【文献】
Ericsson,Further details of handover execution in NR,3GPP TSG RAN WG2 #97 R2-1700863,2017年 2月 4日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
アクティブにされたPCell(プライマリセル)と、非アクティブにされたSCell(セカンダリセル)とを含む少なくとも2つのサービングセルで設定されるUE(ユーザ機器)のための方法であって、
前記SCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC(Medium Access Control)制御要素を受信するステップと、
前記SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素に基づいて前記SCellをアクティブにするステップと、
前記PCellを介してMAC制御要素によってビーム指示を受信するステップであって、該ビーム指示がセルインデックスを含み、該ビーム指示が前記SCellにおいて使用される少なくとも1つのビームを導出するために使用される、受信するステップと、
前記SCellにおけるDL(ダウンリンク)送信又はUL(アップリンク)送信のために前記少なくとも1つのビームを使用するステップと、を含む方法。
前記DL送信のために前記少なくとも1つのビームを使用するステップは、前記少なくとも1つのビームを介してPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)を監視するステップ、又はPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)送信を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記UL送信は、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)送信、CQI(チャネル品質インジケータ)報告送信、スケジューリング要求、参照信号送信及びPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
前記DL(ダウンリンク)送信のために前記少なくとも1つのビームを使用するステップは、前記少なくとも1つのビームを介してPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)又はPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)を送信するステップを含む、請求項6に記載の方法。
前記UL(アップリンク)送信は、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)送信、CQI(チャネル品質インジケータ)報告送信、スケジューリング要求、参照信号送信及びPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
アクティブにされたPCell(プライマリセル)と、非アクティブにされたSCell(セカンダリセル)とを含む少なくとも2つのサービングセルで設定されるUE(ユーザ機器)であって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路に設けられ、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
前記SCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC(Medium Access Control)制御要素を受信することと、
前記SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素に基づいて前記SCellをアクティブにすることと、
前記PCellを介してMAC制御要素によってビーム指示を受信することであって、該ビーム指示がセルインデックスを含み、該ビーム指示が前記SCellにおいて使用される少なくとも1つのビームを導出するために使用される、受信することと、
前記SCellにおけるDL(ダウンリンク)送信又はUL(アップリンク)送信のために前記少なくとも1つのビームを使用することと、を行うように構成される、UE。
前記DL送信のために前記少なくとも1つのビームを使用することは、前記少なくとも1つのビームを介してPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)を監視すること、又はPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)送信を受信することを含む、請求項11に記載のUE。
前記UL送信は、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)送信、CQI(チャネル品質インジケータ)報告送信、スケジューリング要求、参照信号送信及びPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のUE。
前記DL(ダウンリンク)送信のために前記少なくとも1つのビームを使用することは、前記少なくとも1つのビームを介してPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)又はPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)を送信することを含む、請求項16に記載のネットワークノード。
前記UL(アップリンク)送信は、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)送信、CQI(チャネル品質インジケータ)報告送信、スケジューリング要求、参照信号送信及びPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載のネットワークノード。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システム及びデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE−A若しくはLTE−アドバンスト(ロングタームエボリューションアドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:超モバイル広帯域)、WiMax、3GPP NR(New Radio:新しい無線)、又はその他何らかの変調技術に基づいてよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システム及びデバイスは、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてよく、その標準は、R2-162366,“Beam Forming Impacts”,Nokia and Alcatel-Lucent、R2-163716,“Discussion on terminology of beamforming based high frequency NR”,Samsung、R2-162709,“Beam support in NR”,Intel、R2-162762,“Active Mode Mobility in NR: SINR drops in higher frequencies”,Ericsson、3GPP RAN2#94 meeting minute、TS 36.321 V14.0.0,“Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Medium Access Control (MAC) protocol specification”、TS 36.331 V14.1.0,“Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification”、TS 36.300 V14.1.0,“Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2”、TR 38.802 V14.1.0,“Study on New Radio Access Technology Physical Layer Aspects”、TS 38.214 V1.0.0,“NR; Physical layer procedures for data (Release 15)”、TS 38.211 V1.0.0,“NR; Physical channels and modulation (Release 15)”、Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #88bis v1.0.0 (Spokane,USA,3rd−7th April 2017)、Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #89 v1.0.0 (Hangzhou,China,15th−19th May 2017)、及びFinal Chairman’s Note of 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90 (Prague,Czech Republic,21st−25th August 2017)を含む。上記に挙げた標準及び文書は、全体として参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104及び106、別のグループは108及び110、また別のグループは112及び114を含む。
