(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プロセッサは、前記ユーザ端末により最も新しく更新された最終バージョンのファイルを前記フォルダ内に格納し、前のバージョンのファイルを古くなった順に削除することを特徴とする請求項1に記載のファイル連係型業務管理装置。
前記プロセッサは、前記チャットメッセージ又は前記ログメッセージのうちの一つ以上が新規に発生すると、前記ファイルへのアクセスに対する権限を有する前記フォルダ共有者のユーザ端末に通知メッセージを転送することを特徴とする請求項1に記載のファイル連係型業務管理装置。
前記プロセッサは、前記ファイルを更新したフォルダ共有者が誰なのかに対する情報及び前記更新内訳の具体的な内容を含んで前記ログメッセージを生成することを特徴とする請求項1に記載のファイル連係型業務管理装置。
前記プロセッサは、前記ログメッセージと共に前記ファイルの更新された部分を前記ファイルチャットルームに表示することを特徴とする請求項1に記載のファイル連係型業務管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に関する説明は、構造的又は機能的説明のための実施の形態に過ぎず、本発明の権利範囲は、本明細書に説明する実施形態によって制限されるものと解釈してはならない。即ち、実施形態は、多様な変更が可能であり、様々な形態を有するため、本発明の権利範囲は、技術的思想を実現する均等物を含むものと理解しなければならない。また、本発明で提示する目的又は効果は、特定の実施形態がこれを全て含まなければならないか、又はそういう効果のみを含まなければならないという意味ではなく、本発明の権利範囲は、これによって制限されるものと理解してはならない。
【0011】
一方、本明細書で述べる用語の意味は、次のように理解されるべきである。
【0012】
「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語により権利範囲が限定されてはならない。例えば、第1構成要素は、第2構成要素と名付けられ、同様に第2構成要素も第1構成要素と名付けられる。
【0013】
ある構成要素が他の構成要素に「接続して」いると言及する場合には、その他の構成要素に直接的に接続することもあり、中間に他の構成要素が存在することもあると理解すべきである。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続して」いると言及する場合には、中間に他の構成要素が存在しないと理解すべきである。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、即ち「〜間に」と「直〜間に」又は「〜に隣接する」と「〜に直接隣接する」なども同様に解釈されなければならない。
【0014】
単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含むものと理解されなければならず、「含む」又は「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解しなければならない。
【0015】
各ステップにおける識別符号(例えば、a、b、cなど)は、説明の便宜のために使用されるものであり、識別符号は、各ステップの順序を説明するものではなく、各ステップは、文脈上明白に特定順序を記載しない限り、明記した順序と異なり得る。即ち、各ステップは、明記した順序と同一に行われることも、実質的に同時に又は反対の順に行われることもある。
【0016】
本発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードとして具現化され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取られるデータが格納される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置などがある。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが格納されて実行される。
【0017】
ここで使用する全ての用語は、別に定義されない限り、本発明が属する分野における通常の知識を有する者により一般に理解されるものと同一な意味を有する。一般に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味を有するものとして解釈されてはならない。
