するための、正弦波242の波形を示す例示的な図である。説明するため、図15での例では、G=1、Offset=0、Filter=1とすることができる。したがって、式(1)によれば、ポイントDにおいてVin=0、デューティ・サイクル=50%である。ポイントEでは、−(1/2)Vmax<Vin<0、0<デューティ・サイクル<50%である。ポイントFでは、0<Vin<(1/2)Vmax、50%<デューティ・サイクル<100%である。Offsetが加えられ、たとえば、Offset=10%Vmax及びVin=0のとき、デューティ・サイクル=60%である。
【0248】
したがって、ある時点において、パルス性信号のデューティ・サイクルは、正弦波の入力値に対応することができる。PWM技法を使用すると、エンコーダ216は、任意の時点で、モータ駆動信号240のデューティ・サイクルが、エンコーダ216に入力されるオーディオ信号の入力値に対応できるよう、モータ駆動信号240を生成することができる。
【0249】
モータ300が、3相ブラシレスDCモータ(図8〜12に示す)を備えるとき、モータ駆動信号240は、3つの固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2のうちの1つ又は複数にそれぞれ供給することができる。図16は、図14のモータ制御装置200の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図16は、モータ制御装置200が、モータ駆動信号240A、240B、240Cを生成して、それぞれ固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2に供給する様子を示している。モータ制御装置200は、増幅器212A、212B、212C、DC信号ユニット213A、213B、213C、フィルタ214A、214B、214C、調整部材215A、215B、215C、及びエンコーダ216A、216B、216Cを備えることができる。DC信号ユニット213A、213B、213Cを使用して、それぞれDC信号2130A、2130B、2130Cをオーディオ信号241に重畳することができる。
【0250】
図16に示すように、増幅器212B及び/又は212Cの利得は−Gとすることができ、これは、増幅器212Aの利得+Gとは符号が逆である。したがって、固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2は、加算された磁界を生成して、回転子331を振動させることができる(図8に示す)。
【0251】
図17は、図14のモータ制御装置200の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図17には、フィルタ214A、214B、214C、及び調整部材215A、215B、215Cが、モータ制御装置200から省いて示してある。モータ駆動信号240A、240B、240Cを生成し、これを固定子コイル対A1/A2、B1/B2、C1/C2にそれぞれ供給して、音320を生成することができる(図7に示す)。
【0252】
図18は、図14のモータ制御装置200の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図18は、モータ制御装置200が、DC信号2130Aを固定子コイル対A1/A2に印加する様子を示している。固定子コイル対B1/B2、C1/C2に印加されるDC信号2130B、2130Cを省くことができる。この場合、回転子330は、固定子コイル対A1/A2と位置が合っている平衡位置380を有してもよい(図9に示す)。
【0253】
図19は、図1のモータ制御装置200の別の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図19は、増幅器212A及び/又は増幅器212Bの利得+Gが正である様子を示している。増幅器212Cの利得−Gは、負とすることができる。このような場合、増幅器212Cによってオーディオ信号を反転することができる。したがって、オーディオ信号241を反転した後に、これを固定子コイル対C1/C2に供給することができる。したがって、回転子330は、固定子コイル対C1/C2によって生成される磁界と、固定子コイル対A1/A2、B1/B2によって生成される磁界の合計との間の差によって振動することができる。
【0254】
図20は、図14のモータ制御装置200の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図20は、固定子コイル対C1/C2にはモータ駆動信号240が供給されていない様子を示す。増幅器212Aの利得+Gは、正とすることができる。増幅器212Bの利得−Gは、オーディオ信号241を反転するよう負とすることができる。図8に示す仕組みに従って、モータ駆動信号240A、240Bは、回転子330を駆動して振動させることができる。
【0255】
図21は、図1のモータ制御装置200の別の代替実施形態を示す例示的な詳細図である。図21は、固定子コイル対B1/B2、C1/C2にはモータ駆動信号が供給されていない様子を示す。増幅器212Aの利得+Gが正であることを示していても、増幅器212Aの利得−Gを負とすることができるが、それに限定されるものではない。図12に示す仕組みに従って、モータ駆動信号240Aは、回転子330を駆動して振動させることができる。
【0256】
モータ制御装置200の構成は、図14図16〜21に限定されるものではない。図2に示すように振動370を生成するために、モータ制御装置200のパラメータを調整して、2つの相反する磁界を生成することができる。2つの相反する磁界のそれぞれの方向を、互いに異なる方向にすることができる。更に、2つの相反する磁界のそれぞれの振幅間の差は、負の値と正の値の間で振動することができる(図11〜12に示す)。2つの相反する磁界によって、回転子330が振動するようにできる。このような2つの相反する磁界を生成するためのモータ制御装置200の任意の構成により、回転子330が音320を生成するようにでき、この構成は、本開示の範囲内にある。
【0257】
更に、オーディオ信号241は、デジタル信号及び/又はアナログ信号とすることができる。図14図16〜21に示すモータ制御装置200の構成は、(1つ若しくは複数の)プロセッサ210、及び/又は1つ若しくは複数のディスクリート回路(図示せず)によって実装することができる。実施形態によっては、オーディオ信号241をデジタルとすることができ、図14図16〜21に示すモータ制御装置200の構成、及び/又はその均等物は、(1つ若しくは複数の)プロセッサ210によって実装することができる。有利には、図2での方法1000など本明細書において開示される方法を実装するのに、追加のハードウェアは必要でない。
【0258】
任意の適切なプロセスを使用して、オーディオ信号241を得ることができる。図22は、図1のシステム100の別の代替実施形態を示す例示的な図である。オーディオ信号241は、主制御装置400のメモリ420上に記憶することができる。更に、且つ/又は代替的に、オーディオ・ファイル(図示せず)は、主制御装置400のメモリ420上に記憶することができ、主制御装置400は、オーディオ・ファイルをオーディオ信号241に復号化するためのデコーダ(図示せず)を備えることができる。
【0259】
主制御装置400は、オーディオ信号241をモータ制御装置200に送信することができる。したがって、モータ制御装置200は、主制御装置400とモータ制御装置200を結合する制御信号ライン430及び/又はデータ通信ライン440を介して、制御装置200からオーディオ信号241を受信することができる。
【0260】
