(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6694555
(24)【登録日】2020年4月21日
(45)【発行日】2020年5月13日
(54)【発明の名称】封筒印刷システム、及び封筒に印刷する方法
(51)【国際特許分類】
B65H 1/14 20060101AFI20200427BHJP
B65H 5/02 20060101ALI20200427BHJP
B65H 5/24 20060101ALI20200427BHJP
【FI】
B65H1/14 320B
B65H5/02 H
B65H5/24
【請求項の数】19
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-532724(P2019-532724)
(86)(22)【出願日】2017年1月23日
(65)【公表番号】特表2020-502008(P2020-502008A)
(43)【公表日】2020年1月23日
(86)【国際出願番号】US2017014632
(87)【国際公開番号】WO2018111318
(87)【国際公開日】20180621
【審査請求日】2019年8月23日
(31)【優先権主張番号】15/382,649
(32)【優先日】2016年12月17日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516205041
【氏名又は名称】サンテ・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】ロス,ロバート・シー
(72)【発明者】
【氏名】パーカー,ケネス・オライン
(72)【発明者】
【氏名】ディバー,ジョセフ・マーティン
【審査官】
西本 浩司
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第08939274(US,B1)
【文献】
特開2006−213459(JP,A)
【文献】
米国特許第05356129(US,A)
【文献】
実開昭51−134981(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00 − 3/68
B65H 5/24
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
封筒に印刷するための封筒印刷システムにおいて、
a.プリンタであって、一方の側にピックアップアセンブリと媒体入力スロットとを含み、前記ピックアップアセンブリは前記媒体入力スロット内に配置されている、プリンタと、
b.前記プリンタに隣接して配置された封筒フィーダであって、封筒を支持して下流方向に移動させるためのコンベアを1つのみ含み、下流に移動する封筒は、前記ピックアップアセンブリで封筒の水平なスタックとして集まるように強いられる、前記媒体入力スロットに隣接して配置された下流端部を含む、封筒フィーダと、
c.前記ピックアップアセンブリで前記集められた封筒のスタック内に保持されている封筒の数を判断するために前記ピックアップアセンブリに配置されたセンサとを含み、
d.前記封筒印刷システムは、前記封筒フィーダ内の前記封筒の移動を制御するための、前記プリンタから前記封筒フィーダへの通信リンクを含み、
e.前記センサ及び通信リンクは、前記封筒フィーダのコンベアに、前記ピックアップアセンブリで集められた封筒のスタックになるように前記封筒を下流に押させ、前記封筒印刷システムは、前記集められた封筒のスタックで予め選択された数の封筒に維持するように適合され、前記プリンタは、前記スタックから前記プリンタ内の印刷領域へ封筒を搬送する、封筒印刷システム。
【請求項2】
請求項1に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダは、前記封筒が下流方向に移動するにつれて、前記コンベア上に装填された封筒を、実質的に垂直な状態から実質的に水平な状態に移行させるようにさらに構成された、封筒印刷システム。
【請求項3】
請求項2に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダを制御するための前記通信リンクを介して前記ピックアップアセンブリの前記センサに接続された前記封筒フィーダ内の制御回路をさらに含み、前記封筒フィーダは、それを動かすための前記少なくとも1つのコンベアベルトに接続された駆動モータを含み、前記制御回路は前記駆動モータの動きを変化させる、封筒印刷システム。
【請求項4】