【0018】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態によるファイル連係型業務管理システム100を示した図である。
【0020】
図1に示すように、ファイル連係型業務管理システム100は、ファイル連係型業務管理装置110及び一つ以上のユーザ端末120を含む。
【0021】
ファイル連係型業務管理装置110は、少なくとも一つのユーザ端末120とネットワークを介して接続されるコンピュータ装置に該当する。一実施形態において、ファイル連係型業務管理装置110は、ユーザ端末120に関連付けられたユーザが構成員として含まれる少なくとも一つの構成員グループを管理する。
【0022】
一実施形態において、ファイル連係型業務管理装置110は、ユーザ端末120にインストールされた共有フォルダエージェントを介してユーザ端末120と接続される。ここで、共有フォルダエージェントは、ユーザ端末120にインストールされると、ユーザ端末120の承認下でユーザ端末120とファイル連係型業務管理装置110とが相互連動されるようにするソフトウェアであるエージェントプログラムに該当する。
【0023】
ユーザ端末120は、ファイル連係型業務管理装置110にネットワークを介して接続されるコンピュータ装置に該当し、例えば、デスクトップ、ノート型パソコン、タブレット型パソコン、又はスマートフォン等により具現化されたユーザ端末である。
【0024】
一実施形態において、第1ユーザ端末120aは、モバイル端末であり、ファイル連係型業務管理装置110にセルラ通信又はワイファイ通信を介して接続される。他の実施形態において、第2ユーザ端末120bは、デスクトップであり、ファイル連係型業務管理装置110にインターネットを介して接続される。そして、ここで第1ユーザ端末120a及び第2ユーザ端末120bに対応する第1ユーザ及び第2ユーザは、共有フォルダに共同で参加するフォルダ共有参加者であるか、又は共有ファイルに対するアクセス権限を有するファイル共有参加者である。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態によるファイル連係型業務管理装置110のブロック構成図である。
【0026】
図2に示すように、ファイル連係型業務管理装置110は、プロセッサ210、メモリ220、ユーザ入出力部230、及びネットワーク入出力部240を含む。
【0027】
プロセッサ210は、本発明の実施形態によるファイル連係型業務管理プロシージャを実行し、このような過程で読まれたり作成されたりするメモリ220を管理し、メモリ220にある揮発性メモリと非揮発性メモリとの間の同期化時間をスケジューリングする。
【0028】
プロセッサ210は、ファイル連係型業務管理装置110の動作の全般を制御し、メモリ220、ユーザ入出力部230、及びネットワーク入出力部240に電気的に接続され、これらの間のデータの流れを制御する。プロセッサ210は、ファイル連係型業務管理装置110のCPU(Central Processing Unit)により具現化される。プロセッサ210の更に具体的な動作内容については、以下の
図3を参照して詳細に説明する。
【0029】
メモリ220は、SSD(Solid State Disk)又はHDD(Hard Disk Drive)のような非揮発性メモリにより具現化され、ファイル連係型業務管理装置110に必要なデータ全般を格納するために使用される補助記憶装置を含み、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリにより具現化された主記憶装置を含む。このように、メモリ220は、揮発性及び非揮発性メモリにより具現化され、非揮発性メモリにより具現化された場合、ハイパーリンクを介して接続されるように具現化される。
【0030】
ユーザ入出力部230は、ユーザ入力を受信するための環境及びユーザに特定情報を出力するための環境を含み、例えばマウス、トラックボール、タッチパッド、グラフィックタプレット、スキャナー、タッチスクリーン、キーボード、又はポインティングデバイスのようなアダプタを含む入力装置、及びモニター又はタッチスクリーンのようなアダプタを含む出力装置を含む。一実施形態において、ユーザ入出力部230は、リモート接続を介して接続されるコンピュータ装置に該当し、その場合、ファイル連係型業務管理装置110は、サーバとしての役割を担う。
