(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、予め登録されたユーザの行動スケジュールに関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された時間が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた行動をユーザが行う時間帯内か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を切り替える、
請求項1または請求項2に記載の表示装置。
前記制御部は、予め登録されたユーザの滞在地に関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された場所が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた滞在地か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
請求項1または請求項2に記載の表示装置。
前記制御部は、複数のアプリケーションの各々の実行に関する優先順位をリストに登録して管理し、前記優先順位に基づいて前記画面表示候補のアプリケーションを判定する、
請求項2から請求項4のいずれか1つに記載の表示装置。
前記制御部は、アプリケーションの種類に応じたリストを参照して、画面ロック状態に遷移した際に前記表示部に表示させていた画面に対応するアプリケーションの種類を判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
請求項記1から請求項5のいずれか1つに記載の表示装置。
前記制御部は、経過時間と画面遷移との対応関係を表す情報を設定するサーバから取得した前記対応関係を表す情報に基づいて画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の表示装置。
無操作時間に基づき画面ロック状態に遷移してから、ロック解除操作に応じた信号の入力に基づき画面ロック状態を解除するまでの経過時間に応じて、画面ロック状態の解除後に表示部に表示させる画面を、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていた画面表示候補のアプリケーションの画面から前記画面表示候補のアプリケーションの画面と無関係な画面に切り替える制御部を備えた、
表示制御装置。
画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を、前記経過時間に応じて、画面表示候補のアプリケーションの画面、又は、前記アプリケーションの画面以外の画面に切り替える、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための請求項10に記載の表示制御プログラム。
予め登録されたユーザの行動スケジュールに関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された時間が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた行動をユーザが行う時間帯内か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を切り替える、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための請求項10または請求項11に記載の表示制御プログラム。
予め登録されたユーザの滞在地に関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された場所が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた滞在地か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための請求項10または請求項11に記載の表示制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して開示の技術の一例を詳細に説明する。
【0013】
[第1実施形態]
本実施形態では、開示の技術の一例として表示装置が携帯型情報端末装置である場合、より具体的には、スマートフォンである態様について説明する。
【0014】
図2Bに示すように、携帯型情報端末装置10Aの筐体11の表面側には、ホームボタン16、インカメラ18、及びディスプレイ20が設けられている。本実施形態のディスプレイ20は、表示部(表示部20A、
図3参照)としての機能及びタッチパネル(タッチパネル20B、
図3参照)としての機能を備えたいわゆるタッチパネルディスプレイである。ホームボタン16は、ユーザがホームアプリケーション(詳細後述、以下、「アプリケーション」を「アプリ」と称する)の起動を指示するためのボタンである。インカメラ18は、携帯型情報端末装置10Aの表面側に位置する被写体を撮影する機能を有し、主に携帯型情報端末装置10Aのユーザ自身を撮影(いわゆる自撮り)するために用いられる。
【0015】
また、
図2Aに示すように、携帯型情報端末装置10Aの筐体11の側面には、音量のアップを指示するための音量ボタン12、音量のダウンを指示するための音量ボタン13、及び電源ボタン14が設けられている。
【0016】
また、
図2Cに示すように携帯型情報端末装置10Aの筐体11の裏面には、アウトカメラ22及び指紋認証ボタン24が設けられている。アウトカメラ22は、携帯型情報端末装置10Aの裏面側に位置する被写体を撮影する。指紋認証ボタン24は、ユーザの指紋認証を必要とする場合に、ユーザが指紋認証の実行を指示するためのボタンである。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の携帯型情報端末装置10Aは、端末状態管理部30、タッチセンサ制御部32、ハードキー制御部34、アプリ管理部36、各種のアプリを記憶する記憶部38、画面制御部40、及びタイマ42を備える。また、本実施形態の携帯型情報端末装置10Aは、表・リスト管理部44及び表・リスト記憶部46を備える。
【0018】
端末状態管理部30は、携帯型情報端末装置10A全体を管理する。また、端末状態管理部30は、タッチセンサ制御部32、ハードキー制御部34、アプリ管理部36、及び表・リスト管理部44から受け取った情報を、画面制御部40に出力する。端末状態管理部30、アプリ管理部36、画面制御部40、及び表・リスト管理部44は、開示の技術の制御部の一例である。
【0019】
タッチセンサ制御部32は、ディスプレイ20のタッチパネルに対するユーザ操作を認識してその情報を出力する。
【0020】
ハードキー制御部34は、音量ボタン12、音量ボタン13、電源ボタン14、ホームボタン16、及び指紋認証ボタン24等(
図2A〜2C参照)のハードキー群68(
図3参照)に対するユーザ操作を認識してその情報を出力する。
【0021】
アプリ管理部36は、記憶部38に記憶されているアプリの優先順位や実行(状態)等を管理する。本実施形態の携帯型情報端末装置10Aの記憶部38には、アプリとして、ホームアプリ38A、ロックアプリ38B、及びその他アプリ38Cが記憶されている。
【0022】
記憶部38に記憶されているホームアプリ38Aは、ホーム画面(待受画面)をディスプレイ20に表示する機能を実現し、またホーム画面をカスタマイズできる機能を実現するアプリである。
図4には、本実施形態のホーム画面の具体例を表す図を示す。本実施形態の携帯型情報端末装置10Aでは、ホームボタン16がユーザにより操作(押下)されると、ホームアプリ38Aが起動し、ホーム画面200がディスプレイ20に表示される。
【0023】