請求項3に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリの前記センサは、ピックアップアセンブリローラに隣接して配置されるとともに前記集められた封筒のスタックの高さを記録して、前記通信リンクを介して前記制御回路に前記高さを伝達するように構成された読み取りセンサを有するセンサアセンブリを含む、封筒印刷システム。
【請求項5】
請求項4に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリにおける前記集められた封筒のスタックが空になったことを判断して、そのような空の状態のときに前記封筒フィーダに信号を送るためのセンサをさらに含む、封筒印刷システム。
【請求項6】
請求項5に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダは、前記下流端部から遠い端部で前記封筒を前記封筒フィーダ上で実質的に垂直な状態に配向するための封筒バックストップを含む、封筒印刷システム。
【請求項7】
請求項1に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリの前記センサは、ピックアップアセンブリローラに隣接して配置されるとともに前記集められた封筒のスタックの高さを記録して、前記通信リンクを介して前記封筒フィーダの制御回路に前記高さを伝達するように構成された読み取りセンサを有するセンサアセンブリを含む、封筒印刷システム。
【請求項8】
請求項7に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダは、下流方向に実質的に垂直な状態から実質的に水平な状態まで前記コンベア上に封筒を装填される、封筒印刷システム。
【請求項9】
請求項1に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダを制御するために前記通信リンクを介して前記ピックアップアセンブリの前記センサに接続された前記封筒フィーダ内の制御回路をさらに含み、前記封筒フィーダは、それを動かすための前記少なくとも1つの搬送ベルトに接続された駆動モータを含み、前記制御回路は前記モータの動きを変える、封筒印刷システム。
【請求項10】
請求項9に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリで前記集められた封筒のスタックが空になったことを判断して、そのような空の状態のときに前記封筒フィーダに信号を送るためのセンサをさらに含む、封筒印刷システム。
【請求項11】
封筒に印刷するための封筒印刷システムにおいて、
a.プリンタであって、前記プリンタの一方の側に媒体入力スロットと、前記封筒を取り上げて前記媒体入力スロットから前記プリンタ内の印刷領域に搬送するための前記媒体入力スロット内に配置された手段とを含む、プリンタと、
b.前記プリンタに隣接して配置された封筒フィーダであって、封筒を下流方向に搬送するための搬送手段を1つのみ含み、下流に移動する封筒が前記搬送手段によりピックアップアセンブリ手段で封筒の水平なスタックとして集まるように強いられる、前記媒体入力スロットに隣接して配置された下流端部をさらに含む、封筒フィーダと、
c.前記ピックアップアセンブリ手段で前記集められた封筒のスタック内に保持されている封筒の数を判断するために前記ピックアップアセンブリに配置されたセンサ手段とを含み、
d.前記封筒印刷システムは、前記封筒フィーダ内の前記封筒の移動を制御するための、前記プリンタから前記封筒フィーダへの通信手段を含み、
e.前記センサ手段及び通信手段は、前記プリンタが前記ピックアップアセンブリ手段から前記プリンタ内の印刷領域へ封筒を搬送するときに、前記ピックアップアセンブリ手段で前記集められた封筒のスタックが予め選択された数の封筒に維持されるような速度で前記搬送手段に前記封筒を下流に流させる、封筒印刷システム。
【請求項12】
請求項11に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダは、前記コンベア上に、実質的に垂直な状態から実質的に水平な状態に下流方向に、封筒が装填される、封筒印刷システム。
【請求項13】
請求項12に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダを電気的に制御するための制御手段であって、前記封筒フィーダを制御するために前記通信手段を介して前記ピックアップアセンブリ手段の前記センサ手段に接続された、制御手段をさらに含み、前記封筒フィーダは、それを動かすための前記少なくとも1つのコンベアベルトに接続された駆動手段を含み、前記制御手段は前記駆動手段の動きを変化させる、封筒印刷システム。
