【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様において、本発明は、歯清掃器具のためのポンプ組立体を提供しており、このポンプ組立体は、流体源に接続可能な流体入口を有する流体チャンバと、流体出口と、を備える容積式のポンプと、ポンプを作動させて流体入口を通して流体を流体チャンバ内に引き込むための駆動体と、駆動体によるポンプの作動中に発生した運動エネルギーを位置エネルギーに変換し、位置エネルギーを蓄積するためのエネルギー蓄積デバイスと、ポンプに接続された第1連結部材及び駆動体に接続された第2連結部材であって、共に連結して駆動体がポンプを作動させて流体を流体チャンバ内に引き込むことができるようにする、第1及び第2連結部材と、連結部材を連結解除するための連結解除手段であって、エネルギー蓄積デバイスが蓄積した位置エネルギーを使用してポンプを作動させ流体出口を通して噴射状動作流体を流体チャンバから押し出せるようにする、連結解除手段と、を備える。
【0007】
磁力を用いて2つの連結部材を共に連結することにより、連結部材を共に連結しその後互いから連結解除する際に発生するノイズは、例えば噛合歯を用いるなど共に機械的に接続する連結部材と比較して、低くなり得る。このような連結部材と比較して、ポンプ組立体の使用中における連結部材の機械的摩耗度合いは、非常に低い。
【0008】
駆動体は、好ましくは、モータと、駆動体及び第2連結部材に接続されたアクチュエータと、モータを駆動させて第2連結部材を流体チャンバに対して移動させるための制御回路と、を備える。アクチュエータは、好ましくは、線形アクチュエータであり、好ましい形態において、駆動棒体の形態にあり、この駆動棒体は、線形経路に沿って移動し、第2連結部材を流体チャンバに対して移動させる。1以上の歯車は、モータとアクチュエータとの間に接続され得、モータの回転運動をアクチュエータの線形運動に変換する。例えば、アクチュエータは、1以上の歯車によって駆動された送りネジを備え得、これら歯車は、軸回りの回転から拘束されているナットと係合し、このため、回転入力から線形運動を形成する。
【0009】
容積式ポンプは、好ましくは、流体変位部材を備えており、この流体変位部材は、流体チャンバに対して移動可能であり、流体チャンバ内へ流体を引き込み、その後流体チャンバから噴射状流体を押し出す。流体変位部材は、好ましくは、流体チャンバに対して線形経路に沿って移動可能である。好ましい形態において、容積式ポンプは、ピストンポンプの形態にあり、このピストンポンプでは、流体変位部材は、ピストンであり、このピストンは、流体チャンバ内で第1位置と第2位置との間で往復移動可能であり、その後流体を流体チャンバから押し出す。
【0010】
好ましくは、接続棒体は、第1連結部材を流体変位部材に接続する。接続棒体は、好ましくは、線状形状であり、流体変位部材の中心を通過する長手方向軸を有する。流体変位部材及び第1連結部材は、好ましくは、接続棒体の両端に位置する。流体変位部材、第1連結部材及び接続棒体は、好ましくは、ポンプの被駆動組立体を形成する。
【0011】
所定体積の流体、好ましくは水のような液体を流体チャンバに引き込むため、駆動体は、第1方向で動作され、第2連結部材を第1連結部材に向けて移動させて第1連結部材に係合させ、それにより、例えば連結部材間の磁気引力を介して、駆動体を流体変位部材に磁気的に接続させる。いったん連結部材を共に連結させると、駆動体は、逆方向で動作され、流体変位部材を第1位置から第2位置へ移動させて所定体積の流体を流体入口を通して流体チャンバ内に引き込む。
【0012】
駆動体は、ポンプ筐体に対する第2連結部材の移動方向に応じて異なる速度で第2連結部材を移動させ得る。例えば、駆動体が第2連結部材を第1連結部材に向けて移動させる速度は、第1連結部材に連結されているときの第2連結部材を移動させてそのため流体変位部材を流体チャンバに対して移動させる速度よりも速くなり得る。駆動体が第2連結部材を第1連結部材に向けて移動させる速度を増加させることは、ポンプから連続的に流体を放出させる間の時間間隔を減らし得る一方、第1連結部材に連結されているときの第2連結部材を駆動体が移動させる速度を減少させることは、流体チャンバ内に引き込まれた液体内に気泡が発生する可能性を減らし得る。
【0013】
