特許第6693591号(P6693591)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6693591
(24)【登録日】2020年4月20日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】電源装置および非常用点灯装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/00 20200101AFI20200427BHJP
【FI】
   H05B37/02 J
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-92978(P2019-92978)
(22)【出願日】2019年5月16日
(62)【分割の表示】特願2015-84503(P2015-84503)の分割
【原出願日】2015年4月16日
(65)【公開番号】特開2019-165011(P2019-165011A)
(43)【公開日】2019年9月26日
【審査請求日】2019年5月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148057
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 淑己
(72)【発明者】
【氏名】芝原 信一
(72)【発明者】
【氏名】船山 信介
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0127362(US,A1)
【文献】 特開2011−176911(JP,A)
【文献】 特開2009−259540(JP,A)
【文献】 特開2009−170167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
常用点灯装置と非常用点灯装置とを備え、
前記常用点灯装置は、
整流回路と、
前記整流回路の出力電圧を降圧することで、前記出力電圧よりも低い電圧を持つ少なくとも一つの制御電源を生成する制御電源部と、
前記制御電源部で生成した前記少なくとも一つ制御電源により作動する第一制御回路を含み、前記整流回路の前記出力電圧を変換して直流電流を生成する第一DC−DCコンバータと、
前記制御電源部で生成した前記少なくとも一つの制御電源が供給される制御電源端子と、
を有し、
前記非常用点灯装置は、
前記制御電源端子と接続されることで前記少なくとも一つの制御電源を受け取る電源取得端子と、
非常用電源と接続すべき非常用電源端子と、
前記非常用電源端子および前記電源取得端子に接続し、前記電源取得端子で受け取った前記少なくとも一つの制御電源を用いて前記非常用電源を充電する充電回路と、
前記非常用電源端子と接続し前記非常用電源の電圧を変換して直流電流を生成し、第一イネーブル部を有する第二制御回路を含む第二DC−DCコンバータと、
を備え、
前記非常用点灯装置は、非常状態であることを検知したときに、前記第一イネーブル部を通じて前記第二制御回路をイネーブルとするように構成された電源装置。
【請求項2】
前記非常状態は、前記常用点灯装置が常用点灯から非常用点灯への切り替えを行うための切替信号を生成した場合と、前記電源取得端子への前記少なくとも一つの制御電源の供給が停止された場合と、のうち少なくとも一方の状態を含む請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
常用点灯装置に接続される非常用点灯装置であって、
前記非常用点灯装置は、
前記常用点灯装置の制御電源端子と接続されることで制御電源を受け取る電源取得端子と、
非常用電源と接続すべき非常用電源端子と、
前記非常用電源端子および前記電源取得端子に接続し、前記電源取得端子で受け取った前記制御電源を用いて前記非常用電源を充電する充電回路と、
前記非常用電源端子と接続し前記非常用電源の電圧を変換して光源に供給する直流電流を生成するDC−DCコンバータと、
を備え、
前記非常用点灯装置は、常用点灯から非常用点灯への切り替えを行うための切替信号を前記常用点灯装置から受け取ると、前記切替信号に応じて前記光源を非常点灯させる非常用点灯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置および非常用点灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載されているように、通常時においては常用点灯動作を行いつつ非常用電源を充電し、非常時である商用電源の停電中には非常用電源から光源を点灯させる非常用照明器具が知られている。特許文献1にかかる装置は放電灯を点灯させるものであり、非常用電源を常用点灯回路の一部から供給することで構成部品の重複を回避している。また、近年の省エネ志向から照明のLED化が進んでおり、例えば下記の特許文献2に記載されているLED非常用照明器具も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−48656号公報