記憶部38に記憶されているロックアプリ38Bは、画面ロック状態で予め定められた操作のみを受け付ける画面ロック機能(セキュリティロック機能も含む)を実現するアプリである。予め定められた操作の具体例としては、緊急通報を行うための操作や画面ロック状態の解除に関する操作等がある。これらの操作はロック解除操作の一例である。画面ロック状態では、ディスプレイ20には、画面ロック画面が表示される。
図5には、本実施形態の画面ロック画面の具体例を表す図を示す。
図5に示すように、本実施形態の画面ロック画面202は、画面ロック状態であることを表している。
【0024】
また、記憶部38に記憶されているその他アプリ38Cは、携帯型情報端末装置10Aに予めインストールされているか、またはユーザからの指示でダウンロードされた後にインストールされたアプリである。なお、その他アプリ38Cは、上記ホームアプリ38A及びロックアプリ38B以外のアプリである。その他アプリ38Cの実行中は、ディスプレイ20には、その他アプリ38Cの実行に応じたアプリ画面が表示される。
図6には、本実施形態のアプリ画面の一例を示す。
【0025】
図4〜6に示したように、本実施形態の携帯型情報端末装置10Aでは、画面ロック画面202は、ホーム画面200及びアプリ画面204とは表示内容が相違している。
【0026】
画面制御部40は、ディスプレイ20に表示する画面を制御する。ここで、本実施形態のアプリ管理部36におけるアプリの管理及び画面制御部40における表示画面の制御について説明する。
図7には、アプリ管理部36におけるアプリの管理及び画面制御部40における表示画面の制御を説明するための図を示す。
【0027】
携帯型情報端末装置10Aのディスプレイ20に表示される画面は、各種のアプリの状態に応じて変化する。本実施形態では、アプリの状態として複数種類(具体例としては3種類)の状態が存在し、ディスプレイ20に表示される画面は個々のアプリの状態の変化に応じて切り替わる。
【0028】
本実施形態において、アプリの状態は「起動中」と未起動である「終了状態」とに大別され、更に、「起動中」の状態には「実行中」と「停止中」の2つの状態が存在する。「起動中」のアプリのうち、アプリの実行に応じた画面(アプリ画面204)がディスプレイ20に表示されている、いわゆるフォアグラウンドのアプリの状態を「実行中」という。
【0029】
また、「起動中」のアプリのうち、ディスプレイ20に画面が非表示(バックグラウンド)のアプリの状態を「停止中」という。本実施形態では、停止中の状態には、バックグラウンドにおいて実行中である場合も含む。
【0030】
なお、
図7では、実行中のアプリが1つの場合を図示したが、実行中のアプリが複数の場合も有る。この場合は、実行中である複数のアプリに応じた複数の画面がディスプレイ20に表示される。
【0031】
アプリ管理部36は、起動中のアプリの優先順位をリストに登録して管理する。アプリ管理部36は、一例として、アプリ実行時刻(具体例としては実行を開始した時刻)が新しい順にアプリの優先順位を高くする。
【0032】
例えば、あるアプリが新たに起動された場合、アプリ管理部36は、新たに起動されたアプリの優先順位を1位とする。そして、アプリ管理部36は、起動中の他のアプリの優先順位を1ずつ繰り下げ、実行中のアプリ群の中で優先順位が最下位のアプリを停止中のアプリ群へ移動させる(停止中のアプリ群の中で最も高い優先順位にする)。画面制御部40は、優先順位が1位のアプリ(ここでは新たに起動したアプリ)のアプリ画面204をディスプレイ20に表示させる。また、画面制御部40は、停止中のアプリ群へ移動されたアプリのアプリ画面204を非表示とする。
【0033】
一方、フォアグラウンド(実行中)のアプリが終了した場合は、アプリ管理部36は終了したアプリを終了状態とする。また、起動中の各アプリの優先順位を1ずつ繰り上げ、停止中のアプリ群の中で優先順位が最上位のアプリを実行中のアプリへ移動させる。なお、この際、実行中のアプリが複数有る場合、移動させたアプリの優先順位を実行中のアプリ群の中で最も低い優先順位にする。さらに、画面制御部40は、実行中のアプリ群へ移動させたアプリのアプリ画面204をディスプレイ20に表示する。
【0034】
なお、ロックアプリ38Bは、ディスプレイ20の画面オフ(消灯)後に、画面がオン(点灯)状態に変化した場合に優先順位が1になって実行中(フォアグラウンド)に切り替わり、画面ロック状態の解除後に終了状態となる。
【0035】
また、ホームアプリ38Aは、携帯型情報端末装置10Aの電源オン時に最初に起動されるので、基本的にバックグラウンドアプリ群の最も優先順位が低い位置にいる。しかし、アプリ管理部36は、ホームボタン16がユーザにより操作(押下)されると、ホームアプリ38Aを、実行中のアプリ群へ移動させ(優先順位を上げ)、ホームアプリ38Aをフォアグラウンド(実行中)にする。
【0036】
なお、本実施形態では、バックグラウンド(停止中)のアプリは、ユーザが明示的に終了させるか、メモリ(
図3、メモリ62参照)が枯渇してオペレーティングシステムによって強制終了されるまで、起動し続ける。
【0037】
タイマ42は、いわゆるソフトウエアタイマであってもよいし、ハードウエアタイマであってもよい。
【0038】
表・リスト管理部44は、予め定められたタイミングでサーバ50から管理リスト47A及び勤務時間表47Bを取得して表・リスト記憶部46に記憶されている管理リスト47A及び勤務時間表47Bを更新する。
【0039】
さらに本実施形態の表・リスト管理部44は、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を判定する。表・リスト管理部44は、表・リスト記憶部46に記憶されている管理リスト47A、勤務時間表47B、対応関係表47C、及び画面遷移判定表47Dに基づき画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面の判定を行う。
【0040】
そのため、表・リスト記憶部46には、
図1に示すように対応関係表47C及び画面遷移判定表47D(いずれも、詳細後述)が記憶されている。
【0041】
本実施形態の携帯型情報端末装置10Aは、例えば
図3に示すハードウエアにより実現することができる。
【0042】
携帯型情報端末装置10Aは、表示部20A、タッチパネル20B、Central Processing Unit(以下、「CPU」という)60、メモリ62、不揮発性の記憶部64、及び無線Interface(以下、「I/F」という)66を備える。また、携帯型情報端末装置10Aは、ハードキー群68、時計70、及び電源72を備える。
【0043】
表示部20A、タッチパネル20B、メモリ62、記憶部64、無線I/F66、ハードキー群68、時計70、及び電源72は、図示を省略したバスやI/F等を介して、CPU60に接続されている。
【0044】
無線I/F66は、サーバ50や他の携帯型情報端末装置10Aと無線通信を行う。ハードキー群68は、
図2に示した電源ボタン14、ホームボタン16、及び指紋認証ボタン24等を含む。時計70は、現在の日付及び現在の時刻をカウントする。電源72は、携帯型情報端末装置10Aの動作に要する電力を供給する。
【0045】
記憶部64はHard Disk Drive(以下、「HDD」という)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部64には、表示制御プログラム74が記憶されている。CPU60は、表示制御プログラム74を記憶部64から読み出してメモリ62に展開し、表示制御プログラム74が有するプロセスを実行することにより、制御部29として動作する。
【0046】
表示制御プログラム74は、端末状態管理プロセス76、タッチセンサ制御プロセス78、ハードキー制御プロセス80、アプリ管理プロセス82、画面制御プロセス84、及び表・リスト管理プロセス86を有する。
【0047】