【0031】
ネットワーク入出力部240は、ネットワークを介してユーザ端末120と接続するための環境を含み、例えばLAN(Local Area Network)通信のためのアダプタを含む
【0032】
図3は、本発明の一実施形態によるファイル連係型業務管理装置110内のプロセッサ210のブロック構成図である。
【0033】
図3を参照して説明する実施形態によると、プロセッサ210は、ファイルシステム管理部310、チャットルーム生成部320、制御部330、ログメッセージ管理部340、及びチャットメッセージ管理部350を含む。但し、本発明の実施形態によるプロセッサ210が上記の構成部を同時に全部含まなければならないことではなく、各々の実施形態によって上記の構成部のうちの一部は省略され、上記の構成部のうちの一部又は全てを選択的に含む。
【0034】
ファイルシステム管理部310は、ファイル連係型業務管理装置110により管理され、一つ以上のフォルダ共有者により共有され、フォルダ共有者のうちの一人以上のフォルダ共有者に対応するユーザ端末120によりアクセスされる共有フォルダ形態のファイルシステムにおけるファイル目録の提供、ユーザアクセス権限などを管理する。
【0035】
ユーザ端末120がファイル連係型業務管理装置110により管理される共有フォルダにアクセスするか又はアクセスを試みると、ファイルシステム管理部310は、ユーザ端末120のアクセスを感知するか又はこれに対する通知(お知らせ)信号を受信する。更に具体的に、ファイルシステム管理部310は、ユーザ端末120から共有フォルダへのアクセス要請を受信し、該当ユーザのアクセス権限を確認して該当ユーザ端末120のアクセスを許容するか否かを決定する。
【0036】
また、ユーザ端末120がファイル連係型業務管理装置110により管理される共有フォルダにアクセスするか又はアクセスを試みると、ファイルシステム管理部310は、ユーザ端末120の権限に合うファイル、即ち該当ユーザ端末120がアクセス又は閲覧などの権限を有するファイルのみを選別し、ファイルシステム内に列挙されるように表示するか又は該当ファイルの目録を提供する。
【0037】
ここで、ファイルシステム管理部310は、ユーザ端末120に関連付けられたユーザ情報又はユーザ端末の識別情報などを獲得して、該当ユーザ端末120のフォルダへのアクセス権限を確認する。ファイルシステム管理部310は、該当ユーザ又は該当ユーザ端末120が共有フォルダにアクセスする権限があると確認された場合においてのみアクセスを許容する。
【0038】
チャットルーム生成部320は、ユーザ端末120の要請などにより、一つ以上の共有フォルダ内のファイルに関連するファイルチャットルームを生成する。ここで、ファイルチャットルームは、特定ファイルに関連するチャットルームであって、該当ファイルを介してアクセスが可能であり、該当ファイルに対する一つ以上のユーザ端末120間のチャットメッセージ及び該当ファイルの更新に応じたログメッセージが記録されるチャットルームであり、ユーザ端末120上に実体化される。
【0039】
また、チャットルーム生成部320は、ユーザ端末120から別のファイルチャットルーム生成要請がなくても、特定ファイルに対して、フォルダ共有者のうちの一つ以上のユーザが、正当な権限に基づいて該当ファイルを修正又は変更してログメッセージを発生させるか、該当ファイルに対するチャットメッセージを入力するか、又は入力したチャットメッセージなどを転送する場合、これをファイルチャットルーム生成要請と認識してファイルチャットルームを生成する。
【0040】
また、特定ファイルに対して、該当ファイルに関連する一般チャットルームのみを開設して使用する途中に該当ファイルに対する修正又は変更が発生した場合、チャットルーム生成部320は、該当一般チャットルームをファイルチャットルームに切り替える。一般チャットルームには、関連ファイルの修正に関するログメッセージが入力されるか又は表示されないのに対し、ファイルチャットルームの場合、ファイルが共有フォルダ上で更新されるか又はチャットルームを介してファイルが修正変更などで更新されると、該当ファイルの更新内訳に対応するログメッセージがチャットメッセージと共にファイルチャットルームのチャットウィンドウを介して表示及び記録される。
【0041】