【特許文献2】特許4683286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年普及しているLED照明分野においても電源装置の小型化のニーズがあり、そのために電源装置の省部品化を行うことが好ましい。常用点灯および非常用点灯を行うLED電源装置でも省部品化が好ましいことは同様であるが、非常用点灯動作を確実に行う必要があるので非常用点灯性能を低下させることは避けたい。上記特許文献1においても常用点灯装置および非常用点灯装置の機能を損なわないことを指摘している。しかし、LED点灯装置と放電灯点灯装置は光源の性質が異なるので回路構成に違う点があり、LED点灯装置に適した省部品化技術はいまだ見出されていなかった。
【0005】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、省部品化と非常点灯性能とを両立させた、LED常用点灯/非常用点灯兼用の電源装置および非常用点灯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる電源装置は、常用点灯装置と非常用点灯装置とを備え、前記常用点灯装置は、整流回路と、前記整流回路の出力電圧を降圧することで、前記出力電圧よりも低い電圧を持つ少なくとも一つの制御電源を生成する制御電源部と、前記制御電源部で生成した前記少なくとも一つ制御電源により作動する第一制御回路を含み、前記整流回路の前記出力電圧を変換して直流電流を生成する第一DC−DCコンバータと、前記制御電源部で生成した前記少なくとも一つの制御電源が供給される制御電源端子と、を有し、前記非常用点灯装置は、前記制御電源端子と接続されることで前記少なくとも一つの制御電源を受け取る電源取得端子と、非常用電源と接続すべき非常用電源端子と、前記非常用電源端子および前記電源取得端子に接続し、前記電源取得端子で受け取った前記少なくとも一つの制御電源を用いて前記非常用電源を充電する充電回路と、前記非常用電源端子と接続し前記非常用電源の電圧を変換して直流電流を生成し、第一イネーブル部を有する第二制御回路を含む第二DC−DCコンバータと、を備え、前記非常用点灯装置は、非常状態であることを検知したときに、前記第一イネーブル部を通じて前記第二制御回路をイネーブルとするように構成されたものである。
【0007】
本発明にかかる非常用点灯装置は、常用点灯装置に接続される非常用点灯装置であって、前記非常用点灯装置は、前記常用点灯装置の制御電源端子と接続されることで制御電源を受け取る電源取得端子と、非常用電源と接続すべき非常用電源端子と、前記非常用電源端子および前記電源取得端子に接続し、前記電源取得端子で受け取った前記制御電源を用いて前記非常用電源を充電する充電回路と、前記非常用電源端子と接続し前記非常用電源の電圧を変換して光源に供給する直流電流を生成するDC−DCコンバータと、を備え、前記非常用点灯装置は、常用点灯から非常用点灯への切り替えを行うための切替信号を前記常用点灯装置から受け取ると、前記切替信号に応じて前記光源を非常点灯させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、制御電源生成に関する装置部品を共用したので省部品化を行うことができ、その一方でコンバータ回路は別々に設けているので常用点灯装置側の回路方式に影響されずに非常用点灯性能を確保することもできる。その結果、省部品化と非常点灯性能とを両立させた、LED常用点灯/非常用点灯兼用の電源装置および非常用点灯装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態1にかかる電源装置を示す回路図である。
図2】本発明の実施の形態1にかかる電源装置の動作を示すタイムチャートである。
図3】本発明の実施の形態2にかかる電源装置を示す回路図である。
図4】本発明の実施の形態3にかかる電源装置を示す回路図である。
図5】本発明の実施の形態3にかかる電源装置の動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電源装置100を示す回路図である。電源装置100は、常用点灯装置110および非常用点灯装置120を備えており、これらを選択的に使用してLED電源を生成する。電源装置100には、LED光源部130、バッテリ140、および商用電源ACが接続される。これら常用点灯装置110、非常用点灯装置120、LED光源部130、およびバッテリ140で、非常用LED照明器具が構成される。
【0011】
(常用点灯装置110)
常用点灯装置110は、商用電源ACに接続する端子部CN1と、LED光源部130に接続する端子部CN2と、非常用点灯装置120に接続する端子部CN3とを備えている。常用点灯装置110は、商用電源ACを整流する整流器DBと、昇圧チョッパ回路およびバックコンバータ回路と、出力端に設けられた平滑コンデンサC3と、制御IC1とを内部に備えている。
