(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記情報が公開された物品に対し、前記興味を有する旨の通知を前記他の利用者から受付けられた場合には、当該物品に対して興味を有する旨の通知を受付けた旨を前記利用者に通知する通知部
を有することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の情報管理装置。
前記公開部は、前記他の利用者から前記興味を有する旨の通知を受付けた物品の販売を前記利用者が許可した場合には、当該物品の情報を、販売可能な物品の情報として公開する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報管理装置。
前記提供部は、前記利用者によって販売が許可された物品に対し前記興味を有する旨の通知を送信した前記他の利用者の中から、取引を行う候補となる対象者の選択を前記利用者から受付けし、前記利用者と選択された対象者との間で前記物品の取引手段を提供する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報管理装置。
前記提供部は、参加者を前記他の利用者のうち前記興味を有する旨の通知として前記物品の販売を要求する販売要求を送信した通知利用者と前記利用者とに限定して前記物品の売買を実現する手段を提供する
ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の情報管理装置。
前記公開部は、前記情報が公開された物品が取引の対象とされた場合には、当該物品の情報を、取引の対象とされた物品の情報として、前記他の利用者から当該物品に関連する連絡を受付けできない状態で公開する
ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の情報管理装置。
前記選択部は、前記データベースに登録された物品の情報と、当該物品の情報のうち前記公開部により公開された物品の情報とに基づいて、前記利用者に対して提供される情報を選択する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報管理装置、情報管理方法、情報管理プログラムおよび情報管理システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報管理装置、情報管理方法、情報管理プログラムおよび情報管理システムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.情報管理装置〕
まず、
図1を用いて、情報管理装置が実行する処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報管理装置が実行する処理の一例を示す図である。なお、
図1に示す例では、情報管理装置の一例として、利用者が所有する物品の管理を行う情報管理装置100が実行する情報管理処理の一例について記載した。
【0012】
例えば、
図1に示す例では、情報管理装置100は、端末装置10aや端末装置10bとの間で、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。そして、情報管理装置100は、端末装置10aおよび端末装置10bと相互に情報を通信することで、以下に説明する情報管理処理を実現する。
【0013】
端末装置10aは、第1利用者U01が使用する端末装置であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等により実現される。また、端末装置10bは、第2利用者U02が使用する端末装置であり、スマートフォンやタブレット端末やPDA等の移動端末や、デスクトップ型PCや、ノート型PC等により実現される。
【0014】
ここで、端末装置10a、10bは、3G(Generation)や4Gの移動通信網、LAN(Local Area Network)、インターネット等の所定のネットワークを介して、情報管理装置100と相互に通信可能である。また、端末装置10a、10bは、メッセージの送受信を実現する所定のアプリケーションを用いて、直接連絡を取り合うことも可能である。
【0015】
なお、以下の説明では、端末装置10a、10bを端末装置10と総称する場合がある。また、以下の説明では、第1利用者U01および第2利用者U02を利用者と総称する場合がある。また、以下の説明では、情報管理装置100は、第1利用者U01が所有する物品の管理を行う情報管理処理を実行するが、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、情報管理装置100は、第2利用者U02等、任意の数の利用者が所有する物品の管理を行ってもよい。また、情報管理装置100は、各利用者が使用する任意の数の端末装置10と通信可能であるものとする。
【0016】
情報管理装置100は、第1利用者U01が所有する物品の管理を行う情報処理装置であり、例えば、ウェブサーバ等のサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。なお、情報管理装置100は、単体の情報処理装置により実現されてもよく、複数台の情報処理装置が協調して動作することで実現されてもよい。
【0017】
以下、情報管理装置100が物品の管理を行う処理の一例について説明する。例えば、第1利用者U01は、端末装置10aを用いて、所有する物品の外観、バーコード、JANコード等の写真を撮像する。このような場合、情報管理装置100は、撮像された写真の画像解析を行い、撮像された物品の商品名や型番等を特定する。また、情報管理装置100は、ウェブ検索の技術等を用いて、特定した物品の価格、種別、ブランド、メーカー、寸法、重さ等、物品に関する各種の情報等を特定する。
【0018】
そして、情報管理装置100は、特定した物品に関する情報と、撮像された写真とを、物品の示す物品情報として所定のデータベースに登録する。この結果、第1利用者U01は、データベースに登録された物品情報を閲覧することで、自身が所有する物品の確認を行うことができる。
【0019】
〔1−1.情報管理装置が実行する処理〕
ここで、従来技術では、利用者が所有する物品をオークション等に出品する際に、物品の登録を行う手間がかかる。また、従来技術では、例えば、第1利用者U01がある物品を不要であると考えた際に、他の利用者がその物品を所望しているか否か、どれくらいの利用者が所望しているかといった情報を得られないため、オークションへの出品や、物品買取業者等への売却を行わずに破棄してしまう場合がある。このように、従来技術では、不要な物品を利用者に売却させ、リユースにつなげるための動機づけが不十分であった。
【0020】
そこで、情報管理装置100は、以下の情報管理処理を実行する。まず、情報管理装置100は、利用者が所有する物品の管理を行うため、利用者が所有する物品の情報を受付けると、受付けた情報を所定のデータベースに登録する。また、情報管理装置100は、データベースに登録された情報のうち、他の利用者からの販売要求を受付け可能とする旨の指定を利用者から受付ける。そして、情報管理装置100は、利用者により指定を受付けた場合には、物品の情報を他の利用者に対して公開する。
【0021】
例えば、情報管理装置100は、第1利用者U01が所有する物品の物品情報を管理する。そして、例えば、情報管理装置100は、第1利用者U01から物品情報の公開を指定された場合は、第1利用者U01が有する物品の物品情報を第2利用者U02に対して公開する。また、例えば、情報管理装置100は、第1利用者U01から物品情報を公開する物品、すなわち、第1利用者U01が不要だと考える物品の指定を受付けた場合には、その物品の物品情報を第2利用者U02に公開するとともに、第2利用者U02からその物品の販売要求(以下、リクエストと記載する。)を受付け可能とする。すなわち、情報管理装置100は、利用者単位(所有者単位)、または、物品単位等、任意の単位で、物品情報を公開するか否かの指定を受付け、物品情報を公開することができる。
【0022】
〔1−2.情報管理処理の一例について〕
以下、
図1を用いて、情報管理処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、第1利用者U01が所有する物品の管理を行う管理処理、第1利用者U01が不要であると考える物品の物品情報を公開する公開処理、および物品の出品や販売を受付ける販売処理を含む情報管理処理の一例について説明する。
【0023】
まず、端末装置10aは、第1利用者U01からの操作に従って、第1利用者U01が所有する物品の物品情報を取得する(ステップS1)。例えば、端末装置10aは、第1利用者U01が所有するゴルフクラブ、PC、衣類等といった物品の外観やバーコード等の写真を撮像する。なお、第1利用者U01が所有する物品は、
