特許第6693158号(P6693158)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6693158
(24)【登録日】2020年4月20日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】計測装置取付金具
(51)【国際特許分類】
   G01D 11/30 20060101AFI20200427BHJP
   H02G 7/00 20060101ALI20200427BHJP
   H02G 1/02 20060101ALI20200427BHJP
【FI】
   G01D11/30 S
   H02G7/00
   H02G1/02
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-25810(P2016-25810)
(22)【出願日】2016年2月15日
(65)【公開番号】特開2017-146110(P2017-146110A)
(43)【公開日】2017年8月24日
【審査請求日】2019年1月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】大原 久征
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 薫
【審査官】 細見 斉子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−112118(JP,A)
【文献】 特開2009−288037(JP,A)
【文献】 特開2009−293946(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3085425(JP,U)
【文献】 実開平07−041961(JP,U)
【文献】 特開2013−230123(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0011249(US,A1)
【文献】 特開2008−113478(JP,A)
【文献】 特開2013−057594(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/30
H02G 1/02
H02G 7/00
H02B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1計測装置又は第2計測装置のいずれか一方を電柱に取り付ける際に使用される計測装置取付金具であって、
前記第1計測装置を取り付ける場合に用いられ、前記電柱に取り付けられる電柱取付金具と対向する対向面に設けられ、前記電柱取付金具に係合して、前記第1計測装置を前記電柱に固定するための第1係合部と、
前記第2計測装置を取り付ける場合に用いられ、前記電柱の腕金と対向する前記対向面に設けられ、前記対向面と、前記腕金の前記対向面とは反対側に配置されるプレートと、で前記腕金が挟持された状態において前記プレートを前記対向面に固定するためのボルトが貫通するボルト孔と、
を備えることを特徴とする計測装置取付金具。
【請求項2】
前記第1係合部は、実質的に前記電柱の長手方向に沿う第1方向への移動と、実質的に前記電柱の径方向に沿う第2方向への移動と、を規制する形状を呈している
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置取付金具。
【請求項3】
前記第1係合部は、前記対向面に対向する前記電柱取付金具の固定部材の上部に係合するU字型部材を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の計測装置取付金具。
【請求項4】
前記第1方向への移動と前記第2方向への移動とを規制する形状を呈し、前記第1係合部よりも前記固定部材の下部に設けられて、前記電柱取付金具の下部に設けられる挿入孔に嵌入される第2係合部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の計測装置取付金具。
【請求項5】
前記第2係合部は、前記挿入孔に嵌入されると、前記挿入孔に引っ掛かる鍵型部材を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の計測装置取付金具。
【請求項6】