連結部材のうちの一方、例えば第1連結部材は、電磁石を備え得る。電磁石は、制御回路によって選択的に作動されて連結部材を共に連結し、その後、制御回路によって作動解除されて連結部材を連結解除し得、そのため、流体変位部材を駆動体から解放させる。電磁石の作動及び作動解除のタイミングは、ポンプ筐体に対する電磁石の位置に応じて制御され得る。電磁石の位置は、センサの出力から、またはポンプ筐体に対して選択した方向で電磁石を移動させるための駆動体の動作速度の時間経過から、判断され得る。例えば、電磁石は、第1連結部材を駆動体によって第2連結部材に隣接させるまたは第2連結部材に係合するように移動させると、作動され得る。連結部材を共に連結させると、流体チャンバ内での流体変位部材の位置は、ポンプ筐体に対する電磁石の位置に直接関連付けられ、そのため、電磁石の作動解除は、選択した体積の流体を流体チャンバ内に引き込んだ後に流体変位部材を駆動体から解放するようにタイミング付けされ得る。
【0014】
連結部材のうちの一方が電磁石を備えている場合、他方の連結部材、この例において第2連結部材は、第1永久磁石を備え得、この第1永久磁石は、作動された電磁石に引き付けられてポンプを駆動体に連結する。あるいは、第2連結部材は、強磁性材料から形成され得る。
【0015】
あるいは、第1連結部材は、駆動体に接続された第1永久磁石を備え得る。この場合において、第2連結部材は、第1永久磁石とは逆の極性からなる第2永久磁石を備え得る。あるいは、第2連結部材は、第1永久磁石に引き付けられてポンプを駆動体に連結する強磁性材料から形成され得る。
【0016】
上述のように、連結解除手段は、第2連結部材を形成する永久磁石を作動解除させるための制御回路を備え得る。あるいは、第1連結部材が強磁性材料を備えかつ第2連結部材が永久磁石を備えている場合、連結解除手段は、第1連結部材回りに延在するコイルを備え得る。制御回路は、コイルに給電して強磁性材料内に磁界を発生させ、この磁界は、その永久磁石によって発生した磁界と干渉する。コイルによって発生する磁界のサイズは、好ましくは、連結部材間の磁気引力をエネルギー蓄積デバイスによってポンプにかけられる力よりも小さいレベルまで低減するようになっており、そのため、コイルに給電する結果として、エネルギー蓄積デバイスによってポンプを引き付けることを生じさせて流体チャンバから流体を押し出す。
【0017】
別の代替例として、特に第1連結部材が永久磁石を備えている場合に、連結解除手段は、流体変位部材が第2位置を越えて移動することを抑制するための停止部を備え得る。流体変位部材を駆動体によって第2位置まで引いているときに、駆動体を動作し続けることは、(移動している)第2連結部材を(今静止している)第1連結部材から離間移動させる。連結部材が離間移動するにしたがって、連結部材間の磁気引力は、急速に減少する。連結部材間の磁気引力がエネルギー蓄積デバイスによってポンプにかかる力以下まで落ち込むと、エネルギー蓄積デバイスの作用を受けて、流体変位部材は、第1位置に向けて迅速に移動され、流体出口を通して流体チャンバから噴射状流体を押し出す。
【0018】
このため、動作モードにおいて、駆動体は、好ましくは、(a)第2連結部材を第1方向で移動させて第1連結部材に係合させ、それによりポンプを駆動体に接続するように、(b)その後、第2連結部材を第1方向とは反対側の第2方向で移動させ、流体変位部材を第2位置へ引き、それにより、流体入口を通して所定量の流体を流体チャンバ内に引き込み、(c)第2連結部材を第2方向で移動させ続けて連結部材を連結解除させ、それにより、ポンプを駆動体から解放させ、そのあとすぐに、エネルギー蓄積デバイスの作用を受けて、流体変位部材が第1位置に向けて移動して流体出口を通して噴射状流体を押し出す、ように構成されている。
【0019】
停止部は、好ましくは、流体変位部材に係合する当接部材もしくは面、または、流体変位部材に接続されたもしくは流体変位部材に接触している構成部材、を備え、流体変位部材が第2位置を越えて第1位置から離間移動することを抑制する。例えば、停止部は、被駆動組立体の構成部材またはポンプのうち被駆動組立体に接続されたもしくは被駆動組立体によって係合された構成部材に係合し得る。停止部は、被駆動組立体を収容するポンプ筐体に接続され得る。好ましい形態において、停止部は、ポンプの筐体の壁の表面によって形成されている。
【0020】