図1に例示する物品に限定されるものではなく、オークション等といった利用者間の取引の対象となりえる物品や、物品買取業者が買い取りすることが可能な物品等であれば、任意の物品であってよい。
【0024】
そして、端末装置10aは、撮像した写真を物品情報として情報管理装置100に送信し、データベースへの登録を依頼する(ステップS2)。この結果、情報管理装置100は、取得した物品情報を物品情報データベース121に登録する(ステップS3)。より具体的には、情報管理装置100は、端末装置10aから受信した写真を用いて、商品名や型番等といった情報を特定し、特定した情報と写真とを物品情報として物品情報データベースに登録する。
【0025】
例えば、
図1に示す例では、物品情報データベース121には、「物品ID」、「物品情報」および「ステータス」といった項目を有する情報が登録される。ここで、「物品ID」とは、各利用者が有する物品に付与される識別子である。また、「物品情報」とは、物品に関する各種の情報や写真である。また、「ステータス」とは、対応付けられた物品IDが示す物品の物品情報が他の利用者に公開されているか否か、オークション等に出品されているか否か等といった、物品の状態を示す情報である。
【0026】
なお、
図1に示す例では、物品IDとして「物品#A」といった概念的な値を記載したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、物品を識別するための任意の値が登録されることとなる。また、
図1に示す例では、物品情報として「物品情報#A」といった概念的な値を記載したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、物品に関する各種の情報や写真のデータ等が登録される。
【0027】
例えば、情報管理装置100は、物品ID「物品#A」と物品情報「物品情報#1」と共に、物品情報が公開されていない旨を示すステータス「未公開」とを対応付けて物品情報データベース121に登録する。また、情報管理装置100は、他の物品情報についても同様に、ステータス「未公開」を対応付けて物品情報データベース121に登録する。
【0028】
このような物品情報を物品情報データベース121に登録した場合、第1利用者U01は、物品情報データベース121を参照することで、第1利用者U01が所有する物品を確認することができる。そして、第1利用者U01は、物品情報データベース121に物品情報を登録した物品に、不要な物品が存在する場合には、物品情報の公開要求を情報管理装置100に通知する(ステップS4)。このような公開要求を受付けた場合には、情報管理装置100は、公開対象となる物品の物品情報のステータスを「公開」に更新する(ステップS5)。例えば、情報管理装置100は、物品ID「物品#B」および物品ID「物品#C」が示す物品の物品情報を公開する旨の要求を受付けた場合には、
図1に示すように、物品ID「物品#B」および物品ID「物品#C」と対応付けられたステータスを「未公開」から「公開」に更新する。
【0029】
そして、情報管理装置100は、公開された物品情報を他の利用者(例えば、第2利用者U02)が使用する端末装置10bへと配信する(ステップS6)。この結果、第2利用者U02は、第1利用者U01が所有する物品のうち公開対象となった物品、すなわち、第1利用者U01が手放そうか否か考えている物品の物品情報を閲覧することができる。なお、情報管理装置100は、公開された物品に対する当事者間での連絡手段を提供することとなる。例えば、情報管理装置100は、公開された物品のサイズや状態、価格の交渉等を行うためのメッセージを第1利用者U01と第2利用者U02との間でやり取りする手段を提供する。
【0030】
そして、第2利用者U02は、閲覧した物品情報が示す物品を気に入り、購入を望む場合には、物品の出品や販売を第1利用者U01に対して求めるリクエストを情報管理装置100に送信する(ステップS7)。例えば、第2利用者U02は、物品ID「物品#B」が示す物品の販売を求めるリクエストを送信する。このような場合、情報管理装置100は、物品ID「物品#B」が示す物品の販売を求めるリクエストがあった旨を第1利用者U01に対して通知する(ステップS8)。
【0031】
このような通知の有無は、第1利用者U01が手放そうと考えている物品の出品や販売の動機づけとなりうる。そこで、情報管理装置100は、物品情報が公開された物品について、オークションへの出品や、当事者間で直接売買するといった出品態様の選択を受付ける(ステップS9)。なお、出品対象となる物品は、物品情報が公開されている物品であればよく、第2利用者U02からのリクエストがあった物品に限定されない。
【0032】
そして、情報管理装置100は、出品態様の選択を受付けた場合には、物品情報データベース121に登録されたステータスを更新する(ステップS10)。例えば、情報管理装置100は、物品ID「物品#B」が示す物品の販売態様として、当事者間で直接売買する態様が選択された場合には、物品ID「物品#B」が示す物品のステータスをステータス「当事者売買」に更新する。また、例えば、情報管理装置100は、物品ID「物品#C」が示す物品の販売態様として、オークションへの出品が選択された場合には、物品ID「物品#C」が示す物品のステータスをステータス「出品」に更新する。
【0033】
また、情報管理装置100は、リクエストがあった物品がオークションに出品された場合、または、当事者間で直接売買される物品とされた場合は、出品や販売が行われた旨の通知を第2利用者U02に通知する(ステップS11)。また、情報管理装置100は、当事者間で直接売買される物品については、第1利用者U01と第2利用者U02に対し、当事者間で物品を直接売買するための手段を提供する(ステップS12)。
【0034】
例えば、情報管理装置100は、当時者間で直接売買される物品に対してリクエストを行った利用者の中から、取引を行う候補の対象者の選択を、物品の所有者から受付ける。そして、情報管理装置100は、選択された対象者と物品の所有者との間で連絡を行うための手段、すなわち、物品の売買を直接行うための手段を提供する。このような処理を実行する場合、情報管理装置100は、物品に対してリクエストを行ったものの、取引の対象者として選択されなかった利用者に対しては、取引の対象者に選択されなかった旨を通知してもよい。また、例えば、情報管理装置100は、直接販売される物品として選択された物品のサイズや状態、価格の交渉等を行うためのメッセージを第1利用者U01と第2利用者U02との間でやり取りする手段を提供する。
【0035】
そして、端末装置10bは、当事者間での直接売買が成立した場合や、オークションに出品された物品を落札した場合には(ステップS13)、落札通知を情報管理装置100に送信する(ステップS14)。このような場合、情報管理装置100は、物品の売買や落札に伴う所有者の変更に基づいて、物品情報データベース121の更新を行う(ステップS15)。
【0036】
例えば、情報管理装置100は、物品ID「物品#B」が示す物品の直接販売が成立した場合や、物品ID「物品#C」が示す物品が落札された場合には、第1利用者U01が所有する物品の物品情報から、物品ID「物品#B」、「物品#C」が示す物品の物品情報を削除する。なお、情報管理装置100は、物品ID「物品#B」、「物品#C」が示す物品を第2利用者U02が購入もしくは落札した場合には、第2利用者U02が有する物品の物品情報として、物品ID「物品#B」、「物品#C」が示す物品の物品情報を物品情報データベース121に登録してもよい。
【0037】
このように、情報管理装置100は、第1利用者U01が所有する物品の物品情報を管理する。そして、情報管理装置100は、第1利用者U01から公開の指定を受付けた場合には、物品情報を第2利用者U02に公開するとともに、第2利用者U02からその物品のリクエストを受付け可能とする。
【0038】
このような処理の結果、第1利用者U01は、出品または破棄を考えている物品を実際にオークション等に出品せずとも、その物品の物品情報を公開するだけで、第2利用者U02からリクエストを受付けることができる。このように、情報管理装置100は、物品を実際に出品せずとも、他の利用者がその物品に興味を有しているか否かを示す情報を第1利用者U01に提供することができるので、第1利用者U01が所有する物品を他の利用者に販売する動機づけを与えることができる。
【0039】
〔1−3.リクエストについて〕
