特許第6694071号(P6694071)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6694071詰め替え可能な分注システム及び構成部品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6694071
(24)【登録日】2020年4月20日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】詰め替え可能な分注システム及び構成部品
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/12 20060101AFI20200427BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20200427BHJP
【FI】
   A47K5/12 A
   B05C11/10
【請求項の数】21
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-542111(P2018-542111)
(86)(22)【出願日】2015年11月4日
(65)【公表番号】特表2019-501744(P2019-501744A)
(43)【公表日】2019年1月24日
(86)【国際出願番号】US2015058965
(87)【国際公開番号】WO2017078692
(87)【国際公開日】20170511
【審査請求日】2018年10月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】510250467
【氏名又は名称】エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100146466
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 正俊
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100202418
【弁理士】
【氏名又は名称】河原 肇
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー エム.シュルツ
(72)【発明者】
【氏名】ケネス ティー.ドビズル
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン エル.ショールズ
【審査官】 下井 功介
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04341240(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0199662(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0232168(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 5/00〜 5/18
B05C11/10
B65D83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
詰め替え可能な分注システムであって、
ドッキングコネクタを含む充填ステーションであって、前記充填ステーションが、化学製品濃縮物から化学製品溶液を分注するように構成されている、充填ステーションと、
前記充填ステーションから分注されるある量の前記化学製品溶液受容するように構成された製品パッケージと、
前記製品パッケージの首部内に嵌合された装備挿入部であって、前記装備挿入部が、前記ドッキングコネクタと嵌合し、かつそれらと封止接続を形成するように構成されている、装備挿入部と、を備え、前記装備挿入部が、
装備挿入部本体であって、前記装備挿入部本体の第1の側面から前記装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、前記流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含む、装備挿入部本体と、
第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部が前記流体通路の前記第1の側面に向かって配置された状態で、前記装備挿入部本体の前記流体通路内に嵌合するように構成された管状返し部材であって、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第2の孔を有する、管状返し部材と、
前記管状返し部材の前記第1の端部と前記周方向突起との間に配置されたチェックボール封止部と、
前記流体通路内で前記チェックボール封止部に対して閉位置に付勢されたチェックボールであって、前記閉位置と開位置との間で、前記第2の孔内で摺動するようにさらに配置されている、チェックボールと、をさらに備え、
前記ドッキングコネクタが、
ドッキングコネクタ本体と、
前記装備挿入部が前記ドッキングコネクタと嵌合されると、前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記チェックボールを押圧し、かつ前記閉位置から前記開位置まで前記チェックボールを移動させ、それにより、前記ある量の前記化学製品溶液が前記充填ステーションから前記製品パッケージに分注されるように構成された充填プローブと、をさらに備える、詰め替え可能な分注システム。
【請求項2】
前記製品パッケージが、出力ポートをさらに含み、前記分注システムが、前記製品パッケージの前記出力ポートに嵌合されたポンプをさらに備える、請求項1に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項3】
前記製品パッケージ及び前記ポンプを受容するように構成されたディスペンサをさらに備え、前記ディスペンサが、別個の量の化学製品溶液を前記製品パッケージから分注させるディスペンサアクチュエータをさらに含む、請求項2に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項4】
前記充填ステーションが、スイッチをさらに含み、前記充填ステーションが、前記化学製品濃縮物を希釈剤と混合して、前記化学製品溶液を形成し、前記装備挿入部が前記ドッキングコネクタと嵌合されたときに、かつ前記スイッチの作動時に、前記充填ステーションが、前記化学製品溶液を前記流体通路を通して前記製品パッケージ内にさらに分注する、請求項1に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項5】
前記装備挿入部本体が、
前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記装備挿入部本体の前記第2の側面まで通気路を画定する通気孔と、
前記通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部と、
前記通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブであって、前記管状通気プローブが、前記通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、前記管状通気プローブが、前記閉位置と開位置との間で、前記通気路内で摺動するようにさらに配置されている、管状通気プローブと、をさらに備える、請求項1に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項6】
前記管状通気プローブが、肩部をさらに含み、前記肩部は、前記管状通気プローブが前記閉位置にあるときに、前記通気プローブ封止部とともに封止部を形成し、前記管状通気プローブが前記開位置にあるときに、空気が前記製品パッケージから抜け得る、請求項に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項7】
前記管状通気プローブが、前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記通気孔を通ってアクセス可能な通気プローブ先端部をさらに含む、請求項に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項8】
前記ドッキングコネクタが、前記装備挿入部が前記ドッキングコネクタと嵌合されたときに、前記通気プローブ先端部を押圧し、かつ前記管状通気プローブを前記閉位置から前記開位置まで移動させるように構成された通気タブをさらに含む、請求項7に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項9】
前記管状返し部材が、長手方向に延在するガイドレールをさらに含み、前記チェックボールが、前記閉位置と前記開位置との間で、前記ガイドレール内で摺動するようにさらに配置されている、請求項1に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項10】