制御部330は、ファイルチャットルームを介して表示されるメッセージスレッドを含むチャットファイルを生成する。メッセージスレッドには、チャットメッセージ及びログメッセージが含まれる。チャットメッセージは、ユーザ端末120によりチャットルームのチャットウィンドウを介して入力される一般チャットメッセージである。テキスト又はイメージ、音声又はファイルオブジェクトなどがチャットメッセージとして入力される。
【0042】
ログメッセージは、該当ファイルチャットルームに関連するファイルに対して修正、変更などの更新イベントが発生した場合、該当更新内訳を表すメッセージであって、ファイルチャットルームを介して表示されるメッセージである。
【0043】
制御部330は、チャットメッセージ及びログメッセージの両方を含んでチャットファイルオブジェクトを生成する。従って、チャットファイルオブジェクトに含まれるメッセージスレッドは、チャットメッセージ及びログメッセージの両方を含む。そして、チャットファイルオブジェクトは、ファイルチャットルームを介して表示される。従って、ユーザ端末120に実体化されたファイルチャットルームには、ファイルに関連する一つ以上のフォルダ共有者間のチャットメッセージ及び一つ以上のフォルダ共有者により発生したファイル更新に応じたログメッセージが共に表示される。
【0044】
制御部330は、ログメッセージ及びチャットメッセージを集め、生成順序に従って列挙する。従って、チャットメッセージが入力される中間にファイルが更新されてログメッセージが生成される場合、チャットメッセージの間にログメッセージを挿入する。そして、チャットメッセージ及びログメッセージは、続けて新しく生成されるため、制御部330は、これに対応してチャットファイルオブジェクトをリアルタイムで更新する。
【0045】
即ち、制御部330が生成したチャットファイルオブジェクトはファイルチャットルームを介して実体化され、ファイルチャットルームは関連するファイルを介してオープンされる。チャットファイルオブジェクトにはメッセージスレッドが含まれ、メッセージスレッドにはチャットメッセージ及びログメッセージの両方が含まれる。
【0046】
制御部330は、チャットメッセージ及びログメッセージをファイルチャットルームに共に表示する。表示順序は、メッセージの発生時点に応じて時系列順又は時系列の逆順に表示される。そして、チャットメッセージ及びログメッセージは、生成される毎にチャットウィンドウに継続的に新しく表示される。
【0047】
制御部330は、一定時間以上ファイルが更新されない場合、ユーザ端末120により最も新しく更新された最終バージョンのファイルを共有フォルダ内に格納し、前のバージョンのファイルを古くなった順に削除する。或いは、先ず削除するファイルを制御部330が選別することで、ファイルシステム管理部310が該当ファイルを削除するか又は別のメモリ空間に移動させる。
【0048】
制御部330は、ファイルの閲覧又は更新に関するユーザ端末120の権限を確認する。制御部330は、ユーザ端末120が共有フォルダ若しくはファイルにアクセスするか又はアクセスを要請する場合、該当ユーザ端末120の識別情報を利用してユーザ端末120に対応するユーザの権限を確認する。そして、該当ユーザ端末120がファイルの更新に対する正当な権限を有するものと確認された場合に限って、該当ユーザ端末120からファイルの更新内訳を受信する。権限が確認されない場合、ユーザ端末120がファイルを修正しようとしても、それに対応する更新内訳が生成されないか又はファイル連係型業務管理装置110に受信されない。
【0049】
また、制御部330は、ユーザ端末120の識別情報を利用してユーザ端末120に対応するユーザの権限を確認し、該当ユーザ端末120がファイルの更新に対する権限を有すると確認された場合に限って、更新内訳を格納するか又はログメッセージを生成する。確認された権限がない場合、該当ユーザ端末120により修正されたファイルの内容は、直ちに削除され、ログメッセージとして生成されない。
【0050】
そして、制御部330は、新しいメッセージがファイルチャットルームに生成及び累積された場合、ユーザ端末120にこれに対するアラームを提供する。制御部330は、チャットメッセージ又はログメッセージのうちの一つ以上が新規に発生すると、該当ファイルへのアクセスに対する権限を有するフォルダ共有者のユーザ端末120に通知(お知らせ)メッセージを転送する。通知(お知らせ)メッセージは、ネットワーク入出力部240を介してユーザ端末120に転送される。
【0051】