上述した例では、情報管理装置100は、第1利用者U01が公開した物品に対し、第2利用者U02から出品や販売を要求するリクエストを受付け可能とした。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、上述したリクエストは、物品の出品や販売を第1利用者U01に対して要求する旨の通知のみならず、「お気に入り」や「いいね」等といった物品に対して好意的な印象を有する旨の通知であってもよい。すなわち、情報管理装置100は、第1利用者U01が所有する物品に対して、他の利用者が興味を有している旨を示すことができるのであれば、任意の内容をリクエストとして受付けてよい。
【0040】
また、情報管理装置100は、リクエストの有無のみならず、リクエストを受信した回数や、リクエストを送信した利用者の数、リクエストが行われたタイミング等、リクエストに関する各種の情報を第1利用者U01に通知してもよい。このような情報は、第1利用者U01が物品情報を公開した物品に対し、他の利用者がどれくらい興味を有しているかという情報であり、出品や販売を行った際に売れるか否か、どれくらいの価格で売れるかといった判断の指標とすることができる。このため、情報管理装置100は、リクエストに関する各種の情報を第1利用者U01に通知することで、物品を販売する動機づけを与えることができる。
【0041】
〔1−4.出品態様について〕
上述した例では、情報管理装置100は、物品の販売態様として、当事者間での直接売買(以下、「当事者売買」と記載する。)や、オークションへの出品を選択可能とした。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理装置100は、オークションや当事者売買以外にも、例えば、物品買取業者への買取や、出品代行業者を用いたオークションへの出品を選択可能としてもよい。
【0042】
また、情報管理装置100は、物品買取業者への買取が選択された場合、オークションへの出品が選択された場合、若しくは出品代行業者を用いたオークションへの出品が行われた場合には、物品の落札が行われずとも、物品情報データベース121から物品情報を削除してもよい。また、情報管理装置100は、オークションに出品された物品については、リクエストの送信を行うことができない状態で、物品情報を第2利用者U02に公開してもよい。また、情報管理装置100は、オークションに出品された物品については、当事者間での直接売買を行えないようにしてもよく、連絡手段を提供せずともよい。
【0043】
また、情報管理装置100は、オークションへの出品や物品買取業者による買取のみならず、例えば、個人間で物品の取引を実現するウェブページ等への出品を受付けてもよい。また、このような取引は、有料で物品の取引を行うものに限らず、無償または物々交換の形式により実現されてもよい。また、情報管理装置100は、不用品回収業者に物品を回収させるといった依頼を受付けてもよい。また、情報管理装置100は、例えば、チャリティーオークションへの出品や慈善団体等に物品を寄付する等の指定を受付けてもよい。すなわち、情報管理装置100は、物品の所有者がその物品を手放すためのサービスであれば、任意のサービスを提供してよい。
【0044】
また、情報管理装置100は、例えば、オークションや当事者売買等といった取引の対象とされた物品については、他の利用者からの連絡を受付けできない状態で物品情報を公開してもよい。例えば、情報管理装置100は、取引の対象とされた物品のサイズや状態の問い合わせを行うことができない状態で、その物品の物品情報を公開してもよい。すなわち、情報管理装置100は、任意のタイミングや期間の間、連絡手段や取引手段の提供を行うことができる。
【0045】
また、情報管理装置100は、販売態様の変更を受付けてもよい。例えば、情報管理装置100は、当事者売買が選択された物品について、オークションへの出品を認めてもよい。このような販売態様の変更が可能となる場合、第1利用者U01は、例えば、第2利用者U02との間で直接連絡を取ったが、所望する価格で販売することができなかった場合等に、物品をオークションに出品することができる。
【0046】
また、情報管理装置100は、物品に対するリクエストを送信した利用者のみを対象とするオークションでの販売手段を提供してもよい。例えば、情報管理装置100は、ある物品に対してリクエストを送信した利用者のみが、その物品に対する入札を行うことができるオークションでの販売手段を、第1利用者U01に対して提供してもよい。また、情報管理装置100は、リクエストを送信した利用者に対し、物品がオークションに出品された旨を通知してもよい。
【0047】
〔1−5.物品の価値の通知〕
また、情報管理装置100は、上述した処理以外にも、例えば、物品情報から特定可能な物品の価値に関する各種の情報を第1利用者U01に対して提供してもよい。例えば、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録されている物品情報のうち、ステータスが「未公開」である物品情報を特定する。また、情報管理装置100は、特定した物品情報が示す物品と同じ物品について、オークションでの落札相場、物品買取業者での買取価格、一般的な事情における新品の価格等といった価格情報を収集する。そして、情報管理装置100は、収集した価格情報を第1利用者U01に対して提供する。この結果、情報管理装置100は、第1利用者U01に対して物品の出品を動機付けることができる。
【0048】
〔1−6.物品情報を用いた情報提供〕
ここで、物品情報データベース121に登録された物品情報は、第1利用者U01が所有する物品の情報であるため、第1利用者U01の性別、年代、趣味趣向、居住地域等といった属性を推定する指標となりえる。そこで、情報管理装置100は、物品データベース121に登録された情報を用いて、第1利用者U01に対して提供される広告等の情報を選択してもよい。
【0049】
例えば、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録された物品情報に基づいて、第1利用者U01の属性を推定する。そして、情報管理装置100は、推定した属性を有する利用者に対して提供される広告を、第1利用者U01に対して配信してもよい。
【0050】
また、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録されたステータスの値に基づいて、第1利用者U01が所有しているが手放す気がない物品(すなわち、ステータス「未公開」の物品)、手放そうとしている物品(すなわち、ステータス「公開」の物品)、出品または当事者売買の対象とした物品等を特定することができる。そこで、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録された物品情報と、各物品情報のうち公開されている物品情報とに基づいて、第1利用者U01に対して提供される情報を選択してもよい。例えば、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録された物品情報から第1利用者U01の趣味趣向を推定し、推定した趣味趣向にあった物品を、他の利用者が公開した物品から選択し、選択した物品の物品情報を第1利用者U01に提案してもよい。このような処理を実行することで、情報管理装置100は、第1利用者U01に対して提供される情報のマッチング精度を向上させることができる。
【0051】
〔1−7.欲しいものリストを用いたマッチング〕
また、情報管理装置100は、第1利用者U01や第2利用者U02が所望する物品の物品情報を管理してもよい。また、情報管理装置100は、例えば、第1利用者U01が所有する物品の物品情報と、第2利用者U02が所望する物品の物品情報とのマッチングを行い、マッチング結果を第1利用者U01や第2利用者U02に提供してもよい。
【0052】
例えば、情報管理装置100は、第2利用者U02が所望する物品の物品情報が、第1利用者U01が所有する物品の物品情報に含まれており、かつ、その物品情報が公開されている場合には、第2利用者U02に対し、第1利用者U01がその物品を有している旨を通知してもよい。また、例えば、情報管理装置100は、第2利用者U02が所望する物品の物品情報が、第1利用者U01が所有する物品の物品情報に含まれているが、その物品情報が公開されていない場合には、第1利用者U01に対し、第2利用者U02がその物品を所望している旨の情報を提供してもよい。このように、情報管理装置100は、第2利用者U02が所望する物品を他の利用者が所有しているか否かのみならず、その物品の物品情報が公開されているか否か(すなわち、リクエストを受付け可能な状態であるか否か)に応じて、各利用者に対して提供される情報の内容や、情報の提供先を変更してもよい。
【0053】
〔1−8.実行主体について〕
なお、上述した情報管理処理は、情報管理装置100が有する機能により実現されてもよく、端末装置10が有する機能により実現されてもよい。例えば、上述した情報管理処理は、端末装置10aと端末装置10bとが物品情報データベース121と同様のデータベースを有するとともに、相互に情報を送受信することにより、情報管理装置100無しで実現されてもよい。また、上述した情報管理処理は、情報管理装置100と端末装置10とが協調して実現されてもよい。