前記電柱取付金具は、前記第2係合部が前記挿入孔に嵌入された際に、前記第2係合部が前記挿入孔から抜けなくなるように前記第1方向に沿って弾性付勢され、前記第2係合部を前記挿入孔の内周面に当接させるスライド部材を含む
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の計測装置取付金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計測装置取付金具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、柱上開閉器を電柱に取り付けるための取付金具が知られている。(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−25143号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配電系統には、電力線の状態を把握するために計測装置が配置されている。計測装置は、接続される配電系統の電圧に応じて非常設又は常設かが区別されている。例えば、6kV系配電系統に設けられる計測装置は、取り付け及び撤去作業を容易にするために着脱可能に設けられ非常設で使用される。非常設で使用される場合、計測装置は電柱にチェーン等で固定されて設置される。一方、22KV系配電系統に設けられる計測装置は、直接活線作業ができないことから常設で使用される。常設で使用される場合、計測装置は電柱等から張り出す腕金に固定して設置される。尚、6kV系配電系統に設けられる計測装置と22kV系配電系統に設けられる計測装置とは外形が同一である。
【0005】
上記のように、同一の計測装置であっても、非常設又は常設によって固定方法が異なるため、取付金具を2種類用意しなければならず余計なコストがかかる虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決する主たる本発明は、6kV系配電系統に設けられる金具に、22kV系配電系統で設けられる腕金に固定する金具を付加して、6kV用金具と22kV用金具とを兼用できる構造を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、常設又は非常設に係らず同一の取付金具を使用することが可能になり、コスト縮減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具を−Z方向から見た状態を示す図である。
図2】本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具を−X方向から見た状態を示す図である。
図3】本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具を−Y方向から見た状態を示す図である。
図4】本実施形態に係る第1実施形態に係る電柱取付金具を−Z方向から見た状態を示す図である。
図5】本実施形態に係る第1実施形態に係る電柱取付金具の電柱取り付け状況を−Y方向から見た状態を示す図である。
図6】本実施形態に係る第1実施形態に係る電柱取付金具を+X方向から見た状態を示す図である。
図7】本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具と電柱取付金具との接続状況を+X方向から見た状態を示す図である。
図8】本実施形態に係る第2実施形態に係る計測装置取付金具を−Z方向から見た状態を示す図である。
図9】本実施形態に係る第2実施形態に係る計測装置取付金具を−X方向から見た状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
図1は、本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具を−Z方向から見た状態を示す図である。図2は、本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具を−X方向から見た状態を示す図である。図3は、本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具を−Y方向から見た状態を示す図である。図4は、本実施形態に係る第1実施形態に係る電柱取付金具を−Z方向から見た状態を示す図である。図5は、本実施形態に係る第1実施形態に係る電柱取付金具の電柱取り付け状況を−Y方向から見た状態を示す図である。