CPU60は、端末状態管理プロセス76を実行することで、端末状態管理部30として動作する。また、CPU60は、タッチセンサ制御プロセス78を実行することで、タッチセンサ制御部32として動作する。また、CPU60は、ハードキー制御プロセス80を実行することで、ハードキー制御部34として動作する。また、CPU60は、アプリ管理プロセス82を実行することで、アプリ管理部36として動作する。また、CPU60は、画面制御プロセス84を実行することで、画面制御部40として動作する。また、CPU60は、表・リスト管理プロセス86を実行することで、表・リスト管理部44として動作する。
【0048】
また、記憶部64における表・リスト記憶領域88は表・リスト記憶部46として機能する。表・リスト記憶領域88の管理リスト記憶領域90は、管理リスト47Aが記憶される記憶領域として機能する。また、勤務時間表記憶領域92は、勤務時間表47Bが記憶される記憶領域として機能する。また、対応関係表記憶領域94は、対応関係表47Cが記憶される記憶領域として機能する。また、画面遷移判定表記憶領域96は、画面遷移判定表47Dが記憶される記憶領域として機能する。
【0049】
また、記憶部64における各種アプリ記憶領域98は記憶部38都市的の得する。各種アプリ記憶領域98のホームアプリ記憶領域100は、ホームアプリ38Aが記憶される記憶領域として機能する。また、ロックアプリ記憶領域102は、ロックアプリ38Bが記憶される記憶領域として機能する。また、その他アプリ記憶領域104は、その他アプリ38Cが記憶される記憶領域として機能する。
【0050】
一方、
図1に示したサーバ50は、表・リスト設定部52及び表・リスト記憶部54を備える。表・リスト設定部52は、携帯型情報端末装置10Aのユーザが勤務する会社や企業等の、管理者等が設定した管理リスト47A及び勤務時間表47Bを表・リスト記憶部54に記憶させる。
【0051】
本実施形態において、管理者は、管理リスト47Aを設定することで、その他アプリ38Cを種類毎に分類する。具体例として、その他アプリ38Cを「ビジネス」及び「プライベート」の2種類に分類する。「ビジネス」は、携帯型情報端末装置10Aを使用するユーザがビジネスで使用するアプリである。「プライベート」は、携帯型情報端末装置10Aを使用するユーザがプライベートで使用するアプリである。
【0052】
本実施形態では、管理者が、その他アプリ38Cの種類を「ビジネス」及び「プライベートの」いずれかに分類する。分類方法は特に限定されず、例えば、「ビジネス」に該当するその他アプリ38Cを予め定めておき、「ビジネス」に該当しないその他アプリ38Cを「プライベート」と分類することができる。そのため、本実施形態の管理リスト47Aは、
図8に例示したように、ビジネスリスト47A1及びプライベートリスト47A2の2つを含む。なお、ビジネスリスト47A1のみ登録し、ビジネスリスト47A1に未登録のアプリを「プライベート」と判別してもよい。
【0053】
また、本実施形態では、
図9に例示したように勤務時間表47Bには、勤務時間帯内となる時間帯と勤務時間帯外となる時間帯とが設定されている。
【0054】
本実施形態のサーバ50は、例えば
図10に示すハードウエアにより実現することができる。
【0055】
サーバ50は、CPU120、メモリ122、不揮発性の記憶部124、及び通信I/F126、ハードキー群128、及び表示部130を備える。メモリ122、不揮発性の記憶部124、及び通信I/F126、ハードキー群128、及び表示部130は、図示を省略したバスやI/F等を介して、CPU120に接続されている。
【0056】
通信I/F126は、携帯型情報端末装置10Aと通信を行うためのものである。サーバ50は、無線及び有線のいずれにより通信を行ってもよい。ハードキー群128は、管理者が管理リスト47A及び勤務時間表47Bを設定するための情報等を入力するためのものであり、例えば、キーボードやマウス等である。表示部130は各種情報を表示するものであり、例えばディスプレイ等である。
【0057】
記憶部124はHDDやフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部124には、設定プログラム132が記憶されている。CPU60は、設定プログラム132を記憶部124から読み出してメモリ122に展開し、設定プログラム132が有するプロセスを実行する。
【0058】
設定プログラム132は、表・リスト設定プロセス134を有する。CPU60は、表・リスト設定プロセス134を実行することで、表・リスト設定部52として動作する。
【0059】
また、記憶部124における表・リスト記憶領域136は表・リスト記憶部54として機能する。管理リスト記憶領域138は、管理リスト47Aが記憶される記憶領域として機能する。勤務時間表記憶領域140は、勤務時間表47Bが記憶される記憶領域として機能する。
【0060】
次に、本実施形態に係る携帯型情報端末装置10Aの作用について説明する。
【0061】
本実施形態の携帯型情報端末装置10Aは、管理者が設定した管理リスト47A及び勤務時間表47Bをサーバ50から取得する。そのため、まず、管理者が管理リスト47A及び勤務時間表47Bを設定する際にサーバ50において実行される設定処理について説明する。
【0062】
図11に示した設定処理は、管理リスト47A及び勤務時間表47Bの少なくとも一方の設定の実行を管理者から指示されると実行される。
【0063】
ステップS10で表・リスト設定部52は、管理者が入力した管理リスト47Aの設定を受け付ける。具体的には、表・リスト設定部52は、上述したように、その他アプリ38Cに含まれるアプリの種類が「ビジネス」であるか、「プライベート」であるかの設定を受け付ける。
【0064】
次のステップS12で表・リスト設定部52は、受け付けた設定に基づいて、表・リスト記憶部54に記憶されている管理リスト47Aを更新する。
【0065】
次のステップS14で表・リスト設定部52は、管理者が入力した勤務時間表47Bの設定を受け付ける。具体的には、表・リスト設定部52は、上述したように、勤務時間帯内となる時間帯と勤務時間帯外となる時間帯との設定を受け付ける。
【0066】
次のステップS16で表・リスト設定部52は、受け付けた設定に基づいて、表・リスト記憶部54に記憶されている勤務時間表47Bを更新した後、本設定処理を終了する。なお、管理者が管理リスト47A及び勤務時間表47Bのいずれか一方の設定のみを行う場合は、他方に対応する処理については実行を省略してもよい。
【0067】
携帯型情報端末装置10Aは、上記のようにしてサーバ50の表・リスト記憶部54に記憶された管理リスト47A及び勤務時間表47Bを、予め定められたタイミングでサーバ50から取得する。
【0068】
本実施形態の携帯型情報端末装置10Aで実行される表示制御処理は、第一処理及び第二処理を含む。第一処理は、サーバ50から管理リスト47A及び勤務時間表47Bを取得する処理である。
【0069】
まず、当該第一処理について説明する。
図12に示した第一処理は、予め定められたタイミングで実行される。予め定められたタイミングは特に限定されるものではなく、例えば、所定の日数毎、所定の時間毎、及び所定の処理の実行毎等が挙げられる。また、第一処理を実行する際における携帯型情報端末装置10Aの状態は特に限定されるものではなく、例えば、通常状態やスリープ状態においてバックグラウンドで実行されてもよい。また、
図12に示した第一処理では、管理リスト47A及び勤務時間表47Bを取得するタイミングを同一とし、一連の処理で取得しているが、各々を取得するタイミングを異ならせてもよい。
【0070】
ステップS100で表・リスト管理部44は、サーバ50に対して管理リスト47A及び勤務時間表47Bの送信を要求し、当該要求に応じてサーバ50から送信された管理リスト47A及び勤務時間表47Bを受信することで取得する。
【0071】
次のステップS102で表・リスト管理部44は、取得した管理リスト47A及び勤務時間表47Bに基づいて、表・リスト記憶部46に記憶されている管理リスト47A及び勤務時間表47Bを更新した後、本第一処理を終了する。