【0054】
また、例えば、端末装置10は、上述した情報管理処理の一部または全てを実現するためのアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。例えば、端末装置10a、10bは、アプリケーションを実行することで、上述した端末装置10が発揮する処理の身ならず、情報管理装置100として動作する機能を有してもよい。
【0055】
また、例えば、情報管理装置100は、上述した情報管理処理の一部またはすべてを端末装置10に実行させるための制御情報(例えば、Java Script(登録商標)等)を、ウェブブラウザ等を介して端末装置10に配信することで、情報管理処理を実現してもよい。すなわち、上述した情報管理処理は、端末装置10が実行するアプリケーションにより実現されてもよく、ウェブブラウザを介して提供されるウェブサービスとして実現されてもよい。
【0056】
〔2.端末装置の機能構成〕
次に、
図2を用いて、端末装置10が有する機能構成の一例について説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置が有する機能構成の一例を示す図である。
図2に示す例では、端末装置10は、通信部11、記憶部12、カメラ13、GPS受信アンテナ14、出力部15、制御部16を有する。
【0057】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の端末装置10や、情報管理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0058】
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。カメラ13は、画像や動画像を撮像するための撮像装置であり、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体素子を用いて撮像を行うデジタルカメラにより実現される。
【0059】
GPS受信アンテナ14は、GPS等の衛星測位システムに用いられる信号を衛星から受信するためのアンテナである。また、出力部15は、各種の情報を出力するための画面であり、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される。
【0060】
制御部16は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、端末装置10内部の記憶装置(例えば、記憶部12)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
図2に示す例では、制御部16は、登録受付部17、選択受付部18、通知受付部19、連絡部20、更新受付部21および情報提供部22を有する。
【0061】
登録受付部17は、物品情報の登録を受付ける。例えば、登録受付部17は、利用者の操作に応じて、カメラ13を起動させ、第1利用者U01が有する物品の外観やバーコード等の撮像を行う。そして、登録受付部17は、撮像した物品の画像を物品情報として、情報管理装置100に送信し、情報管理装置100が有する物品情報データベース121に登録させる。
【0062】
また、登録受付部17は、利用者が所望する物品の画像を撮像した場合は、撮像した物品の画像を利用者が所望する物品の物品情報として情報管理装置100に送信する。なお、登録受付部17は、例えば、利用者が所望する物品の物品情報として、電子商店街で販売されている物品の指定や、他の利用者が公開した物品情報の指定を利用者から受付けてもよい。
【0063】
選択受付部18は、物品情報データベース121に登録された情報のうち、他の利用者から興味を有する旨の通知、すなわちリクエストを受付け可能とする物品の選択を受付ける。例えば、選択受付部18は、第1利用者U01の操作に応じて、情報管理装置100から第1利用者U01が所有する物品の物品情報を取得し、出力部15に表示させる。
【0064】
そして、選択受付部18は、第1利用者U01が、表示された物品情報の中から公開対象とする物品情報を選択した場合には、選択された物品情報のステータスを「公開」にする旨の通知を情報管理装置100に送信する。同様に、選択受付部18は、第1利用者U01が出品または当事者売買の対象とする物品の物品情報を選択した場合には、選択された物品情報のステータスを「出品」または「当事者売買」にする旨の通知を情報管理装置100に送信する。
【0065】
通知受付部19は、物品情報が公開された物品に対するリクエストが他の利用者から受付けられた場合には、その物品に対するリクエストを受付けた旨を利用者に通知する。例えば、通知受付部19は、第2利用者U02がある物品に対するリクエストを送信した場合には、情報管理装置100から、その物品に対するリクエストを受信した旨の通知を受付ける。このような場合、通知受付部19は、リクエストを受信した旨の通知や、リクエストを受信した回数等を出力部15に表示する。
【0066】
連絡部20は、情報管理装置100が提供する連絡手段を用いて、リクエストを送信した他の利用者との間の連絡手段や、取引手段の提供を実現する。例えば、連絡部20は、第1利用者U01が所有する物品に対して第2利用者U02がリクエストを行った場合には、第2利用者U02が使用する端末装置10との間でのメッセージの送受信を行う。
【0067】
より具体的な例を説明する。例えば、情報管理装置100は、ある物品のステータスが「当事者売買」に更新された場合は、その物品に対してリクエストを送信した利用者に対してのみ、その物品が当事者売買の対象となる旨を通知するとともに、物品の所有者とリクエストを送信した利用者との間での連絡手段または取引手段を提供する。この結果、連絡部20は、例えば、端末装置10を使用する利用者と、この利用者が所有する物品に対してリクエストを送信した利用者との間での連絡を実現する。また、連絡部20は、例えば、端末装置10を使用する利用者と、この利用者がリクエストを送信した物品の所有者との間の連絡を実現してもよい。また、連絡部20は、例えば、端末装置10を使用する利用者と、この利用者が物品情報を公開した物品に対してリクエストを送信した利用者、または、このような利用者のうち、端末装置10を使用する利用者が選択した利用者との間の連絡や取引を実現する手段を提供してもよい。また、連絡部20は、取引の対象となった物品に関しては、興味を有する旨の通知のみを可能とし、メッセージのやり取りなどは行えないようにしてもよい。
【0068】
更新受付部21は、当事者売買より物品の売買が成立した場合には、その物品の物品情報の削除や移動などといった更新を行うよう、情報提供装置100に要求する。例えば、更新受付部21は、連絡部20が提供する機能により、第1利用者U01と第2利用者U02が連絡を取り合い、第1利用者U01が所有する物品の売買が成立した場合には、売買が成立した物品の物品IDと、物品の売買が成立した旨を情報管理装置100に送信する。
【0069】
情報提供部22は、物品に関する各種の情報を利用者に提供する。例えば、情報提供部22は、情報管理装置100から、第1利用者U01が所有する物品の価格情報を取得する。そして、情報提供部22は、取得した価格情報を出力部15に表示することで、物品の出品や当事者売買への動機づけを与えることができる。なお、情報提供部22は、情報管理装置100から配信される各種の情報についても、出力部15に表示する機能を有するものとする。
【0070】
〔3.情報管理装置の機能構成〕
次に、
図3を用いて、情報管理装置100が有する機能構成の一例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報管理装置が有する機能構成の一例を示す図である。
図3に示す例では、情報管理装置100は、通信部110、記憶部120および制御部130を有する。
【0071】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10の間で情報の送受信を行う。
【0072】
記憶部120は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、
図3に示す例では、記憶部120は、物品情報データベース121、所望物品データベース122および広告データベース123を記憶する。
【0073】
物品情報データベース121には、利用者が所有する物品の物品情報が登録される。例えば、
図4は、実施形態に係る物品情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図4に示すように、物品情報データベース121には、「物品ID」、「物品情報」および「ステータス」といった項目に加えて、「利用者ID」および「リクエスト」といった項目を含む物品情報が利用者ごとに登録されている。