【0012】
常用点灯装置110が備える昇圧チョッパ回路は、図1に示すようにコイルL1、スイッチング素子Q1、およびダイオードD1を備えている。なお、昇圧チョッパ回路自体は周知の昇圧型DC−DCコンバータとして良く用いられるものなので、ここでは回路素子接続などの詳細は省略する。コンデンサC1の充電電圧は抵抗R2、R3の抵抗分圧により検知され、検知された電圧値は制御IC1のP1端子に入力されている。この検知電圧値が一定電圧になるように、制御IC1がVg1端子からスイッチング信号を出力し、MOSFETドライバを介してスイッチング素子Q1の制御端子に制御信号が与えられる。制御IC1はマイコンであり、マイコンの動作電圧ではMOSFETの駆動電圧が足りないことから、Vg1端子から一旦MOSFETドライバにスイッチング信号が入力し、MOSFETドライバからスイッチング素子Q1を安定的にスイッチングできるようになっている。予め設定された直流高電圧が印加されることでコンデンサC1は充電される。コンデンサC1は、図1に示すようにスイッチング素子Q2、コイルL2、ダイオードD2から構成されるバックコンバータ回路と接続している。なお、バックコンバータ回路自体は周知の降圧型DC−DCコンバータなので、ここでは回路素子接続などの詳細は省略する。常用点灯装置110のバックコンバータ回路はコンデンサC1の電圧を降圧して出力し、その出力電圧はコンデンサC3で平滑され、LED光源部130に供給される。これによりLED光源部130を点灯することができる。
【0013】
常用点灯装置110は、LED電流を定電流制御する。具体的には、LED光源部130内のLEDに流れる電流を抵抗R4にて電圧に変換し、この電圧は制御IC1のP3端子に入力される。制御IC1のP3端子電圧が一定になるように制御IC1のVg2端子からスイッチング信号を出力する定電流フィードバック制御が実施される。Vg2端子からのスイッチング信号は、昇圧チョッパ回路と同様、MOSFETドライバを介してスイッチング素子Q2の制御端子に供給されている。これによりスイッチング素子Q2を安定的にスイッチングすることができる。
【0014】
図1にブロックで示すように、常用点灯装置110はスイッチング電源部を備えている。スイッチング電源部は、コンデンサC1に蓄えられた電荷から電圧V1を生成する。この電圧V1は、制御IC1、及び、MOSFETドライバの制御電源となる。コンデンサC2の一端はスイッチング電源部の出力端側と接続し、コンデンサC2の他端は常用点灯装置110の基準電位(グランド)に接続している。これによりコンデンサC2には電圧V1が充電される。電圧V1はMOSFETドライバの制御電源となり、例えば電圧V1は15Vの大きさを有している。常用点灯装置110は、この電圧V1が入力される降圧回路部を更に備えている。降圧回路部は、電圧V1から制御IC1の制御電源(例えば5V)を生成する。
【0015】
整流器DBの高電位出力端子とインダクタL1の接続点には、抵抗R1の一端が接続している。抵抗R1の他端は制御IC1のP2端子に接続しており、制御IC1は抵抗R1を介して整流器DBの出力電圧を検出する。制御IC1は、この検出電圧により商用電源ACの有無を検出し、点灯制御に反映させることができる。
【0016】
端子部CN3は、電圧V1に等しい制御電源端子と、制御IC1のRX端子に接続するinput端子と、制御IC1のTX端子に接続するoutput端子と、常用点灯装置110の回路基準電位(グランド電位)に等しいGND端子とを備えている。制御IC1がTX端子から切替信号を出力すると、この切替信号はoutput端子に到達して端子部CN3から常用点灯装置110の外部へと出力される。なお、GND端子が接続する回路基準電位は、制御IC1の基準電位と同電位である。なお、RX端子と接続するinput端子は、特に必要がなければ省略することができ、これに応じて端子部CN4においてもinput端子と接続するための端子を一つ省略することもできる。なお、実施の形態1では制御IC1の内部に切替信号を生成する機能が一体化されているが、本発明はこれに限られない。商用電源ACの状態などに基づいて常用点灯/非常点灯の切替を行うための切替信号生成回路を別途設けても良く、この場合には切替信号生成回路の出力をoutput端子に接続すればよい。
【0017】
(非常用点灯装置120)
非常用点灯装置120は、常用点灯装置110の端子部CN3と接続する端子部CN4と、非常用電源であるバッテリ140に接続する端子部CN5と、LED光源部130に接続する端子部CN6とを備えている。非常用点灯装置120は、制御IC2を含む充電回路124と、制御IC3を含む点灯回路122とを備えている。
【0018】