前記製品パッケージが、0.953g/cc超の密度を有する高密度ポリエチレン樹脂を含む、請求項1に記載の詰め替え可能な分注システム。
【請求項11】
封止ポートを形成する装備挿入部であって、製品パッケージに前記封止ポートを通して化学製品溶液が充填され得、前記装備挿入部が、
装備挿入部本体であって、前記装備挿入部本体の第1の側面から前記装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、前記流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含む、装備挿入部本体と、
第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部が前記流体通路の前記第1の側面に向かって配置された状態で、前記装備挿入部本体の前記流体通路内に嵌合するように構成された管状返し部材であって、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第2の孔を有する、管状返し部材と、
前記管状返し部材の前記第1の端部と前記周方向突起との間に配置された封止部と、
前記流体通路内の前記封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールであって、前記閉位置と開位置との間で、前記第2の孔内で摺動するようにさらに配置されて
それにより、ある量の前記化学製品溶液を充填ステーションから前記製品パッケージに分注することができる、チェックボールと、を備える、装備挿入部。
【請求項12】
前記装備挿入部本体が、
前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記装備挿入部本体の前記第2の側面まで通気路を画定する通気孔と、
前記通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部と、
前記通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブであって、前記管状通気プローブが、前記通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、前記管状通気プローブが、前記閉位置と開位置との間で、前記通気路内で摺動するようにさらに配置されている、管状通気プローブと、をさらに備える、請求項11に記載の装備挿入部。
【請求項13】
前記管状通気プローブが、肩部をさらに含み、前記肩部は、前記管状通気プローブが前記閉位置にあるときに、前記通気プローブ封止部とともに封止部を形成し、前記管状通気プローブが前記開位置にあるときに、空気が前記製品パッケージから抜け得る、請求項12に記載の装備挿入部。
【請求項14】
前記管状通気プローブが、前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記通気孔を通ってアクセス可能な通気プローブ先端部をさらに含む、請求項12に記載の装備挿入部。
【請求項15】
前記管状返し部材が、長手方向に延在するガイドレールをさらに含み、前記チェックボールが、前記閉位置と前記開位置との間で、前記ガイドレール内で摺動するようにさらに配置されている、請求項11に記載の装備挿入部。
【請求項16】
前記装備挿入部本体が、
前記装備挿入部本体の前記第1の側面の周りに配置された周縁と、
前記装備挿入部本体の側壁の周りに配置された複数の周方向装備タブと、をさらに備え、
前記周方向装備タブ及び前記周縁が、前記製品パッケージの首部を受容するように構成されている、請求項11に記載の装備挿入部。
【請求項17】
前記チェックボールが、ステンレス鋼を含む、請求項11に記載の装備挿入部。
【請求項18】
前記製品パッケージが、0.953g/cc超の密度を有する高密度ポリエチレン樹脂を含む、請求項11に記載の装備挿入部。
【請求項19】
請求項11に記載の装備挿入部を備える、詰め替え可能な製品パッケージ。
【請求項20】
首部を有する製品ボトルをさらに備え、前記装備挿入部本体が、前記製品ボトルの前記首部内に嵌合される、請求項19に記載の詰め替え可能な製品パッケージ。
【請求項21】
詰め替え可能な製品パッケージであって、
1つ以上の側壁及び首部を有し、ある量の分注された化学製品溶液を受容するように構成された製品パッケージと、
封止ポートを形成する装備挿入部であって、前記製品パッケージに前記封止ポートを通して前記化学製品溶液が充填され得る、装備挿入部と、を備え、前記装備挿入部が、
前記製品パッケージの前記首部内に封止可能に嵌合されるように構成された装備挿入部本体であって、装備挿入部本体の第1の側面から前記装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、前記流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含む、装備挿入部本体と、
第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部が前記流体通路の前記第1の側面に向かって配置された状態で、前記装備挿入部本体の前記流体通路内に嵌合するように構成された管状返し部材であって、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第2の孔を有する、管状返し部材と、
前記管状返し部材の前記第1の端部と前記周方向突起との間に配置された封止部と、
前記流体通路内の前記封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールであって、前記閉位置と開位置との間で、前記第2の孔内で摺動するようにさらに配置されて、それにより、前記ある量の前記化学製品溶液を充填ステーションから前記製品パッケージに分注することができる、チェックボールを備える、詰め替え可能な製品パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体分注システム及びその構成部品に関する。
【背景技術】
【0002】
手洗いは、ホスピタリティ(ホテル、レストラン等)及び医療(病院、高齢者福祉施設等)を含む、多くの産業において重要である。手洗いを促進するために、手洗浄製品を分注する流体ディスペンサが、施設の従業員または客、医療施設の従業員、患者、もしくは訪問者、または他者による手洗いのために台所または手洗所のシンクに近接して設置され得る。そのような流体ディスペンサは、所望の流体製品の補給品を収容しているカートリッジまたは可撓性バッグなどの、使い捨てまたは詰め替え可能な製品容器を収容する。流体は、例えば、発泡体、液体、及び/またはゲルを含み得る。ディスペンサは、一般に、壁掛け式であり、流体製品の補給品が詰め替えられ得るか、または取り換えられ得るようにディスペンサハウジングの開閉を許容するヒンジ式カバーを含む。いくつかの流体ディスペンサは、ディスペンサ上のハンドル、バー、またはボタンを押し引きすることによって手動で作動される。他の流体ディスペンサは、ディスペンサに近接したユーザまたはユーザの手の存在を感知することによって自動的に分注する。
【発明の概要】
【0003】
概して、本開示は、詰め替え可能な分注システム及びその構成部品に関する。
【0004】
一例において、本開示は、ドッキングコネクタを含む充填ステーションを備える詰め替え可能な分注システムを対象とし、充填ステーションが、化学製品濃縮物から化学製品溶液を分注するように構成され、製品パッケージが、ある量の化学製品濃縮物を収容するように構成され、装備挿入部が、ドッキングコネクタと嵌合し、かつそれらと封止接続を形成するように構成され、装備挿入部が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含む装備挿入部本体をさらに備え、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含み、管状返し部材が、第1の端部及び第2の端部を有し、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体の流体通路内に嵌合するように構成され、返し部材が、第1の端部から第2の端部まで延在する第2の孔と、返し部材の第1の端部と周方向突起との間に配置されたチェックボール封止部と、流体通路内でチェックボール封止部に対して閉位置に付勢され、閉位置と開位置との間で、第2の孔内で摺動するようにさらに配置されているチェックボールを有し、ドッキングコネクタが、ドッキングコネクタ本体と、装備挿入部がドッキングコネクタと嵌合されると装備挿入部本体の第1の側面からチェックボールを押圧し、かつ閉位置から開位置までチェックボールを移動させるように構成された充填プローブと、をさらに備える。
【0005】