図23は、モータ制御装置200がオーディオ信号デコーダ250を備える、図1のシステム100の別の代替実施形態を示す例示的な図である。例示的なオーディオ信号デコーダ250は、プロセッサ210に少なくとも部分的に一体化することができる。オーディオ・ファイル243は、主制御装置400のメモリ420上に記憶することができる。主制御装置400は、オーディオ・ファイル243をモータ制御装置200に送信することができる。したがって、モータ制御装置200は、主制御装置400とモータ制御装置200を結合する制御信号ライン430及び/又はデータ通信ライン440を介して、制御装置200からオーディオ・ファイル243を受信することができる。オーディオ信号デコーダ250は、オーディオ・ファイル243を復号化することによって、オーディオ信号241を生成するように構成することができる。オーディオ信号デコーダ250は、(1つ若しくは複数の)プロセッサ210を使用して実行可能な従来の復号化プログラム、及び/又はオーディオ・ファイル243を復号化するのに適したディスクリート回路を備えることができる。
【0261】
オーディオ・ファイル243には、オーディオ信号241を任意の従来形式で記憶するための、コンピュータ読取り可能なファイルが含まれ得る。例示的な形式には、ウェーブフォーム・オーディオ・ファイル・フォーマット(WAV)、サウンド・ファイル・フォーマット(AIFF)、Auファイル形式(AU)、及び/又はロー・ヘッダレス・パルス・コード変調(PCM)などの非圧縮の音声形式が含まれ得る。更に、且つ/又は代替的に、これらの形式には、フリー・ロスレス・オーディオ・コーデック(FLAC)、モンキーズ・オーディオ(ファイル名拡張子.ape)、WavPack(ファイル名拡張子.wv)、トゥルー・オーディオ・コーデック(TTA)、アダプティブ・トランスフォーム・アコースティック・コーディング(ATRAC)アドバンスト・ロスレス、アップル・ロスレス・オーディオ・コーデック(ALAC)(ファイル名拡張子.m4a)、エムペグ(MPEG)−4スケーラブル・ツー・ロスレス(SLS)、MPEG−4オーディオ・ロスレス・コーディング(ALS)、MPEG−4ダイレクト・ストリーム・トランスファ(DST)、ウィンドウズ(登録商標)・メディア・オーディオ・ロスレス(WMAロスレス)、及び/又はShorten(SHN)など、可逆的圧縮を有する形式が含まれ得る。更に、且つ/又は代替的に、これらの形式には、Opus(インターネット技術タスクフォースが開発)、MPEG−1若しくはMPEG−2のオーディオ・レイヤIII(MP3)、米国Massachusetts州SomervilleのXiph.Org財団が開発したボルビス、アドバンスト・オーディオ・コーディング(AAC)、ATRAC、及び/又はウィンドウズ(登録商標)・メディア・オーディオ・ロッシー(WMAロッシー)など、不可逆的圧縮を有する形式が含まれ得る。
【0262】
図24は、モータ制御装置200がオーディオ信号デコーダ250を備える、図1のシステムの別の代替実施形態を示す例示的な図である。更に、オーディオ・ファイル243は、モータ制御装置200のメモリ220上に記憶することができる。モータ制御装置200は、メモリ220からオーディオ・ファイル243を取り出すように構成することができる。オーディオ信号デコーダ250は、オーディオ・ファイル243を復号化することによって、オーディオ信号241を生成するように構成することができる。
【0263】
場合によっては、モータ制御装置200内で処理すべきオーディオ信号241(図14図16〜21に示す)はデジタルとすることができる。そのような場合、システム100は、アナログ・オーディオ信号がオーディオ信号241を生成するように、アナログ/デジタル変換を実行するよう構成することができる。図25は、システム100の主制御装置400が信号変換器470を備えてもよい、図1のシステム100の別の代替実施形態を示す例示的な図である。信号変換器470は、アナログ・オーディオ信号244を、デジタルのオーディオ信号241に変換するように構成された、アナログ/デジタル変換器(ADC)を備えることができる。
【0264】
主制御装置400は、任意の適切な方法を使用して、アナログ・オーディオ信号244を受信するように構成することができる。たとえば、主制御装置400上の通信モジュール460(図6に示す)は、オーディオ信号244で変調された電波を受信することができる。主制御装置400上のプロセッサ410及び/又は他の回路は、この電波を復調してオーディオ信号244を得るように構成することができる。
【0265】
主制御装置400は、オーディオ信号241をモータ制御装置200に送信することができる。したがって、モータ制御装置200は、主制御装置400とモータ制御装置200を結合する制御信号ライン430及び/又はデータ通信ライン440を介して、制御装置200からオーディオ信号241を受信することができる。
【0266】
図26は、システム100のモータ制御装置200が信号変換器270を備えてもよい、図1のシステム100の別の代替実施形態を示す例示的な図である。信号変換器270は、アナログ・オーディオ信号244を、デジタルのオーディオ信号241に変換するように構成された、アナログ/デジタル変換器(ADC)を備えることができる。
【0267】
主制御装置400は、任意の適切な方法を使用して、アナログ・オーディオ信号244を受信するように構成することができる。たとえば、モータ制御装置200上の通信モジュール260(図6に示す)は、オーディオ信号244で変調された電波を受信することができる。制御装置200上のプロセッサ210及び/又は他の回路は、この電波を復調してオーディオ信号244を得るように構成することができる。
【0268】
更に、且つ/又は代替的に、主制御装置400は、アナログ・オーディオ信号244をモータ制御装置200に伝送することができる。したがって、モータ制御装置200は、主制御装置400とモータ制御装置200を結合する制御信号ライン430及び/又はデータ通信ライン440を介して、制御装置200からアナログ・オーディオ信号244を受信することができる。
【0269】
図25〜26に示すシステム100を使用すると、モバイルプラットフォーム900から遠く離れて生成される音は、モバイルプラットフォーム900によってリアルタイムに再生することができる。たとえば、マイクロホンなどの装置を用いて、可聴音、超音波、及び/又は超低周波不可聴音などの入力オーディオ信号をアナログ・オーディオ信号244に変換することができる。マイクロホンは、送信機に結合することができる。送信機は、モバイルプラットフォーム900に対して遠く離れて位置しているコンピュータ装置及び/又は無線局と一体化することができる。このコンピュータ装置及び/又は無線局は、アナログ・オーディオ信号244で電波を変調することができる。送信機は、変調された電波をシステム100に送信することができる。
【0270】
システム100は、モータ制御装置200及び/又は主制御装置400上に復調器(図示せず)を備えて、電波を復調し、アナログ・オーディオ信号244を得ることができる。図25〜26に示すように、アナログ・オーディオ信号244は、システム100によって処理することができる。システム100のモータ300は、リアルタイムに音を生成するように構成することができる。この音は、入力オーディオ信号を複製することができる。たとえば、システムがUAVを備えているとき、このUAVは、遠く離れて生成される入力オーディオ信号と同じオーディオ・コンテンツを有することができる音を生成することができる。
【0271】
更に、且つ/又は代替的に、図22〜26に示すシステム100を使用すると、音320は、モバイルプラットフォーム900によって、時間遅延するように再生することができる。たとえば、アナログ・オーディオ信号244は、モバイルプラットフォーム900から遠く離れて生成することができ、モバイルプラットフォーム900から遠く離れたコンピュータ(図示せず)上のアナログ/デジタル変換器(ADC)を用いて、オーディオ信号241に変換することができる。オーディオ信号241は、オーディオ・ファイル243に記憶することができる。オーディオ・ファイル243を、コンピュータによって通信モジュール460及び/又は通信モジュール260に伝送し、続いて復号化してオーディオ信号241にすることができる(図23〜24に示す)。
【0272】
他の例では、アナログ・オーディオ信号244は、信号変換器270及び/又は信号変換器470を用いて変換されてオーディオ信号241になる(図25〜26に示す)。モータ制御装置200及び/又は主制御装置400は、オーディオ信号241を符号化してオーディオ・ファイル243にするエンコーダを備えることができる。それにより、続いて、オーディオ・ファイル243を復号化して、オーディオ信号241にすることができる(図22〜24に示す)。