端子部CN4は、端子部CN3の各端子と一対一に対応して接続される複数の端子を備えている。端子部CN4が備える複数の端子は、下記のとおり非常用点灯装置120内の回路それぞれに接続している。端子部CN3の制御電源端子は、端子部CN4の端子の一つ(電源取得端子)と接続して、非常用点灯装置120の内部における制御IC2のVcc端子、及び、トランスT1の一次巻線の一端に接続される。端子部CN3のoutput端子は、端子部CN4の端子の他の一つ(受信端子)と接続している。この受信端子は、output端子からの切替信号を受信するものであり、非常用点灯装置120の内部において、フォトカプラPC1におけるフォトダイオードのアノードに接続される。端子部CN3のGND端子は、端子部CN4の端子の更に他の一つ(基準電位端子)と接続して、非常用点灯装置120の内部において、フォトカプラPC1におけるフォトダイオードのカソード、およびスイッチング素子Q3のソース端子に接続される。
【0019】
充電回路124は、常用点灯装置110が作動しているときに、バッテリ140を充電する。充電回路124は、トランスT1と、トランスT1の一次巻線と直列接続したスイッチング素子Q3(具体的にはMOSFET)と、スイッチング素子Q3のオンオフを制御する制御IC2とを含んでいる。トランスT1の一次巻線の一端は、端子部CN4を介して端子台CN3の制御電源端子に接続している。トランスT1の一次巻線の他端は、スイッチング素子Q3のドレインと接続される。スイッチング素子Q3のゲートは制御IC2のVg3端子からの制御信号に従ってオンオフされる。このトランスT1、スイッチング素子Q3、制御IC2でフライバック回路が構成され、その出力は端子部CN5を介してバッテリ140へと供給される。フライバック回路の制御はバッテリ140を予め設定した条件(所定電流、所定電圧)で充電できればよいため、制御IC2が実施するスイッチング制御は、定電圧制御であっても定電流制御であっても構わない(これらの制御方式は公知なので、説明、図示等は省略する)。
【0020】
トランスT1の二次巻線の一端はダイオードD3のアノードと接続し、ダイオードD3のカソードとコンデンサC4の一端が接続し、コンデンサC4の他端は二次巻線の他端と接続している。コンデンサC4と並列に端子部CN5が接続しており、端子部CN5を介してコンデンサC4とバッテリ140とが並列接続される。なおコンデンサC4は電圧平滑用に備えられている。
【0021】
点灯回路122は、常用点灯装置110が停止したときにバッテリ140の電力を用いてLED光源部130を点灯させるために、バッテリ140電圧をLED光源部130に対する供給電力へと変換する。点灯回路122は、コイルL3、スイッチング素子Q4、およびダイオードD5で構成される昇圧チョッパ回路を備えている。コイルL3およびスイッチング素子Q4は直列に接続されている。コイルL3とスイッチング素子Q4のドレイン端子との接続点がダイオードD5のアノードと接続され、ダイオードD5のカソードが端子部CN6を介してLED光源部130におけるLEDのアノード端へと接続される。スイッチング素子Q4のゲートは制御IC3のVg4端子に接続されており、Vg4端子からの制御信号に従ってスイッチング素子Q4がオンオフされる。点灯回路122は非常時の明るさを供給できるようにLED光源部130を点灯させればよいので、制御IC3の制御方式に特に限定は無く、定電圧制御、定電流制御および定電力制御のうちいずれの制御を行ってもよい。トランスT1の二次巻線とバッテリ140とが配線を介して接続されており、この配線にバッテリ電圧が印加される。この配線には制御IC3のVcc端子も接続されており、制御IC3はVcc端子から電源電圧を得ている。フォトカプラPC1のフォトトランジスタは、抵抗R5を介して、バッテリ140電圧が印加される配線と接続している。このフォトトランジスタと抵抗R5の接続点は、制御IC3のイネーブル(EN)端子に接続している。EN端子にロー(L)レベル信号が入力されている状態では制御IC3はディセーブルつまり停止されている。EN端子にハイ(H)レベル信号が入力されている状態では制御IC3はイネーブルつまり動作可能状態になる。
【0022】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる電源装置100の動作を示すタイムチャートである。以下、時刻t1〜t7それぞれの時点での回路状態、制御内容等を説明する。
【0023】
図2の時刻t1よりも前の期間には、商用電源ACは導通しており、常用点灯装置110が平常どおり作動する常用点灯が行われているものとする。この期間には、常用点灯装置110の電圧V1は回路設計上予め定まる所定値となり、LED光源部130は常用点灯されている。商用電源ACが平常の交流電圧を供給しているので、抵抗R1を介してP2端子で検知される電圧は予め定めた正常範囲内(具体的には予め定めた判定値以上)となっており、この場合には制御IC1はTX端子の出力信号をハイレベルに保持する。非常用点灯装置120は、電圧V1を用いて充電回路124を動作させ、バッテリ140を充電する。制御IC1のTX端子がハイレベル出力であるときにはフォトカプラPC1のフォトトランジスタがオンとなり、制御IC3のEN端子はローレベルとなる。これにより制御IC3は確実に停止状態(ディセーブル)とされ、常用点灯装置110の点灯制御が非常用点灯装置120側から妨げられることはない。