装備挿入部本体は、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで通気路を画定する通気孔、通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部、及び通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブをさらに含み得、通気プローブが、通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、閉位置と開位置との間で、通気路内で摺動するようにさらに配置される。
【0006】
別の例において、本開示は、製品パッケージに封止ポートを通して流体化学製品が充填され得る封止ポートを形成し、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含む装備挿入部本体を備える、装備挿入部を対象とし、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含み、管状返し部材が、第1の端部及び第2の端部を有し、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体の流体通路内に嵌合するように構成され、返し部材が、第1の端部から第2の端部まで延在する第2の孔と、返し部材の第1の端部と周方向突起との間に配置された封止部と、流体通路内の封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールと、を有し、チェックボールが、閉位置と開位置との間で、第2の孔内で摺動するようにさらに配置される。装備挿入部本体は、装備挿入部本体の第1の側面の周りに配置された周縁、及び装備挿入部本体の側壁の周りに配置された複数の周方向装備タブをさらに含み、装備タブ及び周縁が、製品パッケージの首部を受容するように構成される。
【0007】
別の例において、本開示は、装備挿入部を備える詰め替え可能な製品パッケージを対象とする。詰め替え可能な製品パッケージは、首部を有する製品ボトルをさらに備え得、装備挿入部本体が、製品ボトルの首部内に嵌合される。
【0008】
別の例において、本開示は、1つ以上の側壁及び首部を有する製品パッケージ、ならびに製品パッケージに封止ポートを通して流体化学製品が充填され得る封止ポートを形成する装備挿入部を対象とし、装備挿入部が、製品パッケージの首部内に封止可能に嵌合するように構成された装備挿入部本体を備え、装備挿入部本体が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含み、管状返し部材が、第1の端部及び第2の端部を有し、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体の流体通路内に嵌合するように構成され、返し部材が、第1の端部から第2の端部まで延在する第2の孔と、返し部材の第1の端部と周方向突起との間に配置された封止部と、流体通路内の封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールと、を有し、チェックボールが、閉位置と開位置との間で、第2の孔内で摺動するようにさらに配置される。
【0009】
1つ以上の例の詳細が、添付の図面及び以下の記述に記載される。他の特徴及び利点は、記述及び図面から、かつ特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】例示的な詰め替え可能な分注システムを示す図である。
図1B】ドアが開いている図1Aの例示的な充填ステーションハウジングを示し、図1Cは、異なるドアが開いている図1Aの例示的な充填ステーションハウジングを示す。
図2A図1Aにおいて示されるような製品パッケージから化学製品を分注するために使用され得る例示的なディスペンサを示す。
図2B図1Aにおいて示されるような製品パッケージから化学製品を分注するために使用され得る例示的なディスペンサを示す。
図3A】ドッキングコネクタと嵌合された例示的な装備挿入部の断面図であり、開位置にあるチェックボールを示す。
図3B】閉位置にあるチェックボールを示す、例示的な装備挿入部の断面図である。
図3C】例示的なチェックボール封止部のリングの斜視図である。
図3D】閉位置にあるチェックボールを示す例示的な装備挿入部の拡大断面図である。
図4】装備挿入部返しの斜視図である。
図5A】例示的な装備挿入部の例示的な返し、ばね、ボール、及びボール封止部の分解図である。
図5B】例示的な装備挿入部内で組み立てられた例示的な返し、ばね、ボール、及びボール封止部を示す図である。
図6A】閉位置、開位置、及び真空逃がし位置それぞれにおける例示的な装備挿入部を示す断面図である。
図6B】閉位置、開位置、及び真空逃がし位置それぞれにおける例示的な装備挿入部を示す断面図である。
図6C】閉位置、開位置、及び真空逃がし位置それぞれにおける例示的な装備挿入部を示す断面図である。
図7】例示的なドッキングコネクタとドッキングされた例示的な装備挿入部本体のそれぞれ上部斜視図及び下部斜視図である。
図8】例示的なドッキングコネクタとドッキングされた例示的な装備挿入部本体のそれぞれ上部斜視図及び下部斜視図である。
図9】例示的な装備挿入部の上面図である。
図10】例示的な装備挿入部の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
概して、本開示は、詰め替え可能な分注システム及びその構成部品を対象とする。本システムは、自動再充填ステーションとドッキングするように構成された1つ以上の再利用可能または詰め替え可能な製品パッケージを含み得る。自動充填ステーションは、自動的に濃縮された化学製品を希釈剤と混合し、その結果生じる化学製品溶液を分注する。製品パッケージは、自動再充填ステーションにおいてドッキングコネクタと嵌合するように構成された装備挿入部を含み得る。製品パッケージが充填ステーションとドッキングされると、ドッキングコネクタと装備挿入部の連携は、化学製品が製品パッケージ内に分注される際に、空気が製品パッケージの内部から出ることを可能とし得る。化学製品が製品パッケージから分注されると、装備挿入部は、製品パッケージの内部に空気が入ることをさらに可能とし得、製品パッケージの壁の損壊を防止する。装備挿入部及びドッキング接続は、希釈された化学製品溶液を製品パッケージ内に分注した後にできる副産物をなくすようにさらに構成され得、そのため製品パッケージが充填ステーションからの乾燥休止を達成することを可能としている。一旦ドッキング接続から取り外されると、例示的な装備挿入部は、通常条件下でいずれの配向においても漏れない製品パッケージのための確たる密封封止部を提供する。
【0012】
図1Aは、例示的な詰め替え可能な分注システム100を示す。詰め替え可能な分注システム100は、充填ステーション110及び少なくとも1つの製品パッケージ152を含む。本明細書に記載の例において、製品パッケージ152は、再利用可能または詰め替え可能となり得る。充填ステーション110は、自動的に濃縮された化学製品を希釈剤と混合し、その結果生じる化学製品溶液を製品パッケージ152に分注する。充填ステーション110内に位置付けられた濃縮物容器118(図1Bを参照)は、化学製品濃縮物を保管する。充填ステーション110は、希釈剤(水など)を受容するためにさらに接続される。充填ステーション内の混合ポンプ(図示せず)は、自動的に濃縮物容器118から適切な量の化学製品濃縮物を引き出し、目標の濃度を有する化学製品溶液を作製するために、それを適切な量の希釈剤と混合する。例えば、ハンドソープ濃縮の場合において、希釈率は、5:1(5の部分の希釈剤の、1の部分の濃縮物に対する)または10:1となり得る。しかしながら、いずれの希釈率も使用され得、本開示は、この点において限定されないということが理解されるであろう。
【0013】
例示的な詰め替え可能な分注システム100は、これに限定されることはないが、ハンドクレンザー、液体石鹸、ローション、ゲル、発泡体、シャンプー、ハンドクリーム、殺菌剤、消毒剤、泡、合成洗剤、漂白剤、清浄材、洗濯用製品、食器洗い用製品などを含む、いずれの種類の濃縮化学製品とともに使用され得る。他の例において、システム100は、いずれの他の種類の化学製品とともに使用され得る。
【0014】
充填ステーション110は、充填ステーションハウジング122、アクチュエータ112、ならびにドア120A及び120Bを含む。図1Bは、ドア120Bが開いている状態の図1Aの例示的な充填ステーションハウジング122を示す。窓116は、ユーザが濃縮物容器118の中に残っている濃縮物の量を見ることを許容する。ロック116は、許可を受けたユーザのみが充填ステーションハウジングの内部にアクセスすることを確実とし、変更を許容するために、充填ステーションハウジング122をユーザが係止することを許容する。ドア120Bの開放は、濃縮物容器118が空になったとき、または異なる化学製品の分注が所望されたとき、濃縮物容器118が取り換えられ得るように、充填ステーションハウジング122の内部へのアクセスを許容する。図1Cは、ドア120Aが開いている図1Aの例示的な充填ステーションハウジングを示す。ドア120Aの開放は、充填ステーションハウジング122の内部へのアクセスならびに自動充填ポンプ115及びドッキングコネクタ300へのアクセスを許容する。製品パッケージの装備挿入部がドッキングコネクタ300と嵌合されると、アクチュエータ112の作動が、自動充填ポンプ115を、自動で濃縮物容器118内に保管された濃縮化学製品を希釈剤と混合し、その結果生じる化学製品溶液を、製品パッケージ装備挿入部によって画定された充填ポートを通って製品パッケージ内に分注させる。