例えば、ポンプは、駆動プレートを備え得る。駆動プレートは、好ましくは、環状ディスクの形態にあり、接続棒体は、この環状ディスクを通過し、駆動プレートが被駆動組立体に対して移動できるようにする。駆動プレートは、流体変位部材と第1連結部材との間に位置する。駆動プレートの開口径は、好ましくは、接続棒体の外径よりも大きく、そのため、駆動プレートは、第1連結部材を流体変位部材によって係合するまで、第1連結部材と共には移動しない。駆動プレートは、好ましくは、流体変位部材を第1位置と第2位置との中間にある第3位置から第2位置に向けて移動させる際に、流体変位部材と共に移動するように構成されている。流体変位部材がその第2位置へ移動すると、停止部は、駆動プレートに係合し、流体変位部材が第2位置を越えて移動することを抑制する。すなわち、流体変位部材をその第2位置へ移動させると、駆動プレートは、流体変位部材と停止部との間に挟み込まれ始め、流体変位部材がその第1位置から離間するようにさらに移動することを防止する。
【0021】
エネルギー蓄積デバイスは、好ましくは、ポンプを駆動体から連結解除するときに流体変位部材をその第1位置に向けて付勢することによって逆方向でポンプを作動させるように構成されている。エネルギー蓄積デバイスは、好ましくは、バネの形態にあるが、代替例として、エネルギー蓄積デバイスは、アキュムレータの形態にあり得る。エネルギー蓄積デバイスは、好ましくは、駆動プレートに係合するように構成されている。エネルギー蓄積デバイスがバネの形態にあると、バネは、流体変位部材が第3位置から第2位置へ移動するにしたがって圧縮され始め、運動エネルギーをバネに蓄えられる位置エネルギーに変換する。ポンプを駆動体から連結解除すると、バネは、急速に伸長し、駆動プレートを停止部から離間させるように押し、ひいては、流体変位部材をその第1位置に向けて押す。
【0022】
好ましくは、第2停止部は、流体変位部材が第1位置と第3位置との間にあるときに駆動プレートが流体変位部材に係合することを防止するために設けられている。その結果、エネルギー蓄積デバイスは、流体変位部材が第1位置と第3位置との間に位置するときには流体変位部材に作用せず、流体変位部材が第3位置と第2位置との間にあるときにのみ作用する。これにより、駆動体をパージモードで選択的に動作可能となり、このパージモードにおいて、駆動体は、流体変位部材を第1位置と第3位置との間で往復移動させるように構成されており、流体入口を通して所定体積の流体を引き、流体出口を通してその体積の動作流体を押し出す。これにより、流体変位部材をエネルギー蓄積デバイスを移動させなければならないことなく、流体を流体チャンバに供給するための容器をポンプ組立体を用いて急速に空にすることが可能となり得、そのため、比較的低消費電力でパージモードを動作させることが可能となる。
【0023】
第2停止部は、同様に、ポンプ筐体またはポンプ組立体の別の固定した構成要素に接続され得る。好ましい形態において、停止部は、ポンプ筐体の第2壁の表面によって設けられている。筐体のうち2つの停止部材を形成する表面は、好ましくは、互いに向かい合っている。
【0024】
流体変位部材が第2位置を越えて移動することを抑制するための停止部に加え、連結解除手段は、同様に、第1位置と第2位置との間に位置する、好ましくは第3位置と第2位置との間に位置する中間位置を越えて流体変位部材が移動することを抑制するために収容位置と配備位置との間で移動可能な移動可能停止体を備え得る。流体変位部材が駆動体から連結解除され始める位置を変更することにより、流体変位部材のストローク、ひいては連結解除前に流体チャンバ内に引き込まれる流体の体積を変更し得る。これにより、駆動体を2つの動作モードで選択的に動作させることが可能となり得る。移動可能停止体がその収容位置にある第1動作モードにおいて、ポンプ内に引き込まれてその後ポンプから放出される流体の体積は、比較的高い。移動可能停止体がその配備位置にある第2動作モードにおいて、ポンプ内に引き込まれてその後ポンプから放出される流体の体積は、比較的低い。第1動作モードにおいて、ポンプ内に引き込まれてその後ポンプから放出される流体の体積は、好ましくは、0.15mlから0.25mlの範囲以内にある。第2動作モードにおいて、ポンプ内に引き込まれてその後ポンプから放出される流体の体積は、好ましくは、0.05mlから0.20mlの範囲内にある。
【0025】
移動可能停止体がその配備位置にあるとき、移動可能停止体は、好ましくは、駆動プレートに係合するように構成されている。すなわち、その代わりに、移動可能停止体がその配備位置にあるとき、駆動プレートは、流体変位部材と移動可能停止体との間に挟み込まれ始め、流体変位部材がその第1位置からさらに離間移動することを防止する。移動可能停止体は、配備位置と収容位置との間でスライド可能、回動可能、回転可能または他の方法で平行移動可能であり得る。あるいは、移動可能停止体は、伸長可能または拡大可能であり得る。好ましい形態において、移動可能停止体は、配備位置と収容位置との間でスライド可能である。