ログメッセージ管理部340は、一つ以上のフォルダ共有者によりファイルが更新されると、該当更新内訳に応じてログメッセージを生成する。ログメッセージ管理部340は、更新内訳に対するデータを、ファイルを更新したユーザ端末120又はファイル連係型業務管理装置110のメモリ220から受信する。ログメッセージ管理部340は、ログメッセージを生成する際、該当更新内訳がいつ、どのフォルダ共有者のユーザ端末120を介して発生したのかを共に記録する。ログメッセージには、更新内訳と共に更新の主体、更新時点などの情報が含まれる。
【0052】
即ち、ログメッセージ管理部340は、ファイルを更新したフォルダ共有者が誰なのかに対する情報及び更新内訳の具体的な内容を含んでログメッセージを生成する。
【0053】
また、ログメッセージ管理部340は、ログメッセージと共に更新内訳に対応するファイルの一部分、即ちファイルの更新された部分を抜萃する。そして、ファイルの更新された部分は、ファイルチャットルームにログメッセージと共に表示される。また、ログメッセージ管理部340は、ログメッセージと共に、ファイルの更新に応じた最終バージョンのファイルへのアクセス経路を、ファイルチャットルームを介して提供する。
【0054】
チャットメッセージ管理部350は、ユーザ端末120から入力されたチャットメッセージ受信してチャットメッセージを生成する。チャットメッセージは、テキスト、イメージ、音声、又はドキュメントなどのファイルオブジェクトのうちの一つ以上の形態を有する。チャットメッセージ管理部350も、チャットメッセージを生成する際、フォルダ共有者のうちの誰が、いつ、どのような内容のメッセージを入力したかを全て含んでチャットメッセージを生成する。このために、ユーザ端末120の識別情報を利用する。
【0055】
ユーザ端末120のチャットメッセージがリアルタイムで新しく入力され続けることによって、チャットメッセージ管理部350もチャットメッセージを新しく生成し、制御部330は、チャットファイルオブジェクトを続けて更新する。
【0056】
ログメッセージ管理部340及びチャットメッセージ管理部350は、チャットメッセージに関連する更新内訳が発生した場合、ログメッセージとチャットメッセージとの間の関連情報を共に生成する。即ち、チャットメッセージを介して業務指示がなされ、該当業務指示に対応してファイルが更新された場合、該当ログメッセージには、それに関連するチャットメッセージの識別情報が関連情報として含まれ、該当チャットメッセージには、それに応じたログメッセージの識別情報が関連情報として含まれる。関連関係にあるチャットメッセージ及びログメッセージは、連続して共に出力される。
【0057】
反面、ログメッセージが生成されることによって、指示内容が完了していないチャットメッセージは、繰り返し掲示されるか又はファイルチャットルームのチャットウィンドウの上段又は下段の特定位置に固定される。
【0058】
図4は、本発明の一実施形態によるファイル連係型業務管理方法を示したフローチャートである。
【0059】
先ず、ファイル連係型業務管理装置110は、共有フォルダ内の特定ファイルに関連するファイルチャットルームを生成する(ステップS410)。
【0060】
そして、該当ファイルに対してアクセス及び更新に対する権限を有するユーザ端末120により該当ファイルが更新される(ステップS420)。ファイルの更新とは、ファイルが新しく生成、修正、変更、編集された場合や、ファイルに対するアクセス権限が変更された場合など、ファイルに関連して発生した全ての変化がファイルに発生した更新内訳の一例になる。
【0061】
ユーザ端末120によりファイルが更新されると、ファイル連係型業務管理装置110は、更新内訳を生成又は受信する(ステップS430)。即ちファイル連係型業務管理装置110内のメモリ220に格納されたファイルにユーザ端末120が共有フォルダを介してアクセスした後に該当ファイルを修正する場合、ユーザ端末120で更新内訳を生成した後にファイル連係型業務管理装置110にこれを転送するか、或いはファイル連係型業務管理装置110で更新内訳を直ちに生成して格納する。
【0062】
そして、ファイル連係型業務管理装置110は、生成された更新内訳に基づいてログメッセージを生成する(ステップS440)。一実施形態によると、各々の一つの更新内訳当たり一つのログメッセージが生成される。従って、この場合、更新内訳がn個発生すると、ログメッセージの個数もやはりnになる。
【0063】