【0015】
再度図1Aを参照すると、例示的な製品パッケージ152は、ある量の化学製品を収容するように構成された密閉型製品パッケージを形成する1つ以上の側壁155を含む。製品パッケージ152は、製品パッケージに入口ポートを通して化学製品が充填され得る首部156によって画定された入口ポート、及び化学製品が出口ポート158Aを通して製品パッケージから分注され得る出口ポート158Aをさらに含む。製品パッケージ152の首部156内に嵌合された装備挿入部200は、充填ステーションハウジング122内に位置付けられたドッキングコネクタ(例えば、図3を参照)と封止接続を形成するように構成される。装備挿入部200は、製品パッケージ152が充填ポートを通して再充填され得る充填ポートを形成する。一旦ドッキング接続から取り外されると、装備挿入部200は、通常条件下でいずれの配向においても漏れない製品パッケージ152のための確たる封止部を提供する。装備挿入部200及びドッキング接続は、溶液を製品パッケージ152内に分注した後にできる副産物をなくすようにさらに構成され得、そのため製品パッケージの充填が完了した後、製品パッケージ152が充填ステーションからの乾燥休止を達成することを可能としている。
【0016】
製品パッケージ152は、ポンプ154にさらに接続され得、化学製品が製品パッケージ152から分注されることを許容する。図1Aの例において、製品パッケージ152及びポンプ154は、製品パッケージ152及びポンプ154上のねじ山158A及び158Bとそれぞれ嵌合することによって接続される。製品パッケージ152及びポンプ154は、図2A及び2Bにおいて示されるような製品ディスペンサ180などの、製品ディスペンサ内に順に搭載され得る。ポンプ154は、任意の形態の化学製品、例えば、液体、発泡体、ゲル、アルコール発泡体等を送達するように構成され得る。いくつかの例において、ポンプ154及び製品パッケージ152の組み合わせは、広範囲の製品の粘度及び密度に対して、製品パッケージ152の最大99%の製品排出を提供し得る。
【0017】
図2A及び2Bは、製品パッケージ152などの製品パッケージから化学製品を分注するために使用され得る例示的なディスペンサ180を示す。図2Aにおいて示されるように、ディスペンサ180は、ディスペンサカバー182及び押棒184を含む。図2Bは、カバー182及び押棒184が取り外された例示的なディスペンサ180を示す。押棒184は、ユーザによって作動されると、分注機構188をポンプ154と係合させて、矢印186によって示されるように別個の量の化学製品の分注をもたらす。他の例において、異なる種類の手動アクチュエータが、押棒184の代わりに使用され得る。代替的に、ディスペンサ180は、ディスペンサに近接したユーザの手の存在を検出し、検出に対してある量の流体を分注するようにアクチュエータを自動的に動作させるセンサを含み得る。
【0018】
例示的なディスペンサ180などのハンドケアディスペンサは、概して、従業員、一般の人、または他のユーザによる手洗いを促進するために台所、病院の部屋、洗面所、または他の場所内のシンクに近接して設置される。ディスペンサが使用される環境(例えば、ホスピタリティまたはレストランなどの場所、それとは対称的な医療用の場所)、分注される流体の種類、及び/または組織または企業体の特定の要求によって、分注される流体製品の所望量は、異なり得る。いくつかの例において、ポンプ154及び/またはディスペンサ180は、その両方がその全体の参照によって本明細に組み込まれる、Pelkeyらにより2014年10月7日に発行された、米国特許第8,851,331号及びPelkeyにより2015年3月31日に発行された、米国特許第8,991,655号において示され、記載されるように実装され得る。しかしながら、他のポンプ及び/またはディスペンサの設計がまた、使用され得、本開示はこの点において限定されないということが理解されるであろう。
【0019】
再充填ステーション110、製品パッケージ152、装備挿入部200、及びポンプ154の組み合わせが、ユーザが濃縮された化学薬品に接触することのない「閉ループ」詰め替え可能な分注システムをもたらす。再充填ステーションは、濃縮された化学製品の正確な希釈率を自動的に提供し、装備挿入部とドッキングコネクタの封止接続は、これがない場合、作業者を強力な化学薬品にさらすことを大幅に低減させる。詰め替え可能な分注システム100は、このように使用しやすさ、作業者の安全、及び希釈された化学薬品溶液の調製における正確性を増加させ得る。
【0020】
図3Aは、例示的なドッキングコネクタ300と嵌合された例示的な装備挿入部200の断面図であり、チェックボール封止部のリング216に対して開位置にあるチェックボール212を示す。ドッキングコネクタ300は、図1において示されるような充填ステーション110などの充填ステーションの受容コネクタを形成し得る。ドッキングコネクタ300は、ドッキングコネクタ本体304、充填プローブ302、及び通気タブ306を含む。装備挿入部200は、装備挿入部本体の第1の側面201から装備挿入部本体の第2の側面203まで流体通路を画定する第1の孔209を含む装備挿入部本体204を含み、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起223を形成する内壁205をさらに含む。
【0021】
装備挿入部本体はまた、返し部材220、チェックボール212、ばね214、及び通気プローブ208を含む。装備挿入部本体204は、複数の装備タブ202及び縁203をさらに含む。装備挿入部本体200は、ドッキング封止部206、ボール封止部216、通気プローブ封止部210、及び装備縁封止部218をさらに含む。返し部材220は、概ね管状形状であり、第1端部及び第2端部を含み、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体204の流体通路内に嵌合するように構成され、返し部材は、第1の端部から第2の端部まで延在する孔も含む。
【0022】
図1の製品パッケージ152などの、製品パッケージ内に挿入されたとき、装備挿入部本体は、縁203と装備タブ202との間で製品パッケージ152の首部156を受容する。装備タブ202は、製品パッケージ152の首部156内に装備挿入部本体204を挿入中、内側に屈曲し、その後製品パッケージ152の首部156が、縁203及び装備タブ202によって画定された空間内に完全に受容されると元に戻る。装備タブ202によって与えられた力が装備縁封止リング218に抗して製品パッケージ152の首部156を押して、装備挿入部本体204と製品パッケージ152の首部156との間に封止部を提供する。
【0023】
装備挿入部本体200及びドッキングコネクタ300は、化学製品が、例えば再充填ステーション110から製品パッケージ152などの製品パッケージまで、ユーザを強力な化学薬品濃縮物にさらすことなく、送達され得るような閉ループシステムを協働して提供する。完全にドッキングされると、ドッキングコネクタ本体304の充填プローブ302は、チェックボール212を押圧して、矢印160によって示されるように製品パッケージの中に製品が流入することを可能とする。製品パッケージがドッキングされる一方で、ドッキングコネクタ本体304のタブ304は、通気プローブ208を押圧し、混入した空気が通気開口部211を通って製品パッケージから排出されることを可能とする。ドッキング封止部206は、製品が装備挿入部本体204とドッキングコネクタ本体304との間から漏れ出ることを防止する。充填プローブ302は、装備挿入部200がドッキングコネクタ300と嵌合されると、装備挿入部本体の第1の側面201からチェックボール212を押圧し、かつ封止部216に対する閉位置から封止部216に対する開位置までチェックボール212を移動させるように構成される。
【0024】
いくつかの例において、一旦パッケージがドッキングコネクタ300から取り外されると、チェックボール212は、チェックボール封止部216に対して閉位置に付勢される。図3Aの例において、付勢力は、ボール封止リング216(または単純にチェックボール封止部216)に抗してチェックボールを押すばね214によって提供され、確たる漏れ防止封止部を形成する。しかしながら、チェックボールに付勢するための他の機構もまた、使用され得、本開示はこの点に限定されないということが理解されるであろう。ユーザは、製品がパッケージから排出することなくいずれの配向においても運搬、移送、または保管し得る。製品を分注するために、ユーザは、閉ループシステムであるため容器を開ける必要がない。製品パッケージの内容物は、それぞれのディスペンサユニット内での通常使用中に分注/排出される。