【0026】
移動可能停止体は、好ましくは、被駆動組立体の接続棒体回りに延在する環状ディスクの形態にある。移動可能停止体は、好ましくは、駆動プレートの外周径より大きい直径を有する中央開口部を備えており、それにより、移動可能停止体がその収容位置にあると、駆動プレートは、移動可能停止体に係合することなく中央開口部を通過する。移動可能停止体をその配備位置へ移動させると、移動可能停止体の一部は、好ましくは移動可能停止体が駆動プレートの移動方向に直交する方向で移動することを介して、駆動プレートの経路内に移動し、それにより、移動可能停止体の表面は、駆動プレートに係合し得る。
【0027】
連結解除手段は、好ましくは、移動可能停止体を収容位置に向けて付勢するためのバネと、バネの力に抗して配備位置に向けて移動可能停止体を選択的に移動させるためのアクチュエータと、を備える。アクチュエータは、移動可能停止体が収容位置にある第1アクチュエータ位置と、移動可能停止体が配備位置にある第2アクチュエータ位置と、の間で、移動可能であり得る。アクチュエータは、同様に、スライド可能、回動可能、回転可能または他の方法で平行移動可能であり得る。あるいは、アクチュエータは、伸長可能または拡大可能であり得る。好ましい形態において、アクチュエータは、2つのアクチュエータ位置間でスライド可能である。
【0028】
アクチュエータは、ユーザによって手動で、または、アクチュエータを移動させるための専用の駆動機構によって、2つのアクチュエータ位置間で移動可能であり得る。好ましい形態において、駆動体は、アクチュエータを第1アクチュエータ位置から第2アクチュエータ位置まで移動させるように構成されている。アームは、好ましくは、駆動体に係合されてこのアクチュエータの移動をもたらす指体を備える。第2アクチュエータ位置から第1アクチュエータ位置までのアクチュエータの逆方向移動は、好ましくは、同様に、駆動体によってもたらされる。アームは、好ましくは、駆動体の作用を受けて被駆動組立体によって係合された別の指体を備えており、このアクチュエータの逆方向移動をもたらす。アームは、好ましくは、ポンプの筐体の外部に位置しており、指体は、筐体に形成された開口部またはスロットそれぞれを通して筐体内に突出している。
【0029】
好ましくは、流体変位部材は、その第1位置とその第2位置との間で第1線形経路に沿って移動する。接続棒体によって流体変位部材に接続された第1連結部材は、同様に、第1線形経路と同軸に位置合わせされた線形経路に沿って移動する。駆動体に接続された第2連結部材は、好ましくは、第2線形経路に沿って往復移動する。この第2線形経路は、好ましくは、流体変位部材の第1線形経路と平行、または同軸であり、このため、好ましくは、第1連結部材の線形経路と同軸である。連結部材と流体変位部材との移動経路をこのように位置合わせすることにより、ポンプ組立体が比較的狭いプロファイルを有することが可能となり得る。好ましくは使用中にポンプ組立体が歯清掃器具のハンドル内に位置するので、これにより、ハンドルが比較的狭いプロファイルに適合することが可能となり得、そのため、器具の使用中にハンドルをユーザが把持することが容易になる。
【0030】
第2態様において、本発明は、歯清掃器具のためのポンプ組立体を提供しており、このポンプ組立体は、流体源に接続可能な流体入口を有する流体チャンバを備える容積式ポンプと、流体出口と、流体変位部材と、ポンプを作動させて流体変位部材を第1線形経路に沿って流体チャンバに対して移動させ、流体入口を通して流体チャンバ内に流体を引き込むための駆動体と、駆動体によってポンプの作動中に発生した運動エネルギーを位置エネルギーに変換し、位置エネルギーを蓄えるためのエネルギー蓄積デバイスと、ポンプに接続された第1連結部材及び駆動体に接続された第2連結部材であって、連結部材が共に連結して駆動体がポンプを作動させて流体チャンバ内に流体を引き込むことをできるようにする第1及び第2連結部材と、連結部材を連結解除してエネルギー蓄積デバイスが蓄積した位置エネルギーを使用してポンプを逆方向で作動させ、流体出口を通して噴射状流体を流体チャンバから押し出せるようにする連結解除手段と、を備え、駆動体が、第2連結部材を第2線形経路に沿って往復移動させるように構成されており、この第2線形経路が、第1線形経路と同軸に位置合わせされている。
【0031】