図6は、本実施形態に係る第1実施形態に係る電柱取付金具を+X方向から見た状態を示す図である。図7は、本実施形態に係る第1実施形態に係る計測装置取付金具と電柱取付金具との接続状況を+X方向から見た状態を示す図である。図8は、本実施形態に係る第2実施形態に係る計測装置取付金具を−Z方向から見た状態を示す図である。図9は、本実施形態に係る第2実施形態に係る計測装置取付金具を−X方向から見た状態を示す図である。尚、以下説明において、X軸は本体部2の対向面の短手方向に沿う軸であり、Y軸は本体部2の対向面の長手方向に沿う軸であり、Z軸はX軸及びY軸に直交する軸である。又、X軸に沿う+方向(以下、「+X方向」と称する。)は電柱取付金具300に対してロック金具350Bが接続されている側の方向であり、X軸に沿う−方向(以下、「−X方向」と称する。)は電柱取付金具300に対してチェーン350Aが接続されている側の方向であり、Y軸に沿う+方向(以下、「+Y方向」と称する。)はスライド部材340が弾性付勢されている方向であり、Y軸に沿う−方向(以下、「−Y方向」と称する。)はスライド部材340が弾性力に抗する方向であり、Z軸に沿う+方向(以下、「+Z方向」と称する。)は計測装置取付金具(1A、1B)に対して第1計測装置100又は第2計測装置200が接続される側の方向であり、Z軸に沿う−方向(以下、「−Z方向」と称する。)は計測装置取付金具(1A、1B)に対して電柱500又は腕金400が接続される側の方向である。
【0012】
図1図9に示すように、計測装置取付金具(1A、1B)は、高圧配電線で使用される第1計測装置100が取り付けられる計測装置取付金具1Aの実施形態を示す第1実施形態と、特別高圧配電線で使用される第2計測装置200が取り付けられる計測装置取付金具1Bの実施形態を示す第2実施形態とで用いられる。従って、以下において、計測装置取付金具(1A、1B)については、第1実施形態と第2実施形態との夫々を説明する。尚、図1図9において、同一の部材については同一の数字を付して説明する。
【0013】
===第1実施形態===
==構成==
以下、図1図7を参照しつつ、第1実施形態に係る計測装置取付金具1Aについて説明する。
【0014】
計測装置取付金具1Aは、例えば高圧配電線(例えば6kV配電線)に接続される第1計測装置100を電柱500に設置するために使用される取付金具である。計測装置取付金具1Aには、第1計測装置100が接続され、第1計測装置100とは反対側で後述する電柱取付金具300が接続される。つまり、計測装置取付金具1Aは、自らを介して第1計測装置100を電柱500に固定するための取付金具である。図1図3に示されるように、計測装置取付金具1Aは、本体部2、U字型部材3、鍵型部材4、挟持ボルト孔(5A、5B)を含んで構成されている。
【0015】
<<第1計測装置>>
第1計測装置100は、例えば高圧配電線(6kV)(不図示)の三相電圧、三相電流、力率、電圧位相差等を計測して、計測した結果を示す計測情報を外部に出力する装置である。つまり、第1計測装置100は、高圧配電線の現地設置機器として計測情報を取得し、高圧配電線の電力品質を維持するための装置である。第1計測装置100は、例えば高圧配電線に接続される開閉器(不図示)に接続され、当該開閉器から電力線110を介して電気信号を受信する。又、第1計測装置100は、開閉器から受信した計測情報を、例えば通信装置(不図示)に出力する。通信装置は、遠隔にある制御所等に計測情報を送信し、制御所等に居る作業員に計測情報を確認させるための装置である。
【0016】
<<電柱取付金具>>
電柱取付金具300は、例えば電柱500の円周面に巻き付けて固定され、電柱500とは反対側に計測装置取付金具1Aが接続される金具である。つまり、電柱取付金具300は、計測装置取付金具1Aと電柱500との間に配置され、計測装置取付金具1Aを電柱500に固定する金具である。図4図6に示されるように、電柱取付金具300は、固定部材310、スライド部材340、巻付部材350を含んで構成されている。
【0017】
固定部材310は、例えばステンレス材料で形成され、例えば単板を略コの字柱型に成形されている。固定部材310は、例えば、コの字柱型の開き口には電柱500が接触し、反対側の面(以下、「固定面310A」と称する。)には計測装置取付金具1Aが接続される部材である。固定部材310は、固定面310Aに引掛部320、挿入孔330が設けられている。