【0025】
図3Bは、チェックボール封止リング216に対して閉位置にあるチェックボール212を示す、例示的な装備挿入部200の断面図である。封止リング216は、返し220の上縁及び装備挿入部本体204によって形成された内部縁突起によって画定された溝の中に着座される。装備挿入部200がドッキングコネクタ300と嵌合しないとき、ばね214によって提供された力が、チェックボール212を上方に、かつ封止リング216に抗して押し、チェックボール212と封止リング216とのインターフェースにおいて封止部を作る。
【0026】
図3Cは、例示的なチェックボール封止リング216の斜視図であり、図3Dは、チェックボール封止リング216に対して閉位置にあるチェックボール212を示す例示的な装備挿入部200の拡大断面図である。例示的な封止リング216は、概して、非円形の断面を有するトーラス形状である。封止リングは、例えばエラストマ材料を使用して作製され得る。封止リング216は、平らな封止表面217、ならびに装備封止表面215A及び215Bを含む、非円形断面を有する。装備封止表面215A及び215Bは、装備挿入部本体204の長手方向孔209内で形成された内部突起223の幾何学形状に合うような形状である。このように、閉位置にあるチェックボール212に提示された封止リング216の封止表面217は、円形の断面を有する封止リングと比較して封止インターフェースに関して比較的大きな表面領域を提示する。
【0027】
封止リング216は、返し220の上縁221及び装備挿入部本体204を通して長手方向孔209内に形成された内部突起223の下表面によって画定された溝の中に着座される。装備挿入部本体の孔209の長手方向軸は、返し220が孔209内に受容されると、返し220の長手方向孔226(例えば、図5Bを参照)と概ね整列(例えば、同一直線上)する。装備挿入部200がドッキングコネクタ300と嵌合しないとき、ばね214によって提供された力が、チェックボール212を上方に、かつ封止リング216に抗して押し、チェックボール212と封止リング216とのインターフェースにおいて封止部を作る。再度、封止リング216の平らな封止部表面217のため、比較的大きな表面領域が、円形の断面を有する封止リングと比較して、封止リング216とチェックボール212との間の封止部インターフェースに提供される。
【0028】
図4は、装備挿入部返し220の斜視図である。返し220は、装備挿入部本体204内に嵌合するような大きさである。返し220は、1つ以上のガイドレール222、返し先端部224、長手方向孔226、及びばねシート228を含む。図5Aは、例示的な装備挿入部300の例示的な返し220、ばね214、ボール212、及びボール封止部216の分解図である。図5Bは、例示的な装備挿入部300内で組み立てられた例示的な返し220、ばね214、ボール212、及びボール封止部216を示す断面図である。ガイドレール222は、封止された位置から開位置までのチェックボール212の移動をガイドする大きさである。孔226の周囲の周りに形成される内部縁は、孔226内のばね214を支持するばねシート228を形成する。
【0029】
図6A〜6Cは、閉位置、開位置、及び真空逃がし位置それぞれにおける装備挿入部を示す断面図である。図6Aにおいて示されるような閉位置で、チェックボール212は、ばね214(図6Aには表示目的のため示されず)によって提供されたばね力によってボール封止部216に抗して保持される。一旦装備挿入部本体204がドッキングコネクタ本体304と完全にドッキングすると、充填プローブ302が、チェックボール212を押圧し、それを図6Aにおいて示される閉位置から図6Bにおいて示されるような開位置まで移動させる。開位置で、流体は、充填プローブ302を通って、チェックボール212の周り、及び製品パッケージ内に分注される。
【0030】
一旦製品パッケージが充填ステーションから取り外され、そのため装備挿入部本体204がドッキングコネクタ本体304から取り外されると、ばね214(図6A〜6Cにおいて示されず)によって提供された張力は、チェックボール212をボール封止部216に抗して押し、強力な封鎖が形成され、化学製品が装備挿入部300によって提供された充填ポートを通って製品パッケージから排出することを防止する。製品パッケージは、図2A及び2Bにおいて示されるような例示的なディスペンサ180などの、化学製品ディスペンサ内に搭載され得る。製品が、続いて、押棒の手動での作動もしくは運動または感知センサによる自動の作動によってなど、製品パッケージから分注されると、製品パッケージ内の不完全真空が、装備挿入部本体302のチェックボール212及び封止部216によって提供された封止部のために作り出される。しかしながら、いくつかの例において、ばね214のばね張力は、製品の分注の間、製品パッケージの圧力の均衡を維持するように設計される。例えば、ばね張力は、製品パッケージからの化学製品の分注によって生じる不完全真空が、図6Cにおいて示されるように、空気が入ることを可能とし、製品パッケージの損壊を防止するために十分なほどボール212をボール封止部216から引き離すようになり得る。
【0031】
いくつかの例において、充填プローブ302の先端部は、図6A〜6Cにおいて示されるように、そこから化学製品溶液が分注される充填プローブ302において、チェックボール212を押圧し、開口部312からチェックボール212を分離する突出リブ310を含み得る。充填操作は、装備挿入部の封止表面の下(つまり、装備から製品パッケージ封止部216及びドッキング封止部206の下)で行うため、製品の残留積層が軽減される。このことは、ドッキングコネクタ300及び装備挿入部200からの清潔な分離を達成することに役立ち得る。
【0032】
図7及び8は、ドッキングコネクタ300と嵌合された装備挿入部200のそれぞれ上部斜視図及び下部斜視図である。図4に対して上記で示されるように、ドッキングコネクタ300は、図1において示されるような充填ステーション110などの、充填ステーションの受容コネクタを形成し得る。ドッキングコネクタ300は、ドッキングコネクタ本体304、充填プローブ302、及び通気タブ306を含む。装備挿入部200は、装備挿入部本体204、返し220、チェックボール212、ばね214、及び通気プローブ208を含む。装備挿入部本体204は、複数の装備タブ202及び縁203をさらに含む。装備挿入部本体200は、ドッキング封止部206、ボール封止部216、通気プローブ封止部210、及び装備縁封止部218をさらに含む。
【0033】
図1の製品パッケージ152などの製品パッケージ内に挿入されると、装備挿入部本体は、縁203と装備タブ202との間の製品パッケージ152の首部156を受容する。装備タブ202は、製品パッケージ152の首部156内に装備挿入部本体204を挿入中、内側に屈曲し、製品パッケージ152の首部156が縁203及び装備タブ202によって画定された空間内に完全に受容されると元に戻る。装備タブ202によって与えられた力が装備縁封止リング218に抗して製品パッケージ152の首部156を押して、装備挿入部本体204と製品パッケージ152の首部156との間に封止部を提供する。
【0034】
装備挿入部本体200及びドッキングコネクタ300は、化学製品が、例えば再充填ステーション110から製品パッケージ152などの製品パッケージまで、ユーザを強力な化学薬品濃縮物にさらすことなく、送達され得るような閉ループシステムを協働して提供する。完全にドッキングされると、ドッキングコネクタ本体304の充填プローブ302は、チェックボール212を押圧して、矢印160によって示されるように製品パッケージの中に製品が流入することを可能とする。返し226を通って延在する長手方向孔226は、チェックボール212を受容する。ばね214は、孔226内に嵌合し、ばねシート214によって支持される。チェックボール212は、閉位置(ドッキングされない)と開位置(ドッキングされる)との間ガイドレール222内で移動する。チェックボール212の移動は、ばね214によって抵抗される。ばね214は、返し220の内周の周りのガイドレール222の基部で形成されたばねシート228によって支持される。
【0035】
ガイドレール222は、チェックボール212の適切な整合を維持し、封止部216に対するチェックボール212のずれを防止することに役立つ。返し220の上縁は、ボール封止部216の一定の位置付けを維持し、ボール封止部216が外れないようにすることに役立つ。
【0036】
チェックボール212は、その上に作用する力によってガイドレール222に沿った線状の経路内で移動する。一旦着座すると、ばね214は、(製品パッケージから化学製品の分注によって提供された)十分なクラッキング圧力が封止部を破るまで、チェックボール212とOリング封止部216との間で確たる封止部を作る。
【0037】