ポンプ組立体は、好ましくは、歯清掃器具の一部を形成し、この歯清掃器具は、ユーザの歯に噴射状流体を送出するためのノズルを備える。器具は、ユーザの歯にある間隙間を清掃するための専用の歯間清掃器具の形態であり得る。あるいは、器具は、噴射状動作流体を歯間間隙内へ放出することを介して歯間清掃を改善したさらなる機能を有する歯ブラシの形態であり得る。ノズルをユーザの隣接する歯間で移動させる際、ユーザは、器具のハンドルに設けられたユーザインタフェースのボタンを押下し、ポンプ組立体を作動させ、噴射状動作流体をノズルから放出させることを可能とする。あるいは、器具は、ノズルが歯間間隙内に位置していることを検出するためのセンサからの出力強度に応じて、自動的に動作流体をユーザの歯に送出させることを作動させるように構成され得る。例えば、センサは、ユーザの歯から反射した可視光または赤外光のような光を受信するためのカメラまたは光センサのような光検出器の形態であり得る。別の代替例において、器具は、例えば0.5Hzから5Hzの間の一定周期で自動的にユーザの歯に動作流体を送出させることを作動させるように構成され得る。
【0032】
第3態様において、本発明は、歯清掃器具を提供し、この歯清掃器具は、ハンドルと、動作流体を蓄積するための流体容器と、流体容器から動作流体を受けるための、かつ、噴射状動作流体をユーザの歯に送出させるための流体送出システムと、を備え、流体送出システムが、上述したようなポンプ組立体を備える。
【0033】
ポンプ組立体は、好ましくは、器具のハンドル内に位置する。器具は、好ましくは、ヘッドと、ヘッドとハンドルとの間に延在するステムと、を備える。ノズルは、好ましくは、ヘッドから外方に突出する。複数の毛は、ヘッドの静止セクションに取り付けられ得、このセクションは、ハンドルに対して移動可能ではない、あるいはまたはさらに、複数の毛は、ヘッドの移動可能セクションに取り付けられ得、このセクションは、ハンドルに対して移動可能である。好ましい形態において、毛支持体及び毛支持体に備え付けられた複数の毛を備え、毛支持体は、ハンドルに対して移動可能である。
【0034】
流体容器は、好ましくは、5mlから50mlの範囲の容積を有する。例えば、それぞれが最大0.25mlの流体容積を有する複数の噴射状流体を放出するポンプ組立体と連通して使用される25mlの容積を有する流体容器は、十分な量の動作流体を流体チャンバに供給し得、0.25mlの100噴射状動作流体をユーザの歯に送出させることを可能とする。
【0035】
流体容器は、好ましくは、充填可能である。このため、流体容器は、好ましくは、流体ポートを備え、この流体ポートを通して、流体容器には、ユーザによって動作流体が補充され得る。流体ポートは、流体容器を区切る壁に位置し得る、または、流体ポートは、流体容器から離間して位置して流体ポートから流体容器まで延在する流体導管によって流体容器と流体連通されて配置される。
【0036】
器具のハンドルは、流体容器を備え得る。例えば、流体容器は、ハンドルの本体内に完全に収容され得る。あるいは、ハンドルの外壁は、流体容器を少なくとも部分的に区切り得る。その外壁のうちの少なくとも一部は、透明であり得、ユーザが流体容器内に入っている動作流体の体積を見ることを可能とする。このような流体容器を補充するため、流体ポートは、ユーザがハンドルの本体にあるカバーを移動させることを介して、または、流体ポートから栓体または他の閉塞デバイスを取り除くことを介して、手動で露出され得る。
【0037】
流体容器は、ステム内に収容され得る。上述のように、ステムの外壁は、流体容器を少なくとも部分的に区切り得、外壁のうちの少なくとも一部は、透明であり得、ユーザが流体容器内に含まれている動作流体の体積を見ることを可能とする。
【0038】
流体容器をステム内に収容することの代替として、流体容器は、ステムの外側に位置するようにステムに接続され得る。これにより、必要に応じて補充するためまたは交換するために流体容器をステムから取り外すことを可能とし得る。あるいは、流体容器は、ステムに接続されている外壁によって部分的に区切られ得る。同様に、その外壁の少なくとも一部は、透明であり得、ユーザが流体容器内に入っている動作流体の体積を見ることを可能とし得る。流体容器の容積を最大化し、かつ器具の長手方向軸回り比較的均等に重量分布をさせるために、流体容器は、好ましくは、ステムの周囲に延在するまたは囲む。
【0039】
本発明の第1態様に関連した上述した機能は、本発明の第2及び第3態様それぞれに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0040】
添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい機能を例としてのみ説明する。