【0018】
引掛部320は、計測装置取付金具1Aの後述するU字型部材3が引掛けられる部分である。引掛部320は、例えば、固定面310Aの+Y側の外縁部の中央部が窪むように設けられている。つまり、引掛部320は、例えば、U字型部材3の幅(X軸に沿う長さ)に合うように、窪みが設けられて形成されている。
【0019】
挿入孔330は、計測装置取付金具1Aの後述する鍵型部材4が挿入される部分である。挿入孔330は、例えば、固定面310Aの−Y側の外縁部の中央部が欠けているように設けられている。つまり、挿入孔330は、例えば、鍵型部材4の挿入方向の幅(X軸に沿う長さ)よりも大きく設けられ、鍵型部材4が挿入されるように形成されている。
【0020】
スライド部材340は、挿入孔330に挿入された鍵型部材4を挿入孔330から抜けないようにする部材である。スライド部材340は、例えば、電柱取付金具300を−Z方向から見たときに、固定部材310の−Y側の周縁部の+Z側から突出するように設けられている。スライド部材340は、例えば、固定部材310の固定面310Aとは反対側の面に沿ってY軸に沿う方向に動くように設けられている。スライド部材340は、電柱取付金具300を+Z方向から見て、例えばスライド部材340が−Y方向に移動したときに、挿入孔330が現れるように配置されている。つまり、スライド部材340は、+Y方向に移動したときには挿入孔330を閉じ、−Y方向に移動したときには挿入孔330を開く部材である。スライド部材340は、例えば、+Y方向に向かって弾性付勢されている。従って、スライド部材340は、挿入孔330が開いている状態で鍵型部材4が挿入されると、スライド部材340から鍵型部材4が+Y方向へ押圧力を与えられるように設けられている。
【0021】
巻付部材350は、例えば電柱500の外周に巻き付けて電柱取付金具300を電柱500に固定する部材である。巻付部材350は、例えばステンレス材料で形成され、例えばチェーン350A及びロック金具350Bを含んで構成されている。チェーン350Aは、一端が固定部材310に接続され、他端が後述するロック金具350Bに着脱可能に接続される。ロック金具350Bは、電柱500に巻き付けられたチェーン350Aの他端が接続され、チェーン350Aが電柱500に巻き付けられた状態を固定する部材である。
【0022】
尚、上記において、電柱取付金具300はステンレス材料で形成されているとして記載したが、これに限定されない。例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼製でもよい。尚、上記において、挿入孔330は、固定面310Aの−Y側の外縁部の中央部が欠けているように設けられているとして記載したが、これに限定されない。挿入孔330は、外縁部に設けられている必要はなく、後述する鍵型部材4の配置に合わせて設けられていればよい。又、上記において、巻付部材350は、チェーンで構成されているとして記載したが、これに限定されない。チェーンで無くてもよく、例えばフレキシブルな金属製のバンドでもよい。
【0023】
<<本体部>>
本体部2は、例えばステンレス材料で形成され、例えば単板が無底略三角柱形状に成形されて構成されている。本体部2は、例えば、単板の両端辺が重なり合う角の部分(以下、「接続部2B」と称する。)に、固定ボルト2C及び固定ナット2Dを用いて第1計測装置100が接続される。又、接続部2Bと対向する面の反対側(−Z方向)の面(以下、「対向面2A」と称する。)には、後述するU字型部材3、鍵型部材4、挟持ボルト孔(5A、5B)が設けられている。つまり、対向面2Aは、電柱取付金具300の固定面310Aに対向して接触する面である。
【0024】
尚、上記において、本体部2はステンレス材料で形成されているとして記載したが、これに限定されない。例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼製でもよい。尚、上記において、本体部2は単板を無底略三角柱形状に成形されて構成されているとして記載したが、これに限定されない。例えば、無底略四角柱形状でもよく、電柱取付金具300の固定面310Aと面接触する面と接続部2Bとを有していればよい。
【0025】
<<U型部材>>