図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くの又はより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112及び114と通信しており、アンテナ112及び114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106及び108と通信しており、アンテナ106及び108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、及び126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループ及び/又はアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120及び126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116及び122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局又は基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)及び受信機システム250(アクセス端末(AT)又はユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、及びインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロット及び符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、又はM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、及び変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)222a〜222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボル及びシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信及び処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a〜222tからのN
T個の変調信号がそれぞれ、N
T個のアンテナ224a〜224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN
R個のアンテナ252a〜252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a〜254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバート)して、調節された信号をデジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N
R個の受信機254からのN
R個の受信シンボルストリームを受信及び処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、及び復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部及びランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a〜254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。
図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、
図1のUE(若しくはAT)116及び122又は
図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、NRシステムであることが好ましい。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像及び音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信及び送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、
図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による
図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、及びレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
次世代(つまり、5G)アクセス技術についての3GPP標準化活動が2015年3月に立ち上げられている。一般的に、次世代アクセス技術は、緊急の市場ニーズとITU−R IMT−2020により規定されたより長期的な要件の両方を満たすために使用シナリオのうち以下の3つのファミリをサポートすることを目指している。
− eMBB(拡張モバイルブロードバンド)
− mMTC(大規模マシン型通信)
− URLLC(高信頼低遅延通信)
【0026】
新しい無線アクセス技術についての5G研究項目の目的は、少なくとも100GHzまでの任意のスペクトル帯域を使用できる新しい無線システムに必要な技術コンポーネントを特定し開発することである。100GHzまでの搬送波周波数をサポートすることにより、無線伝搬の領域において多くの課題が生じる。搬送波周波数が増加すると、パスロスも増加するのである。
【0027】
3GPP R2−162366に基づくと、より低い周波数帯域(例えば、現在のLTE帯域<6GHz)では、ダウンリンク共通チャネルを送信するためのワイドセクタビームを形成することによって、必要なセルカバレッジが提供され得る。しかし、より高い周波数(>>6GHz)でワイドセクタビームを利用すると、同じアンテナ利得ではセルカバレッジが減少する。したがって、より高い周波数帯域で必要なセルカバレッジを提供するためには、増大したパスロスを補償するためにより高いアンテナ利得が必要とされる。ワイドセクタビームにわたってアンテナ利得を増加させるために、より多くのアンテナアレイ(数十から数百までのアンテナ素子の数)を使用して高い利得ビームを形成することになる。
【0028】
その結果、高利得ビームは、ワイドセクタビームに比べて狭く、必要なセル領域をカバーするために、ダウンリンク共通チャネルを送信するための複数のビームが必要とされる。アクセスポイントが形成することができる同時高利得ビームの数は、利用されるトランシーバアーキテクチャのコストおよび複雑さによって制限され得る。実際には、より高い周波数では、同時高利得ビームの数は、セル領域をカバーするのに必要なビームの総数よりもはるかに少ない。つまり、アクセスポイントは、任意の時点でのビームのサブセットを使用してセル領域の一部のみをカバーすることができる。
【0029】
3GPP R2−163716に基づくと、ビームフォーミングは、指向性信号の送信/受信のためにアンテナアレイで使用される信号処理技術である。ビームフォーミングを用いると、特定の角度の信号が強め合う干渉を経験し、他のものが弱め合う干渉を経験するような方法で、アンテナのフェーズドアレイにおいて素子を組み合わせることによってビームを形成することができる。複数のアンテナアレイを使用して異なるビームを同時に利用することができる。
【0030】
ビームフォーミングは、一般的に、デジタルビームフォーミング、ハイブリッドビームフォーミング、及びアナログビームフォーミングの3つのタイプの実装に分類することができる。デジタルビームフォーミングの場合、ビームはデジタル領域で生成される。すなわち、各アンテナ素子の重み付けは、ベースバンドによって制御される(例えば、TXRU(トランシーバユニット)に接続される)。したがって、各サブバンドのビーム方向をシステム帯域幅にわたって異ならせるように調整することは非常に容易である。また、ビーム方向を時々変更することは、OFDM(直交周波数分割多重)シンボル間でいかなるスイッチング時間を必要としない。方向が全カバレッジをカバーするすべてのビームを同時に生成することができる。しかし、この構造は、TXRU(トランシーバ/RFチェーン)とアンテナ素子の間に(ほぼ)1対1のマッピングを必要とし、アンテナ素子の数が増加し、システム帯域幅が増加するにつれてかなり複雑になる(熱の問題も存在する)。
【0031】
アナログビームフォーミングの場合、ビームはアナログ領域で生成される。すなわち、各アンテナ素子の重み付けは、RF(無線周波数)回路の振幅/位相シフタによって制御することができる。重み付けは純粋に回路によって制御されるため、システム全体の帯域幅に同じビーム方向が適用される。また、ビーム方向を変更する場合は、スイッチング時間が必要とされる。アナログビームフォーミングによって同時に生成されるビームの数は、TXRUの数に依存する。所与のサイズのアレイに対して、TXRUを増加させると、各ビームのアンテナ素子を減少させることができ、より広いビームが生成されるようになる。要するに、アナログビームフォーミングは、デジタルビームフォーミングの複雑さ及び熱の問題を回避することができる一方で、動作がより制限される。ハイブリッドビームフォーミングは、アナログビームフォーミングとデジタルビームフォーミングの間の妥協点とみなすことができ、ビームはアナログ領域とデジタル領域の両方から来ることができる。
【0032】
3GPP R2−162709に基づくと、eNBは複数のTRP(集中型又は分散型)を有することができる。各TRP(送信/受信ポイント)は、複数のビームを形成することができる。ビームの数及び時間/周波数領域における同時ビームの数は、アンテナアレイ素子の数及びTRPにおけるRF(無線周波数)に依存する。