【0074】
ここで、「利用者ID」とは、利用者を識別するための識別子である。また、「リクエスト」とは、対応付けられた物品情報が示す物品に対するリクエストが行われた回数を示す。例えば、
図4に示す例では、利用者ID「利用者#1」、物品ID「物品#A」、物品情報「物品情報#A」、ステータス「未公開」、リクエスト「0」が対応付けられた物品情報が登録されている。このような物品情報は、利用者ID「利用者#1」が示す利用者が所有する物品に対し、物品ID「物品#A」が付与されており、その物品の物品情報が物品情報「物品情報#A」である旨を示す。また、このような物品情報は、物品ID「物品#A」が示す物品の物品情報が「未公開」であり、リクエストが行われた回数が「0」回である旨を示す。
【0075】
所望物品データベース122には、利用者が所望する物品の物品情報が登録される。例えば、
図5は、実施形態に係る所望物品データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図5に示す例では、所望物品データベース122には、「利用者ID」、「物品ID」および「物品情報」が対応付けて登録されている。
【0076】
例えば、
図5に示す例では、利用者ID「利用者#1」、物品ID「物品#D」および物品情報「物品情報#D」が対応付けられた物品情報が登録されている。このような物品情報は、利用者ID「利用者#1」が示す利用者が、物品ID「物品#D」が付与された物品を所望しており、その物品の物品情報が物品情報「物品情報#D」である旨を示す。
【0077】
広告データベース123は、利用者に対して提供される情報として、広告に関する情報が登録されている。例えば、広告データベース123には、利用者に対して配信される広告と、広告の配信先として予め設定される利用者の属性等が対応付けて登録されている。
【0078】
図3に戻り、説明を続ける。制御部130は、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、情報管理装置100内部の記憶装置(例えば、記憶部120)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
図3に示す例では、制御部130は、登録部131、受付部132、公開部133、通知部134、更新部135、連絡手段提供部136、物品情報提供部137および選択部138を有する。
【0079】
登録部131は、利用者が所持する物品の情報を受付けると、受付けた情報を物品情報データベース121に登録する。例えば、登録部131は、物品情報として、物品を撮像した画像を端末装置10から受信する。このような場合、登録部131は、画像解析技術やウェブ検索技術等を用いて、画像に含まれる物品の型番や名称等といった各種の情報を収集する。そして、登録部131は、画像の送信元となる端末装置10の利用者を示す利用者IDと取得した物品に付与される物品IDとともに、受信した画像や収集した情報を物品情報として物品情報データベース121に登録する。
【0080】
また、登録部131は、利用者が所望する物品の情報を受付けると、受付けた情報を所望物品情報データベース122に登録する。例えば、登録部131は、利用者が所望する物品の画像を端末装置10から受信すると、物品に関する各種の情報を収集し、収集した情報を物品情報として、利用者IDと物品IDとともに所望物品データベース122に登録する。
【0081】
受付部132は、物品情報データベース121に登録された情報のうち、他の利用者から興味を有する旨の通知を受付け可能とする物品の指定を利用者から受付ける。例えば、受付部132は、端末装置10からの要求に応じて、物品情報データベース121に登録された物品情報のうち、端末装置10を使用する利用者の利用者IDと対応付けられた物品情報を端末装置10へと配信する。
【0082】
また、受付部132は、端末装置10から物品情報のステータスを「公開」にする旨の通知、「出品」にする旨の通知、または「当事者売買」にする旨の通知を受付ける。このような場合、受付部132は、物品情報データベース121に登録された物品情報のうち
ステータス変更の対象となる物品情報を特定し、特定した物品のステータスを、通知されたステータスへと変更する。
【0083】
公開部133は、リクエスト受付可能な物品として指定された物品の情報を、他の利用者に対して公開する。また、公開部133は、利用者からリクエストを受付けた物品の販売が許可された場合、すなわち、ステータスが「公開」から「当事者売買」に更新された場合には、その物品の物品情報を、販売可能な物品の情報として公開する。また、公開部133は、物品情報が公開された物品がオークションに出品された場合は、すなわち、ステータスが「公開」から「出品」に更新された場合は、その物品の物品情報を、オークションに出品された物品の情報として公開する。
【0084】
例えば、公開部133は、第2利用者U02が使用する端末装置10bから第1利用者U01が所有する物品の物品情報の配信を要求された場合は、物品情報データベース121に登録された物品情報のうち、第1利用者U01の利用者IDと対応付けられた物品情報であって、ステータスが「未公開」以外の物品情報を特定する。そして、公開部133は、特定した物品情報を、ステータスの内容と共に第2利用者U02が使用する端末装置10aへと配信する。
【0085】
ここで、公開部133は、ステータスが「公開」である物品情報や、ステータスが「当事者売買」である物品情報については、利用者からのリクエストを受付け可能な状態で配信する。一方、公開部133は、ステータスが「出品」である物品情報については、リクエストを受付けることができない状態で配信してもよい。なお、公開部133は、ステータスが「当事者売買」である場合には、リクエストのみを受付け可能とする一方で、メッセージの送受信等といった連絡を行えない状態で、物品情報を配信してもよい。
【0086】
通知部134は、物品情報が公開された物品に対するリクエストが利用者から受付けられた場合には、その物品に対するリクエストを受付けた旨を利用者に通知する。例えば、通知部134は、第2利用者U02が第1利用者U01が所有する物品へのリクエストを行った場合には、第1利用者U01が使用する端末装置10aに対し、リクエスト対象となる物品と、リクエストが行われた旨とを通知する。また、通知部134は、物品情報データベース121に登録された物品情報のうち、リクエストの対象となった物品情報のリクエストの値に「1」を加算する。
【0087】
また、通知部134は、例えば、第1利用者U01が所有する物品に対して第2利用者U02がリクエストを行った後に、その物品がオークションに出品された場合や、当事者売買の対象となった場合には、リクエスト元となる第2利用者U02に対し、リクエストの対象となった物品が出品された旨または当事者売買の対象となった旨を通知する。
【0088】
更新部135は、オークションに出品された物品の売買が成立した場合や、当事者間の売買が成立した場合には、その物品の物品情報を物品情報データベース121から削除する。例えば、更新部135は、端末装置10から売買が成立した物品の物品IDと、売買が成立した旨との通知を受付ける。このような場合、更新部135は、端末装置10を使用する利用者の利用者IDと対応付けられた物品情報のうち、通知された物品IDが示す物品の物品情報を物品情報データベース121から削除する。
【0089】
なお、更新部135は、物品の販売先となる利用者が特定可能である場合には、通知された物品IDが示す物品の物品情報を、販売先となる利用者が所有する物品の物品情報へと更新してもよい。また、更新部135は、物品購入業者等に対して販売された物品の物品情報についても、物品情報データベース121から削除してもよい。
【0090】
連絡手段提供部136は、公開された物品に対するリクエストを行った利用者と、その物品を所有する利用者との間の連絡手段を提供する。また、例えば、連絡手段提供部136は、ステータスが「当事者売買」である物品、または、ステータスが「公開」から「当事者売買」へと更新された物品を所有する利用者と、その物品に対してリクエストを送信した利用者との間で直接連絡を取り合うことができる連絡手段を提供する。なお、連絡手段提供部136は、任意の連絡手段を提供して良い。例えば、連絡手段提供部136は、端末装置10間でメッセージの送受信を行うアプリケーションを提供してもよく、専用の掲示板サービス等を提供してもよい。
【0091】