【0273】
図14図16〜21によれば、モータ駆動信号240を直接モータ300に供給して、音320(図6に示す)を生成することができる。更に、モータ駆動信号240を使用して、追加及び/又は代替の方式を介して音320を生成することができる。図27は、モータ駆動信号240が復調される、図1のシステムの代替実施形態を示す例示的な図である。図27に示すように、モータ制御装置200が出力するモータ駆動信号240を、復調器500に入力することができる。復調器500に入力されるモータ駆動信号240は、モータ駆動信号240A、240B、240Cのうちの1つ又は複数を含むことができる。復調器500は、システム100と少なくとも部分的に一体化することができ、且つ/又はそれから分離することができる。図27に示す復調器500は、搬送波からオーディオ信号241を抽出するように構成することができる。たとえば、エンコーダ216(図15に示す)が、PWMを使用することによってオーディオ信号241でパルス性信号を変調するとき、この復調器500は、パルス性信号からオーディオ信号241を取り出すように構成することができる。たとえば、復調器500は、PWMのサンプリング周波数を有するパルス性信号をフィルタで除去することができる。
【0274】
復調器500は、任意のプロセッサ及び/又はパルス性信号からオーディオ信号241を分離するためのディスクリート回路を備えることができる。例示的な復調器500は、20Hz〜20kHzの帯域幅にわたる信号をフィルタリングできるようになっている1つ又は複数のフィルタ、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタ、及び/又は遮断周波数が20kHzの低域通過フィルタを備えることができる。モータ駆動信号240は、復調器500によって処理されると、復調オーディオ信号245に変換することができる。復調オーディオ信号245は、図14図16〜21に示すオーディオ信号241と同様及び/又は同一の波形を有することができる。復調オーディオ信号245は、従来のスピーカ及び/又はヘッドホンを駆動して、オーディオ・コンテンツ321を生成することができる。音321は、音321と同様及び/又は同一とすることができる。
【0275】
一例では、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号240が駆動可能になって、スピーカ600を駆動して、モータ300によって生成される音320と一致するオーディオ・コンテンツ321を生成するようにできる。たとえば、音320には、口述スピーチが含まれ得る。モータ駆動信号240が駆動可能になって、スピーカ600を駆動して、口述コンテンツを含むオーディオ・コンテンツ321を生成する。スピーチは、口述コンテンツと一致することができる。説明するため、スピーチには、「遠隔制御信号が失われる」という文が含まれ得る。口述コンテンツには、人間の耳に聞こえる「遠隔制御信号が失われる」という文が含まれ得る。すなわち、人間の聴覚に基づいて、口述コンテンツは、音320のスピーチと同じ音節を伝達することができる。
【0276】
口述コンテンツは、人間のスピーチに限定されない。たとえば、音320には、動物の鳴き声が含まれ得る。モータ駆動信号240が駆動可能になって、スピーカ600を駆動して、動物の鳴き声と一致する口述コンテンツを含むオーディオ・コンテンツ321を生成する。説明するため、音320には、犬の鳴き声が含まれ得る。口述コンテンツには、人間の耳に聞こえる犬の鳴き声が含まれ得る。すなわち、人間の聴覚に基づいて、口述コンテンツは、音320と同じ及び/又は同様の音節(又はフォネティックス)を伝達することができる。
【0277】
別の例では、音320には、音楽が含まれ得る。モータ駆動信号240が駆動可能になって、スピーカ600を駆動して、音楽コンテンツを含むオーディオ・コンテンツ321を生成する。音楽は、音楽コンテンツと一致することができる。説明するため、音楽には、「ジングル・ベル」の曲が含まれ得る。口述コンテンツには、人間の耳に聞こえる「ジングル・ベル」の曲が含まれ得る。すなわち、人間の聴覚に基づいて、音楽コンテンツは、音320の音楽と同じメロディ及び/又はリズムを伝達することができる。
【0278】
図27には、もっぱら説明するため、音320とオーディオ・コンテンツ321の両方が生成される様子が示してある。音320及びオーディオ・コンテンツ321は、互いに独立して生成することができる。たとえば、モバイルプラットフォーム900の動作中に(たとえば、着陸、離陸、飛行の動作中に)、モータ駆動信号240は、モータ300を駆動して音を生成することができる。モバイルプラットフォーム900は、スピーカ600及び/又は復調器500を必ずしも備えていない。モータ駆動信号240を解析及び/又は診断するために、スピーカ600及び/又は復調器500をモータ制御装置200のモータ駆動信号ライン230に接続して、モータ駆動信号240を傍受することができる(図27に示す)。
【0279】
図28は、モータ駆動信号240がフィルタリングされる、図1のシステム100の代替実施形態を示す例示的な図である。モータ駆動信号240がフィルタ510に入力されている様子が、図28に示してある。フィルタ510に入力されるモータ駆動信号240は、モータ駆動信号240A、240B、240Cのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0280】
フィルタ510には、低域通過フィルタが含まれ得る。例示的なフィルタ510の遮断周波数は、20Hz未満とすることができる。したがって、DC信号2130A、2130B、2130Cを残すことができ、オーディオ信号241を取り除くことができる。したがって、フィルタ510は、出力信号245を生成することができる。復調器500に入力されるモータ駆動信号240が、モータ駆動信号240A、モータ駆動信号240B、又はモータ駆動信号240C(図16〜21に示す)を含むとき、それに応じて出力信号245は、DC信号2130A、DC信号2130B、又はDC信号2130Aをそれぞれ含むことができる。
【0281】
すなわち、遮断周波数が20Hz以下の低域通過フィルタによってフィルタリングされると、モータ駆動信号240はDCバイアス信号を含むことがある。このDCバイアス信号は、DC信号ユニット213(図14に示す)によって印加されたDC信号を含むことがある。
【0282】
図6を参照しながら前述した通り、システム100は、モバイルプラットフォーム及び/又はUAV上に設置することができる。更に、本明細書において開示される様々な実施形態によって、システム100、モバイルプラットフォーム900、及び/又はUAVを組み立てるためのキットが実現される。このキットは、モバイルプラットフォーム及び/又はUAVを組み立てるためのキットとすることができる。キットは、本開示全体を通して、たとえば図1図6〜26に示す、モータ制御装置200、モータ300、及び/又は主制御装置400のうちの1つ又は複数を備えることができる。工場組立のシステム100を入手する代わりに、このキットを使用してシステム100を組み立てることができる。実施形態によっては、取扱説明書をキットに入れることができる。この取扱説明書に操作手順が記載されていてもよい。操作者及び/又は機械がこの操作手順に従うとき、モータ制御装置200、モータ300、及び/又は主制御装置400は、本開示に示すようシステム100内に組み立てることができる。
【0283】
更に、モータ制御装置200、モータ300、及び/又は主制御装置400は、必ずしも事前に組み立てられている必要はなく、取扱説明書に従って組み立ててよい。たとえば、固定装置340及び/又は可動装置330(図7に示す)は、キットに含まれていてもよく、取扱説明書に従って互いに結合するように構成されていてもよい。
【0284】