【0033】
NRの場合の可能性としてあるモビリティは、以下のように挙げることができる。
・ TRP内モビリティ
・ TRP間モビリティ
・ NR eNB間モビリティ
【0034】
3GPP R2−162762に基づくと、ビームフォーミングに純粋に依存し、より高い周波数で動作するシステムの安定性は困難なものとなり得る。これは、カバレッジが時間及び空間の変動に対してより挑戦的であり得るためである。その結果、その狭いリンクのSINR(信号対干渉雑音比)は、LTEの場合よりもはるかに急速に低下する可能性がある。
【0035】
数百の素子を有するアクセスノードでアンテナアレイを使用すると、ノード当たり数十又は数百の候補ビームを有するかなり規則的なグリッドビームカバレッジパターンを作成することができる。そのようなアレイからの個々のビームのカバレッジ領域は、幅数十メートルのオーダにまで小さくすることができる。結果として、現在のサービス提供ビーム領域外のチャネル品質低下は、LTEによって提供されるような広い領域カバレッジの場合よりも急速である。
【0036】
3GPP RAN2 #94 meeting minuteにおいて議論されているように、1つのNR eNB(例えば、gNBと呼ばれる)は、1つ以上のTRPに対応する。2つのレベルのネットワーク制御モビリティ:
・ 「セル」レベルで駆動されるRRC
・ (例えば、MAC/PHYでの)ゼロ/最小RRC関与。
【0037】
3GPP TR 38.802は、以下のようにビームフォーミングに対応する概論を提供している。
[外1−1]
[外1−2]
[外1−3]
[外1−4]
【0038】
3GPP TS 36.300は、以下のようにSCellのアクティブ化/非アクティブ化の仕組みを導入している。
[外2]
【0039】
3GPP TS 36.331は、以下のようにRRCConnectionReconfiguration(RRC接続再設定)及びSCell追加又は修正を記載している。
[外3−1]
[外3−2]
[外3−3]
[外3−4]
[外3−5]
[外3−6]
【0040】
3GPP TS 36.321は、以下のようにSCellのアクティブ化/非アクティブ化の手順を記載している。
5.13 SCellのアクティブ化/非アクティブ化
MACエンティティが1つ以上のSCellで設定される場合、ネットワークは、設定されたSCellをアクティブおよび非アクティブにしてよい。SpCellは常にアクティブにされている。ネットワークは、6.1.3.8項に記載されているアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を送信することにより、SCellをアクティブおよび非アクティブにする。さらに、MACエンティティは、設定されたSCell(もしあれば、PUCCHが設定されたSCellを除く)ごとにsCellDeactivationTimerタイマを維持し、その満了時に関連付けられているSCellを非アクティブにする。同じ初期タイマ値がsCellDeactivationTimerの各インスタンスに適用され、RRCによって設定される。設定されたSCellは、追加のときおよびハンドオーバ後に初期的に非アクティブにされる。設定されたSCG SCellは、SCGの変更の後、初期的に非アクティブにされる。
MACエンティティは、各TTIおよび設定された各SCellに対して:
− MACエンティティが、このTTIにおいて、SCellをアクティブにするアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信した場合、MACエンティティは、そのTTIにおいて[2]で定義されたタイミングに従って、:
− SCellをアクティブにする。つまり、以下を含む通常のSCell動作を適用する:
− SCellでのSRS伝送
− SCellのためのCQI/PMI/RI/PTI/CRI報告
− SCellでのPDCCH監視
− SCellのためのPDCCH監視
− 設定されている場合、SCellでのPUCCH伝送
− SCellに関連付けられているsCellDeactivationTimerを開始または再開する
− 5.4.6項に従ってPHRをトリガする
− そうでなければ、MACエンティティが、このTTIにおいて、SCellを非アクティブにするアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信した場合、または
− アクティブなSCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerがこのTTIにおいて満了した場合:
− そのTTIにおいて[2]で定義されたタイミングに従って、:
− SCellを非アクティブにする
− SCellに関連付けられているsCellDeactivationTimerを停止する
− SCellに関連付けられたすべてのHARQバッファをフラッシュする
− アクティブなSCellでのPDCCHがアップリンクグラントまたはダウンリンク割り当てを示す場合、または
− アクティブなSCellをスケジューリングするサービングセルでのPDCCHが、アクティブなSCellに対するアップリンクグラントまたはダウンリンク割り当てを示す場合:
− SCellに関連付けられているsCellDeactivationTimerを再開する
− SCellが非アクティブにされる場合:
− SCellでSRSを送信しない
− SCellのためのCQI/PMI/RI/PTI/CRIを報告しない
− SCellでのUL−SCHで送信しない
− SCellでのRACHで送信しない
− SCellでのPDCCHを監視しない
− SCelのためのPDCCHを監視しない
− SCellでのPUCCHを送信しない
アクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を含むMAC PDUに対するHARQフィードバックは、SCellのアクティブ化/非アクティブ化によるPCell割り込みによって影響を受けないものとする[9]。
注: SCellが非アクティブにされると、SCellでの進行中のランダムアクセス手順(もしあれば)が中止される。
【0041】
3GPP TS 38.214は、以下のように参照信号(例えば、CSI−RS及びSRS)について概論を提供している。
[外5−1]
[外5−2]
[外5−3]
【0042】
3GPP TS 38.211は、以下のようにSS(同期信号)を記載している。
[外6−1]
[外6−2]
「Resources within an SS/PBCH block for PSS, SSS, PBCH, and DM-RS for PBCH」と題する、3GPP TS 38.211 V1.0.0の表7.4.3.1−1は、
図5として再現されている。
【0043】
以下のように、3GPP TSG RAN WG1 #88bis v1.0.0 (米国のスポケーンにて。2017年4月3日から7日まで)のFinal Reportに記載されているように、RAN1 #88bis meetingでは、ビーム管理についていくつかの合意がなされている。
[外7]
【0044】
以下のように、3GPP TSG RAN WG1 #89 v1.0.0 (中国の杭州市にて。2017年5月15日から19日まで)のFinal Reportに記載されているように、RAN1 #89 meetingでは、ビーム管理についていくつかの合意がなされている。
[外8]
【0045】
以下のように、3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90 (チェコ共和国のプラハにて。2017年8月21日から25日まで)のFinal Chairman’s Noteに記載されているように、RAN1 #90 meetingでは、ビーム管理についていくつかの合理がなされている。
[外9]
【0046】
CA(Carrier Aggregation:キャリア・アグリゲーション)又はDC(Dual Connectivity:デュアル・コネクティビティ)が設定されているときに、妥当なUEバッテリ消費を可能にするために、SCell(セカンダリセル)のアクティブ化/非アクティブ化(activation/deactivation)の仕組みがサポートされる。SCellが非アクティブにされているとき、UEは、対応するPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)及び/又はPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)を監視又は受信する必要がなく、対応するアップリンクにおいて送信をすることができず、CQI(チャネル品質インジケータ)測定を実行することが必要とされない。逆に、SCellがアクティブにされているとき、UEは、(UEがこのSCellからのPDCCHを監視するように設定される場合に)対応するPDSCH及び/又はPDCCHを監視又は受信することができ、CQI測定を実行できることが期待される。
【0047】