製品パッケージがドッキングされる間、ドッキングコネクタ本体304のタブ304は、通気プローブ先端部208Aを押圧し、通気プローブ208を下方に(図7及び8において示されるように)移動させる。通気プローブ208のこの移動は、通気プローブ肩部208Bが通気プローブ封止部210からさらに離れるように移動させ、そのため製品パッケージが充填されている間製品パッケージから混入した空気が製品パッケージから排出されることを可能とする。ドッキング封止部206は、化学製品が、装備挿入部本体204とドッキングコネクタ本体304との間から漏れ出ることを防止する。
【0038】
一旦製品パッケージ(及びそのため装備挿入部本体204)がドッキングコネクタ300から取り外されると、ばね214によって提供された力が、ボール封止部216に抗してチェックボールを押し、確たる漏れ防止封止部を形成する。ユーザは、化学製品の漏れ無しで、いずれの配向においても運搬、移送、または保管し得る。
【0039】
充填及び通気を達成するための特定の例示的な機構が機能しているが、代替的な方法もまた、使用され得、本開示はこの点において限定されない。例えば、これらの機能は、複合弁、ダックビル弁、電磁弁、通気された膜、EPDMボール、アンブレラバルブ等を使用して達成され得る。
【0040】
図9は、例示的な装備挿入部200の上面図である。図9において見られるのは、装備挿入部本体204、縁203、装備封止部218、通気プローブ先端部208A、通気タブ306(装備挿入部本体の上部304における開口部211を通して見える)、ボール212、及び返し220である。
【0041】
図10は、例示的な装備挿入部200の下面図である。図10において見られるのは、装備挿入部本体204、係止タブ202、通気プローブ基部208C、ボール212、及び返し220である。
製品パッケージ152は、様々な分注アプリケーションに合うようないずれの適切な大きさとなり得る。例えば、手洗いアプリケーション用に、製品パッケージ152は、1250ml(70グラム)、750ml(40グラム)、及び/またはいずれの他の適切なサイズのボトルなど、多様な大きさにおいて販売され得る。いくつかの例において、製品パッケージ152は、軽量で100%リサイクル可能な高密度ポリエチレン(HDPE)からなる。例えば、製品パッケージは、0.953g/cc超の密度(ASTM D1505による)を有する高密度ポリエチレン樹脂を利用して形成され得る。いくつかのアプリケーションにおいて、製品パッケージは、再生された使用済み樹脂(PCR)の割合(例えば、25%)を組み込み得る。製品パッケージ設計は、小さな面積を維持しながら、充填体積を最大とすることを目的とし得る。これは、薄型上張りを設計することと、挿入部を係止タブを介して永久的に付着させる機構として内側終端部を使用することによって達成され得る。製品パッケージ、装備挿入部、及びドッキング接続は、システムが防漏であり続けることを確実とするために強い耐性及び高品質の終端部を有して設計され得る。
【0042】
いくつかの例において、製品パッケージの幾何学形状及び特性は、製品の排出中の損壊に抵抗または損壊を防止するために設計され得る。例えば、面取角部が、製品パッケージ変形の制御に役立ち、より良い耐落下衝撃性を促進し得る。いくつかの例において、チェックボール封止部のクラッキング圧力は、軽量HDPE製品パッケージの損壊の前に破れるように設計され得る。
【0043】
図1Aにおいて示されるような製品パッケージ152などのいくつかの例において、ねじ山付コネクタ158Aは、適合するねじピッチを有する適切なポンプの種類が製品パッケージと嵌合されることを確実とするために、独自のねじピッチで設計され得る。
【0044】
チェックボール封止部のリング216、同様にドッキング封止部206、装備封止部218、及び通気プローブ封止部は、EPDMゴム(エチレンプロピレンジエンモノマー(Mクラス)ゴム)などの、エラストマ材料を含み得る。いくつかの例において、チェックボール封止部のリング216の幾何学形状は、平らな封止表面がチェックボール212に提示され、円形断面を有する封止リングと比較すると封止表面用の比較的広い表面領域を提供するようになる。
【0045】
チェックボール212は、ステンレス鋼(または他の非多孔質材料)か、もしくはエラストマかどちらかとなり得る。
【0046】
ばね214は、金属かまたはプラスチックのいずれかとなり得る。例えば、ばねは、300シリーズのステンレス鋼またはハステロイ金属ブレンドとなり得る。ばねの長さは、不完全真空が封止部を破ることを許可する一方で、最良の漏れ防止封止部を提供するために最適化され得、そのため空気が化学製品の分注中に製品パッケージの中に入ることを可能とし、製品パッケージの損壊を防止する。いくつかの例において、ばねの自由長は、約18mmを測定する。しかしながら、ばねのパラメータは、特定のアプリケーションによって変化し得、本開示は、この点において限定されないということが理解されるであろう。
【0047】
いくつかの例において、ばね及び/またはばね定数を選ぶとき考慮され得る因子は、チェックボール212を押圧するために必要とされる力は、充填ステーションとのドッキングのし易さ及びそのため充填のし易さを促進するために高くなりすぎるべきではないこと、ばねは閉位置にあるときに、確たる漏れ防止封止部を提供するためにチェックボールに十分な力を提供するべきであること、製品パッケージからの化学製品の分注により生じる不完全真空は、ばねの力を止めるために十分でありチェックボールが封止部から離れるように引き、そのため装備挿入部が製品パッケージと釣り合うように挿入することを可能とすることを、含み得る。空気を製品パッケージシステム内に戻すことを可能とすることは、非通気製品ポンプを使用する場合、製品パッケージの損壊を防止するために役立ち得る。
【0048】
本明細書において記載された例示的な詰め替え可能な分注システム及び構成部品は、いくつかの利点を提供し得る。例えば、詰め替え可能な分注システムは、化学製品の分注に関連付けられたコストを削減することに役立ち得る。例えば、濃縮製剤が、濃縮パックを使用する複数の再充填のための十分な製品を提供し得る。ユーザは、1組の詰め替え可能な製品パッケージを購入し、再充填し、1回使用の容器と比較してより長期間同じ一式を再利用し得る。濃縮処方は、たいてい清掃用具室、クローゼット、またはカート内の日用品がある、収納空間を削減することに役立ち得る。濃縮処方はまた、輸送コスト、輸送頻度、梱包コスト、及び廃棄物回収を削減ことに役立ち得る。例えば、製品パッケージがおよそ10回再充填され、再利用され得る場合、詰め替え可能な製品パッケージの利用は、1回使用の容器と比較すると廃棄物を最大90%まで削減し得る。可撓性製品パッケージは、剛性のハンドケアボトルよりも軽量となり得る。いくつかの例において、製品パッケージは、100%リサイクル可能な材料を含み得、多用されながら最大1年間持続し得る。加えて、ユーザは、都合の良いときに製品パッケージを「合わせる」ことができる。このことでユーザが製品パッケージを取り換える暇のないとき、忙しい期間のために準備しておくことが可能となる。いくつかの例において、ポンプの設計とボトルの連携は、製品パッケージから99%以上の排出をもたらし得る。このことはユーザにより多くの製品提供し、製品の埋め立てをより少なくすることをもたらし得る。
【0049】
例1:ドッキングコネクタを含む充填ステーションを備える詰め替え可能な分注システムであって、充填ステーションが、化学製品濃縮物から化学製品溶液を分注するように構成されており、製品パッケージが、ある量の化学製品濃縮物を収容するように構成されており、装備挿入部が、ドッキングコネクタと嵌合し、かつそれらと封止接続を形成するように構成されており、装備挿入部が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含む装備挿入部本体をさらに備え、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含み、管状返し部材が、第1の端部及び第2の端部を有し、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体の流体通路内に嵌合するように構成されており、返し部材が、第1の端部から第2の端部まで延在する第2の孔と、返し部材の第1の端部と周方向突起との間に配置されたチェックボール封止部と、流体通路内でチェックボール封止部に対して閉位置に付勢され、閉位置と開位置との間で、第2の孔内で摺動するようにさらに配置されているチェックボールと、を有し、ドッキングコネクタが、ドッキングコネクタ本体と、装備挿入部がドッキングコネクタと嵌合されると装備挿入部本体の第1の側面からチェックボールを押圧し、かつ閉位置から開位置までチェックボールを移動させるように構成された充填プローブと、をさらに備える、詰め替え可能な分注システム。
【0050】
例2:製品パッケージが、出力ポートをさらに含み、分注システムが、製品パッケージの出力ポートに嵌合されたポンプをさらに備える、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0051】
例3:製品パッケージ及びポンプを受容するように構成されたディスペンサをさらに備え、ディスペンサが、別個の量の化学製品を製品パッケージから分注させるディスペンサアクチュエータをさらに含む、例2の詰め替え可能な分注システム。