【0024】
図2の時刻t1では、商用電源ACが遮断される。商用電源ACが遮断された直後は、コンデンサC1に蓄えられた電荷が残っているのでスイッチング電源部への電圧供給が継続され、この期間は電圧V1が上記所定値のまま保持される。LED光源部130の点灯も、同じくコンデンサC1に蓄えられた電荷によって継続される。
【0025】
図2の時刻t2において制御IC1がP2端子の電圧に基づいて商用電源ACがないことを検知すると、制御IC1はLED光源部130への出力を停止する。なお、商用電源ACがないことを検知する技術は各種公知の停電検知技術や電源異常検知技術を用いればよいので詳細は説明しないが、例えばP2端子の電圧が予め定めた閾値を下回ったか否か、あるいはその閾値を下回った期間が予め定めた時間を経過したか否かなど、所望の条件を予め定めておくこともできる。コンデンサC1の電荷が残っている間は、スイッチング電源部が継続作動しているので、コンデンサC2の電圧V1が保持される。電圧V1が一定期間保持されることで、商用電源ACが遮断された後も一定期間は制御IC1が制御を継続できる。よって制御IC1は、P2端子の電圧低下を検知した後、スイッチング停止および切替信号出力などの非常点灯切替時に必要な制御を確実に実施することができる。このように、商用電源ACが遮断した後も一定期間電圧V1が保持されるように、コンデンサC1の静電容量を、更にはコンデンサC2の静電容量を設定することが好ましい。
【0026】
時刻t2〜t3の期間は、非常用点灯装置120および常用点灯装置110が、いずれもLED光源部130を点灯させる電力を出力していない。よってLED光源部130は消灯される。
【0027】
図2の時刻t3において、制御IC1はTX端子からローレベルを出力する。これに伴い、フォトカプラPC1のフォトトランジスタがオフとなると、制御IC3のEN端子は抵抗R5を介してコンデンサC4の高電位端子と接続し、制御IC3のEN端子がハイレベルとなる。その結果、制御IC3が起動(イネーブル)され、非常用点灯装置120の点灯回路122が動作を開始する。これによりLED光源部130が非常点灯する。なお、非常点灯時におけるLED電流は、常用点灯時におけるLED電流よりも少ない。
【0028】
時刻t3を過ぎると、コンデンサC1、コンデンサC2の電荷が無くなるのに伴い、V1電圧が低下する。これに伴い、充電回路124の出力も低下する。充電回路124から出力がなくなるとコンデンサC4の電圧は低下し、バッテリ140から印加されるバッテリ電圧まで低下する。
【0029】
図2の時刻t4において、再び商用電源ACが入力される。
【0030】
図2の時刻t5において、商用電源ACが入力された後、コンデンサC1に電荷が充電され、スイッチング電源部が動作し、電圧V1が充電される。これにより、制御IC1が動作を再開する。また、電圧V1が蓄えられたことから、非常用点灯装置120の充電回路124が動作する。なお、このt5時点ではまだ制御IC1がTX端子の出力をローレベルにしたままなので、制御IC3のEN端子はハイレベルのままである。
【0031】
図2の時刻t6において、制御IC1がP2端子電圧に基づいて商用電源ACが有ることを検出すると、TX端子からハイレベルが出力される。これにより、制御IC3のEN端子の電圧レベルは時刻t3とは逆にローレベルに立ち下がる。その結果、点灯回路122は停止する。
【0032】
時刻t6〜t7の期間は、非常用点灯装置120および常用点灯装置110が、いずれもLED光源部130を点灯させる電力を出力していない。よってLED光源部130は消灯される。
【0033】
図2の時刻t7において、制御IC1が常用点灯装置110の点灯制御を開始し、LED光源部130は点灯開始する。
【0034】
以上の説明した実施の形態1によれば、TX端子から発する切替信号の内容を変更することにより、非常用点灯装置120の起動/停止と常用点灯装置110の起動/停止との両方を制御IC1がまとめて切替えることができるので、制御が容易になるという利点がある。
【0035】
実施の形態1によれば、常用点灯装置110が有する整流器DB、スイッチング電源部、および基準電位周りの構成を非常用点灯装置120でも共用することができる。これにより省部品化を行うことができる。さらに、常用点灯装置110と非常用点灯装置120が別々の制御IC1、制御IC3を備えており、常用点灯装置110側から送られる切替信号に応答して非常用点灯装置120側の制御IC3が起動停止される仕組みとなっている。切替信号に応答して常用点灯/非常用点灯を簡便に切り替えることができる。常用点灯/非常用点灯で互いにコンバータ回路方式及びスイッチング制御等が独立なので、常用点灯装置110側の回路方式に影響されずに非常用点灯装置120の性能を確保することもできる。その結果、省部品化と非常点灯性能とを両立させた、LED常用点灯/非常用点灯兼用の電源装置100が提供される。