【0072】
一方、表示制御処理の第二処理は、画面ロック状態への遷移条件を満たした場合に画面ロック状態に遷移するために実行される処理及び画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示する画面を制御するために実行される処理を含む。
図13に示した第二処理は、通常状態(スリープ状態及び画面ロック状態のいずれでもない状態)において実行される。
【0073】
ステップS200で端末状態管理部30は、現在から過去の第1の所定時間以内にユーザ操作が行われたか否かを判定する。具体的には、ロックアプリ38B(を実行するCPU60)は、ユーザ操作が行われていない無操作時間をタイマ42により計測し、計測した無操作時間が第1の所定時間を超えるか否かを判定する。ロックアプリ38Bは、無操作時間が第1の所定時間以内のタイミングでユーザ操作が行われた場合は、タイマ42が計測している無操作時間をリセットして、無操作時間の計時を再度開始する。そして、ロックアプリ38Bは、無操作時間が第1の所定時間を超えた場合は、端末状態管理部30に通知する。端末状態管理部30は、ロックアプリ38Bから無操作時間が第1の所定時間を超えたことが通知された場合、第1の所定時間以内にユーザ操作が行われなかったため、ステップS200が否定判定となり、ステップS202へ移行する。端末状態管理部30は、ロックアプリ38Bから無操作時間が第1の所定時間を超えたことが通知されていない間、ステップS200の判定が肯定されることで、ステップS200の処理を繰り返す。
【0074】
ステップS202で端末状態管理部30は、携帯型情報端末装置10Aをスリープ状態に遷移させる。なお、本実施形態において「スリープ状態」とは、実行中のアプリが無い状態をいう。そのため端末状態管理部30は、具体的には実行中の全てのアプリの状態を停止中に変更する。なお、この際、アプリの優先順位は変動しない(
図14に示す「スリープ状態」を参照)。
【0075】
次のステップS204で画面制御部40は、ディスプレイ20の画面をオフ(消灯)状態にし、また、携帯型情報端末装置10Aを画面ロック状態に遷移させる。具体的には、端末状態管理部30が、画面をオフ状態とする制御命令を画面制御部40へ出力する。画面制御部40は、当該制御命令に応じて、ディスプレイ20の画面をオフ(消灯)状態にする。
図15には、本実施形態の携帯型情報端末装置10Aにおいてディスプレイ20の画面がオフ状態になった場合の具体例を表す図を示す。本ステップの実行により、ディスプレイ20の画面は、ホーム画面200を表示していた状態(
図4参照)やアプリ画面204を表示していた状態(
図6参照)から、オフ(消灯)状態(
図15参照)に変化する。
【0076】
次のステップS206で端末状態管理部30は、復帰要求を検出したか否かを判定する。
【0077】
ユーザは、携帯型情報端末装置10Aをスリープ状態から復帰させたい場合、電源ボタン14、ホームボタン16、及び指紋認証ボタン24等のハードキー群68の何れかを操作することにより復帰要求を行う。そのため、端末状態管理部30は、ハードキー制御部34が復帰要求を検出したか否かを判定する。
【0078】
なお、スリープ状態からの復帰を要求するためのユーザ操作は上記に限定されるものではなく、例えば、ディスプレイ20のタッチ(タップ、フリック、及びスワイプ等を含む)操作や携帯型情報端末装置10Aを握る動作等であってもよい。
【0079】
復帰要求を検出していない場合は否定判定となりスリープ状態を維持する。一方、ハードキー制御部34が復帰要求を検出した場合は肯定判定となりステップS208へ移行する。なお、本実施形態の端末状態管理部30は、ハードキー制御部34が復帰要求を検出した場合、アプリ管理部36へ復帰命令を出力する。
【0080】
ステップS208でアプリ管理部36は、ロックアプリ38Bの優先順位を1位に移動させる。また、アプリ管理部36は、起動中の他のアプリの優先順位を1つずつ繰り下げる。これらの処理により、アプリの優先順位は一例として
図14に示す「画面ロック状態」へ変化する。
【0081】
次のステップS210で画面制御部40は、ディスプレイ20の画面をオン(点灯)状態にする。
【0082】
さらに次のステップS212で画面制御部40は、ロックアプリ38Bの画面をディスプレイ20に表示させる。
図14に「画面ロック状態」として示すように、ロックアプリ38Bは優先順位が1位のアプリである。そのため、アプリ管理部36が、優先順位が1位のアプリを実行中とすることにより、ロックアプリ38Bが実行中となる。画面制御部40は、ロックアプリ38Bの画面ロック画面202(
図5参照)をディスプレイ20に表示させる。
【0083】
次のステップS214で端末状態管理部30が、第2の所定時間以内にユーザ操作が行われたか否かを判定する。具体的には、ロックアプリ38Bは、ユーザ操作が行われない無操作時間をタイマ42により計測し、計測した無操作時間が第2の所定時間を超えたか否かを判定する。そして、ロックアプリ38Bは、無操作時間が第2の所定時間を超えた場合、端末状態管理部30に通知する。
【0084】
端末状態管理部30は、無操作時間が第2の所定時間を超えたことがロックアプリ38Bから通知された場合は、ステップS214が否定判定となりステップS216へ移行する。ステップS216で端末状態管理部30は、ロックアプリ38Bを終了状態に切り替え、また、上記ステップS202の処理と同様に、携帯型情報端末装置10Aをスリープ状態に遷移させる。
【0085】
そして次のステップS218で画面制御部40は、上記ステップS204と同様に、ディスプレイ20の画面をオフ(消灯)状態にし、さらにロック状態に遷移した後、ステップS206に戻り、上記処理を繰り返す。
【0086】
一方、復帰要求が検出されてから第2の所定時間以内にユーザ操作が行われた場合はステップS214が肯定判定となり、ステップS220へ移行する。
【0087】
ステップS220で端末状態管理部30は、画面ロック状態の解除操作が検出されたか否かを判定する。本実施形態では、ユーザは、画面ロック状態を解除したい場合、画面ロック状態の解除操作を行うことで画面ロック状態の解除を要求する。なお、解除操作はハードキー群68の操作でもよいし、ディスプレイ20の画面へのタップ、スワイプ、パターン、暗証番号入力、及びパスワード入力等のタッチ操作の何れであってもよい。また例えば、インカメラ18を用いた顔認証、指紋認証ボタン24を用いた指紋認証、及びインカメラ18や赤外線カメラ(図示省略)等を用いた虹彩認証等の生体認証であってもよい。
【0088】
本実施形態では、具体例として、ロックアプリ38Bが、ハードキー制御部34の操作(解除操作)に応じた信号の検出結果に基づいて、解除操作が行われたか否かを判定する。解除操作が行われたと判定した場合、ロックアプリ38Bは、端末状態管理部30に通知する。
【0089】
解除操作が行われたことが通知されなかった場合、ステップS220が否定判定となり、ステップS214に戻る。一方、解除操作が行われたことが通知された場合、ステップS220が肯定判定となり、ステップS222へ移行する。
【0090】
ステップS222で端末状態管理部30は、画面ロック状態に遷移してから解除操作が検出されるまでの経過時間が「短い」か否かを判定する。具体的には、端末状態管理部30は、画面ロック状態に遷移してから解除操作が検出されるまでの経過時間をタイマ42から取得する。
【0091】
そして、端末状態管理部30は、表・リスト記憶部46に記憶されている対応関係表47Cに基づいて、経過時間が「短い」か否かを判定する。本実施形態の対応関係表47Cは、経過時間の長短の評価と、経過時間と、画面遷移と、の対応関係を表すものである。
【0092】
本実施形態では、
