(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的である請求項1に記載の口腔洗浄器。
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、互いに平行である請求項1に記載の口腔洗浄器。
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的である請求項3に記載の口腔洗浄器。
前記ハンドルは、概して長手状を成す形態で、長手軸線に沿って第1端から第2端まで延び、前記スロットを形成する前記2つの対向壁は、前記ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して傾斜角を成すように延びる請求項1に記載の口腔洗浄器。
口腔洗浄器用のハンドルであって焦束された(focused)洗浄用流体流れの向きを変えるためのものであって、当該ハンドルは、前記洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するリザーバと共に使用され、当該ハンドルは、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)であってそれぞれの壁面が前記ハンドルの長手軸線に対して交差するものと、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定され、
前記スロットは、当該ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して傾斜角を成すように延び、
前記スロットは、当該ハンドルの重心位置近傍に配置され、
当該ハンドルは、前記リザーバのうち概して上方に延びる壁部がそれの上端部において前記スロット内に嵌まり入り、それにより、前記壁部の前記上端部にひっかけられた状態で前記リザーバによって支持されるハンドル。
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的である請求項8に記載のハンドル。
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、互いに平行である請求項8に記載のハンドル。
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的である請求項10に記載のハンドル。
当該ハンドルは、概して長手状を成す形態で、長手軸線に沿って第1端から第2端まで延び、前記スロットを形成する前記2つの対向壁は、当該ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して傾斜角を成すように延びる請求項8に記載のハンドル。
【発明を実施するための形態】
【0061】
この書類の開示事項の例は、従来のカウンタトップ型の口腔洗浄器より縮減されたフォーム・ファクタを有する口腔洗浄器(an oral irrigator having a reduced form factor as compared with conventional countertop oral irrigators、従来のカウンタトップ型の口腔洗浄器より小形である口腔洗浄器)を有する。その口腔洗浄器は、ベースと、着脱可能なリザーバと、パワー・アセンブリと、ドライブ・アセンブリと、ハンドルと、ポンプ・アセンブリとを有する。一実施態様においては、上述のリザーバおよびパワー・アセンブリがそれぞれ、保管位置または収納位置から使用位置または展開位置に再構成可能である。例えば、前記リザーバは、前記使用位置において、前記ベースの上面上に着座している状態から、前記保管位置であって、当該リザーバが前記ベース・ユニット(the base unit、前記ベース)から離脱するとともにそのベース・ユニット(the base unit、前記ベース)が保管のためにリザーバ室内に挿入される位置に遷移することが可能である。同様に、前記パワー・アセンブリは、前記ベース内の部屋内に保管されるが、そのベースから取り出されて、使用のために、電源コンセントのような電源に接続される。前記ハンドルは、さらに、前述のベースおよびリザーバに対し、選択的に、接続と離脱とを行い、それにより、必要なときに、前記ハンドルの取り外しおよび保管を行うことが可能である。カウンタトップ型の洗浄器は、通常の電源コンセント(100−240V)を用い、よって、典型的には2.4Vのバッテリ・パックを用いる携帯型ユニットより、パワフルであるとともに潜在的にユーザにとって望ましい。さらに、カウンタトップ型の洗浄器は、電源コンセントが利用可能である限りいつでも使用できる態勢にある。これに対し、携帯型ユニットは、使用可能となる前に充電しなければならない。旅行については、出発前にユーザが充電し忘れてしまうかもしれず、そうすると、目的地に到着したときに当該ユニットは作動可能でないかもしれない。
【0062】
本件に係る口腔洗浄器は、さらに、従来の口腔洗浄器より低騒音であるドライブ・アセンブリを有してもよい。そのドライブ・アセンブリは、モータによって駆動されるピニオン・プーリと、ピニオン・プーリによって間接的に駆動される被動プーリと、前記ピニオン・プーリと前記被動プーリとに連結されるベルトとを有し、それにより、運動を前記ピニオン・プーリから前記被動プーリに伝達してもよい。前記ベルトは、それら2つのプーリの外面上に着座し、ギヤとは異なり、それらプーリは、相互間で運動を伝達するために相互に物理的にかみ合うことはないため、前記ドライブ・アセンブリによって発生させられる騒音を低減させる。そのドライブ・アセンブリは、さらに、ベルト・ドライブの張力が、前記モータへの負荷に基づく適切なレベルに維持されることを保証するために張力アセンブリを有してもよい。
【0063】
前記被動プーリは、リザーバとハンドルとの間において流体を汲み上げて押し出す(pump)ためにピストンを駆動する連結ロッドに連結される。一実施態様においては、その連結ロッドが、曲り部またはL字状に延びる部分(elbow extension)を有する。その曲り部により、シール構造体が、前記連結ロッドの周囲に(around、全周を覆うように前記連結ロッドに)着座してその連結ロッドをシールする(seal against、密封する)ことが可能となる。
【0064】
本件に係る口腔洗浄器は、保管状態および使用状態において流体漏れを防止するために複数の異なるバルブを有する。例えば、前記ベースおよび前記ハンドルはそれぞれ、それらハンドルおよびベースが互いに分離すると、入口部および出口部をシールするために複数のコネクタを有する。それらコネクタは、当該口腔洗浄器が使用状態にないときに、前記ハンドルに接続された前記ホースと、前記ベースのうち、前記ホースを収容するための開口部(aperture、貫通穴)とが流体を漏らすことを防止する。
【0065】
この口腔洗浄器の概略
ここで、いくつかの図面を参照して、この書類に開示されている口腔洗浄器を詳述する。
図1A−
図1Dは、口腔洗浄器の種々の図(views)を示している。
図1A−
図1Dを参照するに、口腔洗浄器100は、ベース102と、リザーバ104と、チップ(tip、先端部)108に接続されたハンドル106と、そのハンドル106をベース102に流体連通状態で接続する(fluidly connecting)ホース110とを有する。口腔洗浄器100は、さらに、パワー・アセンブリ134を有し、そのパワー・アセンブリ134は、ベース102に着脱可能に接続されるとともに、口腔洗浄器100内の種々の部品にパワー(power、電気エネルギー)を供給するためにベース102に電気的に接続されるように構成されている。リザーバ104、ハンドル106およびホース110は、ベース102に着脱可能に接続されており、それにより、口腔洗浄器100が、保管または輸送のために、収縮されて(collapsed)保管状態(storage configuration、保管形態)となって旅行バッグまたは他の容器(container、入れ物)内に挿入されることが可能である。
【0066】
ベース102は、モータと、ポンプ・アセンブリと、圧力アセンブリと、種々のコネクタとを有し、それにより、ハンドル106をリザーバ104に流体連通状態で接続し、リザーバ104から流体を吸い込み、その流体をチップ108のうちの出口部から吐き出す。次に、口腔洗浄器100の種々の部品の各々を詳述する。
【0067】
リザーバ
リザーバ104は、口腔洗浄器100での使用のために、水、口腔洗浄液(mouthwash、うがい薬など)のような流体を収容する。
図2は、リザーバ104の正面図である。リザーバ104は、概して矩形状を成し、前壁152と、後壁154と、底壁140と、2つの側壁144,146とを有する。リザーバ104の上端(top end)は開口し、前壁152、後壁154および側壁144,146の各々は、リザーバ104の上端において、上縁(edge)128,129,148,150を有する。一実施態様においては、前壁152および後壁154の上縁128,129が、それらの長さ方向に沿って高さが変化し、リザーバ104の中心に向かって上向きにカーブしている。すなわち、前壁152および後壁154は、前記複数の縁(the edges、上縁148,150など)と比較すると、前記中心に向かって増加する高さが大きい。このようにして、リザーバ104の上端は、中央部において上向きに弓状またはアーチ状となり、側壁144,146のそれぞれに向かうにつれて下向きに弓状またはアーチ状となる。
【0068】
複数の壁152,154,144,146の各々は、流体を収容するリザーバ室124を形成するために相互に接続される。いくつかの実施態様においては、前壁152と、後壁154と、底壁140と、2つの側壁144,146とを相互に接続する複数の縁(edges)は、鋭利な縁を形成することになる直角ではなく、丸みを帯びた角度(soft angle)を形成するために曲線状を成している。この曲率のおかげで、美観的に優れるのみならず、リザーバ104および口腔洗浄器100が、パッケージまたは容器(container、入れ物)内にスムーズに挿入されたり取り出されることが可能となり、なぜなら、前記複数の縁が材料(the material、パッケージまたは容器の素材)に引っかかることがないうえに衝撃力をリザーバ104の全体にわたってより均等に分散させるからである。
【0069】
リザーバ室124は、目標量の流体を収容するのみならず、ベース・ユニット(base unit、ベース)102の寸法(dimension、サイズ)および形状に合致するための寸法(dimension、サイズ)および形状を有する。具体的には、リザーバ室124は、ベース・ユニット102がリザーバ室124内に簡単にフィットすることが可能であるための形状を有する。リザーバ・ポート(port、口)142が、底壁140から下向きに延び出すとともに、底壁140を貫通するように形成された開口部(aperture、貫通穴)を介してリザーバ室124に流体連通状態で接続される。
【0070】
ベース
ベース102は、リザーバ104を支持する(support、下方から支持する)とともに、この口腔洗浄器100のうち、ポンピングおよびオペレーティングを行ういくつかのアセンブリを収容する。
図3A−
図3Dは、リザーバおよびパワー・アセンブリが見えない状態でのベース102の種々の図(views)を示している。
図3Dは、ホース・コネクタの一部が図示されている点で、
図3Bとは異なる。
図4は、ベース102の分解図である。
図5は、ベース102のうちの下側ハウジング178の平面図である。
図3A−
図4を参照すると、ベース102は、下側ハウジング178と、上側ハウジング180と、面板(face plate)182と、トリム・リング(trim ring、装飾縁取りリング、装飾リング、環状装飾体など)126とを有し、それぞれは相互に連結されて一体化している。
【0071】
トリム・リング126は、ある材料より成るアクセント・リング(accent
ring、装飾縁取りリングなど)であり、そのアクセント・リングに接続されたボタン・リングを備えている。多くの実施態様においては、そのトリム・リング126が、審美的に効果的な外観を提供するために、ベース・ユニット102のうちの他の部品とは異なる材料である。このトリム・リング126は、ベース102のうちの種々の部品を強固に一体化することに寄与し、また、他の部品に圧入または他の方法で接続されるために、いくつかのリブ(rib、突起)、いくつかのフランジおよび他のいくつかの締結具を有してもよい。
【0072】
図4を参照すると、面板182は、ベース102のうちの上面120を形成し、ベース102のうちの複数の内室(interior compartments、部屋、内側空間)を実質的に包囲することを支援する。面板182は、この口腔洗浄器100のうちの選択されたいくつかの部品を露出させるために、上側ハウジング開口部(aperture、貫通穴)188およびボタン開口部(aperture、貫通穴)190のように、いくつかの切欠き部(cutout)を有してもよいが、要望に応じ、それとは異なる構成を有してもよい。いくつかの実施態様においては、面板182が、透明プラスチックのような透明材料であってもよく、また、面板182のうちの内側表面上に塗料(paint)または被膜(coating)を有してもよい。そのように塗装された色は外側上面の下方にあるため、透明な面板182の外面は、光沢度の高い外観を有する。さらに、そのように塗装された色は前記外面の下方にあるため、その色は、環境による摩耗にあまり曝されずに済み、よって、寿命が長く、剥がれ易くない。
【0073】
上側ハウジング180は、下側ハウジング178の内部空間を実質的に包囲するために、シール面を形成する。上側ハウジング180は、さらに、リザーバ104がベース102上に着座している場合にそのリザーバ104のための支持面を形成してもよい。例えば、上側ハウジング180は、凹形状を有する係合面122を有してもよく、その凹形状は、中心(the center、係合面122の中心)に向かうにつれて下向きに弓状となるとともに上側ハウジング180の複数の側壁に向かうにつれて上向きに隆起する。リップ(lip、唇状の物)が、係合面122の周囲を包囲してもよいし、リザーバ104を係合面122に対して整列することを支援してもよく、同様に、流体が係合面122から排出すること(例えば、リザーバ104から漏れ出すかまたはリザーバ104の複数の側面をつたって下方に漏れ出す流体)を阻止することを支援してもよい。
【0074】
上側ハウジング180は、さらに、シール壁192およびポート壁194であって、底面から下方に延び出すものを有してもよい。シール壁192は、実質的に平面的な部材であってもよく、その部材は、上側ハウジング180の前端(front end、前端面、前辺部)中央部の近傍に位置する。ポート壁194は、概して円筒状を成す壁であって上側ハウジング180の後端部(rear end、後端面、後辺部)の近傍に位置するものであってもよく、また、リザーバ104をベース102に接続するためのいくつかの要素であって、例えば、バルブおよびコネクタのようなものを収容するように構成されてもよい。
【0075】
図3A−
図3Dおよび
図5を参照すると、ベース・ユニット102の下側ハウジング178は、前壁164と、後壁170と、2つの側壁166,168と、底壁202とを有する。それら壁164,166,168,170,202の組合せにより、前述の、ポンプ・アセンブリ、圧力アセンブリ、ドライブ・アセンブリおよび他の部品が収容されるベース室196が形成され、したがって、前記組合せは、要望に応じてそれら部品を収容するために、異なる態様を有してもよい。一実施態様においては、下側ハウジング178が、後壁170内に形成されたパワー・ブロック室174(power block cavity、ブロック状を成すパワー・アセンブリが収容されるブロック状の空洞部、空間など)を有する(
図3C参照)。パワー・ブロック室174は、パワー・アセンブリ134を収容するように構成され、そのパワー・アセンブリ134は、後述のように、下側ハウジング178から取り外すことが可能である。それらの実施態様においては、下側ハウジング178が、パワー・ブロック室174を形成する複数の壁部の長さ寸法に沿って延びるいくつかのアラインメント・リブ176のような、位置合わせおよび固定を行ういくつかの特徴部を有してもよい。それらアラインメント・リブ176は、パワー・アセンブリ134上に形成されるいくつかの溝であってアラインメント・リブ176に対応するものに係合するように構成される。
【0076】
図4および
図5を参照すると、下側ハウジング178は、さらに、底壁202の上面上に形成された溝198を有してもよい。特定の形状を与えられたシール壁200は、底壁202から上方に延びており、リザーバ・バルブ・コネクタおよび圧力アクチュエータの形状に合致するように構成されている。シール壁200および溝198は、複数の乾室204,208および1つの湿室206を形成することを支援するいくつかのシール部品である。乾室204,208は、外部環境からシールされ(sealed、密閉され、封止され)、さらに、乾室204,208内に収容されるいくつかの部品が損傷しないように、リザーバ104に流体連通状態で接続されているいくつかの部品からもシールされる。
【0077】
図3Aおよび
図4を参照すると、下側ハウジング178は、さらに、いくつかの部品をベース・ユニット102に接続するために、ホース開口部(aperture、貫通穴)160と、ボタン開口部(aperture、貫通穴)162と、スライド凹み(slide recess、スライド操作部材用凹み、アクチュエータ用凹み)184と、パワー・コネクタ開口部(aperture、貫通穴)210とを有する。ホース開口部160およびボタン開口部162は、いずれも、前壁164を貫通するように形成され、かつ、湿室206内に延びている。同様に、スライド凹み184は、側壁166上に、凹状のトラック(track、軌道)を形成し、また、アクチュエータ(actuator、駆動部材、操作部材、スライド操作部材、スライド部材など)114を、下側ハウジング178内に収容されたいくつかの部品に接続するために、いくつかのオープニング(openings、穴部)212を有する(
図3A参照)。パワー・コネクタ開口部210は、後壁170を貫通するように形成され、乾室204内に延びている。
【0078】
さらに、
図5を参照すると、いくつかの実施態様においては、下側ハウジング178が、パワー・ブロック室174内の後壁170内に形成されたポケット476を有する。そのポケット476は、下側ハウジング178のうちの内部空間内に形成され、磁石474を収容するように構成される。後に詳述するように、その磁石474は、パワー・アセンブリ134を所定の位置に固定するためにそのパワー・アセンブリ134との間で相互作用を行うように構成される。
【0079】
複数の作動部品
ここで、この口腔洗浄器100の複数の作動部品を詳述する。
図6Aおよび
図6Bは、この口腔洗浄器100のうちの主要な複数の作動部品の種々の図を示しているが、それらの図においては、内部部品を明瞭に説明するために、種々のハウジングが除かれている。
図6Aおよび
図6Bに示すように、この口腔洗浄器100は、ドライブ・アセンブリ(drive assembly、駆動アセンブリ、動力伝達アセンブリなど)216と、ポンプ・アセンブリ214と、圧力アセンブリ228と、接続アセンブリ(connection assembly、ベース102とホース110(ハンドル106)との間の接続を行うためのアセンブリ)230とを有し、それらは順番に後述する。それらアセンブリの各々は、相互に連結されて一体化されてもよく、また、下側ハウジング178内のそれぞれの内部空間内に収容されてもよい。
【0080】
機械的動力伝達アセンブリ
ドライブ・アセンブリ(drive assembly、動力伝達を行うためのアセンブリ)216は、モータ218からの回転運動を、ポンプ・アセンブリ214を駆動する並進(translational、直線的な)機械的運動に変換する。
図7Aは、ドライブ・アセンブリ216の前方斜視図を示す。
図7Bは、ドライブ・アセンブリ216の分解図を示す。このドライブ・アセンブリ216は、モータ218と、ピニオン・プーリ(pinion pulley、歯付きプーリ)240と、被動プーリ250と、ベルト238と、ボール・ベアリング・レース(ball bearing race、ボール軸受体)252であってボール・ベアリング・リング(ball bearing ring、ボール列)244を包囲する内綸および外綸を有するものと、複数のベルト離脱防止用のフランジ231,248と、ギヤ・ピン(gear pin)232と、連結ロッド236とを有する。モータ218は、駆動シャフト242を有し、また、