様々な実施形態が更に、たとえば図2に示すように、本明細書において開示される方法に従って音を生成するための命令を含む、コンピュータ・プログラム製品を開示している。プログラム/ソフトウェアは、たとえば、リードオンリ・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、内部メモリ、レジスタ、コンピュータ・ハード・ディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、光ディスク、フロッピー(登録商標)・ディスク、磁気ディスクなど、(持続的な)コンピュータ読取り可能な記憶媒体に記憶することができる。プログラム/ソフトウェアには、コンピュータ装置上の1つ又は複数のプロセッサに命令して、開示された様々な実施形態による方法を実行させるための符号化命令が含まれ得る。
【0285】
図29は、図1のモータを制御するための装置201の一実施形態を示す例示的な図である。装置201は、電子速度制御(ESC)の役割を果たすことができる。すなわち、図1、6、14、及び図16〜26を参照すると、装置201は、モータ主制御装置400を備えることができる。装置201は、マイクロプロセッサ、及び/又は本明細書において開示される装置201の各機能を実装するためのディスクリート回路ハードウェアを備えることができる。
【0286】
図29に示すように、装置201は、図14に示す通り、オーディオ信号241でモータ駆動信号240を符号化するように構成されたエンコーダ216を備えることができる。オーディオ信号241は、デジタルとすることができる。エンコーダ216は、オーディオ信号241でパルス性信号を変調して、モータ駆動信号240を生成するように構成することができる。エンコーダ216は、PWMを使用して、オーディオ信号241でパルス性信号を変調するように構成することができる。
【0287】
エンコーダ216は、モータ駆動信号240でモータ300を駆動して、オーディオ信号241に対応する音320を生成するように構成することができる。エンコーダ216は、モータ駆動信号240に基づいて、モータ300の回転子330の平衡位置380に対して、この回転子330を振動させるように構成することができる。
【0288】
装置201は更に、直流(DC)信号をオーディオ信号に重畳するように構成されたDC信号ユニット213を備えることができ、このDC信号は、固定子340に対して回転子330の平衡位置380を調整するように構成される。DC信号ユニット213は、モータ駆動信号240に基づいて、固定子340に対して回転子330の平衡位置380を調整することによって、音320の音量を変化させるように構成することができる。
【0289】
装置201は更に、オーディオ信号241をフィルタリングするように構成されたフィルタ204を備えることができる。装置201は更に、オーディオ信号241を増幅するように構成された増幅器212を備えることができる。
【0290】
オーディオ信号241がデジタルであると、装置201は、アナログ・オーディオ信号をオーディオ信号241に変換するように構成された信号変換器270を備えることができる。
【0291】
装置201は更に、制御信号ライン430、及び/又は主制御装置400と装置201を結合するデータ通信ライン440(図6に示す)を介して、主制御装置400からオーディオ信号241を受信するように構成された通信モジュール260を備えることができる。装置201及び/又は主制御装置400は、モバイルプラットフォーム900と連動することができる。信号変換器270は、通信モジュール260を介して、主制御装置400(図6に示す)、及び/又は別のコンピュータ・システム(図示せず)からアナログ・オーディオ信号を受信することができる。
【0292】
装置201は更に、オーディオ・ファイル243(図23〜24に示す)を復号化することによってオーディオ信号241を生成するように構成された、オーディオ信号デコーダ250を備えることができる。
【0293】
通信モジュール260は、制御信号ライン430、及び/又は主制御装置400と装置201を結合するデータ通信ライン440を介して、主制御装置400からオーディオ・ファイル243を受信するように構成することができる。
【0294】
装置201は更に、オーディオ・ファイル243を記憶するためのメモリ220を備えることができる。装置201は、メモリ220からオーディオ・ファイル243を取り出すように構成することができる。たとえば、エンコーダ216、フィルタ214、DC信号ユニット213、増幅器212、通信モジュール260、及び/又はオーディオ信号デコーダ250は、メモリ220からオーディオ・ファイル243を取り出すように構成することができる。
【0295】
オーディオ信号241は、図29に示すように順に、また同様に図14図16〜21に示すように、増幅器212、DC信号ユニット213、フィルタ214、及び/又はエンコーダ216によって処理することができる。しかし、増幅器212、DC信号ユニット213、フィルタ214、及び/又はエンコーダ216の順序は、図14図16〜21、図29に示す順序と異なっていてもよい。たとえば、フィルタ214は、DC信号ユニット213の前にくることができる。更に、増幅器212、DC信号ユニット213、フィルタ214、及び/又はエンコーダ216を省くこともできる。たとえば、増幅器212及び/又はフィルタ214を省くことができる。
【0296】
実施形態によっては、エンコーダ216の各機能は、集積回路を含む1つ又は複数のプロセッサによって実装することができる。フィルタ214、DC信号ユニット213、増幅器212、及び/又は信号変換器270の各機能は、プロセッサ及び/又はディスクリート回路によって実装することができる。
【0297】
説明するため、システム100が固定されているとき、すなわちモータ300がシステム100を動かしていないとき、本明細書において開示される方法及びシステムによって、モータ300の振動370が可能になることが示してある。しかし、システム100を動かすためにモータ300が回転運動などの動きを生成しているとき、本明細書において開示される方法及びシステムによって、モータ300の振動370を可能にすることができる。すなわち、振動370が実施されると同時に、回転子330(図8〜12に示す)は回転することができる。モバイルプラットフォームの用途によっては、回転子330が、オーディオ信号の周波数に等しい周波数で回転する必要はない。というのも、回転子330は、オーディオ信号の周波数よりも低い周波数(及び/又は単位時間当たりのサイクル数)で回転してもよいからである。その場合、振動370が回転運動に重畳されている間、回転子330の慣性によって回転子330が回転するようにできる。
【0298】
開示した様々な実施形態によれば、モータ300は、機械的な動きを生成している間に高品質の音を生成できるようにすることが可能である。たとえば、モータ300は、UAVなどのモバイルプラットフォーム900(図6に示す)を動けるようにしている間に高品質の音を生成することができる。モータ300を駆動して音320を生成するモータ駆動信号240は、追加のハードウェア・オーディオ機器を必要とせずに、コンピュータ実行可能な命令によって生成することができる。その結果、重量を増やすことなく、且つ/又は飛行時間に影響を及ぼすことなく、UAVは高品質の音を生成することができる。
【0299】
高品質の音を生成することができると、UAVなどのモバイルプラットフォーム(図6に示す)は、ユーザフレンドリーに人間とコミュニケーションすることができる。たとえば、「遠隔制御信号が失われた」ことを、UAVが人間に伝達する必要があるとき、従来の通信では、ある種の光信号又は単一周波数のビープ音を使用することによってメッセージを運ぶ。人間は、このメッセージについてマニュアルを検索する必要があり、これには、時間がかかり、間違えがちになる可能性がある。開示された方法及びシステムを使用すると、UAVは、「遠隔制御信号が失われた」という口述コンテンツを含む音を生成することができる。人間は、マニュアルを検索することなく、このメッセージを直ちに理解することができる。したがって、コミュニケーションを迅速且つ正確にすることができる。ユーザ・エクスペリエンスを大きく改善することができる。
【0300】