図16に例示したように、経過時間が1分未満の場合に長短の評価を「短い」としている。また、経過時間が1時間以上の場合に長短の評価を「長い」とし、さらに経過時間が1分以上かつ1時間未満の場合に長短の評価を「どちらでもない」としている。
【0093】
経過時間が1分未満の場合は経過時間が「短い」に該当するため、肯定判定となりステップS234へ移行する。一方、経過時間が1分以上の場合は経過時間が「短い」に該当しないため、否定判定となりステップS224へ移行する。
【0094】
ステップS224で端末状態管理部30は、上記ステップS222と同様にして経過時間が「長い」か否かを判定する。経過時間が1時間以上の場合は経過時間が「長い」に該当するため、肯定判定となりステップS232へ移行する。ステップS232でアプリ管理部36は、ホームアプリ38Aの優先順位を1位にする変更を行った後、ステップS234へ移行する。具体的には、表・リスト管理部44が、ホームアプリ38Aの優先順位を1位にするよう制御命令をアプリ管理部36に出力する。アプリ管理部36は当該制御命令に応じてホームアプリ38Aの優先順位を1位にし、起動中の他のアプリの優先順位を繰り下げる。これにより、起動中のアプリの優先順位は
図14に「画面ロック解除後の状態」として示す状態となる。なお、本実施形態では、画面ロック状態を解除する際にホーム画面200を表示させる場合、スリープ状態(画面ロック状態)に遷移する前に実行していたアプリ(
図14ではアプリa)の状態を停止中にするが、終了させてもよい。
【0095】
一方、経過時間が1分以上かつ、1時間未満の場合、ステップS224が否定判定となりステップS226へ移行する。ステップS226で表・リスト管理部44は、優先順位が2位のアプリの情報を取得する。
図14に「画面ロック状態」として示すように、ロックアプリ38Bが起動している間(画面ロック状態の間)は、ロックアプリ38Bの優先順位が1であるため、画面ロック状態(スリープ状態)の直前に実行していたアプリの優先順位は2位になっている。そのため、ステップS226では、優先順位が2位のアプリとして、画面ロック状態(スリープ状態)の直前に実行していたアプリの情報が取得される。
【0096】
そして次のステップS228で表・リスト管理部44は、画面遷移判定処理を実行する。
図17に示すように、画面遷移判定処理のステップS250で表・リスト管理部44は、優先順位が2位のアプリの情報を表・リスト記憶部46に記憶されている管理リスト47Aから検索する。そして表・リスト管理部44は、検索結果に基づいてアプリの種類が「ビジネス」及び「プライベート」のいずれであるかを判定する。
【0097】
次のステップS252で表・リスト管理部44は、時計70から現在の日時及び時刻(以下、「現在時刻」と総称する)を取得する。
【0098】
そして次のステップS254で表・リスト管理部44は、表・リスト記憶部46に記憶されている勤務時間表47Bを参照し、取得した現在時刻が勤務時間帯内及び勤務時間帯外のいずれに該当するかを判定する。
【0099】
次のステップS256で表・リスト管理部44は、上記ステップS250及びS254の判定結果と、表・リスト記憶部46に記憶されている画面遷移判定表47Dと、に基づいて、画面遷移を判定する。
【0100】
本実施形態の画面遷移判定表47Dには、
図18に例示するように、アプリの種類及び時間帯(勤務時間帯内外)の組合せ毎に画面遷移を規定する情報が登録されている。
【0101】
本実施形態では、
図18に例示したように、アプリの種類が「プライベート」で、かつ現在時刻が勤務時間帯内の場合にはディスプレイ20に表示させる画面をホーム画面200へ遷移させる。一方、アプリの種類が「プライベート」で、かつ現在時刻が勤務時間帯外の場合には、そのまま復帰、すなわち、画面ロック状態に遷移する直前にディスプレイ20に表示されていたアプリ画面204をディスプレイ20に表示させる。また、アプリの種類が「ビジネス」で、かつ現在時刻が勤務時間帯内の場合には、そのまま復帰、すなわち、画面ロック状態に遷移する直前にディスプレイ20に表示されていたアプリ画面204をディスプレイ20に表示させる。一方、アプリの種類が「ビジネス」で、かつ現在時刻が勤務時間帯外の場合にはディスプレイ20に表示させる画面をホーム画面200へ遷移させる。
【0102】
ステップS256の処理を行うと、本画面遷移判定処理を終了して、第二処理のステップS230へ移行する。
【0103】
ステップS230で表・リスト管理部44は、上記画面遷移判定処理の判定結果に基づいて、画面ロック状態に遷移する直前にディスプレイ20に表示されていたアプリ画面204をそのまま表示させるか否かを判定する。そのまま表示しない、すなわちホーム画面200へ遷移する場合、否定判定となりステップS232へ移行する。一方、そのまま表示する場合、肯定判定となりステップS234へ移行する。
【0104】
ステップS234でアプリ管理部36は、ロックアプリ38Bを終了状態に切り替える。ロックアプリ38Bの終了に伴い、アプリ管理部36は、起動中のアプリの優先順位を1つずつ繰り上げる。なお、ステップS232からステップS234へ移行した場合、アプリの順位は、
図14に「画面ロック解除後の状態」として示すように、ホームアプリ38Aの優先順位が1位のままとなる。一方、ステップS222またはステップS230からステップS234へ移行した場合、アプリの順位は、スリープ状態に遷移する前に実行中であったアプリの優先順位が1位となる。
【0105】
次のステップS236で画面制御部40は、優先順位が1位のアプリに応じた画面をディスプレイ20に表示させた後、第二処理を終了する。
【0106】
[第2実施形態]
次に、開示の技術の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0107】
上記第1実施形態では、勤務時間表47Bに基づいて、画面ロック状態を解除する際の時刻(上記現在時刻)が勤務時間帯か否かを判定した判定結果に応じてディスプレイ20に表示させる画面を判定していた。これに対して本実施形態では、画面ロック状態を解除する際の携帯型情報端末装置10Aの位置が勤務地であるか否かを判定した判定結果に応じてディスプレイ20に表示させる画面の遷移を判定する態様を説明する。
【0108】
図19に示すように、本第2実施形態の携帯型情報端末装置10Bは位置検出部48を備えている点で第1実施形態の携帯型情報端末装置10A(
図1参照)と相違している。位置検出部48は、Global Positioning System(以下、「GPS」という)センサ71(
図20参照)により携帯型情報端末装置10Bの位置を検出してその情報を出力する。
【0109】
また、表・リスト記憶部46には、勤務時間表47Bに代えて勤務地表47Eが記憶されている。
図21に例示したように、勤務地表47Eには、ユーザの勤務地の位置情報が設定されている。なお、勤務地の位置情報は、複数設定されていてもよいし、勤務地の位置を2次元または3次元の位置範囲で指定する情報であってもよい。
【0110】
また、第2実施形態では、勤務地表47E及び位置情報を画面遷移判定処理に用いる。そのため、
図21に例示したように、対応関係表47Cは、勤務地表47Eを参照して画面遷移を判定する場合が情報として登録されている点で第1実施形態(
図16参照)と異なっている。また、
図21に例示したように、画面遷移判定表47Dは携帯型情報端末装置10Bの位置が勤務地か否かに応じて場合分けされている点で第1実施形態(
図18参照)と異なっている。
【0111】
図20に示すように、第2実施形態の携帯型情報端末装置10Bを実現するハードウエアは、第1実施形態(
図3)と異なり、時計70に替わりGPSセンサ71を備える。また、記憶部64に記憶されている表示制御プログラム74は、さらに位置検出プロセス87を含む。CPU60は、位置検出プロセス87を実行することで、位置検出部48として動作する。また、記憶部64の表・リスト記憶領域88には勤務時間表記憶領域92に替わり、勤務地表47Eが記憶される記憶領域として機能する勤務地表記憶領域93が設けられている。