また、連絡手段提供部136は、当事者売買の対象となった物品の取引を実現するための手段を提供する。例えば、連絡手段提供部136は、端末装置10を介して、販売が許可された物品に対してリクエストを送信した利用者の中から、取引を行う候補となる対象者の選択を、物品の所有者となる利用者から受付けた場合は、物品の所有者となる利用者と選択された対象者との間に、物品の取引手段を提供してもよい。このような取引手段は、例えば、当事者間のみに公開されるクローズドなオークションを提供するアプリケーションや、価格の交渉等に特化したメッセージの送受信を実現するアプリケーションにより実現される。
【0092】
物品情報提供部137は、物品情報データベース121に物品情報が登録された物品の価値を示す価値情報を提供する。例えば、物品情報提供部137は、同種商品のオークションの落札価格やウェブ検索の結果等に基づいて、物品情報データベース121に物品情報が登録された物品の価格を示す価格情報を生成する。そして、物品情報提供部137は、生成した価格情報を、物品の所有者となる利用者の端末装置10へと配信する。
【0093】
また、物品情報提供部137は、利用者が所望する物品の物品情報を受付けた場合には、他の利用者が所有する物品の物品情報のうち、公開されている物品の物品情報とのマッチング結果を提供する。例えば、物品情報提供部137は、所望物品データベース122から、第22利用者が所望する物品の物品情報を抽出する。続いて、物品情報提供部137は、物品情報データベース121に登録された物品情報のうち、第1利用者U01が所有する物品の物品情報から、第2利用者U02が所望する物品の物品情報と合致する物品情報を検索する。
【0094】
そして、物品情報提供部137は、第1利用者U01が所有する物品の物品情報に、第2利用者U02が所望する物品の物品情報が含まれる場合には、その物品情報のステータスが「公開」であるか否かを判定し、「公開」である場合には、第1利用者U01と第2利用者U02とに対し、第2利用者U02が所望する物品を第1利用者U01が所有している旨を通知する。一方、物品情報提供部137は、第2利用者U02が所望する物品の物品情報が「未公開」である場合には、第2利用者U02が所望する物品を第1利用者U01が所有している旨を第1利用者U01のみに送信してもよい。
【0095】
すなわち、物品情報提供部137は、物品情報データベース121に登録された情報や、物品情報データベース121に登録された情報と所望物品データベース122に登録された情報とのマッチング結果等に応じて、利用者が所有する物品の出品や当事者間売買を促す情報の生成および配信を行う。
【0096】
選択部138は、物品情報データベース121に登録された物品の情報に基づいて、利用者に対して提供される情報を選択する。より具体的には、選択部138は、物品情報データベース121に登録された物品の情報と、物品の情報のうち公開された物品の情報とに基づいて、利用者に対して提供される情報を選択する。
【0097】
例えば、選択部138は、物品情報データベース121から第1利用者U01が所有する物品の物品情報を抽出する。続いて、選択部138は、抽出した物品情報のうち、ステータスが「公開」である物品情報を特定する。そして、選択部138は、第1利用者U01が所有する物品の物品情報と、ステータスが「公開」である物品情報とに基づいて、第1利用者U01の属性を推定し、推定した属性の利用者へと配信される広告を広告データベース123から選択する。その後、選択部138は、選択した広告を第1利用者U01へと配信する。
【0098】
〔4.処理の流れの一例〕
次に、
図6を用いて、端末装置10と情報管理装置100とが実行する処理の流れの一例について説明する。
図6は、実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。例えば、端末装置10は、物品情報を物品情報データベース31に登録し(ステップS1)、登録した物品情報のうち、リクエストを受付け可能とする物品の物品情報についての公開を設定する(ステップS2)。このような場合、情報管理装置100は、公開の対象となる物品の物品情報を公開し(ステップS3)、物品情報が公開された物品に対するリクエストを受信した場合は(ステップS4)、リクエストを受信した旨を端末装置10に通知する。
【0099】
この結果、端末装置10は、リクエストを受信した旨の通知を利用者に提供することで、物品情報が公開された物品の評価を利用者に確認させることができる(ステップS5)。そして、端末装置10は、利用者の指示に応じて、物品情報が公開された物品の当事者売買またはオークションへの出品を行う。例えば、情報管理装置100は、物品の当事者売買を行った場合は(ステップS6)、リクエスト元ユーザに通知を行い(ステップS7)、当事者間での連絡により、物品の売買を実現する。一方、情報管理装置100は、物品がオークションに出品された場合は(ステップS8)、図示を省略したオークションサーバ等と連携して、物品をオークションに出品する(ステップS9)。そして、情報管理装置100は、出品された物品が落札された場合は(ステップS10)、端末装置10に落札された旨を通知するとともに、端末装置10を使用する利用者が所有する物品から落札された物品の物品情報を削除し(ステップS11)、処理を終了する。
【0100】
〔5.情報管理装置100が実行する処理の流れの一例〕
次に、
図7〜
図10を用いて、情報管理装置100が実行する処理の流れの一例について説明する。
図7は、実施形態に係る情報管理装置が物品情報を登録する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8は、実施形態に係る情報管理装置が物品情報を公開する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9は、実施形態に係る情報管理装置がリクエストを受信した際に実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10は、物品が出品された際に実施形態に係る情報管理装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0101】
まず、
図7を用いて、情報管理装置100が物品情報を登録する処理の流れの一例を説明する。まず、情報管理装置100は、端末装置10から物品が撮像された画像等の物品情報を取得したか否かを判定し(ステップS101)、受信していない場合は(ステップS101:No)、受信するまで待機する。そして、情報管理装置100、端末装置10から物品情報を取得した場合は(ステップS101:Yes)、取得した物品情報を物品情報データベース121に登録し(ステップS102)、処理を終了する。
【0102】
次に、
図8を用いて、情報管理装置100が物品情報を公開する処理の流れの一例を説明する。まず、情報管理装置100は、物品情報の公開が選択されたかか否かを判定し(ステップS201)、選択されていない場合は(ステップS201:No)、公開されるまで待機する。そして、情報管理装置100、物品情報の公開が選択された場合は、物品情報データベース121を更新して物品情報を公開し(ステップS202)、処理を終了する。
【0103】
次に、
図9を用いて、情報管理装置100がリクエストを受信した際に実行する処理の流れの一例を説明する。まず、情報管理装置100は、リクエストを受信したか否かを判定し(ステップS301)、受信していない場合は(ステップS301:No)、受信するまで待機する。そして、情報管理装置100は、リクエストを受信した場合には(ステップS301:Yes)、リクエストがあった旨を、リクエストの対象となる物品の所有者である利用者へと通知する(ステップS302)。また、情報管理装置100は、リクエストの対象となる物品の所有者である利用者と、リクエスト元となる利用者との間の連絡手段を提供し(ステップS303)、処理を終了する。
【0104】
なお、
図9に示す例では、情報管理装置100は、リクエストがあった際に、利用者間の連絡手段を提供したが、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、情報管理装置100は、リクエストがあった物品が当事者売買の対象となった後で、連絡手段の提供を行ってもよい。
【0105】
次に、
図10を用いて、物品が出品された際に情報管理装置100が実行する処理の流れの一例を説明する。まず、情報管理装置100は、出品指示を受付けたか否かを判定する(ステップS401)。すなわち、情報管理装置100は、端末装置10から、ステータスを「出品」にする旨の通知また、ステータスを「当事者売買」にする旨の通知を受付けたか否かを判定する。そして、情報管理装置100は、出品指示を受付けていない場合は(ステップS401:No)、受付けるまで待機する。
【0106】
そして、情報管理装置100は、出品指示を受付けた場合は(ステップS401:Yes)、選択された出品態様で商品を出品する(ステップS402)。すなわち、情報管理装置100は、物品をオークションに出品、または、当事者売買の対象とする。また、情報管理装置100は、出品された物品に対してリクエストを送信していたリクエスト元の利用者に出品を通知する(ステップS403)。