ファイル連係型業務管理装置110は、ファイルチャットルームを介してログメッセージを表示する(ステップS450)。ファイル連係型業務管理装置110は、ログメッセージを含むメッセージスレッドからなり、ユーザ端末120に提供されてファイルチャットルームを介して実体化されるチャットファイルオブジェクトを生成する。
【0064】
従って、ファイル連係型業務管理装置110がチャットファイルオブジェクトをユーザ端末120に提供し、ファイルチャットルームを介してチャットファイルオブジェクトが実体化されることによって、チャットファイルオブジェクトに含まれるメッセージスレッドのうちの一部又は全てのログメッセージがファイルチャットルームを介してユーザ端末120に表示される。
【0065】
ここで、更新内訳の発生前後に生成されたチャットメッセージが存在する場合、ファイル連係型業務管理装置110は、該当チャットメッセージ及びログメッセージをファイルチャットルーム内のチャットウィンドウを介して共に表示する。そして、チャットメッセージ及びログメッセージは、更新内訳が発生した時点を基準に時系列的な順序又は時系列逆順に従って一つのチャットウィンドウ中に混ざって共に表示される。
【0066】
図5は、本発明の他の実施形態によるファイル連係型業務管理方法を示したフローチャートである。
【0067】
ユーザ端末120が共有フォルダ内のファイルにアクセスすると、ファイル連係型業務管理装置110は、ユーザ端末120のアクセスを感知する(ステップS510)。
【0068】
そして、ファイル連係型業務管理装置110は、該当ユーザ端末120が該当ファイルに対する閲覧権限があるユーザであるか否かを判別する(ステップS520)。ファイルにアクセスしたユーザ端末120がファイルの更新などに対する権限は勿論、閲覧権限もないと確認された場合、プロセスは直ちに終了する。
【0069】
そして、ファイル連係型業務管理装置110は、ユーザ端末120に対応するユーザが該当ファイルに対する閲覧権限と共にファイルに対する更新権限があるユーザであるか否かも判別する(ステップS530)。
【0070】
即ち、ステップS520及びS530を介して、ファイル連係型業務管理装置110は、共有フォルダを介してファイルにアクセスしたユーザが該当ファイルに対する閲覧権限及び更新権限を有するか否かを確認する。確認結果、該当ユーザ端末120が閲覧権限のみを有し、更新権限を有さない場合、ファイル連係型業務管理装置110は、ファイルを読み出し専用にオープンして、該当ユーザ端末120の閲覧に提供する(ステップS545)。そして、該当ユーザ端末120によるファイルの修正、変更などの更新は不可能である(ステップS555)。この場合、ユーザ端末120がファイルの修正、変更などの更新を試みても適用されないか、ユーザ端末120上においてファイルが修正されてもそれに応じた更新内訳が生成されないか、該当更新内訳が生成されてもファイル連係型業務管理装置に転送されないか、又は転送されてもファイル連係型業務管理装置が権限確認後にそれに対応するログメッセージを生成しない。
【0071】
そして、ステップS520及びS530を介してファイル連係型業務管理装置110が、該当ユーザが該当ファイルに対する閲覧権限及び更新権限を有するか否かを確認した結果、該当ユーザが該当ファイルに対して閲覧及び更新に対する権限の両方を有する場合、該当ユーザに対応するユーザ端末120によりファイルが更新される(ステップS540)。ファイルの閲覧権限及び更新権限のうちのいずれも有さないユーザである場合、プロセスは終了する。
【0072】
ユーザ端末120によりファイルが更新された場合、ファイル連係型業務管理装置110は、更新内訳に対応するログメッセージを生成する(ステップS550)。
【0073】
そして、ファイル連係型業務管理装置110は、ユーザ端末120によりファイルが更新される前後に発生したチャットメッセージが存在するか否かを確認する(ステップS560)。即ち、ファイルの更新時点に基づいてその前後にユーザ端末120から受け取ったチャットメッセージがあるか否かを確認する。
【0074】
確認結果、ファイルの更新前後に発生したチャットメッセージが存在する場合、該当チャットメッセージの間にログメッセージを挿入してチャットメッセージ及びログメッセージが共に含まれるチャットファイルオブジェクトを生成する(ステップS570)。
【0075】