更に、モバイルプラットフォーム900(UAVなど)は、複数のモータ300を備えてもよく、各モータが、それぞれのモータ制御装置200によって駆動される。各モータ制御装置200Aは、それぞれのモータ駆動信号240を生成することができる。したがって、モータ300のそれぞれが、互いに異なる/均一な音320を生成することができる。たとえば、各モータ300は、シンフォニー楽曲の様々な部分など、楽曲の低周波成分、中間周波数成分、及び高周波成分を生成して、ステレオのような効果を作り出すことができる。したがって、音320は高品質となり、人間に愉快な体験を提供することができる。
【0301】
開示した実施形態は、様々な修正形態及び代替形態の余地を残しており、その具体例を一例として各図面において示し、本明細書において詳細に説明してきた。しかし、開示された実施形態は、開示された特定の形態又は方法に限定されるものではなく、それとは反対に、この開示された実施形態は、全ての修正形態、均等物、及び代替形態を包含するものと理解されたい。
[項目1]
モータ駆動信号をモータに印加するステップと、
上記モータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音を、上記モータで生成するステップと
を含む、音を生成する方法。
[項目2]
上記印加するステップが、モバイルプラットフォームに連動する上記モータに、上記モータ駆動信号を印加するステップを含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記印加するステップが、上記モバイルプラットフォームを移動させることができる上記モータ駆動信号を、上記モータに印加するステップを含む、項目2に記載の方法。
[項目4]
上記生成するステップが、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを生成するステップを含む、項目1〜3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
上記印加するステップが、オーディオ信号によって上記モータ駆動信号を生成するステップを含む、項目1〜4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
上記生成するステップが、上記オーディオ信号で上記モータ駆動信号を符号化するステップを含む、項目5に記載の方法。
[項目7]
上記符号化するステップが、上記オーディオ信号でパルス性信号を変調して、上記モータ駆動信号を生成するステップを含む、項目6に記載の方法。
[項目8]
上記変調するステップが、パルス幅変調を使用して、上記オーディオ信号で上記パルス性信号を変調するステップを含む、項目7に記載の方法。
[項目9]
上記生成するステップが、上記音の音量を変化させるステップを含む、項目5〜8のいずれか一項に記載の方法。
[項目10]
上記音の上記音量を変化させる上記ステップが、上記モータの固定子に対して上記モータの回転子の平衡位置を調整するステップを含む、項目9に記載の方法。
[項目11]
上記生成するステップが、上記固定子に対して上記回転子の上記平衡位置を調整するために、上記オーディオ信号に直流(DC)信号を印加するステップを含む、項目5〜10のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
上記生成するステップが、上記オーディオ信号を低域通過フィルタリングするステップを含む、項目5〜11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
上記生成するステップが、上記モータ駆動信号によって、上記回転子の平衡位置に対して上記モータの回転子を振動させるステップを含む、項目1〜12のいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
上記回転子を少なくとも部分的に囲繞するケーシングを振動させることによって上記音を増幅するステップを更に含む、項目13に記載の方法。
[項目15]
上記モバイルプラットフォームと連動する主制御装置から上記オーディオ信号を受信するステップを更に含む、項目5〜14のいずれか一項に記載の方法。
[項目16]
上記受信するステップが、上記主制御装置と上記モータに連動するモータ制御装置とを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、上記オーディオ信号を受信するステップを含む、項目15に記載の方法。
[項目17]
オーディオ・ファイルを復号化することによって、上記オーディオ信号を生成するステップを更に含む、項目1〜16のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
上記モバイルプラットフォームと連動する主制御装置から上記オーディオ・ファイルを受信するステップを更に含む、項目17に記載の方法。
[項目19]
上記受信するステップが、上記主制御装置と上記モータに連動するモータ制御装置とを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、上記オーディオ・ファイルを受信するステップを含む、項目18に記載の方法。
[項目20]
上記モータと連動するモータ制御装置のメモリから上記オーディオ・ファイルを受信するステップを更に含む、項目17に記載の方法。
[項目21]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を上記モータに印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、フィルタリングされると駆動可能になって、スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致するオーディオ・コンテンツを提示するようになる、項目1〜20のいずれか一項に記載の方法。
[項目22]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を上記モータに印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、20Hz〜20kHzの帯域幅にフィルタリングされると、上記スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致する上記オーディオ・コンテンツを生成できるようになる、項目21に記載の方法。
[項目23]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタを用いてフィルタリングされると、上記スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致する上記オーディオ・コンテンツを生成できるようになる、項目21又は項目22に記載の方法。
[項目24]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を上記モータに印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、フィルタリングされると駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致する口述コンテンツを生成するようになる、項目21〜23のいずれか一項に記載の方法。
[項目25]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を上記モータに印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、フィルタリングされると駆動可能になって、スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致する音楽コンテンツを生成するようになる、項目21〜24のいずれか一項に記載の方法。
[項目26]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、低域通過フィルタによってフィルタリングされるとDCバイアス信号を含む、項目11〜25のいずれか一項に記載の方法。
[項目27]
上記印加するステップが、上記モータ駆動信号を上記モータに印加するステップを含み、上記モータ駆動信号が、遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記DCバイアス信号を含む、項目11〜26のいずれか一項に記載の方法。