【請求項14】
請求項13に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリの前記センサ手段は、ピックアップアセンブリローラに隣接して配置されるとともに前記集められた封筒のスタックの高さを記録して、前記通信手段を介して前記制御手段に前記高さを伝達するように構成された読み取りセンサを有するセンサアセンブリを含む、封筒印刷システム。
【請求項15】
請求項11に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリ手段における前記集められた封筒のスタックが空になったことを判断して、そのような空の状態のときに前記封筒フィーダに信号を送るための手段をさらに含む、封筒印刷システム。
【請求項16】
請求項15に記載の封筒印刷システムにおいて、前記封筒フィーダは、前記下流端部から遠い端部で前記封筒を前記封筒フィーダ上で実質的に垂直な状態に、最初に配向付けるための封筒バックストップを含む、封筒印刷システム。
【請求項17】
プリンタと、隣接して配置された1つのコンベアを有する封筒フィーダとを用いて封筒に印刷する方法において、
a.前記封筒フィーダに封筒を装填するステップと、
b.水平に向けられた封筒スタックが前記プリンタ内に配置されたピックアップアセンブリ内に所定数の封筒が集められるまで、前記封筒を支持する前記封筒フィーダ内のコンベアを1つのみ下流方向に前進させるステップと、
c.封筒が前記集められたスタックから取り除かれるように前記プリンタで印刷を開始するステップと、
d.前記印刷を開始するステップの後、前記プリンタ内のセンサを用いて前記スタックの高さを監視し、前記1つコンベアの移動が追加の封筒を下流方向に流させて、前記集められたスタック内の所定範囲の封筒を維持する速度で前記集められたスタックを補充するように通信リンクを介して前記1つのコンベアを前進させるステップと、
e.前記プリンタ内のセンサを用いて前記集められた封筒のスタックを監視し、前記スタックの封筒の数が0個まで減少すると制御回路に信号を送信するステップとを含む、封筒に印刷する方法。
【請求項18】
請求項17に記載の封筒に印刷する方法において、前記封筒フィーダは、下流方向に実質的に垂直な状態から実質的に水平な状態まで前記コンベア上に封筒が装填される、封筒を印刷する方法。
【請求項19】
請求項18に記載の封筒に印刷する方法において、応答可能なようにセンサを使用して前記集められた封筒のスタック内に存在する封筒の数を監視し、前記通信リンクを介して前記封筒フィーダ内の制御回路に信号を送信し、前記制御回路は前記コンベアの移動を制御するステップをさらに含む、封筒に印刷する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、電子写真印刷機用の給紙機構に関する。より詳細には、本発明は封筒を印刷機に供給するためのコンベアの使用に関する。さらに詳細には、本発明は、レーザプリンタまたはインクジェットプリンタ用のコンベアベースの封筒フィーダに関する。
【背景技術】
【0002】
特注フィーダを有する封筒印刷システムは、封筒をレーザプリンタに供給するために使用される媒体ピックアップアセンブリの速度によって通常は制限されている。これらのピックアップアセンブリは、典型的には、プリンタがプリンタの転写ローラ上に存在する各ページ画像を印刷する準備ができているときに1枚の封筒をプリンタ内に供給するピックアップローラを含んでいる。ピックアップローラの下の媒体入力トレイが空であることをフィーダが感知したときにピックアップローラに隣接する「エンドレス」な封筒のスタック(stack)から1枚の封筒を迅速に配送する特注フィーダが利用される場合でも、封筒をフィーダから、ピックアップアセンブリを収納しているメディアスロットへ移動させるときに遅延がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、Robert C. Ross、Jr.に発行された米国特許第8,939274号B1は、受入側プリンタが封筒を継続的かつ信頼性の高いスピードで取り込んで処理できるように、デュアルコンベアシステムが封筒を垂直位置から水平位置にタイミングを合わせて進めるプリンタ供給システムを開示している。この特許はまた、フィーダ内の駆動モータを制御することによってコンベア上の封筒の前進を制御するためのセンサ入力および制御回路を開示している。しかしながら、Rossシステムは、大量生産環境において実用的かつ経済的ではあるが、それでもライトな封筒生産環境においては依然として大きくそしてより経済的ではない。