UEが1つ以上のSCellで設定されている場合、ネットワークは、設定されたSCellを、例えば、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC(媒体アクセス制御)CE(制御要素)を送信することによってアクティブ又は非アクティブにすることができる。UEがSCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEをネットワークから受信する場合、UEはアクティブにされたSCellに何らかの動作を適用する必要があり得る。例えば、DL(ダウンリンク)の場合、UEは、アクティブにされたSCellにPDCCH監視を適用することができる。しかし、NR(New Radio:新しい無線)では、ネットワークはビームフォーミング技術を介してDL送信を実行(又は送信)することができる。すなわち、ネットワークは、特定の方向で特定のネットワークビームを介してDLシグナリングを送信することができる。したがって、UEは、例えば、どのネットワークビーム及び/又はUEビームを介してアクティブにされたSCellでどのようにPDCCHを監視するかを知る必要があり得る。追加的に、UEは、アクティブにされたSCellでどのようにDLデータ送信(例えば、PDSCH送信)を実行する(又は受信する)かを知る必要があり得る。
【0048】
他方、UL(アップリンク)の場合、UEは、アクティブにされたSCellにCQI報告(例えば、CQI報告を送信すること)及び/又はスケジューリング要求(又は、例えばSRS(Sounding Reference Signal:サウンディング参照信号)である参照信号送信)のためにPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)送信を適用することができる。UEは、例えば、どのネットワークビーム及び/またはUEビームを介して、どのようにPUCCH送信、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信及び/又は参照信号送信を実行(又は送信)するかを決定する必要があり得る。さらに、UEがビームフォーミングを使用してUEビームを生成する場合、アクティブにされたSCellでのPDCCH監視、PUCCH送信、及び/又は参照信号送信のためのUEビームを決定する必要がある。
図6は、SCellをアクティブにする例を示す。
【0049】
図13に示される別の例のように、UEが、アクティブにされたPCell及び非アクティブにされたSCellを含む少なくとも2つのサービングセルで設定されていると想定する。UEがSCellをアクティブにするために(PCellを介して)SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信するとき、SCellにおいてDL送信及び/又はUL送信のためにどのビームを使用することができるかが不明である可能性がある。正確なビーム情報がないと、SCellにおける任意のDL送信又はUL送信(例えば、ビーム指示、データ送信など)が失敗する可能性がある。従って、この状況では、ネットワークはSCellを介してビーム指示を送信することができない。
【0050】
UEが、第1のサービングセル(例えば、PCell又はPSCell)及び第2のサービングセル(例えば、SCell)を含む少なくとも2つのサービングセルで設定され、第1のサービングセルがアクティブにされて、第2のサービングセルが非アクティブにされていると想定する。UEが、第2のサービングセルがアクティブにされた後に、第2のサービングセルにおいて使用されるネットワークビーム及び/又はUEビームを理解するために、ネットワークは、ビーム指示をUEに送信することができる。ビーム指示は、第2のサービングセルにおいてどのネットワークビーム及び/又はUEビームが使用されるかを導出するために使用され得る。UEは、第2のサービングセルがアクティブにされたら、ビーム指示に従って、第2のサービングセルでのDL及び/又はUL送信を実行する(例えば、受信及び/又は送信する)ことができる。
【0051】
ネットワークは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEをUEに送信するときにビーム指示を提供することができる。ネットワークが、SCellをアクティブにするためにSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEをUEに送信するときは、ネットワークは、ビーム報告をトリガすることなく、ビーム指示をUEに送信することができる。ネットワークは、UEからの周期的ビーム報告の測定結果に基づいて、UEに対するSCellのためのネットワークビーム及び/又はUEビームを決定することができる。一実施形態では、ビーム指示は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEと共に送信され得る。代替的には、ビーム指示及びSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは別々に送信されることができる。
図7は、ネットワークビーム及び/又はUEビームを決定する例を示す。
【0052】
ネットワークは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEをUEに送信した後にビーム指示を提供することができる。ネットワークは、アクティブにされるSCellに対するビーム測定の情報をUEが報告(又はフィードバック)するのをトリガすることができる。UEがビーム測定の情報(例えば、ビーム報告)を報告(又はフィードバック)した後、ネットワークはビーム指示をUEに送信することができる。次いで、UEは、ビーム指示に従って、アクティブにされたSCellでのDL及び/又はUL送信を実行する(例えば、受信及び/又は送信する)ことができる。
図8は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信するときにビーム報告をトリガすることによって、ネットワークビーム及び/又はUEビームを決定する例を示す。
【0053】
例えば、UEがどのサービングビームを使用することができるのか知らない場合、UEは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信してもSCellをアクティブできない可能性がある。UEは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信した後に、ビーム指示を受信したら、SCellをアクティブにすることができる。
【0054】
ネットワークは、非アクティブにされたSCellのビーム測定の情報をUEが報告(又はフィードバック)するのをトリガすることができる。UEがビーム測定の情報を報告(又はフィードバック)した後、ネットワークはSCellをアクティブにするかどうかを決定することができる。ネットワークがSCellをアクティブにしたい場合、ネットワークはUEにSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信し、ビーム指示を送信することができる。一実施形態では、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CE及びビーム指示は、一緒に又は別々に送信され得る。
図9は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信する前にビーム報告をトリガすることによって、ネットワークビーム及び/又はUEビームを決定する例を示す。
【0055】
ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信するシグナリングと同じであり得る。SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが暗黙的にビーム報告をトリガしてもよい。ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの前に、又はSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの後に送信され得る。ビーム報告をトリガするシグナリングは、以前にアクティブにされたSCellを介して送信され得る。さらに、ビーム報告をトリガするシグナリングは、PCell、PSCell、又はSCellを介して送信され得る。
【0056】
一実施形態では、ビーム報告をトリガするシグナリングは、セルの情報(例えば、セルインデックス)を含むことができる。ビーム報告をトリガするシグナリングは、UEがどのセルについて報告することができるかを示すことができる。さらに、ビーム報告をトリガするシグナリングは、UEがどのセルについてビーム報告を実行する(例えば、ビーム報告を送信する)ことができるのかを示すことができる。
【0057】
一実施形態では、ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信したセルを介して、又はUEがSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信した後にアクティブにされるセルを介して送信され得る。さらに、ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信したセルではなく、UEがSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信した後にアクティブにされるセルではないセルを介して送信され得る。
【0058】
一実施形態では、ビーム測定は、ビーム報告をトリガする指示をUEが受信したとき、又はUEがSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信したときにトリガされ得る。例えば、UEがビーム報告のシグナリングを受信するとき、UEはビーム測定を実行することができる。次いで、UEは、ビーム測定に基づいてビーム情報を報告することができる。
【0059】