【0036】
電源装置100が備える第1DC−DCコンバータである昇圧チョッパ回路、バックコンバータ回路は、定電流出力回路を構成している。これに対し、電源装置100が備える第2DC−DCコンバータである点灯回路122を、前述したように、定電圧回路、定電流回路、又は定電力出力回路としてもよい。常用点灯装置110と非常用点灯装置120は制御ICが別々なので、常用点灯と非常用点灯という用途に合わせて別々の点灯回路方式を採用しやすい。
【0037】
非常用点灯装置120が備えるフォトカプラPC1は、受信端子と接続するフォトダイオードと、EN端子と接続したフォトトランジスタと、を備える。切替信号に応答してフォトカプラPC1の光信号が切り替わることで、EN端子がイネーブル電圧に切り替わる。これにより、フォトカプラPC1を介して、切替信号を直接かつ速やかに制御IC3へと伝達できる。
【0038】
図1は電源装置100の回路図であり機械的な構造を限定するものではないが、ここでは電源装置100の構造、形状に関する一例を説明する。実施の形態1にかかる電源装置100は、常用点灯装置110と非常用点灯装置120とが個別の筐体、個別の回路基板、および個別の端子台を有するものであっても良い。常用点灯装置110は、第1回路基板101(図1符号101参照)を含んでいてもよい。第1回路基板101に、端子部CN1〜CN3、整流器DB、スイッチング電源部、および昇圧チョッパ回路、バックコンバータ回路が実装されてもよい。非常用点灯装置120は、第2回路基板102(図1符号102参照)を含んでいてもよい。第2回路基板102に、端子部CN4〜CN6、非常用電源端子、充電回路124、および点灯回路122が実装されてもよい。第1回路基板101と第2回路基板102は互いに分離された別の基板であってもよく、これらを端子部CN3、CN4を介して配線接続またはコネクタ接続してもよい。端子部CN1〜CN6は、それぞれ別々の端子台であってもよい。さらに、常用点灯装置110は、第1回路基板101を収納する第1筐体(図示せず)を備えていてもよい。非常用点灯装置120は、第2回路基板102を収納する第2筐体(図示せず)を備えていてもよい。第1筐体外部に端子部CN1〜CN3が露出し、第2筐体外部に端子部CN4〜CN6が露出していてもよい。これは後述する実施の形態2および実施の形態3でも同様である。
【0039】
常用点灯装置110と非常用点灯装置120とを個別の回路基板および個別の筐体で構成することで、回路仕様の変更、例えば共通の常用点灯装置110に対して、非常用点灯装置120を異ならしめることが容易となる。常用点灯装置110と非常用点灯装置120はDC−DCコンバータの制御IC1、制御IC3が別々なので、一方のコンバータ仕様が任意に変更される等しても他方のコンバータ方式への影響が少ない。送信端子および受信端子を接続すれば、切替信号の授受により制御IC3のイネーブル/ディセーブルを簡単かつ確実に切替えることができる。また、第1筐体と第2筐体のうち必要なほうのみを空けて回路基板の取替えおよび配線接続の変更を行うことができるので、常用点灯装置110と非常用点灯装置120の仕様変更が簡便となる。
【0040】
なお、図1の回路図では、一例として、端子部CN3に制御電源端子、input端子、output端子、およびGND端子を並べて配置し、端子部CN4に、端子部CN3に一対一対応する各端子を並べて配置している。しかしながら、図1の回路図は機械的構造、物理的配置を意味するものではなく電気的接続関係を示すものである。端子部CN3、CN4の各端子は必ずしも一箇所に並べて配置されていなくても良く、常用点灯装置110、非常用点灯装置120の複数の部位にばらばらに配置されていても良い。これは後述する実施の形態2および実施の形態3でも同様である。
【0041】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2にかかる電源装置200を示す回路図である。実施の形態2にかかる電源装置200は、非常用点灯装置120を非常用点灯装置220に置換した点を除き、実施の形態1にかかる電源装置100と同様の回路構成を備えている。つまり常用点灯装置110は同じである。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
【0042】
実施の形態2にかかる非常用点灯装置220は、充電回路224、及び、トランスT1の二次巻線側回路が、実施の形態1にかかる非常用点灯装置120と異なっている。また、実施の形態2にかかる非常用点灯装置220は、フォトカプラPC1を備えていない。