【0004】
従って、必要とされているものは、封筒を最小の面積でかつ低減されたコストで高速でレーザプリンタアセンブリに供給する封筒フィーダシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、封筒フィーダと、レーザプリンタと、いくつかの追加の制御機構との組み合わせである。コンベアが市販のレーザプリンタの媒体入力スロットに隣接して配置され、封筒が制御された方法で媒体入力スロットのピックアップアセンブリに供給される。搬送速度を制御することによって、アセンブリ内のピックアップローラが、プリンタが各封筒に画像を転写する早さ以上の早さでプリンタ内に封筒を供給することができるように、封筒の限られたスタックがピックアップアセンブリ内に蓄積される。制御回路がコンベアモータの作動を制御するためにコンベアにフィードバック信号を供給する。
【0006】
本発明の他の特徴、目的、および利点は、以下の説明の記載から、及び添付の図面を検討することから明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の特徴を組み込んだ高速封筒印刷システムは、本開示の一部を形成する添付の図面に示されている。
【
図2】レーザプリンタの媒体供給スロットに接続された封筒フィーダの斜視図である。
【
図3】封筒フィーダおよびレーザプリンタ媒体供給スロットのいくつかの要素の側面図である。
【
図4】レーザプリンタにおけるピックアップローラの制御図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の機能および構造をよりよく理解するために図面を参照すると、
図1は、封筒フィーダ12に隣接して配置されたレーザプリンタ11を有する高速封筒プリンタ10を示している。プリンタ11は、媒体入力スロット26を含み、図に示すように、フィーダ12はその出力が入力スロット26に直接的に隣接するように配置されている。フィーダ12は、一体型のケース付きフレーム13、高さ調整脚16、および制御パネル17を含んでいる。ケース13は、異なるサイズの封筒を収容するためにフィーダ上の封筒の移動経路に対してガイドベーン18、18’の内外への移動のための調整ノブ19を含むツインメディアガイドベーン18、18’を支持している。フィーダ12は、ベルトが前方に移動するにつれて、一連の封筒を付着させてプリンタ11に向かって移動させるように構成された表面を有する多数のコンベアベルト22を支持する媒体ベッド21を含んでいる。媒体バックストップ24は、それに対して連続的に配置された封筒を方向付ける。
【0009】
図2を参照すると、供給プロセス30が示されている。一連の封筒31は、バックストップ24に対して実質的に垂直方向にグループ33になるように配置されている。コンベアベルト22は、封筒31を媒体スロット26に向かって移動させ、封筒31が下流方向32に沿って前方に移動するときに封筒31について設定された向きを作り出す。封筒31がベルト22の移動に応答して下流32に移動すると、グループ33は、ピックアップローラ41の下の領域に到達するまで、屋根をふいたような封筒のグループ34に移行する。ピックアップローラ41の下の封筒31はスタック37に集合し、このスタック37は部分的に媒体入力スロット26内に配置された水平スタックグループ36を形成する。スタック37は、上部エンベロープ38と下部エンベロープ39(図示せず。
図3参照)とを含んでいる。近接センサアセンブリ42および位置センサ43は他の電子機器と連携してスタック37の高さを制御する。
【0010】
図3を参照すると、ベルト22の動きは一連のローラ52によって制御され、そのうちの1つはフィーダ12によって支持された駆動モータ(図示せず)によって回転されてベルトアセンブリ40を形成する。ベルト22が方向32に前進すると、封筒31の移動によりグループ33および34に上面形状が形成される。グループ33は線形形状を有し、グループ34は傾斜曲線形状46を有している。封筒グループが前進すると、単一化された封筒は、プリンタ11に最も近い封筒がローラ41と直接接触した状態で、ピックアップローラ41の下を移動し、これにより、封筒37のスタックの一番上の封筒38になる。封筒38の後に続く封筒は、スタック37を拡大するように前進するにつれて封筒38の下を前方へ強制される。スタック封筒36のグループは、説明されるように、好ましくは、48個の封筒の積み重ね高さに維持される。理解され得るように、スタック36は、封筒をコンベアベッド21に対して水平に配向し、スタックグループ36が媒体スロット26内に形成された後の任意の瞬間に最上部または上部エンベロープ38および底部エンベロープ39を含んでいる。