一実施形態では、ビーム報告は、セルのインデックス(例えば、sCellIndex)を含み、例えば、ビーム報告の内容がどのセルのためのものであるかを示すことができる。ビーム報告は、CQI、PMI(プリコーディング・マトリックス・インジケータ)、RI(ランク・インジケータ)、PTI(プリコーディング・タイプ・インジケータ)、及び/又はCRI(CSI−RSリソースインデックス)報告を含むことができる。さらに、ビーム報告は、アクティブにされるSCellのビーム情報を含むことができ、SCellのインデックスは、ビーム報告をトリガするシグナリングを介して指示され得る。追加的に、ビーム報告は、UEによって測定されるセルのビーム情報(例えば、ビームに関連するインデックス、及び/又はRSRP)を含むことができる。
【0060】
一実施形態では、ビーム報告は、ビーム報告をトリガしたセル、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信したセル、又はUEがSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信した後にアクティブにされるセルで送信され得る。さらに、ビーム報告は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信したセルではなく、UEがSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信した後にアクティブにされるセルではないセルを介して送信され得る。
【0061】
一実施形態では、ビーム指示は、どのネットワークビーム及び/又はUEビームをDL及び/又はUL送信に使用できるかをUEに指示することができる。ビーム指示は、ネットワーク及び/又はUEビームの情報を含むことができる。ビーム指示は、セルのインデックスを含み(sCellIndex)、例えば、ビーム指示がどのセルからのものであるか、及び/又はビーム指示がどのセルのためのものであるかを指示することができる。
【0062】
一実施形態では、ビーム指示は、SSブロックのインジケータ、CSI−RSのインジケータ、SRSのインジケータ、及び/又はビーム参照信号のインジケータを含むことができる。ビーム指示は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを送信したセル、ビーム報告をトリガするシグナリングを送信したセル、又はアクティブにされたセルであるセルを介して送信され得る。ビーム指示は、以前にアクティブにされた任意のSCell、又はPCell、PSCell、及び/又はSCellを介して送信され得る。
【0063】
追加的に、SCellが(例えば、RRC設定を介して)サービングセルのセットに追加され、最初に(initially)「アクティブ」にされる(例えば、3GPP仕様で指定されているか、又はRRCによって設定されている)場合、UEは、新しく追加されたSCellにいくつかの動作を適用する必要があり得る。例えば、DLの場合、UEは、追加されたSCellでPDCCH監視を行う可能性がある。ULの場合、UEは、例えば、追加されたSCellでのCQI報告(例えば、CQI報告を送信すること)及び/又はスケジューリング要求(又は参照信号送信、例えば、SRS)のためにPUCCH送信を実行する可能性がある。したがって、UEは、SCellが追加され、最初にアクティブにされるときに、例えば、SCellに対してどのネットワークビームを介してどのようにDL及び/又はUL送信を実行する(例えば、受信及び/又は送信する)かを決定する必要があり得る。さらに、追加されたSCellでのPDCCH監視、PUCCH送信、及び/又は参照信号送信のためのUEビームは、UEがビームフォーミングを使用してUEビームを生成する場合に、決定される必要がある。
図10は、最初にアクティブにされるSCellを追加する例を示す。
【0064】
SCellが追加され、最初にアクティブにされたときにSCellと通信するためにネットワークビーム及び/又はUEビームを決定するために、ネットワークは、ビーム測定の情報、例えば参照信号測定方向をUEが報告(又はフィードバックする)ようにすることができる。UEがビーム測定の情報(例えば、ビーム報告)をレポート(又はフィードバック)した後に、ネットワークはビーム指示をUEに指示することができる。次いで、UEは、ビーム指示にしたがって、追加されたSCellでDL及び/又はUL送信を実行する(例えば、受信及び/又は送信する)できる。
図11は、SCell追加のためにシグナリングを送信するときにビーム報告をトリガすることによって、ネットワークビーム及び/又はUEビームを決定する例を示す。
【0065】
ネットワークは、ネットワークによってSCellとして追加され得るセルのビーム測定の情報をUEが報告(又はフィードバック)することをトリガすることができる。UEがビーム測定の情報(例えば、ビーム報告)を報告(又はフィードバック)した後に、ネットワークは、SCellを追加するかどうかを決定することができる。ネットワークがSCellを追加したい場合、ネットワークはSCell追加指示を送信し、ビーム指示をUEに指示することができる。一実施形態では、SCell追加のためのシグナリング及びビーム指示は、一緒に又は別々に送信され得る。
図12は、SCell追加のためのシグナリングを送信する前にビーム報告をトリガすることによって、ネットワークビーム及び/又はUEビームを決定する例を示す。
【0066】
一実施形態では、ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCell追加を送信するシグナリングとすることができる。SCell追加のためのシグナリングが暗黙的にビーム報告をトリガしてもよい。ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCell追加のためのシグナリングの前に、又はSCell追加のシグナリングの後に送信され得る。ビーム報告をトリガするシグナリングは、以前に追加された任意のSCellを介して、又はPCell、PSCell、及び/又はSCellを介して送信され得る。ビーム報告をトリガするシグナリングは、セルの情報(例えば、セルインデックス)を含むことができる。ビーム報告をトリガするシグナリングは、UEがどのセルで報告できるかを示すことができる。ビーム報告をトリガするシグナリングは、UEがどのセルでビーム報告を実行する(例えば、ビーム報告を送信する)ことができるかを示すことができる。ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCell追加のためのシグナリングを送信したセルを介して送信され得る。ビーム報告をトリガするシグナリングは、UEがSCell追加のためのシグナリングを受信した後にアクティブにされたセルを介して送信され得る。ビーム報告をトリガするシグナリングは、SCell追加のためのシグナリングを送信したセルではなく、UEがSCell追加のためのシグナリングを受信した後にアクティブにされたセルでもないセルを介して送信され得る。
【0067】
一実施形態では、ビーム測定は、UEがビーム報告をトリガする指示を受信したとき、又はUEがSCell追加のためのシグナリングを受信したときにトリガされ得る。例えば、UEがビーム報告のシグナリングを受信するときに、UEはビーム測定を実行することができる。次いで、UEは、ビーム測定に基づいてビーム情報を報告することができる。
【0068】
一実施形態では、ビーム報告は、セルのインデックス(例えば、sCellIndex)を含み、例えば、ビーム報告の内容がどのセルのためのものであるかを示すことができる。ビーム報告は、CQI、PMI、RI、PTI、及び/又はCRI報告を含むことができる。さらに、ビーム報告は、追加されるSCellのビーム情報を含むことができ、SCellのインデックスは、ビーム報告をトリガするシグナリングを介して示される。ビーム報告は、UEによって測定されたセルのビーム情報(例えば、ビームに関連するインデックス、及び/又はRSRP)を含むことができる。ビーム報告は、ビーム報告をトリガしたセル、SCell追加のためのシグナリングを送信したセル、又はUEがSCell追加のためのシグナリングを受信した後にアクティブにされたセルで送信され得る。一実施形態では、ビーム報告は、SCell追加のためのシグナリングを送信したセルではなく、UEがSCell追加のためのシグナリングを受信した後にアクティブにされたセルでもないセルを介して送信され得る。
【0069】
一実施形態では、ビーム指示は、どのネットワークビーム及び/又はUEビームをDL及び/又はUL送信に使用できるかをUEに示すことができる。ビーム指示は、ネットワーク及び/又はUEビームの情報を含むことができる。ビーム指示は、セルのインデックス(例えば、sCellIndex)を含み、例えば、ビーム指示がどのセルからのものであるかを示す、及び/又はビーム指示がどのセルのためのものであるかを示すことができる。ビーム指示は、SSブロックのインジケータ、CSI−RSのインジケータ、SRSのインジケータ、又はビーム参照信号のインジケータを含むことができる。
【0070】
一実施形態では、ビーム指示は、SCell追加のためのシグナリングを送信したセル、ビーム報告をトリガするシグナリングを送信したセル、又は新たに追加されたセルであるセルを介して送信され得る。ビーム指示は、以前に追加された任意のSCell、又はPCell、PSCell、及び/又はSCellを介して送信され得る。
【0071】
一方、(例えば、SCellがアクティブにされたら)SCellのための正確なビーム情報を示すビーム指示をUEに送信するために、ネットワークは、アクティブにされたサービングセル(例えば、PCell及び/又は他のアクティブにされているSCell)を介してビーム指示を送信することができる。したがって、ビーム指示は、ビーム指示がどのセルのためのものであるかを示すために使用され得るセルインデックスをさらに含むことができる。セルインデックスにより、ネットワークは、任意のサービングセルを介してビーム指示、例えば、クロスセルビーム指示をUEに送信することができる。例えば、