【0112】
なお、第2実施形態におけるサーバ50は、表・リスト記憶部54に勤務時間表47Bに替わり勤務地表47Eが記憶される他は第1実施形態のサーバ50(
図1参照)と同様である。また、サーバ50を実現するハードウエアは、記憶部124の表・リスト記憶領域136の勤務時間表記憶領域140に替わり勤務地表記憶領域が設けられている他は第1実施形態のサーバ50(
図10参照)と同様である。そのため、第2実施形態では、サーバ50の構成の説明を省略する。
【0113】
次に、第2実施形態に係る携帯型情報端末装置10Bの作用を説明する。
【0114】
携帯型情報端末装置10Bで実行される表示制御処理も携帯型情報端末装置10Aで実行される表示制御処理と同様に、第一処理及び第二処理を含む。
【0115】
まず、第2実施形態の第一処理について説明する。
図22に示すように第2実施形態の第一処理は、第1実施形態の第一処理(
図12参照)のステップS100及びステップS102に代えてステップS101及びステップS103の処理を行う。
【0116】
ステップS101で表・リスト管理部44は、サーバ50から管理リスト47A及び勤務地表47Eを取得する。
【0117】
次のステップS103で表・リスト管理部44は、表・リスト記憶部46に記憶されている管理リスト47A及び勤務地表47Eを、取得した管理リスト47A及び勤務地表47Eへ更新した後、本第一処理を終了する。
【0118】
次に、第2実施形態の第二処理を説明する。本実施形態の第二処理は、第1実施形態の第二処理(
図13参照)のステップS228で実行される画面遷移判定処理の処理内容が第1実施形態の画面遷移判定処理(
図17参照)と異なっている。
【0119】
図23に示すように、第2実施形態の画面遷移判定処理は、第1実施形態の画面遷移判定処理(
図17参照)のステップS252及びステップS254に代えてステップS253及びステップS255の処理を行う。
【0120】
ステップS253で表・リスト管理部44は、位置検出部48から携帯型情報端末装置10Bの現在位置を取得する。
【0121】
そして次のステップS255で表・リスト管理部44は、取得した現在位置が勤務地及び勤務地外のいずれに該当するかを判定する。具体的には、表・リスト管理部44は、携帯型情報端末装置10Bの現在位置が、表・リスト記憶部46に記憶された勤務地表47Eに登録されている勤務地の位置を基準とした所定範囲内か否かを判定する。これにより、表・リスト管理部44は、携帯型情報端末装置10Bが勤務地に位置しているか否かを判定する。
【0122】
そして、第2実施形態の第二処理の画面遷移判定処理は、画面ロック状態に遷移する前に実行していたアプリの種類の判定結果と携帯型情報端末装置10Bの現在位置が勤務地であるか否かの判定結果とに基づいて画面遷移を判定する。
【0123】
このように第2実施形態の携帯型情報端末装置10Bは、現在位置に基づいて画面遷移を判定するため、ユーザが休暇をとっている場合や、勤務時間帯中に外出している場合等であっても、より適切に遷移する画面を判定することができる。
【0124】
ここで、ユーザが画面ロック状態に遷移する前に実行していたアプリを覚えていない場合、画面ロック状態の解除後に画面ロック状態に遷移する前にディスプレイ20に表示させていた画面をそのまま表示してしまうと情報漏洩が生じてしまう懸念がある。
【0125】
例えば、周囲に第三者が居ない場合に、第三者に開示したくない画面(プライベートな内容のメールやブラウザ等)や秘匿情報(社内情報等)を閲覧した後に画面ロック状態に遷移し、公共の場で画面ロック状態を解除することがある。また、例えば、仕事の休憩時間中にゲームをしていて画面ロック状態に遷移し、勤務時間帯中に画面ロック状態を解除した際に、ゲームの画面を表示してしまうことがある。
【0126】
これに対して、上記各実施形態の携帯型情報端末装置10A、10Bは、ディスプレイ20と、制御部29と、を備える。制御部29は、無操作時間に基づき画面ロック状態に遷移してから、ロック解除操作に応じた信号の入力に基づき画面ロック状態を解除するまでの経過時間に応じて、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を切り替える。制御部29は、画面の切り替えとして、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていた画面表示候補のアプリケーションの画面から前記画面表示候補のアプリケーションの画面と無関係な画面への切り替えを行う。
【0127】
このように、上記携帯型情報端末装置10A、10Bの制御部29は、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を、経過時間に応じて、画面表示候補のアプリのアプリ画面204から無関係な画面に切り替える。
【0128】
従って、画面ロック状態に遷移する際にディスプレイ20に表示されていた画面(アプリ画面204)をそのまま表示してしまうことにより情報漏洩が生じるのを抑制することができる。
【0129】
また、携帯型情報端末装置10A、10Bでは、制御部29が自動的に(ユーザ操作を要さず)、画面の切り替えを行うため、ユーザの使い勝手を維持しつつ、情報漏洩を抑制することができる。
【0130】
また、上記携帯型情報端末装置10Aの制御部29は、予め登録された勤務時間表47Bに基づき、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を切り替える。制御部29は、ロック解除操作に応じた信号が入力された時間が、勤務時間帯内か否か判定した判定結果と、経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を切り替える。
【0131】
従って、携帯型情報端末装置10Aによれば、勤務時間帯外の時間帯にロック状態を解除した際に、秘密情報を含むアプリ画面204がディスプレイ20に表示されるのを抑制することができるため、情報漏洩を抑制することができる。
【0132】
また、上記携帯型情報端末装置10Bの制御部29は、予め登録された勤務地表47Eに基づき、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を決定する。制御部29は、ロック解除操作に応じた信号が入力された場所が、勤務地か否か判定した判定結果と、経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を決定する。
【0133】
従って、携帯型情報端末装置10Aによれば、勤務時地以外の場所でロック状態を解除した際に、秘密情報を含むアプリ画面204がディスプレイ20に表示されるのを抑制することができるため、情報漏洩を抑制することができる。
【0134】
また、上記携帯型情報端末装置10A、10Bの制御部29は、管理リスト47Aを参照して、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を決定する。制御部29は、画面ロック状態に遷移した際にディスプレイ20に表示させていた画面に対応するアプリの種類を判定した判定結果と、経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を決定する。
【0135】
従って、携帯型情報端末装置10A、10Bによれば、アプリの種類に応じて判定を行うため、情報漏洩の可能性が低い適切な画面をディスプレイ20に表示させることができる。
【0136】
画面ロック状態に遷移する直前は、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていたアプリに応じたアプリ画面204がディスプレイ20に表示される。従って、携帯型情報端末装置10A、10Bによれば、画面ロック状態に遷移する直前にディスプレイ20に表示されていたアプリ画面204が画面ロックを解除した際にディスプレイ20に不用意に表示されることが抑制される。
