【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の保護フィルム貼付装置は、携帯電子機器に貼付可能であり、少なくとも一部が透視性のあるシート体と、前記シート体の貼付面とは反対側の面である被保護面を被覆する保護部及び該保護部に連設された把持部を含む保護用剥離シートを有する保護フィルムと、その内面の少なくとも一部に、前記シート体が貼付される携帯電子機器の外縁が当接した状態で同携帯電子機器を収容可能に構成された収容部と、前記シート体が、前記収容部に収容された携帯電子機器の前記収容部とは反対側であり、かつ、同携帯電子機器の貼付位置に配置されるように前記把持部を取付け可能な取付部を有する保護フィルム貼付用治具とを備える。
【0009】
ここで、シート体の少なくとも一部が透視性を有することによって、携帯電子機器に貼付された際、シート体を介して携帯電子機器を視認することができる。
また、シート体は、携帯電子機器の全部を被覆しても、一部のみを被覆しても良い。例えば、画像表示部のみを被覆するシート体、画像表示部以外の領域のみを被覆するシート体も含まれる。
【0010】
さらに、シート体の透視性を有する部分は「少なくとも一部」であり、シート体の全部が透視性を有する場合の他、シート体の一部が透視性を有する場合も含まれる。例えば、シート体が部分的に不透明素材により形成されている場合や、シート体の一部に模様が施されている場合であっても、その他の部分が透視性を有するのであれば、本発明の「シート体」に含まれる。
【0011】
加えて、保護用剥離シートが、シート体の貼付面とは反対側の面である被保護面を被覆する保護部を含むことによって、シート体の被保護面を保護部で被覆することができ、携帯電子機器にシート体を貼付する作業の際、シート体の被保護面に擦過痕などが生じるのを抑制することができる。
【0012】
また、保護用剥離シートが、保護部に連設された把持部を含むことによって、把持部を介してシート体を取付部に取付けることができる。
【0013】
さらに、保護フィルム貼付用治具が、その内面の少なくとも一部に、シート体が貼付される携帯電子機器の外縁が当接した状態で携帯電子機器を収容可能に構成された収容部を有することによって、内面の少なくとも一部もしくは内面全体に携帯電子機器の外縁が当接することで、収容部内での携帯電子機器の位置決めを容易に行うことができる。
【0014】
加えて、取付部に把持部を取付けることで、シート体が、収容部に収容された携帯電子機器の収容部とは反対側に配置されることによって、位置決めされた携帯電子機器にシート体を近接せしめる際に、シート体と携帯電子機器との位置関係の目視確認を容易に行うことができる。
また、取付部に把持部を取付けることで、シート体が、携帯電子機器の貼付位置に配置されることによって、携帯電子機器に対するシート体の位置決めを容易に行うことができる。
これにより、携帯電子機器とシート体間のズレが生じることを抑止できるので、シート体を精度よく貼付することができる。
【0015】
また、収容部は、その底面と、底面から取付部が設けられた位置までを高さとする内面の少なくとも一部とで構成される下部収容部によって、収容部に収容された携帯電子機器の一部を収容する場合には、下部収容部から携帯電子機器が張出して収容されていることから、携帯電子機器の位置が取付部よりも高い位置にあるので、携帯電子機器と作業者の目の距離が短くなり、シート体をより精度よく貼付することができる。
【0016】
また、保護用剥離シートは、保護部と把持部との間に、保護部と把持部とを切離し可能な切離部が設けられる場合には、保護部と把持部とを容易に切離すことができる。即ち、把持部を取付部に取付けて、シート体の貼付面を携帯電子機器に貼付した後、切離部で保護部と把持部を切離すことで、シート体が貼付された携帯電子機器を保護フィルム貼付用治具から切離すことができる。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の保護フィルムは、携帯電子機器に貼付可能であり、少なくとも一部が透視性のあるシート体と、前記シート体の貼付面とは反対側の面である被保護面を被覆する保護部と、前記シート体を、所定の収容部に位置決めされた状態で収容された携帯電子機器の同収容部とは反対側であり、かつ、同携帯電子機器の貼付位置に配置可能に取り付ける、前記保護部に連設された把持部とを備える。
【0018】
ここで、シート体の少なくとも一部が透視性を有することによって、携帯電子機器に貼付された際、シート体を介して携帯電子機器を視認することができる。
また、シート体は、携帯電子機器の全部を被覆しても、一部のみを被覆しても良い。例えば、画像表示部のみを被覆するシート体、画像表示部以外の領域のみを被覆するシート体も含まれる。
【0019】
さらに、シート体の透視性を有する部分は「少なくとも一部」であり、シート体の全部が透視性を有する場合の他、シート体の一部が透視性を有する場合も含まれる。例えば、シート体が部分的に不透明素材により形成されている場合や、シート体の一部に模様が施されている場合であっても、その他の部分が透視性を有するのであれば、本発明の「シート体」に含まれる。