[項目28]
モータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音をモータが生成できるように上記モータを駆動するために、上記モータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のプロセッサを備える、音を生成するためのシステム。
[項目29]
上記モータが、モバイルプラットフォームと連動している、項目28に記載のシステム。
[項目30]
上記モータが、上記モバイルプラットフォームを移動できるように構成される、項目28又は項目29に記載のシステム。
[項目31]
上記音が、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む、項目28〜30のいずれか一項に記載のシステム。
[項目32]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対して上記モータの上記回転子を振動させるように構成される、項目28〜31のいずれか一項に記載のシステム。
[項目33]
上記回転子が、上記音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される、項目32に記載のシステム。
[項目34]
上記1つ又は複数のプロセッサが、オーディオ信号によって上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目28〜33のいずれか一項に記載のシステム。
[項目35]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記オーディオ信号で上記モータ駆動信号を符号化するように構成される、項目34に記載のシステム。
[項目36]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記オーディオ信号でパルス性信号を変調して、上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目34又は項目35に記載のシステム。
[項目37]
上記1つ又は複数のプロセッサが、パルス幅変調を使用して、上記オーディオ信号で上記パルス性信号を変調するように構成される、項目36に記載のシステム。
[項目38]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記音の音量を変化させるように構成される、項目34〜37のいずれか一項に記載のシステム。
[項目39]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記モータ駆動信号に基づいて、上記モータの固定子に対して上記モータの回転子の平衡位置を調整するように構成される、項目34〜38のいずれか一項に記載のシステム。
[項目40]
上記1つ又は複数のプロセッサが、直流(DC)信号を上記オーディオ信号に重畳するように構成され、上記DC信号が、上記固定子に対して上記回転子の上記平衡位置を調整するように構成される、項目39に記載のシステム。
[項目41]
上記1つ又は複数のプロセッサが、低域通過フィルタを使用して上記オーディオ信号をフィルタリングするように構成される、項目28〜40のいずれか一項に記載のシステム。
[項目42]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記モバイルプラットフォームと連動する主制御装置から上記オーディオ信号を受信するように構成される、項目30〜41のいずれか一項に記載のシステム。
[項目43]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記主制御装置と上記1つ又は複数のプロセッサとを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、上記オーディオ信号を受信するように構成される、項目42に記載のシステム。
[項目44]
上記1つ又は複数のプロセッサが、オーディオ・ファイルを復号化することによって上記オーディオ信号を生成するように構成される、項目34〜43のいずれか一項に記載のシステム。
[項目45]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記モバイルプラットフォームと連動する主制御装置から上記オーディオ・ファイルを受信するように構成される、項目44に記載のシステム。
[項目46]
上記1つ又は複数のプロセッサが、上記主制御装置と上記1つ又は複数のプロセッサとを結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、上記オーディオ・ファイルを受信するように構成される、項目45に記載のシステム。
[項目47]
上記オーディオ・ファイルを記憶するためのメモリを更に備え、上記1つ又は複数のプロセッサが、上記メモリから上記オーディオ・ファイルを取り出すように構成される、項目44に記載のシステム。
[項目48]
フィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、上記モータによって生成される音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる、項目28〜47のいずれか一項に記載のシステム。
[項目49]
20Hz〜20kHzの帯域幅にフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる、項目48に記載のシステム。
[項目50]
帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致する上記オーディオ・コンテンツを生成するようになる、項目49に記載のシステム。
[項目51]
フィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、上記音と一致する口述コンテンツを生成するようになる、項目48〜50のいずれか一項に記載のシステム。
[項目52]
フィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、上記音と一致する音楽コンテンツを生成するようになる、項目48〜51のいずれか一項に記載のシステム。
[項目53]
遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号がDCバイアス信号を含む、項目40〜52のいずれか一項に記載のシステム。
[項目54]
上記モバイルプラットフォームが、無人航空機(UAV)を備える、項目28〜52のいずれか一項に記載のシステム。
[項目55]
モータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のモータ制御装置と、
上記モータ制御装置に結合され、上記モータ駆動信号によって駆動されて、上記モータ駆動信号のオーディオ信号成分に対応する音を生成するモータと
を備える推進システム。
[項目56]
上記音が、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む、項目55に記載の推進システム。
[項目57]
上記モータが回転子を備え、上記モータ制御装置が、上記モータ駆動信号に基づいて、上記回転子の平衡位置に対して上記回転子を振動させるように構成される、項目55〜56のいずれか一項に記載の推進システム。
[項目58]
上記1つ又は複数のプロセッサが、オーディオ信号によって上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目55〜57のいずれか一項に記載の推進システム。
[項目59]
上記モータ制御装置が、上記オーディオ信号で上記モータ駆動信号を符号化するように構成される、項目58に記載の推進システム。
[項目60]
上記モータ制御装置が、上記オーディオ信号でパルス性信号を変調して、上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目58又は項目59に記載の推進システム。
[項目61]