ファイル連係型業務管理装置110はユーザ端末120にチャットファイルオブジェクトを提供し、ユーザ端末120は、ファイルチャットルームを介してチャットファイルオブジェクトを実体化することによって、ファイルの修正又は変更などの更新内訳を表すログメッセージが含まれるメッセージスレッドを表示する(ステップS580)。
【0076】
図6は、本発明の更に他の実施形態によるファイル連係型業務管理方法を示したフローチャートである。
【0077】
図6を参照して説明する実施形態によると、ファイル連係型業務管理装置110は、ファイルチャットルームを介してチャットメッセージ及びログメッセージを共に提供し、ユーザがまだ確認していないメッセージの個数に応じてチャットルームバッジ値を算出してチャットルームバッジを提供する。
【0078】
先ず、ユーザ端末120は、共有フォルダ内のファイルを修正又は変更する(ステップS610)。
【0079】
これにより、該当ファイルに対して更新内訳が発生すると、ファイル連係型業務管理装置110は、該当更新内訳に対応するログメッセージ、及びチャットメッセージ及びログメッセージが共に含まれるチャットファイルオブジェクトを生成する(ステップS620)。特に、ここで、ファイル連係型業務管理装置110は、ユーザ端末120からファイルチャットルーム生成に対する要請が別になくても、更新内訳の発生によりログメッセージを生成する際に自動的にファイルチャットルームを生成する。そして、ファイル目録を提供する際にファイルと共に該当ファイルに関連するファイルチャットルームを表示する(ステップS630)。
【0080】
ここで、ファイル連係型業務管理装置110は、ファイルチャットルームバッジのバッジ値を算出してチャットルームバッジを表示する(ステップS640)。ファイルチャットルームバッジのバッジ値は、ユーザ端末120により確認又は読み出されない未確認チャットメッセージ又は未確認ログメッセージの個数により決まる。
【0081】
そして、ここでファイルチャットルームバッジは、未確認チャットメッセージの累積個数及び未確認ログメッセージの累積個数がそれぞれ何個であるかを表す。
【0082】
一実施形態によると、ファイルチャットルームバッジは、2以上のバッジで構成され、第1バッジ及び第2バッジを更に含む。例えば、第1バッジはチャットメッセージバッジとして未確認チャットメッセージの累積個数を表し、第2バッジはログメッセージバッジとして未確認ログメッセージの累積個数を表す。この場合、ファイル目録と共に表示されるファイルチャットルームには、2個のバッジが提供される。
【0083】
また、他の実施形態によると、ファイル連係型業務管理装置110は、ファイルチャットルームバッジを一つの統合バッジで表示し、バッジ値に対する追加情報を表示する時に合算されたバッジ値がどのように算出されたのか、即ち未確認チャットメッセージの個数及び未確認ログメッセージの個数を別の空間に別に表示する。この場合、ファイル目録と共に表示されるファイルチャットルームには、1個のバッジが提供される。そして、ファイルチャットルームオープンの際、ファイルチャットルーム内の一部空間又はポップアップウィンドウ等に未確認チャットメッセージの個数及び未確認ログメッセージの個数が別に提供される。
【0084】
例えば、未確認チャットメッセージの累積個数が7、未確認ログメッセージの累積個数が8であり、ファイルチャットルームバッジのバッジ値が15である場合、ファイル連係型業務管理装置110は、i)バッジ値が15であるファイルチャットルームバッジを提供し、未確認チャットメッセージの累積個数が7、未確認ログメッセージの累積個数が8であることを別に知らせるか、ii)バッジ値が15であるファイルチャットルームバッジ、バッジ値が7である第1バッジ、バッジ値が8である第2バッジを全て提供するか、又はiii)バッジ値が7である第1バッジ、バッジ値が8である第2バッジのみを提供するが、実施形態は、これに限定されない。
【0085】
その後、ユーザ端末120の要請によりファイルチャットルームがオープンされると、(ステップS650)、ファイル連係型業務管理装置110は、ファイルチャットルームに表示されるチャットファイルオブジェクトをユーザ端末120に提供し、該当ファイルチャットルーム及びメッセージスレッドが表示されるようにする。そして、これによりファイルチャットルームバッジ値は、リセットされる(ステップS660)。
【0086】