【0043】
充電回路224は、制御IC2の構成が実施の形態1とは異なっている。実施の形態2では、制御IC2が第2イネーブル端子(EN2端子)を有している。EN2端子は、端子部CN4の受信端子を介して、端子部CN3のoutput端子と接続している。制御IC2は、EN2端子に切替信号が入力されると、これに応答してディセーブルとなる。
【0044】
非常用点灯装置220は、スイッチ回路226を備える。スイッチ回路226は、抵抗R7、ダイオードD4、コンデンサC5、およびトランジスタQ6を備えている。トランスT1の二次巻線とダイオードD3のアノードとの接続点には、ダイオードD4のアノードが接続される。ダイオードD4のカソードは、コンデンサC5の一端とトランジスタQ6のベースとの接続点に接続している。トランジスタQ6のコレクタと抵抗R7との接続点は、制御IC3のEN端子に接続されている。トランスT1の二次巻線の電圧が低下したときに、この電圧低下に応答してEN端子をハイレベル(つまり制御IC3をイネーブルとする電圧)に切替える。
【0045】
図2で説明したように、商用電源ACが入力されているときは、非常用点灯装置220の充電回路224に電圧V1が入力されている。また、制御IC1のTX端子からはハイレベル信号が出力されており、制御IC2のEN2端子にはハイレベル信号が入力される。制御IC2も制御IC3と同様に、EN2端子がローレベルで停止(ディセーブル)となりハイレベルで動作状態(イネーブル)となる。商用電源ACが正常に入力されている間は、制御IC2が動作して充電回路224がバッテリ140を充電する。トランスT1の二次巻線側は、充電回路224が動作しているのでダイオードD4に電圧が印加され、トランジスタQ6のベースに電圧が印加される。よってトランジスタQ6はオンとなり、制御IC3のEN端子はローレベルとなり、制御IC3は停止(ディセーブル)となる。なお、コンデンサC5およびダイオードD4は、充電回路224がスイッチングにより生成した電流を整流して、トランジスタQ6のベース電流を生成する。
【0046】
商用電源ACが遮断されると、端子部CN3のoutput端子からの切替信号はローレベルに切り替わる。制御IC2のEN2端子にローレベルが入力され、制御IC2は停止(ディセーブル)となる。制御IC2が停止したので充電回路224も停止し、ダイオードD4には電流が流れなくなり、制御IC3のEN端子がハイレベルとなることで制御IC3が動作開始(イネーブル)する。
【0047】
このように、常用点灯装置110を同一としつつ非常用点灯装置120を非常用点灯装置220に変更しても実施の形態1と同様の動作を実現することができる。また、実施の形態2によれば、充電回路224のトランスT1により電気絶縁性を確保することができ、電気絶縁のためにフォトカプラPC1等を設けなくとも良い。
【0048】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3にかかる電源装置300を示す回路図である。実施の形態3にかかる電源装置300は、常用点灯装置110を常用点灯装置310に置換した点を除き、実施の形態2にかかる電源装置200と同様の回路構成を備えている。つまり非常用点灯装置220は同じである。したがって、以下の説明では実施の形態2と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態2との相違点を中心に説明し、共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
【0049】
実施の形態2にかかる電源装置200と実施の形態3にかかる電源装置300との間の相違点は、下記の2点である。
(1)制御IC1はTX端子から切替信号を発するものの、この切替信号は常用点灯装置310の外部には出力されず、非常用点灯装置220には伝達されない。つまり、非常用点灯装置220において、TX端子から出力された切替信号そのものが直接利用されることはない。
(2)常用点灯装置310がスイッチ回路312を備える。
【0050】
スイッチ回路312は、P型のMOSFETQ10と、N型のMOSFETQ11とを備えている。MOSFETQ10のソースは、コンデンサC2の一端とスイッチング電源部との接続点に接続している。このため、MOSFETQ10のソースには、上述した電圧V1が印加される。MOSFETQ10のドレインは、端子部CN3の制御電源端子に接続している。このため、MOSFETQ10がオンとなることで制御電源端子に電圧V1を供給することができる。
【0051】
MOSFETQ10のゲートとソースとの間は抵抗を介して接続されている。MOSFETQ10のゲートは、MOSFETQ11のドレインと接続している。MOSFETQ11のソースは、スイッチング素子Q1のソースおよび整流回路DBの負極側出力端子などと共通の基準電位に接続されている。MOSFETQ11のゲートは、制御IC1のTX端子と接続している。