上記モータ制御装置が、パルス幅変調を使用して、上記オーディオ信号で上記パルス性信号を変調するように構成される、項目60に記載の推進システム。
[項目62]
上記モータが、固定子、及び上記固定子を基準にして回転可能な回転子を備える、項目55〜61のいずれか一項に記載の推進システム。
[項目63]
上記モータ制御装置が、上記モータ駆動信号に基づいて、上記固定子に対して上記回転子の平衡位置を調整することによって上記音の音量を変化させるように構成される、項目62に記載の推進システム。
[項目64]
上記モータ制御装置が、直流(DC)信号を上記オーディオ信号に重畳するように構成され、上記DC信号が、上記固定子に対して上記回転子の上記平衡位置を調整するように構成される、項目63に記載の推進システム。
[項目65]
上記回転子が、上記モータの半径方向に沿って振動して、上記音を生成するように構成される、項目57に記載の推進システム。
[項目66]
上記モータ制御装置が、低域通過フィルタを使用して上記オーディオ信号をフィルタリングするように構成される、項目60〜65のいずれか一項に記載の推進システム。
[項目67]
上記モータ制御装置が、オーディオ・ファイルを復号化することによって上記オーディオ信号を生成するように構成される、項目60〜66のいずれか一項に記載の推進システム。
[項目68]
帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる、項目66に記載の推進システム。
[項目69]
上記帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、口述コンテンツを生成するようになり、
上記音がスピーチを含み、上記スピーチが上記口述コンテンツと一致する、項目68に記載の推進システム。
[項目70]
上記帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、音楽コンテンツを生成するようになり、上記音が音楽を含み、上記音楽が上記音楽コンテンツと一致する、項目68に記載の推進システム。
[項目71]
遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号がDCバイアス信号を含む、項目66〜70のいずれか一項に記載の推進システム。
[項目72]
項目55〜71のいずれか一項に記載の推進システムを備えるモバイルプラットフォーム。
[項目73]
上記モータが、上記モバイルプラットフォームを移動できるように構成される、項目72に記載のモバイルプラットフォーム。
[項目74]
上記モバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
上記主制御装置と上記モータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を更に備え、
上記モータ制御装置が、上記制御信号ライン及び/又は上記データ通信ラインを介して上記主制御装置から上記オーディオ信号を受信するように構成される、項目72に記載のモバイルプラットフォーム。
[項目75]
上記モバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
上記主制御装置と上記モータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を更に備え、上記モータ制御装置が、上記制御信号ライン及び/又は上記データ通信ラインを介して上記主制御装置から上記オーディオ・ファイルを受信するように構成される、項目72に記載のモバイルプラットフォーム。
[項目76]
上記モータ制御装置に結合されたメモリを更に備え、上記モータ制御装置が、上記メモリから上記オーディオ・ファイルを取り出すように構成される、項目75に記載のモバイルプラットフォーム。
[項目77]
上記モバイルプラットフォームが無人航空機(UAV)である、項目72に記載のモバイルプラットフォーム。
[項目78]
オーディオ信号によってモータ駆動信号を供給するように構成された1つ又は複数のモータ制御装置と、
上記モータ制御装置に結合され、上記モータ駆動信号によって駆動されて、上記オーディオ信号に対応する音を生成する1つ又は複数のモータと
を備える、モバイルプラットフォームを組み立てるためのキット。
[項目79]
上記モータが、上記モバイルプラットフォームを移動できるように構成される、項目78に記載のキット。
[項目80]
上記音が、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む、項目78又は項目79に記載のキット。
[項目81]
上記モータが回転子を備え、上記モータ制御装置が、上記モータ駆動信号に基づいて、上記回転子の平衡位置に対して上記回転子を振動させるように構成される、項目78〜80のいずれか一項に記載のキット。
[項目82]
上記回転子が、上記音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞されるように構成される、項目81に記載のキット。
[項目83]
上記モータ制御装置が、上記オーディオ信号によって上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目78〜82のいずれか一項に記載のキット。
[項目84]
上記モータ制御装置が、上記オーディオ信号で上記モータ駆動信号を符号化するように構成される、項目78〜83のいずれか一項に記載のキット。
[項目85]
上記モータ制御装置が、上記オーディオ信号でパルス性信号を変調して、上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目78〜83のいずれか一項に記載のキット。
[項目86]
上記モータ制御装置が、パルス幅変調を使用して、上記オーディオ信号で上記パルス性信号を変調するように構成される、項目85に記載のキット。
[項目87]
上記モータが、
固定子と、
上記固定子を基準にして回転可能な回転子と
を備える、項目78〜86のいずれか一項に記載のキット。
[項目88]
上記モータ制御装置が、上記モータ駆動信号に基づいて、上記固定子に対して上記回転子の平衡位置を調整することによって上記音の音量を変化させるように構成され、且つ/又は、上記モータ制御装置が、上記モータの半径方向に沿って振動して、上記音を生成するように構成される、項目87に記載のキット。
[項目89]
上記モータ制御装置が、直流(DC)信号を上記オーディオ信号に重畳するように構成され、上記DC信号が、上記固定子に対して上記回転子の上記平衡位置を調整するように構成される、項目87に記載のキット。
[項目90]
上記モータ制御装置が、低域通過フィルタを使用して上記オーディオ信号をフィルタリングするように構成される、項目78〜89のいずれか一項に記載のキット。
[項目91]
上記モバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
上記主制御装置と上記モータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を更に備え、上記モータ制御装置が、上記制御信号ライン及び/又は上記データ通信ラインを介して上記主制御装置から上記オーディオ信号を受信するように構成される、項目78〜90のいずれか一項に記載のキット。
[項目92]
上記モータ制御装置が、オーディオ・ファイルを復号化することによって上記オーディオ信号を生成するように構成される、項目78〜90のいずれか一項に記載のキット。
[項目93]
上記モバイルプラットフォームを制御するための主制御装置と、
上記主制御装置と上記モータ制御装置を結合するための制御信号ライン及びデータ通信ラインのうちの少なくとも1つと
を更に備え、上記モータ制御装置が、上記制御信号ライン及び/又は上記データ通信ラインを介して上記主制御装置から上記オーディオ・ファイルを受信するように構成される、項目92に記載のキット。
[項目94]
上記モータ制御装置に結合されたメモリを更に備え、上記モータ制御装置が、上記メモリから上記オーディオ・ファイルを取り出すように構成される、項目92に記載のキット。
[項目95]
帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる、項目85〜94のいずれか一項に記載のキット。