図6Bに示すように、ベース102のパワー取入れ口を形成する雄型パワー・コネクタ・ソケット136にワイヤ(wires、配線、複数本の電線)254を介して電気的に接続される。
【0081】
モータ218は、電気を運動に変換するデバイスであればその種類は実質的に問わないかもしれない。一実施態様においては、モータ218が、バリスタ(varistor、印加電圧によって抵抗値が非線形に変化する半導体素子)の如き信号調節器(signal conditioner)を有する。
【0082】
ピニオン・プーリ240は、自身が駆動シャフト242と共に回転する(rotates with、一体的に回転する)ように、駆動シャフト242にそれと同心的に装着されるかまたは他の方法で駆動シャフト242に固定的に装着される。このピニオン・プーリ240は、任意選択的に、ベルト238との間での摩擦係合を増強するために、複数の歯256すなわち複数のグリップ部を有してもよい。しかし、ベルト238の形状次第で、そのピニオン・プーリ240は、歯を有しなくてもよく、または、他の係合特徴部を有してもよい。
【0083】
図8Aおよび
図8Bは、被動プーリ238の種々の図を示している。その被動プーリ238は、ピニオン・プーリ240によってベルト238を媒介として駆動される。この被動プーリ238は、第1面すなわち第1側面258と、第2面すなわち第2側面266とを有する円板であってどちらかといえば筒状を成すものを有する。一実施態様においては、この被動プーリ250が、複数の歯270または他の複数の係合部を有し、それら歯270または係合部は、第2面266から半径方向(radially、軸方向に)外向きに延び出すとともに当該被動プーリ250の中心から離れるように外向きを向く(face outward away from a center of the pulley 250、被動プーリ250の中心から半径方向外向きを向く)ように方向付けられている(oriented)。ピン開口部(aperture、貫通穴、ギヤ・ピン232の挿入穴)268が、被動プーリ250を貫通するように形成されるとともに、第1面258と第2面266との間を延びている。
【0084】
図8Aを参照すると、被動プーリ250は、さらに、第1面250から外向きに延び出す係合ボス260(boss、回転軸の肉厚の部分、凸部、突出部、隆起部など)を有する。その係合ボス260は、筒状突起として形成されてもよく、また、当該係合ボス260の外面上を長さ方向に延びる1または複数のリブ264を有してもよい。多くの実施態様においては、その係合ボス260が、被動プーリ250の中心軸線からオフセットしている。ベアリング・レース252(
図7B参照)は、その係合ボス260の周りに着座してもよく、また、複数のリブ264によって所定位置に位置合わせされて保持される。例えば、ピン開口部268は、典型的には、被動プーリ250の中心軸線と同軸であり、また、係合ボス260は、前記中心軸線に対して相対的にオフセットして偏心ポスト(post、柱)を形成する。係合ボス260が第1面258から離れる向きに延び出しているため、いくつかの実施態様においては、ピン構造体(pin structure、ピン開口部268を形成する構造体など)262が係合ボス260内に配置されてもよく、それにより、ピン開口部268の長さ寸法が増加し(increase、被動プーリ250の板厚より増加し)、ピン開口部268が係合ボス260の高さ方向の全体を延びる。いくつかの実施態様においては、ピン構造体262が、係合ボス260の高さ寸法より長くてもよい。
【0085】
引き続き
図8Bを参照すると、被動プーリ250は、さらに、リップ257またはエッジであって第1面258の周囲を形成するものを有してもよい。そのリップ257は、第1面258がエッジ257(edge 257、リップ257の縁)の下方に部分的に凹むように、第1面258から外向きに(outward、例えば、半径方向外向きに)および上向きに(upward、例えば、第1面258から離れるように軸方向に)延び出してもよい。
【0086】
図7Bを参照すると、複数のフランジ231,248が、ベルト238を複数のプーリ240,250から離脱しないようにするために用いられ、したがって、それらフランジ231,248は、それぞれのプーリ240,250にかみ合って接続されるように構成されてもよい。いくつかの例においては、複数のフランジ231,248が、超音波溶着、接着、リベット留めなどの種々の装着方法を用いて複数のプーリ240,250に離脱しないように固定されてもよい。いくつかの実施態様においては、複数のフランジ231,248が、複数のプーリ240,250のそれぞれに一体化されてもよい。
【0087】
ベルト238は、回転運動をピニオン・プーリ240から被動プーリ250に伝達する。このベルト238は、ピニオン・プーリ240および被動プーリ250にそれぞれ係合するために複数の歯を有してもよい。一実施態様においては、ベルト238が、0.08インチのピッチと3/16インチの幅寸法とを有するMXL型のタイミング・ベルト(timing belt、歯付きベルトなど)である。しかし、異なるピッチ長さおよび異なる幅寸法を有する多くの他の形式のベルトを用いてもよく、そのようなベルトは、例えば、追加の同期ベルトであって、XL型およびL型、または3mm、5mmまたは8mmの如きピッチを有するHTD型、2mm、3mm、5mm、8mmの如きピッチを有するGT型の如き他のタイミング・プロファイル(timing profile、歯形など)を有するもの、シェブロン・スタイル(chevron style)同期ベルト、丸ベルト、平ベルト、弾性ベルトおよびV字ベルトである。
【0088】
図9Aは、連結ロッド236の平面図である。
図9Bは、その連結ロッド236の側面図である。
図9Aおよび
図9Bに示すように、連結ロッド236は、複数のタブ285(tab、つまみ、金具、耳など)を有する筒状リングを形成する連結端272を有しており、それらタブ285は、内面(an interior surface、筒状リングの内面)から内向きに延びている。その連結端272は、ベアリング・レース252の周囲に(around、外周面に)連結端272が装着されるための形状および寸法(dimensioned、サイズ)を有し、それにより、被動プーリ250のうちの係合ボス260の周囲に(around、外周面に)連結端272が装着される。複数のタブ285は、連結端272をベアリング・レース252(
図7B参照)の外面から離脱しないように固定し、それにより、係合ボス260が連結端272の前記筒状リング内において回転することが可能となる。アーム274が連結端272から延び出している。そのアーム274は、概して直線的であるが、傾斜付き曲がり部(angled bend、角状曲がり部)276すなわちエルボー部(elbow、L字状で延びる部分)をアーム274の中間部内に有する。その傾斜付き曲がり部276は、ドライブ・アセンブリ216が下側ハウジング178にフィットして(fit、コンパクトに収納されて)、小形の(reduced form factor、形状因子の影響度が低い)口腔洗浄器100を実現することを支援する。さらに、その傾斜付き曲がり部276は、連結ロッド236が湿室206と乾室204,208との間のシール(seal、ダイヤフラム・シール480など)を貫通してそのシールの中央に位置する(center on)ことを可能とする。アーム274は、形状が変化しつつ、傾斜付き曲がり部276から、ボール280を有する末端278に至る。
【0089】
図10に示すように、ドライブ・アセンブリ216は、さらに、ダイヤフラム・シール(diaphragm seal、隔膜・隔壁状のシール、弾性薄膜状のシールなど)480を有し、そのダイヤフラム・シール480は、シール上面(top surface、先端面)484と、当該ダイヤフラム・シール480の中心部を貫通するロッド開口部(aperture、貫通穴、中央オープニング)とを有する。そのシール上面484は、前記ロッド開口部から半径方向外向きに延び出し、やがて斜め下向きに延び、それにより、柔軟性を有するスカート(skirt、筒状の覆い)486を形成する。そのスカート486は、円錐形状または円錐台形状を成してもよく、また、ベローズ(bellows、蛇腹部)を形成してもよい。このスカート486は、柔軟性を有し、弾性的に変形してもとの形状に復元するように構成される。スカート486のうちの底部のしわが、このダイヤフラム・シール480が変形するにつれて変化する。ビード(bead、畝など)付きのフランジ482が、前記しわの上端(top end、先端)から半径方向外向きに延びている。そのフランジ482は、平坦な上面(top surface、先端面)と、凸状に曲がった底面とを有する。
【0090】
ポンプ・アセンブリ
図6Cを拡大した
図10を参照するに、ポンプ・アセンブリ214は、ドライブ・アセンブリ216によって駆動されるピストン283と、ポンプ本体284とを有する。ピストン283は、概して筒状を成し、環状フランジ(annular flange、周方向に延びるフランジなど)318と、内側台座(interior pedestal)320とを有する。環状の谷部(annular valley、周方向に延びる谷部など)が、環状フランジ318と内側台座320との間に形成される。曲がった内側表面(interior surface)321であってピストン283の内側部分(interior)上にあるものが連結ロッド236のボール280を収容し、それにより、ボール・ジョイントが形成される。
【0091】
図11Aおよび
図11Bは、ポンプ本体284の前方斜視図および後方斜視図を示している。そのポンプ本体284は、そのポンプ本体284の内部にポンプ室322を形成するポンプ壁288を有する。固定用ブラケット(securing bracket、ポンプ本体284をベース102に取り付けて固定するためのブラケット)294がポンプ壁288の側面に接続されるとともに、締結具を受け入れるように構成されている。さらに、スプリング用壁またはスプリング用ポスト292が、固定用ブラケット294と同じ側面から延び出し、それにより、前記イジェクト・ボタンの複数の部品を収容する。ホース接合部296が、ポンプ壁288の第1端に接続されるとともに、第1側面および第2側面を有するプレート310を有し、それら第1側面および第2側面は、それぞれ対応する接続用特徴部であってポンプ本体284を内側バルブおよび外側バルブに接続するためのものを有する。
【0092】
具体的には、
図11Aを参照すると、ホース・コネクタ112との接合を行うためのバルブ・ハウジング300が、プレート310の第1側面から延び出している。そのバルブ・ハウジング300は、筒状壁という形状を有してもよく、また、当該バルブ・ハウジング300内において同軸にプレート310から延び出す張出部(ledge、レッジ、段付き凸条部)302を有してもよい。その張出部302は、バルブ・ハウジング300より低い高さを有し、そのバルブ・ハウジング300の外縁に達する前で終端を有してもよい。バルブ・ハウジング300のうちの後壁304が、プレート310の前記第1側面の一部を形成してもよく、その後壁304は、ピン凹部306と、ポンプ出口308とを有する。そのポンプ出口308は、ポンプ室322と流体連通状態にある(fluidly connected)。
【0093】
図11Bを参照すると、プレート310の後面(the rear side、前記第2側面)は、圧力アセンブリ228と、対応するバルブとの接合のために筒部(tube、チューブ)312を有する。その筒部312は、当該筒部312の内面から延び出す1または複数の凸部(prong、プロング)314を、対応するバルブ部品との係合のために有してもよい。ポンプ入口316が、筒部(tube)312を貫通する開口部(aperture、貫通穴)として形成されるとともに、筒部312およびポンプ室322の内部と流体連通状態にある。
【0094】
圧力アセンブリ
ここで、
図6Aおよび
図6Cを参照し、圧力アセンブリ(pressure assembly、圧力形成アセンブリ、圧力調整アセンブリ、調圧アセンブリなど)228を詳述する。この圧力アセンブリ228は、ユーザが、この口腔洗浄器100による圧力の出力値を選択的に(selectively、適宜、都合のよいように)調節することを可能にする。一実施態様においては、この圧力アセンブリ228が、レギュレータ(regulator、調圧器など)・ハウジング326と、デュアル・バルブ・アセンブリ328と、圧力バルブ(pressure valve、圧力制御バルブなど)344とを有する。
【0095】
図12Aおよび
図12Bは、それぞれ、レギュレータ・ハウジング326の前方斜視図および断面図を示している。
図12Aおよび
図12Bを参照すると、レギュレータ・ハウジング326は、圧力バルブ344とデュアル・バルブ・アセンブリ328とを収容するための本体部を形成する。さらに、レギュレータ・ハウジング326は、リザーバ104からポンプ・アセンブリ214までの流体流路を形成し、よって、いくつかの実施態様においては、さらに、前記ポンプ・ハウジング(the pump housing、ポンプ本体284)の一部を形成する。
【0096】
レギュレータ・ハウジング326は、本体部354を有し、その本体部354は、自身を貫通する主流路362を形成する概して筒状を成す形状を有してもよい。入口(inlet、後述のハウジング入口)356が、主流路362と流体連通状態にあり、本体部354の第1端から延び出している。レギュレータ出口364が、主流路362の反対側の端部上に形成される。バルブ室350が、本体部354の側面上に形成され、圧力バルブ344を収容するための空洞と、2つの固定用特徴部352a,352bであって当該バルブ室350の各側面に接続されるものと、バルブ入口(valve inlet、圧力バルブ344にとっての入口)358と、バルブ出口(valve inlet、圧力バルブ344にとっての出口)360とを有する。バルブ入口358は、主流路362と流体連通状態にあり、バルブ出口360は、ハウジング入口(the housing inlet、前記入口)356と流体連通状態にある。すなわち、流体が、その流体が主流路362内を流れてある意味サイホン流体の状態でポンプ室214に向かう向きとは逆向きにバルブ室350を通過するように流れてリザーバ104に戻る向きに向かう。レギュレータ・ハウジング326は、複数のブラケット366,368のような複数の固定用特徴部(securing feature、ある部品を別の部品に取り付けて固定するための部品など)であって、当該レギュレータ・ハウジング326をベース102内に、そこから離脱しないように固定するための複数の締結具(fastener、ファスナ)を受け入れるように構成されたものを有してもよい。
【0097】
図13は、圧力バルブ344、付勢部材(biasing element、付勢手段)348およびシール340の分解図を示している。
図6Cおよび
図13を参照すると、圧力バルブ344は、レギュレータ・ハウジング326内においてバルブ入口358とバルブ出口360との間の流路の1または複数の特性値を変化させるために用いられる。
図6C,
図6Dおよび
図13を参照すると、圧力バルブ344は、ギヤ334とかみ合うとともにそのギヤ334に連結するためのギヤ面370と、シール面374とを有する。そのシール面374は、厚さ寸法が変化し、当該シール面374内に形成された流路(flow channel、流れチャネル)376を有する。その流路376は、寸法(dimension、サイズ)および形状が変化するとともに、シール面374の中心部の回りを概して曲線を成す状態で延びている。
【0098】
シール340は、圧力バルブ344のシール面374に向かって付勢されており、当該シール340を貫通するように形成された流れ開口部(aperture、貫通穴)378を有する。その流れ開口部378は、典型的には、シール面374の流路376および主流路362と流体連通状態にあるが、後に詳述するように、流れ開口部378が流路376に係合する位置は、圧力バルブ344の位置(position、回転方向位置)に応じて変化する。
【0099】
図6Cおよび
図6Dを参照すると、圧力アセンブリ228は、ギヤ334と、それに対応する(corresponding、かみ合う)ラック380と、アクチュエータ(actuator、駆動部材、操作部材など)114とを有する。ラック380は、ギヤ334上の複数の歯384とかみ合う複数の歯382を有する。アクチュエータ114は、ラック380に連結され、そのラック380は、ラック・ブラケット(rack bracket、ラックを保持するブラケット)336に対して相対的に横方向に(laterally、水平方向に、側方に)移動する。例えば、そのラック・ブラケット336は、1または複数の長手状の溝(groove、スロット)を有してもよく、また、ラック380は、自身をラック・ブラケット336にそれから離脱しないように固定するために、前記いくつかの溝内に収容されるいくつかのペグ(peg、杭、留めくぎ、固定用ピンなど)を有してもよい。前記いくつかの溝は、ラック380がラック・ブラケット336に対して相対的に横方向に(laterally、水平方向に、側方に)スライドすることを可能とする。アクチュエータ114は、ラック380に連結されるとともに、後に詳述するように、ギヤ334を駆動するためにラック380を横方向に(in the lateral direction、水平方向に、側方に)駆動するように構成される。
【0100】
ここで、
図10を参照し、デュアル・バルブ・アセンブリ(dual valve assembly、調圧機能と逆止機能とを有するバルブ装置)328を詳細に説明する。デュアル・バルブ・アセンブリ328は、リザーバ104への、およびリザーバ104からのポンプ室322内への流体を調整するレギュレータ・バルブとして機能するうえに、ハンドル106上の停止ボタンの起動(activation、操作開始)のような、チップ108の位置における遮断(blockage、流路遮断など)というイベントが発生すると、ポンプに対する損傷を防止するために、デュアル・バルブ・アセンブリ328が逆止弁(check valve、チェック・バルブ、逃がし弁)として機能する。デュアル・バルブ・アセンブリ328の主要なバルブ機能(primary valve function、レギュレータ・バルブとしての機能)のため、そのデュアル・バルブ・アセンブリ328は、バルブ・ハウジング388を有し、そのバルブ・ハウジング388は、実質的に中空円筒状部品であってもよく、また、主流路362内においてスライドするように構成される。そのバルブ・ハウジング388は、当該バルブ・ハウジング388の前面を貫通するように形成された開口部(aperture、貫通穴)を有する末端394として終端を有する。そのバルブ・ハウジング388の第2端は、シール・キャップ(seal cap、シール機能を有するキャップ)398を有し、そのシール・キャップ398は、自身を貫通するように形成された流路400を有する。その流路400は、リザーバ・コネクタ(reservoir connector、リザーバ104との接続を行うためのコネクタ)330と流体連通状態にある。
【0101】
第2の機能すなわち逆止弁(check valve、チェック・バルブ、逃がし弁)としての機能のために、デュアル・バルブ・アセンブリ328は、バルブ・ハウジング388内に、スプリングによって駆動されるバルブを有する。具体的には、支持柱(support post、サポート・ポスト)396であってそれ自体を貫通するように形成された流路を有するものが、シール・キャップ398に連結され、また、付勢部材392が、バルブ・ハウジング388内に収容されるとともに、支持柱396と整列させられている。プランジャ390が、付勢部材392に連結されるとともに、その付勢部材392と共に移動するように構成されている。そのプランジャ390は、円錐または円錐台の如きテーパ形状を有してもよく、また、バルブ・ハウジング388の末端394内の前記開口部と同じ直径である末端直径を有する。付勢部材392の力は、予め定められた値を超える流体背圧(fluid back pressure、プランジャ390の前面に作用する圧力など)によって屈する(overcome、付勢部材392が屈する、付勢部材392が縮む、付勢部材392が撓む)ように選択され、そのような圧力は、例えば、ジェット流用のチップ108の遮断を原因として形成される圧力である。