【0052】
実施の形態1で述べたとおり、商用電源ACが正常に供給されているときには制御IC1はTX端子からハイを出力する。TX端子がハイであれば、MOSFETQ11がオンとなることでMOSFETQ10のゲートがローレベルとなる。MOSFETQ10はP型のMOSFETなので、ゲートがローレベルとなるとMOSFETQ10はオン(導通)となり、端子部CN3の制御電源端子には電圧V1が供給される。その一方で、実施の形態1で述べたとおり、商用電源ACが遮断された場合には制御IC1はTX端子をローレベルに切替える。TX端子がローであれば、MOSFETQ11がオフとなることでMOSFETQ10のゲートがハイとなる。その結果、MOSFET10はオフ(遮断)となり、端子部CN3の制御電源端子に対して電圧V1が供給されなくなる。このように、商用電源ACの状態に応じてスイッチ回路312が作動することにより、端子部CN3の制御電源端子に電圧V1を印加するか否かを速やかに且つ確実に切替えることができる。
【0053】
実施の形態2で説明したとおり、非常用電源装置220は充電回路224を備えている。充電回路224は、端子部CN4が備える端子の一つを介して、端子部CN3の制御電源端子から電圧V1を取得している。より詳細には、充電回路224におけるトランスT1の一次巻線と制御IC2のVcc端子との接続点は、「端子部CN4、配線、端子部CN3の制御電源端子、およびMOSFETQ10で構成された電気的経路」を介して、コンデンサC2の一端と電気的に接続可能とされている。この電気的経路の導通と遮断を、スイッチ回路312(より具体的にはMOSFETQ10)によって確実且つ速やかに切り替えることができる。
【0054】
実施の形態3では、制御IC1でTX端子がローとなることに応答して、MOSFET10が充電回路224に対する電圧V1の供給を遮断する。従って、端子部CN3の制御電源端子を速やかに電圧V1から切り離し、コンデンサC2の電圧にかかわらず充電回路224への電圧供給を停止することができる。制御電源端子から電圧V1が供給されなくなると、制御IC2が停止し、充電回路224が停止する。充電回路224が停止すると、実施の形態2で述べたのと同様に、ダイオードD4には電流が流れなくなり、制御IC3のEN端子がハイレベルとなることで制御IC3が動作開始(イネーブル)する。
【0055】
このように、実施の形態3によれば、スイッチ回路312により充電回路224への制御電源供給を停止することができ、制御電源端子の電圧レベルをいわば起動信号として用いて非常用点灯装置220に非常点灯を開始させることができる。さらに、TX端子からの切替信号を非常用点灯装置220へと伝達しなくともよいので、端子部CN3、CN4の端子数を削減でき、また非常用点灯装置220内の回路動作をよりシンプルなものとすることもできる。
【0056】
図5は、本発明の実施の形態3にかかる電源装置300の動作を示すタイムチャートである。時刻t3までは、実施の形態1で図2を用いて説明したのと同様なので、説明を省略する。図5の時刻t3において、制御IC1はTX端子からローレベルを出力する。これに伴い、スイッチ回路312においてMOSFETQ11およびMOSFETQ10の両方がオフ(遮断)となる。これにより、TX端子がローレベルに切り替わった後、速やかに、端子部CN3の制御電源端子に対して電圧V1が供給されなくなる。その結果、図2とは異なり、コンデンサC2の電圧V1にかかわらず、速やかに充電回路224を停止することができる。充電回路224が停止すると、実施の形態2で説明したとおり、トランスT1の二次巻線において電圧が低下するのに応答して制御IC3のEN端子がハイレベルとなる。その結果、制御IC3が起動(イネーブル)され、非常用点灯装置120の点灯回路122が動作を開始する。図5におけるこれ以降の動作は、図2と同様なので、説明を省略する。
【0057】
なお、上記の相違点(1)で述べたとおり、実施の形態3では、TX信号が非常用点灯装置220の内部回路に取り込まれず、非常用点灯装置220ではTX信号を直接利用した回路動作が行わない。従って、常用点灯装置310の端子部CN3においてoutput端子を省略しても良く、さらに非常用点灯装置220の端子部CN4においてoutput端子との接続用の受信端子を省略してもよい。また、図4では、実施の形態2と同様に制御IC2に第2イネーブル端子(EN2端子)を図示しているが、実施の形態3においてはこのEN2端子を使用していないのでEN2端子を省略することもできる。
【符号の説明】
【0058】
100、200 電源装置、101、102 回路基板、110、310 常用点灯装置、120、220 非常用点灯装置、122 点灯回路、124、224 充電回路、130 LED光源部、140 バッテリ、226、312 スイッチ回路、EN、EN2 イネーブル端子、AC 商用電源、CN1〜CN6、DB 整流器
図1
図2
図3
図4
図5