【0107】
また、情報管理装置100は、物品が購入されたか否かを判定し(ステップS404)、購入されていない場合は(ステップS404:No)、待機する。そして、情報管理装置100は、物品が購入された場合は(ステップS404:Yes)、出品者の物品情報を削除し(ステップS409)、処理を終了する。
【0108】
〔6.端末装置10が表示する画面の一例〕
次に、
図11および
図12を用いて、端末装置10が表示する画面の一例について説明する。まず、
図11を用いて、端末装置10の利用者が所有する物品の確認や公開、出品等の設定、リクエストの有無の確認等を行うリスト表示画面の一例、および、リスト表示画面を介して物品の出品等を行う際に表示される出品画面の一例について説明する。
【0109】
図11は、実施形態に係る端末装置が表示するリスト表示画面および出品画面の一例を説明する図である。例えば、端末装置10は、第1状態に示すように、利用者が所有する物品の物品情報のリストであるリスト表示画面を表示する。リスト表示画面には、利用者が所有する物品ごとに、物品情報、価値情報、リクエストの数、公開ボタン等が配置された情報リストC10〜C40が配置される。
【0110】
例えば、情報リストC10には、物品ID「物品#A」が示す物品の写真C11、価値情報C12、公開ボタンC13、リクエスト表示C14が並べて配置されている。ここで、公開ボタンC13は、対応する物品の物品情報を公開するか否かを選択するためのボタンである。例えば、端末装置100は、利用者が公開ボタンC13を選択した場合には、対応する物品、すなわち、物品ID「物品#A」が示す物品の物品情報を公開させることとなる。また、リクエスト表示C14とは、対応する物品に対するリクエストがあったか否か、リクエストを受信した数等を示す情報である。
【0111】
一方、情報リストC20には、物品ID「物品#B」が示す物品であって、物品情報がすでに公開されている物品の各種情報が配置される。このように、物品情報がすでに公開されている物品の情報リストC20には、公開ボタンC13に変えて、「手放す」等のテキストが配置された出品ボタンC21が配置される。そして、端末装置10は、利用者が出品ボタンC21を選択した場合には、第2状態に示すように、物品ID「物品#B」が示す物品の出品態様を選択するための出品画面C50を表示する。
【0112】
例えば、第2状態に示す例では、端末装置10は、「オークションに出品」等といったテキストが配置された出品ボタンC51、「出品代行」等といったテキストが配置された代行出品ボタンC52、「買取」等といったテキストが配置された業者買取ボタンC53等を配置した出品画面C50を表示する。そして、端末装置10は、利用者が出品ボタンC51を選択した場合は、物品ID「物品#B」が示す物品をオークションに出品し、利用者が代行出品ボタンC52を選択した場合は、オークションの代行業者を介して、物品ID「物品#B」が示す物品をオークションに出品する。また、端末装置10は、利用者が業者買取ボタンC53を選択した場合は、物品ID「物品#B」が示す物品を物品買取業者に買い取りさせる。
【0113】
次に、
図12を用いて、端末装置10の利用者が、他の利用者が所有する物品の物品情報を確認したり、リクエストを行ったりするための閲覧画面C60の一例を説明する。
図12は、実施形態に係る端末装置が表示する閲覧画面の一例を示す図である。
図12に示すように、端末装置100は、他の利用者が所有する物品の物品情報C61〜C63をリスト形式で配置した閲覧画面を表示する。そして、端末装置100は、各物品情報C61〜C63とともに並べて配置されたリクエストボタンを利用者が選択した場合には、対応する物品情報が示す物品に対するリクエストを情報管理装置100へと送信することとなる。
【0114】
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係る情報管理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報管理装置100の他の実施形態について説明する。
【0115】
〔7−1.興味を有する旨の通知〕
上述した情報管理装置100は、物品の販売を要求するリクエストの受付けを行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理装置100は、リクエストに変えて、または、リクエストと共に、物品が気に入った旨を示す通知の受付を行ってもよい。また、情報管理装置100は、物品が気に入った旨を示す通知を受付けた場合は、その旨を物品の所有者となる利用者に通知してもよく、上述した各種の処理を実行してもよい。
【0116】
また、情報管理装置100は、リクエストや興味を有する旨の通知の受信設定を設定可能としてもよい。例えば、情報管理装置100は、利用者の選択に応じて、物品情報を公開した際に、リクエストや興味を有する旨の通知を他の利用者から受付けない状態で公開してもよい。また、情報管理装置100は、利用者の選択に応じて、物品を当事者売買の対象としたり、オークションに出品した後で、リクエストや興味を有する旨の通知を受付け可能としてもよい。
【0117】
〔7−2.未公開時のマッチングについて〕
上述した例では、情報管理装置100は、利用者が所望する物品と同種の物品を他の利用者が所持し、かつ、その物品の物品情報が公開されている場合には、マッチング結果を利用者に通知した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理装置100は、利用者が所望する物品と同種の物品を他の利用者が所持しているが、その物品の物品情報が公開されていない場合には、その物品を所有している利用者の数を算出し、算出した数を通知してもよい。
【0118】
〔7−3.連絡手段の提供について〕
また、上述した情報管理装置100は、物品の所有者である利用者と、その物品に対するリクエストを送信した利用者との間の連絡手段を提供した。ここで、情報管理装置100は、連絡手段の提供タイミングを任意の設定することができる。例えば、情報管理装置100は、物品に対するリクエストを送信した段階で連絡手段を提供してもよく、物品が当事者売買の対象となった際に連絡手段を提供してもよい。また、情報管理装置100は、物品の所有者である利用者が連絡手段の提供を受付けない旨の設定を行った場合には、他の利用者がリクエストを送信した場合であっても、連絡手段の提供を行わずともよい。
【0119】
〔7−4.公開について〕
なお、上述した情報管理装置100は、公開対象となる物品情報の指定を物品単位で受付けた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理装置100は、公開対象となる物品情報の指定を、所有者単位で受付けてもよい。例えば、情報管理装置100は、第1利用者U01が所有する物品の物品情報を全て公開するか否かを指定を受付けてもよい。
【0120】
〔7−5.出品態様の一例〕
ここで、情報管理装置100は、利用者から物品の出品を受付けた場合、任意の態様で物品の出品を行ってよい。例えば、
図13は、実施形態に係る情報管理装置が物品の出品を受付ける処理の一例を示すシーケンス図である。なお、
図13に示す例では、情報管理装置100が、外部のオークションサーバ200と連携して、物品の出品を受付ける例について記載した。また、
図13に示す端末装置10および情報管理装置100が実行する処理は、例えば、上述した情報管理処理を実現するためのアプリケーションを端末装置10や情報管理装置100として動作するコンピュータが実行することにより、実現されてよい。
【0121】
例えば、端末装置10は、物品情報の公開を情報管理装置100に要求する(ステップS501)。このような場合、情報管理装置100は、メッセージのやり取りを行うことができる状態で、物品情報を公開する(ステップS502)。続いて、情報管理装置100は、他の利用者からお気に入り登録等、物品に興味を有する旨の通知、すなわちリクエストを受付けた場合は(ステップS503)、端末装置10にその旨を通知することで、評価の確認を実現する(ステップS504)。
【0122】
ここで、端末装置10は、リクエストを受付けた後に、物品をどのような態様で出品するかに応じた処理を実行する。例えば、端末装置10の使用者は、ステップS305にてリクエストを送信した利用者Aおよび利用者Bとメッセージの送受信を行うことで、利用者Aのみを出品の対象としたい場合(ステップS505)、利用者Aだけにクローズド出品を行う旨の出品要求をオークションサーバ200に送信する(ステップS506)。このような場合、オークションサーバ200は、利用者Aのみを対象者とする対象者限定オークションを実行する(ステップS507)。具体的には、オークションサーバ200は、利用者Aに物品が出品された旨を通知し(ステップS508)、他の対象者に物品が販売される旨を利用者Bに通知する(ステップS509)。すなわち、オークションサーバ20は、利用者Bに対しては、取引の対象として選択されず、物品の取引を行うことができない旨を通知する。