【0011】
スタックグループ36内に存在する封筒の数を制御するために、本発明はモータ制御によって搬送ベルト22の動きを調整する。搬送システムの前進を制御するための実行可能な電気制御システムは、Rossの米国特許第8,939274 B1号(上記も参照)の第7欄42行目〜第8欄25行目に記載されているよう
に図9に開示されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、
Rossの制御システムは、現在の
図4に示されている補足的な制御要素55を介して
、典型的には4〜8枚の封筒が望ましい
所定量の封筒を確立し維持するように変化する。プリンタ11は、媒体スロット26内に位置決めされかつピックアップローラ41(
図2参照)上に協働するように位置決めされた反射器44を有する高さセンサアセンブリ42を含んでいる。封筒スタックグループ36の高さが増すにつれて、アセンブリ42は所定の紙重量を有する一定数の封筒を含むことが知られている高さ距離に対応する距離測定値を読み取る。高さセン
サ42は、電気接続部64を介して封筒フィーダ12に、特にフィーダ12内の制御回路によって保持されたコントローラ56に電気的に接続されている。搬送モータ57は、電気チャネル64を介したコントローラによる高さセンサの読みに応じてコントローラ56によって制御される。電力アダプタ59および電力アクセスアセンブリ58は、商用電源コンセント61に接続された電気接続部62、63を介してモータ57およびコントローラ56に電力を供給する。
【0012】
図5を参照すると、5〜10個の封筒を保持するように構成されたスタック36の一例がシステム10の動作中に示されている。例示的なスタック量は単なる例であり、理解されるように、開示されたシステム10では2〜20封筒の間で変動する量で機能する。図示するように、フィーダ12は、搬送ベッド21によって支持された実質的に垂直位置にあるバックストップ24に対して典型的には手72で装填され、次に傾斜しているが実質的に水平に配向された封筒の列を形成するために最初に手で進められる、一連の封筒を受け取る。一旦装填されると、バックストップ24は次に取り外されてもよい。開始されると、コンベアベルト22が作動されて73、封筒の列を媒体入力スロット26に向けて前進させる。封筒は、センサアセンブリ42によって提供される封筒グループ36が少なくとも2つの封筒を含むまで、上述のように進められる。グループ36が少なくとも2つの封筒を含む限り、システム74は封筒75の印刷を開始し、あるいは、システムはフィーダコンベアが必要な2つの封筒をスタックになるように重ねるまで待機する。フィーダ12は、最大10枚の封筒77に達するまで、封筒をスタックグループ36になるように重ね続ける。5から8枚の間の封筒である最適なグループは4.5kg(10lbs)用いる。重い紙が好ましいが、本発明者らは、高さの読みが変動し、および利用される様々な種類の紙の重量に応じてそのような封筒スタック量を維持するためにシステム10を較正する必要があることを予想している。この実施形態の目的のために、スタック内の最小で2枚の封筒で十分であるが、最小で5枚の封筒の例が
図5のステップ74に示されている。
【0013】
スタック36で10枚の封筒に到達した場合、プリンタ10がスタック内の2〜3枚の封筒を処分できるようになるまで、フィーダコンベアは一時停止79される。理解されるように、フィーダ12は常に、プリンタ11が封筒に印刷する早さ以上の封筒をスタック36に供給することができなければならない。システム10はまた、光学位置センサ43(
図2参照)を介して封筒スタックが空81であるか否かを判断し、印刷シーケンス84を終了するために紙切れ信号82およびインジケータ83を発する。見てわかるように、プリンタ11は、封筒がスタック36内に存在する限り印刷を継続しなければならない。
【0014】
本発明を1つの形で示したが、それはそのように限定されないがその精神から逸脱する
ことなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかであろう。
(項目1)
封筒に印刷するためのシステムにおいて、