U字型部材3は、電柱取付金具300の引掛部320に+Y方向から係合して、対向面2Aが電柱取付金具300の固定面310Aに対向して接触した状態を保持する部材である。つまり、U字型部材3は、電柱取付金具300と本体部2とが接触した状態において、電柱取付金具300に対してZ軸に沿う方向及び−Y方向への本体部2の移動を規制する部材である。U字型部材3は、例えばステンレス材料で形成されている。U字型部材3は、例えば本体部2の対向面2Aの中央上部に設けられ、U型の窪みの底が+Y側に配置されるように設けられている。つまり、U字型部材3は、X軸に沿う方向から見たときに逆U型になるように設けられている。U字型部材3は、腕金400に接触しないために、+Y側に配置されている後述する挟持ボルト孔5Aよりも+Y側に配置されている。U字型部材3は、例えば対向面2Aに溶接で接着されている。
【0026】
尚、上記において、U字型部材3はステンレス材料で形成されているとして記載したが、これに限定されない。例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼製でもよい。
【0027】
<<鍵型部材>>
鍵型部材4は、電柱取付金具300の挿入孔330に嵌入して、本体部2の対向面2Aが電柱取付金具300の固定面310Aに対向して接触した状態を保持する部材である。つまり、鍵型部材4は、電柱取付金具300と本体部2とが接触した状態において、電柱取付金具300に対してZ軸に沿う方向及びY軸に沿う方向への本体部2の移動を規制する部材である。鍵型部材4は、例えばステンレス材料で形成され、例えば対向面2Aから−Z方向に突出して設けられている。鍵型部材4は、例えば本体部2の対向面2Aの中央下部に設けられている。鍵型部材4は、腕金400に接触しないために、−Y側に配置される後述する挟持ボルト孔5Bよりも−Y側に配置されている。鍵型部材4は、例えば対向面2Aに溶接で接着されている。
【0028】
尚、上記において、鍵型部材4はステンレス材料で形成されているとして記載したが、これに限定されない。例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼製でもよい。
【0029】
<<挟持ボルト孔>>
挟持ボルト孔(5A、5B)は、後述する挟持ボルト(6A、6B)が挿入される孔である。挟持ボルト孔(5A、5B)は、例えば、対向面2Aに貫通して四つ設けられ、夫々を仮線で結ぶと四角形を呈するように配置されている。図8に示されるように、挟持ボルト孔(5A、5B)は、例えば、+Y側の挟持ボルト孔5Aと−Y側の挟持ボルト孔5Bとの間に腕金400が収まるように距離を隔てて配置されている。
【0030】
尚、上記において、挟持ボルト孔(5A、5B)は、対向面2Aに四つ設けられるとして記載したが、これに限定されない。例えば、対向面2Aに三つ設けられていてもよく、腕金400を+Y側と−Y側とから挟むように配置されていればよい。
【0031】
==使用手順==
以下、図1図7を参照しつつ、第1実施形態に係る計測装置取付金具1Aの使用手順について説明する。
【0032】
先ず、作業員は、計測したい高圧配電線を確認し、当該高圧配電線が添架されている電柱500を確認する。作業員は、電柱取付金具300を準備する。作業員は、電柱取付金具300の巻付部材350を電柱500に巻き付けて周設し、電柱取付金具300を電柱500に固定する。
【0033】
次に、作業員は、計測装置取付金具1Aを準備する。作業員は、計測装置取付金具1Aの対向面2Aと、電柱取付金具300の固定面310Aとが対向するように配置する。作業員は、対向面2AのU字型部材3を固定面310Aの引掛部320に係合させる。これにより、計測装置取付金具1Aは、X軸に沿う方向への移動が規制される。
【0034】
次に、作業員は、電柱取付金具300のスライド部材340を−Y方向にスライドさせて挿入孔330を出現させる。作業員は、対向面2Aの鍵型部材4を挿入孔330に嵌入させる。作業員は、スライド部材340を+Y方向にスライドさせて、挿入孔330の+Y側の内周面にスライド部材340で当接させて鍵型部材4が挿入孔330から抜けないことを確認する。これにより、計測装置取付金具1Aは、X軸に沿う方向及びY軸に沿う方向への移動が規制される。
【0035】
これにより、第1計測装置100は、計測装置取付金具1Aを介して電柱500に固定される。
【0036】
===第2実施形態===
==構成==
以下、図8図9を参照しつつ、第2実施形態に係る計測装置取付金具1Bについて説明する。