【0102】
ハンドル接続アセンブリ
ここで、接続アセンブリ230を詳細に説明する。
図14は、その接続アセンブリ230の分解図を示している。
図6Cおよび
図14を参照すると、この接続アセンブリ230は、出口取付具402と、スプリング支持具(spring bearing、スプリング・ベアリング、スプリング・リテーナ)406と、付勢手段(biasing element、付勢部材)408と、ポペット(poppet、弁体など)410と、ポペット・キャップ(poppet cap、端キャップ、弁体カバー) 412と、先端キャップ(top cap)416と、複数のシール部材404,414とを有する。出口取付具402は、ポンプ本体284と接合し、また、中央ボス418であって、当該中央ボス418を貫通するように形成された空洞420を有する。この出口取付具402は、1または複数のフランジ(flange、固定用フランジ)422a,422bを、ポンプ本体284、前記ハウジング(the housing、ベース102のハウジングなど)のうちのいくつかの部分などとの強固な結合のためのいくつかの締結具を装着するために有してもよい。
【0103】
スプリング支持具406は、それの後面から延び出す支持柱(support post、サポート・ポスト)424(
図6Cおよび
図10参照)と、当該スプリング支持具406の前面から延び出す受け柱(receiving post)426とを有する。それら柱424,426は、それぞれ、ポンプ本体284内の受け凹部内に配置されることと、付勢部材408を受けることとを行うように構成されている。
【0104】
図14に示すように、ポペット410は、概して円筒状を成す本体部を有し、その本体部は、閉塞先端(tip、閉塞されたチップ、閉塞された先端)428を有するテーパ状端を有する。1または複数の流体開口部(aperture、貫通穴)430が前記本体部の側壁によって形成されている。端キャップ(The end cap、ポペット・キャップ)412は、ポペット410の閉塞先端428に着座するように構成され、また、当該端キャップ412がポペット410の閉塞先端428の端に圧入されるように、その閉塞先端428の形状および寸法(dimension、サイズ)に合致するように構成されている。
【0105】
先端キャップ416は、この接続アセンブリ230のうちの端部品を形成するとともに、出口取付具402に、この接続アセンブリ230の種々の部品がそれら先端キャップ416と出口取付具402との間に配置される状態で、接続される。前述のいくつかのシール用部品(The sealing components)は、シール部材404のようにOリング、または、シール部材414のようにシール・カップ(seal-cup)であってもよく、また、この接続アセンブリ230のうち選択されたいくつかの部品の周囲に、または、適宜、流体の進入を防ぐ(fluid-proof、防流体性の、耐流体性の、防水性の)いくつかの接続部を形成するために、配置されてもよい。
【0106】
ラッチ・アセンブリ(The latch assembly、前記ホース・ラッチ・アセンブリなど)432が、適宜、ホース・コネクタ112をベース102に対し、接続および離脱を行うが、このラッチ・アセンブリ432をこれから詳細に説明する。
図6A,
図6Cおよび
図10を参照すると、このラッチ・アセンブリ432は、イジェクト(eject、取出し)・ボタン118と、付勢部材444と、ラッチ(latch、掛け金、ばね式錠など)434とを有する。イジェクト・ボタン118は、ラッチ434を駆動するように構成されるとともに、ユーザが操作する外面と、付勢部材444を収容する中央凹部446と、テーパ状の内側駆動先端部(actuation tip、イジェクト・ボタン118のうち、内側に位置する先端部であって駆動をつかさどる部分)442とを有する。その駆動先端部442は、円錐台または先端が丸みを帯びた円錐であって最も内側の(interior、室内の)表面からいくつかの外面に向かって直径が徐々に増加するものという形状を有する。後に詳述するように、その駆動先端部442は、ラッチ434を係合位置からリリース(release、解除)位置に移動させるように構成される。ラッチ434は、2つのラッチ・アーム436a,436bを有し、それらラッチ・アーム436a,436bは、一端においてリーフ・スプリング440によって結合されている。各ラッチ・アーム436a,436bは、概して長手状を成す部材であり、また、複数の突起(detent、つめ部)438a,438bを有し、それら突起438a,438bは、第1の側壁から反対側のアームに向かって内向きに延び出している。
【0107】
ホース・コネクタ112は、ハンドル106をベース102に流体連通状態で接続するために使用され、このホース・コネクタ112をここで詳細に説明する。
図3Dおよび
図10を参照すると、ホース・コネクタ112は、コネクタ本体452を、キャップ450がそのコネクタ本体452に連結されている状態で有する。そのコネクタ本体452は、後に詳述するように、スプリングによって駆動されるバルブを収容する内部通路456と、ベース102に部分的に挿入される下側部分(lower body、下側ボディ)462とを形成する。コネクタ本体452のうちの内部通路456は、凸部内腔466に流体連通状態で連結されており、その凸部内腔466は、コネクタ本体452のうちの底部から下向きに延びる1つの凸部(prong、プロング)464によって形成されている。その凸部464は、下側部分462のうちの中央領域内に配置され、また、1または複数の流体開口部(aperture、貫通穴)468を有し、それら流体開口部468は、凸部内腔466を完全にポンプ・アセンブリ214に接続するために、凸部464の底端内のいくつかの切欠き(cutout)として形成されている。下側部分462の底端は、下側部分462の周囲を全周的に延びる外フランジ470を有する。その外フランジ470は、ホース・コネクタ112をベース102に強固に固定するために、ラッチ434に選択的に係合する。
【0108】
図3Dおよび
図10を参照すると、ホース・コネクタ112は、ポペット(poppet、弁体)460および付勢部材458の組合せという形態のリーク・バルブ(leak valve、リーク弁)を有する。その付勢部材458は、キャップ450の底面から延び出る柱に強固に固定され、ポペット460を凸部内腔466への入口部(entrance)に向かって付勢する。そのポペット460は、そのポペット460の作動時、そのポペット460が前記入口部(entrance)をシールして流体、例えば、この洗浄器の使用後にホース110内に貯まっている水が、ホース・コネクタ112がベース102から取り外されたときに漏れ出ないように、前記入口部(entrance)より大きい直径を有するように選択される。しかし、付勢部材458は、それの力が、ポンプ・アセンブリ214によって放出された流体圧力によって容易に屈する(overcome、縮む)ことが可能であるように、選択される。
【0109】
この口腔洗浄器の組立作業
この口腔洗浄器100の組立作業を説明する。注記すべきことは、以下の説明は、特定の組立て順序を伝えることを意図しておらず、異なる複数の部品を互いに連結することを説明することを単に意図しているということである。そのような意味において、以下の説明は、単に例示することを意図している。
図5,
図6B,
図6C,
図7Aおよび
図7Bを参照すると、ドライブ・アセンブリ216は、ベース102の下側ハウジング178に一体的にかつ強固に接続されている。シャシ220およびモータ218は、下側ハウジング178のうちの乾室208内において、互いに一体的にかつ強固に接続されている。
【0110】
ピニオン・プーリ240が、モータ218の駆動シャフト242上に配置され、また、ベルト238が、それの複数の歯がピニオン・プーリ240の外面上の複数の歯256にかみ合う状態で、ピニオン・プーリ240の外面を覆うようにスライドして装着される。その後、フランジ231が、ベルト238をピニオン・プーリ240の外面上にそれから離脱しないように固定するために、ピニオン・プーリ240の外側の周囲に装着される。ボール・ベアリング・レース252が、被動プーリ250の係合ボス260の外面周りに装着され、また、連結ロッド236すなわちクランクの連結端272が、ボール・ベアリング・レース252の外面周りに装着される。ベルト238が被動プーリ250の外面上に配置され、また、フランジ248が、ベルト238を被動プーリ250上に固定するために、被動プーリ250に装着される。これに代えて、ベルト238は、ピニオン・プーリ240および被動プーリ250がそれぞれの駆動部品またはそれぞれのシャフトに接続された後に、それらプーリ240,250に装着されてもよい。
【0111】
その後、ギヤ・ピン232が、被動プーリ250のピン構造体262内の前記開口部(the aperture、ピン開口部268)を貫通するように装着されるとともに、シャシ220内の、対応する1つの溝に装着される。その後、固定用ブラケット222(
図7A参照)が、いくつかのボス220a,220bのようなボスであってシャシ220から延び出すものに連結された複数の締結具を介してシャシ220に接続される。
図6Cおよび
図10を参照すると、連結ロッド236が第1のシール・プレート(sealing plate、シールを挟む部材、溝198内に挿入される部材)488を貫通するように形成された開口部(aperture、貫通穴)内に挿入され、また、ダイヤフラム・シール480のうちの先端面部(top surface)484が、連結ロッド236のうちの2つのシール・フランジ282a,282bの間に配置される。ダイヤフラム・シール480のうちのビード付きの(beaded、凸状付き、玉縁付きの、畝状の、隆起した)フランジ482が所定位置において挟持され(clamped、強固に締結され)、また、第2のシール・プレート(sealing plate、シールを挟む部材)490が、ダイヤフラム・シール480の端の全体を覆うように配置されるとともに、第1のシール・プレート488の外面に係合する。その後、第1および第2のシール・プレート488,490は、いくつかの締結具によって互いに強固に締結され(clamped)、このとき、ダイヤフラム・シール480のいくつかの端(the edges、両端、複数の端など)が、第1および第2のシール・プレート488,490の間に挟持され、一方で、連結ロッド236がそれら2つのシール・プレート488,490内のいくつかの貫通穴の間を延びている。このような構成においては、連結ロッド236およびダイヤフラム・シール480が、ベース102の下側ハウジング178内の乾室208と湿室206との間に流体シール(fluid seal、流体を密封する封止体、流体密のシール)を形成する。
【0112】
ポンプ・アセンブリ214がドライブ・アセンブリ216に接続されて連結される。
図6Cおよび
図10を参照すると、ピストン283が連結ロッド236のうちのボール280に接続される。ポンプ本体284が、固定用ブラケット294に接続されたいくつかの締結具を介してベース102の下側ハウジング178に強固に固定される。
【0113】
図10,
図11Aおよび
図14を参照すると、接続アセンブリ230が組み立てられてポンプ本体284に接続される。具体的には、スプリング支持具406のうちの支持柱424が、ポンプ本体284内のバルブ・ハウジング300のうちの後壁304内のピン凹部306内に収容される。その後、付勢部材408が、スプリング支持具406のうちの受け柱426の周囲に装着される。キャップ(cap、ポペット・キャップ)412が、閉塞先端428を有するポペット410のうちの端部に接続された状態で、ポペット410が、付勢部材408の周囲に装着される。ポペット410が中央ボス418内に配置されるように、出口取付具402が前記バルブ・アセンブリ(the valve assembly、ポペット410、付勢部材408およびスプリング支持具406の組合せなど)を覆うように配置される。Oリング404が、出口取付具402とポンプ本体284との間に収容され、また、一実施態様においては、Oリング404が、いくつかの固定用フランジ422a,422bによって所定位置に保持され、それら固定用フランジ422a,422bは、ポンプ本体284の固定用柱298a,298bにいくつかの締結具によって接続される。シール部材414は、先端キャップ416内に配置されたカップであってもよく、その先端キャップ416は、その後、中央ボス418の先端に圧入または他の方法で固定される。
【0114】
図10および
図11Aを参照すると、イジェクト・ボタン118および付勢部材444が、ポンプ本体284に接続される。具体的には、付勢部材444がスプリング用壁またはスプリング用ポスト292内に収容され、また、ラッチ434が付勢部材444の周囲を覆うように接続され、このとき、前記複数のアーム(the arms、2つのラッチ・アーム436a,436b)が接続アセンブリ230の周囲を延びている。その後、イジェクト・ボタン118が付勢部材444に接続され、このとき、ラッチ434がイジェクト・ボタン118とポンプ本体284との間に配置されている。付勢部材444がイジェクト・ボタン118のうちの中央凹部446内に収容され、このとき、駆動先端部442がポンプ本体284の方向を向いている。
【0115】
圧力アセンブリ228が組み立てられ、また、デュアル(またはチェック)・バルブ・アセンブリ328が、レギュレータ・ハウジング326内の主流路362内に収容される。デュアル・バルブ・アセンブリ328のうちの一端部が、ポンプ本体284のうちの筒部312内に配置されて、複数の凸部314に当接する。レギュレータ・ハウジング326への入口356がリザーバ・コネクタ330に接続され、その後、レギュレータ・ハウジング326が下側ハウジング178に、複数のブラケット366,368および2つの締結具を介して強固に固定される。リザーバ・コネクタ330およびレギュレータ・ハウジング326が下側ハウジング178内の湿室206内に配置される。レギュレータ・ハウジング326およびポンプ本体284がいくつかの締結具によって結合され、それら締結具は、ポンプ本体284の固定用柱298c,298dと、レギュレータ・ハウジング326の固定用ブラケット367とを強固に結合する。
【0116】
図6C,
図12A,
図12Bおよび
図13を参照すると、圧力バルブ344がレギュレータ・ハウジング326に装着される。例えば、付勢部材348が、レギュレータ・ハウジング326内のバルブ室350のうちの入口(the inlet、バルブ入口)358内に装着され、また、シール340が、付勢部材348の周囲に装着される。Oリング342が圧力バルブ344内の溝372内に配置され、また、圧力バルブ344がバルブ室350内に配置され、このとき、シール面374が、バルブ室350のうちの後壁に対面している。
【0117】
図6Cおよび
図6Dを参照すると、その後、駆動アセンブリ(the actuation assembly、圧力アセンブリ228のうち、作業者によるアクチュエータ114の操作に応じて圧力を調整するための部分など)が圧力バルブ344に装着される。具体的には、いくつかの締結用柱352a,352bが、対応するいくつかの特徴部(features、位置決め部、挿入部、貫通穴など)であってラック・ブラケット336上にあるものと整列するように、ラック・ブラケット336がレギュレータ・ハウジング326に対向するように配置される。ラック・ブラケット336が、いくつかの締結具を介してレギュレータ・ハウジング326に強固に固定される。ギヤ334が、スクリューの如き締結具によって圧力バルブ344に接続され、また、ラック380が、ラック・ブラケット336内のいくつかの長手状の溝(slot、スロット)内に圧入される。その後、アクチュエータ(actuator、駆動部材、操作部材など)114がラック380に装着され、また、そのラック380のうち選択された歯382がギヤ334のうち選択された歯384にかみ合うように配置される。
【0118】
パワー・ボタン(Power Button、電源ボタン)
図6Bおよび
図6Dを参照すると、パワー・ボタン116が、ブラケット431上に強固に固定されるとともに、回路基板131を経てモータ218に電気的に接続され、その回路基板131は、モータ218を電源に電気的に接続し、その電源は、雄型パワー・コネクタ・ソケット136によって形成されるパワー・ポートとパワー・アセンブリ134とに接続される。
【0119】
図6Bおよび
図6Dを参照すると、組立て後の状態においては、ドライブ・アセンブリ216と、ポンプ・アセンブリ214と、接続アセンブリ230と、圧力アセンブリ228とが、平面視において、U型形状を成すように配列されている。このような方法で、ベース102のうちの中央領域が空洞化して、保管状態においてパワー・アセンブリ134を挿入することを可能にすること、または、バッテリを収容するためのバッテリ室(または他の補助的な保管)を形成することが行われる。一実施態様においては、モータ218が、ポンプ本体284に対して実質的に直角であるとともに、レギュレータ・ハウジング326に対して実質的に平行であるように配置される。さらに、ポンプ本体284が、リザーバ・コネクタ330
およびリザーバ出口部に対して直角であるように配置される。配置についてのそれらのタイプにより、この口腔洗浄器100が、幅方向にも高さ方向にも小形化する。
【0120】
図4を参照すると、ひとたび前述の複数の内部部品が結合されて下側ハウジング178内に収容されると、上側ハウジング180が下側ハウジング178に強固に固定される。その下側ハウジング178のうちのシール壁192が、下側ハウジング178内において乾室208を湿室206からシールすることを支援する。上側ハウジング180のうちのポート壁194が、リザーバ・コネクタ330の一部の周囲に配置され、それにより、流体がリザーバ・コネクタ330から第2の乾室204内に漏れることを防止する。上側ハウジング180が、複数の異なる方法、例えば、圧入、超音波溶着、接着、いくつかの締結具などのようなものにより、離脱しないように固定される。面板182が上側ハウジング180上に固定され、また、トリム・リング126が面板182の下面に(underneath)配置され、それにより、面板182の周囲を包囲する。面板182および上側ハウジング180が、トリム・リング126の位置を動かないように固定する。
【0121】
分離可能なパワー・アセンブリ
図1Cおよび
図3Cを参照すると、保管状態において、パワー・アセンブリ134が、下側ハウジング178のうちのパワー・ブロック室174内に挿入される。いくつかの本数の位置合わせ用リブ176が、対応するいくつかの本数の溝であってパワー・アセンブリ134上にあるものに位置合わせされ、それにより、パワー・アセンブリ134をパワー・ブロック室174内に案内して挿入する。さらに、下側ハウジング178内の磁石474(
図5参照)が、対応する磁石であってパワー・アセンブリ134内にあるものを吸引し、それにより、パワー・アセンブリ134を所定位置に固定し、このとき、パワー・アセンブリ134の前壁がパワー・ブロック室174のうちの後壁に当たる位置で保持される。
【0122】
図16を参照すると、保管状態500において、パワー・アセンブリ134がパワー・ブロック室174内に固定された状態で、ベース102が、リザーバ104内に挿入される。
図16に示すように、ベース102は、リザーバ104内に完全に嵌るためのサイズを有し、また、リザーバ104の上縁128,129は、ベース102の前壁164から部分的に延び出している。イジェクト・ボタン118および接続アセンブリ230の先端キャップ416は、リザーバ104の縁(the edge、上縁128,129など)から突出しておらず、よって、この口腔洗浄器100が運搬用ケースに収容されるときに、イジェクト・ボタン118も先端キャップ416も、布地にも他の部材にもひっかからずに済む。保管状態500においては、この口腔洗浄器100が、ケースまたは仕切られた室内に簡単に挿入され、また、リザーバ104が、ベース102の複数の内部部品を保護するための硬質入れ物として作用するとともに、さらに、この口腔洗浄器100が、布地または他の同様なタイプのケース内に簡単にスライドして進入する能力が強化される。