【0052】
例4:充填ステーションが、スイッチをさらに含み、装備挿入部がドッキングコネクタと嵌合されたときに、かつスイッチの作動時に、充填ステーションが、化学製品溶液を流体通路を通して製品パッケージ内に分注する、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0053】
例5:装備挿入部本体が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで通気路を画定する通気孔と、通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部と、通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブと、をさらに備え、通気プローブが、通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、閉位置と開位置との間で、通気路内で摺動するようにさらに配置されている、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0054】
例6:通気プローブが、肩部をさらに含み、通気プローブ肩部が、通気プローブが閉位置にあるときに、通気プローブ封止部とともに封止部を形成し、通気プローブが開位置にあるときに、空気が製品パッケージから抜け得る、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0055】
例7:通気プローブが、装備挿入部本体の第1の側面から通気孔を通ってアクセス可能な通気プローブ先端部をさらに含む、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0056】
例8:ドッキングコネクタが、装備挿入部がドッキングコネクタと嵌合されたときに、通気プローブ先端部を押圧し、かつ通気プローブを閉位置から開位置まで移動させるように構成された通気タブをさらに含む、例7の詰め替え可能な分注システム。
【0057】
例9:返し部材が、長手方向に延在するガイドレールをさらに含み、チェックボールが、閉位置と開位置との間で、ガイドレール内で摺動するようにさらに配置されている、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0058】
例10:製品パッケージが、0.953g/cc超の密度を有する高密度ポリエチレン樹脂を含む、例1の詰め替え可能な分注システム。
【0059】
例11:封止ポートを形成する装備挿入部であって、製品パッケージに封止ポートを通して流体化学製品が充填され得、装備挿入部が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含む装備挿入部本体を備え、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含み、管状返し部材が、第1の端部及び第2の端部を有し、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体の流体通路内に嵌合するように構成されており、返し部材が、第1の端部から第2の端部まで延在する第2の孔と、返し部材の第1の端部と周方向突起との間に配置された封止部と、流体通路内の封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールと、を有し、チェックボールが、閉位置と開位置との間で、第2の孔内で摺動するようにさらに配置されている、装備挿入部。
【0060】
例12:装備挿入部本体が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで通気路を画定する通気孔と、通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部と、通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブと、をさらに備え、通気プローブが、通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、閉位置と開位置との間で、通気路内で摺動するようにさらに配置されている、例11の装備挿入部。
【0061】
例13:通気プローブが、肩部をさらに含み、通気プローブ肩部が、通気プローブが閉位置にあるときに、通気プローブ封止部とともに封止部を形成し、通気プローブが開位置にあるときに、空気が製品パッケージから抜け得る、例12の装備挿入部。
【0062】
例14:通気プローブが、装備挿入部本体の第1の側面から通気孔を通ってアクセス可能な通気プローブ先端部をさらに含む、例12の装備挿入部。
【0063】
例15:返し部材が、長手方向に延在するガイドレールをさらに含み、チェックボールが、閉位置と開位置との間で、ガイドレール内で摺動するようにさらに配置されている、例11の装備挿入部。
【0064】
例16:装備挿入部本体が、装備挿入部本体の第1の側面の周りに配置された周縁と、装備挿入部本体の側壁の周りに配置された複数の周方向装備タブと、をさらに備え、装備タブ及び周縁が、製品パッケージの首部を受容するように構成されている、例11の装備挿入部。
【0065】
例17:チェックボールが、ステンレス鋼を含む、例11の装備挿入部。
【0066】
例18:製品パッケージが、0.953g/cc超の密度を有する高密度ポリエチレン樹脂を含む、例11の装備挿入部。
【0067】
例19:例11の装備挿入部を備える、詰め替え可能な製品パッケージ。
【0068】
例20:首部を有する製品ボトルをさらに備え、装備挿入部本体が、製品ボトルの首部内に嵌合される、例19の詰め替え可能な製品パッケージ。
【0069】
例21:1つ以上の側壁及び首部を有する製品パッケージと、製品パッケージに封止ポートを通して流体化学製品が充填され得る封止ポートを形成する装備挿入部と、を備える、詰め替え可能な製品パッケージであって、装備挿入部が、製品パッケージの首部内に封止可能に嵌合するように構成された装備挿入部本体を備え、装備挿入部本体が、装備挿入部本体の第1の側面から装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、装備挿入部本体が、流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含み、管状返し部材が、第1の端部及び第2の端部を有し、第1の端部が流体通路の第1の側面に向かって配置された状態で、装備挿入部本体の流体通路内に嵌合するように構成されており、返し部材が、第1の端部から第2の端部まで延在する第2の孔と、返し部材の第1の端部と周方向突起との間に配置された封止部と、流体通路内の封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールと、を有し、チェックボールが、閉位置と開位置との間で、第2の孔内で摺動するようにさらに配置されている、詰め替え可能な製品パッケージ。
【0070】
種々の例が記載されている。これら及び他の例は、以下の特許請求の範囲内にある。
[項目1]
詰め替え可能な分注システムであって、
ドッキングコネクタを含む充填ステーションであって、前記充填ステーションが、化学製品濃縮物から化学製品溶液を分注するように構成されている、充填ステーションと、
ある量の前記化学製品濃縮物を収容するように構成された製品パッケージと、
前記製品パッケージの首部内に嵌合された装備挿入部であって、前記装備挿入部が、前記ドッキングコネクタと嵌合し、かつそれらと封止接続を形成するように構成されている、装備挿入部と、を備え、前記装備挿入部が、
装備挿入部本体であって、前記装備挿入部本体の第1の側面から前記装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、前記流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含む、装備挿入部本体と、
第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部が前記流体通路の前記第1の側面に向かって配置された状態で、前記装備挿入部本体の前記流体通路内に嵌合するように構成された管状返し部材であって、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第2の孔を有する、管状返し部材と、
前記返し部材の前記第1の端部と前記周方向突起との間に配置されたチェックボール封止部と、
前記流体通路内で前記チェックボール封止部に対して閉位置に付勢されたチェックボールであって、前記閉位置と開位置との間で、前記第2の孔内で摺動するようにさらに配置されている、チェックボールと、をさらに備え、
前記ドッキングコネクタが、
ドッキングコネクタ本体と、