【0123】
一方、端末装置10は、全利用者を対象とする通常のオークション出品を行う場合には(ステップS510)、その旨の出品要求をオークションサーバ200に送信する(ステップS511)。この結果、オークションサーバ200は、通常のオークションを介して、物品の販売を行う。
【0124】
なお、情報管理装置100は、ステップS505〜S509に示すパターン1の処理、または、ステップS510〜S511に示すパターン2の処理が終了した場合には、出品の対象となった物品について、メッセージのやり取りを行えない状態にする(ステップS512)。すなわち、情報管理装置100は、取引の対象となった物品については、メッセージのやり取りを実現する手段の提供を行わず、お気に入りの登録が可能な状態で物品情報を公開する。
【0125】
〔7−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0126】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0127】
例えば、上述した情報管理処理は、情報管理装置100のみが単独で実行してもよく、端末装置10a、10bが協調して動作することにより実現されてもよい。このような場合、
図3に示した記憶部120に記憶された各種のデータベース121〜123や、制御部130が有する機能構成は、端末装置10に配置されることとなる。
【0128】
〔7−7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報管理装置100は、例えば
図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図14は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0129】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一時記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0130】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0131】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0132】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0133】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0134】
例えば、コンピュータ1000が情報管理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、二次記憶装置1050上には、記憶部120内の情報、すなわち物品情報データベース121、所望物品データベース122および広告データベース123が格納される。
【0135】
〔8.効果〕
上述したように、情報管理装置100は、利用者が所持する物品情報を受付けると、受付けた情報を物品情報データベース121に登録し、物品情報データベース121に登録された情報を公開するか否かを指定を利用者から受付ける。そして、情報管理装置100は、公開する旨の指定を受付けた場合は、物品情報データベース121に登録された情報を公開する。
【0136】
このように、情報管理装置100は、利用者が所有する物品の管理を行うとともに、利用者から公開する旨の指定を受付けると、、物品情報を他の利用者から興味を有する旨の通知を受付け可能な状態で他の利用者に公開する。この結果、情報管理装置100は、他の利用者が物品に興味を有しているか否かを利用者に伝えることができるので、利用者が所有する物品を他の利用者に販売する動機づけを与えることができる。
【0137】
また、情報管理装置100は、利用者が所持する物品情報を受付けると、受付けた情報を物品情報データベース121に登録し、物品情報データベース121に登録された情報のうち、他の利用者から興味を有する旨の通知を受付け可能とする物品の指定を利用者から受付ける。そして、情報管理装置100は、利用者により指定された物品情報を、他の利用者に対して公開する。このため、情報管理装置100は、物品単位で公開する物品の指定を受付けることができる。
【0138】
また、情報管理装置100は、物品情報が公開された物品に対し、興味を有する旨の通知を他の利用者から受付けられた場合には、その物品に対して興味を有する旨の通知を受付けた旨を利用者に通知する。この結果、情報管理装置100は、利用者が所有する物品を他の利用者に販売する動機づけを与えることができる。
【0139】
また、情報管理装置100は、他の利用者から興味を有する旨の通知を受付けた物品の販売を利用者が許可した場合には、その物品情報を、販売可能な物品の物品情報として公開する。このため、情報管理装置100は、利用者が所有する物品について、当事者間で直接取引することが可能な物品であるか否かを他の利用者に通知することができる。
【0140】
また、情報管理装置100は、利用者間の連絡手段を提供する。例えば、情報管理装置100は、販売が許可された物品に対してリクエストを送信した利用者の中から、取引を行う候補となる対象者の選択を、物品の所有者となる利用者から受付ける。そして、情報管理装置100は、物品の所有者となる利用者と選択された対象者との間に、物品の取引手段を提供する。このため、情報管理装置100は、利用者が所有する物品について、当事者間での直接取引を実現することができる。
【0141】
また、情報管理装置100は、興味を有する旨の通知として、物品の販売を要求する販売要求、すなわち、リクエストを受付け可能とする物品の指定を受付ける。このため、情報管理装置100は、利用者が所有する物品の販売の要求を受付けることができるので、利用者が所有する物品の販売をより強く動機付けることができる。
【0142】
また、情報管理装置100は、物品情報が公開された物品がオークションや当事者売買の対象とされた場合には、その物品情報を、取引の対象とされた物品の物品情報として、他の利用者とメッセージのやり取りを行うことができない状態で公開する。このため、情報管理装置100は、利用者が所有する物品について、取引可能な物品であるか否かを他の利用者に通知するとともに、オークションに出品された物品に入札が行われているにも関わらず、当事者間の直接販売で購入されてしまうといった態様を防ぐことができる。
【0143】
また、情報管理装置100は、物品情報データベース121に物品情報が登録された物品の売買が成立した場合には、その物品情報を物品情報データベース121から削除する。このため、情報管理装置100は、各利用者が所有する物品の物品情報を適切に管理することができる。
【0144】
また、情報管理装置100は、物品情報データベース121に物品情報が登録された物品の価値を示す情報、すなわち価値情報を利用者に提供する。このため、情報管理装置100は、利用者が所有する物品の市場価格や、出品した際にどれくらいの価格で売れるかといった情報、すなわち、物品を販売する際の指標を提示することができるので、利用者が所有する物品の販売をより強く動機付けることができる。
【0145】
また、情報管理装置100は、利用者が所望する物品の物品情報を受付けた場合には、他の利用者が所有する物品の物品情報のうち、公開されている物品情報とのマッチング結果を提供する。このため、情報管理装置100は、利用者に対し、その利用者が所望している物品を誰かが所有しているか否か、販売されているか否か等といった情報を提供することができる。この結果、情報管理装置100は、物品の販売を要求するリクエストの送信機会を増加させることができる。
【0146】
また、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録された物品情報に基づいて、利用者に対して提供される情報を選択する。例えば、情報管理装置100は、物品情報データベース121に登録された物品情報と、その物品情報のうち公開されている物品情報とに基づいて、利用者に対して提供される情報を選択する。このため、情報管理装置100は、利用者に対して提供される情報のマッチング精度を向上させることができる。
【0147】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0148】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。