【0123】
この口腔洗浄器100の作用
ここで、この口腔洗浄器100の作用を詳細に説明する。
図15Aおよび
図15Bは、それぞれ、使用状態510にあるこの口腔洗浄器100の後方斜視図および前方斜視図を示している。この口腔洗浄器100を使用するために、ベース102がリザーバ104から取り出され、また、そのリザーバ104が、ベース102の上面に装着される。リザーバ104は、係合面122の範囲内において、かつ、その係合面122の上に着座する。係合面122は、リザーバ104の形状に合致した形状を有してもよく、また、その係合面122を包囲するリップ196が、流体がリザーバ104からベース102の外側に漏れ出すことを防止することを支援する。リザーバ・ポート142(
図2参照)が、ベース102内に形成されたリザーバ開口部(aperture、貫通穴)156内に収容される。リザーバ・ポート142が、リザーバ・コネクタ330およびリザーバ・バルブ158の周囲に配置され、これにより、リザーバ104から圧力アセンブリ228に向かう流れが許可されるように、リザーバ・バルブ158が起動される。
【0124】
パワー・アセンブリ134が、ベース102内のパワー・ブロック室174から取り出され、また、複数の端子(prong、プロング、凸部)514がそのハウジング(the housing、パワー・アセンブリ134のハウジング)から展開して延び出す。その後、パワー・コード(power cord、電力ケーブル)512を、ベース102内の前記パワー・ポートのうちの雄型パワー・コネクタ・ソケット136と、パワー・アセンブリ134とに接続することが可能である。パワー・アセンブリ134が、壁コンセントのような電源に接続されると、電気が、パワー・アセンブリ134からベース102内の回路基板131に流れ、それにより、電気エネルギーをこの口腔洗浄器100に供給することが可能である。いくつかの実施態様においては、パワー・アセンブリ134が、電源を交流から直流に変換する1または複数の変換用部品を有してもよいが、その変換(行うのであれば)の方式は、ベース102内に配置されてもよいモータおよびいくつかの部品の方式に依存する。
【0125】
その後、ハンドル106が、ベース102に流体連通状態で接続される。ホース・コネクタ112が接続アセンブリ230に接続される。
図10を参照すると、ホース・コネクタ112のうちの下側部分462が、凸部464が接続アセンブリ230の先端キャップ416内に挿入されるように、挿入される。凸部464が、ポペット410のキャップ(cap、ポペット・キャップ)412を押圧し、今度は、付勢部材408を押圧する。キャップ(cap、ポペット・キャップ)412が付勢部材408の圧縮を伴って下向きに移動すると、キャップ(cap、ポペット・キャップ)412が出口取付具402の先端から離間し、それにより、流体が、出口取付具402から凸部464内の流体開口部(aperture、貫通穴)468まで流れることが可能となる。さらに、ホース・コネクタ112が、ラッチ434のうちの複数のアーム436a,436b(
図6A参照)を付勢し、それらアーム436a,436bは、スプリング(the spring、リーフ・スプリング)440によって撓んで開き、それにより、ホース・コネクタ112の下側部分462の外面に係合する。複数の突起438a,438bが、下側部分462の周囲に配置され、それにより、ホース・コネクタ112を所定位置に固定する。ホース・コネクタ112を取り外すために、ユーザは、イジェクト・ボタン118を押し、それにより、付勢部材444を押圧し、さらに、ユーザは、テーパ状の駆動先端部442がラッチ434に接近し、それにより、アーム436a,436bが互いに離間し、突起438a,438bが互いに離間するように、イジェクト・ボタン118を移動させる。このことが発生すると、接続アセンブリ230の付勢部材408が、凸部464を出口取付具402から離れるように外向きに押す力をポペット410およびポペット・キャップ412に作用させる。このことは、ホース・コネクタ112を強制的に接続アセンブリ230との係合を解除するように作用する。これで、ユーザは、ホース・コネクタ112を取り外すことができる。
【0126】
ホース・コネクタ112が接続アセンブリ230から取り外されると、ホース・コネクタ112内において付勢部材458がポペット460をシールし、それにより、流体が、凸部464への出口を通過してホース・コネクタ112から漏れることが防止される。
【0127】
ハンドル106がベース102に流体連通状態で接続されている状態で、ユーザは、パワー・ボタン116を押下することにより、この口腔洗浄器100に電源を投入する。その後、モータ218が前記電源に電気的に接続されて始動する。
図6Cを参照すると、モータ218が作動すると、駆動シャフト242が回転し、それにより、ピニオン・プーリ249が回転する。ピニオン・プーリ240が回転すると、ベルト238が移動し、それにより、被動プーリ250が、ギヤ・ピン232回りに回転させられる。被動プーリ250の回転により、連結ロッド236がそれに連動させられ、このとき、連結ロッド236がベアリング・レース(the bearing race、ボール・ベアリング・レース)252と係合していることにより、連結ロッド236がスリップする(slipping、被動プーリ250に対してスリップする)。このことが原因で、連結ロッド236が実質的に横方向に運動する(lateral movement、側方運動を行う、搖動する)が、被動プーリ250は回転運動という形態で運動する。ドライブ・アセンブリ216のためにベルト駆動方式が採用されているため、グリースが前記流体内に混入しおよび/または他の部品の作動を阻害する可能性を排除するために典型的に用いられる独立したギヤ・ハウジングを設けることが不要となるという理由でベース・ユニット102のサイズを小形化することが可能である。さらに、前記ベルト駆動方式のおかげで、それらプーリ240および250の歯が相互に直接的にかみ合わないため、低騒音化され、それにより、ドライブ・アセンブリ216を下側ハウジング178の底側フロア(bottom flour、底板、底板の上面)より上方に(above、上方に離して)搭載することが不要となり、そのような搭載は、従来の口腔洗浄器では振動を削減するために典型的に行われるかもしれない。
【0128】
連結ロッド236がシール・プレート488,490に対して横方向に(laterally、図において横方向に、側方に)動くにつれて、ダイヤフラム・シール480が一緒に動く。そのダイヤフラム・シール480は単に長さ寸法が変化するだけであるため(前記ベローズが伸縮するので)、ダイヤフラム・シール480は、連結ロッド236に抵抗力を作用させず、それにより、ドライブ・アセンブリ216の効率を向上させ、一方、乾室206と湿室208との間のシールを維持する。
【0129】
引き続いて
図6Cを参照すると、連結ロッド236が動く(move、
揺動する)につれて、ピストン283が、ポンプ本体284内のポンプ室290内において横方向に(laterally、図において横方向に、側方に)動く。下向き行程(downward stroke、膨張行程)においては、ピストン283がシール・プレート488,490に接近し、ポンプ室290内の利用可能容積を増加させ、それにより、真空引きを行う。この真空化が原因で、リザーバ104からの流体がリザーバ・バルブ158を通過してリザーバ・コネクタ330内に、ひいては、レギュレータ・ハウジング326内に流れる。ピストン283の動きによって生成されるこの力により、さらに、デュアル・バルブ・アセンブリ328がポンプ・ハウジング234(the pump housing 234、ポンプ壁288など)に向かって引っ張られ(pull the dual valve assembly 328 toward the pump housing 234、ポンプ・ハウジング234に接近する向きに移動するように吸引され)、それにより、デュアル・バルブ・アセンブリ328がレギュレータ・ハウジング326の入口356から離間する向きに移動する(unseating、入り口356に着座している状態から着座しない状態に遷移する)。このことにより、リザーバ・コネクタ330からの流体が、主流路362内に流入し、さらに、デュアル・バルブ・アセンブリ328の周囲に沿って(around、デュアル・バルブ・アセンブリ328の外周面に沿って、デュアル・バルブ・アセンブリ328を全周的に覆うようにそれの全外周に沿って、デュアル・バルブ・アセンブリ328の外面とバルブ・ハウジング388の内面との間を)流れ、ひいては、ポンプ室290内に流入することが可能となる。
【0130】
上向き行程(upward stroke、圧縮行程)においては、ピストン283がポンプ本体284のバルブ・ハウジング300に接近する。この行程により、ポンプ室290内の流体がポンプ室290からポンプ本体284内の出口308内に押し出される。その後、その流体は、出口取付具402内に流入し、ポペット・バルブ(the poppet valve、ポペット)410の周囲に沿って(around、ポペット410の外周面に沿って、ポペット410を全周的に覆うようにそれの全外周に沿って、ポペット410の外面と中央ボス418の外面との間を)流れ、ひいては、ホース・コネクタ112の凸部464の凸部内腔466内の流体開口部(aperture、貫通穴)468内に流入する。このときその流体に作用する流体力は、ホース・コネクタ112内の付勢部材458によって作用させられる付勢力に打ち勝っており、ポペット410を、凸部内腔466を前記ハウジング(the housing、コネクタ本体452のハウジングなど)の内部通路456に接続する開口部(the aperture、貫通穴、流体開口部468など)から離間させ、その後、流体は、ホース110内に流入し、ひいては、ハンドル106内に流入し、最後に、チップ108から放出される。
【0131】
作動中に前記圧力を調節するために、ユーザは、アクチュエータ114を移動させる。
図6Cおよび
図6Dを参照すると、アクチュエータ114の側方移動により、ラック380がラック・ブラケット336に対して相対的にスライドし、それにより、ギヤ334が回転する。ギヤ334の回転につれて、
図6Cおよび
図13を参照すると、圧力バルブ344が回転し、それにより、レギュレータ・ハウジング326内のバルブ室350への入口(inlet、バルブ入口)358が開口し(open、流路376の一部がバルブ入口358に対面し)、それにより、流体がバイパスして、ポンプ本体284内に(into the pump body 284、リザーバ104からポンプ本体284内に)流入しないことが可能となる。そのときの流体(The fluid、リザーバ104からの流体)は、バルブ入口358を通過し、圧力バルブ344内の流路376内のバルブ室350を通過し、バルブ出口360に到達して、リザーバ104に還流する。シール面374によって形成されるバイパス通路(the bypass channel、流路376など)を通過して流れることが許可される流体の量は、バルブ入口358に対するシール面374の相対的に位置に基づいて変化し、それにより、ギヤ334を特定の方向に回転させると、流路376のうち幅広部または幅狭部がバルブ入口358と位置合わせされ、それにより、前記ポンプ(the pump、ポンプ・アセンブリ214)によって出力されてチップ108に供給される圧力が、それぞれ、減圧または増圧される(decrease or increasing, respectively、例えば、バルブ入口358が幅広部と位置合わせされる場合には減圧され、幅狭部と位置合わせされる場合には増圧される)。
【0132】
ハンドル
図1Bおよび
図25を参照すると、ハンドル106は、前側ハウジング半割部520aと後側ハンドル・ハウジング(handle housing、半割部)520bとを有するハンドル・ハウジング520を有してもよい。傾斜したひっかけ(hanging)スロット522が、後側ハンドル・ハウジング520b内に、その後側ハンドル・ハウジング520bの両側辺の間を概して延びるとともに、チップ108に向かう深さ方向にも延びるものであってもよい。そのひっかけスロット522は、互いに距離を隔てて対向する2つの対向壁522a,522bと、それら対向壁522a,522bの内側末端に位置する横断壁523とにより、後側ハンドル・ハウジング520bの外壁が、2つの対向壁525a,525bの両側辺の位置と、それら対向壁525a,525bの基端であって横断壁525とは反対側に位置するものの位置とにおいて、ひっかけスロット522に開口するように、画定され(bounded、包囲され)てもよい。いくつかの実施態様においては、それら対向壁525a,525bが互いに平行であっても、それぞれ平面的であっても、それらの双方であってもよい。ひっかけスロット522は、ハンドル・ハウジング520の長さ方向における中心位置に配置される(centered、心出しされる)か、または、それとは別の方法で、ハンドル106がひっかけスロット522を用いてある支持部材上にひっかけられた状態でハンドル106のバランスをとることを支援するためにハンドル106の重心位置上に心出しされてもよい。ひっかけスロット522の幅寸法は、リザーバ104の複数の壁の厚さ寸法に、上縁128,129の位置において一致してもよい。よって、リザーバ104の上縁128,129は、上縁128,129上のある位置が支持面(the support surface、横断面)523に当接するまで、ひっかけスロット522内にちょうど嵌まり入ってもよい。よって、ひっかけスロット522は、ハンドル106がリザーバ104の上縁128,129からぶらさがることを可能とする。このひっかけスロット522のおかげで、C字状クランプ、クレードル(cradle、枠)またはそれと同様なもののような典型的なハンドル支持部材を省略することが可能となり、それにより、この口腔洗浄器100の部品点数が削減され、ひいては、コストが削減される。ひっかけスロット522の傾斜角は、ハンドル106がリザーバ104に対して平行な方向にはぶらさがらず、それにより、ユーザがリザーバ104とハンドル・ハウジング520との間の隙間内において手でハンドル106回りを握ることが容易となるように、ハンドル106の長手軸線に対して交差するように選択される。しかし、他のいくつかの実施態様においては、その溝(the groove、スロット522)がハンドル・ハウジング520の長さ方向に対して、実質的に垂直となり(substantially vertical)、それにより、ハンドル106が リザーバ壁(the reservoir walls、リザーバ104の複数の壁)に対してより平行な姿勢でひっかけられるようにしてもよい。
【0133】
ハンドル106は、さらに、停止ボタン、チップ・イジェクト、旋回台またはそれらと同様なもののようないくつかの部品を有してもよい。それらのタイプの部品およびハンドルであってこの口腔洗浄器100と共に使用可能であるものの一例が、本願に関連する米国特許出願第 号であって2017年1月25日に出願され、発明の名称が「口腔洗浄器ハンドル用スイベル・アセンブリ(Swivel(回転自在継手、旋回台、旋回接続) Assembly for Oral Irrigator Handle)」であるもの(2016年1月25日に出願された米国仮特許出願第62/286,792号の優先権を主張する)に記載されており、この出願は、引用により全体的に本願に合体する。
【0134】
別の実施態様
口腔洗浄器1700の別の実施態様がさらに検討対象となり、これは、
図1−
図16の実施態様と実質的に共通するとともに、前述の複数の部品および作動を組み込んでいる。この別の実施態様およびそれの複数の部品は、
図17−
図21に示されている。この別の実施態様においては、下側にあるベース・ユニット内に搭載される複数の部品のサイズおよび配列が、
図1−
図16の実施態様において提供される効果とは異なる効果を達成するために変更されている。そのような効果は、可動式でない複数の端子(prongs)を有するパワー・アセンブリと、概してバランスのとれた(balanced、均整のとれた)アセンブリを作成するために前記ユニット(the unit、ベース・ユニット102など)内において中央に配置された回路基板と、パワー・コネクタとパワー・コネクタ・ソケット(power connector socket)との間の接続部であってより強固なものと、リニア機械的動力伝達アセンブリとを有してもよい。
【0135】
図17を参照すると、概略的には、ベース1702内に配置された複数の部品の位置は、少なくとも部分的には、パワー・アセンブリ1734およびそれの複数の端子1714のための追加のスペースを形成するように構成されている。以下、追加の相違点をさらに説明する。
【0136】
パワー・アセンブリ
図15Aおよび
図15Bに示す実施態様と同様に、かつ、
図17を参照すると、パワー・アセンブリ1734が、ベース1702のうちのパワー・ブロック室1774に嵌り入るように構成されている。ベース1702内の複数の部品の配列が構成し直され、それにより、パワー・アセンブリ1734のための追加スペース1775を形成し、さらに、パワー・アセンブリ1734が、パワー・ブロック室1774内に保管されているときに可動式で折り畳む複数の端子1714をもはや必要としないことが可能となる。パワー・アセンブリ1734のサイズも小形化し、それにより、ベース1702のうちの本体部内のスペースが増加している。ベース1702内の上述の種々の部品および小形化したパワー・アセンブリ1734のこのような異なる構成により、パワー・アセンブリ1734の複数の端子1714であって折畳み不能で固定式で突出したままのものがスライドして挿入されるための端子用スペース1775が形成される。
図17および
図18を参照すると、突出している複数の端子1714は、パワー・アセンブリ1734が、パワー・ブロック室1774に嵌り入るために折畳み可能性も可動性ももはや必要とはせず、よって、突出している複数の端子1714がパワー・アセンブリ1734に対して折り畳むことも倒れることも動くこともしないように、パワー・ブロック室1774のうちの追加スペース1775内に嵌り入ることが可能である。パワー・アセンブリ1734は、ベース1702内のパワー・ブロック室1774内に嵌り入る。
【0137】
回路基板の位置
図18に示すように、この口腔洗浄器1700のうちのベース1702の別の実施態様は、回路基板131を
図6Cに示す位置とは別の位置に配置し直す。
図18を参照すると、ベース1702内に搭載された複数の部品の最適化構成のおかげで、回路基板1831がベース1702の全体のうちの中心位置であって、ドライブ・アセンブリ1814とパワー・ブロック室1774との間の位置に位置することが可能である。回路基板1831は、モータ1818をパワー・コネクタ・ソケット1836およびパワー・アセンブリ1734に接続された電源に電気的に接続する。回路基板1831の中心位配置のおかげで、モータ1818とパワー・ボタン1916(
図19Aおよび
図19Bに示す)とパワー・コネクタ・ソケット1836とを接続するワイヤ(wires、配線、複数本の電線)1854の取り回しが、
図1−
図16に示す実施態様のうちの回路基板131より単純化され、その実施態様においては、回路基板131が乾室204(
図6Cに示す)内に配置され、かつ、電気で動く複数の種々の部品を互いに接続するワイヤ254が、下側ハウジング178と上側ハウジング180との間のスペースであってパワー・ブロック室174(
図6A−
図6Dに示す)より上方に位置するものの内部を取り回されている。
図18の実施態様におけるワイヤ1854の単純化取回しは、
図1−
図16に示す実施態様におけるより、使用されるべきワイヤ1854の要求長さが短くて済むかもしれず、また、ワイヤ1854が、潜在的に、ベース1702全体にわたってくねくね曲がって取り回されることを要求されずに済み、それにより、潜在的に、この口腔洗浄器1700の組立てコストが低減し、また、全体としての設計構造がの堅牢性が増す。回路基板1831がこのようにして配置される位置は、この口腔洗浄器1700のうちのベース1702の中心部の近傍であり、それにより、主要な容器(the main enclosure、ベース1702のハウジングなど)のいくつかの外壁に影響を与えるかもしれない静電気放電から回路基板1831を保護することを支援する。
【0138】