前記装備挿入部が前記ドッキングコネクタと嵌合されると、前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記チェックボールを押圧し、かつ前記閉位置から前記開位置まで前記チェックボールを移動させるように構成された充填プローブと、をさらに備える、詰め替え可能な分注システム。
[項目2]
前記製品パッケージが、出力ポートをさらに含み、前記分注システムが、前記製品パッケージの前記出力ポートに嵌合されたポンプをさらに備える、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目3]
前記製品パッケージ及び前記ポンプを受容するように構成されたディスペンサをさらに備え、前記ディスペンサが、別個の量の化学製品を前記製品パッケージから分注させるディスペンサアクチュエータをさらに含む、項目2に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目4]
前記充填ステーションが、スイッチをさらに含み、前記充填ステーションが、前記化学製品濃縮物を希釈剤と混合して、前記化学製品溶液を形成し、前記装備挿入部が前記ドッキングコネクタと嵌合されたときに、かつ前記スイッチの作動時に、前記充填ステーションが、前記化学製品溶液を前記流体通路を通して前記製品パッケージ内にさらに分注する、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目5]
前記装備挿入部本体が、
前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記装備挿入部本体の前記第2の側面まで通気路を画定する通気孔と、
前記通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部と、
前記通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブであって、前記通気プローブが、前記通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、前記通気プローブが、前記閉位置と開位置との間で、前記通気路内で摺動するようにさらに配置されている、管状通気プローブと、をさらに備える、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目6]
前記通気プローブが、肩部をさらに含み、前記通気プローブ肩部は、前記通気プローブが前記閉位置にあるときに、前記通気プローブ封止部とともに封止部を形成し、前記通気プローブが前記開位置にあるときに、空気が前記製品パッケージから抜け得る、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目7]
通気プローブが、前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記通気孔を通ってアクセス可能な通気プローブ先端部をさらに含む、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目8]
前記ドッキングコネクタが、前記装備挿入部が前記ドッキングコネクタと嵌合されたときに、前記通気プローブ先端部を押圧し、かつ前記通気プローブを前記閉位置から前記開位置まで移動させるように構成された通気タブをさらに含む、項目7に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目9]
前記返し部材が、長手方向に延在するガイドレールをさらに含み、前記チェックボールが、前記閉位置と前記開位置との間で、前記ガイドレール内で摺動するようにさらに配置されている、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目10]
前記製品パッケージが、0.953g/cc超の密度を有する高密度ポリエチレン樹脂を含む、項目1に記載の詰め替え可能な分注システム。
[項目11]
封止ポートを形成する装備挿入部であって、製品パッケージに前記封止ポートを通して流体化学製品が充填され得、前記装備挿入部が、
装備挿入部本体であって、前記装備挿入部本体の第1の側面から前記装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、前記流体通路の内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含む、装備挿入部本体と、
第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部が前記流体通路の前記第1の側面に向かって配置された状態で、前記装備挿入部本体の前記流体通路内に嵌合するように構成された管状返し部材であって、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第2の孔を有する、管状返し部材と、
前記返し部材の前記第1の端部と前記周方向突起との間に配置された封止部と、
前記流体通路内の前記封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールであって、前記閉位置と開位置との間で、前記第2の孔内で摺動するようにさらに配置されている、チェックボールと、を備える、装備挿入部。
[項目12]
前記装備挿入部本体が、
前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記装備挿入部本体の前記第2の側面まで通気路を画定する通気孔と、
前記通気路内の周方向内部突起の周りに配置された通気プローブ封止部と、
前記通気路内に嵌合するように構成された管状通気プローブであって、前記通気プローブが、前記通気プローブ封止部に対して閉位置に付勢され、前記通気プローブが、前記閉位置と開位置との間で、前記通気路内で摺動するようにさらに配置されている、管状通気プローブと、をさらに備える、項目11に記載の装備挿入部。
[項目13]
前記通気プローブが、肩部をさらに含み、前記通気プローブ肩部は、前記通気プローブが前記閉位置にあるときに、前記通気プローブ封止部とともに封止部を形成し、前記通気プローブが前記開位置にあるときに、空気が前記製品パッケージから抜け得る、項目12に記載の装備挿入部。
[項目14]
通気プローブが、前記装備挿入部本体の前記第1の側面から前記通気孔を通ってアクセス可能な通気プローブ先端部をさらに含む、項目12に記載の装備挿入部。
[項目15]
前記返し部材が、長手方向に延在するガイドレールをさらに含み、前記チェックボールが、前記閉位置と前記開位置との間で、前記ガイドレール内で摺動するようにさらに配置されている、項目11に記載の装備挿入部。
[項目16]
前記装備挿入部本体が、
前記装備挿入部本体の前記第1の側面の周りに配置された周縁と、
前記装備挿入部本体の側壁の周りに配置された複数の周方向装備タブと、をさらに備え、
前記装備タブ及び前記周縁が、前記製品パッケージの首部を受容するように構成されている、項目11に記載の装備挿入部。
[項目17]
前記チェックボールが、ステンレス鋼を含む、項目11に記載の装備挿入部。
[項目18]
前記製品パッケージが、0.953g/cc超の密度を有する高密度ポリエチレン樹脂を含む、項目11に記載の装備挿入部。
[項目19]
項目11に記載の装備挿入部を備える、詰め替え可能な製品パッケージ。
[項目20]
首部を有する製品ボトルをさらに備え、前記装備挿入部本体が、前記製品ボトルの前記首部内に嵌合される、項目19に記載の詰め替え可能な製品パッケージ。
[項目21]
詰め替え可能な製品パッケージであって、
1つ以上の側壁及び首部を有する製品パッケージと、
封止ポートを形成する装備挿入部であって、製品パッケージに前記封止ポートを通して流体化学製品が充填され得る、装備挿入部と、を備え、前記装備挿入部が、
前記製品パッケージの前記首部内に封止可能に嵌合されるように構成された装備挿入部本体であって、装備挿入部本体の第1の側面から前記装備挿入部本体の第2の側面まで流体通路を画定する第1の孔を含み、前記流体通路の前記内部の周りに周方向突起を形成する内壁をさらに含む、装備挿入部本体と、
第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部が前記流体通路の前記第1の側面に向かって配置された状態で、前記装備挿入部本体の前記流体通路内に嵌合するように構成された管状返し部材であって、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第2の孔を有する、管状返し部材と、
前記返し部材の前記第1の端部と前記周方向突起との間に配置された封止部と、
前記流体通路内の前記封止部に対して閉位置にばね付勢されたチェックボールであって、前記閉位置と開位置との間で、前記第2の孔内で摺動するようにさらに配置されている、チェックボールを備える、詰め替え可能な製品パッケージ。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5A-5B】
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10