a.プリンタであって、一方の側にピックアップアセンブリとメディア入力スロットとを含み、前記ピックアップアセンブリは前記メディア入力スロット内に配置されている、プリンタと、
b.前記プリンタに隣接して配置された封筒フィーダであって、封筒を支持して下流方向に移動させるための少なくとも1つのコンベアベルトを含み、下流に移動する封筒は、前記ピックアップアセンブリで封筒の水平なスタックとして集まり、前記入力スロットに隣接して配置された下流端部を含む、封筒フィーダと、
c.前記ピックアップアセンブリで前記集められた封筒のスタック内に保持されている封筒の数を判断するために前記ピックアップアセンブリに配置されたセンサとを含み、
d.前記印刷システムは、前記フィーダ内の前記封筒の移動を制御するための、前記プリンタから前記フィーダへの通信リンクを含み、
e.前記センサ及び通信リンクは、前記プリンタが前記ピックアップアセンブリから前記プリンタ内の印刷領域へ封筒を搬送するときに、前記ピックアップアセンブリで前記集められた封筒のスタックが予め選択された数の封筒に維持されるような速度で前記フィーダコンベアに前記封筒を下流に移動させる、システム。
(項目2)
項目1に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダは、前記封筒が下流方向に移動するにつれて、前記コンベア上に装填された封筒を、屋根をふいたような移動形態で実質的に垂直な位置から実質的に水平な位置に移行させるようにさらに構成された、封筒印刷システム。
(項目3)
項目2に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダを制御するための前記通信リンクを介して前記ピックアップアセンブリセンサに接続された前記フィーダ内の制御回路をさらに含み、前記フィーダは、それを動かすための前記少なくとも1つのコンベアベルトに接続された駆動モータを含み、前記制御回路は前記モータの動きを変化させる、封筒印刷システム。
(項目4)
項目3に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップセンサは、前記ピックアップスタックの高さを記録して、前記通信リンクを介して前記フィーダ制御回路に前記高さを伝達するように構成された前記ピックアップアセンブリローラに隣接して配置された読み取りセンサを有するセンサアセンブリを含む、封筒印刷システム。
(項目5)
項目4に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリにおける前記集められた封筒のスタックが空になったことを判断して、そのような空の状態のときに前記フィーダに信号を送るためのセンサをさらに備えた、封筒印刷システム。
(項目6)
項目5に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダは、前記下流端部から遠い端部で前記封筒を前記フィーダ上で実質的に垂直な位置に配向するための封筒バックストップを含む、封筒印刷システム。
(項目7)
項目1に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップセンサは、前記ピックアップスタックの高さを記録して、前記通信リンクを介して前記フィーダ制御回路に前記高さを伝達するように構成された前記ピックアップアセンブリローラに隣接して配置された読み取りセンサを有するセンサアセンブリを含む、封筒印刷システム。
(項目8)
項目7に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダは、下流方向に実質的に垂直な位置から実質的に水平な位置まで屋根をふいたような配向で前記コンベア上に封筒を装填される、封筒印刷システム。
(項目9)
項目1に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダを制御するために前記通信リンクを介して前記ピックアップアセンブリセンサに接続された前記フィーダ内の制御回路をさらに含み、前記フィーダは、それを動かすための前記少なくとも1つの搬送ベルトに接続された駆動モータを含み、前記制御回路は前記モータの動きを変える、封筒印刷システム。
(項目10)
項目9に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリで前記集められた封筒のスタックが空になったことを判断して、そのような空の状態のときに前記フィーダに信号を送るためのセンサをさらに含む、封筒印刷システム。