パワー・ボタン(Power Button、電源ボタン)の構造
パワー・ボタン1916を包囲する構造体の別の実施態様が
図19Aおよび
図19Bに示されている。このパワー・ボタン1916は、フレキシブルPCB(PCB、印刷配線基板)1999を有してもよく、そのフレキシブルPCB1999は、ドーム状のスイッチと、接着剤裏板とを有する。このフレキシブルPCB1999は、パワー・ボタン1916とブラケット1931との間に組み付けられ、また、このフレキシブルPCB1999のうちの接着面は、ブラケット1931に隣接した位置に配置されてもよい。このフレキシブルPCB1999は、パワー・ボタン1916が押下操作されたときに、ユーザに触覚的感覚を与えることを支援してもよく、それにより、ユーザの経験を向上させることを支援してもよい。シリコーン製シールが接着によってパワー・ボタン1916に装着されてもよい。組み付け時、パワー・ボタン1916が、ブラケット1931と上側ハウジング194との間にサンドイッチされ、このとき、前記シリコーン製シールの外縁(outer edge、外周縁)がブラケット1931と上側ハウジング194との間で圧迫される。このシリコーン製シールは、さらに、パワー・ボタン1916に接続されている複数の内部部品を、うっかりして(inadvertently、ユーザの不注意で)パワー・ボタン1916に接触するかもしれない液体に曝されることから保護する。
【0139】
パワー・コネクタの接続
ベース102のうちパワー・コネクタ開口部210内に位置する雄型パワー・コネクタ・ソケット136の別の実施態様も提供される。
図18を参照し、かつ、
図3Cに示すもとの実施態様と同様に、パワー・コネクタ開口部1810が、後壁1870を貫通するように形成されるとともに、ベース1702のうちの乾室1804の内部まで延び出している。雄型パワー・コネクタ・ソケット1836が、パワー・コネクタ開口部1810内に組み付けられるとともに、2本のピン1898,1898を有している。組付け後、雄型パワー・コネクタ・ソケット1836は、複数の部品間の溶着、エポキシもしくは他の防水型接着剤の複数の部品への塗布、圧入、または他の類似の手法により、ベース1702に接続される。雄型パワー・コネクタ・ソケット1836がベース1702に溶着される一例においては、防水膜が形成される。雄型パワー・コネクタ・ソケット1836は、インサート成形法を用いて製作されてもよく、この成形法によれば、耐摩耗性および引張強度が良好な雄型パワー・コネクタ・ソケット1836が製作されるかもしれない。さらに、雄型パワー・コネクタ・ソケット1836は、パワー・ブロック室1774に溶着されてもよく、それによれば、パワー・コネクタ・ソケット1836がパワー・ブロック室1774およびベース1702に接続される接続部の強度および耐久性が向上する。さらに、前述の溶着およびインサート成形法によれば、それらがなければ追加のシール部が必要となり、かつ、それらがなければ追加の費用および組立時間が必要となる防水性接続部が形成されるかもしれない。さらに、それら特徴(the features、前述の溶着およびインサート成形法など)は、雄型パワー・コネクタ・ソケット1836が、パワー・アセンブリ1734のうちの雌型パワー・コネクタ・プラグ1799であってこの口腔洗浄器1700と共に使用されるものに対する反復的な接続および離脱による摩耗に繰返し曝されることになるため、望ましいかもしれない。
図17および
図18を参照すると、雌型パワー・コネクタ・プラグ1799は、インバータに接続されるパワー・コード1712に装着されるとともに、雄型パワー・コネクタ・ソケット1836に機械的におよび電気的に接続され、それにより、電力をパワー・アセンブリ1734からこの口腔洗浄器1700に伝送するを可能とする電気的接続部が提供される。
【0140】
振動減衰
図18に示す実施態様は、さらに、モータ1818とベース1702との間の別の接続部も特徴として有する。モータ1818は、ブラケット(bracket、固定用ブラケット、取付用ブラケットなど)1897を介してベース1702に接続されてもよい。モータ1818とベース1702との間で伝達される振動を減衰させるために、Oリング1896がモータ1818とブラケット1897との間に装着されてもよい。振動減衰に加えて、Oリング1896は、さらに、作動中に、ブラケット1897の周囲(ambient、常時微動)共振周波数を、この口腔洗浄器1700の周囲(ambient、常時微動)共振周波数から外れるようにシフトすることを支援してもよく、それにより、モータ1818とベース1702との間で伝達される潜在的な振動がさらに減少し、また、使用中、当該システムが自身の1または複数の固有周波数のもとで作動する可能性が低減する。図示しないが、さらに考慮対象となることは、ポンプ・アセンブリ214が、追加の振動低減部品を用いて変更されてもよいということである。これによれば、ポンプ・アセンブリ214と、それがベース1702に接続される部分との間に存在するかもしれない振動を減少させるとともにその間に存在するかもしれないいかなる共振周波数もシフトすることを支援するかもしれない。
【0141】
ピストンと湿室/乾室との間のシール
図18に示す口腔洗浄器1700の設計構造に使用されるダイヤフラム・シール4800の別の実施態様が
図26および
図27により詳細に示されている。そのダイヤフラム・シール4800は、プラスチック製の硬質フレーム4802が、ベローズ4806が内部に向かって(across、横切るように、全周的に)延びる中央開口部(aperture、貫通穴)4804を形成するオーバーモールド型の設計構造を用いて製作されてもよい。さらに、断面がU字状を成すU字状チャネル材(channel、溝形断面材)4808a,4808bが、硬質フレーム4802の両面、すなわち、乾面4810a(モータ1818および複数の電気部品に対面する)および湿面4810b(ポンプおよびバルブ用の複数の部品に対面する)内において、互いにまったく逆向きに対向するように形成されてもよい。複数の貫通(pass-through)穴(見えない)が、U字状チャネル材4808a,4808bの長さ方向に沿って互いに距離を隔てて並ぶように形成され、それにより、複数のU字状チャネル材4808a,4808b間を延びるものであってもよい。一対のU字状ビード(U-shaped bead、断面においてU字状に突出した、隆起した)・シール4812a,4812bが、それぞれ、複数のU字状チャネル材4808a,4808bの内部に配置されるとともに、乾面4810aおよび湿面4810bのそれぞれの表面より上方に延びてもよい。さらに、複数の通し穴4814が、中央開口部4804およびベローズ4806を包囲するように、互いに距離を隔てて、硬質フレーム4802内に形成されてもよい。
【0142】
それらの例においては、ベローズ4806および複数のビード・シール4812a,4812bが、NBRもしくはHNBRまたは他のニトリルのような柔軟性ゴムをプラスチック製の硬質フレーム4802上にオーバーモールドすることにって製作されてもよい。そのモールド処理中、射出されたゴムが、複数のU字状チャネル材4808a,4808b内に形成された前述の複数の貫通穴を通過するように流れ、それにより、複数のビード・シール4812a,4812bを形成してもよい。前記ゴムは、さらに、ベローズ4806をビード・シール4812aに接続するために、硬質フレーム4802のうちの乾面48120aを被覆してもよい。前記ゴムは、さらに、複数の通し穴4814を通過するように充填し、それにより、複数のプラグ4816であって、連結ロッド2036の動作のもとにベローズ4806が前進・後退する際にベローズ4806を所定位置に維持するための追加の構造的支持力を提供するものを形成してもよい。複数のビード・シール4812a,4812bは、乾面4810aおよび湿面4810bの各々の上方を覆うように延び、それにより、乾面4810aおよび湿面4810bのそれぞれの上面間の距離であって、1つのC字状チャネル・ブラケット1801(C-channel bracket、断面がC字状を成すチャネル材、C字状チャネル材)内のC字状チャネル部(the C-channel、溝など)の幅寸法よりわずかに長いものにわたって延びてもよい。
【0143】
図18の実施態様は、さらに、ダイヤフラム・シール4800をベース1702内に強固に固定するための別の構造体を有することを特徴とする。仕切り壁1800(The partition wall)が、
図6Cの実施態様(the embodiment、シール壁200など)におけるとは異なり、ダイヤフラム・シール4800を保持するためにC字状チャネル・ブラケット(C-channel bracket、断面がC字状を成すチャネル材、C字状チャネル材)1801を有することを特徴とし、
図6Cの実施態様においては、第1および第2のシール・プレート488,490がいくつかの締結具を用いて締め付け合せられ、このとき、ダイヤフラム・シール480の縁がそれらシール・プレート488,490の間に締め付けられる。オーバーモールドされたダイヤフラム・シール4800は、複数のビード・シール4812a,4812bをC字状チャネル・ブラケット1801内のC字状チャネル部の内部に圧入し、それにより、複数の部品間に形成されたスロット(the slot、溝、隙間など)を密封する(seal off)ことにより、ベース1702に組み付けられてもよい。ベローズ4806の中央リング4818が、連結ロッド2306上に締め付けられて連結ロッド2306を密封し、それにより、防水シールが実現される。一体型の1つのC字状チャネル・ブラケット1801が使用されるため、ダイヤフラム・シール4800の組付け作業の単純化に役立つ。前述のオーバーモールド法が採用されるため、ゴム製のダイヤフラム(例えば、
図6Cに示すもの)を2つのプラスチック製部品間にいくつかの締結具を用いて締め付ける必要性が減少するかまたは解消される。このことにより、組立てが行われる部品の点数が減少し、それにより、製作コストおよび組立コストが減少する。
【0144】
図18の実施態様は、さらに、ベース102の壁200を上側ハウジング180に連結するための別の構造体を有することを特徴とする。仕切り壁1800は、乾室1804の一部であって、雄型パワー・コネクタ・ソケット1836からポンプ・アセンブリ1814およびモータ1818が搭載される領域まで延びるものを形成する。ダイヤフラム・シール4800は、乾室1804と湿室との間の別のシール・分離構造体(seal and separation structure、シールと仕切りとを行う構造体)を形成する。仕切り壁1800は、先の実施態様の壁(the wall、シール壁)200とは異なる形状を帯びており、その壁200は、先の実施態様において、モータおよびポンプから完全に分離した室を形成した。ベース1702の周壁(the perimeter wall、壁200など)および仕切り壁1800が上側ハウジング(図示しない)に機械的連結および防水のためのエポキシ接着剤を用いて強固に固定され、それにより、湿室からの乾室1804のシールおよび仕切り(separation、分離、隔離)を確保してもよい。そのような防水性接着剤を利用することにより、収容のための複数の部品を単に超音波溶着するときを超える顕著な防水効果が提供されるかもしれない。さらに、前述の振動低減部品により、収容のための複数の部品の超音波溶着部であって強固なものを形成する能力が阻害されるかもしれず、それにより、防水性接着剤がより魅力的な接続に関する選択肢となる。
【0145】
機械的動力伝達アセンブリ
機械的動力伝達アセンブリの別の実施態様が
図22Aおよび
図22Bに示されている。
図7Aおよび
図7Bのシャシ220と同様に、シャシ2200が、被動プーリ2250を支持し、その被動プーリ2250は、ピニオン・プーリ2240にベルト2238を用いて機械的に連結される。固定用ブラケット2222が、ピニオン・プーリ2240および被動プーリ2250を正確に位置決めするとともに、モータ1818および当該ベルト駆動システム(the belt drive system、ピニオン・プーリ2240、被動プーリ2250およびベルト2238の組合せ体など)をシャシ2200に、複数のボス2220a,2220bおよび2220cを介して連結してもよい。
図22Aおよび
図22Bの実施態様においては、
図18のブラケット1897が省略されてもよく、なぜなら、固定用ブラケット2222がモータ1818を当該主ユニット(the main unit、ベース1702など)内において強固に固定する主モータ・ブラケットとして作用するからである。この構成により、モータ1818が、振動的な共振および騒音が軽減されるように、ほぼ「浮動する(float、フローティング支持状態にある)」ことが可能となる。振動的な共振および騒音をさらに軽減するために、発泡テープ(foam tape、発泡体テープ、フォーム・テープ)がモータ1818の周囲を包囲してもよい。
【0146】
張力アセンブリ2200が、ピニオン・プーリ2240および被動プーリ2250を包囲するように組み付けられたベルト2238のベルト張力を増加させるために使用されてもよい。この張力アセンブリ2200は、当該張力アセンブリ2200をシャシ2220に連結する張力アセンブリ・ブラケット2202を有することを特徴としてもよく、また、ベルト2238に隣接する位置に配置される。この張力アセンブリ2200は、アイドラ(idler、遊転)プーリ2201と張力部材2203とを有してもよい。そのアイドラ・プーリ2201は、内側(inside、正面接触)アイドラであるように配置されてもよく、そのアイドラは、ベルト2238の内側面に接触し、または、背側(backside、背面接触)アイドラもしくは外側アイドラであるように配置されてもよく、そのアイドラは、ベルト2238の外側面すなわち背面に接触する。
図22Bのアイドラ・プーリ2201は、背側アイドラとして示されている。いくつかの例においては、アイドラ・プーリ2201が、シャフトとして作用するピンとベアリングとから構成されてもよく、また、張力アセンブリ・ブラケット2202に連結されてもよい。アイドラ・プーリ2201は、張力部材2203と連結されると、ベルト2238の背面に力を作用させ、なぜなら、張力部材2203は、自身の基底の静止スプリング状態(normal resting spring state、スプリング自然状態、スプリング自由状態、スプリング初期状態)から強制的に拡張させられる(expand、拡がる、伸びる)からである。このときの力は、ベルト2238がピニオン・プーリ2240によって回転させられるにつれて変化する。その力は、ピニオン・プーリ2240の非回転状態においては、より小さい(smaller、回転状態における力より小さい)。その力は、ピニオン・プーリ2240の回転が開始されると増加し、なぜなら、ベルト2238における張力が、回転力をピニオン・プーリ2240から被動プーリ2250に伝達するために増加するからである。張力部材2203のようなスプリング(spring)を使用することにより、当該システムが、回転速度およびベルト2238を介して伝達される負荷から発生するベルト張力に合致するように適合する(adjust)ことが可能となる。
【0147】
たいていのベルト駆動アセンブリは、張力アセンブリかまたは、適切な組付け時ベルト張力が達成されるように駆動プーリと被動プーリとの間の中心点距離(center distance、軸間距離)を調節する方法を必要とする。プーリ間の中心点距離を調節する能力を有するために、それらプーリのうちの少なくとも一方の位置が可変であることが要求される。この位置可変という要求事項のため、製造コストが増加するかもしれず、なぜなら、いくつかの部品が、より厳しい製造上のトレランス(tolerance、公差、許容誤差)を用いて製造されることが要求されるかもしれず、かつ、より多くの設置スペース(footprint)が必要となるかもしれないからである。上述のベルト張力は、上述のベルト駆動部(belt drive)が作動状態にあるときに変化し、このことは、そのベルト駆動部(belt drive)が静止状態にあるときとは異なり、また、そのベルト張力は、モータへの負荷が変化するにつれて変化するかもしれない。スプリング駆動式(spring-loaded)張力アセンブリを用いる能力は、特に、閉塞されたケース(case、ハウジング、筐体、箱、容器など)であって前記張力を調節するために前述のプーリ・システムにアクセスできないものの内部において、種々の負荷シナリオを考慮して最適な張力が前記ベルト・システムに付与されることを保証することを支援するために有利であるかもしれない。中心点距離が変化しないうえに張力アセンブリを有しないベルト駆動部であると、張力が不適切であるベルト駆動部となるかもしれず、そのようなベルト駆動部では、過剰な騒音の発生、性能の低下、前記複数のプーリと共に用いられるいくつかのベアリングおよびそれらに関連する駆動部品および被動部品に作用する負荷の増加、ならびに、ベルト寿命の短縮という結果を招きかねない。
【0148】
いくつかの事例においては、張力アセンブリ2200を正しく使用すると、前述の機械的動力伝達アセンブリのうちの音響的な属性を改善することが支援されるかもしれない。適切な張力を付与されたベルト駆動部であると、適切な張力を付与されないベルト駆動部より低騒音である(quiet、静音、静粛である)可能性がある。張力アセンブリ2200により、ピニオン・プーリ2240回りのベルト2238の巻掛け角度が増加し、このことにより、当該システムの全効率が増加するかもしれず、なぜなら、ベルト2238のうちのより長い部分がピニオン・プーリ2240にかみ合って動力を被動プーリ2250に伝達することになるからである。さらに、巻掛け角度の増加により、さらに、ベルト2238が複数のプーリ2240,2250上に位置するときにおけるそのベルト2238の全張力が増加するかもしれない。このような張力増加により、より高い効率の動力伝達が達成されるようにベルト2238が前記複数のプーリ2240,2250に適正に着座することが支援されるかもしれない。さらに、張力が適正化されて適正に着座しているベルト2238により、前記ベルト駆動部の全騒音が低減するかもしれず、なぜなら、ベルト2238がスリップしないかもしれず(もしVベルトまたは円形断面の丸ベルトであれば)、または、ベルト2238の歯がそれらプーリ2240,2250の歯を乗り越える歯飛びもラチェッティング(ratcheting、1歯分ずつずれること)も起こらないであろう(もし同期ベルトを用いれば)からである。このような構成により、さらに、ベルト2238の全寿命が延び、なぜなら、スリップおよびラチェッティング(ratcheting、歯飛びなど)が、ベルト2238に不要な損傷を与えて予定より早く故障に至る原因となるからである。
【0149】
張力アセンブリ2200によれば、さらに、この口腔洗浄器1700を組み立てるための全製造コストの低下が支援され、なぜなら、張力アセンブリ2200が、プーリ2240,2250の寸法変化に起因する中心点距離のいかなる変化にも適合できることから、プーリ2240,2250に課される寸法上のトレランスが拡大するかもしれないからである。さらに、プーリ2240,2250間の中心点距離に関連する上述のトレランスが僅かに緩和され、なぜなら、張力アセンブリ2200が、製造上のトレランスに付随する小さな距離変化量を吸収する(account for)かもしれないからである。その張力アセンブリ2200は、さらに、全ベルト長および歯ピッチに関連する寸法上のトレランスを吸収するために使用されてもよい。前記ベルト駆動部の全寿命期間中に発生する潜在的なベルト伸びという問題も軽減され、なぜなら、スプリング駆動式(spring-loaded)張力アセンブリ、例えば張力アセンブリ2200が、ベルト伸びに起因するベルト長の増加量を吸収することができるかもしれないからである。
【0150】
連結ロッド2013の別の実施態様が
図20に示されている。この連結ロッド2013は、筒状リングを形成する連結端2072を有しており、その筒状リングは、複数のタブ(tab、つまみ、金具、耳など)2085を有し、それらタブ2085は、連結端2072の内面から内向きに延び出している。その連結端2072は、ベアリング・レース252(
図7B参照)の回りに装着され、それにより、ベアリング・レース252が係合ボス2160(