図14では、UEは、PCellを介してビーム指示(セルインデックスを含む)を受信することができ、ビーム指示は、SCellのためのビーム情報を示すために使用することができる。したがって、UEは、ビーム指示に基づいて、SCellにおけるDL送信又はUL送信のためにビームを使用することができる。
【0072】
一実施形態では、ビーム指示は、PHYシグナリング(例えば、DCI)、MACシグナリング(例えば、MAC制御要素)、及び/又はRRCシグナリング(例えば、RRC設定メッセージ)を介して送信され得る。ビーム指示は、ビームのインジケータ(例えば、ビームインデックス)及び/又はビームのビットマップ(例えば、ビームのアクティブ化/非アクティブ化)を含むことができる。ビームのインジケータは、どのビームをDL送信及び/又はUL送信に使用できるかを示す(又は導出する)ために使用され得る。ビームのビットマップは、1つ以上のビームをDL送信及び/又はUL送信に使用する(又はアクティブ/非アクティブする)ことができることを示す(又は導出する)ために使用され得る。一実施形態では、ビーム指示は、ビームのための(RRC)設定に基づいてDL送信又はUL送信のためのビームを示す(又は導出する)ために使用され得る。
【0073】
より具体的には、ネットワークがSCellのためのビーム報告をトリガするかどうかは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されているかどうかに基づき得る。例えば、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されている場合、ネットワークはUEがビーム報告を送信するのをトリガすることができる。別の例として、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されていない場合、ネットワークは、UEがビーム報告を送信するのをトリガすることができない。一実施形態では、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されていない場合、ネットワークはSCellのためにUEでのランダムアクセス手順をトリガすることができる。
【0074】
一実施形態では、ネットワークがUEに対してSCellのためのビーム報告をトリガするかどうかは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されているかどうかに基づかなくてもよい。例えば、ネットワークは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されているときに、UEに対してSCellのためのビーム報告をトリガすることができる。別の例として、ネットワークは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されていないときに、UEに対してSCellのためのビーム報告をトリガすることができる。
【0075】
一実施形態では、ネットワークからSCellのためのビーム報告をトリガするシグナリングを受信するときに、UEがSCellのためのビーム報告をトリガするかどうかは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されているかどうかに基づき得る。例えば、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されている場合、UEは、ビームポートをトリガすることができる(例えば、参照信号を測定し、ビーム報告を送信する)。別の例として、SCellにおけるUEのアップリンクが同期していない場合、UEはビーム報告をトリガしなくてもよい。一実施形態では、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されていない場合、たとえビーム報告をトリガするシグナリングをUEが受信したとしても、UEはビーム報告手順を実行しなくてもよい。
【0076】
一実施形態では、ネットワークからSCellのためのビーム報告をトリガするシグナリングを受信するときに、UEがSCellのためのビーム報告をトリガするかどうかは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されているかどうかに基づかなくてもよい。例えば、UEは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されているときに、SCellのためのビーム報告をトリガすることができる。別の例として、UEは、SCellにおけるUEのアップリンクが同期されていないときに、SCellのためのビーム報告をトリガすることができる。
【0077】
一実施形態では、ビーム報告をトリガするシグナリング及びビーム指示は、UEによって個別に受信される。例えば、UEは、ビーム報告をトリガするシグナリングを受信することができるが、ビーム指示を受信しなくてもよい。別の例として、UEは、ビーム報告なしでビーム指示を受信することができる。別の例として、UEは、ビーム報告をトリガするシグナリングを受信することができ、次いで、ビーム報告を送信し、その後、ビーム指示を受信することができる。
【0078】
一実施形態では、ビーム報告をトリガするシグナリング及びビーム指示は、異なるセルによって送信され得る。代替的には、ビーム報告をトリガするシグナリング及びビーム指示は、同じセルによって送信され得る。
【0079】
一実施形態では、上述したUEは、ビームフォーミング能力を有するUE又はUEビームフォーミング能力を有さないUEとすることができる。UEは、ビーム報告のためにSSブロック及び/又はCSI−RSを選択することができる。例えば、UEは、最も強いビームペアリンク又はビームを選択することができる。UEはビーム指示を受信するためにビーム掃引を実行することができる。
【0080】
一実施形態では、ネットワーク(例えば、アクティブにされた及び/又は追加されたSCell)は、ビーム報告を受信するためにビーム掃引を実行することができる。より具体的には、ネットワークビームは、DLブロードキャスト信号(例えば、SSブロック)、DL参照信号(例えば、CSI−RS)、及び/又はUL参照信号(例えば、SRS)に関連付けられ得る。一実施形態では、ネットワークビームは、ネットワークRxビーム及び/又はネットワークTxビームから構成され得る。ネットワークビームは、ネットワークDLビーム及び/又はネットワークULビームから構成され得る。
【0081】
一実施形態では、UEビームは、DLブロードキャスト信号(例えば、SSブロック)、DL参照信号(例えば、CSI−RS)、及び/又はUL参照信号(例えば、SRS)と関連付けられ得る。UEビームは、UE Rxビーム及び/又はUE Txビーム、又はUE DLビーム及び/又はUE ULビームから構成され得る。
【0082】
図15は、アクティブにされたPCell及び非アクティブにされたSCellを含む少なくとも2つのサービングセルで設定されるUEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート1500である。ステップ1505では、UEは、SCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC(媒体アクセス制御)制御要素を受信する。ステップ1510では、UEは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素に基づいてSCellをアクティブにする。ステップ1515では、UEは、PCellを介してMAC制御要素によってビーム指示を受信し、ビーム指示はセルインデックスを含み、ビーム指示は、SCellにおいて使用される少なくとも1つのビームを導出するために使用される。ステップ1520では、UEは、SCellにおいてDL(ダウンリンク)送信又はUL(アップリンク)送信のために少なくとも1つのビームを使用する。
【0083】
一実施形態では、DL送信は、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)送信及びPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)送信のうちの少なくとも1つを含むことができる。言い換えると、DL送信のために少なくとも1つのビームを使用することは、少なくとも1つのビームを介してPDCCHをモニタすることを含むことができる。代替的に又は追加的に、DL送信のために少なくとも1つのビームを使用することは、少なくとも1つのビームを介してPDSCH送信を受信することを含むことができる。
【0084】
一実施形態では、UL送信は、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)送信、CQI(チャネル品質インジケータ)報告送信、スケジューリング要求、参照信号送信、及びPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信のうちの少なくとも1つを含むことができる。言い換えると、UL送信のために少なくとも1つのビームの使用することは、(i)少なくとも1つのビームを介してPUCCHを送信すること、(ii)少なくとも1つのビームを介してCQIを報告すること、(iii)少なくとも1つのビームを介してスケジューリング要求を送信すること、(iv)少なくとも1つのビームを介して参照信号(SRSなど)を送信すること、及び/又は(v)少なくとも1つのビームを介してPUSCHを送信することを含む。
【0085】