[項目96]
上記帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、口述コンテンツを生成するようになり、上記音がスピーチを含み、上記スピーチが上記口述コンテンツと一致する、項目95に記載のキット。
[項目97]
上記帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、音楽コンテンツを生成するようになり、上記音が音楽を含み、上記音楽が上記音楽コンテンツと一致する、項目95又は項目96に記載のキット。
[項目98]
遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号がDCバイアス信号を含む、項目89〜97のいずれか一項に記載のキット。
[項目99]
上記モータ制御装置が、電子速度調節装置である、項目78に記載のキット。
[項目100]
上記モバイルプラットフォームが無人航空機(UAV)である、項目78に記載のキット。
[項目101]
項目1〜27のいずれか一項に記載の、モバイルプラットフォームを使用して音を生成するための方法についての命令を含むコンピュータ・プログラム製品。
[項目102]
モータを制御するための装置であって、オーディオ信号でモータ駆動信号を符号化するように構成されたエンコーダであって、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、モータを駆動して、上記オーディオ信号に対応する音を生成するエンコーダを備える装置。
[項目103]
上記モータが、モバイルプラットフォームを移動できるように構成される、項目102に記載の装置。
[項目104]
上記音が、音楽、スピーチ、又はその組合せを含む、項目102又は項目103に記載の装置。
[項目105]
上記エンコーダが、上記モータ駆動信号に基づいて、回転子の平衡位置に対して上記モータの上記回転子を振動させるように構成される、項目102〜103のいずれか一項に記載の装置。
[項目106]
上記回転子が、上記音を増幅するように構成されたケーシング内に少なくとも部分的に囲繞される、項目105に記載の装置。
[項目107]
上記エンコーダが、上記デジタル信号でパルス性信号を変調して、上記モータ駆動信号を生成するように構成される、項目102〜106のいずれか一項に記載の装置。
[項目108]
上記エンコーダが、パルス幅変調を使用して、上記オーディオ信号で上記パルス性信号を変調するように構成される、項目107に記載の装置。
[項目109]
上記モータ駆動信号に基づいて、上記モータの固定子に対して上記モータの回転子の平衡位置を調整することによって、上記音の音量を変化させるように構成された直流(DC)信号ユニットを更に備える、項目102〜108のいずれか一項に記載の装置。
[項目110]
上記DC信号ユニットが、DC信号を上記オーディオ信号に重畳するように構成され、上記DC信号が、上記固定子に対して上記回転子の平衡位置を調整するように構成される、項目109に記載の装置。
[項目111]
上記オーディオ信号を低域通過フィルタリングするように構成されたフィルタを更に備える、項目102〜110のいずれか一項に記載の装置。
[項目112]
上記オーディオ信号を増幅するように構成された増幅器を更に備える、項目102〜111のいずれか一項に記載の装置。
[項目113]
上記オーディオ信号がデジタル・オーディオ信号を含み、上記装置が更に、アナログ・オーディオ信号を上記デジタル・オーディオ信号に変換するように構成された信号変換器を備える、項目102〜112のいずれか一項に記載の装置。
[項目114]
主制御装置と上記装置を結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、上記モバイルプラットフォームと連動する上記主制御装置から上記オーディオ信号を受信するように構成された通信モジュールを更に備える、項目103〜112のいずれか一項に記載の装置。
[項目115]
オーディオ・ファイルを復号化することによって上記オーディオ信号を生成するように構成されたオーディオ信号デコーダを更に備える、項目102〜114のいずれか一項に記載の装置。
[項目116]
主制御装置と上記装置を結合する制御信号ライン及び/又はデータ通信ラインを介して、上記モバイルプラットフォームと連動する上記主制御装置から上記オーディオ・ファイルを受信するように構成された通信モジュールを更に備える、項目115に記載の装置。
[項目117]
上記オーディオ・ファイルを記憶するためのメモリを更に備え、上記オーディオ信号デコーダが、上記メモリから上記オーディオ・ファイルを取り出すように構成される、項目116に記載の装置。
[項目118]
帯域幅が20Hz〜20kHzの帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、スピーカを駆動して、上記モータによって生成される上記音と一致するオーディオ・コンテンツを生成するようになる、項目104〜117のいずれか一項に記載の装置。
[項目119]
上記帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、口述コンテンツを生成するようになり、
上記音がスピーチを含み、上記スピーチが上記口述コンテンツと一致する、項目118に記載の装置。
[項目120]
上記帯域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号が駆動可能になって、上記スピーカを駆動して、音楽コンテンツを生成するようになり、
上記音が音楽を含み、上記音楽が上記音楽コンテンツと一致する、項目118又は項目119に記載の装置。
[項目121]
遮断周波数が20Hzの低域通過フィルタによってフィルタリングされると、上記モータ駆動信号がDCバイアス信号を含む、項目110〜120のいずれか一項に記載の装置。
[項目122]
上記モバイルプラットフォームが、無人航空機(UAV)である、項目102〜121のいずれか一項に記載の装置。
[項目123]
モータ駆動信号でモータを駆動するステップであって、上記モータが、固定子、及び中心軸に対して回転するように構成された回転子を備えるステップと、
上記回転子を制御して、上記モータ駆動信号によって上記回転子の平衡位置に対して振動させて、音を生成するステップと
を含む、音を生成するための方法。
[項目124]
上記駆動するステップが、モバイルプラットフォームを移動できるように構成される上記モータを駆動するステップを含む、項目123に記載の方法。
[項目125]
上記音が、音楽、スピーチ、動物の鳴き声、機械音、自然音、又はそれらの組合せを含む、項目123又は項目124に記載の方法。
[項目126]
上記制御するステップが、上記回転子を制御して、上記モータの半径方向に沿って振動させるステップを含む、項目123又は項目125に記載の方法。
[項目127]
上記モータを少なくとも部分的に囲繞するケーシングを使用して上記音を増幅するステップを更に含む、項目123〜126のいずれか一項に記載の方法。
[項目128]
上記駆動するステップが、オーディオ信号で変調されたパルス波を含む上記モータ駆動信号で上記モータを駆動するステップを含む、項目123〜127のいずれか一項に記載の方法。
[項目129]
上記駆動するステップが、パルス幅変調を使用して上記オーディオ信号で変調された上記パルス波を含む上記モータ駆動信号で上記モータを駆動するステップを含む、項目128に記載の方法。
[項目130]
上記固定子に対して上記回転子の上記平衡位置を調整することによって、上記音の音量を変化させるステップを更に含む、項目123〜129のいずれか一項に記載の方法。
[項目131]
上記モータ駆動信号内のDC信号によって、上記固定子に対して上記回転子の上記平衡位置を調整するステップを更に含む、項目130に記載の方法。
[項目132]
上記モータとモータ制御装置を結合するモータ駆動信号ラインを介して、上記モータ制御装置から上記モータ駆動信号を受信するステップを更に含む、項目123〜131のいずれか一項に記載の方法。
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