図21参照)の回りに装着されて係合ボス2160が連結端2072の前記筒状リング内で回転するための形状およびサイズを有している。アーム2074が連結端2072から延び出している。そのアーム2074は、形状が変化しながら、ボール2080を有する端末2078に至る。連結ロッド2036のうちのアーム2074は直線的であり、このことは、連結ロッド236の前述の第1の実施態様におけるように、アーム274がそれの中央部における傾斜付き曲がり部276を有することを特徴と
することとは異なる。ベース1702内の複数の内部部品の別の間隔(spacing、配置)によれば、連結ロッド2036が直線的であることが可能となり、これは、
図9Aおよび
図9Bの連結ロッド236とは異なり、その連結ロッド236では、口腔洗浄器100のフォーム・ファクタが縮減されるように傾斜付き曲がり部276が必要であった。連結ロッド2036のうちの直線的なアーム2074でも依然として、連結ロッド2036が湿室と乾湿との間に位置するダイヤフラム・シール4800の中心部(the center of the diaphragm seal、ダイヤフラム・シール4800の中央リング、ダイヤフラム・シール4800の中央オープニング)4818を貫通することが可能である。ダイヤフラム・シール(The diaphragm seal、ダイヤフラム・シール4800の中央リング)4818は、2つのシール・フランジ2082bおよび2082aの間に配置される。ベース1702の全フォーム・ファクタは、連結ロッド2036が直線的であることに伴って増加せず、それにより、ユーザは依然として、その要望通りに、縮減されたフォーム・ファクタを有する口腔洗浄器を体験する。
【0151】
図21に示すように、別の実施態様がさらに被動プーリ2150を有することを特徴とする。
図8A−
図8Bの被動プーリ250と同様に、被動プーリ2150は、比較的に(relatively、どちらかと言えば)筒状を成していてもよく、ベルト2238との摩擦係合を強化するために複数の歯2170すなわち複数のグリップ部を有する。この被動プーリ2150は、第1面2158から延び出す係合ボス2160を有する。その係合ボス2160は、筒状の突起部として形成されてもよく、また、係合ボス2160の外面上において長さ方向に(lengthwise、係合ボス2160の軸方向に)延び出す1または複数のリブ2064を有してもよい。ベアリング・レース252が、係合ボス2160の回りに装着されてもよく、また、複数のリブ2064によって所定位置に(in place、例えば、所定の回転方向位置に)保持される。ピン開口部2168が、被動プーリ2150の軸線と同心的に並んでもよく、また、係合ボス2160は、偏心柱を形成するために、ピン開口部(aperture、貫通穴)2168の軸線に対してオフセットしていてもよい。係合ボス2160は、第1面2158から離れる向きに延び出しており、また、いくつかの実施態様においては、ピン構造体(pin structure、ピン開口部2168を形成する部材)2162が係合ボス2160内に配置され、それにより、ピン開口部2168の長さ寸法が増加し、係合ボス2160の高さ方向の全体を延びている。いくつかの実施態様においては、ピン構造体2162が、係合ボス2160の高さ寸法より長くてもよい。
【0152】
図21に示すこの実施態様における被動プーリ2150は、一体成形プーリ(a single molded pulley、1回の成形で製造されるプーリ)であってもよく、その一体成形プーリは、複数の歯2170と、それら歯2170に一体的に製造された複数の互い違い(staggered、食い違いの)フランジ2199とを有し、それら互い違いフランジ2199は、複数の歯2170の両端の両側に形成されている。一実施態様においては、1つの互い違いフランジ2199が、1つのフランジ構造体が、被動プーリ2150を包囲する複数の歯2170の一部のみの隣りに存在するように形成されてもよい。いくつかの実施態様においては、複数の互い違いフランジ2199が、被動プーリ2150の両側の各々において、互いに整列している(aligned with each other、互いに同じ位相を有する)ものであってもよい。いくつかの実施態様においては、複数の互い違いフランジ2199が、被動プーリ2150の両側の各々において、互いにオフセットしている(offset、互い違いになっている、互いに異なる位相を有する)ものであってもよい。それら互い違いフランジ2199は、組み付け作業中にドライブ・アセンブリ216のアラインメントを最初に決めることを支援するために使用されてもよく、また、さらに、ベルト2238が回転している間にベルト・トラッキング力(tracking force、軌道調整力、ベルト2238の進行方向を決める力)が原因でベルト2238がドライブ・アセンブリ216からトラッキング・オフする(tracking off、蛇行する、正規軌道から逸脱する)ことを防止し、それにより、この口腔洗浄器1700の潜在的な故障モードを防止することをも支援するために使用されてもよい。複数の互い違いフランジ2199と一緒に成形された被動プーリ2150によれば、全体としての口腔洗浄器1700が、別体品としてのフランジを用いる必要性を解消することによって改善されてもよい。そのような別体品としてのフランジが省略されると、特定の個別の部品コストおよびもとの被動プーリ250およびフランジ248を組み合わせることに起因する製造時間を省略することにより、被動プーリ2150の全製造コストが低減するかもしれない。
【0153】
圧力制御用スライド操作部材
図18の実施態様においては、ラック3800およびアクチュエータ(actuator、スライド操作部材など)1140が、単一部品として製造されてもよく、また、
図28−
図30に詳細に示すように、ベース1702およびポンプ・アセンブリ214に対してスライドするように一体化されてもよい。先の実施態様におけるように、ラック3800の複数の歯3082は、ポンプ・アセンブリ214に接続されたギヤ3340の複数の歯3840とかみ合う。この実施態様においては、ギヤ・ブラケット(gear bracket、ギヤ3340を支持するブラケット)3360がポンプ・アセンブリ214に搭載され、また、ギヤ3340が、ギヤ・ブラケット3360上にシャフトを介して搭載され、そのシャフトは、ギヤ・ブラケット3360を貫通してポンプ・アセンブリ214まで延びている。ギヤ3340の複数の歯3840は、ギヤ3340の全周回りに延びることが必要であるが、むしろ、底側の円弧部に沿ってのみ延びれば足り、なぜなら、ラック3800の変位長さ(travel distance、行程長さ)が、ギヤ3340の別の歯とかみ合うこともギヤ3340に追加の回転を行わせることも必要としないからである。ギヤ・ブラケット3360は、垂直壁3363として形成されてもよく、その垂直壁3363は、平面状の表面と、水平に延びる棚3362とを有し、その棚3362は、垂直壁3363の上縁の位置において前記平面状の表面から直角に延びている。棚3362は、段部(step、階段部、段付き部、水平に細長い縦面など)3364を有するように形成されてもよい。第1の尾根部(linear boss、細長い隆起部)3366が、段部3364のうちの垂直面上に形成されてもよく、また、リンテル(lintel、上方に位置する横木、鴨居、水平に細長い横面など)3365が、第1の尾根部336全体を覆うように、前記垂直面から外向きに延び出してもよい。第2の尾根部(linear boss、細長い隆起部)3368が、垂直壁3363のうちの下縁に沿って、第1の尾根部3365に対して平行な方向に形成されてもよい。ギヤ3340の上縁上に歯が存在しないため、棚3362の延出しのための追加の空間が存在することが可能である。
【0154】
前述のように、ラック3800およびアクチュエータ1140は、単一部品として形成されてもよい。アクチュエータ1140は、平面状の案内壁3810から直角に延び出してもよい。ラック3800の複数の歯3802は、案内壁3810の内面の下縁に隣接して配置されてもよく、それら歯3802は、
図30に示すように、ギヤ3340の複数の歯3840とのかみ合いのために上向きに延びている。キック・プレート(kick plate、下方に位置する防護板など)3804が、複数の歯3802が延び出すベッドの底縁から延び出している。このキック・プレート3804は、案内壁3810に対して平行な方向を向くとともに、複数の歯3802の幅部のうちの一部の長さだけ、前記内面(the inner face、案内壁3810の内面)の表面からオフセットしたものであってもよい。
【0155】
アクチュエータ1140がベース1702内において組み立てられてラック3800の複数の歯3802がギヤ3400の複数の歯3840とかみ合うと、キック・プレート3804の下縁3806が、ベース1702内の平面状の凹部1704に着座するとともに、アクチュエータ1140が側方に(laterally、水平方向に、横方向に)前後に移動するにつれて、平面状の凹部1704に沿って進行する。同様に、案内壁3810の上縁が、段部3364のうちのリンテル3365の下面に着座する。このような構成においては、ラック3800の潜在的な垂直移動が制限される。さらに、案内壁3810の内面は、段部3364上の第1の尾根部3366に着座する。同様に、キック・プレート3804の内面が、ギヤ・ブラケット3360の下部に位置する第2の尾根部3368に着座する。それにより、ラック3800は、アクチュエータ1140が前進および後退させられるにつれて、第1および第2の尾根部3366,3368に沿ってスライドさせられる。この実施態様は、より堅牢であり(more robust、先の実施態様より堅牢性または耐久性があり)、なぜなら、組み付けられて合体させられる(assembled together)複数の部品であって互いに連携して相対運動させられるものの数がより少ない(fewer、先の実施態様におけるより少ない)からである。
【0156】
ホース・ラッチ・アセンブリ
別のホース・ラッチ・アセンブリ2300が
図23Aおよび
図23Bに示されている。
図6Cおよび
図10のリーフ・スプリング430および複数のラッチ・アーム436a,436bに代わり、ホース・ラッチ・アセンブリ2300は、左側スライド部材2304および右側スライド部材2306を用い、それらスライド部材2304および2306は、可動な状態でホース・コネクタ2310を包囲し、それにより、ホース・コネクタ2310をリザーバ104に流体連通状態で接続する。左側スライド部材2304は、当該左側スライド部材2304の側から延び出す柱2312を有し、その柱2312の回りに付勢部材2316が装着されてもよい。この左側スライド部材2304は、さらに、窓2324を有し、その窓2324は、前面(a front surface、左側スライド部材2304の前面)から後面(a rear surface、左側スライド部材2304の後面)に延びる貫通穴である。その窓2324は、概して矩形状を成してもよい。この左側スライド部材2304は、さらに、ホース・コネクタ・ブラケット2330を有し、そのホース・コネクタ・ブラケット2330は、ホース・コネクタ2310の一部に係合する(engage with、かみ合う)ように構成されてもよい。いくつかの例においては、左側スライド部材2304のうちのホース・コネクタ・ブラケット2330が、ホース・コネクタ2310から離れる向きに湾曲している凹形状部を有するように半球状を成してもよい。
【0157】
右側スライド部材2306は、左側スライド部材2304と同様な形状を有してもよく、右側スライド部材2306は、当該右側スライド部材2306の側から延び出す柱2314と、その柱2314の周囲に配置される付勢部材2318とを有する。この右側スライド部材2306は、さらに、窓2325を有し、その窓2325は、右側スライド部材2306の前面から後面(a rear surface、右側スライド部材2306の後面)に延びる貫通穴である。その窓2325は、概して矩形状を成してもよい。この右側スライド部材2306は、さらに、ホース・コネクタ・ブラケット2332を有してもよい。いくつかの例においては、その右側スライド部材2306のうちのホース・コネクタ・ブラケット2332が、左側スライド部材2304のうちのホース・コネクタ・ブラケット2330と同様な形状を有し、かつ、そのホース・コネクタ・ブラケット2330の反対側に対称的に配置されてもよい。
【0158】
イジェクト・ブラケット2308が、前面2340と、その前面2340とは反対側の後面2342とを有してもよい。
図23Bに示すように、そのイジェクト・ブラケット2308は、上側窓2326であって下側窓2328より垂直方向に上方に配置されたものを有する。それら窓2326,2328は、それぞれ、矩形状断面を有する貫通穴であって前面2340から後面2342に延びるものを有してもよい。
【0159】
図24に示すように、イジェクト・ボタン2302が、前面2410であって後面2412とは反対側に位置するものを有することを特徴としてもよく、このとき、左側係合柱2402と右側係合柱2404とがいずれも後面2422から延び出している。いくつかの例においては、左側係合柱2402が、右側係合柱2404より垂直方向に上方に配置されてもよい。ユーザが操作するユーザ係合凸部2414が前面2410から延び出してもよい。いくつかの例においては、そのユーザ係合凸部2414が円筒状を成し、このとき、ユーザ係合面2416が、前面2410とは反対側の端面(an end、ユーザ係合凸部2414の端面)上に位置する。そのユーザ係合面2416は、凹形状を成し、かつ、前面2410から離れるように湾曲してもよい。
【0160】
左側係合柱2402は、矩形状を成し、当該左側係合柱2402の、後面2412とは反対側の一端が係合斜面(sloped engagement surface、傾斜した係合面)2406であるものであってもよい。右側係合柱2404は、左側係合柱2402と同様な形状を有するが、左側係合柱2402の係合斜面2406とは逆向きに傾斜している係合斜面2408を有するものであってもよい。
【0161】
ホース・ラッチ・アセンブリ2300が組み付けられると、左側スライド部材2304と右側スライド部材2306とが、互いに隣接して配置され、このとき、右側スライド部材2306のホース・コネクタ・ブラケット2332が左側スライド部材2304のホース・コネクタ・ブラケット2330に隣接するとともに接触し、それにより、ホース・コネクタ2310の外側フランジ470(
図10参照)のうちの最大直径より小さい直径を有する円形形状が形成される。イジェクト・ボタン2302の左側係合柱2402は、左側スライド部材2304の、左側スライド部材用の窓2324を貫通して延び出す。イジェクト・ボタン2302の右側係合柱2404は、イジェクト・ボタン2302の、右側スライド部材用の窓2325を貫通して延び出す。イジェクト・ボタン2302の後面2412は、付勢部材2320に隣接し、その付勢部材2320はイジェクト・ブラケット2308に隣接してもよい。そのイジェクト・ブラケット2308は、左側スライド部材2304に隣接し、かつ、イジェクト・ボタン2302の反対側に配置されてもよい。イジェクト・ボタン2302の左側係合柱2402は、イジェクト・ブラケット2308のうちの上側窓2326と整列してもよい。イジェクト・ボタン2302の右側係合柱2404は、イジェクト・ブラケット2308のうちの下側窓2328と整列してもよい。
【0162】
ホース・ラッチ・アセンブリ2300が使用されると、ユーザは、イジェクト・ボタン2302のユーザ係合面2416に係合し、それにより、ホース・コネクタ2310を取り外すかまたは取り付けてもよい。ユーザは、イジェクト・ボタン2302のユーザ係合面2416に接触し、それにより、イジェクト・ボタン2302とイジェクト・ブラケット2308の前面2340との間に配置された付勢部材2320を圧縮する。付勢部材2320が圧縮されると、イジェクト・ボタン2302がイジェクト・ブラケット2308に接近することが可能となる。この動きが原因で、イジェクト・ボタン2302の左側係合柱2402の係合斜面2406が左側スライド部材2304の左側スライド部材用の窓2324のうちのある縁に接触し、それにより、左側スライド部材2304を押して付勢部材2316を圧縮する。イジェクト・ボタン2302がさらに深く押下されるにつれて、左側スライド部材2304が付勢部材2316をさらに強く圧縮し、また、左側スライド部材2304がイジェクト・ボタン2302に対してずれる。このことが原因で、ホース・コネクタ・ブラケット2330が同様に左側にずれ、そして、ホース・コネクタ2310から離間する向きにずれる。その後、イジェクト・ボタン2302の左側係合柱2402は、イジェクト・ブラケット230のうちの上側窓2326内に延びて進入する。
【0163】
このようなイジェクト・ボタン2302の動きにより、右側スライド部材2306にも同様な動きが、反対方向に、すなわち、左側スライド部材2304が左側に移動させられるのに対して右側に移動させられる。イジェクト・ボタン2302がイジェクト・ブラケット2308に近づく向きに押下されるのにつれて、右側係合柱2404のうちの係合斜面2408が、右側スライド部材2306のうちの右側スライド部材用の窓2325のうちのある縁に接触する。この接触により、右側スライド部材2306が押されてその右側スライド部材2306が付勢部材2318を圧縮し、また、その右側スライド部材2306が左側スライド部材2304から離間する向きにずれる。イジェクト・ボタン2302がさらに深く押下されるにつれて、右側係合柱2404が継続して右側スライド部材用の窓2325に接触し、右側スライド部材2306を左側スライド部材2304から離間する向きに押す。右側スライド部材2306が右側に移動するにつれて、右側スライド部材2306のうちのホース・コネクタ・ブラケット2332がホース・コネクタ2310から離間する向きに移動する。やがて、左側スライド部材2304のうちのホース・コネクタ・ブラケット2330と右側スライド部材2306のうちのホース・コネクタ・ブラケット2332との間の間隔が、ホース・コネクタ2310の外フランジ470がホース・ラッチ・アセンブリ2300から取り外されるかまたはそれに取り付けられるのに十分に大きくなる。
【0164】
ユーザがイジェクト・ボタン2302に接触していないときには、左側スライド部材2304と右側スライド部材2306とが互いに接触するように付勢されるようにホース・ラッチ・アセンブリ2300が付勢される。このことにより、ユーザがイジェクト・ボタン2302に係合することなく、取り付けられたホース・コネクタ2310がリザーバ104に流体連通状態で接続される状態に維持されることが可能となる。さらに、ホース・コネクタ・ブラケット2330,2332が半円形状を採用することにより、ホース110が接続されていないときに、ユーザがこの口腔洗浄器内を視認することが阻止され、それにより、当該ユニット(the unit、この口腔洗浄器1700)の美観的な側面が潜在的に向上する。
【0165】
結論
これまでの説明は広範な用途を有する。例えば、この書類に開示されているいくつかの例は、携帯型で、縮減されたフォーム・ファクタを有する口腔洗浄器に焦点を当てられているが、理解すべきことは、この書類に開示されているいくつかの概念は、大形のカウンタトップ型ユニットまたは携帯型ユニットのような他の口腔洗浄器にも等しく適用されてもよいということである。したがって、いかなる例についての上記の説明も例示にすぎないことを意図されており、特許請求の範囲を含む開示の範囲がそれらの例に限定されることを示唆することを意図されていない。
【0166】
方向に関するすべての言及(例えば、近位方向、遠位方向、上部、下部、上向き、下向き、左、右、横、縦、前、後、天、底、上方、下方、垂直、水平、半径方向、軸方向、時計回りおよび反時計回り)は、この書類に開示されている事項を読者が理解することを助けるために識別を行うことを目的としてのみ用いられ、特に、この開示事項についての位置、向きまたは用途に関して、限定を形成しない。連結に関するすべての言及(例えば、装着される、連結される、接合される、および結合される)は、広義に解釈されるべきであり、また、特に断りがない限り、複数の要素の集まりの間の中間部材と、複数の要素間の相対的な動きとを含んでもよい。このような意味において、連結に関する言及は、2つの要素が直接的にかつ相対運動なしで互いに連結されることを必ずしも意味しない。要素を識別するための言及(例えば、一次的、二次的、第1、第2、第3、第4など)は、重要性または優先順位を意味するように意図されているのではなく、ある特徴部を別のものから区別するために使用される。望ましい複数の図面は、例示を専ら目的としており、複数の添付図面に反映されている寸法、位置、順序および相対的なサイズ関係は別なものであってもよい。