【0020】
加えて、シート体の貼付面とは反対側の面である被保護面を被覆する保護部を備えることによって、シート体の被保護面を保護部で被覆することができ、携帯電子機器にシート体を貼付する作業の際、シート体の被保護面に擦過痕などが生じるのを抑制することができる。
【0021】
また、保護用剥離シートが、保護部に連設された把持部を含むことによって、把持部を介してシート体を取付部に取付けることができる。
【0022】
そして、把持部を取付けることで、シート体が、所定の収容部に位置決めされた状態で収容された携帯電子機器の収容部とは反対側に配置されることによって、位置決めされた携帯電子機器にシート体を近接せしめる際に、シート体と携帯電子機器との位置関係の目視を容易に行うことができる。
また、把持部を取付けることで、シート体が、携帯電子機器の貼付位置に配置可能となることによって、携帯電子機器に対するシート体の位置決めを容易に行うことができる。
これにより、携帯電子機器とシート体間のズレが生じることを抑止できるので、シート体を精度よく貼付することができる。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明の保護フィルム貼付用治具は、その内面の少なくとも一部に、携帯電子機器の外縁が当接した状態で同携帯電子機器を収容可能に構成された収容部と、前記収容部に収容された携帯電子機器に貼付するシート体を、同携帯電子機器の前記収容部とは反対側であり、かつ、同携帯電子機器の貼付位置に配置されるように位置せしめる取付部とを備える。
【0024】
ここで、保護フィルム貼付用治具が、その内面の少なくとも一部に、携帯電子機器の外縁が当接した状態で携帯電子機器を収容可能に構成された収容部を有することによって、その内面の少なくとも一部若しくは全部に携帯電子機器を当接させることで、収容部内での携帯電子機器の位置決めを容易に行うことができる。
【0025】
また、シート体が、収容部に収容された携帯電子機器の収容部とは反対側に配置されることによって、位置決めされた携帯電子機器にシート体を近接せしめる際に、シート体と携帯電子機器との位置関係の目視確認を容易に行うことができる。
そして、シート体が、収容部に収容された携帯電子機器の貼付位置に配置されることによって、携帯電子機器に対するシート体の位置決めを容易に行うことができる。
これにより、携帯電子機器とシート体間のズレが生じることを抑止できるので、シート体を精度よく貼付することができる。
【0026】
また、上記課題を解決するために、本発明の保護フィルム貼付方法は、保護フィルム貼付用治具に設けられた収容部の内面の少なくとも一部に、その外縁を当接させた状態で携帯電子機器を収容する収容工程と、少なくとも一部が透視性のあるシート体と、貼付面用剥離シートが被覆している前記シート体の貼付面とは反対側の面である被保護面を被覆する保護部を有する保護フィルムを、前記収容部に収容した前記携帯電子機器の前記収容部とは反対側であり、かつ、同携帯電子機器の貼付位置に配置されるように、前記保護フィルム貼付用治具に取付ける取付工程と、前記保護フィルム貼付用治具に取り付けた前記保護フィルムの、前記シート体の貼付面を被覆する貼付面用剥離シートを剥離し、露出した前記貼付面を前記携帯電子機器に貼付ける貼付工程と、前記携帯電子機器に貼り付けられた前記シート体から、前記保護部を剥離する剥離工程とを備える。
【0027】
ここで、収容工程において、保護フィルム貼付用治具に設けられた収容部の内面の少なくとも一部に、その外縁を当接させた状態で携帯電子機器を収容することによって、収容部の内面の一部に携帯電子機器の外縁が当接させて、収容部内での携帯電子機器の位置決めを容易に行った状態で収容することができる。
【0028】
また、取付工程において、少なくとも一部が透視性のあるシート体と、貼付面用剥離シートが被覆しているシート体の貼付面とは反対側の面である被保護面を被覆する保護部を有する保護フィルムを、収容部に収容した携帯電子機器の収容部とは反対側であり、かつ、携帯電子機器の貼付位置に配置されるように、保護フィルム貼付用治具に取付けることによって、携帯電子機器とシート体間にズレが生じることを抑制できる。
【0029】
そして、貼付工程において、保護フィルム貼付用治具に取り付けた保護フィルムの、シート体の貼付面を被覆する貼付面用剥離シートを剥離し、露出した貼付面を携帯電子機器に貼付けることによって、保護フィルムを携帯電子機器に精度良く貼付することができる。
具体的には、上述した取付工程で携帯電子機器とシート体間にズレが生じることを抑止でき、また、貼付する際携帯電子機器の貼付位置を目で確認しながら貼付することができるので、保護フィルムを携帯電子機器に精度良く貼付することができるのである。
【0030】
さらに、剥離工程において、携帯電子機器に貼付けられたシート体から、保護部を剥離することによって、シート体の被保護面を貼付作業終了後に露出させることができるので、被保護面に作業中に擦過痕などが生じることを抑制することができる。