【0137】
また、上記携帯型情報端末装置10A、10Bの制御部29のアプリ管理部36は、複数のアプリの各々の実行に関する優先順位をリストに登録して管理し、前記優先順位に基づいて画面表示候補のアプリを判定する。
【0138】
従って、上記携帯型情報端末装置10A、10Bによれば、画面表示候補のアプリを容易に判定することができる。
【0139】
なお、第2実施形態では、位置検出部48がGPSセンサ71を用いて、携帯型情報端末装置10Bの現在位置を検出したが、現在位置を検出する方法は特に限定されない。例えば、携帯型情報端末装置10Bが無線通信の基地局から受信した信号を利用して現在位置を検出してもよい。
【0140】
なお、上記各実施形態では、スリープ状態に遷移した場合に、ディスプレイ20の画面をオフ(消灯)状態にする態様を説明したが、スリープ状態でのディスプレイ20の表示状態はこれに限らない。例えば、ディスプレイ20にスクリーンセーバ等から出力された所定の画面(画像)を表示するようにしてもよい。また例えば、スリープ状態に遷移する際にロックアプリ38Bを起動して画面ロック状態に遷移し、スリープ状態の間は、画面ロック画面202をディスプレイ20に表示するようにしてもよい。
【0141】
なお、スリープ状態の間にアプリの優先順位が変動した場合は、変動した優先順位に応じて上記各実施形態の第二処理を実行すればよい。例えば、スリープ状態の間にメールを受信した場合は、ロック状態の遷移前に実行していたアプリに替わり、メールの送受信に関するアプリの優先順位が1位になる。この場合、第二処理では、画面ロック状態の解除後にディスプレイ20に表示させる画面を、メールの送受信に関するアプリのアプリ画面204からホーム画面200に切り替えるか否かを判定する。
【0142】
なお、上記各実施形態では、画面ロック状態の解除後に表示する画面として、ホーム画面200と、アプリ画面204との2種類を例示したが、これらに限らない。アプリ画面204の他は、どのような画面であってもよい。なお、この際のアプリ画面204とは、画面ロック状態の遷移前に実行していたアプリ画面204に限らない。例えば、スリープ状態の間に優先順位が変動した場合は、変動した優先順位に準じてもよい。また、例えば、画面ロック状態の間にユーザ操作に応じて指示されたアプリ(例えば、画面ロック状態の解除後に実行するように指示されたアプリ)のアプリ画面204であってもよい。また、画面の種類は2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
【0143】
なお、上記各実施形態では、アプリの種類が2種類の場合について説明したが、アプリの種類は2種類に限定されない。なお、アプリの種類が3種類以上の場合、アプリの種類に応じた管理リスト47A、勤務時間表47B、勤務地表47E、及び画面遷移判定表47Dを用いて画面遷移判定処理等を行えばよい。アプリの種類がA社の業務に対応する「ビジネス1」、B社の業務に対応する「ビジネス2」、及びその他の「プライベート」の3種類が存在する具体例の場合、管理リスト47Aは、「ビジネス1」、「ビジネス2」、及び「プライベート」の3つのリストを含む。そして、勤務時間表47Bまたは勤務地表47Eには、A社の勤務時間帯、B社の勤務時間帯、及び両者の勤務時間帯外の3つの時間帯を設定しておく。さらに、画面遷移判定表47Dには、アプリの種類及び時間帯(勤務時間帯内外)の組合せ毎に画面遷移を規定する情報を登録しておけばよい。
【0144】
なお、上記各実施形態では、対応関係表47C及び画面遷移判定表47Dが予め携帯型情報端末装置10A、10Bの表・リスト管理部44に記憶されているものを用いた。しかしながら、対応関係表47C及び画面遷移判定表47Dの少なくとも一方をユーザや管理者等により設定可能としてもよい。例えば、対応関係表47C(
図16、21参照)の経過時間を設定可能としてもよい。サーバ50で設定を行う場合、管理リスト47A及び勤務時間表47Bと同様に表・リスト記憶部54に対応関係表47C及び画面遷移判定表47Dを記憶し、表・リスト設定部52により管理者が設定を行えばよい。
【0145】
なお、上記各実施形態では、サーバ50により管理リスト47A、及び勤務時間表47Bまたは勤務地表47Eを設定する場合について説明したが、当該設定を行う装置は、サーバ50に限らない。例えば、携帯型情報端末装置10A、10Bを用いてユーザが当該設定を行ってもよい。この場合、携帯型情報端末装置10A、10Bの表・リスト管理部44が表・リスト設定部52の機能を有すればよい。なお、上記各実施形態のようにサーバ50により管理リスト47A、及び勤務時間表47Bまたは勤務地表47Eを設定する場合、複数の携帯型情報端末装置10A、10Bを1台のサーバ50で一括して管理することができる。例えば、会社等が所持するサーバ50により、複数の従業員の各々が所持する携帯型情報端末装置10A、10Bに対して一括して管理することができ、また、部署等毎に管理することもできるため、より適切に情報漏洩を抑制することができる。またこの場合、サーバ50の表・リスト設定部52が、各携帯型情報端末装置10A、10Bからその他アプリ38Cの情報等を取得して、管理リスト47Aの設定を更新することにより、管理リスト47Aの自動更新が可能になる。
【0146】
なお、上記各実施形態の携帯型情報端末装置10A、10Bでは、ユーザの行動として仕事を行う場合の態様について説明したが、ユーザの行動は仕事に限定されるものではない。例えば、ユーザが学業を行う場合であってもよい。この場合、上記各実施形態における「ビジネス」を「スクール」等とし、また、「勤務」を「学業」等と置き換えればよい。また例えば、ユーザがプライベートな複数種類の行動を行う場合であってもよい。この場合、上記各実施形態における「ビジネス」及び「プライベート」を「プライベート1」及び「プライベート2」等とし、また、それぞれの行動に対応する時間帯、場所等を設定すればよい。
【0147】
なお、上記各実施形態では、携帯型情報端末装置10A、10Bが実行するアプリの種類に応じてディスプレイ20に表示させる画面を切り替える場合について説明したが、World Wide Web(以下、「Web」という)の種類に応じて切り替えてもよい。この場合、Webのアドレスを分類した管理リスト47Aを設定すればよい。
【0148】
なお、上記各実施形態の携帯型情報端末装置10A、10Bでは、スリープ状態に遷移して画面がオフされるのと同じタイミングで画面ロック状態に遷移する場合について説明したが、画面ロック状態に遷移するタイミングはこれに限定されない。例えば、画面がオフされてから数秒後に画面ロック状態に遷移してもよい。
【0149】
なお、上記各実施形態では、開示の技術の表示装置がスマートフォンである態様を説明したが、表示装置はこれに限らない。例えば、タブレット端末等に代表されるその他のPersonal Digital Assistants(PDA)等であってもよい。また、例えば、いわゆるデスクトップ型のパーソナルコンピュータや、ラップトップ型のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0150】
また、上記各実施形態では、携帯型情報端末装置10A、10Bを表示装置の一例とし、ディスプレイ20と、制御部29と、を同一の装置が備える場合について説明したが、別々の装置が備えていてもよい。例えば、
図24にハードウエアの構成を示したように、表示部20A及びタッチパネル20Bを備えたディスプレイ21と、制御部29に対応するCPU60及び表示制御プログラム74を備えた表示制御装置19と、の2つの装置として構成してもよい。
【0151】