【0167】
上述の説明書、いくつかの例およびデータは、後続する特許請求の範囲に記載される本発明の例示的ないくつかの実施態様の構成および用法についての完全な説明を提供する。以上、後続する特許請求の範囲に記載される本発明の種々の実施態様を、ある程度の具体性を有するか、または、少なくとも一つの個別の実施態様を参照しながら、説明してきたが、当業者であれば、本発明の主旨からも範囲からも逸脱することなく、前述の開示された実施態様に対して多くの変更を加えることが可能である。したがって、他の実施態様を対象とすることが可能である。上述の説明に含まれるとともに本明細書に添付された添付図面に図示されたすべての事項は、具体的な複数の実施態様のみについての説明であると解釈すべきであって、本発明を限定するものではないことを意図する。細部または構造についての変更を、後続する特許請求の範囲において定義される本発明の基本的な要素から逸脱することなく行うことが可能である。
本発明によれば、次の複数の態様が得られる。
(態様1)
口腔洗浄器であって、
着脱可能なリザーバであってリザーバ室を有するものと、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
前記ポンプからの流体流れの向きを変える(directing)ためのハンドルであって、前記ベース・ユニットに着脱可能に接続されるとともに、ホースを介して前記ポンプに流体連通状態で連結される(fluidly coupled)ものと
を含み、
そのハンドルは、さらに、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)と、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定され、
第1の状態(configuration)においては、前記リザーバが、前記ベース・ユニットの上面に連結されるとともに、前記リザーバ室が、前記ポンプに流体連通状態で連結されており(fluidly coupled)、
第2の状態(configuration)においては、前記ベース・ユニットが、流体非連通状態で前記リザーバ室から分離される(fluidly decoupled)とともに、前記ベース・ユニットが、前記リザーバ室内に配置される口腔洗浄器。
(態様2)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、平面的である態様1に記載のハンドル。
(態様3)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、互いに平行である態様1に記載のハンドル。
(態様4)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、平面的である態様2に記載のハンドル。
(態様5)
前記ハンドルは、概して長手状を成す形態で、長手軸線に沿って第1端から第2端まで延び、前記スロットを形成する前記2つの対向壁は、前記長手軸線に対して
0でない角度を成すように(at an angle with respect to the longitudinal axis、前記長手軸線に対して交差する向きに)延びる態様1に記載のハンドル。
(態様6)
前記スロットは、前記ハンドルの重心位置近傍に配置される態様1に記載のハンドル。
(態様7)
前記スロットは、そのスロットの長さ寸法領域が、前記ハンドルの長さ寸法領域であって、基端から、流体用チップ(tip、先端)が前記ハンドルに装着される位置である上端(top end)まで延びるものの中間位置に位置するように配置される態様1に記載のハンドル。
(態様8)
口腔洗浄器用のハンドルであって焦束された(focused)流体流れの向きを変えるためのものであって、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)と、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定されるハンドル。
(態様9)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、平面的である態様8に記載のハンドル。
(態様10)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、互いに平行である態様8に記載のハンドル。
(態様11)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、平面的である態様10に記載のハンドル。
(態様12)
当該ハンドルは、概して長手状を成す形態で、長手軸線に沿って第1端から第2端まで延び、前記スロットを形成する前記2つの対向壁は、前記長手軸線に対して
0でない角度を成すように(at an angle with respect to the longitudinal axis、前記長手軸線に対して交差する向きに)延びる態様8に記載のハンドル。
(態様13)
前記スロットは、当該ハンドルの重心位置近傍に配置される態様8に記載のハンドル。
(態様14)
前記スロットは、そのスロットの長さ寸法領域が、当該ハンドルの長さ寸法領域であって、基端から、流体用チップ(tip、先端)が当該ハンドルに装着される位置である上端(top end)まで延びるものの中間位置に位置するように配置される態様8に記載のハンドル。
(態様15)
口腔洗浄器であって、
着脱可能なリザーバであってリザーバ室を有するものと、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
前記モータとの間で選択的に通電可能であるパワー・アセンブリと
を含み、
第1の状態(configuration)においては、前記リザーバが、前記ベース・ユニットの上面に連結され、前記リザーバ室が、前記ポンプに流体連通状態で連結され(fluidly coupled)、さらに、前記パワー・アセンブリが、前記モータに電気的に接続され、
第2の状態(configuration)においては、前記ベース・ユニットが、流体非連通状態で前記リザーバ室から分離され(fluidly decoupled)、前記ベース・ユニットが、前記リザーバ室内に配置され、さらに、前記パワー・アセンブリが、前記モータから電気的に遮断されるとともに、前記ベース・ユニット内に形成された空洞内に収容される口腔洗浄器。
(態様16)
前記第1の状態(configuration)において、前記パワー・アセンブリが、前記ベース・ユニット内に形成された前記空洞から分離される態様15に記載の口腔洗浄器。
(態様17)
前記ベース・ユニットは、さらに、ベース用磁性材料を含み、
前記パワー・アセンブリは、保持用磁性材料を含み、
前記ベース用磁性材料および前記保持用磁性材料は、当該口腔洗浄器が前記第2の状態(configuration)にある場合に、互いに対向して整列し、互いに吸引し、それにより、前記パワー・アセンブリを前記ベース・ユニット内に固定的に保持する態様15に記載の口腔洗浄器。
(態様18)
口腔洗浄器であって、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
着脱可能なリザーバであって、リザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記モータを前記ポンプに連結するベルト・ドライブ・アセンブリと
を含み、
そのベルト・ドライブ・アセンブリは、さらに、
前記モータの出力シャフトに接続された駆動プーリと、
その駆動プーリから隙間を隔てて配置された被動プーリであって、前記ポンプを駆動するピストンに機械的に連結されるものと、
前記駆動プーリを前記被動プーリに連結する連続ベルトと
を含む口腔洗浄器。
(態様19)
さらに、
前記ベルトに張力を付与する張力付与構造体を含む態様18に記載の口腔洗浄器。
(態様20)
前記張力付与構造体は、さらに、
前記駆動プーリと前記被動プーリとの間に位置するアイドラ・プーリであって、それら駆動プーリおよび被動プーリに対してピボット可能に搭載されるとともに、前記ベルトに接触する状態で配置されるものと、
前記アイドラ・プーリに連結される張力部材であって、前記アイドラ・プーリをピボット軸線回りに引っ張って前記ベルトとの間での接触力を維持するように構成されるものと
を含む態様19に記載の口腔洗浄器。
(態様21)
さらに、前記モータ、前記被動プーリおよび前記アイドラ・プーリのそれぞれが装着されるシャシ(chassis、フレーム)を含む態様20に記載の口腔洗浄器。
(態様22)
さらに、前記シャシにピボット可能に装着されたブラケットを含み、
前記アイドラ・プーリは、前記ブラケットに回転可能に装着され、
前記張力部材は、第1端において前記ブラケットに連結され、第2端において前記シャシに連結される態様21に記載の口腔洗浄器。
(態様23)
前記張力部材は、トーション・スプリングであり、
前記ブラケットは、L字状を成し、前記アイドラ・プーリは、そのL字状ブラケットの第1末端に装着され、前記トーション・スプリングの第1端は、前記L字状ブラケットの第2末端に装着され、
前記トーション・スプリングの中心線は、前記L字状ブラケットのピボット点と一致するように位置合せされている態様22に記載の口腔洗浄器。
(態様24)
口腔洗浄器であって、
ハウジング内に収容されるベース・ユニットであって、前記ハウジングは、前記ベース・ユニットのハウジング内に形成された第1の乾室内に配置されたモータおよびドライブ・システムと、前記ベース・ユニットのハウジング内に形成された第2の湿室内に配置されたポンプとを収容するものと、
ピストンであって、それの第1端は前記ドライブ・システムに連結され、それの第2端は前記ポンプに連結されたものと、
着脱可能なリザーバであって、リザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記乾室および前記湿室であって前記ピストンが貫通するように通過するものの間に位置するダイヤフラム・シールと
を含み、
そのダイヤフラム・シールは、
剛性材料より成るフレームであって、中央開口部を形成するとともに、前記乾室に対面する乾面と、前記湿室に対面する湿面とを有するものと、
第1の弾性ビード・シールであって、前記乾面の周縁のうちの少なくとも一部に隣接してそれに少なくとも部分的に沿って延びるように形成されたものと、
第2の弾性ビード・シールであって、前記湿面の周縁のうちの少なくとも一部に隣接してそれに少なくとも部分的に沿って延びるように形成されたものと、
弾性のベローズであって、前記中央開口部をシールするとともに、その中央開口部を横切るように延びており、当該ベローズは、さらに、前記ピストンのうちのシャフト部を収容するとともにそのシャフト部回りをシールするように構成された中央オープニングを形成するものと
を含む口腔洗浄器。
(態様25)
前記第1の弾性ビード・シール、前記第2の弾性ビード・シールおよび前記ベローズは、前記フレームに機械的に装着されるとともに接着剤によっても装着される単一の一体的ユニットとして形成される態様24に記載の口腔洗浄器。
(態様26)
さらに、前記ベース・ユニットのハウジングのうちの壁であって前記乾室と前記湿室との間に位置するものの内部に形成されたオープニングを包囲するC字状チャネル材を含み、前記第1の弾性ビード・シールおよび前記第2の弾性ビード・シールは、前記C字状チャネル材のうちの、互いに対向する複数の対向壁に着座し、それにより、前記乾室と前記湿室との間に流体密のシールを形成する態様24に記載の口腔洗浄器。
(態様27)
前記フレームは、さらに、前記ベース・ユニットのハウジングのうちの上壁に第1溶着ジョイントを介して結合された上縁を含み、
前記C字状通路のうちの前記複数の対向壁のうちの複数の末端縁は、前記ベース・ユニットのハウジングのうちの上壁に第2溶着ジョイントを介して結合された態様26に記載の口腔洗浄器。
(態様28)
口腔洗浄器であって、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
着脱可能なリザーバであって、リザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記ポンプからの流体流れの向きを変える(directing)ためのハンドルであって、前記ベース・ユニットに着脱可能に接続されるとともに、ホースを介して前記ポンプに流体連通状態で連結される(fluidly coupled)ものと、
着脱可能なコネクタ内の第1のポペット・バルブであって、前記コネクタの第1端は前記ホースに装着され、前記コネクタの第2端は前記ベース・ユニット内のポートであって前記ポンプと流体連通状態にあるものに着脱可能に装着され、当該第1のポペット・バルブは、前記ポンプから圧力下に入流する流体が存在するとその流体に応答して開き、それにより、流体が前記ホースを通過して前記ハンドルまで流れることを可能にするように構成されるとともに、前記ポンプから圧力下に流入する流体が存在しないと閉じるように構成されたものと、
第2のポペット・バルブであって、前記ポート内に配置されるとともに、前記コネクタに接続されるとそれに応答して開くように構成されるとともに、前記コネクタが前記ポートから離脱すると閉じるように構成されたものと
を含む口腔洗浄器。
(態様29)
さらに、
前記ベース・ユニット内に配置されたシャトル・バルブであって、それの第1端は前記ポンプと流体連通状態にあり、それの第2端は前記リザーバと流体連通状態にあり、当該シャトル・バルブは、前記ポンプが正圧ストロークを実現すると、前記リザーバに達する主要流体流れ通路を遮断するように構成されるとともに、前記ポンプが負圧ストロークを実現すると、前記リザーバに達する前記主要流体流れ通路を開くように構成されたものと、
そのシャトル・バルブ内に形成されたバルブ室(valve cavity)内に収容された第3のポペット・バルブであって、前記バルブ室を通過した前記リザーバからの流体流れを遮断するように構成されるとともに、前記シャトル・バルブの前記第1端における流体圧がしきい圧力を超えると、開いて前記バルブ室を通過した前記リザーバに向かう流体流れを許可するように構成されたものと
を含む態様30に記載の口腔洗浄器。
(態様30)
前記コネクタは、前記ポートに接続されると、そのポートに対して回転するように構成された態様30に記載の口腔洗浄器。
(モード1)
口腔洗浄器であって、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するものと、
前記洗浄用流体を前記リザーバ室から吸引して押し出すためにモータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
前記ポンプからの流体流れの向きを変える(directing)ためのハンドルであって、前記ベース・ユニットに着脱可能に接続されるとともに、ホースを介して前記ポンプに流体連通状態で連結される(fluidly coupled)ものと
を含み、
そのハンドルは、さらに、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、前記ハンドルの長手方向に距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)と、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定され、
前記スロットは、前記ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して傾斜角を成すように延び、
前記ハンドルは、
前記リザーバのうち概して上方に延びる壁部がそれの上端部において前記スロット内に嵌まり入り、それにより、前記壁部の前記上端部にひっかけられた状態で
、かつ、ユーザが手でアクセス可能な隙間が前記リザーバと前記ハンドルとの間に形成されるように前記リザーバによって支持され、
第1の状態(configuration)においては、前記リザーバが、前記ベース・ユニットの上面に連結されるとともに、前記リザーバ室が、前記ポンプに流体連通状態で連結されており(fluidly coupled)、
第2の状態(configuration)においては、前記ベース・ユニットが、流体非連通状態で前記リザーバ室から分離される(fluidly decoupled)とともに、前記ベース・ユニットが、前記リザーバ室内に配置される口腔洗浄器。
(モード2)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的であるモード1に記載の口腔洗浄器。
(モード3)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、互いに平行であるモード1に記載の口腔洗浄器。
(モード4)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的であるモード3に記載の口腔洗浄器。
(モード5)
前記ハンドルは、概して長手状を成す形態で、長手軸線に沿って第1端から第2端まで延び、前記スロットを形成する前記2つの対向壁は、前記ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して
傾斜角を成すように
延びるモード1に記載の口腔洗浄器。
(モード6)
前記スロットは、前記ハンドルの重心位置近傍に配置されるモード1に記載の口腔洗浄器。
(モード7)
前記スロットは、
前記ハンドルの、その長さ方向における中間位置に配置されるモード1に記載の口腔洗浄器。
(モード8)
口腔洗浄器用のハンドルであって焦束された(focused)洗浄用流体流れの向きを変えるためのものであって、当該ハンドルは、前記洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するリザーバと共に使用され、当該ハンドルは、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、当該ハンドルの長手方向に距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)と、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定され、
前記スロットは、当該ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して傾斜角を成すように延び、
当該ハンドルは、
前記リザーバのうち概して上方に延びる壁部がそれの上端部において前記スロット内に嵌まり入り、それにより、前記壁部の前記上端部にひっかけられた状態で
、かつ、ユーザが手でアクセス可能な隙間が前記リザーバと当該ハンドルとの間に形成されるように前記リザーバによって支持されるハンドル。
(モード9)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的であるモード8に記載のハンドル。
(モード10)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、互いに平行であるモード8に記載のハンドル。
(モード11)
前記2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)は、それぞれ、前記スロットの幅寸法が前記壁部の厚さ寸法に適合するように、平面的であるモード10に記載のハンドル。
(モード12)
当該ハンドルは、概して長手状を成す形態で、長手軸線に沿って第1端から第2端まで延び、前記スロットを形成する前記2つの対向壁は、当該ハンドルの側面視において、前記長手軸線に対して
傾斜角を成すように
延びるモード8に記載のハンドル。
(モード13)
前記スロットは、当該ハンドルの重心位置近傍に配置されるモード8に記載のハンドル。
(モード14)
前記スロットは、
前記ハンドルの、その長さ方向における中間位置に配置されるモード8に記載のハンドル。
(モード15)
口腔洗浄器であって、
着脱可能なリザーバであって洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するものと、
前記洗浄用流体を前記リザーバ室から吸引して押し出すためにモータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