一実施形態では、セルインデックスは、ビーム指示がどのセル(例えば、SCell)のためのものであるかを示すことができる。少なくとも1つのビームは、ネットワークビーム又はUEビームとすることができる。
【0086】
図3及び
図4に戻って参照すると、アクティブにされたPCell及び非アクティブにされたSCellを含む少なくとも2つのサービングセルで設定されるUEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。プログラムコード312を実行して、UEが(i)SCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信し、(ii)SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素に基づいてSCellをアクティブにし、(iii)PCellを介してMAC制御要素によってビーム指示を受信し、ここで、ビーム指示はセルインデックスを含み、ビーム指示は、SCellにおいて使用される少なくとも1つのビームを導出するために使用され、(iv)SCellにおいてDL送信又はUL送信のために少なくとも1つのビームを使用する、ことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0087】
図16は、ネットワークノードの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート1600である。ステップ1605では、ネットワークノードは、アクティブにされたPCell及び非アクティブにされたSCellを含む少なくとも2つのサービングセルでUEを設定する。ステップ1610では、ネットワークノードは、SCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を送信する。ステップ1615では、ネットワークノードは、PCellを介してMAC制御要素によってビーム指示を送信し、ここで、ビーム指示は、セルインデックスを含み、ビーム指示は、SCellにおいて使用される少なくとも1つのビームを導出するためにUEによって使用される。ステップ1620では、ネットワークノードは、SCellにおけるDL送信又はUL送信のために少なくとも1つのビームを使用する。
【0088】
一実施形態では、DL送信は、PDCCH送信及びPDSCH送信のうちの少なくとも1つを含むことができる。言い換えると、DL送信のために少なくとも1つのビームを使用することは、少なくとも1つのビームを介してPDCCHを送信することを含むことができる。代替的に又は追加的に、DL送信のために少なくとも1つのビームを使用することは、少なくとも1つのビームを介してPDSCHを送信することを含むことができる。
【0089】
一実施形態では、UL送信は、PUCCH送信、CQI報告送信、スケジューリング要求、参照信号送信、及びPUSCH送信のうちの少なくとも1つを含むことができる。言い換えると、UL送信のために少なくとも1つのビームを使用することは、(i)少なくとも1つのビームを介してPUCCHを受信すること、(ii)少なくとも1つのビームを介してCQI報告を受信すること、(iv)少なくとも1つのビームを介して参照信号(SRSなど)を受信すること、及び/又は(v)少なくとも1つのビームを介してPUSCHを受信することを含む。
【0090】
一実施形態では、セルインデックスは、ビーム指示がどのセル(例えば、SCell)のためのものであるかを示すことができる。少なくとも1つのビームは、ネットワークビーム又はUEビームとすることができる。
【0091】
図3及び
図4に戻って参照すると、ネットワークノードの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、(i)アクティブにされたPCell及び非アクティブにされたSCellを含む少なくとも2つのサービングセルでUEを設定し、(ii)SCellをアクティブにするためのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を送信し、(iii)PCellを介してMAC制御要素によってビーム指示を送信し、ここで、ビーム指示は、セルインデックスを含み、ビーム指示は、SCellにおいて使用される少なくとも1つのビームを導出するためにUEによって使用され、(iv)SCellにおいてDL送信又はUL送信のために少なくとも1つのビームを使用する、ことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0092】
図17は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート1700である。ステップ1705では、UEは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素をネットワークノードから受信する。ステップ1710では、UEは、ビーム報告をネットワークノードに送信する。ステップ1715では、UEはビーム指示を受信し、ビーム指示はビームインジケータを含む。ステップ1720では、UEは、SCellをアクティブにする。ステップ1725では、UEは、SCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する。
【0093】
図3及び
図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素をネットワークノードから受信し、(ii)ビーム報告をネットワークノードに送信し、(iii)ビーム指示を受信し、ここで、ビーム指示はビームインジケータを含み、(iv)SCellをアクティブにし、(v)ビーム指示に基づいてSCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する、ことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0094】
図18は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート1800である。ステップ1805では、UEは、ビーム報告をトリガするシグナリングをネットワークノードから受信する。ステップ1810では、UEは、ビーム報告をネットワークノードに送信する。ステップ1815では、UEはビーム指示を受信し、ビーム指示はビームインジケータを含む。ステップ1820では、UEは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素をネットワークノードから受信する。ステップ1825では、UEは、SCellをアクティブにする。ステップ1830では、UEは、ビーム指示に基づいてSCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する。
【0095】
図3及び
図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ビーム報告をトリガするシグナリングをネットワークノードから受信し、(ii)ビーム報告をネットワークノードに送信し、(iii)ビーム指示を受信し、ここで、ビーム指示はビームインジケータを含み、(iv)SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素をネットワークノードから受信し、(v)SCellをアクティブにし、(vi)ビーム指示に基づいてSCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する、ことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0096】
図19は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート1900である。ステップ1905では、UEは、指示をネットワークノードから受信し、その指示は、SCellを追加することである。ステップ1910では、UEは、ビーム報告をネットワークノードに送信する。ステップ1915では、UEは、ビーム指示を受信し、ビーム指示はビームインジケータを含む。ステップ1920では、UEは、SCellをアクティブにする。ステップ1925では、UEは、ビーム指示に基づいてSCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する。
【0097】
図3及び
図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)指示をネットワークノードから受信し、その指示はSCellを追加し、(ii)ビーム報告をネットワークノードに送信し、(iii)ビーム指示を受信し、ここで、ビーム指示がビームインジケータを含み、(iv)SCellをアクティブにし、(v)ビーム指示に基づいてSCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する、ことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0098】
図20は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート2000である。ステップ2005では、UEは、ビーム報告をトリガするシグナリングをネットワークノードから受信する。ステップ2010では、UEは、ビーム報告をネットワークノードに送信する。ステップ2015では、UEは、ビーム指示を受信し、ビーム指示はビームインジケータを含む。ステップ2020では、UEは、指示をネットワークノードから受信し、その指示は、SCellを追加することである。ステップ2025では、UEは、SCellをアクティブにする。ステップ2030では、UEは、ビーム指示に基づいてSCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する。