ファイルチャットルームバッジ値がリセットされるとは、ユーザ端末120によりオープンされて該当ユーザが確認することになった未確認メッセージに対応するファイルチャットルームバッジ値が0になることを意味する。ここで、未確認メッセージとは、ユーザがまだ確認していないチャットメッセージ及びログメッセージの両方を含む。
【0087】
従って、ファイルチャットルームバッジは、特定ファイルのアップロード及び/又は修正、追加、変更、更新などの全てのイベントを含む更新内訳が発生した場合、又は共有フォルダのフォルダ共有参加者又はファイルの共有者により新しいチャットメッセージが入力された場合、該当ファイルに対するこれらの更新内訳の累積個数に応じてログメッセージの累積個数がカウントされ、新しく入力されたチャットメッセージの累積個数がカウントされた値を表す。
【0088】
ファイル連係型業務管理装置110は、その後、特定ユーザ端末120により読み出されるか、又は確認されていないチャットメッセージ及びログメッセージの個数の総合を、ファイルチャットルームバッジを介して該当ユーザの端末に表す。
【0089】
しかし、上述のイベントによる更新内訳の単純累積個数でない特定ユーザが確認していない更新内訳の累積個数は、本発明の実施形態におけるログメッセージの累積に応じたファイルチャットルームバッジ値である。
【0090】
従って、ファイルチャットルームバッジは、ファイルチャットルーム別に異なるように記録されることは勿論、ユーザ別にも別にカウントされ記録されて可視化される。これは、複数のユーザがフォルダ共有に参加する場合、各々のユーザの開封又は未開封ファイル、既読又は未読のチャットルーム、チャットルーム内のチャットメッセージ及びログメッセージが何であるかが全て異なるためである。従って、ファイルチャットルームバッジは、特定ユーザ1人が特定ファイルチャットルームに対して後に読み出し及び確認が要求される事項を定量化して表示する指標である。
【0091】
例えば、ファイルの更新に関して権限を有する共有参加者が該当ファイルに対して修正、変更、ファイル又はメモの追加などの更新操作を加えることによって、n個のファイル更新内訳が発生し、ファイルチャットルームにn個の未確認ログメッセージが累積されると、ユーザがこれを確認するまでユーザに可視化されたファイルチャットルームバッジのバッジ値はnになる。そして、その後、ユーザが該当ファイルチャットルーム又は該当ファイルを開けて、新しく生成及び累積された更新内訳又はログメッセージを読み出すことによってn個のファイル更新内訳又はn個のログメッセージを全て確認すると、ユーザに可視化されたファイルチャットルームバッジのバッジ値は再度0になる。
【0092】
そして、ユーザ端末120からファイルチャットルームのオープンに対する要請信号が入力されない場合、及びファイルチャットルームのオープンに対する要請無しで新しいチャットメッセージ又はログメッセージが生成及び蓄積された場合、ファイルチャットルームバッジ値は0にリセットされないまま、新しく累積、更新され続ける(S640)。
【0093】
ファイルチャットルームバッジがリセットされた後、新しいチャットメッセージ又はログメッセージが追加生成される(ステップS670)が、この場合、ファイルチャットルームバッジ値は、0から再度累積及び更新される(ステップS640)。予め設定された一定時間の間にもうこれ以上の新しいチャットメッセージ又はログメッセージの入力又は生成がない場合(ステップS670)、最終的に更新されたバージョンのファイルが格納される(ステップS680)。そして、最終バージョンのファイルが格納されると共に前のバージョンのファイルは削除される。前のバージョンのファイルの削除は、ユーザ端末120からの削除に対する要請信号を受け取るか、又は削除に関連して予め設定されることによる。
【0094】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【解決手段】本発明のファイル連係型業務管理装置は、メモリ及びメモリに電気的に接続されたプロセッサを備え、プロセッサは、一つ以上のフォルダ共有者により共有されるフォルダ内のファイルに関連してファイルを介してアクセスされるファイルチャットルームを生成し、一つ以上のフォルダ共有者のユーザ端末によるファイルの更新に応じた更新内訳をユーザ端末から受信し、更新内訳に対応するログメッセージを含むメッセージスレッドをファイルチャットルームに表示し、ファイルチャットルームには、ファイルに関連する一つ以上のフォルダ共有者間のチャットメッセージ及びログメッセージが共に表示される。