前記モータおよび電源に選択的に接続可能であるパワー・アセンブリであって、前記電源に電気的に接続されると、その電源から供給される電気の特性を変換する変換用部品を有するとともに、保管状態と使用状態との間で再構成可能であるものと
を含み、
前記使用状態としての第1の状態(configuration)においては、前記リザーバが、前記ベース・ユニットの上面に連結され、前記リザーバ室が、前記ポンプに流体連通状態で連結され(fluidly coupled)、さらに、前記パワー・アセンブリが、前記ベース・ユニット内に形成された空洞から分離されるとともに、前記モータおよび前記電源に電気的に接続され、
前記保管状態としての第2の状態(configuration)においては、前記ベース・ユニットが、流体非連通状態で前記リザーバ室から分離され(fluidly decoupled)、前記ベース・ユニットが、前記リザーバ室内に配置され、さらに、前記パワー・アセンブリが、前記モータおよび前記電源から電気的に遮断されるとともに、前記ベース・ユニット内に形成された空洞内に収容される口腔洗浄器。
(モード16)
前記電源は、壁コンセントを含み、前記変換用部品は、前記壁コンセントから供給される電気の特性を交流から直流に変換する部品を含むモード15に記載の口腔洗浄器。
(モード17)
前記ベース・ユニットは、さらに、ベース用磁性材料を含み、
前記パワー・アセンブリは、保持用磁性材料を含み、
前記ベース用磁性材料および前記保持用磁性材料は、当該口腔洗浄器が前記第2の状態(configuration)にある場合に、互いに対向して整列し、互いに吸引し、それにより、前記パワー・アセンブリを前記ベース・ユニット内に固定的に保持するモード15に記載の口腔洗浄器。
(モード18)
口腔洗浄器であって、
シャシと、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記モータを前記ポンプに連結するベルト・ドライブ・アセンブリと
を含み、
そのベルト・ドライブ・アセンブリは、さらに、
前記シャシに装着され、前記モータの出力シャフトに接続された駆動プーリと、
前記シャシに装着され、前記駆動プーリから隙間を隔てて配置された被動プーリであって、前記ポンプを駆動するピストンに機械的に連結されるものと、
前記駆動プーリを前記被動プーリに連結する連続ベルトと、
その連続ベルトに張力を付与する張力付与構造体と
を含み、
その張力付与構造体は、
前記シャシに装着され、ピボット軸線回りにピボット可能なL字状ブラケットであって、第1末端および第2末端を有するものと、
前記L字状ブラケットの前記第1末端に回転可能に装着されたアイドラ・プーリであって、前記ベルトに接触する状態で配置されるものと、
第1端および第2端を有するスプリング駆動式の張力部材であって、前記第1端および前記第2端は、それぞれ、前記L字状ブラケットの前記第2末端および前記シャシに連結され、それにより、当該張力部材が前記アイドラ・プーリを前記ピボット軸線回りに引っ張って前記連続ベルトとの間での接触力を維持するように前記連続ベルトに張力を発生させるように構成されるものと
を含む口腔洗浄器。
(モード19)
さらに、
前記ベルトに張力を付与する張力付与構造体を含むモード18に記載の口腔洗浄器。
(モード20)
前記張力付与構造体は、さらに、
前記駆動プーリと前記被動プーリとの間に位置するアイドラ・プーリであって、それら駆動プーリおよび被動プーリに対してピボット可能に搭載されるとともに、前記ベルトに接触する状態で配置されるものと、
前記アイドラ・プーリに連結される張力部材であって、前記アイドラ・プーリをピボット軸線回りに引っ張って前記ベルトとの間での接触力を維持するように構成されるものと
を含むモード19に記載の口腔洗浄器。
(モード21)
さらに、前記モータ、前記被動プーリおよび前記アイドラ・プーリのそれぞれが装着されるシャシ(chassis、フレーム)を含むモード20に記載の口腔洗浄器。
(モード22)
さらに、前記シャシにピボット可能に装着されたブラケットを含み、
前記アイドラ・プーリは、前記ブラケットに回転可能に装着され、
前記張力部材は、第1端において前記ブラケットに連結され、第2端において前記シャシに連結されるモード21に記載の口腔洗浄器。
(モード23)
前記張力部材は、第1端と第2端と中心線とを有するトーション・スプリングであり、
そのトーション・スプリングは、当該口腔洗浄器内に、前記第1端が前記L字状ブラケットの前記第2末端に装着され、前記第2端が前記シャシに連結され、前記トーション・スプリングの前記中心線が前記L字状ブラケットの前記ピボット軸線に一致するように配置されるモード18に記載の口腔洗浄器。
(モード24)
口腔洗浄器であって、
ハウジング内に収容されるベース・ユニットであって、前記ハウジングは、前記ベース・ユニットのハウジング内に形成された乾室内に配置されたモータおよびドライブ・システムと、前記ベース・ユニットのハウジング内に形成された湿室内に配置されたポンプとを収容するものと、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記湿室内に配置され、前記ポンプに連結されたピストンであって前記ポンプを駆動して前記洗浄用流体を前記リザーバ室から吸引して押し出すものと、
前記ドライブ・システムによって駆動される連結ロッドであって、当該連結ロッドの末端にボールを有し、そのボールが前記ピストンにボール・ジョイントが形成されるように連結され、それにより、前記ピストンを往復運動させて前記ポンプを駆動するとともに、前記乾室と前記湿室とを跨ぐように延びるものと、
前記乾室と前記湿室との間に位置してそれら乾室と湿室とを互いにシールするとともに前記連結ロッドの中間部の周囲に着座してその連結ロッドをシールするダイヤフラム・シールであって、前記ボール・ジョイントが当該ダイヤフラム・シールより前記湿室の側に位置するものと
を含み、
そのダイヤフラム・シールは、
剛性材料より成るフレームであって、中央開口部を形成するとともに、前記乾室に対面する乾面と、前記湿室に対面する湿面とを有するものと、
第1の弾性ビード・シールであって、前記乾面の周縁のうちの少なくとも一部に隣接してそれに少なくとも部分的に沿って延びるように形成されたものと、
第2の弾性ビード・シールであって、前記湿面の周縁のうちの少なくとも一部に隣接してそれに少なくとも部分的に沿って延びるように形成されたものと、
弾性のベローズであって、前記中央開口部内を延びており、当該ベローズは、さらに、前記ピストンのうちのシャフト部を収容するとともにそのシャフト部回りをシールするように構成された中央オープニングを形成するものと
を含む口腔洗浄器。
(モード25)
前記第1の弾性ビード・シール、前記第2の弾性ビード・シールおよび前記ベローズは、前記フレームに機械的に装着されるとともに接着剤によっても装着される単一の一体的ユニットとして形成されるモード24に記載の口腔洗浄器。
(モード26)
さらに、前記ベース・ユニットのハウジングのうちの壁であって前記乾室と前記湿室との間に位置するものの内部に形成されたオープニングを包囲するC字状チャネル材を含み、前記第1の弾性ビード・シールおよび前記第2の弾性ビード・シールは、前記C字状チャネル材のうちの、互いに対向する複数の対向壁に着座し、それにより、前記乾室と前記湿室との間に流体密のシールを形成するモード24に記載の口腔洗浄器。
(モード27)
前記フレームは、さらに、前記ベース・ユニットのハウジングのうちの上壁に結合された上縁を含み、
前記C字状通路のうちの前記複数の対向壁のうちの複数の末端縁は、前記ベース・ユニットのハウジングのうちの上壁に結合されたモード26に記載の口腔洗浄器。
(モード28)
口腔洗浄器であって、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記ポンプからの流体流れの向きを変える(directing)ためのハンドルであって、前記ベース・ユニットに着脱可能に接続されるとともに、ホースを介して前記ポンプに流体連通状態で連結される(fluidly coupled)ものと、
着脱可能なコネクタであって、当該コネクタの第1端は前記ホースに装着され、前記コネクタの第2端は前記ベース・ユニット内のポートであって前記ポンプと流体連通状態にあるものに着脱可能に装着され、それにより、当該コネクタは、前記ベース・ユニットから離脱した保管状態と前記ベース・ユニットに装着された使用状態とに遷移するものと、
前記コネクタ内に配置され、前記洗浄用流体の漏れを防止するための第1のバルブであって、前記使用状態において、前記ポンプから圧力下に流入する洗浄用流体が存在するとその洗浄用流体に応答して開き、それにより、前記洗浄用流体が前記ホースを通過して前記ハンドルまで流れることを可能にするように構成されるとともに、前記保管状態において、前記ポンプから圧力下に流入する洗浄用流体が存在しないと閉じ、それにより、前記洗浄用流体が前記ホースから漏れることを防止するように構成されたものと、
前記ポート内に配置され、前記洗浄用流体の漏れを防止するための第2のバルブであって、前記使用状態において、前記コネクタに接続されるとそれに応答して開くように構成される一方、前記保管状態において、前記コネクタが前記ポートから離脱すると閉じ、それにより、前記洗浄用流体が前記ベース・ユニットから漏れることを防止するように構成されたものと
を含む口腔洗浄器。
(モード29)
さらに、
前記ベース・ユニット内に配置されたデュアル・バルブ・アセンブリであって、それの第1端は前記ポンプと流体連通状態にあり、それの第2端は前記リザーバと流体連通状態にあるものを含み、
前記デュアル・バルブ・アセンブリは、シャトル・バルブと、そのシャトル・バルブの内部に配置されたチェック・バルブとを有するように構成され、
前記シャトル・バルブは、前記デュアル・バルブ・アセンブリの前記第1端および前記第2端と流体連通状態にあり、当該シャトル・バルブは、前記リザーバに達する主要流体流れ通路内においてスライド可能に配置され、前記ポンプが正圧ストロークを実現すると、前記主要流体流れ通路を遮断する一方、前記ポンプが負圧ストロークを実現すると、前記主要流体流れ通路を開くように構成され、
前記チェック・バルブは、前記シャトル・バルブ内に、前記デュアル・バルブ・アセンブリの前記第1端および前記第2端と流体連通状態にあるように形成されたバルブ室(valve cavity)内に収容され、前記第1端における流体圧がしきい圧力を超えると、開いて、前記洗浄用流体が前記第1端から前記バルブ室を通過して前記リザーバに向かって流れることを許可するように構成されるモード28に記載の口腔洗浄器。
<モード30>
口腔洗浄器であって、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するものと、
前記洗浄用流体を前記リザーバ室から吸引して押し出すためにモータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
前記ポンプからの流体流れの向きを変える(directing)ためのハンドルであって、前記ベース・ユニットに着脱可能に接続されるとともに、ホースを介して前記ポンプに流体連通状態で連結される(fluidly coupled)ものと
を含み、
そのハンドルは、さらに、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、前記ハンドルの長手方向に距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)であってそれぞれの壁面が前記ハンドルの長手軸線に対して交差するものと、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定され、
前記ハンドルは、前記リザーバへの保管状態において、前記リザーバのうち概して上方に延びる壁部がそれの上端部において前記スロット内に嵌まり入り、それにより、前記壁部の前記上端部にひっかけられた状態で前記リザーバによって支持される口腔洗浄器。
<モード31>
口腔洗浄器用のハンドルであって焦束された(focused)洗浄用流体流れの向きを変えるためのものであって、当該ハンドルは、前記洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するリザーバと共に使用され、当該ハンドルは、スロット(slot、長穴)を形成するハウジングを含み、そのスロットは、前記ハウジングの外壁(ourter wall、外壁面)内に形成され、さらに、そのスロットは、当該ハンドルの長手方向に距離を隔てて互いに対向する2つの対向壁(opposing walls、対向壁面)であってそれぞれの壁面が前記ハンドルの長手軸線に対して交差するものと、それら対向壁の内側末端に位置する横断壁(traverse wall、横断壁面)とにより、前記ハウジングの前記外壁が、当該スロットに、前記2つの対向壁の両側辺と、前記2つの対向壁の基端であって前記横断壁とは反対側に位置するものとにおいて開口するように、画定され、
当該ハンドルは、前記リザーバへの保管状態において、前記リザーバのうち概して上方に延びる壁部がそれの上端部において前記スロット内に嵌まり入り、それにより、前記壁部の前記上端部にひっかけられた状態で前記リザーバによって支持されるハンドル。
<モード32>
口腔洗浄器であって、
着脱可能なリザーバであって洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有するものと、
前記洗浄用流体を前記リザーバ室から吸引して押し出すためにモータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
前記モータおよび電源に選択的に接続可能であるパワー・アセンブリであって、前記電源に電気的に接続されると、その電源から供給される電気エネルギーを変換する変換用部品を有するとともに、保管状態と使用状態との間で再構成可能であるものと
を含み、
前記使用状態としての第1の状態(configuration)においては、前記リザーバが、前記ベース・ユニットの上面に連結され、前記リザーバ室が、前記ポンプに流体連通状態で連結され(fluidly coupled)、さらに、前記パワー・アセンブリが、前記ベース・ユニット内に形成された空洞から分離されるとともに、前記モータおよび前記電源に電気的に接続され、
前記保管状態としての第2の状態(configuration)においては、前記ベース・ユニットが、流体非連通状態で前記リザーバ室から分離され(fluidly decoupled)、前記ベース・ユニットが、前記リザーバ室内に配置され、さらに、前記パワー・アセンブリが、前記モータおよび前記電源から電気的に遮断されるとともに、前記ベース・ユニット内に形成された空洞内に収容される口腔洗浄器。
<モード33>
口腔洗浄器であって、
シャシと、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記モータを前記ポンプに連結するベルト・ドライブ・アセンブリと
を含み、
そのベルト・ドライブ・アセンブリは、さらに、
前記シャシに装着され、前記モータの出力シャフトに接続された駆動プーリと、
前記シャシに装着され、前記駆動プーリから隙間を隔てて配置された被動プーリであって、前記ポンプを駆動するピストンに機械的に連結されるものと、
前記駆動プーリを前記被動プーリに連結する連続ベルトと、
その連続ベルトに張力を付与する張力付与構造体と
を含み、
その張力付与構造体は、
前記シャシに装着され、ピボット軸線回りにピボット可能なL字状ブラケットであって、第1末端および第2末端を有するものと、
前記L字状ブラケットの前記第1末端に回転可能に装着されたアイドラ・プーリであって、前記ベルトに接触する状態で配置されるものと、
第1端および第2端を有するスプリング駆動式の張力部材であって、前記第1端および前記第2端は、それぞれ、前記L字状ブラケットの前記第2末端および前記シャシに連結され、それにより、当該張力部材が前記アイドラ・プーリを前記ピボット軸線回りに引っ張って前記連続ベルトとの間での接触力を維持するように前記連続ベルトに張力を発生させるように構成されるものと
を含む口腔洗浄器。
<モード34>
口腔洗浄器であって、
ハウジング内に収容されるベース・ユニットであって、前記ハウジングは、前記ベース・ユニットのハウジング内に形成された乾室内に配置されたモータおよびドライブ・システムと、前記ベース・ユニットのハウジング内に形成された湿室内に配置されたポンプとを収容するものと、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記湿室内に配置され、前記ポンプに連結されたピストンであって前記ポンプを駆動して前記洗浄用流体を前記リザーバ室から吸引して押し出すものと、
前記ドライブ・システムによって駆動される連結ロッドであって、当該連結ロッドの末端にボールを有し、そのボールが前記ピストンにボール・ジョイントが形成されるように連結され、それにより、前記ピストンを往復運動させて前記ポンプを駆動するとともに、前記乾室と前記湿室とを跨ぐように延びるものと、
前記乾室と前記湿室との間に位置してそれら乾室と湿室とを互いにシールするとともに前記連結ロッドの中間部の周囲に着座してその連結ロッドをシールするダイヤフラム・シールであって、前記ボール・ジョイントが当該ダイヤフラム・シールより前記湿室の側に位置するものと
を含む口腔洗浄器。
<モード35>
口腔洗浄器であって、
モータおよびポンプを収容するベース・ユニットと、
着脱可能なリザーバであって、洗浄用流体を収容可能なリザーバ室を有し、前記ベース・ユニットの上面に機械的に連結されて前記リザーバ室を前記ポンプに流体連通状態で連結するように構成されるものと、
前記ポンプからの流体流れの向きを変える(directing)ためのハンドルであって、前記ベース・ユニットに着脱可能に接続されるとともに、ホースを介して前記ポンプに流体連通状態で連結される(fluidly coupled)ものと、
着脱可能なコネクタであって、当該コネクタの第1端は前記ホースに装着され、前記コネクタの第2端は前記ベース・ユニット内のポートであって前記ポンプと流体連通状態にあるものに着脱可能に装着され、それにより、当該コネクタは、前記ベース・ユニットから離脱した保管状態と前記ベース・ユニットに装着された使用状態とに遷移するものと、
前記コネクタ内に配置され、前記洗浄用流体の漏れを防止するための第1のバルブであって、前記使用状態において、前記ポンプから圧力下に流入する洗浄用流体が存在するとその洗浄用流体に応答して開き、それにより、前記洗浄用流体が前記ホースを通過して前記ハンドルまで流れることを可能にするように構成されるとともに、前記保管状態において、前記ポンプから圧力下に流入する洗浄用流体が存在しないと閉じ、それにより、前記洗浄用流体が前記ホースから漏れることを防止するように構成されたものと、
前記ポート内に配置され、前記洗浄用流体の漏れを防止するための第2のバルブであって、前記使用状態において、前記コネクタに接続されるとそれに応答して開くように構成される一方、前記保管状態において、前記コネクタが前記ポートから離脱すると閉じ、それにより、前記洗浄用流体が前記ベース・ユニットから漏れることを防止するように構成されたものと
を含む口腔洗浄器。
<モード36>
さらに、
前記ベース・ユニット内に配置されたデュアル・バルブ・アセンブリであって、それの第1端は前記ポンプと流体連通状態にあり、それの第2端は前記リザーバと流体連通状態にあるものを含み、
前記デュアル・バルブ・アセンブリは、シャトル・バルブと、そのシャトル・バルブの内部に配置されたチェック・バルブとを有するように構成され、
前記シャトル・バルブは、前記デュアル・バルブ・アセンブリの前記第1端および前記第2端と流体連通状態にあり、当該シャトル・バルブは、前記リザーバに達する主要流体流れ通路内においてスライド可能に配置され、前記ポンプが正圧ストロークを実現すると、前記主要流体流れ通路を遮断する一方、前記ポンプが負圧ストロークを実現すると、前記主要流体流れ通路を開くように構成され、
前記チェック・バルブは、前記シャトル・バルブ内に、前記デュアル・バルブ・アセンブリの前記第1端および前記第2端と流体連通状態にあるように形成されたバルブ室(valve cavity)内に収容され、前記第1端における流体圧がしきい圧力を超えると、開いて、前記洗浄用流体が前記第1端から前記バルブ室を通過して前記リザーバに向かって流れることを許可するように構成されるモード35に記載の口腔洗浄器。