(項目11)
封筒に印刷するためのシステムにおいて、
a.プリンタであって、前記プリンタの一方の側に媒体入力スロットと、前記封筒を取り上げて前記入力スロットから前記プリンタ内の印刷領域に搬送するための前記入力スロット内に配置された手段とを含む、プリンタと、
b.前記プリンタに隣接して配置された封筒フィーダであって、封筒を下流方向に搬送するための手段を含み、下流に移動する封筒が前記ピックアップアセンブリで封筒の水平なスタックとして集められる、前記入力スロットに隣接して配置された下流端部をさらに含む、封筒フィーダと、
c.前記ピックアップアセンブリ手段で前記集められた封筒のスタック内に保持されている封筒の数を判断するために前記ピックアップアセンブリに配置されたセンサ手段とを含み、
d.前記印刷システムは、前記フィーダ内の前記封筒の移動を制御するための、前記プリンタから前記フィーダへの通信手段を含み、
e.前記センサ手段及び通信手段は、前記プリンタが前記ピックアップアセンブリ手段から前記プリンタ内の印刷領域へ封筒を搬送するときに、前記ピックアップアセンブリ手段で前記集められた封筒のスタックが予め選択された数の封筒に維持されるような速度で前記フィーダコンベアに前記封筒を下流に移動させる、システム。
(項目12)
項目11に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダは、前記コンベア上に、実質的に垂直な位置から実質的に水平な位置に下流方向に、封筒が屋根をふいたような配向で装填される、封筒印刷システム。
(項目13)
項目12に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダを電気的に制御するための手段であって、前記フィーダを制御するために前記通信手段を介して前記ピックアップアセンブリセンサ手段に接続された、手段をさらに含み、前記フィーダは、それを動かすための、前記少なくとも1つのコンベアベルトに接続された駆動手段を含み、前記制御回路は前記駆動手段の動きを変化させる、封筒印刷システム。
(項目14)
項目3に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップセンサ手段は、前記ピックアップスタックの高さを記録して、前記通信手段を介して前記フィーダ制御手段に前記高さを伝達するように構成された前記ピックアップアセンブリローラに隣接して配置された読み取りセンサを有するセンサアセンブリを含む、封筒印刷システム。
(項目15)
項目11に記載の封筒印刷システムにおいて、前記ピックアップアセンブリにおける前記集められた封筒のスタックが空になったことを判断して、そのような空の状態のときに前記フィーダに信号を送るための手段をさらに備えた、封筒印刷システム。
(項目16)
項目15に記載の封筒印刷システムにおいて、前記フィーダは、前記下流端部から遠い端部で前記封筒を前記フィーダ上で実質的に垂直な位置に、最初に配向付けるための封筒バックストップを含む、封筒印刷システム。
(項目17)
封筒フィーダに隣接して配置されたプリンタを用いて封筒に印刷する方法において、
a.前記封筒フィーダに封筒を装填するステップと、
b.水平に向けられた封筒スタックが前記プリンタ内に配置されたピックアップアセンブリ内で所定数の封筒に集められるまで、前記封筒を支持するコンベアを下流方向に前進させるステップと、
c.封筒が前記集められたスタックから取り除かれるように前記プリンタで印刷を開始するステップと、
d.前記印刷を開始するステップの後、前記プリンタ内のセンサを用いて前記スタックの高さを監視し、前記コンベアの移動が前記集められたスタック内の所定範囲の封筒を維持する速度で前記集められたスタックを補充するように前記通信リンクを通して前記コンベアを前進させるステップと、
e.前記プリンタ内のセンサを用いて前記集められた封筒のスタックを監視し、前記スタックの封筒の数が0個まで減少すると制御回路に信号を送信するステップとを含む、封筒に印刷する方法。
(項目18)
項目17に記載の封筒に印刷する方法において、前記フィーダは、下流方向に実質的に垂直な位置から実質的に水平な位置まで屋根をふいたような向きで前記コンベア上に封筒が装填される、封筒を印刷する方法。
(項目19)
項目18に記載の封筒に印刷する方法において、応答可能なようにセンサを使用して前記集められた封筒のスタック内に存在する封筒の数を監視し、前記通信リンクを介して前記フィーダ内の制御回路に信号を送信し、前記制御回路は前記コンベアの移動を制御するステップをさらに含む、封筒に印刷する方法。