【0099】
図3及び
図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ビーム報告をトリガするシグナリングをネットワークノードから受信し、(ii)ビーム報告をネットワークノードに送信し、(iii)ビーム指示を受信し、ここで、ビーム指示はビームインジケータを含み、(iv)指示をネットワークノードから受信し、その指示は、SCellを追加することであり、(v)SCellをアクティブにし、(vi)ビーム指示に基づいて、SCellでの送信のために少なくとも1つのビームを使用する、ことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して上述の動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0100】
上述の実施形態との関連で、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素は、少なくとも1つのSCellをアクティブ又は非アクティブにするために使用されることができる。
【0101】
一実施形態では、SCellは、アクティブにする前に非アクティブにされているSCellとする。代替的には、SCellを最初にアクティブにすることができる。代替的には、SCellは、指示を受信する前にUEにサービスしていないSCellとすることができる。
【0102】
一実施形態では、シグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素と共に受信され得る。シグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信するとき、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信する前、又はSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信した後に受信され得る。さらに、シグナリングは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を送信しているセルから受信され得る。
【0103】
一実施形態では、ビーム指示は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素と共に受信(又は送信)され得る。ビーム指示は、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信(又は送信)するとき、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御要素を受信(又は送信)する前、又はSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC制御を受信(又は送信)した後に受信され得る。
【0104】
一実施形態では、指示は、RRCシグナリング(例えば、RRC接続再設定)とすることができる。その指示は、SCellのインジケータ(例えば、sCellIndex)を含むことができる。
【0105】
一実施形態では、シグナリングは、指示と共に受信され得る。シグナリングは、その指示を受信するとき、指示を受信する前、又は指示を受信した後に受信され得る。シグナリングは、その指示を送信しているセルから受信され得る。同様に、ビーム指示はその指示と共受信され得る。ビーム指示は、その指示を受信するとき、その指示を受信する前、又はその指示を受信した後に受信され得る。
【0106】
一実施形態では、信号はビーム報告をトリガすることができる。UEがその信号を受信するときに、UEはビーム測定を実行することができる。シグナリングは、SCell又はPCellから受信され得る。シグナリングは、SCellではないセルから受信され得る。シグナリングは、セルのインジケータ、例えば、セルインデックスを含むことができる。
【0107】
一実施形態では、ビーム報告は、ビームに関連付けられた参照信号を少なくとも測定し、測定結果を報告するためのものであるとすることができる。ビーム報告は、少なくとも1つのビームのインジケータ、セルのインジケータ(例えば、セルインデックス)、参照信号受信パワーの情報、及び/又はUEによって測定される任意のセルのビーム情報を含むことができる。
【0108】
一実施形態では、ビーム指示は、少なくとも1つのビームのインジケータ及び/又はセルのインジケータ(例えば、セルインデックス)を含むことができる。
【0109】
一実施形態では、少なくとも1つのビームは、少なくともネットワークビーム及び/又はUEビームから構成することができる。少なくとも1つのビームは、DLブロードキャスト信号(例えば、SSブロック)、DL参照信号(例えば、CSI−RS)、又はUL参照信号(例えば、SRS)に関連付けられることができる。
【0110】
一実施形態では、送信は、DL送信又はUL送信とすることができる。
【0111】
一実施形態では、SCellがアクティブにされている場合、UEはDLデータ送信を実行してもよく、ULデータ送信を実行してもよく、SCellでのPDCCHを監視してもよく、及び/又は参照信号の測定を行ってもよい。SCellがアクティブにされている場合、UEは、SCellでのCQI、PMI、RI、PTI、及び/又はCRIを報告することができる。さらに、UEは、SCellでのPUCCH送信を実行することができる。
【0112】
一実施形態では、参照信号は、SSブロック、CSI−RS、又はビームに関する任意の参照信号とすることができる。
【0113】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してよく、本明細書に開示されている如何なる特定の構造、機能、又は両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様は、他の如何なる態様からも独立に実装されてよく、これら態様のうちの2つ以上が種々組み合わされてよい。例えば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置が実装されてよく、方法が実現されてよい。追加的に、本明細書に記載された態様のうちの1つ以上の追加又は代替で、他の構造、機能、又は構造と機能を用いて、このような装置が実装されるようになっていてもよいし、このような方法が実現されるようになっていてもよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、パルス位置又はオフセットに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。
【0114】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジ及び技術のいずれかを使用して、情報及び信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はこれらの任意の組合せによって表わしてよい。
【0115】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディング又はその他何らかの技術を用いて設計することがあるデジタル実装、アナログ実装、又はこれら2つの組合せ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、又は両者の組合せとして実装されてよい。このハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途及びシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0116】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを含み、IC内、IC外、又はその両方に存在するコード又は命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、又はその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組合せとして実装されてよい。
【0117】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序又は階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序又は階層に限定されることを意図していない。
【0118】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法又はアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組合せにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令及び関連するデータを含む)ソフトウェアモジュール及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD−ROM等のデータメモリ、又は当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出し及び記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0119】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、又は適応を網羅することを意図している。