【0037】
計測装置取付金具1Bは、例えば特別高圧配電線(例えば22kV配電線)に接続される第2計測装置200に使用される取付金具である。計測装置取付金具1Bは、第2計測装置200が接続され、第2計測装置200とは反対側で電柱500に添架されている腕金400に接続される。つまり、計測装置取付金具1Bは、自らを介して第2計測装置200を腕金400に固定する取付金具である。計測装置取付金具1Bは本体部2、U字型部材3、鍵型部材4、挟持ボルト孔(5A、5B)、挟持部材6を含んで構成されている。尚、以下説明において、本体部2、U字型部材3、鍵型部材4、挟持ボルト孔(5A、5B)については、計測装置取付金具1Aと同様であるため、その説明を省略する。又、第2実施形態の計測装置取付金具1Bにおいては、電柱取付金具300が用いられない。
【0038】
<<第2計測装置>>
第2計測装置200は、例えば特別高圧配電線(22kV)(不図示)の三相電圧、三相電流、力率、電圧位相差等を計測して、計測した結果を示す計測情報を外部に出力する装置である。つまり、第2計測装置200は、特別高圧配電線の現地設置機器として計測情報を取得し、特別高圧配電線の電力品質を維持するための装置である。第2計測装置200は、例えば特別高圧配電線に接続されている開閉器(不図示)に接続され、開閉器から電力線210を介して電気信号を受信する。又、第2計測装置200は、開閉器から受信した計測情報を、例えば通信装置(不図示)に出力する。通信装置は、遠隔にある制御所等に計測情報を送信し、制御所等に居る作業員に計測情報を確認させるための装置である。
【0039】
<<挟持部材>>
挟持部材6は、対向面2Aとの間に腕金400を挟んで挟持し、計測装置取付金具1Bを電柱等に固定させる部材である。挟持部材6は、挟持ボルト(6A、6B)、挟持ナット(6C、6D)、挟持プレート6Eを含んで構成されている。
【0040】
挟持ボルト(6A、6B)は、夫々の挟持ボルト孔(5A、5B)に挿入される四つのボルトで構成されている。挟持ボルト(6A、6B)は、例えばステンレス材料で形成されている。腕金400は、挟持ボルト6Aと挟持ボルト6Bとの間にX軸に沿って配置される。
【0041】
挟持ナット(6C、6D)は、挟持ボルト(6A、6B)の+Z端部及び−Z端部から夫々ねじ込み挿入され、挟持ナット6Cが本体部2に対して−Z方向に軸力を与え、挟持ナット6Dが後述する挟持プレート6Eに対して+Z方向に軸力を与える部材である。挟持ナット(6C、6D)は、例えばステンレス材料で形成されている。
【0042】
挟持プレート6Eは、対向面2Aと反対側で腕金400に接触し、腕金400を+Z方向に向かって圧接する部材である。挟持プレート6Eは、夫々のプレート孔6E1に夫々の挟持ボルト(6A、6B)が挿入され、挟持ナット6Dから+Z方向に軸力が与えられる。挟持プレート6Eは、例えばステンレス材料で形成され、例えば略長方形状を呈している。
【0043】
尚、上記において、挟持ボルト(6A、6B)、挟持ナット(6C、6D)、挟持プレート6Eはステンレス材料で形成されているとして記載したが、これに限定されない。例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼製でもよい。
【0044】
==使用手順==
以下、図8図9を参照しつつ、第2実施形態に係る計測装置取付金具1Bの使用手順について説明する。
【0045】
先ず、作業員は、計測したい特別高圧配電線を確認し、当該特別高圧配電線が添架されている鉄塔又は電柱(以下、「電柱等」と称する。)を確認する。作業員は、電柱等に設けられている腕金400を確認する。
【0046】
次に、作業員は、計測装置取付金具1Bを準備する。作業員は、計測装置取付金具1Bから挟持部材6が外されていることを確認する。作業員は、本体部2の挟持ボルト孔(5A、5B)に挟持ボルト(6A、6B)を挿入し、挟持ボルト(6A、6B)の−Z端部から−Z方向へ挟持ナット6Cをねじ込み挿入させる。
【0047】
次に、作業員は、本体部2の対向面2Aの挟持ボルト孔5Aと挟持ボルト孔5Bとの間に腕金400を配置する。作業員は、挟持プレート6Eのプレート孔6E1に挟持ボルト(6A、6B)を+Z方向から挿入する。作業員は、挟持ボルト(6A、6B)に+Z方向から挟持ナット6Dをねじ込み挿入させる。作業員は、挟持ナット6Dを締め付け、挟持プレート6Eを腕金400に圧接させる。作業員は、計測装置取付金具1Bと腕金400とが強固に固定されているか確認する。