また、上記各実施形態では、表示制御プログラム74が携帯型情報端末装置10A、10Bの記憶部64に予め記憶(インストール)されている状態を説明した。しかしながら、表示制御プログラム74を記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。記録媒体としては、例えば、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk Read Only Memory(DVD−ROM)、及びUniversal Serial Bus(USB)メモリ等が挙げられる。また、インターネット等の通信回線を介して、外部装置等から表示制御プログラム74をダウンロードすることも可能である。
【0152】
以上の上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0153】
(付記1)
表示部と、
無操作時間に基づき画面ロック状態に遷移してから、ロック解除操作に応じた信号の入力に基づき画面ロック状態を解除するまでの経過時間に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていた画面表示候補のアプリケーションの画面から前記画面表示候補のアプリケーションの画面と無関係な画面に切り替える制御部と、
を備えた表示装置。
【0154】
(付記2)
前記制御部は、前記経過時間が第1閾値よりも小さい場合、前記無関係な画面に切り替え、前記経過時間が第1閾値以上第2閾値未満の場合、前記画面表示候補のアプリケーションの画面及び前記無関係な画面のうち、前記画面表示候補のアプリケーションに基づいて判定した画面に切り替え、第2閾値以上の場合、前記画面表示候補のアプリケーションの画面を表示させる、
付記1に記載の表示装置。
【0155】
(付記3)
前記制御部は、予め登録されたユーザの行動スケジュールに関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された時間が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた行動をユーザが行う時間帯内か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を切り替える、
付記1または付記2に記載の表示装置。
【0156】
(付記4)
前記制御部は、予め登録されたユーザの滞在地に関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された場所が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた滞在地か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
付記1または付記2に記載の表示装置。
【0157】
(付記5)
前記制御部は、複数のアプリケーションの各々の実行に関する優先順位をリストに登録して管理し、前記優先順位に基づいて前記画面表示候補のアプリケーションを判定する、
付記2から付記4のいずれか1つに記載の表示装置。
【0158】
(付記6)
前記制御部は、アプリケーションの種類に応じたリストを参照して、画面ロック状態に遷移した際に前記表示部に表示させていた画面に対応するアプリケーションの種類を判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
付記1から付記5のいずれか1つに記載の表示装置。
【0159】
(付記7)
前記制御部は、経過時間と画面遷移との対応関係を表す情報を設定するサーバから取得した前記対応関係を表す情報に基づいて画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
付記1から付記6のいずれか1つに記載の表示装置。
【0160】
(付記8)
携帯型の表示装置である、
付記1から付記7のいずれか1つに記載の表示装置。
【0161】
(付記9)
無操作時間に基づき画面ロック状態に遷移してから、ロック解除操作に応じた信号の入力に基づき画面ロック状態を解除するまでの経過時間に応じて、画面ロック状態の解除後に表示部に表示させる画面を、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていた画面表示候補のアプリケーションの画面から前記画面表示候補のアプリケーションの画面と無関係な画面に切り替える制御部を備えた、
表示制御装置。
【0162】
(付記10)
コンピュータに、
無操作時間に基づき画面ロック状態に遷移してから、ロック解除操作に応じた信号の入力に基づき画面ロック状態を解除するまでの経過時間に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていた画面表示候補のアプリケーションの画面から前記画面表示候補のアプリケーションの画面と無関係な画面に切り替える
ことを含む処理を実行させるための表示制御プログラム。
【0163】
(付記11)
画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を、前記経過時間に応じて、画面表示候補のアプリケーションの画面、又は、前記アプリケーションの画面以外の画面に切り替える、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための付記10に記載の表示制御プログラム。
【0164】
(付記12)
予め登録されたユーザの行動スケジュールに関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された時間が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた行動をユーザが行う時間帯内か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を切り替える、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための付記10または付記11に記載の表示制御プログラム。
【0165】
(付記13)
予め登録されたユーザの滞在地に関する情報に基づき、ロック解除操作に応じた信号が入力された場所が、画面表示候補のアプリケーションと対応付けられた滞在地か否か判定した判定結果と、前記経過時間と、に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を決定する、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための付記10または付記11に記載の表示制御プログラム。
【0166】
(付記14)
前記画面表示候補のアプリケーションは画面ロック状態に遷移する直前に実行されていたアプリケーションである、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための付記11から付記13のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。
【0167】
(付記15)
複数のアプリケーションの各々の実行に関する優先順位をリストに登録して管理し、前記優先順位に基づいて前記画面表示候補のアプリケーションを判定する、
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための付記11から付記13のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。
【0168】
(付記16)
コンピュータにより、
無操作時間に基づき画面ロック状態に遷移してから、ロック解除操作に応じた信号の入力に基づき画面ロック状態を解除するまでの経過時間に応じて、画面ロック状態の解除後に前記表示部に表示させる画面を、画面ロック状態に遷移する直前に実行されていた画面表示候補のアプリケーションの画面から前記画面表示候補のアプリケーションの画面と無関係な画面に切り替える
ことを含む処理を実行させる表示制御方法。