【0048】
これにより、第2計測装置200は、計測装置取付金具1Bを介して腕金400に固定される。
【0049】
以上説明したように、本実施形態に係る計測装置取付金具(1A、1B)は、第1計測装置100又は第2計測装置200のいずれか一方を電柱等に取り付ける際に使用される計測装置取付金具(1A、1B)であって、第1計測装置100を取り付ける場合に用いられ、電柱500に取り付けられる電柱取付金具300に係合して、第1計測装置100を電柱500に固定するためのU字型部材3又は鍵型部材4と、第2計測装置200を取り付ける場合に用いられ、電柱500の腕金400と対向する対向面2Aに設けられ、対向面2Aと、腕金400の対向面2Aとは反対側に配置される挟持プレート6Eと、で腕金400が挟持された状態において挟持プレート6Eを対向面2Aに固定するための挟持ボルト(6A、6B)が貫通する挟持ボルト孔(5A、5B)と、を備えることを特徴とする。本実施形態によれば、第1計測装置100及び第2計測装置200の両方に用いることができる計測装置取付金具(1A、1B)を提供することができるため、コスト縮減が図れる。
【0050】
又、本実施形態に係る計測装置取付金具1Aにおいて、U字型部材3又は鍵型部材4は、実質的に電柱500のY軸に沿う方向への移動と、実質的に電柱500のX軸に沿う方向及びZ軸に沿う方向への移動と、を規制する形状を呈していることを特徴とする。本実施形態によれば、計測装置取付金具1Aを電柱取付金具300に堅強に固定することができるため、安全性の向上が図れる。
【0051】
又、本実施形態に係る計測装置取付金具1Aにおいて、U字型部材3は、対向面2Aに対向する電柱取付金具300の固定部材310の引掛部320に係合することを特徴とする。本実施形態によれば、計測装置取付金具1Aを電柱取付金具300に取り付けやすくなるため、作業性の向上が図れる。
【0052】
又、本実施形態に係る計測装置取付金具1Aにおいて、Z軸に沿う方向への移動とY軸に沿う方向への移動とを規制する形状を呈し、U字型部材3よりも固定部材310の下部に設けられて、電柱取付金具300の下部に設けられる挿入孔330に嵌入される鍵型部材4と、をさらに備えることを特徴とする。本実施形態によれば、U字型部材3のみによる固定に加えてY軸に沿う方向への固定も堅強にできるため、安全性の向上が図れる。
【0053】
又、本実施形態に係る計測装置取付金具1Aにおいて、鍵型部材4は、挿入孔330に嵌入されると、挿入孔330に引っ掛かることを特徴とする。本実施形態によれば、U字型部材3のみによる固定では+Y方向への移動を規制することができないため、+Y方向への移動をも規制することができるため、安全性の向上が図れる。
【0054】
又、本実施形態に係る計測装置取付金具1Aにおいて、電柱取付金具300は、鍵型部材4が挿入孔330に嵌入された際に、鍵型部材4が挿入孔330から抜けなくなるようにY軸に沿う方向に弾性付勢され、鍵型部材4を挿入孔330の内周面に当接させるスライド部材340を含むことを特徴とする。本実施形態によれば、鍵型部材が挿入孔330から抜けにくくなるため計測装置取付金具1Aと電柱取付金具300とが離れにくくなるため、安全性の向上が図れる。
【0055】
又、本実施形態に係る計測装置取付金具(1A、1B)において、第1計測装置100は、高圧の配電線において使用され、電柱500に対して着脱できる可搬型の計測装置であり、第2計測装置200は、特別高圧の配電線において使用され、電柱500の腕金400に固定される常設型の計測装置であることを特徴とする。本実施形態によれば、可搬型及び常設型のいずれにも対応できる計測装置取付金具(1A、1B)を提供できるため、コスト縮減が図れる。
【0056】
尚、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0057】
1A、1B 計測装置取付金具
2A 対向面
3 U字型部材
4 鍵型部材
5A、5B 挟持ボルト孔
6A、6B 挟持ボルト
6C、6D 挟持ナット
6E 挟持プレート
100 第1計測装置
200 第2計測装置
300 電柱取付金具
310 固定部材
330 挿入孔
340 スライド部材
400 腕金
500 電柱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9